説明

移動電話ネットワークに関する方法と装置

【課題】移動電話ネットワークを介して人々を見つけること。
【解決手段】本発明は、第1の移動局(17)、第2の移動局、基地局装置(12)、前記基地局装置を制御する制御手段(11)および前記第1と第2の移動局を位置決めする手段(13.1、13.2、11、18、22)を含む移動通信ネットワークの装置に関し、前記第1の移動局は捜す側の移動局であり、前記第2の移動局は捜される側の移動局である。この装置は、前記位置決めする手段(13.1、13.2、11、18、22)と、前記第1の移動局の位置を基準として前記位置データを処理し、前記第1の移動局に前記第2の移動局の位置情報を提供する手段とから受信した、前記第1と第2のアクティブになった移動局に関する位置情報を格納するデータ格納装置(16)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の技術分野)
本発明は、情報交換に対して追加サービスが実施される移動電話ネットワーク、特にGSM、PDC、DAMPSのようなセルラー電話ネットワークにおける方法と装置に関する。このネットワークは、第1の移動局、第2の移動局および移動局の位置を決める手段を更に含む。第1の移動局は、捜す(seeking)側の移動局として構成され、第2の移動局は捜される側の移動局として構成されている。
【0002】
本発明は、本発明を実施するネットワークと、本発明を実行する方法に言及する。
【0003】
(発明の背景)
移動電話機の数が増加すると、ネットワークの加入者である人々へのアクセスの可能性も増大することになる。今日では、世界中どこでも、移動電話ネットワークに確実に設定されグローバルに接続されている加入者の誰にでも接触することが可能である。
【0004】
それにも拘わらず、近代の社会は、我々の通信経路にいろいろと影響を及ぼす。新しい通信技術のおかげで我々は相互に近くなったとはいえ、そのために活動の場がよりグローバル化することになり、家族の構成員や友人などが世界中にひろがったことを意味しているのである。
【0005】
かくて、人々を見つけることは、解決すべき問題となっている。応答サービスを呼び出したり、連絡を取りたい人々にメッセージを残したりすることは勿論可能であるが、例えば友人と接触を保つための自動リマインディング・サービス(automatic reminding service)は存在していない。
【0006】
その上、多数の国に従業員を持つ多国籍企業は、例えば、連絡を容易にするため、従業員の位置に関する情報を配りたいであろう。この目的には、インターネットを使用できることは勿論である。しかし、移動電話機を介して移動電話機にアクセスすることは、更に容易であるとともに、電話機によって接触できる人の数は、通常インターネットに接続されている人の数よりも多い。
【0007】
(関連技術の説明)
特にIP(インターネット・プロトコル)を使用した通信システムは、加入者に関する情報がデータベースに格納されているコンピュータ通信システムを説明している国際特許出願No. WO 98/16045を通じて公知である。この情報には、加入者の特別な興味、加入者が使用するネットワーク・アドレス、加入者の現時点の接続モードなどが含まれている。この文献による通信ネットワークには、このネットワークのユーザーによって利用され、ネットワークにアクセスするいくつかの端末が含まれる。ユーザーがネットワークに接続されているか否かを監視し、他のユーザーを捜して現在接続されているユーザーに、接続アドレス情報、つまり、現在ネットワークに接続され捜されているユーザーに関連するネットワーク・アドレスを知らせる装置が配置されている。
【0008】
移動端末の位置決めは、いくつかの文献、例えば、JP 09-247730、JP 10-185610およびDE-A-197 122 30を通じて公知の確立した技術である。
【0009】
さらにUS 5,926,765は、コードレス電話機間で会話中に通信の相手のコードレス電話機の位置を表示し、受信電界強度(received field level)を測定する受信電界強度検出器と、受信電界強度が最初に検出された位置と、続いて検出された位置とを入力しかつ格納するメモリ部、受信電界強度を3回検出した結果と、得られた検出地点とにもとづく3点の測定を実行することにより、通信の相手のコードレス電話機の相対位置を決定する制御部、さらに測定結果を表示するディスプレーを含むコードレス電話機を開示している。この位置決め方法は、通話が設定されている時間中だけ遂行される。
【0010】
移動局がある地点に配置されると、(そのサービスに接続されている)他の移動局に位置情報を連絡する他のシステムも公知である。
【0011】
(SE 509 435に対応する)WO 98/52379では、移動通信システムにおける移動局の地理的位置を決定する方法が開示されている。本発明の目的は、ユーザーの意志に反し移動局の位置が第三者によって確定されることを防止するように、その移動局のユーザーの完全性を保護することである。この点については、移動局の地理的位置の決定に対する要求と一緒に、使用許可(authorization)のチェックが実行される。地理的位置は、見つけようとする移動局に対する使用許可が判ったときにのみ決定される。この使用許可の制御には、移動局のユーザーが、そのユーザーの移動局MSの位置が、第三者の側で決定されることに許可を与えたことをチェックすることが含まれる。使用許可のチェックには、或る第三者だけに移動局の地理的位置を連絡してもよいという条件が含まれる。本発明によれば、完全性の保護が用意されている。移動局の位置に関する情報は、情報のさらなる転送を決定する所定のパラメータを基準として処理される。第2の移動局の位置を基準とした情報の処理は実行されない。
