説明

発毛遅延のための化粧品組成物及び方法

本発明は、オルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤、抗血管新生活性物質及び抗炎症剤の組み合わせを含む、発毛を遅延させるための化粧品組成物及び方法を包含する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキンケア用の化粧品組成物及び方法に関する。特に、本発明は、発毛(毛の成長)遅延のための新規な化粧品組成物及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
長年の間、会社は発毛又は発毛遅延の何れかのための製品を市場に出してきたが、成果は限られている。機械的な手順から生物学的活性成分を含有する組成物まで、消費者は多くの手段を利用することができる。髪を染めるために毛髪染料を使用すると頻繁に繰り返すことが必要であり、そして皮膚上の毛髪の出現(生え際の毛髪)を隠すためには多くの場合に効果的でない。
【0003】
発毛の抑制においては特に、先行技術は、生物学的酵素、植物抽出物及び酵素阻害剤を包含する多くの活性物質の使用を教えている。例えば、米国特許第6,375,948号は、発毛を抑制するためにジュニペラス(Juniperus)ファミリーの植物又は麦芽の抽出物、エラスターゼ阻害剤又は中性エンドペプチダーゼ阻害剤及びタンパク質分解酵素の使用を教示している。米国特許第6,407,056号において、この特許は、セリンプロテアーゼ及び製薬上又は化粧品上許容される基剤を含む組成物の有効量を局所適用することに含む、哺乳類の発毛を遅延させる方法を教示している。
【0004】
上記の参照文献は限られた短期間のみの有用性を有する。他の参照文献では、発毛調節用処方物を開発するために発毛に寄与すると信じられる要因に目が向けられている。
【0005】
例えば、血管新生は新しい血管が形成される基本的なプロセスである。このプロセスは、内皮細胞が血管に移動し、次いでこのような内皮細胞が血管中に濃縮することを伴う。血管新生は、内皮細胞の成長及び移動を刺激する分子及び抑制する分子の複合した相互作用を伴う。米国特許第6,391,850号では、抗血管新生剤、SLEDが毛髪の成長を刺激したことを見出している。SLEDは、毛嚢内の血管新生の仲介により発毛に影響を与えると信じられた。
【0006】
スフィンゴ糖脂質、例えばフィトスフィンゴシン(抗血管新生剤として知られている)は、発毛に役立つスキンケア組成物において使用されている。例えば、米国特許第5,565,207号(「特許‘207」)は、ステロイ配糖体及び/又はトリテルペノイド配糖体、スフィンゴ糖脂質及び濾胞ホルモン及び/又は副腎皮質ホルモンを含む頭皮保湿剤の使用を教示している。特許‘207は、頭皮保湿剤の使用が発毛を刺激することを認めている。
【0007】
上記の参照文献は、抗血管新生剤の使用が発毛促進に役立つことを教示していることに注目することは重要である。
【0008】
発毛に寄与すると信じられるさらにもう一つの要因は、オルニチンデカルボキシラーゼ(OCD)、すなわちオルニチンからプトレシンへの脱炭酸反応を触媒する酵素である。この反応は、スペルミジン及びスペルミンとして知られているポリアミドの生合成の第一工程である。これらのポリアミドは、細胞の成長及び増殖において重要な役割を演じることが知られている。米国特許第4,720,489号(「特許‘489」)は、オルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤の使用が発毛を遅延させることを教示している。特許‘489は、第二の薬理学的効果を有しうる一定のオルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤の使用について詳細に教示している。
【0009】
要約すれば、上記の参照文献は、抗血管新生剤が発毛を促進する一方、一定のオルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤が発毛を遅延させることを教示している。さらに他の参照文献は、限られた効力のみを有する組成物を教示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
発毛に寄与する多数の要因を巧みに扱うことによって好ましく達成できる長期効力を有する、発毛を抑制するための新規な組成物及び方法が、依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
〔発明の概要〕
本発明は、0.1〜50%のオルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤、0.01〜10%の抗血管新生活性物質、0.0001〜20%の抗炎症剤及び化粧品上許容される基剤を含む化粧品組成物を包含する。
【0012】
本発明はさらに、0.1〜50%のオルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤、0.01〜10%の抗血管新生活性物質、0.0001〜20%の抗炎症剤及び化粧品上許容される基剤を含む化粧品組成物を適用することを含む、発毛を遅延させる方法を包含する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
〔詳細な説明〕
実施例及び比較例を除いて、又は別に明示的に指示しない場合、本発明における材料の量若しくは比率又は反応の条件、材料の物理的性質及び/又は使用を示す全ての数字は、「約」という語で修飾されていると理解すべきである。全ての量は、別に明記しない限り、最終組成物の重量による。
【0014】
驚くべきことに、オルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤と抗血管新生活性物質及び抗炎症剤との組み合わせが、発毛を効果的に抑制することを発見した。
【0015】
