説明

目標追跡装置及び目標追跡方法

【課題】低SNR環境下においても目標を高精度に検出・追跡できるようにする。
【解決手段】目標追跡装置は、TBD(Track Before Detect)アルゴリズムを用いて受信信号から目標を検出する第1検出処理器6と、その検出結果をもとに目標を追跡する第1追跡処理器とを備える第1信号処理部4と、第1検出処理器6より高レートで受信信号から目標を検出する第2検出処理器10と、その検出結果をもとに目標を追跡する第2追跡処理器11とを備える第2信号処理部8と、第1検出処理器6で目標が検出されなかった場合は第1信号処理部4のみを実行させ、第1検出処理器6で目標が検出され、かつ第2検出処理器10で目標が検出されなかった場合は、第1信号処理部4と第2信号処理部8とを併用させ、第2検出処理10で目標が検出された場合は第2信号処理部8のみを実行させるように、受信信号の処理系統を判定する処理判定器3とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、飛しょう体に搭載される目標追跡装置及び目標追跡方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、飛しょう体に搭載される目標追跡装置は、小型化の観点から簡素な構造となっている。目標の検出には、受信した信号をフーリエ変換し、あらかじめ設定したしきい値を超えたものを目標と判定する。また、目標と判定された受信信号から和信号、差信号を求めてモノパルス測角処理により目標方向を求め、信号の遅延時間から目標距離を求める。また、目標の追跡には、目標距離、角度の情報から未来の位置を予測し、その方向にアンテナのビームを向け再度目標検出を行う。
【0003】
しかしながら、低SNR(signal to noise ratio)環境下においては、目標成分がしきい値を超えないため、目標を検出することができない。その一方、しきい値を下げると、目標以外の誤検出が増えてしまう。地上レーダで静止目標であれば観測時間を延ばすことでSNRを改善できるが、飛しょう体では目標との距離変化が起きるためその効果が得られない。
【0004】
そこで、この課題を解決する手段として、レーダ装置で観測を複数回繰り返し、ハフ変換(例えば、特許文献1参照。)やTBD(Track Before Detect)アルゴリズム(例えば、特許文献2を参照。)を用いて距離や速度の変化に対応する方法が考案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−340691号公報
【特許文献2】特表2006−516728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上述のTBDアルゴリズム等の方法だけでは目標の追跡および飛しょう体の制御に必要な精度の距離・角度情報が得られず、また長い観測時間が必要となるため、飛しょう体の制御が追いつかない。従って目標と飛しょう体の距離が近づきSNRが確保された場合は、従来技術通りの短い信号処理サイクル(高レート)での検出・追跡処理を行う必要がある。
【0007】
TBDアルゴリズム等から高レート検出処理への移行には、高レート検出処理に必要なSNRの確保を確認する必要があるが、SNRはランダムに変動するため一意的に判定することができないという問題がある。
【0008】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、低SNR環境下においても目標を高精度に検出・追跡可能な目標追跡装置及び目標追跡方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためにこの発明に係る目標追跡装置は、目標からの反射波を受信する受信手段と、TBD(Track Before Detect)アルゴリズムを用いて前記反射波の受信信号から前記目標を検出する第1検出手段と、前記第1検出手段の検出結果をもとに前記目標を追跡する第1追跡手段とを備える第1処理系統と、前記第1検出手段より高レートで前記受信信号から前記目標を検出する第2検出手段と、前記第2検出手段の検出結果をもとに前記目標を追跡する第2追跡手段とを備える第2処理系統と、前記第1検出手段で前記目標が検出されなかった場合は前記第1処理系統のみを実行させ、前記第1検出手段で前記目標が検出され、かつ前記第2検出手段で前記目標が検出されなかった場合は、前記第1処理系統と前記第2処理系統とを併用させ、前記第2検出手段で前記目標が検出された場合は前記第2処理系統のみを実行させるように、前記受信信号の処理系統を判定する処理判定手段とを具備する。
【0010】
