説明

画像表示装置、画像表示システム、及びプログラム

【課題】転送元の外部端末装置からの画像を、転送先の画像表示装置の表示上の所望する位置、範囲、あるいは方向に表示させ、利便性を向上させる。
【解決手段】 画像表示装置1は、タッチパネル61により、外部端末装置10の近接、あるいは接触を検出すると、近距離無線通信部4により、外部端末装置10の表示パネル162に表示している画像を取得する。画像表示装置1は、タッチパネル61により、当該画像表示装置1に対する外部端末装置10の表示パネル162に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得し、取得した位置、範囲、あるいは方向に基づいて、取得した画像を表示パネル62に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像表示が可能な端末間において、近接無線通信方式を利用して、双方のアンテナを接触させるように、一方の端末を他方の端末にかざすタッチ操作を行うだけで、画像を容易に転送する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−13856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、単に双方の端末間でのデータ通信を可能にするだけであり、転送した画像を転送先の表示上の所望する位置、範囲や方向に表示させようとすると、転送後に別の編集操作が必要となり、操作が煩雑になるという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、転送元の外部端末装置からの画像を、転送先の画像表示装置の表示上の所望する位置、範囲、あるいは方向に表示させることができ、利便性を向上させることができる画像表示装置、画像表示システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、画像を表示する表示部を備えた画像表示装置であって、外部端末装置の近接、あるいは接触を検出する検出手段と、前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、該外部端末装置が表示している画像を取得する画像取得手段と、前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置が備える表示部に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得する位置取得手段と、前記画像取得手段により取得された画像を、前記位置取得手段により取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、当該画像表示装置が備える前記表示部に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする画像表示装置である。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、転送元の外部端末装置からの画像を、転送先の画像表示装置の表示上の所望する位置、範囲、あるいは方向に表示させることができ、利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態による画像表示システムを構成する画像表示装置1と外部端末装置10との構成を示すブロック図である。
【図2】本第1実施形態による画像表示装置1の識別情報テーブル71のデータ構成を示す概念図である。
【図3】本第1実施形態による画像表示システムでの画像転送時における位置、範囲、方向の取得方法を説明するための概念図である。
【図4】本第1実施形態による画像表示装置1の動作(メインルーチン)を説明するためのフローチャートである。
【図5】本第1実施形態による画像表示装置1側の近接検出処理(ステップS10)の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本第1実施形態による外部端末装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本第1実施形態での一連の動作を説明するための概念図である。
【図8】本第2実施形態による画像表示システムを構成する画像表示装置1と外部端末装置10との構成を示すブロック図である。
【図9】本第2実施形態による画像表示装置1の近接検出処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】本第2実施形態による一連の動作を説明するための概念図である。
【図11】本第3実施形態による画像表示システムを構成する画像表示装置1と外部端末装置10との構成を示すブロック図である。
【図12】本第3実施形態による画像表示装置1の近接検出処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】本第3実施形態による一連の動作を説明するための概念図である。
【図14】、本第4実施形態による画像表示装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】本第4実施形態による外部端末装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、タッチパネル(静電容量方式)を備えた外部端末装置(デジタルカメラ、携帯電話等)に画像を表示させて、タッチパネル(静電容量方式)を備えた画像表示装置(フォトフレーム、PC、テレビ等)にタッチパネル同士をスタンプ感覚で近接、あるいは接触させることで、画像表示装置は、外部端末装置が表示している画像を受信し、外部端末装置が近接、あるいは接触した位置、範囲、あるいは方向を、画像表示装置のタッチパネルで検出して、検出結果に応じて受信した画像を表示させることを特徴とする。
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0011】
A.第1実施形態
A−1.第1実施形態の構成
図1(a)、(b)は、本発明の実施形態による画像表示システムを構成する画像表示装置1と外部端末装置10との構成を示すブロック図である。図1において、画像表示システムは、図1(a)の画像の転送先である画像表示装置1と、図1(b)の画像の転送元である外部端末装置10とからなる。
【0012】
画像表示装置1は、フォトフレームや、PC、タブレット端末などの画像再生機能を有する電子機器である。画像表示装置1は、制御部2、操作部3、近距離無線通信部4、電源部5、タッチ表示部(タッチパネル61、表示パネル62)6、記憶部(識別情報テーブル71)7を備えている。制御部2は、画像表示装置1の各部を制御するワンチップマイコンである。特に、本実施形態では、制御部2は、外部端末装置10の近接、あるいは接触判定、画像の受信制御、画像の表示制御などを行うようになっている。
【0013】
操作部3は、電源ボタン等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号を制御部2に出力する。近距離無線通信部4は、数センチ〜数十センチの距離での小電力無線通信技術を用いて、近接、あるいは接触した外部端末装置10との間でデータの送受信を行う。電源部5は、例えば、二次電池からなり、各部に電力を供給する。
