説明

積層半導体チップ、半導体装置およびこれらの製造方法

【課題】積層半導体チップ、半導体装置およびこれらの製造方法を提供する。
【解決手段】積層半導体チップは、第1チップと、第1チップ上に積層された第2チップと、第1チップの上部面と第2チップの下部面との間に形成された導電性バンプと、第1チップと第2チップとの間に介在し、導電性バンプを封止し、第2チップの側壁に沿って形成され、第2チップの上部面に隣接して形成された上部面を有するアンダーフィル物質と、第1チップの上部面上のアンダーフィル物質の外側面上に配置され、第2チップとアンダーフィル物質を含む断面において、アンダーフィル物質によって第2チップの側壁から離隔され、第2チップの側壁と接しないモールディング材と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層半導体チップ、半導体装置およびこれらの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の電子産業においては、軽量化、小型化、高速化、多機能化、および高性能化した製品を、より安価で製造しようとする傾向にある。この目標を達成するために、マルチチップ積層パッケージ(multi−chip stacked package)技術またはシステムインパッケージ(System in package)技術が使用される。多くの場合、マルチチップ積層パッケージ技術またはシステムインパッケージ技術は、基板貫通ビア(Through via)を使用する。
【0003】
マルチチップ積層パッケージまたはシステムインパッケージは、複数個の単位半導体素子の機能を、単一の半導体パッケージで達成できる。マルチチップ積層パッケージまたはシステムインパッケージは、通常の単一チップパッケージに比べ、多少厚いが、平面的には単一チップパッケージとサイズがほぼ同一である。したがって、マルチチップ積層パッケージまたはシステムインパッケージは、携帯電話機、ノートブックコンピュータ、メモリカード、携帯用ビデオカメラなどのような高機能で、かつ小型または移動性が要求される製品に主に使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7262077号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、熱を効率的に放出し、かつ熱膨張による半導体装置の信頼度が低下することを防止できる積層半導体チップ、半導体装置およびその製造方法を提供することである。
【0006】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、また言及されていない他の技術的課題は、次の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を達成するための本発明の積層半導体チップの一実施形態は、第1チップと、前記第1チップ上に積層された第2チップと、前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間に形成された導電性バンプと、前記第1チップと前記第2チップとの間に介在し、前記導電性バンプを封止し(encapsulating)、前記第2チップの側壁に沿って形成され、前記第2チップの上部面と連続的な略平面となるように形成され、前記第2チップの前記上部面に隣接して形成された上部面を有するアンダーフィル物質と(homogeneous integral underfill material)、前記第1チップの前記上部面上の前記アンダーフィル物質の外側面上に配置され、前記第2チップと前記アンダーフィル物質を含む断面において、前記アンダーフィル物質によって前記第2チップの側壁から離隔され、前記第2チップの側壁と接しないモールディング材と、を含む。
【0008】
前記技術的課題を達成するための本発明の積層半導体チップの他の実施形態は、第1チップと、前記第1チップ上の第2チップと、前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間に形成された導電性バンプと、前記第1チップと前記第2チップとの間に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第2チップの側壁に沿って前記第2チップの上部面に形成されるアンダーフィル物質と、を有し、前記第1チップの厚さは50μm以上であり、前記第2チップの厚さは50μm以下であることを含む。
【0009】
前記技術的課題を達成するための本発明の半導体パッケージ装置の製造方法の実施形態は、基板を提供し、前記基板上に積層チップを実装し、前記積層チップは、第1チップと前記第1チップ上の第2チップと、前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間で形成される導電性バンプと、前記第1チップと前記第2チップとの間に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第2チップの側壁に沿って前記第2チップの上面に形成されたアンダーフィル物質と、を有し、前記積層チップの熱膨張係数は6ppm/K以下であることを含む。
【0010】
前記技術的課題を達成するための本発明の半導体パッケージ装置の製造方法の実施形態は、基板を提供し、前記基板上に積層チップを実装し、前記積層チップは、第1チップと、前記第1チップ上の第2チップと、前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間で形成される導電性バンプと、前記第1チップと前記第2チップとの間に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第2チップの側壁に沿って前記第2チップの上部面に形成されたアンダーフィル物質と、前記第1チップの上部面上の前記アンダーフィル物質の外側面上のモールディング材と、を有し、前記アンダーフィル物質の容積に対する前記モールディング材の容積の比率は互いに同一であるかまたは2より小さいことを含む。
【0011】
前記技術的課題を達成するための本発明の半導体装置の製造方法の一実施形態は、フェイスダウン構造(face down configuration)で、基板内に形成された第1導電性ビアと接続されたチップパッドを含む複数の第1半導体チップを、基板の上部面の互いに異なる位置に実装し、前記複数の第1半導体チップ周囲にモールディング物質を形成し、前記複数の第1半導体チップが前記基板に実装された状態で前記複数の第1半導体チップの背面をエッチングし、前記複数の第1半導体チップの背面をエッチングした後に前記基板を単数化し(singulating)、基板の一部と第1半導体チップの複数の第1組合せを形成することを含む。
【0012】
前記技術的課題を達成するための本発明の積層半導体チップの他の実施形態は、第1チップと、前記第1チップ上の第2チップと、前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間で形成される導電性バンプと、前記第1チップと前記第2チップとの間に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第1チップの上部面から前記第2チップの側壁に沿って前記第2チップの上部面に形成されたアンダーフィル物質と、を有し、前記第1チップ、前記第2チップ、および前記アンダーフィル物質を含む断面において、前記アンダーフィル物質は、前記第2チップの第1側壁の第1位置から前記第1チップの上部面での前記アンダーフィル物質の角部の第2位置までの第1距離だけ前記第1チップの上部面に沿って形成され、前記アンダーフィル物質を前記第1側壁から前記モールディング物質の上部面の角部までの第2距離だけ前記第2チップの上部面に沿って形成される上部面を含み、前記第1距離に対する前記第2距離の比率が0.5以下であることを含む。
【0013】
前記技術的課題を達成するための本発明の半導体装置の製造方法の他の実施形態は、第1集積回路を含むウェハの第1ダイ領域上に少なくとも一つの第1半導体チップを実装し、第2集積回路を含む前記ウェハの第2ダイ領域上に少なくとも一つの第2半導体チップを実装し、前記第1半導体チップおよび第2半導体チップ下部と、前記第1半導体チップおよび第2半導体チップの側面(side)に沿って上部にアンダーフィル物質を形成し、前記アンダーフィル物質の周囲にモールディング材を形成し、前記モールディング材および前記アンダーフィル物質をエッチングし、前記第1半導体チップおよび第2半導体チップの背面を露出させることを含む。
【0014】
前記技術的課題を達成するための本発明の積層半導体チップの他の実施形態は、第1チップと、前記第1チップ上に積層された第2チップと、前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間に形成された導電性バンプと、前記第1チップと前記第2チップ上に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第2チップの側壁に沿って形成され、前記第2チップの側壁で前記第2チップの上部面に配置された最大高さ粗さが5μm以内である最上部面を有するアンダーフィル物質と、前記第1チップの上部面上の前記アンダーフィル物質の外側面上に配置され、前記アンダーフィル物質によって前記第2チップの側壁から離隔されたモールディング材と、を含む。
【0015】
その他の実施形態の具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態による半導体装置の平面図である。
【図2】図1に示すI−I’線に沿って切断した断面図である。
【図3】図2に示すAの拡大図である。
【図4】図3に示す変形例を説明するための図である。
【図5A】図2に示すBの変形例を説明するための拡大図である。
【図5B】図2に示すBの変形例を説明するための拡大図である。
【図6A】図2に示すBの変形例を説明するための拡大図である。
【図6B】図2に示すBの変形例を説明するための拡大図である。
【図7】印刷回路基板上に半導体チップが配置される場合を説明するための図である。
【図8】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図12】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図13】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図14】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図15】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図16】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図17】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図18】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図19】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。
【図20】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図21】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図22】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図23】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図24】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図25】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図26】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図27】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図28】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図29】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図30】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図31】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図32】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図33】本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図34】本発明の他の実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【図35】本発明の他の実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【図36】本発明の一実施形態による半導体装置が適用されるメモリカードを示す概略図である。
