説明

癌の疾病の治療装置

本発明は、癌の治療装置に関する。ケース(7)と、直流電流切り込み押出し式摩擦ヘッド(1)と、低中周波静摩擦式摩擦ヘッド(2)と、マグネットシート付き摩擦ヘッド(3)と、薬付きガーゼ固定用クリップ(4)と、薬剤付きガーゼ(5)と、無線周波、マイクロ波、超音波治療装置とを備える。直流電流切り込み押出し式摩擦ヘッド(1)と、低中周波静摩擦式摩擦ヘッド(2)と、マグネットシート付き摩擦ヘッド(3)とが平行にケース(7)の中に取り付けられ、ケース(7)の下部に位置する薬剤付きガーゼ固定用クリップ(4)に薬剤付きガーゼ(5)が固定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療機器の分野に所属され、詳しく言えば、薬物マッサージと物理療法と局所薬物注射、投薬とを結び付ることによって、癌を治療するものである。
【背景技術】
【0002】
心脳血管病、癌、尿毒症、糖尿病、肺結核、肝炎、エイズなど重病は普通のよく見かける病気と異なり、人類の生命に極大的な傷害をもたらし、従来の治療技術によって、発病率を低下することできず、死亡率が上昇しつつあり、治癒することもできないのである。現代医学によれば、病気を同じ階層の中の変化に見なされ、重病の病位、病体、理化など特異性の実用特症について、臨床医学の明確な診断があり、構成部分の病因によって病気の性質を確定するため、機能部分の病因治療が足りないのである。『参考消息』2004年8月3日の十四版によれば、日本厚生労働省の白書の載せたように、大量の人力物力を投入したが、疾病の治癒率が20%をうろつき、向上したことがなさそうである。アメリカが二十世紀の1970年代からの癌治療研究も今だに実質性的に進展していなかった。人類が癌など重病の発生、発展の法則性についての認識に一面性があると言える。でないと、普遍的な治癒しにくい局面が現れるわけがない。
【0003】
人体は多階層の構成が相互的に作用する全体であり、人体生命運動は自然界の高級運動形式である。重病は人体生命的存在をおどすというのは、それ自身も多階層の構成の相互作用の、高級運動形式の全体性の病気だからである。だから、多階層の構成の相互作用の、高級運動形式の全体治療の必要がある。世界全体性についての理解と認識が足りないため、現代医学では人体が統一的な全体であることから見ず、むしろ、局所分解の低いレベル立場から疾病を認識するのである。そのために基礎医学理論は方向性の誤りが発生するので、臨床医学の治療行為を、治癒を目的とすることと結び付くことができなく、限度ある医療効果の局所治療だけであり、癌の疾病を治癒させる目標を実現する可能がないのである。唯一の方法は全体的な高いレベル立場から全面的に深く、新たに疾病の発生、発展の法則を見直して、重大な疾病を治す新たな臨床治療技術を出すのである。
【0004】
現代医学では、癌の疾病を治療する過程に体質を回復することができない、応急処置して根本的に治すできない薬物、手術、放射線療法を依頼しすぎ、科学の基本原則である人類進化と自然選定との相互作用の全体性を見落とす結果、癌の病因さえはっきりしなく、予防と治療の根本的な方法をみつけなく、「根本的な治療と局所療法を併せて治す」ということが出来なく、採用される薬物と手術と放射線療法がすべて、局所に対して治療に属し、病因に対する治療に乏しいため、発病率と死亡率の上昇形勢を阻止することできない。
【0005】
1. 現代医学では、主な治療手段として局所に対して手術、放射線抗損傷治療法を採用して、全体病変に示される癌に対する治療は治療効果が低い。癌の発展や拡大などを抑えることができない。中、後期の癌患者に対する治癒治療のことと死亡率を降下することができなくて、癌を不治の病気とするほどである。
【0006】
2、物理治療と化学治療がそれぞれ作用を発揮するという初級治療技術を採用するため、副作用も大きいし、効率も低い。
【0007】
3、機能回復治療では、病状に応じて治療方法が不足のである。
【0008】
4、機能回復治療では従来技術の内臓疾病の治療機器ZL95112065とマッサージ治療装置ZL981103057は機械的作用を主とする薬物マッサージ装置であり、声、光、電気、熱物理技術との対等の結合に乏しいため、物理的な治療効果がわずかしかないのである。化学治療の局所薬物注射とほかの局所投薬技術との結合に乏しければ、高度治療技術とは言えなく、全体的、全般的、深達度的な癌治療に満足できないのである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は重病治療原理と方法によって、人体機能の降下と構成損傷の間の相互的な制約による全体作用を癌の疾病の全体の病因と見なされ、薬物マッサージと局所薬物注射と中、高周波電気治療法と超音波とマイクロ波を集める高度治療技術であり、発病部位に対する功能回復と局所病因の治療を行う。癌の発病を予防することであり、しかも従来技術の手術、放射線治療、局所化学治療、抗損傷局所病因の治療と対称の相互的に促進し、共に作用し、これらによって病因を全体的、等効的に治療することであり、従って、著しい全体効果を挙げ、癌の疾病を治すことである。
【0010】
発明を出来るだけ公開するために、詳しく本発明の癌の疾病の治療に関する原理と技術について説明することにする。
【0011】
(一)重病の発生及び発展と転帰の法則性
人類が自然と相互的に依存して、調合よく運動するのは生命の存在と発展の基礎であり、同じように人体の構成内因と機能外因が相互的に作用することによって新陳代謝と陰陽平衡の機能が降下するのは疾病の発生、発展の基礎となり、そして、構成損傷と抗損傷の闘いはその基礎での発展過程中の動力である。重病の本質は哲学矛盾論の内因と外因がみな病変を生じ、互に制約しあうことからもたらす結果であり、普遍性的な意義を持っている。その表現形式と症状は科学系統論の一つのものが分かれて多くのものになるように構成機能の多くの表現形態を表現されて、人によって異なり、特異性がある。哲学矛盾論と科学系統論、内因構成と外因機能、個体性と全体性、普遍性本質と特異性表現、自己発展と全体発展は、皆、一つの問題の二つの方面であり、相互的に依存し、共同作用するのである。癌の疾病の病因は内因と外因からなる全体病因であり、内因構成と特異性要素の具体的な表現形式ばかりでなく、外因機能中の体質降下と現代不良生活方式の普遍要素、深刻的本質をも指摘されるのである。癌の疾病の治療は内因によって起きれば、内因を治療し、外因によって起きれば、外因を治療し、内外によって起きれば、内外全体病因を治療するはずである。機能回復と陰陽バランス治療は病気の発展する方法と動向及び具体的な治療方式と規模を決め、抗損傷闘争力の大小対比治療は病気の発展途上の速さと症状、病状の重さを決めるのである。現代医学中の手術、放射線療法と化学療法は全て、癌細胞を殺す対症の内因構成部分の要素の治療であり、癌細胞を生じる原因である外因機能部分の要素に対する治療ではなく、一つの維持と取り返しという部分不完全治療であり、全体病因を全体的に治療することではないため、全体性の因果関係の変化を起こすことができないのである。真の医学研究は全体病因、因果関係と人体生理、病理過程に対する研究であり、そして研究によって、かなり簡単な治療方法を発見するべきである。
【0012】
中国の漢方医学では「天人相応」、「天人合一」、「扶正去邪」「標本兼治」と「陰陽平衡」を主張する。この古代哲学を基礎とする漢方医学全体治療原理は自然法則にかなう正しい原理である。このことは既に千年以上の実施によって証明されていたのである。漢方医学は西洋医学と結び付て全体的に発展することもできるが、対等の場合では、始めて真の結合することができるのである。漢方医学は現代哲学を基礎とし、機能回復を特徴にすべきであり、現代科学を基礎とし、構成抗損傷を重視する西洋医学と結び付かなければならない。特異性的科学技術の進歩を遂げるには自然発展の普遍的法則に従わなければならない。それは、哲学研究の対象が疾病の発生発展と転帰の普通な法則だからである。それ自身の発展の始まりは対立と統一の全体性である。全体性の認識が異なれば、治療方向と結果も異なる。臨床医学中の全ての診断、予防と治療方法は、みな哲学中の因果関係の信念を基礎とし、局所病因に対する治療が局所因果関係を生じる。癌など重症が発生する原因は全体機能の降下と局所構成抗損傷とが相互的に制約することから起こられる全体病因である。そのため、機能回復と抗損傷とが対等的に、互に促進しあって始めて著しい病因の全体の治療効果を収めることができるのである。
【0013】
