説明

移動通信システム

【課題】ハードハンドオーバ動作など従来MBMSサービスの飛び現象を生じていたものに対し、MBMSサービスによる画像データや音声データの停止や飛び現象を防ぐことができる移動体通信システムを提供することである。
【解決手段】LTE移動通信システムにおけるMBMSサービスを用いた通信において、基地局が、移動局のMBMSの受信品質状況を監視するMBMS受信品質状況監視手段と、前記MBMS受信品質状況監視手段による監視の結果、該受信品質状況が良好な場合は、他の状況によらず該移動局とのMBMSの通信を継続するMBMS制御手段と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基地局と移動局とが通信する移動通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、移動通信システムにおいてMBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)と呼ばれるサービスが知られている。このMBMSは、Point−to−Multipointとして、映像等のデータを多数の移動局が同時に受信することのできるサービス形態である。
【0003】
また、LTE(Long Term Evolution)移動通信システムは、現行のW−CDMAで採用されている方式よりも高速・大容量のデータ通信が可能な方式である。
【0004】
ここで、図1のように移動局101が基地局11の通信セル境界内に位置する場合を考えると、移動局101は移動により基地局11との通信状況が悪くなることにより、他セルである基地局12へのハードハンドオーバや同期はずれの場合の再同期の動作が行なわれる可能性がある。この場合、ハンドオーバ動作中や再同期動作中の際にはMBMSの通信サービスも停止動作となるため、移動局101は基地局12へのハンドオーバ動作や再同期動作が完了するまでの間MBMSサービスを利用できないことになる。しかしながら、このときの移動局101への電波伝搬状況において、基地局12から送信されるMBMSの受信波を良好に受けることで、マルチセル送信のMBMSにおける複数セルでのsoft−combining効果により、MBMSのマルチセル通信状態は良好である可能性がある。したがってこの場合、移動局101はマルチセルMBMSの通信状態が良好であるにもかかわらず通信を受けられないという状態が発生してしまうことになる。
【0005】
MBMSサービスは主に映像や音声等のデータに関する複数局への同報配信であるため、基本的に移動局への再送は行なわれない。このため、ハンドオーバ中や再同期動作中の時間帯におけるマルチセル送信のMBMSを利用する移動局は、画像データや音声データの停止や飛び現象が発生してしまうことになる。
【0006】
これに対して特許文献1に記載の発明では、CDMAシステムの移動端末装置において、ソフトハンドオーバによるソフトコンバイニング装置を提供し、これによりMBMSデータのソフトコンバイニングを遂行し、安定したMBMSサービスを提供しようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2006−528455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、特許文献1に記載の発明では、CDMAシステムに特化したものであり、また移動端末側にMBMSサービス継続のための制御回路を設けているため、移動端末が複雑化するという問題があった。また、特許文献1に記載の発明では、ソフトハンドオーバを前提にしておりソフトハンドオーバの際にMBMSデータのソフトコンバイニングを行って安定したMBMSサービスを提供しようとしているが、最近では、上述のLTEの移動通信システムが知られており、このLTEの移動通信システムではソフトハンドオーバは行わず、ハードハンドオーバを行うものであるため、このようなLTE移動通信システムには適用不可能なものであった。
【0009】
本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、ハードハンドオーバ動作など従来MBMSサービスの飛び現象を生じていたものに対し、MBMSサービスによる画像データや音声データの停止や飛び現象を防ぐことができる移動体通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するにあたり、本発明は、LTE移動通信システムにおけるMBMSサービスを用いた通信において、基地局が、移動局のMBMSの受信品質状況を監視するMBMS受信品質状況監視手段と、前記MBMS受信品質状況監視手段による監視の結果、該受信品質状況が良好な場合は、他の状況によらず該移動局とのMBMSの通信を継続するMBMS制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ハードハンドオーバ動作など従来MBMSサービスの飛び現象を生じていたものに対し、MBMSサービスによる画像データや音声データの停止や飛び現象を防ぐことができる移動体通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】移動通信システムにおける移動局と基地局の関係を説明するブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による移動通信システムにおける基地局の要部の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した実施形態の移動通信システムの動作を示すフローチャートであり、図2の判定回路2513の動作を示すものである。
