説明

紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法

【課題】投入部に投入された一組の処理単位間での入り繰りを生じることなく、かつ係員による作業を軽減して、紙葉類を効率よく処理し得る紙葉類処理装置を提供する。
【解決手段】カード検知部が仕切りカードを検知したことに基づいて、あるいは識別カードを用いた場合にはカード検知部が識別カードを検知した後、位置検知部が一定時間被処理媒体を検知しないことを受けて、紙葉類処理装置の取り込み機構の取り込み動作を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば紙幣等の紙葉類を判別処理するための紙葉類処理装置、及びこれを用いた紙葉類処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
紙幣処理機では、袋や封筒に入れられて送られてくる紙幣を袋や封筒から取り出して取込部にセットさせ、このセットされた紙幣を1枚ずつ取り出して判別部に送り、ここで、その券種を判定するとともに、判定結果を集計することによって合計金額を得るようになっている。
【0003】
計数する紙幣は例えばスーパーマーケット等の銀行顧客から銀行に対する入金現金であり、入金伝票が添付されるか、あるいは袋や封筒に口座番号や金額といった情報が記入されている。紙幣処理機では、袋または封筒の単位で紙幣の計数結果と入金伝票の金額を比較確認する。
【0004】
従来、計数を入金毎に行う方法としては、1入金毎に袋や封筒を開封して紙幣を取り出し、この紙幣を取込部にセットして入金伝票の内容をインプットし、計数処理を行う方法がある。
【0005】
しかしながら、この方法では、装置のオペレータが袋や封筒を開封し、紙幣をセットする間は計数装置が停止した状態となるため、スループットが低くなるという問題があった。
【0006】
そこで、予め入金伝票の内容との関係を登録した番号をバーコード等にて印刷した仕切りカードを各入金間に挟んだ状態で取込部にセットし、このセットした紙幣を連続的に取込んで計数し、仕切りカードを入金の区切りとして認識し、かつ表面のバーコードを読み取って計数と対応させることで、個別の計数を得る方法が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
この場合、紙葉類と仕切りカードの組み合わせを1バッチとして複数バッチを処理トレイに入れ、トレイの単位で処理を行っていた。
【0008】
オペレータは、トレイ内の紙葉類(バッチカードを含む)を計数装置の取り込み部にセットし、計数開始指令を発行すると、計数装置は連続取り込みを行っていた。
【0009】
計数装置には、紙葉類の種別等やバッチカードを検出するための検知手段が設けられ、検知結果によって紙葉類の選別や計数を行うようになっている。オペレータが、取り込み終了を確認して、計数終了指令を発行することにより、計数装置は紙葉類をカセットに収納し、電子ロックしていた。
【0010】
しかしながら、この方法では、1トレイ毎に、オペレータによる取り込み終了の確認及び計数終了指令の発行が必要であり、オペレータに負担がかかっていた。
【0011】
また、複数トレイを処理した場合、カセットの中に複数トレイの紙葉類が混在し、トレイの境目を探すことが困難であった。
【0012】
トレイ完了時、上位システムにトレイ完了日時しか渡していないため、上位システムでトレイとバッチ情報を紐付けることができなかった。
【特許文献1】特開2002−334362号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、紙葉類を、投入部に投入された一組の処理単位間での入り繰りを生じることなく、かつ係員による作業を軽減して効率よく処理し得る紙葉類処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の紙葉類処理装置は、作業単位毎に集積された紙葉類、及び前記集積された紙葉類上に配置された仕切りカードを有する1バッチ分の被処理媒体を、1または複数バッチ重ねて一組の処理単位とし、一組の処理単位を識別するための少なくとも1枚の識別カードを、必要に応じてその後端に配して投入する投入部と、
前記被処理媒体を前記投入部から個々に取り込み、前記被処理媒体を搬送するための搬送路へ導入する取り込み機構と、
前記仕切りカード及び必要に応じて識別カードを検知するためのカード検知部と、
前記搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を検知する位置検知部と、
前記被処理媒体の特徴を検知し、判別するための鑑査部と、
前記鑑査部における判別結果に基づいて前記被処理媒体を集積する集積部と、
前記カード検知部及び前記位置検知部からの検知情報に基づいて、前記取り込み機構の取り込み動作を制御する制御部と、
を具備することを特徴とする紙葉類処理装置であって、
