説明

真空処理装置

【課題】 タクトを短縮して、生産性を向上させるとともに、省スペース化、低コスト化した真空処理装置を提供する。
【解決手段】 真空処理装置10において、基板キャリア12A、12Bを複数の予備室30A、30Bの基板入れ替え口30Aa、30Baの前面にそれぞれ1又は2以上配置可能な構成とした。
また、基板キャリア12A、12Bに基板24を着脱する際には、少なくとも1つの基板キャリア12Aを水平面上に回転させる基板キャリア干渉防止機構50を備えると、省スペース化が容易になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、いわゆるインライン式の真空処理装置に係り、特に、タクトタイムを短縮し生産性を向上すると共に、省スペース化、低コスト化した、1m級以上の大型基板用の縦型方式の真空処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイに用いられる大型ガラス基板を加工するには、真空下において、所望の温度まで昇温させる加熱工程や、スパッタリングやCVDなどの成膜工程、或いは、エッチング等の加工手段が必要である。
【0003】
ここで、以下、これら真空下における複数層の成膜工程の他、この成膜工程に付随する加熱工程等の真空下における処理工程を総括的に真空処理と呼び、また、真空槽内にスパッタリング装置やCVD、エッチングの他、加熱等の真空処理機構を具備し、基板を真空処理する機能を有する真空室を真空処理室と総括的に呼ぶこととする。
【0004】
特許文献1に示されるように、従来より、種々の真空処理装置が実用に供されている。
特許文献1のインライン型スパッタリング装置は、基板はローディング室の搬送手段に装着され、成膜室内で成膜処理されて、アンローディング室で回収されるワンスルータイプである(特許文献図10参照)。
【0005】
一方、従来の真空処理装置の例として、特許文献1とは異なる真空リターンタイプの縦型の真空処理装置を図4を用いて説明する。
図4は、従来の真空処理装置の主要構成を示す平面図である。
【0006】
図4に示すように、従来の真空処理装置100は、基板着脱部110、複数(図示のものでは3)の真空処理室130、132、134と、基板112を載置して搬送する基板キャリア140と、基板112を前記基板キャリア140に載せた状態で、大気側と真空側との間で搬入、搬出するための予備室120とを備えている。
また、同図において、150は真空排気装置である。
【0007】
なお、基板112を、大気側と真空側との間で搬入、搬出するための予備室120については、以下、単に「予備室」、「ロード/アンロード室」、或いは、単に「L/UL室」という場合がある。
また、この従来装置100では、予備室120の基板入れ替え口120aの前には、基板キャリア140が配置されている。
【0008】
図4に示すように、基板着脱部110には、基板キャリア140に基板112を移載する移載ロボット114が配置されている。
また、図示による説明は省略するが、基板着脱部110には、基板カセットから水平搬送ロボットにより基板112を取り出し、移載ロボット114に受け渡すため、一旦、基板112を載置する受け台が設けられている。
【0009】
基板キャリア140が水平に倒れると、この状態で基板着脱部110内の受け台の基板112を、移載ロボット114により基板キャリア140に移載し、移載後は基板キャリア140が垂直に立ち上がり、基板キャリア140は、略直立した状態で基板112を搬送する。
【0010】
また、図示は省略するが、各真空処理室130、132、134内には、基板キャリア140が下流側に搬送される往路となる第1の搬送経路と、上流側に搬送される復路となる第2の搬送経路の2つの搬送経路が設けられている。
更に、従来の真空処理装置100は、最後部(図中右端)の第3の真空処理室134が、基板キャリア140を往路から復路に、この2つの搬送経路に対して横方向に移動させて移載する移載機構(図示せず)を備えている。
【0011】
以上の構成において、次に、従来の真空処理装置100の基本動作について、図4を用いて説明する。
先ず、基板着脱部110では、上述したように、移載ロボット114が、基板着脱部110内の所定位置にストックされた未処理基板112を取り込み、基板キャリア140に移載する。