自然発展法則からの事物の認識については、事物の中に闘争性と統一性が相互的な連結であり、事物発展の性質変化の中に統一性があるかどうか、そして事物発展の動力は全体なんというものであるか、これについて現代自然哲学理論界に次の三つの観点がある。第一、事物の中の闘争性と統一性の地位は相互的な転化であり、ある時は闘争性が決定的な作用を生じるが、ある時は統一性が決定的な作用を生じる。第二、事物性質の変化の過程には闘争性は発展の動力と決定的な要素であり、統一性の作用はない。第三、事物の発展の動力とする統一性、或は闘争性の決定的な作用はある時と言うのではなく、両者は相互的に連結して共に事物の発展動力と決定要素になるのである。「2000年3月に西苑出版社が発行された第一版にト祥記の著作『哲海探航』の193ページ〜194ページを参照」。第一と第二の観点はみな事物の数量変化と部分作用の観点に属することであり、現代医学の大学用テキスト第六版『病理生理学』の第二章「疾病概論」に述べられた観点である。抗損傷闘争性と機能回復の統一性、或は物理と化学は対立統一の関係であり、一つのものが二つのものに分かれて部分法則に従って自己発展し、それぞれ数量変化と低階層の面に決定的な作用を生じるし、二つのものが一つのものに合併して全体規則に従って、全体として性質変化と高階層の面に決定的な作用を生じる。「ある時は」のある部分要素を主な作用にする双方要素の相互的な転化は事物発展過程中の重さの大小の数量の変化であり、事物の中の相互的な依存の性質が変化していないのである。事物の性質変化は両方要素の同時に作用する必要がある。同一性に乏しければ、二つのものが一つのものに合併することができなくて、全体になれなくて事物の性質変化を生じることができないため、部分作用の治療に属し、部分病因を主にする普通のよく見かける病気の治療に適するのである。重症治療原理と方法は二つのものが一つのものに合併すると言う全体作用性質変化の第三の観点を基礎にするのである。これは自己発展の部分作用の双方が対等の相互結合をし、共同作用をして、始めて全体性の高級運動性質の変化を生じるからである。癌の疾病の患者の体の中に構成損傷と機能降下、物理形式病変と化学形式病変が対等の相互的な制約をし、共同作用をすることによる全体性質病変が生じる。だから、癌の治療では、手術と放射線治療と化学療法によって、癌細胞を殺す抗損傷闘争治療は癌細胞の発生原因をなくす、機能回復同一治療と結び付い、物理治療は化学治療と結び付く。これは双方が対称等効的に相互作用をすることによる全体性質変化であり、癌の発展と転帰を決めるのであり、抗損傷闘争力の大きさの対比ではない。抗損傷闘争治療は全体治療の中の一つの組成部分であり、部分作用だけが生ずる。そして、機能回復部分と対等の相互的な促進を行わないため、機能降下の制約を受けて、効果に限りがある。これはどうして、普通の良く見かける病気を治すことができるか、長期に体が弱い心脳血管病や癌など重症の患者が繰り返し再発して、回復できないかという根本的な原因でもある。重病転帰患者の死亡は機能降下と構成損傷とが相互的な制約をして、全体作用が生ずることによる結果である。機能が回復すれば、この相互的な制約による致死性のある全体作用が生じられなくて、患者は病気が重いが、死亡することが生じられない。中国清代医学家の徐霊貽は『医学源流記』において「元気を損ねなければ病気が重くても生きるが、元気を損なえば病気が軽くても死ぬ」と述べたことがある。しかも、機能回復と抗損傷とを結び付て、全体治療を行えば死亡が患者に対する脅威を取り除くことができる。
【0014】
(二)重病の治療原理
従来技術理論「伝統医学と現代医学を含む」では、病気の中の構成損傷と機能降下は主要的な関係と二次的な関係にわかれて、主要的な決定要素の方を治せば、二次的な方面を扶助治療しても病気を治すことができる。けれども、普通の良く見かける病気の性質変化による、上昇の治療について、治す目的を達することができないのである。これは疾病の中の二次的な要素が著しく変化して、対称の等効的な相互依存の要素になり、部分要素はなく両方結合的な全体要素が決定的な作用をするからである。これは重病の本質である。今は重病の急性発病期においては、抗損傷治療を主にし、安定期においては功能回復後を主にする。この分かれて治療するのは、一つの局所治療を主にする方式で、効果に限りがある。というのは病気の過程中、病気の軽重形式がどうなるに拘らず、全て両者の相互的な制約作用の結果だからである。重病では全体性的に時々刻々運動変化を行い、どれか主にする分かれられる変化過程が存在しないのである。癌、心脳血管病、糖尿病、尿毒症、肝臓病、白血病、エイズなど重症は多階層構成が相互作用をする高級運動形式的な全体性の病気であるため、機能回復部分と抗損傷部分とが対等の相互結合を通して扶正去邪を行って、共に作用する全体治療原理によって、物理治療法と化学治療法を相互的に結合し、共に作用する高度治療技術を採用して、始めて重病を治す目的を達することができる。現代の抗損傷部分を依頼する医学理論及び初級技術を基礎にする局所治療の効果を収める重病の治療原理と比べると、本質的な区別がある。
【0015】
疾病の予防と治療の分類について言えば、疾病の発生原因と部位は症状よりもっと重要なのである。癌の病因に対する全体治療では発病部位と言う狙いを決めて始めて治療の目的を達することができる。
【0016】
(1)治療原理
重病の場合、局所構成病変の範囲さえ診断できれば、回りの相互依存のその上の階層的全体機能降下病変の範囲を確定することができる。従って、ねらいを決めて高級技術位置決めによって全体治療を行うことができる。
【0017】
(2)重病の予防
病因が構成損傷と機能降下との相互的な制約の全体作用であるため、物理と化学とを結合する高級運動形式であるため、物理的あるいは化学的な初級運動形式による治療技術を採用して、機能降下病変さえ抑えることができれば、相互的な制約による重病が生じない。糖尿病、肝臓病、尿毒症、心脳血管病、癌とエイズの場合、病変損傷の構成の周囲に全て血液循環、微循環、新陳代謝機能工、障碍が存在する。これは重病の生ずる共同性原因でもあり、治すできない共同性原因でもある。常にそれらの部位に対して、機能回復とバランス調整の治療を行って、障碍をなくして重病の発生が予防できるのである。しかも、抗損傷と結び付て、相互的な促進をさせて治す目的を達することもできる。そのほか、心脳血管病と癌は自身機能が長期的に機能降下する慢性病であり、伝染病は病気になる外因条件が大きくなる急性病である。だから、その予防と治療は区別して取り扱いべきである。
【0018】
(3)重病の発病部位及び定位治療
人類の病気は階層性があるため、病変の階層性によって最も深い階層までに直接に達して治療を行うべきである。必要な深さに達しないと、治療の効果を向上させることに影響をもたらすばかりでなく、誤治と医原性疾病の発生と言う結果をもたらす。このことは重病の治療の中に特に注意すべきである。治療深達度の中核はいかにして機能の階層性を回復させることである。例えば、癌が損傷した細胞の修復については、基因構成損傷を修復するだけでなく、基因構成の周囲の新陳代謝機能をも回復させるべきである。現在、基因構成とその周囲機能との相互関係についての研究が不足である。機能回復治療の不足は基因療法の効果に限りがある原因である。現用技術は機能が具体的に人体の健康にどのように影響するかについて研究が欠乏し、構成治療に相応する臓器又は組織を見つからず、また機能を回復する発病部位も見つからないので、全体の治療学に関して明確的に研究と回答ができなく、重要な腫瘍の病巣の局所構成の周囲に全体の機能性的な回復治療が欠乏することになり、癌の疾病の治癒できないの根本的な原因でもある。現代医学も伝統医学もみな腫瘍が全身疾病の局所表現であり、局所治療と全身治療の必要があるが、患者の全身機能が救急的全体病変を生じていないから、全身機能変化と局所構成病変が間接作用の二次的関係であり、対等の相互的な制約の全体関係が存在しなく、癌の疾病の病巣局所の構成周囲の全体機能の病変であるため、現在技術で癌を治療する方法の中に既応性あるかきとなっている機能回復治療が欠乏することになり、癌構成機能全体病変の位置階層範囲によって、治療を行うべきであると考えるのである。
【0019】
人体の全ての生命活動と病変は局所構成低階層部分と全体機能高階層部分の間の相互作用の全体である。局所の構成に病変を生じる時、同じ階層の局所機能がなくなり、両方の病変が相互的に制約し逆方向の性質的な変化を生じる時、高階層(局所機能を含む)の全体機能と病変の局所構成が相互作用をするのである。療法の病変と高階層全体機能の間の相互作用の過程に入り込む。分子構造と細胞機能、細胞構想と組織機能、組織機能と器官機能、器官機能と系統機能、系統構造と人体機能、人体構造と人類社会機能、人類社会の構造と関連する自然環境系統機能、関連の自然環境系統の構造と地球環境の全体機能及び地球の全体構造と外部関連する宇宙系統の機能は相互的に依存し、調和的に運動する全体関係である。
【0020】
