説明

白さ知覚組成物

本発明は、染料共役体を含む洗浄および/または処理組成物、並びにこうした組成物を製造する方法および使用する方法に関する。こうした組成物は、これらを用いて洗浄される、ある場所の白さまたは黒さの認識を増大させるなどの利益を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、染料共役体を含む洗浄および/または処理組成物、並びにこうした組成物を製造する方法および使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者は、衣類のような物品がその最初の色を、物品の使用年数を通して−たとえ、こうした物品が繰り返し洗浄または清浄化される場合であっても、維持することを望む。例えば、白い表面は、こうした色が清浄度と関連しているので白さを維持するのが好ましい。しかし、色の知覚、特に「白さ」は、消費者によって変わり、見る人の文化的な背景に関連した多数のパラメータの相互作用によるものであると考えられている。例えば、エジプト人およびメキシコ人の消費者は、通常、青い色相を白色として知覚する一方で、インド人の消費者は、通常、ピンク色がかった紫の色相を白色として知覚する。さらに、こうした染料は、ある場所でより白さを認識することに役立つが、洗浄および/または処理組成物に使用される場合、洗浄または処理される場所に効率的には付着および/または蓄積しない。結果として、こうした場所の白さの認識は、実際のところ、染料の蓄積によって生じると考えられている変色のために低下する場合がある。材料の付着効率を増大させるためにいくつかの技術が使用されている一方で(例えば、PCT国際公開特許WO2000/18862、PCT国際公開特許WO99/14245、PCT国際公開特許WO98/29528、PCT国際公開特許WO98/00500、PCT国際公開特許WO95/30042、米国特許第6,579,842号、米国特許第6,586,384号、米国特許第5,972,049号、米国特許第3,597,304号、GB948678を参照のこと)、染料の蓄積に関連した欠点を示すことなく、状況に応じた色の知覚、例えば「白さ」または「黒さ」を提供できる洗浄および/または処理組成物が必要とされ続けている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、染料共役体を含む洗浄および/または処理組成物、並びにこうした組成物を製造する方法および使用する方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
定義
本明細書で使用する時、用語「洗浄組成物」は、特に指示しない限り、粒状または粉末形態の万能または「強力」洗浄剤、特に洗浄洗剤;液体、ゲルまたはペースト形態の万能洗浄剤、特にいわゆる強力液体型;液体の高級布地用洗剤;手洗い食器洗浄剤、または軽質食器洗浄剤、特に高起泡型のもの;家庭および企業での使用のための、種々の錠剤、粒状、液体およびリンス補助型を含む機械食器洗浄剤;抗菌ハンドウォッシュ型、洗浄バー、うがい薬、義歯クリーナー、車またはカーペット用シャンプー、浴室クリーナーを含む液体洗浄剤および消毒剤;ヘアシャンプーおよびヘアリンス;シャワージェルおよび泡バスおよび金属クリーナー;並びに漂白添加剤および「染み用スティック」または前処理型のような洗浄補助剤を含む。
【0005】
本明細書で使用する時、「場所」という用語は、紙製品、布地、衣類および硬質面を包含する。
【0006】
本明細書で使用する時、「ポリマー」という用語はオリゴマー類を包含する。
【0007】
本明細書で使用する時、請求項に使用される、冠詞「a」および「an」は、特許請求される、または記載されるものの1個以上を意味すると理解される。
【0008】
本明細書で使用する時、「反応染料」は、少なくとも1つの発色団を含む染料を意味し、前記染料は、共有結合を介して基材のヒドロキシ、アミノ、またはメルカプト基と結合できる。
【0009】
本明細書で使用する時、「塩基性/陽イオン性染料」とは、少なくとも1つの発色団を含む染料を意味し、前記少なくとも1つの発色団は前記染料の正イオンの一部である。
【0010】
特に記載のない限り、構成成分または組成物の濃度はすべて、当該構成成分または組成物の活性レベルに関するものであり、市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒または副生成物は除外される。
【0011】
百分率および比率はすべて、特に指示がない限り、重量で計算される。
【0012】
百分率および比率はすべて、特に指示がない限り、組成物全体を基準にして計算される。
【0013】
本明細書を通じて記載されるあらゆる最大数値限定は、それより低いあらゆる数値限定を、あたかもそれが本明細書に明確に記載されているかのように含むと理解されなければならない。本明細書全体を通じて記載される最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、あたかもそれが本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体を通じて記載されるあらゆる数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、あたかもその狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
【0014】
全ての引用された文書は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれる;任意の文書の引用は、それが本発明に関して先行技術であるということの承認として解釈されるべきではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
洗浄および/または処理組成物
驚くべきことに、染料共役体はある場所を少なくとも部分的にコーティングするために使用できること、並びにこうしたコーティングは、少なくとも部分的に、その場所から容易に剥離できることを見出した。故に、1以上のこうした染料共役体が洗浄および/または布地処理組成物に使用される場合、染料は、効率的に、かつ均一に付着し、容易に除去できる。さらに、汚れおよび土汚れがその場所ではなく、こうしたコーティングに付着すると考えられている。故に、こうしたコーティングが剥離されるときに、汚れおよび残存染料は除去されて、染料蓄積に関連した欠点が軽減される。結果として、処理された場所の色の認識、例えば白さまたは黒さは著しく改善できる。
【0016】
本出願人らの発明の第1の態様において、本出願人らの発明は、硫酸塩類、リン酸塩類、炭酸塩類、および/またはハライド類のような塩類を任意に含んでいてもよい染料ポリマー共役体、染料粘土共役体およびこれらの混合物から選択される少なくとも0.0001重量%の材料、並びに任意成分としての剥離剤を含む洗浄および/または処理組成物を包含し、前記組成物の残部は1以上の補助剤材料である。
【0017】
本出願人らの発明の第2の態様において、本出願人らの発明は、約0.0001〜約20重量%、約0.0001〜約10重量%、約0.001〜約1重量%の前記染料ポリマー共役体、および/または約1〜約50重量%、またはさらに約5〜約15重量%の染料粘土共役体、並びに任意成分としての剥離剤を含む洗浄および/または処理組成物を包含し、前記組成物の残部は1以上の補助剤材料である。
【0018】
本出願人らの発明の前記第1および第2の態様において、前記染料ポリマー共役体は、少なくとも1つの反応染料と、ヒドロキシル部分、一級アミン部分、二級アミン部分、チオール部分、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含むポリマー類からなる群から選択されるポリマーとを含む染料ポリマー共役体;並びに少なくとも1つの陽イオン性/塩基性染料とスメクタイト粘土とを含む染料粘土共役体からなる群から選択されてもよい。
【0019】