また、この発明に係る及び目標追跡方法は、目標からの反射波を受信する受信処理と、TBD(Track Before Detect)アルゴリズムを用いて前記反射波の受信信号から前記目標を検出する第1検出処理と、前記第1検出処理の検出結果をもとに前記目標を追跡する第1追跡処理とを行う第1信号処理と、前記第1検出処理より高レートで前記受信信号から前記目標を検出する第2検出処理と、前記第2検出処理の検出結果をもとに前記目標を追跡する第2追跡処理とを行う第2信号処理と、前記第1検出処理で前記目標が検出されなかった場合は前記第1信号処理のみを実行させ、前記第1検出処理で前記目標が検出され、かつ前記第2検出処理で前記目標が検出されなかった場合は、前記第1信号処理と前記第2信号処理とを併用させ、前記第2検出処理で前記目標が検出された場合は前記第2信号処理のみを実行させるように、前記受信信号の処理方式を判定する判定処理とを具備するものである。
【発明の効果】
【0011】
したがってこの発明によれば、低SNR環境下においても目標を高精度に検出・追跡可能な目標追跡装置及び目標追跡方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る目標追跡装置の一実施形態を示す機能ブロック図。
【図2】目標追跡装置の全体の処理手順を示すフローチャート。
【図3】第1信号処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図4】第2信号処理部の第1高レート検出処理の手順を示すフローチャート。
【図5】第2信号処理部の第2高レート検出処理の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る目標追跡装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。
【0014】
この目標追跡装置は、目標からの電波(反射波)を受信するアンテナ部1と、検波信号をデジタル信号に変換するA/D変換器2と、このデジタル信号の処理方式を判定する処理判定器3と、TBDアルゴリズムを用いて目標の検出を行い航跡を求める第1信号処理部4と、第1信号処理部4より高レート・高精度で目標の検出を行い航跡を求める第2信号処理部8と、アンテナ部1のビーム走査を行うアンテナ制御器12とを備える。
【0015】
第1信号処理部4は、上記デジタル信号について演算を行い目標候補点を抽出する抽出処理器5と、目標を検出する第1検出処理器6と、目標の航跡を求める第1追跡処理器7とを備える。
【0016】
第2信号処理部8は、デジタル信号のうち処理対象のデータ範囲を選択する距離選択処理器9と、上記選択されたデジタル信号について演算を行い目標を検出する第2検出処理器10と、目標の航跡を求める第2追跡処理器11とを備える。
【0017】
次に、このように構成された目標追跡装置の動作について説明する。
図2は、この目標追跡装置の全体の処理手順を示すフローチャートである。
目標追跡装置は、アンテナ部1において目標からの反射波の受信処理を行う(ステップS1)。受信されたアナログの目標信号は、A/D変換器2においてデジタル信号に変換される(ステップS2)。
【0018】
処理判定器3は、第1検出処理器6での前回時刻の目標検出の判定結果(以下、第1判定結果とする)と、第2検出処理器10での前回時刻の目標検出の判定結果(以下、第2判定結果とする)とに基づいて、ステップS2で変換されたデジタル信号の処理方式を判定する(ステップS3)。処理判定器3は、第1判定結果が「第1検出なし」である場合は、第1信号処理部4にのみ上記デジタル信号を出力する。第1信号処理部4は、上記デジタル信号に対して後述するTBDアルゴリズム処理(ステップS4)を行い、目標の検出および追跡を行う。
【0019】
一方、上記ステップS3で、処理判定器3は、第1判定結果が「第1検出あり」の場合は、第1信号処理部4と第2信号処理部8との両方に上記デジタル信号を出力する。第1信号処理部4は、上記デジタル信号に対してTBDアルゴリズム処理(ステップS4)を行い、第2信号処理部8は、後述する第1高レート検出処理(ステップS5)を行い、目標の検出および追跡を行う。
【0020】
また、上記ステップS3で、処理判定器3は、第2検出結果が「第2検出あり」の場合は、第2信号処理部8にのみ上記デジタル信号を出力する。第2信号処理部8は、後述する第2高レート検出処理(ステップS6)を行い、目標の検出および追跡を行う。アンテナ制御器12は、上記ステップS5又はステップS6で第2信号処理部8から出力される目標方向角度の予測結果(第2角度追跡結果)に基づいて目標の方向へのアンテナのビーム走査を行う(ステップS7)。
【0021】
図3は、第1信号処理部4におけるTBDアルゴリズム処理の手順を示すフローチャートである。
【0022】
