説明

経口投与用配合剤型医薬パッケージング

第一のモジュールからの固定された薬用量の第一の医薬調合物を、第二のモジュールからの固定された薬用量の第二の医薬調合物を併せることにより、薬学的に固定された薬用量の配合剤型製品が形成される。好ましい具体例では、該第一の医薬調合物と該第二の医薬調合物は、スリーピースカプセル、カプセル・イン・ア・カプセル又はタブレット・イン・ア・カプセル中にお互いが隔離されて配置され、その第一のモジュールと第二のモジュールは、お互いに交換可能なものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医学用途のための薬剤及び医薬品をパッケージングすることに関する。本発明は、同じ治療目的のためあるいは共存する病気治療のための二種又はそれ以上の医薬調合物又は医薬品の配合物をパッケージングすることにおいて特別な実用性・有益性を有している。そしてそれはそうした実用性・有益性と共に説明されるが、その他の実用性・有益性もさらに含まれてよい。
【背景技術】
【0002】
多くの数の別々となっている薬用量の二種又はそれ以上の薬剤を規則的な間隔で投与することに対抗するようにして、ユニットの剤形中の共に投与される二種又はそれ以上の活性を有する医薬成分が便利なものであることは、薬学分野で認識されてきていることであり、そして、先行する特許文献1や特許文献2、そして、共存して出願継続中である特許文献3や特許文献4及び特許文献5に記載されている。患者や医者に対する利点としては、(1)局所的及び/又は全身的な副作用を最小化したり、除去すること;(2)共存的に発症している症状をより効果的に処置すること;(3)改善された多剤併用療法なすこと;及び(4)全体としての病気の管理でもってより良好な患者のコンプライアンスを得ることが挙げられ、そうしたことは、他方では、医者に足繁く訪問することによるコストを低減させ、入院などの病院での費用を減らすことになり、さらに、より改善された患者の幸福健康へと導くことになる。
【0003】
一方では、固定された薬用量の配合剤型製品で、ただ一つの剤形の中に配合されているかあるいは一緒に処方されている(製剤化されている)二種又はそれ以上の調合物を伴うものは、多数の薬物で処置する場合に有用であり、その多数の薬物での処置においては、より改善された臨床的な効果、より高められた患者への密着忠実性、そして簡単化された投与処置が望まれるものである。固体の経口投与剤形を医薬品として薬学的に開発することは、R&Dレベルにおいてや商業上の製造レベルにおいての両方でただ一つの構成成分の製品に対してこれらの製品は各種様々なファクターにより複雑困難なことである。そうしたファクターとしては、(1)薬物−薬物相互作用、(2)薬物−補形剤相互作用、(3)同時に起こる放出のプロフィル、(4)差動的に起こる放出のプロフィル、及び(5)個々の薬物構成成分ノブレンドの均一性が挙げられてよい。
【0004】
典型的には、固定された薬用量の配合剤型製品の開発は、次のような選択肢:1)調合された(処方された)医薬製品用活性を有する成分のよく混ざり合った混合物を含有する錠剤又はカプセル剤などの、ただ一つの区画室の固定された薬用量の配合剤型製品及び2) 多層圧縮型錠剤、多層被覆型錠剤、多微粒子システム及び多数の区画室のシステムなどの、マルチ区画室型固定された薬用量の配合剤製品、を含有する初期段階で利用し得る剤形から選択することを含むものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第6,428,809号明細書
【特許文献2】米国特許第6,702,683号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2004/0142036号明細書(米国特許出願番号第10/756,124号)
【特許文献4】米国特許出願公開第2004/0156903号明細書(米国特許出願番号第10/479,438号)
【特許文献5】米国特許仮出願番号第60/727,029号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2007/0087048号明細書(米国特許出願番号第11/549,492号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
それぞれのシステムは、独特の(ユニークな)処方開発上の利点と欠点とを有しており、そして、それぞれのシステムは、独特の(ユニークな)商業的製造における利点と欠点とを有している。
【0007】
上記した特許文献1明細書及び特許文献2明細書においては、容易に摂食できる医薬送達用パッケージにおいて、お互いは互いに隔離されており且つ二種又はそれ以上の活性を有する薬剤(pharmaceuticals)又は医薬品(薬物、ドラッグ; drugs)をパッケージングすることが記載されている。そして該医薬送達用パッケージは、例えば、錠剤又はカプセル剤の形状をとるものでよいことが記載されている。各種様々な薬の配合物が、我々の上記した特許文献に記載されるとともにその特許請求の範囲の請求項に記載されている。
【0008】
