説明

番組情報案内装置、番組情報案内方法、及び番組情報案内プログラム

【課題】番組で紹介された場所に関する情報を登録したユーザに対して、自分が過去に登録した情報の存在を思い出させることができる、番組情報案内装置、番組情報案内方法、及び番組情報案内プログラムを提供すること。
【解決手段】番組情報案内装置1は、番組情報を取得する番組情報取得部71と、番組情報取得部71によって取得された番組情報の中で、ユーザにより登録すると指定された番組情報を登録番組情報として格納する番組情報DB82と、番組情報DB82に格納されている登録番組情報に基づき、当該登録番組情報に含まれる場所の位置を特定する位置特定部72と、位置特定部72により特定された位置と、所定の基準位置と、到来する休日の長さとに基づき、番組情報DB82に格納されている登録番組情報を選択し、当該選択した登録番組情報を案内するための制御を行う案内制御部73とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組情報案内装置、番組情報案内方法、及び番組情報案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタル放送に含まれている位置情報をユーザが登録しておき、この登録された位置情報を後から呼び出してユーザに案内するシステムが提案されている。このようなシステムとして、例えば、特許文献1には、ユーザがデジタル放送の番組を視聴中に、当該番組で放送されている旅行先に興味を持った場合において、ユーザがこの旅行先の記録をテレビ端末に指示すると、デジタル放送から当該旅行先の情報を記録し、後日、ユーザがドライブに行く時には、記録した旅行先情報を取得して経路設定等を行うことができるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−29006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の如き従来のシステムでは、ユーザが興味を持った旅行先の旅行先情報を登録した後、その登録からある程度の日数が経過した場合や、その登録数がさらに増えた場合には、ユーザがその旅行先を過去に登録したこと自体を忘れてしまったり、登録したこと自体は覚えていてもその内容を忘れてしまっているために、登録した情報を適切に呼び出すことができず、せっかく登録した旅行先情報を有効に活用することができない場合があった。
【0005】
本発明は、番組で紹介された場所に関する情報を登録したユーザに対して、自分が過去に登録した情報の存在を思い出させることができる、番組情報案内装置、番組情報案内方法、及び番組情報案内プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の番組情報案内装置は、番組情報を取得する番組情報取得手段と、前記番組情報取得手段によって取得された番組情報の中で、ユーザにより登録すると指定された番組情報を登録番組情報として格納する番組情報格納手段と、前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報に基づき、当該登録番組情報に含まれる場所の位置を特定する位置特定手段と、前記位置特定手段により特定された位置と基準位置との位置関係、及び到来する休日の長さに基づき、前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択し、当該選択した登録番組情報を案内するための制御を行う制御手段とを備える。
【0007】
また、請求項2に記載の番組情報案内装置は、請求項1に記載の番組情報案内装置において、前記制御手段は、さらに前記特定された位置と公共交通機関の乗降施設の位置との位置関係に基づき、前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択する。
【0008】
また、請求項3に記載の番組情報案内装置は、請求項1又は2に記載の番組情報案内装置において、前記制御手段は、ユーザに給与が支払われるタイミングに基づき、前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択する。
【0009】
また、請求項4に記載の番組情報案内装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の番組情報案内装置において、前記制御手段は、前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報に基づいて当該登録番組情報に対応する番組の放送時期を特定し、当該特定した放送時期と現在の時期とに基づき、前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択する。
【0010】
また、請求項5に記載の番組情報案内装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の番組情報案内装置において、前記制御手段は、前記番組情報格納手段に格納されてから閾値以上の時間が経過している前記登録番組情報のみを対象として選択する。
【0011】
また、請求項6に記載の番組情報案内方法は、番組情報を取得する番組情報取得ステップと、前記番組情報取得ステップで取得された番組情報の中で、ユーザにより登録すると指定された番組情報を登録番組情報として記憶手段に格納する番組情報格納ステップと、前記番組情報格納ステップで前記記憶手段に格納された登録番組情報に基づき、当該登録番組情報に含まれる場所の位置を特定する位置特定ステップと、前記位置特定ステップで特定された位置と、所定の基準位置と、到来する休日の長さとに基づき、前記番組情報格納ステップで前記記憶手段に格納された登録番組情報を選択し、当該選択した登録番組情報を案内するための制御を行う制御ステップとを含む。
【0012】
