説明

窯業用薄型スライド転写紙とその製造方法

【課題】 従来は絵柄を印刷する際の作業性から一定以上の紙厚が必要であり、転写紙を輸送する際には重量の負担が大きかった。またアンダーコート剤やトップコート剤などの成分により製品焼成時のトラブルがしばしば発生していた。
本発明は擬似的に貼合することを特徴とする転写紙で、転写紙の重量が大幅に軽量化され輸送時の負担が軽減でき、かつ製品焼成時のトラブルが低減できる。
【解決手段】 印刷用台紙(ベース台紙)と薄いノーサイズ原紙を擬似的に貼合し、又薄いノーサイズ原紙を用いる事により顔料塗工層を省き、アンダーコート層に耐水化剤を使用して問題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、陶磁器、ガラス、ホーロー等のセラミック製品の表面に絵付けを施すための窯業用転写紙の製造方法と、このような製造方法に用いる転写紙とを対象にしている。
【背景技術】
【0002】
従来より、陶磁器、ガラス、ホーロー等のセラミック製品に対する絵付けの為に、絵付
け転写用紙を用い、これを水に浸漬してスライド転写する事が行われている(特許文献1)。
このような絵付け転写用紙としては、図1に示すように、ノーサイズ原紙(図1−
101)上に、原紙の凸凹の目詰め、及びより安定した絵柄を得る為に必要な平滑性向上として炭酸カルシウム・タルク等の無機顔料にスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス・酸化澱粉等よりなる顔料塗工層(図1−102)(特許文献2)を設けて、その上にスライドさせるための吸水した水分を保持するための親水性澱粉(水中への溶出は殆ど無い)を含むアンダーコート層(図1−103)、及び当該アンダーコート層上に焙焼デキストリン、メチルセルロース(MC)などの再湿潤糊(水中に容易に溶出する)を含有するトップコート層(図1−104)、スクリーン印刷またはオフセット印刷からなる印刷層(図1−105)、さらにメタアクリル酸樹脂からなるオーバーコート層(図1−106)を設けた構成である。なおノーサイズ原紙(図1−101)の裏面には、カール、ブロッキング防止の目的でバックコート層(図1−107)が設けられている(特許文献3)。
【0003】
【特許文献1】特開昭53−115314
【特許文献2】特開平7−223868
【特許文献3】特許公報昭54−27769
【0004】
上記の如き構成からなる転写用紙の具体的な使用方法としては、先ず、その転写用紙に水を与え、再湿潤糊を含むトップコート層を溶解させて、転写用紙を当該対象物の表面に当てがい、印刷層部分を手指でスライドさせて、対象物の所定の箇所へ移して定着させた後対象物により、摂氏500〜1300度で焼付けを行って絵付けをするものである。
この場合、トップコート層の下層に位置する親水性澱粉を含有するアンダーコート層の作用は極めて重要である。即ち、原紙、顔料塗工層を通過してきた水分をアンダーコート層の成分である親水性澱粉が十分に保持し、かつその澱粉が吸水した水分によりトップコート層中のデキストリン等の再湿潤糊をすみやかに溶出せしめた後に、トップコート層上に設けられた印刷層(絵柄)が、水分を保持した平滑な親水性澱粉上(アンダーコート層)より手指によってスムーズに移動、分離できるように作用するものである。
この印刷に際しては、印刷インキが再湿潤糊を含むトップコート層上に均一に移転されることが極めて重要である。また、絵付け印刷用転写用紙の実際の使用については、前記したように転写用紙を水に浸漬し、トップコート層を水に溶出させた後、手指を用いてアンダーコート層(界面)より印刷層を陶器等の被転写対象物に貼付けることによって、その目的を達成するものである。したがって、転写用紙の吸水・スライド性は極めて重要な品質特性となるものである。
