説明

発電装置

【課題】排気側の蒸気圧力を一定に保ちながら、大きな発電電力が得られる発電装置を提供する。
【解決手段】発電機6が接続された容積式スチームエキスパンダ5の吸気側と排気側とを接続するバイパス流路20に開度調節可能なバイパス弁19を設け、容積式スチームエキスパンダ5の排気圧力Pdの予め設定した目標排気圧力に対する偏差を負方向に帰還した排気帰還演算値Cdを算出し、排気帰還演算値Cdが所定の設定値Cs以下の場合は、排気帰還演算値Cdが大きいほど発電機運転周波数設定手段10の設定値を高くし、且つ、バイパス弁19を全閉状態に保持し、排気帰還演算値Cdが設定値Cs以上の場合は、発電機運転周波数設定手段10の設定値を最大にし、且つ、排気帰還演算値Cdが高いほど吸気調整弁19の開度を大きくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気でタービンを回して発電機を駆動する発電装置が広く用いられている。また、タービンから吐出される低圧の蒸気を2次利用することも、例えば、特許文献1および2に記載されている。
【0003】
また、特許文献3には、タービンの回転数を発電機の周波数設定によって制御する技術についての記載がある。また、特許文献4には、タービンの吸気圧を調整するために吸気側の蒸気を排気側にバイパスする技術が記載されている。
【0004】
タービンを用いた発電装置では、タービンから吐出される低圧蒸気の圧力を制御することが難しく、低圧蒸気の安定した供給が困難であり、低圧蒸気の用途が限られている。
【0005】
そこで、スクリュ膨張機のような容積式スチームエキスパンダの利用の可能性が検討される。容積式スチームエキスパンダは、回転数によらず、給気圧力(1次側圧力)と排気圧力(2次側圧力)との差でトルクが決まり、蒸気流量が回転数に比例するというフラットな特性を有している。
【0006】
容積式スチームエキスパンダを用いたとしても、低圧蒸気を汎用的および効率的に2次利用するためには、低圧蒸気の使用量が変化しても低圧蒸気の圧力が変動しないようにするために、発電装置の排気側にバッファタンクまたは容積の大きなヘッダを設ける必要がある。しかしながら、バッファ容量を無限に大きくすることはできないため、低圧蒸気の使用量が継続的に多くなるとバッファ圧力が低下し、低圧蒸気の使用量が継続的に少なくなるとバッファ圧力が上昇してしまうという問題がある。
【0007】
また、低圧蒸気を安定して利用するためには、発電機のメンテナンスやトラブルの際にも、排気側に蒸気を供給するために、吸気側と排気側とを接続するバイパス流路を設けることが好ましいが、発電中に蒸気をバイパスすると、発電に利用できるエネルギーが少なくなるので、発電機の能力を十分に発揮することがでず、発電電力が低下してしまうという問題がある。
【特許文献1】特開2006−2576号公報
【特許文献2】特開2004−100657号公報
【特許文献3】特開2005−176496号公報
【特許文献4】特開平11−303610号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記問題点に鑑みて、本発明は、排気側の蒸気圧力を一定に保ちながら、大きな発電電力が得られる発電装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明による発電装置の第1の態様は、蒸気の膨張を回転力に変換する容積式スチームエキスパンダと、前記容積式スチームエキスパンダの回転軸に接続された発電機と、前記発電機の運転周波数を設定する発電機運転周波数設定手段と、前記容積式スチームエキスパンダの吸気側と排気側とを接続するバイパス流路に設けられ、開度調節可能なバイパス弁と、前記容積式スチームエキスパンダの排気圧力を検出する排気圧力検出器と、前記排気圧力検出器が検出した排気圧力の予め設定した目標排気圧力に対する偏差を負方向に帰還した排気帰還演算値を算出し、前記排気帰還演算値に応じて、前記発電機運転周波数設定手段の設定値および前記吸気調整弁の開度を変更する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記排気帰還演算値が所定の設定値以下の場合は、前記排気帰還演算値が大きいほど前記発電機運転周波数設定手段の設定値を高くし、且つ、前記バイパス弁を全閉状態に保持し、前記排気帰還演算値が前記設定値以上の場合は、前記発電機運転周波数設定手段の設定値を最大にし、且つ、前記排気帰還演算値が高いほど前記吸気調整弁の開度を大きくするものとする。
【0010】