また、請求項7に記載の番組情報案内プログラムは、請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の番組情報案内装置、請求項6に記載の番組情報案内方法、又は請求項7に記載の番組情報案内プログラムによれば、ユーザにより登録すると指定された登録番組情報に含まれる場所の位置と基準位置との位置関係、及び到来する休日の長さに基づき、番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択し、当該選択した登録番組情報を案内するための制御を行うので、到来する休日に出かけるのに適した場所に関する登録番組情報を案内することができる。このことにより、番組で紹介された場所に関する情報を登録したユーザに対して、自分が過去に登録した情報の存在を思い出させることができる。
【0014】
請求項2に記載の番組情報案内装置によれば、さらにユーザの指定により登録された登録番組情報に含まれる場所の位置と公共交通機関の乗降施設の位置との位置関係に基づき、番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択するので、例えば公共交通機関の乗降施設から離れているために車でなければ行きにくい場所についての登録番組情報を選択することができる。これにより、例えばカーナビゲーション装置に番組情報案内装置を適用した場合、車での旅行先を決定したいユーザにとって有用な情報を案内することができる。
【0015】
請求項3に記載の番組情報案内装置によれば、ユーザに給与が支払われるタイミングに基づき、番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択するので、案内時点におけるユーザの経済力に応じて、適切な距離にある登録番組情報を案内することができる。
【0016】
請求項4に記載の番組情報案内装置によれば、番組情報格納手段に格納されている登録番組情報に基づいて当該登録番組情報に対応する番組の放送時期を特定し、当該特定した放送時期と現在の時期とに基づき、番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択するので、現在の時期と同様の時期に放送された番組で紹介された場所に関する登録番組情報を案内することができる。従って、例えば休日の旅行先として旬な場所を選びたいユーザにとって適切な登録番組情報を案内することができる。
【0017】
請求項5に記載の番組情報案内装置によれば、番組情報格納手段に格納されてから閾値以上の時間が経過している登録番組情報のみを対象として選択するので、ユーザが視聴してからの経過時間が短く、ユーザ自身が覚えている登録番組情報については案内の対象から除外することができる。従って、ユーザにとって煩雑ではないタイミングで登録番組情報を案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態1に係る番組情報案内装置を例示するブロック図である。
【図2】番組情報DBに格納されている情報を例示した表である。
【図3】番組情報登録処理のフローチャートである。
【図4】案内制御処理のフローチャートである。
【図5】図4に続く案内制御処理のフローチャートである。
【図6】登録番組情報が出力されたディスプレイを例示した図である。
【図7】スケジュールテーブルに格納されている情報を例示した表である。
【図8】案内制御処理のフローチャートである。
【図9】図8に続く案内制御処理のフローチャートである。
【図10】登録番組情報が出力されたディスプレイを例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る番組情報案内装置、番組情報案内方法、及び番組情報案内プログラムの各実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、これらの各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0020】
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、登録番組情報に含まれる場所の位置と、所定の基準位置と、到来する休日の長さとに基づき、番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択する形態である。
【0021】
(構成)
まず、実施の形態1に係る番組情報案内装置の構成を説明する。図1は、実施の形態1に係る番組情報案内装置を例示するブロック図である。この番組情報案内装置1は、操作部10、現在位置検出処理部20、番組受信部30、通信部40、スピーカ50、ディスプレイ60、制御部70、及びデータ記録部80を備えている。
【0022】
(構成−操作部)
操作部10は、ユーザによる操作入力を受け付ける操作手段である。この操作部10の具体的な構成は任意であり、例えば、ディスプレイ60の前面に設けたタッチパネル、押しボタン、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、あるいは、音声入力を受け付けるマイクの如き音声認識手段を用いて操作部10を構成することができる。
【0023】
(構成−現在位置検出処理部)
現在位置検出処理部20は、番組情報案内装置1の現在位置を検出する現在位置検出手段である。具体的には、現在位置検出処理部20は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、現在の番組情報案内装置1の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
【0024】
(構成−番組受信部)