現代医学病理学では構成に偏重し、疾病を器官、組織、細胞、分子などの階層に固定し、同じ階層の間の相互的な変化と見なされ、疾病の実質が「局所が定位性、器官性質の改変」であると考え、疾病の「全体が定位性、機能性の改変」であると考えると言う認識がないのであり、そのため、疾病の実質を見通すことができなく、疾病の中の部分要素しか見えないのである。局所構成と全体機能の間の相互的な依存の全体観念が欠乏するため、単に解剖学の階層構造から分子、細胞レベルの相互作用と運動発展法則に至るまで、それを反映する理論体系を形成していないのである。重病の中の低階層内因局所構成の病変と高階層外因全体機能の病変が相互的に依存して、病変の統一の全体になる。その位置は二つの隣の階層の間にあるのである。癌の具体的な部位範囲は初期病変の場合、細胞階層局所構成と組織階層全体機能の間を指すのであれば、それでは、中期病変の場合、組織階層局所構成と器官階層全体機能の間を指すのであり、晩期病変の場合、器官階層局所構成と系統階層全体機能の間を指すのである。救急は系統階層構成と人体全身機能の間を指すのである。機能というものは病巣周囲の微循環作用と酸素、養分の供給など新陳代謝機能を指すのである。現代医学では人体の構成階層性についての認識が比較的に多いが、人体の機能階層性についての認識が足りない。癌治療の場合、既応性ある位置決め機能回復後治療が欠乏するのである。いわゆる全体治療は重病の中の全体変化によって、生じる劣化傾向と病状劣化を抑えると言うのである。つまり、その中の構造あるいは機能の病変は抑えられて取り除かれ、或は、相互的な制約によって全体病変を抑え、それを普通の疾病に転化させて人体生命を脅かさないように治療し続けて、治癒までなるほどである。そのために、重病の発病部位と定位治療位置を示す図を作成し、下記に表す。
【0021】
図に示すように、疾病の発展動向は低階層から高階層へ発展して、その上の階層の存在を脅す。だから、治療は高階層から低階層へ行って、疾病をなくすのである。癌の疾病では器官の局所構成と系統全体機能は分かれられない全体である。従来技術の機能回復は人体全身の全体に向け、病変の生ずる病巣の全体機能に対するのではないから、全体の治療効果を収められないのである。図に示すように、組織構成が損傷されれば、抗損傷の同時に外部器官の機能を回復させるべきで、器官構成が損傷されれば、抗損傷の同時に外因系統機能を回復させるべきである。つまり、機能回復のためには既応性定位治療をしなければならない。図に示す人類と自然の関係から、人類の存在及び発展と自然環境の機能改善とは、相互的に依存し調和的に運動する全体であることが分かる。両者は調和的な運動が欠乏すると、相互的な制約によって相手の存在を脅すようになる。しかも、一方はなくなるともう一方も存在することができない。現在人類社会を相互的に依存して直接に作用する自然環境の機能は地球全体環境の機能の一つであるが、人類と自然の統一的グローバル全体を形成することができる。そのため、自然環境の機能条件を改善すると共に人類自身存在と発展方式を改良することによって両方が相互的な調和の運動と相互的な促進を行うように始めて真の人類の発展を実現することができる。自然環境の改善が足りないと、人類の存在と発展を制約することになる。疾病の背景から人間の全体機能性病変と局所構成病変の相互関係が分かる。ここで、内因の局所構成の病変の自分の独立の特性と位置もあり、外因の全体機能病変の自分の独立の特性と位置があるため、両者の差異が客観的に示され、両者の関係も示される。従って、新たな病理理論体系を立てることになる。
【0022】
(三)重病の治療技術
人類と自然は相互的に依存し調和的に運動する全体である。生命は調和的な運動にある。調和的な運動がありさえすれば、人体生命は健康的に持久的に存在することができるのである。人体生命運動は機械的、物理的、化学的などの各種の自然運動の形式として相互的な調和的な運動を集めている統一の全体であり、高級運動形式であり、分かれられないのである。わかれる機械的、物理的と化学的な運動は一つの初級運動形式である。従来技術では人体と疾病の高級運動形式を機械的、物理的、化学的低級運動形式にまとめて、低級運動法則で人体と疾病の法則を解釈するため、構成と機能、物理と化学がわかれて、機能回復と抗損傷作用の強度を向上させることになる。各要素の相互的な結合による全体の高度治療技術ではなく、単一要素を主にする初級治療技術であると言える。重病を予防することと、普通の病気を治すこととができるが、全体性質の重病の治療については著しい効果が見えない。癌の患者の体内の物理、化学要素がみな病変を生じるため、相互的な制約の全体性の問題が出てくる。単一的化学薬物治療を採用すれば、対称的物理病変の制約を受ける結果、治療効果が小さいし、副作用が大きいと言うことになる。現在、抗生物質、化学治療ないし特異治療原理はみな仕方がなくて困惑する状態にある。同じ様に、現在手術、放射線治療、物理治療は抗癌局所治療の中に主導する地位を占めている。対等の希有薬物にかわられない抗癌化学薬物は局所治療の中に現われていない。直接作用が起こらない補助性全身治療の中にだけ現れる。副次的な部分治療に属するのである。だから抗損傷と機能回復についてはみな異なる階層性質機能に応じる対称の等効的な結合で物理化学を全体にした高度治療技術を採用して治療作用の強さを大きくして病状の重さの変化程度を把握するとともに機能回復に普遍性要素特徴を与える。そして、治療技術には操作が相対的に簡単である。全体の高度治療技術を示す略図は次下記に示す。
【0023】
治療中抗癌化学薬物が抗損傷治療に用いられ、局所構成の損傷部にだけ投薬し、全身に投薬しないのである。機能回復の為の薬物治療は局所構成の損傷部位の周囲のその上の階層全体機能の降下範囲の中で薬物を用いる。図に示すように、物理治療中のあらゆる形式はエネルギー転化と機械的運動によって相互連接を行うのである。機械的力学は声、光、電気、マグネットなど各種類物理治療の基礎である。そのため、機械的作用の乏しい物理治療は部分治療であり、対等の化学治療と結びついて高度治療技術になることができない。治療技術作用の向上は治療要素の質量と数量によって決まるばかりでなく、治療要素の組立方式(即ち構成)によって決まるのである。単一的化学薬物治療は化学要素病変に対する初級治療技術であり、部分の直接作用の役割をたてているが、物理治療と対等的に結びついて初めて高度治療技術になって人体に直接作用することができる。いわゆる一面的にある薬物、治療器具、基因療法による決定的な作用が癌の疾病を治癒することができると言う観点は正しくないのである。高度治療技術で全体治療をしなければならない。
【0024】
(四)現代医学の疾病概論における異なる認識及び観点
疾病についての概念は疾病本質に対する認識のまとめである為、従って疾病の予防原則と対策を決めるのである。現代医学は重病の治療に対して著しい医療効果を生じることができない。その為、疾病の認識が一面性を持っていると言うことを表明している。重病を治癒するには全面的に全体的に疾病の概念を認識する必要があり、全国大学テストの『病理生理学』第六版の第二章「疾病概論」を参照しなければならない。
【0025】
(1)疾病の概念
現代医学では、疾病は人体が「一定の条件のもとに病因と人体の相互作用によって生ずる損傷と抗損傷闘争についての法則ある過程であり、人体が一定の条件のもとに病因の損害を受けてから人体的安定調整の紊乱による異常生命の過程である」と考える。疾病の中に相互的な排斥の損傷と抗損傷の対立闘筝性も存在し、相互的に吸引して依存する機能降下と機能回復との調和同一性も存在している。疾病は人体構成損傷と抗損傷、機能降下と機能回復が共同作用をする全体の変化過程であり、単一損傷と抗損傷闘争の部分過程ではない。
【0026】
(2)疾病発生の原因
現代医学では「病因は疾病を起こす特定因素というものであり、疾病の特異性を定める。疾病の発生は一つの主な病因によって起こされる場合があり、多くの病因が同時に、あるいは先後的に作用したり、参与したりして起こるのである。だから、具体的に分析しなければならない」と考える。人体自身の体能は各種治療方法の利く基礎であり、体能降下は一つの普遍性的な発病要素である。重病が生ずる原因は内因構成特異性発病要素と外因機能普遍性のある発病要素という両種病因が相互的に制約し共同作用する全体結果である。一つの病因は重病を起こすことができなく、多くの病因は存在していない。
【0027】
(3)疾病発生及び発展の一般的法則
(一)損傷と抗損傷
現代医学では損傷と抗損傷は疾病発展の基本動力であり、それらの間の力の対比は常に疾病の発展方向と転帰に影響を及ぼすのであると考える。ただし、抗損傷闘争性の具体的な形式と規模の大きさは機能回復同一性の制約を受け、その作用は限りがあるのである。
【0028】
(二)因果関係
