説明

粘着テープ及び板バネ付きシート

【課題】 良好なクリック感を有する薄型の板バネ付きシートを低コストで形成可能で、粘着剤層形成後にも任意の空気流路パターン形成が可能な粘着テープ及び板バネ付き粘着シートを提供する。
【解決手段】 板バネに貼り合わされて使用される粘着テープであって、基材の一面に板バネに貼り合わされる粘着剤層を有し、前記粘着剤層の板バネに貼り合わされる表面に非粘着性の凸状の印刷段差を有し、粘着剤層と板バネとが貼り合わされる際に、前記凸状の印刷段差と板バネとの間に非接着部位による空気流路が形成される粘着テープにより、簡易な構成で良好なクリック感で薄型の板バネ付きシートを形成するでき、多品種少量生産に適し、低コストでの製造が可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスイッチモジュール等に使用される板バネ付きシート及び当該板バネ付きシートを形成する粘着テープに関する。
【背景技術】
【0002】
押しボタンスイッチモジュールは、携帯電話、携帯音楽プレイヤー、電子手帳、等において益々小型化された電子機器の入力装置として用いられている。従来、このような押しボタンスイッチとしては、基板の上面に固定接点が配設され、該固定接点の上面に板バネが配置されると共に、該基板及び該板バネは粘着テープにて被覆され、更に、該板バネの上方に上下動自在に押しボタンが装着されており、該押しボタンの下面に押し部材が設けられた構成が使用されている。そして、該押し部材を介して該押しボタンを打鍵することにより、前記板バネが押圧されてスイッチング動作が実行される。この際、該板バネの頂部が下降して該板バネが反転し、使用者に該押しボタンのクリック感を付与しながら、該板バネの頂部裏面が前記固定接点に接触してスイッチオンすることになる。更に、該押しボタンに対する押圧力を解除することにより、該板バネの弾性復元力により、元の状態に復帰することになる。
【0003】
しかし、上述のスイッチはクリックしたときに、板バネの下に存在する空気が抵抗となり、板バネが反転しにくく、クリック感が悪い問題がある。このようなスイッチのクリック感を向上させたものとして、例えば、粘着シート2枚を重ねて使用し、基板に接する粘着シートに貫通穴を開け、板バネを収容する収容部を設け、その上にもう一枚の粘着シートを設け、その粘着面に貫通部をつなぐ非粘着部を設けた板バネ付シート(特許文献1参照)や、点在する凸部が形成されて粘着剤を有する粘着シートを使用した板バネシート(特許文献2参照)が開示されている。
【0004】
しかし特許文献1の構成では二枚の粘着シートを使用することから、厚みが厚くなりすぎ、また部品点数が多くなりコストも上がる問題があった。特許文献2の構成では、粘着シートの製造段階で粘着剤に凹凸をつけるため、多量の粘着シートができてしまい、多品種少量の機種に合わせた設計が困難であった。また粘着剤に凹凸をつけるのに、凹凸をつけた剥離ライナーに粘着剤溶液をコートして生産するため、粘着剤の厚みを通常40μm程度まで厚くする必要があり、厚みが厚くなりすぎる問題があった。
【0005】
【特許文献1】特開2007−115436
【特許文献2】特開2002−203454
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、良好なクリック感を有する薄型の板バネ付きシートを低コストで形成可能で、粘着剤層形成後にも任意の空気流路パターン形成が可能な粘着テープ及び板バネ付き粘着シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の粘着テープは、板バネと貼り合わされる粘着剤層表面に、印刷により凸状の印刷段差を設けた粘着テープであり、当該凸状印刷段差部は板バネと接着せず、凸状印刷段差部と板バネとの間に微小な非接着部位を形成し、当該非接着部位が空気流路となる粘着テープである。当該構成の粘着テープによれば、粘着剤層自体に凹凸を形成するための厚い粘着剤層を必要とせず、また、多層の層構成を用いずとも空気流路を簡易に構成できることから、粘着テープと板バネの構成のみで好適なクリック感を有する薄型の板バネ付きシートを形成できる。また、粘着剤層自体に凹凸を設ける場合には、最終の使用形態に適した粘着剤パターンを粘着テープの製造時に形成しておく必要があり、一度に同一パターンの粘着テープが多量に製造されることから製造効率が悪く、最終の使用形態の変更がなされた場合の在庫リスクも高くなる。これに対し本発明の粘着テープは、非接着部位を形成するための凸状の段差が印刷により設けられることから、粘着剤層自体の加工や配合制御等を必要とせず、通常の粘着テープ形成後に任意の空気流路パターンを形成でき、多品種少量生産に適し、低コストで任意の構成の板バネ付きシートを形成できる。
【0008】
