説明

皮膚及び粘膜の処置のための製品並びにその調製方法

皮膚及び粘膜の処置のための製品を調製する方法は、適切な量のトリクロロ酢酸を準備する工程と、適切な量の過酸化水素を準備する工程と、トリクロロ酢酸と過酸化水素の第一の混合物を作成する工程と、第一の混合物に含まれるトリクロロ酢酸の緩衝効果を得ることができる所定量の塩基性化合物を準備する工程と、トリクロロ酢酸を含む第一の混合物を緩衝するために塩基性化合物を第一の混合物に加える工程と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療、美容及び/又は化粧分野における、皮膚又は粘膜の処置のための製品、及びその調製方法に関する。
【0002】
より詳細には、本発明は、座瘡、太陽光による損傷、太陽光によるそばかす、前癌性の病変、色素沈着トラブル、創傷或いは疾病を原因とする瘢痕の発生に由来する損傷、歯肉を含む体の全ての部位の瘢痕の萎縮や肥大や退縮や変質、皮膚のしわやたるみ等の老化が原因の損傷等、皮膚や粘膜のトラブルの処置に使用される製品及びその生産方法に関する。
【0003】
本願及び本明細書の以下の部分において、「粘膜」とは、粘液分泌腺や他の種類の腺の分泌によって常に水分が保たれている、膀胱粘膜、鼻及び腸の粘膜、歯肉を含む口腔内部領域等、種々の器官の内表面を覆う膜を意味する。粘膜は自由表面に向く上皮と、その下層の結合組織(筋繊維やリンパ細胞を含んでいる場合もある)からなる。
【背景技術】
【0004】
医療及び美容/化粧業界において日常的に行われていることに、施術室でのケミカルピーリングの実施が知られているが、これは、皮膚損傷領域にトリクロロ酢酸(TCA)等の各種化学物質を、希望する且つ必要な介入深さに応じて濃度を変えて直接適用し、表皮から真皮へと浸透させる方法によって、皮膚のトラブルを処置するものである。
【0005】
周知の通り、皮膚は2種類の部位、即ち、内側に存在する真皮とその外側に存在する表皮とに分けられる。真皮は主に血管や神経終末を含んでいる外、グリコサミノグリカンに富んだアモルファス物質(これは「基本物質」と呼ばれる)に浸漬された、エラスチンとコラーゲンの生合成のための線維芽細胞を含み、一方、表皮は、更に基底層と有棘層と顆粒層とに細分される生組織によって形成されるマルピーギ層と、死組織から成り裸眼で視認可能な角質層とに分けられる。
【0006】
特に、TCA処置の適応として知られているものに、隣接化学線角化症(即ち、表皮の角質層の限局性増殖)を伴う広範囲の化学線損傷等、医療行為によってもたらされる損傷及び、顔面の老化や太陽光によるそばかす等、美容上の状態の両方がある。
【0007】
TCA濃度が高い程、TCAは表皮と真皮により深く浸透し、その結果、真皮層と表皮層により強い変性効果を及ぼす。よって、意図する壊死組織の深さは、TCA濃度と相関関係を有する。
【0008】
例えば25%w/w未満の濃度のTCA含有溶液は表皮の剥離を伴い、一方、約30〜40%w/wのTCA含有溶液は0.3〜0.5mmの真皮の壊死を生じるが、この深さは、化学線損傷を受けた皮膚が再生するのに通常必要とされる深さである。真皮乳頭層レベル迄TCAが完全に浸透することは、表皮と真皮の組織再生のための基本であり、処置部位に皮下水腫が生ずることによって確認されると共に、皮膚タンパク質の変性によってもたらされる皮膚の白化を伴う。
【0009】
更に組織学的観点からは、TCAによる中程度の深さのケミカルピーリングの効果として次のもの、例えば、細胞学的且つ構造的な表皮の正常化を伴う、厚く均質な皮膚コラーゲンバンドの置換形成(即ち新生コラーゲン生成)や、日光弾力線維症の改善が挙げられる。
【0010】
