発光表示装置
【課題】トランジスタのしきい値電圧を補償して一つの画素回路を介して複数の発光素子が発光するようにした発光表示装置を提供する。
【解決手段】行方向に配列されて走査信号を伝達する走査線と、列方向に配列されるデータ信号を伝達するデータ線と、行方向に配列されて第1及び第2発光制御信号を伝達する第1及び第2発光制御線を含み、前記走査線と前記データ線によって定義される領域に形成される複数の画素を具備する画像表示部100aを含み、前記画素は、走査信号、データ信号、前記第1及び第2発光制御信号、第1電源の伝達を受けて電流を駆動する駆動回路と、を含む。
【解決手段】行方向に配列されて走査信号を伝達する走査線と、列方向に配列されるデータ信号を伝達するデータ線と、行方向に配列されて第1及び第2発光制御信号を伝達する第1及び第2発光制御線を含み、前記走査線と前記データ線によって定義される領域に形成される複数の画素を具備する画像表示部100aを含み、前記画素は、走査信号、データ信号、前記第1及び第2発光制御信号、第1電源の伝達を受けて電流を駆動する駆動回路と、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発光表示装置に関し、より詳細には、トランジスタのしきい値電圧を補償して一つの画素回路を介して複数の発光素子が発光するようにした発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、陰極線管に比べて重さと容積が小さな各種平板表示装置等が開発されており、特に、発光効率、輝度及び視野角がすぐれ、応答速度が速い発光表示装置が注目されている。
【0003】
発光素子は、光を発散する薄膜である発光層がカソード電極とアノード電極の間に位置する構造を持って、発光層に電子及び正孔を入れ込んでこれらを再結合させることで、励起磁が生成され、励起磁の低いエネルギーに落ちながら発光する特性を持っている。
【0004】
図1は、従来の技術による発光表示装置の一部分を示す構成図である。
図1を参照して説明すれば、4個の画素が接して形成され、各画素は、発光素子OLED及び画素回路を含む。
【0005】
画素回路は、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3及びキャパシターCstを含む。そして、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2及び第3トランジスタT3は、それぞれゲート、ソース及びドレインを持ち、キャパシターCstは第1電極と第2電極を持つ。
【0006】
各画素は、同じ構成をして一番左側上位にある画素を説明すれば、第1トランジスタT1は、ソースが電源供給線Vddに連結され、ドレインが第3トランジスタT3のソースに連結され、ゲートが第1ノードAに連結される。第1ノードAは、第2トランジスタT2のドレインに連結される。
【0007】
第1トランジスタT1は、データ信号に対応する電流を発光素子OLEDに供給する機能を遂行する。
【0008】
第2トランジスタT2は、ソースがデータ線D1に連結され、ドレインが第1ノードAに連結され、ゲートは第1走査線S1に連結される。そして、ゲートに印加される走査信号によってデータ信号を第1ノードAに伝達する。
【0009】
第3トランジスタT3は、ソースが第1トランジスタT1のドレインに連結され、ドレインは発光素子OLEDのアノード電極に連結され、ゲートが発光制御線E1に連結され、発光制御信号に応答する。したがって、発光制御信号によって第1トランジスタT1から発光素子OLEDへ流れる電流の流れを制御して発光素子OLEDの発光を制御する。
【0010】
キャパシターCstは、第1電極が電源供給線Vddに連結され、第2電極が第1ノードAに連結される。そして、データ信号による電荷を充電し、充電された電荷によって一フレームの時間の間、第1トランジスタT1のゲートに信号を印加するようになって第1トランジスタT1の動作を一フレームの時間の間維持させる。
【0011】
しかしながら、このような従来の発光表示装置に採用された画素は、一つの画素回路に一つの発光素子OLEDが連結され、複数の発光素子を発光させるためには複数の画素回路が必要であり、画素回路を具現する素子の数が多くなるという問題点がある。また、画素行に一つの発光制御線が連結されることによって、発光制御線による発光表示装置の開口率が落ちるという問題点がある。
【0012】
一方、従来の技術を記載した文献としては、下記特許文献1および2がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0093791号明細書
【特許文献2】特開2002−215096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明は、前記従来の技術の問題点を解決するために創出されたものであり、その目的は、トランジスタのしきい値電圧を補償してしきい値電圧の偏差に関係なく、発光素子に電流が流れるようにして輝度を均一にさせて、一つの画素回路を介して複数の発光素子が発光するようになって発光表示装置の素子数を減らし、データ線の数と画素電源線の数を減らし、データ駆動部の大きさを小さく具現して開口率を高める画素及び発光表示装置を提供することである。
【0015】
また、本発明のまた他の目的は、複数の発光素子の発光時点を調節して色分離現象を最小化する画素及び発光表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記目的を果たすための技術的手段として本発明の第1側面は、行方向に配列されて走査信号を伝達する走査線と、列方向に配列されるデータ信号を伝達するデータ線と、行方向に配列されて第1及び第2発光制御信号を伝達する第1及び第2発光制御線を含み、前記走査線と前記データ線によって定義される領域に形成される複数の画素を具備する画像表示部を含み、前記画素は、走査信号、データ信号、前記第1及び第2発光制御信号、第1電源の伝達を受けて電流を駆動する駆動回路と、前記駆動回路に連結され、前記電流の伝達を受け、前記第1及び第2発光制御信号によって前記電流を選択的に伝達するスイッチング回路と、互いに異なる2個の行ラインに位置し、前記スイッチング回路に連結され、前記スイッチング回路の動作によって前記電流の伝達を受けて発光する第1及び第2発光素子を含み、前記駆動回路は、ゲートに印加される第1電圧に対応して前記第1電源の伝達を受けて前記2個の発光素子に駆動電流を選択的に供給する第1トランジスタと、第1走査信号によってデータ信号を選択的に前記第1トランジスタの第1電極に伝達する第2トランジスタと、前記第1走査信号によって選択的に前記第1トランジスタをダイオード連結させる第3トランジスタと、前記第1トランジスタの第1電極にデータ電圧が印加される間に、前記第1トランジスタのゲートに印加された電圧を格納して前記発光素子の発光期間の間前記第1トランジスタの前記ゲートに前記格納された電圧が維持されるようにするキャパシターと、第2走査信号によって選択的に前記キャパシターに初期化信号を伝達する第4トランジスタと、前記第1発光制御信号によって前記第1電源を選択的に前記第1トランジスタに伝達する第5トランジスタと、前記第2発光制御信号によって前記第1電源を選択的に前記第1トランジスタに伝達する第6トランジスタを含むことを特徴とする。
【0017】
また、前記目的を果たすための技術的手段として本発明の第2側面は、行方向に配列されて走査信号を伝達する走査線と、列方向に配列されるデータ信号を伝達するデータ線と、行方向に配列されて第1及び第2発光制御信号を伝達する第1及び第2発光制御線を含み、前記走査線と前記データ線によって定義される領域に形成される複数の画素を具備する画像表示部を含み、前記画素は、走査信号、データ信号、前記第1及び第2発光制御信号、第1電源の伝達を受けて電流を駆動する駆動回路と、前記駆動回路に連結され、前記電流の伝達を受け、前記第1及び第2発光制御信号によって前記電流を選択的に伝達するスイッチング回路と、互いに異なる2個の行ラインに位置し、前記スイッチング回路に連結され、前記スイッチング回路の動作によって前記電流の伝達を受けて発光する第1及び第2発光素子を含み、前記一つの駆動回路は、第1電極と第2電極は第1ノードと第2ノードに連結され、第3電極は第3ノードに連結される第1トランジスタと、第1電極と第2電極は、データ線と第2ノードに連結され、第3電極は第1走査線に連結される第2トランジスタと、第1電極と第2電極は、前記第1ノードと前記第3ノードに連結され、第3電極は前記第1走査線に連結される第3トランジスタと、第1電極と第2電極は第3ノードと初期化信号線に連結され、第3電極は第2走査線に連結される第4トランジスタと、第1電極は前記第1電源に連結され、第2電極は前記第3ノードに連結されるキャパシターと、第1電極と第2電極は、前記第2ノードと第1電源に連結され、第3電極は第1発光制御線に連結される第5トランジスタと、第1電極と第2電極は、前記第2ノードと第1電源に連結され、第3電極は第2発光制御線に連結される第6トランジスタを含むことを特徴とする。
【0018】
また、前記目的を果たすための技術的手段として本発明の第3側面は、行方向に配列されて走査信号を伝達する走査線と、列方向に配列されるデータ信号を伝達するデータ線と、行方向に配列されて第1及び第2発光制御信号を伝達する第1及び第2発光制御線を含み、前記走査線と前記データ線によって定義される領域に形成される複数の画素を具備する画像表示部を含み、前記画素は、走査信号、データ信号、前記第1及び第2発光制御信号、第1電源の伝達を受けて電流を駆動する駆動回路と、前記駆動回路に連結され、前記電流の伝達を受け、前記第1及び第2発光制御信号によって前記電流を選択的に伝達するスイッチング回路と、互いに異なる2個の行ラインに位置し、前記スイッチング回路に連結され、前記スイッチング回路の動作によって前記電流の伝達を受けて発光する第1及び第2発光素子を含み、前記一つの駆動回路は、第1電極と第2電極は、第1ノードと第2ノードに連結され、第3電極は第3ノードに連結される第1トランジスタと、第1電極と第2電極は、データ線と前記第1ノードに連結され、第3電極は第1走査線に連結される第2トランジスタと、第1電極と第2電極は、前記第2ノードと前記第3ノードに連結され、第3電極は前記第1走査線に連結される第3トランジスタと、第1電極と第2電極は、前記第3ノードと初期化信号線に連結され、第3電極は第2走査線に連結される第4トランジスタと、第1電極は、前記第1電源に連結され、第2電極は前記第3ノードに連結されるキャパシターと、第1電極と第2電極は、前記第2ノードと前記第1電源に連結され、第3電極は前記第1発光制御線に連結される第5トランジスタと、第1電極と第2電極は、前記第2ノードと前記第1電源に連結され、第3電極は前記第2発光制御線に連結される第6トランジスタを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
上述したように、本発明による発光表示装置によれば、トランジスタのしきい値電圧を補償してしきい値電圧の偏差に関係なく、発光素子に電流が流れるようにして輝度を均一にさせ、一つの画素回路を介して複数の発光素子が発光するようになってデータ線の数と画素電源の数を減らすことができる。
【0020】
特に、一つの画素回路に4個の発光素子が連結されることによって発光表示装置の画素回路の数が減るようになって、一つの発光素子に一つの画素回路が連結される従来の技術より必要とする素子の数をさらに少なくし、画素回路の数が減少することによって信号を伝達する走査線、データ線及び発光制御線の数が減るようになって走査駆動部とデータ駆動部の大きさを小さく具現することができ、不要な空間を減らすことができるようになる。
【0021】
また、本発明によれば、配線の数が減少することによって発光表示装置の開口率が高くなる。
【0022】
そして、データ線の数が減ってデータ駆動部の大きさを小さく具現することができ、発光表示装置の製造コストを低減することができる。
【0023】
また、発光素子の発光順序を調節して発光表示装置の色分離現象を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】従来の技術による発光表示装置の一部分を示す構成図である。
【図2】本発明による発光表示装置の第1実施形態を示す構造図である。
【図3】図2の発光表示装置に採用された画素の第1実施形態を示す回路図である。
【図4】図2の発光表示装置に採用された画素の第2実施形態を示す回路図である。
【図5】図3及び図4に示された画素の動作を示すタイミング図である。
【図6】図3及び図4の画素がNMOS形態のトランジスタに具現された場合のタイミング図である。
【図7】本発明による発光表示装置の発光過程を示すタイミング図である。
【図8A】発光表示装置の一つのフレームを二つのサブフィールドに区分して示した図である。
【図8B】発光表示装置の一つのフレームを二つのサブフィールドに区分して示した図である。
【図9】本発明による発光表示装置の第2実施形態を示す構造図である。
【図10】本発明による発光表示装置の第3実施形態を示す構造図である。
【図11】図9の発光表示装置に採用された画素の実施形態を示す回路図である。
【図12】図11に示された画素が採用された発光表示装置に伝達される信号の波形を示す波形図である。
【図13】図10の発光表示装置に採用された画素の第1実施形態を示す回路図である。
【図14】図10の発光表示装置に採用された画素の第2実施形態を示す回路図である。
【図15】図13及び図14に示された画素が採用された発光表示装置に伝達される信号の波形を示す波形図である。
【図16A】図9に示された発光表示装置においての発光過程を示す図である。
【図16B】図9に示された発光表示装置においての発光過程を示す図である。
【図16C】図9に示された発光表示装置においての発光過程を示す図である。
【図16D】図9に示された発光表示装置においての発光過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態を添付した図を参照して説明する。
【0026】
図2は、本発明による発光表示装置の構造を示す構造図である。
図2を参照して説明すれば、本発明による発光表示装置は画像表示部100a、データ駆動部200a、走査駆動部300aを含む。
【0027】
画像表示部100aは、行方向に配列された複数の走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Sn、行方向に配列された複数の第1発光制御線E11、E12、 ...E1n-1、E1n及び複数の第2発光制御線E21、E22、...E2n-1、E2nと列方向に配列された複数のデータ線D1、D2、...Dm-1、Dm、画素電源を供給する複数の画素電源(図示せず)、複数の画素回路110aを含む。各画素回路110aには第1及び第2発光素子が連結される。
【0028】
走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Sn、データ線D1、D2、...Dm-1、Dm及び画素電源線から伝達される走査信号、データ信号及び画素電源が画素回路110aに伝達され、画素回路110aに含まれている第2トランジスタ(図示せず)によってデータ信号に対応する駆動電流を生成し、第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1n及び第2発光制御線E21、E22、...E2n-1、E2nによって伝達される第1発光制御信号及び第2発光制御信号によって駆動電流が発光素子に伝達されて画像が表現される。
【0029】
一つの画素回路110aには、第1及び第2発光素子が連結され、第1及び第2発光素子は同じ列ラインの互いに異なる行ラインに位置する。そして、第1及び第2発光素子は同じ色を発光する。
【0030】
したがって、一つの画素回路110aを介して2個の発光素子に電流を供給するので、画素回路110aの数を減らすことができ、画像表示部100aの開口率を高めることができる。そして、2個の発光素子は、同じ色を発光して同じ列に位置するので、一つのデータ線を介して同じ色が入力され、ガンマ補正が容易になる。
【0031】
データ駆動部200aは、データ線D1、D2、...Dm-1、Dmに連結され、画像表示部100aにデータ信号を伝達する。
【0032】