【図37】本発明の一実施形態による半導体装置が適用される電子システムを示すブロック図である。
【図38】図37に示す電子システムが携帯電話に適用される例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の利点、特徴、およびそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述される実施形態を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現されうる。本実施形態は、単に本発明の開示が完全になるように、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が発明を実施できる程度に本発明を開示するものであり、本発明は、特許請求の範囲によってのみ定義される。図面において表示された構成要素のサイズおよび相対的なサイズは、説明を明瞭にするために誇張される場合がある。
【0018】
明細書全体にかけて同一の参照符号は同一構成要素を指し、「および/または」は言及されたアイテムの各々および一つ以上のすべての組合せを含む。
【0019】
本明細書で使用された用語は、実施形態を説明するためであり、本発明を制限するものではない。本明細書において単数形は、文言で特別に言及しない限り、複数形をも含む。明細書で使用される「含む(comprises)」または「で作られている(made of)」は、言及した構成要素、段階、動作または素子に対する、一つ以上の他の構成要素、段階、動作または素子の存在または追加を排除しない。
【0020】
第1、第2等が、多様な素子、構成要素を説明するために使用される。しかしながら、これら素子、構成要素および/またはセクションは、これらの用語によって制限されないことはもちろんである。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であり得ることはもちろんである。
【0021】
本明細書で記述する実施形態は、本発明の理想的な概略図である平面図および断面図を参照して説明する。したがって、製造技術または許容誤差などによって例示する図の形態が変形されてもよい。したがって、本発明の実施形態は、図示する特定形態に制限されるものではなく、製造工程により生成される形態の変化も含むものである。したがって、図面で例示する領域は概略的な属性を有し、図面で例示する領域の模様は素子の領域の特定形態を例示するためのものであり、発明の範囲を制限するものではない。
【0022】
他に定義されなければ、本明細書で使用されるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通に理解され得る意味において使用される。
【0023】
以下、図1〜図7を参照して、本発明の一実施形態による半導体装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態による半導体装置の平面図である。図2は、図1に示すI−I’線に沿って切断した断面図である。図3は、図2に示すAの拡大図である。図4は、図3に示す変形例を説明するための図である。図5A、図5B、図6A、および図6Bは、図2に示すBの変形例を説明するための拡大図である。図7は、印刷回路基板上に半導体チップが配置される場合を説明するための図である。
【0024】
図1〜図3を参照すると、本実施形態に係る半導体装置300は、第1チップ10、第1チップ10上に積層される第2チップ20、第1チップ10と第2チップ20との間および第2チップ20の側壁を覆うアンダーフィル(underfill)部28、およびアンダーフィル部28によって第2チップ20から離隔されているモールディング(molding)部29を含む。
【0025】
本実施形態において、チップ(10、20)は、集積回路(IC)を含む半導体基板であるものとする。しかし、「チップ(chip)」は、必ずしも半導体チップである必要はなく、ICを含む必要もない。チップが半導体物質からなるかまたはICを含むかに関係なく、チップは、ウェハから分離された物質(物体)であり、半導体装置、例えば半導体装置300内で一つの層(layer)として構成される。他の実施形態では、例えば、第1チップ10のようなチップは、半導体物質から形成される。しかし、さらに他の実施形態では、第1チップ10のようなチップは、ガラス物質または他の非導電性物質から形成されてもよい。
【0026】
以下の説明で、チップ(10、20)は、ウェハから切断された半導体基板を意味する。しかし、前述したように、これらは一つ以上のチップまたは、他の物質から形成されてもよく、ICを含んでも、含まなくてもよい。本実施形態では、第1チップ10は第1半導体基板11を含み、当該第1半導体基板11には、当該第1半導体基板11を貫く貫通ビア12が形成される。
【0027】
第1半導体基板11は、例えば、シリコン基板、SOI(Silicon On Insulator)基板、シリコンゲルマニウム基板などを含んでもよいが、これに限定されない。第1半導体基板11は、第1面11aおよび第1面11aと対向する第2面11bを含む。本実施形態では、第1面11aは、集積回路111が配置される活性面(active surface)であり、第2面11bは第1面11aと対向する背面(back side)である。または、第1面11aを上部面(upper surface)とすることもできるし、第2面11bを下部面(lower surface)とすることもできる。第2面11bには、他の集積回路が形成されなくてもよく、必要に応じて再配線(Re−Distribution Layer:RDL)を形成してもよい。
【0028】
集積回路111は、メモリ回路またはロジック回路を含んでもよい。集積回路111は、例えば、一つ以上のトランジスタ、相互接続配線、またはトランジスタと相互接続配線との組合せである。具体的には、集積回路111は、例えば、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、不揮発性メモリ(Nonvolatile memory)、メモリ制御回路、アプリケーションプロセッサ(Application processor)回路、パワーサプライ(Power supplier)回路、モデムまたはRF(Radio Frequency)回路、中央処理装置(CPU)、配線パターンを含むインターポーザ(Interposer)のうち少なくとも一つである。
【0029】
集積回路111は、内部配線パターン112のような導電性物質パターンを介して、チップパッド15、貫通ビア12などと接続することができる。内部配線パターン112とは、例えば、コンタクトビア113および配線パターン114である。貫通ビア12は、それぞれの導電性パッド25を介して、それぞれの導電部材26に接続することができる。
【0030】
本実施形態では、集積回路111および内部配線パターン112は、層間絶縁膜17により覆われる。層間絶縁膜17は、絶縁物質を含む単一膜または複数の絶縁膜を含んでもよい。層間絶縁膜17上に、チップパッド15を露出する不動態皮膜18を配置してもよい。
【0031】
貫通ビア12は、第1半導体基板11を貫くビアホール116の壁面に形成されるビア絶縁膜13と、ビア絶縁膜13上に配置されるビア電極14とを含む。ビア電極14は、ビア絶縁膜上において、ビアホール116を満たすように形成される。例えば、ビア絶縁膜13はシリコン酸化物であり、ビア電極14は銅であるが、これに限定されない。図示しないが、ビア絶縁膜13とビア電極14との間にバリア膜(barrier layer)が介在してもよい。当該バリア膜は、ビア電極14に含まれる導電性物質が第1半導体基板11に拡散することを防ぐ。ビア電極14をメッキ方式で形成する場合、バリア膜とビア電極14との間にシード層(seed layer)(図示せず)が介在してもよい。
【0032】
第1半導体基板11の第2面11bには、貫通ビア12を露出する背面絶縁膜19が配置される。背面絶縁膜19は、貫通ビア12の形成過程で、第1半導体基板11が導電性物質により汚染されることを防止する。背面絶縁膜19は、複数の絶縁膜から形成してもよい。例えば、背面絶縁膜19は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、およびシリコン酸窒化膜のうち少なくとも一つを含む。
【0033】
図4を参照すると、第2面11b上には、ビア電極14と電気的に接続する再配線115が形成される。この場合、第2半導体チップ20の第2導電部材26は、再配線115上に配置してもよい。
【0034】
チップパッド15上には、第1導電部材16が形成される。第1導電部材16は、例えば、導電性バンプ(conductive bump)、導電性スペーサ(conductive spacer)、ソルダボール(solder ball)、ピングリッドアレイ(Pin Grid Array:PGA)およびこれらの組合せからなる一群から選択された一つを含む。
【0035】
アンダーフィル部28は、第2導電部材26または第2半導体チップ20を外部の湿気などから保護し、第2半導体チップ20を第1半導体チップ10に固定させる役割を果たす。本実施形態では、アンダーフィル部28は、第1半導体チップ10と第2半導体チップ20との間および第2半導体チップ20の側壁30を覆う。アンダーフィル部28は、第2半導体チップ20の側壁30全体を覆ってもよい。アンダーフィル部28は、アンダーフィル物質(homogeneous integral underfill material)、例えば、単一反復構造(single continuous structure)で形成されたエポキシ樹脂またはシリカおよび樹脂調合物から構成されてもよい。または、アンダーフィル物質は、エポキシ樹脂および金属酸化物(例えば、Al)を含んでもよい。また、アンダーフィル物質はシリカおよび樹脂の組合せ、およびAlを含んでもよい。本実施形態では、アンダーフィル物質は、第1チップ10と第2チップ20との間に配置し、導電部材26を封止し、第2チップ20の側壁に沿って延長される。または、アンダーフィル物質は、第2チップ20の全体側壁に沿って形成されてもよい。アンダーフィル物質は、第2チップ20の第1側上において、第2チップ20の上部面21aと連続的な略平面となるように形成されてもよい。この時、第2チップ20の上部面に隣接して位置するアンダーフィル物質上の面を、第1上部面28aとする。また、アンダーフィル物質は、前記第1側に対向する第2チップ20の第2側上において、第2チップ20の上部面21aと連続的な略平面となるように形成され、第2チップ20の上部面に隣接して位置するアンダーフィル物質上の面を、第2上部面28bとする。本実施形態では、第1上部面28aは、第2上部面28bより広い面積を有する。また、アンダーフィル部28は、第2半導体チップ20の側壁30とモールディング部29との間に形成され、アンダーフィル部28により、モールディング部29は第2半導体チップ20から離隔される。
【0036】
モールディング物質は、第1チップの上部表面11b上のアンダーフィル物質の外側表面上に形成される。したがって、モールディング物質が第2チップの側壁と接しないように、モールディング部をアンダーフィル物質によって第2チップ20の側壁から分離できる。また、図示しないが、モールディング物質は、第2チップ20の上部表面の位置まで形成され、第2チップの上部表面の少なくとも一部分と接触する。このようなモールディング物質の部分は、例えば、約5μm以下で薄く形成される。
【0037】
このように、本実施形態では、モールディング部29は、アンダーフィル物質28の外側表面に沿って形成される。しかし、アンダーフィル物質28は、第1チップ10の上部面11bで水平にすべての方向に形成され、モールディング部29の第1チップ10の上部面11bと接する部分が無いようにしてもよい。アンダーフィル物質およびモールディング物質の量は、多様に変更することができる。例えば、アンダーフィル物質の容積に対するモールディング物質の容積の比率は、所定の量であり得る(例えば、2以下、1以下、2以上、または1以上、など)。さらに、モールディング物質は、半導体装置300に使用しなくてもよい。
【0038】
本実施形態では、第2半導体チップ20の第2半導体基板21は、アンダーフィル部28と接するが、モールディング部29とは接触しない。ここで、第2半導体基板21、アンダーフィル部28、およびモールディング部29の熱膨張係数(CTE、Coefficient of Thermal Expansion)は、第2半導体基板21、アンダーフィル部28、およびモールディング部29の順に増加するように配置される。また、アンダーフィル部28およびモールディング部29のモジュラス(modulus)は、第2半導体基板21のモジュラスより小さい。後述するように、このような構成によって、半導体基板や配線の発熱に起因した、半導体基板またはその周辺における反り現象等の構造上の歪みによる半導体装置300への悪影響を回避することができる。
【0039】
例えば、第2半導体基板21としてシリコン基板を利用する場合、シリコン基板の熱膨張係数は約3.2ppm/Kであり、モジュラスは30GPa以上であり得る。このとき、アンダーフィル部28は熱膨張係数が約10〜20ppm/Kであり、モジュラスが5−10GPaであるエポキシ樹脂で形成されてもよく、モールディング部29は熱膨張係数が約30〜100ppm/Kであり、モジュラスが20GPaであるエポキシモールディングコンパウンド(EMC、Epoxy Molding Compound)である。このように、第2半導体基板21の熱膨張係数とモールディング部29の熱膨張係数との間の熱膨張係数比が0.03〜0.11程度と低いことに比べ、第2半導体基板21の熱膨張係数とアンダーフィル部28の熱膨張係数との間の熱膨張係数比は、0.16〜0.32である。さらに、前述した多様な構成要素の熱膨張係数の結果により、本実施形態に係る半導体基板300の全体の熱膨張係数は、所定の近似値(例えば、6ppm/K、4ppm/Kなど)より小さくすることができる。