【0012】
US 5,835,907は、パーソナル通信サービス(PCS)に割り当てられた周波数で動作し、全地球測位システム(GPS)技術を使用して、加入者の正確な位置を定期的に決定する無線通信装置を教示している。この装置は、格納と、後で全地球情報システム(GIS)のソフトウエア・アプリケーションによる検索のため、位置情報をデータベースに送る。GISは、緯度/経度の組み合わせで示された位置情報を、ユーザーに判りやすい、ブロック、町、都市などの分類に変換する。装置の緊急ボタンがアクティブになっていると、加入者の位置の分類は、自動的に緊急サービスおよび/または指定された関係筋に自動的に伝達される。本発明は、2つまたはそれ以上の移動機装置(mobile unit)の相対的位置づけと、位置情報に関する情報交換については考慮していない。
【0013】
(発明の要約)
本発明の1つの目的は、移動通信ネットワークにおいて、望ましくはネットワークを介して、望ましくはネットワークの加入者に拡張したサービスを簡単に提供する装置を提供することである。前記拡張サービスには、移動通信ネットワークの少なくとも何人かの加入者に関する特別な情報を含むデータベースが含まれる。
【0014】
本発明の他の目的は、移動通信ネットワークの加入者に、同一または他の移動通信ネットワークの望ましくは選択された他の加入者について構成された情報を提供することである。望ましくは、この情報は、移動局(加入者)の位置とその移動局の状態に関するさらなるデータを含む。この位置情報には、捜している移動局に関する捜される側の移動局の絶対位置が含まれているという利点がある。
【0015】
本発明のさらなる他の目的は、不要で費用のかかるトラヒックの量を減らすことである。本発明の他の目的は、移動電話機内のインテリジェントなアドレス帳に、該アドレス帳の自動更新とともに、コンピュータへの接続の可能性を提供することである。
【0016】
本発明の重要な利点は、「通信以前(pre-communication)」の状態の制御を可能にすることにより、より効率的な通信を提供することである。或る人が連絡を取りたい人物が何処にいるかということと、その人達の移動電話機の状態に関する知識を持っていると、適切な時間に呼を発信することが可能である。
【0017】
その上、本発明は、GSM事業者に対するサーバーを使用した解決方法となりうるとともに、該事業者が、そのネットワークの既存の情報を加入者に提供することを支援する。事業者等のネットワークを介して情報を簡単に転送する代わりに、事業者等は、加入者に有用となりうる情報を発生することができる。
【0018】
最後に、本発明は、通常のwebインターフェースとともに短メッセージ・サービスと無線アプリケーション・プロトコル(WAP: Wireless Application Protocol)をサポートしているので、エンドユーザーは、すべての既存と将来のGSM移動電話機とともに、(MC 218、R320およびR380のような)最新のエリクソンの移動機装置を用いてアイパルス・ロケーター(iPulse Locator)を使用することができる。ユーザーは、ユーザーのリストの更新と、リスト上のweb情報を検索するために、通常のインターネット接続を使用することもできる。
【0019】
このため、当初説明した装置は、前記位置決め手段と、前記第1の移動局の位置を基準とした前記位置データを処理し、前記第1の移動局に前記第2の移動局の位置情報を提供する手段とから受信した、前記アクティブになった第1と第2の移動局に関する位置データを格納するためのデータ格納装置を含む。望ましくは、前記位置の処理は適応型である。データ格納装置は、第2の移動局と、追加移動局と対応する加入者について実質的につくられたリストを含む。データ格納装置は、メモリ装置、データベース等から構成される。
【0020】
装置への呼を減らすことができるために、装置は、前記第2の移動局の状態を検出するさらなる手段を含む。望ましくは、前記状態は、前記第2の移動局の話し中状態/遊休状態、および/または接続された状態/切断された状態を含む。拡張された情報の場合、前記データ格納装置は、前記加入者の興味、年齢、友人および親戚に関する情報と医療情報(medical information)を更に含むという利点がある。
【0021】
望ましくは、前記データ格納装置の内容の少なくとも選択された一部は、前記第1の移動局に送信されて表示される。1つの好適実施例におけるこの送信は、前記第1の移動局が移動通信ネットワークに接続されると実行される。しかし、前記第1の移動局のユーザーの要求があるとこの送信を実行することができる。送信と表示をする場合、移動局は、情報の転送と表示のための、アンストラクチャード・サプリメンタリ・サブスクライバ・データ(Unstructured Supplementary Subscriber Data:USSD)のテキスト表示、短メッセージ・サービス(SMS)、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス(General Packet Radio Service:GPRS)が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を実施するネットワークの主要部分の模式的ブロック図を示す図。
【図2】本発明を実施するGSMネットワークを模式的に示す図。
【図3】本発明によるデータ構造の模式的ブロック図を示す図。
【図4】本発明の装置に対するインターフェースのブロック図を示す図。
【図5】webブラウザのインターフェースのイメージを示す図。
【図6】本発明を実施する移動電話機のイメージを示す図。
【0023】
1つの好適実施例では、上述したリストには、公開データ部と秘密データ部がある。