前記カード検知部が前記仕切りカードを検知したことに基づいて、前記位置検知部が一定時間前記被処理媒体を検知しないことを受けて、あるいは識別カードを用いた場合にはカード検知部が識別カードを検知した後、前記制御部は、前記取り込み機構の取り込み動作を停止し、前記集積部をロックすることを特徴とする。
【0015】
本発明の紙葉類処理方法は、作業単位毎に集積された紙葉類、及び前記集積された紙葉類上に配置された仕切りカードを有する1バッチ分の被処理媒体を、1または複数バッチ重ねて一組の処理単位とし、一組の処理単位を識別するための少なくとも1枚の識別カードを、必要に応じてその後端に配して投入部に投入する工程、
前記被処理媒体を取り込み機構により前記投入部から個々に取り込み、前記被処理媒体を搬送するための搬送路へ導入する工程、
カード検知部により、前記仕切りカード、及び必要に応じて識別カードを検知する工程、
前記被処理媒体の特徴を鑑査部にて検知し、判別する工程、
前記鑑査部における判別結果に基づいて前記被処理媒体を集積部に集積する工程、及び
前記鑑査部における判別結果に基づいて前記集積部に集積される被処理媒体以外の被処理媒体を排除用集積部に集積する工程を具備し、
前記搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を検知する位置検知部により、前記搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を監視しながら行われる紙葉類処理方法であって、
前記カード検知部が前記仕切りカードを検知したことに基づいて、前記位置検知部が一定時間前記被処理媒体を検知しないことを受けて、あるいは識別カードを用いた場合にはカード検知部が識別カードを検知した後、前記制御部は、前記取り込み機構の取り込み動作を停止し、前記集積部をロックすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、紙葉類を、投入部に投入された一組の処理単位間での入り繰りを生じることなく、かつ係員による作業を軽減して効率よく処理し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明にかかる紙葉類処理装置の一例として、紙幣処理装置1の構成を概略的に表す図を示す。
【0019】
この紙幣処理装置は、紙幣処理装置本体1と紙幣処理装置本体1を操作するための制御装置2とから構成されている。上記制御装置2が制御する紙幣処理装置本体1は、1台であっても、複数台であっても良い。
【0020】
紙幣処理装置本体1は、紙幣を種類あるいは状態に応じて区分し、区分した紙幣を種類あるいは状態ごとに集積する区分集積装置1Aと所定数毎に紙幣を施封する施封装置1Bとを有している。上記紙幣処理装置本体1は、1つの区分集積装置1Aに対して任意の数の施封装置1Bが接続可能な構成となっている。この施封装置1Bは、省略することができる。
【0021】
上記区分集積装置1Aは、複数の種類からなる複数の紙幣が一括して投入される。上記区分集積装置1Aは、投入された各紙幣の種類及び状態に応じて分類する。上記区分集積装置1Aは、分類した紙幣を各集積庫(カセット)あるいは施封装置1Bへ搬送する。上記施封装置1Bは、上記区分集積装置1Aから供給される紙幣を集積庫(カセット)に集積し、所定数毎に紙帯で施封する。
【0022】
上記制御装置2は、上記紙幣処理装置本体1の制御、上記紙幣処理装置本体1に対する動作設定、あるいは上記紙幣処理装置本体1による処理データの管理などを行う。上記制御装置2は、たとえば、パーソナルコンピュータにより構成される。上記制御装置2は、後述する表示部、操作部および記憶部などを有している。
【0023】
紙幣処理装置は、その機能を果たす為に様々な可動部の制御機能や紙幣判別の検知機能を有している。
【0024】
次に、上記紙幣処理装置本体1の内部の構成について説明する。
【0025】
図1に示すように、紙幣処理装置本体1は、区分集積装置1Aおよび施封装置1Bにより構成されている。
【0026】
上記区分集積装置1Aには、複数の紙葉類Pを投入する投入部4が設けられている。
【0027】
上記投入部4は、処理トレイ5、バックアッププレート6、および、取出しローラ10を有している。上記処理トレイ5には、複数の紙幣を含む紙葉類Pがその上端或いは下端に当接して整位された状態で投入される。
【0028】
図2に、投入部4の処理トレイ内の被処理媒体の配列の一例を表す模式図を示す。
【0029】
また、図3に投入部4の処理トレイ内の被処理媒体の配列の他の一例を表す模式図を示す。
【0030】
図2に示すように、上記投入部4の処理トレイには、被処理媒体として、例えば3バッチ分の紙葉類P1,P2,P3が、一括して投入される。紙葉類P1,P2,P3は、各々、複数の種類が混在する複数の紙幣42と、その各作業単位の終端に配された仕切りカード41とを有する。上記処理トレイ5に投入される紙幣42は、それぞれ長手方向と幅方向とを有する。上記処理トレイ5には、紙幣42の長手方向の上端或いは下端が下を向く姿勢で投入される。また、仕切りカード41には、1バッチの被処理媒体の情報を記録したバーコードが設けられている。