【0014】
タッチ表示部6は、タッチパネル61と表示パネル62とを備えている。表示パネル62は、カラーLCDや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、バックライトなどとその駆動回路とを含み、各種データや、外部端末装置10から受信した画像や、動画を表示する。
【0015】
タッチパネル61は、表示パネル62上に設けられた透過型のタッチセンサであり、タッチ位置と表示パネル62上の位置(座標)とが対応付けられており、画像再生時に、表示パネル62に表示された画像をタッチ操作することで、表示された画像の大きさを変えたり、画像の移動、回転などを行うために用いられる。また、本実施形態では、タッチパネル61を静電容量方式とすることで、外部端末装置10の近接、あるいは接触を検出することができるようになっている。また、外部端末装置10の近接、あるいは接触を検出した際に、当該画像表示装置1に対する、外部端末装置10(の表示パネル162に表示されている画像)の位置、範囲、あるいは方向を検出するようにもなっている。
【0016】
記憶部7は、撮像された画像や、動画を記憶するメモリや、制御部2による、画像表示装置1の各部の制御に必要なプログラム、及び各部の制御に必要なデータを保持するメモリなどからなる。特に、本実施形態では、記憶部7は、外部端末装置10から受信した画像を自身の表示パネル62に表示する際の表示制御内容を示す識別情報と、その表示制御内容とを対応付けて記憶する識別情報テーブル71を備えている。どのような表示制御を行うかを示す識別情報は、外部端末装置10から送信される。
【0017】
図2は、本第1実施形態による画像表示装置1の識別情報テーブル71のデータ構成を示す概念図である。識別情報テーブル71は、転送する画像に対する表示制御とその表示制御を区別するための識別情報とからなる。例えば、識別情報「aaa」は、画像に額縁(フレーム)を付ける表示制御を示し、識別情報「bbb」は、画像に対して肌をより美しく見せるための美肌処理を行う表示制御を示し、識別情報「ccc」は、画像に対して影を付ける表示制御を示す。本第1実施形態では、識別情報は、画像の転送元である外部端末装置10から画像の転送先である画像表示装置1へ送信される。識別情報を受信した画像表示装置1は、識別情報に応じた表示制御を行って画像を表示する。
【0018】
図1(b)に説明を戻すと、外部端末装置10は、携帯電話、スマートフォン、PDA、デジタルカメラ、タブレット端末などの電子機器である。外部端末装置10は、制御部11、操作部12、撮像部13、近距離無線通信部14、電源部15、タッチ表示部(タッチパネル161、表示パネル162)16、記憶部17を備えている。制御部11は、外部端末装置10の各部を制御するワンチップマイコンである。特に、本第1実施形態では、制御部11は、画像表示装置1への識別情報、画像表示有無情報、画像の送信制御などを行うようになっている。
【0019】
操作部12は、電源ボタン等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号を制御部11に出力する。撮像部13は、フォーカスレンズ、ズームレンズ、撮像素子などを含み、被写体像を撮像素子上に結像し、投影された被写体の光を電気信号に変換して出力する。近距離無線通信部14は、数センチ〜数十センチの距離での小電力無線通信技術を用いて、近接、または接触した画像表示装置1との間でデータの送受信を行う。電源部15は、例えば、二次電池からなり、各部に電力を供給する。
【0020】
タッチ表示部16は、タッチパネル161と表示パネル162とを備えている。表示パネル162は、カラーLCDや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、バックライトなどとその駆動回路とを含み、各種データや、撮像部13によって撮像された画像や、動画を表示する。
【0021】
タッチパネル161は、表示パネル162上に設けられた透過型のタッチセンサであり、タッチ位置と表示パネル162上の位置(座標)とが対応付けられており、画像再生時に、表示パネル162に表示された画像をタッチ操作することで、表示された画像の大きさを変えたり、画像の移動、回転などを行うために用いられる。また、後述する第4実施形態では、タッチパネル161を静電容量方式とすることで、画像表示装置1に近接、または接触したことを検出することができるようになっている。
【0022】
記憶部17は、撮像された画像や、動画を記憶するメモリや、制御部11による、当該外部端末装置10の各部の制御に必要なプログラム、及び各部の制御に必要なデータを保持するメモリなどからなる。
【0023】
なお、画像表示装置1の備える表示パネル62は、外部端末装置10の備える表示パネル162よりも面積が広い。このため、画像表示装置1の表示パネル62の好きな位置、範囲、あるいは方向に外部端末装置1で表示している画像を表示させることができる。
【0024】
図3は、本第1実施形態による画像表示システムでの画像転送時における位置、範囲、方向の取得方法を説明するための概念図である。本第1実施形態では、画像が表示されている外部端末装置10のタッチ表示部16を、画像表示装置1のタッチ表示部6の前面に向き合うように近接、あるいは接触させる。画像表示装置1は、このときの外部端末装置10の位置、範囲、方向を、タッチパネル61によって取得し、外部端末装置10から受信した画像を、取得した位置、範囲、方向、並びに識別情報に従って自身の表示パネル62に表示するようになっている。
【0025】
A−2.第1実施形態の動作
図4は、本第1実施形態による画像表示装置1の動作(メインルーチン)を説明するためのフローチャートである。画像表示装置1では、まず、外部端末装置10が近接(または接触)したことを検出する近接検出処理を実行する(ステップS10)。該近接検出処理では、外部端末装置10から識別情報を受信するとともに、タッチパネル61上での外部端末装置10の座標を取得する。なお、該近接検出処理の詳細については後述する。
【0026】
次に、外部端末装置10から画像を受信したか否かを判断し(ステップS12)、画像を受信した場合には(ステップS12のYES)、受信した画像を、上記近接検出処理で取得した、タッチパネル61上での外部端末装置10の座標に基づいて、表示パネル62に表示する(ステップS14)。次に、識別情報テーブル71を参照し(ステップS16)、上記近接検出処理で取得した識別情報があるか否かを判断する(ステップS18)。
【0027】
そして、該当する識別情報がある場合には(ステップS18のYES)、識別情報に応じた表示制御を行う(ステップS20)。例えば、識別情報が「aaa」であるならば、画像に額縁(フレーム)を付け、識別情報が「bbb」であるならば、美肌処理を実行し、識別情報が「ccc」であるならば、画像に対して影を付ける。その後、ステップS10に戻る。また、該当する識別情報がない場合には(ステップS18のNO)、何もせずにそのままステップS10に戻る。
【0028】