1つの最も好適な実施例では、移動通信ネットワークはセルラー移動通信ネットワークであり、望ましくは、移動通信用グローバル・システム(GSM)パーソナル通信サービス(PDC)またはデジタル・アドバンスト・モバイルホン・サービス(DAMPS)またはセルラー・デジタル・パケット・データ(CDPD)の1つである。移動局の位置は、外部の位置決め装置、全地球測位システム(GPS)またはGLONASS(地球軌道衛星航法システム:Global'naya Navigatsionnaya Sputnikovaya Sistema)を使用して決定されるという利点がある。
【0024】
GSMまたは類似のネットワークでは、移動局は移動機装置と識別装置を含む。ここで識別装置は加入者識別モジュール(SIM)および/または指紋装置(FPC)および/または一意の電話機体番号である。
【0025】
本発明によれば、第1と第2の移動局に対する無線リンクを制御する基地局サブシステム、移動体通信交換局を含むネットワーク・サブシステム、ホーム・ロケーション・レジスタとビジター・ロケーション・レジスタ、移動機装置と加入者識別モジュールを含む各移動局を含む移動通信ネットワークが示されている。このネットワークは、前記位置決め手段と、前記第1の移動局の位置を基準とした前記位置データを処理し、前記第1の移動局に前記第2の移動局の位置に関する情報を提供する手段とから受信した前記アクティブになった移動局に関する位置データを格納するためのデータ格納装置を更に含む。望ましくは、データ格納装置が前記ネットワーク・サブシステムに配置されると、制御装置も、前記ネットワーク・サブシステムに配置される。1つの有利な実施例では、データ格納装置は、前記ホーム・ロケーション・レジスタまたはビジター・ロケーション・レジスタに統合される。その上、制御装置は、前記移動体通信交換局に統合される。
【0026】
高精度で位置を決めるために、移動局の位置は、接続中の基地局を見つけること、および/または信号強度を測定すること、および/または時間を進めた測定(time advanced measurement)、および/または三角測量を通じて決定される。
【0027】
本発明によれば、第1の移動局、第2の移動局、基地局装置、前記基地局装置を制御する制御手段、前記第1と第2の移動局の位置を見つける手段を含み、前記第1の移動局は捜す側の移動局であり、前記第2の移動局は捜される側の移動局である移動通信ネットワークに拡張された情報を提供する方法であって、前記第1と第2の移動局の位置を引き出すステップと、前記第1と第2の移動局の位置を処理するステップと、前記第1の移動局を基準として、前記第1と第2の移動局の位置を、前記第2の移動局のロケーション・ポジションを表すためにつくられた形式に構成するステップとを含む。
【0028】
(1つの実施例の詳細な説明)
以下、添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。セルラー移動通信ネットワーク、特に移動通信用グローバル・システム(GSM)型のネットワークに言及して本発明の一実施例を説明する。しかし、例えば、パーソナル・デジタル・セルラー(PDC)、デジタル・アドバンス・トモバイルホン・サービス(DAMPS)など、本発明を実行する適切な手段を備えたあらゆる移動通信ネットワークにおいて本発明を実施できることは、当業者に明らかである。
【0029】
図1によれば、本発明を実施する移動通信ネットワーク10が全体として示されており、この移動通信ネットワークは、N個の基地局(BS)12または基地局コントローラ(BSC)、移動通信ネットワーク・レジスタ(MNR)13、位置レジスタ(PR)14および他のネットワーク、データベース、交換機(15)などと交信する移動体通信交換局装置(MTS)11を含む。MTS11は、BS12を介して移動局(MS)17と交信する。MNR13は、本発明通りに実施されている拡張情報データベース(IDB)16と交信する。IDBについては後で詳細に説明する。
【0030】
望ましくは、図4に示すように、インターフェース15は、以下に対するインターフェース、すなわち、
− 例えばTCP/IPのFTPを介したCDR;課金GWがない場合のCDR;構造化ASCII ASN.1、課金GWがある場合のCDR、BER、固定サイズのISO、固定サイズのPACKED、固定またはトークンが分離したASCII、混合フォーマット、
− 例えば、TCP/IP上のRMIを介した事業者のインターフェース、
− 例えば、SEMA社によるSMS(-C):TCP/IPおよびX.25上のUCP、OIS:TCP/IPおよびX.25上のCMG、UCP、ALDICSON社によるTCP/IPおよびX.25上のSMPP、ノキア社のTCP/IP上のCIMD2、EMX社のTCP/IP上のCAPII、
− MPS:例えばエリクソン社によるTCP/IP上のHTTPまたはHTTPS、
− 例えばE1のMAPを介したトリガー用HLR:エリクソン社がエンハンスしたINAP、
− 例えばTCP/IPによるInternet、
− 例えばWAPのGWが含まれる場合のPSTN:IP上のUDP、CSDアクセス・サーバー、エリクソン社のTIGRISのUDPまたはシスコ社のCalling-Station-Idを含むRADIUS、
− その他
を含むことができる。