【0031】
また、図3に示すように、上記投入部4の処理トレイには、仕切りカード41の後端に、識別カード43をさらに投入することができる。識別カード43の数は、後述する下記集積庫141〜146と同じ数であり、この場合は、識別カード43−1ないし識別カード43−6の計6枚である。
【0032】
識別カード43はバッチカード41とは異なるコード体系でバーコード番号をつけておくことができる。また、オペレータが容易に認識できるよう、異なる色をつけておくことができる。
【0033】
上記バックアッププレート6は、上記処理トレイ5に対して鉛直方向に立設されている。上記バックアッププレート6は、ばね8により処理トレイ5に沿って取出しローラ10側(図中左方向)に移動するようになっている。上記取出しローラ10は、1対のローラにより構成される。上記取出しローラ10は、所定方向に回転することにより処理トレイ5上にセットされた、紙幣42、仕切りカード41、及び識別カード43を含む紙葉類Pを順に取り出す。したがって、上記投入部4に投入された複数の被処理媒体は、バックアッププレート6によって、処理トレイ5に沿って矢印aの方向に移動され、取出しローラ10(取出し部)に押し付けられる。
【0034】
上記取出しローラ10の後段には、搬送路12が設けられている。上記搬送路12は、複数のローラ15と搬送ベルト14、16により構成されている。上記搬送路12では、複数のローラ15により駆動する搬送ベルト14、16により被処理媒体が搬送される。上記搬送路12には、上記取出しローラ10により取り出された被処理媒体が順に供給される。たとえば、上記取出しローラ10は、被処理媒体をその上端或いは下端を先頭にして短手方向に搬送路12に供給する。また、上記取出しローラ10により搬送路12上に供給される被処理媒体は、表裏がばらばらの状態となっている。図1に示す構成例では、上記投入部4から取出される被処理媒体の取出し方向は下向きとなっている。
【0035】
上記取出しローラ10の後段に延設された搬送路12上には、カード検知器90が設けられている。上記カード検知器90は、例えばバーコードリーダからなり、仕切りカード41が取り出された場合に、そのバーコードから仕切りカードを検知する。
【0036】
上記カード検知器90の後段には、検知部30が設けられている。上記検知部30は、種々のセンサにより構成される。上記検知部30は、被処理媒体の券種、表裏、天地、汚れや破損の有無等の特徴を検知する。上記検知部30に設けられる種々のセンサは、搬送路12を搬送される被処理媒体から種々の情報を読み取る。上記検知部30には、たとえば、被処理媒体の表面の画像を読み取るイメージセンサ、被処理媒体の厚さを検知するセンサ、被処理媒体に含まれる磁性体を検知するセンサなどが設けられる。上記検知部30の各センサにより読み取った情報に基づいて、後述する判定部は、例えば画像、厚さ、磁気情報のような被処理媒体の特徴を判定する。
【0037】
図1に示す区分集積装置1Aでは、表裏および天地がばらばらの状態の複数の被処理媒体が上記投入部4に投入される。このため、上記検知部30を通過する各被処理媒体も、表裏および天地がばらばらな状態となっている。ここで、上記検知部30を通過する被処理媒体の表裏および天地に関する向きは4種類ある。以下の説明では、表面が上方を向いて搬送方向前方に対して上端を向けて取出された被処理媒体を表上(FF)券と称し、表面が上方を向いて搬送方向前方に対して下端を向けて取出された被処理媒体を表下(FR)券と称し、裏面が上方を向いて搬送方向前方に対して上端を向けて取出された被処理媒体を裏上(BF)券と称し、裏面が上方を向いて搬送方向前方に対して下端を向けて取出された被処理媒体を裏下(BR)券と称する。つまり、検知部30を通過して搬送される被処理媒体は、これら4種類の搬送姿勢のうちいずれかの姿勢で搬送されることになる。
【0038】
上記検知部30の後段に延設された搬送路12上には、カード検知部98及び検知部30における検知結果に基づいて被処理媒体の搬送方向を選択的に切換えるための複数のゲートG1〜G9が設けられている。
【0039】
カード検知部98は、例えばバーコードリーダからなり、識別カード43が取り出された場合に、バーコードから識別カード43を検知する。
【0040】
この装置では、仕切りカード41を検知するためのカード検知器90と識別カード43を検知するためのカード検知部98は別々に設けられているが、いずれか一方を省略し、もう一方のカード検知器に仕切りカード41及び識別カード43の両方を検知させることも可能である。
【0041】