現代医学では疾病の発展のあるリンクで因果転化と悪性環境を破れば、疾病を健康回復に有利な方向へ発展させ、これは治療の肝要な点であると考える。具体的、特異性的、検証可能的部分要素と因果関係にかたよって、治療中の普遍性、一般性、不可検証性要素部分と因果関係を軽視することは、治療中一次的、部分的、反復性的結果が起きる原因である。一つの部分要素の因果関係である。重病の場合、同時に具体的なリンクと普遍性基礎に対して措施を取るべきであり、そうして初めて真に疾病の全体の因果転化と悪性循環を打ち切ることができ、健康回復の方向へ発展し転帰する。
【0029】
(4)局所と全体
現代医学ではあらゆる疾病はほとんど全体疾病であり、各部位の病理変化は全身性疾病の局所表現であり、全身病変か局所病変か、どれが主導地位を占めるか、両者が相互的に転化すると言うことについて具体的に分析しなければならないと考える。この理論は普通よく見かける疾病の治療への応用が正しいが、重病の場合、局所病変と全体病変が相互的な依存の統全体の中の対等の二つの組成部であり、どの部分が主導地位を占めて決定的な作用をすることが存在しないため、相互的な転化の可能がなく、具体的に分析する必要がないのである。相互的な促進の全体要素が外に発展して連接し、決定的な作用をするのである。重病の中の全体機能の病変は局所構成と隣な上のゲラデーションの全体機能をさすのであり、全身の全体機能をさすのではない。癌では癌細胞の局所構成の中のわかれられない組織系統の全体機能をさすのである。全身の全体機能が病変を生じていないので、両者は相互的な依存の促進の全体関係が変化しない。どの階層位置の癌の局所構成の病変でも階層性と即応性が欠乏する全身全体機能治療を行う必要があるのではなく、真に病変が生ずる肝要な部位の全体機能を治療する必要がある。
【0030】
(5)疾病の転帰
現代医学では疾病の転帰中患者の健康回復と死亡は主に構成損傷と抗損傷闘争両方の力の対比によって決まると考える。ただし、現在治癒率は非常に低い、そして多くの臨床の実施によれば、多数の癌患者は疾病中の構成病変に死ぬのでは無く人体機能降下に死ぬのであると証明されている。人体中機能降下は患者死亡の原因である。抗損傷闘争力の対比は病状を左右する過程に過ぎない。機能回復治療は疾病悪化の形勢を抑えることができるが、構成損傷と相互的に制約することによる致死の全体作用を生じることができない。
【0031】
(五)まとめ
(1)基本原理
全体療法は漢方医理論から発展して来て、現代哲学と現代科学技術を結び付けることを基礎にする方式で重病を治療するものであるが、現代科学技術を基礎にする現代医学によって重病を治療する方式と著しく異なる。全体病因を治療するというのは抗損傷治療の従来技術部分と機能回復治療の創造部分を結びつけて発病部位にねらいを合わせて機能降下と構成損傷が相互的に制約する全体性の病変の範囲で治療を行う。救急的な全身機能病変が現れていないから全身機能回復治療を行わない。心脳血管病、癌の共通の病因基礎は局所構成の病変の周囲の全体機能が病変を生じたのであり、代謝に参与する酸素と養料の供給不足、呼吸循環機能降下と破壊なのである。だから機能回復のバランス調整治療は現在重病を治癒する主な要素である。全体病因に目を向けて心脳血管病、糖尿病、尿毒症、癌、エイズを治癒する基本原理は同じである。そして著しい医療効果を収めて治癒することができるのである。
【0032】
現在、疾病に対する全体認識は、まだ医学心理、病理と病因の一つの基本矛盾として取り扱って無く、一つの普遍観念として臨床診断治療中に貫いていない。現代医学では構成と機能、特異性と普遍性、物理と化学は統一的な全体として現れていない。単に構成損傷の方にだけ注意して、部分治療によって全体の医療効果を追求して、初級技術によって高度技術の作用強度を収める。その主な治療方法は化学薬物、手術、放射治療などによって抗損傷治療を行い、機能回復の治療が欠乏するので、抗損傷の治療作用を制約し相殺する。抗損傷治療についてはどこに発展し向上しても、どこに治療のコストを多くしても部分的な限りある作用をして著しい全体の治療効果を収めることが出来ない。これも現代、癌の疾病の原因をはっきりしていなく、治療方向の誤り、発病率と死亡率降下不可能、治癒的可限、治療のコスト上昇の根本的な原因である。基礎医学理論の革新を行って、全体病因を治療することによって高度治療技術を採用して初めて癌の疾病を治癒し治療コストを下げることができる。
【0033】
(2)ランダムに制御する実験
全体治療の原理と方法は現代医学と著しく異なる。実施は検証の標準である。実施によって正確的な治療の原理と方法を決める。全体治療と現代医学治療は同じテストを受ける。医療効果を評价する証拠はランダムに制御する実験と病人のフィールドバックから来るものである。
【0034】
全体病因に対する治療は従来技術に比較すると、全体治療では機能回復部分は抗損傷手術と、放射線治療法と、局所の化学療法とを対称の等効的に相互的に結合して、病変の部位に同時に行って高度治療技術を採用するのである。相互的な促進の作用強度は全体治療の需要に応じて決めて試験組で治療を行う。従来技術中の治療効果が一番良い抗損傷手術、放射線治療、化学治療と補助措施は対照組で治療を行う。テストの項目は中、晩期の癌患者の体能、構成変化と抗散移転の治療効果、症状改善、治癒率、死亡率である。区別は全体治療では従来技術中の抗損傷治療標準を実現するばかりでなく、二重の標準を用いて対等の機能回復標準を完成すべきである。そして抗損傷と相互的に促進して全体の治療作用を生じる。従来技術では抗損傷部分治療を依頼して、機能降下の制約を受けて、相互的な促進の全体の治療作用を生じることができない。全体的と部分的、高級的と初級的な技術の間の性質が著しく異なるから治療効果も著しく異なる。全体的に癌の疾病を治療する原理と方法が正確であるかどうか判断する唯一の標準は従来技術と比べて性質的な変化と著しい医療効果が生じ、癌の疾病を治癒する目的を果たすものである。
【0035】
(六)癌の疾病の発生及び発展の原因と予防及び治療
新陳代謝は生命活動の存在の基礎であり、機能降下、失調は癌細胞の発生の原因及び癌変の発生過程の基礎である。細胞まわりの組織の一体機能の降下、失調は細胞中のDNA構成損傷の外因である。細胞内因構成が外因変化に適応しないと外因作用に適応する癌細胞に転化することになる。新陳代謝疾病に属するのである。機能降下を引き起こす外因条件の中に喫煙、不良な生活方式と慢性疾病による長期的な機能消耗と構成損傷などがある。現代医学では癌の発病の原因については今なお定論がない。構成損傷病症を軽くし除去する部分要素治療しか行わない。全体病因に対して根本から癌の疾病を予防し治療することができない。人体の全体の統一性の示す様に人体の各階層に自身の発展の特殊性もあるし相互的な関連の普遍性もある。上の階層と下の階層との間の相互作用は一つ毎の具体の生命活動と病変の全体を構成する。癌の疾病の発生の原因は外因機能降下が内因構成を傷つけることによって癌細胞を生じるのである。損傷を受ける内因構成同時に外因機能を傷付ける。双方の相互的な制約作用の為、全体性の癌変を引き起こす。だから全体病因の治療を行う必要がある。
【0036】
癌などの重病は普通のよく見かける病気から発展してくるのである。その中の機能降下は構成損傷と、炎症変異と、癌とが生ずる起因でもあり、治癒しにくい多発性の病気であり、治癒できない原因でもある。人体の癌が発生しやすい部位と普通の多発性病気を長らく治療しても、治癒しない部位に対して常に機能回復の治療を行いさえすれば、機能は降下して構成を傷付けることもできないし、構成損傷と相互的に制約して、癌を生じることもできない。癌の疾病治療装置で機能回復を行えば、簡単で操作しやすい。癌の発生を予防することができるばかりでなく、多発性病気の治癒をも促進することができる。多発病気である。その中に、肺の呼吸系統、肝臓、胆、腸、胃、膵臓消化系は、癌治療装置を用いて機能を回復する場合、酸素吸入レベル運動装置を使って、呼吸機能を回復し、血液の循環を促進し、内臓マッサージをして消化系統の機能を回復する必要がある。具体的な操作は心血管病気治療装置(出願番号は200610069553・8である)を参照。
【0037】
『健康新聞』2006年7月20日付けの第3面の漢方医の専門特集の報道によると、20世紀90年代初期、カナダの腫瘍専門家ソヒパ教授は次のように考える。癌細胞を破壊しすぎると、抗体の正常反応性を損害する可能性があり、元々バランスを失った抗体の調整作用をより悪化、混乱させる。有効的に治療するためには、腫瘍の完全消失及びがん細胞全てを破壊する必要はなく、その遺伝子状態と自己回復の能力を向上させる必要がある。同報道の中で、中国漢方医薬管理局科学教育司司長の高思華教授は次のように考える。“漢方医の癌治療では‘秩序的治療’と‘全体的治療’とで勝利を収める”。心脳血管の患者の治療とは異なり、癌治療中の機能回復、構造の損害防止は深くに至り、位置決めの指向性が強く、患者と医師は把握しにくい。予防困難も治療困難の原因となるが、正を扶助し、邪をただす全体治療の基本原理は一致する。癌細胞破壊には機能回復との組み合わせが欠かせない。機能回復も同じように癌細胞を破壊する組み合わせが必要である。これは癌治療における一つの問題の対等の二つの構成面であり、共同作用は分断できず、主要的、副次的な関係は存在しない。従来技術で癌治療における機能回復は、補助的、副次的、間接的作用のある全身機能回復によるもので、抗損傷治療と対等し,相互的に高階層の性質変化と顕著な効果は産み出されない。癌治療は実際、機能低下による制約を受け、抗損傷治療作用は相殺された状態にある。