走査駆動部300aは、画像表示部100aの側面に構成され、走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Sn、第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1n及びn個の第2発光制御線E21、E22、...E2n-1、E2nに連結され、走査信号、第1発光制御信号及び第2発光制御信号を画像表示部100aに印加して画像表示部100aの行を順次選択し、選択された行にはデータ駆動部200aによってデータ信号が印加されて画素回路110aがデータ信号と第1及び第2発光制御信号に応答して発光する。
【0033】
図3は、本発明による発光表示装置に採用された画素の第1実施形態を示す回路図である。図3を参照して説明すれば、画素110は画素回路と発光素子を含む。
【0034】
画素回路は、駆動回路111a、第1スイッチング回路112a、第2スイッチング回路113aに区分され、駆動回路111aは第1ないし第6トランジスタM11ないしM61と、キャパシターCstaを含み、第1スイッチング回路112aは第7トランジスタM71を含み、第2スイッチング回路113aは第8トランジスタM81を含む。各トランジスタはソース、ドレイン及びゲートを具備する。そして、キャパシターCstaは第1電極と第2電極を具備する。
【0035】
第1ないし第8トランジスタM11ないしM81のドレインとソースは物理的に差がなく、ソース及びドレインをそれぞれ第1及び第2電極と称することができる。
【0036】
第1トランジスタM11は、ソースが第2ノードB1に連結され、ドレインが第1ノードA1に連結され、ゲートは第3ノードC1に連結され、第3ノードC1の電圧によって第2ノードB1から第1ノードA1に電流を流れるようにする。
【0037】
第2トランジスタM21は、ソースがデータ線Dmに連結され、ドレインは第2ノードB1に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号によってスイッチング動作をし、データ線Dmを介して伝達されるデータ信号を選択的に第2ノードB1に伝達する。
【0038】
第3トランジスタM31は、ソースが第3ノードC1に連結され、ドレインは第1ノードA1に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによって第1ノードA1と第3ノードC1の電位を等しくし、第1トランジスタM11がダイオード連結されるようにする。
【0039】
第4トランジスタM41は、ソースとゲートが第2走査線Sn-1に連結され、ドレインは第3ノードC1に連結され、第3ノードC1に初期化信号を伝達する。
【0040】
初期化信号は、第1走査信号snが入力される行より1行先の行に入力される第2走査信号sn-1であり、第2走査線Sn-1は第1走査線Snが連結された行より1行先の行に連結される走査線を意味する。
【0041】
第5トランジスタM51は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB1に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって画素電源を第2ノードB1に選択的に伝達する。
【0042】
第7トランジスタM71は、ソースが第1ノードA1に連結され、ドレインは第1発光素子OLED11に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって第1ノードA1を介して入力される電流を第1発光素子OLED11に伝達する。
【0043】
第6トランジスタM61は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB1に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって画素電源を第2ノードB1に選択的に伝達する。
【0044】
第8トランジスタM81は、ソースが第1ノードA1に連結され、ドレインは第2発光素子OLED21に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって第1ノードA1を介して入力される電流を第2発光素子OLED21に伝達する。
【0045】
キャパシターCstaは、第1電極は画素電源線Vddに連結され、第2電極は第3ノードC1に連結され、第4トランジスタM41を介して伝達される初期化信号によってキャパシターCstaが初期化される。そして、キャパシターCstaは第1トランジスタM11のゲートに印加される電圧を一定期間維持する。
【0046】
発光素子は、第1発光素子OLED11と第2発光素子OLED21に区分され、第1発光素子OLED11と第2発光素子OLED21は、第7トランジスタM71と第8トランジスタM81に連結され、電流の伝達を受けて、第1発光制御線E1nと第2発光制御線E2nを介して電流の入力が制御される。そして、第1発光素子OLED11と第2発光素子OLED21は同じ列ラインの互いに異なる行ラインに位置する。
【0047】
図4は、図2の発光表示装置に採用した画素の第2実施形態を示す回路図である。図4を参照して説明すれば、画素は画素回路と発光素子を含む。
【0048】
画素回路は、駆動回路111b、第1スイッチング回路112b、第2スイッチング回路113bに区分され、駆動回路111bは第1ないし第6トランジスタM12ないしM62とキャパシターCstbを含み、第1スイッチング回路112bは、第7トランジスタM72を含み、第2スイッチング回路113bは、第8トランジスタM82を含む。
【0049】
各トランジスタは、ソース、ドレイン及びゲートを具備する。そして、キャパシターCstbは第1電極と第2電極を具備する。
【0050】
第1ないし第8トランジスタM12ないしM82のドレインとソースは、物理的に差がなく、ソース及びドレインをそれぞれ第1及び第2電極と称することができる。
【0051】
第1トランジスタM12は、ドレインが第1ノードA2に連結され、ソースが第2ノードB2に連結され、ゲートは第3ノードC2に連結され、第3ノードC2の電圧によって第2ノードB2から第1ノードA2に電流を流れるようにする。
【0052】
第2トランジスタM22は、ソースがデータ線Dmに連結され、ドレインは第1ノードA2に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号によってスイッチング動作をし、データ線Dmを介して伝達されるデータ信号を選択的に第1ノードA2に伝達する。
【0053】
第3トランジスタM32は、ソースが第2ノードB2に連結され、ドレインは第3ノードC2に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによって第2ノードB2と第3ノードC2の電位を等しくして第1トランジスタM12がダイオード連結されるようにする。
【0054】
第4トランジスタM42は、ソースが発光素子のアノード電極に連結され、ゲートが第2走査線Sn-1に連結され、ドレインは第3ノードC2に連結される。そして、第4トランジスタM42は第2走査線Sn-1によって伝達される第2走査信号sn-1によって第3ノードC2に発光素子に電流が流れない時の発光素子とカソード電極Vssとの間の電圧を伝達し、発光素子とカソード電極Vssの間の電圧を初期化信号として使用する。
【0055】
第5トランジスタM52は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB2に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって画素電源を第2ノードB2に選択的に伝達する。
【0056】
第7トランジスタM72は、ソースが第1ノードA2に連結され、ドレインは第1発光素子OLED12に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって第1ノードA2を介して入力される電流を第1発光素子OLED12に伝達する。
【0057】
第6トランジスタM62は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB2に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって画素電源を第2ノードB2に選択的に伝達する。
【0058】
第8トランジスタM82は、ソースが第1ノードA2に連結され、ドレインは第2発光素子OLED22に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって第1ノードA2を介して入力される電流を第2発光素子OLED22に伝達する。
【0059】
キャパシターCstbは、第1電極は画素電源線Vddに連結され、第2電極は第3ノードC2に連結され、第4トランジスタM42を介して伝達される初期化信号によってキャパシターCstbが初期化される。そして、キャパシターCstbは第1トランジスタM12のゲート電圧を一定期間維持する。
【0060】
発光素子は、第1発光素子OLED12と第2発光素子OLED22に区分され、第1発光素子OLED12と第2発光素子OLED22は第7トランジスタM72と第8トランジスタM82に連結され、電流の伝達を受けて第1発光制御線E1nと第2発光制御線E2nを介して電流の入力が制御される。そして、第1発光素子OLED12と第2発光素子OLED22は同じ列ラインの互いに異なる行ラインに位置する。
【0061】
図5は、図3及び図4に示された画素の動作を示すタイミング図である。
図5を参照して説明すれば、画素は第1走査信号sn、第2走査信号sn-1、第1発光制御信号e1n及び第2発光制御信号e2nによって動作する。また、画素回路の動作は、第1発光素子OLED11、OLED12が動作する第1区間Ta1と第2発光素子OLED21、OLED22が発光する第2区間Ta2に区分される。
【0062】
まず、第1区間Ta1から説明すれば、第2走査信号sn-1はハイ信号からロー信号に転換され、第1走査信号sn、第1発光制御信号e1n及び第2発光制御信号e2nはハイ信号を維持し、第4トランジスタM41、M42がオン状態になって第3ノードC1、C2に初期化信号を伝達してキャパシターCsta、Cstbが初期化されるようにする。この時、図3の場合、初期化信号は第2走査信号sn-1に具現され、図4の場合、初期化信号は第1及び第2発光制御信号e1n及びe2nによって第7トランジスタM72と第8トランジスタM82がオフ状態である時の発光素子OLED22に印加された電圧で具現することができる。
【0063】
その後、第1区間Ta1で第2走査信号sn-1がロー信号からハイ信号に転換された後、直ちに第1走査信号snはハイ信号からロー信号に転換され、第1発光制御信号e1nと第2発光制御信号e2nはハイ信号を維持し、第2トランジスタM21、M22と第3トランジスタM31、M32がオン状態になる。
【0064】
第2トランジスタM21、M22と第3トランジスタM31、M32がオン状態になれば、第2ノードB1、B2と第3ノードC1、C2の電位が等しくなって第1トランジスタM11、M12がダイオード連結され、データ線を介して伝達されたデータ信号がダイオード連結された状態である第1トランジスタM11、M12を経て第3ノードC1、C2に伝達され、キャパシターCsta、Cstbにはデータ信号としきい値電圧の差にあたる電圧がキャパシターCsta、Cstbの第2電極に伝達される。
【0065】
そして、第1走査信号snがまたハイ状態に転換されて一定期間を維持し、第1発光制御信号e1nがロー状態に転換されて一定期間の間ロー状態を持続するようになって、第1発光制御信号e1nがロー状態であるうちに第1走査信号sn、第2走査信号sn-1及び第2発光制御信号e2nはハイ状態を維持すれば、第1発光制御信号e1nによって第5トランジスタM51、M52と第7トランジスタM71、M72がオン状態になって第1トランジスタM11、M12のゲートとソースとの間には下記の[数1]にあたる電圧が印加される。
【0066】
【数1】
【0067】
ここでVsgは、第1トランジスタM11、M12のソースとゲート電極の間の電圧、Vddは画素電源電圧、Vdataはデータ信号の電圧、Vthは第1トランジスタM11、M12のしきい値電圧を示す。
【0068】
そして、第7トランジスタM71、M72がオン状態になって発光素子に電流が流れるようにし、下記[数2]にあたる電流が流れるようになる。
【0069】
【数2】
【0070】
ここでIOLEDは、発光素子に流れる電流、Vgsは第1トランジスタM11、M12のゲートに印加される電圧、Vddは画素電源の電圧、Vthは第1トランジスタM11、M12のしきい値電圧、Vdataはデータ信号の電圧を示す。
【0071】
したがって、第1発光素子OLED11、OLED12に流れる電流は、第1トランジスタM11、M12のしきい値電圧に関係なく流れる。
【0072】
そして、第2区間Ta2でまた第2走査信号sn-1がロー状態になってキャパシターCsta、Cstbを初期化した後、第1走査信号snがロー状態になってデータ信号が第1ノードA1、A2に伝達され、第3トランジスタM31、M32によって第1トランジスタM11、M12がダイオード結合をしてキャパシターCsta、Cstbにデータ信号の電圧に対応する電圧が格納されて第1トランジスタM11、M12のソースとゲートとの間に前記[数1]にあたる電圧が印加される。
【0073】
その後、第2発光制御信号e2nが一定期間の間ロー状態を維持すれば、第8トランジスタM81、M82がオン状態になって第2発光素子OLED21、OLED22に前記[数2]にあたる電流が流れる。
【0074】
したがって、一つの画素回路に連結されている第1発光素子OLED11、OLED12と第2発光素子OLED21、OLED22が順次発光するようになる。
【0075】
図6は、図3及び図4の画素がNMOS形態のトランジスタに具現された場合のタイミング図である。図6を参照して説明すれば、画素回路は第1走査信号sn、第2走査信号sn-1、第1発光制御信号e1n及び第2発光制御信号e2nによって動作する。また、画素回路の動作は、第1発光素子OLED11、OLED12が動作する第1区間Tb1と第2発光素子OLED21、OLED22が発光する第2区間Tb2に区分される。
【0076】
図7は、本発明による発光表示装置の発光過程を示すタイミング図である。図7を参照して説明すれば、シリアルに入力されるデータ信号を奇数番目行に入力される第1データ信号D1D3...Dm-3Dm-1と、偶数番目行に入力される第2データ信号D2D4...Dn-2Dnに分離し、第1データ信号D1D3...Dn-3Dn-1が入力された後に第2データ信号D2D4...Dm-2Dmがデータ駆動部200aに入力される。
【0077】
ここで、1からnの間の数字は、発光素子の行番号を意味する。そして、奇数番目行が発光する区間を第1サブフィールドとし、偶数番目行が発光する区間を第2サブフィールドとし、第1サブフィールドと第2サブフィールドによって一つのフレームが完成される。
【0078】
まず、第1データ信号D1D3...Dm-3Dm-1が入力され、第1データ信号が入力されるうちに走査信号によって第1データ信号D1D3...Dm-3Dm-1が奇数番目行に順次入力される。この時、第1発光制御信号が順次入力されて各画素回路にある第1発光素子が発光するようになって奇数番目行が発光し、図8Aに示されたように第1サブフィールドが発光する。
【0079】
その後、第2データ信号D2D4...Dm-2Dmが入力されれば、第2データ信号が入力されるうちに走査信号によって第2データ信号が偶数番目行に順次入力される。この時、第2発光制御信号が偶数番目行に順次入力されて各画素回路にある第2発光素子が発光するようになって偶数番目行が発光し、図8Bに示されたように第2サブフィールドが発光する。そして、第1サブフィールドと第2サブフィールドが発光すれば、すべての発光素子が発光するようになって一つのフレームが完成される。
【0080】
図9は、本発明による発光表示装置の第2実施形態を示す構造図である。図9を参照して説明すれば、発光表示装置は画像表示部100b、データ駆動部200b及び走査駆動部300bを含む。
【0081】