【図4】本発明のさらに別の実施形態による移動通信システムにおける基地局の要部の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示した実施形態の移動通信システムの動作を示すフローチャートであり、図4の判定回路2513の動作を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
LTE(Long Term Evolution)移動通信システムが知られている。このLTE移動通信システムにおいて採用されるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式は、移動通信において現行のW−CDMAで採用されている方式よりも高速・大容量のデータ通信が可能な方式である。
【0015】
LTEの下り送信において、MBMSは、シングルセル送信とマルチセル送信の2つの送信方法がある。シングルセル送信では、単一のセル内での送信サービスであり、単一の基地局からセル内にいる複数の移動局に対して同一のデータを送信することができる。一方マルチセル送信では、複数のセルにまたがった送信サービスであり、複数の基地局にて同一のデータをエリア内にいる複数の移動局に送信することができる。
【0016】
ここで、シングルセル送信とマルチセル送信の違いとしては、OFDM方式におけるCP(Cyclic Prefix)の長さがある。シングルセル送信におけるCP長は、音声やデータを通信する通常の個別チャネルと同様であるのに対して、マルチセル送信においては、CP長がシングルセル送信の場合よりも長いことが一般的であり、これにより、移動局は、複数の基地局からのMBMS信号を受信する際、遅延時間がCP長の範囲内であればこれらを合成(soft−combining)して受信することが可能となる。
【0017】
本発明は、LTEの移動通信システムハンドオーバ境界にマルチセル送信のMBMSサービスを利用する移動局が位置する場合に、soft−combining効果によりセル境界でもマルチセル送信MBMSの受信状態が良好であれば、移動局が他セルへのハードハンドオーバ動作また再同期動作を行なう際でも、マルチセル送信のMBMSサービスを継続させることにより、ハンドオーバ動作中や再同期動作中のサービス断を改善することが可能なことを特徴としている。
【0018】
また、本発明は、マルチセルMBMSの通信を利用している移動局に対して、基地局が、移動局からハンドオーバ動作または再同期動作を行なう情報信号を取得し且つ移動局の上り送信にて取得した下りMBMSのCQI情報値がしきい値以上であった場合は、マルチセルMBMSが安定して受信できるものと判定し、ある一定期間のMBMSの継続通信を許可する制御信号を移動局へ送信するマルチセルMBMS送信制御回路を設けた。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおける基地局の要部の構成を示すブロック図である。
【0020】
図2に示すように、本実施形態の基地局は、移動局に対してMBMSサービスを提供するマルチセルMBMS送信制御回路251、252〜25Nを有する、
また、基地局は、移動局からの無線データを受信する受信回路21と、受信回路21で受信した無線データを復調するデータ復調回路22と、移動局に対して送信するデータを変調するデータ変調回路23と、データ変調回路23で偏重したデータを無線送信する送信回路24とを有する。
【0021】
マルチセルMBMS送信制御回路251、252〜25Nのそれぞれは、データ復調回路22で復調したデータを用いて移動局制御情報を検出する移動局制御情報検出回路2511と、データ復調回路22で復調したデータを用いてマルチセルMBMSの受信品質を検出するマルチセルMBMS受信品質検出回路2512と、移動局制御情報検出回路2511およびマルチセルMBMS受信品質検出回路2512による検出結果に基づいて判定を行いその判定結果に従って制御を行う判定回路2513とを有する、図2では、マルチセルMBMS送信制御回路251が有する移動局制御情報検出回路2511、マルチセルMBMS受信品質検出回路2512および判定回路2513を図示しているが、マルチセルMBMS送信制御回路252〜25Nについても同様の構成である。
【0022】
マルチセルMBMS送信制御回路251、252〜25Nのそれぞれでは、判定回路2513において、基地局が移動局からハンドオーバ動作または再同期動作を行なう情報信号を取得し、移動局がマルチセルMBMSの通信を行なっており且つ移動局の上り送信にて取得した下りMBMSのCQI値がしきい値以上であった場合は、マルチセルMBMSが安定して受信できるものと判定し、ある一定期間のMBMSの継続通信を許可する制御信号を移動局へ送信する。このようにして、本実施形態では、移動局におけるマルチセル送信のMBMSの受信品質を監視し、受信状態が良好な場合は、MBMSサービスを一定期間継続することのできるシステムとしているので、移動局がハンドオーバ動作中または再同期動作中でもMBMSのサービスを受信することが可能となる。