【0038】
全体治療において、癌細胞の破壊、抗損傷の治療作用強度と範囲は減少した。対等の部分治療の範囲に帰り着き、現在の癌治療の主要地位から退き、手術による腫瘍切除と放射線及び化学療法による癌細胞を全て破壊するという目標を放棄し、対等の機能回復治療の確保しを同時に行う場合では、部分的、限度のある抗損傷治療を行う。正を扶助し、邪をただし、相互的に促進し、共同で作用しあう全体方式で、癌を治療する。機能回復は指向性位置決め治療と高度治療技術の採用で、対等の部分地位と範囲に入り、現在の補助的、副次的な地位ではない。機能回復と抗損傷はそれぞれ発展すると同時に、双方は対等的に結合し、全体治療となる。物理治療と化学治療がそれぞれ単独発展すると共に、双方は対等的に結合して、高度治療技術となる。
【0039】
癌は早期には規模が小さく、階層が浅いため、手術による切除は周囲の機能を著しく低下させず、機能回復は癌細胞の増殖、発展拡散を抑制でき、手術による切除が出来るし、病巣周囲の機能も回復できる。ただ、一方の要素が正常であれば,癌細胞は拡散転移して中期、晩期には至らず、正常な機体と長期に渡って共存できる。二者の間の関係は主要、副次的な関係で、主な要素が決定的な役割を果たす。従来の部分的な治療方式で治癒できる。中期、晩期では全体治療と高度技術を採用して初めて癌患者に治癒的な治療が生み出せる。機能回復が手術、放射線、化学療法による損傷を除去し、抗損傷治療を正常に行うことができ、癌細胞の再発の基礎を除去することができるので、癌の発展方向と傾向を逆転させ、患者の死亡率を著しく低下させる。全体治療と高度技術採用を通して、癌の治癒目的を達成する。現在の主要地位を占める癌細胞破壊、抗損傷による部分的治療と補助的な全身治療には頼らないのである。
【0040】
(七)癌の疾病の拡散及び転移の防止と治療
全体機能の変化は、正常な細胞の生成を制約し、その細胞の癌への転化を促進し、また、がん細胞の生成を制約し、その細胞の正常な細胞への転化を促進する。機能低下、正常な細胞の減少と構造の損傷、癌細胞の増殖は、癌全体の二つの対称的な構成部分である。一方が欠ければ、もう一方は存在しない。主要的、補助的という区別はない。癌細胞の増殖を抑制するというのは、周囲の正常な細胞の増加を意味するものではない。癌細胞の周囲の全体機能の生存環境は一種の血液不足、酸素不足のマイクロ単位での循環障害という環境である。癌細胞とその直接接触する周囲環境の機能の相互作用の程度は、転移発生の可能不可能、及び転移の部位を決定する鍵となる。『科学大観園』という雑誌の1997年第五期36ページにある「癌治療の最新の思考筋道」によると、アメリカのハーバード大学医学院のホフマンゲンらは次のように考ている。機能の制約を受け、休眠状態にある癌を切除する時、往々にして癌を治療することができないばかりでなく、却って癌の爆発的な成長、増殖、及び転移を促進する危険がある。患者の転移抵抗の成分もすぐに消失するため、直ちにバランスが崩れ、癌転移の発生を避けることも難しくなる。遺伝子構造の調整治療と遺伝子構造周囲の全体機能の回復は、病気の原因となる癌細胞を生成するメカニズムに対して治療、除去できるが、生命存在に対する主な脅威は、癌細胞の拡散、転移の発展過程であるため、目下、癌細胞の拡散、転移の制止の主な任務は、癌細胞の消滅と組織、器官、系統階層の機能結合の回復である。
【0041】
癌細胞は比較的大きく、循環流動には決して適さない。ずっと体内で往来する可能性は決して大きくない。全身への化学治療による拡散防止の効果には限りがある。癌転移の方向と部位は、構造中の解剖位置の病理変化、リンパと血液の伝導と周囲機能の低下、癌細胞の生存、発展に適した環境需要の相互結合によって確定される。2006年8月28日付けの『参考信息』の中で、8月15日付けの『ニューヨークタイムス』の文章『<科学家癌の拡散の解明』が掲載された。その文章では“侵入された器官の環境ーマイクロ環境は、癌転移の過程で鍵となる作用を発揮する”と考えられている。この考えはマイクロ環境機能の作用を確定したが、それは一面的なもので、従来強調された癌細胞の増殖が転移の鍵であるという考え方から、機能が鍵であるという考え方へ転換された。癌の拡散、転移は癌細胞の増殖とマイクロ環境機能低下の双方が共同作用を相互に制約した全体結果である。単独的な癌細胞の消滅、或いはマイクロ環境機能の回復に頼っては癌細胞の拡散、転移を阻止することはできない。癌細胞の拡散、転移を阻止、治療する鍵となる要素は、癌細胞を消滅し、損傷を防止する治療とマイクロ環境機能を回復し、正常な細胞に物理的、化学的エネルギー活力を注入し、対等の相互的な促進をさせる全体治療を採用することである。こうすることで、癌細胞の拡散、転移を発生させない、即ち、転移発生の予防をせずとも、治癒的治療をすることができる。
【0042】
従来技術による手術、放射線、化学医療による抗損傷治療では、病状が一時的に緩和、軽減するが,病巣周囲の全体機能が低下し、正常な細胞が減少した場合では、回復と発展が得られないだけでなく、却って新しい打撃を受け、病巣周囲の回復の可能性がある全体機能を徹底的に破壊してしまう。中期、晩期の患者の病巣周囲機能は器官階層、系統階層等、高階層で広範囲のものであるため、この新しい打撃は致命的であり、長期生存の基礎機能、保護構造を犠牲にした、病状を一時に軽減する治療方式である。患者の生存機能が喪失し、死亡するであろうことが確定され、生存時間を長く維持するにすぎない。急性伝染病、実験室のがん細胞を植入されたネズミなどの外来要因による病気を主とした、迅速に治癒できる場合と異なり、癌と心脳血管病は全て慢性病であり、長期のエネルギー消耗が構造の損傷に対する補充の欠乏を招くものよるものである。迅速に治癒できず、早期に死亡することもできない。機能が著しく低下した上で癌細胞を消滅する損傷的治療、短時間の根治手術治療は、生命を代価とする治療であり、成功の可能性はない。1997年12月1日付けの『科技日報』の報道によると、日本の科学者が放射線及び化学治療を使用した患者に対象として研究した結果は、癌細胞の拡散と転移が未使用の患者の8倍である。2003年1月16日付けの『半島都市報』の報道によると、腫瘍患者は手術、放射線治療、化学治療の後の3か月以内、転移再発の確率は69%で、一年以内の再発の確率は90%に達し、50%の患者は手術、放射線治療、化学治療の過程における各要因により死亡されている。大量の臨床事実が証明したように、多数の癌患者の直接の死亡原因は癌細胞自身そのものではなく、機能低下、又は細菌に感染され,90%の患者は癌の拡散と転移によって死亡されている。患者の新陳代謝全体機能が存在すれば、癌細胞転移に相応する外因環境を形成することはなく、癌細胞の増殖という内因と相互的に制約して拡散と転移すること、死亡に至る全体作用も形成することはない。患者は重病であるが死亡はしない。これも中期、晩期の患者が損傷的な治療を採用し、機能治療の回復に欠け、生命が3〜5年を超えない根本的な原因である。物理と化学が相互的に高度な治療技術の結合を促進し、機能回復、抗損傷の全体治療を行い、癌の転移と拡散の予防、治療の目的に至ることができるばかりでなく、治療時間は従来技術より著しく短縮することができる。
【0043】
(八)癌治療装置の機能
人体の生命機能は機械的エネルギー、熱エネルギー、電気エネルギー、化学エネルギーによって完成される。癌は一種の局所構造の損傷と機能低下の病変である。癌の病巣周囲に体温を維持する熱エネルギー、筋肉収縮の機械的エネルギー、神経衝動伝導の電気エネルギーと化学エネルギーの代謝によって供給、吸収され、血液のマイクロ循環機能の不足と障害が発生し、全体機能の低下傾向を引き起こす。これが正常な細胞が癌細胞に転化し、癌の生成と発展の基本的な原因である。癌治療装置の原理と機能は以下の通りである。機械的力学は物理中の声、光、電気、磁気各範囲の基礎である。マッサージ機械の運動部分は超音波と、電気治療と、磁気治療と、光治療と、熱治療との物理的部分治療を相互的に結合して、初級物理形式の全体治療となり、物理治療の効果は著しく向上すし、対等の初級化学形式による全体治療の局所皮膚投薬、局所注射投薬、経口投薬、点滴投薬と相互的に結合して高度治療技術となる。患者の病巣周囲に対して機体が必要とする機械的エネルギー、熱エネルギー、電気エネルギー、音声エネルギー、磁気エネルギー、化学エネルギーなどを注入し、大いに病変部位の全体機能の回復程度を著しく向上、強化して、癌の病因に対して治療する。癌治療装置は物理的作用強度の大小制御と、抗癌薬物を通して、損傷保護、癌細胞破壊の治療を行うことができる。用いられる化学薬物は機能回復のビタミン、栄養薬物と抗生物質、抗癌薬物に分けられる。従来の投薬方式の中で、経口投薬、静脈点滴は全身投薬方式で、指向性が乏しいため、できるだけ局所投薬を採用する。
