説明

画像形成装置

【課題】使用環境や使用するトナー、および使用する記録媒体の種類を問わず、転写装置と定着装置との間で発生する記録媒体上のトナーチリを防止できるガイド部材を備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー像を担持する感光体と、前記感光体上のトナー像を記録媒体6に転写する転写装置60と、前記記録媒体6に転写されたトナー像を定着する定着装置70と、前記転写装置60によって転写された未定着トナー像を担持する前記記録媒体6を前記定着位置へ案内するガイド部材67とを有する画像形成装置1において、前記記録媒体6が前記転写装置60を通過して前記定着装置70に入るまでに前記ガイド部材67表面に接触させないように、ガイド部材67から記録媒体6の方向へ空気を噴出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に係り、詳しくは転写装置から定着装置にかけて記録媒体の案内にかかわるガイド部材を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体としての感光体上に形成した潜像を現像し、現像されたトナー像を転写装置によって記録媒体としての転写紙へ転写した後、定着装置によって定着するものが知られている。このとき、トナー画像を転写された転写紙は、転写装置と定着装置の間に設けられたガイド部材に接触しながら定着装置へ搬送され、定着を行うのが一般的である。
このような定着装置へ転写紙を案内するガイド部材を設けた画像形成装置においては、転写紙がガイド部材に接触しながら移動することで、ガイド部材が摩擦帯電される。ガイド部材の帯電量は、表面に接触しながら搬送される転写紙の枚数が多くなるほど大きくなり、また低湿環境下でも大きくなる。そして、ある程度ガイド部材が摩擦帯電すると、その表面に接触しながら通過する転写紙とガイド部材との間で電荷のやり取りが生じる。通常、転写紙上のトナー像を構成しているトナーは、転写紙との間の静電気力とファン・デル・ワールス力とによって転写紙上に付着しているが、この付着力は弱い。
そのため、ガイド部材と転写紙との間で電荷のやり取りが生じると、未定着トナー像を形成しているトナーの転写紙への付着力が不安定となり、転写紙上でトナー画像から外れて飛散してトナーチリを生じてしまい、結果として画像品質が著しく低下してしまう。
【0003】
このような問題を解決するために、特許文献1および特許文献2では、ガイド部材の帯電を防止するような構成が提案されている。また、特許文献3では、用紙を除電するためのブラシを設けた構成が提案されている。
【0004】
特許文献1では、ガイド部材と転写紙の接触部分に非導電性シート部および導電性部バイアス印加手段による印加バイアスと同電位の導電性部を設け、ガイド部材と転写紙の間に生じる電荷のやりとりを防止する構成が提案されている。しかしながら、用紙とガイド部材は少なからず摺擦による帯電が生じる上に、転写紙はユーザーによって様々な種類のものが使用されるため、転写紙の種類によってはガイド部材と転写紙の間で電荷のやりとりが生じる可能性がある。そのため、部分的にはトナーのチリが発生する可能性は否定できない。
また、特許文献2では、トナー像を担持した転写紙が転写手段から定着手段へ移動する間にガイド部材と摺擦したとき、転写紙がトナーの帯電極性と逆極性に摩擦帯電するよう、ガイド部材の少なくとも転写紙と接触する領域の材料を規定する構成が提案されている。しかしながら、転写紙はユーザーによって様々な種類のものが使用されるため、転写紙の種類によっては必ずしも狙いの極性に帯電するとは限らない。また、転写紙上に担持されているトナーの帯電極性は一定ではなく分布を持っており、狙いの極性と逆に帯電しているトナーも微量ではあるが含まれている。この場合、そのようなトナーのチリが発生することで画質を低下させてしまう恐れがある。
また、特許文献3では、転写後に搬送されてくる転写紙に接触して電荷を除去するために、前記ガイド部材の下流側の端に除電部材を設ける構成が提案されている。