病的血管形成および脈管透過性の処置用の組成物および方法
本出願において描写する信号伝達経路によって脈管透過性および病的血管形成を抑制するための化合物、組成物および方法を記載する。また、本出願で記載する信号伝達経路を調節し、脈管透過性を抑制し、および病的血管形成を抑制することが可能な化合物および組成物を生産し、および選別するための方法も提供する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Rac(ラック)の抑制、ARF6の抑制、内皮バリア機能の保存、VEGFレセプターの下流のVEGF信号伝達のブロッキング、血液漏出の抑制、病的血管形成の抑制、および多発血管新生、透過性および炎症性因子の信号抑制の1種またはそれよりも多くのものを招くようにRobo(ロボ)4受容体と相互作用するRobo4受容体のリガンドを包含し、リガンドがSlit(スリット)リガンドを含む、組成物。
【請求項2】
Slitリガンドは、Slit1リガンド、Slit2リガンドおよびSlit3リガンドの1種またはそれよりも多くから選ばれるリガンドを含む、請求項1の組成物。
【請求項3】
Slitリガンドは、Slit1(配列番号1)、Slit2(配列番号2)、Slit3(配列番号3)の1種またはそれよりも多くから選ばれるリガンドを含み、およびポリペプチドが、配列番号1、配列番号2、配列番号3の1種と少なくともおよそ70%、少なくともおよそ75%、少なくともおよそ80%、少なくともおよそ85%、少なくともおよそ90%、少なくともおよそ95%、または少なくともおよそ100%の配列同一性をもつアミノ酸配列を含む、先行する請求項のいずれか1項に従う組成物。
【請求項4】
Slitリガンドは、Slit2N(配列番号7)、配列番号8、Slit2ΔP(配列番号9)、Slit2D1(配列番号10)、Slit2D1-D2(配列番号11)、Slit2D1-D3(配列番号12)、Slit2D1-D4(配列番号13)、Slit2D1-E5(配列番号14)、Slit2D1-E6(配列番号15)の1種またはそれよりも多くから選ばれるSlit2リガンドを含み、およびポリペプチドが、配列番号7から配列番号15を通してのいずれか1種と少なくともおよそ70%、少なくともおよそ75%、少なくともおよそ80%、少なくともおよそ85%、少なくともおよそ90%、少なくともおよそ95%、または少なくともおよそ100%の配列同一性をもつアミノ酸配列を含む、請求項1または請求項2に従う組成物。
【請求項5】
Slitリガンドは、Slit1(配列番号4)のアミノ酸1-1132、Slit2(配列番号5)のアミノ酸1-1119、Slit3(配列番号6)のアミノ酸1-1118、Slit1(配列番号16)のアミノ酸281-511、Slit2(配列番号17)のアミノ酸271-504から選ばれるリガンドを含み、およびポリペプチドが、配列番号4から配列番号6を通して、配列番号16、および配列番号17のいずれか1種と少なくともおよそ70%、少なくともおよそ75%、少なくともおよそ80%、少なくともおよそ85%、少なくともおよそ90%、少なくともおよそ95%、または少なくともおよそ100%の配列同一性をもつアミノ酸配列を含む、請求項1または請求項2に従う組成物。
【請求項6】
組成物は、サイトカインストーム(急増)、移植片対宿主病(GVHD)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症、鳥インフルエンザ、天然痘、および全身性炎症反応症候群(SIRS)、虚血/再かん流の傷害後の卒中または心筋梗塞、脳腫瘍と関係する浮腫、悪性腫瘍、メイグス症候群、肺炎症、ネフローゼ症候群、心膜液貯留および胸水貯留と関係している腹水、炎症、アレルギー疾患、ガン、脳卒中、心筋梗塞、肺および心臓の不全症、腎不全、および網膜症を招きうる感染性および非感染性の病気から選ばれる病状と関係する脈管透過性の処置のための製薬上の組成物として調製される、先行する請求項のいずれか1項に従う組成物。
【請求項7】
組成物は、血管腫、固形腫瘍、白血病、転移、毛細管拡張症乾癬強皮症、化膿性肉芽腫、心筋血管形成、プラーク(斑)新血管新生、冠状管の側枝、虚血性肢血管形成、角膜疾患、ルベオーシス、血管新生緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、後水晶体線維増殖症、非増殖性糖尿病性黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病性新血管新生、加齢黄斑変性(AMD)、未熟児網膜症(ROP)、虚血性網膜静脈閉塞症(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、造血発生、排卵、月経、および胎盤形成が水晶体後線維増殖症、非増殖的な糖尿病の黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病の新血管形成、年齢に関連する黄斑変性(AMD)、早熟(ROP)の網膜症、虚血性網膜静脈閉塞(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、血液生成、排卵、月経、および胎盤形成から選ばれる病状と関係する病的血管形成の処置のための製薬上の組成物として調製される、請求項1から5までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項8】
Racの抑制、ARF6の抑制、内皮バリア機能の保存、VEGF受容体の下流のVEGF信号伝達のブロッキング、脈管漏出(リーク)の抑制、病的血管形成の抑制、および多重血管形成、透過性および炎症性因子の信号抑制の1種またはそれよりも多くを招くように、ARF-GEFの利用能、活性化または活性を抑制する小分子を含む、組成物。
【請求項9】
小分子は、サイトヘシンの利用能、活性化または活性を抑制する、請求項8に従う組成物。
【請求項10】
