説明

癌をキュプレドキシンで予防するための組成物および方法

本発明は、カーゴ化合物を癌細胞に送達するための方法および材料を開示する。カーゴ化合物の送達は、キュプレドキシンに由来するタンパク質伝達ドメインを使用することによって達成される。カーゴ化合物は、核酸および特にDNA, RNA またはアンチセンスであってもよい。更に本発明は、癌を治療する及び癌を診断するための方法を開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
キュプレドキシンのバリアント、誘導体、または構造上の均等物である単離されたペプチドであって、哺乳類組織において前悪性傷害の発生を阻害できる単離されたペプチド。
【請求項2】
請求項1に記載の単離されたペプチドであって、前記キュプレドキシンが、アズリン, シュードアズリン, プラストシアニン, ラスティシアニン, Laz, アウラシアニン, ステラシアニンおよびキュウリ塩基性タンパク質(cucumber basic protein)からなる群から選択される単離されたペプチド。
【請求項3】
請求項2に記載の単離されたペプチドであって、前記キュプレドキシンがアズリンである単離されたペプチド。
【請求項4】
前記キュプレドキシンは緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa), Alcaligenes faecalis, Achromobacter xylosoxidan, Bordetella bronchiseptica, Methylomonas sp., Neisseria meningitidis, Neisseria gonorrhea, Pseudomonas fluorescens, Pseudomonas chlororaphis, Xylella fastidiosaおよびVibrio parahaemolyticusからなる群から選択される生物体に由来する、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項5】
緑膿菌に由来する、請求項4に記載の単離されたペプチド。
【請求項6】
配列番号1、3〜19からなる群から選択されるペプチドの一部である、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項7】
配列番号1、3〜19からなる群から選択される配列と少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項8】
前記キュプレドキシンの短縮型である、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項9】
前記ペプチドは約 10 残基以上で約 100 残基以下である、請求項8に記載の単離されたペプチド。
【請求項10】
緑膿菌のアズリン残基50〜77, 緑膿菌のアズリン残基50〜67, 緑膿菌のアズリン残基36〜88, および配列番号20〜24からなる群から選択される配列を含む、請求項8に記載の単離されたペプチド。
【請求項11】
緑膿菌のアズリン残基50〜77, 緑膿菌のアズリン残基50〜67, 緑膿菌のアズリン残基36〜88, および配列番号20〜24からなる群から選択される配列からなる、請求項10に記載の単離されたペプチド。
【請求項12】
残基50〜77, 残基50〜67および残基36〜88からなる群から選択される緑膿菌アズリンの領域と均等(equivalent)なキュプレドキシンの残基を含む、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項13】
請求項1に記載の少なくとも1つのキュプレドキシンまたはペプチドを薬学的に許容される担体中に含んでいる薬学的組成物。
【請求項14】
少なくとも2つのキュプレドキシンまたはペプチドを含む、請求項13に記載の薬学的組成物。
【請求項15】
前記薬学的組成物が静脈内投与のために製剤化される、請求項13に記載の薬学的組成物。
【請求項16】
前記キュプレドキシンは緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa), Alcaligenes faecalis, Achromobacter xylosoxidan, Bordetella bronchiseptica, Methylomonas sp., Neisseria meningitidis, Neisseria gonorrhea, Pseudomonas fluorescens, Pseudomonas chlororaphis, Xylella fastidiosaおよびVibrio parahaemolyticusからなる群から選択される生物体に由来する、請求項13に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
前記キュプレドキシンが緑膿菌に由来する、請求項16に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
請求項13に記載の薬学的組成物であって、前記キュプレドキシンが配列番号1、3〜19からなる群から選択される薬学的組成物。
【請求項19】
哺乳類の患者を治療するための方法であって、前記患者に治療上効果的な量の請求項13に記載の薬学的組成物を投与することを備える方法。
【請求項20】
前記患者がヒトである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記患者が一般的な集団よりも癌を発生するリスクが高い、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記癌がメラノーマ, 乳房癌, 膵臓癌, グリア芽細胞腫, 星細胞腫, 肺癌, 結腸直腸癌, 首および頭部癌(neck and head), 膀胱癌, 前立腺癌, 皮膚癌, および子宮頚癌から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記患者が少なくとも一つの危険性が高い特性(high risk feature)を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記患者が前悪性傷害を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記患者は癌または前悪性傷害が治癒している、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
請求項19に記載の方法であって、前記薬学的組成物が静脈内注射, 筋肉内注射, 皮下注射, 吸入, 局所的投与, 経皮性のパッチ, 坐剤, 硝子体注射および経口投与からなる群から選択される様式で投与される方法。
【請求項27】
投与の様式が静脈内注射である、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
請求項21に記載の方法であって、前記薬学的組成物は少なくとも一つの他の化学予防薬と共投与される方法。
【請求項29】
請求項26に記載の方法であって、前記薬学的組成物は別の化学予防薬とおよそ同時に投与される方法。
【請求項30】
請求項13に記載の組成物をバイアル中に含んでいるキット。
【請求項31】
前記キットが静脈内投与のために設計される、請求項30に記載のキット。
【請求項32】
癌の発生を研究するための方法であって、哺乳類細胞を請求項 1に記載のキュプレドキシンまたはペプチドと接触させること;及び前悪性および悪性の細胞の発生を測定することを含んでいる方法。