基板着脱部110で、基板キャリア140に基板112が載置されると、この基板キャリア140は、ロード/アンロード室(L/UL室)120に搬入される。
【0012】
L/UL室120に基板キャリア140が入室すると、このL/UL室120が真空排気され、高真空化された後に、第1の真空処理室130内に用意されている往路となる第1の搬送経路に搬出される。
基板キャリア140は、往路を搬送されながら、第1乃至第3の真空処理室130、132、134において、載置された基板が加熱や成膜等の真空処理が施される。
【0013】
第3の真空処理室134で基板が真空処理された後は、基板キャリア140は復路となる第2の搬送経路に、図示しない移載機構により移載され、第3乃至第1の真空処理室134、132、130においてそれぞれ成膜等の真空処理がなされて、基板キャリア140は、真空処理された基板112を載置した状態で、L/UL室120を経て、基板着脱部110で基板112が取り外される。
即ち、この従来例は、真空中で基板112がL/UL室120に帰還してくる真空リターン方式である点に特徴を有している。
【0014】
【特許文献1】特開2000−129436
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところで、一般に、L/UL室では、基板キャリアの搬入、搬出の他に、真空排気と大気圧開放が行われる。
従って、真空処理装置のタクトは、このL/UL室の排気、ベント時間により影響を受ける。
【0016】
しかし、従来の真空処理装置では、L/UL室の基板入れ替え口には、基板キャリアが単数しか配置されていなかったために、基板着脱部において、基板キャリアが未処理基板の載置或いは処理基板の取り外しを行っている間、L/UL室では基板の仕込みや取出が行えない滞留時間が長くなり、タクトに悪影響が生じて、基板の真空処理効率が低下する問題を備えている。
【0017】
また、従来の真空処理装置では、基板着脱部には、基板カセットから水平搬送ロボットにより基板を取り出し、多関節ロボットである移載ロボットに受け渡すため、一旦、基板を受け台に載置し、それから移載ロボットより基板キャリアに移載する方式のために、水平搬送ロボットと移載ロボットの2台のロボットが必要であり、装置全体のコスト増に繋がっていた。
【0018】
本発明は、上記従来の課題を解決し、タクトを短縮して、生産性を向上させるとともに、省スペース化、低コスト化した真空処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の真空処理装置は、請求項1に記載のものでは、基板を真空処理する真空処理室と、前記基板を載置して搬送する基板キャリアと、前記基板を大気側と真空側との間で搬入、搬出するための予備室とを具備した真空処理装置において、前記基板キャリアを前記予備室の大気側基板キャリア入れ替え口の前面に2以上配置可能とされている構成とした。
【0020】
請求項2に記載の真空処理装置は、基板を真空処理する真空処理室と、前記基板を載置して搬送する基板キャリアと、前記基板を大気側と真空側との間で搬入、搬出するための複数の予備室と、前記予備室及び前記真空処理室の間に配置され、前記基板キャリアを前記予備室及び前記真空処理室の搬出入位置に移動させる基板キャリアスライド室とを具備した真空処理装置において、前記基板キャリアを前記複数の予備室の大気側基板キャリア入れ替え口の前面にそれぞれ1又は2以上配置可能とされている構成とした。
【0021】
請求項3に記載の真空処理装置は、上記真空処理装置は、上記基板を略直立させた状態で真空処理を行う縦型方式であり、かつ、上記基板キャリアに基板を着脱する際には、当該基板キャリアを一旦水平に倒す方式の真空処理装置であって、前記複数の基板キャリア同士の干渉を防止する基板キャリア干渉防止機構を備えている構成とした。
【0022】
請求項4に記載の真空処理装置は、上記基板キャリア干渉防止機構としては、上記基板キャリアに基板を着脱する際には、少なくとも1つの基板キャリアを水平面上で回転させ、当該基板キャリアは、他の基板キャリアとは反対側方向に水平に倒す機構である構成とした。
【0023】
