画像表示装置
【課題】対象者の現在の画像と過去の画像を鏡型ディスプレイ上の適切な領域上に表示することにより、対象者の容貌の変化を容易に把握することができる。
【解決手段】対象者の画像データを取り込む画像入力部と、画像データを記憶する画像データ記憶部と、鏡型ディスプレイと、を備える画像表示装置であって、鏡型ディスプレイは、対面する対象者の現在の画像を表示する画像表示部と、少なくとも画像データにより得た過去の画像を含む情報を表示する情報表示部を有し、現在の画像と過去の画像の双方が対象者の視覚に入るようにされている。
【解決手段】対象者の画像データを取り込む画像入力部と、画像データを記憶する画像データ記憶部と、鏡型ディスプレイと、を備える画像表示装置であって、鏡型ディスプレイは、対面する対象者の現在の画像を表示する画像表示部と、少なくとも画像データにより得た過去の画像を含む情報を表示する情報表示部を有し、現在の画像と過去の画像の双方が対象者の視覚に入るようにされている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データを処理して情報を提供したりサービスを行ったりする画像表示装置、特に鏡の機能及び画像表示機能を持つ鏡型ディスプレイを用いる画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
使用者が、洗面台等の鏡の前に定期的に立ち、自分の顔色や姿勢などを見て毎日の健康管理や体調のチェックをすることは行われている。このとき見た目の主観的な判断ではなく、自分の健康状態に関する客観的な情報を得ることが望まれている。そこで、関連する技術として、自分の顔や全身の像をカメラにより撮像し表示素子により表示し、同時に測定又演算して求めた健康状態に関する情報を表示する画像表示装置が提案されている。
【0003】
このような画像表示装置の文献として、以下の例が知られている。
【0004】
特許文献1に記載されている洗面台型ディスプレイ装置は、洗面台の鏡の部分に使用者の映像や健康管理情報を始めとする各種情報を表示するものである。この装置は、特に使用者の日常行動中に、特に意識することなしに自動的に予め測定された使用者の体調に関する情報を表示している。
【0005】
図13は、特許文献1に記載されている洗面台型ディスプレイ装置を示す図である。
【0006】
洗面台101の正面に傾斜して配置したハーフミラー111と、洗面台101の前の使用者113を撮影するようにハーフミラー111の背部に設置したビデオカメラ112と、ハーフミラー111により正面に表示されるように配置したモニター114とを備える。モニター114には、少なくともビデオカメラ112で撮影した映像と健康管理情報データとを合成する画像処理装置115からの画像を表示する。使用者113は、モニター114の像を保護ガラス110を通して見ることができる。
【0007】
一方、特許文献2に記載されている顔色計測装置は、健康管理などの目安にするため顔色の変化値を計測するものである。
【0008】
この顔色計測装置は、CCDカメラ部と画面を備えた操作表示部を有する。操作表示部は、CCDカメラ部で採取された対象者の像が表示され、「鏡」としての機能を有すると共に、採取された画像データにもとづき、定義された顔色の健康目安値や「平常」、「注意」などを表示することができる。
【特許文献1】特開2002−183315号公報
【特許文献2】特開2004−8632号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載されているような洗面台型ディスプレイ装置では、洗面台の鏡の前に立つという、使用者の日常行動中に自らの画像と健康管理情報データを知ることができる点で、便利である。しかしながら、この洗面台型ディスプレイ装置は、健康管理システムという大がかりなものの一部であり、健康管理情報データは、システム中のセンサにより測定しており、撮影した画像を処理、分析して得たものではない。
【0010】
また、特許文献2に記載されているような顔色計測装置は、定点カメラによる観測であり、画像の補正、処理が容易である。しかし、使用者の現在の画像と過去の画像の双方が使用者の視覚に入るようにしたものではなく、健康状態の把握に十分とは言い難い。
【0011】
そこで、カメラ等によって撮影された顔の画像データや身体の画像データを、以前に蓄積された画像データと自動的に比較照合し、現在の画像と過去の画像を表示すれば便利である。すなわち、これらの情報は、自分の過去の姿と現在の姿を見比べることで、いつもよりも顔色が悪い・姿勢が悪い・半年前よりも太ったといった情報を得ることができる。
【0012】
本発明の目的は、対象者(使用者)の現在の画像と過去の画像を鏡型ディスプレイ上の適切な領域上に表示することにより、対象者の容貌の変化を容易に把握することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、本発明の画像表示装置は、対象者の画像データを取り込む画像入力部と、前記画像データを記憶する画像データ記憶部と、鏡型ディスプレイと、を備える画像表示装置であって、前記鏡型ディスプレイは、対面する対象者の現在の画像を表示する画像表示部と、少なくとも前記画像データにより得た過去の画像を含む情報を表示する情報表示部を有し、前記現在の画像と前記過去の画像の双方が対象者の視覚に入るようにされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、鏡型ディスプレイにより対象者の対面中の現在の画像と過去の画像の双方が対象者の視覚に入るようにしたので、容貌の変化を容易に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
一般的に人間は顔を洗う・歯を磨く・服装をチェックといった場合などに、日常的に鏡を利用する。また、これらの動作はほぼ同じ時刻になったり、ほぼ同じ立ち位置になったりするケースが多い。
【0016】
このことから顔画像データや身体画像データを人間が鏡を利用する際に取得することは、使用者に対し特に負担もかけずに自然に行える。また、取得された画像データは、主に使用者が鏡に対面しているときの画像データ、あるいは、鏡に対面していなくても同じポージングとなる画像データのケースが多くなる。このため、対面中の使用者の画像データは、蓄積された画像データと使用者の顔・身体の大きさ・角度・明るさなどが類似し、使用者に負担をかけずに自然に行える環境の下に、高精度な比較照合・分析が可能となる。本発明では、鏡としての機能と画像を表示する機能を持ったディスプレイを使用者が通常の鏡として用いる場合に、画像データを処理して情報を提供するサービスを行う。
【0017】
また、画像データを分析した結果を、文字や音声だけで出力するだけでなく画像や図形などを交えて使用者に提示することは非常に有意義であり、鏡としての機能を有するディスプレイを用いることはこの点でも非常に効果が大きい。つまり、通常のパソコン作業中に同様の画像処理サービスを行おうとすると、定点画像データが取得できる点では同様の効果があるが、ディスプレイを見ているときは基本的に何かしらの作業中であり、そのディスプレイに表示するのは邪魔になる。一方で、鏡は自分自身を映すことが主な目的であり注視している自分自身の鏡像以外は特に不必要な領域であるケースが多い。そのような空き領域を利用できるので、使用者の邪魔にならずに詳細な画像分析結果を出力することが可能となる。
【0018】
どのように表示するかの判断は、例えば空き領域が小さい場合は、結果を小さく表示する、なるべく重なる範囲が小さくなるように表示するといった判断を行う。他にも、表示効果として、結果を表示する領域が見やすいように背景色を変更したり、半透明化したりといったことも考えられる。