好ましい実施形態において、オルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤は、動物由来の源ではなく、海洋、合成又は天然由来の源から誘導される。好ましい阻害剤は5環性トリテルペンである。5環性トリテルペンの例は、ウルソル酸、ベツリン、ベツリン酸、ベツリンのモノ及びジ-サクシネート又はグルタレートを包含する。特に好ましいものはロスマリヌス・オフィシナリス(Rosmarinus officinalis)から抽出されたウルソル酸であり、これは 121 Ethel Road West, Unit #6, Piscataway, NJ 08854 所在の Sabinsa Corporation から市販されている。
【0016】
量は、製剤及び望まれる性能に応じて変動するだろう。オルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤は、組成物の0.001%〜90重量%の量で用いられる。好ましくは0.001%〜60重量%の量が用いられ、そして最も好ましくは0.01%〜3%の量が用いられる。
【0017】
好ましい組成物は抗血管新生活性物質をさらに含む。抗血管新生活性物質は発毛を促進することが知られているが、驚くべきことに、抗血管新生剤は本発明の独創的組み合わせにおいて発毛の抑制に役立ちうることを見出した。特に好ましい抗血管新生剤はスフィンゴ脂質を包含する。スフィンゴ脂質の例は、フィトスフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、スフィンゴシン、デヒドロフィトスフィンゴシン、モノヘキソーシルセラミド、スフィンゴプラマロゲン(sphingoplamalogen)、アセチルスフィンゴシン及びモノヘキソーシルセラミド脂肪酸エステルを包含する。他の抗血管新生剤は、モクレン抽出物、MDI複合体(サメ軟骨)及び緑茶抽出物を包含する。
【0018】
量は、製剤及び望まれる性能に応じて変動するだろう。一般的に、抗血管新生剤は、組成物の0.001%〜90重量%の量で用いられる。好ましくは0.01%〜60重量%の量が用いられ、そして最も好ましくは0.1%〜2%の量が用いられる。
【0019】
炎症及び関連する刺激は、活性物質が皮膚に浸透してそれらの意図する利益を与える活性物質の能力を有害に妨げることがある。抗炎症剤は、発毛促進作用を増強するために発毛組成物に使用されている(米国特許第6,451,777号参照)。しかしながら、本発明において驚くべきことに、抗炎症剤はオルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤及び抗血管新生剤と組み合わせた場合に発毛の抑制に実際に役立つことを発見した。
【0020】
本発明に用いられる抗炎症剤は当技術分野で公知の任意のものから選択することができる。特に好ましい抗炎症剤はヤギ目サンゴ虫(gorgonian)抽出物である。ヤギ目サンゴ虫抽出物は、Lipo Chemical Company, Patterson, N.J. からムチヤギ(Sea Whip)、すなわちシュードプテロゴージア・エリザベータエ(pseudopterogorgia elisabethae)の液体抽出物として市販されている海洋由来の天然抽出物であり、ブチレングリコール中の4%ムチヤギ抽出物として供給される。カリブ海ムチヤギであるシュードプテロゴージア・エリザベータエは、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol. 83, pp. 6238-6240 (September 1986) においてジテルペン-ペントース配糖体であるシュードプテロシンを含有すると報告されている。米国特許第4,849,410号及び米国特許第4,745,104号(参照により本明細書に組み込まれる)は、カリブ海ヤギ目サンゴ虫に関するさらなる開示を提供する。別法として、ボスウェリン、ブクリョウ抽出物、キシメニン酸(ximenynic acid)、ヘスペリチン(hesperitin)及びカンゾウ抽出物のような抗炎症剤を用いることができる。
【0021】
量は、製剤及び望まれる性能に応じて変動するだろう。具体的には、本発明の目的のためのヤギ目サンゴ虫のような抗炎症剤の量は、組成物の0.00001%〜20%、好ましくは0.0001%〜5%、そして最も好ましくは0.1%〜1重量%の範囲であろう。
【0022】
驚くべきことに、本発明の組み合わせに5アルファレダクターゼ阻害剤を加えることによって、発毛を有意に抑制できることを見出した。5アルファレダクターゼは、テストステロンの産物である5ジヒドロテストステロン(DHT)の形成を促進することが知られている。DHTは、男性型発毛である多毛を刺激する皮膚のホルモンである。DHTの減少は、多毛及び男性型抜け毛の減少を結果として生じることがあると信じられる。従って、5アルファレダクターゼの形成の抑制は、DHTの形成を防ぎ、それ故に多毛及び男性型抜け毛を防ぐと信じられる。しかしながら驚くべきことに、5アルファレダクターゼ阻害剤と本発明の独創的組成物との組み合わせは、以下の実施例3に示すように、身体の全ての部分(典型的な男性型抜け毛を伴う部分を包含する)における発毛を遅延させるのに役立つと信じられる。
【0023】
好適な5アルファレダクターゼ阻害剤は当技術分野で一般的に公知の阻害剤を包含し、そしてノコギリパルメット(saw palmetto)、キクイムシ(アルテミシニン(Artemisinin))、リポソーム封入アズレン酸(アゼロソーム(Azelosome))、クローブ抽出物(丁子液(Chouji Liquid))、L-ピロリドンカルボン酸の亜鉛塩(Zincidone(登録商標))、水、ダイズタンパク質加水分解物、3-アミノプロパン、スルホン酸及びコンドロイチン硫酸ナトリウムの混合物(カピゲン(Capigen))、海藻抽出物(フォロロギン(Phlorogine))、イソルトロール(isolutrol)、プロゲステロン、(5,20-R)-4-ジアゾ-21-ヒドロキシ-20-メチルプレグナン-3-オン、(4R)-5-10-seco-19-ノルプレグナ4,5-ジエン-3,10,20トリオン、4-アンドロステロン-3-オン-17-カルボン酸及びそのメチルエステル、17-β-N,N-ジエチルカルバモイル-9-メチル4-アザ-5-α-アンドロスタン-3-オン、11-α-OH-プロゲステロン、17-α-OH-プロゲステロン、及び20-α-OH-プロゲステロンを包含するが、これらに限定されない。