小分子はARNOおよびサイトヘシンのARNOファミリーから選ばれるサイトヘシンの利用能、活性化または活性を抑制する、請求項8または請求項9に従う組成物。
【請求項11】
小分子は、以下の化学式(式1):
【化1】
式中、
R1およびR3は無関係に、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたシクロアルキル、または随意に置換された複素環から選ばれ、
R2は、水素、低級アルコキシ、低級アルキル、ハロゲンまたはヒドロキシから選ばれ、
Zは、O、S、NH、アルキレンまたは単結合から選ばれる
をもつ1種またはそれよりも多くの化合物、または
製薬上許容可能な塩類、溶媒和化合物またはその水和物から選ばれる、請求項8から請求項10までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項12】
1種またはそれよりも多くの化合物の少なくとも1種のR3は、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシルで、ヘテロ原子低級アルキル、ヒドロキシ、またはメチレンジオキシから選ばれる1から5までの置換基で置換され、そこで、2つの置換基が互いに融合されたシクロアルキルまたは複素環式環構造を形成しうる、請求項11に従う組成物。
【請求項13】
1種またはそれよりも多くの化合物のうちの少なくとも1種は、次のもの、すなわち、非置換アリールまたは非置換ヘテロアリールから選ばれるR1、水素、低級アルコキシ、または低級アルキルから選ばれるR2、アリールから選ばれ、随意に、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、またはメチレンジオキシから選ばれる1から5までの置換基で置換され、そこで2つの置換基が互いに融合したシクロアルキルまたは複素環式環構造を形成しうるものから選ばれるR3、およびO、S、または単結合から選ばれるZを含む、請求項11に従う組成物。
【請求項14】
小分子は、以下の化学式(式2):
【化2】
式中、
R1は、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたシクロアルキル、または随意に置換された複素環から選ばれ、
R2は、水素、低級アルコキシ、低級アルキル、ハロゲンまたはヒドロキシから選ばれ、
Zは、O、S、NH、アルキレンまたは単結合から選ばれ、
Xは、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ヘテロ原子低級アルキル、ヒドロキシ、またはメチレンジオキシから選ばれ、そこで2つの置換基が互いに融合したシクロアルキルまたはヘテロ環式環構造を形成しうるものであり、
mは、0から5までである
をもつ1種またはそれよりも多くの化合物、または
製薬上許容可能な塩類、溶媒和化合物またはその水和物から選ばれる、請求項8から請求項10までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項15】
1種またはそれよりも多くの化合物は、次の化合物:
【化3】
または、薬学的に許容できる塩類、溶媒和化合物またはその水和物から選ばれる、請求項8から14までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項16】
組成物は、サイトカインストーム、移植片対宿主病(GVHD)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症、鳥インフルエンザ、天然痘、および全身性炎症反応症候群(SIRS)、虚血/再かん流の傷害後の卒中または心筋梗塞、脳腫瘍と関係する浮腫、悪性腫瘍、メイグス症候群、肺炎症、ネフローゼ症候群、心膜液貯留および胸水貯留と関係している腹水、炎症、アレルギー疾患、ガン、脳卒中、心筋梗塞、肺および心臓の不全症、腎不全、および網膜症を招きうる感染性および非感染性の病気から選ばれる病状と関係する脈管透過性の処置のための製薬上の組成物として調製される、請求項8から15までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項17】
組成物は、血管腫、固形腫瘍、白血病、転移、毛細管拡張症乾癬強皮症、化膿性肉芽腫、心筋血管形成、プラーク(斑)新血管新生、冠状管の側枝、虚血性肢血管形成、角膜疾患、ルベオーシス、血管新生緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、後水晶体線維増殖症、非増殖性糖尿病性黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病性新血管新生、加齢黄斑変性(AMD)、未熟児網膜症(ROP)、虚血性網膜静脈閉塞症(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、造血発生、排卵、月経、および胎盤形成が水晶体後線維増殖症、非増殖的な糖尿病の黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病の新血管形成、年齢に関連する黄斑変性(AMD)、早熟(ROP)の網膜症、虚血性網膜静脈閉塞(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、血液生成、排卵、月経、および胎盤形成から選ばれる病状と関係する病的血管形成の処置のための製薬上の組成物として調製される、請求項8から15までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項18】
1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、脈管透過性を抑制する方法。
【請求項19】
1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、病的血管形成を抑制する方法。