すなわち本発明は、板バネに貼り合わされて使用される粘着テープであって、基材の一面に板バネに貼り合わされる粘着剤層を有し、前記粘着剤層の板バネに貼り合わされる表面に非粘着性の凸状の印刷段差を有し、粘着剤層と板バネとが貼り合わされる際に、前記凸状の印刷段差と板バネとの間に非接着部位による空気流路が形成される粘着テープにより、上記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の粘着テープは、凸状の印刷段差により粘着剤層と板バネとの間に微小な非接着性の空気流路を形成できることから、凹凸形状を形成するための厚い粘着剤層や多層の層構成を用いずとも簡易な構成でクリック感の良好な薄型の板バネ付きシートを実現できる。また、本発明の粘着テープは印刷により凸状の印刷段差が形成されたものであるから、平滑表面の通常の粘着テープ製造後に任意のパターンの空気流路を、必要数量に応じて適宜製造可能であることから、多品種少量生産に適し、低コストでの製造が可能である。
【0010】
また、粘着剤層を点在させて空気流路を形成する場合には、そのパターンによっては基材と粘着剤層とのアンカリング面積が極小となることから粘着剤層の脱落を生じやすくなるが、本発明の粘着テープにおいては基材と粘着剤層が全面で接着していることから粘着剤層が脱落することがない。
【0011】
さらに、非粘着性の印刷段差を外周近傍に形成せず、板バネの貼り付けられる部位のみに非粘着性の印刷段差を設けられた本発明の粘着シートは、板バネの貼り付けられる部位へのゴミや異物の侵入を好適に防止できる。
【0012】
また、セパレータにより粘着剤層に凹凸を形成する場合には、当該凹凸形状を保持するために粘着剤層の流動性や形状保持性を制御する必要があり、特に粘度の低い水分散性のエマルジョン型粘着剤を使用した場合などは凹凸形状の制御が困難である。これに対し、本発明の構成によれば、このような水分散性のエマルジョン型粘着剤を使用する場合であっても粘着剤層形成後に容易に非粘着性の印刷段差を設けることができ、任意の空気流路パターンを好適に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の粘着テープの概略断面図である。
【図2】本発明の板バネ付きシートの概略断面図である。
【図3】本発明の粘着テープの印刷段差のパターン構成例を示す概略図である。
【図4】本発明の粘着テープの印刷段差のパターン構成例を示す概略図である。
【図5】本発明の粘着テープの印刷段差のパターン構成例を示す概略図である。
【図6】本発明の粘着テープの印刷段差のパターン構成例を示す概略図である。
【図7】本発明の板バネ付きシートを使用したスイッチモジュールの例を示す概略断面図である。
【図8】本発明の板バネ付きシートを使用した押しボタンスイッチの例を示す概略断面図である。
【図9】本発明の板バネ付きシートを使用した押しボタンスイッチの例を示す概略断面図である。
【図10】実施例の粘着シートの印刷段差のパターン構成を示す概略図である。
【図11】実施例の粘着シートの印刷段差のパターン構成を示す概略図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の粘着テープを、その構成要素に基づいて、更に詳しく説明する。
【0015】
本発明の粘着テープは板バネに貼り合わされて使用される粘着テープであり、基材の一面に板バネに貼り合わされる粘着剤層を有し、粘着剤層の板バネに貼り合わされる表面に非粘着性の凸状の印刷段差を有し、粘着剤層と板バネとが貼り合わされる際に、前記印刷段差と板バネとの間に非接着部位による空気流路が形成される粘着テープである。
【0016】
[基材層]
本発明に使用する基材としては、各種の樹脂フィルムを適宜使用でき、例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリイミドフィルム等が上げられる。そのなかでも、絶縁性に優れるポリエステルフィルム、ポリイミドフィルムや柔軟性に優れるポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムが好ましい。基材の厚みは特に限定されるものではないが、3〜50μmが好ましく、さらに好ましくは6〜38μmである。この範囲にあることでテープの追従性と打鍵信頼性を両立できる。
【0017】
基材の色は特に限定されるものではないが、透明又は白色であることが好ましい。基材が透明である場合は、粘着テープ側からUV光がUV硬化樹脂に届きやすく、硬化性・生産性に優れる。一方、白色である場合は照光機能付きスイッチモジュールに使用した際、光を反射させ有効利用できる。
【0018】
基材には粘着剤との密着性を向上させる目的で、コロナ処理等の易接着処理を設けることが好ましい。基材の粘着剤層と反対側にはUV硬化樹脂を接着させるプライマー層を設けることが好ましい。