本出願人らの発明の前記第1および第2の態様において、前記染料ポリマー共役体は、反応染料CIリアクティブイエロー1〜213、CIリアクティブオレンジ1〜139、CIリアクティブレッド1〜279、CIリアクティブバイオレット1〜47、CIリアクティブブルー1〜273、CIリアクティブグリーン1〜33、CIリアクティブブラウン1〜50、CIリアクティブブラック1〜50からなる群から選択される少なくとも1つの反応染料と、多糖類、タンパク質類、ポリアルキレンイミン類、ポリアミド類、ポリオール類、シリコーン類からなる群から選択されるポリマーとを含む染料ポリマー共役体;並びにC.I.ベーシックイエロー1〜108、C.I.ベーシックオレンジ1〜69、C.I.ベーシックレッド1〜118、C.I.ベーシックバイオレット1〜51、C.I.ベーシックブルー1〜164、C.I.ベーシックグリーン1〜14、C.I.ベーシックブラウン1〜23、CIベーシックブラック1〜11からなる群から選択される少なくとも1つの陽イオン性/塩基性染料と、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土、およびこれらの混合物からなる群から選択される粘土とを含む染料粘土共役体からなる群から選択されてもよい。
【0020】
本出願人らの発明の前記第1および第2の態様において、前記染料ポリマー共役体は、反応染料C.I.リアクティブバイオレット1、2、4、5、22、46;C.I.リアクティブブルー2、4、5−8、10、13、15、19、21、27、28、36、40、49、50、69、74、81、94、109;C.I.リアクティブレッド1−4、6−9、12、13、17、22、24、33、35、41、43、45、58、66、83、84、88、92、96、120、125;C.I.リアクティブグリーン1、8、19;C.I.リアクティブブラック5、39および45からなる群から選択される少なくとも1つの反応染料と、多糖類、タンパク質類、ポリアルキレンイミン類、ポリアミド類、ポリオール類、シリコーン類からなる群から選択されるポリマーとを含む染料ポリマー共役体;並びにC.I.ベーシックレッド1、2、5、9、12、13、14、15、18、22、24、27、29、30、39、45、46、76;C.I.ベーシックバイオレット1、2、3、4、6、7、10、11、14、16、18、21;C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、9、11、12、14、20、22、24、41、45、47、54、55、56、57、65、67、99、162;およびベーシックグリーン1および4;C.I.ベーシックブラック1、2および7からなる群から選択される少なくとも1つの陽イオン性/塩基性染料と、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土、およびこれらの混合物からなる群から選択される粘土とを含む染料粘土共役体からなる群から選択されてもよい。
【0021】
本出願人らの発明の前記第1および第2の態様において、前記染料ポリマー共役体は、C.I.リアクティブブルー19、C.I.リアクティブブルー8、C.I.リアクティブブルー10、C.I.リアクティブブルー21、C.I.リアクティブブルー28、C.I.リアクティブバイオレット22、C.I.リアクティブグリーン1、C.I.リアクティブレッド1、C.I.リアクティブブラック5からなる群から選択される少なくとも1つの染料と、カルボキシメチルセルロース(ナトリウム塩のようなそれらの塩を含む)などのセルロースエーテル類、メチルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロースなどのヒドロキシアルキルセルロース、およびメチルヒドロキシエチルセルロースなどの混合エーテル類、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース;脂肪酸エステル変性セルロース類;PCT国際公開特許WO99/09124に開示されるもののようなリン酸化セルロース類;セルロース、カチオンデンプン、グアーガム、非荷電デンプンからなる群から選択されるポリマーとを含む染料ポリマー共役体;並びにC.I.ベーシックレッド1、14、18;C.I.ベーシックバイオレット1、3、10、16;C.I.ベーシックブルー1、3、7、9、22;C.I.ベーシックグリーン1および4;およびC.I.ベーシックブラック2からなる群から選択される少なくとも1つの染料と、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土およびこれらの混合物からなる群から選択される粘土とを含む染料粘土共役体からなる群から選択されてもよい。
【0022】
本出願人らの発明の前記第1および第2の態様において、前記染料ポリマー共役体は、C.I.リアクティブブルー19カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブブルー19セルロース共役体、C.I.リアクティブブルー19カチオンデンプン共役体、C.I.リアクティブブルー8カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブブルー10カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブブルー21カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブブルー28カルボキシメチルセルロース共役体、C.Iリアクティブブルー19グアーガム共役体、C.I.リアクティブバイオレット22カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブバイオレット22非荷電デンプン共役体、C.Iリアクティブバイオレット22カチオンデンプン共役体、C.I.リアクティブバイオレット22グアーガム共役体、C.Iリアクティブバイオレット22ヒドロキシエチルセルロース共役体、C.I.リアクティブグリーン1カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブレッド1カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブレッド1非荷電デンプン、C.I.リアクティブブラック5カルボキシメチルセルロース共役体およびこれらの混合物からなる群から選択され;前記染料粘土共役体が、モンモリロナイトベーシックブルーB7C.I.42595共役体、モンモリロナイトベーシックブルーB9C.I.52015共役体、モンモリロナイトベーシックバイオレットV3C.I.42555共役体、モンモリロナイトベーシックグリーンG1C.I.42040共役体、モンモリロナイトベーシックレッドR1C.I.45160共役体、モンモリロナイトC.I.ベーシックブラック2共役体、ヘクトライトベーシックブルーB7C.I.42595共役体、ヘクトライトベーシックブルーB9C.I.52015共役体、ヘクトライトベーシックバイオレットV3C.I.42555共役体、ヘクトライトベーシックグリーンG1C.I.42040共役体、ヘクトライトベーシックレッドR1C.I.45160共役体、ヘクトライトC.I.ベーシックブラック2共役体、サポナイトベーシックブルーB7C.I.42595共役体、サポナイトベーシックブルーB9C.I.52015共役体、サポナイトベーシックバイオレットV3C.I.42555共役体、サポナイトベーシックグリーンG1C.I.42040共役体、サポナイトベーシックレッドR1C.I.45160共役体、サポナイトC.I.ベーシックブラック2共役体およびこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。
【0023】
