説明

監視形態変更方法、監視形態変更装置、プログラム及び記憶媒体

【課題】 画像形成装置のメンテナンス情報を収集する監視システムにおいて、画像形成装置の監視形態の変更をしようとすると手間がかかり、容易に監視形態変更を行える仕組みが要望される。
【解決手段】 上記要望を達成すべく、本願発明によれば、画像形成装置のメンテナンス情報を収集し管理する監視ホストを含む監視システムにおいて、画像形成装置の監視ホストへのメンテナンス情報の出力形態を含む監視形態を変更(S710、S908)することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置のメンテナンス情報を収集し管理する監視ホストを含む監視システムにおける、前記画像形成装置の監視形態の変更技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置が監視ホストとの直接通信機能を有している場合、その画像形成装置は、独立して監視ホストと通信を行うことが可能である。
【0003】
複数の画像形成装置が設置されている場合、図1中のAパターンのように、各画像形成装置は独自に監視ホストと通信を行うため、顧客側と販売会社側の通信パスは、設置されている画像形成装置の数だけ確立されることになる。
【0004】
Aパターンの場合、各画像形成装置と監視ホストとの通信パスの確立タイミングは、独立に発生するので複数の画像形成装置が同時に通信を行い、ネットワーク使用の負荷の集中が発生する可能性がある。
【0005】
さらにAパターンの場合、セキュリティの観点から、顧客先のネットワーク管理者は複数の通信パスを管理制御しなくてはならず、顧客に作業負荷を強いることになる。
【0006】
このため、例えば特許文献1などにより、複数の画像形成装置を管理する場合は、前記Bパターンのように、拠点側監視装置を設置することによって、監視ホストに画像形成装置の管理を行わせる形態が知られている。
【特許文献1】特開2003−159854号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のAパターン及びBパターンの何れの形態を採用するかについては、一般的には、画像形成装置の台数が少ない場合は、Aパターン。台数が多い場合はBパターンが推奨される。したがって、顧客先に画像形成装置が追加された場合には、AパターンからBパターンに移行することが発生する。
【0008】
さらに顧客先の画像形成装置数が減り、AパターンからBパターンに移行することも想定される。
【0009】
しかしながら、上述の何れかの移行に際して、サービスマンが現地に赴き設置作業を行う必要があり、その作業効率の改善が望まれる。
【0010】
本願発明は、上記要望を鑑みてなされたものであり、画像形成装置のメンテナンス情報を収集する監視システムにおいて、画像形成装置の監視形態の変更を容易に実現できる仕組みの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願発明は上記目的を達成すべく、画像形成装置のメンテナンス情報を収集し管理する監視ホストを含む監視システムにおいて、画像形成装置の監視ホストへのメンテナンス情報の出力形態を含む監視形態を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本願発明によれば、画像形成装置のメンテナンス情報を収集する監視システムにおいて、画像形成装置の監視形態の変更を容易に実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0014】
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態におけるシステム全体図を示すものである。
【0015】
本システムは、販売会社側として監視ホスト101が存在し、販売情報や監視システムに関わる情報を蓄積するためのデータベース102がLANで接続され存在する。なお、データベース102は、物理的に監視ホスト101内に存在してもよい。さらに、監視ホスト101からアクセス可能であれば、インターネットを経由した別の場所に存在しても構わない。LAN103は、インターネットに接続可能となっている。また、販売会社側監視ホスト101およびデータベース102が1つずつしか示されていないが、実際には、多くの画像形成装置および拠点監視装置からの情報を収集するための負荷分散を行なうために、複数のホスト、データベースに分散処理をさせるケースもある。
【0016】
一方、顧客側には、異なる複数の環境がある。
まず、Aパターンの場合、LAN105に接続された画像形成装置106、107、108は、それぞれが独立して直接監視ホスト101と通信している。一方、Bパターンの場合、LAN111に接続された画像形成装置112、113、114は、拠点監視装置115により監視され、拠点監視装置115はインターネット経由で監視ホスト101と通信している。
【0017】
AパターンからBパターンに移行する際には、拠点監視装置115をネットワークに追加することになる。