親出願である特許文献6においては、製造が簡単である固定された薬用量の配合医薬送達用パッケージが提供されている。特には、該親出願の一つの具体例においては、(a)ただ一つの送達用パッケージの中に組合わせて配置され且つ(b)当該パッケージの中でお互いはお互いに隔離されて配置されており、そして、固定された単位薬用量の二種又はそれ以上の異なっている活性を有している医薬成分を含有している医薬送達用パッケージが提供されている。そこでは、当該パッケージは、第一の活性薬剤成分を含有しているコアを含有し、当該コアは第二の活性薬剤成分を含有しているカプセルにより少なくとも一部分は取り囲まれているものである。該活性を有している医薬成分は、本明細書では、ただ一つの薬学的成分、任意には適切な補形剤などと配合されたものとしてか、あるいは、一つ以上の薬学的成分、任意には適切な補形剤などと配合されたものとしてのいずれかとして定義されるものである。当該親出願に記載され且つその特許請求の範囲の請求項に記載の発明は、併存する症状をより効率的に処置すること、多剤併用法、副作用の低減、併用療法及び公知の薬物相互作用を包含する、薬物併用療法に関連するいくつかの問題点の一つを処理するか、克服する医薬品のある種のユニークで有利な点を有している配合剤を提供するものである。一つの具体例では、該送達用パッケージは、その二種又はそれ以上の薬成分の本質的に同時の放出を提供するようにデザインされている。別の一つの具体例では、該医薬送達用パッケージは、その二種又はそれ以上の薬成分の異なる放出速度又はその二種又はそれ以上の薬成分の差異を有するような放出を与えるものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本出願では、上記した親出願において記載され且つその特許請求の範囲の請求項に記載の発明を凌駕する改善・改良され進歩のあるものが提供されている。
【0010】
特には、固定された薬用量の配合剤製品に関する現在の選択肢の中から選ぶ場合、リスクとコストの間のバランスは、医薬品(ドラッグプロダクト)の開発製造のフィージビリティにとっては決定的に重要なものである。建設、輸送及び包装(パッケージング)などの、他の製造工業においては、モジュール式デザイン技術は、カスタマイズすることにより創り出された利点を備えた標準化された技術における効率性をてこ入れして、実施可能な革新を成し遂げるために適用されてきたものである。こうした考え方は、薬学的な製品/栄養補助食品製品の開発製造に広く適用することができる。具体的には、本発明は、ユニークなスリー(3)-ピースカプセル送達システムを使用する薬学的パッケージングのためのモジュール式のデザインを提供するものである。
【0011】
モジュール式のデザインを行うとの考え方を利用すると、本発明のスリー(3)-ピースカプセル及びその充填方法により、医薬(ドラッグ)の開発製造の分野の当業者が、標準化されている調合物(処方)やプロセスをてこ入れして革新的な固定された薬用量の配合剤製品にすることによってコストをかせぎ、リスクを最小にすることを可能にする。標準化されている調合物(処方)やプロセスでもって、医薬(ドラッグ)の開発製造の分野の当業者は、ある調合物(処方物)やプロセスの既に存在しているエレメントを再度調合(処方)し直したり、修正したりすることなく、その新しい、そして慣用化されたエレメントに彼らの資源を集中せしめることができる。
【0012】
本明細書において使用するように、用語「固定された薬用量の配合剤型医薬送達用パッケージ」とは、ビタミン類、ミネラル類及び植物性化学物質(又は植物由来化合物あるいは植物由来栄養素、phytochemicals)を含んでいる、二種又はそれ以上の医薬品の構成成分又はサプリメントを、一緒にパッケージ化し、ただ一つの剤形(投薬形状)においてお互いは互いに隔離されて配置されているものである。該医薬品の構成成分は、それぞれ、活性を有する医薬調合物又は成分を含有していてもよいし、あるいは、該該医薬品の構成成分のうちの一つが活性を有する医薬調合物又は成分を含有しており、一方、他方のものが、酸塩基反応を介してなどで、他の医薬調合物又は成分の効果に変化を生じさせる物質、又は、知られているようにして又は予測できるような仕方でその他のものの効果を高めたり、抑制する物質、又は、該他の医薬調合物又は成分の吸収時間又は取り込みを抑制したり、高めたりする物質、又は、酵素活性を介して代謝を抑制したり、上昇させたり、該他の医薬調合物又は成分の吸収に変化を生じさせる物質を含有していてもよい。また、別の具体的な態様では、該医薬送達用パッケージは、二種又はそれ以上の医薬調合物又は薬学的成分を含有し、当該成分の一種又はそれ以上のものが消化管内の異なっている場所で放出されるようにしてパッケージされているものである。
【0013】
また、当該医薬品構成成分は、薬剤、そして、ビタミン類、ミネラル類、植物性化学物質(又は植物由来化合物あるいは植物由来栄養素)を含むサプリメントを包含するものでよい。かくして、本明細書において使用するように、「医薬品」(drugs、「ドラッグ」又は「薬物」)及び「薬剤」(pharmaceuticals)は、薬学的調合物(薬学的調合剤)や医薬調合物(薬物調合剤)そして薬学成分やドラッグ成分、同様に、ビタミン類、ミネラル類や植物性化学物質類を含んでいる各種のサプリメント類を含むことが意図されている。
【0014】