【0040】
アンダーフィル部28とモールディング部29は、2種以上のシリコンハイブリッド(silicon hybrid)物質で構成されてもよいが、アンダーフィル部28を構成するシリコンハイブリッド物質の熱膨張係数がモールディング部29を構成するシリコンハイブリッド物質の熱膨張係数より小さい条件を満たすように構成することができる。
【0041】
図2および図7を参照して、第2半導体チップ20が第1半導体基板11上に配置される場合と、第2半導体チップ20が印刷回路基板400上に配置される場合を比較する。
【0042】
先に、図7を参照して、印刷回路基板400上に第2半導体チップ20を積層する場合について説明する。印刷回路基板400の熱膨張係数は約10〜20ppm/Kであり、モジュラスは数GPaであるとする。また、アンダーフィル部401の熱膨張係数は約10〜20ppm/Kであり、モジュラスは5〜10GPaであるとする。
【0043】
半導体装置で反り(warpage)現象は、ストレス程度から分かり、ストレスは熱膨張係数の差、モジュラス、および厚さ変形量の積により計算することができる。第2半導体チップ20の下部が印刷回路基板400である場合には、印刷回路基板400とアンダーフィル部401の熱膨張係数の差が小さく、アンダーフィル部401のモジュラスも第2半導体基板21のモジュラスより小さいため、モールディング部402の熱膨張係数およびモジュラスが反り現象に及ぼす影響は小さいだけでなく、影響が及ばない場合もある。
【0044】
これとは異なり、図2のように第2半導体チップ20を、第1半導体基板11を含む第1半導体チップ10上に積層する場合、第1半導体基板11の熱膨張係数は約3.2ppm/Kであるが、これはアンダーフィル部28の熱膨張係数約10〜20ppm/Kと大きな差異がある。また、第1半導体基板11のモジュラスは30GPa以上と非常に大きいため、反り現象が生じる可能性がある。したがって、本実施形態では、第1半導体基板11の上部に形成される第2半導体基板21、アンダーフィル部28、およびモールディング部29の熱膨張係数が、第2半導体基板21、アンダーフィル部28、およびモールディング部29の順に増加するように配置する。すなわち、第2半導体基板21は任意の熱膨張係数を有してもよいが、アンダーフィル部28はこれより高い熱膨張係数を有し、モールディング部29はアンダーフィル部28よりさらに高い熱膨張係数を有する。例えば、積層されたチップの熱膨張係数は、モールディング部29の熱膨張係数に比べ、相対的に小さくでき、例えば、約6ppm/Kである。さらに、アンダーフィル部28およびモールディング部29のモジュラス(modulus)は、第2半導体基板21のモジュラスより小さくなるようにアンダーフィル部28およびモールディング部29の材料を選択する。これによって、半導体装置300の反り現象を防止または減少させることができる。
【0045】
また、貫通ビア12を含む第1半導体チップ10上に第2半導体チップ20を積層すると、第2半導体チップ20が導電部材26を介して第1半導体チップ10と接続される。この時、第1半導体チップ10と第2半導体チップ20との間の接続面から、熱が生じる。その結果、熱発生時に第2半導体基板21、アンダーフィル部28、およびモールディング部29は各々膨張するが、このとき、熱膨張係数の差が大きい素材が互いに接しているとその界面では剥離が生じ易い。
【0046】
したがって、本実施形態では、第2半導体基板21とモールディング部29との間に、第2半導体基板21の熱膨張係数より大きく、モールディング部29の熱膨張係数より小さい熱膨張係数を有するアンダーフィル部28を配置する。同時に、アンダーフィル部28を第2半導体チップ20の下部および側壁30と接するように形成する。これによって、モールディング部29と第2半導体チップ20との間の熱膨張係数の差により、これらの界面において剥離が発生する危険性を減少させることができる。また、モールディング部29とアンダーフィル部28とが接触により接着面を確保することも有効である。
【0047】
図2に示す本実施形態で、第2半導体基板21の上部面21aは、アンダーフィル部28およびモールディング部29の上面部同様、露出される。すなわち、第2半導体基板21の上部面21a、アンダーフィル部28の上部面(28a、28b)およびモールディング部29の上部面29aは略同一平面(coplanar)である。換言すると、第2半導体基板21の上部面21a、アンダーフィル部28の上部面(28a、28b)およびモールディング部29の上部面29aは、それらの間に段差がないか、または高さの大きな変化がないため、同一平面として形成される。このような平面構造は、例えば、グラインディング(grinding)工程により、共に平坦化することができる。
【0048】
本実施形態では、図2に示すように、第2半導体基板21の上部面21a、アンダーフィル部28の上部面(28a、28b)、およびモールディング部29の上部面29aは、実質的に平面であり、同一高さであってもよい。または、図5Aおよび図5Bに示すように、アンダーフィル部28の上部面(28aおよび/または28b)は曲面形状であってもよい。図5Aに示すようにアンダーフィル部28の上部面(28aおよび/または28b)は、凹状であるか、または図5Bに示すように凸状である。このような構成とするために、アンダーフィル部28をラッピング(lapping)する工程が使用されてもよい。この工程によって、ラッピングされたアンダーフィル部28の上部面(28aおよび/または28b)は、曲面形状を有することができる。また、曲率はモールディング物質の上部面全体、アンダーフィル物質の上部面全体、および第2チップの上部面全体の各々に形成してもよい。上部面(21a、28a、28b、29a)の最大高さ粗さ(Rz)は、例えば、5μm以内である。
【0049】
図6Aおよび図6Bを参照すると、アンダーフィル部28の上部面(28aまたは28b)とモールディング部29の上部面29aとの間に、段差(a)がある場合がある。これは、互いに異なる材料で形成されるアンダーフィル部28と、モールディング部29を共にラッピングすると、アンダーフィル部28とモールディング部29とのエッチング率の差により、アンダーフィル部28の上部面28aとモールディング部29の上部面29aとの間に段差(a)が生じるからである。アンダーフィル部28の上部面28aとモールディング部29の上部面29aとは、同一曲面形状であってもよい。上部面28bは、上部面28aと類似の段差や曲面を有してもよい。
【0050】
本実施形態では、第2半導体チップ20の側壁30から水平方向(X)のアンダーフィル部28の上部面28aの長さ(例えば、d3)は、第2半導体チップ20の側壁30から水平方向(X)に第1半導体チップ10の上部面11bでのアンダーフィル部28の下部面の長さ(例えば、d2)より短くてもよい。d3およびd2(または上部面28bに対応するd1およびd4)の距離は互いに任意の最大比率(maximum ratio)を有し、例えば、d3およびd2の距離の最大値は0.3である。すなわち、半導体装置300を垂直に切断した断面において、アンダーフィル物質は、第1チップ10の上部面11bに沿って第1距離d2(またはd4)伸延する。ここで、第1距離d2は、第2チップ20の第1側壁30の真下の第1位置から、第2チップ20下部に位置しない第1チップ10の上部面11bのアンダーフィル物質の縁の第2位置(例えば、アンダーフィル部28とモールディング部29と接する地点)までである。アンダーフィル物質は、第1(または第2)側壁30から第2距離d3(またはd1)だけ伸延する上部面(28aまたは28b)を含んでもよい。本実施形態では、全体パッケージを硬化するのに充分なモールディング物質を維持している間に発生する反り現象を最小化するため、第1距離(d2)に対する第2距離(d3)の比率は0.5またはそれ以下であり、第1距離(d4)に対する第2距離(d1)の比率は0.3またはそれ以下である。
【0051】
本実施形態では、第2半導体チップ20の側壁30から水平方向(X)のアンダーフィル部28の上部面28bの長さ(d1)は、少なくとも5μmである。換言すると、第2半導体チップ20の側壁30からモールディング部29とアンダーフィル部とが接する地点まで、水平方向(X)に伸延するアンダーフィル部28の上部面28bの最小長さ(d1)は、5μmである。ただし、長さd1は100μm以上である。このように、d1が5μm以上であるとき、半導体装置300の反り現象と、第2半導体基板21、アンダーフィル部28およびモールディング部29の間の界面から剥離する危険性とを最小化することができる。また、アンダーフィル部28を構成する物質のうち、レジン剛性確保のために含まれるレジン充填物のサイズが数μmであり、アンダーフィル物質の厚さが5μm未満である場合、レジン充填物が含まれ難くなることもある。
【0052】
アンダーフィル部28は、第2半導体チップ20の一側に液状のアンダーフィル材料を含むディスペンサ(dispenser)を配置し、ディスペンサから液状のアンダーフィル材料を第2半導体チップ20と第1半導体チップ10との間に注入して形成してもよい。本実施形態では、ディスペンサが配置された一側に形成されたアンダーフィル部28の一定領域で、第2半導体チップ20の側壁30から水平方向(X)に伸延するアンダーフィル部28の上部面28aの長さ(d3)は、アンダーフィル部28の上部面の残りの領域より長くてもよい。すなわち、d1は、d3と互いに異なってもよい。
【0053】
アンダーフィル部28の側壁は、第2半導体基板21の上部面21aから下部面に行くほど、第2半導体基板21の側壁30から水平方向(X)への厚さが厚くなるテーパー形状を有してもよい。
【0054】
第1半導体チップ10とアンダーフィル部28が接する面において、第2半導体チップ20の側壁30から水平方向(X)に伸延するアンダーフィル部28の長さ(d2、d4)は、例えば500〜700μmである。第2半導体チップ20の側壁に隣接する他の領域より厚く形成されたアンダーフィル部28の一定領域において、第1半導体チップ10とアンダーフィル部28が接する面での第2半導体チップ20の側壁30から水平方向(X)に伸延するアンダーフィル部28の長さ(d2)も、700μm以下である。本実施形態では、アンダーフィル部28の一定領域において、d2は、アンダーフィル部28の他の領域において、第1半導体チップ10とアンダーフィル部28が接する面での第2半導体チップ20の側壁30から水平方向(X)に伸延するアンダーフィル部28の長さ(d4)より大きくてもよい。
【0055】
d2が700μm以下であるとき、モールディング部29と第1半導体チップ10との接着面積を最も確保することができる。アンダーフィル部28の長さ(d2)が700μmを超過する場合、第1半導体チップ10に印加される機械的ストレス(mechanical stress)が急激に増加し、第1半導体チップ10に反り現象を誘発する。これはチップクラック(crack)となり、上下部チップのジョイント不良を発生させるため、アンダーフィル部28の長さ(d2)は700μm以下にする必要がある。
【0056】
本実施形態において、図示していないが、第2半導体チップ20は貫通ビアを含んでもよく、また含まなくてもよい。
【0057】
図8を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図8は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図6と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0058】
図8を参照すると、半導体装置301は第2半導体基板21の上部面21aに接着特性を有しながら上部面21aに接して形成された熱伝達物質(TIM:Thermal Interface Material)33および熱伝達物質33に接して形成されたヒートシンク(heat sink)35をさらに含んでもよい。ヒートシンク35は、熱導電率が高い物質を含んでもよい。例えば、ヒートシンク35は金属板を含む。熱伝達物質33およびヒートシンク35は、アンダーフィル部28の上部面28aおよびモールディング部29の上部面29aにまで伸延して形成されてもよい。熱伝達物質33は例えば、エポキシレジン(epoxy resin)に銀(Ag)のような金属、またはアルミナ(Al)のような金属酸化物系の粒子を含む硬化性接着物質(adhesive)およびダイヤモンド、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al)、酸化亜鉛(ZnO)、銀(Ag)などの粒子を含むペースト(paste)形態の熱グリース(thermal grease)を使用してもよい。
【0059】
第2半導体基板21の上部面21aが熱伝達物質33と接し、ヒートシンク35が熱伝達物質33と直接接することによって、熱放出効果を高めることができる。
【0060】