【0018】
また、画像形成装置106、107、108、112、113、114は、具体的には、プリンタ及びファクシミリ機能が統合的に設けられた複合機、PCなどからデータを受信し印刷するプリンタ(電子写真方式及びインクジェット方式を含む)や、スキャナーや、ファクシミリなどが挙げられる。
【0019】
図2は、画像形成装置106、107、108、112、113、114のハードウェア構成図である。本図では、画像形成装置の一例として複合機の構成を示している。
【0020】
原稿給送部201、原稿を読み込むイメージリーダ202で構成される。さらに、読み込んだ原稿および受信したデータを印刷画像に変換・印刷する画像形成部203、印刷した紙を排出し、ソートやステイプルといった処理を施す排紙部204で構成される。さらに、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行うNetworkI/F205、本装置上の各処理を司るCPU206で構成される。さらに、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する書換え不可能なROM207、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶できかつ書き換え可能なRAM208、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータで構成される。さらに、本装置へ送信されてきたユーザデータなどを記憶する読み書き可能なHDD209、本装置への指示入力を受け付ける操作部210、本装置の動作状況および操作部210に対する操作に関わる情報を表示する表示部211で構成される。そして、それらがシステムバス212により結び付き、データをやりとりしている。
【0021】
図3は、画像形成装置106、107、108、112、113、114の、画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成図である。
301はSOAP通信部であり、監視ホスト101および拠点監視装置107、115、116よりNetworkI/F205を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部303に渡す。また、SOAPメッセージ作成部302により作成したSOAPデータをNetworkI/F205を介して監視ホスト101および拠点監視装置107、115、116に送信する。304はネットワーク情報取得部であり、DHCP環境においてはIPアドレス、DNSサーバ、ゲートウェイアドレスを自動的に取得する事が可能である。
【0022】
また、操作部210から入力されHDD209に保存されたネットワーク情報が存在する場合は、その情報を取得する。デバイス情報収集部305は、本複合機内部のスケジュールにより、または、監視ホスト101もしくは拠点監視装置109、115からの指示により内部に保持するカウンタ情報、内部で発生したサービスコールやジャム、トナー切れなどの情報を含むメンテナンス情報を取得する。これら取得される情報は、画像形成装置の保守管理(メンテナンス)を目的に利用されることから、本実施形態においてはメンテナンス情報と呼ぶこととする。
【0023】
取得したデータは、そのままSOAPメッセージ作成部302に渡し監視ホスト101または拠点監視装置109、115へ出力する場合と、デバイス情報収集部305内で蓄積、解釈、加工してからSOAPメッセージ作成部302に渡し拠点監視装置を介することなく監視ホスト101に直接、または、拠点監視装置109、115へ送信する場合がある。
【0024】
図6は、拠点監視装置109、115の、ハードウェア構成図である。また、監視ホスト101の、ハードウェア構成図に相当させることもできる。本装置上の各処理を司るCPU601、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する書換え不可能なROM602、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶できかつ書き換え可能なRAM603で構成される。さらに、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、本発明に関わる監視対象画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などを記憶する読み書き可能なHDD604で構成される。さらに、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである入力装置605、本装置の動作状況や、本装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する表示部606で構成される。さらに、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行うNetworkI/F607、で構成される。さらに、それらがシステムバス608により結び付き、データをやりとりしている。