番組受信部30は、番組を受信する番組受信手段である。ここで、「番組」とは、TV番組やラジオ番組を含むものであるが、これらに限定されず任意の放送形態による番組を含む。また、「番組」は、放送局から放送された番組(以下、「一次番組」)と、一次番組を中継や録画再生する機器から出力された番組(以下、「二次番組」)を含む。本実施の形態においては、番組受信部30は、一次番組を取得するためのアンテナ及びチューナーを有する放送受信手段として構成されているが、二次番組を外部機器から受信するための受信用のインターフェースとして構成されてもよい。
【0025】
この「番組」に関する情報を、ここでは「番組情報」と称する。この番組情報は、「番組本体情報」と「番組付随情報」を含む。「番組本体情報」とは、番組本体を構成する情報であって、例えば、番組がTV番組である場合には、当該TV番組を構成する音声情報や映像情報が該当し、番組がラジオ番組である場合には、当該ラジオ番組を構成する音声情報が該当する。また、「番組付随情報」とは、番組に付随する情報であって、例えば、番組が地上デジタル放送やBSデジタル放送によるデジタルTV番組である場合には、文字データ放送等を行うための文字情報、デジタル信号にパケットとして挿入されるPSI(Program Specific Information)やSI(Service Information)、あるいは、番組放送に伴い付随的に配信される情報(メタ情報)が該当する。SIには、例えば、電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)を作成する元データとなり得るEIT(Event Information Table)が含まれる。ここで、番組付随情報には、例えば、番組で紹介される場所(POI:Point Of Interest)を一意に識別する「POI ID」、「POI名称」、「住所(ここでは、POIの位置を特定するための情報)」、「放送局名称(ここでは、番組の放送局を特定するための情報)」、「放送時期(ここでは、番組の放送日を特定するための情報)」等が含まれる。
【0026】
(構成−通信部)
通信部40は、外部の通信装置(例えば、既知のコンピュータ、移動体通信端末、あるいは、カー番組情報案内サービスを統括する統括センター)との間で、各種情報を通信するための通信手段であり、公知の無線通信装置を用いることができる。
【0027】
(構成−スピーカ)
スピーカ50は、制御部70の制御に基づいて各種の音声を出力する出力手段である。スピーカ50より出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
【0028】
(構成−ディスプレイ)
ディスプレイ60は、制御部70の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。なお、このディスプレイ60の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0029】
(構成−制御部)
制御部70は、番組情報案内装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係る番組情報案内プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して番組情報案内装置1にインストールされることで、制御部70の各部を実質的に構成する。
【0030】
この制御部70は、機能概念的に、番組情報取得部71、位置特定部72、及び案内制御部73を備えている。番組情報取得部71は、番組付随情報を含む番組情報を取得する番組情報取得手段である。位置特定部72は、登録番組情報に含まれるPOIの位置を特定する位置特定手段である。ここで「登録番組情報」とは、番組情報取得部71によって取得された番組情報の中で、ユーザにより登録すると指定された番組情報を意味する。案内制御部73は、登録番組情報を案内するための制御を行う制御手段である。これらの制御部70の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0031】
(構成−データ記録部)
データ記録部80は、番組情報案内装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0032】
このデータ記録部80は、地図情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)81、及び番組情報DB82を備えている。
【0033】
地図情報DB81は、地図情報を格納する地図情報格納手段である。「地図情報」は、例えばリンクデータ(リンク番号、接続ノード番号、道路座標、道路種別、車線数、走行規制等)、ノードデータ(ノード番号、座標)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、建物等)、自宅、駐車場、コンビニ、ガソリンスタンド、レストラン、レジャー施設等の施設を案内するための施設データ(各施設の位置、各施設の種別、及び各施設を示すアイコンの描画情報を相互に関連付けた情報を含む)、地形データ、地図をディスプレイ60に表示するための地図表示データ等を含んで構成されている。
【0034】