【0019】
[粘着剤層]
本発明に使用する粘着剤層は、基材と良好な密着性を有するものを使用でき、公知のアクリル系、ゴム系、シリコン系の粘着樹脂を使用することができる。そのなかでも、炭素数2〜14のアルキル基を有するアクリル酸エステルに由来する反復単位を含有するアクリル系共重合体が、耐光性・耐熱性の点から好ましい。
【0020】
アクリル系共重合体としては、例えば、n−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、エチルアクリレート等に由来する反復単位を含むアクリル系共重合体があげられる。
【0021】
さらに反復単位として、側鎖に水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの極性基を有するアクリル酸エステルやその他のビニル系単量体に由来する反復単位を0.1〜15質量%の範囲で含有するのが好ましい。また、アクリル酸単位を2〜10質量%の範囲で含有するのが、粘着性に優れ好ましい。
【0022】
アクリル系共重合体は、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法、紫外線照射法、電子線照射法によって共重合させることにより得ることができる。アクリル系共重合体の平均質量分子量は塗工性と粘着物性を両立するため、40万〜140万が好ましく、更に好ましくは、60万〜120万である。前記平均質量分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算である。測定条件として、カラムはTSKgel GMHXL[東ソー製]を用い、カラム温度40℃、溶離液はテトラヒドロフラン、流量は1.0mL/分とし、標準ポリスチレンはTSK標準ポリスチレンを用いる。
【0023】
さらに粘着剤の凝集力をあげるために、架橋剤を添加するのが好ましい。架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、キレート系架橋剤等があげられる。特に粘着剤層を設ける場合は、イソシアネート系架橋剤またはエポキシ系架橋剤を使用するのが好ましい。架橋剤の添加量としては、粘着剤層のゲル分率が25〜80%になるよう調整するのが好ましい。さらに好ましいゲル分率は、30〜70%である。そのなかでも35〜60%が最も好ましい。ゲル分率が25%以上であると粘着剤が適度な凝集力をもつため、打鍵試験でズレが生じにくい。一方、ゲル分率が80%以下であると粘着剤が硬くなりすぎず、基板等の被着体への接着力が良好である。接着性が低下する。ゲル分率は、養生後の粘着剤層の組成物をトルエン中に浸漬し、24時間放置後に残った不溶分の乾燥後の質量を測定し、元の質量に対する百分率で表す。
【0024】
さらに粘着剤層の粘着力を向上させるため、粘着付与樹脂を添加するのが好ましい。本発明の粘着テープの粘着剤層に添加する粘着付与樹脂は、ロジンやロジンのエステル化物等のロジン系樹脂;ジテルペン重合体やα−ピネン−フェノール共重合体等のテルペン系樹脂;脂肪族系(C5系)や芳香族系(C9)等の石油樹脂;その他、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。また、前記アクリル共重合体以外のアクリル樹脂を粘着付与樹脂として添加しても良い。
【0025】
粘着付与樹脂の添加量としては、粘着剤樹脂がアクリル系共重合体である場合は、アクリル系共重合体100質量部に対して10〜60質量部を添加するのが好ましい。接着性を重視する場合は、20〜50質量部を添加するのが最も好ましい。また、粘着剤樹脂がゴム系の樹脂である場合は、ゴム系の樹脂100質量部に対して、粘着付与樹脂を80〜150質量部添加するのが好ましい。なお、一般的に粘着剤樹脂がシリコン系樹脂である場合は、粘着付与樹脂を添加しない。
【0026】
また、必要に応じて、他の公知慣用の添加剤を添加することができる。他の添加剤としては、例えば、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔料、難燃剤等が例示できる。
【0027】
本発明の粘着テープに使用する粘着剤の周波数1Hzでの動的粘弾性スペクトルの損失正接は70℃下で0.5〜0.8であることが好ましい。さらに好ましくは、0.55〜0.75である。0.5以上であれば耐剥がれ性に優れ、0.8以下であれば、高温時における粘着剤の印刷部への染み出しが少なくなりやすい。
【0028】
粘着剤層の厚みは特に限定されるものではないが、5〜25μmが好ましく、さらに好ましくは10〜20μmである。この範囲にあることで接着性とテープの薄型化の両立がしやすい。
【0029】