請求項5に記載の真空処理装置は、上記基板キャリア干渉防止機構としては、上記基板キャリアに基板を着脱する際には、少なくとも1つの基板キャリアを、上記予備室への移動方向とは直交する方向に水平に移動させる機構であり、他の基板キャリアと所定の間隙を設けて同方向に水平に倒す機構である構成とした。
【0024】
請求項6に記載の真空処理装置は、基板移載ロボットとして、上記基板を上記基板キャリアに水平に着脱する水平搬送ロボットを用いている構成とした。
【発明の効果】
【0025】
本発明の真空処理装置は、上述のように構成したために、以下のような優れた効果を有する。
(1)請求項1に記載したように構成すると、一つの基板キャリアが予備室に入室している間に、他の基板キャリアに基板の移載が行われ、予備室における真空排気或いはベントのブランクタイムが削減されるので、真空処理のタクトを短くすることができ、生産効率が向上する。
【0026】
(2)請求項2に記載したように構成すると、一つの基板キャリアが一つの予備室に入室している間に、他の基板キャリアに基板の移載が行われ、予備室における真空排気或いはベントのブランクタイムが削減されるので、真空処理のタクトを短くすることができ、生産効率が向上する。
【0027】
(3)請求項3に記載したように構成すると、基板が巨大化した場合でも、設置スペースを抑えた状態で、複数の基板キャリアが配置でき、生産性を向上することができる。
【0028】
(4)請求項4に記載したように構成すると、基板が巨大化した場合、基板にかかる風圧の影響を抑えて、動作時間の短い基板キャリア干渉防止機構を備えた真空処理装置とすることができる。
【0029】
(5)請求項5に記載したように構成すると、基板の大きさが中程度の場合、簡単な構成の基板キャリア干渉防止機構を備えた真空処理装置とすることができる。
【0030】
(6)請求項6に記載したように構成すると、水平搬送ロボット1台で、基板の着脱が可能になり、装置のコストダウンが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の真空処理装置の一実施の形態を、図1乃至図3を用いて説明する。
図1は、本発明の真空処理装置の一実施の形態の構成を示す平面図である。
図2及び図3は、本発明の真空処理装置の一実施の形態の特徴を説明する一部裁断平面図である。
【0032】
先ず、本実施の形態の真空処理装置10の主要構成を図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態の真空処理装置10は、従来の真空処理装置100同様に、基板着脱部20と複数(図示のものは3)の真空処理室130、132、134及び真空排気装置150を備えている。
【0033】
一方、本実施の形態の真空処理装置10の構成上の第1の特徴として、複数(図示のものでは2)のL/UL室30A、30Bを有すると共に、このL/UL室30A、30Bの基板入れ替え口30Aa、30Baに、それぞれ基板キャリア12A、12Bが用意されている。
また、L/UL室30A、30Bが複数であるため、基板キャリア12A、12Bを、L/UL室30A、30Bと、第1の真空処理室130の搬出入ポジションに位置制御する基板スライド室40を配置している。
【0034】
また、本実施の形態の真空処理装置10の構成上の第2の特徴としては、基板キャリア12A、12Bが基板24の着脱のため、水平に倒される際に、複数の基板キャリア12A、12B同士が接触し合わないようにする、基板キャリア干渉防止機構50を備えている。
【0035】
この機構50を備えていない場合は、図2に示すように、基板キャリア12A、12B同士の接触を避けるためには、2つのL/UL室30A、30Bをある程度離しておかなければならない。
これは、基板24が小さい場合は、装置10全体の設置スペースに大きな影響は与えないが、基板24が2m級以上のものになると、2つのL/UL室30A、30Bに隣接する基板キャリアスライド室40が巨大化するとともに、装置10全体が過大になり、クリーンルームに配置できる真空処理装置10の台数に制限が加えられ、クリーンルームの建設コスト、維持コスト等のコストが増大する恐れを有している。
【0036】
