説明

画像管理方法、および、コンピュータ読取可能な画像管理プログラム

【課題】外部記憶装置に格納された画像コンテンツの管理に対し、利便性を向上させることができる画像管理方法、および、これを実行させるコンピュータ読取可能な画像管理プログラムを提供すること。
【解決手段】光学装置と、光学装置を制御する制御基板とを備えたリアプロジェクタで実行され、メモリカードに格納された画像コンテンツを光学装置に表示させて管理する画像管理方法であって、制御基板は、光学装置に表示された画像コンテンツのメモリカード内における格納位置を取得する格納位置取得ステップS2と、取得した格納位置に基づいて、二次元コードから成り、画像コンテンツの格納位置を表す識別コードを生成する識別コード生成ステップS4と、生成した識別コードを、光学装置、および、プリンタのうち少なくともいずれかに出力する識別コード出力ステップS5,S10とを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に接続される外部記憶装置に格納された画像コンテンツを画像表示手段に表示させて管理する画像管理方法、および、前記画像表示装置において前記制御手段に前記画像管理方法を実行させる画像管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ、デジタルカメラ、カメラ付携帯電話、および、リアプロジェクタ等の画像表示装置の分野において、記憶装置に記録された画像コンテンツを、ディスプレイ等の画像表示手段に表示する技術が普及されつつある。画像コンテンツが記録された記憶装置には、画像表示装置に搭載された外部記憶装置や、画像表示装置に接続可能な記録媒体等が挙げられる。また、画像データとして、例えば、デジタルカメラで撮影された写真データなどが挙げられる。
【0003】
このような画像表示装置には、画像コンテンツを再生し画像表示手段に表示させる画像表示プログラムが記録されている。従来、この画像表示プログラムには、表示させた画像コンテンツの表示設定値、例えば、明るさ、コントラスト、拡大、回転等の表示設定を調節する表示設定調節機能が設けられている。操作者は、この表示設定調節機能を用いて、画像コンテンツを明るくしたり拡大したりするなどして、画像コンテンツを所望のイメージで表示させることができる。
【0004】
さらに、このような画像表示装置がプリンタを接続している場合、または、プリンタ機能を搭載している場合、画像表示手段に表示した画像コンテンツを、プリント用紙に印刷させることができる。
また、画像コンテンツは、前述した外部記憶装置を用いて保存することができるので、操作者は、写真データ等を収集し保存しておくことができる。
【0005】
しかし、当該外部記憶装置に数多くの画像コンテンツが保存されると、操作者が、ある画像コンテンツを表示させたくとも、当該画像コンテンツの保存先が分からなくなってしまうことがある。また、外部記憶装置に保存された画像コンテンツを、例えば、日付やイベント毎に整理しておいたとしても、当該画像コンテンツの保存先に辿り着くまで、フォルダの選択を繰り返さなければならない。このように、外部記憶装置に数多くの画像コンテンツが保存されると、操作者にとって、ある特定の画像コンテンツを表示させる作業が煩雑になる。
【0006】
このような課題に対し、例えば、特許文献1に示すような画情報管理装置が提案されている。特許文献1に記載の画情報管理装置は、保存された各画像コンテンツに整理番号を付し、この整理番号をバーコードに変換するとともに、このバーコードを紙に印刷する。ある画像コンテンツを出力させたい場合には、操作者は、当該画像コンテンツに対応するバーコードを、画情報管理装置に備えられたリーダで読取らせる。すると、画情報管理装置は、バーコードが表す整理番号に対応した画像コンテンツを読出し、出力する。
【0007】
【特許文献1】特開平5−199379号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の画情報管理装置では、画像コンテンツの格納位置を、まず整理番号として表し、次に、当該整理番号を表すバーコードを生成している。すなわち、格納位置をバーコードに記録させるまでに二度の変換を行っているため、作業工程が増加する。さらに、整理番号は、画像コンテンツの格納位置自体を表すものではないため、画情報管理装置には、各格納位置と各整理番号との対応関係を予め記憶させておく必要がある。このように、特許文献1の画情報管理装置では、画像コンテンツの管理方法の工程数が多く、また、この管理方法を実行するために必要な構成および機能を設定させておく必要があるという課題がある。
【0009】
本発明の目的は、外部記憶装置に格納された画像コンテンツの管理に対し、利便性を向上させることができる画像管理方法、および、これを実行させるコンピュータ読取可能な画像管理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記した目的を達するために、本発明の画像管理方法は、画像コンテンツを表示する画像表示手段と、この画像表示手段を駆動制御する制御手段とを備えた画像表示装置で実行され、この画像表示装置に接続される外部記憶装置に格納された画像コンテンツを前記画像表示手段に表示させて管理する画像管理方法であって、前記制御手段は、前記画像表示手段に表示された画像コンテンツの前記外部記憶装置内における格納位置を取得する格納位置取得ステップと、取得した格納位置に基づいて、二次元コードまたはバーコードから成り、前記画像コンテンツの格納位置を表す識別コードを生成する識別コード生成ステップと、生成した識別コードを、前記画像表示手段、および、前記画像表示装置に接続される印刷出力装置のうち少なくともいずれかに出力する識別コード出力ステップとを実行することを特徴とする。
【0011】
画像表示装置として、例えば、テレビ、モニタ付デジタルカメラ、モニタ付プリンタ、モニタ付携帯電話、リアプロジェクタ等を挙げることができる。外部記憶装置として、画像表示装置に搭載されたハードディスク、また、記憶媒体であるCD−RW、DVD−RW、DVD−RAM、USBメモリ、EEPROM、および、メモリカード等を挙げることができる。
【0012】
本発明によれば、制御手段は、画像コンテンツの外部記憶装置内における格納位置を取得し、次に、取得した格納位置に基づいて、当該格納位置を表す識別コードを生成し、その後、画像表示手段、および、画像表示装置に接続される印刷出力装置のうち少なくともいずれかに出力する。すなわち、本発明によれば、画像表示手段に表示された画像コンテンツの格納位置を識別コードに記録させ、当該識別コードを、画像表示手段または印刷出力装置に出力させることができる。
【0013】
これによれば、操作者は、例えば、画像表示手段に表示された識別コードを、カメラ等で撮影したり、印刷出力装置で識別コードを用紙に印刷したりすることによって、画像コンテンツの格納位置を表す識別コードを保存・保管することができる。さらに、操作者は、画像コンテンツの格納位置を記憶しておいたり、書き留めたりする手間を低減することができる。
従って、外部記憶装置に格納された画像コンテンツの管理方法における利便性を向上させることができる。
【0014】
また、識別コードは、二次元コードまたはバーコードであるので、識別コードに記録された情報を人間の目によって解読することはできない。これによれば、画像コンテンツの格納位置が記録された識別コードが他人の目に触れても、当該格納位置が他人に知られることはない。従って、画像コンテンツの格納位置の機密性を向上させることができる。
【0015】