共役体のポリマー構成成分がセルロースエーテル、例えばカルボキシメチルセルロースを含む場合、こうしたセルロースエーテルは、次の1以上の特性を有していてもよい:1.66E−20g(1,000,000ダルトン)未満、約3.32E−20g(20,000ダルトン)〜約8.30E−19g(500,000ダルトン)、約3.32E−20g(20,000ダルトン)〜約3.0E−19g(180,000ダルトン)またはさらに約5.0E−20g(30,000ダルトン)〜約2.0E−19g(120,000ダルトン)の重量平均分子量;約0.3〜約1.2またはさらに約0.4〜約0.8のエーテル置換度、例えばカルボキシメチル化度;前記置換はブロック状またはランダムである;および約1:10〜約1:50またはさらに約1:20〜約1:30の染料置換比。上述のセルロースエーテル、例えばカルボキシメチルセルロースは、物理的分解、化学的分解、酵素分解およびこれらの組み合わせからなる群から選択される方法によって分解されてもよい。化学的分解の好適な方法としては、例えば過酸化水素処理による酸化分解が挙げられる。酵素分解の好適な方法としては、セルラーゼのような酵素での処理が挙げられる。セルロースエーテルが分解される場合、本発明の態様の1つでは、こうした分解はエーテル置換の後であるが、染料置換の前に行ってもよい。重量平均分子量は、クロマトグラフィ誌(Journal of Chromatography)、1980、192、275−293頁またはポリマー分解および安定性(Polymer Degradation and Stability)、56(1997)、331−337に詳述される一般的な手順に従って測定され、エーテル置換度、およびエーテル置換度の部分集合であるカルボキシメチル化度は、ASTM方法D1439−03に従って測定され、染料置換は燃焼分析によって測定される。
【0024】
本出願人らの発明の前記第1および第2の態様において、前記任意の剥離剤は、少なくとも0.0001重量%、約0.0001〜約10重量%、約0.0001〜約2重量%、またはさらに約0.001〜約0.1重量%の濃度で存在していてもよい。前記任意の剥離剤は、酵素、双極性ポリマー類、非イオン性界面活性剤、一重項酸素発生剤、遷移金属触媒、過酸/有機触媒、およびこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。好適な酵素としては、通常、主題の洗浄および/または処理組成物に使用するのに好適なあらゆる酵素が挙げられる。こうした酵素としては、中性またはアルカリ性溶液に使用するのに好適なプロテアーゼ類またはカルボヒドラーゼ類が挙げられる。好適な酵素は、動物、植物または細菌源由来であってもよく、化学的または遺伝子工学的に変性されたものを含む。好適なプロテアーゼ類としては、EC3.4.21セリンエンドプロテアーゼ類などのセリンプロテアーゼ類、トリプシンプロテアーゼ類およびトリプシン様プロテアーゼ類が挙げられる。好適なプロテアーゼ類の追加の例としては、バチルスから誘導されるアルカリ性プロテアーゼ類、例えばサブチリシンノボ(Novo)、サブチリシンカールスバーグ(Carlsberg)、サブチリシン類309、147および168が挙げられ、こうした基本構造からの変異型を含む。好適な酵素の市販例としては、サビナーゼ(Savinase)(登録商標)、アルカレーゼ(Alcalase)(登録商標)、エスペラーゼ(Esperase)(登録商標)、エヴァレーゼ(Everlase)(登録商標)、カナーゼ(Kannase)(登録商標)およびプラフェクト(Purafect)(登録商標)、プラフェクト(Purafect)OX(登録商標)、プラフェクト(Purafect)MA(登録商標)、プロペラーゼ(Properase)(登録商標)が挙げられる。追加の好適な酵素としては、BLAPプロテアーゼおよびその変異型、並びにEP0251446、PCT国際公開特許WO91/06637、PCT国際公開特許WO95/10591およびPCT国際公開特許WO99/20727に記載されるプロテアーゼ類が挙げられる。好適なカルボヒドラーゼ類としては、ホモおよびヘテロ多糖類、例えばセルロース類、デンプン類、キシラン類、(ガラクト)マンナン類、ペクチ
ン類、アルギネート類、(アラビノ)ガラクタン類、ガム類などにおけるO−グリコシル結合を分解する酵素が挙げられる。こうした酵素の例としては、o−グリコシル化合物を加水分解する中性またはアルカリ性酵素、すなわちEC3.2.1.酵素、例えば(α)アミラーゼ類、(ヘミ)セルラーゼ類、ペクテート加水分解酵素、ペクチンリアーゼ類、マンナナーゼ類、キシラナーゼ類、アラビナーゼ類、キシラナーゼ類、キシログルカナーゼ類およびエンドEC3.2.1酵素が挙げられる。好適な酵素の市販例としては、ナタラーゼ(Natalase)(登録商標)、ターマミル(Termamyl)(登録商標)、デュラミル(Duramyl)(登録商標)、BAN(登録商標)、フンガミル(Fungamyl)(登録商標)、ステインザイム(Stainzyme)(登録商標)、プラスタ(Purastar)(登録商標)、プラフェクト(Purafect)OXAM(登録商標)、ケアザイム(Carezyme)(登録商標)、セルザイム(Celluzyme)(登録商標)、エンドレーゼ(Endolase)(登録商標)、マンナウェイ(Mannaway)(登録商標)、プラブライト(Purabrite)(登録商標)、ペクタウォッシュ(Pectawash)(登録商標)、およびペクタウェイ(Pectaway)(登録商標)が挙げられる。
【0025】
染料共役体
染料共役体には、染料と、共役材料、例えばポリマーまたは粘土とが、互いに化学的および/または物理的に結合しているような材料が含まれる。こうした染料共役体は、染料および/または染料共役体の電荷、染料の耐光性および/または剥離剤に対する感応性、ポリマー分子量およびその他の洗剤成分を含む多数の特性に基づいて選択されてもよい。本出願人らの発明の特定の実施形態では、染料共役体は、任意成分としての剥離剤を必要としないように選択することも可能である。
【0026】
好適な染料と共役体の重量比は、約5:1〜約1:10またはさらに5:1〜約1:1000を含む。
【0027】
好適な染料共役体は、メガザイム・インターナショナル・アイルランド社(Megazyme International Ireland Ltd.)(アイルランド、ウィックロー(Wicklow)、ブレイ社(Bray, Co.)、ブレイ・ビジネス・パーク(Bray Business Park))から得られてもよく(例えば、アゾ−CM−セルロース)、または本出願人らの明細書/実施例の教示または次の文献の教示に従って製造されてもよい:ダイズ・アンド・ペインツ(Dyes & Paints):布地を着色するための実践ガイド(Hands-On Guide to Coloring Fabric)、エリン・ノーブル(Elin Noble)著、出版社:マルチンゲール社(Martingale and Company);(1998年3月1日)、ASIN:1564771032、33〜45頁、および/または布地の染色およびペインティングのための基本ガイド(Basic Guide to Dyeing & Painting Fabric)、シンディ・ウォルター(Cindy Walter)およびジェニファー・プリエストリ(Jennifer Priestley)著、出版社:クラウゼ・パブリケーションズ(Krause Publications);Bk&Acces版(2002年3月1日)、ISBN:0873493346、16および20〜34頁。
【0028】