【請求項20】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれかに規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項18または19に従う方法。
【請求項21】
1種またはそれよりも多くのRac活性化または利用能、ARF6活性化または利用能、脈管漏出、脈管透過性、病的血管形成、および多重血管形成、透過性および炎症性因子の信号抑制を抑制する方法であって、1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を対象体に施すことを含む、方法。
【請求項22】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれかに規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項22に従う方法。
【請求項23】
1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、内皮バリア機能の保存のための方法。
【請求項24】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項23に従う方法。
【請求項25】
1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、VEGF受容体の下流のVEGF信号伝達のブロッキングのための方法。
【請求項26】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項25に従う方法。
【請求項27】
サイトカインストーム、移植片対宿主病(GVHD)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症、鳥インフルエンザ、天然痘、および全身性炎症反応症候群(SIRS)、虚血/再かん流の傷害後の卒中または心筋梗塞、脳腫瘍と関係する浮腫、悪性腫瘍、メイグス症候群、肺炎症、ネフローゼ症候群、心膜液貯留および胸水貯留と関係している腹水、炎症、アレルギー疾患、ガン、脳卒中、心筋梗塞、肺および心臓の不全症、腎不全、および網膜症を招きうる感染性および非感染性の病気から選ばれる病状と関係する脈管透過性の処置のための方法であって、1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を施すことを含む、方法。
【請求項28】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項27に従う方法。
【請求項29】
血管腫、固形腫瘍、白血病、転移、毛細管拡張症乾癬強皮症、化膿性肉芽腫、心筋血管形成、プラーク(斑)新血管新生、冠状管の側枝、虚血性肢血管形成、角膜疾患、ルベオーシス、血管新生緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、後水晶体線維増殖症、非増殖性糖尿病性黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病性新血管新生、加齢黄斑変性(AMD)、未熟児網膜症(ROP)、虚血性網膜静脈閉塞症(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、造血発生、排卵、月経、および胎盤形成が水晶体後線維増殖症、非増殖的な糖尿病の黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病の新血管形成、年齢に関連する黄斑変性(AMD)、早熟(ROP)の網膜症、虚血性網膜静脈閉塞(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、血液生成、排卵、月経、および胎盤形成から選ばれる病状と関係する病的血管形成の処置のための方法。
【請求項30】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項29に従う方法。
【請求項31】
1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物の治療上有効な量を対象体に施すことを含む、請求項18、19、21、23、25、27、および29のいずれか1項に従う方法であって、前記化合物は、以下の化学式(式1):
【化4】
式中、
R1およびR3は無関係に、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたシクロアルキル、または随意に置換された複素環から選ばれ、
R2は、水素、低級アルコキシ、低級アルキル、ハロゲンまたはヒドロキシから選ばれ、
Zは、O、S、NH、アルキレンまたは単結合から選ばれる
をもつ1種またはそれよりも多くの化合物、または
製薬上許容可能な塩類、溶媒和化合物またはその水和物から選ばれる、方法。
【請求項32】
対象体に施される組成物において含有される1種またはそれよりも多くの化合物の少なくとも1種のR3は、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシルで、ヘテロ原子低級アルキル、ヒドロキシ、またはメチレンジオキシから選ばれる1から5までの置換基で置換され、そこで、2つの置換基が互いに融合されたシクロアルキルまたは複素環式環構造を形成しうる、請求項31に従う方法。
【請求項33】
対象体に施す組成物において含有される1種またはそれよりも多くの化合物のうちの少なくとも1種は、次のもの、すなわち、非置換アリールまたは非置換ヘテロアリールから選ばれるR1、水素、低級アルコキシ、または低級アルキルから選ばれるR2、アリールから選ばれ、随意に、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、またはメチレンジオキシから選ばれる1から5までの置換基で置換され、そこで2つの置換基が互いに融合したシクロアルキルまたは複素環式環構造を形成しうるものから選ばれるR3、およびO、S、または単結合から選ばれるZを含む、請求項31に従う方法。