【0024】
量は、製剤及び望まれる性能に応じて変動するだろう。好ましくは5アルファレダクターゼ阻害剤はノコギリパルメットであり、そして組成物の0.0001%〜10%、より好ましくは0.001%〜5%、そして最も好ましくは0.01%〜1%の量で存在する。
【0025】
さらにもう一つの他の好ましい実施形態において、毛髪の出現は本発明の製剤にホワイトニング剤を加えることによってさらに減少させることができる。好適なホワイトニング剤は、酵母抽出物(Yeast AE)、フェルラ酸、BV-OSC(髪の毛からのビタミンC誘導体)、Na+ ヒノキチオール、カンゾウ抽出物(グラブリジン(glabridin))、エチオリン(etioline)(グリセリン及びブチレングリコールと組み合わせたミトラカルプス(mitracarpus)及びベアベリーの抽出物)、フィトクラール(phytoclar)II(コレチカ(Coletica)からのクワノミ及びスクテラリア(scutellaria))、アルブチン、レスベラトロル及びコジック酸を包含する。特に好ましいものは、201, Empire Plaza, Mehrauli-Gurgaon Road, Sultanpur, New Delhi, India 所在の Alchem Internationl Ltd. から得られるグラブリジンである。
【0026】
量は、製剤及び望まれる性能に応じて変動するだろう。好ましくは、ホワイトニング剤は、組成物の0.0001%〜20%、より好ましくは0.001%〜15%、そして最も好ましくは0.01%〜10%の量で存在する。
【0027】
エストロゲン様活性を有する成分は、発毛の遅延用組成物に驚くほど役立ちうると信じられる。従って、他の好ましい実施形態において、本発明はエストロゲン様成分をさらに含む。特に好ましい補充剤は、植物抽出物、例えばソルゲン(solgen)-40 C(ダイズ抽出物)、野生型ヤマイモ及びチョウセンニンジン又はそれらに由来するフィトエストロゲンである。特に好ましいものは、Kibbutz Hatzor, P.O.Box 2230, Ashdod, Israel, 77121 所在の Solbar Hatzor Ltd. から得られるソルゲン-40 C である
量は、製剤及び望まれる性能に応じて変動するだろう。好ましくは、植物抽出物は、組成物の0.0001%〜25%、より好ましくは0.001%〜15%、そして最も好ましくは0.01%〜10%の量で存在する。
【0028】
さらにもう一つの好ましい実施形態において、本発明の独創的組成物は、従来の脱毛成分(例えばチオグリコレート)を任意の量で含有することができるが、それは本発明の組成物と適合する場合である。従来の脱毛成分のリストは、International Cosmetic Ingredient Dictionary, CTFA, Sixth Edition, 1995 に見出すことができる。
【0029】
組成物は、皮膚、毛髪及び/又は爪への局所適用に適する化粧品上許容される基剤をさらに含む。化粧品上許容される基剤は当技術分野で周知であり、そして適用の最終用途に基づいて選択される。例えば、本発明の基剤は皮膚への適用に適するものを包含するが、これらに限定されない。このような基剤は当業者に周知であり、そして皮膚への適用に適する1種又はそれ以上の液体又は固体の充填希釈剤又は基剤を包含することができる。基剤の正確な量は、当業者が基剤とは異なるものとして分類する任意の他の随意成分(例えば、他の活性成分)のレベルに依存するだろう。本発明の組成物は、重量で組成物の好ましくは約40%〜約99.99%、より好ましくは約70%〜約99.99%、そして最も好ましくは約80%〜約98%の基剤を含む。
【0030】
本発明における基剤及び組成物は、エマルジョンを包含するがこれに限定されない多くの方法で製剤化することができる。例えば、好適なエマルジョンは、水中油型(oil-in-water)、油中水型(water-in-oil)、水中油中水型(water-in-oil-in-water)、油中水中油型(oin-in-water-in-oil)、及びシリコーン中水中油型(oil-in-water-in-silicone)エマルジョンを包含する。好ましい組成物は水中油型エマルジョンを含む。
【0031】
本発明の組成物は、シャンプー、クリーム、ワックス、ペースト、ローション、乳液、ゲル、オイル、トニック及びスプレーを包含する多種多様なタイプの製品に製剤化することができる。好ましい組成物はローション、クリーム、ゲル、シャンプー及びスプレーに製剤化される。これらの製品は、ハンド及びボディーローション、コールドクリーム、顔用保湿剤、にきび抑制調製物、局所鎮痛剤、ファンデーション、アイシャドー、口紅、その他を包含するメーキャップ用品/化粧品を包含するが、これらに限定されない。このような製品の製剤化に必要な任意の追加成分は、製品のタイプにより変動し、そして当業者が日常的に選択することができる。
【0032】
本発明の組成物をエアゾールとして製剤化し、そしてスプレー式製品として皮膚に適用する場合には、噴射剤が組成物に加えられる。好適な噴射剤の例は、塩素フッ素化された低分子量炭化水素を包含する。本発明で有用な噴射剤のより完全な開示は、Sagarin, Cosmetics Science and Technology, 2nd Edition, Vol. 2, pp. 443-465 (1972) に見出すことができる。
【0033】
他の成分
製剤はまた、他の成分を含むことができ、これらは担体及び/又は製剤の意図する用途に応じて選択することができる。追加の成分は、水溶性日焼け防止剤(例えば Eusolex 232);油溶性日焼け防止剤(例えばオクチルメトキシシンナメート);及び有機日焼け防止剤(例えはカンファー誘導体、シンナメート、サリチレート、ベンゾフェノン、トリアジン、PABA誘導体、ジフェニルアクリレート誘導体、及びジベンゾイルメタン誘導体);抗酸化剤(例えばBHT);キレート化剤(例えばEDTA二ナトリウム);エマルジョン安定剤(例えばカルボマー);保存剤(例えばメチルパラベン);香料(例えばビネン);着香料(例えばソルビトール);湿潤剤(例えばグリセリン);紡錘剤(例えばPVP/エイコセン共重合体);水溶性フィルム形成剤(例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース);油溶性フィルム形成剤(例えば水素化 C-9 レジン);保湿剤、例えばコレステロール;カチオン重合体(例えばポリクオテニウム10);アニオン重合体(例えばキサンタンゴム);ビタミン(例えばトコフェロール);その他を包含するが、これらに限定されない。
