説明

研削装置

【課題】研削対象が複数の板状部材が貼り合わされて構成されたワークの表面に露出した被加工板状部材である場合であっても、被加工板状部材の厚みを適切に検出し、被加工板状部材の厚みを所望の厚みに精度高く研削する。
【解決手段】選別部102が、厚み検出部70が検出した厚みのうち、記憶部101に記憶されている厚みに最も近い厚みを被加工板状部材Waの研削前の厚みとして選別する。制御部103が、選別部102によって選別された被加工板状部材Waの研削前の厚みから研削加工中に高さ位置検出部80が随時検出するワークW表面の高さ位置Hの変化量を減算することによって被加工板状部材Waの厚みを算出し、算出された厚みに従って研削ユニットを制御することによって被加工板状部材Waを所望の厚みに研削加工する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークを所望の厚みに研削加工する研削装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造プロセスでは、半導体デバイスの目的厚みを得るために、多数の半導体デバイスの集合体である半導体ウェーハの段階で、その裏面を研削,研磨して薄化することが行われている。また、昨今の半導体デバイスの顕著な薄型化に伴い、半導体ウェーハは一層薄く加工されるようになっており、その厚みを高精度に管理することが求められている。
【0003】
一般に、半導体ウェーハの研削や研磨はその厚みを測定しながら進められるが、そのような形態での厚み測定手段として、測定用プローブを被加工面に接触させながら半導体ウェーハの厚みの変位を検出する接触式の厚み測定手段が知られている(特許文献1参照)。しかしながら、接触式の厚み測定手段には、保護テープの厚みを除いて半導体ウェーハの厚みのみを測定することができないといった問題がある。
【0004】
このため、本願発明の出願人は、半導体ウェーハの厚みを測定可能な非接触式の厚み測定手段を提案している(特許文献2参照)。この非接触式の厚み測定手段は、半導体ウェーハに向けてレーザ光を照射し、半導体ウェーハの一方の面において反射されたレーザ光と半導体ウェーハの他方の面において反射されたレーザ光との干渉光の波形に基づいて半導体ウェーハの厚みを測定するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−9716号公報
【特許文献2】特開2009−50944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の非接触式の厚み測定手段によれば、複数の板状部材が貼り合わされて構成されたワークの表面に露出した被加工板状部材の厚みを測定する場合、以下に示すような問題が生じる。すなわち、このようなワークの表面にレーザ光を照射した場合、被加工板状部材の一方及び他方の面だけでなく、板状部材の各貼り合わせ面においてもレーザ光が反射されることから、複数の反射光による干渉光が発生する。このため、上述の非接触式の厚み測定手段によれば、干渉光のどの周波数成分が被加工板状部材の一方及び他方の面において反射されたレーザ光の干渉によるものであるのかを特定することができず、結果として、被加工板状部材の厚みを適切に検出することができない。以上のことから、被加工板状部材の厚みを適切に検出し、被加工板状部材の厚みを所望の厚みに精度高く研削加工可能な研削装置の提供が期待されていた。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、研削対象が複数の板状部材が貼り合わされて構成されたワークの表面に露出した被加工板状部材である場合であっても、被加工板状部材の厚みを適切に検出し、被加工板状部材の厚みを所望の厚みに精度高く研削可能な研削装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る研削装置は、複数の板状部材が貼り合わされて構成されたワークを保持する保持手段と、該保持手段に保持されたワークを構成する板状部材のうち、ワークの表面に露出した被加工板状部材を研削加工する加工手段と、該被加工板状部材の露出面側からワークに向けて検出光を照射し、該被加工板状部材の露出面及びそれぞれの板状部材同士の貼り合わせ面から反射した該検出光による干渉光を受光することによって、該被加工板状部材及びそれぞれの板状部材の厚みを検出する厚み検出手段と、を備える研削装置であって、既知の該被加工板状部材の研削前の概略厚みを予め記憶する記憶手段と、ワークを構成する該被加工板状部材の露出面の高さ位置を検出する高さ位置検出手段と、該厚み検出手段が検出した値のうち、該記憶手段に記憶された値に最も近い値を該被加工板状部材の研削前の厚みと判断して選別する選別手段と、該選別手段によって選別された該被加工板状部材の研削前の厚みから研削加工中に該高さ位置検出手段が随時検出する露出面の高さ位置の変化量を減算することによって、該被加工板状部材の厚みを算出し、算出された厚みに従って該加工手段を制御することによって、該被加工板状部材を所望の厚みに研削加工する制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る研削装置によれば、研削対象が複数の板状部材が貼り合わされて構成されたワークの表面に露出した被加工板状部材である場合であっても、被加工板状部材の厚みを適切に検出し、被加工板状部材の厚みを所望の厚みに精度高く研削することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の一実施形態である研削装置の構成を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態である研削装置の制御系の構成を示す模式図である。