【請求項34】
1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物の治療上有効な量を対象体に施すことを含み、前記組成物は、以下の化学式(式2):
【化5】
式中、
R1は、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたシクロアルキル、または随意に置換された複素環から選ばれ、
R2は、水素、低級アルコキシ、低級アルキル、ハロゲンまたはヒドロキシから選ばれ、
Zは、O、S、NH、アルキレンまたは単結合から選ばれ、
Xは、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ヘテロ原子低級アルキル、ヒドロキシ、またはメチレンジオキシから選ばれ、そこで2つの置換基が互いに融合したシクロアルキルまたはヘテロ環式環構造を形成しうるものであり、
mは、0から5までである
をもつ1種またはそれよりも多くの化合物、または
製薬上許容可能な塩類、溶媒和化合物またはその水和物を含む、請求項18、19、21、23、25、27、および29いずれか1項に従う方法。
【請求項35】
対象体に施される組成物において含まれる1種またはそれよりも多くの化合物の少なくとも1種には、以下の化合物:
【化6】
から選ばれる化合物、
または、薬学的に許容できる塩類、溶媒和化合物またはその水和物が包含される、請求項31から34までのいずれか1項に従う方法。
【請求項36】
請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、脈管透過性を抑制する方法。
【請求項37】
請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、病的血管形成を抑制する方法。
【請求項38】
1種またはそれよりも多くのRac活性化または利用能、ARF6活性化または利用能、脈管漏出、脈管透過性、病的血管形成、および多重血管形成、透過性および炎症性因子の信号抑制を抑制する方法であって、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、方法。
【請求項39】
請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、内皮バリア機能の保存のための方法。
【請求項40】
請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、VEGF受容体の下流のVEGF信号伝達をブロックするための方法。
【請求項41】
サイトカインストーム、移植片対宿主病(GVHD)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症、鳥インフルエンザ、天然痘、および全身性炎症反応症候群(SIRS)、虚血/再かん流の傷害後の卒中または心筋梗塞、脳腫瘍と関係する浮腫、悪性腫瘍、メイグス症候群、肺炎症、ネフローゼ症候群、心膜液貯留および胸水貯留と関係している腹水、炎症、アレルギー疾患、ガン、脳卒中、心筋梗塞、肺および心臓の不全症、腎不全、および網膜症を招きうる感染性および非感染性の病気から選ばれる病状と関係する脈管透過性の処置のための方法であって、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を対象体に施すことを含む、方法。
【請求項42】
血管腫、固形腫瘍、白血病、転移、毛細管拡張症乾癬強皮症、化膿性肉芽腫、心筋血管形成、プラーク(斑)新血管新生、冠状管の側枝、虚血性肢血管形成、角膜疾患、ルベオーシス、血管新生緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、後水晶体線維増殖症、非増殖性糖尿病性黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病性新血管新生、加齢黄斑変性(AMD)、未熟児網膜症(ROP)、虚血性網膜静脈閉塞症(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、造血発生、排卵、月経、および胎盤形成が水晶体後線維増殖症、非増殖的な糖尿病の黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病の新血管形成、年齢に関連する黄斑変性(AMD)、早熟(ROP)の網膜症、虚血性網膜静脈閉塞(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、血液生成、排卵、月経、および胎盤形成から選ばれる病状と関係する病的血管形成の処置のための方法であって、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を対象体に施すことを含む、方法。
【請求項43】
組成物はSecin(セシン)H3を含む、請求項11から17までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項44】
SecinH3を含む組成物の治療上効果的な量を、対象体に施すことを含む、請求項20、22、24、26、28、30、および31のいずれか1項に従う方法。
【請求項1】
Rac(ラック)の抑制、ARF6の抑制、内皮バリア機能の保存、VEGFレセプターの下流のVEGF信号伝達のブロッキング、血液漏出の抑制、病的血管形成の抑制、および多発血管新生、透過性および炎症性因子の信号抑制の1種またはそれよりも多くのものを招くようにRobo(ロボ)4受容体と相互作用するRobo4受容体のリガンドを包含し、リガンドがSlit(スリット)リガンドを含む、組成物。
【請求項2】
Slitリガンドは、Slit1リガンド、Slit2リガンドおよびSlit3リガンドの1種またはそれよりも多くから選ばれるリガンドを含む、請求項1の組成物。