【0034】
本組成物はまた、1種又はそれ以上の活性成分を含むことができ、それら自体は化粧品又は医薬組成物の何れであってもよい。有用な活性物質の例は、染み、角化症及びしわを改善又は根絶するもの、鎮痛剤、麻酔剤、にきび抑制剤、抗菌剤、抗酵母剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、ふけ抑制剤、抗皮膚炎剤、抗掻痒剤、制吐剤、抗角質溶解亢進剤、抗乾燥肌剤、制汗剤、乾癬治療剤、抗脂漏剤、ヘアコンディショナー及びヘアトリートメント剤、老化防止剤、しわ抑制剤、抗喘息剤及び気管支拡張剤、日焼け止め剤、抗ヒスタミン剤、脱色剤、外傷治療剤、ビタミン、副腎皮質ステロイド、日焼け剤又はホルモンを包含するが、これらに限定されない。有用な活性物質のより具体的な例は、レチノイド、例えばレチノール、及びそのエステル、酸及びアルデヒド;アスコルビン酸、及びそのエステル及び金属塩、トコフェロール及びそのエステル及びアミド誘導体;サメ軟骨;乳タンパク質;アルファ-又はベータ-ヒドロキシ酸;DHEA及びその誘導体;局所心臓血管剤;クロトリマゾール、ケトコナゾール、ミコナゾール、グリセオフルビン、ヒドロキシジン、ジフェンヒドラミン、プラモキシン、リドカイン、プロカイン、メピバカイン、モノベンゾン、エリスロマイシン、テトラサイクリン、クリンダマイシン、メクロシリン、ヒドロキノン、ミノサイクリン、ナプロキセン、イブプロフェン、テオフィリン、クロモリン、アルベテロール、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン21-アセテート、ヒドロコルチゾン17-バレレート、ヒドロコルチゾン17-ブチレート、ベタメタゾンバレレート、ベタメタゾンジプロピオネート、トリアミノロンアセトニド、フルオシノニド、クロベタゾール、プロプリオネート、ベンゾイルペルオキシド、クロタミトン、プロプラノール、プロメタジン、及びそれらの混合物を包含する。
【0035】
本発明の製剤の特に好ましい実施形態は、アフターシェーブ用保湿剤である。そのために、本発明の製剤は保湿剤、皮膚軟化剤又は湿潤剤と組み合わせられる。有用な組み合わせの例は、油、脂肪、ワックス、エステル、脂肪酸アルコール、脂肪酸エトキシル化物、グリコール、糖、ヒアルロン酸及びヒアルロネート、ジメチコン、シクロメチコン、その他である。さらなる例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary, CTFA, Sixth Edition, 1995 に見出すことができる。
【0036】
発毛の遅延方法
本発明の独創的組成物は、発毛遅延製品として特に有用である。本発明の独創的組成物及び本発明の方法は、発毛を驚くほど遅延させる独特な組み合わせを提供する。顔(眉、上唇及びもみ上げを包含する)、身体(脚、耳及び背中を包含する)、並びに望ましくない発毛が起こりうる身体の任意の他の部分における発毛を遅延させることができる。本発明の独創的組成物は、剃った後の発毛を防止するのに特に好ましい。
【0037】
本発明の独創的方法は、本発明の組成物の安全かつ有効な量を皮膚に投与又は局所適用することを含む。組成物中の成分の量は、被験者に既に存在する発毛のレベル(それが存在するならば)、さらなる発毛の速度、及び望ましい調節のレベルに応じて広く変動するだろう。
【0038】
皮膚を化粧品又は医薬品で治療する好ましい量は、発毛を調節するのに安全かつ有効な量の新規組成物の長期局所投与による。生成物の量及び皮膚への局所適用の頻度は、個体の発毛の速度に応じて広く変動しうる。患者の必要により医薬投与量を調節することは、当業者、例えば皮膚科医又は他の医療提供者が十分なしうる範囲内にある。本発明の方法は剃った後に特に有用である。
【0039】
一例として、毎週約1回から毎日約4回又は5回、好ましくは毎週約3回から毎日約3回、そして最も好ましくは毎日約1回又は2回の局所適用の範囲が提案される。好ましい実施形態において、本発明の方法はアフターシェーブ剤として利用され、そしてひげ剃り後の顔に直接適用することができる。組成物は約0.001%〜5%、好ましくは約1%〜5%、そして最も好ましくは約1%〜4%の活性成分を含むだろう。
【実施例】
【0040】
下記の実施例は本発明をさらに説明するものであるが、本発明はそれらに限定されない。
【0041】
実施例1:臨床研究
好ましい実施形態を含む組成物を男性ボランティアの顔に適用し、そして発毛の遅延によってあごひげを目立たなくし、顔の毛の色を明るくし、又はファイブ・オクロック・シャドーを減少させるその能力を評価した。
【0042】
研究計画
1.被験者の選択/参加の基準
全体的健康状態が良好であり、そして皮膚障害がなく、顔の毛(あごひげ)が普通ないし濃くて黒い14人の男性を、この研究のために適格とした。
【0043】
2.臨床プロトコル
毎回の訪問時に、男性はひげを剃らずに午前7〜8時に研究室に到着する。彼らは新しい刃を付けた彼らの剃刀及び普段のひげ剃り用製品を持参し、そして実験室でひげを剃る。ひげを剃った直後にデジタルカメラで接写写真を撮ることにより、ひげ剃りの緊密さ(closeness of shave)を記録した。被験者は8時間及び24時間後に実験室に戻り、そして再び写真を撮ってファイブ・オクロック・シャドー及び24時間のあごひげ発毛(あごひげの伸び)を記録する。
【0044】