画像表示部100bは、複数の画素110b、行方向に配列された複数の走査線S1、S2、...Sn-1、Sn、行方向に配列された複数の第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1n、第2発光制御線E21、E22、...E2n-1、E2n、第3発光制御線E31、E32、...E3n-1、E3n、第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4n、列方向に配列された複数のデータ線D1、D2、...Dm-1、Dm及び画素電源を供給する複数の画素電源線(図示せず)を含む。画素電源線は外部から電源の印加を受けて画素電源を供給する。
【0082】
そして、走査線S1、S2、...Sn-1、Snと走査信号によってデータ線D1、D2、...Dm-1、Dmから伝達されるデータ信号が画素110bに伝達され、画素110bはデータ信号に対応する電流を生成し、第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1nないし第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4nを介して伝達される発光制御信号によって電流が発光素子に伝達されて画像が表現される。
【0083】
データ駆動部200bは、データ線D1、D2、...Dm-1、Dmに連結され、画像表示部100bにデータ信号を伝達する。データ駆動部200bは、一つのデータ線で赤と緑、緑と青または青と赤のデータを順次伝達する。
【0084】
走査駆動部300bは、画像表示部100bの側面に構成され、複数の走査線S1、S2、...Sn-1、Snと複数の第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1nないし第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4nに連結され、走査信号と発光制御信号を画像表示部100bに伝達する。
【0085】
図10は、本発明による発光表示装置の第3実施形態を示す構造図である。
図10を参照して説明すれば、発光表示装置は画像表示部100c、データ駆動部200c及び走査駆動部300cを含む。
【0086】
画像表示部100cは、発光素子(図示せず)を含む複数の画素110c、一つの画素回路に連結される4個の発光素子(図示せず)、行方向に配列された複数の走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Sn、行方向に配列された複数の第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1n、第2発光制御線E21、E22、...E2n-1、E2n、第3発光制御線E31、E32、...E3n-1、E3n、第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4n、列方向に配列された複数のデータ線D1、D2、...Dm-1、Dm及び画素電源を供給する複数の画素電源線(図示せず)を含む。画素電源線は外部から電源の印加を受けて画素電源を供給する。
【0087】
そして、画素110cは走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Snを介して走査信号と以前のラインの走査信号の伝達を受け、データ線D1、D2、...Dm-1、Dmから伝達されるデータ信号によってデータ信号に対応する電流を生成し、第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1nないし第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4nを介して伝達される発光制御信号によって駆動電流が発光素子に伝達されて画像が表現される。
【0088】
データ駆動部200cは、データ線D1、D2、...Dm-1、Dmに連結され、画像表示部100cにデータ信号を伝達する。データ駆動部200cは、一つのデータ線で赤と緑、緑と青または青と赤のデータを順次伝達する。
【0089】
走査駆動部300cは、画像表示部100cの側面に構成され、複数の走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Snと複数の第1発光制御線E11、E12、 ...E1n-1、E1nないし第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4nに連結され、走査信号と発光制御信号を画像表示部100cに伝達する。
【0090】
図11は、図9の発光表示装置に採用された画素の実施形態を示す回路図である。図11を参照して説明すれば、画素110bは発光素子と画素回路を含み、一つの画素回路に4個の発光素子OLED13、OLED23、OLED33、OLED43が連結されている。
【0091】
各画素回路は、駆動回路111c、第1スイッチング回路112c及び第2スイッチング回路113cに区分される。
【0092】
駆動回路111cは、第1トランジスタ及び第2トランジスタM13及びM23とキャパシターCstcを含み、第1スイッチング回路112cは、第3及び第4トランジスタM33及びM43を含み、第2スイッチング回路113cは、第5及び第6トランジスタM53及びM63を含む。
【0093】
第1ないし第6トランジスタM13ないしM63はソース、ドレイン及びゲートを具備し、それぞれのトランジスタのソースとドレインは物理的な差がなく、第1電極と第2電極と称することができる。また、キャパシターCstcは、第1電極と第2電極を具備する。そして、4個の発光素子は、第1ないし第4発光素子OLED13ないしOLED43と称する。
【0094】
第1トランジスタM13は、ソースは画素電源線Vddに連結され、ドレインは第1ノードA3に連結され、ゲートは第2ノードB3に連結され、ゲートに印加される電圧によってソースからドレイン方向に流れる電流の電流量が決まる。
【0095】
第2トランジスタM23は、ソースはデータ線Dmに連結され、ドレインは第2ノードB3に連結され、ゲートは走査線Snに連結され、走査線を介して伝達される走査信号snによってオンオフ動作を遂行してデータ信号を第2ノードB3に伝達する。
【0096】
第3トランジスタM33は、ソースは第1ノードA3に連結され、ドレインは第1発光素子OLED13に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達を受けた第1発光制御信号e1nによってオンオフ動作を遂行して第1ノードA3に流れる電流を第1発光素子OLED13に流れるようにする。
【0097】
第4トランジスタM43は、ソースは第1ノードA3に連結され、ドレインは第2発光素子OLED23に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線を介して伝達を受けた第2発光制御信号によってオンオフ動作を遂行して第1ノードA3に流れる電流を第2発光素子OLED23に流れるようにする。
【0098】
第5トランジスタM53は、ソースは第1ノードA3に連結され、ドレインは第3発光素子OLED33に連結され、ゲートは第3発光制御線E3nに連結され、第3発光制御線E3nを介して伝達される第3発光制御信号e3nによって第5トランジスタM53のソースからドレインに流れる電流を第3発光素子OLED33に伝達して第3発光素子OLED33が発光するようにする。
【0099】
第6トランジスタM63は、ソースは第1ノードA3に連結され、ドレインは第4発光素子OLED43に連結され、ゲートは第4発光制御線E4nに連結され、第4発光制御線E4nを介して伝達される第4発光制御信号e4nによって第6トランジスタM63のソースからドレインに流れる電流を第4発光素子OLED43に伝達して第4発光素子OLED43が発光するようにする。
【0100】
図12は、図11に示された画素が採用された発光表示装置に伝達される信号の波形を示す波形図である。
図12を参照して説明すれば、画素は走査信号sn、データ信号及び第1ないし第4発光制御信号e1nないしe4nによって動作する。走査信号snと第1ないし第4発光制御信号e1nないしe4nは、周期的な信号であり、第1区間ないし第4区間Tc1ないしTc4を繰り返す。
【0101】
第1区間Tc1では、第1発光制御信号e1nがロー状態であり、第2区間Tc2は第3発光制御信号e3nがロー状態であり、第3区間Tc3は、第2発光制御信号e2nがロー状態であり、第4区間T4では第4発光制御信号e4nはロー状態であり、走査信号snは各区間の開始時点でしばらくロー状態になる。
【0102】
第1区間Tc1では、走査信号snによって第2トランジスタM23がオン状態になって、データ信号が第2トランジスタM23を介して第2ノードB3に伝達される。そして、画素電源がキャパシターCstcの第1電極に伝達されてキャパシターCstcには画素電源とデータ信号の差Vdd-Vdataにあたる電圧値が格納される。
【0103】
キャパシターCstcは、第2ノードB3を介して第1トランジスタM13のゲートに画素電源とデータ信号の差にあたる電圧を印加して第1トランジスタM13はデータ信号に対応する電流を第1ノードA3に流れるようにする。そして、第1発光制御信号e1nによって第3トランジスタM33がオン状態になって電流は第1発光素子OLED13に電流が流れるようになる。
【0104】
第2区間Tc2では、走査信号snとデータ信号によってキャパシターCstcに画素電源とデータ信号の差にあたる電圧値が格納され、第1トランジスタM13はデータ信号に対応する電流を第1ノードA3に流れるようにする。そして、第3発光制御信号e3nによって第5トランジスタM53がオン状態になって電流は第3発光素子OLED33に流れるようになる。
【0105】
第3区間Tc3と第4区間Tc4は、第1区間Tc1と第2区間Tc2と同じく電流を生成し、電流を第1ノードA3に流れるようにし、第3区間Tc3で第2発光制御信号によって電流が第2発光素子OLED23に流れるようにし、第4区間Tc4で第4発光制御信号によって電流が第4発光素子OLED43に流れるようにする。したがって、順次第1ないし第4発光素子OLED13ないしOLED43が発光するようになる。
【0106】
図13は、図10の発光表示装置で採用された画素の第1実施形態を示す回路図である。図13を参照して説明すれば、画素110cは発光素子と画素回路を含み、一つの画素回路に4個の発光素子OLED14、OLED24、OLED34、OLED44が連結されている。各画素回路は、駆動回路111d、第1スイッチング回路112d及び第2スイッチング回路113dに区分される。
【0107】
駆動回路111dは、第1トランジスタないし第8トランジスタM14ないしM84とキャパシターCstdを含み、第1スイッチング回路112dは第9及び第10トランジスタM94及びM104を含み、第2スイッチング回路113dは第11及び第12トランジスタM114及びM124を含み、各トランジスタはソース、ドレイン及びゲートを具備する。そして、キャパシターCstdは第1電極と第2電極を具備する。
【0108】
第1ないし第12トランジスタM14ないしM124のドレインとソースは、物理的に差がなくソース及びドレインをそれぞれ第1及び第2電極と称することができる。
【0109】
第1トランジスタM14は、ドレインが第1ノードA4に連結され、ソースは第2ノードB4に連結され、ゲートは第3ノードC4に連結され、第3ノードC4の電圧によって第2ノードB4から第1ノードA4に電流が流れるようにする。
【0110】
第2トランジスタM24は、ソースがデータ線Dmに連結され、ドレインは第2ノードB4に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによってスイッチング動作をし、データ線Dmを介して伝達されるデータ信号を選択的に第2ノードB4に伝達する。
【0111】
第3トランジスタM34は、ソースが第1ノードA4に連結され、ドレインは第3ノードC4に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによって第1ノードA4と第3ノードC4の電位を等しくして第1トランジスタM14がダイオード連結になるようにする。
【0112】
第4トランジスタM44は、ソースとゲートが第2走査線Sn-1に連結され、ドレインは第3ノードC4に連結され、第3ノードC4に初期化信号を伝達する。初期化信号は、第1走査信号snが入力される行より1行進んでいる行に入力される第2走査信号sn-1で、第2走査線Sn-1を介して伝達を受ける。第2走査線Sn-1は第1走査線Snが連結された行より1行進んでいる行に連結される走査線を意味する。
【0113】
第5トランジスタM54は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB4に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって画素電源を第2ノードB4に選択的に伝達する。
【0114】
第6トランジスタM64は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB4に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって画素電源を第2ノードB4に選択的に伝達する。
【0115】
第7トランジスタM74は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB4に連結され、ゲートは第3発光制御線E3nに連結され、第3発光制御線E3nを介して伝達される第3発光制御信号e3nによって画素電源を第2ノードB4に選択的に伝達する。
【0116】
第8トランジスタM84は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB4に連結され、ゲートは第4発光制御線e4nに連結され、第4発光制御線e4nを介して伝達される第4発光制御信号e4nによって画素電源を第2ノードB4に選択的に伝達する。
【0117】
第9トランジスタM94は、ソースは第1ノードA4に連結され、ドレインは第1発光素子OLED14に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって第1ノードA4に流れる電流を第1発光素子OLED14に流れるようにして第1発光素子OLED14が発光するようにする。
【0118】
第10トランジスタM104は、ソースは第1ノードA4に連結され、ドレインは第2発光素子OLED24に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって第1ノードA4に流れる電流を第2発光素子OLED24に流れるようにして第2発光素子OLED24が発光するようにする。
【0119】
第11トランジスタM114は、ソースは第1ノードA4に連結され、ドレインは第3発光素子OLED34に連結され、ゲートは第3発光制御線E3nに連結され、第3発光制御線E3nを介して伝達される第3発光制御信号e3nによって第1ノードA4に流れる電流を第3発光素子OLED34に流れるようにして第3発光素子OLED34が発光するようにする。
【0120】
第12トランジスタM124は、ソースは第1ノードA4に連結され、ドレインは第4発光素子OLED44に連結され、ゲートは第4発光制御線e4nに連結され、第4発光制御線E4nを介して伝達される第4発光制御信号e4nによって第4ノードA4に流れる電流を第4発光素子OLED44に流れるようにして第4発光素子OLED44が発光するようにする。
【0121】
キャパシターCstdは、第1電極は画素電源線Vddに連結され、第2電極は第3ノードC4に連結され、第4トランジスタM44を介して第3ノードC4に伝達される初期化信号によってキャパシターCstdが初期化され、データ信号に対応する電圧を格納して第3ノードC4に伝達して第1トランジスタM14のゲート電圧を一定期間の間維持する。
【0122】
図14は、図10の発光表示装置に採用された画素の第2実施形態を示す回路図である。図14を参照して説明すれば、画素110cは発光素子と画素回路を含み、一つの画素回路に4個の発光素子OLED15、OLED25、OLED35、OLED45が連結されている。各画素回路は駆動回路111e、第1スイッチング回路112e及び第2スイッチング回路113eに区分される。
【0123】