そこで、本実施の形態では、基板キャリア干渉防止機構50としては、図1の矢印に示すように、一方の基板キャリア12Aを水平面上で回転させて、基板キャリア12Aを水平に倒して基板24を着脱する際には、他方の基板キャリア12Bとは反対方向に水平に倒し、基板24の着脱が完了すると、元の位置に復元する回転方式を採用している。
【0037】
このように、基板キャリア干渉防止機構50を構成すると、基板24が2m級以上と巨大化した場合でも、L/UL室30A、30Bの間隙を、基板の大きさに連動させてして大きくする必要はなく、隣接する基板キャリアスライド室40の大きさも最小限に抑えられ、同時に、真空処理装置10の設置スペースを小さく抑えることができる。
【0038】
また、特に、2m級以上の巨大な基板24を真空処理する場合、図3に示すように、基板キャリア12Aを波線から実線で示すように、矢印方向にスライドさせて、基板キャリア12A、12B同士の接触を避ける場合よりも空気抵抗が少なくて済むため、安定した動作が可能となる。
【0039】
次に、本実施の形態の真空処理装置10の基本動作を図1を用いて説明する。
複数の基板キャリア12A、12Bの内、例えば、一つの基板キャリア12Aは、基板着脱部20において、図1に示すように、基板キャリア干渉防止機構50により水平に回転させられ、基板キャリア12Aが水平に倒されると、未処理基板を単独の水平搬送ロボットである移載ロボット22から移載され、大気開放されている複数のL/UL室30A、30Bのいずれかに入室する。
【0040】
基板キャリア12AがいずれかのL/UL室30A、30Bに入室すると、このL/UL室30A、30Bは真空排気され、所定の真空度となったところで、基板キャリアスライド室とのゲート(図示せず)が開けられ、基板キャリアスライド室40に退出する。
【0041】
基板キャリア12Aが、基板キャリアスライド室40に入室すると、基板キャリアスライド室40の図示しない位置制御機構により、基板キャリア12Aは第1の真空処理室130の入室ポジションに位置制御され、真空処理室130に送り出される。
その後、従来の真空処理装置100同様に、第1乃至第3の真空処理室130、132、134により、成膜等の真空処理が施されて、基板キャリアスライド室40に帰還し、L/UL室30A、30Bのいずれかの入室ポジションに位置制御されて、L/UL室30A、30Bのいずれかに入室する。
【0042】
基板キャリア12AがL/UL室30A、30Bのいずれかに入室すると、そのL/UL室30A、30Bは大気開放されて、基板キャリア12Aは基板着脱部20に退出し、基板移載ロボット22により処理基板24が取り外される。
【0043】
ところで、本実施の形態の真空処理装置10では、1つの基板キャリア12AがいずれかのL/UL室30A、30Bに入室し真空排気がなされている間に、他の基板キャリア12Bには、水平搬送ロボット22により未処理基板24の移載を行うことができる。
従って、本実施の形態の真空処理装置10では、従来のものでは、基板キャリア140のL/UL室120から真空側への搬送、及び、L/UL室120の真空排気には時間がかかっていたが、この時間のブランクが少なくすることができ、タクトを短くすることができ、生産効率を向上させることができる特徴を有している。
【0044】
また、上述したように、基板キャリア干渉防止機構50により、基板24の大きさが巨大化した場合でも、それに連動して、L/UL室30A、30Bの間隔を大きくする必要はないので、基板キャリアスライド室40の大きさも最小限に抑えられ、また、装置10の省スペース化が可能となる。
【0045】
本発明の真空処理装置は上記実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、上記実施の形態の真空処理装置では、複数のL/UL室のそれぞれに、単数の基板キャリアを配置した例で説明したが、本発明の第1の特徴は、基板キャリアを複数配置し、一つの基板キャリアがL/UL室内で真空排気或いは大気開放している間に、他の基板キャリアでは移載ロボットにより基板の着脱を行うことで、L/UL室のブランクタイムの問題を解消することであるので、単数のL/UL室の基板入れ替え口の前面に複数の基板キャリアを配置した場合、若しくは、複数のL/UL室の基板入れ替え口の前面に複数の基板キャリアを配置した場合についても、本発明に含まれるのは勿論のことである。
【0046】