【0019】
本発明の画像表示装置は、カメラ等の入力装置、及び出力装置として鏡の機能及び映像表示機能を持つディスプレイである鏡型ディスプレイを有し、入力装置から取得した過去の画像を対象者の対面中の現在の画像と共に鏡型ディスプレイ上の適切な領域上に表示する。この鏡型ディスプレイを例えば一般家庭内の鏡として用い、画像データの入力装置であるカメラ等は、この鏡型ディスプレイを利用する使用者にフォーカスをあてるように設置する。
【0020】
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施形態1,2として図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
[実施形態1]
図1は、本発明を実施するための実施形態1の構成を示すブロック図である。
【0022】
図2は、本発明を実施するための実施形態1のフローチャートである。
【0023】
図1を参照すると、本実施形態の画像表示装置は、カメラ等により使用者の画像データを取り込み、入力するための画像入力部1と、制御部2と、操作入力部3と、入力画像データから所定の領域を抽出する画像処理部4と、抽出された人物画像データを分析する画像分析部5と、画像データベース6と、画像分析結果を所定の領域に出力させる画像出力部7と、分析結果を表示させる鏡型ディスプレイ8とを備えている。
【0024】
操作入力部3は、使用者が制御部2に各種操作指令を行う入力部である。
【0025】
画像データベース6は、画像処理部4から出力された画像データがラベル情報と共に記憶されている画像データ記憶部である。
【0026】
画像処理部4は、画像入力部1から与えられた入力画像データに対し、所定の領域を抽出する処理を行い、抽出された画像データを出力する。
【0027】
画像分析部5は、画像処理部4から出力される抽出済み画像データに対し、画像データベース6に記憶されている所定の過去画像データと比較照合分析を行い、その比較照合分析処理における画像データの差分情報を分析結果として出力する。
【0028】
鏡型ディスプレイ8は、画像表示部と情報表示部からなり、対面する対象者(使用者)の現在の画像を画像表示部に表示し、画像出力部7は、画像分析部5から出力される分析結果から選択した過去の画像を情報表示部に表示する。この選択した過去の画像は、例えば、差分の最も大きい過去の画像である。
【0029】
本実施形態の画像表示装置の鏡型ディスプレイ8と画像入力部1であるカメラについて、具体的な態様を説明する。
【0030】
今、使用者が身だしなみを確認するために、鏡型ディスプレイの正面に立ったとする。このとき、鏡型ディスプレイの正面に立つ人を撮影するカメラが使用者の画像データを取得する。カメラは、基本的に鏡型ディスプレイを見る使用者をほぼ正面から撮影できればどの位置に設置されていてもよく、例えば使用者から見て鏡型ディスプレイの右上角付近に設置してあれば、使用者の右上方からの画像情報を取得することが可能である。また、鏡型ディスプレイにハーフミラーとしての機能を持たせ、鏡ディスプレイの真裏にカメラを設置することで、使用者の真正面からの画像情報を取得することも可能である。
【0031】
図3は、鏡型ディスプレイの構成の一例を示す図である。
【0032】
図3(a)において、鏡型ディスプレイ8は、鏡体11上に電子情報を表示可能な薄膜の表示素子12を貼り付けている。薄膜の表示素子12は、光透過性があり、鏡体11上の一部に貼り付けてもよい。対面する使用者の像を鏡体11に反射させて現在の画像を表示する。同時に表示素子12により過去の画像を表示する。すなわち、鏡体11が現在の画像を表示する画像表示部に対応し、薄膜の表示素子12は、画像出力部7から出力される過去の画像として表示する情報表示部に対応する。
【0033】
鏡体11は不透明の例であり、画像入力部1であるカメラは、鏡型ディスプレイ8の周囲、例えば上方に設置する。
【0034】
図3(b)は、鏡体と薄膜の表示素子が光透過性の半透明の例であり画像入力部であるカメラ1は、鏡型ディスプレイ8の真裏に設置する。
【0035】
図4は、鏡型ディスプレイの構成の他の例を示す図である。
【0036】
図4(a)において、鏡型ディスプレイ8は、鏡体21とスクリーン31から成っている。スクリーン31は、図5(a)のような構成でもよいが他の公知の表示手段でもよい。対面する使用者の像を鏡体21に反射させて現在の画像を表示する。同時に鏡体21とは離れた位置にあるスクリーン31上の過去の画像は、鏡体21に反射されて表示される。すなわち、鏡体21が現在の画像を表示する画像表示部に対応し、スクリーン31が画像出力部7から出力される過去の画像として表示される情報表示部に対応する。使用者は鏡の反射画像として結果を知覚することが可能である。この場合、使用者の視点・視線と、鏡体21とスクリーン31までの距離などを考慮すれば、出力すべき領域の算出は可能である。鏡体21は不透明の例であり、画像入力部1であるカメラは、鏡型ディスプレイ8の周囲、例えば上方に設置する。
【0037】
図4(b)は、鏡体が光透過性のハーフミラーの例であり画像入力部であるカメラ1は、鏡型ディスプレイ8の真裏に設置する。鏡体21の裏側にあるスクリーン31上の過去の画像は、鏡体21を透過して表示される。
【0038】
図5は、鏡型ディスプレイの構成の他の例を示す図である。
【0039】
図5(a)において、鏡型ディスプレイ8は、全体をスクリーン43として構成し、基板41上に全面に電子情報を表示可能な薄膜の表示素子42を貼り付けている。対面する使用者の現在の画像は、画像入力部1により入力され、擬似的に鏡の機能を持たせている薄膜の表示素子42に表示される。画像出力部7から出力される過去の画像も、薄膜の表示素子42により表示される。すなわち、画像表示部と情報表示部は、共通のスクリーン43に対応する。
【0040】
図5(b)は、基板と薄膜の表示素子が光透過性の半透明の例であり画像入力部1であるカメラは、鏡型ディスプレイ8の真裏に設置する。
【0041】
次に、図2のフローチャートを参照して、本実施形態の画像表示装置の動作について詳細に説明する。
【0042】
まず、使用者が鏡として利用する目的で鏡型ディスプレイ8の前方に立つ。画像入力部1により使用者を含む画像データが入力される(ステップS1)。入力された画像データから、画像処理部4により所定の領域が抽出される(ステップS2)。抽出された画像データは画像データベース6に記憶、格納される(ステップS3)。ステップS3とは別に、画像分析部5は、画像処理部4により抽出された画像データと、画像データベース6に記憶されている画像データとを比較照合分析し、その差分情報を分析結果として出力する(ステップS4)。画像出力部7は、分析結果を過去の画像として鏡型ディスプレイ8の所定の領域である情報表示部に表示する(ステップS5)。
【0043】
以下、ステップS1からステップS5について、詳述する。
【0044】
図6は、入力される正面からの画像データの例を示す図である。
【0045】
図7は、顔領域を抽出した画像データの例を示す図である。
【0046】
画像処理部4は、入力されたこの画像データから所定の領域を抽出する。抽出される領域としては、例えば、顔領域、全身の領域などを画像データから使用者の領域のみを抽出したり、ある画面位置から特定の画像サイズ分を抽出したり、特定の形で抽出することも可能である。領域の抽出は、例えば顔領域の抽出などは、肌色部分を主に抽出する、あるいは、顔画像のテンプレート情報などを用いるといったことで可能である。
【0047】
図8は、現在の画像データと画像データベースに蓄積された過去画像データとの比較照合処理を説明する図である。