番組情報DB82は、番組情報取得部71によって取得された番組情報の中で、ユーザにより登録すると指定された番組情報を登録番組情報として格納する番組情報格納手段である。図2は番組情報DB82に格納されている情報を例示した表である。図2に示すように、番組情報DB82には、項目「POI ID」、「POI名称」、「住所」、「POIジャンル」、「番組名」、「番組ジャンル」、「放送局名称」、「登録日」、「放送時期」、及び「出演者名」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。項目「POI ID」に対応して格納される情報は、POIを一意に識別するための識別情報である。項目「POI名称」に対応して格納される情報は、POIの名称を示す情報である。項目「住所」に対応して格納される情報は、POIの位置を特定する情報であり、例えば住所情報が格納される。また、住所情報に代えてPOIの座標情報を格納してもよい。項目「POIジャンル」に対応して格納される情報は、POIのジャンルを特定する情報であり、例えば図2に示すように「グルメ」、「レジャー」、「ニュース」等が格納される。項目「番組名」に対応して格納される情報は、POIが紹介された番組の名称を示す情報である。項目「番組ジャンル」に対応して格納される情報は、POIが紹介された番組のジャンルを特定する情報である。本実施の形態では、上述の「POIジャンル」と「番組ジャンル」とは共通のジャンル名を用いて分類されているが、それぞれ異なるジャンル名を用いて分類してもよい。項目「放送局名称」に対応して格納される情報は、POIが紹介された番組の放送局を示す情報である。項目「登録日」に対応して格納される情報は、ユーザによってPOIが番組情報DB72に登録された日時を示す情報である。項目「放送時期」に対応して格納される情報は、POIが紹介された番組が放送された時期を示す情報であり、例えば、番組が放送された月、番組が放送された季節、又は番組が放送された長期連休である。図2では、番組が放送された月を格納する例を示しており、番組放送日が「2009年8月1日」である場合には、番組が放送された月は「8月」と特定され格納される。また、番組が放送された季節を格納する場合や、番組が放送された長期連休を格納する場合、例えば、データ記録部70には図示しない時期テーブルが格納されており、この時期テーブルは、日付と、当該番組が放送された日に対応する季節及び長期連休とを、相互に対応付けて構成されていて(日付=5月5日に対して、季節=春、長期連休=ゴールデンウィーク等)、この時期テーブルを参照して、番組放送日に対応する季節や長期連休が特定され格納される。項目「出演者名」に対応して格納される情報は、POIが紹介された番組の出演者を示す情報である。
【0035】
(処理)
次に、このように構成された番組情報案内装置1によって実行される処理について説明する。この処理は、番組情報登録処理、及び案内制御処理に大別される。なお、特記しない制御に関しては、番組情報案内装置1の制御部70が行うこととする。
【0036】
(処理−番組情報登録処理)
最初に、番組情報登録処理について説明する。図3は番組情報登録処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この番組情報登録処理は、ユーザにより登録すると指定された番組情報を登録番組情報として番組情報DB82に格納する処理であり、例えば操作部10を介した指示入力に基づき番組受信部30により番組の受信が開始され、ディスプレイ60やスピーカ50を介して番組の出力が開始された場合に、所定周期にて繰り返し起動される。
【0037】
番組情報登録処理が開始されると、番組情報取得部71は番組受信部30によって受信された番組の番組付随情報を取得し(SA1)、その番組付随情報にPOIに関する情報が含まれているか否かを判定する(SA2)。ここで、「POIに関する情報」には、例えば「POI ID」、「POI名称」、「住所」、「放送局名称」、「放送時期」が含まれるものとする。
【0038】
その結果、POIに関する情報が含まれていない場合(SA2、No)、当該番組は番組情報の登録の対象外であるものとし、制御部70は番組情報登録処理を終了する。
【0039】
一方、番組付随情報にPOIに関する情報が含まれている場合(SA2、Yes)、制御部70は、その番組付随情報がユーザにより登録すると指定されたか否かを判定する(SA3)。例えば、番組を出力中のディスプレイ60に登録ボタンを重畳表示させ、ユーザによって登録ボタンが押された場合にその番組の番組付随情報を登録すると指定されたと判定する。あるいは、その番組付随情報がユーザにより予め設定されている条件を満たしている場合に(例えば、その番組付随情報の「放送局名称」が、ユーザにより予め設定されている放送局名称と一致する場合等)、その番組の番組付随情報がユーザにより登録すると指定されたと判定する。
【0040】
その結果、番組付随情報がユーザにより登録すると指定されていない場合(SA3、No)、当該番組付随情報を登録する必要がないものとし、制御部70は番組情報登録処理を終了する。
【0041】
一方、番組付随情報がユーザにより登録すると指定された場合(SA3、Yes)、制御部70はその番組付随情報を登録番組情報として番組情報DB82に格納する(SA4)。その後、制御部70は番組情報登録処理を終了する。
【0042】
(処理−案内制御処理)
次に、案内制御処理について説明する。図4及び図5は案内制御処理のフローチャートである。この案内制御処理は、登録番組情報を案内する処理であり、例えば番組情報案内装置1の電源が投入された場合に起動される。
【0043】
案内制御処理が開始されると、案内制御部73は現在日を特定する(SB1)。現在日の特定方法は任意で、例えば番組情報案内装置1が備える時計(図示省略)から取得した時刻情報に基づき現在日を特定する。
【0044】
次に案内制御部73は、番組情報DB82を参照し、番組情報DB82に格納されてから閾値以上の日数が経過している登録番組情報があるか否かを判定する(SB2)。番組情報DB82に格納されてからの経過日数の特定方法は任意で、例えば登録番組情報に含まれる「登録日」から現在までの日数を経過日数とする。この閾値としては、ユーザが登録番組情報を登録してから、自分が登録番組情報を登録したこと自体を忘れる可能性がある日数であって、当該日数が経過した後に登録番組情報をユーザに案内することで、ユーザに当該登録番組情報を登録したことを思い出させるために有効な日数が設定され、例えば、6カ月が設定される。ここでは日数単位での判定を行っているが、時間単位での判定を行うようにしてもよく、この場合には、例えば、登録番組情報にはPOIの登録日時を格納しておき、この登録日時から現在日時までの時間を経過時間として、閾値以上の時間が経過しているか否かを判定してもよい。
