説明

画面表示システム、情報処理装置、画面表示方法、画面表示プログラム及び記録媒体

【課題】画面上に配置された設定情報を容易にカスタマイズすることが出来る画面表示システム、情報処理装置、画面表示方法、画面表示プログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置は、設定画面を表示する第1画面表示手段と、設定画面を構成するための画面設定情報を記憶する設定記憶手段と、カスタマイズした変更画面設定情報を設定する設定取得手段と、変更画面設定情報を受信する第1設定送受信手段とを備え、情報処理装置は、変更画面設定情報を送信する第2設定情報送受信手段と、画面設定情報をカスタマイズするための標準画面設定情報を記憶する標準設定記憶手段と、設定情報と標準設定情報に差異がある場合に差異を反映した変更画面設定情報を生成する設定情報生成手段と、変更設定画面を表示する第2画面表示手段と、変更画面設定情報に従って変更設定画面を第2画面表示手段に表示させる表示制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面の設定をカスタマイズする画面表示システム、情報処理装置、画面表示方法、画面表示プログラム及び記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタや、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、印刷機能、スキャナ機能等を一つの筐体に納めたいわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称される複合機等にあっては、ユーザからのニーズの多様化に伴って、プリンタドライバやディスプレイドライバ等をカスタマイズする要請がある。
【0003】
このような要請に対して、正確かつ簡潔にカスタマイズする技術として、例えば、特許文献1には、カスタマイズ対象となるプリンタドライバのバージョン情報を取得し、取得したバージョン情報が最新のものあるいはユーザのニーズに合致したものであるか否かを判定した上で、上述した各種のドライバをカスタマイズする技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−309726号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、各種のデバイスドライバ等のバージョンがユーザの要求するバージョンのものとは異なるものであるか否かは判定できるものの、例えば、操作パネル等の画面をカスタマイズする場合には、その画面の内容(例えば、用紙設定、濃度等の各種設定情報を指定・入力するためのボタンやサブパネルの有無やこれらの位置等)については、カスタマイズすることができず、厳密にはユーザのニーズに応じたカスタマイズが出来ないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画面上に配置された設定情報を、ユーザの要求に応じて容易にカスタマイズすることが出来る画面表示システム、情報処理装置、画面表示方法、画面表示プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、画像形成装置と情報処理装置とが通信ネットワークで接続された画面表示システムであって、前記画像形成装置は、画像を形成するために必要な1または複数の設定情報を含む設定画面を表示する第1画面表示手段と、前記設定情報を含み、前記設定画面を構成するための画面設定情報を記憶する設定記憶手段と、前記設定記憶手段に記憶された前記画面設定情報を取得し、前記設定画面に含まれる前記設定情報をカスタマイズした設定情報を含む設定画面を構成するための変更画面設定情報を前記画面設定情報に設定する設定取得手段と、前記設定取得手段が取得した前記画面設定情報を前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から前記変更画面設定情報を受信する第1設定送受信手段と、を備え、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から前記画面設定情報を受信し、前記変更画面設定情報を前記画像形成装置に送信する第2設定情報送受信手段と、前記画面設定情報をカスタマイズする基準となる標準設定情報を含む設定画面を構成するための標準画面設定情報を記憶する標準設定記憶手段と、前記第2設定送受信手段が受信した前記画面設定情報に含まれる前記設定情報と、前記標準設定記憶手段が記憶する前記標準画面設定情報に含まれる前記標準設定情報とを比較し、両者に差異がある場合に、前記差異を反映した前記変更画面設定情報を生成する設定情報生成手段と、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報から構成される変更設定画面を表示する第2画面表示手段と、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報に従って、前記変更画面設定情報から構成される前記変更設定画面を前記第2画面表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記設定情報には、前記設定情報の設定が可能であるか否かを示す状態情報を含み、前記情報処理装置は、前記設定情報生成手段は、前記第2設定送受信手段が受信した前記画面設定情報に含まれる前記設定情報と、前記標準設定記憶手段が記憶する前記標準画面設定情報に含まれる前記標準設定情報とに差異がある場合に、前記差異がある前記設定情報を設定不可能な態様に設定した前記変更画面設定情報を生成すること、を特徴とする。
【0009】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる発明において、前記設定情報には、前記設定情報を前記第1画面表示手段に表示させるか否かを示す表示属性情報を含み、前記設定情報生成手段は、前記差異がある前記設定情報の前記表示属性情報を、他の差異がない前記設定情報の前記表示属性情報とは異なる輝度にすることにより、前記差異がある前記設定情報を設定不可能な態様に設定した前記変更画面設定情報を生成すること、を特徴とする。
【0010】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか1項にかかる発明において、前記表示制御手段は、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報から構成される変更設定画面の画面サイズを、前記第2表示手段が表示可能な画面サイズに変更し、変更した前記変更設定画面を前記第2画面表示手段に表示させること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4にかかる発明において、前記情報処理装置は、前記画面生成手段が生成した前記変更設定画面の画面サイズを変更するためのサイズ変更情報の入力を受け付ける入力受付手段と、をさらに備え、前記表示制御手段は、前記入力受付手段が前記サイズ変更情報の入力を受け付けた場合に、入力を受け付けた前記サイズ変更情報に従って前記変更設定画面の画面サイズを変更して前記第2画面表示手段に表示させること、を特徴とする。
【0012】