抽出処理器5において、以下のステップS11〜S14の処理を行う。抽出処理器5は、処理判定器3から入力されるデジタル信号をフーリエ変換し、距離と周波数の2つの引数を持つ信号(2次元振幅信号)に変換する(ステップS11)。抽出処理器5は、前回時刻の目標候補点について現在時刻の移動予測点を求める(ステップS12)。移動予測点の2次元振幅信号から評価関数を計算し、その値の大きいものを任意の数だけ抽出し、現在時刻の目標候補点とする(ステップS13)。ステップS12からS13までの処理を所定の回数(N回)繰り返す(ステップS14)。上記ステップS13の処理については、例えば、逐次モンテカルロ法(粒子フィルタ)やダイナミックプログラミングの理論を適用することができる。
【0023】
第1検出処理器6は、抽出処理器5で求めた目標候補点の中から評価関数があらかじめ設定したしきい値を超える点を求める等により目標を検出する(ステップS15)。第1検出処理器6は、目標を検出した場合は「第1検出あり」、目標を検出しなかった場合は「第1検出なし」と判定し、判定結果を処理判定器3に出力する。なお、ステップS14にて繰り返しを続けている間はステップS15の処理を行わないため、その間は前回時刻の判定結果を保持して処理判定器3に出力する。
【0024】
第1追跡処理器7は、第1検出処理器6の出力が「第1検出あり」のとき、目標として検出した点から、上記ステップS12で予測してきた経路を逆にたどることにより、目標の距離、周波数変化を求め、これを目標の第1距離追跡結果・第1周波数追跡結果とする(ステップS16)。第1距離追跡結果は第2信号処理部8の距離選択処理器9に出力される。
【0025】
図4は、第2信号処理部8における上記ステップS5の第1高レート検出処理の手順を示すフローチャートである。
距離選択処理器9において、ステップS21〜23の処理を行う。第1距離追跡結果はN回毎にのみ出力されるため、距離選択処理器9は、ステップS21にて第1距離追跡結果が出力されたときはステップS22の距離選択処理Aを実行し、第1距離追跡結果が出力されなかったときはステップS23の距離選択処理Bを実行する。
【0026】
ステップS22では、距離選択処理器9は、第1距離追跡結果と第2距離追跡結果を比較し、その差が第1信号処理部4の距離分解能より大きい場合は第1距離追跡結果を優先し、上記差が距離分解能以内の場合は第2距離追跡結果を優先して処理判定器3から入力されるデジタル信号から目標の存在する距離付近のデータを選択する。
【0027】
ステップS23では、距離選択処理器9は、第2距離追跡結果より上記デジタル信号から目標の存在する距離付近のデータを選択する。
【0028】
第2検出処理器10は、距離選択処理器9で選択されたデジタル信号をフーリエ変換する(ステップS24)。第2検出処理器10は、上記変換結果において、あらかじめ定めたしきい値より大きな振幅を持つ点があるときは「検出あり」と判定し、しきい値より大きな振幅を持つ点がないときは「検出なし」と判定する(ステップS25)。そして、直近のM回のうち、N回(N≦M)以上「検出あり」があったときは「第2検出あり」と判定し、それ以外は「第2検出なし」と判定する。この判定結果を第2判定結果として処理判定器3に出力する。
【0029】
第2追跡処理器11は、次回の距離および角度を予測する第2追跡処理を以下のように行う(ステップS26)。すなわち、上記ステップS25において「検出あり」の場合は、第2検出処理器10の検出結果から今回の目標距離および目標方向角度を第1追跡処理器より高精度で求め、次回の距離および角度を予測する。一方、上記ステップS25において「検出なし」の場合は、前回までの距離・角度予測結果から次回の距離・角度を予測する。第2追跡処理器11は、距離の予測結果を第2距離追跡結果として距離選択処理器9に、角度の予測結果を第2角度追跡結果としてアンテナ制御器12に出力する。目標距離の算出には、例えばスプリットゲート方式を用いることができる。目標方向角度の算出には、例えばモノパルス測角処理を用いることができる。次回の距離予測および角度予測の方法としては、例えばα−βフィルタや、カルマンフィルタを用いることができる。
【0030】
図5は、第2信号処理部8における上記ステップS6の第2高レート検出処理の手順を示すフローチャートである。なお、第2高レート検出処理のステップS31〜S34の処理は上記図4で示した第1高レート検出処理のステップS23〜S26と同じである。
【0031】
すなわち、距離選択処理器9は、第2距離追跡結果より上記デジタル信号から目標の存在する距離付近のデータを選択する(ステップS31)。第2検出処理器10は、距離選択処理器9で選択されたデジタル信号をフーリエ変換する(ステップS32)。第2検出処理器10は、上記変換結果において、あらかじめ定めたしきい値より大きな振幅を持つ点があるときは「検出あり」と判定し、しきい値より大きな振幅を持つ点がないときは「検出なし」と判定する(ステップS33)。そして、直近のM回のうち、N回(N≦M)以上「検出あり」があったときは「第2検出あり」と判定し、それ以外は「第2検出なし」と判定する。この判定結果を第2判定結果として処理判定器3に出力する。
【0032】