本発明では、前記画像表示装置には、二次元コードまたはバーコードを読取るコード読取装置が接続され、前記制御手段は、前記コード読取装置により二次元コードまたはバーコードが読取られると、読取られた二次元コードまたはバーコードが前記識別コードであるか否かを判定するコード種別判定ステップと、前記判定の結果、前記識別コードと判定されると、前記識別コードから、この識別コードに応じた画像コンテンツの前記格納位置を解読する識別コード解読ステップと、解読された前記格納位置に格納される前記画像コンテンツを呼出して、前記画像表示手段、および、前記印刷出力装置のうち少なくともいずれかに出力する画像出力ステップとを実行することが好ましい。
【0016】
本発明によれば、制御手段は、コード読取装置により二次元コードまたはバーコードが読取られると、読取られた二次元コードまたはバーコードが識別コードであるか否かを判定し、この判定の結果、識別コードと判定すると、当該識別コードから、当該識別コードに応じた画像コンテンツの格納位置を解読し、その後、解読された格納位置に格納される画像コンテンツを呼出して、画像表示手段、および、印刷出力装置のうち少なくともいずれかに出力する。すなわち、本発明によれば、識別コードをコード読取装置に読み込ませると、当該識別コードに応じた画像コンテンツを、画像表示手段または印刷出力装置に即座に出力させることができる。
【0017】
これによれば、操作者は、ある画像コンテンツを出力したい場合、当該画像コンテンツの格納位置に辿り着くまで外部記憶装置内でフォルダの選択を繰り返す作業を行わずとも、当該格納位置が記録された識別コードを、コード読取装置に読取らせるだけで、当該画像コンテンツを即座に出力することができる。また、操作者が、当該画像コンテンツの格納位置を忘れてしまっても、当該格納位置が記録された識別コードを、コード読取装置に読取らせるだけで、当該画像コンテンツを当該格納位置から即座に呼出し、出力することができる。
従って、外部記憶装置に格納された画像コンテンツの管理方法における利便性を向上させることができる。
【0018】
本発明では、前記識別コード生成ステップは、取得した前記格納位置に格納された前記画像コンテンツの出力設定情報を含めて前記識別コードを生成することが好ましい。
ここで、出力設定情報として、画像コンテンツの明るさ、コントラスト、拡大および回転、彩度、色調、ガンマ補正等の出力設定値を挙げることができる。
【0019】
本発明によれば、制御手段は、取得した格納位置に格納された画像コンテンツの出力設定情報を、当該格納位置と含めて識別コードを生成する。すなわち、本発明によれば、画像表示手段に表示された画像コンテンツの出力設定情報を、格納位置とともに識別コードに記録させ、画像表示手段または印刷出力装置に出力させることができる。
【0020】
これによれば、操作者は、例えば、画像表示手段に表示された識別コードを、カメラ等で撮影したり、印刷出力装置によって識別コードを印刷用紙に印刷したりすることによって、当該画像コンテンツの格納位置および出力設定情報が記録された識別コードを保存・保管することができる。さらに、操作者は、当該画像コンテンツの格納先および出力設定情報を記憶したり、書き留めたりするなどの手間を低減することができる。
従って、外部記憶装置に格納された画像コンテンツの管理方法における利便性を向上させることができる。
【0021】
本発明では、前記識別コード解読ステップは、前記識別コードから、この識別コードに応じた前記画像コンテンツの前記出力設定情報をも含めて解読し、前記画像出力ステップは、解読された前記格納位置に格納される前記画像コンテンツを呼出すとともに、解読された前記出力設定情報に基づいて、前記画像表示手段、および、前記印刷出力装置のうち少なくともいずれかに出力することが好ましい。
【0022】
本発明によれば、制御手段は、識別コードから、この識別コードに応じた画像コンテンツの出力設定情報をも含めて解読し、この解読された格納位置に格納される画像コンテンツを呼出すとともに、解読された出力設定情報に基づいて、画像表示手段、および、印刷出力装置のうち少なくともいずれかに出力する。すなわち、本発明によれば、識別コードをコード読取装置に読み込ませると、当該識別コードに応じた画像コンテンツを、出力設定情報に基づいた出力設定に変更させて、画像表示手段または印刷出力装置に即座に出力させることができる。
【0023】
これによれば、操作者は、画像コンテンツを画像表示装置に表示し、表示された当該画像コンテンツの出力設定情報を調節する作業を行う必要はない。つまり、操作者は、当該格納位置および当該出力設定情報が記録された識別コードを、コード読取装置に読取らせるだけで、当該画像コンテンツを、当該出力設定情報に基づいた出力設定で即座に出力することができる。また、操作者が、画像コンテンツの出力設定情報を忘れてしまっても、当該出力設定情報が記録された識別コードを、コード読取装置に読取らせるだけで、画像コンテンツを、当該出力設定情報に基づいた出力設定で即座に出力することができる。
従って、操作者は、画像コンテンツを以前と同じ出力設定で出力できるとともに、画像コンテンツの出力設定の復元に要する手間を低減することができる。
【0024】
本発明では、前記出力設定情報には、前記画像コンテンツの出力先となる機種情報が含まれていることが好ましい。
本発明によれば、制御手段は、出力先の機種情報を含んで識別コードを生成し、当該識別コードに応じた画像コンテンツが印刷される際に、当該機種情報に基づく出力先を選択して出力させる。すなわち、当該画像コンテンツを、前回の出力時と同じ画像表示手段、または、印刷出力装置により出力させることができる。
【0025】
従って、操作者は、機種情報が記録された識別コードをコード読取装置に読取らせるだけで、前回と同じイメージで出力された画像コンテンツを得ることができる。さらに、操作者は、前回の出力時に出力先を記憶しておいたり、再度出力先を選択したりする手間を低減することができる。
【0026】
また、本発明は、画像音声再生方法の発明を画像表示装置上で実行させるプログラムとしても構成することができる。すなわち、本発明の画像管理プログラムは、画像コンテンツを表示する画像表示手段と、この画像表示手段を駆動制御する駆動制御手段とを備えた画像表示装置で実行されるコンピュータ読取可能なプログラムであって、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像管理方法を前記制御手段に実行させることを特徴とする。
【0027】
本発明によれば、本発明をプログラムとして構成することにより、任意の画像表示装置を、前述した作用および効果を享受できる画像表示装置とすることができるので、汎用性を拡大することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。画像表示装置としてリアプロジェクタを採用する。
本実施形態に係るリアプロジェクタで実行される画像管理方法を、図1〜図10に基づいて説明する。
(1)識別コード10の構成
図1は、本実施形態で用いる識別コード10を示す図である。
識別コード10は、図1に示すように、略正方形の2次元コードである。識別コード10には、3つの隅に配置された正方形の位置検出パターン101と、多数のセル103が並べられたデータ領域102とが設けられている。データ領域102には、セル103の配置により、英数字、バイナリ、かな、漢字および記号等のデータを記録させることができる。操作者は、この識別コード10を、用紙に印字させたり、画像ファイルとして外部記憶装置等に記録させたりすることで、データを保存・保管することができる。
【0029】
識別コード10に記録されたデータは、後述する専用のコードリーダ2によって読取ることができる。さらに、このデータは、位置検出パターン101によって、コードリーダ2の360度いずれの方向への走査によっても読取ることができる。
【0030】
(2)リアプロジェクタ1の構成
リアプロジェクタ1は、光源から射出された光束を、入力する画像情報に応じて変調して光学像を形成し、さらに形成した光学像を、このリアプロジェクタ1に設けられた透光性のスクリーン16に拡大投写するものである。
(2−1)リアプロジェクタ1の外観構成