しかしながらこの場合も、転写紙はユーザーによって様々な種類のものが使用されるため、必ずしも除電部材の接触のみで十分に除電できるとは言いがたい上、転写紙とブラシの接触が安定しないと除電ムラが生じ、余計に画質の低下が発生する恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、使用環境や使用トナー、および使用する記録媒体の種類を問わず、転写装置と定着装置との間で発生する記録媒体上のトナーチリを防止できるガイド部材を備える画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、前記記録媒体に転写されたトナー像を定着する定着装置と、前記転写装置によって転写された未定着トナー像を担持する前記記録媒体を前記定着位置へ案内するガイド部材とを有する画像形成装置において、前記記録媒体が前記転写装置を通過して前記定着装置に入るまでに前記ガイド部材表面に接触しないことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記転写装置と前記定着装置との間に設けられた前記ガイド部材は、前記記録媒体を浮かせるように空気を噴出することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記記録媒体の坪量により、前記ガイド部材から噴出する空気の量を制御することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、画像形成装置外部又は内部の温湿度を測定する温湿度測定手段を有し、前記温湿度測定手段によって測定された画像形成装置外部又は内部の温湿度により、前記ガイド部材から噴出する空気を制御することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、画像形成動作が片面モード又は両面モードの選択の違いにより、前記ガイド部材から噴出する空気を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記課題を解決する手段である本発明によって、以下のような特有の効果を奏する。
本発明によれば、記録媒体と案内にかかわるガイド部材との接触を抑えることで、使用環境や使用トナー、および使用する記録媒体の種類を問わずトナーチリを抑えた高品位の画像を得る画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態である画像形成装置の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の他の実施形態である画像形成装置の構成を示す概略図である。
【図3】転写装置と定着装置との間に設置されたガイド部材の周辺を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置の構成を示す概略図である。
図1に示す画像形成装置1は、複数の画像形成ユニット10となるプロセスカートリッジを並列し、中間転写ベルト61に一旦画像を重ね合わせて、それを記録媒体6に一括転写する方式である。そして、記録媒体6を搬送ベルト66で定着装置70に案内し、その間にガイド部材67を設けている。
画像形成装置1は、図1に示すように、上の方から、置かれた原稿7を自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)5と、原稿7を読み取るスキャナ(読取装置)4、トナー画像を形成する画像形成部3、そして、その下に記録紙等の記録媒体6を備え、供給する給紙部2が配置されている。
【0011】
画像形成装置1は、その中央部に画像形成部3が配置されている。画像形成部3では、その内部の略中央に、プロセスカートリッジとしての画像形成ユニット10をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーに対応した4つを水平な横方向に並列に並べたタンデム型に配列している。
4つの画像形成ユニット10Y、10C、10M、10Kの上方には、帯電した各静電潜像担持体である感光体11の表面に各色の画像データに基づいて露光をし、潜像を形成する露光装置12が備えられている。また、4つの画像形成ユニット10Y、10C、10M、10Kの下方には、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる無端状ベルトをローラ651、652、653に掛け回して支持し、回転駆動する中間転写ベルト61を備える転写装置60を配置している。
いずれの画像形成ユニット10でも同様の構成であるので、この図においては、色の区別に関係ない場合はY、C、M、Kの表示を省略する。各画像形成ユニット10Y、10C、10M、10Kは、静電潜像担持体である感光体11Y、11C、11M、11Kを有し、各感光体11の周りには、感光体11表面に電荷を与える帯電装置20、感光体11表面に形成された潜像を各色トナーで現像してトナー像とする現像装置30、感光体11表面に、図示しない潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置、トナー像転写後の感光体11表面のクリーニングをするクリーニングブレードを備えるクリーニング装置40がそれぞれ配置されている。これで、一つの画像形成ユニット10を形成している。