駆動回路111eは、第1トランジスタないし第8トランジスタM15ないしM85とキャパシターCsteを含み、第1スイッチング回路112eは第9及び第10トランジスタM95及びM105を含み、第2スイッチング回路113eは第11及び第12トランジスタM115及びM125を含み、各トランジスタはソース、ドレイン及びゲートを具備する。そして、キャパシターCsteは第1電極と第2電極を具備する。
【0124】
第1ないし第12トランジスタM15ないしM125のドレインとソースは物理的に差がなくソース及びドレインをそれぞれ第1及び第2電極と称することができる。
【0125】
第1トランジスタM15は、ドレインが第1ノードA5に連結され、ソースは第2ノードB5に連結され、ゲートは第3ノードC5に連結され、第3ノードC5の電圧によって第2ノードB5から第1ノードA5に電流が流れるようにする。
【0126】
第2トランジスタM25は、ソースがデータ線Dmに連結され、ドレインは第1ノードA5に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによってスイッチング動作をしてデータ線Dmを介して伝達されるデータ信号を選択的に第1ノードA5に伝達する。
【0127】
第3トランジスタM35は、ソースが第2ノードB5に連結され、ドレインは第3ノードC5に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによって第2ノードB5と第3ノードC5の電位を等しくして第1トランジスタM15がダイオード連結になるようにする。
【0128】
第4トランジスタM45は、ソースが発光素子のアノード電極に連結され、ドレインは第3ノードC5に連結され、ゲートは第2走査線Sn-1に連結され、第2走査信号sn-1によって第1ないし第4発光素子OLED15ないしOLED45らで電流が流れない時の電圧を第3ノードC5に伝達する。この時、第2走査信号sn-1によって第3ノードC5に伝達される電圧をキャパシターCsteを初期化する初期化信号として使用する。
【0129】
第5トランジスタM55は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB5に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって画素電源を第2ノードB5に選択的に伝達する。
【0130】
第6トランジスタM65は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB5に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって画素電源を第2ノードB5に選択的に伝達する。
【0131】
第7トランジスタM75は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB5に連結され、ゲートは第3発光制御線E3nに連結され、第3発光制御線E3nを介して伝達される第3発光制御信号e3nによって画素電源を第2ノードB5に選択的に伝達する。
【0132】
第8トランジスタM85は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB5に連結され、ゲートは第4発光制御線E4nに連結され、第4発光制御線E4nを介して伝達される第4発光制御信号e4nによって画素電源を第2ノードB5に選択的に伝達する。
【0133】
第9トランジスタM95は、ソースは第1ノードA5に連結され、ドレインは第1発光素子OLED15に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって第1ノードA5に流れる電流を第1発光素子OLED15に流れるようにして第1発光素子OLED15が発光するようにする。
【0134】
第10トランジスタM105は、ソースは第1ノードA5に連結され、ドレインは第2発光素子OLED25に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって第1ノードA5に流れる電流を第2発光素子OLED25に流れるようにして第2発光素子OLED25が発光するようにする。
【0135】
第11トランジスタM115は、ソースは第1ノードA5に連結され、ドレインは第3発光素子OLED35に連結され、ゲートは第3発光制御線E3nに連結され、第3発光制御線E3nを介して伝達される第3発光制御信号e3nによって第1ノードA5に流れる電流を第3発光素子OLED35に流れるようにして第3発光素子OLED35が発光するようにする。
【0136】
第12トランジスタM125は、ソースは第1ノードA5に連結され、ドレインは第4発光素子OLED45に連結され、ゲートは第4発光制御線E4nに連結され、第4発光制御線E4nを介して伝達される第4発光制御信号e4nによって第4ノードA5に流れる電流を第4発光素子OLED45に流れるようにして第4発光素子OLED45が発光するようにする。
【0137】
キャパシターCsteは、第1電極は画素電源線Vddに連結され、第2電極は第3ノードC5に連結され、第4トランジスタM45を介して第3ノードC5に伝達される初期化信号によってキャパシターCsteが初期化され、データ信号に対応する電圧を格納して第3ノードC5に伝達して第1トランジスタM15のゲート電圧を一定期間の間維持する。
【0138】
図15は、図13及び図14に示された画素が採用された発光表示装置に伝達される信号の波形を示す波形図である。
図15を参照して説明すれば、画素は第1及び第2走査信号sn及びsn-1、データ信号及び第1ないし第4発光制御信号e1nないしe4nによって動作する。第1及び第2走査信号sn及びsn-1と第1ないし第4発光制御信号e1nないしe4nは、周期的な信号であり、第1区間ないし第4区間Td1ないしTd4を繰り返す。
【0139】
第1区間Td1は第1発光制御信号e1nがロー状態で、第2区間Td2は第3発光制御信号e3nがロー状態で、第3区間Td3は第2発光制御信号e2nがロー状態であり、第4区間Td4は第4発光制御信号e4nはロー状態である。そして、第2走査信号sn-1は、第1走査信号snより以前のラインの走査信号であり、第1走査信号snと第2走査信号sn-1は順次各区間の開始時点でしばらくロー状態になる。
【0140】
第1区間Td1では、まず、第2走査信号sn-1によって第4トランジスタM44、M45がオン状態になって、第4トランジスタM44、M45を介して初期化信号が伝達されてキャパシターCstd、Csteに伝達されてキャパシターCstd、Csteが初期化される。そして、第1走査信号snによって第2トランジスタM24、M25と第3トランジスタM34、M35がオン状態になって第2ノードB4、B5と第3ノードC4、C5の電位が等しくなり、第1トランジスタM14、M15がダイオード連結され、第2トランジスタM24、M25を介してデータ信号が第2ノードB4、B5に伝達される。
【0141】
したがって、データ信号は第2トランジスタM24、M25と第1トランジスタM14、M15と第3トランジスタM34、M35を経てキャパシターCstd、Csteの第2電極に伝達され、キャパシターCstd、Csteにはデータ信号としきい値電圧の差にあたる電圧がキャパシターCstd、Csteの第2電極に伝達される。
【0142】
そして、第1走査信号snがまたハイ状態に転換された後、第1発光制御信号e1nがロー状態に転換されて一定期間の間ロー状態が続くようになれば、第1発光制御信号e1nによって第5トランジスタM54、M55と第9トランジスタM94、M95がオン状態になって第1トランジスタM14、M15のゲートとソースの間には、前記[数1]にあたる電圧が印加される。
【0143】
そして、第9トランジスタM94、M95がオン状態になって発光素子OLED14、OLED15に電流が流れるようにし、前記[数2]にあたる電流が流れるようになる。
【0144】
したがって、第1発光素子OLED14、OLED15に流れる電流は、第1トランジスタM14、M15のしきい値電圧に関係なく流れる。
【0145】
第2区間Td2では、第1及び第2走査信号sn及びsn-1とデータ信号によってキャパシターCstd、Csteに画素電源とデータ信号の差にあたる電圧値が格納され、前記[数1]にあたる電圧が第1トランジスタM14、M15に伝達され、第3発光制御信号e3nによって第7トランジスタM74、M75と第11トランジスタM114、M115がオン状態になって前記[数2]にあたる電流が第3発光素子OLED34、OLED35に流れる。
【0146】
第3区間Td3と第4区間Td4は、第1区間Td1と第2区間Td2と同じく電流を生成し、第3区間Td3では第2発光制御信号e2nによって第6トランジスタM64、M65と第10トランジスタM104、M105がオン状態になって電流が第2発光素子OLED24、OLED25に流れるようになり、第4区間Td4では第4発光制御信号e4nによって第8トランジスタM84、M85と第12トランジスタM124、M125がオン状態になって電流が第4発光素子OLED44、OLED45に流れる。
【0147】
したがって、順次第1ないし第4発光素子OLED14、OLED15ないしOLED44、OLED45が発光するようになる。
【0148】
図16Aないし図16Dは、図9に示された発光表示装置において発光過程を示す図である。
【0149】
画像表示部100bは、3個の画素回路が垂直配列されて12個の発光素子が2×6の形態に配列される。そして上位にある画素回路を第1画素回路とし、中央にある画素回路を第2画素回路とし、下位にある画素回路を第3画素回路と言う。
【0150】
図16Aないし図16Dを参照して説明すれば、一つの画素回路に連結されているすべての発光素子OLEDが発光する1フレームの時間の間、4個の発光素子が順次発光するので、1フレームの時間を4個のサブフィールドに分けることができる。
【0151】
一つのデータ線に隣接した二つの画素回路の中で、一つの画素回路に連結されている第1発光素子OLED13と第3発光素子OLED33は、赤データ信号Rの伝達を受けて発光し、第2発光素子OLED23と第4発光素子OLED43は緑データ信号Gの伝達を受けて発光する。
【0152】
そして、残り一つの画素回路に連結されている第1発光素子OLED13と第3発光素子OLED33は、緑データ信号Gの伝達を受けて発光し、第2発光素子OLED23と第4発光素子OLED43は赤データ信号Rの伝達を受けて発光する。また、一つのデータ線を介して赤データと緑データが交代に伝達される。
【0153】
したがって、図16Aは4個のサブフィールドの中で一番目のフィールドを示すものであり、図16Aに示されているように第1画素回路と第3画素回路は、第1発光素子が赤データを受けて発光し、第2画素回路は第1発光素子が緑データを受けて発光し、赤と緑が同時に発光する。
【0154】
そして、二番目のフィールドを示す図16Bにおいては、第1画素回路と第3画素回路は第3発光素子OLED33が緑データを受けて発光し、第2画素回路は第3発光素子OLED33が赤データを受けて発光し、赤と緑が同時に発光する。また、図16C及び図16Dに示されている三番目のフィールドと四番目のフィールドも赤と緑が同時に発光する。
【0155】
したがって、一つのサブフィールドで一つの色のみが発光する場合には、色分離現象が現われるようになるが、各サブフィールドで赤と緑が同時に発光し、画像表示部全体をよく見れば赤、緑及び青が各サブフィールドで同時に発光し、色分離現象を防止することができる。また、図10に示された発光表示装置も前記と同様に動作して色分離現象を防止することができる。
【0156】
以上、添付の図を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、前記説明は単に本発明を説明するための目的であり、意味限定や請求の範囲に記載された本発明の請求の範囲を制限するためのものではない。したがって、前記説明によって当業者であれば、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で各種の変更および修正が可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0157】
100a〜100c 画像表示部
200a〜200c データ駆動部
300a〜300c 走査駆動部
OLED 発光素子
【技術分野】
【0001】
本発明は発光表示装置に関し、より詳細には、トランジスタのしきい値電圧を補償して一つの画素回路を介して複数の発光素子が発光するようにした発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、陰極線管に比べて重さと容積が小さな各種平板表示装置等が開発されており、特に、発光効率、輝度及び視野角がすぐれ、応答速度が速い発光表示装置が注目されている。
【0003】
発光素子は、光を発散する薄膜である発光層がカソード電極とアノード電極の間に位置する構造を持って、発光層に電子及び正孔を入れ込んでこれらを再結合させることで、励起磁が生成され、励起磁の低いエネルギーに落ちながら発光する特性を持っている。
【0004】
図1は、従来の技術による発光表示装置の一部分を示す構成図である。
図1を参照して説明すれば、4個の画素が接して形成され、各画素は、発光素子OLED及び画素回路を含む。
【0005】
画素回路は、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3及びキャパシターCstを含む。そして、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2及び第3トランジスタT3は、それぞれゲート、ソース及びドレインを持ち、キャパシターCstは第1電極と第2電極を持つ。
【0006】
各画素は、同じ構成をして一番左側上位にある画素を説明すれば、第1トランジスタT1は、ソースが電源供給線Vddに連結され、ドレインが第3トランジスタT3のソースに連結され、ゲートが第1ノードAに連結される。第1ノードAは、第2トランジスタT2のドレインに連結される。
【0007】
第1トランジスタT1は、データ信号に対応する電流を発光素子OLEDに供給する機能を遂行する。
【0008】
第2トランジスタT2は、ソースがデータ線D1に連結され、ドレインが第1ノードAに連結され、ゲートは第1走査線S1に連結される。そして、ゲートに印加される走査信号によってデータ信号を第1ノードAに伝達する。
【0009】
第3トランジスタT3は、ソースが第1トランジスタT1のドレインに連結され、ドレインは発光素子OLEDのアノード電極に連結され、ゲートが発光制御線E1に連結され、発光制御信号に応答する。したがって、発光制御信号によって第1トランジスタT1から発光素子OLEDへ流れる電流の流れを制御して発光素子OLEDの発光を制御する。
【0010】
キャパシターCstは、第1電極が電源供給線Vddに連結され、第2電極が第1ノードAに連結される。そして、データ信号による電荷を充電し、充電された電荷によって一フレームの時間の間、第1トランジスタT1のゲートに信号を印加するようになって第1トランジスタT1の動作を一フレームの時間の間維持させる。
【0011】
しかしながら、このような従来の発光表示装置に採用された画素は、一つの画素回路に一つの発光素子OLEDが連結され、複数の発光素子を発光させるためには複数の画素回路が必要であり、画素回路を具現する素子の数が多くなるという問題点がある。また、画素行に一つの発光制御線が連結されることによって、発光制御線による発光表示装置の開口率が落ちるという問題点がある。
【0012】
一方、従来の技術を記載した文献としては、下記特許文献1および2がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0093791号明細書
【特許文献2】特開2002−215096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明は、前記従来の技術の問題点を解決するために創出されたものであり、その目的は、トランジスタのしきい値電圧を補償してしきい値電圧の偏差に関係なく、発光素子に電流が流れるようにして輝度を均一にさせて、一つの画素回路を介して複数の発光素子が発光するようになって発光表示装置の素子数を減らし、データ線の数と画素電源線の数を減らし、データ駆動部の大きさを小さく具現して開口率を高める画素及び発光表示装置を提供することである。