【図3】図3は、ワークの一構成例を示す模式図である。
【図4】図4は、図3に示すワークから検出される厚みの時間変化の一例を示す図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態である研削処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の一実施形態である研削処理の変形例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である研削装置の構成及びその動作について説明する。
【0012】
〔研削装置の構成〕
始めに、図1,2を参照して、本発明の一実施形態である研削装置の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態である研削装置の構成を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態である研削装置の制御系の構成を示す模式図である。
【0013】
図1に示すように、本発明の一実施形態である研削装置1は、直方体状の基台2を備える。基台2の上面の前方側には、研削装置1に対する各種指示を受け付ける操作パネル3が設けられている。操作パネル3の後方側には、チャックテーブル41を支持するテーブル支持台4が設けられている。テーブル支持台4の後方側には、支柱部5が設けられている。支柱部5の前面には、上下方向に移動可能に研削ユニット6が支持されている。研削ユニット6の近傍には、チャックテーブル41に保持されたワークWの厚みを検出する厚み検出部70と、ワークWの露出面の高さ位置を検出する高さ位置検出部80とが設けられている。
【0014】
ワークWは、複数の板状部材を貼り合わせることによって構成されている。ワークWを構成する板状部材としては、特に限定されないが、例えばシリコンウェーハ,ガリウムヒ素ウェーハ,シリコンカーバイドウェーハ等の半導体ウェーハ、セラミック基板,ガラス基板,サファイア基板等の無機材料基板、板状金属や樹脂等の延性材料、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの平坦度(TTV:Total Thickness Variation,ワーク被研削面を基準面として厚み方向に測定した高さのワーク被研削面全面における最大値と最小値との差)が要求される各種加工材料を例示できる。
【0015】
テーブル支持台4は、正方形状に設けられ、チャックテーブル41を回転可能に支持する。テーブル支持台4は、図示しない駆動機構に接続され、この駆動機構から供給される駆動力によって、基台2の上面に形成された開口部2a内を前後方向にスライド移動される。これにより、チャックテーブル41は、研削ユニット6にワークWの露出面を対向させる研削位置と、この研削位置から前方側に離間し、加工前のワークWが供給される一方、加工後のワークWが回収される載せ換え位置との間でスライド移動される。テーブル支持台4の前後には、ワークWの研削加工時に発生する研削砥石のくずなどが基台2内に侵入することを抑制する防塵カバー8が設けられている。防塵カバー8は、テーブル支持台4の前面及び後面に取り付けられると共に、テーブル支持台4の移動位置に応じて伸縮可能に設けられ、基台2の開口部2aを覆うように構成されている。
【0016】
チャックテーブル41は、本発明に係る保持手段を構成するものであり、円盤状に形成され、その上面にはワークWが保持される保持面41aが形成されている。保持面41aの中央部分には、ポーラスセラミック材により吸着面が形成されている。チャックテーブル41は、基台2内に配置された図示しない吸引源に接続され、保持面41aの吸着面においてワークWを吸着保持する。また、チャックテーブル41は、図示しない回転駆動機構に接続され、この回転駆動機構により保持面41aにワークWを保持した状態で回転される。
【0017】
支柱部5は、直方体状に設けられ、その前面にはチャックテーブル41の上方において研削ユニット6を移動させる研削ユニット移動機構51が設けられている。研削ユニット移動機構51は、支柱部5に対してボールねじ式の移動機構により上下方向に移動するZ軸テーブル52を有している。Z軸テーブル52には、その前面側に取り付けられた支持部53を介して研削ユニット6が支持されている。
【0018】
研削ユニット6は、本発明に係る加工手段を構成するものであり、図示しないスピンドルの下端に着脱自在に装着された研削砥石61を有している。この研削砥石61は、例えば、ダイヤモンドの砥粒をメタルボンドやレジンボンド等の結合剤で固めたダイヤモンド砥石で構成されている。研削ユニット6は、チャックテーブル41の回転方向と同じ方向に研削砥石61を回転させつつ、研削位置に配置されたワークWの表面に研削砥石61を当接させることによって、ワークWの表面に露出した板状部材(被加工板状部材)を研削加工する。
【0019】