【0012】
感光体11は、アモロファスシリコーン、セレン等の金属、または、有機系であり、ここでは、有機感光体で説明する。有機系感光体11としては、導電性支持体上に、フィラー分散した樹脂層、電荷発生層及び電荷輸送層を有する感光層、その表面にフィラーを分散させた保護層を有する。
感光層は電荷発生物質と電荷輸送物質を含む単層構成の感光層でも構わないが、電荷発生層と電荷輸送層で構成される積層型が感度、耐久性において優れている。
電荷発生層は、電荷発生能を有する顔料を必要に応じてバインダー樹脂とともに適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、これを導電性支持体上に塗布し、乾燥することにより形成される。結着樹脂としてはポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等があげられる。結着樹脂の量は、電荷発生物質100質量部に対し0〜500質量部、好ましくは10〜300質量部が適当である。
また、電荷輸送層は、電荷輸送物質及び結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上に塗布、乾燥することにより形成できる。電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがある。結着樹脂としてはポリスチレン、スチレン−アクリルニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性または熱硬化性樹脂が挙げられる。
また、保護層が感光層の上に設けられることもある。保護層を設け、耐久性を向上させることによって、本発明の高感度で異常欠陥のない感光体11を有用に用いることができる。
保護層に使用される材料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。中でも、ポリカーボネートもしくはポリアリレートが最も良好に使用できる。保護層にはその他、耐摩耗性を向上する目的でポリテトラフルオロエチレンのような弗素樹脂、シリコーン樹脂、及びこれらの樹脂に酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム、シリカ等の無機フィラー、また有機フィラーを分散したもの等を添加することができる。保護層中のフィラー濃度は使用するフィラー種により、また感光体11を使用する電子写真プロセス条件によっても異なるが、保護層の最表層側において全固形分に対するフィラーの比で5質量%以上、好ましくは10質量%以上、50質量%以下、好ましくは30質量%以下程度が良好である。
【0013】
帯電装置20は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される帯電ローラ21を備える。帯電ローラは、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加される。このイオンを放電する帯電ローラ21は、材質としては弾性樹脂ローラを用いている。また、帯電ローラ21は電気抵抗の調整のために、カーボンブラック等の無機導電材、イオン導電材を含有することがある。
また、帯電ローラ21は、感光体11に対して微小な間隙をもって配設される。この微小な間隙は、例えば、帯電ローラ21の両端部の非画像形成領域に一定の厚みを有するスペーサ部材を巻き付けるなどして、スペーサ部材の表面を感光体11表面に当接させることで、設定することができる。また、帯電ローラ21は、感光体11に近接させずに、接触させても良い。ローラ形状であり、感光体11に近接している部分で、放電して、感光体11を帯電させることができる。また、近接させて非接触にすることで、帯電ローラ21の転写残トナーによる汚れの発生を抑えることができる。また、帯電ローラ21には、帯電ローラ21表面に接触してクリーニングする図示しない帯電クリーナローラが設けられている。
現像装置30は、磁性キャリアとトナーとを有する二成分現像剤を用いている。そして、潜像を有する感光体11を現像するために、対向する位置に設けられている。