【請求項3】
Slitリガンドは、Slit1(配列番号1)、Slit2(配列番号2)、Slit3(配列番号3)の1種またはそれよりも多くから選ばれるリガンドを含み、およびポリペプチドが、配列番号1、配列番号2、配列番号3の1種と少なくともおよそ70%、少なくともおよそ75%、少なくともおよそ80%、少なくともおよそ85%、少なくともおよそ90%、少なくともおよそ95%、または少なくともおよそ100%の配列同一性をもつアミノ酸配列を含む、先行する請求項のいずれか1項に従う組成物。
【請求項4】
Slitリガンドは、Slit2N(配列番号7)、配列番号8、Slit2ΔP(配列番号9)、Slit2D1(配列番号10)、Slit2D1-D2(配列番号11)、Slit2D1-D3(配列番号12)、Slit2D1-D4(配列番号13)、Slit2D1-E5(配列番号14)、Slit2D1-E6(配列番号15)の1種またはそれよりも多くから選ばれるSlit2リガンドを含み、およびポリペプチドが、配列番号7から配列番号15を通してのいずれか1種と少なくともおよそ70%、少なくともおよそ75%、少なくともおよそ80%、少なくともおよそ85%、少なくともおよそ90%、少なくともおよそ95%、または少なくともおよそ100%の配列同一性をもつアミノ酸配列を含む、請求項1または請求項2に従う組成物。
【請求項5】
Slitリガンドは、Slit1(配列番号4)のアミノ酸1-1132、Slit2(配列番号5)のアミノ酸1-1119、Slit3(配列番号6)のアミノ酸1-1118、Slit1(配列番号16)のアミノ酸281-511、Slit2(配列番号17)のアミノ酸271-504から選ばれるリガンドを含み、およびポリペプチドが、配列番号4から配列番号6を通して、配列番号16、および配列番号17のいずれか1種と少なくともおよそ70%、少なくともおよそ75%、少なくともおよそ80%、少なくともおよそ85%、少なくともおよそ90%、少なくともおよそ95%、または少なくともおよそ100%の配列同一性をもつアミノ酸配列を含む、請求項1または請求項2に従う組成物。
【請求項6】
組成物は、サイトカインストーム(急増)、移植片対宿主病(GVHD)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症、鳥インフルエンザ、天然痘、および全身性炎症反応症候群(SIRS)、虚血/再かん流の傷害後の卒中または心筋梗塞、脳腫瘍と関係する浮腫、悪性腫瘍、メイグス症候群、肺炎症、ネフローゼ症候群、心膜液貯留および胸水貯留と関係している腹水、炎症、アレルギー疾患、ガン、脳卒中、心筋梗塞、肺および心臓の不全症、腎不全、および網膜症を招きうる感染性および非感染性の病気から選ばれる病状と関係する脈管透過性の処置のための製薬上の組成物として調製される、先行する請求項のいずれか1項に従う組成物。
【請求項7】
組成物は、血管腫、固形腫瘍、白血病、転移、毛細管拡張症乾癬強皮症、化膿性肉芽腫、心筋血管形成、プラーク(斑)新血管新生、冠状管の側枝、虚血性肢血管形成、角膜疾患、ルベオーシス、血管新生緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、後水晶体線維増殖症、非増殖性糖尿病性黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病性新血管新生、加齢黄斑変性(AMD)、未熟児網膜症(ROP)、虚血性網膜静脈閉塞症(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、造血発生、排卵、月経、および胎盤形成が水晶体後線維増殖症、非増殖的な糖尿病の黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病の新血管形成、年齢に関連する黄斑変性(AMD)、早熟(ROP)の網膜症、虚血性網膜静脈閉塞(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、血液生成、排卵、月経、および胎盤形成から選ばれる病状と関係する病的血管形成の処置のための製薬上の組成物として調製される、請求項1から5までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項8】
Racの抑制、ARF6の抑制、内皮バリア機能の保存、VEGF受容体の下流のVEGF信号伝達のブロッキング、脈管漏出(リーク)の抑制、病的血管形成の抑制、および多重血管形成、透過性および炎症性因子の信号抑制の1種またはそれよりも多くを招くように、ARF-GEFの利用能、活性化または活性を抑制する小分子を含む、組成物。
【請求項9】
小分子は、サイトヘシンの利用能、活性化または活性を抑制する、請求項8に従う組成物。
【請求項10】
小分子はARNOおよびサイトヘシンのARNOファミリーから選ばれるサイトヘシンの利用能、活性化または活性を抑制する、請求項8または請求項9に従う組成物。
【請求項11】
小分子は、以下の化学式(式1):
【化1】
式中、
R1およびR3は無関係に、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたシクロアルキル、または随意に置換された複素環から選ばれ、
R2は、水素、低級アルコキシ、低級アルキル、ハロゲンまたはヒドロキシから選ばれ、
Zは、O、S、NH、アルキレンまたは単結合から選ばれる
をもつ1種またはそれよりも多くの化合物、または
製薬上許容可能な塩類、溶媒和化合物またはその水和物から選ばれる、請求項8から請求項10までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項12】