【0045】
その結果、ユーザの登録により番組情報DB82に格納されてから閾値以上の日数が経過している登録番組情報がない場合(SB2、No)、登録番組情報を案内するタイミングではないものとし、案内制御部73は案内制御処理を終了する。
【0046】
一方、ユーザの登録により番組情報DB82に格納されてから閾値以上の日数が経過している登録番組情報がある場合(SB2、Yes)、位置特定部72は、ユーザの登録により番組情報DB82に格納されてから閾値以上の日数が経過している登録番組情報に含まれるPOIの位置を特定する(SB3)。位置特定部72は、登録番組情報に含まれる「住所」に基づき、POIの位置を特定する。
【0047】
続いて位置特定部72は、基準位置を特定する(SB4)。ここで「基準位置」とは、番組情報案内装置1が番組情報を案内する場合の基準となる位置であり、例えば予め設定されている自宅位置や登録位置、あるいは現在位置検出処理部20を介して特定された現在位置が基準位置として特定される。また、これらの何れの位置を基準位置とするかについて、例えば操作部10を介した指示入力に基づいて特定してもよい。
【0048】
次に案内制御部73は、SB1で特定した現在日が、1日間の休日前の所定期間内であるか否かを判定する(SB5)。「1日間の休日」とは、例えば前後を平日で挟まれた祝祭日が該当する。また、「所定期間」の具体的な値は任意で、例えば休日の予定を立てる期間として2日間を所定期間とする。
【0049】
その結果、現在日が1日間の休日前の所定期間内であった場合(SB5、Yes)、案内制御部73は、SB3で特定したPOIの位置とSB4で特定した基準位置との位置関係に基づき、POIに対応する登録番組情報を選択する。具体的には、SB3で特定したPOIの位置とSB4で特定した基準位置との間の距離が「短距離」であるPOIに対応する登録番組情報を選択する(SB6)。ここで「短距離」とは、例えば日帰りで往復可能な距離であり、例えば100km未満の距離とする。これにより、1日間の休日に出かけるのに適したPOIに対応する登録番組情報が選択される。
【0050】
一方、現在日が1日間の休日前の所定期間内ではなかった場合(SB5、No)、案内制御部73は、SB1で特定した現在日が、2日間の休日前の所定期間内であるか否かを判定する(SB7)。「2日間の休日」とは、例えば週末(土曜日と日曜日)や、前後を平日で挟まれた2連休等が該当する。
【0051】
その結果、現在日が2日間の休日前の所定期間内であった場合(SB7、Yes)、案内制御部73は、SB3で特定したPOIの位置とSB4で特定した基準位置との位置関係に加えて、さらにSB3で特定したPOIの位置と公共交通機関の乗降施設の位置との位置関係に基づき、POIに対応する登録番組情報を選択する。具体的には、SB3で特定したPOIの位置とSB4で特定した基準位置との間の距離が「中距離」であって、且つ公共交通機関の乗降施設からの距離が「閾値」以上のPOIに対応する登録番組情報を選択する(SB8)。ここで「中距離」とは、例えば1泊2日の日程で往復可能な距離であり、例えば100km以上300km未満の距離とする。また、「公共交通機関の乗降施設」とは、例えば鉄道駅、バス停、港、空港等である。さらに「閾値」とは、例えば乗降施設から徒歩で到達困難な距離であり、例えば10kmとする。これにより、2日間の休日に車で出かけるのに適したPOIに対応する登録番組情報が選択される。
【0052】
また、SB1で特定した現在日が、2日間の休日前の所定期間内ではなかった場合(SB7、No)、案内制御部73は、SB1で特定した現在日が、3日間以上の休日前の所定期間内であるか否かを判定する(SB9)。「3日間以上の休日」とは、例えばゴールデンウィークやシルバーウィーク等、3日間以上休日が連続する場合が該当する。
【0053】
その結果、現在日が3日間以上の休日前の所定期間内であった場合(SB9、Yes)、案内制御部73は、SB3で特定したPOIの位置とSB4で特定した基準位置との位置関係に加えて、さらにSB3で特定したPOIの位置と公共交通機関の乗降施設の位置との位置関係に基づき、POIに対応する登録番組情報を選択する。具体的には、SB3で特定したPOIの位置とSB4で特定した基準位置との間の距離が「長距離」であって、且つ公共交通機関の乗降施設からの距離が「閾値」以上のPOIに対応する登録番組情報を選択する(SB10)。ここで「長距離」とは、例えば2泊3日以上の日程で往復可能な距離であり、例えば300km以上の距離とする。これにより、3日間以上の休日に車で出かけるのに適したPOIに対応する登録番組情報が選択される。
【0054】
一方、SB1で特定した現在日が、3日間以上の休日前の所定期間内でなかった場合(SB9、No)、すなわち現在日が任意の休日前の所定期間外であった場合、休日に出かける場所について登録番組情報を案内するには時期尚早であるものとし、案内制御部73は案内制御処理を終了する。
【0055】
SB6、SB8、又はSB10の処理の後、案内制御部73は、SB6、SB8、又はSB10で選択された登録番組情報があるか否かを判定する(SB11)。その結果、選択された登録番組情報がない場合(SB11、No)、案内を行う必要がないものとし、案内制御部73は案内制御処理を終了する。
【0056】
一方、SB6、SB8、又はSB10で選択された登録番組情報がある場合、案内制御部73はSB6、SB8、又はSB10で複数の登録番組情報が選択されたか否かを判定する(SB12)。その結果、複数の登録番組情報が選択された場合(SB12、Yes)、登録番組情報に含まれる「放送時期」に基づいて当該登録番組情報に対応する番組の放送時期を特定し、放送時期と現在の時期とが共通する登録番組情報を優先的に選択する(SB13)。「放送時期と現在の時期とが共通する」とは、例えば、放送時期の月とSB1で特定した現在の月とが一致する場合、あるいは放送時期の月が現在の月の前後所定月以内である場合等を意味する。