この構成によれば、排気帰還演算値が低く、排気圧力を急に上昇させる必要がないか、排気圧力を低下させる必要がある場合には、バイパス弁を閉じたまま発電機の速度制御によって排気圧力を調節する。発電機の速度制御は、発電電力を増大させることで、発電に利用する蒸気の量を増加させ、結果として、排気圧力を上昇させるものである。このため、2次側にはエネルギーの一部を電力に変換して低圧になった蒸気だけを供給するので、発電電力を可能な限り大きくすることができるが、間接的に排気圧力を制御するので応答性に劣る。そこで、本発明の発電装置では、排気帰還演算値が高くなり、排気圧力を急に上昇させる必要が生じたときには、バイパス弁を開いて容積式スチームエキスパンダを介さずに排気側に蒸気を供給し、迅速に排気圧力を上昇させる。
【0011】
また、本発明による発電装置の第2の態様は、蒸気の膨張を回転力に変換する容積式スチームエキスパンダと、前記容積式スチームエキスパンダの回転軸に接続された発電機と、前記発電機の運転周波数を設定する発電機運転周波数設定手段と、前記膨張器の吸気側に設けられた開度調節可能な吸気調整弁と、前記容積式スチームエキスパンダの吸気側と排気側とを接続するバイパス流路に設けられ、開度調節可能なバイパス弁と、前記容積式スチームエキスパンダの排気圧力を検出する排気圧力検出器と、前記排気圧力検出器が検出した排気圧力の予め設定した目標排気圧力に対する偏差を負方向に帰還した排気帰還演算値を算出し、前記排気帰還演算値に応じて、前記発電機運転周波数設定手段の設定値および前記吸気調整弁の開度を変更する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記排気帰還演算値が所定の設定値以下の場合は、前記排気帰還演算値が大きいほど前記吸気調整弁の開度を大きくし、且つ、前記バイパス弁を全閉状態に保持し、前記排気帰還演算値が前記設定値以上の場合は、前記吸気調整弁の開度を最大に保持し、且つ、前記排気帰還演算値が高いほど前記吸気調整弁の開度を大きくするものとする。
【0012】
この構成によれば、排気帰還演算値が低く、排気圧力を急に上昇させる必要がないか、排気圧力を低下させる必要がある場合には、バイパス弁を閉じたまま吸気調整弁の開度制御によって、容積式スチームエキスパンダに供給する蒸気量を調節することで排気圧力を目標排気圧力に近づける。また、排気帰還演算値が高くなり、排気圧力を急に上昇させる必要が生じたときには、バイパス弁を開いて容積式スチームエキスパンダを介さずに排気側に蒸気を供給し、迅速に排気圧力を上昇させる。
【0013】
また、本発明の発電装置において、前記排気帰還演算値を、前記排気圧力の前記目標排気圧力に対する偏差のPID出力とすれば、微分要素や積分要素によって排気圧力の適切な制御ができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、通常は、排気側で需要される蒸気の全量を、発電によってエネルギーを消費した蒸気でまかない、排気圧力を急に上昇させる必要が生じたときだけ、バイパス弁を開いて発電に寄与しない蒸気を供給する。これにより、可能な限り蒸気を発電に利用して発電電力を大きくでき、急激に2次側の需要が増加したときには、バイパス弁を開いて排気圧力の低下を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
これより、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の第1実施形態の発電装置1を示す。発電装置1は、電力系統2に連係変圧器3を介して接続されている。
【0016】
発電装置1は、高圧蒸気ヘッダ4から所定圧力Ps(例えば5MPa)の高圧蒸気が供給され、高圧蒸気の膨張を回転力に変換する容積式スチームエキスパンダの一種であるスクリュエキスパンダ5と、スクリュエキスパンダ5の回転軸に接続された発電機6とを有している。
【0017】
発電機6は、いわゆる力行運転、回生運転の切り換え可能なモータジェネレータである。この発電機6には、回転子に永久磁石が埋め込まれ、固定子に巻線を含む永久磁石埋込型のものが望ましい。
【0018】
スクリュエキスパンダ5は、高圧蒸気の膨張力を回転力に変換し、低圧の蒸気を排気する。発電機6は、スクリュエキスパンダ5の回転力を電力に変換する。
【0019】
発電機6の出力は、出力周波数変換器7によって商用周波数に変換され、連係変換器3を介して電力系統に導出されるようになっている。この出力周波数変換器7は、コンバータ8とインバータ9とによって構成されている。コンバータ8とインバータ9とは、図示しないが、ともに、直列に連結されたダイオードからなる3相のいわゆるハーフブリッジ回路と、そのハーフブリッジ回路に並列に連結されたIGBT等のスイッチング素子とによって構成されている。
【0020】
発電機6に接続されるコンバータ8およびインバータ9は、直流電力から交流電力を生成する逆変換回路(狭義のインバータ)としての機能と、交流電力から直流電力を生成する順変換回路(狭義のコンバータ)としての機能とを切り換え可能なものである。すなわち、発電機6が力行運転(モータとして運転)される際には、コンバータ8が直流から交流電力を生成する逆変換回路(狭義のインバータ)としての機能を果たし、それと同時にインバータ9は交流電力から直流電力を生成する順変換回路(狭義のコンバータ)としての機能を果たす。そして、発電機6が回生運転(発電機として運転)される際には、コンバータ8とインバータ9とは互いの機能を逆転する。