また、現像装置30は、図示しないが内部に磁界発生手段を備える現像剤担持体が配置されている。現像剤担持体の下方には、図示しないトナーボトルから投入されるトナーを現像剤と混合し、攪拌しながら現像剤担持体へ汲み上げる機構を併せて有する攪拌・搬送スクリューが備えられている。現像剤担持体によって搬送されるトナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤は、汲み上げ量規制部材によって所定の現像剤層の厚みに規制され、現像剤担持体に担持される。現像剤担持体は、感光体11との対向位置において同方向に移動しながら、現像剤を担持搬送し、トナーを感光体11に供給する。また、未使用のトナーが収納された各色のトナーカートリッジが、着脱可能に感光体11上部の空間に収納される。図示しないモーノポンプやエアーポンプなどのトナー搬送手段により、各現像装置30の必要に応じトナーを供給するようになっている。消耗の多いブラックトナー用のトナーカートリッジを、特に大容量としておくことも可能である。
なお、用いる現像剤は磁性一成分現像剤でも、非磁性一成分現像剤であってもよい。
【0014】
クリーニング装置40は、クリーニングブレード及びそのブレードを保持するホルダー等で構成され、感光体11に対してそのブレード部材を圧接させることにより、感光体11から残留トナーを除去する。また、クリーニングブレードが感光体11と当接・離間する機構を備え、画像形成装置1の制御部にて、任意に当接・離間させることができる。クリーニングブレードをカウンタ方式で、感光体11に当接し、これによって、感光体11上に残留するトナー、汚れとして付着している記録媒体のタルク、カオリン、炭酸カルシウム等の添剤を感光体11から除去してクリーニングする。除去したトナー等は、図示しない廃トナー回収コイルで、図示しない廃トナー容器に搬送し、貯留する。
クリーニング装置40によりクリーニングされて感光体11から取り除かれたトナーは、トナー搬送部材によって、サービスマンなどにより回収されるか、あるいはリサイクルトナーとして現像装置などに運ばれ現像に使用される。
【0015】
転写装置60は、トナー像が積層される中間転写ベルト61、感光体11上のトナー像を中間転写ベルト61に転写・積層させる一次転写ローラ62、積層されたトナー像を記録媒体6に転写する二次転写ローラ63、転写された記録媒体6を搬送する搬送ベルト66、さらに、記録媒体6を定着装置70に案内するガイド部材67等を備えている。
さらに、転写装置60は、二次転写ローラ63に対向する部分で、中間転写ベルト61の内側には、対向部材となる支持ローラ653が対向するように設けている。
中間転写ベルト61を挟んで、各感光体11と対向する位置には、感光体11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト61上に一次転写する一次転写ローラ62がそれぞれ配置されている。一次転写ローラ62は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加される。印加する電圧の極性としては、トナーの電荷の極性とは逆の極性で、感光体11から中間転写ベルト61側に引き寄せ移行させることで、一次転写する。また、この一次転写ローラ62は電気抵抗の調整のために、カーボンブラック等の無機導電材、イオン導電材を含有させ、半導電性にすることが好ましい。一次転写ローラ62の抵抗値が異なっていても転写効率はほとんど変わらないが、画像面積比が異なると転写効率は大きく異なってくるため、安定して転写効率を維持できない。これは、転写ニップ部においてトナーが介在しない部分に電流が優先的に流れてしまう結果、画像面積比が小さい場合には転写電圧値が低くなって転写に必要な電界が十分得られなくなるためである。特に、一次転写ローラ62の抵抗値が低い場合には転写部に介在するトナーの抵抗値の影響が大きくなるため、一次転写ローラ62の抵抗値が低い場合ほど顕著になる。このように定電流制御を採用する場合には一次転写ローラ62として抵抗値の高いものを使用することが望まれるが、その抵抗値が5×10Ωを越えると電流のリークによってトナー像を乱すおそれが強まる。したがって、一次転写ローラの抵抗値は、1×10Ω以上5×10Ω以下の範囲内のものを用いるのが好ましい。トナーが介在しない部分に電流が優先的に流れてしまう現象は、上述のトナー抵抗によるだけでなく、一次転写ローラ62の中心に設けられている芯金に印加される一次転写電圧と感光体11との電位差が、トナーが現像されていない個所の方が、トナーが現像された個所よりも大きいために、より大きな電位差の方に転写電流が流れ易いことにもよる。これは、トナー像が感光体11の帯電極性と同じで、感光体11の像露光を受けて感光体電位が除電された個所にトナーが現像されることで感光体11上にトナー像を形成する画像形成装置1の場合に発生する。トナー像の形成されていない個所の感光体電位が高く、トナー像の形成された個所の感光体電位は低いが、転写電位は感光体電位と逆極性なので、一次転写電圧と感光体電位との差が、トナーが現像されていない個所の方が、トナーが現像された個所よりも大きくなる。この場合一次転写ローラ62の抵抗値は、望ましくは、5×10Ω以上5×10Ω以下の範囲内のものが好ましい。