また、本発明の粘着テープにおいては、水分散性のエマルジョン型粘着剤を使用する場合であっても粘着剤層形成後に容易に非粘着性の印刷段差を設けることができ、任意の空気流路パターンを好適に形成できることから、水分散性のエマルジョン型粘着剤を使用した際に特に好適に本発明の効果を奏することができる。
【0030】
[非粘着性の凸状の印刷段差]
本発明の粘着テープは粘着剤層の上に非粘着性の凸状の印刷段差を有する。当該印刷段差は、各種の印刷インキの印刷により容易に凸状の印刷段差を形成できる。印刷インキの種類としては、非粘着性の公知慣用のインキが用いられるが、短時間で硬化し、粘着剤層へ良好な印刷段差を形成しやすいUVインキが好ましい。印刷インキの色としては、無色又は有色のものが用いられる。そのなかでも、反射性に影響を与えず、印刷パターンの検査が可能な有色で淡いものが最も好ましい。印刷方法としては、公知慣用の凸版、平版、凹版のものが用いられるが、そのなかでも凸版を用いたシール印刷機が好ましい。さらにそのなかでも輪転式の印刷が好ましい。
【0031】
UVインキの組成としては、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系のものがあるが、そのなかでもエポキシアクリレートが表面硬化性に優れ、UVインキ下側からの粘着剤の染み出しが少なく、クリック感に優れた板バネ付きシートを得やすくなる。
【0032】
UVインキの粘度としては特に限定されるものではないが、粘着剤面の微小な凹凸に入り込みやすい、粘度の低いものが良い。具体的には23℃の粘度が15000cps以下、より好ましくは11000cps以下のものが好ましい。
【0033】
またUVインキには剥離剤を添加することが特に好ましい。剥離性のある印刷段差ができることで、粘着剤が印刷面にはみ出しても、空気流路が確保できる。剥離剤としてはシリコーン系のものが好ましい。剥離剤を配合したUVインキとしては、DIC(株)製「ダイキュア カルトン低臭ハクリOPニス」があげられる。
【0034】
凸状の印刷段差の形状は、当該印刷段差と板バネとの非接着部位により、粘着剤層と板バネとの間に空気流路を形成できるものであれば特に制限されないが、非接着部位を形成しやすいことから、その断面形状が正方形や長方形等の方形形状や、当該方形形状の角が面取りされた形状、半円形状等の形状であることが好ましい。
【0035】
また、粘着剤層表面から見た際の凸状の印刷段差の形状は、板バネがクリックされた際にクリック部の空気が流動するための空気流路が形成される形状であれば特に制限されないが、一つの板バネに対し、少なくとも一つの印刷段差が接触しており、当該印刷段差が板バネの外周より外側へ通じている形状を有していればよい。好ましい形状としては、一つの印刷段差が線状に連続した形状を有し、当該線状形状がストライプ状、格子状、菱形状又は円周状に複数配置されている形状が好ましい。また、当該線状形状は断続して設けられていてもよい。
【0036】
凸状の印刷段差の高さとしては、0.5〜10μmである。好ましくは1〜7μmであり、さらに好ましくは2〜6μmである。この範囲にあることで、好適に空気流路を形成して良好なクリック感を実現でき、また、粘着剤層と板バネとの接着域を好適に確保でき良好な耐剥がれ性を実現できる。
【0037】
また、凸状の印刷段差が線状に形成されている場合には、その一つの線状の幅が0.3〜3mmであることが好ましい。
【0038】
線状の印刷段差が複数設けられている場合の印刷段差の間隔は特に限定されるものではないが、線状の印刷段差の幅方向の間隔が1mm〜5mmであると接着性とクリック感を高度に両立できるため、好ましい。
【0039】
[粘着テープ]
本発明の粘着テープは、上記の基材と粘着剤と粘着剤上に設けられた非粘着性の印刷段差を有する粘着テープである(図1)。当該粘着テープは、板バネと貼り付けることにより、非粘着性の印刷段差により粘着剤層と板バネとの間に非接着部位による空気流路が形成され、好適なクリック感を実現できる(図2)。
【0040】
本発明の粘着テープは、基材又は剥離ライナー上に粘着剤層を設け、さらに剥離ライナー又は基材と貼り合せ、その後、剥離ライナーを剥がし、粘着剤層上に部分的に非粘着性の凸を形成させ、さらに剥離ライナーを粘着剤層上に貼り合せて形成できる。そのなかでも、まず、基材又は剥離ライナー上に粘着剤層を設け、さらに剥離ライナー又は基材と貼り合せたものを多量に作成し、次に剥離ライナーを一旦剥がし、粘着剤層上に非粘着性の印刷段差をシール印刷機で使用態様に合わせて作成し、必要な形状に打ち抜き加工することが経済的で好ましい。
【0041】
本発明の粘着テープは、打ち抜き加工等の加工後の形状において、非粘着性の印刷段差を外周近傍に有さない構成であることが好ましい。非粘着性の印刷段差を有さない接着領域は、外周からの距離が1mm以上の領域であることが好ましく、さらに好ましくは3mm以上であり、5mm以上が最も好ましい。外周近傍に非粘着性の印刷段差が存在しないことで接着性に優れ、端部からの異物混入を抑制できる。