図2は、本実施形態のリアプロジェクタ1を示す正面図である。
リアプロジェクタ1は、下面に脚部が取付けられた下部キャビネット11と、この下部キャビネット11の上に設置された上部キャビネット12とから構成される。リアプロジェクタ1には、リモートコントローラ13と、ケーブル25を介したコード読取装置としてのコードリーダ2が接続されている。
【0031】
上部キャビネット12には、前面にスクリーン16が露出して設けられている。
リモートコントローラ13は、表面に設けられた複数の操作ボタン131の操作に応じた制御信号を後述する制御基板5(図5)に出力することで、リアプロジェクタ1の遠隔制御を行うことができる。
【0032】
下部キャビネット11には、前面において、操作パネル14と、インターフェイス15と、プリンタ送出口41とが設けられるとともに、後述する光学装置3(図3)、プリンタ4(図3)および制御基板5(図5)とが収納されている。
操作パネル14は、電源スイッチ等の複数の操作スイッチを有し、操作スイッチの操作に応じた制御信号を制御基板5(図5)に出力する。
【0033】
インターフェイス15では、記録媒体および周辺機器が接続され、情報の入出力が行われる。インターフェイス15には、メモリカード6およびコンパクトフラッシュ(登録商標)等の外部記憶装置が接続可能なメモリスロット部151と、DV(Digital Video)入力端子、PC(Personal Computer)入力端子および拡張端子等を有する接続端子部152とが設けられている。なお、本実施形態では、画像コンテンツが記録されたメモリカード6がメモリスロット部151に接続される。接続端子部152には、プリンタ、デジタルビデオおよびPC等を接続することができる。
プリンタ送出口41は、後述するプリンタ4(図3)で印刷されたプリント用紙を外部へ送出すための開口である。
【0034】
コードリーダ2は、本発明のコード読取装置に相当し、識別コード10(図1)を読取るための専用のリーダである。コードリーダ2は、持ち手部21と、持ち手部の一方端に設けられ、照射面221を有するヘッド部22と、照射面221に露出して設けられた発光体23および受光体24と、これらを制御する内蔵されたコントローラ(図示省略)とを備えている。コントローラは、ケーブル25を介して、接続端子部152および制御基板5(図5)に電気的に接続されている。
【0035】
ヘッド部22の照射面221を、識別コード10と相対させると、発光体23より照射される赤外線が識別コード10に反射される。この反射光を受光体24が受光する。さらに、受光体24は、受光した反射光の濃度からセル103(図1)の配置を認識し、そのセル情報をコントローラへ出力する。コントローラは受信したセル情報を制御基板5へ出力する。
【0036】
(2−2)リアプロジェクタ1の内部構成
図3は、リアプロジェクタ1を側方から見た模式断面図、図4は、光学装置3を構成する光学系を示す模式図である。
リアプロジェクタ1の筐体内には、図3に示すように、光学装置3と、反射ミラー17と、プリンタ4と、音声出力装置(図示省略)と、電源装置(図示省略)と、これらの駆動制御を行う制御基板5とが配置されている。
【0037】
反射ミラー17は、光学装置3から照射された光学像をスクリーン16へ向けて反射する。反射ミラー17は、平面視略台形状に形成された一般的なミラーであり、上部キャビネット12の背面壁の内側に、台形状の長辺が上側となるように傾斜して取付けられる。
また、プリンタ4は、本発明の印刷出力装置に相当し、入力された印刷情報に応じて画像等をプリント用紙へ印刷し、そのプリント用紙をプリンタ送出口から送出す。プリンタ4には、インクカセット(図示省略)とプリント用紙(図示省略)が予めセットされている。
【0038】
(2−2−1)光学装置3の構成
光学装置3は、本発明の画像表示手段に相当し、図3および図4に示すように、光源装置31から射出された光束を、液晶パネル351により入力する画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該形成した光学像を投射レンズ36により反射ミラー17を介して、スクリーン16に拡大投射するものである。この光学装置3は、下部キャビネット11の底面部の上面に設けられた光学装置載置台上111に載置される。
なお、この光学装置載置台111は、複数の板状部材から構成され、光学装置3を所定の位置に固定するための板状部材である。
【0039】
このような光学装置3は、図4に示すように、光源装置31と、インテグレータ照明光学系32と、色分離光学系33と、リレー光学系34と、電気光学装置35と、投射レンズ36と、これらを内部に収納する光学部品用筐体と、投射レンズ36を保持固定するヘッド体(図示省略)とを備えて構成されている。
【0040】
光源装置31は、放射光源としての光源ランプ311と、リフレクタ312と、防爆ガラス313とを備えて構成されている。そして、この光源装置31は、光源ランプ311から射出された放射状の光線をリフレクタ312で反射して平行光線とし、この平行光線を、防爆ガラス313を介して外部へと射出する。
このうち、光源ランプ311は、本実施形態では、高圧水銀ランプが採用されている。なお、高圧水銀ランプ以外に、メタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用することもできる。また、リフレクタ312としては、放物面鏡を採用しているが、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
【0041】
防爆ガラス313は、リフレクタ312の開口部分を閉塞する透光性のガラス部材であり、光源ランプ311が破裂した場合に、当該光源ランプ311の破片が外部に飛散しないように構成されている。
【0042】
インテグレータ照明光学系32は、電気光学装置35を構成する後述する3つの液晶パネル351の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。このインテグレータ照明光学系32は、第1レンズアレイ321と、第2レンズアレイ322と、偏光変換素子323と、重畳レンズ324とを備えて構成されている。
【0043】
第1レンズアレイ321は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有し、各小レンズは、光源装置31から射出された光束を複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ322は、第1レンズアレイ321と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ322は、重畳レンズ324とともに、第1レンズアレイ321の各小レンズの像を後述する液晶パネル351上に結像させる機能を有する。
【0044】
偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322と重畳レンズ324との間に配設される。このような偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322からの光を略1種類の直線偏光に変換するものであり、これにより、電気光学装置35での光の利用効率が高められている。
【0045】
具体的に、偏光変換素子323によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ324によって最終的に電気光学装置35の後述する液晶パネル351上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル351を用いたリアプロジェクタ1では、1種類の直線偏光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ311からの光のほぼ半分が利用されない。そこで、偏光変換素子323を用いることにより、光源ランプ311から射出された光束を略1種類の直線偏光に変換し、電気光学装置35での光の利用効率を高めている。