【0016】
また、中間転写ベルト61に積層されたトナー像は、二次転写ローラ63で記録媒体6に二次転写される。二次転写ローラ63には、一次転写ローラ62と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加される。印加する電圧の極性としては、トナーの電荷の極性とは逆の極性で、中間転写ベルト61から、搬送されてきた記録媒体側に引き寄せ移行させることで、二次転写する。
二次転写ローラ63は、金属よりなる円筒状の芯金と、この芯金の外周面に形成された弾性層と、この弾性層の外周面に形成された樹脂材料からなる表面層とから構成されている。
芯金を構成する金属としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス、アルミニウムなどの金属材料が用いられる。芯金の上に形成される弾性層には一般的にゴム材料が使用されゴム層65bとなっている。これは、二次転写ローラ63を変形させて二次転写ニップ部を確保のために二次転写ローラ63には弾性機能が要求されることに起因するものであり、JIS−A硬度で70[°]以下が望ましい。
また、二次転写ローラ63のクリーニング手段としてクリーニングブレード22を使用しているため、弾性層が柔らかすぎると、クリーニングブレード22の当接状態が不安定となり適正なクリーニング角度が得られなくなる。よって、弾性層の硬度としてはJIS−A40[°]以上が望ましい。
また、二次転写ローラ63が絶縁体ではトナー画像を記録体に転写するという機能が果たしえないため、導電機能を付与された発泡樹脂剤で、厚さは2mm〜10mmであることが好ましい。導電機能を付与する材料としては、カーボンブラックが分散されたEPDMやSiゴム、またイオン導電機能を有するNBR、ウレタンゴム等を使用してもよい。
弾性層に用いられる発泡樹脂剤の多くがトナーに対し化学的親和性が高く、摩擦係数が大きいため、クリーニングブレード22が接触している表面層に必要な機能としては、低摩擦係数、トナー離型性が必要となることから、二次転写ローラ63の表面層は、フッ素樹脂系樹脂に抵抗制御材を加えて抵抗調整し用いられる。
さらに、二次転写ローラ63は、中間転写ベルト61と接触して回転していることから、中間転写ベルト61と二次転写ローラ63との間に微小な線速差が発生すると中間転写ベルト61の駆動に影響を与えてしまう。よって、中間転写ベルト61とのすべり性が二次転写ローラ63の表面層には要求されるため、表面層の最表面の摩擦係数0.4以下になるように設定することが望ましい。
また、中間転写ベルト61には、二次転写後の中間転写ベルト61の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置64が設けられている。
また、支持ローラ653が中間転写ベルト61と当接・離間する機構を備え、画像形成装置1本体の制御部にて、任意に当接・離間させることができる。
また、ガイド部材67に関しては、後述する。
【0017】
さらに、この画像形成装置1には、中間転写ベルト61に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置45が設けられている。潤滑剤塗布装置45は、固定されたケースに収容された固形潤滑剤と、固形潤滑剤に接触して潤滑剤を削り取り、中間転写ベルト61に塗布するブラシローラとブラシローラで塗布された潤滑剤を均す潤滑剤塗布ブレードを備える。固形潤滑剤は、直方体状に形成されており、加圧バネによってブラシローラ側に付勢されている。固形潤滑剤はブラシローラによって削り取られ消耗し、経時的にその厚みが減少するが、加圧バネで加圧されているために常時ブラシローラに当接している。ブラシローラは、回転しながら削り取った潤滑剤を中間転写ベルト61表面に塗布する。
なお、同様の機能を有する潤滑剤塗布装置を感光体11に対して配設してもよい。
本実施形態においては、上記ブラシローラによる潤滑剤塗布位置に対して移動方向の下流側の中間転写ベルト61表面に潤滑剤均し手段としての不図示の潤滑剤塗布ブレードを当接させている。潤滑剤塗布ブレードは弾性体であるゴムから構成されているものであり、クリーニング手段としての機能も持たせ、中間転写ベルト61の移動方向に対してカウンタ方向に当接してある。上記固形潤滑剤としては、乾燥した固体疎水性潤滑剤を用いることが可能であり、ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸等の脂肪酸基を有する金属化合物なども使用できる。さらに、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、オオバ油、みつろう、ラノリンなどのワックス等も使用できる。