好適な染料共役体を製造するための好適な染料、ポリマー材料および粘土としては、本出願の洗浄および/または処理組成物の項にて詳述された染料、ポリマー材料および粘土が挙げられる。好適な染料は、アスカッシュ・ケミカルズ・アンド・ダイスタッフズ(Askash Chemicals & Dyestuffs Inc.)(米国イリノイ州60139、グレンダール・ヘイツ(Glendale Heights)、ミッチェルロード(Mitchell Road)561);ダイスターGmbH&Co.(DyStar GmbH & Co.)(ドイツ、65926フランクフルト、ドイツKGインダストリーパーク・ヘキスト(Industriepark Hoechst));クラシック・ダイスタッフ(Classic Dyestuff Inc.)(米国ノースカロライナ州27261、ハイポイント(High Point)、私書箱2368);BASFアクティーエンゲゼルシャフト(Aktiengesellschaft),グローバル・ビジネス・マネンジメント・パフォーマンス・ケミカルズ・フォー・テキスタイルズ(Global Business Management Performance Chemicals for Textiles)(ドイツ、67056ルートウィヒスハーヘン(Ludwigshafen)、EVT)から得ることも可能である。好適なポリマー材料は、ノヴィアント・デルタ(Noviant Delta)1P(オランダ、NL−6802CAアルンヘム、2 私書箱2016、ビジネスパーク・アイセルールド(Business Park Ijsseloord));ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル(National Starch and Chemical)(米国ニュージャージー州08807−3300、ファインダーレン・アベニュー・ブライドウォーター(Finderne Avenue Bridewater)10);クローダ・コロイズ社(Croda Colloids Ltd,)(イギリス、WA8 8UBファウンダー・レーン・ディットン・ウィドネス・チェシャイン(Foundry Lane Ditton Widnes Cheshire));ハーキュレス社(Hercules Incorporated)(米国デラウェア州198−0001、ウ
ィルミントン(Wilmington)、ノース・マーケットストリート(North Market Street)1313)から得てもよい。好適なスメクタイト粘土は、コリン・スチュアート・ミンケム(Colin Stuart Minchem)(イギリス、CW7 3BUウィンスフォード・チェシャイン(Winsford Cheshire)、ウェイバー・バリー・ロード(Weaver Valley Road))(例えば、クエスト・ベントナイト(Quest Bentonite));ラビオサ・チミカ(Laviosa Chimica)(イタリア、57123リボルノ(Livorno)、レオナルド・ダ・ヴィンチ通り(Via Leonardo da Vinci)21)(例えば、デターカルズ(Detercals));ズード・ケミ(Sued Chemie)(ドイツ、85368モースブルク(Moosburg)、オステンライデストラッセ(Ostenriederstrasse)15)(例えば、ラウンドロシル(Laundrosil));サウザン・クレイ・プロダクツ(Southern Clay Products)(米国テキサス州78629、ゴンザレ(Gonzale)、チャーチ・ストリート(Church Street)1212)(例えば、ゲルホワイト(Gelwhite)およびラポナイト粘土);エレメンティス・スペシャルティーズ(Elementis Specialties)(米国ニュージャージー州08520、ハイツタウン(Hightstown)329、ウィックーフ・ミル・ロード(Wyckoofs Mill Road)329)(例えば、ベントン(Bentone)EW)から得てもよい。
【0029】
補助剤材料
本発明の目的には必須でないが、以下に例示される補助剤の非限定的なリストは、当該組成物において使用するのに適しており、例えば、洗浄性能を補助若しくは向上させるために、洗浄されるべき基材の処理のために、または香料、着色剤、染料などを用いる場合のように洗浄組成物の審美性を変化させるために、本発明の特定の実施形態に組み込まれるのが望ましい。こうした補助剤は、本出願人らの組成物の染料共役体および任意の剥離剤構成成分に加えられることが理解される。このような追加的構成成分の明確な性質、およびそれを組み込む濃度は、組成物の物理的形態および使用されるべき洗浄作業の性質に依存する。好適な補助剤材料としては、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素および酵素安定剤、触媒作用性物質、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素供給源、予備形成過酸類、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、起泡抑制剤、染料、香料、構造伸縮性付与剤、柔軟仕上げ剤、キャリア、向水性物質、加工助剤、溶媒、および/または顔料が挙げられるが、これらに限定されない。下記の開示に加え、このようなその他の補助剤の適した例および使用濃度は、米国特許第5,576,282号、米国特許第6,306,812B1号および米国特許第6,326,348B1号に見出され、これらを本明細書に参考として組み込む。
【0030】
述べてきたように、補助剤成分は、本出願人らの組成物に必須ではない。従って、本出願人らの組成物の特定の実施形態は、次の補助剤材料の1以上を含有しない:界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素、および酵素安定剤、触媒材料、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素源、予備形成過酸類、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、起泡抑制剤、染料、香料、構造弾性化剤、柔軟仕上げ剤、キャリア、向水性物質、加工助剤、溶媒および/または顔料。しかし、1以上の補助剤が存在する場合、このような1以上の補助剤は、以下に詳細に記載されるように存在することも可能である。
【0031】
漂白剤−本発明の洗浄組成物は、1以上の漂白剤を含んでもよい。漂白触媒以外の好適な漂白剤としては、光漂白剤、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素源、予備形成過酸類、およびこれらの混合物が挙げられる。一般に、漂白剤が使用される場合、本発明の組成物は、主題の洗浄組成物の約0.1重量%〜約50重量%、またはさらに約0.1重量%〜約25重量%の漂白剤を含んでもよい。好適な漂白剤の例としては、以下が挙げられる:
(1)例えば、スルホン化亜鉛フタロシアニンのための光漂白剤;
(2)式R−(C=O)O−O−Mを有する疎水性および親水性過酸類であって、ここでRは、過酸が疎水性である場合、6〜14個の炭素原子または8〜12個の炭素原子を有するアルキル基、および過酸が親水性である場合、6個未満の炭素原子またはさらに4個未満の炭素原子を有するアルキル基であり、任意に分枝しており;Mは、対イオン、例えばナトリウム、カリウムまたは水素である;
(3)過酸化水素源、例えばアルカリ金属塩類を含む無機過水和物塩類、例えば過ホウ酸ナトリウム塩(通常は一水和物または四水和物)、過炭酸塩、過硫酸塩、過ホスホン酸塩、過ケイ酸塩、およびこれらの混合物。本発明の態様の1つでは、無機過水和物塩類は、過ホウ酸塩、過炭酸塩、およびこれらの混合物のナトリウム塩類からなる群から選択される。無機過水和物塩類は、使用される場合、通常、組成物全体の0.05〜40重量%、または1〜30重量%の量で存在し、通常、コーティングされてもよい結晶性固体としてこうした組成物に組み込まれる。好適なコーティングとしては、無機塩類、例えばアルカリ金属ケイ酸塩、炭酸塩またはホウ酸塩、あるいはこれらの混合物;あるいは有機材料、例えば水溶性または分散性ポリマー類、ワックス類、オイル類または脂肪石鹸類が挙げられる;
(4)R−(C=O)−Lを有する漂白活性化剤であって、ここでRは、漂白活性化剤が疎水性である場合、6〜14個の炭素原子または8〜12個の炭素原子を有するアルキル基、および漂白活性化剤が親水性である場合、6個未満の炭素原子またはさらに4個未満の炭素原子を有するアルキル基であり、任意に分枝しており;Lは脱離基である。好適な脱離基の例は、安息香酸およびそれらの誘導体−特にベンゼンスルホネートである。好適な漂白活性化剤としては、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシ安息香酸またはそれらの塩、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)およびノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)が挙げられる。好適な漂白活性化剤はまた、PCT国際公開特許WO98/17767に開示されている。好適な漂白活性化剤が使用できる場合、本発明の態様の1つでは、主題の洗浄組成物はNOBSを含んでいてもよい。