一方、外部端末装置10から画像を受信していない場合には(ステップS12のNO)、保存操作が行われたか否かを判断する(ステップS22)。そして、保存操作が行われた場合には(ステップS22のYES)、受信画像があるか否かを判断する(ステップS24)。そして、受信画像がある場合には(ステップS24のYES)、表示パネル62に既に表示している画像と受信画像とを結合し(ステップS26)、記憶部7に保存する画像保存処理を実行し(ステップS28)、ステップS10に戻る。一方、受信画像がない場合には(ステップS24のNO)、受信画像を結合することなく、表示パネル62に既に表示している画像を記憶部7に保存する画像保存処理を実行し(ステップS28)、ステップS10に戻る。
【0029】
一方、保存操作がない場合には(ステップS22のNO)、画像選択、スライドショー等のその他の操作があったか否かを判断し(ステップS30)、その他の操作があった場合には(ステップS30のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS32)、ステップS10に戻る。また、その他の操作もない場合には(ステップS30のNO)、何もせずに、ステップS10に戻る。
【0030】
図5は、本第1実施形態による画像表示装置1側の近接検出処理(ステップS10)の動作を説明するためのフローチャートである。近接検出処理では、まず、タッチパネル61で外部端末装置10のタッチパネル161の近接(接触)を検出したか否かを判断する(ステップS40)。そして、外部端末装置10の近接(接触)が検出されない場合には(ステップS40のNO)、そのまま何もせずに上述したメインルーチンに戻る。
【0031】
一方、外部端末装置10の近接(接触)が検出された場合には(ステップS40のYES)、近距離無線通信部4により、外部端末装置10に識別情報、及び画像表示有無情報転送指示を送信する(ステップS42)。次に、外部端末装置10から識別情報、及び画像表示ありを受信したか否かを判断し(ステップS44)、外部端末装置10から識別情報、画像表示ありを受信しない場合には(ステップS44のNO)、そのまま何もせずに上述したメインルーチンに戻る。
【0032】
一方、外部端末装置10から識別情報、画像表示ありを受信した場合には(ステップS44のYES)、近距離無線通信部4により、外部端末装置10に表示画像転送指示を送信する(ステップS46)。次に、タッチパネル61で外部端末装置10のタッチパネル161が近接(接触)している座標を取得し(ステップS48)、メインルーチンに戻る。
【0033】
図6は、本第1実施形態による外部端末装置10の動作を説明するためのフローチャートである。外部端末装置10では、まず、画像表示装置1から識別情報、及び画像表示有無情報転送指示を受信したか否かを判断する(ステップS50)。そして、画像表示装置1から識別情報、及び画像表示有無情報転送指示を受信した場合には(ステップS50のYES)、画像表示装置1に識別情報、及び画像表示有無情報を送信する(ステップS52)。
【0034】
次に、画像表示装置1から表示画像転送指示を受信したか否かを判断し(ステップS54)、表示画像転送指示を受信していない場合には(ステップS54のNO)、ステップS50に戻る。一方、画像表示装置1から表示画像転送指示を受信した場合には(ステップS54のYES)、画像表示装置1に表示中の画像を表示し(ステップS56)、ステップS50に戻る。
【0035】
また、画像表示装置1から識別情報、及び画像表示有無情報の転送指示を受信していない場合には(ステップS50のNO)、ユーザによる画像表示操作があったか否かを判断する(ステップS58)。そして、ユーザによる画像表示操作があった場合には(ステップS58のYES)、選択された画像を表示パネル162に表示する(ステップS60)。その後、ステップS50に戻る。
【0036】
また、画像表示操作がなかった場合には(ステップS58のNO)、ユーザによる画像撮影操作があったか否かを判断する(ステップS62)。そして、ユーザによる画像撮影操作があった場合には(ステップS62のYES)、撮像部13により画像を撮影する画像撮影処理を実行し(ステップS64)、撮影した画像を記憶部17に保存する(ステップS66)。その後、ステップS50に戻る。
【0037】
さらに、ユーザによる画像撮影操作がなかった場合には(ステップS62のNO)、スライドショー等のその他の操作があったか否かを判断する(ステップS68)。そして、その他の操作があった場合には(ステップS68のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS70)、ステップS50に戻る。一方、その他の操作もなかった場合には(ステップS68のNO)、何もせずに、ステップS50に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0038】
図7(a)〜(d)は、本第1実施形態での一連の動作を説明するための概念図である。まず、画像表示装置1で、表示パネル62に所望する画像が表示されているものとする。外部端末装置10では、例えば、画像を撮影し、撮影した画像の中から画像表示装置1に転送したい画像を選択して表示パネル162に表示させる。画像表示装置1の表示パネル62と外部端末装置10の表示パネル162とには、図7(a)に示すように、各々、画像P1、P2が表示されている。この状態で、外部端末装置10のタッチパネル161を画像表示装置1のタッチパネル61上の図示の位置、図示の方向で向き合うように近接(または接触)させる。画像表示装置1は、図7(b)に示すように、外部端末装置10の近接(または接触)を検出すると、その座標(位置、範囲、あるいは方向)を取得する。
【0039】
画像表示装置1では、外部端末装置10から送信された画像P2を受信し、図7(c)に示すように、取得した座標(位置、範囲、あるいは方向)に応じて、自身の表示パネル62に表示している画像P1上に表示する。また、このとき、外部端末装置10から識別情報が送信されてきた場合には、図7(d)に示すように、画像P2に対して該識別情報(例えば、「aaa」)に従って表示制御(額縁P3を付ける)を行う。その後、画像表示装置1において、保存操作が行われると、表示パネル62に既に表示している画像P1と受信した画像P2とを結合(合成)し、記憶部7に保存する。
【0040】
上述した第1実施形態によれば、画像表示装置1のタッチパネル61により、外部端末装置10のタッチパネル161の近接(または接触)を検出するとともに、画像表示装置1の表示パネル62に対する、外部端末装置10で表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得し、外部端末装置10からの画像を、取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、画像表示装置1の表示パネル62に表示させるようにしたので、画像を表示している外部端末装置10を画像表示装置1に近接、あるいは接触させるだけで、外部端末装置10で表示されている画像を画像表示装置1に転送し、好きな位置、範囲、あるいは方向にスタンプ感覚で表示させることができる。
【0041】
また、画像表示装置の表示パネル62に既に画像が表示されていれば、外部端末装置10で表示されている画像を画像表示装置1に転送し、表示パネル62に既に表示されている画像の好きな位置、範囲、あるいは方向にスタンプ感覚で結合して表示させることができる。
【0042】