また、請求項6にかかる発明は、請求項5にかかる発明において、前記設定情報には、前記設定画面上における前記設定情報の位置を示す位置情報を含み、前記情報処理装置は、前記入力受付手段は、前記第2画面表示手段に表示された前記変更設定画面に含まれる前記設定情報を移動させる指示の入力を受け付け、前記入力受付手段が入力を受け付けた前記設定情報を移動させる指示に基づいて、前記設定情報の前記変更設定画面上の位置を算出する位置算出手段と、をさらに備え、前記設定情報生成手段は、前記位置算出手段が算出した前記変更設定画面上の位置を前記位置情報に設定し、設定した前記位置情報を反映した前記変更画面設定情報を生成すること、を特徴とする。
【0013】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、前記画面設定情報には、前記設定情報を表示または非表示とするか否かを示す表示設定情報を含み、前記表示制御手段は、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報に含まれる前記表示設定情報に基づいて、前記変更設定画面とは異なる画面である表示設定画面を前記第2表示手段に表示させ、前記入力受付手段によって移動させる指示が受け付けられた前記設定情報が、前記表示設定画面に移動された場合には、移動された前記設定情報を非表示とするように前記設定情報の表示を制御すること、を特徴とする。
【0014】
また、請求項8にかかる発明は、請求項1〜7のいずれか1項にかかる発明において、前記画面設定情報および前記設定情報はXML(eXtensible Markup Language)形式で記述されていること、を特徴とする。
【0015】
また、請求項9にかかる発明は、画像形成装置と通信ネットワークで接続された情報処理装置であって、前記画像形成装置から、画像を形成するために必要な1または複数の設定情報を含む設定画面を構成するための画面設定情報を受信し、前記設定画面に含まれる前記設定情報をカスタマイズした設定情報を含む設定画面を構成するための変更画面設定情報を前記画像形成装置に送信する第2設定情報送受信手段と、前記画面設定情報をカスタマイズする基準となる標準設定情報を含む設定画面を構成するための標準画面設定情報を記憶する標準設定記憶手段と、前記第2設定送受信手段が受信した前記画面設定情報に含まれる前記設定情報と、前記標準設定記憶手段が記憶する前記標準画面設定情報に含まれる前記標準設定情報とを比較し、両者に差異がある場合に、前記差異を反映した前記変更画面設定情報を生成する設定情報生成手段と、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報から構成される変更設定画面を表示する第2画面表示手段と、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報に従って、前記変更画面設定情報から構成される前記変更設定画面を前記第2画面表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えること、を特徴とする。
【0016】
また、請求項10にかかる発明は、画像形成装置と通信ネットワークで接続され、画像を形成するために必要な1または複数の設定情報を含む設定画面を構成するための画面設定情報をカスタマイズする基準となる標準設定情報を含む設定画面を構成するための標準画面設定情報を記憶する標準設定記憶手段を備えた情報処理装置で行われる画面表示方法であって、第2設定情報送受信手段が、前記画像形成装置から前記画面設定情報を受信し、前記変更画面設定情報を前記画像形成装置に送信する第2設定情報送受信ステップと、設定情報生成手段が、前記第2設定送受信手段が受信した前記画面設定情報に含まれる前記設定情報と、前記標準設定記憶手段が記憶する前記標準画面設定情報に含まれる前記標準設定情報とを比較し、両者に差異がある場合に、前記差異を反映した前記変更画面設定情報を生成する設定情報生成ステップと、第2画面表示手段が、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報から構成される変更設定画面を表示する第2画面表示ステップと、表示制御手段が、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報に従って、前記変更画面設定情報から構成される前記変更設定画面を前記第2画面表示手段に表示させる表示制御ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0017】
また、請求項11にかかる発明は、請求項10に記載された発明をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0018】
また、請求項12にかかる発明は、請求項11に記載された画像印刷プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、画像形成装置と情報処理装置とが通信ネットワークで接続された画面表示システムにおいて、画像形成装置は、第1画面表示手段が、画像を形成するために必要な1または複数の設定情報を含む設定画面を表示し、設定記憶手段が、設定情報を含み、設定画面を構成するための画面設定情報を記憶し、設定取得手段が、設定記憶手段に記憶された画面設定情報を取得し、設定画面に含まれる設定情報をカスタマイズした設定情報を含む設定画面を構成するための変更画面設定情報を画面設定情報に設定し、第1設定送受信手段が、設定取得手段が取得した画面設定情報を情報処理装置に送信し、情報処理装置から変更画面設定情報を受信し、情報処理装置は、第2設定情報送受信手段が、画像形成装置から画面設定情報を受信し、変更画面設定情報を画像形成装置に送信し、標準設定記憶手段が、画面設定情報をカスタマイズする基準となる標準設定情報を含む設定画面を構成するための標準画面設定情報を記憶し、設定情報生成手段が、第2設定送受信手段が受信した画面設定情報に含まれる設定情報と、標準設定記憶手段が記憶する標準画面設定情報に含まれる標準設定情報とを比較し、両者に差異がある場合に、差異を反映した変更画面設定情報を生成し、第2画面表示手段が、設定情報生成手段が生成した変更画面設定情報から構成される変更設定画面を表示し、表示制御手段が、設定情報生成手段が生成した変更画面設定情報に従って、変更画面設定情報から構成される変更設定画面を第2画面表示手段に表示させるので、画面のカスタマイズだけではなく、その画面に配置された各種の設定情報についても、ユーザの要求に応じて容易にカスタマイズすることが出来るという効果を奏する。
【0020】
また、本発明によれば、表示制御手段は、設定情報生成手段が生成した変更画面設定情報から構成される変更設定画面の画面サイズを、第2表示手段が表示可能な画面サイズに変更し、変更した変更設定画面を第2画面表示手段に表示させるので、カスタマイズする画面が、表示する画面に対して比較的小さいかまたは大きい場合であっても、ユーザはカスタマイズした結果を容易に確認できるという効果を奏する。
【0021】
また、本発明によれば、設定情報には、設定画面上における設定情報の位置を示す位置情報を含み、情報処理装置は、入力受付手段が、第2画面表示手段に表示された変更設定画面に含まれる設定情報を移動させる指示の入力を受け付け、位置算出手段が、入力受付手段が入力を受け付けた設定情報を移動させる指示に基づいて、設定情報の変更設定画面上の位置を算出し、設定情報生成手段が、位置算出手段が算出した変更設定画面上の位置を位置情報に設定し、設定した位置情報を反映した変更画面設定情報を生成するので、ユーザは設定情報の位置を変更したい場合であっても容易にカスタマイズすることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画面表示システム、情報処理装置、画面表示方法、画面表示プログラム及び記録媒体の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