また、上記実施の形態では、基板干渉防止機構としては、基板を着脱する際に、一つの基板キャリアを水平面上で回転させ、他の基板キャリアとは反対方向に基板キャリアを水平に倒す構成のもので説明した。
これは、上述したように、特に、2m級以上の巨大な基板を大気中で移載する場合、風圧を考慮すると、このような反転させる構成のものが有利である。
しかし、中程度の基板を移載する場合等、あまり風圧の影響を考慮しなくてすむ場合などでは、例えば、一つの基板キャリアをスライドさせて、他の基板キャリアとは干渉しないようにしてから、基板を着脱するするようにしても良いので、基板キャリア干渉防止機構は、必ずしも上記実施の形態で説明したものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施の形態の真空処理装置の主要構成を示す平面図である。
【図2】本発明の真空処理装置の特徴を説明する一部裁断平面図である。
【図3】本発明の真空処理装置の特徴を説明する一部裁断平面図である。
【図4】従来の真空処理装置の主要構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0048】
10:真空処理装置
12A、12B:基板キャリア
20:基板着脱部
22:水平搬送ロボット
30A、30B:L/UL室(予備室)
30Aa、30Ba:基板入れ替え口
40:基板キャリアスライド室
50:基板キャリア干渉防止機構
130、132、134:真空処理室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を真空処理する真空処理室と、前記基板を載置して搬送する基板キャリアと、前記基板を大気側と真空側との間で搬入、搬出するための予備室とを具備した真空処理装置において、
前記基板キャリアを前記予備室の大気側基板キャリア入れ替え口の前面に2以上配置可能とされていることを特徴とする真空処理装置。
【請求項2】
基板を真空処理する真空処理室と、前記基板を載置して搬送する基板キャリアと、前記基板を大気側と真空側との間で搬入、搬出するための複数の予備室と、前記予備室及び前記真空処理室の間に配置され、前記基板キャリアを前記予備室及び前記真空処理室の搬出入位置に移動させる基板キャリアスライド室とを具備した真空処理装置において、
前記基板キャリアを前記複数の予備室の大気側基板キャリア入れ替え口の前面にそれぞれ1又は2以上配置可能とされていることを特徴とする真空処理装置。
【請求項3】
上記真空処理装置は、上記基板を略直立させた状態で真空処理を行う縦型方式であり、かつ、上記基板キャリアに基板を着脱する際には、当該基板キャリアを一旦水平に倒す方式の真空処理装置であって、
前記複数の基板キャリア同士の干渉を防止する基板キャリア干渉防止機構を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空処理装置。
【請求項4】
上記基板キャリア干渉防止機構としては、上記基板キャリアに基板を着脱する際には、少なくとも1つの基板キャリアを水平面上で回転させ、当該基板キャリアは、他の基板キャリアとは反対側方向に水平に倒す機構であることを特徴とする請求項3に記載の真空処理装置。
【請求項5】
上記基板キャリア干渉防止機構としては、上記基板キャリアに基板を着脱する際には、少なくとも1つの基板キャリアを、上記予備室への移動方向とは直交する方向に水平に移動させる機構であり、他の基板キャリアと所定の間隙を設けて同方向に水平に倒す機構であることを特徴とする請求項3に記載の真空処理装置。
【請求項6】
上記真空処理装置は、基板移載ロボットとして、上記基板を上記基板キャリアに水平に着脱する水平搬送ロボットを用いていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の真空処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−77279(P2006−77279A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−260958(P2004−260958)
【出願日】平成16年9月8日(2004.9.8)
【出願人】(000231464)株式会社アルバック (1,740)
【Fターム(参考)】