(CDR:コ−ル・ディテール・レコーディング(Call Detail Recording)、FTP:ファイル転送プロトコル(File Transfer Protocol)、TCP/IP:伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、GW:ゲートウエイ(Gateway)、RMI:リモート・メソッド・インボケーション(Remote Method Invocation)、OIS:開放型システム間相互接続(Open information System)、SMPP:短メッセージ・ピアー・ツー・ピア(Short Message Peer to Peer)、UDP:ユーザー・データグラム・プロトコル(User Datagram Protocol)、CSD:コーディネイテッド標準ドキュメント(Coordinated Standard Document)、HTTP:ハイパーテキスト伝送プロトコル(Hyper Text Transport Protocol)、PSTN:公衆電話交換網(Public Switched Telephone Network)、INAP:インテリジェント通信網アプリケーション・プロファイル(Intelligent Network Application Profile)、MAP:移動通信アプリケーション部(Mobile Application Part))
【0031】
異なるネットワーク間のローミングも可能である。
【0032】
MS17の位置に関する情報は、BS12または位置決めシステム18から受信される。インターネット、イントラネットなどのような他のネットワークとの接続を設定して、データを検索したり送ったりする適切なゲートウエイ(示さず)を通じてIDBにアクセスすることも可能である。
【0033】
本発明のGSMネットワークへの統合を図2に模式的に示す。GSMネットワーク20は、3つの主要な部分に分割可能ないくつかの機能的実体(functional entities)から構成されている。移動局(MS)17は加入者によって携帯される。基地局サブシステム(BSS)22は、MSとの無線リンクを制御する。主要な部分が移動体通信交換局(MSC)11であるネットワーク・サブシステム(NS)23は、移動ユーザー間の呼と、移動ユーザーと、例えば、公衆電話交換網(PSTN)、デジタル総合サービス網(ISDN)、パケット交換公衆データ網(PSPDN)、回線交換公衆データ網(CSPDN)等を含む、固定ネットワークのユーザーとの間の呼の交換を実行する。MSC11は、移動可能性の管理運用も取り扱う。ネットワークの適切な運用と設定を監視する運用管理センタ(示さず)など他の機能的ブロックも存在する。MS17とBSS22は、エア・インターフェースつまり無線リンク24を介して交信する。BSS22は、ケーブルまたは無線リンク等を介してMSC11と交信する。
【0034】
MSは移動機装置(mobile unit)21(端末)と加入者識別モジュール(SIM)25から構成される。一般にスマートカードとして知られているSIMは、特別な端末であるか否かに関係なく、ユーザーが加入したサービスにアクセスできるように、個人の移動可能性を提供する。他のGSM端末にSIMカードを挿入することにより、ユーザーは、その端末で呼を受信し、その端末から呼を発信し、加入した他のサービスを受けることができる。指紋装置(FPU)および/または特殊なハンドセットまたは特殊な電話機アドレスをアクティブにするPINコードに対応する一意の電話機体番号のような他の識別装置も、個別にまたは組み合わせて使用することができることは明らかである。
【0035】
MSは、国際移動機装置識別番号(IMEI:International Mobile Equipment Identity)によって一意に識別され、SIMカードに格納されることは、その加入者をシステムに識別させるために使用する国際移動加入者識別番号(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)、認証用秘密キーおよびその他の情報である。IMEIとIMSIは相互に無関係なので、個人が移動できることを可能にする。SIMカードは、パスワードまたは個人の識別番号等によって許可無く使用されることを防止することができる。
【0036】
BSS22は、基地局トランシーバー(BTS)26と基地局コントローラ(BSC)12を含む。BTS26は、呼を定義し、MS17に対する無線リンクのプロトコルを処置する無線トランシーバーを備えている。BSC12は、1つまたはそれ以上のBTSの無線資源を管理し、無線チャネルの設定、周波数ホッピングおよび当業者には公知のハンドオーバーを処理する。
【0037】
上述のとおり、NSの中心要素は、MSC11であり、MSC11は、例えばPSTNまたはISDNの正規の交換ノードの機能を果たすとともに、登録、認証、位置更新、ハンドオーバーおよびローミング加入者への呼の経路選択など、サービス全体にわたる移動加入者の処理に必要な機能のすべてを提供する。ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)13.1とビジター・ロケーション・レジスタ(VLR)13.2は、MSCと一緒になって、GSMネットワークの呼・経路選択機能およびローミング機能を提供する。
【0038】
ネットワークでは、移動局の位置は、その移動局に関連するVLR13.2の信号アドレス(signaling address)の形であることが一般的である。論理的に、GSMネットワークごとに1つのHLR13.1があるが、HLRを分散データベースとして実施してもよい。望ましくは、位置決めは、移動局がアクティブの時に、つまり遊休、話し中等を含むスイッチがオンの状態で実行される。
【0039】
VLR13.2は、そのVLRで制御される地理的区域内に現在位置している各移動機ごとの、呼の制御および加入者サービスの準備に必要なHLRからの選択された管理情報を含む。一般にVLRは、MSCと一緒に実施されるので、MSCによって制御される地理的区域は、VLRで制御される地理的区域に対応する。MSCは特定の移動局17に関する情報を持っておらず、この情報はロケーション・レジスタ内に格納されている。
【0040】