本発明の一実施の形態として、画像処理装置をコピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、印刷機能、スキャナ機能等を一つの筐体に納めたいわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称される複合機等、印刷機能を備えた装置に適用した例を示す。尚、以下の説明では、画像処理装置を上述の複合機に適用した場合について説明しているが、少なくともこれらの機能を備えるものであれば、複合機以外の装置に対しても適用可能である。
【0024】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる画面表示システム1000のブロック図である。本図に示すように、画面表示システム1000は、複合機100と、コンピュータ200と、通信ネットワーク300と、を含んで構成されている。まず、複合機100について説明する。
【0025】
複合機100は、操作パネル110と、設定記憶部120と、設定取得部130と、第1設定送受信部140と、エンジン部150と、制御部160と、通信部170と、を含んで構成されている。
【0026】
操作パネル110は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイから構成され、ユーザからの入力文書に対するスキャン、コピー、プリント、FAX等の指示や用紙や部数、あるいは解像度等の各種情報(以下、これらの各種情報を設定情報と呼ぶ。)の指定や入力を受け付ける。
【0027】
図2は、操作パネル110が、上述した設定情報を含む画面(以下、設定画面と呼ぶ。)を表示し、その指定や入力を受け付ける様子を示す図である。操作パネル110に表示する設定画面に含まれる設定情報や、設定画面を構成する情報(例えば、設定画面のサイズ等。以下、設定情報と設定画面を構成する情報を含めて画面設定情報と呼ぶ。)は、後述する設定記憶部120にあらかじめ記憶されている。
【0028】
設定記憶部120は、操作パネル110に表示する画面設定情報を記憶するHDD(ハードディスクドライブ装置)やメモリ等の記憶媒体である。図3は、設定記憶部120が、設定情報を記憶する例(スキャナ機能を実現するための設定情報の一部)を示す図である。
【0029】
図3に示すように、設定記憶部120は、大項目として複合機100が有する機能の種類を記憶し、中項目としてその機能を実現するために設定可能な項目を記憶し、小項目としてその設定可能な項目に設定可能な値を記憶し、これらの各項目が設定情報として対応付けて記憶されている。
【0030】
また、設定記憶部120は、上述した設定情報を操作パネル110に表示するためのウィンドウのタテ、ヨコのサイズ等の画面の構成、および複合機100を特定するためのID(IDentifier)を上述した設定情報に対応付けて記憶する。
【0031】
設定取得部130は、後述する第1設定送受信部140が、コンピュータ200から上述した画面設定情報を取得する旨の要求を受信すると、設定記憶部120に記憶された設定情報と画面設定情報を取得し、取得したこれらの情報をXML(eXtensible Markup Language)形式のファイルに変換する。
【0032】
図4は、図2に示す設定画面を簡略化し、解像度の設定情報についてのみについて表示した設定画面の例である。また、図5は図4に示す設定画面を、設定取得部130がXML形式のファイルに変換した様子を示す図である。図5に示すように、設定取得部130は、画面設定情報に含まれる設定情報およびその値を対応付けて変換している。
【0033】
より具体的には、解像度100dpi(Dot Per Inch)〜600dpiの各設定情報の設定がいずれも可能(enabled=“true”)であり、各dpiの設定情報を設定画面上に表示する(visible=“true”)ことができることを示している。さらに、300dpiの設定情報は、ユーザによって選択された(selected=“true”)状態のものであることを示している。
【0034】
第1設定送受信部140は、設定取得部130が取得した上述したような画面設定情報と、複合機100を特定するためのIDをコンピュータ200に送信する。また、後述するように、送信した画面設定情報をカスタマイズした後の画面設定情報(以下、変更画面設定情報と呼ぶ。)をコンピュータ200から受信する。尚、後述するように、この変更画面設定情報には、設定情報をカスタマイズした後の設定情報(以下、変更設定情報と呼ぶ。)が含まれている。
【0035】
エンジン部150は、スキャナ、転写ドラム等の複合機100を構成する部品から構成され、ユーザが操作パネル110に表示された設定画面の設定情報をタッチする等して指定された設定にしたがって、例えば、原稿のスキャンや複写等の処理を行う。
【0036】
制御部160は、上述した設定取得部130や第1設定送受信部140等の各部の動作を制御する。
【0037】
通信部170は、ネットワークボード等の通信装置から構成され、複合機100とコンピュータ200との通信を媒介する。続いて、コンピュータ200について説明する。
【0038】
図1に戻り、コンピュータ200は、入力受付部210と、標準設定記憶部220と、表示部230と、第2設定送受信部240と、設定情報生成部250と、表示制御部260と、通信部270と、を含んで構成されている。
【0039】
入力受付部210は、キーボードやタッチパネル等の入力装置から構成され、ユーザからの複合機100の画面設定情報を取得する旨の要求の入力を受け付ける。また、後述するように、表示制御部260が、表示部230に表示する変更設定画面を、倍率を変更して表示させる場合に、その倍率の指定の入力や、変更設定画面が表示部230に表示された場合に、ユーザがその内容を確認した旨の指示の入力を受け付ける。
【0040】
標準設定記憶部220は、複合機100から受信した設定情報をカスタマイズするための基準となる設定情報(以下、標準設定情報と呼ぶ。)を、複合機100と、複合機100の設定画面とに対応付けて記憶するHDD(ハードウェアディスクドライブ装置)やメモリ等の記憶媒体である。尚、この標準設定記憶部220には、ユーザによって適宜カスタマイズすべき標準設定情報が更新される。
【0041】
図6は、標準設定記憶部220が記憶する標準設定情報、設定画面、複合機100とを対応付けて記憶する例を示す図である。図6に示すように、標準設定記憶部220は、複合機100を特定するためのID(IDentifier)である「ProjectID」と、設定画面を特定するための「ProfileID」と、その設定画面に含まれる設定情報を特定するための「PluginInstanceID」とが対応付けて記憶されている。そして、図示していないが、さらに設定画面の画面設定情報が「ProjectID」に対応付けて記憶され、設定情報の値等が「ProfileID」に対応付けて記憶されている。
【0042】
尚、以下の説明では、図6に示したように、複合機100と設定画面と設定情報とがデータベース等の表形式で記憶されている場合を前提にして説明を行うが、例えば、図7に示すように、XML形式のファイルとして、これらの各情報を対応付けて記憶させることとしてもよい。また、標準設定記憶部220は、上述した標準設定情報等の各種の情報のほかに、表示部230の画面サイズを記憶する。