【0015】
また、本発明のまた他の目的は、複数の発光素子の発光時点を調節して色分離現象を最小化する画素及び発光表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記目的を果たすための技術的手段として本発明の第1側面は、行方向に配列されて走査信号を伝達する走査線と、列方向に配列されるデータ信号を伝達するデータ線と、行方向に配列されて第1及び第2発光制御信号を伝達する第1及び第2発光制御線を含み、前記走査線と前記データ線によって定義される領域に形成される複数の画素を具備する画像表示部を含み、前記画素は、走査信号、データ信号、前記第1及び第2発光制御信号、第1電源の伝達を受けて電流を駆動する駆動回路と、前記駆動回路に連結され、前記電流の伝達を受け、前記第1及び第2発光制御信号によって前記電流を選択的に伝達するスイッチング回路と、互いに異なる2個の行ラインに位置し、前記スイッチング回路に連結され、前記スイッチング回路の動作によって前記電流の伝達を受けて発光する第1及び第2発光素子を含み、前記駆動回路は、ゲートに印加される第1電圧に対応して前記第1電源の伝達を受けて前記2個の発光素子に駆動電流を選択的に供給する第1トランジスタと、第1走査信号によってデータ信号を選択的に前記第1トランジスタの第1電極に伝達する第2トランジスタと、前記第1走査信号によって選択的に前記第1トランジスタをダイオード連結させる第3トランジスタと、前記第1トランジスタの第1電極にデータ電圧が印加される間に、前記第1トランジスタのゲートに印加された電圧を格納して前記発光素子の発光期間の間前記第1トランジスタの前記ゲートに前記格納された電圧が維持されるようにするキャパシターと、第2走査信号によって選択的に前記キャパシターに初期化信号を伝達する第4トランジスタと、前記第1発光制御信号によって前記第1電源を選択的に前記第1トランジスタに伝達する第5トランジスタと、前記第2発光制御信号によって前記第1電源を選択的に前記第1トランジスタに伝達する第6トランジスタを含むことを特徴とする。
【0017】
また、前記目的を果たすための技術的手段として本発明の第2側面は、行方向に配列されて走査信号を伝達する走査線と、列方向に配列されるデータ信号を伝達するデータ線と、行方向に配列されて第1及び第2発光制御信号を伝達する第1及び第2発光制御線を含み、前記走査線と前記データ線によって定義される領域に形成される複数の画素を具備する画像表示部を含み、前記画素は、走査信号、データ信号、前記第1及び第2発光制御信号、第1電源の伝達を受けて電流を駆動する駆動回路と、前記駆動回路に連結され、前記電流の伝達を受け、前記第1及び第2発光制御信号によって前記電流を選択的に伝達するスイッチング回路と、互いに異なる2個の行ラインに位置し、前記スイッチング回路に連結され、前記スイッチング回路の動作によって前記電流の伝達を受けて発光する第1及び第2発光素子を含み、前記一つの駆動回路は、第1電極と第2電極は第1ノードと第2ノードに連結され、第3電極は第3ノードに連結される第1トランジスタと、第1電極と第2電極は、データ線と第2ノードに連結され、第3電極は第1走査線に連結される第2トランジスタと、第1電極と第2電極は、前記第1ノードと前記第3ノードに連結され、第3電極は前記第1走査線に連結される第3トランジスタと、第1電極と第2電極は第3ノードと初期化信号線に連結され、第3電極は第2走査線に連結される第4トランジスタと、第1電極は前記第1電源に連結され、第2電極は前記第3ノードに連結されるキャパシターと、第1電極と第2電極は、前記第2ノードと第1電源に連結され、第3電極は第1発光制御線に連結される第5トランジスタと、第1電極と第2電極は、前記第2ノードと第1電源に連結され、第3電極は第2発光制御線に連結される第6トランジスタを含むことを特徴とする。
【0018】
また、前記目的を果たすための技術的手段として本発明の第3側面は、行方向に配列されて走査信号を伝達する走査線と、列方向に配列されるデータ信号を伝達するデータ線と、行方向に配列されて第1及び第2発光制御信号を伝達する第1及び第2発光制御線を含み、前記走査線と前記データ線によって定義される領域に形成される複数の画素を具備する画像表示部を含み、前記画素は、走査信号、データ信号、前記第1及び第2発光制御信号、第1電源の伝達を受けて電流を駆動する駆動回路と、前記駆動回路に連結され、前記電流の伝達を受け、前記第1及び第2発光制御信号によって前記電流を選択的に伝達するスイッチング回路と、互いに異なる2個の行ラインに位置し、前記スイッチング回路に連結され、前記スイッチング回路の動作によって前記電流の伝達を受けて発光する第1及び第2発光素子を含み、前記一つの駆動回路は、第1電極と第2電極は、第1ノードと第2ノードに連結され、第3電極は第3ノードに連結される第1トランジスタと、第1電極と第2電極は、データ線と前記第1ノードに連結され、第3電極は第1走査線に連結される第2トランジスタと、第1電極と第2電極は、前記第2ノードと前記第3ノードに連結され、第3電極は前記第1走査線に連結される第3トランジスタと、第1電極と第2電極は、前記第3ノードと初期化信号線に連結され、第3電極は第2走査線に連結される第4トランジスタと、第1電極は、前記第1電源に連結され、第2電極は前記第3ノードに連結されるキャパシターと、第1電極と第2電極は、前記第2ノードと前記第1電源に連結され、第3電極は前記第1発光制御線に連結される第5トランジスタと、第1電極と第2電極は、前記第2ノードと前記第1電源に連結され、第3電極は前記第2発光制御線に連結される第6トランジスタを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
上述したように、本発明による発光表示装置によれば、トランジスタのしきい値電圧を補償してしきい値電圧の偏差に関係なく、発光素子に電流が流れるようにして輝度を均一にさせ、一つの画素回路を介して複数の発光素子が発光するようになってデータ線の数と画素電源の数を減らすことができる。
【0020】
特に、一つの画素回路に4個の発光素子が連結されることによって発光表示装置の画素回路の数が減るようになって、一つの発光素子に一つの画素回路が連結される従来の技術より必要とする素子の数をさらに少なくし、画素回路の数が減少することによって信号を伝達する走査線、データ線及び発光制御線の数が減るようになって走査駆動部とデータ駆動部の大きさを小さく具現することができ、不要な空間を減らすことができるようになる。
【0021】
また、本発明によれば、配線の数が減少することによって発光表示装置の開口率が高くなる。
【0022】
そして、データ線の数が減ってデータ駆動部の大きさを小さく具現することができ、発光表示装置の製造コストを低減することができる。
【0023】
また、発光素子の発光順序を調節して発光表示装置の色分離現象を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】従来の技術による発光表示装置の一部分を示す構成図である。
【図2】本発明による発光表示装置の第1実施形態を示す構造図である。
【図3】図2の発光表示装置に採用された画素の第1実施形態を示す回路図である。
【図4】図2の発光表示装置に採用された画素の第2実施形態を示す回路図である。
【図5】図3及び図4に示された画素の動作を示すタイミング図である。
【図6】図3及び図4の画素がNMOS形態のトランジスタに具現された場合のタイミング図である。
【図7】本発明による発光表示装置の発光過程を示すタイミング図である。
【図8A】発光表示装置の一つのフレームを二つのサブフィールドに区分して示した図である。
【図8B】発光表示装置の一つのフレームを二つのサブフィールドに区分して示した図である。
【図9】本発明による発光表示装置の第2実施形態を示す構造図である。
【図10】本発明による発光表示装置の第3実施形態を示す構造図である。
【図11】図9の発光表示装置に採用された画素の実施形態を示す回路図である。
【図12】図11に示された画素が採用された発光表示装置に伝達される信号の波形を示す波形図である。
【図13】図10の発光表示装置に採用された画素の第1実施形態を示す回路図である。
【図14】図10の発光表示装置に採用された画素の第2実施形態を示す回路図である。
【図15】図13及び図14に示された画素が採用された発光表示装置に伝達される信号の波形を示す波形図である。
【図16A】図9に示された発光表示装置においての発光過程を示す図である。
【図16B】図9に示された発光表示装置においての発光過程を示す図である。
【図16C】図9に示された発光表示装置においての発光過程を示す図である。
【図16D】図9に示された発光表示装置においての発光過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態を添付した図を参照して説明する。
【0026】
図2は、本発明による発光表示装置の構造を示す構造図である。
図2を参照して説明すれば、本発明による発光表示装置は画像表示部100a、データ駆動部200a、走査駆動部300aを含む。
【0027】
画像表示部100aは、行方向に配列された複数の走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Sn、行方向に配列された複数の第1発光制御線E11、E12、 ...E1n-1、E1n及び複数の第2発光制御線E21、E22、...E2n-1、E2nと列方向に配列された複数のデータ線D1、D2、...Dm-1、Dm、画素電源を供給する複数の画素電源(図示せず)、複数の画素回路110aを含む。各画素回路110aには第1及び第2発光素子が連結される。
【0028】
走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Sn、データ線D1、D2、...Dm-1、Dm及び画素電源線から伝達される走査信号、データ信号及び画素電源が画素回路110aに伝達され、画素回路110aに含まれている第2トランジスタ(図示せず)によってデータ信号に対応する駆動電流を生成し、第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1n及び第2発光制御線E21、E22、...E2n-1、E2nによって伝達される第1発光制御信号及び第2発光制御信号によって駆動電流が発光素子に伝達されて画像が表現される。
【0029】
一つの画素回路110aには、第1及び第2発光素子が連結され、第1及び第2発光素子は同じ列ラインの互いに異なる行ラインに位置する。そして、第1及び第2発光素子は同じ色を発光する。
【0030】
したがって、一つの画素回路110aを介して2個の発光素子に電流を供給するので、画素回路110aの数を減らすことができ、画像表示部100aの開口率を高めることができる。そして、2個の発光素子は、同じ色を発光して同じ列に位置するので、一つのデータ線を介して同じ色が入力され、ガンマ補正が容易になる。
【0031】
データ駆動部200aは、データ線D1、D2、...Dm-1、Dmに連結され、画像表示部100aにデータ信号を伝達する。
【0032】
走査駆動部300aは、画像表示部100aの側面に構成され、走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Sn、第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1n及びn個の第2発光制御線E21、E22、...E2n-1、E2nに連結され、走査信号、第1発光制御信号及び第2発光制御信号を画像表示部100aに印加して画像表示部100aの行を順次選択し、選択された行にはデータ駆動部200aによってデータ信号が印加されて画素回路110aがデータ信号と第1及び第2発光制御信号に応答して発光する。
【0033】
図3は、本発明による発光表示装置に採用された画素の第1実施形態を示す回路図である。図3を参照して説明すれば、画素110は画素回路と発光素子を含む。
【0034】
画素回路は、駆動回路111a、第1スイッチング回路112a、第2スイッチング回路113aに区分され、駆動回路111aは第1ないし第6トランジスタM11ないしM61と、キャパシターCstaを含み、第1スイッチング回路112aは第7トランジスタM71を含み、第2スイッチング回路113aは第8トランジスタM81を含む。各トランジスタはソース、ドレイン及びゲートを具備する。そして、キャパシターCstaは第1電極と第2電極を具備する。
【0035】
第1ないし第8トランジスタM11ないしM81のドレインとソースは物理的に差がなく、ソース及びドレインをそれぞれ第1及び第2電極と称することができる。
【0036】
第1トランジスタM11は、ソースが第2ノードB1に連結され、ドレインが第1ノードA1に連結され、ゲートは第3ノードC1に連結され、第3ノードC1の電圧によって第2ノードB1から第1ノードA1に電流を流れるようにする。
【0037】
第2トランジスタM21は、ソースがデータ線Dmに連結され、ドレインは第2ノードB1に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号によってスイッチング動作をし、データ線Dmを介して伝達されるデータ信号を選択的に第2ノードB1に伝達する。
【0038】
第3トランジスタM31は、ソースが第3ノードC1に連結され、ドレインは第1ノードA1に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによって第1ノードA1と第3ノードC1の電位を等しくし、第1トランジスタM11がダイオード連結されるようにする。
【0039】
第4トランジスタM41は、ソースとゲートが第2走査線Sn-1に連結され、ドレインは第3ノードC1に連結され、第3ノードC1に初期化信号を伝達する。
【0040】
初期化信号は、第1走査信号snが入力される行より1行先の行に入力される第2走査信号sn-1であり、第2走査線Sn-1は第1走査線Snが連結された行より1行先の行に連結される走査線を意味する。
【0041】
第5トランジスタM51は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB1に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって画素電源を第2ノードB1に選択的に伝達する。
【0042】
第7トランジスタM71は、ソースが第1ノードA1に連結され、ドレインは第1発光素子OLED11に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって第1ノードA1を介して入力される電流を第1発光素子OLED11に伝達する。
【0043】
第6トランジスタM61は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB1に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって画素電源を第2ノードB1に選択的に伝達する。
【0044】
第8トランジスタM81は、ソースが第1ノードA1に連結され、ドレインは第2発光素子OLED21に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって第1ノードA1を介して入力される電流を第2発光素子OLED21に伝達する。
【0045】
キャパシターCstaは、第1電極は画素電源線Vddに連結され、第2電極は第3ノードC1に連結され、第4トランジスタM41を介して伝達される初期化信号によってキャパシターCstaが初期化される。そして、キャパシターCstaは第1トランジスタM11のゲートに印加される電圧を一定期間維持する。
【0046】
発光素子は、第1発光素子OLED11と第2発光素子OLED21に区分され、第1発光素子OLED11と第2発光素子OLED21は、第7トランジスタM71と第8トランジスタM81に連結され、電流の伝達を受けて、第1発光制御線E1nと第2発光制御線E2nを介して電流の入力が制御される。そして、第1発光素子OLED11と第2発光素子OLED21は同じ列ラインの互いに異なる行ラインに位置する。
【0047】
図4は、図2の発光表示装置に採用した画素の第2実施形態を示す回路図である。図4を参照して説明すれば、画素は画素回路と発光素子を含む。