【0042】
粘着テープの接着力は打鍵試験でのテープのハガレを防止するため、6N/25mm以上であることが好ましい。更に好ましくは10〜30N/25mmである。尚、接着力は被着体をSUS板とし、JIS Z0237に従い測定される。接着力が上記範囲の場合はハガレが発生しにくい。
【0043】
粘着テープの保持力は高温放置時の粘着剤の染み出しを防止するため、ズレ距離が1mm以下であることが好ましい。更に好ましくはズレ距離が0.1mm以下である。尚、保持力は被着体をSUS板とし、JIS Z0237に従い、測定温度70℃、荷重0.5kg/25mm×25mmの条件で、24時間後のズレ距離である。保持力が上記範囲の場合は高温放置時の粘着剤の染み出しが発生しにくい。
【0044】
本発明の粘着テープは、その総厚さが75μm以下であることが好ましく、さらに好ましくは20〜50μmであり、25〜40μmであることが特に好ましい。当該厚さとすることで、携帯電子端末等の薄型、小型電子機器への適用に際して好適である。薄型、小型電子機器においては、スイッチモジュールの構成や、使用する材料が制限されるため、本願発明の粘着テープを使用することが特に好適となる。
【0045】
本発明の粘着テープの具体的な態様を簡易な図面を用いて例示する。図3及び図4に示した構成は、線状の印刷段差(11)が、板バネが貼付けられる板バネ貼付け部位(12)にストライプ状に形成され、外周近傍に非粘着性の印刷段差を有さない接着領域(13)を有する粘着テープ(10)の例である。また、図5及び図6は格子状の印刷段差が設けられた例である。これら図面においては、一つの板バネに対し線状の印刷段差が1〜2本程度設けられた図面であるが、実際には、一つの板バネに対し、より細い線状の印刷段差が多数本設けられた構成も好ましく使用できる。
【0046】
[板バネ付きシート]
本発明の板バネ付きシートは、上記粘着テープの粘着剤層側に少なくとも一つの板バネが、好ましくは二以上の複数個の板バネが貼り付けられた構成であり、粘着テープの粘着剤層表面に設けられた非粘着性の凸状の印刷段差により、凸状の印刷段差と板バネとの間に非接着部位による空気流路を有するシートである。粘着剤層表面に設けられた凸状の印刷段差は板バネと接触しているが接着されていないため、板バネが押圧された際に当該非接着部位が空気流路となり、押圧時に空気が流動することで好適なクリック感が得られる。
【0047】
板バネ付きシートに使用される板バネは、固定接点との接触により導電等によりスイッチング動作が可能であり、押圧による変形や押圧解消時に変形が回復して復元する弾性体であれば特に制限されないが、SUS等の導電性を有する金属から形成されたクリックバネが製造容易であり、好適な導電性や耐久性を確保しやすいため好ましい。市販品としては新光電気製メタルドーム、不二電子製メタルドーム等があげられる。板バネの直径φは2mm〜6mmのものが好ましく、クリック感と耐剥がれ性を両立するためには3〜5mmのものが最も好ましい。板バネの形状は円形、半円形、多角形のものが上げられるが、円形のものが凸のパターンを深く考えなくとも、接着性とクリック感を両立しやすく好ましい。
【0048】
[スイッチモジュール]
上記の板バネ付きシートは、図7に示した構成のスイッチモジュールに好適に適用できる。当該スイッチモジュールは、基板21上に固定接点23及び24が設けられ、当該固定接点上面に板バネ4が湾曲凸面を上向きにして設けられる。そして、当該板バネ4が基材1と粘着剤層2を有する粘着テープにより被弊される。この際、板バネの全体を被覆するように、上記粘着テープの粘着剤層側が板バネに貼り付けられ、粘着剤層表面に設けられた非粘着性の凸状の印刷段差3と板バネとの接触部が非接着部位5を形成し、当該非接着部位5が空気流路となる。この際、凸状の印刷段差3は粘着剤層2により段差が吸収され、粘着剤層2と板バネ4とが印刷段差3以外の部位で密着していることが粘着テープと板バネとの間の固定が良好となるため好ましい。一方で、粘着剤層2と板バネ4とが良好に固定されていれば、当該段差周囲に若干の粘着剤層の浮きが生じていても良く、若干の浮きが生じている場合にはスイッチ押圧時に空気が抜けやすくなるため好ましい。
【0049】
当該スイッチモジュールにおいて、固定接点23及び24は、板バネ4との接点を確保できる構成であれば特に制限されないが、図示したように、板バネ4の外縁部が外側の固定接点23に接触し、板バネ4の頂部が中央の固定接点24の上方に位置するように配置される構成が好適である。また、板バネ4と固定接点24とが良好に接触するように、板バネ4の頂部に突起部22が設けられていることも好ましい。当該突起部22は、UV硬化樹脂等により形成でき、図示されたように頂部のみ配設されていても、粘着テープ全面にUV硬化樹脂を塗布し、板バネ4の頂部のみが突起するように形成されていてもよい。