【0048】
本実施形態では、画像処理部4で抽出された画像データはラベル情報を付与した状態で画像データベースに過去画像データとして蓄積される。ラベル情報としては、主に使用者を区別するIDや時間情報などが考えられる。このようなラベル情報を用いることで蓄積された全過去画像データと比較照合するのではなく、所定のラベル情報が付与された過去画像データと比較照合処理を行う。例えば、同一人物の1年前の画像と比較照合する。
【0049】
使用者IDの付与は、既に使用者IDが付与された登録済み画像との類似度を測定し、類似度の最も高い画像データに付与された使用者IDを用いるといった自動処理が可能である。また、RFIDや指紋や声紋等の外部入力による個人認証も可能である。
【0050】
また、時間情報の付与は、画像が入力された時間情報を付与すればよい。
【0051】
画像分析部5は、画像処理部4で抽出された画像データと画像データベースに蓄積されている所定の過去画像データと比較照合処理を行い、そのラベル情報を分析結果として出力する。例えば、1日前・1週間前・1月前・1年前の過去画像データと比較照合し、差分情報を分析結果として出力する。その際、差分の最も大きい画像データを選択し、そのラベル情報を選択して出力することが考えられる。
【0052】
図9は、鏡型ディスプレイに現在の画像と過去の画像の双方を表示した状態を示す図である。
【0053】
鏡に映った顔画像の近くに選択された過去の画像を表示している。
【0054】
使用者が鏡を利用する場合、自分自身以外の領域は特に不必要な空き領域となることが多い。よって例えば、画像処理部7で抽出した顔や身体に重ならない領域(顔の横の領域など)に表示すれば使用者の邪魔にならずに表示が可能である。
【0055】
画像出力部7は、過去の画像を、情報表示部に表示するが、鏡ディスプレイ8のどの領域に表示するかを判断する。過去の画像を表示する場合、現在の顔画像に重ならない領域に表示してもよいし、逆に顔画像に重なるように表示すれば差分が見やすくなることもある。これにより、例えば、1年でどの程度太った、又はやせたといったことが使用者は一目で判断が可能となる。
【0056】
また、分析結果表示中に使用者が動いたような場合は、表示する領域を動的に判断し表示結果を移動させることも考えられる。
【0057】
[実施形態2]
本実施形態において、その鏡型ディスプレイの構成は、実施形態1の図3−5に示した構成と同一である。
【0058】
図10は、本発明を実施するための実施形態2の構成を示すブロック図である。
【0059】
図11は、本発明を実施するための実施形態2のフローチャートである。
【0060】
図10を参照すると、本実施形態の画像表示装置は、図1に示された実施形態1における構成に加えて、分析用知識ベース9を有する。本実施形態は、画像分析部5において画像データベース6、及び分析用知識ベース9の双方を用いて、入力画像データの分析を行い、その分析結果を出力する点で、実施形態1と異なる。
【0061】
分析用知識ベース9には、画像データを分析する上で必要となる画像データの特徴が、ラベル情報が付与された状態であらかじめ記憶されていると共に、画像データの差分情報の特徴が、ラベル情報が付与された状態であらかじめ記憶されている。
【0062】
画像分析部5は、画像処理部4から出力される抽出済み画像データに対して、分析用知識ベース9に記憶されている画像データの特徴を参照し、その特徴に該当するかどうかの分析を行い、該当した画像データの特徴に付与されたラベル情報を分析結果として出力する。また、画像処理部4から出力される抽出済み画像データと画像データベース6に記憶されている所定の過去画像データとの比較照合分析の結果、差分情報が得られる。その差分情報に対して、分析用知識ベース9に記憶されている画像データの差分情報の特徴を参照し、その特徴に該当するかどうかの分析も行い、該当した画像データの差分情報の特徴に付与されたラベル情報を分析結果として出力する。
【0063】
画像出力部7は、画像分析部5から出力される分析結果を、鏡型ディスプレイ8の所定の領域である情報表示部に表示する。
【0064】
鏡型ディスプレイ8は、画像表示部と情報表示部からなり、対面する使用者の現在の画像を画像表示部に表示し、画像出力部7は、画像分析部4から出力される分析結果を過去の画像として情報表示部に表示する。これは、実施形態1と同様である。本実施形態では、更に現在の画像データを分析し特徴に付与されたラベル情報、及び上記差分情報の特徴に付与されたラベル情報も情報表示部に表示する。
【0065】
次に、図11のフローチャートを参照して、本実施形態の画像表示装置の動作について詳細に説明する。
【0066】
まず、使用者が鏡として利用する目的で鏡型ディスプレイ8の前方に立つ。画像入力部1により使用者を含む画像データが入力される(ステップS1)。入力された画像データから、画像処理部4により所定の領域が抽出される(ステップS2)。抽出された画像データは画像データベース6に記憶、格納される(ステップS3)。
【0067】
画像分析部5は、画像処理部4により抽出された画像データを入力とし、分析用知識ベース9を参照して、画像データに該当する特徴に付与されたラベル情報を分析結果として出力する(ステップS5)。更に画像分析部5は、画像処理部4により抽出された画像データと、画像データベース6に記憶されている画像データとを比較照合分析し、その差分情報を得る(ステップS4)。更に画像分析部5は、ステップS4で得られた画像データの差分情報を入力とし、分析用知識ベース9を参照して、差分情報に該当する特徴に付与されたラベル情報を分析結果として出力する(ステップS6)。画像出力部7は、ステップS4の分析結果である過去の画像、及びステップS5、ステップS6の分析結果であるラベル情報を鏡型ディスプレイ8の所定の領域である情報表示部に表示する(ステップS7)。
【0068】
図12は、鏡型ディスプレイに現在の画像と過去の画像の双方を表示し、更に現在の画像データを分析した結果、及び差分情報を分析した結果をラベル情報として表示した状態を示す図である。
【0069】
現在の画像データを分析した結果について、分析結果の文字列は顔領域以外に表示し、顔領域中に矢印を表示させている。
【0070】
分析用知識ベース9には、例えば、「下腹が出ている→肥満」、「歯に黒い部分がある→虫歯」、「目の下に黒い部分がある→くまができている、寝不足」といったように、画像データの特徴とそのラベル情報とが対応付けられてあらかじめ登録されている。画像データの特徴としては、健康状態や疾患の兆候などが外見的な特徴で判断可能であるような特徴が主に登録されており、ラベル情報としては特徴の名称(下腹が出ている等)その健康状態や疾患の名称(肥満)が主に登録されている。
【0071】
この処理により、例えば目の下が黒ずんでいるような画像データに対して、「くまができてます」といった分析結果を出力することになる。また、「早く寝ましょう」などのように対応アドバイス情報などを同時にラベルとして記憶させておけば、分析結果としてアドバイスも分析結果として出力でき、最終的にアドバイスを使用者に提示することが可能である。画像データの分析は、例えば顔画像の分析の場合、目や口など特定の部位の画像位置の特定は、その部位の色情報や顔テンプレートなどを利用することで可能であるし、既に画像処理部4で顔領域を抽出する際に目の位置などを特定しているのであれば、その情報を用いればよい。また、使用者の顔領域内の疾患の特徴が見られる領域に矢印や○印を表示することで、更に分かりやすい結果表示方法も可能である。
【0072】
現在の画像に対して分析処理を行った抽出済み画像データも合わせて表示しても構わない。
【0073】