【0021】
さらに、発電装置1は、コンバータ8をスイッチングする周波数制御装置(発電機運転周波数設定手段)10と、発電機6の発電電圧と発電電流との位相差を検出する位相検出器11とを有している。
【0022】
発電機6は、永久磁石埋込型のものであるので、回転磁界の極と回転子の永久磁石の磁極との吸引および反発に基づくマグネットトルクと、回転磁界の極と回転子の突極との吸引に基づくリラクタンストルクを生じる。このマグネットトルクおよびリラクタンストルクからなる全発生トルクは、いわゆる電流位相角によって変化する(電流位相角が0°から45°の範囲で正の最大トルクとなり、135°から180°の範囲で負の最大トルクとなる)。
【0023】
周波数制御装置10は、コンバータ8をスイッチングするタイミングを調整することにより、その電流位相角を調整して、発電機6の全発生トルクを制御し、発電機6の運転周波数(回転数)を設定した周波数に合致させる。つまり、周波数制御装置10は、コンバータ8のスイッチングの位相を遅らせることで発電機6のトルクを増加させ、スクリュエキスパンダ5の回転数を低下させることができる。また、周波数制御装置10は、コンバータ8のスイッチングの位相を進ませることで発電機6の運転周波数を上昇させることができ、これによって、発電機6の運転周波数を設定値に合致させる。
【0024】
また、発電装置1において、スクリュエキスパンダ5が排気した低圧蒸気は、バッファタンク12に貯留され、低圧蒸気流路13を介して低圧蒸気を2次利用する需要設備に供給されるようになっている。スクリュエキスパンダ5の排気圧力Pdは、バッファタンク12に設けた圧力検出器14で検出され、電気信号に変換されて制御装置15に入力される。
【0025】
制御装置15は、PID演算装置16と、コンソール17と、設定値制御装置18とを備えている。PID演算装置16は、コンソール17を介してユーザが予め設定した目標排気圧力Ppに対する排気圧力Pdの偏差(Pd−Pp)を算出し、算出した偏差と、偏差の積分値と、偏差の微分値とにそれぞれ係数をかけた値を制御値から差し引いた値、つまり、偏差を負の方向に帰還した制御値であるPID出力を排気帰還演算値Cdとして出力する。設定値制御装置18は、排気帰還演算値Cdに基づいて、発電機6の運転周波数を決定し、周波数制御装置10の運転周波数を設定する。
【0026】
目標排気圧力Ppは、スクリュエキスパンダ5との総合効率を考慮して設計された低圧蒸気の需要設備における2次利用に最適な圧力(例えば0.8MPa)に設定される。
【0027】
また、発電装置1は、高圧蒸気ヘッダ4とスクリュエキスパンダ5の排気側とをバイパス弁19を介して接続するバイパス流路20を有し、制御装置15が、排気帰還演算値Cdに応じて、バイパス弁19の開度を決定するようになっている。
【0028】
図2に、設定値制御装置18が設定する、発電機6の運転周波数と、バイパス弁19の開度との、排気帰還演算値Cdに対する関係を示す。設定値制御装置18は、排気帰還演算値Cdが第1の設定値Cs以下の場合は、バイパス弁19を全閉状態に保持し、発電機6の運転速度を、排気帰還演算値Cdが大きくなるほど高くなるように、排気帰還演算値Cdに比例して増加させる。また、設定値制御装置18は、排気帰還演算値Cdが第1の設定値Csより大きい場合は、発電機6の運転速度を最大に保持し、バイパス弁19の開度を、排気帰還演算値Cdが大きくなるほど大きくなるように、排気帰還演算値Cdに比例して増加させる。
【0029】
つまり、発電装置1は、通常、バイパス弁19を全閉したまま、周波数制御装置10の運転周波数制御により、排気圧力Pdを目標排気圧力Ppに調整する。しかしながら、周波数制御装置10の運転周波数制御による間接的な排気圧力Pdの制御は、バイパス弁19による直接的な排気圧力Pdの制御に比べて、応答性に劣る。このため、制御装置15は、排気帰還演算値Cdが大きく、排気圧力Pdを急上昇させる必要があると判断されるときだけ、バイパス弁19を開いて排気圧力Pdの調整を行う。
【0030】
これにより、低圧蒸気の使用量が急増しない限り、バッファタンク12に供給される低圧蒸気は、全て、スクリュエキスパンダ5において過剰な圧力が回転力に変換され、発電機6により電気エネルギーに変換されることで圧力低下した蒸気となる。つまり、発電装置1は、低圧蒸気の使用量が急増しない限り、発電機6の発電電力を低圧蒸気の使用量に対して最大化することができる。
【0031】
また、発電装置1は、低圧蒸気流路13を介しての低圧蒸気の使用量の急増に対しても、バイパス弁19を開いて、バッファタンク12に迅速に蒸気を供給するので、排気圧力Pdを大きく低下させない。
【0032】