図9を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図9は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図8と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0061】
図9を参照すると、半導体装置302では、図2に示した半導体装置300が、パッケージ基板100に実装される。パッケージ基板100は、第1チップ10および第2チップ20と接続される回路パターン105を含んでもよい。第1チップ10および第2チップ20は、回路パターン105を介して半導体装置302の外部と電気的に接続できる。例えば、パッケージ基板100は、回路パターン105が形成された印刷回路ボード(PCB、Printed Circuit Board)、フィルム基板などである。パッケージ基板100は、第1導電部材16を接続するためのボンディングパッド101を含んでもよい。
【0062】
パッケージ基板100は、半導体装置302と外部を連結するための導電部材102をさらに含んでもよい。例えば、半導体装置302は導電部材102を介してセットボード(set board、図示せず)に実装され得る。他の例として、パッケージ基板100は、システムボードであり得る。第1チップおよび第2チップ(10、20)がウェハレベルパッケージ(WLP:Wafer Level Package)である場合、第1チップおよび第2チップ(10、20)は別途のパッケージ基板100なしでシステムボードに実装される。
【0063】
パッケージ基板100と第1チップ10との間に充填材103を介在させてもよい。充填材103は、第1チップ10をパッケージ基板100に固定させる役割を果たす。充填材103は、前述したように、アンダーフィル物質と同様のアンダーフィル(underfill)物質を含んでもよい。
【0064】
半導体装置302において、ヒートシンク36は、第2半導体基板21の上部面21aからパッケージ基板100の上部面まで伸延して形成され、パッケージ基板100の上部面と接することができる。本実施形態において、ヒートシンク36が熱伝達物質33を介在し、第2半導体基板21の上部面21aと連結されてパッケージ基板100の上部面とも直接接することによって熱放出効果をさらに高めることができる。
【0065】
図10を参照して、本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図10は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図9と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0066】
図10を参照すると、半導体装置303でパッケージ基板100と第1チップ10との間に形成される充填材104が、第1チップ10の側壁および第2チップ20を囲むモールディング部29の少なくとも一部を囲むように形成されてもよい。パッケージ基板100の上部面からモールディング部29の上部面29aまでの高さをhとするとき、パッケージ基板100の上部面からの充填材104の上部面までの高さは0.7h以上であり得る。充填材104の高さが0.7hより小さい場合、充填材104が第2チップ20の側面まで到達できず、第2チップ20を支持する役割を十分に果たすことができない場合もある。また、充填材104が第2チップ20の下段の一部まで到達しても充填材104の上部の厚さは数μmだけで十分に厚くない場合もある。したがって、本実施形態では、充填材104が第2チップ20の支持台の役割を十分に果たすためには、第2チップ20の第2導電部材26より高い高さである0.7h以上で形成されることが好ましい。
【0067】
図11を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図11は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図10と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0068】
図11を参照すると、半導体装置304では図2に示した半導体装置300がパッケージ基板100に実装され、図2に示す半導体装置300をモールディングするパッケージモールディング部220をさらに含む。モールディング部220は、図2に示す半導体装置300の第1チップ10の側壁だけでなくモールディング部29を囲むことにより接することができる。さらに、モールディング部220は充填材103を囲むことにより接することができる。
【0069】
図12を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図12は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図11と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0070】
図12を参照すると、半導体装置305は、積層型半導体パッケージを含む。半導体装置305、は下部パッケージ121および下部パッケージ121上に積層された上部パッケージ122を含む。下部パッケージ121としては、図9〜図11に示した半導体装置(302、303、304)のうちいずれか一つを利用することができる。図12に示す実施形態は、図10に示した半導体装置303を利用する。
【0071】
本実施形態において、上部パッケージ122は上部基板150および上部基板150上に実装された少なくとも一つの半導体チップ(151、152)を含んでもよい。上部基板150は、例えば印刷回路ボード、フィルム基板などである。第1上部半導体チップ151は接着剤161を介して上部基板150の一面上に実装され、第2上部半導体チップ152は接着剤162を介して第1上部半導体チップ151上に実装されてもよい。
【0072】
第1および第2上部半導体チップ(151、152)は、ワイヤー(175、176)を介して上部基板150の接続パッド170に電気的に接続することができる。または、チップ(151、152)は、貫通ビアによって電気的に接続することができる。上部基板150上に、上部半導体チップ(151、152)およびワイヤー(175、176)を覆う上部封止材180が形成されてもよい。本実施形態において、半導体装置305は、下部パッケージ121と上部パッケージ122を接合するためのジョイント部材210をさらに含んでもよい。ジョイント部材210は、下部パッケージ121のパッケージ基板100および上部パッケージ122の上部基板150を電気的にまたは構造的に接続させる。
【0073】
図13および図14を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図13および図14は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図12と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0074】
図13を参照すると、半導体装置306は、積層された複数のチップ(10、50、60)を含む。図13は3個の半導体チップが積層されていることを示すが、これは例示に過ぎず、追加の半導体チップを積層することができ、すべてのチップが半導体チップである必要はない。半導体装置306は、第1半導体チップ10、第1半導体チップ10上に積層される第2半導体チップ50、第2半導体チップ50上に積層される第3半導体チップ60、第1半導体チップ10ないし第3半導体チップ60の間および第2半導体チップないし第3半導体チップ(50、60)の側壁全体を覆うアンダーフィル部68およびアンダーフィル部68の側壁を覆うモールディング部69を含んでもよい。
【0075】
本発明による一実施形態で、第1半導体チップ10は、図2で説明した第1半導体チップ10と同一であるため詳細な説明は省略する。第2半導体チップ50は、第1半導体チップ10と同一の貫通ビア52を含んでもよい。一方、本実施形態において、最上部に位置する第3半導体チップ60は、貫通ビアを含まなくてもよい。また、第1半導体チップ10は、例えばロジックチップであり、モバイル(mobile)CPU等である。第2半導体チップないし第3半導体チップ(50、60)は、例えばメモリチップであり、DRAM、ワイド(wide)I/O DRAM、フラッシュ(flash)メモリ、またはPRAM等である。第2半導体チップないし第3半導体チップ(50、60)は、同一種類のチップである。しかし、また他の種類のチップまたは他の配列が適用されてもよい。
【0076】
アンダーフィル部68は、第1半導体チップないし第3半導体チップ(10、50、60)の間および第2半導体チップないし第3半導体チップ(50、60)の側壁を覆う。すなわち、アンダーフィル部68は、最上部の第3半導体チップ60の側壁まで伸延して形成され、第3半導体チップ60の側壁を覆う。アンダーフィル部68は、第2半導体チップないし第3半導体チップ(50、60)の側壁とモールディング部69との間に形成される。モールディング部69は、アンダーフィル部68により最上部の第3半導体チップ60から離隔される。本実施形態において、第2半導体チップないし第3半導体チップ(50、60)の側壁は、アンダーフィル部68と接する。具体的には、第2半導体チップないし第3半導体チップ(50、60)の半導体基板が、アンダーフィル部68と接し、モールディング部69とは接しない。
【0077】
積層された第1半導体チップないし第3半導体チップ(10、50、60)のうち、最上部に位置する第3半導体チップ60の半導体基板の上部面61aは、アンダーフィル部68およびモールディング部69から露出される。
【0078】
本実施形態において、第3半導体チップ60の側壁から水平方向(X)のアンダーフィル部68の厚さ(d1)は少なくとも5μm以上であり、第1半導体チップ10とアンダーフィル部68とが接する面での第2半導体チップ50の側壁から水平方向(X)のアンダーフィル部68の厚さ(d2)は、700μm以下である。
【0079】
半導体装置306のアンダーフィル部68は、第1サブアンダーフィル部66および第1サブアンダーフィル部66を覆う第2サブアンダーフィル部67を含んでもよい。第1サブアンダーフィル部66は、キャリア基板上で第2半導体チップないし第3半導体チップ(50、60)を積層するとき形成されたものであり、第2サブアンダーフィル部67は、第1半導体チップ10上に積層された第2半導体チップないし第3半導体チップ(50、60)を積層するとき形成されたものである。第1サブアンダーフィル部66および第2サブアンダーフィル部67は、第1サブアンダーフィル部66および第2サブアンダーフィル部67が互いに異なるステップで形成されたものであるが、同一のアンダーフィル物質から形成してもよい。しかし、第1サブアンダーフィル部66および第2サブアンダーフィル部67は、同一のアンダーフィル物質を形成しない場合、互いに異なる物質から形成してもよい。第1サブアンダーフィル部66は、第2半導体チップ50の下部面と第1半導体チップ10の上部面との間には形成されない。第3半導体チップ60の一側壁から水平方向(X)の第1サブアンダーフィル部66の厚さ(d5)は、第3半導体チップ60の残りの側壁から水平方向(X)に伸延する第1サブアンダーフィル部66の厚さ(d5)と互いに同一である。
【0080】
一方、図14を参照すると、本実施形態において、第2半導体チップおよび第3半導体チップ(50、60)の一側壁に形成された第2サブアンダーフィル部67の高さ(h2)は、第2半導体チップおよび第3半導体チップ(50、60)の他の一側壁に形成された第2サブアンダーフィル部67の高さ(h3)と異なってもよい。
【0081】
前述したように、第1サブアンダーフィル部66および第2サブアンダーフィル部67は同一物質であるか、互いに異なる物質であり得る。本実施形態において、第1サブアンダーフィル部66および第2サブアンダーフィル部67が互いに異なる物質である場合、第1サブアンダーフィル部66の熱膨張係数は、第2サブアンダーフィル部67の熱膨張係数より小さくてもよい。
【0082】
半導体装置306は、最上部の第3半導体チップ60の半導体基板の上部面61aに接する熱伝達物質33および熱伝達物質33に接するヒートシンク35をさらに含んでもよい。熱伝達物質33およびヒートシンク35はアンダーフィル部68の上部面68aおよびモールディング部69の上部面69aまで伸延して形成されてもよい。熱伝達物質33は、アンダーフィル部68の上部面68aとモールディング部69の上部面69aに接することができる。図14に示すように、本実施形態において、熱伝達物質33は半導体装置306の一側上に形成された第2サブアンダーフィル部67の上部面とは接しない。
【0083】
図15を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図15は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図14と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0084】