ゲートG1は、被処理媒体を後段の処理が可能なものとリジェクトするものとに振り分ける。たとえば、上記検知部30において、後段の処理が不可能であることが判定された被処理媒体は、ゲートG1を介してリジェクト箱32へ搬送され、排除される。後段の処理が不可能な被処理媒体としては、例えば上記仕切りカード、2枚取りが判定された紙幣、所定のレベルを超えて大きくスキューしたことが判定された紙幣、或いは再流通可能な正券と判定されなかった損券や、偽券などがある。上記リジェクト箱32には、必要に応じて、被処理媒体がリジェクトされたことを検知する排除検知器を設けることもできる。リジェクト箱32は、紙葉類処理装置1の外部からアクセスが可能となっているので、リジェクト箱32に集積された被処理媒体は、係員が取り出すことができるようになっている。
【0042】
一方、検知部30において後段の処理が可能であると判定された被処理媒体は、ゲートG1を介してゲートG2へ搬送される。ゲートG2は、表裏に応じて被処理媒体を振り分けるようになっている。ゲートG2の下流側の搬送路は、2方向に分岐されている。すなわち、ゲートG2は、表裏の状態に応じて被処理媒体の搬送方向を2方向に選択的に切換える。
【0043】
ゲートG2の下流側で分岐された一方の搬送路上には、被処理媒体の表裏を反転させるための表裏反転機構34(表裏反転部)が設けられている。また、ゲートG2の下流側で分岐された他方の搬送路36は、被処理媒体の表裏を変化させずに、単に被処理媒体を通過させる搬送パスとなっている。すなわち、ゲートG2の後段では、被処理媒体の表裏を取り揃えられるようになっている。
【0044】
上記表裏反転機構34は、2組の搬送ベルト33、35により構成される。上記搬送ベルト33および35は、その入口から出口に向けて中心軸の回りで180°回転されたねじり搬送路を形成している。したがって、上記ゲートG2により表裏反転機構34へ振り分けられた被処理媒体は、表裏反転される。たとえば、FF券は、上記表裏反転機構34により表裏反転され、裏面を上にしたBF券に反転される。
【0045】
上記表裏反転機構34を通過して表裏反転された被処理媒体、および、上記表裏反転機構34を通過せずに搬送路(搬送パス)36を通過した被処理媒体は、いずれも合流部38を介してゲートG3に送り込まれる。
【0046】
ゲートG2から表裏反転機構34を介して合流部38に至る被処理媒体の処理時間(搬送時間)とゲートG2から搬送路36を介して合流部38に至る被処理媒体の搬送時間とが同じになるように設定されている。これにより、表裏反転機構34を介して搬送された被処理媒体と搬送路36を通過された被処理媒体とが同じタイミングで合流部38を通過する。
【0047】
ゲートG3は、合流部38を通過した被処理媒体を振り分けるようになっている。ゲートG3の下流側の搬送路は、2方向に分岐されている。ゲートG3は、被処理媒体の種類(あるいは状態)に応じて被処理媒体の搬送方向を2方向に選択的に切換える。
【0048】
ゲートG3の下流側で分岐された一方の搬送路は、被処理媒体を例えば施封装置1Bへ搬送するための搬送路である。また、ゲートG3の下流側で分岐された他方の搬送路(水平搬送路)40は、被処理媒体を区分集積装置1A内の各集積庫141〜146に集積するための搬送路である。また、各集積庫141〜146には、それぞれ図示しない紙幣の有無を検知するセンサが設けられている。
【0049】
すなわち、ゲートG3により分岐された水平搬送路40は、複数の集積庫141〜146の上方で略水平方向に延びた搬送路を形成している。水平搬送路40上には、被処理媒体を6つの集積庫141〜146のうちのいずれか1つに振り分けて集積するための5つのゲートG5〜G9が設けられている。
【0050】
水平搬送路40の最も上流側にあるゲートG5によって選択的に振り分けられた被処理媒体は集積庫141に集積される。ゲートG6によって選択的に振り分けられた被処理媒体は集積庫142に集積される。ゲートG7によって選択的に振り分けられた被処理媒体は集積庫143に集積される。ゲートG8によって選択的に振り分けられた被処理媒体は集積庫144に集積される。ゲートG9によって選択的に振り分けられた被処理媒体は集積庫145或いは集積庫146に集積される。
【0051】
上記施封装置1Bは、図1に示すように、集積庫51、集積庫52、供給部53、施封機構54、印刷機構55、帯供給部56を有している。上記集積庫51、52は、それぞれゲートG4を介して送り込まれた被処理媒体を集積する。各集積庫51、52には、それぞれ紙幣の有無を検知するセンサが設けられている。
【0052】
上記供給部53は、集積庫51あるいは52に集積された所定枚数(たとえば100枚)の被処理媒体を施封機構54に供給する。上記施封機構54は、供給部53によって供給される集積庫51あるいは52に集積された所定枚数(たとえば100枚)の被処理媒体を紙帯で施封する施封機構である。上記印刷機構55は、上記施封機構54で使用する紙帯に所望の印刷データを印刷する。上記帯供給部56は、上記施封機構54で使用する紙帯を供給する。
【0053】