最初の訪問の終わりに、本発明の独創的組成物を含有する製品(以下、「製品」)を被験者に与え、彼らはそれを毎日2回、4週間使用する。この研究の期間に、被験者は彼らがひげを剃るたびに同じひげ剃り用製品を使用することが求められる。彼らは試験当日には製品の使用を指示されない。8時間及び24時間の時点ごとにあごひげの質感(肌触り)、色及び出現を評価するために極めて簡単なアンケートを被験者に行う。研究の終わりに、製品を評価するために包括的なアンケートをさらに彼らに行う。被験者は1、2、4及び8週間で試験のために戻り、そして上記の手順を毎回繰り返す。
【表1】

【0045】
データ解析
自己査定及び製品評価のアンケートをまとめ、その平均結果を表1〜2及び図1〜2に示す。あごひげ発毛をデジタル写真から画像解析によって評価する。各被験者の顔の右側及び左側のテンプレートを作り、この部分内のあごひげの量をそれぞれの時点で測定する。輪郭で囲んだ部分の毛の量は毛の長さに、従って発毛に直接関連する。
【0046】
結果
この研究の結果は、上記の組成物を含有する製品による局所治療があごひげの質感、色及び出現並びにあごひげ発毛の遅延の改善に有効であることを示している。下記の表1及び図1に研究結果をまとめて示す。
【表2】

【0047】
上記の表1及び対応する図1から分かるように、ひげ剃りの8及び24時間後のあごひげの質感、色及び出現の自己査定は、製品の使用による改善を明確に示す。治療の1週間後に、質感、色及びファイブ・オクロック・シャドーの出現(ひげ剃りの8時間後)は約20%改善され、そして改善は治療の8週間後に約35〜50%に上昇した。24時間の時点では、治療の1週間後に10〜15%の改善があり、2〜8週間の治療で25〜30%に上昇した。
【0048】
8週間使用後の製品性能のユーザー査定を以下に示す。ファイブ・オクロック・シャドー、あごひげ発毛、製品のランク付け及びそれを買う可能性について、ユーザーにコメントを求めた。下記の表2及び対応する図2にこれらの結果をまとめて示す。
【表3】

【0049】
上記の表2及び図2から分かるように、悪い(1)〜優れている(10)の尺度で、参加者は組成物を約5とランク付けした。
【0050】
あごひげ発毛を近接デジタル写真から画像解析によって評価する。これらの結果は、あごひげ発毛の遅延に極めて有効であったことを示している。下記の表3及び対応する図3にこれらの結果をまとめて示す。
【表4】

【0051】
上記の表3及び対応する図3から分かるように、治療の1週間後及び8週間までに、ひげ剃り直後のあごひげの減少は40〜50%であり、従ってより緊密なひげ剃りを示している。最高の結果は、ファイブ・オクロック・シャドーでひげ剃りの8時間後に見られ、その場合、治療の1週間後にあごひげ発毛は40%減少し、それは8週間後に83%まで着実に改善する。ひげ剃りの24時間後では、治療の1〜8週間後に、あごひげ発毛は38〜68%減少するが、データには若干のばらつきがある。
【0052】
上記の実施例1の研究結果に基づいて、組成物による局所治療は、あごひげの質感、色及び出現の改善並びにあごひげ発毛の減少に有効であることが分かる。
【0053】
実施例2:比較研究
下記の実施例は、本発明の実施形態を従来の発毛遅延製品と比較した臨床研究を提供するものであり、差異に注目するために対照を用いる。
【0054】
研究パネルの形成:
成人女性を地方集団から募集する。参加及び除外のための下記の基準は、研究に関与する地域の候補者及び審査から得られた情報に基づく。
【0055】
参加基準:有力被験者とみなされるために、各候補者は下記のことを必要とする:
− 毎日脚の毛を剃る;
− 研究者に協力する意欲を現す;
− 彼女が信頼できる者であったこと及び研究レジメンに従うだろうことを研究者に納得させる;
− 研究の目的及び研究に有意義な結論をもたらすために彼女に要求されたことを理解する能力を示す;
− 参加に関連するリスクを理解する能力を示す;そして
− インフォームド・コンセント書類の全ての項目を読んで理解する能力を示す。
【0056】
除外基準:有力参加者は、インタビュー又は審査が下記の何れかを示したならば除外される:
− 参加の禁忌を示す全身疾患;
− 研究に用いられる部分における何らかの皮膚障害;
− 妊娠中の女性及び授乳中の母親;
− 全身性又は局所性のレチノイド、抗ヒスタミン剤又は類似の物質の使用。
【0057】
パネルの構成:
参加及び除外基準のリストに箇条書きした全ての要件を満たす19人の女性。
【0058】
試験製品:
製品A:本発明の組成物(以下、「発毛遅延複合物」
ダイズ抽出物(0.2% Solgen 40)
フィトスフィンゴシン 90.1%)
ゴルゴニアン抽出物(0.5%)
酵母 AE (1%)
ウルソル酸 (0.2%)
グラブリジン (0.05%)
製品B:従来の発毛遅延製品
サングイソルバ・オフィシナリス(Sanguisorba Officinalis)の根の抽出物
製品C:伝統的な保湿剤(対照)
適用方法:
女性に、製品を毎日3回、朝、昼及び晩に8週間、彼女らの脚に適用するよう指示する。グループ1は製品Aを右脚に、そして製品Cを左脚に適用する。グループ2は製品Bを右脚に、そして製品Cを左脚に適用する。試験の当日に女性は、測定を行う少なくとも12時間前に製品を適用しない。毎日の日記並びに研究の終わりに残った包装の中身の査定によって、製品の使用をモニターする。
【0059】
臨床試験の手順:
これは8週間の製品使用からなる二重盲検研究である。脚が試験部位である。パネリストは、提供された試験製品以外には、試験部位への如何なるトリートメント製品の使用も控える。パネリストに、それぞれの訪問の4日前に彼女らの脚を剃るよう指示する。評価は、製品の適用前(ベースライン)、並びに治療の経過中の2、4及び8週間で行う。パネリストは試験のための試験センターに報告する。
【0060】
試験の手順:
1.発毛の減少
研究の最初に、各パネリストの脚の特定部分をマークし、4日間の発毛を示す。光ファイバー顕微鏡(Hi-Scope, Vacaville, CA)を用いて倍率40xで、脚のその特定部分の画像を得る(約1平方cm)。パネリスト当たり脚当たり10箇所を選ぶ。最初の訪問後のそれぞれの時点で同じ部分の写真を撮る。画像解析プログラム、Optimas 6.51 を用いて、記憶された画像をデジタル化して解析する。それぞれの時点で剃った4日後に総面積を用いて毛の平均長さを計算して、発毛の量を決定する。
【0061】
結果
【表5】

【0062】