【0023】
図2を参照して本実施形態の構成についてさらに詳しく説明する。図2には、本実施形態のLTE移動通信システムによる基地局のマルチセルMBMSの送信制御回路を含んだ構成図が示されている。
【0024】
図2において、移動局からの上り無線信号は、受信回路21において受信され、ベースバンド帯域に周波数変換、A/D変換され、データ復調回路22へ出力する。
【0025】
データ復調回路22では、ベースバンド信号をデータ内容に応じて指定された復調方式で復調処理を行なう。復調処理されたデータは、ユーザ単位に存在するマルチセルMBMS送信制御回路251、252〜25N内にある移動局制御情報検出回路2511とマルチセルMBMS受信品質検出回路2512に入力される。
【0026】
移動局制御情報検出回路2511では、移動局のハードハンドオーバ動作または再同期動作の実施情報が検出され、またマルチセルMBMS受信品質検出回路2512では、下りについての移動局のマルチセル送信MBMSの受信品質情報であるCQI情報を検出する。これらの信号は、判定回路2513に入力されることでマルチセルMBMS通信を継続するかどうかを判定し、判定結果及び移動局への制御情報をデータ変調回路23へ送信する。
【0027】
データ変調回路23では、データ内容に応じて指定された変調方式で変調処理を行ない、送信回路24へ出力し、D/A変換、無線周波数帯域に変換して下り無線信号として送信される。
【0028】
次に、図3のフローチャートを参照しながら、本実施形態の動作についてさらに詳しく説明する。
【0029】
図3は、図2に示した実施形態の移動通信システムの動作を示すフローチャートであり、図2の判定回路2513の動作を示すものである。
【0030】
判定回路2513では、移動局制御情報検出回路2511による検出結果に基づき、移動局からハンドオーバ動作または再同期動作を行なう情報信号を取得した場合は(S−31:Yes)、ステップ(S−32)へ進む。
【0031】
一方、移動局からハンドオーバ動作または再同期動作を行なう情報信号を取得していない場合は(S−31:No)、特に制御は行なわず、移動局は通常の通信動作を行なう(S−33)。
【0032】
また、マルチセルMBMS受信品質検出回路2512による検出結果に基づき、移動局がマルチセルMBMSの通信を行なっており且つ移動局から受信した下りマルチセルMBMSのCQI値がしきい値以上であった場合は(S−32:Yes)、マルチセルMBMSが安定して受信できていると判定し、ある一定期間のMBMSの継続通信を許可する制御信号をデータ変調回路23へ出力する(S−35)。
【0033】
一方、下りマルチセルMBMSのCQI値がしきい値未満であった場合は(S−32:No)、マルチセルMBMSが受信できていないと判定し、特に制御は行なわず、移動局は通常のハンドオーバ動作または再同期動作を行なう(S−34)。
【0034】
なお、MBMSの継続通信を許可する前記一定時間の長さについては、ハードハンドオーバの動作時間及び移動局の再同期時間よりも長いことが望ましい。
【0035】
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0036】
第1の効果は、マルチセルMBMSの通信を利用している移動局がハンドオーバ動作または再同期動作を行なっている間でもマルチセルMBMSの通信状態が良好であれば、利用を継続することができることである。
【0037】
第2の効果は、本発明のシステムで、実際にハンドオーバや再同期によりマルチセルMBMSの継続利用動作を行なった移動局の位置情報を累積してゆくことにより、いわゆる不感地領域を検出することが可能となるため、基地局装置の増設のための情報として有効となることである。
【0038】
次に、本発明の別の実施形態について説明する。
【0039】
本発明の別の実施形態として、その基本的構成は図2、図3とほぼ同様であるが、マルチセルMBMS受信品質検出回路2512を基地局装置ではなく、その上位装置で実施しても本発明の実現が可能である。
【0040】
次に、本発明のさらに別の実施形態について図4および図5を参照しながら説明する。
【0041】
図4は、本発明のさらに別の実施形態による移動通信システムにおける基地局の要部の構成を示すブロック図である。
【0042】
図5は、図4に示した実施形態の移動通信システムの動作を示すフローチャートであり、図4の判定回路2513の動作を示すものである。
【0043】
本実施形態では、図2のマルチセルMBMS送信制御回路251、252〜25N内の移動局制御情報検出回路2511の代わりに移動局受信品質検出回路2514を設けている。図4において、図2と同様の構成については同じ参照番号を付している。
【0044】
判定回路2513では、移動局受信品質検出回路2514による検出結果に基づき、移動局からの下り受信品質がしきい値以下であれば(S−51:Yes)、ステップ(S−52)へ進む。