【0057】
SB6、SB8、又はSB10で複数の登録番組情報が選択されなかった場合(すなわち1つの登録番組情報が選択された場合)(SB12、No)、又はSB13の処理の後、案内制御部73は、選択した登録番組情報を案内するための制御を行う(SB14)。図6は、案内制御部73による制御に基づき登録番組情報が出力されたディスプレイ60を例示した図である。案内制御部73による制御の具体的な内容は任意で、例えば図6(a)に示すように、SB6、SB8、又はSB10で選択された登録番組情報に含まれる「POI名称」や、基準位置からそのPOIまでの距離等をディスプレイ60に表示させることで、ユーザに、自分が過去に登録した登録番組情報の存在を思い出させることが可能となる。SB6、SB8、又はSB10で複数の登録番組情報が選択された場合には、SB13において優先的に選択された登録番組情報から順に表示させるようにしてもよい。
【0058】
また、SB6、SB8、又はSB10で複数の登録番組情報が選択された場合には、図6(b)から図6(d)に示すように、それらの登録番組情報に含まれる「POI名称」や基準位置からそのPOIまでの距離等をディスプレイ60にリスト表示させてもよく、このような表示を行うことで、ユーザに、自分が過去に登録した登録番組情報の存在を思い出させることが可能となる。図6(b)はSB6で選択された登録番組情報が案内された場合、図6(c)はSB8で選択された登録番組情報が案内された場合、図6(d)はSB10で選択された登録番組情報が案内された場合を示している。この場合、案内制御部73は、SB13において優先的に選択された登録番組情報が上位に表示されるように制御を行う。
【0059】
さらに、ディスプレイ60の表示と併せて、休日の旅行先に適したPOIを含む登録番組情報が番組情報DB82に格納されている旨の案内をスピーカ50から音声出力させてもよい。
【0060】
図5に戻り、SB14で登録番組情報の案内をするための制御を行った後、案内制御部73は、案内した登録番組情報に含まれるPOIに関する操作(以下、POI操作)が指示されたか否かを判定する(SB15)。例えば、所定の複数のPOI操作の中から、所望のPOI操作をユーザに選択させるためのPOI操作メニューをディスプレイ50に表示する。このPOI操作の具体的な内容や方法は任意であるが、例えば、番組情報案内装置1をカーナビゲーション装置に適用した場合には、案内した登録番組情報に含まれるPOIを目的地に設定する目的地設定操作、POIの周辺の地図表示操作、POIの詳細情報表示操作、あるいは、POIの編集や削除を行う編集削除操作を挙げることができる。そして、このようにディスプレイ50に表示したPOI操作メニューの中で、いずれかのPOI操作がユーザによって操作部10を介して選択された場合には、POI操作が指示されたものと判定する。
【0061】
その結果、POI操作の指示がされていないと判定した場合(SB15、No)、SB14で案内した登録番組情報についてさらに案内を行う必要はないものとし、案内制御部73は案内制御処理を終了する。
【0062】
一方、POI操作の指示がされたと判定した場合(SB15、Yes)、案内制御部73は指示されたPOI操作に応じた処理を行い(SB16)、案内制御処理を終了する。例えば、POI操作として目的地設定操作が指示された場合には、公知の経路探索手段(図示省略)により、POIを目的地に設定した走行経路が探索され、その走行経路が案内される。
【0063】
(効果)
このように実施の形態1によれば、ユーザにより登録すると指定された登録番組情報に含まれる場所の位置と基準位置との位置関係、及び到来する休日の長さに基づき、番組情報DB82に格納されている登録番組情報を選択し、当該選択した登録番組情報を案内するための制御を行うので、到来する休日に出かけるのに適した場所に関する登録番組情報を案内することができる。このことにより、番組で紹介された場所に関する情報を登録したユーザに対して、自分が過去に登録した情報の存在を思い出させることができる。
【0064】
特に、特定された位置と公共交通機関の乗降施設の位置との位置関係に基づき、番組情報DB82に格納されている登録番組情報を選択するので、例えば公共交通機関の乗降施設から離れているために車でなければ行きにくい場所についての登録番組情報を選択することができる。これにより、例えばカーナビゲーション装置に番組情報案内装置1を適用した場合、車での旅行先を決定したいユーザにとって有用な情報を案内することができる。
【0065】
また、番組情報DB82に格納されている登録番組情報に基づいて当該登録番組情報に対応する番組の放送時期を特定し、当該特定した放送時期と現在の時期とに基づき、番組情報DB82に格納されている登録番組情報を選択するので、現在の時期と同様の時期に放送された番組で紹介された場所に関する登録番組情報を案内することができる。従って、例えば休日の旅行先として旬な場所を選びたいユーザにとって適切な登録番組情報を案内することができる。
【0066】
また、番組情報DB82に格納されてから閾値以上の時間が経過している登録番組情報のみを対象として選択するので、ユーザが視聴してからの経過時間が短く、ユーザ自身が覚えている登録番組情報については案内の対象から除外することができる。従って、ユーザにとって煩雑ではないタイミングで登録番組情報を案内することができる。
【0067】
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、ユーザに給与が支払われるタイミングに基づき、番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択する形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0068】