【0050】
当該スイッチモジュールは、その上部にさらにキートップが配設されることで、押しボタンスイッチを構成する。押しボタンスイッチの構成例としては、例えば図8又は図9に示した構成を例示できる。図8の構成においては、独立したボタン状のキートップ25が、スイッチモジュールの上方に設けられた構成であり、キートップ25の中央部が、スイッチモジュール中のUV硬化樹脂からなる突起部の上方に配設された構成である。当該構成においては、携帯電子端末の筐体やキーシート等を構成する被覆材26に設けられる貫通口に、キートップ25が上下動可能なように配設される。また、図9の構成においては、弾性体からなるベースシート27上にキートップ25が接着剤又は粘着剤28により固定されたキーシートが、スイッチモジュールの上方に配設された押しボタンスイッチであり、キートップ25の中央部が、スイッチモジュール中のUV硬化樹脂からなる突起部の上方に配設された構成である。
【0051】
上記の押しボタンスイッチは、キートップ25を打鍵することにより、キートップ26が押し下げられ、UV硬化樹脂からなる突起部に接触し、当該突起部を介して板バネ4が押圧される。そして、押圧された板バネ4の頂部近傍が固定接点24に接触し、押しボタンスイッチが動作を為す。また押圧を解除すると、板バネ4の弾性復元力により、板バネ4と固定接点の接触が解除される。
【0052】
当該スイッチング動作においては、粘着テープが粘着剤層の板バネに貼り合わされる表面に非粘着性の印刷段差を有するため、クリック時にエアーが印刷段差と基板の間を流れ、クリック感が優れる。
【0053】
(固定接点、基板)
上記スイッチモジュールに使用される固定接点は、導電性を実現しやすいSUS、銅、銀等の金属性の固定接点であることが好ましい。また、固定接点を固定する基板は非導電性の材料からなるものであれば特に制限されないが、ポリイミド等の各種樹脂フィルムからなる基板が好適に使用できる。
【0054】
[用途]
本発明の粘着テープを使用したスイッチモジュール及び押しボタンスイッチは、小型化、薄型化された各種の携帯電子端末に適用しても、好適なクリック感で、良好なスイッチング動作が可能である。このため、長期間に渡り日常的に多数の打鍵がなされる携帯電話、携帯音楽プレイヤー、あるいは、電子手帳等の各種の小型電子端末の押しボタンスイッチに好適に適用できる。
【実施例】
【0055】
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、以下に表示する部は、質量部である。
【0056】
[粘着剤a]
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、脱イオン水270質量部を入れ、窒素を吹き込みながら75℃まで昇温し、撹拌しながらラテムルE−118B(花王社製)を0.8質量部、過硫酸カリウムを0.1質量部添加した。続いて2−エチルヘキシルアクリレートが296質量部、スチレンが56質量部、メチルアクリレートが20質量部、メチルメタクリレートが20質量部、メタクリル酸が8質量部、N−メチロールアクリルアミドが2質量部からなる単量体混合物に、ラテムルE−118Bを32質量部と脱イオン水を80質量部加えて乳化させたモノマープレエマルジョンの一部(4質量部)を添加し、反応容器温度を75℃に保ちながら60分間重合させた。引き続き、反応容器内温度を75℃に保ちながら、残りのモノマープレエマルジョン509質量部と過硫酸カリウムの水溶液(有効成分1質量%)60質量部を、各々別の滴下漏斗を使用して、反応容器内温度を75℃に保ちながら240分間かけて滴下して重合させた。滴下終了後、同温度にて180分間撹拌し、共重合体を冷却した。次いで、この共重合体に、粘着付与樹脂としてスーパーエステルE−650(荒川化学社製)を添加し(固形分比で、共重合体/粘着付与樹脂=100/15)、60分間撹拌した。その後、pHが8.0になるようにアンモニア水(有効成分10質量%)でこれらを調製し、100メッシュ金網で濾過して粘着剤aを得た。
【0057】
[粘着剤b]
冷却管、攪拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器にn−ブチルアクリレート92.9部、酢酸ビニル5.0部、アクリル酸2.0部、β−ヒドロキシーエチルアクリレート0.1部と、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して質量平均分子量50万のアクリル系共重合体1を得た。 上記アクリル系共重合体1を100部、荒川化学社製「スーパーエステルA100」を15部、及び荒川化学社製「ペンセルD135」を5部をトルエンで希釈し、固形分45%のアクリル系粘着剤組成物bを得た。粘着剤主剤b100部に、イソシアネート系架橋剤(DIC社製「バーノックNC−40」)を1.5部添加し、15分間攪拌して粘着剤bを得た。