【0025】
図4は、拠点監視装置109、115の、画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成図である。
【0026】
401はSOAP通信部であり、監視ホスト101または画像形成装置106、107、108、112、113、114よりNetworkI/F1408を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部303に渡す。また、SOAPメッセージ作成部302により作成したSOAPデータをNetworkI/F1408を介して監視ホスト101または画像形成装置106、107、108、112、113、114に送信する。404は監視制御部であり、後述する監視ホスト101からの監視指示に呼応し、情報蓄積部に保持する監視画像形成装置情報を更新したり、画像形成装置106、107、108、112、113、114の情報を取得しに行くスケジュール管理を行なう。
【0027】
デバイス情報処理部405は、監視制御部404により管理するスケジュールにより、または、監視ホスト101からの指示により、或いは本装置が積極的に画像形成装置106、107、108、112、113、114から収集したカウンタ情報、サービスコールやジャム、トナー切れなどの情報を、情報蓄積部406に蓄積する。情報蓄積部406に蓄積したデータは、デバイス情報処理部405を介してそのままSOAPメッセージ作成部402に渡し監視ホスト101へ送信する場合と、デバイス情報処理部405内で解釈、加工してからSOAPメッセージ作成部402に渡し監視ホスト101へ送信(出力)する場合がある。
【0028】
図5は、監視ホスト101の画像形成装置監視システムに関わる部分のソフトウェア構成図である。
【0029】
501はSOAP通信部であり、画像形成装置106、107、108、112、113、114、または拠点監視装置109、115よりNetworkI/F1609を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部502に渡す。また、SOAPメッセージ作成部503により作成したSOAPデータをNetworkI/F1609を介して画像形成装置106、107、108、112、113、114、または拠点監視装置109、115に送信する。
【0030】
収集情報処理部504では、監視下の画像形成装置106、107、108、112、113、114、または拠点監視装置1097、115から受診した情報をそのまま、または、加工し、データベースアクセス部506を介してデータベース102に格納する。
【0031】
また、監視下の画像形成装置106、107、108、112、113、114、または拠点監視装置109、115から受診した情報およびデータベース102に格納されているデータを元に、カウンタ情報の集計、エラー情報を担当サービスマンや顧客側管理者へ通知するなど遠隔監視システムに関わる機能を実現する。
【0032】
505は監視制御部であり、画像形成装置106、107、108、112、113、114、および拠点監視装置109、115の情報を取得しに行くスケジュール管理や、監視内容、方法の制御を行なう。さらに必要に応じて、監視下の画像形成装置106、107、108、112、113、114、または拠点監視装置109、115へ、SOAPメッセージ作成部503、SOAP通信部501、NetworkI/F1609を介して、指示を送信する。
【0033】
以下、フローチャートを併用し上に説明した各装置の機能又は構成により実行される、本願発明特有の処理について詳しく説明する。
【0034】
なお、特に断りの無い限り、各フローチャートの各ステップは処理の主体となる装置に設けられた中央演算処理装置(CPU)が、ROM、HDDなどの不揮発性記憶手段に設けられたプログラムコードを読み込み、実行することに基づき行われるものとする。
【0035】
まず、図7および図8を用いて、画像形成装置のメンテナンス情報を収集し管理する監視ホストを含む監視システムにおいて、画像形成装置の監視ホストへのメンテナンス情報の出力形態を含む監視形態を変更する処理について説明する。より具体的には、何れかの画像形成装置がネットワーク上の拠点監視装置を探索し、検出したらその拠点監視装置に監視依頼をして、拠点監視装置の監視下になるシーケンスを説明する。
【0036】
図7と図8はそれぞれ画像形成装置と拠点監視装置のフローチャートである。
【0037】
画像形成装置は内部処理により、定期的にこのシーケンスが呼び出される。無論不定期でも良い。
【0038】
S701において、このシーケンスの開始ポイントである。
【0039】
S702で、この画像形成装置が現在直接監視ホストと通信を行っているのか、拠点監視装置の監視下に入っているのかを判断する。すでにいずれかの拠点監視装置の監視下にある場合は、以下の処理は実行されず、S711でこのシーケンスは終了する。
【0040】