【0032】
過酸および/または漂白活性化剤は、存在する場合、一般に、組成物を基準に約0.1〜約10重量%、約0.5〜約7重量%、またはさらに約0.6〜約4重量%の量で組成物中に存在する。1以上の疎水性の過酸類またはそれらの前駆体は、1以上の親水性過酸またはそれらの前駆体と組み合わせて使用してもよい。
【0033】
本発明者らは、本発明によって得られる布地の色相が、疎水性の過酸を本発明の洗浄組成物に使用した場合には強めることができ、本発明の態様の1つでは、こうした洗浄組成物は予備形成過酸;過酸化水素源および漂白活性化剤の反応からその場で形成された過酸;およびこれらの混合物を含むことが可能である。本発明の別の態様では、こうした洗浄組成物は、過酸化水素源および漂白活性化剤の反応からその場で形成された過酸を含むことも可能である。好適な過酸類、過酸化水素源および漂白活性化剤は、上述の、過酸類、過酸化水素源および漂白活性化剤を含む。
【0034】
過酸化水素源および過酸または漂白活性化剤の量は、有効酸素(過酸化物源からのもの)と過酸とのモル比が1:1〜35:1、またはさらに2:1〜10:1になるように選択してもよい。
【0035】
界面活性剤−本発明による洗浄組成物は、界面活性剤または界面活性剤系を含むことが可能で、その際、前記界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤、およびこれらの混合物から選択できる。
【0036】
界面活性剤は、通常、主題組成物の約0.1重量%〜約60重量%、約1重量%〜約50重量%またはさらに約5重量%〜約40重量%の濃度で存在する。
【0037】
ビルダー−本発明の洗浄組成物は、1以上の洗剤ビルダーまたはビルダー系を含んでいてもよい。ビルダーが使用される場合、主題組成物は、通常、主題組成物の少なくとも約1重量%、約5重量%〜約60重量%またはさらに約10重量%〜約40重量%のビルダーを含む。
【0038】
ビルダーとしては、ポリホスフェート類のアルカリ金属とアンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属シリケート類、アルカリ土類およびアルカリ金属カーボネート類、アルミノシリケートビルダーおよびポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート類、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとのコポリマー類、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸およびニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸類の種々のアルカリ金属とアンモニウムおよび置換アンモニウム塩類、並びにポリカルボキシレート類、例えばメリト酸、コハク酸、クエン酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、およびそれらの可溶性の塩類が挙げられるが、これらに限定されない。
【0039】
キレート剤−本明細書の洗浄組成物は、キレート剤を含有することが可能である。好適なキレート剤としては、銅、鉄および/またはマンガンキレート剤およびこれらの混合物が挙げられる。
【0040】
キレート剤が使用される場合、主題組成物は、主題組成物の約0.1重量%〜約15重量%またはさらに約3.0重量%〜約10重量%のキレート剤を含んでもよい。
【0041】
移染防止剤−本発明の洗浄組成物はまた、1以上の移染防止剤を含んでもよい。適した高分子移染防止剤には、ポリビニルピロリドンポリマー類、ポリアミンN−オキシドポリマー類、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー類、ポリビニルオキサゾリドン類およびポリビニルイミダゾール類、またはこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0042】
移染防止剤は、主題組成物に存在する場合、組成物の約0.0001重量%〜約10重量%、約0.01重量%〜約5重量%またはさらに約0.1重量%〜約3重量%の濃度で存在してもよい。
【0043】
増白剤−本発明の洗浄組成物はまた、蛍光増白剤のような洗浄されるべき物品に色合いをつけることができる追加の構成成分を含有し得る。好適な蛍光増白剤の濃度は、洗浄組成物全体の重量%を基準に、約0.01、約0.05、約0.1またはさらに約0.2重量%の下限濃度から0.5またはさらに0.75重量%の上限濃度で含まれる。好適な増白剤は、L.ホー・タン・タイ(L. Ho Tan Tai)の「洗剤およびパーソナルケア製品の配合(Formulating Detergents and Personal Care Products):製品開発のための完全ガイド」、AOCS出版、シャンペーン(Champaign)、2000、122−137頁に記載される。
【0044】
分散剤−本発明の洗浄組成物はまた、分散剤を含有することができる。適した水溶性有機材料は、ホモポリマーまたはコポリマーの酸類またはそれらの塩類を含み、それらのうちのポリカルボン酸は、互いに炭素原子2個を超えない程度に離れている少なくとも2個のカルボキシルラジカルを含む。共役したポリマー類と共役していないポリマー類との組み合わせは、この2つの構成成分がバランスをとって好ましいレベルのポリマー−染料共役体付着を提供でき、および/または土汚れの付着を低減することにより白さを維持できるので特に有用な場合があることを、本発明者らは見出した。故に、本発明の態様の1つでは、本発明の組成物は、セルロースエーテル類、例えばナトリウム塩類のような塩類を含むカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロースなどのヒドロキシアルキルセルロース、および混合エーテル類、例えばメチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース;リン酸化セルロース類、例えばPCT国際公開特許WO99/09124に開示されるもの;セルロース、カチオンデンプン、グアーガム、非荷電デンプン、およびこれらの混合物からなる群から選択される分散剤ポリマーを含んでもよい。こうした分散剤ポリマーは、別個の成分として全体または部分的に提供されることも、あるいは染料共役体反応混合物中に非共役ポリマーの形態で全体または部分的に提供されることも可能である。洗浄組成物全体の重量に基づいた分散剤ポリマーの量は、約0.05重量%〜約10重量%、約0.1〜約5重量%またはさらに約0.1重量%〜約2重量%で含まれてもよい。
【0045】
酵素−洗浄組成物は、洗浄性能および/または布地ケア効果を提供する1以上の酵素を含むことができる。好適な酵素の例には、ヘミセルラーゼ類、ペルオキシダーゼ類、プロテアーゼ類、セルラーゼ類、キシラナーゼ類、リパーゼ類、ホスホリパーゼ類、エステラーゼ類、クチナーゼ類、ペクチナーゼ類、マンナナーゼ類、ペクテートリアーゼ類(pectate lyases)、ケラタナーゼ類、レダクターゼ類、オキシダーゼ類、フェノールオキシダーゼ類、リポキシゲナーゼ類、リグニナーゼ類、プルラナーゼ類、タンナーゼ類、ペントサナーゼ類(pentosanases)、マラナーゼ類(malanases)、β−グルカナーゼ類、アラビノシダーゼ類(arabinosidases)、ヒアルロニダーゼ類、コンドロイチナーゼ類、ラッカーゼ類、およびアミラーゼ類、またはこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。代表的な組み合わせは、アミラーゼと組み合わせてプロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、および/またはセルラーゼを含んでいてもよい酵素混液である。
【0046】
洗浄組成物に存在する場合、上述の補助剤酵素は、組成物の約0.00001重量%〜約2重量%、約0.0001重量%〜約1重量%またはさらに約0.001重量%〜約0.5重量%の酵素タンパク質のレベルで存在してもよい。