認証およびセキュリティのために、装置識別レジスタ(EIR:Equipment Identity Register )13.3と認証センタ(AuC:Authentication Center)が配置されている。
【0041】
本発明によれば、NS23は、IDB16と制御装置(CA)27を含む。IDBは、望ましくはネットワーク、つまりネットワーク事業者によって提供されている拡張サービスに加入した結果として、加入者に関する拡張情報を含む。IDBには、加入者の興味、年齢、友人と親戚、(例えば、加入者をオンラインで監視した結果としての)加入者に関する医療情報、MSの状態、MSの位置等の情報を含めてもよい。状態の情報は、実質的に話し中/遊休、接続されている/切断されている、移動機装置の技術的問題(バッテリの状態、故障等)に関する情報を含む。加入者の許可を得ることにより、すべての情報または一部の情報を格納することができることは明らかである。その上、「転送」の警告をデータベースに格納して、捜されている加入者が回線を転送したことと、位置情報が消失したか、あるいは信頼できないことをユーザーに知らせることができる。
【0042】
MSの位置は、例えば、外部の位置決め装置18と全地球測位システム(GPS)、GLONASS(地球軌道衛星航法システム)等を使用し、接続中の基地局と信号強度および/または時間の進みの決定を見つける手段による既知の方法を介して決定される。しかし、好適実施例では、(MSがいくつかのセルつまりBSから到来した場合は)GSMネットワークの資源、接続中の基地局の位置を見つけること、信号強度の測定、時間の進みの測定および/または三角測量を使用して、MSを捜し出す。しかし、好適実施例では、MSを捜し出すことは、例えば、呼/通話(回線交換または他の型式の通話接続)を設定する必要なしに、接続中の基地局を介してネットワークによって実行される。換言すると、必要な呼を開始する前に、通信に先立つ位置決めと状態の検索が実行される。移動局17自体は、(例えばGPS受信器などの)位置決め装置を供給されうるので、MSCに位置を伝達することができる。
【0043】
GSM通信網においては、電源がオンになっているMSは、セルのPAGCHチャネルを介して送られる一斉呼び出しメッセージによって、着信呼のあることの知らせを受ける。複雑さを回避するため、GSMのセルは、ロケーション・エリアにグループ化される。したがって、ロケーション・エリア間を移動中の場合は、メッセージを更新することが要求され、現在のロケーション・エリアのセル内で移動局が一斉に呼び出される。
【0044】
位置更新手順と、それに続く呼の経路選択は、MSCとロケーション・レジスタ、HLR、VLRを使用する。移動局が新しいロケーション・エリアでオンにスイッチされると、つまり、その移動局が新しいロケーション・エリアまたは異なる事業者の公衆地上移動ネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Network)に移動する場合、移動局は、そのネットワークに登録して、自身の現在位置を示さなくてはならない。通常の場合、位置更新メッセージが新しいMSC/VLRに送られると、MSC/VLRは、ロケーション・エリアの情報を記録し、その加入者のHLRに位置情報を送る。そうするとHLRはその情報をIDBに転送するか他のネットワークに送信し、この機能が設けられていればIDBを更新することができる。
【0045】
信頼性の理由から、GSMは定期的位置更新手順を備えている。本発明から見ると、位置更新手順は、もっと詳細に実行されるだけでなく、該当する基地局を示すだけよりも正確な位置決めをするように拡張されることは勿論である。HLRまたはMSC/VLRが故障すると、データベース内の各移動機のレジスタを同時に更新することはオーバーロードを惹起する。したがって、GSM規格によれば、位置を更新することが生起するたびにデータベースが更新される。要求に応じて、更に詳細な位置決めを実行してもよい。定期的更新と、定期的更新の間の時間周期を実行可能にすることは、オペレーターによって制御されるので、これは信号トラヒックとリカバリの速さとのトレードオフである。更新時間後も移動機装置が登録しない場合は、その移動機装置の登録が削除され(そしてデータベースから削除され)る。
【0046】
位置更新に関する手順は、ISMIの「接続(attach)」と「分離(detach)」である。分離は、移動局に到達することが不可能であることをネットワークに知らせ、不必要にチャネルを割り当てたり一斉呼び出しメッセージを送ったりすることを回避する。接続は、位置更新に似ており、移動局に再度到達可能であることをシステムに知らせる。オペレーターは、望ましくは個々のセルごとに、ISMIの接続/分離を処理する。
【0047】
無線媒体は誰からでもアクセスできるので、ユーザーの認証は、移動通信ネットワークの非常に重要な機能である。認証は、SIMカードの手段とAuC13.4の手段によって実行される。各加入者は、SIMカードに格納されている1つのコピーとAuCに格納されているもう1つのコピーである秘密キーが与えられる。認証は、当業者に公知の方法で実行されるので、ここで詳細を述べることは省略する。
【0048】
登録と認証の結果、つまり肯定的な結果は、加入者が接続されていることであり、これはIDBに周知され、IDB中では遊休(または話し中)と表示される。
【0049】
位置と状態の情報は、GSMの制御チャネルを介して提供されることが望ましい。
【0050】
一実施例ではIDB16は、(例えば、CA27によって準備された)各加入者ごとのリスト、いわゆる「友達リスト(Buddy-list)」を含む。各友達リストは、特定の加入者(クライアント)の友達リストの(加入者の許可を得ていることと、加入者によって提供された情報という見地から明らかに)メンバーとして選択されている加入者に関する選択された情報を含む。