S703で、画像形成装置は、自身と同じネットワーク上の拠点監視装置を探索するコマンドを発行する。このコマンドは、特定のプロトコルやポートを使用したり、あるいは特定のコマンド文字列を用いるなどにより、拠点監視装置のみが受信、あるいは解析できるものである。
【0041】
一方、拠点監視装置は図8に示されるフローチャートを実行する。前記の探索コマンドを受信できるように、ポートを空けるなど準備をしておく。
【0042】
S802では、前記画像形成装置がS703で発行した探索コマンドを受信する。受信に失敗した場合は、S809に移行するようになっているが、実際は次のコマンドの受信を待機するS801に移行する。
【0043】
拠点監視装置は、前記探索コマンドを受信したら、S803で画像形成装置を監視できるかどうか判定する。たとえば、拠点監視装置が監視できる画像形成装置の数に限界がある場合、すでに監視している画像形成装置がその限界に達しているかどうかで判定する。拠点監視装置は、画像形成装置の監視を追加できるならば、S804で前記探索コマンドに応答する。
【0044】
追加できないならば、応答をせずS809に移行する。応答した拠点監視装置は、前記画像形成装置からの監視依頼コマンドを待機する。
【0045】
画像形成装置は、S704で、拠点監視装置からの応答を受信し、複数の拠点監視装置から応答を受けた場合は、S705でリストとして応答のあった拠点監視装置の情報を保管する。S706で、リストからひとつ拠点監視装置を選び、その拠点監視装置に対して、監視依頼のコマンドを発行する。
【0046】
拠点監視装置は、S805で待機していた、画像形成装置からの監視依頼コマンドをS806で受信したら、S807で依頼元の画像形成装置に受信した旨応答する。そして、S807の応答の後にS808で画像形成装置の監視を開始し、処理を終了する。S806において、一定時間、前記画像形装置からのコマンドが来なかった場合は、タイムアウトしてS809に移行する。
【0047】
画像形成装置は、S707で前記監視依頼コマンドの応答を一定時間待機し、応答がなければ、S708で前記リストに登録された次の拠点監視装置を選択する。もしS709でリストに残っていなければ処理を終了し、残っていればS706でその拠点監視装置に監視依頼コマンドを発行する。
【0048】
画像形成装置は、前記拠点監視装置からの応答を受信したら、S710で直接通信モードをオフにし、監視ホストとの直接通信を中止する。このS710の処理により、画像形成装置が監視ホストに対して、監視ホストと画像形成形成装置とを仲介する拠点監視装置を介してメンテナンス情報を出力する監視形態から、拠点監視装置を介することなく監視ホストにメンテナンス情報を出力する監視形態への変更制御が実現される。
【0049】
以上により、拠点監視装置が監視を開始したと同時に、画像形成装置は監視ホストとの通信を中止するため、情報の取りこぼしや多重通知などは発生しない。
【0050】
[第2の実施形態]
監視ホストを含む監視システムに関しては、第1の実施形態と同様、図1に示す構成で実現される画像形成装置監視システムである。
【0051】
図9および図10を用いて、画像形成装置のメンテナンス情報を収集し管理する監視ホストを含む監視システムにおいて、画像形成装置の監視ホストへのメンテナンス情報の出力形態を含む監視形態を変更する処理について説明する。より具体的には、拠点監視装置が画像形成装置を探索し、検出したらその画像形成装置に監視コマンド発行して、画像形成装置を監視下におくシーケンスを説明する。図9と図10はそれぞれ画像形成装置と拠点監視装置のフローチャートである。
【0052】
画像形成装置は、定期的に図9に示されるシーケンスを実行する。無論不定期でも良い。
【0053】
S901はこのシーケンスのスタートポイントである。
【0054】
S902で、画像形成装置は自身が直接監視ホストと通信を行っているかどうか判断する。
【0055】
すでにいずれかの拠点監視装置の監視下にある場合は、以下の処理は必要ないのでS909へ移行する。
【0056】
直接監視ホストと通信を行っている場合は、S903で、拠点監視装置からの探索コマンドを受信できるようにポートを空けるなど準備を行い、前記コマンドを待機する。また、一定時間内に、前記コマンドを受信しなかった場合は、処理を終了し、S909へ移行する。
【0057】
一方、拠点監視装置は、定期的に図10に示されるシーケンスを実行する。
【0058】
S1001はこのシーケンスのスタートポイントである。
【0059】
S1002で、拠点監視装置は、画像形成装置の監視を追加することが可能であるかどうか判断する。たとえば、拠点監視装置が同時に監視できる画像形成装置の数に制限がある場合には、すでに制限数の画像形成装置を監視しているかどうかで判断する。もし、監視対象を追加することが不可能であれば、S1012へ移行し、このシーケンスを終了する。監視対象の追加が可能であれば、S1003で画像形成装置の探索コマンドを発行する。
【0060】
S903で拠点監視装置からの探索コマンドを待機していた前記画像形成装置は、探索コマンドを受信したら、S904で応答を返す。そして、S905で拠点監視装置からの監視コマンドを待機する。