なお、このような偏光変換素子323は、例えば特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0046】
色分離光学系33は、2枚のダイクロイックミラー331,332と、反射ミラー333とを備え、ダイクロイックミラー331,332により、インテグレータ照明光学系32から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
【0047】
リレー光学系34は、入射側レンズ341と、リレーレンズ343と、反射ミラー342,344とを備え、色分離光学系33で分離された色光である赤色光を電気光学装置35の後述する赤色光用の液晶パネル351Rまで導く機能を有している。
【0048】
この際、色分離光学系33のダイクロイックミラー331では、インテグレータ照明光学系32から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー331によって反射した青色光は、反射ミラー333で反射し、フィールドレンズ355を通って、電気光学装置35の後述する青色光用の液晶パネル351Bに到達する。このフィールドレンズ355は、第2レンズアレイ322から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の光変調装置の光束入射側に設けられたフィールドレンズ355も同様である。
【0049】
また、ダイクロイックミラー331を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー332によって反射し、フィールドレンズ355を通って、緑色光用の液晶パネル351Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー332を透過してリレー光学系34を通り、さらにフィールドレンズ355を通って、赤色光用の液晶パネル351Rに到達する。
【0050】
なお、赤色光にリレー光学系34が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色
光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ341に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ455に伝えるためである。なお、リレー光学系34には、3つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光、緑色光を通す構成としてもよい。
【0051】
電気光学装置35は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系33で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板352と、各入射側偏光板352の光路後段に配置される光変調素子としての3つの液晶パネル351(赤色光用の液晶パネルを351R、緑色光用の液晶パネルを351G、青色光用の液晶パネルを351Bとする)と、各液晶パネル351の光路後段に配置される3つの射出側偏光板353と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム354とを備える。そして、これら入射側偏光板352、液晶パネル351、射出側偏光板353、およびクロスダイクロイックプリズム354は、一体的にユニット化されている。なお、入射側偏光板352、液晶パネル351、および、射出側偏光板353は、具体的な図示は省略するが、所定の間隔を空けて配置している。
【0052】
入射側偏光板352は、偏光変換素子323で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子323で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板352は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
【0053】
液晶パネル351は、一対の透明ガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、後述する制御基板から出力される駆動信号に応じて、画像形成領域内にある前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板352から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
射出側偏光板353は、入射側偏光板352と略同様の構成であり、液晶パネル351の画像形成領域から射出された光束のうち、入射側偏光板352における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
【0054】
クロスダイクロイックプリズム354は、射出側偏光板353から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム354は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶パネル351R,351Bから射出され射出側偏光板353を介した各色光を反射し、液晶パネル351Gから射出され射出側偏光板353を介した色光を透過する。このようにして、各液晶パネル351R,351G,351Bにて変調された各色光が合成され、カラー画像が形成される。
【0055】
投射レンズ36は、鏡筒内に複数のレンズ、および、入射光束を偏向するミラーが収納された構成を有し、電気光学装置35から射出されたカラー画像を拡大して、反射ミラー17(図3)に向けて、すなわち、正面に向かって射出されたカラー画像を上方向に向けて折り曲げて投射するものである。この投射レンズ36は、電気光学装置35の光束射出側に配置され、後述するヘッド体38に固定されている。また、この投射レンズ36は、図3に示すように、下部キャビネット11の正面側略中央に配置され、前述の上部キャビネット12の底面壁121に形成された切欠(図示省略)から上部キャビネット12内部に露出する。
【0056】
光学部品用筐体37は、内部に所定の照明光軸Cが設定され、上述した光学部品32〜35を照明光軸Cに対する所定位置に配置する。
ヘッド体38は、例えばアルミニウム合金またはマグネシウム合金等の金属材料から構成され、電気光学装置35および投射レンズ36を一体化するとともに、一体化したユニットを光学部品用筐体37に対して取付けるものである。
【0057】
(2−2−2)制御基板5の構成
図5は、制御基板5の詳細な構成を示すブロック図である。
制御基板5は、本発明の制御手段に相当し、前述のように、リアプロジェクタ1の駆動制御を行う。制御基板5は、CPU(Central Processing Unit)等を備えた回路基板として構成されている。
この制御基板5は、リアプロジェクタ1を駆動制御する演算処理部51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、ドライバIC541と、ドライバIC542とを含み構成されている。
【0058】
このうち、ROM52は、演算処理部51によって処理されるプログラムや各種データが格納されている。具体的には、ROM52には、リアプロジェクタ制御プログラム、および、画像管理プログラム等が格納されている。また、RAM53は、演算処理部51の作業メモリとして利用され、必要に応じて、ROM52の制御データ等が一時的に書き込まれる。
ドライバIC541は、入力された表示制御信号に基づいて光学装置3の駆動制御を行う。また、ドライバIC542は、入力された印刷制御信号に基づいてプリンタ4の駆動制御を行う。