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態では、外部端末装置10を画像表示装置1に近接(接触)させるのではなく、ユーザが画像表示装置1のタッチパネル61上をタッチ操作(タップ操作)することで、外部端末装置10の画像を挿入すべき位置、範囲、方向を指定することを特徴とする。従って、本第2実施形態では、外部端末装置10は、タッチパネル161を備える必要はない。
【0043】
B−1.第2実施形態の構成
図8(a)、(b)は、本第2実施形態による画像表示システムを構成する画像表示装置1と外部端末装置10との構成を示すブロック図である。図1(a)、(b)に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。上述したように、本第2実施形態では、外部端末装置10が、タッチパネル161を備えていない点が、第1実施形態の外部端末装置10の構成と異なる。すなわち、本第2実施形態の外部端末装置10は、タッチ表示部16に替えてカラーLCDや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、バックライトなどとその駆動回路とを含み、各種データや、撮像部13によって撮像された画像や、動画を表示する表示部18を備えている。
【0044】
B−2.第2実施形態の動作
本第2実施形態による画像表示装置1のメインルーチンは、第1実施形態で説明した図4と同じであり、外部端末装置10のメインルーチンも、第1実施形態で説明した図6と同じであるので説明を省略する。以下では、画像表示装置1の近接検出処理について説明する。
【0045】
図9は、本第2実施形態による画像表示装置1の近接検出処理の動作を説明するためのフローチャートである。近接検出処理では、まず、近距離無線通信部4で外部端末装置10の近接を検出したか否かを判断する(ステップS80)。そして、外部端末装置10の近接が検出されない場合には(ステップS80のNO)、そのまま何もせずに上述したメインルーチンに戻る。
【0046】
一方、外部端末装置10の近接が検出された場合には(ステップS80のYES)、近距離無線通信部4により、外部端末装置10に識別情報、及び画像表示有無情報転送指示を送信する(ステップS82)。次に、外部端末装置10から識別情報、及び画像表示ありを受信したか否かを判断し(ステップS84)、外部端末装置10から識別情報、及び画像表示ありを受信しない場合には(ステップS84のNO)、そのまま何もせずに上述したメインルーチンに戻る。
【0047】
一方、外部端末装置10から識別情報、及び画像表示ありを受信した場合には(ステップS84のYES)、近距離無線通信部4により、外部端末装置10に表示画像転送指示を送信する(ステップS86)。次に、タッチパネル61でのユーザのタッチ操作による座標を取得し(ステップS88)、メインルーチンに戻る。
【0048】
図10は、本第2実施形態による一連の動作を説明するための概念図である。まず、画像表示装置1で、表示パネル62に所望する画像P1が表示されているものとする。外部端末装置10で、例えば、画像を撮影し、撮影した画像の中から画像表示装置1に転送したい画像P2を選択して表示パネル62に表示させる。画像表示装置1の表示パネル62と外部端末装置10の表示パネル162とには、図10に示すように、各々、画像P1、P2が表示されている。この状態で、ユーザは、外部端末装置10を画像表示装置1の近傍に置き(近接)、タッチパネル61へのタッチ操作TP1、TP2で、画像を挿入する位置、範囲、及び方向を指定する。画像表示装置1は、ユーザのタッチ操作TP1、TP2から、画像を挿入する座標を取得する。
【0049】
画像表示装置1では、上述した第1実施形態と同様に、外部端末装置10から送信される画像P2を受信し、取得した座標に応じて、自身の表示パネル62に表示している画像P1上に表示する。その後、画像表示装置1において、保存操作が行われると、表示パネル62に既に表示している画像P1と受信した画像P2とを結合(合成)し、記憶部7に保存する。なお、外部端末装置10から識別情報が送信されてきた場合には、上述した第1実施形態と同様に、画像P2に対して該識別情報に従って表示制御を行う。
【0050】
上述した第2実施形態によれば、画像表示装置1の表示パネル62上に設けたタッチパネル61に対するタッチ操作により当該画像表示装置1に対する外部端末装置10で表示している画像の位置、範囲、あるいは方向を取得するようにしたので、画像表示装置1が備える、一般的なタッチパネル上で画像の位置、範囲、あるいは方向をタッチ操作するだけで、外部端末装置10が表示している画像を画像表示装置1に転送し、好きな位置、範囲、あるいは方向にスタンプ感覚で表示させることができる。
【0051】
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本第3実施形態では、画像表示装置の備える表示部上に照度センサを更に備え、表示部に近接、あるいは接触した外部端末装置の備えるバックライトの明かりを照度センサにより検出することで、当該画像表示装置に対する外部端末装置の表示している画像の位置、範囲、あるいは方向を取得することを特徴とする。
【0052】
C−1.第3実施形態の構成
図11(a)、(b)は、本第3実施形態による画像表示システムを構成する画像表示装置1と外部端末装置10との構成を示すブロック図である。図1(a)、(b)に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。上述したように、本第3実施形態では、画像表示装置1は、表示部8を備えている。該表示部8は、照度センサ81、及び表示パネル82を備えている。照度センサ81は、一般的な照度センサであり、外部の明かりを検出する。本第3実施形態では、外部端末装置10のバックライト192の明かりを検出することで、バックライト192が近接(接触)している座標(位置、範囲、あるいは方向)を取得するようになっている。表示パネル82は、カラーLCDや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、バックライトなどとその駆動回路とを含む。
【0053】
また、外部端末装置10は、表示部19を備えている。該表示部19は、表示パネル191、及びバックライト192を備えている。表示パネル191は、カラーLCDや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどとその駆動回路とを含む。バックライト192は、透過型の表示パネル191を裏面から照らすことにより、表示パネル191での表示を実現する。
【0054】
C−2.第3実施形態の動作
図12は、本第3実施形態による画像表示装置1の近接検出処理の動作を説明するためのフローチャートである。近接検出処理では、まず、近接無線通信部4による近接無線通信で外部端末装置10の近接を検出したか否かを判断する(ステップS90)。そして、外部端末装置10の近接が検出されない場合には(ステップS90のNO)、そのまま何もせずに上述したメインルーチンに戻る。
【0055】
一方、外部端末装置10の近接が検出された場合には(ステップS90のYES)、近距離無線通信部4により、外部端末装置10に識別情報、及び画像表示有無情報転送指示を送信する(ステップS92)。次に、外部端末装置10から識別情報、及び画像表示ありを受信したか否かを判断し(ステップS94)、外部端末装置10から識別情報、及び画像表示ありを受信しない場合には(ステップS94のNO)、そのまま何もせずに上述したメインルーチンに戻る。