上記施封装置1Bには、上記区分集積装置1AのゲートG3により図中左方向に分岐された搬送路によって被処理媒体が供給される。上記区分集積装置1Aから供給された被処理媒体Pは、施封装置1B内においてゲートG4により搬送方向が2方向に選択的に切換えられる。ゲートG4によって分岐搬送される被処理媒体は、施封装置1B内の集積庫51あるいは集積庫52に選択的に集積される。
【0054】
上記ゲートG4を介していずれかの集積庫51あるいは52に集積された被処理媒体Pは、供給部53によって施封機構54へ送り込まれる。上記施封機構54では、上記帯供給部56から供給された紙帯によって上記供給部53により供給された所定枚数の被処理媒体Pを施封する。所定枚数毎に施封された被処理媒体の束は、図示しないコンベアを介して装置外へ搬出される。
【0055】
上記区分集積装置1Aでは、必要に応じて特定の券種を施封装置1Bへ供給し得る。一方、施封装置1Bにて施封すべき券種以外の券種の被処理媒体は、上記区分集積装置1A内の集積庫141〜146のいずれかに集積される。
【0056】
上記紙葉類P1,P2,P3の取り込みが終わると、続いて、識別カード43が取り込まれる。識別カード43−1ないし43−6が検知部98で検知されると、被処理媒体の取込みが停止される。取り込まれた識別カード43−1ないし43−6は、集積庫141〜146に1枚ずつ集積され、その後、各集積庫が電子ロックされて、1トレイの処理を完了し得る。
【0057】
本発明によれば、1バッチ毎すなわち紙葉類P1,P2,P3毎に、システムで一意のトレイ番号を付与しておくことにより、トレイ完了時、1トレイ毎にバッチ情報を紐付けて集計することができる。
【0058】
また、本発明によれば、続いて、複数トレイを処理した場合、集積庫内の識別カードにより、集積された被処理媒体からトレイの境目を探すことが容易である。
【0059】
上記紙幣処理装置は、1トレイに、仕切りカード41と識別カード43の両方をセットして被処理媒体の処理を行う例であるが、必要に応じて、識別カード43を省略することができる。この場合、カード検知部90,98のいずれか一方を省略することができる。識別カード43を省略した紙幣処理装置では、カード検知部で仕切りカード検出後、一定時間経過後も搬送される紙葉類がない場合、装置はその仕切りカードがトレイの最後と判断し、自動で被処理媒体の取込みを停止し、集積庫は紙葉類を収納して、電子ロックされ得る。
【0060】
次に、紙葉類処理システムの制御系について説明する。
図4は、上記紙葉類処理装置の制御系のブロック図を示す。
上記紙幣処理装置本体1の区分集積装置1Aの制御系は、図2に示すように、例えば制御部60、記憶部61、取出し制御部62、搬送制御部63、ゲート制御部64、判定部65、カード検知器90、及びバーコードリーダ98などにより構成されている。
【0061】
カード検知器90は、仕切りカードのパターン例えばバーコードパターンを検知し、この検知結果を制御部60に送る。制御部60は、この検知結果に基づいてバーコードパターンに記載された情報を記憶部61に蓄積することができる。
【0062】
上記取出し制御部62は、制御部60の制御に基づいて取出しローラ10の駆動を行うものである。
【0063】
上記搬送制御部63は、制御部60の制御に基づいて搬送ローラ15の駆動を行うものである。
【0064】
上記判定部65は、検知部30の検知結果に基づいて、紙葉類例えば紙幣Pの状態を判定し得る。上記判定部65では、各センサにより読み取った情報と基準となる情報とを比較することにより紙幣Pの特徴を判定する。
【0065】
たとえば、上記判定部65は、当該紙幣Pの券種を判定するとともに、当該紙幣Pの表裏および天地を判定する。さらに、上記判定部65は、当該紙幣Pが正券か損券かを判定する。正券とは、再流通が可能な券であり、損券とは、再流通が不可な券である。つまり、正券か損券かは、紙幣の状態(質)の良し悪しにより判定されるものである。上記判定部65では、紙幣の汚れ、破れ、折れ、紙質、テープ貼り等の度合いによって正券か損券かを判定する。
【0066】
また、上記判定部65は、偽券等を検知し、その検知結果を制御部60に送ることができる。
【0067】
上記ゲート制御部64は、制御部60の制御に基づいてゲートG1〜G3、G5〜G9の駆動を行うものである。例えば、仕切りカード及び偽券等の検知結果を受けて、制御部60がゲートG1を駆動することにより、仕切りカード及び偽券等をリジェクト箱32に排除することができる。
【0068】
また、第2のカード検知器98は、例えば識別カード43に設けられたバーコードを読み取り、その結果を制御部60へ送る。
【0069】