本発明のさらなる特徴及び利点については、添付の図面と一緒になって説明される以下の詳細な説明より明らかとなるであろう。添付図面では、同じ符号は、同様なものを示している。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1a及び1bは、本発明の一つの具体例に従ったスリー(3)-ピースカプセル配合剤型医薬送達システムを概略的に図示したものである。
【図2】図2は、本発明のその他の具体例に従ったその配合剤型医薬送達システムの調合処理(処方処理)のための独立したモジュールを利用するプロセスを概略的に図示したものである。
【図3】図3は、本発明のその他の具体例に従ったその配合剤型医薬送達システムの調合処理(処方処理)のための独立したモジュールを利用するプロセスを概略的に図示したものである。
【図4】図4は、本発明のその他の具体例に従ったその配合剤型医薬送達システムの調合処理(処方処理)のための独立したモジュールを利用するプロセスを概略的に図示したものである。 ここで、図2〜4は、本発明のその他の具体例に従ったその配合剤型医薬送達システムの調合処理(処方処理)のための4つの独立したモジュールを利用する三つのプロセスを概略的に図示したものである。
【図5】図5は、先行技術に従って作られた二層とされた錠剤配合剤型医薬送達システムを概略的に図示したものである。
【図6】図6a及び6bは、先行技術の配合剤型医薬送達システムのその他の具体例を概略的に図示したものである。
【図7】図7は、配合剤型医薬送達システムを製剤化するその他のプロセスを概略的に図示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
まず、図1a−1bを参照してみるに、本発明の一つの具体例に従っての配合剤型医薬送達システムの調合物(製剤)が概略的に図示されている。図1aと1bをまず参照してみると、二つの区画部、すなわち、第一の医薬調合物18を保持するためのツーピースカプセル14, 16からなっている第一の区画室12及び第二の医薬調合物24を含有しているための第二のハーフカプセル又はキャップ22により形成されている第二の区画室26からなる3-ピースカプセルシステムが図示されている。キャップ22は、該第一のカプセル16のボディにロックするように形成される。カプセル14, 16及び22は、好ましくはであって、必ずしもではないが、ハードゼラチンから構成される。
【0017】
本発明の配合剤型医薬送達システムのカプセルは、区画室12と区画室26を一杯に充填することとなる、別々であり且つ予めはっきりと決められているモジュールを利用して製造されてよい。区画室12の充填処理は、独立しているカプセル化されて製品となっている剤形を創り出す;区画室26の充填処理は、その区画室12のカプセルに添えられると、固定された薬用量の配合剤型パッケージの剤形を創り出す。それぞれのモジュールは、別々になっており且つはっきりと決められている単位操作処理を包含している。図2を参照してみると、モジュールI(Module I)は、分配処理30、ブレンド処理32、スクリーン処理34及びカプセル化処理36というステップを含むものである。そのバルク製品(原体製品)は、さらなるプロセス処理又は部分的又は全体のパッケージングの前にはそれを貯蔵所38に保管されることができるし、あるいは、独立している製品として流通させることができる。あるいは、モジュールIで形成されたそのバルク製品は、それをすぐさま部分的又は全体をカプセル化処理ステップ40 (モジュールII 、Module II)と併せて、完成した固定された薬用量の配合剤型製品ロット42を形成することができる。
【0018】
該二つのプロセス、すなわちモジュールIとモジュールIIは、最終のカプセル化及びパッケージングユニット操作処理で合併せしめられる。
【0019】
また、図3を参照すると、一度その一つのプロセス又は複数のプロセスが決定されると(モジュールI)、モジュール式のデザインにより、モジュールを相互に取り替えることが可能となり、その結果、例えば、別のプロセス、例としては造粒処理(顆粒化処理)44、乾燥処理46及び粉砕処理(ミル処理)48などを含有している別のプロセス(モジュールIII 、Module III)を予めはっきりと決められたプロセスと結合せしめることができる。
【0020】
予めはっきりと決められたモジュールのセットを開発しておくことにより、種々様々な配合剤が各配合剤用にユニークであって且つ広範囲にわたる開発プログラムを必要とすることなく可能である。例えば、図4に示されるように、その予めはっきりと決められたプロセスモジュールIIは、それを新たなモジュール(モジュールIV、Module IV)と組み合わされて、ユニークな固定された薬用量の配合剤を創り出すことができる。製剤化(処方処理)及びプロセスモジュールを利用すると、その標準化されたモジュールIIにより、R&Dや商業的な製造ユニットでそれらの資源をモジュールIVの開発に集中させることを可能にする。
【0021】
本発明の特徴及び利点そしてそれらの製造方法は、種々様々なもので且つ新規な固定された薬用量の配合剤を創り出すためにモジュール毎にまとまったレベルとなっており、調合物/プロセスをデザインするのに柔軟性があり、モジュールを置き換えるのが簡素化されている。配合剤型の薬用量物を調製するための代替物は、完全に満足しうるものというわけではない。これらのものとしては、モノリシックの剤形、区画化されている剤形、カプセル・イン・カプセル、タブレット・イン・カプセル、そしてマルチユニット配合剤型ドラッグシステムが挙げられる。