(構成)
まず、実施の形態2に係る番組情報案内装置1の構成を説明する。なお、実施の形態2に係る番組情報案内装置1の構成はデータ記録部80を除いて実施の形態2と同様であるので、ブロック図の図示を省略する。
【0069】
(構成−データ記録部)
データ記録部80は、地図情報DB81、及び番組情報DB82に加えて、スケジュールテーブルを備えている。このスケジュールテーブルは、ユーザに給与が支払われるスケジュールを特定するためのスケジュール情報を格納するスケジュール情報格納手段である。図7は、スケジュールテーブルに格納されている情報を例示した表である。図7に示すように、スケジュールテーブルには、項目「入金日」及び「内容」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。項目「入金日」に対応して格納される情報は、ユーザに給与が支払われるタイミングを示す情報であり、例えば毎月同じ日に給与が支払われることを示す情報(図7では「毎月25日」)や、特定の月日に給与が支払われることを示す情報(図7では「6月10日」、及び「12月10日」)が格納される。項目「内容」に対応して格納される情報は、ユーザに支払われる給与の内容を示す情報である(図7では「月給」や「ボーナス」)。
【0070】
(処理−案内制御処理)
次に、実施の形態2に係る案内制御処理について説明する。図8及び図9は案内制御処理のフローチャートである。なお、SC1からSC7は図4のSB1からSB7と、SC9からSC10は図4のSB8からSB9と、SC12からSC18は図4及び図5のSB10からSB16と同じであるので、説明を省略する。
【0071】
SC7において、現在日が2日間の休日前の所定期間内であった場合(SC7、Yes)、案内制御部73は、スケジュールテーブルを参照し、現在日が月給日又はボーナス日前の所定期間内か否かを判定する(SC8)。所定期間の具体的な値は任意で、例えば給与の使い道を計画する期間として2日間を所定期間とする。
【0072】
その結果、現在日が月給日又はボーナス日前の所定期間内ではなかった場合(SC8、No)、案内制御部73は、SC3で特定したPOIの位置とSC4で特定した基準位置との位置関係に基づき、POIに対応する登録番組情報を選択する。具体的には、SC4で特定した基準位置からの距離が「短距離」のPOIに対応する登録番組情報を選択する(SC6)。これにより、経済的な余裕が少ない時期の場合には、費用を掛けずに出かけることができるPOIに対応する登録番組情報が選択される。
【0073】
一方、現在日が月給日又はボーナス日前の所定期間内であった場合(SC8、Yes)、案内制御部73は、SC3で特定したPOIの位置とSC4で特定した基準位置との位置関係に加えて、さらにSC3で特定したPOIの位置と公共交通機関の乗降施設の位置との位置関係に基づき、POIに対応する登録番組情報を選択する。具体的には、SC4で特定した基準位置からの距離が「中距離」であって、且つ公共交通機関の乗降施設からの距離が「閾値」以上のPOIに対応する登録番組情報を選択する(SC9)。これにより、経済的に余裕のある時期の場合には、2日間の休日を使って出かけるのに適したPOIに対応する登録番組情報が選択される。
【0074】
また、SC10において、現在日が3日間以上の休日前の所定期間内であった場合(SC10、Yes)、案内制御部73は、スケジュールテーブルを参照し、現在日がボーナス日前の所定期間内か否かを判定する(SC11)。
【0075】
その結果、現在日がボーナス日前の所定期間内ではなかった場合(SC11、No)、案内制御部73は、スケジュールテーブルを参照し、現在日が月給日又はボーナス日前の所定期間内か否かを判定する(SC8)。
【0076】
一方、現在日がボーナス日前の所定期間内であった場合(SC11、Yes)、案内制御部73は、SC3で特定したPOIの位置とSC4で特定した基準位置との位置関係に加えて、さらにSC3で特定したPOIの位置と公共交通機関の乗降施設の位置との位置関係に基づき、POIに対応する登録番組情報を選択する。具体的には、SC3で特定したPOIの位置とSC4で特定した基準位置との間の距離が「長距離」であって、且つ公共交通機関の乗降施設からの距離が「閾値」以上のPOIに対応する登録番組情報を選択する(SC12)。これにより、経済的に特に余裕のある時期の場合には、3日間以上の休日を使って出かけるのに適したPOIに対応する登録番組情報が選択される。
【0077】
図10は、案内制御部73による制御に基づき登録番組情報が出力されたディスプレイ60を例示した図であり、図10(a)はSC9で選択された登録番組情報が案内された場合、図10(b)はSC12で選択された登録番組情報が案内された場合を示す図である。図10に示すように、案内制御部73は、現在日が月給日又はボーナス日前である旨と共に、選択された登録番組情報に含まれる「POI名称」や基準位置からそのPOIまでの距離等をディスプレイ60に表示させることで、ユーザに、自分が過去に登録した登録番組情報の存在を思い出させることが可能となる。
【0078】
(効果)
このように実施の形態2によれば、ユーザに給与が支払われるタイミングに基づき、番組情報DB82に格納されている登録番組情報を選択するので、案内時点におけるユーザの経済力に応じて、適切な距離にあるPOIに関する登録番組情報を案内することができる。
【0079】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0080】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0081】
(案内制御処理について)