【0044】
機能回復のため全体治療を行う時、手術、放射線療、局所化学療などの対症治療と対称的に効果を発して、相互的に促進し共同に行う。全体機能を保護、回復させ、その感度も向上させ、癌細胞が拡散防止できない間、手術、放射線化学療の効果向上を促進し、病状の発展傾向の抑制する。癌の対症治療は現在、手術、放射線治療などの物理的局所治療技術を主とするが、対等の地位にある局所皮膚投薬、薬物注射などの化学薬物局所治療は副次的な地位にあり、これは物理治療と化学治療が対等の全体結合のできない初級の治療技術であり、治療効果に限りがある。癌治療装置を通じて、双方を対称、等価に結合して高度治療技術になることができ、これによって、顕著な効果を産み出す。癌治療装置の治療構成要素の特徴とその組み合わせ方式は以下の通りである。
【0045】
(1)機械的マッサージについて、血液のマイクロ循環障害の除去は機能回復に対して重要であり、手術や放射線及び化学的治療により癌を治癒しにくい主な原因である。ところが、マイクロ循環障害を除去するには機械的と薬物のマッサージはなくてはならない。マイクロ循環の動力は周囲組織の機械的運動から成り、単純な加熱、電気治療、薬物、血圧低下では効果に限度がある。局所マイクロ循環障害は全身血流量の増加、血圧変化とは直接な関係はない。それは血圧が変化する際、毛細血管の直径に明らかな変化はないためである。その強度の99%は周囲組織から成り、力学性質から言うと、毛細血管と周囲組織とは全体とみなすべきである。機械的マッサージと薬物のマッサージにより硬直した筋肉組織をマッサージして弛め、加熱して投薬して初めて毛細血管をスムーズにさせ、血流の量を10倍増加でき、マイクロ循環障害は除去する。機械的運動は熱エネルギー、電気エネルギー、化学エネルギーが相互的に関連し、転化することを基礎とする。従来技術の中で、機械的運動治療の欠けたその他の治療は、それぞれ独立して行う部分的な低階層治療であり、機械的、物理的、化学的を結合した全体の高度治療技術ではない。これは治療作用の低い原因である。
【0046】
マッサージと加熱は単独で作用する場合、癌細胞の転移、拡散を促進する可能性がある。転移、拡散は一種の全体作用の反応であるため、部分的要素の治療作用は、この反応を促進し加速することになる。癌治療装置は全体の高度治療技術で、抗癌薬物を含み、機能を回復すると同時に癌細胞を破壊し,拡散の要因を除去する。単独で使用する場合は、鎮痛、拡散予防、体エネルギー向上に適する。従来技術の中で超音波によって癌を治療することはタブーであったが、超音波による抗癌薬物を皮膚に浸透する治療法を採用して浅い表面の腫瘍を治療するのは除外である。したがって、マッサージによる腫瘍の治療はタブーであるが、薬物マッサージによる抗癌薬物注入と薬物注射による抗癌とを配合し、腫瘍を治療するのは除外である。中期、晩期の癌治療期間は全体治療の構成部分として、手術、放射線、化学治療と同時に行い、相互的に促進して、全体作用を通じて治療を行う。
【0047】
マッサージにより1立方ミリメートルごとの毛細血管の開く回数を31個から1400個まで増加できる。リンパ液の流動速度は7倍まで加速できる。摩擦ヘッドは2種類に分けられる。切り込み押し出し式摩擦ヘッドと静摩擦式ヘッドである。マイクロモーターにより駆動し、回転数は300rpm、1000rpmと1800rpmである。切り込み押し出し式摩擦ヘッドの作動角度は鋭角で、ドリルビッドの切り削りと押し出しに類似する。ヘッドの端部は湾曲した半月型を呈し、摩擦により生じる熱はスピードを上げ、高い熱量を産み出しが高く、皮膚の表面における作用と分子量1000以下の薬物皮膚投薬治療に適する。人体皮膚の角質層は皮膚投薬の重要な階層であるため、角質層の角質の排列鱗状で、鋭角の摩擦ヘッドの回転時、切り込み、押し出し作用を産み出し、皮膚が熱膨張を受けた時、薬物の分子を押し出し、角質層を通して皮下組織に入り治療作用を生み出す。従来技術のスライド式摩擦ヘッドの作動角度は純角で、波輪式突起筋状の摩擦ヘッドである。垂直状で、回転時にローリング作用が生じる。鱗状に排列した角質層を通しての投薬はできず、垂直加圧によってのみ薬物を汗腺、毛穴を通して人体皮下組織に入れることしかできない。投薬量に制限があるため、切り込み押し出し式摩擦ヘッドの投薬効果とは顕著な差がある。静摩擦式の摩擦ヘッドは深層組織の筋肉マッサージに適しており、薬剤付きガーゼと皮膚をしっかりと抑え、皮膚との間に運動が生じず、皮膚を動かし皮下筋肉の深層組織を運動させ、内側で熱が発生し、筋肉を緩め、局所薬物注射と配合し、血液の循環、吸収を促進し、薬物を利用する。2種類の摩擦ヘッドは治療装置内で全体となって同時に働き、それぞれに組み立て、分解し、運動することもできる。皮膚との間に摩擦薬剤付きガーゼを固定し、摩擦ヘッドの圧力が平方ミリメートル当たり0.25kg〜0.5kgの時、皮膚とつぼに対して作用する。0.5kg〜2kgの作用力は、筋肉層に達する。3〜5kgの作用力は、深層組織と骨髄の表面に達する。薬物のマッサージ中、薬物を吸収、利用し、深達度は機械的、電気的治療作用と同じである。
【0048】
(2)癌の疾病の治療装置において機械的マッサージと、薬物のマッサージと、直流電気と、低中周波の電気治療と、磁気治療とを相互的に結合し、神経と筋肉の病変を治療できる。ほとんどの筋肉には、大量の神経があるため、通常、筋肉運動と神経刺激とを分けるのは難しく、両者は全体の必然的な関係が存在する。たとえば筋肉硬直、血液不足は神経伝導障害による神経刺激の不可能、血液循環障害と酸素供給不足を引き起こす。癌患者の病変部位の中で、神経と筋肉は皆すでに病変しており、両者の相互的な制約は全体機能低下中の物理的原因の構成部分である。単一要素の治療は対称要素の制約を受け、効果に限界がある。機械的エネルギー、電気エネルギーの間で、相互的な促進を行う必要がある全体治療は、著しい効果が生み出すことが出来る。治療装置の切り込み押し出し式摩擦ヘッドと静摩擦ヘッドはマイクロモーターによって駆動、回転する。摩擦ヘッドと皮膚の間に薬剤を塗布したガーゼがあり、パルス直流導線と切り込み押し出し式金属ヘッドを接続する。パルス直流電気は金属摩擦ヘッドを通じて、直接治療を行い、薬物マッサージと直流電気とを結合し全体となる。低中周波の電気治療での電極板は偏心式半円状突起の静摩擦ヘッドを作り出す。静摩擦ヘッドが薬剤ガーゼと皮膚を相対的にきつく押さえ、吸い付けて運動する時、低中周波の電気治療と、筋肉マッサージとを結合し、全体となって治療を行う。同時に静摩擦ヘッドも金属形状を作り出し、パルス直流電気と相互的に結合する。磁気療法の作用は切り込み押し出し式金属摩擦ヘッドと低中周波のパルス電流の電極にマグネットシートを貼り付ければ、磁気治療を行うことができ、治療の効果はより向上するものである。
【0049】
(3)癌治療装置において、機械的マッサージは無線周波による熱透過と,マイクロ波による加熱と、超音波による加熱との従来技術を結合する。しかし、マイクロ波による加熱は熱温度の調節能力が乏しく、往々にして熱の集中現象を形成し、治療の効果発揮を制限するため、マッサージによる血液循環の配合を必要とする。超音波加熱はマッサージと結合して、空腹臓器内の空気とその他の制限を除去し、浅い階層組織の筋肉、神経機能の回復の際、超音波の治療作用の深達度と熱発生量は著しい向上の促進されると同時に、深い階層の抗癌薬物、栄養薬物の吸収、利用を促進する。治療時、従来技術の無線周波、マイクロ波、超音波治療の機器と設備を直接に使用し、癌治療装置と相互的に結合して治療を行う。
【0050】
(4)癌治療装置における機械的マッサージと負圧投薬とを相互的に結合し、人体皮膚の角質層が鱗状の排列を呈し、抵抗力の大きい機械が摩擦力を抑制し、薬物分子が角質層に入り込むのを阻止する。負圧はそれとは逆に、このような配列を改善し、摩擦、押し出し効果を数十倍向上させる。負圧の作用の下では、皮膚伸び率が40%以内では皮膚の損傷を避けられる。加熱膨張に配合して角質層の隙間を拡大し、毛穴,汗腺の直径も相応に的に拡大する。したがって皮膚摩擦投薬の大分子抗癌薬物、栄養薬物が角質層を通して、皮下組織に入り込む条件を作り出す。治療装置は低中周波電流と、負圧皮膚投薬とを結合して、同時に治療を行う装置である。負圧は電気によって抽出、発生する。また、手で治療作用のある負圧ゴムボールを握りっても発生する。このような負圧は人体に対して漢方医の缶温灸の治療に類似する作用を生み出す。負圧ゴムボールは既存製品である。