他方、差分情報を分析した結果も表示する。分析用知識ベース9には、ラベル情報が付与された画像特徴データに加えて、画像データの差分情報の特徴データがラベル情報を付与された状態で、記憶されている。例えば、「1年前よりも顔周りが約10cm程度増加→太りすぎ、食事制限の必要あり」といったデータが考えられる。
【0074】
これにより、実施形態1のように差分の大きい過去画像データを出力するだけでなく、その差分がどのような状態のものか、その差分がどのような健康的な影響を持つものなのかを、使用者に提示することが可能となる。
【0075】
1年前との画像との比較、その結果太ったと分析された結果を表示させている。表示位置は使用者の顔の横に出して、判断しやすいようにした。
【0076】
分析された結果は、例えば、「1年前より少し太りました」、「ほほが太った」、「全体的にやせた」、「身長が伸びた」、「姿勢が悪くなった」、などとして表示する。また、ほほが太ったことを示すために1年前の画像のほほの個所にスジをつけてもよい。
【0077】
このように、現在の画像データを分析した結果、及び差分情報を分析した結果を表示しているが、一方を表示しないようにすることもできる。
【0078】
本実施形態では結果を鏡型ディスプレイ上に出力することについて説明してきたが、結果を使用者が見ている鏡型ディスプレイに表示するだけでなく、分析結果を音声出力することもできる。また、サーバに記憶させ別の情報機器から結果を参照できるようにしたり、医師等の専門家・家族や上司などが有する情報機器に分析結果を送信して知らせたりすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明の画像表示装置は、日常使われる住宅内の洗面台に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の実施形態1における構成を示すブロック図
【図2】同じく実施形態1における動作を示すフローチャート
【図3】鏡型ディスプレイの構成の一例を示す図
【図4】鏡型ディスプレイの構成の他の例を示す図
【図5】鏡型ディスプレイの構成の他の例を示す図
【図6】入力される正面からの画像データの例を示す図
【図7】顔領域を抽出した画像データの例を示す図
【図8】現在の画像データと画像データベースに蓄積された過去画像データとの比較照合処理を説明する図
【図9】鏡型ディスプレイに現在の画像と過去の画像の双方を表示した状態を示す図
【図10】本発明の実施形態2の構成を示すブロック図
【図11】同じく実施形態2の動作を示すフローチャート
【図12】鏡型ディスプレイに現在の画像と過去の画像の双方を表示し、更に現在の画像データを分析した結果、及び差分情報を分析した結果をラベル情報として表示した状態を示す図
【図13】特許文献1に記載されている洗面台型ディスプレイ装置を示す図
【符号の説明】
【0081】
1…画像入力部(カメラ)
2…制御部
3…操作入力部
4…画像処理部
5…画像分析部
6…画像データベース
7…画像出力部
8…鏡型ディスプレイ
11…鏡体
12…表示素子
21…鏡体
31…スクリーン
41…基板
42…表示素子
43…スクリーン
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データを処理して情報を提供したりサービスを行ったりする画像表示装置、特に鏡の機能及び画像表示機能を持つ鏡型ディスプレイを用いる画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
使用者が、洗面台等の鏡の前に定期的に立ち、自分の顔色や姿勢などを見て毎日の健康管理や体調のチェックをすることは行われている。このとき見た目の主観的な判断ではなく、自分の健康状態に関する客観的な情報を得ることが望まれている。そこで、関連する技術として、自分の顔や全身の像をカメラにより撮像し表示素子により表示し、同時に測定又演算して求めた健康状態に関する情報を表示する画像表示装置が提案されている。
【0003】
このような画像表示装置の文献として、以下の例が知られている。
【0004】
特許文献1に記載されている洗面台型ディスプレイ装置は、洗面台の鏡の部分に使用者の映像や健康管理情報を始めとする各種情報を表示するものである。この装置は、特に使用者の日常行動中に、特に意識することなしに自動的に予め測定された使用者の体調に関する情報を表示している。
【0005】
図13は、特許文献1に記載されている洗面台型ディスプレイ装置を示す図である。
【0006】
洗面台101の正面に傾斜して配置したハーフミラー111と、洗面台101の前の使用者113を撮影するようにハーフミラー111の背部に設置したビデオカメラ112と、ハーフミラー111により正面に表示されるように配置したモニター114とを備える。モニター114には、少なくともビデオカメラ112で撮影した映像と健康管理情報データとを合成する画像処理装置115からの画像を表示する。使用者113は、モニター114の像を保護ガラス110を通して見ることができる。
【0007】
一方、特許文献2に記載されている顔色計測装置は、健康管理などの目安にするため顔色の変化値を計測するものである。
【0008】
この顔色計測装置は、CCDカメラ部と画面を備えた操作表示部を有する。操作表示部は、CCDカメラ部で採取された対象者の像が表示され、「鏡」としての機能を有すると共に、採取された画像データにもとづき、定義された顔色の健康目安値や「平常」、「注意」などを表示することができる。
【特許文献1】特開2002−183315号公報
【特許文献2】特開2004−8632号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載されているような洗面台型ディスプレイ装置では、洗面台の鏡の前に立つという、使用者の日常行動中に自らの画像と健康管理情報データを知ることができる点で、便利である。しかしながら、この洗面台型ディスプレイ装置は、健康管理システムという大がかりなものの一部であり、健康管理情報データは、システム中のセンサにより測定しており、撮影した画像を処理、分析して得たものではない。
【0010】
また、特許文献2に記載されているような顔色計測装置は、定点カメラによる観測であり、画像の補正、処理が容易である。しかし、使用者の現在の画像と過去の画像の双方が使用者の視覚に入るようにしたものではなく、健康状態の把握に十分とは言い難い。
【0011】
そこで、カメラ等によって撮影された顔の画像データや身体の画像データを、以前に蓄積された画像データと自動的に比較照合し、現在の画像と過去の画像を表示すれば便利である。すなわち、これらの情報は、自分の過去の姿と現在の姿を見比べることで、いつもよりも顔色が悪い・姿勢が悪い・半年前よりも太ったといった情報を得ることができる。
【0012】
本発明の目的は、対象者(使用者)の現在の画像と過去の画像を鏡型ディスプレイ上の適切な領域上に表示することにより、対象者の容貌の変化を容易に把握することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、本発明の画像表示装置は、対象者の画像データを取り込む画像入力部と、前記画像データを記憶する画像データ記憶部と、鏡型ディスプレイと、を備える画像表示装置であって、前記鏡型ディスプレイは、対面する対象者の現在の画像を表示する画像表示部と、少なくとも前記画像データにより得た過去の画像を含む情報を表示する情報表示部を有し、前記現在の画像と前記過去の画像の双方が対象者の視覚に入るようにされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、鏡型ディスプレイにより対象者の対面中の現在の画像と過去の画像の双方が対象者の視覚に入るようにしたので、容貌の変化を容易に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