上記制御部60は、予め設定した動作プログラムに従って区分集積装置1Aの全体動作を制御する。上記記憶部61には、上記制御部60により実行される動作プログラムが記憶される。また、上記記憶部61は、データの記憶用に用いられる。たとえば、上記記憶部61には、各集積庫141〜146、および、施封装置1Bの集積庫51、52に集積される集積枚数を計数する計数テーブルが設けられている。さらに、上記記憶部61は、区分集積装置1Aの動作プログラムの実行に使用される設定情報例えば取出し制御部における取出しトルクの設定値、判定部にて各検知器の検知結果の判定に使用される基準値、搬送制御部における搬送センサレベル、適正な搬送方向に対する紙葉類の角度のずれの許容限度となる整位角、ゲート制御部における集積庫の選択及び集積される券種の設定等の情報が各々複数種ずつ記憶される。
【0070】
また、制御部60は、識別カード43の検知情報を受けて、トレイの境界と判断し、取り出し制御部62に取込みの停止を指示することができる。取込みの停止の指示を受けて、取り出し制御部62は、取り出しローラ10の駆動をOFFすることができる。さらに、制御部60は、各識別カード43−1ないし43−6の検知情報を受けて、ゲート制御部64に、各識別カード43−1ないし43−6を集積庫141〜146に各々集積するよう指示する。ゲート制御部64は、ゲートG5〜G9を駆動させて識別カード43−1ないし43−6を1枚ずつ集積庫141〜146に案内して、集積し得る。
【0071】
上記紙幣処理装置本体1の施封装置1Bの制御系は、制御部70、記憶部71、搬送制御部72、ゲート制御部73、移動機構74、施封機構54、印刷機構55などにより構成されている。
上記制御部70は、予め設定した動作プログラムに従って施封装置1Bの全体動作を制御する。上記記憶部71には、上記制御部70により実行される動作プログラムが記憶される。また、上記記憶部71には、施封装置1Bの動作プログラムを実行するための設定情報例えば施封装置の台数、施封に用いられる紙帯の印刷パターン等の情報が各々複数種ずつ記憶される。上記搬送制御部72は、上記制御部70の制御に基づいて搬送ローラを駆動するものである。上記ゲート制御部73は、上記制御部60の制御に基づいてゲートG4の駆動を行うものである。上記移動機構74は、上記制御部70の制御に基づいて上記集積庫51あるいは52に集積された所定枚数の紙葉類を移動(搬送)するものである。
【0072】
上記制御装置2の制御系は、制御部80、記憶部81、表示部82、操作部83などにより構成されている。
上記制御部80は、予め設定した動作プログラムに従って、制御装置2全体の制御を司るものである。たとえば、上記制御部80は、係員からの操作指示に基づいて上記区分集積装置1Aに対する各種の動作設定などを行う機能を有する。上記記憶部81は、上記制御部80により実行される動作プログラムが記憶される。また、上記記憶部81には、区分集積装置1Aの各集積庫141〜146、および、施封装置1Bの集積庫51、52に対する設定情報などが設定名に対応して記憶される。また、上記記憶部81には、制御装置2の動作プログラムを実行するための設定情報例えば使用する国、あるいは操作画面言語等の情報が各々複数種ずつ記憶される。
【0073】
上記表示部82は、制御部80の表示制御に基づいて係員に対する操作案内などを表示するものである。上記操作部83は、係員が操作指示を入力するものである。上記表示部82は、ディスプレイ装置などにより構成される。上記操作部83は、キーボードあるいはマウスなどの入力装置などにより構成される。上記表示部82と上記操作部83とは、たとえば、タッチパネル内蔵のディスプレイ装置により構成されるようにしても良い。さらに、上記表示部82と上記操作部83とは、タッチパネル内蔵のディスプレイ装置とキーボード等の入力装置とを設けた構成としても良い。
【0074】
ここでは、例えば集積庫141〜146、51、52の設定は、管理者(スーパーバイザ)により行われるものとする。
【0075】
図5に、図1、図3、及び図4に示す装置を用いた紙葉類の処理方法の一例を説明するためのフロー図を示す。
【0076】
図示するように、まず、図3に示すように、処理トレイに紙葉類P1ないしP4、仕切りカード41、及び識別カード43を一組の処理単位として配置し、投入部4に投入する。
【0077】
被処理媒体を取り込み機構により前記投入部から個々に取り込み(ST1)、被処理媒体を搬送するための搬送路へ導入する。
【0078】
搬送路内を搬送される被処理媒体の位置は位置検知部により検知し、搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を監視しながら紙葉類の処理を行なう。被処理媒体の特徴を検知器30及び判別部65を有する鑑査部にて鑑査し(ST2)、紙幣であるかを判別する(ST3)。
【0079】
紙幣である場合には、引き続き後続の被処理媒体の取り込み、鑑査を行い、鑑査部における判別結果に基づいて被処理媒体を集積部に集積する。
【0080】
カード検知部30または98によりバーコードを読み取り(ST4)、仕切りカードまたは識別カードを検知したかどうか判別する(ST6)。
【0081】