【0059】
図6は、演算処理部51の構成を詳細に示すブロック図である。
演算処理部51は、図6に示すように、識別コード作成部55と、画像検索出力部56とを含み構成される。
識別コード作成部55は、光学装置3によりスクリーン16に表示された画像コンテンツの格納位置A(図7)と、出力設定情報Bとしての表示設定情報B1(図7)および印刷設定情報B2(図7)とが記録された識別コード10(図1)を作成する。
【0060】
図7は、演算処理部51内において認識される格納位置A、表示設定情報B1、および、印刷設定情報B2を示す図である。
格納位置Aとは、図7(A)に示すように、スクリーン16に表示された画像コンテンツのメモリカード6内のパスを示す。また、表示設定情報B1とは、図7(B)に示すように、当該画像コンテンツを光学装置3により表示する際に、当該画像コンテンツの明るさ、コントラスト、拡大および回転の表示設定値を示す。同じく、印刷設定情報B2とは、図7(B)に示すように、当該画像コンテンツをプリンタ4により印刷する際に、当該画像コンテンツの明るさ、コントラスト、拡大および回転の印刷設定値を示す。
【0061】
まず、識別コード作成部55について説明する。
識別コード作成部55は、図6に示すように、格納位置取得部551と、出力設定情報取得部552と、識別コード生成部553と、識別コード出力部554とから構成される。
格納位置取得部551は、識別コード作成信号を受信すると、スクリーン16に表示された画像コンテンツのメモリカード6内における格納位置Aを取得する。具体的には、格納位置取得部551は、メモリカード6内におけるディレクトリ構造を読取ることにより、画像コンテンツのパスを取得する。さらに、格納位置取得部551は、取得した格納位置Aのデータを出力する。なお、取得された格納位置Aは、図7(A)に示すようなテキスト形式で認識されている。
【0062】
出力設定情報取得部552は、識別コード作成信号または画像印刷信号を受信すると、スクリーン16に表示された画像コンテンツの出力設定情報Bを取得する。出力設定情報取得部552は、表示設定情報取得部555と、印刷設定情報取得部556とから構成される。
表示設定情報取得部555は、識別コード作成信号を受信すると、スクリーン16に表示された画像コンテンツの表示設定情報B1を画像表示制御部565から取得する。さらに、表示設定情報取得部555は、取得した表示設定情報B1のデータを出力する。なお、後述するが、画像表示制御部565とは、画像コンテンツの表示制御を行うものである。
【0063】
印刷設定情報取得部556は、画像印刷信号を受信すると、当該画像コンテンツを、プリンタ4で印刷する際の印刷設定情報B2を、画像印刷制御部566から取得する。さらに、印刷設定情報取得部556は、取得した印刷設定情報B2のデータを出力する。画像印刷制御部566とは、後述するが、画像コンテンツの印刷制御を行うものである。
なお、取得された表示設定情報B1および印刷設定情報B2は、図7(B)に示すようなテキスト形式で認識されている。
【0064】
識別コード生成部553は、格納位置取得部551および出力設定情報取得部552で取得された格納位置A、表示設定情報B1および印刷設定情報B2を、セル103(図1)の配置に変換して、識別コード10を生成する。なお、当該識別コード10は、例えば、JPEG形式で生成される。
【0065】
識別コード出力部554は、識別コード生成部553で生成された当該識別コード10を、光学装置3によりスクリーン16に表示させる。さらに、識別コード出力部554は、識別コード印刷信号を受信すると、プリンタ4により生成した当該識別コード10および当該画像コンテンツを、1枚のプリント用紙に印刷させる。なお、識別コード出力部554は、識別コード10のみを印刷させることもできる。
この識別コード作成部55による駆動制御は、ROM52に格納された画像管理プログラムに基づいて行われる。
【0066】
次に、画像検索出力部56について説明する。
画像検索出力部56は、コードリーダ2により識別コード10が読取られると、当該識別コード10に記録された格納位置Aに基づいて画像コンテンツを呼出し、当該画像コンテンツを、当該識別コード10に記録された表示設定情報B1および印刷設定情報B2に基づいて出力する。
画像検索出力部56は、コード種別判定部561と、識別コード解読部562と、画像出力部563とから構成される。
コード種別判定部561は、コードリーダ2により二次元コードまたはバーコードが読取られると、読取られた二次元コードまたはバーコードが識別コード10であるか否かを判定する。ここで、二次元コードまたはバーコードは、例えば、JPEG形式で読取られている。
【0067】
識別コード解読部562は、コード種別判定部561で読取られた二次元コードまたはバーコードが識別コード10と判定されると、当該識別コード10のセル103の配置から、当該識別コード10に応じた画像コンテンツの格納位置A、表示設定情報B1および印刷設定情報B2を解読し、これらを、図7に示すようなテキスト形式で表す。
【0068】
画像出力部563は、識別コード解読部562で解読された格納位置A、表示設定情報B1および印刷設定情報B2に基づいて、当該識別データに応じた画像コンテンツを呼出して出力する。
画像出力部563は、画像コンテンツ呼出部564と、画像表示制御部565と、画像印刷制御部566とから構成される。
画像コンテンツ呼出部564は、解読された格納位置Aに格納される当該画像コンテンツをメモリカード6から呼出す。具体的には、画像コンテンツ呼出部564は、格納位置Aに基づいてメモリカード6のディレクトリ構造を探索し、格納位置Aに記録されている画像コンテンツを読取る。
【0069】
画像表示制御部565は、画像コンテンツ呼出部564により呼出された当該画像コンテンツを、解読された表示設定情報B1に基づいて、光学装置3によりスクリーン16に表示させる。具体的には、画像表示制御部565は、当該画像コンテンツの表示設定値を、当該表示設定情報B1に基づいて変更し、さらに、変更された表示設定値を含む表示制御信号を光学装置3のドライバIC541へ出力する。
画像印刷制御部566は、画像印刷信号を受信すると、当該画像コンテンツを、解読された印刷設定情報B2に基づいて、プリンタ4によりプリント用紙に印刷させる。具体的には、画像印刷制御部566は、印刷制御信号に含まれる画像コンテンツの表示設定値を、印刷設定情報B2に基づいて変更し、さらに、当該印刷制御信号をプリンタ4のドライバICに出力する。
この画像検索出力部56による駆動制御は、ROM52に格納された画像管理プログラムに基づいて行われる。
【0070】
(3)画像表示画面7の構成
本実施形態では、識別コード10の作成時、および、画像コンテンツの検索・出力時には、スクリーン16に画像表示画面7が表示される。
図8は、スクリーン16に表示された画像表示画面7を示す図である。
画像表示画面7は、画像表示領域71と、MENU領域72とを備えている。画像表示領域71には、メモリカード6に記録された画像コンテンツのうち、操作者によって選択された画像コンテンツが表示される。MENU領域72には、上部に識別コード設定パネル73、下部に画像コンテンツ設定パネル74が表示される。
【0071】
識別コード設定パネル73には、識別コード表示領域731と、識別コード作成ボタン732と、識別コード印刷ボタン733とが設けられている。
画像コンテンツ設定パネル74には、画像出力設定パネル75として、明るさ調節バー751、コントラスト調節バー752、拡大値入力スペース753および回転値入力スペース754と、画像印刷ボタン741とが設けられている。画像出力設定パネルを調節することによって、それぞれ、画像表示領域71に表示される画像コンテンツの明るさ、コントラスト、拡大および回転の出力設定を変えることができる。
【0072】