さらに、図3に、本発明の第2実施形態の発電装置1を示す。本実施形態において、第1実施形態と同じ構成要素には、同じ符号を付して説明を省略する。
【0033】
本実施形態の発電装置1は、高圧蒸気ヘッダ4から吸気調整弁21を介してスクリュエキスパンダ5に蒸気を供給するようになっている。
【0034】
本実施形態の制御装置15は、第1実施形態において、周波数制御装置10の運転周波数の設定値を制御する代わりに、吸気調整弁21の開度を制御する。つまり、設定値制御装置18は、排気帰還演算値Cdが第1の設定値Cs以下の場合は、バイパス弁19を全閉状態に保持し、吸気調整弁21の開度を、排気帰還演算値Cdが大きくなるほど大きくなるように、排気帰還演算値Cdに比例して増加させる。
【0035】
本実施形態の発電装置1も、低圧蒸気の使用量が急増しない限り、発電機6の発電電力を低圧蒸気の使用量に対して最大化することができ、低圧蒸気の使用量の急増に対しても、バイパス弁19を開いて排気圧力Pdを大きく低下させない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1実施形態の発電装置の構成を示す概略図。
【図2】図1の発電装置における排気帰還演算値に対する発電機運転周波数およびバイパス弁開度の設定値を示す図。
【図3】本発明の第2実施形態の発電装置の構成を示す概略図。
【符号の説明】
【0037】
1 発電装置
2 電力系統
4 高圧蒸気ヘッダ
5 スクリュエキスパンダ(容積式スチームエキスパンダ)
6 発電機
7 出力周波数変換器
8 コンバータ
9 インバータ
10 周波数制御装置
11 位相検出器
14 排気圧検出器
15 制御装置
16 PID制御装置
17 コンソール
18 設定値制御装置
19 バイパス弁
20 バイパス流路
21 吸気調整弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸気の膨張を回転力に変換する容積式スチームエキスパンダと、
前記容積式スチームエキスパンダの回転軸に接続された発電機と、
前記発電機の運転周波数を設定する発電機運転周波数設定手段と、
前記容積式スチームエキスパンダの吸気側と排気側とを接続するバイパス流路に設けられ、開度調節可能なバイパス弁と、
前記容積式スチームエキスパンダの排気圧力を検出する排気圧力検出器と、
前記排気圧力検出器が検出した排気圧力の予め設定した目標排気圧力に対する偏差を負方向に帰還した排気帰還演算値を算出し、前記排気帰還演算値に応じて、前記発電機運転周波数設定手段の設定値および前記吸気調整弁の開度を変更する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記排気帰還演算値が所定の設定値以下の場合は、前記排気帰還演算値が大きいほど前記発電機運転周波数設定手段の設定値を高くし、且つ、前記バイパス弁を全閉状態に保持し、
前記排気帰還演算値が前記設定値以上の場合は、前記発電機運転周波数設定手段の設定値を最大にし、且つ、前記排気帰還演算値が高いほど前記吸気調整弁の開度を大きくすることを特徴とする発電装置。
【請求項2】
蒸気の膨張を回転力に変換する容積式スチームエキスパンダと、
前記容積式スチームエキスパンダの回転軸に接続された発電機と、
前記発電機の運転周波数を設定する発電機運転周波数設定手段と、
前記膨張器の吸気側に設けられた開度調節可能な吸気調整弁と、
前記容積式スチームエキスパンダの吸気側と排気側とを接続するバイパス流路に設けられ、開度調節可能なバイパス弁と、
前記容積式スチームエキスパンダの排気圧力を検出する排気圧力検出器と、
前記排気圧力検出器が検出した排気圧力の予め設定した目標排気圧力に対する偏差を負方向に帰還した排気帰還演算値を算出し、前記排気帰還演算値に応じて、前記発電機運転周波数設定手段の設定値および前記吸気調整弁の開度を変更する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記排気帰還演算値が所定の設定値以下の場合は、前記排気帰還演算値が大きいほど前記吸気調整弁の開度を大きくし、且つ、前記バイパス弁を全閉状態に保持し、
前記排気帰還演算値が前記設定値以上の場合は、前記吸気調整弁の開度を最大に保持し、且つ、前記排気帰還演算値が高いほど前記吸気調整弁の開度を大きくすることを特徴とする発電装置。
【請求項3】
前記排気帰還演算値は、前記排気圧力の前記目標排気圧力に対する偏差のPID出力からなることを特徴とする請求項1または2に記載の発電装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2008−248827(P2008−248827A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−92551(P2007−92551)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】