【0051】
望ましくは、ネットワークは、例えば、IMSIを使用して加入者の位置情報と状態情報を引き出すことにより、友達リストを更新するように構成される。
【0052】
CA27は、例えば、時間帯、日中と夜間の情報、国、地域等の決定された位置によって決まる、さらなるデータをデータベースに提供するように構成されうる。加入者Aが加入者Bに関する情報を捜していると想定すると、位置の処理は以下に示すように実行される。位置を処理する手順は、AおよびBから来るデータとAおよびBへ格納されるデータを比較し、比較の結果と、例えば、データベースに格納されたさらなる情報とにもとづいて、適切な位置の表示が発生し、Aの移動局に送信されて表示される。この処理を適応型にすることができる。つまり、データが処理されると、例えば、国、都市、場所等に分割されたいろいろなレベルに分類される。例えば、Aがスエーデンに居て、Bがフランスに居るとすれば、位置は「フランス」として与えられ、Aがフランスに居るとすれば、位置は、例えば、パリで示され、Aがパリに居るとすれば、例えば、「コンコルド広場」等、街区の名前で位置を示すことができる。「位置」は好みによる表現形式であるが、捜されている加入者の、より正確な位置を提供することが可能なことは明らかである。一実施例では、MS間の距離を表すための感受性の閾値を設定することも可能である。地図(web上の地図)、WAPデータ、データに適したブラウザ等を介して図形で表すことも可能である。
【0053】
位置情報機能の他の態様は、発呼者が相手までの距離を気にするように、料金の高い長距離市外通話の回数を、位置情報機能が減らすことができることである。通話料に関する追加情報を提供できることも明らかである。
【0054】
IDB16は、外部のデータベースとして説明され、図示されているが、IDB16をHLRまたはVLRの一部として実施し、CA27をMSCに統合してもよい。
【0055】
ネットワーク内で本発明を実施することは、移動機装置の機能を向上させることが必要である。最も簡単な形式の場合、移動機装置は、情報つまり友達リストを表すためにアンストラクチャード・サプリメンタリ・サブスクライバ・データ(USSD)のテキスト表示が設けられている。一実施例では、望ましくはMSの型式で決まる位置決め情報と状態情報が、アンストラクチャード・サプリメンタリ・サブスクライバ・データ(USSD)、短メッセージ・サービス(SMS)、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス (GPRS)、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)等の手段によって送信される。WAPは、全2重のデータグラム・サービスをベアラーネットワークから要求するが、GSM USSDは、そのようなサービスを提供していない。その代わり、GSM USSDは、GSMネットワークにおける移動電話機とノードの間で短いテキスト・ストリングを転送するように設計された2方向・交互対話型サービスを提供している。したがって、本発明を実施する通信ネットワークと移動局の型式によってプロトコルの使用を決めることができる。
【0056】
ネットワーク事業者とクライアントとの間のアプリケーション・プロトコルは、
− サーバーが友達リストの所有者である場合の、サーバーと多数のクライアント。リストの見出しと概要は、ユーザーが定義することができる。
− 望ましくは、クライアントがオンラインであるときにクライアントを更新すること。接続が消滅すると、更新時に、例えば、アイコンを介してユーザーに連絡が送られる。クライアントがアクティブになったときとユーザーが要求したときに更新を実行することができる。
− (リスト上の誰かに対して動作可能になった場合の)友達リストの状態の変化。
− 位置、移動局の状態、およびクイックメール(QuickMail)(統一されたメッセージ、つまり音声、テキストまたはクイックメール)のようなその他の機能とクイックメールの状態(メッセージを読む受け取り手のための受け取り)。
− 「友達」に関するさらなる情報(公開データの一部)、例えば、(URLリンクを介した)「友達」のアプリケーションへのアクセスや開始を容易にするために、その「友達」が使用するアプリケーション。
− 各情報項目を利用不能にする可能性。
− 情報を変更する可能性。
− 上述のとおり、相対距離によって決まる位置の精度。
− メールの発信元が信頼できることを保証するための、セキュリティ。
− 他の拡張サービス事業者への接続。
− (Mirabilis社によって供給されている)ICQのような、他のシステムへの接続。
− クライアントが、EPC PDA、新型式の移動局、CE PDA,、WAP電話機、またはMSに統合されたPDAを使用する可能性。
− ユーザーが公開データを定義することを可能にすること。望ましくは、ユーザーが定義したデータには、プッシュ・データ(push data)とデータ・オン・リクエスト(data on request)の2つの種類がある。ユーザーは、何らかのデータの種類を選ぶことができる。プッシュ・データとは、データを用いて移動機装置を更新するネットワークのことであり、データ・オン・リクエストとは、クライアントの更新に対する要求のことである。
− このために、より速い速度の他のチャネルを始動するコマンド。
− 他の加入者が、自身の友達リストにユーザーを追加した場合の追加連絡と、この挿入を受容または拒否する可能性。
− 他の加入者を挿入しようとする前に、常に受容/拒否される人物のリストを持っている可能性。
を処理する。
【0057】