一般的に人間は顔を洗う・歯を磨く・服装をチェックといった場合などに、日常的に鏡を利用する。また、これらの動作はほぼ同じ時刻になったり、ほぼ同じ立ち位置になったりするケースが多い。
【0016】
このことから顔画像データや身体画像データを人間が鏡を利用する際に取得することは、使用者に対し特に負担もかけずに自然に行える。また、取得された画像データは、主に使用者が鏡に対面しているときの画像データ、あるいは、鏡に対面していなくても同じポージングとなる画像データのケースが多くなる。このため、対面中の使用者の画像データは、蓄積された画像データと使用者の顔・身体の大きさ・角度・明るさなどが類似し、使用者に負担をかけずに自然に行える環境の下に、高精度な比較照合・分析が可能となる。本発明では、鏡としての機能と画像を表示する機能を持ったディスプレイを使用者が通常の鏡として用いる場合に、画像データを処理して情報を提供するサービスを行う。
【0017】
また、画像データを分析した結果を、文字や音声だけで出力するだけでなく画像や図形などを交えて使用者に提示することは非常に有意義であり、鏡としての機能を有するディスプレイを用いることはこの点でも非常に効果が大きい。つまり、通常のパソコン作業中に同様の画像処理サービスを行おうとすると、定点画像データが取得できる点では同様の効果があるが、ディスプレイを見ているときは基本的に何かしらの作業中であり、そのディスプレイに表示するのは邪魔になる。一方で、鏡は自分自身を映すことが主な目的であり注視している自分自身の鏡像以外は特に不必要な領域であるケースが多い。そのような空き領域を利用できるので、使用者の邪魔にならずに詳細な画像分析結果を出力することが可能となる。
【0018】
どのように表示するかの判断は、例えば空き領域が小さい場合は、結果を小さく表示する、なるべく重なる範囲が小さくなるように表示するといった判断を行う。他にも、表示効果として、結果を表示する領域が見やすいように背景色を変更したり、半透明化したりといったことも考えられる。
【0019】
本発明の画像表示装置は、カメラ等の入力装置、及び出力装置として鏡の機能及び映像表示機能を持つディスプレイである鏡型ディスプレイを有し、入力装置から取得した過去の画像を対象者の対面中の現在の画像と共に鏡型ディスプレイ上の適切な領域上に表示する。この鏡型ディスプレイを例えば一般家庭内の鏡として用い、画像データの入力装置であるカメラ等は、この鏡型ディスプレイを利用する使用者にフォーカスをあてるように設置する。
【0020】
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施形態1,2として図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
[実施形態1]
図1は、本発明を実施するための実施形態1の構成を示すブロック図である。
【0022】
図2は、本発明を実施するための実施形態1のフローチャートである。
【0023】
図1を参照すると、本実施形態の画像表示装置は、カメラ等により使用者の画像データを取り込み、入力するための画像入力部1と、制御部2と、操作入力部3と、入力画像データから所定の領域を抽出する画像処理部4と、抽出された人物画像データを分析する画像分析部5と、画像データベース6と、画像分析結果を所定の領域に出力させる画像出力部7と、分析結果を表示させる鏡型ディスプレイ8とを備えている。
【0024】
操作入力部3は、使用者が制御部2に各種操作指令を行う入力部である。
【0025】
画像データベース6は、画像処理部4から出力された画像データがラベル情報と共に記憶されている画像データ記憶部である。
【0026】
画像処理部4は、画像入力部1から与えられた入力画像データに対し、所定の領域を抽出する処理を行い、抽出された画像データを出力する。
【0027】
画像分析部5は、画像処理部4から出力される抽出済み画像データに対し、画像データベース6に記憶されている所定の過去画像データと比較照合分析を行い、その比較照合分析処理における画像データの差分情報を分析結果として出力する。
【0028】
鏡型ディスプレイ8は、画像表示部と情報表示部からなり、対面する対象者(使用者)の現在の画像を画像表示部に表示し、画像出力部7は、画像分析部5から出力される分析結果から選択した過去の画像を情報表示部に表示する。この選択した過去の画像は、例えば、差分の最も大きい過去の画像である。
【0029】
本実施形態の画像表示装置の鏡型ディスプレイ8と画像入力部1であるカメラについて、具体的な態様を説明する。
【0030】
今、使用者が身だしなみを確認するために、鏡型ディスプレイの正面に立ったとする。このとき、鏡型ディスプレイの正面に立つ人を撮影するカメラが使用者の画像データを取得する。カメラは、基本的に鏡型ディスプレイを見る使用者をほぼ正面から撮影できればどの位置に設置されていてもよく、例えば使用者から見て鏡型ディスプレイの右上角付近に設置してあれば、使用者の右上方からの画像情報を取得することが可能である。また、鏡型ディスプレイにハーフミラーとしての機能を持たせ、鏡ディスプレイの真裏にカメラを設置することで、使用者の真正面からの画像情報を取得することも可能である。
【0031】
図3は、鏡型ディスプレイの構成の一例を示す図である。
【0032】
図3(a)において、鏡型ディスプレイ8は、鏡体11上に電子情報を表示可能な薄膜の表示素子12を貼り付けている。薄膜の表示素子12は、光透過性があり、鏡体11上の一部に貼り付けてもよい。対面する使用者の像を鏡体11に反射させて現在の画像を表示する。同時に表示素子12により過去の画像を表示する。すなわち、鏡体11が現在の画像を表示する画像表示部に対応し、薄膜の表示素子12は、画像出力部7から出力される過去の画像として表示する情報表示部に対応する。
【0033】
鏡体11は不透明の例であり、画像入力部1であるカメラは、鏡型ディスプレイ8の周囲、例えば上方に設置する。
【0034】
図3(b)は、鏡体と薄膜の表示素子が光透過性の半透明の例であり画像入力部であるカメラ1は、鏡型ディスプレイ8の真裏に設置する。
【0035】
図4は、鏡型ディスプレイの構成の他の例を示す図である。
【0036】
図4(a)において、鏡型ディスプレイ8は、鏡体21とスクリーン31から成っている。スクリーン31は、図5(a)のような構成でもよいが他の公知の表示手段でもよい。対面する使用者の像を鏡体21に反射させて現在の画像を表示する。同時に鏡体21とは離れた位置にあるスクリーン31上の過去の画像は、鏡体21に反射されて表示される。すなわち、鏡体21が現在の画像を表示する画像表示部に対応し、スクリーン31が画像出力部7から出力される過去の画像として表示される情報表示部に対応する。使用者は鏡の反射画像として結果を知覚することが可能である。この場合、使用者の視点・視線と、鏡体21とスクリーン31までの距離などを考慮すれば、出力すべき領域の算出は可能である。鏡体21は不透明の例であり、画像入力部1であるカメラは、鏡型ディスプレイ8の周囲、例えば上方に設置する。
【0037】
図4(b)は、鏡体が光透過性のハーフミラーの例であり画像入力部であるカメラ1は、鏡型ディスプレイ8の真裏に設置する。鏡体21の裏側にあるスクリーン31上の過去の画像は、鏡体21を透過して表示される。
【0038】
図5は、鏡型ディスプレイの構成の他の例を示す図である。
【0039】