1種またはそれよりも多くの化合物の少なくとも1種のR3は、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシルで、ヘテロ原子低級アルキル、ヒドロキシ、またはメチレンジオキシから選ばれる1から5までの置換基で置換され、そこで、2つの置換基が互いに融合されたシクロアルキルまたは複素環式環構造を形成しうる、請求項11に従う組成物。
【請求項13】
1種またはそれよりも多くの化合物のうちの少なくとも1種は、次のもの、すなわち、非置換アリールまたは非置換ヘテロアリールから選ばれるR1、水素、低級アルコキシ、または低級アルキルから選ばれるR2、アリールから選ばれ、随意に、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、またはメチレンジオキシから選ばれる1から5までの置換基で置換され、そこで2つの置換基が互いに融合したシクロアルキルまたは複素環式環構造を形成しうるものから選ばれるR3、およびO、S、または単結合から選ばれるZを含む、請求項11に従う組成物。
【請求項14】
小分子は、以下の化学式(式2):
【化2】
式中、
R1は、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたシクロアルキル、または随意に置換された複素環から選ばれ、
R2は、水素、低級アルコキシ、低級アルキル、ハロゲンまたはヒドロキシから選ばれ、
Zは、O、S、NH、アルキレンまたは単結合から選ばれ、
Xは、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ヘテロ原子低級アルキル、ヒドロキシ、またはメチレンジオキシから選ばれ、そこで2つの置換基が互いに融合したシクロアルキルまたはヘテロ環式環構造を形成しうるものであり、
mは、0から5までである
をもつ1種またはそれよりも多くの化合物、または
製薬上許容可能な塩類、溶媒和化合物またはその水和物から選ばれる、請求項8から請求項10までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項15】
1種またはそれよりも多くの化合物は、次の化合物:
【化3】
または、薬学的に許容できる塩類、溶媒和化合物またはその水和物から選ばれる、請求項8から14までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項16】
組成物は、サイトカインストーム、移植片対宿主病(GVHD)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症、鳥インフルエンザ、天然痘、および全身性炎症反応症候群(SIRS)、虚血/再かん流の傷害後の卒中または心筋梗塞、脳腫瘍と関係する浮腫、悪性腫瘍、メイグス症候群、肺炎症、ネフローゼ症候群、心膜液貯留および胸水貯留と関係している腹水、炎症、アレルギー疾患、ガン、脳卒中、心筋梗塞、肺および心臓の不全症、腎不全、および網膜症を招きうる感染性および非感染性の病気から選ばれる病状と関係する脈管透過性の処置のための製薬上の組成物として調製される、請求項8から15までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項17】
組成物は、血管腫、固形腫瘍、白血病、転移、毛細管拡張症乾癬強皮症、化膿性肉芽腫、心筋血管形成、プラーク(斑)新血管新生、冠状管の側枝、虚血性肢血管形成、角膜疾患、ルベオーシス、血管新生緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、後水晶体線維増殖症、非増殖性糖尿病性黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病性新血管新生、加齢黄斑変性(AMD)、未熟児網膜症(ROP)、虚血性網膜静脈閉塞症(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、造血発生、排卵、月経、および胎盤形成が水晶体後線維増殖症、非増殖的な糖尿病の黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病の新血管形成、年齢に関連する黄斑変性(AMD)、早熟(ROP)の網膜症、虚血性網膜静脈閉塞(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、血液生成、排卵、月経、および胎盤形成から選ばれる病状と関係する病的血管形成の処置のための製薬上の組成物として調製される、請求項8から15までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項18】
1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、脈管透過性を抑制する方法。
【請求項19】
1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、病的血管形成を抑制する方法。
【請求項20】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれかに規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項18または19に従う方法。
【請求項21】
1種またはそれよりも多くのRac活性化または利用能、ARF6活性化または利用能、脈管漏出、脈管透過性、病的血管形成、および多重血管形成、透過性および炎症性因子の信号抑制を抑制する方法であって、1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を対象体に施すことを含む、方法。
【請求項22】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれかに規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項22に従う方法。
【請求項23】
1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、内皮バリア機能の保存のための方法。