図15を参照すると、半導体装置307は積層された複数のチップ(10、50、70、80、90)を含む。図15では5個のチップが積層されていることを示し、本実施形態において、チップは半導体チップである。しかし、これは一例に過ぎず、半導体チップまたは非半導体チップ(non−semiconductor chip)が含まれてもよい。半導体装置307は第1半導体チップ10、第1半導体チップ10上に積層される第2半導体チップ50、第2半導体チップ50上に積層される第3半導体チップ70、第3半導体チップ70上に積層される第4半導体チップ80、第4半導体チップ80上に積層される第5半導体チップ90を含んでもよい。本実施形態において、第1半導体チップ10はロジックチップ(例えば、コントローラを含む)であり、第2半導体チップないし第4半導体チップ(50、70、80)はメモリチップである。半導体装置307は、第1半導体チップ10ないし第5半導体チップ90の間および第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁を覆うアンダーフィル部78およびアンダーフィル部78の側壁を覆うモールディング部79をさらに含んでもよい。本実施形態において、アンダーフィル部78は、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁全体を覆うアンダーフィル物質を含み、モールディング部79はアンダーフィル部78の側壁全体を覆う。
【0085】
本実施形態において、第1半導体チップ10は図2で説明された第1半導体チップ10と同一構造を有するため、詳細な説明は省略する。第2半導体チップないし第4半導体チップ(50、70、80)は、第1半導体チップ10と同一の貫通ビア(52、72、82)を含んでもよい。一方、本実施形態において、最上部に位置する第5半導体チップ90は、貫通ビアを含まなくてもよい。
【0086】
アンダーフィル部78は、第1半導体チップないし第5半導体チップ(10、50、70、80、90)の間および第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁を覆う。すなわち、アンダーフィル部78は、最上部の第5半導体チップ90の側壁まで伸延して形成され、第5半導体チップ90の側壁を覆う。アンダーフィル部78は、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁とモールディング部79の間に形成される。モールディング部79は、アンダーフィル部78により最上部の第5半導体チップ90から離隔される。第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁は、アンダーフィル部78と接する。具体的には、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の半導体基板が、アンダーフィル部78と接し、モールディング部79とは接しない。
【0087】
積層された第1半導体チップないし第5半導体チップ(10、50、70、80、90)のうち最上部に位置する第5半導体チップ90の半導体基板の上部面91aは、アンダーフィル部78およびモールディング部79から露出する。
【0088】
第5半導体チップ90の側壁から水平方向(X)に伸延するアンダーフィル部78の厚さ(d1)は、少なくとも5μm以上であり、第1半導体チップ10とアンダーフィル部78が接する面での第2半導体チップ50の側壁から水平方向(X)に伸延するアンダーフィル部78の厚さ(d2)は、700μm以下である。
【0089】
半導体装置307のアンダーフィル部78は、第1サブアンダーフィル部76および第1サブアンダーフィル部76を覆う第2サブアンダーフィル部77を含んでもよい。第1サブアンダーフィル部76は、キャリア基板上で、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)を積層するときに形成されたものであり、第2サブアンダーフィル部77は第1半導体チップ10上に積層された第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)を積層するときに形成されたものである。第1サブアンダーフィル部76および第2サブアンダーフィル部77は、同一物質かまたは互いに異なる物質である。第1サブアンダーフィル部76および第2サブアンダーフィル部77が同一物質である場合、これらは同質のアンダーフィル物質を形成する。第1サブアンダーフィル部76および第2サブアンダーフィル部77が互いに異なる物質である場合、第1サブアンダーフィル部76の熱膨張係数は、第2サブアンダーフィル部77の熱膨張係数より小さくすることが好ましい。
【0090】
半導体装置307は、最上部の第5半導体チップ90の半導体基板の上部面91aに接着特性を有して接して形成された熱伝達物質33、および熱伝達物質33に接して形成されたヒートシンク35をさらに含んでもよい。熱伝達物質33およびヒートシンク35は、アンダーフィル部78の上部面78aおよびモールディング部79の上部面79aにまで伸延して形成される。
【0091】
図16を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図16は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図15と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0092】
図16を参照すると、半導体装置307(図15)とは異なり、半導体装置308のアンダーフィル部88は、第1サブアンダーフィル部ないし第4サブアンダーフィル部(84、85、86、87)を含んでもよい。半導体装置308は、第1半導体チップ10上に第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)を順次に積層して形成したものであるが、第1サブアンダーフィル部84は、第1半導体チップ10上に第2半導体チップ50を積層するときに形成されたものである。第2サブアンダーフィル部85は、第2半導体チップ50上に第3半導体チップ70を積層するときに形成されたものである。第3サブアンダーフィル部86は、第3半導体チップ70上に第4半導体チップ80を積層するときに形成されたものであり、第4サブアンダーフィル部87は、第4半導体チップ80上に第5半導体チップ90を積層するときに形成されたものである。
【0093】
第1サブアンダーフィル部ないし第4サブアンダーフィル部(84、85、86、87)は、同一物質であるかまたは互いに異なる物質である。第1サブアンダーフィル部ないし第4サブアンダーフィル部(84、85、86、87)が同一物質である場合、これらは同質のアンダーフィル物質を形成する。第1サブアンダーフィル部ないし第4サブアンダーフィル部(84、85、86、87)が互いに異なる物質である場合、第1サブアンダーフィル部ないし第4サブアンダーフィル部(84、85、86、87)の熱膨張係数は、第1サブアンダーフィル部84から第4サブアンダーフィル部87に向かうほど順に大きくなる。
【0094】
図17を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図17は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図16と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0095】
図17を参照すると、半導体装置309のアンダーフィル部98は、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁を囲む。アンダーフィル部98は、単一のアンダーフィル物質からなる。第1半導体チップ10と第2半導体チップ50との間には充填材104が介在し、積層された第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)を第1半導体チップ10上に固定することができる。充填材は、アンダーフィル物質と同一物質でもよいし互いに異なる物質を含んでもよい。
【0096】
図18を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図18は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図17と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0097】
図18を参照すると、半導体装置310で、上部チップである第2半導体チップ20は、貫通ビア22を含む。熱伝達物質33が電気的導体特性を有する場合、第2半導体チップ20に形成された貫通ビア22に接地電圧またはパワー電圧を印加すると、半導体装置310のEMI(Electro−Magnetic Interference)特性を改善することができる。
【0098】
図19を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図19は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図1〜図18と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0099】
図19を参照すると、半導体装置311は、図2で説明した第2半導体チップ20、アンダーフィル部28およびモールディング部29が、半導体基板109を含むチップ10a上に形成されたものである。本実施形態において、チップ10aは、インターポーザ10aである。インターポーザ10aは基板109を含んでもよく、基板109は例えば、単一のウェハ、またはガラス基板から得られた半導体基板である。
【0100】
基板109は、チップ20が実装される互いに異なるダイ領域を含んでもよく、それぞれのダイ領域は集積回路を含んでもよい。また他の実施形態で、基板109は集積回路を含まない場合もある。
【0101】
インターポーザ10a上に二つの第2半導体チップ20が水平方向に互いに対応して実装される。例えば、二つの第2半導体チップ20が半導体ウェハ基板の上部面上に実装される。インターポーザ10aは受動素子(例えば、キャパシタ(capacitor)、インダクタ(inductor)、抵抗など)を含んでもよいし、含まなくてもよい。インターポーザ10aは、貫通ビア107を含んでもよく、配線パターン108を含んでもよい。インターポーザ10aは、ソルドボールのような導電性素子を介して電気的にまたは物理的に半導体チップ20と接続できる。またインターポーザ10aは、例えば半導体チップ20の貫通ビアを介して半導体チップ20と直接接続できる。半導体チップ20、アンダーフィル部28、およびモールディング部29は、二つの半導体チップ20がいずれも基板109上に配置され、チップが基板109上に実装されたまま、半導体チップ20の背面をエッチングする間、形成される。エッチング工程の後、基板109は、基板の一部と半導体チップの複数の組合せにより単数化(singulated)できる。
【0102】
前述した方法において、エッチング工程は、半導体チップ20を薄くする一つ以上の工程、例えば、化学的機械的研磨工程および/またはグラインディングで行われてもよい。さらに、基板を単数化した後、基板の一部と半導体チップの組合せを他のチップまたは半導体パッケージ基板上に実装し得る。
【0103】
図20〜図21および図2および図8を参照して本発明の一実施形態による半導体装置の製造方法について説明する。図20〜図21は、本発明の一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。図2と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0104】
図20を参照すると、第1半導体チップ10上に第2半導体チップ20をフリップチップ方式でボンディングする。続いて第2半導体チップ20の一側にディスペンサ150を配置して、ディスペンサ150から第1半導体チップ10と第2半導体チップ20との間に液状のアンダーフィル材151を注入する。
【0105】
図21を参照すると、アンダーフィル材151は、アンダーフィル材151が第2半導体チップ20の上部面21aの少なくとも一部を覆うように形成することができる。アンダーフィル材151を硬化した後に、モールディング材161を利用して第2半導体チップ20をモールディングしてもよい。モールディング材161は、第2半導体チップ20の上部面21a全体を覆うように形成してもよい。
【0106】
図21を参照すると、ラッピング工程を利用して第2半導体チップ20の上部面21a上に形成されたモールディング材161およびアンダーフィル材151をグラインディングし、第2半導体チップ20の第2半導体基板21の上部面21a全体を露出させることができる。これによって、第2半導体基板21の上部面21aも一部グラインディングされる。ラッピング工程時、アンダーフィル部28もモールディング部29から露出され、第2半導体基板21の側壁とモールディング部29との間にアンダーフィル部28が介在する。グラインディング工程の結果により、第2半導体チップ20をより薄くすることができる。また、第1チップも薄くすることができる。例えば、他の実施形態で、第1チップが第2チップと同一種類である場合、第1チップ10の厚さは50μm以下であり、第2チップ20の厚さは50μm以下である。その結果、本実施形態では、第1チップ10の下部面と第2チップ20の上部面との間の厚さは、120μm以下である。また、第1チップと第2チップが互いに異なる種類である場合、例えば、第1チップはロジックチップであり、第2チップはメモリチップである場合、第1チップ10の厚さは50μm以上であり、第2チップの厚さは50μm以下である。このような構造は、第1チップ10が第2チップ20を積層することによる物理的損傷を防止できる。例えば、複数のメモリチップが第1チップ10上に積層される場合、第1チップ10はより大きい物理的硬度が必要であるため、第1チップ10の厚さを50μm以上で形成することができる。しかし、50μmは例示に過ぎず、この他の厚さが適用されてもよい。本実施形態では、第1チップ10に対する臨界厚さを50μmとする。チップが臨界厚さ未満で形成される場合、顕著なウェハ反り現象が生じ、チップが臨界厚さ以上で形成される場合、反り現象が最小化される。