【0051】
(5)癌治療装置における機械的マッサージと薬物治療とを相互的に結合する。癌治療の過程では、局所薬物注射、局所皮膚投薬は、手術、放射線治療、物理治療の対称的な効果にとって、欠かせない化学療法だが、従来技術においては、要の作用としては利用できない経口投入、点滴全身投薬方式が局所投薬に取って替わった。癌局所の全体機能の低下において、薬物はただ腫瘍の周囲に積み重なるだけで、血管に沿って腫瘍に入ることは決してできず、薬物利用率が十分の一に過ぎないことを招く。薬物の輸送と吸収利用は鍵となる化学要素治療の構成部分であり、局所投薬と皮膚投薬が必要である。浅い階層組織の必要に適した皮膚投薬治療法式では、外用薬物が霜状、水剤、或いはペースト剤であろうと、体外マッサージを利用して、薬物の医療効果を発揮しなければならない。従来の物理的浸透技術は、イオン導入、電気による穴形成、超音波投薬と皮膚浸透剤は単一の浸透促進要素に過ぎず、機械的マッサージ、押し出し、摩擦熱等の治療作用に欠け、その効果は制限され、分子量1000以上の薬物は皮膚に進入でき、今まで推し広め、応用して以来決して広範囲とではない。皮膚投薬における薬物マッサージは古称でペーストマッサージと言い、2000年前の中国漢の時代、ペースト技術による治療は広く採用され始めた。漢方医のペーストマッサージ原理と摩擦化学技術に基づいて、治療装置は機械的作用を採用して皮膚摩擦投薬をし、切り込み押し出し式摩擦ヘッドと薬物摩擦マットが摩擦して、熱を発生する。1800rpmの時、10秒以内に皮膚に対して45℃〜50℃加熱できる。6分間維持し、角質層を軟らかくして隙間を大きくする。押し出し力は同時に薬物分子を動かし、角質層を貫き、皮下組織に入り込む。静摩擦式摩擦ヘッドは同時に筋肉組織を揉み解し、内部熱を発生し、血液の循環を促進と薬物の吸収を促進する。ドイツのミュンヘン工業大学医学生物物理学部による研究では、新型皮膚投薬キャリアである伝送体を開発した。キャリアは穴直径が自体の五分の一の皮膚通路を変形して貫き、自身は完全に影響を受けず、大分子薬物は皮膚を通して全身と組織深い部位に投薬することを可能にした。詳しいキャリア製造方法について、『皮膚経由投薬新剤型』鄭俊民編集、人民衛生出版社1997年12月第一版;『薬剤学の発展と展望』,呉雷、平其能編集、化学工業出版社、現代生物技術と医薬科学技術出版センター2002年7月第一版(PP.38〜39)の概略紹介を参照。伝達体の類脂肪部分は20〜50mol%(10〜24w%)リン脂質酸基アマンチン(phosphatidylcholine)、適量の胆汁酸ナトリウムと3%〜7%のエタノール或いはプロパンジオールからなる。治療装置の皮膚摩擦投薬物理方式はこの伝達と結合して、著しい効果発揮する。
【0052】
(6)低階層と、高階層とを相互的に結合して治療する。浅い階層の部位の腫瘍に対して、皮膚摩擦投薬、静摩擦で筋肉を揉み解し、内部熱が発生し、血液のマイクロ循環を促す。直流電気、低中周波電気療法,加熱、負圧ゴムボール、磁気療法,抗癌薬物5-フッ素カルバミドメタジアジン(5-Fluorouracil )等;栄養薬物のビタミンC、D3、熱を生み血の巡りを促す薬物、皮膚投薬キャリアである伝達体との結合による全体治療を相互的に促進する。手術、放射線、化学治療による局所損害を除去し、病変部位の全体機能を回復する。適当な抗癌薬物を加えて、機能回復時、癌の拡散を防止できる。局所注射、介入投薬により抗癌投薬の量を増加する場合、機能回復と同時に癌の治療に直接作用できる。そして、同時に機械的摩擦の運動力を強化し、電気療法の超音波の加熱温度を高める。
【0053】
5ミリメートル以上の深い部位の腫瘍に対して、浅い部位の機能回復治療と同時に、無線周波と,マイクロ波と、超音波と、局所薬物注射と、介入投薬とを結合する方法を採用して、深い部位の機能回復の作用力を大きくすることができる。薬物介入治療と薬物局所注射を採用する場合、注射器で斜めに注射し、その針穴には絆創膏で貼り付け、治療装置による治療を妨げない。針なし注射、動脈注射、鞘内注射、腫瘍内注射を採用しても良い。浅い階層の機能回復治療と深い階層の機能回復治療が相互的に促進し同時に行われる場合、著しい効果の全体作用力を生み出す。浅い階層の作用力の促進欠けるため、深い階層の作用は制限を受ける。機械的、物理的治療の強度が著しく深さ、大きさを増すために、深い階層の部位の腫瘍に対して、栄養薬物、抗癌薬物を腫瘍の局所血管と周囲の関連するツボ,圧迫され痛む点に直接注射してもよい。血液循環を促進をすることによって吸収する。機能回復を確保した上で、抗癌薬物を主として、抗癌治療を行う。海外の臨床で証明されたように、患者の体温が42℃に達する場合、Doxorubicin、Bleomycin、ニトロソカルバミド等の抗癌薬物を用いた治療は、体温が37℃の時の効果より10〜100倍大きい。
【0054】
(7)回復機能と癌細胞破壊の抗損傷治療とを結合し応用する。因果関係によると、中期、晩期の癌の拡散、転移の発展は癌細胞増殖という内因と周囲機能低下という外因が相互作用の制約した全体結果である。単独な癌細胞破壊、抗損傷治療は、部分的因果関係の作用しか生み出せず、全体の全面的な因果関係の作用は生み出せない。したがって、癌細胞増殖抑制の内因と周囲機能回復の外因が相互による全体病因治療の促進を採用しなければならない。中、晩期の癌治療では、癌治療装置と手術、放射線治療、局所化学治療は対等的に配合し、共同に作用して、拡散、転移予防と機能回復時、単独で使用できる。その他の構造、型式も本発明の目的に達する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は本発明の癌の疾病の治療装置の正面図である。
【図2】図2は図1に示した同治療装置の切り込み押し出し式摩擦ヘッドの図である。
【図3】図3は図1に示した同治療装置の静摩擦式摩擦ヘッドの図である。
【図4】図4は重病の発病の部位と定位治療の位置の図である。
【図5】図5は全体の高度的な治療技術の見取り図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
本発明は図1に示した癌治療装置において、1は直流電流の切り込み押し出し式の摩擦ヘッド、2は低中周波静摩擦式摩擦ヘッド、3はマグネットシート付き摩擦ヘッド、4は薬剤付きガーゼ固定用クリップ、5は薬剤付きガーゼ、6は導線管、7はケース、8はスイッチ、9は制御装置、10は取っ手である。図2は直流電流の切り込み押し出し式摩擦ヘッドの図であり、図3は低中周波の静摩擦式摩擦ヘッドの図である。
【0057】
本発明の治療装置は下記の技術手段によって実現するものである。直流電流の切り込み押し出し式摩擦ヘッド1と、低中周波の静摩擦式摩擦ヘッド2と、マグネットシート付き摩擦ヘッド3とがケース7の内に平行に固定されている。それらの端部は同一の水平面に位置し、押し出し式摩擦ヘッド1は円状のケース7の外周に位置し、更に中には静摩擦式摩擦ヘッド2とマグネットシート付き摩擦ヘッド3は交差的に取り付けられ、ケース7内の中心位置にも押し出し式摩擦ヘッド1を取り付け、各摩擦ヘッドにマイクロモーターを配置し、摩擦ヘッドともそれぞれ導線管6を通して、直流、交流電流を通じて、取っ手10をしっかり握りスイッチ8をONにして動作させる。ケース7の下部に薬剤付きガーゼ固定用クリップ4を備え、固定用クリップ4に薬剤付きガーゼ5を備え、薬剤付きガーゼ5に薬物の溶液を有する。制御装置9は直流、交流電源と電圧、及びパルス電流の発生部と電流出力部を制御する。切り込み押し出し式摩擦ヘッド1は、動作角度が切り込みと押し出し作用の鋭角であり、湾曲した半月型を呈した斜面の突起を有し、「−」及び「人」又は「+」字状に配列し、金属材料と硬質プラスチック等の耐摩擦、耐腐食の材料を用い作製られている。静摩擦式摩擦ヘッド2は偏心式半円状の突起であり、薬剤付きガーゼ5と皮膚とをしっかり抑えつけ回転する。摩擦ヘッドの電極に金属、導電ゴム、導電布等の材料を用いて作製されている。導電ゴムは型プレスによって作動形状の摩擦ヘッドに作製されている。マグネットシート摩擦ヘッド3はマグネットシートを摩擦ヘッドに固定する。治療装置中の無線周波、マイクロ波、超音波治療装置及び負圧ゴムボールは、従来技術の既存製品であるから、直接購入ができ、治療装置と共に使用し治療することができる。
【0058】
本発明の作動原理は下記の通りである。
【0059】