しかしTCAは非常に攻撃性のある薬剤であり、高濃度で用いると、一方では表皮の剥離と修復という利点をもたらし、他方ではこれらの利点と引換えに深刻な副作用をもたらす。即ちTCAはそれ自体、必然的に深く浸透してしまうので、表皮を通過し真皮にまで到達し、TCAの水素イオンの効果(表皮タンパク質の変性・沈着の原因となる)により表皮と真皮に組織損傷を与え、周知の視覚的効果である皮膚表面の白化(これは「ホワイトフロスト」としても知られている)を生じるのである。タンパク質の変性は、皮膚の壊死プロセスの進行に伴って形成される、変質した組織の斑であるところの焼痂(eschar)を生じ、これが治癒すると目的の皮膚再生が達成される。しかしそれには7〜10日かかり、その期間患者の顔面の皮膚は茶色及び/又は灰色がかった厚い痂皮で覆われるので、患者の通常の社会生活が明らかに妨げられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の一目的は、TCAに基づく、皮膚及び粘膜の処置のための製品を生産することであり、本製品は、TCAによって表皮の表層に損傷を与えることなく組織を再生させることができる。
【0012】
別の目的は、皮膚及び粘膜の処置のための前記製品を生産するための方法を完成させることである。
【0013】
本出願人は現在の技術水準の欠点を克服するため、またこれら及び他の目的と利益を達成するため本発明を案出し、試験し、具現化した。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は主請求項に記述され特徴付けられており、一方、各従属請求項には本発明の他の特徴或いは主たる発明思想の変形が記述されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
上の目的を達成するために、本発明に係る皮膚及び粘膜の処置のための製品は、
a)適切な量のトリクロロ酢酸(CCl3COOH、TCAとも記す)を準備する工程と、
b)適切な量の過酸化水素(H22)を準備する工程と、
c)工程a)のトリクロロ酢酸と、工程b)の過酸化水素との第1の混合物を作成する工程と、
d)前記トリクロロ酢酸を含む前記第1の混合物の緩衝を得ることができる、所定量の塩基性化合物を準備する工程と、
e)緩衝するため、即ち前記トリクロロ酢酸を含む前記第1の混合物のpH値を所望の値にするために、工程d)の塩基性化合物を前記第1の混合物に加える工程と、
を含む方法によって得ることができる。
【0016】
本発明においては、前記第1の混合物の既述の緩衝効果によって得られる前記製品の最終pHは約2.3〜2.6である。好ましい一実施形態においては、製品のpHは約2.5である。本発明の有利な一態様においては、使用される前記塩基性化合物はアンモニア(NH3)、トリエタノールアミン等からなる群から選択される少なくとも1種の化合物又はそれらの混合物である。前記トリクロロ酢酸を含む前記第1の混合物に対する緩衝効果を得るために、塩基性化合物は化学量論的な量又は必要に応じ過剰量用いることが有利である。本発明の有利な一実施形態においては、塩基性化合物はアンモニアであり、これはTCAの攻撃性を減じるのに適切である。アンモニア又はトリエタノールアミンの使用は、トリクロロ酢酸の緩衝反応から有毒な代謝産物が生成する危険を防ぐので有利である。本発明においては、工程c)における第1の混合物の製造は吸熱型反応を伴う。
【0017】
更に本発明においては、工程e)は発熱反応を伴い、アンモニアを使用する上の場合、約50°Cの温度に到達する。本発明においては、効果的な製品を提供するために、反応は温度制御下で且つ周囲よりも高い温度で行う。反応は周知のタイプの冷却手段によって制御し、温度上昇を約40〜45°Cに制限することが有利である。このようにして得た最終製品は、驚くべきことに、皮膚の疾病及び美容関連トラブルのための使用において大きな効果を示す。本発明の有利な一態様においては、工程a)のTCAは、TCAそれ自体の高い吸湿性(例えば結晶形態では通常、非常に高い潮解性を有する)による最少量の湿気の存在を除けば、実質的に純粋な形で供給される。また、本発明の別の一実施形態においては、上とは異なり、工程a)のTCAを、TCAそれ自体の前駆物質から出発して得ることができる。これは即ち、可視光、紫外線又は適切な触媒の存在下で酢酸又はクロロ酢酸を塩素化する工程を経るものである。本発明においては、工程a)のTCAを過酸化水素と混合し、前記第1の混合物を得る。第1の混合物はTCAを含み、このTCAは約15〜50%の範囲、好ましくは25〜40%w/wの範囲、更により好ましくは30〜35%w/wの範囲に入る濃度を有する。