【0048】
画素回路は、駆動回路111b、第1スイッチング回路112b、第2スイッチング回路113bに区分され、駆動回路111bは第1ないし第6トランジスタM12ないしM62とキャパシターCstbを含み、第1スイッチング回路112bは、第7トランジスタM72を含み、第2スイッチング回路113bは、第8トランジスタM82を含む。
【0049】
各トランジスタは、ソース、ドレイン及びゲートを具備する。そして、キャパシターCstbは第1電極と第2電極を具備する。
【0050】
第1ないし第8トランジスタM12ないしM82のドレインとソースは、物理的に差がなく、ソース及びドレインをそれぞれ第1及び第2電極と称することができる。
【0051】
第1トランジスタM12は、ドレインが第1ノードA2に連結され、ソースが第2ノードB2に連結され、ゲートは第3ノードC2に連結され、第3ノードC2の電圧によって第2ノードB2から第1ノードA2に電流を流れるようにする。
【0052】
第2トランジスタM22は、ソースがデータ線Dmに連結され、ドレインは第1ノードA2に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号によってスイッチング動作をし、データ線Dmを介して伝達されるデータ信号を選択的に第1ノードA2に伝達する。
【0053】
第3トランジスタM32は、ソースが第2ノードB2に連結され、ドレインは第3ノードC2に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによって第2ノードB2と第3ノードC2の電位を等しくして第1トランジスタM12がダイオード連結されるようにする。
【0054】
第4トランジスタM42は、ソースが発光素子のアノード電極に連結され、ゲートが第2走査線Sn-1に連結され、ドレインは第3ノードC2に連結される。そして、第4トランジスタM42は第2走査線Sn-1によって伝達される第2走査信号sn-1によって第3ノードC2に発光素子に電流が流れない時の発光素子とカソード電極Vssとの間の電圧を伝達し、発光素子とカソード電極Vssの間の電圧を初期化信号として使用する。
【0055】
第5トランジスタM52は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB2に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって画素電源を第2ノードB2に選択的に伝達する。
【0056】
第7トランジスタM72は、ソースが第1ノードA2に連結され、ドレインは第1発光素子OLED12に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって第1ノードA2を介して入力される電流を第1発光素子OLED12に伝達する。
【0057】
第6トランジスタM62は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB2に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって画素電源を第2ノードB2に選択的に伝達する。
【0058】
第8トランジスタM82は、ソースが第1ノードA2に連結され、ドレインは第2発光素子OLED22に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって第1ノードA2を介して入力される電流を第2発光素子OLED22に伝達する。
【0059】
キャパシターCstbは、第1電極は画素電源線Vddに連結され、第2電極は第3ノードC2に連結され、第4トランジスタM42を介して伝達される初期化信号によってキャパシターCstbが初期化される。そして、キャパシターCstbは第1トランジスタM12のゲート電圧を一定期間維持する。
【0060】
発光素子は、第1発光素子OLED12と第2発光素子OLED22に区分され、第1発光素子OLED12と第2発光素子OLED22は第7トランジスタM72と第8トランジスタM82に連結され、電流の伝達を受けて第1発光制御線E1nと第2発光制御線E2nを介して電流の入力が制御される。そして、第1発光素子OLED12と第2発光素子OLED22は同じ列ラインの互いに異なる行ラインに位置する。
【0061】
図5は、図3及び図4に示された画素の動作を示すタイミング図である。
図5を参照して説明すれば、画素は第1走査信号sn、第2走査信号sn-1、第1発光制御信号e1n及び第2発光制御信号e2nによって動作する。また、画素回路の動作は、第1発光素子OLED11、OLED12が動作する第1区間Ta1と第2発光素子OLED21、OLED22が発光する第2区間Ta2に区分される。
【0062】
まず、第1区間Ta1から説明すれば、第2走査信号sn-1はハイ信号からロー信号に転換され、第1走査信号sn、第1発光制御信号e1n及び第2発光制御信号e2nはハイ信号を維持し、第4トランジスタM41、M42がオン状態になって第3ノードC1、C2に初期化信号を伝達してキャパシターCsta、Cstbが初期化されるようにする。この時、図3の場合、初期化信号は第2走査信号sn-1に具現され、図4の場合、初期化信号は第1及び第2発光制御信号e1n及びe2nによって第7トランジスタM72と第8トランジスタM82がオフ状態である時の発光素子OLED22に印加された電圧で具現することができる。
【0063】
その後、第1区間Ta1で第2走査信号sn-1がロー信号からハイ信号に転換された後、直ちに第1走査信号snはハイ信号からロー信号に転換され、第1発光制御信号e1nと第2発光制御信号e2nはハイ信号を維持し、第2トランジスタM21、M22と第3トランジスタM31、M32がオン状態になる。
【0064】
第2トランジスタM21、M22と第3トランジスタM31、M32がオン状態になれば、第2ノードB1、B2と第3ノードC1、C2の電位が等しくなって第1トランジスタM11、M12がダイオード連結され、データ線を介して伝達されたデータ信号がダイオード連結された状態である第1トランジスタM11、M12を経て第3ノードC1、C2に伝達され、キャパシターCsta、Cstbにはデータ信号としきい値電圧の差にあたる電圧がキャパシターCsta、Cstbの第2電極に伝達される。
【0065】
そして、第1走査信号snがまたハイ状態に転換されて一定期間を維持し、第1発光制御信号e1nがロー状態に転換されて一定期間の間ロー状態を持続するようになって、第1発光制御信号e1nがロー状態であるうちに第1走査信号sn、第2走査信号sn-1及び第2発光制御信号e2nはハイ状態を維持すれば、第1発光制御信号e1nによって第5トランジスタM51、M52と第7トランジスタM71、M72がオン状態になって第1トランジスタM11、M12のゲートとソースとの間には下記の[数1]にあたる電圧が印加される。
【0066】
【数1】
【0067】
ここでVsgは、第1トランジスタM11、M12のソースとゲート電極の間の電圧、Vddは画素電源電圧、Vdataはデータ信号の電圧、Vthは第1トランジスタM11、M12のしきい値電圧を示す。
【0068】
そして、第7トランジスタM71、M72がオン状態になって発光素子に電流が流れるようにし、下記[数2]にあたる電流が流れるようになる。
【0069】
【数2】
【0070】
ここでIOLEDは、発光素子に流れる電流、Vgsは第1トランジスタM11、M12のゲートに印加される電圧、Vddは画素電源の電圧、Vthは第1トランジスタM11、M12のしきい値電圧、Vdataはデータ信号の電圧を示す。
【0071】
したがって、第1発光素子OLED11、OLED12に流れる電流は、第1トランジスタM11、M12のしきい値電圧に関係なく流れる。
【0072】
そして、第2区間Ta2でまた第2走査信号sn-1がロー状態になってキャパシターCsta、Cstbを初期化した後、第1走査信号snがロー状態になってデータ信号が第1ノードA1、A2に伝達され、第3トランジスタM31、M32によって第1トランジスタM11、M12がダイオード結合をしてキャパシターCsta、Cstbにデータ信号の電圧に対応する電圧が格納されて第1トランジスタM11、M12のソースとゲートとの間に前記[数1]にあたる電圧が印加される。
【0073】
その後、第2発光制御信号e2nが一定期間の間ロー状態を維持すれば、第8トランジスタM81、M82がオン状態になって第2発光素子OLED21、OLED22に前記[数2]にあたる電流が流れる。
【0074】
したがって、一つの画素回路に連結されている第1発光素子OLED11、OLED12と第2発光素子OLED21、OLED22が順次発光するようになる。
【0075】
図6は、図3及び図4の画素がNMOS形態のトランジスタに具現された場合のタイミング図である。図6を参照して説明すれば、画素回路は第1走査信号sn、第2走査信号sn-1、第1発光制御信号e1n及び第2発光制御信号e2nによって動作する。また、画素回路の動作は、第1発光素子OLED11、OLED12が動作する第1区間Tb1と第2発光素子OLED21、OLED22が発光する第2区間Tb2に区分される。
【0076】
図7は、本発明による発光表示装置の発光過程を示すタイミング図である。図7を参照して説明すれば、シリアルに入力されるデータ信号を奇数番目行に入力される第1データ信号D1D3...Dm-3Dm-1と、偶数番目行に入力される第2データ信号D2D4...Dn-2Dnに分離し、第1データ信号D1D3...Dn-3Dn-1が入力された後に第2データ信号D2D4...Dm-2Dmがデータ駆動部200aに入力される。
【0077】
ここで、1からnの間の数字は、発光素子の行番号を意味する。そして、奇数番目行が発光する区間を第1サブフィールドとし、偶数番目行が発光する区間を第2サブフィールドとし、第1サブフィールドと第2サブフィールドによって一つのフレームが完成される。
【0078】
まず、第1データ信号D1D3...Dm-3Dm-1が入力され、第1データ信号が入力されるうちに走査信号によって第1データ信号D1D3...Dm-3Dm-1が奇数番目行に順次入力される。この時、第1発光制御信号が順次入力されて各画素回路にある第1発光素子が発光するようになって奇数番目行が発光し、図8Aに示されたように第1サブフィールドが発光する。
【0079】
その後、第2データ信号D2D4...Dm-2Dmが入力されれば、第2データ信号が入力されるうちに走査信号によって第2データ信号が偶数番目行に順次入力される。この時、第2発光制御信号が偶数番目行に順次入力されて各画素回路にある第2発光素子が発光するようになって偶数番目行が発光し、図8Bに示されたように第2サブフィールドが発光する。そして、第1サブフィールドと第2サブフィールドが発光すれば、すべての発光素子が発光するようになって一つのフレームが完成される。
【0080】
図9は、本発明による発光表示装置の第2実施形態を示す構造図である。図9を参照して説明すれば、発光表示装置は画像表示部100b、データ駆動部200b及び走査駆動部300bを含む。
【0081】
画像表示部100bは、複数の画素110b、行方向に配列された複数の走査線S1、S2、...Sn-1、Sn、行方向に配列された複数の第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1n、第2発光制御線E21、E22、...E2n-1、E2n、第3発光制御線E31、E32、...E3n-1、E3n、第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4n、列方向に配列された複数のデータ線D1、D2、...Dm-1、Dm及び画素電源を供給する複数の画素電源線(図示せず)を含む。画素電源線は外部から電源の印加を受けて画素電源を供給する。
【0082】
そして、走査線S1、S2、...Sn-1、Snと走査信号によってデータ線D1、D2、...Dm-1、Dmから伝達されるデータ信号が画素110bに伝達され、画素110bはデータ信号に対応する電流を生成し、第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1nないし第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4nを介して伝達される発光制御信号によって電流が発光素子に伝達されて画像が表現される。
【0083】
データ駆動部200bは、データ線D1、D2、...Dm-1、Dmに連結され、画像表示部100bにデータ信号を伝達する。データ駆動部200bは、一つのデータ線で赤と緑、緑と青または青と赤のデータを順次伝達する。
【0084】
走査駆動部300bは、画像表示部100bの側面に構成され、複数の走査線S1、S2、...Sn-1、Snと複数の第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1nないし第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4nに連結され、走査信号と発光制御信号を画像表示部100bに伝達する。
【0085】
図10は、本発明による発光表示装置の第3実施形態を示す構造図である。
図10を参照して説明すれば、発光表示装置は画像表示部100c、データ駆動部200c及び走査駆動部300cを含む。
【0086】
画像表示部100cは、発光素子(図示せず)を含む複数の画素110c、一つの画素回路に連結される4個の発光素子(図示せず)、行方向に配列された複数の走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Sn、行方向に配列された複数の第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1n、第2発光制御線E21、E22、...E2n-1、E2n、第3発光制御線E31、E32、...E3n-1、E3n、第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4n、列方向に配列された複数のデータ線D1、D2、...Dm-1、Dm及び画素電源を供給する複数の画素電源線(図示せず)を含む。画素電源線は外部から電源の印加を受けて画素電源を供給する。
【0087】
そして、画素110cは走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Snを介して走査信号と以前のラインの走査信号の伝達を受け、データ線D1、D2、...Dm-1、Dmから伝達されるデータ信号によってデータ信号に対応する電流を生成し、第1発光制御線E11、E12、...E1n-1、E1nないし第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4nを介して伝達される発光制御信号によって駆動電流が発光素子に伝達されて画像が表現される。
【0088】
データ駆動部200cは、データ線D1、D2、...Dm-1、Dmに連結され、画像表示部100cにデータ信号を伝達する。データ駆動部200cは、一つのデータ線で赤と緑、緑と青または青と赤のデータを順次伝達する。
【0089】
走査駆動部300cは、画像表示部100cの側面に構成され、複数の走査線S0、S1、S2、...Sn-1、Snと複数の第1発光制御線E11、E12、 ...E1n-1、E1nないし第4発光制御線E41、E42、...E4n-1、E4nに連結され、走査信号と発光制御信号を画像表示部100cに伝達する。
【0090】
図11は、図9の発光表示装置に採用された画素の実施形態を示す回路図である。図11を参照して説明すれば、画素110bは発光素子と画素回路を含み、一つの画素回路に4個の発光素子OLED13、OLED23、OLED33、OLED43が連結されている。
【0091】
各画素回路は、駆動回路111c、第1スイッチング回路112c及び第2スイッチング回路113cに区分される。
【0092】
駆動回路111cは、第1トランジスタ及び第2トランジスタM13及びM23とキャパシターCstcを含み、第1スイッチング回路112cは、第3及び第4トランジスタM33及びM43を含み、第2スイッチング回路113cは、第5及び第6トランジスタM53及びM63を含む。
【0093】