【請求項33】
前記細胞がヒト細胞である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記細胞が乳腺細胞である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記細胞が誘導されて癌を発生する、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
請求項1に記載のペプチドをコード化する発現ベクター。
【請求項37】
キュプレドキシンのバリアント、誘導体、または構造上の均等物である単離されたペプチドであって;カーゴ化合物とカップルされ、哺乳類の癌細胞に選択的に進入できる単離されたペプチド。
【請求項38】
前記キュプレドキシンは緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa), Alcaligenes faecalis, Achromobacter xylosoxidan, Bordetella bronchiseptica, Methylomonas sp., Neisseria meningitidis, Neisseria gonorrhea, Pseudomonas fluorescens, Pseudomonas chlororaphis, Xylella fastidiosaおよびVibrio parahaemolyticusからなる群から選択される生物体に由来する、請求項37に記載の単離されたペプチド。
【請求項39】
請求項37に記載の単離されたペプチドであって、前記キュプレドキシンがアズリンである単離されたペプチド。
【請求項40】
請求項39に記載の単離されたペプチドであって、前記アズリンが緑膿菌に由来する単離されたペプチド。
【請求項41】
配列番号 25を含む、請求項37に記載の単離されたペプチド。
【請求項42】
配列番号 25からなる、請求項37に記載の単離されたペプチド。
【請求項43】
前記キュプレドキシンの短縮型である、請求項37に記載の単離されたペプチド。
【請求項44】
前記ペプチドは約 10 残基以上で約 100 残基以下である、請求項37に記載の単離されたペプチド。
【請求項45】
緑膿菌のアズリン残基50〜77(配列番号2), 緑膿菌のアズリン残基50〜67(配列番号25), 緑膿菌のアズリン残基36〜88(配列番号26), および配列番号20〜24からなる群から選択される配列を含む、請求項37に記載の単離されたペプチド。
【請求項46】
前記カーゴ化合物がDNAまたはRNAである、請求項37に記載の組成物。
【請求項47】
前記カーゴ化合物がアンチセンス分子である、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
前記カーゴ化合物が哺乳類の癌細胞を遅延させる又は殺傷する、請求項37に記載の組成物。
【請求項49】
前記カーゴ化合物が細胞毒性薬である、請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
前記カーゴ化合物がタンパク質, リポタンパク質, ポリペプチド, ペプチド, ポリサッカライド, 核酸, 色素, 微小粒子, ナノ粒子, 毒素および薬物からなる群から選択される、請求項37に記載の組成物。
【請求項51】
前記カーゴ化合物がタンパク質およびポリペプチドからなる群から選択され、前記ペプチドが前記カーゴ化合物に連結されて融合タンパク質を形成する、請求項37に記載の組成物。
【請求項52】
前記カーゴ化合物が毒素である、請求項37に記載の組成物。
【請求項53】
前記カーゴ化合物が検出可能な物質である、請求項37に記載の組成物。
【請求項54】
請求項37に記載の組成物および薬学的に許容される担体を含んでいる薬学的組成物。
【請求項55】
細胞(a cell)または複数細胞(cells)を請求項37に記載の組成物と接触させることを備える方法。
【請求項56】
請求項55に記載の方法であって、前記細胞または複数細胞は癌に罹患している患者から由来し、さらに前記細胞または複数細胞を前記患者に再導入することを備える方法。
【請求項57】
前記細胞が癌細胞である、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
請求項57に記載の方法であって、前記細胞が骨肉腫細胞, 肺の癌腫細胞, 結腸の癌腫細胞, リンパ腫細胞, 白血病細胞, 軟部組織の肉腫細胞, 乳房の癌腫細胞, 肝臓の癌腫細胞, 膀胱の癌腫細胞, メラノーマ細胞, 脳腫瘍細胞および前立腺の癌腫細胞からなる群から選択される癌細胞である方法。
【請求項59】
癌を伴う患者を治療する方法であって、請求項37に記載の組成物が前記患者に治療上効果的な量で投与される方法。
【請求項60】
請求項59に記載の方法であって、前記複合体が静脈内、局所、皮下、筋肉内、および腫瘍内からなる群から選択される経路で投与される方法。
【請求項61】
請求項59に記載の方法であって、前記複合体は、別の癌治療と共に共投与される方法。
【請求項62】
患者の癌を画像処理するための方法であって、請求項53に記載の組成物が前記患者に投与され、前記カーゴ化合物の位置が検出される方法。
【請求項63】
請求項62に記載の方法であって、前記カーゴ化合物はX線造影剤であり、前記カーゴ化合物の位置がX線CTで検出される方法。
【請求項64】
請求項62に記載の方法であって、前記カーゴ化合物は磁気共鳴映像法の造影剤であり、前記カーゴ化合物の位置がMRIで検出される方法。
【請求項65】
請求項62に記載の方法であって、前記カーゴ化合物は超音波造影剤であり、前記カーゴ化合物の位置が超音波画像処理で検出される方法。
【請求項66】
癌を診断するための方法であって、細胞を請求項53に記載の組成物と接触し、前記カーゴ分子の位置が検出される方法。
【請求項67】
請求項37に記載の組成物を含んでいる試薬を具備するキット。
【請求項68】
請求項67に記載のキットであって、薬学的に許容されるアジュバントまたは賦形剤を含んでいる試薬をさらに具備するキット。
【請求項69】
請求項67に記載のキットであって、前記試薬を投与するためのビヒクルをさらに具備するキット。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8a】
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【図8b】
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【図8c】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−518123(P2010−518123A)
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−549275(P2009−549275)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/053493
【国際公開番号】WO2008/098216
【国際公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願人】(500106802)ザ・ボード・オブ・トラスティーズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・イリノイ (15)
【Fターム(参考)】