【0022】
〔モノリシックの剤形〕
モノリシックの剤形は、本明細書で記載しているように粒状度のレベルについてモジュール式のデザインコンセプトを使用しないものである。各々のユニークな固定された薬用量の配合剤調合物に関してよく混じった混合物を創り出す。それ故に、プロトタイプの調合物(処方物)の特徴を調べるために、広範囲にわたる薬物1−薬物2の相互作用や薬物1−薬物2−補形剤の研究が必要である。補形剤選択や組成における付加的な数の変数というものは、リスクを増大させ、そしてまた、開発のコストを大きなものと押し上げる。当業者である調合家は、高度に優れ且つ経験に裏打ちされたマトリックスを創り出し、その経験に基づいて本質的でない試験処理を排除することができるが、リスクの性質性格として、多くの試験の変数を伴うとか、可能性のある成り行きまかせをどうしても伴い、それが増加することになる。本発明に従ってモジュール式のデザインを使用することより、本リスクを限定したり、緩和せしめることになる。
【0023】
また、モノリシックの剤形では、商売上のチャレンジにも遭遇する。プロセス処理の間に、多数からなる活性物を配合すると、特には、それらの物理的な性状が変化せしめられた場合、例えば、大きな粒子サイズ対マイクロナイズされた薬物粒子などの場合、分離する傾向のあるブレンド物を作り出す。その上さらに、本質的に異なった薬用量の程度、例えば、500mg対2.5mgとなり、広範囲にブレンドが均一であることを調査研究したり、プロセスを適切にコントロールできることを証明するためにプロセスの有効性を確認する必要がある。コストやチャレンジに拘らず、モノリシックの剤形の開発及び製造法が存在し、それらがシンプルなものと認識できることから、ほとんどの開発にかかる努力に対する第一のステップとしてそれらは好ましいものとされる。
【0024】
〔二層型錠剤〕
二層型錠剤はモジュール式のデザインの要素を、いくらか比較的低いレベルの粒状度のところで取り入れているが、その錠剤の別々になっている半分の部分の間の境界部は、依然として、薬物調合物1−薬物調合物2の相互作用や薬物1−薬物2−補形剤の相互作用を許容する(図5参照)。それ故に、各々の調合物は独立しているモジュールであり、圧縮の間に一緒にされるまでは別々にプロセス処理せしめられるけれども、依然として、予定されたそれぞれの新たな配合剤に関して薬物や補形剤の適合性を試験するということが必要となる。
【0025】
〔カプセル・イン・カプセル又はタブレット・イン・カプセル〕:
また、一つの医薬調合物を含有する錠剤又はカプセルを第二の調合物を保持し続ける別のカプセルの中に配置することにより(図6a、6b参照)、固定された薬用量の配合剤型剤形を形成することができる。しかしながら、そうしたデザインでもって、該内側の剤形の性能は、外側の投与用剤により影響を受けることになる、すなわち、結果として起こる溶解又は崩壊はそれを避けることはできない。その性能はある種の適用用途のために望ましいかもしれないが、それは、柔軟性の見地からこの剤形に制限されることを表している。
【0026】
〔マルチユニットシステム〕:
この調合物(処方)やプロセス処理のアプローチにおいて、コーティングされた粒子の二種又はそれ以上の調合物を利用することによりモジュール方式を達成する。モジュール式での粒状度のレベルは、二層型錠剤と同様なものである。というのは、独立している調合処理(製剤化)モジュールはただ一つのユニット操作において併合せしめられて、最終の固定された薬用量の配合剤生産物(製品)を与えることになるからである。それは、二層型錠剤とは異なるものである。というのは、最終のコーティングされた粒子は、調合物間の境界面を排除しており、それ故に、調合物開発(処方開発)での試験を行ったりすること及びリスクを減少せしめたり、緩和することができるからである。
【0027】
マルチユニットシステムは、医薬品(ドラッグ)を、個々の粒子のコア又はコーティングの中に配置することができるというユニークなものである。さらにその上、コーティング材料の異なる選択肢という柔軟度があり、同時的なあるいは差動的な放出プロフィルが可能である。しかしながら、コーティング処理操作は、特性を調べたり、コントロールすることが求められる無数のプロセス処理の変数を通じて複雑なものとする可能性がある。図7では、モジュールVは、コア中にある医薬品(ドラッグ)を持っている調合物1をブレンドするのに必要な6ユニットの操作処理を表している。モジュールVIは、活性を持っている医薬品(ドラッグ)でもってどのようにノンパレイユ型ビーズをコーティング処理できるかを表している。本図には、変数のサンプルが示してあるが、処理操作する者は、プロセス処理する間、それを考慮したり、コントロールしてもよい。
【0028】
下記で議論検討するように、本発明に従ってスリーピースカプセルを含む二室式(バイカムラル型)又はバリアー型カプセルをデザインし製造すると、調合処理(製剤化)の選択肢を制限することなく高度な程度のモジュール型の粒状度を可能にする。カプセルが本来備える性状より、調合(処方)処理された充填用物としては、粉末、顆粒物、ペレット、ビーズ(コーティングされた又はコーティングされていない)、錠剤(タブレット)、又は、液体が挙げられることができる。そのスリーピースカプセルのバリアーのデザインにより、二つの別々となっている区画室が創り出され、その二つの区画室は、それら調合物が混ざってしまうのを回避せしめ、そして、複雑なコーティングの操作処理をする必要性なしにそれぞれ個々の調合処理モジュールを別々のものとし、それぞれの調合処理(製剤化)の間の薬物−薬物−補形剤の不適合性の問題をなくすものとなる。これらのことは、現存している固定された薬用量の配合剤技術を越えて明らかに有利な点を有している。