好適実施例では、MSCとクライアントの間の通信は、タグとストリングを含むテキスト・メッセージによって実行される。この場合、各メッセージは、移動加入者ISDN番号(MSISDN)と演算から構成される。したがって、このインターフェースは、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)とともに、USSD/SMS端末にも適している。
【0058】
図3は、「友達(Buddies)」、つまり特別な順位で見られる加入者が入っている「友達リスト」の実施を示す。友達構造体30には、例えば、全加入者に利用可能な公開データ31と、例えば、友達リスト内の人物に関する注釈のような、秘密な個人データとがある。
【0059】
公開データには、ニックネーム、MSISDN、アイコン(音響/テキスト/絵)、位置、位置の状態、電話機の状態、電子メールのアドレス、ICQナンバー、挨拶と、名前、職業、学歴、身元保証人(references)、性別、興味、年齢、身長、体重、毛髪の色/瞳の色、住所、職業の詳細、ホームページ、地域の事情、ユーザーが定義した項目、例えば、名詞の一部等のような個人データとを含めることができる。大多数の入力項目が強制ではないことは勿論である。
【0060】
友達リストの所有者の秘密データには、種類の属性(親友、他人には紹介しない親友(closed friend)、友人、同僚)、履歴(タイムスタンプのある送信メッセージと受信メッセージ)、送信した(電子メールに変換可能な)クイックメール、友達に関する秘密の注釈(公開されないデータであり他人に知られることがないデータ)等を含めることができる。
【0061】
ユーザーは、位置を示すデータ、電話機の状態を示す設定と、その他の設定、端末の型式、公開データと友達に関するような非公開データを含む。
【0062】
通常のwebブラウザを介して、いかなる型式のインターネット接続上のアプリケーションにもアクセスすることが可能である。図5に示すとおり、ブラウザは簡単なアイコンを用いて情報を提供することができる。
【0063】
望ましくは、本発明のアプリケーションを通じて検索される情報を提供するために、SMSを処理できる全型式のGSM移動電話機を使用することができる。それだけでなく、WAPが可能なGSM移動電話機は、より良いユーザー・インターフェースと、各種機能への容易なアクセスを提供することができる。図6に示すように、情報の表現を減らすために記号を使用することができる。
【0064】
本発明は、ここに示し説明した実施例に限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく、多数の方法で変更され、本発明の装置と方法は、用途、機能単位、ニーズおよび要求条件によって決まるいろいろな方法で実施されうる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の移動局(17)、第2の移動局、基地局装置(12)、前記基地局装置を制御する制御手段(11)および前記第1と第2の移動局を位置決めする手段(13.1、13.2、11、18、22)を含む移動通信ネットワークにおける装置であって、前記第1の移動局は、捜す側の移動局であり、前記第2の移動局は捜される側の移動局である装置において、
前記位置決め手段(13.1、13.2、11、18、22)と、前記第1の移動局の位置を基準として前記位置データを処理し、前記第1の移動局に前記第2の移動局の位置情報を提供する手段とから受信された、前記第1と第2のアクティブになった移動局に関する位置データを格納する、データ格納装置(16)を含むことを特徴とする前記装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置であって、前記位置の処理は、適応型であること、つまり、各種レベルで実行されることを特徴とする前記装置。
【請求項3】
請求項1記載の装置であって、前記データ格納装置(16)は、前記第2の移動局と追加移動局と対応する加入者について実質的につくられたリスト(30)を含むことを特徴とする前記装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の装置であって、前記第2の移動局の状態を検出する手段を更に含むことを特徴とする前記装置。
【請求項5】
請求項4記載の装置であって、前記状態は、前記第2の移動局の話し中状態/遊休(idle)状態、および/または接続されている状態/切断されている状態を含むことを特徴とする前記装置。
【請求項6】
請求項3記載の装置であって、前記データベース(16)は、前記加入者の興味、年齢、友人と親戚および医療情報を含むことを特徴とする前記装置。
【請求項7】
先行する請求項のいずれかに記載の装置であって、前記データベースの内容の少なくとも一部は、前記第1の移動局に送信されて表示されることを特徴とする前記装置。
【請求項8】
請求項7記載の装置であって、前記送信は、前記第1の移動局が前記移動通信ネットワークに接続されている場合に実行されることを特徴とする前記装置。
【請求項9】
請求項8記載の装置であって、前記送信は、前記第1の移動局のユーザーの要求があると実行されることを特徴とする前記装置。
【請求項10】
請求項7記載の装置であって、前記移動局は、前記情報の転送と表示のためのアンストラクチャード・サプリメンタリ・サブスクライバ・データ(USSD)のテキスト表示、短メッセージ・サービス(SMS)、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス(GPRS)、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)を含むグループのメンバーである少なくとも1つのプロトコルが提供されることを特徴とする前記装置。
【請求項11】
請求項10記載の装置であって、前記使用されるプロトコルの型式は、MSの型式によって決まることを特徴とする前記装置。