【請求項24】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項23に従う方法。
【請求項25】
1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、VEGF受容体の下流のVEGF信号伝達のブロッキングのための方法。
【請求項26】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項25に従う方法。
【請求項27】
サイトカインストーム、移植片対宿主病(GVHD)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症、鳥インフルエンザ、天然痘、および全身性炎症反応症候群(SIRS)、虚血/再かん流の傷害後の卒中または心筋梗塞、脳腫瘍と関係する浮腫、悪性腫瘍、メイグス症候群、肺炎症、ネフローゼ症候群、心膜液貯留および胸水貯留と関係している腹水、炎症、アレルギー疾患、ガン、脳卒中、心筋梗塞、肺および心臓の不全症、腎不全、および網膜症を招きうる感染性および非感染性の病気から選ばれる病状と関係する脈管透過性の処置のための方法であって、1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物、および1種またはそれよりも多くのARF-GAPsの利用能、活性化または活性を促進する組成物から選ばれる組成物の治療上有効な量を施すことを含む、方法。
【請求項28】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項27に従う方法。
【請求項29】
血管腫、固形腫瘍、白血病、転移、毛細管拡張症乾癬強皮症、化膿性肉芽腫、心筋血管形成、プラーク(斑)新血管新生、冠状管の側枝、虚血性肢血管形成、角膜疾患、ルベオーシス、血管新生緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、後水晶体線維増殖症、非増殖性糖尿病性黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病性新血管新生、加齢黄斑変性(AMD)、未熟児網膜症(ROP)、虚血性網膜静脈閉塞症(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、造血発生、排卵、月経、および胎盤形成が水晶体後線維増殖症、非増殖的な糖尿病の黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病の新血管形成、年齢に関連する黄斑変性(AMD)、早熟(ROP)の網膜症、虚血性網膜静脈閉塞(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、血液生成、排卵、月経、および胎盤形成から選ばれる病状と関係する病的血管形成の処置のための方法。
【請求項30】
組成物の治療上有効な量を対象体に施すことに、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を施すことが含まれる、請求項29に従う方法。
【請求項31】
1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物の治療上有効な量を対象体に施すことを含む、請求項18、19、21、23、25、27、および29のいずれか1項に従う方法であって、前記化合物は、以下の化学式(式1):
【化4】
式中、
R1およびR3は無関係に、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたシクロアルキル、または随意に置換された複素環から選ばれ、
R2は、水素、低級アルコキシ、低級アルキル、ハロゲンまたはヒドロキシから選ばれ、
Zは、O、S、NH、アルキレンまたは単結合から選ばれる
をもつ1種またはそれよりも多くの化合物、または
製薬上許容可能な塩類、溶媒和化合物またはその水和物から選ばれる、方法。
【請求項32】
対象体に施される組成物において含有される1種またはそれよりも多くの化合物の少なくとも1種のR3は、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシルで、ヘテロ原子低級アルキル、ヒドロキシ、またはメチレンジオキシから選ばれる1から5までの置換基で置換され、そこで、2つの置換基が互いに融合されたシクロアルキルまたは複素環式環構造を形成しうる、請求項31に従う方法。
【請求項33】
対象体に施す組成物において含有される1種またはそれよりも多くの化合物のうちの少なくとも1種は、次のもの、すなわち、非置換アリールまたは非置換ヘテロアリールから選ばれるR1、水素、低級アルコキシ、または低級アルキルから選ばれるR2、アリールから選ばれ、随意に、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、またはメチレンジオキシから選ばれる1から5までの置換基で置換され、そこで2つの置換基が互いに融合したシクロアルキルまたは複素環式環構造を形成しうるものから選ばれるR3、およびO、S、または単結合から選ばれるZを含む、請求項31に従う方法。
【請求項34】
1種またはそれよりも多くのARF-GEFsの利用能、活性化または活性を抑制する組成物の治療上有効な量を対象体に施すことを含み、前記組成物は、以下の化学式(式2):
【化5】
式中、
R1は、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリール、随意に置換されたシクロアルキル、または随意に置換された複素環から選ばれ、
R2は、水素、低級アルコキシ、低級アルキル、ハロゲンまたはヒドロキシから選ばれ、
Zは、O、S、NH、アルキレンまたは単結合から選ばれ、