【0047】
酵素安定剤−種々の技法によって、洗剤で使用する酵素を安定化させることができる。本明細書に用いられる酵素は、カルシウムイオンおよび/またはマグネシウムイオンを酵素に供給する、最終組成物中のカルシウムおよび/またはマグネシウムイオンの水溶性供給源の存在によって安定化させることができる。プロテアーゼを含む水性組成物の場合、安定性をさらに改善するために可逆性のタンパク質分解酵素抑制剤を添加し得る。
【0048】
触媒金属錯体−本出願人らの洗浄組成物は、触媒金属錯体を含むことが可能である。金属含有漂白剤触媒の1つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、またはマンガンの陽イオンのような、限定された漂白剤触媒活性の遷移金属陽イオン、亜鉛またはアルミニウムの陽イオンのような、漂白剤触媒活性をほとんどまたは全くもたない補助金属陽イオン、並びに触媒作用性金属および補助金属の陽イオンに対して限定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)およびそれらの水溶性の塩類を含む触媒系である。このような触媒は、米国特許第4,430,243号に開示される。
【0049】
所望する場合、本明細書の組成物はマンガン化合物を用いて触媒作用され得る。このような化合物および使用濃度は当該技術分野で周知であり、例えば、米国特許第5,576,282号に開示されるマンガン系触媒が挙げられる。
【0050】
本明細書において有用なコバルト漂白触媒は既知であり、例えば、米国特許第5,597,936号、米国特許第5,595,967号に記載される。このようなコバルト触媒は、例えば米国特許第5,597,936号および米国特許第5,595,967号に教示されているような、既知の手順によって容易に調製される。
【0051】
本明細書の組成物はまた、大多環状の剛性配位子(「MRL」と省略される)の遷移金属錯体を適切に含んでもよい。実際問題として、限定するためではないが、本明細書の組成物および方法は、水性洗浄媒体において、少なくとも1億分の1のオーダーの活性MRL種を提供するように調整することができ、通常、約0.005ppm〜約25ppm、約0.05ppm〜約10ppm、またはさらに約0.1ppm〜約5ppmのMRLを洗浄溶液中に提供する。
【0052】
本遷移金属漂白触媒における好適な遷移金属には、例えばマンガン、鉄、およびクロムが含まれる。好適なMRLとしては、5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンが挙げられる。
【0053】
適した遷移金属MRLは、既知の手順、例えば、PCT国際公開特許WO00/32601、および米国特許第6,225,464号にて教示される手順によって容易に調製される。
【0054】
溶媒−好適な溶媒としては、水および親油性流体のような他の溶媒が挙げられる。好適な親油性流体の例としては、シロキサン、他のシリコーン、炭化水素、グリコールエーテル、グリセリンエーテルのようなグリセリン誘導体、ペルフルオロ化アミン、ペルフルオロ化およびハイドロフルオロエーテル溶媒、低揮発性の非フッ素化有機溶媒、ジオール溶媒、環境に優しいその他の溶媒、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0055】
洗浄および/または処理組成物の製造方法
本発明の洗浄組成物は、任意の適切な形態に配合でき、配合者によって選択される任意の方法によって調製され、方法の非限定例は、本出願人らの実施例、並びに米国特許第5,879,584号、米国特許第5,691,297号、米国特許第5,574,005号、米国特許第5,569,645号、米国特許第5,565,422号、米国特許第5,516,448号、米国特許第5,489,392号、および米国特許第5,486,303号(これらすべては本明細書に参考として組み入れる)に記載される。本発明の態様の1つでは、染料共役体は、10重量%以下、5重量%以下またはさらに1重量%以下の染料共役体が600、500、450、350またはさらに300ミクロンを超える粒径を有するような粒径の固体の粒子として本発明の洗浄組成物に組み込まれる。
【0056】
使用方法
本発明の洗浄および/または処理組成物は、ある場所、とりわけ表面または布地の洗浄および/または処理に使用できる。通常、前記場所の少なくとも一部が、非希釈形態のまたは洗浄液で希釈された本出願人らの組成物の実施形態と接触し、そしてその後所望により当該場所が洗浄されおよび/またはすすがれる。本発明の趣旨上、洗浄することは、擦ることおよび機械的攪拌を包含するが、これらに限定されない。布地は、通常の消費者の使用条件で洗濯可能なあらゆる布地を含むことができる。開示された洗浄組成物を含む洗浄溶液は、通常、約5〜約10.5のpHを有する。こうした組成物は、典型的には溶液中で約500ppm〜約15,000ppmの濃度で使用される。洗浄溶媒が水である場合、水の温度は、通常約5℃〜約90℃の範囲であり、前記場所が布地を含む場合、水と布地の質量比は、通常約1:1〜約100:1である。
【実施例】
【0057】
実施例1:CMCに結合したレマゾール(Remazol)ブルーまたはラナゾール(Lanasol)バイオレットの合成
50グラムのO−(カルボキシメチル)セルロースを、温度が50℃で、100mgのシグマ(Sigma)粗セルラーゼ調製物(シグマ(Sigma)C7502)を含有する1リットルの水に添加し、スパチュラで攪拌して、濃厚なペーストを得る。pHを調べ、必要に応じて、1MのHClを添加することによって4.5に調節する。溶液温度は、50℃で30分間維持される。この溶液を激しく混ぜ合わせ、塊を除き、次いで100グラムの無水硫酸ナトリウム、10グラムのレマゾール(Remazol)ブリリアントブルーR(「RBB」)またはラナゾール(Lanasol)バイオレットおよび10グラムのリン酸三ナトリウムで処理し、温度を70℃に上昇させる。溶液を攪拌し、ホットプレート磁性撹拌機で70℃にて2時間維持する。まだ温かい間に、溶液を1.5体積エタノールで処理して、染色された多糖類を沈殿させ、次いでそれをナイロンスクリーン上に回収し、絞って余分な液体を除去する。この材料は、ブレンダーにて均質化することによって温水に再溶解させ、次いで1.5体積エタノールで沈殿させることによって回収する。このプロセスは、洗液が本質的に無色になるまで繰り返す。次いで多糖類を2リットルの水に溶解させ、水道水を流して16時間透析する。多糖類は、2体積のエタノールおよび染料ポリマー共役体の沈殿を生じさせるのに十分な体積の1MのKClの添加によって溶液から沈殿させる。得られた染料ポリマー共役体をナイロンスクリーン上に回収し、エタノールおよびアセトンを用いる溶媒交換により乾燥させ、真空下で乾燥させる:収率は45グラムである:RBBはCMCに結合する。得られた染料ポリマー共役体を分析すれば、約1.33E−19g(80,000ダルトン)の重量平均分子量、約0.4のエーテル置換度、および約1:22の染料置換比を有することがわかる。
【0058】
実施例2:非酵素分解CMCに結合したレマゾール(Remazol)ブルーの合成
実施例1の 手順を繰り返すが、セルロース酵素の処理工程を省く。
【0059】
実施例3:それぞれクラリアント(Clariant)からのドリマレン(Drimarene)、レマゾール(Remazol)ブリリアントブルーおよびプロシオン(Procion)ブルーHBであるカルボキシメチルセルロースと染料との染料共役体の別の調製
上述のように調製された50mLのCMC−4溶液を50℃に加温し、0.1418グラムの水酸化ナトリウムを添加して緩衝剤を補う。次に、1グラムの無水硫酸ナトリウムを添加する。溶解が完了した後、1.6×10−4モルの染料および0.1gのリン酸三ナトリウムを添加して、温度を70℃に上昇させる。溶液をこの温度に維持し、2時間撹拌する。まだ温かい間に、溶液を1.5体積のエタノール(75mL)で処理して、染色された多糖類を沈殿させる。この溶液を撹拌しながら氷浴で冷却する。次いで、沈殿物を濾過によりガラスフィルター上に回収し、1/1.5v/vの水/エタノール溶液で洗浄する。染料官能化多糖類を精製するために、残渣を約30〜40mL水中に溶解し、60〜70℃に加温する。残存エタノールを真空下で除去し、溶解が完了するまで溶液を撹拌する。次いで、温かい溶液を1.5体積のエタノールで処理し、撹拌しながら氷浴中にて冷却し、次いで沈殿物を濾過によって単離する。この手順を濾液が無色になるまで繰り返す。ぬれた状態の官能化多糖類は、最終的に真空下で完全に乾燥させる。