なお、転写用紙における絵付け用印刷については、絵付け後の絵柄再現性を重要視するために、灰分の無いアクリル樹脂を主成分とするメジュームと無機顔料とを混練した印刷インキが多量に使用され、一般にスクリーン印刷方式での印刷が行われている。
焼成時に灰分が残存すると、絵柄層及び磁器・ホーロー等の釉薬を阻害する為、出来る限り少なくそして摂氏500度以下で消滅する材料を使用するのが極めて重要な品質特性となるものである。
このような転写用紙を製造する過程で、再湿潤糊層以外の成分、例えばノーサイズ原紙(図1−101)の抄造時に使用される紙力増強剤、分散剤等の内添剤、顔料塗工層(図1−102)、バックコート層(図1−107)中に含まれるある成分(特定は出来ない)が溶出した場合、対象物への絵柄焼成時に、絵柄の欠陥、対象物への汚れ等の不良部分が発生し商品価値が低下するといった難点がしばしば発生している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の転写用紙は緻密な印刷が求められることから、一定の紙厚および硬度(米坪170g/m2・厚み180ミクロン以上)を保持させる必要がある。これにより印刷および絵付け時の取り扱いが不便な上、輸送時のコストが高くなってしまう。
【0006】
絵付け後の製品焼成時にはノーサイズ原紙(図1−101)の表面に施されている顔料塗工層(図1−102)および転写用紙の裏面に施されているブロッキング防止目的のバックコート層(図1−107)からの無機顔料・界面活性剤等の溶出による灰分によってトラブルが起こる。
【0007】
従来品は、アンダーコート剤が、十分な吸収能力を有し乍ら、吸水によって自体は溶解することなく、その形状を維持するという合い反した性能を要求されるが、水に対する不溶化が不十分の為、トップコート層への一部転移による製品焼成時のトラブルがしばしば発生している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
従来は絵柄を印刷する際の作業性を確保する為、一定以上の紙厚(180ミクロン以上)が必要だったが、薄いノーサイズ紙(図2−202)を厚みのあるベース台紙(図2−201)に擬似貼合用糊液を使用して貼合させることによって、印刷時の作業適正に必要な紙厚を保持させる。
【0009】
なお、貼合の方法としては、擬似接着以外に、台紙に再剥離微粘着剤をコーティングして薄紙を貼合、台紙にポリエチレンをラミネートして薄紙を熱接着(摂氏80〜90度程度の低温)させて貼合等の方法がある。
【0010】
従来品は印刷時に緻密な印字適正が要求される一方、ノーサイズ原紙(図1−101)の表面が凸凹である為、やむを得ずノーサイズ原紙の凸凹を目詰め、および平滑性向上として、炭酸カルシウム・タルク等の製品焼成時に危険性のある無機顔料を含有した顔料塗工層(図1−102)を設けざるを得なかったのを、ノーサイズ原紙を薄いノーサイズ原紙(図2−202)に置き換えることによってノーサイズ紙の凸凹を低減させ、かつ平滑性を保持させる。
【0011】
ノーサイズ原紙を従来の米坪170g/m2・厚み180ミクロン以上から、薄いノーサイズ紙(図2−202)に変更することによって、重量の軽減による輸送時のコスト軽減や、絵付け時の作業性を向上させる。
【発明の効果】
【0012】
一般市販紙(強サイズの上質紙・板紙等)より、印刷に適した厚みの紙を選定してベース台紙(図2−201)とし、それに薄いノーサイズ原紙(図2−202)を擬似貼合して、その上に、従来の構成と同様にアンダーコート層(図2−203)、トップコート層(図2−204)、印刷層(図2−205)、オーバーコート層(図2−206)、バックコート層(図2−207)を設けることにより、印刷適正のある厚みをもつ転写用紙ができた。
【0013】
ノーサイズ原紙を非常に緻密で平滑性の良い薄いノーサイズ原紙(図2−202)に変更することにより、顔料塗工層(図1−102)が不必要になる。これにより製品焼成時のトラブルが低減できた。
【0014】