【0056】
一方、外部端末装置10から識別情報、及び画像表示ありを受信した場合には(ステップS94のYES)、近距離無線通信部4により、外部端末装置10に表示画像転送指示を送信する(ステップS96)。次に、表示部8に設けられた照度センサ81により外部端末装置10のバックライト192が近接(接触)している座標(位置、範囲、あるいは方向)を取得し(ステップS98)、メインルーチンに戻る。
【0057】
図13は、本第3実施形態による一連の動作を説明するための概念図である。まず、画像表示装置1で、表示パネル82に所望する画像P1が表示されているものとする。外部端末装置10で、例えば、画像を撮影し、撮影した画像の中から画像表示装置1に転送したい画像(図示略)を選択して表示パネル191に表示させる。ユーザは、外部端末装置10の表示部19(バックライト192)を画像表示装置1の表示部8に設けられた照度センサ81の前面に向かい合うように近接(あるいは接触)させる。画像表示装置1は、照度センサ81により、外部端末装置10の位置、範囲、及び方向を取得する。
【0058】
画像表示装置1では、上述した第1実施形態と同様に、外部端末装置10から送信される画像(図示略)を受信し、取得した座標に応じて、自身の表示パネル82に表示している画像P1上に表示する。その後、画像表示装置1において、保存操作が行われると、表示パネル82に既に表示している画像P1と受信した画像とを結合(合成)し、記憶部7に保存する。なお、外部端末装置10から識別情報が送信されてきた場合には、上述した第1実施形態と同様に、受信した画像に対して該識別情報に従って表示制御を行う。
【0059】
上述した第3実施形態によれば、画像表示装置1の表示パネル82上に照度センサ81を更に備え、表示パネル82に近接、あるいは接触した外部端末装置10の備えるバックライト192の明かりを照度センサ81により検出することで、当該画像表示装置1に対する外部端末装置10で表示している画像の位置、範囲、あるいは方向を取得するようにしたので、画像を表示している外部端末装置10を一般的な照度センサ81に近接、あるいは接触させるだけで、外部端末装置10で表示している画像を画像表示装置1に転送し、好きな位置、範囲、あるいは方向にスタンプ感覚で表示させることができる。
【0060】
D.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
D−1.第4実施形態の構成
本第4実施形態は、タッチパネル161を備えた外部端末装置10で、タッチパネル61を備えた画像表示装置1の近接(接触)を検出すると、画像表示装置1に表示中の画像を送信し、画像表示装置1のタッチパネル61で、外部端末装置10が近接、あるいは接触した位置、範囲、あるいは方向を検出し、検出結果に応じて受信した画像を表示させることを特徴とする。なお、第4実施形態の構成は、第1実施形態の図1と同様であるので説明を省略する。
【0061】
D−2.第4実施形態の動作
図14は、本第4実施形態による画像表示装置1の動作を説明するためのフローチャートである。画像表示装置1は、まず、近距離無線通信部4により外部端末装置10から画像、及び識別情報を受信したか否かを判断する(ステップS100)。そして、外部端末装置10から画像、及び識別情報を受信した場合には(ステップS100のYES)、タッチパネル61で外部端末装置10のタッチパネル161が近接(接触)している座標を取得する(ステップS102)。次に、受信画像を取得した座標に基づいて表示パネル62に表示する(ステップS104)。
【0062】
次に、識別情報テーブル71を参照し(ステップS106)、外部端末装置10から上記取得した識別情報があるか否かを判断する(ステップS108)。そして、該当する識別情報がある場合には(ステップS108のYES)、識別情報に応じた表示制御を行う(ステップS110)。例えば、識別情報が「aaa」であるならば、画像に額縁(フレーム)を付け、識別情報が「bbb」であるならば、美肌処理を実行し、識別情報が「ccc」であるならば、画像に対して影を付ける。その後、ステップS100に戻る。また、該当する識別情報がない場合には(ステップS108のNO)、何もせずにそのままステップS100に戻る。
【0063】
一方、外部端末装置10から画像を受信していない場合には(ステップS100のNO)、保存操作が行われたか否かを判断する(ステップS112)。そして、保存操作が行われた場合には(ステップS112のYES)、受信画像があるか否かを判断する(ステップS114)。そして、受信画像がある場合には(ステップS114のYES)、表示パネル62に既に表示している画像と受信画像とを結合し(ステップS116)、記憶部7に保存する画像保存処理を実行し(ステップS118)、ステップS100に戻る。一方、受信画像がない場合には(ステップS114のNO)、受信画像を結合することなく、表示パネル62に既に表示している画像を記憶部7に保存する画像保存処理を実行し(ステップS118)、ステップS100に戻る。
【0064】
一方、保存操作がない場合には(ステップS112のNO)、画像選択、スライドショー等のその他の操作があったか否かを判断し(ステップS120)、その他の操作があった場合には(ステップS120のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS122)、ステップS100に戻る。また、その他の操作もない場合には(ステップS120のNO)、何もせずに、ステップS100に戻る。
【0065】
図15は、本第4実施形態による外部端末装置10の動作を説明するためのフローチャートである。外部端末装置10は、タッチパネル161で画像表示装置1のタッチパネル61の近接(接触)を検出したか否かを判断する(ステップS130)。そして、画像表示装置1のタッチパネル61の近接(接触)を検出した場合には(ステップS130のYES)、表示パネル162に画像を表示中であるか否かを判断し、画像を表示中でない場合には(ステップS132のNO)、ステップS130に戻る。一方、画像を表示中である場合には(ステップS132のYES)、近距離無線通信部14により表示中の画像、及び識別情報を、画像表示装置1に送信する(ステップS134)。その後、ステップS130に戻る。
【0066】
一方、画像表示装置1のタッチパネル61の近接(接触)を検出していない場合には(ステップS130のNO)、画像表示操作があったか否かを判断する(ステップS136)。そして、画像表示操作があった場合には(ステップS136のYES)、選択された画像を表示パネル162に表示する(ステップS138)。その後、ステップS130に戻る。
【0067】
また、画像表示操作がなかった場合には(ステップS136のNO)、画像撮影操作があったか否かを判断する(ステップS140)。そして、画像撮影操作があった場合には(ステップS140のYES)、撮像部13により画像を撮影する画像撮影処理を実行し(ステップS142)、撮影した画像を記憶部17に保存する(ステップS144)。その後、ステップS130に戻る。
【0068】