【0018】
本発明の好ましい一実施形態においては、前記第1の混合物中のTCAは、約33%w/wの濃度である。この場合有利なことに、TCAの典型的な特徴であるところの皮膚の剥離と、組織修復を目的とした真皮刺激能との間に、最適な折合いがもたらされる。更に本発明においては、工程b)において過酸化水素がTCAに混合され、第1の混合物中の過酸化水素の組成比は約85〜50%w/wの範囲、好ましくは約75〜60%w/wの範囲、更により好ましくは約70〜65%w/wの範囲に入る濃度で存在する。本発明の好ましい一実施形態においては、前記第1の混合物中の過酸化水素の組成比は約67%w/wである。本製品に係る有利な一実施形態においては、工程e)の後にゲル化工程を行う。この工程は、増粘剤(例えば、得られたpH値に抵抗性を示す点で有利なAEROSIL(登録商標)200Pharma等、シリカ・ベースのもの、或いはセピゲル(Seppic)等)を添加し、製品を展延塗布できるようにするものである。製品の親和性及び皮膚吸収性を改善するために、グリセリンを加えることもできる。
【0019】
ゲル工程の後、最終製品のpH値は、サンプルの希釈を提供する標準的な方法によって測定して、最初のpH値である約2.3〜2.6の範囲に入る値よりも更に高い、例えば約5〜6の範囲の値である。
【0020】
本発明の他の一実施形態においては、最終製品は、トリクロロ酢酸ではなくその反応産物を含むようにすることもできる。
【0021】
本発明に係る製品は、表皮や真皮の組織再生において優れた特性を有するという利点がある。
【0022】
有利なことに、本発明製品を適用すると、皮下に明らかな水腫が出現することで真皮乳頭層レベルでの完全な再生効果が示されるが、白化は作用領域に生じない。即ち、表皮タンパク質の変性は起こらない。
【0023】
本出願人はまた、本発明製品を損傷皮膚へ適用する方法を開発したが、本適用方法においては、製品は、直接よく擦りこむことやブラシ等を用いた塗布によって皮膚に適用される。
【0024】
この場合、皮下水腫の出現と血管収縮による色の変化が見られる。この変化は、TCAが真皮乳頭層レベルに達したこと、そしてその結果、新生コラーゲン生成増大を伴うが皮膚表面に変質や損傷を与えることなく真皮の刺激と再生が起こることを示すものである。
【0025】
本出願人は、本発明製品の作用機構に関し、過酸化水素とTCA或いはTCA反応産物とで浸透速度と浸透深度に差があるという仮説をたてた。実際、過酸化水素は高い親和性(tropism)を有し皮膚細胞に迅速に侵入するが、侵入できるのは実質的に皮膚表面の細胞だけである。一方、TCA又はTCA反応産物の水素イオン(H+)は皮膚への侵入はより緩慢であるが、表皮そして真皮へとより深く侵入する。この水素イオン(H+)が皮膚表面の細胞に届くと、表面レベルで該イオンは少なくとも一部が不活性となるか又は緩衝されて表皮に対する攻撃的且つ有害な作用を防ぎ、一方、より深いレベルでは、浸透したTCA量は刺激と血管収縮の作用を発揮することができ、それにより修復を促進し、その結果細胞再生と新生コラーゲン生成がもたらされる。有利なことに、TCAと過酸化水素は生物体にとって毒性がない。他の有利な態様においては、本発明製品はクリーム、軟膏、液体、ゲル、噴霧剤等、各種剤を包含し、これらは患者の皮膚の損傷領域に局所的に投与若しくは塗布又は直接向けることで適用する。そこで、本発明製品の用途を、実験的に皮膚の化粧/美容上の処置と皮膚疾患の医療的処置に求めた。本出願人は特に、座瘡の治療に成功した。この場合、若年性にきびと座瘡の結果生じる瘢痕を実験的に処置したところ、両者共に良好な結果で副作用はなかった。実際有利なことに、座瘡がもたらす影響に対する作用としては、剥離型の表層作用(これは排出路を開放する)と、膿疱における徹底的作用(これは深く浸透し、炎症を起こした皮脂ろ胞に選択的に作用して、瘢痕を残すことなく膿疱の修復を促進する)との両方が起こる。