上記の表4及び対応する図4から明らかなように、本発明の組成物を含む発毛遅延製品は、8週間使用後に発毛を29%だけ減少させるが、これとは対照的に、従来の発毛遅延製品では減少は20%、そして対照を用いると0%である。
【0063】
実施例3:比較研究
下記の実施例は、オルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤、抗血管新生活性物質及び抗炎症剤を含む本発明の組成物と、5アルファレダクターゼ阻害剤を含む他の実施形態とを、発毛の遅延について比較した臨床研究を提供する。
【0064】
研究パネルの形成:
この研究への参加に関心を持った成人男性を地方集団から募集した。参加及び除外のための下記の基準は、研究に関与する地域の候補者及び審査から得られた情報に基づく。
【0065】
参加基準:有力被験者とみなされるために、各候補者は下記を有する必要がある:
ファイブ・オクロック・シャドー
除外基準:有力参加者は、インタビュー又は審査が下記の何れかを示したならば除外される:
− 参加の禁忌を示す全身疾患;
− 研究に用いられる部分における何らかの皮膚障害;
− 全身性又は局所性レチノイド、抗ヒスタミン剤又は類似の物質の使用。
【0066】
パネルの構成:
パネルは、参加及び除外基準のリストに箇条書きした全ての要件を満たす27人の男性から構成される。
【0067】
試験製品:
グループ1:0.1%の5アルファレダクターゼ阻害剤、ノコギリパルメットを含む本発明の組成物。
【0068】
グループ2:5アルファレダクターゼ阻害剤を含まない本発明の組成物。
【0069】
適用方法:
ひげ剃りの手順
パネリストに、全ての訪問について24時間のあごひげ発毛を報告するよう指示する。次いで男性は、彼らの剃刀及びシェービングクリームでひげを剃る。ひげ剃りの直後、並びに8及び24時間後に測定を行う。
【0070】
男性に、製品を毎日2回、朝及び晩に8週間、彼らの顔に適用するよう指示する。試験の当日に男性は、測定を行う前の少なくとも12時間は製品を適用しない。毎日の日記並びに研究の終わりに残った包装の中身の査定によって、製品の使用をモニターする。
【0071】
臨床試験の手順:
これは8週間の製品使用からなる二重盲検研究である。試験部位は顔である。男性は、提供された試験製品以外には、試験部位への如何なるトリートメント製品の使用も控える。パネリストに、少なくとも24時間のあごひげ発毛を試験センターに報告するよう指示する。評価は、製品の適用前(ベースライン)、並びに治療の経過中の4及び8週間後に行う。
【0072】
試験の手順:
1.発毛の減少
研究の最初に、各パネリストの顔の特定部分をマークする。Canfield epilume アダプテーションを備えた Fuji S-2 Digital Camera を用いて、顔のその特定部分の画像を得る。Canfield Epilume は接写接触写真を固定距離で撮ることを可能にする。それぞれの訪問時に、ひげ剃りの直後、並びに8時間及び24時間後に同じ部分の写真を撮る。画像解析プログラム、Optimas 6.51 を用いて、記憶された画像をデジタル化して解析する。
【0073】
ひげ剃り時間−
それぞれの時点で電子タイマーを用いて、ひげ剃りに要する時間の長さを測定する。
【0074】
自己評価−
各パネリストは、ひげ剃りの8及び24時間後に彼らのあごひげの出現について自己評価する。下記の10段階アナログ尺度を用いる:
【表6】

【0075】
2.発毛遅延の結果
【表7】

【0076】
上記の表4及び5から明らかなように、製品使用の8週間後に、5アルファレダクターゼ阻害剤を含有する組成物を用いると、パネリストはひげ剃りの8時間後の発毛が40%減少したことを経験したが、これと比較して、製品に5アルファレダクターゼ阻害剤を加えなかった場合は17%減少であった。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】図1は、実施例1の臨床研究からの本発明の独創的組成物を含有する製品の自己査定の結果を描いたチャートである。
【図2】図2は、実施例1の臨床研究からの8週間使用後の製品評価の結果を描いたチャートである。
【図3】図3は、本発明の独創的組成物を用いた実施例1の臨床研究の画像解析の結果を描いたチャートである。
【図4】図4は、本発明の組成物と従来の発毛遅延製品との比較研究の結果を描いたチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤;
抗血管新生活性物質;
抗炎症剤;及び
化粧品上許容される基剤
を含む化粧品組成物。
【請求項2】
オルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤が、ウルソル酸、ベツリン、ベツリン酸、オレアノール酸、ベツリンのモノ及びジ-サクシネート又はグルタレートからなる群から選択される5環性トリテルペン及びポリエチレングリコールであり、そして、オルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤が0.1%〜50%の量で存在する、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項3】
抗血管新生活性物質が、フィトスフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、スフィンゴシン及びデヒドロフィトスフィンゴシンから選択されるスフィンゴ脂質であり、そして抗血管新生活性物質が0.01%〜10%の量で存在する、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項4】
抗血管新生活性物質が、モクレン抽出物、サメ軟骨及びテトラヒドロクルクミンからなる群から選択される、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項5】
抗炎症剤が、ヤギ目サンゴ虫(gorgonian)抽出物、ブクリョウ抽出物、キシメニン酸(ximenynic acid)、ヘスペリチン(hesperitin)、茶ポリフェノール及びカンゾウ抽出物からなる群から選択され、そして抗炎症剤が0.0001%〜20%の量で存在する、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項6】