さらに、画像撮影操作がなかった場合には(ステップS140のNO)、スライドショー等のその他の操作があったか否かを判断する(ステップS146)。そして、その他の操作があった場合には(ステップS146のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS148)、ステップS130に戻る。一方、その他の操作もなかった場合には(ステップS146のNO)、何もせずに、ステップS130に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0069】
上述した第4実施形態によれば、外部端末装置10のタッチパネル161により、画像表示装置1のタッチパネル61への近接(接触)を検出するとともに、画像表示装置1のタッチパネル61により、当該画像表示装置1の表示パネル62に対する、外部端末装置10で表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得し、外部端末装置10からの画像を、取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、画像表示装置1の表示パネル62に表示させるようにしたので、画像を表示している外部端末装置10を画像表示装置1に近接、あるいは接触させるだけで、外部端末装置10で表示されている画像を画像表示装置1に転送し、好きな位置、範囲、あるいは方向にスタンプ感覚で表示させることができる。
【0070】
なお、上述した第1〜第4実施形態においては、タッチパネル(静電容量方式)や、近接無線通信以外にも、近接センサ(光学的、磁気的なセンサなど)などで画像表示装置1と外部端末装置10との近接(接触)を検出するようにしてもよい。
【0071】
また、上述した第1〜第4実施形態において、画像表示装置1に転送される画像、外部端末装置10に表示している画像は、インターネットなどのネットワーク上に設けられたサーバを介して転送するようにしてもよい。
【0072】
また、上述した第1〜第4実施形態によれば、外部端末装置10の近接、あるいは接触が検出された際に、外部端末装置10に画像を表示されている場合に、外部端末装置10が表示している画像を画像表示装置1に送信するようにしたことで、画像を表示していない外部端末装置10の近接、あるいは接触を検出した際に無駄な指示処理を行わないようにすることができる。
【0073】
また、第1または第4実施形態によれば、画像表示装置1の表示パネル62上に設けたタッチパネル61、あるいは外部端末装置10の表示パネル162上に設けたタッチパネル161を用いて、外部端末装置10の近接、あるいは接触を検出し、画像表示装置1のタッチパネル61で、外部端末装置10で表示している画像の位置、範囲、あるいは方向を取得するようにしたことで、一般的なタッチパネルを用いて、外部端末装置10で表示している画像を画像表示装置1に転送し、好きな位置、範囲、あるいは方向にスタンプ感覚で表示させることができる。
【0074】
また、上述した第1〜第4実施形態によれば、画像表示装置1に表示されている画像と外部端末装置10から受信した画像とを結合して記録保存するようにしたことで、転送した画像を好きな位置に配置したオリジナルの画像を記録保存することができる。
【0075】
また、上述した第1〜第4実施形態によれば、近接、あるいは接触が検出された外部端末装置10から識別情報を更に取得し、該取得した識別情報に基づいて表示部への表示を制御するようにしたことで、額縁を付ける、美肌処理といった画像処理を外部端末装置10の所有者に応じて行うことができる。
【0076】
また、上述した第1〜第4実施形態によれば、画像表示装置1が備える表示パネル62を、外部端末装置10が備える表示パネル162よりも面積が広くなるよう構成したので、画像表示装置1の表示パネル62の好きな位置、範囲、あるいは方向に外部端末装置10で表示している画像を表示させることができる。
【0077】
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0078】
(付記1)
付記1に記載の発明は、画像を表示する表示部を備えた画像表示装置であって、外部端末装置の近接、あるいは接触を検出する検出手段と、前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、該外部端末装置が表示している画像を取得する画像取得手段と、前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置が備える表示部に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得する位置取得手段と、前記画像取得手段により取得された画像を、前記位置取得手段により取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、当該画像表示装置が備える前記表示部に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする画像表示装置である。
【0079】
(付記2)
付記2に記載の発明は、前記表示制御手段は、前記画像取得手段により取得された画像を、前記位置取得手段により取得された位置、範囲、あるいは方向に対応する位置、範囲あるいは方向で、当該画像表示装置が備える前記表示部に既に表示されている画像と結合して表示させることを特徴とする付記1に記載の画像表示装置である。
【0080】
(付記3)
付記3に記載の発明は、前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触が検出された際に、前記外部端末装置が備える表示部に画像が表示されているか否かを判別する判別手段を更に備え、前記画像取得手段は、前記判別手段により画像が表示されていると判別されていることを条件に、前記外部端末装置が備える前記表示部に表示されている画像を取得することを特徴とする付記1または2に記載の画像表示装置である。
【0081】
(付記4)
付記4に記載の発明は、当該画像表示装置が備える前記表示部上に配設されたタッチパネルを更に備え、前記検出手段は、前記タッチパネルにより前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出し、前記位置取得手段は、前記タッチパネルに対する前記外部端末装置の近接、あるいは接触に基づいて、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置が備える前記表示部に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得することを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の画像表示装置である。
【0082】
(付記5)
付記5に記載の発明は、当該画像表示装置が備える前記表示部上に配設されたタッチパネルを更に備え、前記位置取得手段は、前記タッチパネルに対するユーザによるタッチ操作に基づいて、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置が備える前記表示部に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得することを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の画像表示装置である。