図5(a)において、鏡型ディスプレイ8は、全体をスクリーン43として構成し、基板41上に全面に電子情報を表示可能な薄膜の表示素子42を貼り付けている。対面する使用者の現在の画像は、画像入力部1により入力され、擬似的に鏡の機能を持たせている薄膜の表示素子42に表示される。画像出力部7から出力される過去の画像も、薄膜の表示素子42により表示される。すなわち、画像表示部と情報表示部は、共通のスクリーン43に対応する。
【0040】
図5(b)は、基板と薄膜の表示素子が光透過性の半透明の例であり画像入力部1であるカメラは、鏡型ディスプレイ8の真裏に設置する。
【0041】
次に、図2のフローチャートを参照して、本実施形態の画像表示装置の動作について詳細に説明する。
【0042】
まず、使用者が鏡として利用する目的で鏡型ディスプレイ8の前方に立つ。画像入力部1により使用者を含む画像データが入力される(ステップS1)。入力された画像データから、画像処理部4により所定の領域が抽出される(ステップS2)。抽出された画像データは画像データベース6に記憶、格納される(ステップS3)。ステップS3とは別に、画像分析部5は、画像処理部4により抽出された画像データと、画像データベース6に記憶されている画像データとを比較照合分析し、その差分情報を分析結果として出力する(ステップS4)。画像出力部7は、分析結果を過去の画像として鏡型ディスプレイ8の所定の領域である情報表示部に表示する(ステップS5)。
【0043】
以下、ステップS1からステップS5について、詳述する。
【0044】
図6は、入力される正面からの画像データの例を示す図である。
【0045】
図7は、顔領域を抽出した画像データの例を示す図である。
【0046】
画像処理部4は、入力されたこの画像データから所定の領域を抽出する。抽出される領域としては、例えば、顔領域、全身の領域などを画像データから使用者の領域のみを抽出したり、ある画面位置から特定の画像サイズ分を抽出したり、特定の形で抽出することも可能である。領域の抽出は、例えば顔領域の抽出などは、肌色部分を主に抽出する、あるいは、顔画像のテンプレート情報などを用いるといったことで可能である。
【0047】
図8は、現在の画像データと画像データベースに蓄積された過去画像データとの比較照合処理を説明する図である。
【0048】
本実施形態では、画像処理部4で抽出された画像データはラベル情報を付与した状態で画像データベースに過去画像データとして蓄積される。ラベル情報としては、主に使用者を区別するIDや時間情報などが考えられる。このようなラベル情報を用いることで蓄積された全過去画像データと比較照合するのではなく、所定のラベル情報が付与された過去画像データと比較照合処理を行う。例えば、同一人物の1年前の画像と比較照合する。
【0049】
使用者IDの付与は、既に使用者IDが付与された登録済み画像との類似度を測定し、類似度の最も高い画像データに付与された使用者IDを用いるといった自動処理が可能である。また、RFIDや指紋や声紋等の外部入力による個人認証も可能である。
【0050】
また、時間情報の付与は、画像が入力された時間情報を付与すればよい。
【0051】
画像分析部5は、画像処理部4で抽出された画像データと画像データベースに蓄積されている所定の過去画像データと比較照合処理を行い、そのラベル情報を分析結果として出力する。例えば、1日前・1週間前・1月前・1年前の過去画像データと比較照合し、差分情報を分析結果として出力する。その際、差分の最も大きい画像データを選択し、そのラベル情報を選択して出力することが考えられる。
【0052】
図9は、鏡型ディスプレイに現在の画像と過去の画像の双方を表示した状態を示す図である。
【0053】
鏡に映った顔画像の近くに選択された過去の画像を表示している。
【0054】
使用者が鏡を利用する場合、自分自身以外の領域は特に不必要な空き領域となることが多い。よって例えば、画像処理部7で抽出した顔や身体に重ならない領域(顔の横の領域など)に表示すれば使用者の邪魔にならずに表示が可能である。
【0055】
画像出力部7は、過去の画像を、情報表示部に表示するが、鏡ディスプレイ8のどの領域に表示するかを判断する。過去の画像を表示する場合、現在の顔画像に重ならない領域に表示してもよいし、逆に顔画像に重なるように表示すれば差分が見やすくなることもある。これにより、例えば、1年でどの程度太った、又はやせたといったことが使用者は一目で判断が可能となる。
【0056】
また、分析結果表示中に使用者が動いたような場合は、表示する領域を動的に判断し表示結果を移動させることも考えられる。
【0057】
[実施形態2]
本実施形態において、その鏡型ディスプレイの構成は、実施形態1の図3−5に示した構成と同一である。
【0058】
図10は、本発明を実施するための実施形態2の構成を示すブロック図である。
【0059】
図11は、本発明を実施するための実施形態2のフローチャートである。
【0060】
図10を参照すると、本実施形態の画像表示装置は、図1に示された実施形態1における構成に加えて、分析用知識ベース9を有する。本実施形態は、画像分析部5において画像データベース6、及び分析用知識ベース9の双方を用いて、入力画像データの分析を行い、その分析結果を出力する点で、実施形態1と異なる。
【0061】
分析用知識ベース9には、画像データを分析する上で必要となる画像データの特徴が、ラベル情報が付与された状態であらかじめ記憶されていると共に、画像データの差分情報の特徴が、ラベル情報が付与された状態であらかじめ記憶されている。
【0062】
画像分析部5は、画像処理部4から出力される抽出済み画像データに対して、分析用知識ベース9に記憶されている画像データの特徴を参照し、その特徴に該当するかどうかの分析を行い、該当した画像データの特徴に付与されたラベル情報を分析結果として出力する。また、画像処理部4から出力される抽出済み画像データと画像データベース6に記憶されている所定の過去画像データとの比較照合分析の結果、差分情報が得られる。その差分情報に対して、分析用知識ベース9に記憶されている画像データの差分情報の特徴を参照し、その特徴に該当するかどうかの分析も行い、該当した画像データの差分情報の特徴に付与されたラベル情報を分析結果として出力する。
【0063】
画像出力部7は、画像分析部5から出力される分析結果を、鏡型ディスプレイ8の所定の領域である情報表示部に表示する。
【0064】
鏡型ディスプレイ8は、画像表示部と情報表示部からなり、対面する使用者の現在の画像を画像表示部に表示し、画像出力部7は、画像分析部4から出力される分析結果を過去の画像として情報表示部に表示する。これは、実施形態1と同様である。本実施形態では、更に現在の画像データを分析し特徴に付与されたラベル情報、及び上記差分情報の特徴に付与されたラベル情報も情報表示部に表示する。
【0065】
次に、図11のフローチャートを参照して、本実施形態の画像表示装置の動作について詳細に説明する。
【0066】
まず、使用者が鏡として利用する目的で鏡型ディスプレイ8の前方に立つ。画像入力部1により使用者を含む画像データが入力される(ステップS1)。入力された画像データから、画像処理部4により所定の領域が抽出される(ステップS2)。抽出された画像データは画像データベース6に記憶、格納される(ステップS3)。
【0067】
画像分析部5は、画像処理部4により抽出された画像データを入力とし、分析用知識ベース9を参照して、画像データに該当する特徴に付与されたラベル情報を分析結果として出力する(ステップS5)。更に画像分析部5は、画像処理部4により抽出された画像データと、画像データベース6に記憶されている画像データとを比較照合分析し、その差分情報を得る(ステップS4)。更に画像分析部5は、ステップS4で得られた画像データの差分情報を入力とし、分析用知識ベース9を参照して、差分情報に該当する特徴に付与されたラベル情報を分析結果として出力する(ステップS6)。画像出力部7は、ステップS4の分析結果である過去の画像、及びステップS5、ステップS6の分析結果であるラベル情報を鏡型ディスプレイ8の所定の領域である情報表示部に表示する(ステップS7)。