厚み検出部70は、本発明に係る厚み検出手段を構成するものであり、基台2の開口部2aの側方側に立設された逆L字形状のアーム部71と、アーム部71の先端に設けられたレーザヘッド部72とを備える。図2に示すように、厚み検出部70は、レーザヘッド部72(図1参照)からワークWの表面にレーザ光を照射し、ワークWの表面及び板状部材Wa〜Wdの貼り合わせ面から反射したレーザ光LB1〜LB5による干渉光を受光する。そして、厚み検出部70は、受光した干渉波の波形を検波回路により分析し、その波形に応じて数値化した値(例えば、電気信号等)を厚み検出値として得ることによって、ワークWを構成する板状部材Wa〜Wdの厚みTHa〜THdを検出する。なお、図2中、符号WeはワークWの裏面側に貼り付けられた保護テープを示している。
【0020】
図1に戻る。高さ位置検出部80は、本発明に係る高さ位置検出手段を構成するものであり、基台2の開口部2aの側方側に立設された逆L字形状のアーム部81と、アーム部81の先端に設けられた検出光照射部82とを備える。図2に示すように、高さ位置検出部80は、検出光照射部82(図1参照)からワークWの表面に検出光を照射し、ワークWの表面において反射した検出光DB1を受光することによって、ワークWの表面の高さ位置Hを検出する。
【0021】
図2に示すように、研削装置1は、制御系として、マイクロコンピュータ等の情報処理装置によって構成された制御装置100を備える。制御装置100は、記憶部101,選別部102,及び制御部103を備える。記憶部101は、ROM等の不揮発性の記憶装置によって構成され、操作パネル3を介して入力されたワークWの表面に露出している被加工板状部材Waの研削前の概略厚みのデータを記憶する。選別部102及び制御部103は、制御装置100内に記憶された制御プログラムをCPU等の演算処理装置が実行することによって実現される。選別部102及び制御部103の機能については後述する。記憶部101,選別部102,及び制御部103はそれぞれ、本発明に係る記憶手段,選別手段,及び制御手段として機能する。
【0022】
〔研削処理〕
レーザヘッド部72から複数の板状部材が貼り合わされて構成されたワークWの表面にレーザ光を照射した場合、被加工板状部材Waの一方及び他方の面だけでなく、板状部材Wb〜Wdの各貼り合わせ面においてもレーザ光が反射されることから、複数の反射光による干渉光が発生する。このため、上述の非接触式の厚み測定手段によれば、干渉光のどの周波数成分が被加工板状部材の一方及び他方の面において反射されたレーザ光の干渉によるものであるのかを特定することができず、結果として、被加工板状部材Waの厚みを適切に検出することができない。具体的には、図3に示すようにワークWがシリコンウェーハWa,2層目ウェーハWb,3層目ウェーハWc,及びシリコンウェーハWdを接着剤層によって貼り合わされて構成されたものである場合、例えば以下のような干渉光が主な干渉光として発生し得る。
【0023】
(1)シリコンウェーハWaの表面及び裏面において反射したレーザ光の干渉光
(2)2層目ウェーハWbの表面及び裏面において反射したレーザ光の干渉光
(3)3層目ウェーハWcの表面及び裏面において反射したレーザ光の干渉光
(4)シリコンウェーハWaの表面及び2層目ウェーハWbの裏面において反射したレーザ光の干渉光
(5)シリコンウェーハWaの表面及び3層目ウェーハWbの裏面において反射したレーザ光の干渉光
(6)2層目ウェーハWbの表面及び3層目ウェーハWbの裏面において反射したレーザ光の干渉光
【0024】
このため、厚み検出部70は、例えば図4に示すように複数の厚みTH1〜TH6を検出することになり、図4に示す厚みTH1〜TH6のうち、どの厚みが被加工板状部材Waの厚みなのかを特定することができず、被加工板状部材Waの厚みを適切に検出することができない。なお、図4中、直線L1〜L6はそれぞれ、干渉光(5),干渉光(4),干渉光(6),干渉光(1),干渉光(2),及び干渉光(3)から求められた厚みの時間変化を表している。
【0025】
そこで、本発明の一実施形態である研削装置1では、制御装置100が以下に示す研削処理を実行することによって、被加工板状部材Waの厚みを適切に検出し、被加工板状部材Waの厚みを所望の厚みに精度高く研削することを可能にする。以下、図5に示すフローチャートを参照して、この研削処理を実行する際の制御装置100の動作について説明する。
【0026】
図5は、本発明の一実施形態である研削処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、オペレータが操作パネル3を操作することによって、被加工板状部材Waの研削前の概略厚みのデータを記憶部101に入力し、研削処理の実行を指示したタイミングで開始となり、研削処理はステップS1の処理に進む。
【0027】
ステップS1の処理では、制御装置100が、厚み検出部70を介してワークWを構成する板状部材それぞれの厚みを検出する。これにより、ステップS1の処理は完了し、研削処理はステップS2の処理に進む。
【0028】
ステップS2の処理では、選別部102が、ステップS2の処理によって検出された板状部材の厚みのうち、記憶部101に記憶されている概略厚みに最も近い厚みを被加工板状部材Waの厚みとして選別する。これにより、ステップS2の処理は完了し、研削処理はステップS3の処理に進む。
【0029】