【0061】
S1003で探索コマンドを発行した前記拠点監視装置は、S1004で一定期間画像形成装置からの応答を待機し、応答がなかった場合は、S1012へ移行し、このシーケンスを終了する。応答があった場合は、S1005で、応答を返した画像形成装置の情報をリストにして保管する。次に、S1006で、応答のあった画像形成装置に対して監視コマンドを送信し、S1007で、その応答を待機する。
【0062】
S905で拠点監視装置からの監視コマンドを待機していた前記画像形成装置は、S1006で発行された前記拠点監視装置の監視コマンドを受信する。該受信に応じてS906でYESと判定し、S907で、コマンドに応答を返し、S908で直接通信モードをオフにし、監視ホストとの直接通信を中止する。拠点監視装置からの指示制御に基づき画像形成装置は、監視ホストと拠点監視装置を介さない通信を行わないようにする。
【0063】
S1007で、前記画像形成装置からの応答を待機していた拠点監視装置は、S906で発行された応答を一定時間受信なかったら、S1010へ移行する。
【0064】
S1007で画像形成層力の応答を受信したら、その応答を返した画像形成装置を監視対象として、S1008で監視を開始する。このS1008の処理により、監視ホストと前記画像形成形成装置とを仲介する拠点監視装置を介することなくメンテナンス情報を出力する監視形態から、拠点監視装置を介して監視ホストにメンテナンス情報を出力する監視形態への変更制御が実現される。 S1009では、さらに監視対象画像形成装置を追加することができるか判断する。もし、この時点で監視制限数に達していたら、S1012へ移行し、このシーケンスを終了する。
【0065】
追加できる場合は、S1009で、前記S1005で作成したリストに登録されている次の画像形成装置を選択する。S1011で、もしリストに登録されている画像形成装置がない場合はS1012に移行し、このシーケンスを終了する。登録されている画像形成装置があれば、S1006へ移行し、監視コマンドの発行を行う。
【0066】
[第3の実施形態]
上述の各実施形態における説明では、画像形成装置、拠点監視装置、監視ホストの各々の明確に区別し説明を行ってきたが、さらなる応用形態も想定される。
【0067】
即ち、上述の各実施形態における画像形成装置の機能の一部或は全てを、拠点監視装置又は監視ホストに設けるようにしたり、または拠点監視装置の機能の一部或は全てを、画像形成装置又は監視ホストに設けるようにしても良い。
【0068】
このように、各機能又は各手段を何れかの装置に設けることにより、上述の各実施形態において達成しようとする事を、より柔軟なシステムで構築することが可能となる。具体例を以下説明する。
【0069】
例えば、図7のフローチャートでは、監視形態の変更制御を画像形成装置自身の判断によって実行するよう説明した。しかし、S707で画像形成装置が受信し識別する応答中(S807の応答に対応)に監視形態の変更指示情報を含めるようにすれば、拠点監視装置主体の制御で、S710の処理を実現できる。
【0070】
また、上述の各実施形態では、監視形態変更装置の役割を、画像形成装置、拠点監視装置、監視ホストの各々に担わせたが、この監視形態の変更制御を行う専用の装置(情報処理装置)を別途設けたり、複数の画像形成装置に係わる監視形態の変更制御を、複数のうちの何れかの画像形成装置に代表して行わせるようにしてもよい。
【0071】
[その他の実施の形態]
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステムあるいは装置に提供し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0072】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0073】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】実施形態における監視システム構成の一例を示す図である。
【図2】画像形成装置106、107、108、112、113、114のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】画像形成装置106、107、108、112、113、114の画像形成装置監視システムにかかわるソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4】拠点監視装置109、115の画像形成装置監視システムにかかわるソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図5】監視ホスト101の画像形成装置監視システムにかかわるソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図6】拠点監視装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図7】画像形成装置の探索処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】拠点監視装置の探索処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置の探索処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】拠点監視装置の探索処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