紙幣でも、識別カードでもない場合には、この被処理媒体を排除券として排除用集積部に集積する。
【0082】
識別カードであることを検知した場合、この検知結果を受けて、被処理媒体の取り込みを停止する。
【0083】
識別カードを各集積庫141ないし146に集積させた後、各集積庫を電子ロックする。
【0084】
上記方法によれば、投入部に投入された一組の処理単位間での入り繰りを生じることなく、かつ係員による作業を軽減して効率よく紙葉類を処理し得る。また、識別カードを用いると、複数のトレイを処理した場合でもそのトレイの境界が一目でわかる。
【0085】
図6に、図1、図2、及び図4に示す装置を用いた紙葉類の処理方法の他の一例を説明するためのフロー図を示す。
【0086】
この方法では、識別カードを使用せず、その代わりに一定時間後続の被処理媒体が取り込まれない場合に自動停止することができる。
【0087】
図示するように、まず、図2に示すように、処理トレイに紙葉類P1ないしP4、仕切りカード41を一組の処理単位として配置し、投入部4に投入する。
【0088】
被処理媒体を取り込み機構により前記投入部から個々に取り込み(ST1)、被処理媒体を搬送するための搬送路へ導入する。
【0089】
搬送路内を搬送される被処理媒体の位置は位置検知部により検知し、搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を監視しながら紙葉類の処理を行なう。被処理媒体の特徴を検知器30及び判別部65を有する鑑査部にて鑑査し(ST2)、紙幣であるかを判別する(ST3)。
【0090】
紙幣である場合には、引き続き後続の被処理媒体の取り込み、鑑査を行い、鑑査部における判別結果に基づいて被処理媒体を集積部に集積する。
【0091】
カード検知部30または98によりバーコードを読み取り(ST4)、仕切りカードを検知したかどうか判別する(ST6)。
【0092】
紙幣でも、仕切りカードでもない場合には、この被処理媒体を排除券として排除用集積部に集積する。
【0093】
仕切りカードであることを検知し、かつ一定時間後続の被処理媒体が取り込まれない場合には、被処理媒体の取り込みを停止する。
【0094】
上記方法によれば、投入部に投入された一組の処理単位間での入り繰りを生じることなく、かつ係員による作業を軽減して効率よく紙葉類を処理し得る。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明にかかる紙葉類処理装置の一例の構成を概略的に表す図
【図2】処理トレイ内の紙葉類の配列の一例を表す模式図
【図3】処理トレイ内の紙葉類の配列の他の一例を表す模式図
【図4】紙葉類処理装置の制御系のブロック図
【図5】本発明にかかる紙葉類の処理方法の一例を説明するためのフロー図
【図6】本発明にかかる紙葉類の処理方法の他の一例を説明するためのフロー図
【符号の説明】
【0096】
1…紙葉類処理装置、4…投入部、5…処理トレイ、10…取出しローラ、30…検知部、32…、41…仕切りカード、42…紙幣、43…識別カード、60,70,80…制御部、61,71,81…記憶部、62…取出し制御部、63…搬送制御部、65…判定部、64…ゲート制御部、90,98…カード検知器、97…排除検知部、141,142,143,144,145,146…集積庫141

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業単位毎に集積された紙葉類、及び前記集積された紙葉類上に配置された仕切りカードを有する1バッチ分の被処理媒体を、1または複数バッチ重ねて一組の処理単位として投入する投入部と、
前記被処理媒体を前記投入部から個々に取り込み、前記被処理媒体を搬送するための搬送路へ導入する取り込み機構と、
前記仕切りカードを検知するためのカード検知部と、
前記搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を検知する位置検知部と、
前記被処理媒体の特徴を検知し、判別するための鑑査部と、
前記鑑査部における判別結果に基づいて前記被処理媒体を集積する集積部と、
前記カード検知部及び前記位置検知部からの検知情報に基づいて、前記取り込み機構の取り込み動作を制御する制御部と、
を具備することを特徴とする紙葉類処理装置であって、
前記カード検知部が前記仕切りカードを検知したことに基づいて、前記位置検知部が一定時間前記被処理媒体を検知しないことを受けて、前記制御部は、前記取り込み機構の取り込み動作を停止し、前記集積部をロックすることを特徴とする紙葉類処理装置。
【請求項2】
作業単位毎に集積された紙葉類、及び前記集積された紙葉類上に配置された仕切りカードを有する1バッチ分の被処理媒体を、1または複数バッチ重ねて一組の処理単位とし、前記一組の処理単位を識別するための少なくとも1枚の識別カードをその後端に配して投入する投入部と、
前記被処理媒体を前記投入部から個々に取り込み、前記被処理媒体を搬送するための搬送路へ導入する取り込み機構と、