【0043】
図1に戻り、表示部230は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ装置から構成され、後述するように、設定情報生成部250が生成した変更画面設定情報から構成された変更設定画面を表示する。また、表示部230は、後述するように、表示制御部260が、設定情報生成部250が生成した変更設定画面のサイズが、表示部230に表示するサイズと異なり、その変更設定画面のサイズの倍率を変更して表示する必要があると判定した場合であって、倍率の変更がマニュアルに設定されている場合には、図8に示すような、ユーザが変更設定画面の表示サイズを変更する倍率を指定できるサブウィンドウを表示する。
【0044】
第2設定送受信部240は、複合機100から、画面設定情報と、複合機100のIDを受信する。また、後述するように、設定情報生成部250が生成した変更設定画面の変更画面設定情報を複合機100に送信する。
【0045】
設定情報生成部250は、第2設定送受信部240が、複合機100から画面設定情報、複合機100のIDを受信した場合に、標準設定記憶部220から、その複合機のIDに対応するProjectIDを判定し、判定したProjectIDに対応付けて記憶されている標準画面設定情報を取得する。その後、設定情報生成部250は、第2設定送受信部240が受信した画面設定情報に含まれる設定情報と標準画面設定情報に含まれる標準設定情報とに差異があるか否かを判定し、差異があると判定した場合には、標準設定情報の値を設定情報に更新した設定情報(以下、変更設定情報と呼ぶ。)を含む画面設定情報(以下、変更画面設定情報と呼ぶ。)をRAM(不図示)に記憶する。
【0046】
また、設定情報生成部250は、第2設定送受信部240が受信した画面設定情報に含まれる設定情報と標準画面設定情報に含まれる標準設定情報とに差異がないと判定した場合には、第2設定送受信部240が受信した画面設定情報を変更画面設定情報としてRAM(不図示)に記憶する。
【0047】
さらに、設定情報生成部250は、後述する表示制御部260によって変更設定画面が表示部230に表示され、その後、ユーザによってその内容が確認された旨の指示の入力を受け付けると、表示部230に表示された変更設定画面から変更設定情報を含む変更設定画面情報を生成する。
【0048】
図9は、設定情報生成部250が変更表示画面から生成した変更画面設定情報に含まれる変更設定情報の例を示す図である。図9に示すように、変更設定画面では、400dpi、600dpiの解像度の設定が不可能(enabled=“false”)であることを示している。すなわち、第2設定送受信部240は、複合機100から解像度400dpi、600dpiの設定が可能である設定情報を受信したが、標準設定情報ではこれらの解像度の設定は不可能とするように変更された、すなわちカスタマイズされたことを示している。
【0049】
図10は、図9に示した変更画面設定情報の変更設定画面を簡略化したものの例を示す図である。図10に示すように、解像度400dpi、600dpiの設定情報の表示が、他の設定情報に比べて半輝度となっている。すなわち、ユーザは操作パネル110から解像度として400dpi、600dpiを指定できないようになっている。尚、図10に示す例では、解像度400dpi、600dpiの設定情報を半輝度として表示するように設定しているが、不可視とする(例えば、背景色と同様の色や模様にする等。)こととしてもよい。
【0050】
表示制御部260は、設定情報生成部250が生成してRAMに記憶した変更設定情報を含む変更画面設定情報の画面のサイズと、標準設定記憶部220に記憶している表示部230の画面サイズとを比べ、表示部230に対する変更画面設定情報から生成される変更設定画面が占める割合が、一定の割合以上、または一定の割合以下であるかを判定する。
【0051】
そして、表示制御部260は、計算した割合が一定の割合以上、または一定の割合以下であり、変更設定画面の倍率を変更する必要があると判定した場合には、さらに、変更画面設定情報の画面サイズを変更する方法が手動であるか、あるいは自動であるか否かを判定する。そして、手動であると判定した場合には、図8に示すような、ユーザが変更設定画面の表示サイズを変更する倍率を指定できるサブウィンドウを、表示部230に表示させる。さらに、そのサブウィンドウ上で、倍率が指定されると、RAMに記憶されている変更画面設定情報から構成される変更設定画面を、表示部230のサイズに合わせて表示部230に表示させる。
【0052】
また、表示制御部260は、計算した割合が一定の割合以上、または一定の割合以下であると判定した場合であって、変更画面設定情報の画面サイズを変更する方法が自動であると判定した場合には、標準設定記憶部220に記憶されている表示部230の画面サイズに拡大または縮小し、拡大または縮小した変更設定画面を表示部230に表示させる。
【0053】
通信部270は、ネットワークボード等の通信装置から構成され、コンピュータ200と複合機100との通信を媒介する。
【0054】
通信ネットワーク300は、LAN(Local Area Network:構内通信網)、WAN(Wide Area Network:広域通信網)などの通信回線である。
【0055】
次に、上述した画面表示システム1000で行われる実行処理について説明する。
【0056】
図11は、ユーザが、コンピュータ200から複合機100の操作パネル110の設定をカスタマイズするために、操作パネル110の画面設定情報を取得し、その後変更画面設定情報を複合機100に再設定する場合の手順を示すフローチャートである。
【0057】
本図に示すように、操作パネル110は、ユーザからの複合機100の画面設定情報を取得する旨の要求の入力を受け(ステップS1101)、第2設定送受信部240は、その要求を複合機100に送信する(ステップS1102)。
【0058】
その後、第1設定送受信部140は、コンピュータ200から送信された要求を受信すると、設定取得部130は、設定記憶部120に記憶されている設定画面情報と、複合機100のIDを取得する(ステップS1103)。そして、第1設定送受信部140は、取得された設定画面情報、複合機100のIDをコンピュータ200に送信する(ステップS1104)。
【0059】
第2設定送受信部240は、複合機100から送信された設定画面情報、複合機100のIDを受信すると、標準設定記憶部220から、受信した複合機のIDに対応するProjectIDを判定し、判定したProjectIDに対応付けて記憶されている標準画面設定情報、を取得する(ステップS1105)。
【0060】
そして、設定情報生成部250は、ステップS1104で送信された画面設定情報と、ステップS1105で取得した標準画面設定情報とに差異があるか否かを判定し(ステップS1106)、差異があると判定した場合には(ステップS1106;Yes)、差異のある標準設定情報の値を設定情報に更新し、更新した設定情報、すなわち変更設定情報を含む変更画面設定情報をRAMに記憶する(ステップS1107)。
【0061】
一方、設定情報生成部250は、第2設定送受信部240が受信した画面設定情報と標準画面設定情報とに差異がないと判定した場合には(ステップS1106;No)、標準画面設定情報を変更画面設定情報としてRAMに記憶する(ステップS1108)。
【0062】