【0060】
実施例4:カルボキシメチルセルロースとC.I.リアクティブブラック5との染料共役体の調製
C.I.リアクティブブラック5染料共役体は、実施例3に記載される手順に従って製造されるが、ただしクラリアント(Clariant)からのドリマレン(Drimarene)、レマゾール(Remazol)ブリリアントブルーおよびプロシオン(Procion)ブルーHB染料をC.I.リアクティブブラック5に置き換える。
【0061】
実施例5:セルロース粉末を出発とするCMCに結合したレマゾール(Remazol)ブルーの合成
カバノキセルロース粉末(10g)をリアクティブブルー19(20mL20%)、塩化ナトリウム(100mL、200g/L)、リン酸三ナトリウム(40mL、50g/L)、および水(40mL)を含有する染浴にて染色する。染浴を50℃にて60分間加熱し、次いで室温まで冷却する。染浴をpH6に中和し、内容物を濾過によって回収する。染色されたセルロースは、洗液が無色になるまで温水(95℃)洗液(pH6)を用いて洗浄を繰り返す。得られた染色セルロースをクロロ酢酸で処理し、米国特許第3,284,441号に記載される手順を用いて染色カルボキシメチルセルロースを製造する。得られた生成物はそのまま使用でき、または実施例1に記載されるようにセルロースで処理できる。
【0062】
実施例6:粘土−染料共役体懸濁液の調製
クエスト(Quest)ベントナイトの均質懸濁液を、25グラムの粘土粉末と5リットルの蒸留水とを1時間混合することによって製造する。2リットルの水中に0.25グラムのベーシックバイオレットV3C.I.42555染料を含む染料溶液を製造し、粘土懸濁液に添加するが、この染料溶液を添加中は連続的に混合しながら5時間かけて添加する。次いで得られた染料/粘土/水混合物をさらに48時間混合する。48時間後、混合物を遠心分離し、上澄み液をデカントする。粘土/染料沈殿物を2リットルの蒸留水中に再懸濁させ、遠心分離し、上澄み液をデカントする洗浄工程を行う。再懸濁/遠心分離工程をもう1回繰り返す。得られた染料粘土共役体を懸濁液として液体洗浄または処理組成物に添加してもよく、またはその懸濁液を乾燥して、粉砕し、粉末を得てもよい。粉末を洗浄または処理組成物に添加でき、またはその粉末を使用して、こうした組成物に添加できる粒塊を製造することもできる。
【0063】
実施例7:粘土−染料共役体懸濁液の調製
染料溶液を粘土懸濁液に2時間かけて添加し、続く混合を24時間行い、洗浄工程を5回行うこと以外、実施例6の方法を行う。
【0064】
実施例8:粒状粘土−染料共役体の調製
50meq/100gを越える陽イオン交換能を有する32kgのクエスト(Quest)ベントナイト粘土を、レーディゲ(Loedige)(商標)アグロメレーターに添加し、140グラムのベーシックブルーB9C.I.52015を含有する4リットルの水を粘土粉末に除々に噴霧する。得られた混合物を、この混合物が約15重量%の水分を含有するまで乾燥させ、次いでこの混合物を、混合物の少なくとも75%が65メッシュのふるいに留まり、混合物の少なくとも75%が20メッシュのふるいを通過するようにふるいにかける。得られたふるいにかけられた粘土染料共役体粒塊を洗浄または処理組成物に添加できる。
【0065】
実施例9:黒色粘土−染料共役体懸濁液の調製
染料溶液がC.I.ベーシックブラック2を含む以外、実施例8の方法を行う。
【0066】
次の洗剤組成物において、酵素濃度は、100グラムの総組成物あたりの純粋な酵素%として与えられる。特に断らない限り、実施例10〜15の組成物の残部は、水、および香料、起泡抑制剤などの微量成分である。実施例10〜15の省略された構成成分の識別は次の通りである:
【表1−1】

【表1−2】

【0067】
実施例#10:漂白性の強力洗濯洗剤組成物を調製する:
【表2−1】

【表2−2】

【0068】
実施例#11
粒状または錠剤の形態であることができる次の洗濯組成物を本発明に従って調製する。
【表3】

【0069】
実施例#12:次の粒状洗剤を調製する:
【表4】

【0070】
実施例#13:「洗浄中の柔軟化」を提供する次の粒状布地洗剤組成物を調製する:
【表5】

【0071】
実施例#14:次の液体洗剤配合物を調製する:
【表6】

【0072】
実施例#15:次の濃縮/希釈液体布地柔軟化組成物を調製する。
【表7】

【0073】
実施例#16:実施例10〜15の組成物は次のように使用される:
各組成物を別個の溶媒アリコートを用いて合わせ、約500ppm〜約15,000ppmのそれぞれの組成物を含む別個の溶液を得る。白色または黒色衣類あるいは硬質面を含む物品をそれぞれの溶液と接触させる(それぞれの溶液は、物品の初期の色に基づいて選択される)。物品が衣類である場合、溶媒と布地の質量比は、約1:1〜約100:1であり、溶液温度は約5℃〜約90℃である。次いで物品を任意に洗浄および/またはすすぐ。得られた物品の色は改善および/または維持される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)少なくとも0.0001重量%の染料共役体;および
b)任意成分としての剥離剤であって、好ましくは前記任意の剥離剤が少なくとも0.0001重量%の濃度で存在し、前記任意の剥離剤が、酵素、双極性イオン性ポリマー、非イオン性界面活性剤、一重項酸素発生剤、遷移金属触媒、過酸/有機触媒、およびこれらの混合物からなる群から選択される剥離剤;
を含む洗浄および/または処理組成物であって、
前記組成物の残部が1以上の補助剤材料であり、前記組成物が、好ましくは1以上の前記補助剤成分を含む組成物。
【請求項2】
前記組成物が、約0.0001〜約20重量%の染料ポリマー共役体および/または約1〜約50重量%の染料粘土共役体を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記染料ポリマー共役体が、少なくとも1つの反応染料と、ヒドロキシル部分、一級アミン部分、二級アミン部分、チオール部分、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含むポリマー類からなる群から選択されるポリマーとを含む染料ポリマー共役体;並びに少なくとも1つの陽イオン性/塩基性染料と、スメクタイト粘土とを含む染料粘土共役体からなる群から選択される、請求項1または2のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項4】
前記染料ポリマー共役体が、反応染料CIリアクティブイエロー1〜213、CIリアクティブオレンジ1〜139、CIリアクティブレッド1〜279、CIリアクティブバイオレット1〜47、CIリアクティブブルー1〜273、CIリアクティブグリーン1〜33、CIリアクティブブラウン1〜50、CIリアクティブブラック1〜50からなる群から選択される少なくとも1つの反応染料と、多糖類、タンパク質類、ポリアルキレンイミン類、ポリアミド類、ポリオール類、シリコーン類からなる群から選択されるポリマーとを含む染料ポリマー共役体;並びにC.I.ベーシックイエロー1〜108、C.I.ベーシックオレンジ1〜69、C.I.ベーシックレッド1〜118、C.I.ベーシックバイオレット1〜51、C.I.ベーシックブルー1〜164、C.I.ベーシックグリーン1〜14、C.I.ベーシックブラウン1〜23、CIベーシックブラック1〜11からなる群から選択される少なくとも1つの陽イオン性/塩基性染料と、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土、およびこれらの混合物からなる群から選択される粘土とを含む染料粘土共役体からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