(1)癌の疾病の治療装置の切り込み押し出し式摩擦ヘッドは皮膚表面で摩擦により熱を発生し、皮膚に浸透し投薬することに適宜しており、直流電流治療は、血管の拡張、血液の循環及び皮膚投薬の促進、局所組織の新陳代謝と抗菌作用の促進に適宜している。機械的作用と直流電流療法は方式が異なるが、治療部位の階層と目的は同じであり、肢体は双方の作用が必要であり、両方の相互的な結合により作用強度を著しく向上することができる。治療装置中のパルス直流電流導線が、切り込み押し出し式の金属摩擦ヘッドと接続し、共同的に作用する。
【0060】
(2)静摩擦式摩擦ヘッドは深層組織筋肉の揉み解しマッサージに適宜し、局所の薬物注射の吸収利用を促進する。低周波パルス電流治療の主な作用は神経を興奮させることにあり、即ち、筋肉組織はマッサージによって筋肉収縮を引き起こす。また、鎮痛、血液循環の促進をすることができる。中周波パルス電流の治療作用は低周波と同じであるが、皮下組織に更に深く進入し、治療効果が一層向上する。家庭用治療装置は、低周波と中周波を同時に発生する治療装置が多い。揉み解しマッサージと低中周波電気療法は2つの異なった方面から低下した筋肉組織の神経機能に対して回復を行い、著しい効果を生じる。低中周波電気療法において使用される電極板は偏心式半月状の突起の静摩擦ヘッドを作製し、導線に接続し、低中周波電気療法による神経刺激と、静摩擦の揉み解しマッサージによる筋肉緩和とを結合して全体治療となる。同時に、静摩擦ヘッドは金属で形状にして、パルス直流電流と相互的に結合して使用ことができる。
【0061】
(3)癌の疾病の治療装置の中の無線周波、マイクロ波、超音波治療装置は既存製品であり、癌治療中の必需要素であり、それらが無ければ、深い階層の治療及び全体治療を行うことができず、癌治療は部分的な治療になってしまう。
【0062】
(4)治療装置において、機械的、物理的治療は、局所の皮膚に浸透する投薬と、局所注射投薬と、化学薬物治療とを結合して全体となって、局所の機能回復の高度治療技術として形成されている。従来技術の手術と、放射線治療と、損傷保護治療とを対等的に結合し、癌治療を相互的に促進する。
【0063】
治療方法と具体的な手順は以下の通りである。
【0064】
1.浅い階層の部位の治療を行う場合、栄養薬物例えばビタミンD3、ビタミンC、血流促進などの薬物及び抗癌鎮痛薬物を治療部位又は治療装置の薬剤付きガーゼに塗布する。深い階層の部位を治療をする場合、局所薬物注射、薬物介入、及びマイクロ波、無線周波、超音波治療を用いる。
【0065】
2.治療装置のスイッチをONにする。先ず、浅い階層の治療でのゴムボールの負圧を操作して、直流電気療法による薬物マッサージ及び皮膚浸透の投薬と、磁気療法とを同時に行い、治療部位毎に治療時間は3〜5分である。そして、静摩擦マッサージにより筋肉を揉み解し弛める。低中周波電気療法により神経刺激及び加熱を行い、局所注射投薬について、部位毎に治療時間は3〜5分にし、同時に治療を行ってもよい。深い階層の局所薬物注射と、介入及び無線周波と、マイクロ波と、超音波治療とを相互的に結合して、同時に行い、治療時間は10〜15分にする。治療する時、必要に応じて各要素の作用強度を調整する。機能回復は適応性の刺激であり、患者が心地よく感じることを以って基準とする。肺癌患者と消化系癌患者は、酸素吸収レベル運動を同時に行い、呼吸機能と消化機能を向上させるべきである。
【0066】
3.日毎に1回で、治療期間毎に15回にし、手術、放射線治療、抗癌薬物の局所投薬を前後に交替して同時に行い、両方の治療は相互的に連続して中断分別することはできない。手術や放射線及び化学治療の前に行ってもよいし、その後に行ってもよい。治療の間隔は2〜5分で、患者の治療状況によって確定される。
【0067】
4.摩擦ヘッドの回転数を増加し、局所皮膚の浸透、注射による投薬量を増加させ、筋肉組織マッサージの深達度、及び低中周波の電気治療、無線周波、マイクロ波、超音波による神経刺激、加熱の作用強度を増大する。抗癌薬物を主として使用し、癌治療装置は単独に抗損傷、癌細胞破壊という癌治療を行うことができる。抗損傷治療は非適応性の刺激であり、患者は気持ちが悪いと感じる。
【0068】
5.病変部位の機能を回復する癌病因に対して治療は、各種の腫瘍の予防及び治療に適宜している。手術と放射線治療の可能性を失い、且つ大量な放射能による化学療法を受けられない体質の弱い患者に対して、機能回復を通して手術と、放射線及び化学治療とを行うことができる。全身に対する補助治療における経口投入薬物、点滴、栄養剤、健康活動は患者を対象として組み合わせて行う。
【0069】
本発明の実施例は以下の通りである。癌治療装置の機械的マッサージ方式を採用し、スピード調節スイッチ付き、「+」字状を呈し、波輪式突起状のスライド摩擦ヘッドを4本用いる。摩擦ヘッドの直径は1.5cmであり、摩擦薬剤付きガーゼが固定され、皮膚を保護する。これは「マッサージ治療装置」という特許で、番号がZL98110305.7である。摩擦ヘッドは、圧力が0.5kg/cm2、回転数が1500rpmの時、温度が6秒間以内で50℃に上昇し、摩擦布を通して体内に熱エネルギーを伝達する。摩擦ヘッドは、圧力が3kg/cm2、回転数が500rpmの時、摩擦力が深い筋肉層部位にまで達する。当該製品は、山東省食品医薬管理局の審査及び確認を経て、魯薬管(試)2000第020044号の認可文書を獲得している。青島市腫瘍病院で、医師によって腫瘍病巣の関連付近部位とツボにおいて、患者に対して治療を行った。時間が20分で、1日毎に1回で、15回を1つの治療期間とした。大多数の患者は手術、放射線及び化学療法を受けたことによって、体質が低下し、吐き気を催し、頭髪が抜け、食欲不振、激しい痛みに侵された。機能回復のマッサージを通して、患者の苦痛が軽減され、生存の質が向上され、放射線及び化学療法を容易に受入、且つその治療効果が比較的に良い。患者達は一般的に受け入れやすく、自分を実施させることができると希望し、医師達は一層改善及び発展させる意見を提出した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理治療と化学薬物治療によって、患者の病巣部とその周囲についての機能回復と抗損傷治療のためのものであり、直流電流切り込み押し出し式摩擦ヘッドと、低中周波静摩擦式ヘッドと、マグネットシート付き摩擦ヘッドと、薬剤付ガーゼ固定用クリップと、導線管と、ケースと、スイッチと、制御装置と、取っ手と、無線周波、マイクロ波、超音波治療装置と、負圧ゴムボールとが構成されている癌の治療装置において、
直流電流切り込み押し出し式摩擦ヘッド(1)と、低中周波静摩擦式摩擦ヘッド(2)と、マグネットシート付き摩擦ヘッド(3)とが平行にケース(7)の中に取り付けられ、その端部が同じ水平面に位置し、直流電線と切り込み押し出し式金属摩擦ヘッドが一体に接続され、円形ケース(7)の外周及び中心に位置し、低中周波電極板により製作された偏心式半円状凸起静摩擦ヘッド(2)がマグネットシート付き摩擦ヘッド(3)と交差的に取り付けられ、各摩擦ヘッドにモーターを備えられ、それぞれ導線管(6)によって直流電流、交流電流を流し、しっかりとハンドル(10)を握り、スイッチをONにして動作させることと、
ケース(7)の下部に薬剤付きガーゼ固定クリップ(4)と、薬剤付きガーゼ(5)とを有し、薬剤付きガーゼ(5)に液体薬物が付けられ、制御装置(9)が直流、交流電源と、電圧と、脈動電流発生部と、電流輸出部とを制御することと、
直流電流切り込み押し出し式摩擦ヘッド(1)の作動角度が切り込みと押し出しからなる鋭角であり、斜め突起付き湾曲な半円状を呈し、「−」及び「人」又は「+」の字状に配列され、低中周波静摩擦式摩擦ヘッド(2)は導電ゴムにより動作可能形状の摩擦ヘッドに製作され、マグネットシート付き摩擦ヘッド(3)はマグネットシートが摩擦ヘッドに固定されていることとを特徴とする癌の治療装置。
【請求項2】
直流電流切り込み押し出し式摩擦ヘッドが金属材料及び耐腐食、耐摩擦の硬質プラスチックにより作製されていることを特徴とする請求項1に記載の癌の治療装置。
【請求項3】
静摩擦式摩擦ヘッドを脈動直流電流と組み合わせることができることを特徴とする請求項1に記載の癌の治療装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−508918(P2010−508918A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535547(P2009−535547)
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【国際出願番号】PCT/CN2007/003135
【国際公開番号】WO2008/058452
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(509131948)
【出願人】(509131959)
【出願人】(509131960)
【出願人】(509131971)
【Fターム(参考)】