その後、ステップS1107またはS1108のいずれかにおいて変更画面設定情報がRAMに記憶されると、表示制御部260は、ステップS1107、またはS1108で記憶された変更画面設定情報の画面のサイズと、標準設定記憶部220に記憶している表示部230の画面サイズとを比べ、変更画面設定情報から生成される変更設定画面が占める表示部230に対する割合が、一定の割合以上、または一定の割合以下であるかを判定し(ステップS1110)、その割合が一定の割合以上、または一定の割合以下であり、変更設定画面の倍率を変更する必要があると判定した場合には(ステップS1110;Yes)、さらに、変更画面設定情報の画面サイズを変更する方法が手動であるか、あるいは自動であるか否かを判定する(ステップS1111)。
【0063】
そして、表示制御部260は、変更画面設定情報の画面サイズを変更する方法が自動であると判定した場合には(ステップS1111;Yes)、標準設定記憶部220に記憶されている表示部230の画面サイズを取得し(ステップS1112)、ステップS1107、またはS1108で記憶された変更画面設定情報から構成される変更設定画面を、ステップS1112で取得した画面サイズに拡大または縮小し、拡大または縮小した変更設定画面を、表示部230に表示させる(ステップS1113)。
【0064】
一方、変更画面設定情報の画面サイズを変更する方法が手動であると判定した場合には(ステップS1111;No)、表示サイズを変更する倍率を指定できるサブウィンドウを、表示部230に表示させる(ステップS1114)。
【0065】
そして、表示制御部260は、入力受付部210が、サブウィンドウ上で、倍率の指定の入力を受け付けたか否かを判定し(ステップS1115)、倍率の指定の入力を受け付けたと判定すると(ステップS1115;Yes)、RAMに記憶されている変更画面設定情報から構成される変更設定画面を、表示部230のサイズに合わせて表示部230に表示させる(ステップS1116)。
【0066】
一方、変更設定画面が占める表示部230に対する割合が、一定の割合以上、または一定の割合以下でないと判定した場合(ステップS1110;No)、あるいは、倍率の指定の入力を受け付けなかったと判定すると(ステップS1115;No)、RAMに記憶されている変更画面設定情報から構成される変更設定画面を、そのまま表示部230に表示させる(ステップS1117)。
【0067】
その後、入力受付部210が、ユーザから表示部230に表示した変更設定画面の設定内容を確認した旨の入力を受け付けすと(ステップS1118)、設定情報生成部250は、その変更設定画面の変更画面設定情報を標準設定記憶部220に記憶し(ステップS1119)、第2設定送受信部240は、ステップS1119で記憶された変更画面設定情報を複合機100に送信する(ステップS1120)。
【0068】
そして、複合機100の設定取得部130は、コンピュータ200から送信された変更設定画面情報を、設定記憶部120に設定する(ステップS1121)。そして、ステップS1121の処理が終了することによって、本実施の形態にかかるすべての処理が終了し、ユーザは複合機100の操作パネル110の設定情報が変更され、カスタマイズされることとなる。
【0069】
このように、本実施の形態においては、複合機100とコンピュータ200とが通信ネットワーク300で接続された画面表示システムにおいて、複合機100は、操作パネル110が、画像を形成するために必要な1または複数の設定情報を含む設定画面を表示し、設定記憶部120が、設定情報を含み、設定画面を構成するための画面設定情報を記憶し、設定取得部130が、設定記憶部120に記憶された画面設定情報を取得し、設定画面に含まれる設定情報をカスタマイズした設定情報を含む設定画面を構成するための変更画面設定情報を画面設定情報に設定し、第1設定送受信部140が、設定取得部130が取得した画面設定情報をコンピュータ200に送信し、コンピュータ200から変更画面設定情報を受信し、コンピュータ200は、第2設定送受信部240が、画複合機100から画面設定情報を受信し、変更画面設定情報を複合機100に送信し、標準設定記憶部220が、画面設定情報をカスタマイズする基準となる標準設定情報を含む設定画面を構成するための標準画面設定情報を記憶し、設定情報生成部250が、第2設定送受信部240が受信した画面設定情報に含まれる設定情報と、標準設定記憶部220が記憶する標準画面設定情報に含まれる標準設定情報とを比較し、両者に差異がある場合に、差異を反映した変更画面設定情報を生成し、表示部230が、設定情報生成部250が生成した変更画面設定情報から構成される変更設定画面を表示し、表示制御部260が、設定情報生成部250が生成した変更画面設定情報に従って、変更画面設定情報から構成される変更設定画面を表示部230に表示させるので、画面のカスタマイズだけではなく、その画面に配置された各種の設定情報についても、ユーザの要求に応じて容易にカスタマイズすることが出来る。
【0070】
また、本発明によれば、表示制御部260は、設定情報生成部250が生成した変更画面設定情報から構成される変更設定画面の画面サイズを、表示部230が表示可能な画面サイズに変更し、変更した変更設定画面を表示部230に表示させるので、カスタマイズする画面が、表示する画面に対して比較的小さいかまたは大きい場合であっても、ユーザはカスタマイズした結果を容易に確認できる
【0071】
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施の形態においては、複合機100に記憶された設定画面情報と、あらかじめコンピュータ200に記憶された標準設定情報を比較して、差異がある場合に自動的にその差異がある設定情報を更新することによって変更画面設定情報を生成してカスタマイズすることとした。しかし、ユーザによっては設定情報の位置についても所望の位置に変更したい場合も存在する。そこで、そのような場合に、設定情報の位置を変更する指示を受けた場合に、その変更した設定情報の位置を反映した変更画面設定情報を生成してカスタマイズする場合について説明する。
【0072】
図12は、第2の実施の形態にかかる画面表示システム2000の構成を示すブロック図である。第2の実施の形態にかかる画面表示システム2000は、複合機400が、第1の実施の形態とは異なる設定記憶部420と、設定取得部430と、第1設定送受信部440とを備えている点で第1の実施の形態にかかる複合機100とは異なっている。また、コンピュータ500が、第1の実施の形態とは異なる入力受付部510と、標準設定記憶部520と、表示部530と、第2設定送受信部540と、設定情報生成部550と、表示制御部560とを備えている点で第1の実施の形態にかかるコンピュータ200とは異なっている。以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。まず、複合機400について説明する。
【0073】
設定記憶部420は、第1の実施の形態における設定記憶部120が記憶する内容のほか、設定情報の位置を示す位置情報(例えば、図13に示すように、設定画面の左上端を原点とした座標系における位置等)を、各設定情報に対応付けて記憶する。
【0074】
設定取得部430は、第1の実施の形態における設定取得部130が取得する内容のほか、上述した位置情報を設定情報と共に取得する。
【0075】
第1設定送受信部440は、第1の実施の形態における第1設定送受信部140が送受信する内容のほか、上述した位置情報を設定情報と共に送受信する。続いて、コンピュータ500について説明する。