第1ないし第6トランジスタM13ないしM63はソース、ドレイン及びゲートを具備し、それぞれのトランジスタのソースとドレインは物理的な差がなく、第1電極と第2電極と称することができる。また、キャパシターCstcは、第1電極と第2電極を具備する。そして、4個の発光素子は、第1ないし第4発光素子OLED13ないしOLED43と称する。
【0094】
第1トランジスタM13は、ソースは画素電源線Vddに連結され、ドレインは第1ノードA3に連結され、ゲートは第2ノードB3に連結され、ゲートに印加される電圧によってソースからドレイン方向に流れる電流の電流量が決まる。
【0095】
第2トランジスタM23は、ソースはデータ線Dmに連結され、ドレインは第2ノードB3に連結され、ゲートは走査線Snに連結され、走査線を介して伝達される走査信号snによってオンオフ動作を遂行してデータ信号を第2ノードB3に伝達する。
【0096】
第3トランジスタM33は、ソースは第1ノードA3に連結され、ドレインは第1発光素子OLED13に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達を受けた第1発光制御信号e1nによってオンオフ動作を遂行して第1ノードA3に流れる電流を第1発光素子OLED13に流れるようにする。
【0097】
第4トランジスタM43は、ソースは第1ノードA3に連結され、ドレインは第2発光素子OLED23に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線を介して伝達を受けた第2発光制御信号によってオンオフ動作を遂行して第1ノードA3に流れる電流を第2発光素子OLED23に流れるようにする。
【0098】
第5トランジスタM53は、ソースは第1ノードA3に連結され、ドレインは第3発光素子OLED33に連結され、ゲートは第3発光制御線E3nに連結され、第3発光制御線E3nを介して伝達される第3発光制御信号e3nによって第5トランジスタM53のソースからドレインに流れる電流を第3発光素子OLED33に伝達して第3発光素子OLED33が発光するようにする。
【0099】
第6トランジスタM63は、ソースは第1ノードA3に連結され、ドレインは第4発光素子OLED43に連結され、ゲートは第4発光制御線E4nに連結され、第4発光制御線E4nを介して伝達される第4発光制御信号e4nによって第6トランジスタM63のソースからドレインに流れる電流を第4発光素子OLED43に伝達して第4発光素子OLED43が発光するようにする。
【0100】
図12は、図11に示された画素が採用された発光表示装置に伝達される信号の波形を示す波形図である。
図12を参照して説明すれば、画素は走査信号sn、データ信号及び第1ないし第4発光制御信号e1nないしe4nによって動作する。走査信号snと第1ないし第4発光制御信号e1nないしe4nは、周期的な信号であり、第1区間ないし第4区間Tc1ないしTc4を繰り返す。
【0101】
第1区間Tc1では、第1発光制御信号e1nがロー状態であり、第2区間Tc2は第3発光制御信号e3nがロー状態であり、第3区間Tc3は、第2発光制御信号e2nがロー状態であり、第4区間T4では第4発光制御信号e4nはロー状態であり、走査信号snは各区間の開始時点でしばらくロー状態になる。
【0102】
第1区間Tc1では、走査信号snによって第2トランジスタM23がオン状態になって、データ信号が第2トランジスタM23を介して第2ノードB3に伝達される。そして、画素電源がキャパシターCstcの第1電極に伝達されてキャパシターCstcには画素電源とデータ信号の差Vdd-Vdataにあたる電圧値が格納される。
【0103】
キャパシターCstcは、第2ノードB3を介して第1トランジスタM13のゲートに画素電源とデータ信号の差にあたる電圧を印加して第1トランジスタM13はデータ信号に対応する電流を第1ノードA3に流れるようにする。そして、第1発光制御信号e1nによって第3トランジスタM33がオン状態になって電流は第1発光素子OLED13に電流が流れるようになる。
【0104】
第2区間Tc2では、走査信号snとデータ信号によってキャパシターCstcに画素電源とデータ信号の差にあたる電圧値が格納され、第1トランジスタM13はデータ信号に対応する電流を第1ノードA3に流れるようにする。そして、第3発光制御信号e3nによって第5トランジスタM53がオン状態になって電流は第3発光素子OLED33に流れるようになる。
【0105】
第3区間Tc3と第4区間Tc4は、第1区間Tc1と第2区間Tc2と同じく電流を生成し、電流を第1ノードA3に流れるようにし、第3区間Tc3で第2発光制御信号によって電流が第2発光素子OLED23に流れるようにし、第4区間Tc4で第4発光制御信号によって電流が第4発光素子OLED43に流れるようにする。したがって、順次第1ないし第4発光素子OLED13ないしOLED43が発光するようになる。
【0106】
図13は、図10の発光表示装置で採用された画素の第1実施形態を示す回路図である。図13を参照して説明すれば、画素110cは発光素子と画素回路を含み、一つの画素回路に4個の発光素子OLED14、OLED24、OLED34、OLED44が連結されている。各画素回路は、駆動回路111d、第1スイッチング回路112d及び第2スイッチング回路113dに区分される。
【0107】
駆動回路111dは、第1トランジスタないし第8トランジスタM14ないしM84とキャパシターCstdを含み、第1スイッチング回路112dは第9及び第10トランジスタM94及びM104を含み、第2スイッチング回路113dは第11及び第12トランジスタM114及びM124を含み、各トランジスタはソース、ドレイン及びゲートを具備する。そして、キャパシターCstdは第1電極と第2電極を具備する。
【0108】
第1ないし第12トランジスタM14ないしM124のドレインとソースは、物理的に差がなくソース及びドレインをそれぞれ第1及び第2電極と称することができる。
【0109】
第1トランジスタM14は、ドレインが第1ノードA4に連結され、ソースは第2ノードB4に連結され、ゲートは第3ノードC4に連結され、第3ノードC4の電圧によって第2ノードB4から第1ノードA4に電流が流れるようにする。
【0110】
第2トランジスタM24は、ソースがデータ線Dmに連結され、ドレインは第2ノードB4に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによってスイッチング動作をし、データ線Dmを介して伝達されるデータ信号を選択的に第2ノードB4に伝達する。
【0111】
第3トランジスタM34は、ソースが第1ノードA4に連結され、ドレインは第3ノードC4に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによって第1ノードA4と第3ノードC4の電位を等しくして第1トランジスタM14がダイオード連結になるようにする。
【0112】
第4トランジスタM44は、ソースとゲートが第2走査線Sn-1に連結され、ドレインは第3ノードC4に連結され、第3ノードC4に初期化信号を伝達する。初期化信号は、第1走査信号snが入力される行より1行進んでいる行に入力される第2走査信号sn-1で、第2走査線Sn-1を介して伝達を受ける。第2走査線Sn-1は第1走査線Snが連結された行より1行進んでいる行に連結される走査線を意味する。
【0113】
第5トランジスタM54は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB4に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって画素電源を第2ノードB4に選択的に伝達する。
【0114】
第6トランジスタM64は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB4に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって画素電源を第2ノードB4に選択的に伝達する。
【0115】
第7トランジスタM74は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB4に連結され、ゲートは第3発光制御線E3nに連結され、第3発光制御線E3nを介して伝達される第3発光制御信号e3nによって画素電源を第2ノードB4に選択的に伝達する。
【0116】
第8トランジスタM84は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB4に連結され、ゲートは第4発光制御線e4nに連結され、第4発光制御線e4nを介して伝達される第4発光制御信号e4nによって画素電源を第2ノードB4に選択的に伝達する。
【0117】
第9トランジスタM94は、ソースは第1ノードA4に連結され、ドレインは第1発光素子OLED14に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって第1ノードA4に流れる電流を第1発光素子OLED14に流れるようにして第1発光素子OLED14が発光するようにする。
【0118】
第10トランジスタM104は、ソースは第1ノードA4に連結され、ドレインは第2発光素子OLED24に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって第1ノードA4に流れる電流を第2発光素子OLED24に流れるようにして第2発光素子OLED24が発光するようにする。
【0119】
第11トランジスタM114は、ソースは第1ノードA4に連結され、ドレインは第3発光素子OLED34に連結され、ゲートは第3発光制御線E3nに連結され、第3発光制御線E3nを介して伝達される第3発光制御信号e3nによって第1ノードA4に流れる電流を第3発光素子OLED34に流れるようにして第3発光素子OLED34が発光するようにする。
【0120】
第12トランジスタM124は、ソースは第1ノードA4に連結され、ドレインは第4発光素子OLED44に連結され、ゲートは第4発光制御線e4nに連結され、第4発光制御線E4nを介して伝達される第4発光制御信号e4nによって第4ノードA4に流れる電流を第4発光素子OLED44に流れるようにして第4発光素子OLED44が発光するようにする。
【0121】
キャパシターCstdは、第1電極は画素電源線Vddに連結され、第2電極は第3ノードC4に連結され、第4トランジスタM44を介して第3ノードC4に伝達される初期化信号によってキャパシターCstdが初期化され、データ信号に対応する電圧を格納して第3ノードC4に伝達して第1トランジスタM14のゲート電圧を一定期間の間維持する。
【0122】
図14は、図10の発光表示装置に採用された画素の第2実施形態を示す回路図である。図14を参照して説明すれば、画素110cは発光素子と画素回路を含み、一つの画素回路に4個の発光素子OLED15、OLED25、OLED35、OLED45が連結されている。各画素回路は駆動回路111e、第1スイッチング回路112e及び第2スイッチング回路113eに区分される。
【0123】
駆動回路111eは、第1トランジスタないし第8トランジスタM15ないしM85とキャパシターCsteを含み、第1スイッチング回路112eは第9及び第10トランジスタM95及びM105を含み、第2スイッチング回路113eは第11及び第12トランジスタM115及びM125を含み、各トランジスタはソース、ドレイン及びゲートを具備する。そして、キャパシターCsteは第1電極と第2電極を具備する。
【0124】
第1ないし第12トランジスタM15ないしM125のドレインとソースは物理的に差がなくソース及びドレインをそれぞれ第1及び第2電極と称することができる。
【0125】
第1トランジスタM15は、ドレインが第1ノードA5に連結され、ソースは第2ノードB5に連結され、ゲートは第3ノードC5に連結され、第3ノードC5の電圧によって第2ノードB5から第1ノードA5に電流が流れるようにする。
【0126】
第2トランジスタM25は、ソースがデータ線Dmに連結され、ドレインは第1ノードA5に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによってスイッチング動作をしてデータ線Dmを介して伝達されるデータ信号を選択的に第1ノードA5に伝達する。
【0127】
第3トランジスタM35は、ソースが第2ノードB5に連結され、ドレインは第3ノードC5に連結され、ゲートは第1走査線Snに連結され、第1走査線Snを介して伝達される第1走査信号snによって第2ノードB5と第3ノードC5の電位を等しくして第1トランジスタM15がダイオード連結になるようにする。
【0128】
第4トランジスタM45は、ソースが発光素子のアノード電極に連結され、ドレインは第3ノードC5に連結され、ゲートは第2走査線Sn-1に連結され、第2走査信号sn-1によって第1ないし第4発光素子OLED15ないしOLED45らで電流が流れない時の電圧を第3ノードC5に伝達する。この時、第2走査信号sn-1によって第3ノードC5に伝達される電圧をキャパシターCsteを初期化する初期化信号として使用する。
【0129】
第5トランジスタM55は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB5に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって画素電源を第2ノードB5に選択的に伝達する。
【0130】
第6トランジスタM65は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB5に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって画素電源を第2ノードB5に選択的に伝達する。
【0131】
第7トランジスタM75は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB5に連結され、ゲートは第3発光制御線E3nに連結され、第3発光制御線E3nを介して伝達される第3発光制御信号e3nによって画素電源を第2ノードB5に選択的に伝達する。
【0132】
第8トランジスタM85は、ソースが画素電源線Vddに連結され、ドレインは第2ノードB5に連結され、ゲートは第4発光制御線E4nに連結され、第4発光制御線E4nを介して伝達される第4発光制御信号e4nによって画素電源を第2ノードB5に選択的に伝達する。
【0133】
第9トランジスタM95は、ソースは第1ノードA5に連結され、ドレインは第1発光素子OLED15に連結され、ゲートは第1発光制御線E1nに連結され、第1発光制御線E1nを介して伝達される第1発光制御信号e1nによって第1ノードA5に流れる電流を第1発光素子OLED15に流れるようにして第1発光素子OLED15が発光するようにする。
【0134】
第10トランジスタM105は、ソースは第1ノードA5に連結され、ドレインは第2発光素子OLED25に連結され、ゲートは第2発光制御線E2nに連結され、第2発光制御線E2nを介して伝達される第2発光制御信号e2nによって第1ノードA5に流れる電流を第2発光素子OLED25に流れるようにして第2発光素子OLED25が発光するようにする。
【0135】
第11トランジスタM115は、ソースは第1ノードA5に連結され、ドレインは第3発光素子OLED35に連結され、ゲートは第3発光制御線E3nに連結され、第3発光制御線E3nを介して伝達される第3発光制御信号e3nによって第1ノードA5に流れる電流を第3発光素子OLED35に流れるようにして第3発光素子OLED35が発光するようにする。
【0136】
第12トランジスタM125は、ソースは第1ノードA5に連結され、ドレインは第4発光素子OLED45に連結され、ゲートは第4発光制御線E4nに連結され、第4発光制御線E4nを介して伝達される第4発光制御信号e4nによって第4ノードA5に流れる電流を第4発光素子OLED45に流れるようにして第4発光素子OLED45が発光するようにする。
【0137】
キャパシターCsteは、第1電極は画素電源線Vddに連結され、第2電極は第3ノードC5に連結され、第4トランジスタM45を介して第3ノードC5に伝達される初期化信号によってキャパシターCsteが初期化され、データ信号に対応する電圧を格納して第3ノードC5に伝達して第1トランジスタM15のゲート電圧を一定期間の間維持する。
【0138】