【0029】
また、該コアカプセル及び/又はハーフカプセルの壁(ウォール)は、厚み、組成、溶解性及び多孔度などの物性を有するように選択されて、それにより、そこに充填される活性を有する医薬調合物が消化管に放出されることをコントロールするようにせしめてよい。
【実施例】
【0030】
本発明をここで次なる実施例をあげて更に説明する。
図2、3及び4に図示するように、本発明に従って二つの部分からなるチャンバー又はスリーピースカプセルを充填するプロセスは、別にされた二つのモジュールを有するものである。第一のモジュール〔モジュールI(Module I)、図2及び3; 図4でのモジュールIV(Module IV)〕では、別個の調合物(処方剤)をカプセル化して、完成された単一形態の実体的製品(生成物)を作り出す。そしてその製品は、独立して、それを貯蔵しておくこともできるし、パッケージ化することもできるし、それを販売することもできる。また、すぐさまそのプロセスを続けるか、幾分か貯蔵した後そのプロセスを続けて、その第二のモジュール〔モジュールII(Module II)、図2及び4; 図3でのモジュールIII(Module III)〕と併合せしめ、完成された固定された薬用量の配合剤型製品(生成物)を形成する。モジュール式のアプローチを利用すると、前もってはっきりと決められており且つ有効性が確認されているモジュールにより、プロセスを開発せしめたり、広範囲に試験を行って特性を調査したり、個々の新規な固定された薬用量の配合剤に関してその有効性を確認する必要がないことになろう。唯一その新たなモジュールについて試験を行うということが必要となるものである。本方法で、開発や製造のコストを稼ぐことができ、マーケットへの時間の遅れを減少させ、リスクを最小限にできる。
【0031】
固体又は液体の経口投与剤の製剤化のためのそれぞれの単位操作処理を実施するのに必要とされる設備装置は工業において十分に確立せしめられている。かくして、本発明に従って最終のカプセル化ステップにおいて現存する機械装置に変更を加えて第一のモジュールや第二のモジュールを併せてみることは簡単なことである。
【0032】
上記した親の特許及び特許出願において議論しているように、数多くの医薬品の配合剤が存在しており、当該配合剤は、優れた点を有して、並立して発症している病気の処置、多剤併用法及び/又は処置時の副作用の低減のために使用される。例を挙げて説明すると、糖尿病患者の80+パーセントが、報告では、また、高血圧である。また、高脂血症は、しばしば、糖尿病を併発している。かくして、スルホニルウレア、メグリチニド、ビグアニド、チアゾリジンジオンなどのインスリン抵抗性改善剤及びα-グルコシダーゼ阻害剤などの、従来から普通に糖尿病を処置するのに使用される抗糖尿病剤は、高血圧症又は高脂血症を処置するための医薬品(ドラッグ)と配合又は併用されてよいのである。例えば、薬用量のスルホニルウレア〔例、グリピジド(Glipizide)〕を、ただ一つの送達システムの中で薬用量のスタチン〔例、アトルバスタチン(Atorvastatin)〕、フィブラート、胆汁酸再吸収抑制剤(胆汁酸結合薬)〔例、コレスチポール(Colestipol)〕、コレステロール吸収阻害剤又はニアシンと配合されることができる。同様に、スルホニルウレアを、胆汁酸再吸収抑制剤(胆汁酸結合薬)と組み合わせることができる。同様に、糖尿病を処置するための医薬品(ドラッグ)を、ACE阻害剤、アンジオテンシンIIアンタゴニスト、カルシウムブロッカー、β-ブロッカー又は利尿剤と組み合わせてもよい。例としては、カルシウムチャンネルブロッカー〔例、アムロジピン(Amlodipine)〕と併用投与されるビグアニド〔例、メトホルミン(Metformin)〕の配合物である。別の例としては、メグリチニド〔例、レパグリニド(Repaglinide)〕とアンジオテンシンIIアンタゴニスト〔例、ロサルタン(Losartan)〕の配合物である。また、医薬品(ドラッグ)配合剤は、次なる基準に基づいて選択されてもよい:
【0033】
・薬力学的相互作用の可能性
医薬品(ドラッグ)配合剤は、同じレセプターに対する親和性を示すもの、又は、それらの作用メカニズムに関連を有して、あるいは、それに関連せずに、生理的な機能に対して同様な効果を生ぜしめるかもしれないものから選択されてもよい。
【0034】
・薬物速度論的な相互作用の可能性
薬物速度論的な相互作用は、いくつかの手法で明らかにされることができ、そのうちのいくつかはイン・ビボ(in vivo)でモニターされることができるし、一方、そのうちのいくつはそれができない。一つの医薬品(ドラッグ製品)は、その吸収性又は別の医薬品の排出を変更する能力、一つ又はそれ以上の組織へのそれの分布を変える能力、あるいは、その代謝のパターン又は速度を変える能力に基づいて選択してよい。医薬品(ドラッグ)は、血清タンパクに関し競合して、その結果、一つの医薬品(ドラッグ)の遊離量の循環を上昇せしめたり、組織での取り込みを上昇せしめるものであってよい。