酵母抽出物、フェルラ酸、ビタミンC誘導体、Na+ ヒノキチオール、カンゾウ抽出物、ミトラカルプス・スカベル(mitracarpus scaber)/ベアベリーの抽出物、クワノミ/スクテラリア(scutellaria)の抽出物、アルブチン、レスベラトロル及びコジック酸からなる群から選択されるホワイトニング剤をさらに含む、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項7】
ダイズ抽出物、野生型ヤマイモ及びチョウセンニンジンからなる群から選択される植物抽出物をさらに含む、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項8】
ノコギリパルメット(saw palmetto)、キクイムシ(アルテミシニン(Artemisinin))、リポソーム封入アズレン酸(アゼロソーム(Azelosome))、クローブ抽出物(丁子液(Chouji Liquid))、L-ピロリドンカルボン酸の亜鉛塩(Zincidone(登録商標))、水、ダイズタンパク質加水分解物、3-アミノプロパン、スルホン酸及びコンドロイチン硫酸ナトリウムの混合物(カピゲン(Capigen))、海藻抽出物(フォロロギン(Phlorogine))、イソルトロール(isolutrol)、プロゲステロン、(5,20-R)-4-ジアゾ-21-ヒドロキシ-20-メチルプレグナン-3-オン、(4R)-5-10-seco-19-ノルプレグナ4,5-ジエン-3,10,20トリオン、4-アンドロステロン-3-オン-17-カルボン酸及びそのメチルエステル、17-β-N,N-ジエチルカルバモイル-9-メチル4-アザ-5-α-アンドロスタン-3-オン、11-α-OH-プロゲステロン、17-α-OH-プロゲステロン、及び20-α-OH-プロゲステロンからなる群から選択される5アルファレダクターゼ阻害剤をさらに含む、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項9】
0.1〜50%の5環性(penticylic)トリテルペン;
0.01〜10%のスフィンゴ脂質;
0.0001〜20%のゴルゴニアン抽出物;及び
化粧品上許容される基剤
を含む化粧品組成物。
【請求項10】
5環性トリテルペンが、ウルソル酸、ベツリン、ベツリン酸、オレアノール酸、ベツリンのモノ及びジ-サクシネート又はグルタレート及びポリエチレングリコールからなる群から選択される、請求項9に記載の化粧品組成物。
【請求項11】
スフィンゴ脂質が、フィトスフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、スフィンゴシン及びデヒドロスフィンゴシンからなる群から選択される、請求項9に記載の化粧品組成物。
【請求項12】
モクレン抽出物、サメ軟骨及びテトラヒドロクルクミンからなる群から選択される抗血管新生活性物質をさらに含む、請求項9に記載の化粧品組成物。
【請求項13】
酵母抽出物、フェルラ酸、ビタミンC誘導体、Na+ ヒノキチオール、カンゾウ抽出物、ミトラカルプス・スカベル(mitracarpus scaber)/ベアベリーの抽出物、クワノミ/スクテラリア(scutellaria)の抽出物、アルブチン、レスベラトロル及びコジック酸からなる群から選択されるホワイトニング剤をさらに含む、請求項9に記載の化粧品組成物。
【請求項14】
ダイズ抽出物、野生型ヤマイモ及びチョウセンニンジンからなる群から選択される植物抽出物をさらに含む、請求項9に記載の化粧品組成物。
【請求項15】
ノコギリパルメット(saw palmetto)、キクイムシ(アルテミシニン(Artemisinin))、リポソーム封入アズレン酸(アゼロソーム(Azelosome))、クローブ抽出物(丁子液(Chouji Liquid))、L-ピロリドンカルボン酸の亜鉛塩(Zincidone(登録商標))、水、ダイズタンパク質加水分解物、3-アミノプロパン、スルホン酸及びコンドロイチン硫酸ナトリウムの混合物(カピゲン(Capigen))、海藻抽出物(フォロロギン(Phorogin))、イソルトロール(isolutrol)、プロゲステロン、(5,20-R)-4-ジアゾ-21-ヒドロキシ-20-メチルプレグナン-3-オン、(4R)-5-10-seco-19-ノルプレグナ4,5-ジエン-3,10,20トリオン、4-アンドロステロン-3-オン-17-カルボン酸及びそのメチルエステル、17-β-N,N-ジエチルカルバモイル-9-メチル4-アザ-5-α-アンドロスタン-3-オン、11-α-OH-プロゲステロン、17-α-OH-プロゲステロン、及び20-α-OH-プロゲステロンからなる群から選択される5アルファレダクターゼ阻害剤をさらに含む、請求項9に記載の化粧品組成物。
【請求項16】
0.1〜50%のオルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤;
0.01〜10%の抗血管新生活性物質;
0.0001〜20%の抗炎症剤;及び
化粧品上許容される基剤
を含む化粧品組成物を適用することを含む、発毛を遅延させる方法。
【請求項17】
オルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤が、ウルソル酸、ベツリン、ベツリン酸、オレアノール酸、ベツリンのモノ及びジ-サクシネート又はグルタレートからなる群から選択される5環性トリテルペン及びポリエチレングリコールである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
抗血管新生活性物質が、フィトスフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、スフィンゴシン及びデヒドロフィトスフィンゴシンから選択されるスフィンゴ脂質である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