【0107】
一方、図8を参照すると、第2半導体基板21の上部面21a、アンダーフィル部28の上部面28aおよびモールディング部29の上部面29aに熱伝達物質33をコーティング(coating)し、熱伝達物質33上にヒートシンク35を付着してもよい。
【0108】
図22〜図27および図15を参照して、本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法について説明する。図22〜図27は、本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。図15と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0109】
図22を参照すると、キャリア基板200上に第2半導体チップ50を配置して、第2半導体チップ50上に第3半導体チップ70をフリップチップ方式でボンディングする。本実施形態では、アンダーフィル材が第2半導体チップ50とキャリア基板200との間に充填されないように第2導電部材26を隠すブロッキング膜210を形成することができる。
【0110】
図23を参照すると、ブロッキング膜210上にディスペンサ150(図20)を配置してディスペンサから液状のアンダーフィル材151を注入する。本実施形態において、アンダーフィル材151は、第2半導体チップ50と第3半導体チップ70との間を充填し、第2半導体チップ50と第3半導体チップ70の側壁全体および第3半導体チップ70の上部面の少なくとも一部とを覆うように形成してもよい。
【0111】
図24を参照すると、第3半導体チップ70上に第4半導体チップ80をフリップチップ方式でボンディングしてアンダーフィル材151を注入し、アンダーフィル材151が、第3半導体チップ70と第4半導体チップ80との間を充填し、第4半導体チップ80の側壁全体および第4半導体チップ80の上部面の少なくとも一部を覆うように形成する。隣接する積層されたチップの間の領域でアンダーフィル材151は互いに連結されてもよい。
【0112】
図25を参照すると、第4半導体チップ80上に第5半導体チップ90をフリップチップ方式でボンディングしてアンダーフィル材151を注入し、アンダーフィル材151が第4半導体チップ80と第5半導体チップ90との間を充填し、第5半導体チップ90の側壁全体および第5半導体チップ90の上部面の少なくとも一部を覆うように形成する。本実施形態において、すべてのチップが積層されるまで、すなわちチップ積層工程の間、アンダーフィル材151は、液体物質として残存する。この工程の後、アンダーフィル材は硬化され、固体のアンダーフィル物質を形成することができる。
【0113】
図25および図26を参照すると、キャリア基板200およびブロッキング膜210を第2半導体チップ50から分離する。次に、個別積層チップ構造体1a間で切断して構造体同士を分離する。積層チップ構造体1aは、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の間の空間を埋めて、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁を囲む第1サブアンダーフィル部76を含んでもよい。サブアンダーフィル部という構成により、積層チップ構造体1aの構造を容易に強化でき、積層チップ構造体1aの電子機器としての機能を安定化することができる。
【0114】
図27を参照すると、積層チップ構造体1aを第1チップ10上にフリップチップ方式でボンディングすることができる。このとき、第1チップ10は半導体チップである。次に、アンダーフィル材151を注入して、第2サブアンダーフィル部77を形成する。第2サブアンダーフィル部77は、第1半導体チップ10と第2半導体チップ50との間を充填し、第1サブアンダーフィル部76および第5半導体チップ90の上部面の少なくとも一部を覆うように形成する。
【0115】
次に、モールディング材161を利用して積層チップ構造体1aをモールディングしてもよい。モールディング材161は、第5半導体チップ90の上部面全体を覆うように形成してもよい。
【0116】
図15を参照すると、ラッピング工程を利用して、第5半導体チップ90の半導体基板の上部面91a全体を露出させる。ラッピング工程時、アンダーフィル部78もモールディング部79から露出され、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁とモールディング部79との間にアンダーフィル部78が介在する。次に、第5半導体チップ90の半導体基板の上部面91a、アンダーフィル部78の上部面78aおよびモールディング部79の上部面79aに熱伝達物質33をコーティングし、熱伝達物質33上にヒートシンク35を付着してもよい。
【0117】
図28〜図30および図16を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法について説明する。図28〜図30は、本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。図16と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0118】
図28を参照すると、第1半導体チップ10上に第2半導体チップ50をフリップチップ方式でボンディングしてアンダーフィル材を注入し、第1サブアンダーフィル部84を形成する。第1サブアンダーフィル部84は、第1半導体チップ10と第2半導体チップ50との間を充填し、第2半導体チップ50の側壁全体および第2半導体チップ50の上部面の少なくとも一部を覆うように形成してもよい。
【0119】
図29を参照すると、第2半導体チップ50上に第3半導体チップ70をフリップチップ方式でボンディングしてアンダーフィル材を注入し、第2サブアンダーフィル部85を形成する。第2サブアンダーフィル部85は、第2半導体チップ50と第3半導体チップ70との間を充填し、第3半導体チップ70の側壁全体および第3半導体チップ70の上部面の少なくとも一部を覆うように形成してもよい。
【0120】
図30を参照すると、第3半導体チップ70上に第4半導体チップ80をフリップチップ方式でボンディングしてアンダーフィル材を注入し、第3サブアンダーフィル部86を形成する。第3サブアンダーフィル部86は、第3半導体チップ70と第4半導体チップ80との間を充填し、第4半導体チップ80の側壁全体および第4半導体チップ80の上部面の少なくとも一部を覆うように形成してもよい。
【0121】
次に、第4半導体チップ80上に第5半導体チップ90をフリップチップ方式でボンディングしてアンダーフィル材を注入し、第4サブアンダーフィル部87を形成する。第4サブアンダーフィル部87は、第4半導体チップ80と第5半導体チップ90との間を充填し、第5半導体チップ90の側壁全体および第5半導体チップ90の上部面の少なくとも一部を覆うように形成してもよい。本実施形態において、第1サブアンダーフィル部ないし第4サブアンダーフィル部は同一物質を含んでもよい。これによって、第1サブアンダーフィル部ないし第4サブアンダーフィル部は同質のアンダーフィル物質から成る構造を採用できる。
【0122】
次に、モールディング材161を利用して、積層された第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)をモールディングする。モールディング材161は第5半導体チップ90の上部面全体を覆うように形成してもよい。
【0123】
図16を参照すると、ラッピング工程を利用して、第5半導体チップ90の半導体基板の上部面91a全体を露出させる。ラッピング工程時、アンダーフィル部88もモールディング部89から露出され、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁とモールディング部89との間にアンダーフィル部88が介在する。次に、第5半導体チップ90の半導体基板の上部面91a、アンダーフィル部88の上部面88aおよびモールディング部89の上部面89aに熱伝達物質33をコーティングして、熱伝達物質33上にヒートシンク35を付着してもよい。
【0124】
図31〜図33および図17を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法について説明する。図31〜図33は、本発明の他の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。図17と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0125】
図31を参照すると、キャリア基板200上に第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)を順次にフリップチップ方式でボンディングする。
【0126】
図32を参照すると、アンダーフィル材が第2半導体チップ50とキャリア基板200との間に充填されないように、第2導電部材26を隠すブロッキング膜210を形成する。次に、ブロッキング膜210上にアンダーフィル材151を注入する。アンダーフィル材151は、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の間を充填し、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁および第5半導体チップ90の上部面の少なくとも一部を覆うように形成してもよい。アンダーフィル材は液体で注入し、以後硬化されて固体のアンダーフィル物質を形成することができる。
【0127】
次に、モールディング材161を利用して、積層された第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)をモールディングする。モールディング材161は、第5半導体チップ90の上部面全体を覆うように形成してもよい。
【0128】
図33を参照すると、ラッピング工程を利用して、第5半導体チップ90の半導体基板の上部面91a全体を露出させる。ラッピング工程時、アンダーフィル部98もモールディング部99から露出され、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁とモールディング部99との間にアンダーフィル部98が介在する。
【0129】
次に、キャリア基板200およびブロッキング膜210を第2半導体チップ50から分離した後、個別積層チップ構造体9aで切断することができる。個別積層チップ構造体9aは、第2半導体チップないし第5半導体チップ(50、70、80、90)の側壁を囲むアンダーフィル部98およびアンダーフィル部98を囲むモールディング部99を含んでもよい。
【0130】
図17を参照すると積層チップ構造体9aを第1半導体チップ10上にフリップチップ方式でボンディングし、第2半導体チップ50と第1半導体チップ10との間に充填材104を注入し、積層チップ構造体9aを第1半導体チップ10上に固定させる。
【0131】
次に、第5半導体チップ90の半導体基板の上部面91a、アンダーフィル部98の上部面98aおよびモールディング部99の上部面99aに熱伝達物質33をコーティングし、熱伝達物質33上にヒートシンク35を付着してもよい。
【0132】
図34を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図34は、本発明の他の実施形態による半導体装置302の断面図である。図1〜図8と実質的に同一構成要素に対しては同一図面符号を使用し、該当構成要素に対する詳細な説明は省略する。
【0133】
図34を参照すると、半導体装置302は、例えば、図2に示す半導体装置300が、パッケージ基板100上に実装される。半導体装置300は、ウェハレベルモールディングを含んでもよく、例えば、第1アンダーフィル部28と第1アンダーフィル部28の外側壁を囲むモールディング部29を含んでもよい。図2で説明したように、半導体装置300の上部面は、グラインディング工程を利用して平坦化し得る。本実施形態において、半導体装置300が形成された後、パッケージ基板100上に半導体装置300を実装する。
【0134】
パッケージ基板100は、第1チップ10および第2チップ20と接続された回路パターン105を含んでもよい。第1チップ10および第2チップ20は、回路パターン105によって半導体装置302の外部装置と電気的に接続することができる。パッケージ基板100は例えば、PCBまたは回路パターン105を有するフィルム基板である。パッケージ基板100は、第1導電部材16が各々接続されたボンディングパッド101を含んでもよい。
【0135】
パッケージ基板100は半導体装置302と外部装置を連結するために使用される導電部材102をさらに含んでもよい。例えば、半導体装置302は、導電部材102によりセットボード(図示せず)上に実装される。また他の実施形態で、半導体基板100はシステムボードである。