【0018】
この転写装置60の下方には、記録媒体6を供給可能に収納した給紙カセット81を備える給紙装置80が配備されている給紙部2が設けられている。ピックアップローラ813によって搬送方向に供給されて、さらに、フィードローラ811により供給・搬送され、同時にリバースローラ812によって重送が防止される。このフィードローラ811により供給・搬送された記録媒体6は、さらに、搬送ガイド831を経由して搬送経路83に送られる。さらに、搬送方向の上流側にあるレジストローラ84に送られて、中間転写ベルト61のタイミングを計って、転写装置60へと搬送される。
転写装置60の左方には、記録媒体6上のトナー像を記録媒体6に半永久的に定着させる定着装置70が備えられている。定着装置70は、図示しないが、主に、内部にハロゲンヒータを有する定着ローラ71と、これに対向し、圧接して配置される加圧ローラ72とから構成されている。定着装置70は、フルカラーとモノクロ画像、あるいは片面か両面かにより定着条件を制御したり、記録媒体6の種類に応じて最適な定着条件となるよう、不図示の制御手段により制御される。
【0019】
また、両面コピーモードが選択されているときには、片面に画像を定着した記録媒体6を切換爪851により記録媒体反転装置89側に搬送し、この反転経路87の内に、所定の配置した複数の搬送ローラや図示しないガイド部材によって、あらかじめ所定に形成した反転経路87上を往復移動させて、記録媒体面の上下向きを反転させてから、再度、切換爪852で切り替えて、画像形成のための搬送経路に復帰させ、この搬送経路上を搬送されて再びレジストローラ84まで搬送される。ここで、再度、記録媒体6の位置、方向を揃えてレジストローラ84に送られる。したがって、記録媒体6の裏面に画像が形成される場合であっても、記録媒体6の表裏面の画像を揃えることができる。
さらに、転写装置60へ導かれ、今度は記録媒体6の裏面に画像を転写し定着した後に、排紙ローラ85によって排紙トレイ86上に最終的に排出される。
このときに、記録媒体6が一枚の時には、記録媒体6面の上下向きを反転させてから、記録媒体反転装置89の反転経路87を通過して、再度レジストローラ84で、画像形成ユニット10によって画像が形成されるのを待って、転写ローラ63で記録媒体6上に画像が形成される。今度は、記録媒体6の裏面に画像を転写し定着した後に、排紙ローラ48によって排紙トレイ86上に最終的に排出される。
【0020】
図2は、本発明の他の実施形態である画像形成装置の構成を示す概略図である。
図2に示す画像形成装置1は、一つの画像形成ユニット10を配置し、転写装置60で搬送されてきた記録媒体6にトナー像を転写し、その記録媒体6を定着装置70へ搬送する。
潜像担持体である感光体11の周囲に、帯電装置20、図示しない露光装置、現像装置30、転写装置60、クリーニング装置40、除電装置13を備えている。感光体11は、その表面が帯電装置20によって均一な電位に帯電され、画像情報に基いて制御されるレーザ光Lを露光装置から照射することによって感光体11の表面に静電潜像を形成する。ここで、帯電装置20は、金属ワイヤを用いて放電することで帯電させるコロナ帯電方式を示している。
静電潜像は、現像装置30から供給されるトナーによって顕像化され、トナー像は転写装置60において、図示しない給紙装置から矢印Bの方向へ搬送される記録媒体6上に転写される。転写装置60は、感光体11と接触することで転写ニップ60Aを形成し、前記転写ニップ60Aにて記録媒体6を挟むとともに感光体110上の電荷を有するトナー粒子とは逆極性の電荷を記録媒体6に付与する搬送ベルト66と、搬送ベルト66にトナーと逆極性の電荷を付与する転写電荷付与電極としてのバイアスを印加する転写ローラ62と、搬送ベルト66を駆動する駆動ローラ661等を備えている。搬送ベルト66は、EPDMやカーボンを分散されたPVDF等の半導電性のゴム材質のエンドレスベルトである。また、転写ローラ62は、アルミニウムのパイプからなり、転写ニップ60Aの下流側に配置されている。転写ローラ62には、感光体11上の電荷を有するトナー粒子とは逆極性のバイアスを印加する図示しない電圧発生装置に接続され、搬送ベルト66と接触することで、トナーと逆極性の電荷を搬送ベルト66に供給している。