【0068】
図12は、鏡型ディスプレイに現在の画像と過去の画像の双方を表示し、更に現在の画像データを分析した結果、及び差分情報を分析した結果をラベル情報として表示した状態を示す図である。
【0069】
現在の画像データを分析した結果について、分析結果の文字列は顔領域以外に表示し、顔領域中に矢印を表示させている。
【0070】
分析用知識ベース9には、例えば、「下腹が出ている→肥満」、「歯に黒い部分がある→虫歯」、「目の下に黒い部分がある→くまができている、寝不足」といったように、画像データの特徴とそのラベル情報とが対応付けられてあらかじめ登録されている。画像データの特徴としては、健康状態や疾患の兆候などが外見的な特徴で判断可能であるような特徴が主に登録されており、ラベル情報としては特徴の名称(下腹が出ている等)その健康状態や疾患の名称(肥満)が主に登録されている。
【0071】
この処理により、例えば目の下が黒ずんでいるような画像データに対して、「くまができてます」といった分析結果を出力することになる。また、「早く寝ましょう」などのように対応アドバイス情報などを同時にラベルとして記憶させておけば、分析結果としてアドバイスも分析結果として出力でき、最終的にアドバイスを使用者に提示することが可能である。画像データの分析は、例えば顔画像の分析の場合、目や口など特定の部位の画像位置の特定は、その部位の色情報や顔テンプレートなどを利用することで可能であるし、既に画像処理部4で顔領域を抽出する際に目の位置などを特定しているのであれば、その情報を用いればよい。また、使用者の顔領域内の疾患の特徴が見られる領域に矢印や○印を表示することで、更に分かりやすい結果表示方法も可能である。
【0072】
現在の画像に対して分析処理を行った抽出済み画像データも合わせて表示しても構わない。
【0073】
他方、差分情報を分析した結果も表示する。分析用知識ベース9には、ラベル情報が付与された画像特徴データに加えて、画像データの差分情報の特徴データがラベル情報を付与された状態で、記憶されている。例えば、「1年前よりも顔周りが約10cm程度増加→太りすぎ、食事制限の必要あり」といったデータが考えられる。
【0074】
これにより、実施形態1のように差分の大きい過去画像データを出力するだけでなく、その差分がどのような状態のものか、その差分がどのような健康的な影響を持つものなのかを、使用者に提示することが可能となる。
【0075】
1年前との画像との比較、その結果太ったと分析された結果を表示させている。表示位置は使用者の顔の横に出して、判断しやすいようにした。
【0076】
分析された結果は、例えば、「1年前より少し太りました」、「ほほが太った」、「全体的にやせた」、「身長が伸びた」、「姿勢が悪くなった」、などとして表示する。また、ほほが太ったことを示すために1年前の画像のほほの個所にスジをつけてもよい。
【0077】
このように、現在の画像データを分析した結果、及び差分情報を分析した結果を表示しているが、一方を表示しないようにすることもできる。
【0078】
本実施形態では結果を鏡型ディスプレイ上に出力することについて説明してきたが、結果を使用者が見ている鏡型ディスプレイに表示するだけでなく、分析結果を音声出力することもできる。また、サーバに記憶させ別の情報機器から結果を参照できるようにしたり、医師等の専門家・家族や上司などが有する情報機器に分析結果を送信して知らせたりすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明の画像表示装置は、日常使われる住宅内の洗面台に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の実施形態1における構成を示すブロック図
【図2】同じく実施形態1における動作を示すフローチャート
【図3】鏡型ディスプレイの構成の一例を示す図
【図4】鏡型ディスプレイの構成の他の例を示す図
【図5】鏡型ディスプレイの構成の他の例を示す図
【図6】入力される正面からの画像データの例を示す図
【図7】顔領域を抽出した画像データの例を示す図
【図8】現在の画像データと画像データベースに蓄積された過去画像データとの比較照合処理を説明する図
【図9】鏡型ディスプレイに現在の画像と過去の画像の双方を表示した状態を示す図
【図10】本発明の実施形態2の構成を示すブロック図
【図11】同じく実施形態2の動作を示すフローチャート
【図12】鏡型ディスプレイに現在の画像と過去の画像の双方を表示し、更に現在の画像データを分析した結果、及び差分情報を分析した結果をラベル情報として表示した状態を示す図
【図13】特許文献1に記載されている洗面台型ディスプレイ装置を示す図
【符号の説明】
【0081】
1…画像入力部(カメラ)
2…制御部
3…操作入力部
4…画像処理部
5…画像分析部
6…画像データベース
7…画像出力部
8…鏡型ディスプレイ
11…鏡体
12…表示素子
21…鏡体
31…スクリーン
41…基板
42…表示素子
43…スクリーン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の画像データを取り込む画像入力部と、前記画像データを記憶する画像データ記憶部と、鏡型ディスプレイと、を備える画像表示装置であって、
前記鏡型ディスプレイは、対面する対象者の現在の画像を表示する画像表示部と、少なくとも前記画像データにより得た過去の画像を含む情報を表示する情報表示部を有し、
前記現在の画像と前記過去の画像の双方が対象者の視覚に入るようにされていることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記過去の画像は、前記画像入力部で取り込まれた現在の画像データと前記画像データ記憶部に記憶されている過去の画像データを比較照合分析し、その差分情報から選択した過去の画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記比較照合分析される現在の画像データと過去の画像データは、所定の領域に抽出された画像データであることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記情報表示部は、前記画像入力部で取り込まれた現在の画像データを分析し特徴に付与されたラベル情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記現在の画像データを分析し特徴に付与されたラベル情報は、健康管理上注意すべき画像の部位を示す情報又は健康管理上注意すべき内容に関するテキスト情報であることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記画像入力部で取り込まれた現在の画像データを分析し特徴に付与されたラベル情報は、音声表示されることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記画像入力部で取り込まれた現在の画像データを分析し特徴に付与されたラベル情報は、遠隔送信されることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記情報表示部は、前記差分情報の特徴に付与されたラベル情報を表示することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記差分情報の特徴に付与されたラベル情報は、健康管理上注意すべき画像の部位を示す情報又は健康管理上注意すべき内容に関するテキスト情報であることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記鏡型ディスプレイは、鏡体上に薄膜の表示素子を貼り付けて構成し、前記画像表示部の前記現在の画像は、対象者の像が前記鏡体で反射されることにより表示され、前記情報表示部の前記情報は、前記表示素子により表示されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項11】