印刷された転写紙より、ベース紙(図2−201)を剥離して、ノーサイズ紙(図2−202)のみを転写紙(新転写紙)として使用することにより、重量が大幅に軽減でき、輸送時のコストが低減した。また、転写紙が薄いことにより絵付け時の作業性が向上した。
【0015】
下記、実施試験における表1の結果よりあきらかなように、本発明で得られた新転写紙は品質の安定性に優れ、重量も軽く、かつ焼成後の対象物の汚れも無く、印刷図柄の再現性にも優れるものであった。
【表1】

【0016】
従来品の欠陥を完全に無くし、尚且つ製品焼成時に起こりえるトラブルの除去にある。そのために従来の転写紙の構成を根本より変えた。
【0017】
新転写紙の使用方法は印刷された転写紙より、ベース紙(図2−201)を剥離して、薄いノーサイズ紙のみを転写紙(新転写紙)として使用する。その剥離する場合には竹ヘラ等をベース紙(図2−201)と薄いノーサイズ紙(図2−202)の間に入れてなぞると簡単に剥離出来る。
【0018】
従来の転写台紙は、1枚の台紙なのを、転写に使用される部分は、薄いノーサイズ紙に、印刷適正を保持するには、厚い一般紙とそれぞれ目的別に紙質を選定して、従来の問題点を解決した。より好ましい形態としては、薄いノーサイズ原紙は、米坪30g/m2・厚み50ミクロン以下、ベース台紙は、米坪120g/m2・厚み150ミクロン以上である。
【0019】
アンダーコート層(親水性澱粉)の機能としては、その表面層が平滑で、かつ充分に吸水能力を有し、吸水によって自体は溶解すること無く、その形状を維持しながら吸水した水分でもって、その上に存在するデキストリン等の再湿潤糊を溶出せしめ、かつ十分な水分を保持することで、トップコート層上に設けられた印刷層をアンダーコート層上より円滑、速やかに分離させる働きをするものである。
【0020】
アンダーコート層(親水性澱粉)に適宜なる耐水化剤を使用することにより、溶解する事無く、その形状を維持する事によりトップコート層への一部移転による製品焼成時のトラブルが抑えられる。アンダーコート層中に配合される耐水化剤の作用機能は、印刷図柄や焼付け時に不要な汚れを誘発させたり、さらには水保持性を低下させる澱粉等の耐水性(水不溶化)の促進にある。この場合の耐水化剤の添加量は、固形分対比で澱粉100重量部に対して、2.0〜8.0重量部の範囲で調節される。因みに、2.0重量部未満の場合には、耐水化が不十分となり、澱粉が水可溶となり、印刷図柄等の汚れの原因となりうる。一方、8.0重量部を越えると、紙の黄変や塗工操業に際し、糊液の粘性変化や耐水化剤の過多によるヌメリ低下等の生じる虞がある。
【0021】
アンダーコート層の主成分である親水性澱粉としては、例えば、馬鈴薯澱粉(松谷化学)コーンスターチ(王子コーンスターチ)等の生澱粉類が例示され、これらの一種以上が適宜使用される。
【0022】
耐水化剤、例えば、ポリアクリル酸ヒドラジド、グリセリンジグリシジルエーテル、ポリアミド−エポキシ樹脂等のエポキシ基、またはクロルヒドリン基含有化合物、ジアルデヒト澱粉等のアルデヒド基を有する化合物、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミドポリ尿素−ホルムアルデヒド樹脂等のメチロール基またはその低級アルキル化物が例示される。
【0023】
トップコート層(再湿潤糊)の機能としては、水に対して容易に膨潤・溶出(20〜50秒)して、印刷層を含むオーバーコート層を分離させ、尚且つ摂氏500度前後で灰分が完全に消滅しなければならない。
【0024】
トップコート層の主成分である再湿潤糊としては、例えば、クリームデキストリン#15、アラビックス#7(松谷化学)、メチルセルロース(MC−65SH−50)(信越化学)等、灰分の少ない、水可溶性成分よりなる水性組成分が例示され、これらの一種以上が適宜使用される。必要に応じて防腐剤・粘度調整剤・PH調整剤等が添加される。
【0025】