転写装置60でトナー像を転写された記録媒体6は、定着装置70へ搬送され、ここで熱および圧力を加えられることによって、トナー像が記録媒体6に定着される。トナー像が転写された後の感光体11は、クリーニング装置40において残留トナーが除去され、除電装置13において除電光が照射されることで除電される。
【0021】
次に、本発明におけるガイド部材の実施形態の一例を説明する。
図3は、転写装置と定着装置との間に設置されたガイド部材の周辺を示す断面図である。
転写装置60によりトナーTを転写された記録媒体6は、搬送ベルト66によって転写装置60の下流に搬送され、その後定着装置70へ案内される。
転写装置60と定着装置70の間には、記録媒体6を安定に定着装置70へ導くためのガイド部材67が設けられている。ガイド部材67の記録媒体側には穴があけられており、この穴から図示しないポンプにより送られた空気671が噴出される構成となっている。ガイド部材67に開けられた穴は、長手方向に複数個設けられており、少なくとも3箇所以上あればよい。ガイド部材67から噴出された空気671は、搬送ベルト66によって搬送されてきた記録媒体6の裏側へ向かって噴出されることで、記録媒体6が浮き上がる。
これにより、記録媒体6とガイド部材67が接触することを防止する。記録媒体6とガイド部材67の接触を防止することで、記録媒体6とガイド部材67の摩擦による帯電を防止することができるため、ガイド部材67と記録媒体6の間で電荷のやりとりが生じることがなくなり、結果として記録媒体6上に転写されたトナー画像にトナーチリの発生を抑えることができる。
【0022】
記録媒体6には、紙、樹脂シート等がある。これらは、ユーザによって自由に選択できるし、例えば、転写紙等の用紙であれば、坪量50g/cm以下の薄紙から200g/cm以上の厚紙まで任意の厚さのものが使用される。
ユーザが選択した記録媒体6の坪量情報は、印刷時に図示しないコントローラ部で取得することができる。ユーザが選択した記録媒体6の坪量が小さい場合は、ガイド部材67から噴出する空気671の量を少なく制御し、ユーザが選択した記録媒体6の坪量が大きい場合は、ガイド部材67から噴出する空気671の量を多くなるように図示しないポンプの出力を制御する。これにより、転写紙6の坪量がユーザによって任意に変化しても、常に一定の位置まで記録媒体6を浮かせることができる。
また、同様に、記録媒体6が樹脂シートであれば、転写紙よりも重いし、電気抵抗も高い。したがって、ガイド部材67から噴出する空気671の量を転写紙よりも多く制御して、転写紙よりも高い位置まで記録媒体6を浮かせて搬送する。これによって、記録媒体が樹脂シートであってもトナーチリを抑えた高品位の画像を得ることができる。
【0023】
また、画像形成装置1は、画像形成装置内部又は機外の温湿度を測定するための図示しない温湿度測定手段を有している。
通常、湿度が高い環境であれば、記録媒体6とガイド部材67の摩擦による帯電が弱くなるため、ガイド部材67と記録媒体6の間で電荷のやりとりが生じにくくなる。そのため、温湿度測定手段によって高湿環境であると判断された場合には、ガイド部材67から噴出させる空気量を制御する。ガイド部材67から空気が噴出されない場合は、記録媒体6はガイド部材67の表面に接触しながら定着装置70へと搬送される。このような場合、高湿環境では記録媒体6とガイド部材67とが接触してもトナー画像にチリが生じにくい。
逆に湿度が低い環境であれば、記録媒体6とガイド部材67の摩擦による帯電が強くなるため、ガイド部材67と記録媒体6の間で電荷が発生する。この場合は、ガイド部材67から空気が噴出させて、一定の位置まで記録媒体6を浮かせることができる。
したがって、画像形成装置1は、温湿度測定手段による画像形成装置内部又は機外の温湿度によって、ガイド部材67の表面に接触しながら定着装置70へと搬送されてもトナーチリの発生しないようにするために、記録媒体6が湿度の影響を受けやすい転写紙であったり、また、その一定の面積における重量を表す坪量又は重量を考慮してガイド部材67から空気を噴出させること制御する。または、同様に、画像形成装置内部又は機外の温湿度によって、記録媒体6の種類、坪量又は重量を考慮して噴出させる空気量を制御する。
【0024】
また、ユーザは印刷時、画像形成動作が片面モード又は両面モードの選択をすることで、記録媒体6の片面のみに印刷を行うのか、両面に行うのかを決定する。ユーザによって、両面印刷が選択された場合は、記録媒体6の第一面に転写されたトナー像の定着を行い、その後記録媒体6を、上述したように、反転経路87を経由して再び転写装置60に搬送し、第二面に転写を行って再度定着装置70に搬送して定着を行う。このとき、第一面の定着で一度加熱された記録媒体6は乾燥する。記録媒体6が乾燥すると、機内または機外の湿度が高い場合であっても、ガイド部材67と記録媒体6の接触による摩擦帯電が激しくなり、ガイド部材67が帯電しやすくなり、そのためにガイド部材67と記録媒体6との間で電荷のやりとりが生じて記録媒体6上のトナー画像でトナーチリが生じてしまい、画像品位が低下する。