【0136】
その後、充填材103は、パッケージ基板100および第1チップ10の間に介在して第2アンダーフィル部を形成できる。充填材103は、第1チップ10をパッケージ基板100に固定させる。充填材103は、前述したようなアンダーフィル物質を含んでもよい。
【0137】
その後、オーバーモールド(overmold:220)は、半導体装置300を囲むように形成してもよい。本実施形態において、オーバーモールド220は、半導体基板100の上部表面から延長され、充填材103および半導体装置300の側面および上部面を含み、半導体装置300を囲んでもよい。したがって、オーバーモールド220は、第2アンダーフィル部の側面、モールディング部29の外側面および上部面、第1アンダーフィル部28の上部面および第2チップ20の上部面と接することができる。このような実施形態で、オーバーモールド220は、モールディング部29と同一であるかまたは互いに異なる物質で形成されてもよく、熱膨張係数が、モールディング部29と同一であるかまたはより大きくてもよい。
【0138】
図35を参照して本発明の他の実施形態による半導体装置について説明する。図35は、本発明の他の実施形態による半導体装置の断面図である。図35に示す実施形態は、半導体装置300(すなわち、第2チップ20、第1アンダーフィル部28およびモールディング部29)の上部は、グラインディング工程が行われず、これによって、同一平面の上部面を含まないことを除いて、図34と類似の実施形態である。上部をグライディングする代わりに、第1アンダーフィル部28を形成する前に、第2チップ20を薄膜化するためのグラインディングを行ってもよい。次に、第1アンダーフィル部28を、第2チップ20の側壁を囲み、第2チップ20の上部面の一部上に伸延するように形成してもよい。その後、モールディング部29を第1アンダーフィル部28の上部一部と側壁を囲みながら覆って、第2チップ20の上部面も覆うように形成してもよい。その後、半導体装置300をパッケージ基板上に積層し、第2アンダーフィル部を形成する。最後に、パッケージ基板100の上部面から伸延し、充填材103および半導体装置の側面および上部面を含む半導体装置300を囲むようにオーバーモールド220を形成する。本実施形態では、オーバーモールド220は、第1アンダーフィル部28または第2チップ20と接しない。
【0139】
図36は、本発明の一実施形態による半導体装置が適用されるメモリカード800を示す概略図である。図36を参照すると、メモリカード800は、ハウジング810内に制御器820とメモリ830を含んでもよい。制御器820とメモリ830は、電気的な信号を交換することができる。例えば、制御器820の命令に応じて、メモリ830と制御器820は、データのやりとりをすることができる。これによって、メモリカード800は、メモリ830にデータを保存したり、またはメモリ830からデータを外部に出力したりすることができる。
【0140】
制御器820またはメモリ830は、本実施形態による半導体装置のうち少なくとも一つを含んでもよい。例えば、制御器820はシステムインパッケージを含み、メモリ830はマルチチップパッケージを含んでもよい。または、制御器820および/またはメモリ830が、スタックドパッケージとして提供されてもよい。このようなメモリカード800は、多様な携帯用機器のデータ保存媒体として利用できる。例えば、カード800は、マルチメディアカード(multi media card:MMC)または保安デジタル(secure digital:SD)カードを含んでもよい。
【0141】
図37は、本発明の一実施形態による半導体装置が適用される電子システム900を示すブロック図である。図37を参照すると、電子システム900は、本実施形態による半導体装置を少なくとも一つを含んでもよい。電子システム900は、PDA、携帯電話、カメラ、メディアプレーヤ、ラップトップ型のコンピュータなどのようなモバイル機器やデスクトップコンピュータなどのようなコンピュータなどを含んでもよい。例えば、電子システム900は、メモリシステム912、プロセッサ914、RAM916、およびユーザーインターフェース918を含んでもよく、これらはバス(Bus、920)を利用してデータ通信をすることができる。プロセッサ914は、プログラムを実行して電子システム900を制御する役割を果たす。RAM916は、プロセッサ914の動的メモリとして使用できる。例えば、プロセッサ914およびRAM916は、各々本実施形態による半導体装置を含んでもよい。または、プロセッサ914とRAM916とが、一つのパッケージに含まれてもよい。ユーザーインターフェース918は、電子システム900にデータを入力または出力することに利用される。メモリシステム912は、プロセッサ914の操作のために必要なコード及びプロセッサ914によって処理されたデータまたは外部から入力されたデータを保存できる。メモリシステム912は、制御器およびメモリを含んでもよく、図36のメモリカード800と実質的に同一に構成されてもよい。
【0142】
電子システム900は、多様な電子機器の電子制御装置に適用することができる。図38は、電子システム900(図37)が携帯電話1000に適用される例を示す。その他に、電子システム900(図37)は、携帯用ノートブック、MP3プレーヤ、ナビゲーション(Navigation)、ソリッドステートディスク(Solid state disk、SSD)、自動車、家電製品(Household appliances)、またはその他の電子製品に適用することができる。
【0143】
以上添付された図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で製造されてもよく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更しない範囲で他の具体的な形態で実施されることを理解できる。したがって、上記実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的でないものと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0144】
1a 積層チップ構造体、
9a 積層チップ構造体、
10 第1(半導体)チップ、
10a チップ(インターポーザ)、
11 第1半導体基板、
11a 第1面、
11b 第2面、
12 貫通ビア、
13 ビア絶縁膜、
14 ビア電極、
15 チップパッド、
16 第1導電部材、
17 層間絶縁膜、
18 不動態皮膜、
19 背面絶縁膜、
20 第2(半導体)チップ、
21 第2半導体基板、
21a 上部面、
22 貫通ビア、
25 導電性パッド、
26 (第2)導電部材、
28 アンダーフィル部(物質)、
29 モールディング部、
29a 上部面、
30 (第1)側壁、
33 熱伝達物質、
35 ヒートシンク、
36 ヒートシンク、
50 (第2半導体)チップ、
52 貫通ビア、
60 (第3半導体)チップ、
61a 上部面、
66 第1サブアンダーフィル部、
67 第2サブアンダーフィル部、
68 アンダーフィル部、
68a 上部面、
69 モールディング部、
69a 上部面、
70 第3半導体チップ、
72 貫通ビア、
76 第1サブアンダーフィル部、
77 第2サブアンダーフィル部、
78 アンダーフィル部、
78a 上部面、
79 モールディング部、
79a 上部面、
80 第4半導体チップ、
82 貫通ビア、
84 第1サブアンダーフィル部、
85 第2サブアンダーフィル部、
86 第3サブアンダーフィル部、
87 第4サブアンダーフィル部、
88 アンダーフィル部、
88a 上部面、
89 モールディング部、
89a 上部面、
90 第5半導体チップ、
91a 上部面、
98 アンダーフィル部、
98a 上部面、
99 モールディング部、
99a 上部面、
100 パッケージ基板(半導体基板)、
102 導電部材、
103 充填剤、
104 充填剤、
107 貫通ビア、
111 集積回路、
300 半導体装置、
401 アンダーフィル部、
402 モールディング部、
d1 第2距離、
d2 第1距離、
d3 第2距離、
d4 第1距離、
h パッケージ基板の上部面からモールディング部材の上部面までの高さ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1チップと、
前記第1チップ上に積層された第2チップと、
前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間に形成された導電性バンプと、
前記第1チップと前記第2チップとの間に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第2チップの側壁に沿って形成され、前記第2チップの上部面と連続的な略平面となるように形成され、前記第2チップの前記上部面に隣接して形成された上部面を有するアンダーフィル物質と、
前記第1チップの前記上部面上の前記アンダーフィル物質の外側面上に配置され、前記第2チップと前記アンダーフィル物質を含む断面において、前記アンダーフィル物質によって前記第2チップの側壁から離隔され、前記第2チップの側壁と接しないモールディング材と、
を含む積層半導体チップ。
【請求項2】
前記アンダーフィル物質は、シリカおよび樹脂を含む請求項1に記載の積層半導体チップ。
【請求項3】
前記モールディング材は、前記第2チップのすべての側壁を完全に囲む請求項1または2に記載の積層半導体チップ。
【請求項4】
前記第1チップは、集積回路および複数の貫通ビアを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項5】
前記第2チップは、前記複数の貫通ビアのうち、いくつかの当該貫通ビアと電気的に接続された請求項4に記載の積層半導体チップ。
【請求項6】
前記第2チップと電気的に接続された前記複数の貫通ビアのうちいくつかは、前記第1チップの前記集積回路と分離された請求項5に記載の積層半導体チップ。
【請求項7】
前記複数の貫通ビアのうち残りは、前記第1チップの前記集積回路と電気的に接続された請求項6に記載の積層半導体チップ。
【請求項8】
前記第2チップは、前記積層半導体チップのうち、最上部に形成されるチップである請求項1〜7のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項9】
前記アンダーフィル物質の前記上部面は、平坦に形成される請求項1〜8のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項10】
前記アンダーフィル物質の上部面は、凸または凹の断面形状を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項11】
前記モールディング材の上部面は、前記アンダーフィル物質の上部面と前記第2チップの上部面と略同一平面上に位置する請求項1〜10のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項12】
前記モールディング材の前記上部面全体、前記アンダーフィル物質の前記上部面全体、および前記第2チップの前記上部面全体の最大高さ粗さ(Rz)は、5μm以内である請求項1〜11のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項13】
前記アンダーフィル物質は、前記第2チップの側壁上に当該第2チップの上部面の高さまで形成され、前記側壁に隣接した位置で前記第2チップの前記上部面と接する請求項1〜12のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項14】
前記モールディング材は、前記第2チップの前記上部面上に形成され、前記第2チップの上部面の中央部と接する請求項1〜13のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項15】
前記第1チップの厚さは、50μm以上であり、前記第2チップの厚さは50μm以下である請求項1〜14のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項16】
前記積層半導体チップの熱膨張係数は、6ppm/K未満である請求項1〜15のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項17】
前記積層半導体チップの熱膨張係数は、4ppm/K未満である請求項1〜15のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項18】
前記第2チップの熱膨張係数に対する前記アンダーフィル物質の熱膨張係数の比率は、1/3未満である請求項1〜17のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項19】
前記アンダーフィル物質の熱膨張係数は、前記第1チップの熱膨張係数より大きく、前記モールディング材の熱膨張係数より小さい請求項1〜18のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項20】
前記アンダーフィル物質の容積に対する前記モールディング物質の容積の比率は、互いに同一であるかまたは2未満である請求項1〜19のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項21】