【0058】
(実施例1)
ポリエチレン樹脂20g/mを片面に溶融押し出しラミネートしたグラシン紙のポリエチレンラミネート側表面にシリコーン化合物の剥離層を形成した剥離ライナーに、粘着剤aを塗工して90℃で90秒間乾燥し乾燥重量20g/mの粘着剤層を形成した。帝人デュポンフィルム社製白色ポリエステルフィルム「テフレックス#20」に粘着剤層を貼り合わせ、40℃で2日間養生した。ゲル分率は45%であった。さらに剥離ライナーを剥がし、粘着面にT&K社製UVインキ「UV161白S」をシール印刷機でパターンA状に3μm厚みで印刷し、75μmの剥離フィルム上に貼り合せ、打抜き加工した。なお、パターンAは、幅40mm×長さ70mmの長方形を外周とする粘着テープ中に、当該外周から幅方向及び長さ方向の内側の3mmを非粘着性の凸状の印刷段差を有さない接着領域13とし、当該接着領域の内部に、幅方向から±45°の方向に印刷幅3mmの線状形状にて凸状の印刷段差を形成し、印刷段差間の非印刷部を3mmのピッチ幅として連続して印刷した斜め格子状のパターンである(図10)。
【0059】
(実施例2)
パターンAの代わりにパターンBを用いた以外は実施例1と同様に粘着テープを得た。なお、パターンBは、幅40mm×長さ70mmの長方形を外周とする粘着テープ中に、当該外周から幅方向及び長さ方向の内側の3mmを非粘着性の凸状の印刷段差を有さない接着領域とし、当該接着領域13の内部に、幅方向及び長さ方向と垂直の方向に印刷幅3mmの線状形状にて凸状の印刷段差を形成し、印刷段差間の非印刷部を3mmのピッチ幅として連続して印刷した格子状のパターンである(図11)。
【0060】
(実施例3)
UV印刷の厚みを3μmの代わりに1μmにした以外は実施例1と同様に粘着テープを得た。
【0061】
(実施例4)
パターンAの代わりにパターンA’を用いた以外は実施例1と同様に粘着テープを得た。パターンA’は、上記パターンAにおける凸状の印刷段差の幅を1mmとした以外は上記パターンAと同様のパターンである。
【0062】
(実施例5)
パターンAの代わりにパターンaを用いた以外は実施例1と同様に粘着テープを得た。パターンaは、上記パターンAにおける非粘着性の凸状の印刷段差を有さない接着領域13を設けない以外は上記パターンAと同様のパターンである。
【0063】
(実施例6)
粘着剤Aの代わりに粘着剤Bを用いた以外は実施例1と同様に粘着テープを得た。
【0064】
(比較例1)
UV印刷を実施しない以外は実施例1と同様に粘着テープを得た。
【0065】
(比較例2)
ポリエチレン樹脂20g/mを両面に溶融押し出しラミネートしたグラシン紙のポリエチレンラミネート側表面にシリコーン化合物の剥離層を形成し、エンボスをつけた剥離ライナー「王子特殊紙社製110EMXブルー48改」に、粘着剤Bを塗工して90℃で90秒間乾燥し乾燥重量35g/mの粘着剤層を形成した。さらに帝人デュポンフィルム社製白色ポリエステルフィルム「テフレックス#20」に粘着剤層を貼り合わせ、40℃で2日間養生した。ゲル分率は45%であった。
【0066】
(比較例3)
比較例1のテープをXの形状に打抜き加工し、その上に比較例1のテープを貼り合せ、粘着テープ積層物を得た。
【0067】
(比較例4)
ポリエチレン樹脂20g/mを両面に溶融押し出しラミネートしたグラシン紙のポリエチレンラミネート側表面にシリコーン化合物の剥離層を形成し、エンボスをつけた剥離ライナー「王子特殊紙社製110EMXブルー48改」に、粘着剤Aを塗工して90℃で90秒間乾燥し乾燥重量35g/mの粘着剤層を形成しようとしたが、剥離ライナー上でハジキが発生し、テープが生成できなかった。
【0068】
実施例、比較例で作成した粘着テープについて、以下に示す方法により、接着力、保持力、形状選択性、粘着テープの薄さ、クリック感、端部のハガレ難さ、粘着剤の粘弾性特性を評価した。評価結果は、表1、2に記載した。
【0069】
(接着力)
接着力はJIS−Z0237(2000)の180度引き剥がし接着力の試験方法に従って下記の手順により求めた。
SUS板に25mm幅の実施例及び比較例の粘着テープを、環境温度23℃、湿度50%の条件下において、2kgのローラーで1往復加圧貼付し1時間放置後、テンシロン万能引張試験機(オリエンテック製、RTA100)を用い、同一の温度湿度条件下で300mm/minの速度で引っ張って、180度引き剥がし接着力S25を測定した。尚、接着力はUV印刷を施していない部分で測定した。
【0070】
(保持力)
接着力はJIS−Z0237(2000)の保持力の試験方法に従って下記の手順により求めた。