なお、これら、MENU領域72の各ボタン732,733,741、バー751,752、および、スペース753,754は、操作者が操作ボタン131、または、操作パネル14を操作することによって選択または調節され、実行されることができる。これらは実行されると、各制御指令を表す制御信号を制御基板5に出力する。例えば、識別コード作成ボタン732、識別コード印刷ボタン733、および、画像印刷ボタン741が実行されると、それぞれ、識別コード作成信号、識別コード印刷信号、および、画像印刷信号が制御基板5に出力される。
【0073】
(4)識別コード10作成時における制御基板5の作用
図9は、識別コード10作成時に制御基板5が実行する作用を示す図である。
ここで、識別コード10作成時における制御基板5の作用について、図8および図9に基づいて説明する。
【0074】
まず、操作者は、画像コンテンツが記録されたメモリカード6をリアプロジェクタ1のメモリスロット部151に差込んで、メモリカード6をリアプロジェクタ1に接続する。制御基板5は、メモリカード6の接続を検出すると、スクリーン16に画像表示画面7を表示する。
さらに、操作者は、操作パネル131,14を操作して、メモリカード6に記録された画像コンテンツの中から1つの画像コンテンツを選択する。これに応じて、画像表示制御部565は、画像表示画面7の画像表示領域71に、選択された画像コンテンツを表示する。
次に、操作者は、表示された当該画像コンテンツを所望のイメージになるまで、操作ボタン131または操作パネル14を操作して、画像表示画面7の画像出力設定パネル75を調節する
。当該画像コンテンツを所望のイメージで表示できたら、操作者は、識別コード作成ボタン732を実行する。
【0075】
識別コード作成部55は、操作ボタン131または操作パネル14から出力される識別コード作成信号を検出したか否かを判定する(S1)。識別コード作成信号が検出されない場合には、識別コード作成部55は、識別コード作成信号の検出状態の監視を続行する。
一方、識別コード作成信号が検出されると、格納位置取得部551は、画像表示領域71に表示されている画像コンテンツの格納位置Aを取得し、当該格納位置Aをデータとして出力する(S2)。
【0076】
次に、表示設定情報取得部555は、当該画像コンテンツの表示設定情報B1を取得し、当該表示設定情報B1をデータとして出力する(S3)。
識別コード生成部553は、当該格納位置Aおよび表示設定情報B1を受信すると、当該格納位置Aおよび表示設定情報B1が記録された識別コード10を、JPEG形式で生成する(S4)。その後、識別コード出力部554は、生成された当該識別コード10を、画像表示画面7の識別コード表示領域731に表示する(S5)。
すると、操作者は、画像表示領域71に表示された画像コンテンツの格納位置Aおよび表示設定情報B1が記録された識別コード10を、画面表示として得ることができる。
【0077】
その後、表示設定情報B1とは異なるイメージで当該画像コンテンツを印刷したい場合、操作者は、当該画像コンテンツを所望の印刷イメージになるまで、操作パネル131および14を操作して、画像出力設定パネル75を調節する。当該画像コンテンツを、所望の印刷イメージで表示できたら、操作者は、画像コンテンツ設定パネル74の画像印刷ボタン741を実行する。
【0078】
印刷設定情報取得部556は、操作ボタン131または操作パネル14から出力される画像印刷信号を検出したか否かを判定している(S6)。画像印刷信号が検出されない場合、制御基板5は処理を終了する。一方、画像印刷信号が検出されると、印刷設定情報取得部556は、当該画像コンテンツの印刷設定情報B2を取得し、当該印刷設定情報B2をデータとして出力する(S7)。
【0079】
識別コード生成部553は、当該印刷設定情報B2のデータを受信すると、処理S4で生成した当該識別コード10に、印刷設定情報B2を付加して記録し、当該識別コード10を更新する(S8)。その後、識別コード出力部554は、処理S8において更新された当該識別コード10を、画像表示画面7の識別コード表示領域731に表示する(S9)。これと同時に、識別コード出力部554は、処理S8において更新された当該識別コード10、および、画像表示領域71に表示された当該画像コンテンツを、プリンタ4に印刷させる(S10)。
すると、操作者は、画像コンテンツと、当該画像コンテンツの格納位置A、表示設定情報B1および印刷設定情報B2が記録された識別コード10とが印刷されたプリント用紙を、プリンタ送出口41から受取ることができる。
【0080】
なお、図9には図示を省略したが、操作者は、当該識別コード10のみを印刷させることもできる。この場合、操作者は、識別コード印刷ボタン733のサブボタン(図示省略)を実行すればよい。
【0081】
このような識別コード作成方法によれば、制御基板5は、画像コンテンツのメモリカード6内における格納位置Aを取得し、次に、取得した格納位置Aに基づいて、当該格納位置Aを表す識別コード10を生成し、その後、光学装置3、および、リアプロジェクタ1に接続されるプリンタ4のうち少なくともいずれかに出力する。すなわち、本発明によれば、光学装置3に表示された画像コンテンツの格納位置Aを識別コード10に記録させ、当該識別コード10を、光学装置3またはプリンタ4に出力させることができる。
【0082】
これによれば、操作者は、例えば、光学装置3に表示された識別コード10を、カメラ等で撮影したり、プリンタ4により識別コード10を用紙に印刷したりすることによって、画像コンテンツの格納位置Aを表す識別コード10を保存・保管することができる。さらに、操作者は、画像コンテンツの格納位置Aを記憶しておいたり、書き留めたりする手間を低減することができる。
従って、メモリカード6に格納された画像コンテンツの管理方法における利便性を向上させることができる。
【0083】
さらに、制御手段は、取得した格納位置Aに格納された画像コンテンツの出力設定情報Bを、当該格納位置Aと含めて識別コード10を生成する。すなわち、本発明によれば、光学装置3に表示された画像コンテンツの出力設定情報Bを、格納位置Aとともに識別コード10に記録させ、光学装置3またはプリンタ4に出力させることができる。
これによれば、操作者は、例えば、光学装置3に表示された識別コード10を、カメラ等で撮影したり、プリンタ4によって識別コード10を印刷用紙に印刷したりすることによって、当該画像コンテンツの格納位置Aおよび出力設定情報Bが記録された識別コード10を保存・保管することができる。さらに、操作者は、当該画像コンテンツの格納位置Aおよび出力設定情報Bを記憶したり、書き留めたりするなどの手間を低減することができる。
従って、メモリカード6に格納された画像コンテンツの管理方法における利便性を向上させることができる。
【0084】
また、識別コード10は、二次元コードまたはバーコードであるので、識別コード10に記録された情報を人間の目によって解読することはできない。これによれば、画像コンテンツの格納位置Aが記録された識別コード10が他人の目に触れても、当該格納位置Aが他人に知られることはない。従って、画像コンテンツの格納位置Aの機密性を向上させることができる。
【0085】
(5)画像コンテンツの検索および出力時における制御基板5の作用
図10は、画像コンテンツの検索および出力時に制御基板5が実行する作用を示す図である。
次に、画像コンテンツの検索および出力時における制御基板5の作用について、図8および図10に基づいて説明する。
画像検索出力部56は、コードリーダ2(図1,図2)の動作状態の監視しており、コードリーダ2によりコード(二次元コードまたはバーコード)が読取られたか否かを判定している(SA1)。コードが読取られない場合、画像検索出力部56は、処理SA1に戻り、コードリーダ2の動作状態の監視を続行する。
ここで、操作者は、メモリカード6をメモリスロット部151に接続させた状態で、コードリーダ2に、プリント用紙上の識別コード10を読取らせる。