【0076】
入力受付部510は、第1の実施の形態における入力受付部210が入力を受け付ける内容のほか、後述するように、表示制御部560が、RAMに記憶されている変更画面設定情報から構成される変更設定画面を、表示部530に表示させた場合に、表示されている各設定情報の位置を移動させる指示(例えば、マウスによる設定情報のドラッグ・アンド・ドロップ操作等)の入力を受け付ける。
【0077】
標準設定記憶部520は、第1の実施の形態における標準設定記憶部520が記憶する内容のほか、上述した設定情報と同様に、標準設定情報の位置を示す位置情報(以下、標準位置情報と呼ぶ。)を、各標準設定情報に対応付けて記憶する。
【0078】
表示部530は、第1の実施の形態における表示部230が表示する内容のほか、後述するように、表示制御部560が、表示させた変更設定画面に含まれる変更設定情報を非表示とするサブウィンドウを表示する。
【0079】
図13は、表示部530が、変更設定画面(w1)と、変更設定情報を非表示とするサブウィンドウ(w2)を表示部530に表示する様子を示す図である。ユーザは、入力受付部510に対して、ドラッグ・アンド・ドロップ操作等を行って、変更設定情報をサブウィンドウ(w2)に移動させることにより、その変更設定情報を非表示とすることが出来る。このようなサブウィンドウを設けることにより、例えば、変更設定画面が表示部530に比べて大きく、変更設定情報の全てが表示できないような場合であっても、ユーザ所望の変更設定情報のみを表示部530に表示するようにカスタマイズすることが出来る。
【0080】
第2設定送受信部540は、第1の実施の形態における第2設定送受信部240が送受信する内容のほか、変更設定情報の位置を示す位置情報(以下、変更位置情報と呼ぶ。)を、変更設定情報と共に送受信する。
【0081】
設定情報生成部550は、第1の実施の形態における設定情報生成部250が生成する変更設定情報に、後述するように、位置情報取得部580が算出した変更位置情報を含んだ変更設定情報を生成する。
【0082】
表示制御部560は、第1の実施の形態における表示制御部260が制御する内容のほか、入力受付部510が入力を受け付けた変更設定情報の移動指示を受け付けた場合に、移動指示が受け付けられた変更設定情報を、その指示に従って移動させるように、変更設定情報の表示を制御する。また、表示制御部560は、入力受付部510が入力を受け付けた移動指示が、サブウィンドウ(w2)に移動させるものである場合には、移動された変更設定情報を非表示とするように、変更設定情報の表示を制御する。
【0083】
位置情報取得部580は、表示部530に表示された変更設定情報が、入力受付部510が入力を受け付けた移動指示に従って移動された場合に、図13に示すような座標上の起点と終点の差分を計算することにより、移動された変更設定情報の位置を算出する。
【0084】
続いて、第2の実施の形態における画面表示システム2000で行われる実行処理について説明する。第2の実施の形態にかかる画面表示システム2000は、第1の実施の形態にかかる画面表示システム1000における処理と比べて、変更設定情報の位置をユーザ所望の位置に移動させ、移動させた変更設定情報を含む変更画面設定情報を生成する部分についての処理のみが異なる。そこで、図14を用いてこれらの処理について説明するが、これら以外の処理については、第1の実施の形態にかかる処理と同じ処理内容であるため、第1の実施の形態にかかる処理と同一の処理(ステップS1401〜S1402、S1406〜S1417、S1423)については、同一の符号を付してその説明を省略している。
【0085】
第1設定送受信部440は、コンピュータ500から送信された要求を受信すると、設定取得部430は、位置情報を含む設定画面情報と、複合機400のIDを取得する(ステップS1403)。そして、第1設定送受信部440は、取得された位置情報を含む設定画面情報、複合機400のIDをコンピュータ500に送信する(ステップS1404)。
【0086】
第2設定送受信部540は、複合機400から送信された位置情報を含む設定画面情報、複合機400のIDを受信すると、標準設定記憶部520から、受信した複合機のIDに対応するProjectIDを判定し、判定したProjectIDに対応付けて記憶されている位置情報を含む標準画面設定情報、を取得する(ステップS1405)。その後、第1の実施の形態の場合と同様に、ステップS1406〜S1417の各処理を行う。
【0087】
そして、表示部530に変更設定画面が表示されると、入力受付部510は、ユーザから変更設定情報の位置を移動させる指示の入力を受け付け(ステップS1418)、位置情報取得部580は、座標上の変更設定情報の起点と終点の差分を計算して位置を算出する(ステップS1419)。
【0088】
その後、入力受付部510が、ユーザから位置が変更された変更設定情報を含む変更設定画面の設定内容を確認した旨の入力を受け付けると(ステップS1420)、設定情報生成部550は、その変更設定画面の変更画面設定情報を標準設定記憶部520に記憶し(ステップS1421)、第2設定送受信部540は、ステップS1421で記憶された変更画面設定情報を複合機400に送信する(ステップS1422)。その後、受信した変更画面設定情報が設定記憶部420に設定され、本実施の形態にかかるすべての処理が終了し、ユーザは複合機400の操作パネル410の設定情報が変更され、設定情報の位置についてもカスタマイズすることができる。
【0089】
このように、本実施の形態においては、設定情報には、設定画面上における設定情報の位置を示す位置情報を含み、コンピュータ500は、入力受付部510が、表示部530に表示された変更設定画面に含まれる設定情報を移動させる指示の入力を受け付け、位置情報取得部580が、入力受付部510が入力を受け付けた設定情報を移動させる指示に基づいて、設定情報の変更設定画面上の位置を算出し、設定情報生成部550が、位置情報取得部580が算出した変更設定画面上の位置を位置情報に設定し、設定した位置情報を反映した変更画面設定情報を生成するので、ユーザは設定情報の位置を変更したい場合であっても容易にカスタマイズすることができる。
【0090】
尚、上述した第1または第2の実施の形態においては、複合機100、複合機400が一台であることを前提として説明した。しかし、複数の複合機100、複合機400に対して、それぞれの画面設定情報を取得し、取得した複数の画面設定情報に含まれる設定情報と、コンピュータ200、コンピュータ500が記憶する標準画面設定情報に含まれる標準設定情報を比較し、例えば、各複合機が設定可能な設定情報をすべて変更設定画面に表示するように変更画面設定情報を生成し、さらに各複合機の機種によって、変更設定情報の表示を表示または非表示とする等、各複合機の設定情報を集約した変更画面設定情報を生成することも可能である。
【0091】
図15は、第1〜2の実施の形態にかかる複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機100、400は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機100、400全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0092】