ステップS3の処理では、制御部103が、研削ユニット6を制御することによって被加工板状部材Waの研削加工を開始する。そして、研削加工中、制御部103は、ステップS2の処理によって選別された被加工板状部材Waの厚みから高さ位置検出部80を介して随時検出されるワークW表面の高さ位置Hの変化量を減算することによって、被加工板状部材Waの厚みを算出し、算出結果に基づいて被加工板状部材Waの厚みが所望の厚みになるように被加工板状部材Waに対して研削加工を施す。これにより、ステップS3の処理は完了し、一連の研削処理は終了する。
【0030】
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態である研削処理によれば、選別部102が、厚み検出部70が検出した厚みのうち、記憶部101に記憶されている厚みに最も近い厚みを被加工板状部材Waの研削前の厚みとして選別し、制御部103が、選別部102によって選別された被加工板状部材Waの研削前の厚みから研削加工中に高さ位置検出部80が随時検出するワークW表面の高さ位置Hの変化量を減算することによって被加工板状部材Waの厚みを算出し、算出された厚みに従って研削ユニット6を制御することによって被加工板状部材Waを所望の厚みに研削加工するので、研削対象が複数の板状部材が貼り合わされて構成されたワークWの表面に露出した被加工板状部材Waである場合であっても、被加工板状部材Waの厚みを適切に検出し、被加工板状部材Waの厚みを所望の厚みに精度高く研削できる。
【0031】
なお、本実施形態では、選別部102は、厚み検出部70によって検出された板状部材の厚みのうち、記憶部101に記憶されている厚みに最も近い厚みを被加工板状部材Waの厚みとして選別したが、ワークWの構成によっては、厚み検出部70によって検出された板状部材の厚みのうち、複数の厚みが記憶部101に記憶されている厚みに近く又は同じになることが考えられる。従って、このような場合には、選別部102は、この複数の厚みを被加工板状部材Waの厚みの候補として選別し、図6に示すように研削加工を開始してから所定時間t後の厚みTHの変化量ΔTHに基づいて厚みの候補の中から被加工板状部材Waの厚みを選別するようにしてもよい。すなわち、図6の直線L11に示すように、被加工板状部材Wa以外の板状部材の厚みは研削加工を開始しても変化しないのに対し、図6の直線L12に示すように被加工板状部材Waの厚みは研削加工に伴い変化量ΔTHだけ減少する。従って、選別部102は、直線L12に対応する厚みの候補、換言すれば所定時間t後に厚みが変化した厚み候補を被加工板状部材Waの厚みとして選別することによって、複数の厚みが記憶部101に記憶されている厚みに近く又は同じである場合であっても、被加工板状部材Waの厚みを適切に検出することができる。
【0032】
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、上記実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、上記実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例、及び運用技術等は、全て本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0033】
1 研削装置
6 研削ユニット
41 チャックテーブル
70 厚み検出部
80 高さ位置検出部
101 記憶部
102 選別部
103 制御部
W ワーク
Wa 被加工板状部材
Wb,Wc,Wd 板状部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の板状部材が貼り合わされて構成されたワークを保持する保持手段と、
該保持手段に保持されたワークを構成する板状部材のうち、表面が露出した被加工板状部材を研削加工する加工手段と、
該被加工板状部材の露出面側からワークに向けて検出光を照射し、該被加工板状部材の露出面及びそれぞれの板状部材同士の貼り合わせ面から反射した該検出光による干渉光を受光することによって、該被加工板状部材及びそれぞれの板状部材の厚みを検出する厚み検出手段と、
を備える研削装置であって、
既知の該被加工板状部材の研削前の概略厚みを予め記憶する記憶手段と、
ワークを構成する該被加工板状部材の露出面の高さ位置を検出する高さ位置検出手段と、
該厚み検出手段が検出した値のうち、該記憶手段に記憶された値に最も近い値を該被加工板状部材の研削前の厚みと判断して選別する選別手段と、
該選別手段によって選別された該被加工板状部材の研削前の厚みから研削加工中に該高さ位置検出手段が随時検出する露出面の高さ位置の変化量を減算することによって、該被加工板状部材の厚みを算出し、算出された厚みに従って該加工手段を制御することによって、該被加工板状部材を所望の厚みに研削加工する制御手段と、
を備えることを特徴とする研削装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−111008(P2012−111008A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−262864(P2010−262864)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(000134051)株式会社ディスコ (2,397)
【Fターム(参考)】