前記第1チップ、前記第2チップ、および前記アンダーフィル物質を含む断面において、
前記アンダーフィル物質は、前記第2チップの第1側壁の第1位置から、前記第1チップの上部面での前記アンダーフィル物質の角部の第2位置までの第1距離だけ前記第1チップの前記上部面に沿って形成され、
前記アンダーフィル物質は前記第1側壁から前記モールディング物質の上部面の角部までの第2距離だけ前記第2チップの上部面に沿って形成される上部面を含み、
前記第1距離に対する前記第2距離の比率は0.5以下である請求項1〜20のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項22】
前記第1チップの側壁から水平方向に伸延する前記アンダーフィル物質の最大厚さは、700μmである請求項1〜21のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項23】
前記第2チップの側壁から水平方向に伸延する前記アンダーフィル物質の上部面の距離は、前記第2チップの他の側壁から水平方向に伸延する前記アンダーフィル物質の上部面の距離と互いに異なる請求項1〜22のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項24】
前記第2チップの背面に付着されたヒートシンクをさらに含む請求項1〜23のいずれか1項に記載の積層半導体チップ。
【請求項25】
前記第1チップ下部に配置されたパッケージ基板を含む請求項1〜24のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項26】
前記第2チップ、前記第2チップの側壁、および前記モールディング材の側壁の一部と前記パッケージ基板との間の空間を覆う充填材をさらに含む請求項25に記載の半導体装置。
【請求項27】
前記パッケージ基板の上部面から前記モールディング部の上部面までの高さをhとするとき、前記パッケージ基板の上部面から前記充填材の上部面までの高さは0.7h以上である請求項26に記載の半導体装置。
【請求項28】
第1チップと、
前記第1チップ上の第2チップと、
前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間に形成された導電性バンプと、
前記第1チップと前記第2チップとの間に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第2チップの側壁に沿って前記第2チップの上部面に形成されるアンダーフィル物質と、を有し、
前記第1チップの厚さは50μm以上であり、前記第2チップの厚さは50μm以下である積層半導体チップ。
【請求項29】
第1チップと、
前記第1チップ上の第2チップと、
前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間に形成された導電性バンプと、
前記第1チップと前記第2チップの間に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第2チップの側壁に沿って前記第2チップの上部面に形成されるアンダーフィル物質と、を有し、
前記第1チップの下部面から前記第2チップの上部面までの厚さは120μm以下である積層半導体チップ。
【請求項30】
基板を提供し、
前記基板上に積層チップを実装し、
前記積層チップは、
第1チップと、
前記第1チップ上の第2チップと、
前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間で形成される導電性バンプと、
前記第1チップと前記第2チップとの間に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第2チップの側壁に沿って前記第2チップの上面に形成されたアンダーフィル物質と、を有し、
前記積層チップの熱膨張係数は6ppm/K以下である半導体パッケージ装置の製造方法。
【請求項31】
前記積層チップの熱膨張係数は4ppm/K以下である請求項30に記載の半導体パッケージ装置の製造方法。
【請求項32】
前記アンダーフィル物質は第1サブアンダーフィル部および第2サブアンダーフィル部を含み、各々は同一な物質を含む請求項30または31に記載の半導体パッケージ装置の製造方法。
【請求項33】
前記第1サブアンダーフィル部および前記第2サブアンダーフィル部は互いに異なる時刻に形成された請求項32に記載の半導体パッケージ装置の製造方法。
【請求項34】
前記第2チップの熱膨張係数および前記アンダーフィル物質の熱膨張係数の比率は1/3より小さい請求項30〜33のいずれか1項に記載の半導体パッケージ装置の製造方法。
【請求項35】
前記第2チップの熱膨張係数および前記アンダーフィル物質の熱膨張係数の比率は1/6より小さい請求項30〜33のいずれか1項に記載の半導体パッケージ装置の製造方法。
【請求項36】
基板を提供し、
前記基板上に積層チップを実装し、
前記積層チップは、
第1チップと、
前記第1チップ上の第2チップと、
前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間で形成される導電性バンプと、
前記第1チップと前記第2チップとの間に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第2チップの側壁に沿って前記第2チップの上部面に形成されたアンダーフィル物質と、
前記第1チップの上部面上の前記アンダーフィル物質の外側面上のモールディング材と、を有し、
前記アンダーフィル物質の容積に対する前記モールディング材の容積の比率は、互いに同一であるかまたは2より小さい半導体パッケージ装置の製造方法。
【請求項37】
前記アンダーフィル物質の容積に対する前記モールディング材の容積の比率は、互いに同一であるかまたは1より小さい請求項36に記載の半導体パッケージ装置の製造方法。
【請求項38】
フェイスダウン構造で、基板内に形成された第1導電性ビアと接続されたチップパッドを含む複数の第1半導体チップを、前記基板の上部面の互いに異なる位置に実装し、
前記複数の第1半導体チップ周囲にモールディング物質を形成し、
前記複数の第1半導体チップが前記基板に実装された状態で前記複数の第1半導体チップの背面をエッチングし、
前記複数の第1半導体チップの背面をエッチングした後に前記基板を単数化し、
基板の一部と第1半導体チップの複数の第1組合せを形成する
ことを含む半導体装置の製造方法。
【請求項39】
前記エッチング工程は、化学的物理的研磨工程を含む請求項38に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項40】
前記基板は、半導体ウェハを含む請求項38または39に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項41】
前記基板は、ガラス基板である請求項38または39に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項42】
前記基板を単数化した後、
前記複数の第1組合せのうち少なくとも一つの第1組合せを第2チップに実装することをさらに含む請求項38〜41のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項43】
前記基板を単数化した後、
前記複数の第1組合せのうち少なくとも一つの第1組合せを半導体パッケージ基板に実装することをさらに含む請求項38〜41のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項44】
第1チップと、
前記第1チップ上の第2チップと、
前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間で形成される導電性バンプと、
前記第1チップと前記第2チップとの間に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第1チップの上部面から前記第2チップの側壁に沿って前記第2チップの上部面に形成されたアンダーフィル物質と、を有し、
前記第1チップ、前記第2チップ、および前記アンダーフィル物質を含む断面において、
前記アンダーフィル物質は、前記第2チップの第1側壁の第1位置から前記第1チップの上部面での前記アンダーフィル物質の角部の第2位置までの第1距離だけ前記第1チップの上部面に沿って形成され、
前記アンダーフィル物質は、前記第1側壁から前記モールディング物質の上部面の角部までの第2距離だけ前記第2チップの上部面に沿って形成される上部面を含み、
前記第1距離に対する前記第2距離の比率が0.5以下である積層半導体チップ。
【請求項45】
前記第1距離に対する前記第2距離の比率が0.3以下である請求項44に記載の積層半導体チップ。
【請求項46】
前記第1距離に対する前記第2距離の比率が0.1以下である請求項44または45に記載の積層半導体チップ。
【請求項47】
前記第2チップは、前記第1チップ上に直接実装された請求項44〜46のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
【請求項48】
前記アンダーフィル物質は、前記第1チップの上部面と接する請求項44〜47のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
【請求項49】
第1集積回路を含むウェハの第1ダイ領域上に少なくとも一つの第1半導体チップを実装し、
第2集積回路を含む前記ウェハの第2ダイ領域上に少なくとも一つの第2半導体チップを実装し、
前記第1半導体チップおよび第2半導体チップ下部と、前記第1半導体チップおよび第2半導体チップの側面に沿って上部にアンダーフィル物質を形成し、
前記アンダーフィル物質の周囲にモールディング材を形成し、
前記モールディング材および前記アンダーフィル物質をエッチングし、
前記第1半導体チップおよび第2半導体チップの背面を露出させる
ことを含む半導体装置の製造方法。
【請求項50】
前記アンダーフィル物質および前記モールディング材の上部面と、前記第1半導体チップおよび第2半導体チップの背面は、同一高さである請求項49に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項51】
前記アンダーフィル物質および前記モールディング材の上部面と、前記第1半導体チップおよび第2半導体チップの背面は、同一平面上にある請求項49または50に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項52】
前記エッチング工程は、前記モールディング材および前記アンダーフィル物質に化学的機械的研磨工程を行うことを含む請求項49〜51のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項53】
前記エッチング工程は、前記第1半導体チップおよび第2半導体チップを薄くすることを含む請求項49〜52のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項54】
前記エッチング工程は、前記第1半導体チップおよび第2半導体チップの背面をグラインディングし、前記第1半導体チップおよび第2半導体チップを薄くすることを含む請求項49〜52のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項55】
前記第1半導体チップおよび第2半導体チップの背面上にヒートシンクを付着することをさらに含む請求項49〜54のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項56】
前記ウェハを切断して前記第1集積回路を含む前記第1ダイから前記第2集積回路を含む前記第2ダイを分離することをさらに含む請求項49〜55のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項57】
第1チップと、
前記第1チップ上に積層された第2チップと、
前記第1チップの上部面と前記第2チップの下部面との間に形成された導電性バンプと、
前記第1チップと前記第2チップ上に介在し、前記導電性バンプを封止し、前記第2チップの側壁に沿って形成され、前記第2チップの側壁で前記第2チップの上部面に配置された最大高さ粗さ(Rz)が5μm以内である最上部面を有するアンダーフィル物質と、
前記第1チップの上部面上の前記アンダーフィル物質の外側面上に配置され、前記アンダーフィル物質によって前記第2チップの側壁から離隔されたモールディング材と、
を含む積層半導体チップ。
【請求項58】
前記モールディング材の上部面全体、前記アンダーフィル物質の上部面全体、および前記第1チップの上部面全体の最大高さ粗さは5μm以内である請求項57に記載の積層半導体チップ。
【請求項59】
前記モールディング材は前記第2チップの側壁と接しない請求項57または58に記載の積層半導体チップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【公開番号】特開2012−160707(P2012−160707A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−271676(P2011−271676)
【出願日】平成23年12月12日(2011.12.12)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】