【0083】
(付記6)
付記6に記載の発明は、当該画像表示装置が備える前記表示部上に配設された照度センサを更に備え、前記位置取得手段は、当該画像表示装置の前記表示部に近接、あるいは接触した前記外部端末装置が備えるバックライトの明かりを前記照度センサにより検出することで、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置が備える前記表示部に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得することを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の画像表示装置である。
【0084】
(付記7)
付記7に記載の発明は、前記表示制御手段により当該画像表示装置が備える前記表示部に表示された前記外部端末装置からの画像を、当該画像表示装置が備える前記表示部に表示されている表示内容と結合して記録保存する記録保存手段を更に備えることを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の画像表示装置である。
【0085】
(付記8)
付記8に記載の発明は、前記検出手段により近接、あるいは接触が検出された外部端末装置から識別情報を取得する識別情報取得手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記識別情報取得手段により取得された識別情報に基づいて、前記画像取得手段により取得された画像の当該画像表示装置が備える前記表示部への表示を制御することを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の画像表示装置である。
【0086】
(付記9)
付記9に記載の発明は、当該画像表示装置が備える前記表示部は、前記外部端末装置が備える前記表示部よりも面積が広いことを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の画像表示装置である。
【0087】
(付記10)
付記10に記載の発明は、画像表示装置と外部端末装置とからなる画像表示システムであって、前記画像表示装置は、画像を表示する第1表示部と、外部端末装置の近接、あるいは接触を検出する検出手段と、前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、前記外部端末装置に表示されている画像を転送する指示を送信する指示送信手段と、前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、当該画像表示装置に対する該外部端末装置に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得する位置取得手段と、前記指示送信手段により送信された指示に対応して前記外部端末装置から転送される画像を受信する画像受信手段と、前記画像受信手段により受信された画像を、前記位置取得手段により取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、前記第1表示部に表示させる表示制御手段とを備え、前記外部端末装置は、画像を表示する第2表示部と、前記画像表示装置から送信された画像転送指示を受信する指示受信手段と、前記指示受信手段により画像転送指示が受信された際に、前記第2表示部に表示している画像を前記画像表示装置に送信する画像送信手段とを備えることを特徴とする画像表示システムである。
【0088】
(付記11)
付記11に記載の発明は、画像表示装置と外部端末装置とからなる画像表示システムであって、前記画像表示装置は、画像を表示する第1表示部と、前記外部端末装置から転送された画像を受信する画像受信手段と、前記画像受信手段により前記外部端末装置から転送された画像を受信した際に、当該画像表示装置に対する該外部端末装置に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得する位置取得手段と、前記画像受信手段により受信された画像を、前記位置取得手段により取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、前記第1表示部に表示させる表示制御手段とを備え、前記外部端末装置は、画像を表示する第2表示部と、前記画像表示装置の近接、あるいは接触を検出する検出手段と、前記検出手段により前記画像表示装置の近接、あるいは接触を検出した際に、前記第2表示部に表示している画像を前記画像表示装置に送信する画像送信手段とを備えることを特徴とする画像表示システムである。
【0089】
(付記12)
付記11に記載の発明は、画像を表示する表示部を備えた画像表示装置のコンピュータに、外部端末装置の近接、あるいは接触を検出する検出機能、前記検出機能により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、前記外部端末装置に表示されている画像を取得する画像取得機能、前記検出機能により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得する位置取得機能、前記画像取得機能により取得された画像を、前記位置取得機能により取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、当該画像表示装置が備える前記表示部に表示させる表示制御機能を実行させることを特徴とするプログラムである。
【符号の説明】
【0090】
1 画像表示装置
2 制御部
3 操作部
4 近距離無線通信部
5 電源部
6 タッチ表示部
61 タッチパネル
62 表示パネル
7 記憶部
71 識別情報テーブル
10 外部端末装置
11 制御部
12 操作部
13 撮像部
14 近距離無線通信部
15 電源部
16 タッチ表示部
161 タッチパネル
162 表示パネル
17 記憶部
18 表示部
8 表示部
81 照度センサ
82 表示パネル
19 表示部
191 表示パネル
192 バックライト




【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部を備えた画像表示装置であって、
外部端末装置の近接、あるいは接触を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、該外部端末装置が表示している画像を取得する画像取得手段と、
前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置が備える表示部に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得する位置取得手段と、
前記画像取得手段により取得された画像を、前記位置取得手段により取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、当該画像表示装置が備える前記表示部に表示させる表示制御手段と