図15は、図13及び図14に示された画素が採用された発光表示装置に伝達される信号の波形を示す波形図である。
図15を参照して説明すれば、画素は第1及び第2走査信号sn及びsn-1、データ信号及び第1ないし第4発光制御信号e1nないしe4nによって動作する。第1及び第2走査信号sn及びsn-1と第1ないし第4発光制御信号e1nないしe4nは、周期的な信号であり、第1区間ないし第4区間Td1ないしTd4を繰り返す。
【0139】
第1区間Td1は第1発光制御信号e1nがロー状態で、第2区間Td2は第3発光制御信号e3nがロー状態で、第3区間Td3は第2発光制御信号e2nがロー状態であり、第4区間Td4は第4発光制御信号e4nはロー状態である。そして、第2走査信号sn-1は、第1走査信号snより以前のラインの走査信号であり、第1走査信号snと第2走査信号sn-1は順次各区間の開始時点でしばらくロー状態になる。
【0140】
第1区間Td1では、まず、第2走査信号sn-1によって第4トランジスタM44、M45がオン状態になって、第4トランジスタM44、M45を介して初期化信号が伝達されてキャパシターCstd、Csteに伝達されてキャパシターCstd、Csteが初期化される。そして、第1走査信号snによって第2トランジスタM24、M25と第3トランジスタM34、M35がオン状態になって第2ノードB4、B5と第3ノードC4、C5の電位が等しくなり、第1トランジスタM14、M15がダイオード連結され、第2トランジスタM24、M25を介してデータ信号が第2ノードB4、B5に伝達される。
【0141】
したがって、データ信号は第2トランジスタM24、M25と第1トランジスタM14、M15と第3トランジスタM34、M35を経てキャパシターCstd、Csteの第2電極に伝達され、キャパシターCstd、Csteにはデータ信号としきい値電圧の差にあたる電圧がキャパシターCstd、Csteの第2電極に伝達される。
【0142】
そして、第1走査信号snがまたハイ状態に転換された後、第1発光制御信号e1nがロー状態に転換されて一定期間の間ロー状態が続くようになれば、第1発光制御信号e1nによって第5トランジスタM54、M55と第9トランジスタM94、M95がオン状態になって第1トランジスタM14、M15のゲートとソースの間には、前記[数1]にあたる電圧が印加される。
【0143】
そして、第9トランジスタM94、M95がオン状態になって発光素子OLED14、OLED15に電流が流れるようにし、前記[数2]にあたる電流が流れるようになる。
【0144】
したがって、第1発光素子OLED14、OLED15に流れる電流は、第1トランジスタM14、M15のしきい値電圧に関係なく流れる。
【0145】
第2区間Td2では、第1及び第2走査信号sn及びsn-1とデータ信号によってキャパシターCstd、Csteに画素電源とデータ信号の差にあたる電圧値が格納され、前記[数1]にあたる電圧が第1トランジスタM14、M15に伝達され、第3発光制御信号e3nによって第7トランジスタM74、M75と第11トランジスタM114、M115がオン状態になって前記[数2]にあたる電流が第3発光素子OLED34、OLED35に流れる。
【0146】
第3区間Td3と第4区間Td4は、第1区間Td1と第2区間Td2と同じく電流を生成し、第3区間Td3では第2発光制御信号e2nによって第6トランジスタM64、M65と第10トランジスタM104、M105がオン状態になって電流が第2発光素子OLED24、OLED25に流れるようになり、第4区間Td4では第4発光制御信号e4nによって第8トランジスタM84、M85と第12トランジスタM124、M125がオン状態になって電流が第4発光素子OLED44、OLED45に流れる。
【0147】
したがって、順次第1ないし第4発光素子OLED14、OLED15ないしOLED44、OLED45が発光するようになる。
【0148】
図16Aないし図16Dは、図9に示された発光表示装置において発光過程を示す図である。
【0149】
画像表示部100bは、3個の画素回路が垂直配列されて12個の発光素子が2×6の形態に配列される。そして上位にある画素回路を第1画素回路とし、中央にある画素回路を第2画素回路とし、下位にある画素回路を第3画素回路と言う。
【0150】
図16Aないし図16Dを参照して説明すれば、一つの画素回路に連結されているすべての発光素子OLEDが発光する1フレームの時間の間、4個の発光素子が順次発光するので、1フレームの時間を4個のサブフィールドに分けることができる。
【0151】
一つのデータ線に隣接した二つの画素回路の中で、一つの画素回路に連結されている第1発光素子OLED13と第3発光素子OLED33は、赤データ信号Rの伝達を受けて発光し、第2発光素子OLED23と第4発光素子OLED43は緑データ信号Gの伝達を受けて発光する。
【0152】
そして、残り一つの画素回路に連結されている第1発光素子OLED13と第3発光素子OLED33は、緑データ信号Gの伝達を受けて発光し、第2発光素子OLED23と第4発光素子OLED43は赤データ信号Rの伝達を受けて発光する。また、一つのデータ線を介して赤データと緑データが交代に伝達される。
【0153】
したがって、図16Aは4個のサブフィールドの中で一番目のフィールドを示すものであり、図16Aに示されているように第1画素回路と第3画素回路は、第1発光素子が赤データを受けて発光し、第2画素回路は第1発光素子が緑データを受けて発光し、赤と緑が同時に発光する。
【0154】
そして、二番目のフィールドを示す図16Bにおいては、第1画素回路と第3画素回路は第3発光素子OLED33が緑データを受けて発光し、第2画素回路は第3発光素子OLED33が赤データを受けて発光し、赤と緑が同時に発光する。また、図16C及び図16Dに示されている三番目のフィールドと四番目のフィールドも赤と緑が同時に発光する。
【0155】
したがって、一つのサブフィールドで一つの色のみが発光する場合には、色分離現象が現われるようになるが、各サブフィールドで赤と緑が同時に発光し、画像表示部全体をよく見れば赤、緑及び青が各サブフィールドで同時に発光し、色分離現象を防止することができる。また、図10に示された発光表示装置も前記と同様に動作して色分離現象を防止することができる。
【0156】
以上、添付の図を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、前記説明は単に本発明を説明するための目的であり、意味限定や請求の範囲に記載された本発明の請求の範囲を制限するためのものではない。したがって、前記説明によって当業者であれば、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で各種の変更および修正が可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0157】
100a〜100c 画像表示部
200a〜200c データ駆動部
300a〜300c 走査駆動部
OLED 発光素子
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ないし第4発光素子と、
前記第1ないし第4発光素子と共通連結され、前記第1ないし第4発光素子を駆動するための駆動回路と、
前記第1ないし第4発光素子及び前記駆動回路間に連結され、前記第1ないし第4発光素子の駆動を順次制御するためのスイッチング回路を含み、
前記駆動回路は、
前記データ信号に対応する第1電圧によって前記第1電源によって電流が流れるようにする第1トランジスタと、
第1走査信号の伝達を受けて選択的に前記第1トランジスタに前記データ信号を伝達する第2トランジスタと、
前記第1電圧を一定時間の間格納するキャパシターと、
第2走査信号の伝達を受けて選択的に前記第1トランジスタがダイオード連結されるようにする前記第3トランジスタと、
前記第2走査信号によって初期化信号を伝達されて前記キャパシターを初期化する第4トランジスタと、
前記第1発光制御信号によって選択的に前記第1電源を前記第1トランジスタに伝達する第5トランジスタと、
前記第2発光制御信号によって選択的に前記第1電源を前記第1トランジスタに伝達する第6トランジスタと、
前記第3発光制御信号によって選択的に前記第1電源を前記第1トランジスタに伝達する第7トランジスタと、
前記第4発光制御信号によって選択的に前記第1電源を前記第1トランジスタに伝達する第8トランジスタを含むことを特徴とする画素。
【請求項2】
前記スイッチング回路は、前記第1及び第2発光制御信号によって前記電流が流れるようにする第1スイッチング回路と、
前記第3及び第4発光制御信号によって前記電流が流れるようにする第2スイッチング回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項3】
前記第1ないし第4発光制御信号は、第1区間ないし第4区間を持つ周期的な信号であり、前記第1発光制御信号と前記第2発光制御信号は、互いに異なる状態を維持し、各区間でハイ状態とロー状態を繰り返し、
前記第3発光制御信号は第1区間と第2区間及び第3区間と第4区間で同じ状態を持つことを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項4】
前記第1スイッチング回路は、
前記第1発光制御信号によって前記電流を前記第1発光素子に伝達する第9トランジスタと、
前記第2発光制御信号によって前記電流を前記第2発光素子に伝達する第10トランジスタを含み、
前記第2スイッチング回路は、
前記第3発光制御信号によって前記電流を前記第3発光素子に伝達する第11トランジスタと、
前記第4発光制御信号によって前記電流を前記第4発光素子に伝達する第12トランジスタを含むことを特徴とする請求項2に記載の画素。
【請求項5】
前記初期化信号は、前記第2走査信号であることを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項6】
前記初期化信号は、発光素子に電流が流れないうちに前記発光素子に印加されている電圧であることを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項7】
複数の画素を含む画像表示部と、
前記画素にデータ信号を伝達するデータ駆動部と、
前記画素に走査信号と発光制御信号を伝達する走査駆動部を含み、
前記画素は、請求項1から6のうちいずれか1項によることを特徴とする発光表示装置。
【請求項8】
前記複数の画素の中で、同一の前記データ線を介して前記データ信号の伝達を受ける隣接した第1及び第2画素は、第1画素の第1発光素子及び第2発光素子の発光順序と、
第2画素の第1発光素子及び第2発光素子の発光順序が異なるように具現され、前記第1画素の第3発光素子及び第4発光素子の発光順序と第2画素の第3発光素子と第4発光素子の発光順序が異なるように具現されることを特徴とする請求項7に記載の発光表示装置。
【請求項9】
前記第2走査信号は、前記第1走査信号より以前の走査線に伝達される走査信号であることを特徴とする請求項7に記載の発光表示装置。
【請求項10】
前記データ駆動部は一つのデータ線を介して他の色に対する情報を持つ二つのデータ信号を順次出力することを特徴とする請求項7に記載の発光表示装置。
【請求項1】
第1ないし第4発光素子と、
前記第1ないし第4発光素子と共通連結され、前記第1ないし第4発光素子を駆動するための駆動回路と、
前記第1ないし第4発光素子及び前記駆動回路間に連結され、前記第1ないし第4発光素子の駆動を順次制御するためのスイッチング回路を含み、
前記駆動回路は、
前記データ信号に対応する第1電圧によって前記第1電源によって電流が流れるようにする第1トランジスタと、
第1走査信号の伝達を受けて選択的に前記第1トランジスタに前記データ信号を伝達する第2トランジスタと、
前記第1電圧を一定時間の間格納するキャパシターと、
第2走査信号の伝達を受けて選択的に前記第1トランジスタがダイオード連結されるようにする前記第3トランジスタと、
前記第2走査信号によって初期化信号を伝達されて前記キャパシターを初期化する第4トランジスタと、
前記第1発光制御信号によって選択的に前記第1電源を前記第1トランジスタに伝達する第5トランジスタと、
前記第2発光制御信号によって選択的に前記第1電源を前記第1トランジスタに伝達する第6トランジスタと、
前記第3発光制御信号によって選択的に前記第1電源を前記第1トランジスタに伝達する第7トランジスタと、
前記第4発光制御信号によって選択的に前記第1電源を前記第1トランジスタに伝達する第8トランジスタを含むことを特徴とする画素。
【請求項2】
前記スイッチング回路は、前記第1及び第2発光制御信号によって前記電流が流れるようにする第1スイッチング回路と、
前記第3及び第4発光制御信号によって前記電流が流れるようにする第2スイッチング回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項3】
前記第1ないし第4発光制御信号は、第1区間ないし第4区間を持つ周期的な信号であり、前記第1発光制御信号と前記第2発光制御信号は、互いに異なる状態を維持し、各区間でハイ状態とロー状態を繰り返し、
前記第3発光制御信号は第1区間と第2区間及び第3区間と第4区間で同じ状態を持つことを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項4】
前記第1スイッチング回路は、
前記第1発光制御信号によって前記電流を前記第1発光素子に伝達する第9トランジスタと、
前記第2発光制御信号によって前記電流を前記第2発光素子に伝達する第10トランジスタを含み、
前記第2スイッチング回路は、
前記第3発光制御信号によって前記電流を前記第3発光素子に伝達する第11トランジスタと、
前記第4発光制御信号によって前記電流を前記第4発光素子に伝達する第12トランジスタを含むことを特徴とする請求項2に記載の画素。
【請求項5】
前記初期化信号は、前記第2走査信号であることを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項6】
前記初期化信号は、発光素子に電流が流れないうちに前記発光素子に印加されている電圧であることを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項7】
複数の画素を含む画像表示部と、
前記画素にデータ信号を伝達するデータ駆動部と、
前記画素に走査信号と発光制御信号を伝達する走査駆動部を含み、
前記画素は、請求項1から6のうちいずれか1項によることを特徴とする発光表示装置。
【請求項8】
前記複数の画素の中で、同一の前記データ線を介して前記データ信号の伝達を受ける隣接した第1及び第2画素は、第1画素の第1発光素子及び第2発光素子の発光順序と、
第2画素の第1発光素子及び第2発光素子の発光順序が異なるように具現され、前記第1画素の第3発光素子及び第4発光素子の発光順序と第2画素の第3発光素子と第4発光素子の発光順序が異なるように具現されることを特徴とする請求項7に記載の発光表示装置。
【請求項9】
前記第2走査信号は、前記第1走査信号より以前の走査線に伝達される走査信号であることを特徴とする請求項7に記載の発光表示装置。
【請求項10】
前記データ駆動部は一つのデータ線を介して他の色に対する情報を持つ二つのデータ信号を順次出力することを特徴とする請求項7に記載の発光表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【公開番号】特開2009−211104(P2009−211104A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−149971(P2009−149971)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【分割の表示】特願2005−227124(P2005−227124)の分割
【原出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【分割の表示】特願2005−227124(P2005−227124)の分割
【原出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【Fターム(参考)】
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