【0026】
活性型座瘡の後に生じる瘢痕を防ぐこととは別に、本発明製品は、TCAと過酸化水素の共働作用によって、局所的な細菌叢に対し驚くべき消毒作用をももたらす。イソトレチノインによる治療を受けていた患者での結果が良好であったことは予想外で、本発明の利点を示すものである。何故なら、一般にイソトレチノインは病変の瘢痕形成に影響し、他の如何なる切除ピーリングをも使用禁忌とする薬剤だからである。一般に、患者の服薬コンプライアンスにおいてもまた有利な改善が見られ、治療結果においても改善が見られた。更に驚くべきことに、本発明製品を繰り返し医療目的で使用すると、瘢痕の発生が妨げられ防止できる。本発明においては、本出願人はまた本製品を例えば水疱等の疾病の結果生じる新しい陥没性瘢痕の処置のため実験的に使用したところ、結合した瘢痕が治るという顕著な結果が得られた。
【0027】
本発明の他の一態様においては、本出願人は、肝斑(chloasma)又は高フォトタイプの場合の色素沈着亢進反応等、真皮・表皮の望ましくない色素沈着の治療のために本発明製品を実験的に使用し、副作用を起こさず成功を納めたが、従来のピーリングでは炎症を起こしてしまい、このような美容上のトラブルを悪化させてしまうことがあり得る。
【0028】
有利なことに、在宅治療でチロシナーゼ阻害剤との組み合わせで本発明を利用し、更に良い結果が得られたが、これは本発明の利用によって浸透が促進されるからである。他の特徴的な一態様においては、本出願人は、本発明製品を皮膚の光老化の治療に実験的に使用して成功した。この場合、真皮の刺激効果が良好で、皮膚の組織や色や明度の改善、拡張した毛穴の劇的な減少において最適の結果が得られた。更に、皮膚の光老化の場合、本発明は皮膚の色調において驚異的な改善をもたらしたが、これは水腫の発生により直ちに示され、改善された色調は、新生コラーゲン生成の手当てのためのその後の通院治療において本発明品を反復適用することで数カ月に亘って持続した。更に有利なことに、例えばコラーゲン、ポリ乳酸、ヒアルロン酸等の再吸収性のフィラーの使用結果と持続期間に改善が見られた。何故なら、本発明は真皮の密度を上げこれら材料の分散を防ぐからである。更に本出願人はまた、実験的に胸の垂れ下がりを処置し、良好な結果を得た。これは、皮膚を引き締めることで、腺の増大が一層刺激されるからである。更に有利なことに、新生コラーゲン生成による再生作用と消毒作用を組合せて得られることで、本発明は歯学の分野においても利用できる。
【0029】
上述の皮膚及び粘膜のための製品と方法に対し、本発明の範囲から逸脱することなく、部分及び/又は工程の変更及び/又は追加を行うことができるのは明らかである。
【0030】
本発明をいくつかの具体例を参照しつつ説明してきたが、その特徴が各請求項に記述され、よってそれら全ての特徴がこれら請求項で定義された保護の範囲内のものである、皮膚及び粘膜の為の製品とこれに関連する方法を、当業者であれば、他の多くの等価な形態において当然達成できることは明らかである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚及び粘膜の処置のための製品を調製するための方法であって、
a)適切な量のトリクロロ酢酸(CCl3COOH、TCAとも記す)を準備する工程と、
b)適切な量の過酸化水素(H22)を準備する工程と、
c)前記トリクロロ酢酸と前記過酸化水素との第1の混合物を作成する工程と、
d)前記第1の混合物に含まれる前記トリクロロ酢酸の緩衝効果を得ることができる、所定量の塩基性化合物を準備する工程と、
e)前記トリクロロ酢酸CCl3COOHを含む前記第1の混合物を緩衝するために前記塩基性化合物を前記第1の混合物に加える工程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記塩基性化合物が、アンモニア、トリエタノールアミン等を含む群から選択される少なくとも1種の化合物、又はそれらの混合物であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