Xは、無関係に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ヘテロ原子低級アルキル、ヒドロキシ、またはメチレンジオキシから選ばれ、そこで2つの置換基が互いに融合したシクロアルキルまたはヘテロ環式環構造を形成しうるものであり、
mは、0から5までである
をもつ1種またはそれよりも多くの化合物、または
製薬上許容可能な塩類、溶媒和化合物またはその水和物を含む、請求項18、19、21、23、25、27、および29いずれか1項に従う方法。
【請求項35】
対象体に施される組成物において含まれる1種またはそれよりも多くの化合物の少なくとも1種には、以下の化合物:
【化6】
から選ばれる化合物、
または、薬学的に許容できる塩類、溶媒和化合物またはその水和物が包含される、請求項31から34までのいずれか1項に従う方法。
【請求項36】
請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、脈管透過性を抑制する方法。
【請求項37】
請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、病的血管形成を抑制する方法。
【請求項38】
1種またはそれよりも多くのRac活性化または利用能、ARF6活性化または利用能、脈管漏出、脈管透過性、病的血管形成、および多重血管形成、透過性および炎症性因子の信号抑制を抑制する方法であって、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、方法。
【請求項39】
請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、内皮バリア機能の保存のための方法。
【請求項40】
請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を、対象体に施すことを含む、VEGF受容体の下流のVEGF信号伝達をブロックするための方法。
【請求項41】
サイトカインストーム、移植片対宿主病(GVHD)、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症、鳥インフルエンザ、天然痘、および全身性炎症反応症候群(SIRS)、虚血/再かん流の傷害後の卒中または心筋梗塞、脳腫瘍と関係する浮腫、悪性腫瘍、メイグス症候群、肺炎症、ネフローゼ症候群、心膜液貯留および胸水貯留と関係している腹水、炎症、アレルギー疾患、ガン、脳卒中、心筋梗塞、肺および心臓の不全症、腎不全、および網膜症を招きうる感染性および非感染性の病気から選ばれる病状と関係する脈管透過性の処置のための方法であって、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を対象体に施すことを含む、方法。
【請求項42】
血管腫、固形腫瘍、白血病、転移、毛細管拡張症乾癬強皮症、化膿性肉芽腫、心筋血管形成、プラーク(斑)新血管新生、冠状管の側枝、虚血性肢血管形成、角膜疾患、ルベオーシス、血管新生緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、後水晶体線維増殖症、非増殖性糖尿病性黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病性新血管新生、加齢黄斑変性(AMD)、未熟児網膜症(ROP)、虚血性網膜静脈閉塞症(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、造血発生、排卵、月経、および胎盤形成が水晶体後線維増殖症、非増殖的な糖尿病の黄斑浮腫(DME)、関節炎、糖尿病の新血管形成、年齢に関連する黄斑変性(AMD)、早熟(ROP)の網膜症、虚血性網膜静脈閉塞(IRVO)、傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、脈管形成、血液生成、排卵、月経、および胎盤形成から選ばれる病状と関係する病的血管形成の処置のための方法であって、請求項1から17までのいずれか1項に規定するような組成物の治療上有効な量を対象体に施すことを含む、方法。
【請求項43】
組成物はSecin(セシン)H3を含む、請求項11から17までのいずれか1項に従う組成物。
【請求項44】
SecinH3を含む組成物の治療上効果的な量を、対象体に施すことを含む、請求項20、22、24、26、28、30、および31のいずれか1項に従う方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【図5I】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【図5I】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【公表番号】特表2011−518178(P2011−518178A)
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505210(P2011−505210)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/040848
【国際公開番号】WO2009/129408
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(508087147)ユニヴァーシティー オブ ユタ リサーチ ファウンデーション (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/040848
【国際公開番号】WO2009/129408
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(508087147)ユニヴァーシティー オブ ユタ リサーチ ファウンデーション (6)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]