【請求項12】
請求項3記載の装置であって、前記リスト(30)は、公開データ部(31)と秘密データ部(32)を有することを特徴とする前記装置。
【請求項13】
先行する請求項のいずれかに記載の装置であって、前記移動通信ネットワークは、望ましくは、移動通信用グローバル・システム(GSM)、パーソナル。デジタル。セルラー(PDC)、デジタル・アドバンスト・モバイルホン・サービス(DAMPS)またはセルラー・デジタル・パケット・データ(CDPD)の1つである、セルラー移動通信ネットワークであることを特徴とする前記装置。
【請求項14】
先行する請求項のいずれかに記載の装置であって、移動局の前記位置は、外部の位置決め装置(18)、全地球測位システム(GPS)またはGLONASS(地球軌道衛星航法システム)を使用して決定されることを特徴とする前記装置。
【請求項15】
先行する請求項のいずれかに記載の装置であって、前記移動局は、移動機装置(21)と識別装置(25)を含むことを特徴とする前記装置。
【請求項16】
請求項15記載の装置であって、前記識別装置(25)は、加入者識別モジュール(SIM)、および/または指紋装置(FPC)、および/または一意の電話機体番号であることを特徴とする前記装置。
【請求項17】
請求項1記載の装置であって、前記データ格納装置は、メモリ装置またはデータベース装置を含むことを特徴とする前記装置。
【請求項18】
先行する請求項のいずれかに記載の装置であって、前記情報は、グラフィカル・インターフェースを介して表示されることを特徴とする前記装置。
【請求項19】
先行する請求項のいずれかに記載の装置であって、前記位置決めは、前記移動局の接続以前のステップで実行されることを特徴とする前記装置。
【請求項20】
第1と第2の移動局(17)に対する無線リンクを制御する基地局サブシステム(22)、移動体通信交換局(11)を含むネットワーク・サブシステム(23)、ホーム・ロケーション・レジスタ(13.1)およびビジター・ロケーション・レジスタ(13.2)を含む移動通信ネットワーク(20)であって、各移動局は移動機装置(21)と加入者識別モジュール(25)を含む移動通信ネットワークにおいて、
位置決め手段(13.1、13.2、11、18、22)と、前記第1の移動局を基準として前記位置データを処理し、前記第1の移動局に前記第2の移動局の位置情報を提供する制御装置(27)とから受信された、前記アクティブになった移動局に関する位置データを格納するデータ格納装置(16)を、更に含むことを特徴とする前記ネットワーク。
【請求項21】
請求項20記載のネットワークであって、前記データ格納装置(16)は、前記ネットワーク・サブシステム(23)に配置されることを特徴とする前記ネットワーク。
【請求項22】
請求項20または請求項21のいずれかに記載のネットワークであって、前記制御装置(27)は、前記ネットワーク・サブシステム(23)に配置されることを特徴とする前記ネットワーク。
【請求項23】
請求項20から請求項22のいずれかに記載のネットワークであって、前記データベース(16)は、前記ホーム・ロケーション・レジスタ(13.1)またはビジター・ロケーション・レジスタ(13.2)に統合されることを特徴とする前記ネットワーク。
【請求項24】
請求項20から請求項23のいずれかに記載のネットワークであって、前記制御装置(27)は、前記移動体通信交換局(11)に統合されることを特徴とする前記ネットワーク。
【請求項25】
請求項20から請求項24のいずれかに記載のネットワークであって、移動局の前記位置は、接続中の基地局を位置決めすること、および/または信号強度を測定すること、および/または時間の進みを測定すること、および/または三角測量を介して決定されることを特徴とする前記ネットワーク。
【請求項26】
請求項20から請求項25のいずれかに記載のネットワークであって、移動局の前記位置は、外部の位置決め装置(18)、全地球測位システム(GPS)またはGLONASS(地球軌道衛星航法システム)を使用して決定されることを特徴とする前記ネットワーク。
【請求項27】
請求項20から請求項26のいずれかに記載のネットワークであって、前記ネットワークは、他のネットワークにローミングする手段を含むことを特徴とする前記ネットワーク。
【請求項28】
第1の移動局(17)、第2の移動局、基地局装置(12、前記基地局装置を制御する制御手段(11)および前記第1と第2の移動局を位置決めする手段(13.1、13.2、11、18、22)を含む移動通信ネットワークにおいて拡張された情報を提供する方法であって、前記第1の移動局は、捜す側の移動局であり、前記第2の移動局は捜される側の移動局である方法において、
− 前記第1と第2の移動局の位置を受信するステップと、
− 前記第1と第2の移動局の位置を処理するステップと、
− 前記第1の移動局の位置を基準とした、前記第1と第2の移動局の位置を、前記第2の移動局の位置を前記第1の移動局に表示するためにつくられた形式に構成するステップと、
を含むことを特徴とする前記方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−24236(P2011−24236A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186590(P2010−186590)
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【分割の表示】特願2000−601879(P2000−601879)の分割
【原出願日】平成12年2月24日(2000.2.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】