貼合湖料としては、例えば、アルギン酸ソーダ・PVA・CMC等、水可溶性接着剤が例示され、これらの一種以上が適宜使用される。これらの塗布量は、薄いノーサイズ原紙(図2−202)とベース台紙(図2−201)の紙質により液の浸透率の差がある為、適宜調整する必要がある。必要に応じて防腐剤・粘度調整剤・PH調査製剤等が添加される。
【0026】
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。なお、例中、部および%は特に断らない限り、それぞれ重量部および重量%を示すものとする。
なお、得られた新転写用紙について、以下の如き評価を行い、その良否を判定した。
(良否判定された結果を表1に示す)
【0027】
実験に使用した資材は以下の如くである。
薄いノーサイズ原紙(図2−202):ライスペーパー19g/m2、30ミクロン三島製紙株式会社、
ベース台紙(図2−201):上質紙OK−H 120g/m2 160ミクロン 王子製紙株式会社製
【0028】
表1に示す評価結果基準は以下の通りである。
【0029】
薄いノーサイズ原紙とベース台紙を貼合した後に、剥離する時の状況。(剥離状況)
○:剥離作業性良く適度な接着力
△:軽く剥離しすぎて印刷時にトラブルの危険性あり
×:剥離するときに重く、紙の破断の危険性あり
【0030】
摂氏23度の水中に転写紙を50秒間侵漬させ、完全に水が原紙に含侵するまでの秒数を測定する。(吸水速度)
○:30秒以下
△:31秒〜50秒未満
×:50秒以上
【0031】
転写紙の裏面を摂氏23度の水に1分間浮かべ、その時のトップコート層の溶解度を目視する。(上糊溶解度)
○:完全に溶解して、粘りもない
△:完全に溶解しているが、粘りがある
×:完全に溶解していない
【0032】
転写紙の裏面を摂氏23度の水に1分間浮かべ、その後アンダーコート層に指先を押し当てて、一定の感覚で円を描くように、アンダーコート層のヌメリを指触する。
その後、15分間放置して、持続性を検査する。(ヌメリ)
○:スムーズなヌメリ感がある
△:ザラツキなヌメリ感がある
×:ヌメリ無し
【0033】
アンダーコート層の紙に対する付着度および不溶解度を検査する為に、転写紙の裏面を摂氏23度の水に1分間浮かべ、その後、15分間放置した後、アンダーコート層に指先を押し当てて、一定の感覚で触り、指が動くことの出来る回数を測定した。(コスリ)
◎:15回以上
○:10〜15回未満
△:5〜10回未満
×:5回未満
【0034】
摂氏23度の水中に転写しを20秒間浸漬させ、30度の傾斜板に転写紙の裏面を対峙させ、トップコート層の上に50gの鉄板を置き、自然にスライドする時間を測定した。(スライド性)
○:20秒未満
△:20〜40秒未満
×:40秒以上
【0035】
灰分の影響の受けやすい、黒釉・ホーロー・ガラスに、摂氏23度の水中に転写紙を20秒間侵漬させた後、1分間放置して、それぞれの対象物に見合った温度で焼成して、絵柄の欠損・対象物への汚れ等を目視した。(焼成後)
○:一切なし
△:少し傾向が見られる
×:一部にあり
【実施例1】
【0036】
擬似貼合用糊液として、アルギン酸ソーダの5%水溶液を調合した。その糊剤にて、薄いノーサイズ原紙(図2−202)とベース台紙(図2−201)を貼合機を用いて、乾燥後の塗布量が0.7g/m2になる様に貼合した(ベース紙)。次に、馬鈴薯澱粉100部に対して、ポリアクリル酸ヒドラジド4部添加してアンダーコート液を調合した。
そしてベース紙の薄いノーサイズ原紙(図2−202)上に、ロールコーターを用いて、乾燥後の塗布量が1.2g/m2になる様に塗工してアンダーコート層(図2−203)を作成した。
さらに、このアンダーコート層上に20%デキストリン水溶液を、乾燥後の塗布量が2.0g/m2になる様にグラビアコーターを用いて塗布・乾燥してトップコート層を形成した。
そして、上記の裏面(ベース台紙)にカール・ブロッキング防止(バックコート層)