【0035】
・毒物学的相互作用(例、毒性に関して標的器官がそれぞれの薬物に対して類似している場合)の可能性
その影響を受ける器官での一つの医薬品又は両方の医薬品、及び/又は、比較してより厳しい毒性に関して前もって決定された何らの効果もない薬用量を可能な限り低くすることが、適用できる場合、考慮されるべきである。
【0036】
・各医薬品についての安全性の余裕幅
該医薬品の一つ又はそれ以上のものが、安全性の狭い余裕域(すなわち、予測された臨床的にそれをさらすことに近いところで重大な毒性を引き起こす)を持つものであるなら、その時、薬物相互作用の可能性を考慮する必要がある。
【0037】
・その医薬品が同じ酵素又は細胞内の分子の活性あるいは内因性のレベルに競合する又はそれを変える(例、二種のプロオキシダントを併用投与すると、グルタチオンの内因性のレベルを消費させて減少させる可能性がある)ということの可能性を考慮すべきである
【0038】
・化学的な相互作用の可能性
ある一つの薬物は、別の薬物を化学的に修飾するかもしれない(例、ある一つの薬物はその他の薬物を酸化したり、メチル化したり、あるいは、エチル化したりするかもしれない)。これは、結果として新たな毒性を持っている新しい分子性のものである可能性がある。しかしながら、この効果は、その医薬品(薬物)の一つをゆっくりと放出せしめることを行うことにより大部分避けることができる。
【0039】
・一つの薬物が別の薬物の効果を損なうかもしれない可能性
【0040】
本発明の各種様々な具体的な態様について、次なる何ら制限を設けるものでない実施例を参照しながら、さらにここで説明する:
【0041】
(1) 配合剤 #1: マレイン酸エナラプリル1(Enalapril maleate1)並びにそのアナログ及び異性体は、高血圧の処置に使用されるACE阻害剤である。この薬物は、次なるもの、すなわち、βアドレナリン遮断剤又はβアドレナリン遮断剤のアナログ及び異性体、メチルドーパ、ナイトレート、カルシウム遮断剤、ヒドララジン6(Hydralazine6)、ピラゾシン7(Prazosin7)並びにジゴキシン8(Digoxin8)と共に臨床的に意味のある副作用なしに使用されてよい。これらの剤の一つ又はそれ以上のものは、上記したように、スルホニルウレア、メグリチミド、ビグアニド、インスリン抵抗性改善剤又はα-グルコシダーゼ阻害剤などの糖尿病を処置するための薬物と共にパッケージされてもよい。
【0042】
(2) 配合剤 #2: メトホルミンHCl2(Metformin HCl2)並びにそのアナログ及び異性体などの血糖降下剤は、上記したように、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACEインヒビター)と共にパッケージされてもよい。
【0043】
(3) 配合剤 #3: 配合剤#1又は#2において上記したような糖尿病薬は、上記したように、ロサルタンカリウム3(Losartan potassium3)及び/又はバルサルタン4(Valsartan4)などのアンジオテンシンII受容体拮抗薬と共にパッケージされてもよい。
【0044】
(4) 配合剤 #4: 上記したような糖尿病薬は、上記したように、ビオプロロールフマル酸塩5(Bioprolol fumarate5)又はコハク酸メトプロロール6(Metoprolol succinate6)などのβアドレナリン遮断剤と共にパッケージされてもよい。
【0045】
(5) 配合剤 #5: 上記したような糖尿病薬は、配合剤#1又は#2において記したように、アムロジピン7(Amlodipine7)又はニフェジピン8(Nifedipine8)などのカルシウムチャンネル遮断剤と共にパッケージされてもよい。
【0046】
(6) 配合剤 #6: 上記したような糖尿病薬は、プラゾシン塩酸塩9(Prazosin hydrochloride9)などの末梢性アドレナリン遮断剤と共にパッケージされてもよい。
【0047】
(7) 配合剤 #7: 上記したような糖尿病薬は、メチルドーパ10(Methyldopa10)又はクロニジン11(Clonidine11)などのアドレナリン作動中枢性刺激剤と共にパッケージされてもよい。
【0048】
(8) 配合剤 #8: メトホルミン14(Metformin14)などのビグアニドは、上記したように、グリピジド15(Glipizide15)などのスルホニルウレアと共にパッケージされてもよい。
【0049】
(9) 配合剤 #9: メトホルミン14(Metformin14)などのビグアニドは、上記したように、マレイン酸ロシグリタゾン16(rosiglitazone maleate16)などのチアゾリジンジオンと共にパッケージされてもよい。
【0050】
(10) 配合剤 #10: メトホルミン14(Metformin14)などのビグアニドは、上記したように、セリバスタチン17(Cerivastatin17)などのαグルコシダーゼ阻害剤と共にパッケージされてもよい。
【0051】
(11) 配合剤 #11: 超速効型経口インスリン(short acting oral insulin)は、上記したように、持続型経口インスリン(sustained release oral insulin)と共にパッケージされてもよい。
【0052】