したがって、ユーザによって両面印刷が選択された場合には、温湿度測定手段によって高湿環境であると判断された場合であっても、ガイド部材67から空気を噴出させるように制御する。これによって、ガイド部材67から空気が噴出させて、一定の位置まで記録媒体6を浮かせることで、ガイド部材67と記録媒体6の接触を防止して、摩擦帯電をさせないことでトナー画像におけるトナーチリの発生を抑え、高画像品位の画像を得ることができる。
【0025】
以上述べたように、ガイド部材67から記録媒体6の方向へ空気を噴出し、記録媒体6とガイド部材67が接触することを防止することで、記録媒体6とガイド部材67の摩擦による帯電を防止することができるため、ガイド部材67と記録媒体6の間で電荷のやりとりが生じることがなくなり、結果として記録媒体6上に転写されたトナー画像にチリが発生しない画像形成装置1を提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0026】
1 画像形成装置
2 給紙部
3 画像形成部
4 画像読取装置(スキャナ部)
5 原稿自動搬送装置(ADF)
6 記録媒体/転写紙
10 画像形成ユニット(プロセスカートリッジ)
11 感光体
12 露光装置
13 除電装置
20 帯電装置
21 帯電ローラ
30 現像装置
40 クリーニング装置
45 潤滑剤塗布装置
60 転写装置
60A 転写ニップ
61 中間転写ベルト
62 一次転写ローラ
63 二次転写ローラ
64 ベルトクリーニング装置
65 ローラ
651 従動ローラ
652 駆動ローラ
653 支持/テンションローラ
66 搬送ベルト
661 駆動ローラ
67 ガイド部材
671 空気
70 定着装置
80 給紙装置
81 給紙カセット
811 フィードローラ
812 リバースローラ
813 ピックアップローラ
814 底板
815 上昇機構
816 底板軸
83 搬送経路
831 搬送ガイド
83a、83b、83c、83d 搬送ローラ
84 レジストローラ
85 排紙ローラ
851、852 切換爪
86 排紙トレイ
87 反転経路
88 記録媒体収納装置
89 記録媒体反転装置
L レーザ光
T トナー
【先行技術文献】
【特許文献】
【0027】
【特許文献1】特開2004−145021号公報
【特許文献2】特開2007−127677号公報
【特許文献3】特開2008−209699号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
前記記録媒体に転写されたトナー像を定着する定着装置と、
前記転写装置によって転写された未定着トナー像を担持する前記記録媒体を前記定着位置へ案内するガイド部材とを有する画像形成装置において、
前記記録媒体が前記転写装置を通過して前記定着装置に入るまでに前記ガイド部材表面に接触しない
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記転写装置と前記定着装置との間に設けられた前記ガイド部材は、前記記録媒体を浮かせるように空気を噴出する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記記録媒体の坪量により、前記ガイド部材から噴出する空気を制御する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成装置は、さらに、画像形成装置外部又は内部の温湿度を測定する温湿度測定手段を有し、
前記温湿度測定手段によって測定された画像形成装置外部又は内部の温湿度により、前記ガイド部材から噴出する空気を制御する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置は、画像形成動作が片面モード又は両面モードの選択の違いにより、前記ガイド部材から噴出する空気を制御する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−226009(P2012−226009A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91351(P2011−91351)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】