【0086】
処理SA1において、コードリーダ2によりコードが読取られると、コード種別判定部561は、読取られたコードが画像管理プログラムで作成された識別コード10であるか否かを判定する(SA2)。読取られたコードが画像管理プログラムで作成された識別コード10ではないと判定された場合、コード種別判定部561は、スクリーン16にエラーメッセージ「エラー:このコードは、本装置で作成されたものではありません。」を表示する(SA3)。続いて、コード種別判定部561は、読取られたコードの固体情報をスクリーン16に表示させる(SA4)。その後、制御基板4は処理を終了する。
【0087】
処理SA2において、読取られたコードが画像管理プログラムで作成された識別コード10であると判定された場合、識別コード解読部562は、当該識別コード10から、当該識別コード10に応じた画像コンテンツの格納位置A、表示設定情報B1および印刷設定情報B2を解読し、これらを、図7に示すようなテキスト形式で表す(SA5)。
【0088】
次に、画像コンテンツ呼出部564は、処理SA5においてテキスト形式で表された当該格納位置Aが、メモリカード6内に存在するか否かを判定する(SA6)。当該格納位置Aがメモリカード6内に存在しないと判定された場合、画像コンテンツ呼出部564は、スクリーン16に、エラーメッセージ「エラー:パスが見当たりません。」を表示する(SA3)。続いて、識別コード解読部562は、読取った識別コード10から解読できる情報をスクリーン16に表示させる(SA4)。その後、制御基板5は処理を終了する。
【0089】
一方、当該格納位置Aがメモリカード6内に存在すると判定された場合、制御基板5は、画像表示画面7をスクリーン16に表示する。これとともに、画像コンテンツ呼出部564は、メモリカード6の当該格納位置Aに画像コンテンツが記録されているか否かを判定する(SA7)。メモリカード6の当該格納位置Aに画像コンテンツが記録されていないと判定された場合、画像出力部563を構成する画像表示制御部565は、画像表示画面7の画像表示領域71に、当該格納位置Aが示すフォルダ(図示省略)を表示する(SA8)。その後、制御基板5は処理を終了する。
【0090】
一方、メモリカード6の当該格納位置Aに画像コンテンツが記録されていると判定された場合、画像コンテンツ呼出部564は、当該画像コンテンツを読取る(SA9)。次に、画像表示制御部565が、読取られた画像コンテンツの出力設定値を、処理SA5において解読した表示設定情報B1を基づいて変更し(SA10)、当該画像コンテンツを、画像表示画面7の画像表示領域71に表示させる(SA11)。
【0091】
すると、操作者は、スクリーン16上に、コードリーダ2に読込ませた識別コード10に応じた画像コンテンツを、画面表示の形で得ることができる。このとき、表示された当該画像コンテンツは、前回、操作者によって調節された表示設定情報B1に基づいて表示されている。
次に、スクリーン16に表示された当該画像コンテンツを、前回の印刷時と同じイメージで印刷させたい場合、操作者は、操作パネル131,14を操作して、画像出力設定パネル75の画像印刷ボタン741を実行する。
【0092】
処理SA12において、画像印刷制御部566は、操作パネル131,14から出力される画像印刷信号を検出したか否かを判定している。画像印刷信号が検出されない場合、制御基板5は処理を終了する。
一方、画像印刷信号が検出されると、画像印刷制御部566は、当該コンテンツの印刷設定値を、SA5において解読した印刷設定情報B2を基づいて変更し(SA13)、当該画像コンテンツをプリンタ4に印刷させる(SA14)。
すると、操作者は、前回の印刷時と同じイメージの画像コンテンツが印刷されたプリント用紙を、プリンタ送出口41から受取ることができる。
【0093】
このような画像検索出力方法によれば、制御基板5は、コードリーダ2により二次元コードまたはバーコードが読取られると、読取られた二次元コードまたはバーコードが識別コード10であるか否かを判定し、この判定の結果、識別コード10と判定すると、当該識別コード10から、当該識別コード10に応じた画像コンテンツの格納位置Aを解読し、その後、解読された格納位置Aに格納される画像コンテンツを呼出して、光学装置3、および、プリンタ4のうち少なくともいずれかに出力する。すなわち、本発明によれば、識別コード10をコードリーダ2に読み込ませると、当該識別コード10に応じた画像コンテンツを、光学装置3またはプリンタ4に即座に出力させることができる。
【0094】
これによれば、操作者は、ある画像コンテンツを出力したい場合、当該画像コンテンツの格納位置Aに辿り着くまでメモリカード6内でフォルダの選択を繰り返す作業を行わずとも、当該格納位置Aが記録された識別コード10を、コードリーダ2に読取らせるだけで、当該画像コンテンツを即座に出力することができる。また、操作者が、当該画像コンテンツの格納位置Aを忘れてしまっても、当該格納位置Aが記録された識別コード10を、コードリーダ2に読取らせるだけで、当該画像コンテンツを当該格納位置Aから即座に呼出し、出力することができる。
従って、メモリカード6に格納された画像コンテンツの管理方法における利便性を向上させることができる。
【0095】
制御基板5は、識別コード10から、この識別コード10に応じた画像コンテンツの出力設定情報Bをも含めて解読し、この解読された格納位置Aに格納される画像コンテンツを呼出すとともに、解読された出力設定情報Bに基づいて、光学装置3、および、プリンタ4のうち少なくともいずれかに出力する。すなわち、本発明によれば、識別コード10をコードリーダ2に読み込ませると、当該識別コード10に応じた画像コンテンツを、出力設定情報Bに基づいた出力設定に変更させて、光学装置3またはプリンタ4に即座に出力させることができる。
【0096】
これによれば、操作者は、画像コンテンツを画像表示装置に表示し、表示された当該画像コンテンツの出力設定情報Bを調節する作業を行う必要はない。つまり、操作者は、当該格納位置Aおよび当該出力設定情報Bが記録された識別コード10を、コードリーダ2に読取らせるだけで、当該画像コンテンツを、当該出力設定情報Bに基づいた出力設定で即座に出力することができる。また、操作者が、画像コンテンツの出力設定情報Bを忘れてしまっても、当該出力設定情報Bが記録された識別コード10を、コードリーダ2に読取らせるだけで、画像コンテンツを、当該出力設定情報Bに基づいた出力設定で即座に出力することができる。
従って、操作者は、画像コンテンツを以前と同じ出力設定で出力できるとともに、画像コンテンツの出力設定の復元に要する手間を低減することができる。
【0097】
また、図9および図10に示す画像管理処理を、制御基板5に実行させる画像管理プログラムを構成することにより、任意の画像表示装置を、前述した作用および効果を享受できる画像表示装置とすることができるので、汎用性を拡大することができる。
【0098】
(6)前記実施形態の変形
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0099】
前記実施形態では、画像表示装置としてリアプロジェクタ1を採用したが、本発明では、例えば、テレビ、モニタ付デジタルカメラ、モニタ付プリンタ、および、モニタ付携帯電話等を採用してもよい。
また、前記実施形態では、プリンタ4は、リアプロジェクタ1内に内蔵されているとしたが、本発明では、画像表示装置に電気的に接続されたプリンタであってもよい。
【0100】
なお、画像表示装置に複数のモニタおよびプリンタが接続されている場合には、印刷設定情報取得部556に、画像コンテンツを出力させたいモニタおよびプリンタの個別の機種情報を、印刷設定情報B2に含めて取得させてもよい。