前記染料ポリマー共役体が、反応染料C.I.リアクティブバイオレット1、2、4、5、22、46;C.I.リアクティブブルー2、4、5〜8、10、13、15、19、21、27、28、36、40、49、50、69、74、81、94、109;C.I.リアクティブレッド1〜4、6〜9、12、13、17、22、24、33、35、41、43、45、58、66、83、84、88、92、96、120、125;C.I.リアクティブグリーン1、8、19;C.I.リアクティブブラック5、39および45からなる群から選択される少なくとも1つの反応染料と、多糖類、タンパク質類、ポリアルキレンイミン類、ポリアミド類、ポリオール類、シリコーン類からなる群から選択されるポリマーとを含む染料ポリマー共役体;並びにC.I.ベーシックレッド1、2、5、9、12、13、14、15、18、22、24、27、29、30、39、45、46、76;C.I.ベーシックバイオレット1、2、3、4、6、7、10、11、14、16、18、21;C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、9、11、12、14、20、22、24、41、45、47、54、55、56、57、65、67、99、162;ベーシックグリーン1および4;およびC.I.ベーシックブラック1、2および7からなる群から選択される少なくとも1つの陽イオン性/塩基性染料と、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土、およびこれらの混合物からなる群から選択される粘土とを含む染料粘土共役体からなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
前記染料ポリマー共役体が、C.I.リアクティブブルー19、C.I.リアクティブブルー8、C.I.リアクティブブルー10、C.I.リアクティブブルー21、C.I.リアクティブブルー28、C.I.リアクティブバイオレット22、C.I.リアクティブグリーン1、C.I.リアクティブレッド1;C.I.リアクティブブラック5からなる群から選択される少なくとも1つの染料と、カルボキシメチルセルロース、セルロース、カチオンデンプン、グアーガム、非荷電デンプン、ヒドロキシルエチルセルロース共役体からなる群から選択されるポリマーとを含む染料ポリマー共役体;並びにC.I.ベーシックレッド1、14、18;C.I.ベーシックバイオレット1、3、10、16;C.I.ベーシックブルー1、3、7、9、22;C.I.ベーシックグリーン1および4;およびC.I.ベーシックブラック2からなる群から選択される少なくとも1つの染料と、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土、およびこれらの混合物からなる群から選択される粘土とを含む染料粘土共役体からなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
前記染料ポリマー共役体が、C.I.リアクティブブルー19カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブブルー19セルロース共役体、C.I.リアクティブブルー19カチオンデンプン共役体、C.I.リアクティブブルー8カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブブルー10カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブブルー21カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブブルー28カルボキシメチルセルロース共役体、C.Iリアクティブブルー19グアーガム共役体、C.I.リアクティブバイオレット22カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブバイオレット22非荷電デンプン共役体、C.Iリアクティブバイオレット22カチオンデンプン共役体、C.I.リアクティブバイオレット22グアーガム共役体、C.Iリアクティブバイオレット22ヒドロキシエチルセルロース共役体、C.I.リアクティブグリーン1カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブレッド1カルボキシメチルセルロース共役体、C.I.リアクティブレッド1非荷電デンプン、C.I.リアクティブブラック5カルボキシメチルセルロース共役体およびこれらの混合物からなる群から選択され;前記染料粘土共役体が、モンモリロナイトベーシックブルーB7C.I.42595共役体、モンモリロナイトベーシックブルーB9C.I.52015共役体、モンモリロナイトベーシックバイオレットV3C.I.42555共役体、モンモリロナイトベーシックグリーンGlC.I.42040共役体、モンモリロナイトベーシックレッドRlC.I.45160共役体、モンモリロナイトC.I.ベーシックブラック2共役体、ヘクトライトベーシックブルーB7C.I.42595共役体、ヘクトライトベーシックブルーB9C.I.52015共役体、ヘクトライトベーシックバイオレットV3C.I.42555共役体、ヘクトライトベーシックグリーンGlC.I.42040共役体、ヘクトライトベーシックレッドRlC.I.45160共役体、ヘクトライトC.I.ベーシックブラック2共役体、サポナイトベーシックブルーB7C.I.42595共役体、サポナイトベーシックブルーB9C.I.52015共役体、サポナイトベーシックバイオレットV3C.I.42555共役体、サポナイトベーシックグリーンGlC.I.42040共役体、サポナイトベーシックレッドRlC.I.45160共役体、サポナイトC.I.ベーシックブラック2共役体およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
a)前記染料ポリマー共役体の前記ポリマーが:
(i)約3.32E−20g(20,000ダルトン)〜約3.0E−19g(180,000ダルトン)の重量平均分子量;
(ii)約0.3〜約1.2のエーテル置換度;および
(iii)約1:10〜約1:50の染料置換比;
のうちの、1以上の特性を有するセルロースエーテルであり;
b)前記染料共役体の少なくとも一部が固体粒子の形態で、前記染料共役体の前記部分の10重量%以下が600ミクロンを越える粒径を有し;並びに
c)前記組成物の前記残部が:
(i)予備形成過酸;過酸化水素源と漂白活性化剤との反応からその場で形成された過酸、およびこれらの混合物;
(ii)分散剤;および
(iii)任意に、1以上の追加補助剤、
を含む組成物である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
ある場所の白さの知覚を改善する方法であって、前記方法が、前記場所と請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物とを接触させ、次いで任意に前記表面を洗浄することおよび/または前記表面をすすぐことを含む方法。
【請求項10】
ある場所の黒さの知覚を改善する方法であって、前記方法が、前記場所と請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物とを接触させ、次いで任意に前記表面を洗浄することおよび/または前記表面をすすぐことを含む方法。

【公表番号】特表2008−519900(P2008−519900A)
【公表日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−541496(P2007−541496)
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2005/041842
【国際公開番号】WO2006/055787
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】