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)18とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bとをさらに有する。
【0093】
CPU11は、複合機100、400の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0094】
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0095】
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0096】
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0097】
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD18およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。操作表示部20はASIC16に直接接続されている。
【0098】
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)18は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0099】
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0100】
なお、本実施の形態の複合機100、400やコンピュータ200、コンピュータ500で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態の複合機100、400やコンピュータ200、コンピュータ500で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0101】
さらに、本実施の形態の複合機100、400やコンピュータ200、コンピュータ500で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の複合機100、400やコンピュータ200、コンピュータ500で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0102】
本実施の形態の複合機100、400やコンピュータ200、コンピュータ500で実行されるプログラムは、上述した各部(設定取得部、第1設定送受信部、第2設定送受信部、設定情報生成部等)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、設定取得部、第1設定送受信部、第2設定送受信部、設定情報生成部等が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0103】
なお、上述した実施の形態では、複合機を一例として説明したが、本発明は複合機に限る必要はなく、コピー機、ファクシミリ、プリンタを含む様々な装置に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0104】
以上のように、本発明にかかる画面表示システム、情報処理装置、画面表示方法、画面表示プログラム及び記録媒体は、複合機等の装置をカスタマイズする処理を行う際に有用であり、特に画面上に配置された設定をカスタマイズする技術に適している。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】第1の実施の形態にかかる画面表示システムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる複合機の操作パネルの例を示す図である。
【図3】図1に示す設定記憶部が記憶する設定情報の例を示す図である。
【図4】画面設定情報が生成される場合の画面の例を示す図である。
【図5】図4に示す設定画面から取得された画面設定情報の例を示す図である。
【図6】図1に示す標準設定記憶部が記憶する標準設定情報の例(データベース)を示す図である。
【図7】図1に示す標準設定記憶部が記憶する標準設定情報の例(XML)を示す図である。
【図8】図1に示す表示部が表示する画面倍率設定のウィンドウの例を示す図である。
【図9】図1に示す設定情報生成部が生成した変更設定情報の例を示す図である。
【図10】図9に示す変更設定情報から構成される変更設定画面の例を示す図である。
【図11】第1の実施の形態にかかる画面表示システムにおいて設定画面をカスタマイズするまでの実行手順を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態にかかる画面表示システムの構成を示すブロック図である。
【図13】図12に示す表示部が表示する変更設定画面の例を示す図である。
【図14】第2の実施の形態にかかる画面表示システムにおいて設定画面をカスタマイズするまでの実行手順を示すフローチャートである。
【図15】第1〜第2の実施の形態にかかる複合機のハードウェア構成を示す図である。
【符号の説明】
【0106】
1000 2000 画面表示システム
100 400 複合機
110 410 操作パネル
120 420 設定記憶部
130 430 設定取得部
140 440 第1設定送受信部
150 エンジン部
160 制御部
170 通信部
200 500 コンピュータ
210 510 入力受付部
220 520 標準設定記憶部
230 530 表示部
240 540 第2設定送受信部
250 550 設定情報生成部
260 560 表示制御部
270 通信部
580 位置情報取得部
300 通信ネットワーク


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と情報処理装置とが通信ネットワークで接続された画面表示システムであって、
前記画像形成装置は、
画像を形成するために必要な1または複数の設定情報を含む設定画面を表示する第1画面表示手段と、
前記設定情報を含み、前記設定画面を構成するための画面設定情報を記憶する設定記憶手段と、
前記設定記憶手段に記憶された前記画面設定情報を取得し、前記設定画面に含まれる前記設定情報をカスタマイズした設定情報を含む設定画面を構成するための変更画面設定情報を前記画面設定情報に設定する設定取得手段と、
前記設定取得手段が取得した前記画面設定情報を前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から前記変更画面設定情報を受信する第1設定送受信手段と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から前記画面設定情報を受信し、前記変更画面設定情報を前記画像形成装置に送信する第2設定情報送受信手段と、
前記画面設定情報をカスタマイズする基準となる標準設定情報を含む設定画面を構成するための標準画面設定情報を記憶する標準設定記憶手段と、
前記第2設定送受信手段が受信した前記画面設定情報に含まれる前記設定情報と、前記標準設定記憶手段が記憶する前記標準画面設定情報に含まれる前記標準設定情報とを比較し、両者に差異がある場合に、前記差異を反映した前記変更画面設定情報を生成する設定情報生成手段と、
前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報から構成される変更設定画面を表示する第2画面表示手段と、