前記鏡型ディスプレイは、鏡体とスクリーンで構成し、前記画像表示部の前記現在の画像は、対象者の像が前記鏡体で反射されることにより表示され、前記情報表示部の前記情報は、前記スクリーン上の情報が前記鏡体で反射されて表示されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項12】
前記鏡型ディスプレイは、半透明の鏡体とスクリーンで構成し、前記画像表示部の前記現在の画像は、対象者の像が前記鏡体で反射されることにより表示され、前記情報表示部の前記情報は、前記スクリーン上の情報が前記鏡体で透過されて表示されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項13】
前記鏡型ディスプレイは、共通のスクリーンで構成され、前記画像表示部の前記現在の画像、及び前記情報表示部の前記情報は、前記スクリーン上に表示されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項14】
前記情報表示部は、前記画像表示部上に表示されている対象者の現在の画像に重ならない領域に、前記過去の画像を表示することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項15】
前記情報表示部は、前記画像表示部上に表示されている対象者の現在の画像に重ねるように、前記過去の画像を表示することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項16】
請求項1ないし15のいずれかに記載の画像表示装置を備えたことを特徴とする洗面台。
【請求項1】
対象者の画像データを取り込む画像入力部と、前記画像データを記憶する画像データ記憶部と、鏡型ディスプレイと、を備える画像表示装置であって、
前記鏡型ディスプレイは、対面する対象者の現在の画像を表示する画像表示部と、少なくとも前記画像データにより得た過去の画像を含む情報を表示する情報表示部を有し、
前記現在の画像と前記過去の画像の双方が対象者の視覚に入るようにされていることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記過去の画像は、前記画像入力部で取り込まれた現在の画像データと前記画像データ記憶部に記憶されている過去の画像データを比較照合分析し、その差分情報から選択した過去の画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記比較照合分析される現在の画像データと過去の画像データは、所定の領域に抽出された画像データであることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記情報表示部は、前記画像入力部で取り込まれた現在の画像データを分析し特徴に付与されたラベル情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記現在の画像データを分析し特徴に付与されたラベル情報は、健康管理上注意すべき画像の部位を示す情報又は健康管理上注意すべき内容に関するテキスト情報であることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記画像入力部で取り込まれた現在の画像データを分析し特徴に付与されたラベル情報は、音声表示されることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記画像入力部で取り込まれた現在の画像データを分析し特徴に付与されたラベル情報は、遠隔送信されることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記情報表示部は、前記差分情報の特徴に付与されたラベル情報を表示することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記差分情報の特徴に付与されたラベル情報は、健康管理上注意すべき画像の部位を示す情報又は健康管理上注意すべき内容に関するテキスト情報であることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記鏡型ディスプレイは、鏡体上に薄膜の表示素子を貼り付けて構成し、前記画像表示部の前記現在の画像は、対象者の像が前記鏡体で反射されることにより表示され、前記情報表示部の前記情報は、前記表示素子により表示されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項11】
前記鏡型ディスプレイは、鏡体とスクリーンで構成し、前記画像表示部の前記現在の画像は、対象者の像が前記鏡体で反射されることにより表示され、前記情報表示部の前記情報は、前記スクリーン上の情報が前記鏡体で反射されて表示されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項12】
前記鏡型ディスプレイは、半透明の鏡体とスクリーンで構成し、前記画像表示部の前記現在の画像は、対象者の像が前記鏡体で反射されることにより表示され、前記情報表示部の前記情報は、前記スクリーン上の情報が前記鏡体で透過されて表示されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項13】
前記鏡型ディスプレイは、共通のスクリーンで構成され、前記画像表示部の前記現在の画像、及び前記情報表示部の前記情報は、前記スクリーン上に表示されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項14】
前記情報表示部は、前記画像表示部上に表示されている対象者の現在の画像に重ならない領域に、前記過去の画像を表示することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項15】
前記情報表示部は、前記画像表示部上に表示されている対象者の現在の画像に重ねるように、前記過去の画像を表示することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項16】
請求項1ないし15のいずれかに記載の画像表示装置を備えたことを特徴とする洗面台。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−53328(P2009−53328A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−218335(P2007−218335)
【出願日】平成19年8月24日(2007.8.24)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月24日(2007.8.24)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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