【0045】
一方、移動局からの下り受信品質がしきい値を超えていれば(S−51:No)、特に制御は行なわず、移動局は通常の通信動作を行なう(S−53)。
【0046】
また、マルチセルMBMS受信品質検出回路2512による検出結果に基づき、移動局がマルチセルMBMSの通信を行なっており且つ移動局から受信した下りマルチセルMBMSのCQI値がしきい値以上であった場合は(S−52:Yes)、マルチセルMBMSが安定して受信できていると判定し、ある一定期間のMBMSの継続通信を許可する制御信号をデータ変調回路23へ出力する(S−55)。
【0047】
一方、下りマルチセルMBMSのCQI値がしきい値未満であった場合は(S−52:No)、マルチセルMBMSが受信できていないと判定し、特に制御は行なわず、移動局は通常の通信動作を行なう(S−54)。
【0048】
なお、MBMSの継続通信を許可する前記一定時間の長さについては、ハードハンドオーバの動作時間及び移動局の再同期時間よりも長いことが望ましい。
【0049】
図4および図5の実施形態の場合は、移動局の下り受信品質が劣化した際に、マルチセルMBMSの継続通信を判定するようにしているので、通信劣化によるハンドオーバや再同期の制御信号を移動局から受信する前からマルチセルMBMS送信の継続動作を行なうことが可能である。
【符号の説明】
【0050】
21 受信回路
22 データ復調回路
23 データ変調回路
24 送信回路
251、252、・・・25N マルチセルMBMS送信制御回路
2511 移動局制御情報検出回路
2512 マルチセルMBMS受信品質検出回路
2513 判定回路
2514 移動局受信品質検出回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LTE移動通信システムにおけるMBMSサービスを用いた通信において、基地局が、移動局のMBMSの受信品質状況を監視するMBMS受信品質状況監視手段と、前記MBMS受信品質状況監視手段による監視の結果、該受信品質状況が良好な場合は、他の状況によらず該移動局とのMBMSの通信を継続するMBMS制御手段と、
を備えたことを特徴とする移動通信システム。
【請求項2】
前記MBMS制御手段が、該移動局がハンドオーバ動作または再同期を実施中であっても、前記MBMS受信品質状況監視手段による監視の結果、該受信品質状況が良好な場合は、該移動局とのMBMSの通信を継続する、
ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
【請求項3】
前記MBMS制御手段が、該移動局の受信品質が低下した場合であっても、前記MBMS受信品質状況監視手段による監視の結果、該受信品質状況が良好な場合は、該移動局とのMBMSの通信を継続する、
ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
【請求項4】
前記MBMS受信品質状況監視手段が、下りMBMSのCQI情報値を検出するものであり、
前記MBMS制御手段が、前記CQI情報値が所定のしきい値以上であったときに、受信品質状況が良好であると判定する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の移動通信システム。
【請求項5】
移動局との間でLTE移動通信システムにおけるMBMSサービスを用いた通信を行う基地局において、前記移動局のMBMSの受信品質状況を監視するMBMS受信品質状況監視手段と、前記MBMS受信品質状況監視手段による監視の結果、該受信品質状況が良好な場合は、他の状況によらず該移動局とのMBMSの通信を継続するMBMS制御手段と、
を備えたことを特徴とする基地局。
【請求項6】
前記MBMS制御手段が、該移動局がハンドオーバ動作または再同期を実施中であっても、前記MBMS受信品質状況監視手段による監視の結果、該受信品質状況が良好な場合は、該移動局とのMBMSの通信を継続する、
ことを特徴とする請求項5に記載の基地局。
【請求項7】
前記MBMS制御手段が、該移動局の受信品質が低下した場合であっても、前記MBMS受信品質状況監視手段による監視の結果、該受信品質状況が良好な場合は、該移動局とのMBMSの通信を継続する、
ことを特徴とする請求項5に記載の移動通信システム。
【請求項8】
前記MBMS受信品質状況監視手段が、下りMBMSのCQI情報値を検出するものであり、
前記MBMS制御手段が、前記CQI情報値が所定のしきい値以上であったときに、受信品質状況が良好であると判定する、
ことを特徴とする請求項5乃至7のうちのいずれか1項に記載の移動通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−3967(P2011−3967A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−143223(P2009−143223)
【出願日】平成21年6月16日(2009.6.16)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】