また、本発明の医薬品(薬物)送達システムは、糖尿病薬又はACE阻害剤が、ベータブロッカー、メチルドーパ、ナイトレート、カルシウムチャンネルブロッカー、ヒドララジン12(Hydralazine12)、プラゾシン13(Prazosin13)、ジゴキシン14(Digoxin14)と組み合わされたものなどの、三種の医薬品(薬物)の配合物や医薬品の多剤配合物を可能にしている。
【0053】
(12) 配合剤 #12: 糖尿病薬は、ACE阻害剤やベータブロッカーと共にパッケージされてもよい。
【0054】
(13) 配合剤 #13: 配合剤#1又は#2において上記したような糖尿病薬は、シムバスタチン35(Simvastatin35)、アトルバスタチン36(Atorvastatin36)又はプラバスタチン37(Pravastatin37)などのHMG-CoA還元酵素阻害剤と共に、そして、コレスチポール塩酸塩38(Colestipol hydrohloride38)などの胆汁酸再吸収抑制剤(胆汁酸結合薬)と共にパッケージされてもよい。
【0055】
(14) 配合剤 #14: 配合剤#1又は#2において上記したような糖尿病薬は、HMG-CoA還元酵素阻害剤と共に、そして、ニアシン化合物と共にパッケージされてもよい。
【0056】
(15) 配合剤 #15: 配合剤#1又は#2において上記したような糖尿病薬は、HMG-CoA還元酵素阻害剤又は配合剤#14と共に、そして、ゲムフィブロジル39(Gemfibrozil39)などの低脂血性剤と共にパッケージされてもよい。
【0057】
本発明の上記具体例は、互いがお互いより隔離されている特定の医薬品配合物でもって説明記載されているが、上記で挙げられた医薬品の配合剤のいくつかのものは、また、もしもより伝統的な製造アプローチが望まれるなら、ただ一つの錠剤(タブレット剤)、カプセル剤又はカプレット剤の中にブレンド処理され、パッケージされてもよいことは理解されよう。
【0058】
本発明のその他の具体例は、少なくとも一つの活性を有する薬学的成分(医薬成分)と、少なくとも一つの、活性を有する薬学的成分(活性な医薬成分)又は薬学的でない成分(医薬でない成分)である物質で、上記第一の活性を有する薬学的成分のマイナスの効果を緩和するか、あるいは、上記第一の活性を有する薬学的成分の作用を促進する/高めるか、上記第一の活性を有する薬学的成分を摂取する患者の一般的な健康や良好である状態を促進するという物質との配合物に向けられたものである。次なる何ら制限を設けるものでない実施例により、本発明の具体的な態様についてそれが如何なるものであるかを記載する:
【0059】
〔実施例16〕: 副作用を起こすかもしれない第一の医薬成分と該第一の医薬成分の副作用を緩和する第二の活性を有する医薬成分との配合剤が、ただ一つの送達用パッケージの中に組み合わされて配置されている。例としては、例えば、便秘、吐き気(むかつき、嘔気、悪心)、ガス/膨満感、胸やけ、痛み又は痙攣を引き起こす副作用を持っている第一の活性を有する医薬成分;そしてその第一の医薬成分の上記副作用を緩和する第二の活性を有する医薬成分、例えば、対応しての緩下用薬、吐き気(むかつき、嘔気、悪心)処置用薬、抗ガス用薬及び抗膨満感薬、抗酸薬、痛み緩和剤及び筋弛緩薬が挙げられる。より具体的な例としては、便秘と吐き気(むかつき、嘔気、悪心)を起こす痛み治療薬、例えば、経口麻酔薬と、便秘薬(スツールソフトナー)及び/又は抗吐き気(むかつき、嘔気、悪心)成分を含有している第二の医薬成分との配合が挙げられる。
【0060】
〔実施例17〕 本発明の別の具体例においては、第一の活性を有する医薬成分は、該第一の成分の作用に必要とされる時間の後に該第一の成分の作用をコントロール又は停止する第二の活性を有する医薬成分と組み合わされる。例としては、即放性を持っているメトトレキサート(Methotrexate)などの抗がん薬と遅延放出性を備えた、L-ロイコボリン(L-leukovorin)などの解毒物質(「クエンチャー」物質)との配合剤が、当該配合剤型医薬送達システムの中で有利に創作提供されることができる。
【0061】
〔実施例18〕: 本発明の別の具体例においては、第一の活性を有する医薬成分は、該第一の活性を有する医薬成分の溶解及び/又は吸収を促進するため、第二の活性を有する医薬成分又はそのため、該第一の活性を有する医薬成分の極く近傍でpHを最適化する物質と組み合わされる。加えて、第一の活性を有する医薬成分が分解するのを遅くするために胃酸をコントロール及び/又は中和すると、該第一の活性を有する医薬成分のバイオアベイラビリティ(生物学的利用性)を改善するように影響を及ぼすことができる。それを制限するものではないが、pHをコントロールする物質の例としては、当該分野で知られているpHを緩衝化する化合物が挙げられる。
【0062】
〔実施例19〕: 本発明の別の具体例においては、脂肪溶解性である第一の活性を有する医薬成分は、より良好な薬物溶解性及び吸収性のため第二の活性を有する医薬成分又は油を含有している物質と組み合わされる。
【0063】
〔実施例20〕: 本発明の別の具体例においては、第一の活性を有する医薬成分は、酵素(当該酵素は活性を有する医薬成分の吸収性及び/又はバイオアベイラビリティ(生物学的利用性)を促進するあるいはその副作用を緩和するものである)と組み合わされる。
【0064】