前記仕切りカード及び前記識別カードを検知するためのカード検知部と、
前記搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を検知する位置検知部と、
前記カード検知部及び前記位置検知部からの検知情報に基づいて、前記取り込み機構の取り込み動作を制御する制御部と、
前記被処理媒体の特徴を検知し、判別するための鑑査部と、
前記鑑査部における判別結果に基づいて前記被処理媒体を集積する集積部とを具備する紙葉類処理装置であって、
前記制御部は、前記カード検知部が前記識別カードを検知したことを受けて、前記被処理媒体の取り込みを停止することを特徴とする紙葉類処理装置。
【請求項3】
前記集積部は1または複数の集積庫を有し、前記識別カードは前記集積庫の数と同じ数だけ投入され、前記制御部は、前記被処理媒体の取り込みを停止したことに基づいて、前記識別カードを、1つの集積庫につき1つ集積させることを特徴とする請求項2に記載の紙葉類処理装置。
【請求項4】
前記カード検知部は、前記仕切りカードを検知するためのカード検知器、及び該カード検知器とは別に設けられた前記識別カードを検知するためのカード検知器を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の紙葉類処理装置。
【請求項5】
作業単位毎に集積された紙葉類、及び前記集積された紙葉類上に配置された仕切りカードを有する1バッチ分の被処理媒体を、1または複数バッチ重ねて一組の処理単位とし、投入部に投入する工程、
前記被処理媒体を取り込み機構により前記投入部から個々に取り込み、前記被処理媒体を搬送するための搬送路へ導入する工程、
カード検知部により、前記仕切りカードを検知する工程、
前記被処理媒体の特徴を鑑査部にて検知し、判別する工程、
前記鑑査部における判別結果に基づいて前記被処理媒体を集積部に集積する工程、及び
前記鑑査部における判別結果に基づいて前記集積部に集積される被処理媒体以外の被処理媒体を排除用集積部に集積する工程を具備し、
前記搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を検知する位置検知部により、前記搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を監視しながら行われる紙葉類処理方法であって、
前記カード検知部が前記仕切りカードを検知したことに基づいて、前記位置検知部が一定時間前記被処理媒体を検知しないことを受けて、前記制御部は、前記取り込み機構の取り込み動作を停止し、前記集積部をロックすることを特徴とする紙葉類処理方法。
【請求項6】
作業単位毎に集積された紙葉類、及び前記集積された紙葉類上に配置された仕切りカードを有する1バッチ分の被処理媒体を、一組の処理単位とし、前記一組の処理単位を識別するための少なくとも1枚の識別カードを、その後端に配して投入部に投入する工程、
前記被処理媒体を取り込み機構により前記投入部から個々に取り込み、前記被処理媒体を搬送するための搬送路へ導入する工程、
カード検知部により、前記仕切りカードを検知する工程、
前記被処理媒体の特徴を鑑査部にて検知し、判別する工程、
前記鑑査部における判別結果に基づいて前記被処理媒体を集積部に集積する工程、及び
前記鑑査部おける判別結果に基づいて前記集積部に集積される被処理媒体以外の被処理媒体を排除用集積部に集積する工程、及び
カード検知部により、前記識別カードを検知する工程を具備し、
前記搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を検知する位置検知部により、前記搬送路内を搬送される前記被処理媒体の位置を監視しながら行われる紙葉類処理方法であって、
前記制御部は、前記カード検知部が前記識別カードを検知したことを受けて、前記被処理媒体の取り込みを停止することを特徴とする紙葉類処理方法。
【請求項7】
前記集積部は1または複数の集積庫を有し、前記識別カードは前記集積庫の数と同じ数だけ投入され、前記制御部は、前記被処理媒体の取り込みを停止したことに基づいて、前記識別カードを、1つの集積庫につき1つ集積させることを特徴とする請求項6に記載の紙葉類処理方法。
【請求項8】
前記カード検知部は、前記仕切りカードを検知するためのカード検知器、及び該カード検知器とは別に設けられた前記識別カードを検知するためのカード検知器を含むことを特徴とする請求項6または7に記載の紙葉類処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−165396(P2008−165396A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−352797(P2006−352797)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】