工程e)により得られる前記製品が、約2.3〜2.6の間のpHを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記工程a)において前記トリクロロ酢酸が実質的に純粋な状態で提供されることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記工程a)の前記トリクロロ酢酸が、酢酸かクロロ酢酸又はそれらの混合物の塩素化の工程によって得られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の混合物中の前記トリクロロ酢酸が約15〜50%w/wの範囲の濃度であることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記第1の混合物中の前記トリクロロ酢酸が約25〜40%w/wの範囲の濃度であることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記第1の混合物中の前記トリクロロ酢酸が約30〜35%w/wの範囲の濃度であることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記第1の混合物中の前記トリクロロ酢酸が約33%w/wの濃度であることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記第1の混合物中の前記過酸化水素が約85〜50%w/wの範囲の濃度であることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記第1の混合物中の前記過酸化水素が約75〜60%w/wの範囲の濃度であることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記第1の混合物中の前記過酸化水素が約70〜65%w/wの範囲の濃度であることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記第1の混合物中の前記過酸化水素が約67%w/wの濃度であることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
先の請求項のいずれかに記載の方法によって得られる製品。
【請求項15】
座瘡、若年性にきび、若年性にきびや水痘等の疾病の結果生じる瘢痕、太陽光による損傷、太陽光によるそばかす、前癌性の病変、色素沈着トラブル、新しい陥没性瘢痕に由来する損傷、老化による損傷、皮膚の光老化、しわ、皮膚のたるみ、胸の垂れ下がり等、皮膚及び粘膜の状態を処置するための薬剤として用いられる請求項14に記載の製品。
【請求項16】
座瘡、若年性にきび、若年性にきびや水痘等の疾病の結果生じる瘢痕、太陽光が原因の損傷、そばかす、前癌性の病変、色素沈着トラブル、新しい陥没性瘢痕による損傷、歯肉を含む体の全ての部位の瘢痕の萎縮、肥大、退縮及び変質、老化による損傷、皮膚の光老化、しわ、皮膚のたるみ、胸の垂れ下がり等、皮膚及び粘膜の状態を処置するために治療目的で適用する薬物を製造するための請求項14又は15に記載の製品の使用。
【請求項17】
皮膚及び粘膜の化粧的処置のために患者に投与することができる請求項14に記載の製品。
【請求項18】
患者への投与に適した、請求項14に記載の製品を含む剤。

【公表番号】特表2009−519315(P2009−519315A)
【公表日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−545126(P2008−545126)
【出願日】平成18年12月12日(2006.12.12)
【国際出願番号】PCT/IB2006/003558
【国際公開番号】WO2007/069024
【国際公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(508177149)
【Fターム(参考)】