ステップS34では、上記ステップS33において「検出あり」の場合は、第2検出処理器10の検出結果から今回の目標距離および目標方向角度を第1追跡処理器より高精度で求め、次回の距離および角度を予測する。一方、上記ステップS33において「検出なし」の場合は、前回までの距離・角度予測結果から次回の距離・角度を予測する。第2追跡処理器11は、距離の予測結果を第2距離追跡結果として距離選択処理器9に、角度の予測結果を第2角度追跡結果としてアンテナ制御器12に出力する。
【0033】
以上述べたように、本実施形態では、低SNR環境においてTBDアルゴリズムにより目標を検出し、目標が検出された後は高レート検出処理で目標を検出・追跡を行うようにする。したがって、常時十分なSNRが得られないような環境下において、高レート検出処理で一時的に目標を検出できなくても、TBDアルゴリズムによる検出・追跡結果を参照することにより、目標を見失うことなく高精度で追跡を継続することができ、飛しょう体の追跡性能を向上させることが可能となる。
【0034】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1…アンテナ部、2…A/D変換器、3…処理判定器、4…第1信号処理部、5…抽出処理器、6…第1検出処理器、7…第1追跡処理器、8…第2信号処理部、9…距離選択処理器、10…第2検出処理器、11…第2追跡処理器、12…アンテナ制御器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目標からの反射波を受信する受信手段と、
TBD(Track Before Detect)アルゴリズムを用いて前記反射波の受信信号から前記目標を検出する第1検出手段と、前記第1検出手段の検出結果をもとに前記目標を追跡する第1追跡手段とを備える第1処理系統と、
前記第1検出手段より高レートで前記受信信号から前記目標を検出する第2検出手段と、前記第2検出手段の検出結果をもとに前記目標を追跡する第2追跡手段とを備える第2処理系統と、
前記第1検出手段で前記目標が検出されなかった場合は前記第1処理系統のみを実行させ、前記第1検出手段で前記目標が検出され、かつ前記第2検出手段で前記目標が検出されなかった場合は、前記第1処理系統と前記第2処理系統とを併用させ、前記第2検出手段で前記目標が検出された場合は前記第2処理系統のみを実行させるように、前記受信信号の処理系統を判定する処理判定手段と
を具備することを特徴とする目標追跡装置。
【請求項2】
前記第2処理系統は、前記第1追跡手段から距離追跡結果が出力された場合は、前記第1追跡手段の距離追跡結果と前記第2追跡手段の距離追跡結果との差が前記第1処理系統の距離分解能より大きい場合は前記第1追跡手段の距離追跡結果を優先し、前記差が前記距離分解能以内の場合は前記第2追跡手段の距離追跡結果を優先して前記受信信号から前記目標の存在する距離付近のデータを選択する距離選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の目標追跡装置。
【請求項3】
目標からの反射波を受信する受信処理と、
TBD(Track Before Detect)アルゴリズムを用いて前記反射波の受信信号から前記目標を検出する第1検出処理と、前記第1検出処理の検出結果をもとに前記目標を追跡する第1追跡処理とを行う第1信号処理と、
前記第1検出処理より高レートで前記受信信号から前記目標を検出する第2検出処理と、前記第2検出処理の検出結果をもとに前記目標を追跡する第2追跡処理とを行う第2信号処理と、
前記第1検出処理で前記目標が検出されなかった場合は前記第1信号処理のみを実行させ、前記第1検出処理で前記目標が検出され、かつ前記第2検出処理で前記目標が検出されなかった場合は、前記第1信号処理と前記第2信号処理とを併用させ、前記第2検出処理で前記目標が検出された場合は前記第2信号処理のみを実行させるように、前記受信信号の処理方式を判定する判定処理と
を具備することを特徴とする目標追跡方法。
【請求項4】
前記第2信号処理は、前記第1追跡処理で距離追跡結果が出力された場合は、前記第1追跡処理の距離追跡結果と前記第2追跡処理の距離追跡結果との差が前記第1信号処理の距離分解能より大きい場合は前記第1追跡処理の距離追跡結果を優先し、前記差が前記距離分解能以内の場合は前記第2追跡処理の距離追跡結果を優先して前記受信信号から前記目標の存在する距離付近のデータを選択する距離選択処理をさらに具備することを特徴とする請求項3記載の目標追跡方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−276475(P2010−276475A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−129263(P2009−129263)
【出願日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】