上述の各実施の形態では、登録番組情報に含まれる「POI名称」や「放送時期」等をディスプレイ60に表示させると説明したが、操作部10を介してユーザから登録番組情報の案内を行う旨の指示があった場合に、これらの情報をディスプレイ60に表示させるようにしてもよい。例えば、図5のSB14で登録番組情報を案内する場合、休日の旅行先に適したPOIを含む登録番組情報が番組情報DB82に格納されている旨を示すボタンをディスプレイ60に表示させ、このボタンが押圧された場合に登録番組情報をディスプレイ60に表示させるようにしてもよい。このような表示を行うことにより、ユーザに、自分が過去に登録した登録番組情報の存在を、より直観的に思い出させることが可能となる。
【0082】
また、上述の実施の形態1では、現在日が2日間の休日前の所定期間内であった場合(SB7、Yes)や3日間以上の休日前の所定期間内であった場合(SB9、Yes)、公共交通機関の乗降施設からの距離が閾値以上のPOIに対応する登録番組情報を選択すると説明したが、公共交通機関の乗降施設からの距離が所定値未満のPOIに対応する登録番組情報を選択するようにしてもよい。この「所定値」として、例えば乗降施設から徒歩で容易に到達可能な距離を用いることにより、2日間の休日に公共交通機関を使って出かけるのに適したPOIに対応する登録番組情報を選択することができる。
【0083】
また、上述の実施の形態1では、登録番組情報に対応する番組の放送時期と現在の時期とが共通する登録番組情報を優先的に選択する(SB13)と説明したが、放送時期と現在の時期とが共通する登録番組情報のみを選択するようにしてもよい。あるいはSB12及びSB13の処理を省略し、登録番組情報に対応する番組の放送時期に関わらず、SB6、SB8、又はSB10で選択された登録番組情報の全てを案内するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0084】
1 番組情報案内装置
10 操作部
20 現在位置検出処理部
30 番組受信部
40 通信部
50 スピーカ
60 ディスプレイ
70 制御部
71 番組情報取得部
72 位置特定部
73 案内制御部
80 データ記録部
81 地図情報DB
82 番組情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組情報を取得する番組情報取得手段と、
前記番組情報取得手段によって取得された番組情報の中で、ユーザにより登録すると指定された番組情報を登録番組情報として格納する番組情報格納手段と、
前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報に基づき、当該登録番組情報に含まれる場所の位置を特定する位置特定手段と、
前記位置特定手段により特定された位置と基準位置との位置関係、及び到来する休日の長さに基づき、前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択し、当該選択した登録番組情報を案内するための制御を行う制御手段と、
を備える番組情報案内装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
さらに前記特定された位置と公共交通機関の乗降施設の位置との位置関係に基づき、前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択する、
請求項1に記載の番組情報案内装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
ユーザに給与が支払われるタイミングに基づき、前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択する、
請求項1又は2に記載の番組情報案内装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報に基づいて当該登録番組情報に対応する番組の放送時期を特定し、当該特定した放送時期と現在の時期とに基づき、前記番組情報格納手段に格納されている登録番組情報を選択する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の番組情報案内装置。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記番組情報格納手段に格納されてから閾値以上の時間が経過している前記登録番組情報のみを対象として選択する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の番組情報案内装置。
【請求項6】
番組情報を取得する番組情報取得ステップと、
前記番組情報取得ステップで取得された番組情報の中で、ユーザにより登録すると指定された番組情報を登録番組情報として記憶手段に格納する番組情報格納ステップと、
前記番組情報格納ステップで前記記憶手段に格納された登録番組情報に基づき、当該登録番組情報に含まれる場所の位置を特定する位置特定ステップと、
前記位置特定ステップで特定された位置と、所定の基準位置と、到来する休日の長さとに基づき、前記番組情報格納ステップで前記記憶手段に格納された登録番組情報を選択し、当該選択した登録番組情報を案内するための制御を行う制御ステップと、
を含む番組情報案内方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させる番組情報案内プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−199664(P2011−199664A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−65027(P2010−65027)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】