SUS板に貼付面積(25mm×25mm)の実施例及び比較例の粘着テープを、環境温度23℃、湿度50%の条件下において、2kgのローラーで1往復加圧貼付し1時間放置する。その後、せん断方向に0.5kgの荷重をかけ、70℃に24時間放置する。放置後の粘着テープのズレ距離を測定した。尚、接着力はUV印刷を施していない部分で測定した。
(形状選択性)
粘着テープの生産方法から形状選択性を評価した。
○:多品種少量生産できる
×:多品種少量生産できない
【0071】
(粘着テープの薄さ)
100mm×100mmの粘着テープの最大厚みを厚み計にて測定した。
◎:50μm以下
○:51μm〜69μm
×:70μm以上
【0072】
(クリック感)
φ4mmの不二電子製板バネ「FC4016−50BS」と粘着テープを貼り合せた板バネ付きシートを、ポリイミド100μmに貼り合せ、粘着テープの上から板バネを指でクリックした。
◎:抵抗が殆どない
○:若干の抵抗がある
×:大きな抵抗がある。
【0073】
(端部の剥がれにくさ)
40mm×70mmの粘着テープを、32mm×62mmのポリイミドフィルム100μmに貼り合せ、粘着テープの端部4mmを折り返しポリイミドフィルムに貼り合せる。その後、85℃に3日間放置し、端部のハガレの有無を確認する。
◎:ウキ・ハガレが発生しない。
○:端部にウキはあるが、ハガレは発生しない。
×:ハガレが発生する。
【0074】
(粘着剤の粘弾性特性)
40℃2日養生した粘着剤を2mm厚まで重ね合わせた試験片を粘弾性試験機(レオメトリックス社製、商品名:アレス2KSTD)を用いて、直径7.9mmの平行円盤型の測定部に試験片を挟み込み、周波数1Hz、昇温時間1℃/1分の条件で−50℃から150℃までの貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G’’)を測定した。損失正接tanδは以下の計算式より算出した。
損失正接tanδ=G’’/G’
尚、70℃の損失正接を測定した。
【0075】
【表1】

【0076】
【表2】

【0077】
上記表1〜2から明らかなように、本願発明の粘着テープはクリック感に優れ、薄型で形状選択性・コストに優れる。
【符号の説明】
【0078】
1 基材
2 粘着剤層
3 凸状の印刷段差
4 板バネ
5 非接着部位(空気流路)
10 粘着テープ
11 凸状の印刷段差
12 板バネ貼付け部位
13 非粘着性の凸状の印刷段差を有さない接着領域
21 基板
22 突起部
23、24 固定接点
25 キートップ
26 被覆材
27 ベースシート
28 接着剤又は粘着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板バネに貼り合わされて使用される粘着テープであって、
基材の一面に板バネに貼り合わされる粘着剤層を有し、前記粘着剤層の板バネに貼り合わされる表面に非粘着性の凸状の印刷段差を有し、粘着剤層と板バネとが貼り合わされる際に、前記凸状の印刷段差と板バネとの間の非接着部位により空気流路が形成されることを特徴とする粘着テープ。
【請求項2】
前記非粘着性の凸状の印刷段差の高さが0.5〜10μmである請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記非粘着性の凸状の印刷段差の幅が0.3〜3mmである請求項1又は2に記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記非粘着性の凸状の印刷段差がストライプ状又は格子状に設けられた請求項1〜3のいずれかに記載の粘着テープ。
【請求項5】
前記非粘着性の凸状の印刷段差を外周近傍に有さない請求項1〜4のいずれかに記載の粘着テープ。
【請求項6】
前記非粘着性の印刷段差がUVインキよりなる請求項1〜5のいずれかに記載の粘着テープ。
【請求項7】
前記粘着剤層が水分散性エマルジョン型粘着剤からなる粘着剤層である請求項1〜6のいずれかに記載の粘着テープ。
【請求項8】
前記粘着剤層の厚さが5〜25μmである請求項1〜7のいずれかに記載の粘着テープ。
【請求項9】
基材の一面に粘着剤層を有し、粘着剤層表面に非粘着性の凸状の印刷段差を有する粘着テープの粘着剤層側に板バネが貼り合わされ、凸状の印刷段差と板バネとの間の非接着部位により形成される空気流路を有することを特徴とする板バネ付きシート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−77121(P2012−77121A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−221211(P2010−221211)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000002886)DIC株式会社 (2,597)
【Fターム(参考)】