前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報に従って、前記変更画面設定情報から構成される前記変更設定画面を前記第2画面表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えること、
を特徴とする画面表示システム。
【請求項2】
前記設定情報には、前記設定情報の設定が可能であるか否かを示す状態情報を含み、
前記情報処理装置は、
前記設定情報生成手段は、前記第2設定送受信手段が受信した前記画面設定情報に含まれる前記設定情報と、前記標準設定記憶手段が記憶する前記標準画面設定情報に含まれる前記標準設定情報とに差異がある場合に、前記差異がある前記設定情報を設定不可能な態様に設定した前記変更画面設定情報を生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の画面表示システム。
【請求項3】
前記設定情報には、前記設定情報を前記第1画面表示手段に表示させるか否かを示す表示属性情報を含み、
前記設定情報生成手段は、前記差異がある前記設定情報の前記表示属性情報を、他の差異がない前記設定情報の前記表示属性情報とは異なる輝度にすることにより、前記差異がある前記設定情報を設定不可能な態様に設定した前記変更画面設定情報を生成すること、
を特徴とする請求項2に記載の画面表示システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報から構成される変更設定画面の画面サイズを、前記第2表示手段が表示可能な画面サイズに変更し、変更した前記変更設定画面を前記第2画面表示手段に表示させること、
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画面表示システム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、
前記画面生成手段が生成した前記変更設定画面の画面サイズを変更するためのサイズ変更情報の入力を受け付ける入力受付手段と、をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記入力受付手段が前記サイズ変更情報の入力を受け付けた場合に、入力を受け付けた前記サイズ変更情報に従って前記変更設定画面の画面サイズを変更して前記第2画面表示手段に表示させること、
を特徴とする請求項4に記載の画面表示システム。
【請求項6】
前記設定情報には、前記設定画面上における前記設定情報の位置を示す位置情報を含み、
前記情報処理装置は、
前記入力受付手段は、前記第2画面表示手段に表示された前記変更設定画面に含まれる前記設定情報を移動させる指示の入力を受け付け、
前記入力受付手段が入力を受け付けた前記設定情報を移動させる指示に基づいて、前記設定情報の前記変更設定画面上の位置を算出する位置算出手段と、をさらに備え、
前記設定情報生成手段は、前記位置算出手段が算出した前記変更設定画面上の位置を前記位置情報に設定し、設定した前記位置情報を反映した前記変更画面設定情報を生成すること、
を特徴とする請求項5に記載の画面表示システム。
【請求項7】
前記画面設定情報には、前記設定情報を表示または非表示とするか否かを示す表示設定情報を含み、
前記表示制御手段は、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報に含まれる前記表示設定情報に基づいて、前記変更設定画面とは異なる画面である表示設定画面を前記第2表示手段に表示させ、前記入力受付手段によって移動させる指示が受け付けられた前記設定情報が、前記表示設定画面に移動された場合には、移動された前記設定情報を非表示とするように前記設定情報の表示を制御すること、
を特徴とする請求項6に記載の画面表示システム。
【請求項8】
前記画面設定情報および前記設定情報はXML(eXtensible Markup Language)形式で記述されていること、
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画面表示システム。
【請求項9】
画像形成装置と通信ネットワークで接続された情報処理装置であって、
前記画像形成装置から、画像を形成するために必要な1または複数の設定情報を含む設定画面を構成するための画面設定情報を受信し、前記設定画面に含まれる前記設定情報をカスタマイズした設定情報を含む設定画面を構成するための変更画面設定情報を前記画像形成装置に送信する第2設定情報送受信手段と、
前記画面設定情報をカスタマイズする基準となる標準設定情報を含む設定画面を構成するための標準画面設定情報を記憶する標準設定記憶手段と、
前記第2設定送受信手段が受信した前記画面設定情報に含まれる前記設定情報と、前記標準設定記憶手段が記憶する前記標準画面設定情報に含まれる前記標準設定情報とを比較し、両者に差異がある場合に、前記差異を反映した前記変更画面設定情報を生成する設定情報生成手段と、
前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報から構成される変更設定画面を表示する第2画面表示手段と、
前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報に従って、前記変更画面設定情報から構成される前記変更設定画面を前記第2画面表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
画像形成装置と通信ネットワークで接続され、画像を形成するために必要な1または複数の設定情報を含む設定画面を構成するための画面設定情報をカスタマイズする基準となる標準設定情報を含む設定画面を構成するための標準画面設定情報を記憶する標準設定記憶手段を備えた情報処理装置で行われる画面表示方法であって、
第2設定情報送受信手段が、前記画像形成装置から前記画面設定情報を受信し、前記変更画面設定情報を前記画像形成装置に送信する第2設定情報送受信ステップと、
設定情報生成手段が、前記第2設定送受信手段が受信した前記画面設定情報に含まれる前記設定情報と、前記標準設定記憶手段が記憶する前記標準画面設定情報に含まれる前記標準設定情報とを比較し、両者に差異がある場合に、前記差異を反映した前記変更画面設定情報を生成する設定情報生成ステップと、
第2画面表示手段が、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報から構成される変更設定画面を表示する第2画面表示ステップと、
表示制御手段が、前記設定情報生成手段が生成した前記変更画面設定情報に従って、前記変更画面設定情報から構成される前記変更設定画面を前記第2画面表示手段に表示させる表示制御ステップと、を含むこと、
を特徴とする画面表示方法。
【請求項11】
請求項10に記載された画面表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画面表示プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載の画面表示プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−224995(P2009−224995A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−66007(P2008−66007)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】