として、メチルセルロースの3%素溶液100部に対して、スルホコハク酸4部添加して、乾燥後の塗布量が0.3g/m2になる様にグラビアコーターを用いて塗布・乾燥して新転写用紙を作成した。
【実施例2】
【0037】
実施例1において、擬似貼合用糊液の調整に際し、アルギン酸ソーダの乾燥後の塗布量が0.3g/m2になる様に貼合した以外は、実施例1と同様にして新転写用紙を得た。
【実施例3】
【0038】
実施例1において、擬似貼合用糊液の調整に際し、アルギン酸ソーダの乾燥後の塗布量が1.0g/m2になる様に貼合した以外は、実施例1と同様にして新転写用紙を得た。
【実施例4】
【0039】
実施例1において、アンダーコート用糊液の調整に際し、馬鈴薯澱粉100部に対してポリアクリル酸ヒドラジド2部に変更した以外は、実施例1と同様にして新転写用紙を得た。
【実施例5】
【0040】
実施例1において、アンダーコート用糊液の調整に際し、馬鈴薯澱粉100部に対してポリアクリル酸ヒドラジド8部に変更した以外は、実施例1と同様にして新転写用紙を得た。
【実施例6】
【0041】
実施例1において、アンダーコート用糊液の調整に際し、馬鈴薯澱粉100部に対してポリアクリル酸ヒドラジドの代わりに、グリセロールポリグリシジルエーテルを同量置換したこと以外は、実施例1と同様にして新転写用紙を得た。
【実施例7】
【0042】
実施例1において、アンダーコート用糊液の調整に際し、馬鈴薯澱粉100部に対してポリアクリル酸ヒドラジドの代わりに、ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂を同量置換したこと以外は、実施例1と同様にして新転写用紙を得た。
【実施例8】
【0043】
従来品を、上記実施例に基づき、同様に試験する。(表1に比較例として記載する)
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、陶磁器、ガラス、ホーロー等のセラミック製品の表面に絵付けを施すための窯業用転写紙を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】従来の転写紙の概略図
【図2】本発明に係わる転写紙及び転写用紙の概略図
【符号の説明】
【0046】
101ノーサイズ原紙
102顔料塗工層
103アンダーコート層
104トップコート層
105印刷層
106オーバーコート層
107バックコート層
201ベース台紙
202薄いノーサイズ原紙
203アンダーコート層
204トップコート層
205印刷層
206オーバーコート層
207バックコート層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース台紙と薄いノーサイズ原紙を擬似的に貼合する事を特徴とする転写紙。
【請求項2】
請求項1の転写紙を陶磁器、ガラス、ホーロー、等のセラミック製品に転写する際、
ベース台紙を剥離してから転写する事を特徴とする転写紙。
【請求項3】
陶磁器、ガラス、ホーロー等のセラミック製品の窯業用転写紙であって、坪量が30g
/m以下、厚みが50ミクロン以下であることを特徴とする転写紙。
【請求項4】
ベース台紙、ノーサイズ原紙、アンダーコート層、トップコート層、印刷層、オーバーコート層からなることを特徴とする請求項1、または3に記載の転写紙。
【請求項5】
アンダーコート層に耐水化剤を使用することを特徴とする請求項1,2または3に記載
の転写紙。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−73147(P2009−73147A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−246780(P2007−246780)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(307010683)株式会社青木転写 (4)
【Fターム(参考)】