101 監視ホスト
102 監視ホスト用データベース
103 販売会社側LAN
104 設置例:Aパターン
105 AパターンにおけるLAN
106 画像形成装置
107 画像形成装置
108 画像形成装置
109 追加設置する拠点監視装置
110 設置例:Bパターン
111 BパターンにおけるLAN
112 画像形成装置
113 画像形成装置
114 画像形成装置
115 拠点監視装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置のメンテナンス情報を収集し管理する監視ホストを含む監視システムにおける監視形態変更方法であって、
前記画像形成装置の前記監視ホストへのメンテナンス情報の出力形態を含む監視形態を変更する変更工程を有することを特徴とする監視形態変更方法。
【請求項2】
前記変更工程は、前記画像形成装置が前記監視ホストに対して、前記監視ホストと前記前記画像形成形成装置とを仲介する拠点監視装置を介することなくメンテナンス情報を出力する第1の監視形態から、前記拠点監視装置を介して前記監視ホストにメンテナンス情報を出力する第2の監視形態への変更を制御することを特徴とする請求項1に記載の監視形態変更方法。
【請求項3】
前記変更工程の制御に基づき前記第1の監視形態から前記第2の監視形態に監視形態を変更された画像形成装置は、前記監視ホストと前記拠点監視装置を介さない通信を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の監視形態変更方法。
【請求項4】
前記変更工程は、前記画像形成装置が前記監視ホストに対して、前記監視ホストと前記画像形成形成装置とを仲介する拠点監視装置を介してメンテナンス情報を出力する第2の監視形態から、前記拠点監視装置を介することなく前記監視ホストにメンテナンス情報を出力する第1の監視形態への変更を制御することを特徴とする請求項1に記載の監視形態変更方法。
【請求項5】
前記変更工程の制御に基づき前記第2の監視形態から前記第1の監視形態に、監視形態を変更された画像形成装置は、前記拠点監視装置を介することなく前記監視ホストとの通信を行うことを特徴とする請求項4に記載の監視形態変更方法。
【請求項6】
画像形成装置のメンテナンス情報を収集し管理する監視ホストによる監視形態であって、
前記画像形成装置の前記監視ホストへのメンテナンス情報の出力形態を含む監視形態を変更を制御する変更制御手段を有することを特徴とする監視形態変更装置。
【請求項7】
前記変更制御手段は、前記画像形成装置が前記監視ホストに対して、前記監視ホストと前記画像形成形成装置とを仲介する拠点監視装置を介することなくメンテナンス情報を出力する第1の監視形態から、前記拠点監視装置を介して前記監視ホストにメンテナンス情報を出力する第2の監視形態への変更を制御することを特徴とする請求項6に記載の監視形態変更装置。
【請求項8】
前記変更制御手段の制御に基づき前記第1の監視形態から前記第2の監視形態に監視形態を変更された画像形成装置は、前記監視ホストと前記拠点監視装置を介さない通信を行わないことを特徴とする請求項6又は7に記載の監視形態変更装置。
【請求項9】
前記変更制御手段は、前記画像形成装置が前記監視ホストに対して、前記監視ホストと前記画像形成形成装置とを仲介する拠点監視装置を介してメンテナンス情報を出力する第2の監視形態から、前記拠点監視装置を介することなく前記監視ホストにメンテナンス情報を出力する第1の監視形態への変更を制御することを特徴とする請求項6に記載の監視形態変更装置。
【請求項10】
前記変更制御手段の制御に基づき前記第2の監視形態から前記第1の監視形態に監視形態を変更された画像形成装置は、前記拠点監視装置を介することなく前記監視ホストとの通信を行うことを特徴とする請求項9に記載の監視形態変更装置。
【請求項11】
請求項1乃至5の何れかに記載の監視形態変更方法をコンピュータに実行させる為のプログラム。
【請求項12】
請求項1乃至5の何れかに記載の監視形態変更方法をコンピュータに実行させる為のプログラムをコンピュータ可読の形態で記憶した記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−13416(P2007−13416A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−189928(P2005−189928)
【出願日】平成17年6月29日(2005.6.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】