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記画像取得手段により取得された画像を、前記位置取得手段により取得された位置、範囲、あるいは方向に対応する位置、範囲あるいは方向で、当該画像表示装置が備える前記表示部に既に表示されている画像と結合して表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触が検出された際に、前記外部端末装置が備える表示部に画像が表示されているか否かを判別する判別手段を更に備え、
前記画像取得手段は、前記判別手段により画像が表示されていると判別されていることを条件に、前記外部端末装置が備える前記表示部に表示されている画像を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
当該画像表示装置が備える前記表示部上に配設されたタッチパネルを更に備え、
前記検出手段は、前記タッチパネルにより前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出し、
前記位置取得手段は、前記タッチパネルに対する前記外部端末装置の近接、あるいは接触に基づいて、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置が備える前記表示部に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項5】
当該画像表示装置が備える前記表示部上に配設されたタッチパネルを更に備え、
前記位置取得手段は、前記タッチパネルに対するユーザによるタッチ操作に基づいて、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置が備える前記表示部に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項6】
当該画像表示装置が備える前記表示部上に配設された照度センサを更に備え、
前記位置取得手段は、当該画像表示装置の前記表示部に近接、あるいは接触した前記外部端末装置が備えるバックライトの明かりを前記照度センサにより検出することで、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置が備える前記表示部に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記表示制御手段により当該画像表示装置が備える前記表示部に表示された前記外部端末装置からの画像を、当該画像表示装置が備える前記表示部に表示されている表示内容と結合して記録保存する記録保存手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記検出手段により近接、あるいは接触が検出された外部端末装置から識別情報を取得する識別情報取得手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記識別情報取得手段により取得された識別情報に基づいて、前記画像取得手段により取得された画像の当該画像表示装置が備える前記表示部への表示を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項9】
当該画像表示装置が備える前記表示部は、前記外部端末装置が備える前記表示部よりも面積が広いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項10】
画像表示装置と外部端末装置とからなる画像表示システムであって、
前記画像表示装置は、
画像を表示する第1表示部と、
外部端末装置の近接、あるいは接触を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、前記外部端末装置に表示されている画像を転送する指示を送信する指示送信手段と、
前記検出手段により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、当該画像表示装置に対する該外部端末装置に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得する位置取得手段と、
前記指示送信手段により送信された指示に対応して前記外部端末装置から転送される画像を受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段により受信された画像を、前記位置取得手段により取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、前記第1表示部に表示させる表示制御手段と
を備え、
前記外部端末装置は、
画像を表示する第2表示部と、
前記画像表示装置から送信された画像転送指示を受信する指示受信手段と、
前記指示受信手段により画像転送指示が受信された際に、前記第2表示部に表示している画像を前記画像表示装置に送信する画像送信手段と
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項11】
画像表示装置と外部端末装置とからなる画像表示システムであって、
前記画像表示装置は、
画像を表示する第1表示部と、
前記外部端末装置から転送された画像を受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段により前記外部端末装置から転送された画像を受信した際に、当該画像表示装置に対する該外部端末装置に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得する位置取得手段と、
前記画像受信手段により受信された画像を、前記位置取得手段により取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、前記第1表示部に表示させる表示制御手段と
を備え、
前記外部端末装置は、
画像を表示する第2表示部と、
前記画像表示装置の近接、あるいは接触を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記画像表示装置の近接、あるいは接触を検出した際に、前記第2表示部に表示している画像を前記画像表示装置に送信する画像送信手段と
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項12】
画像を表示する表示部を備えた画像表示装置のコンピュータに、
外部端末装置の近接、あるいは接触を検出する検出機能、
前記検出機能により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、前記外部端末装置に表示されている画像を取得する画像取得機能、
前記検出機能により前記外部端末装置の近接、あるいは接触を検出した際に、当該画像表示装置に対する前記外部端末装置に表示されている画像の位置、範囲、あるいは方向を取得する位置取得機能、
前記画像取得機能により取得された画像を、前記位置取得機能により取得された位置、範囲、あるいは方向に基づいて、当該画像表示装置が備える前記表示部に表示させる表示制御機能
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−54542(P2013−54542A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192341(P2011−192341)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】