このような構成によれば、制御基板5は、モニタおよびプリンタの機種情報を含んで識別コード10を生成し、さらに、当該識別コード10に応じた画像コンテンツが印刷される際に、当該機種情報に基づくモニタおよびプリンタを選択して出力させる。すなわち、当該画像コンテンツを、前回の出力時と同じモニタおよびプリンタにより出力させることができる。
【0101】
従って、操作者は、機種情報が記録された識別コード10をコードリーダ2に読取らせるだけで、前回と同じイメージで出力された画像コンテンツを得ることができる。さらに、操作者は、前回の出力時に、出力先であるモニタおよびプリンタを記憶しておいたり、再度、モニタおよびプリンタを選択したりする手間を低減することができる。
【0102】
前記実施形態では、識別コード10として、図1で示すような二次元コードを用いたが、本発明では、識別コードは、格納位置Aおよび出力設定情報Bを記録可能な容量を持つのものであれば、図1とは異なるコードを採用してよい。
前記実施形態では、外部記憶装置としてメモリカード6を用いたが、本発明では、外部記憶装置は、採用した画像表示装置に接続可能な外部記憶装置であればよく、例えば、CD−RW、DVD−RW、DVD−RAM、USBメモリ、および、EEPROM等を採用してもよい。さらに、本発明では、外部記憶装置は、画像表示装置に搭載されたものであってもよい。
【0103】
前記実施形態では、スクリーン16に表示された識別コード10をプリント用紙に印刷することによって、当該識別コード10を、持ち運び可能な状態で保管しておくことができるとしたが、本発明では、スクリーン16に表示された識別コード10を、例えば、デジタルカメラやカメラ付携帯電話等で撮影し、これらデジタルカメラやカメラ付携帯電話等に設けられた外部記憶装置に画像ファイルとして記憶させることによって、識別コード10を保管してもよい。このようにすれば、リアプロジェクタ1にプリンタ4を備える必要はない。
【0104】
さらに、前記実施形態では、識別コード10は、コードリーダ2を用いて読取るとしたが、上のように、識別コード10が外部記憶装置に記憶されている場合には、当該外部記憶装置をリアプロジェクタ1のインターフェイス15に接続し、当該外部記憶装置に記憶された識別コード10を制御基板5に読取らせてもよい。このようにすれば、リアプロジェクタ1にコードリーダ2を備える必要はない。
【0105】
前記実施形態では、画像コンテンツの出力設定情報Bとして、明るさ、コントラスト、拡大および回転の出力設定値を採用したが、本発明では、これに限らず、例えば、彩度、色調、ガンマ補正等の出力設定値を採用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明は、テレビ、モニタ付デジタルカメラ、モニタ付プリンタ、および、モニタ付き携帯電話等の画像表示装置で実行され、これら画像表示装置の外部記憶装置に格納された画像コンテンツを管理する画像管理方法、および、当該画像管理方法を実行させるコンピュータ読取可能なプログラムに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の一実施形態にかかる識別コードを示す図。
【図2】前記実施形態にかかるリアプロジェクタ、コードリーダ、および、外部記憶装置を示す正面図。
【図3】前記実施形態にかかるリアプロジェクタの内部構造を示す模式断面図。
【図4】前記実施形態にかかる光学装置を構成する光学系を示す模式図。
【図5】前記実施形態にかかる制御手段の構成を示すブロック図。
【図6】前記実施形態にかかる演算処理部の構成を詳細に示すブロック図。
【図7】前記実施形態にかかる格納位置および出力設定情報を示す図。
【図8】前記実施形態にかかる画像表示画面を説明するための図。
【図9】前記実施形態にかかる識別コード作成時の制御手段の作用を示すフロー図。
【図10】前記実施形態にかかる画像検索および出力時の制御手段の作用を示すフロー図。
【符号の説明】
【0108】
1…リアプロジェクタ(画像表示装置)、2…コードリーダ(コード読取装置)、3…光学装置(画像表示手段)、4…プリンタ(印刷出力装置)、5…制御基板(制御手段)、6…メモリカード(外部記憶装置)、10…識別コード、551…格納位置取得部、552…出力設定情報取得部、553…識別コード生成部、554…識別コード出力部、561…コード種別判定部、562…識別コード解読部、563…画像出力部、A…格納位置、B…出力設定情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像コンテンツを表示する画像表示手段と、この画像表示手段を駆動制御する制御手段とを備えた画像表示装置で実行され、この画像表示装置に接続される外部記憶装置に格納された画像コンテンツを前記画像表示手段に表示させて管理する画像管理方法であって、
前記制御手段は、
前記画像表示手段に表示された画像コンテンツの前記外部記憶装置内における格納位置を取得する格納位置取得ステップと、
取得した格納位置に基づいて、二次元コードまたはバーコードから成り、前記画像コンテンツの格納位置を表す識別コードを生成する識別コード生成ステップと、
生成した識別コードを、前記画像表示手段、および、前記画像表示装置に接続される印刷出力装置のうち少なくともいずれかに出力する識別コード出力ステップとを実行することを特徴とする画像管理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の画像管理方法において、
前記画像表示装置には、二次元コードまたはバーコードを読取るコード読取装置が接続され、
前記制御手段は、
前記コード読取装置により二次元コードまたはバーコードが読取られると、読取られた二次元コードまたはバーコードが前記識別コードであるか否かを判定するコード種別判定ステップと、
前記判定の結果、前記識別コードと判定されると、前記識別コードから、この識別コードに応じた画像コンテンツの前記格納位置を解読する識別コード解読ステップと、
解読された前記格納位置に格納される前記画像コンテンツを呼出して、前記画像表示手段、および、前記印刷出力装置のうち少なくともいずれかに出力する画像出力ステップとを実行することを特徴とする画像管理方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像管理方法において、
前記識別コード生成ステップは、取得した前記格納位置に格納された前記画像コンテンツの出力設定情報を含めて前記識別コードを生成することを特徴とする画像管理方法。
【請求項4】
請求項3に記載の画像管理方法において、
前記識別コード解読ステップは、前記識別コードから、この識別コードに応じた前記画像コンテンツの前記出力設定情報をも含めて解読し、
前記画像出力ステップは、解読された前記格納位置に格納される前記画像コンテンツを呼出すとともに、解読された前記出力設定情報に基づいて、前記画像表示手段、および、前記印刷出力装置のうち少なくともいずれかに出力することを特徴とする画像管理方法。
【請求項5】
請求項3または4に記載の画像管理方法であって、
前記出力設定情報には、前記画像コンテンツの出力先となる機種情報が含まれていることを特徴とする画像管理方法。
【請求項6】
画像コンテンツを表示する画像表示手段と、この画像表示手段を駆動制御する駆動制御手段とを備えた画像表示装置で実行されるコンピュータ読取可能なプログラムであって、
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像管理方法を前記制御手段に実行させることを特徴とするコンピュータ読取可能な画像管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−227931(P2006−227931A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−41136(P2005−41136)
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】