抗血管新生活性物質が、モクレン抽出物、サメ軟骨及びテトラヒドロクルクミンからなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
抗血管新生活性物質が、モクレン抽出物、サメ軟骨及びテトラヒドロクルクミンからなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
組成物が、酵母抽出物、フェルラ酸、ビタミンC誘導体、Na+ ヒノキチオール、カンゾウ抽出物、ミトラカルプス・スカベル(mitracarpus scaber)/ベアベリーの抽出物、クワノミ/スクテラリア(scutellaria)の抽出物、アルブチン、レスベラトロル及びコジック酸からなる群から選択されるホワイトニング剤をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
組成物が、ダイズ抽出物、野生型ヤマイモ及びチョウセンニンジンからなる群から選択される植物抽出物をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
組成物が、ノコギリパルメット(saw palmetto)、キクイムシ(アルテミシニン(Artemisinin))、リポソーム封入アズレン酸(アゼロソーム(Azelosome))、クローブ抽出物(丁子液(Chouji Liquid))、L-ピロリドンカルボン酸の亜鉛塩(Zincidone(登録商標))、水、ダイズタンパク質加水分解物、3-アミノプロパン、スルホン酸及びコンドロイチン硫酸ナトリウムの混合物(カピゲン(Capigen))、海藻抽出物(フォロロギン(Phorogin))、イソルトロール(isolutrol)、プロゲステロン、(5,20-R)-4-ジアゾ-21-ヒドロキシ-20-メチルプレグナン-3-オン、(4R)-5-10-seco-19-ノルプレグナ4,5-ジエン-3,10,20トリオン、4-アンドロステロン-3-オン-17-カルボン酸及びそのメチルエステル、17-β-N,N-ジエチルカルバモイル-9-メチル4-アザ-5-α-アンドロスタン-3-オン、11-α-OH-プロゲステロン、17-α-OH-プロゲステロン、及び20-α-OH-プロゲステロンからなる群から選択される5アルファレダクターゼ阻害剤をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
0.1〜50%の5環性トリテルペン;
0.01〜10%のスフィンゴ脂質;
0.0001〜20%のゴルゴニアン抽出物;及び
化粧品上許容される基剤
を含む化粧品組成物を適用することを含む、発毛を遅延させる方法。
【請求項25】
5環性トリテルペンが、ウルソル酸、ベツリン、ベツリン酸、オレアノール酸、ベツリンのモノ及びジ-サクシネート又はグルタレート及びポリエチレングリコールからなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
スフィンゴ脂質が、フィトスフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、スフィンゴシン及びデヒドロスフィンゴシンからなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
組成物が、モクレン抽出物、サメ軟骨及びテトラヒドロクルクミンからなる群から選択される抗血管新生活性物質をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
組成物が、酵母抽出物、フェルラ酸、ビタミンC誘導体、Na+ ヒノキチオール、カンゾウ抽出物、ミトラカルプス・スカベル(mitracarpus scaber)/ベアベリーの抽出物、クワノミ/スクテラリア(scutellaria)の抽出物、アルブチン、レスベラトロル及びコジック酸からなる群から選択されるホワイトニング剤をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
組成物が、ダイズ抽出物、野生型ヤマイモ及びチョウセンニンジンからなる群から選択される植物抽出物をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
組成物が、ノコギリパルメット(saw palmetto)、キクイムシ(アルテミシニン(Artemisinin))、リポソーム封入アズレン酸(アゼロソーム(Azelosome))、クローブ抽出物(丁子液(Chouji Liquid))、L-ピロリドンカルボン酸の亜鉛塩(Zincidone(登録商標))、水、ダイズタンパク質加水分解物、3-アミノプロパン、スルホン酸及びコンドロイチン硫酸ナトリウムの混合物(カピゲン(Capigen))、海藻抽出物(フォロロギン(Phorogin))、イソルトロール(isolutrol)、プロゲステロン、(5,20-R)-4-ジアゾ-21-ヒドロキシ-20-メチルプレグナン-3-オン、(4R)-5-10-seco-19-ノルプレグナ4,5-ジエン-3,10,20トリオン、4-アンドロステロン-3-オン-17-カルボン酸及びそのメチルエステル、17-β-N,N-ジエチルカルバモイル-9-メチル4-アザ-5-α-アンドロスタン-3-オン、11-α-OH-プロゲステロン、17-α-OH-プロゲステロン、及び20-α-OH-プロゲステロンからなる群から選択される5アルファレダクターゼ阻害剤をさらに含む、請求項24に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−517889(P2007−517889A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−549402(P2006−549402)
【出願日】平成17年1月7日(2005.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/000383
【国際公開番号】WO2005/067627
【国際公開日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(598100128)イーエルシー マネージメント エルエルシー (112)
【Fターム(参考)】