〔実施例21〕: 本発明の別の具体例においては、第一の活性を有する医薬成分は、機能性食品又はビタミンと組み合わされる。それを制限するものではないが、例としては(i)ネキシウム(Nexium)〔エソメプラゾール(esomeprazole)〕、それは胃のpHを変えて、かくして、低いpHで起こるのみであるビタミンB12の吸収を妨げるもので、それとビタミンB群との配合物や(ii)抗ウイルス活性を有する医薬成分とビタミンC又はマルチビタミンサプリメントとの配合物が挙げられる。
【0065】
〔実施例22〕: 本発明の別の具体例においては、第一の活性を有する医薬成分は、吸収を促進する界面活性剤又はその逆をなす界面活性剤、消化管のある種の部位で吸収を阻害する界面活性剤と組み合わされる。
【0066】
〔実施例23〕: 本発明の別の具体例においては、第一の活性を有する医薬成分は、睡眠補助薬(睡眠導入剤)と組み合わされる。
【0067】
本発明の別の具体例は、同じ症状又は同じ病気(例えば、感染病、代謝疾患、冠動脈の病気、痛み、癌、移植関連処置、胃腸疾患、呼吸器の病気、自己免疫病、ワクチンなど)を処置するため又は防止するため、同じ分類の医薬(薬剤)のうちの少なくと二つの活性を有する医薬成分(多剤併用)の配合剤に向けられたものである。制限を設けるものではないが、次なる実施例は、本発明のこうした具体的な態様を説明するためのものである:
【0068】
〔実施例24〕: 少なくとも二種の抗生物質が配合されて含有され、その結果、広いスペクトルの抗菌作用を示すことになっている例を伴う抗感染活性を有する医薬成分の配合剤。
別の例としては、抗ウイルス性医薬成分と抗菌性医薬成分の配合物で、結果として、未知の病原体の感染を処理したり、細菌感染としばしばその後に起こるウイルス感染の処置をするものが挙げられる。さらに別の例としては、癌を処置するため及び癌の症状を管理するための少なくとも二つの活性を有する医薬成分の配合剤、例えば、トポイソメラーゼ阻害薬と抗がんモノクローナル抗体薬の配合剤が挙げられる。別の例としては、抗生物質と抗生物質効力増強剤の配合剤が挙げられる。効力増強剤とは、例えば、抗生物質などの薬学的な剤(活性剤)により高められた活性を与えるものである。効力増強剤は、それ自身は抗菌活性を欠いているが、例えば、エリストマイシン、クロラムフェニコール、テトラサイクリン、リネゾリド(linezolid)、クリンダマイシン又はリファンピン(rifampin)などの抗生物質に配合されると、効力増強剤は、薬学的な剤、本例では抗生物質の活性を増進させ、そしてそれを有意に高める。
【0069】
〔実施例25〕: 本発明の別の具体例においては、同じ活性を有する医薬成分は、速放型又は速効型の調合物及び徐放型又は持続性調合物を含めた、少なくとも二種の調合物において組み合わされる。該徐放性又は持続性は、上記で議論したように、差動的な放出をするカプセル構成成分のデザインにより、又は、薬物、補形剤及び錠剤形成手段、そして当業者にとり利用できるその他の手段による製剤化によって、症状のより良い処置又は軽減化を含む有益な効果及び全体的な医薬摂取の低減の可能性を伴って、達成されることができる。それを制限するものではないが、具体的な例としては、次のものが挙げられる:急性期処置用速効性を提供する速効/迅速溶解型医薬調合物と維持用の徐放型医薬調合物との併用となっているニトログリセリン;血中濃度の即時上昇+徐放性のための速効性/迅速溶解型医薬調合物を備えた抗生物質;徐放型痛み管理用医薬と併用される即時疼痛緩和を助けるための速効性医薬調合物を伴う痛み治療薬;制限することを意図するものではないが、アンビエン(Ambien)を含めた具体的な例を伴う、夜間を通して維持されるように遅延放出性と組合わされている即効用迅速溶解性又は速効性医薬調合物を備えた睡眠補助薬(睡眠導入薬)。
【0070】
〔実施例26〕: 本発明の別の具体例においては、異なるタイプのスタチン類などの少なくとも二種の抗コレステロール医薬成分は、配合剤型医薬デリバリーシステムにおいて組み合わされる。スタチン類の効果は、個々のもので高いので、配合剤型医薬は利点があり優れている。
【0071】
〔実施例27〕: 本発明の別の具体例においては、広いスペクトルを持つ抗高血圧性配合剤は、ベータブロッカー又は利尿剤などの同じタイプの治療薬、あるいは、ベータブロッカーと利尿剤などの異なるタイプ又はクラスの治療薬を含んでいる、該配合剤型医薬送達システムにおいて二種又はそれ以上の高血圧低減薬を含有している。
【0072】
各種様々なその他の変更が、本発明の精神及び範囲から逸脱することなくなされうる。例えば、上記したカプセルは、特許文献1明細書や特許文献2明細書に記載されたような、各種様々な医薬配合物、そして現在継続中の特許文献3や特許文献4に記載の医薬配合剤と一緒に使用されてよい。また、他の医薬品配合物(本用語は、また、ビタミン類、栄養補助食品、ミネラル類、そして機能性食品(nutraceuticals)を含んでいてよく、上記したカプセルと一緒に使用されてもよいし、我々の先行の該特許並びに継続中の特許出願において記載の配合剤型カプセル剤、錠剤又はカプレット剤と一緒に使用されてもよい)は、感染性の病気、例えば、AIDS、TB及びマラリアを処置するための配合剤型薬物療法並びに痛みの管理のための配合剤型薬物療法、例えば、非ステロイド抗炎症性医薬品/プロトンポンプ阻害剤(NSAIDS/PPI)を含有している。これらは、例を挙げて説明されるが、何ら限定を意図するものではない:
【0073】
〔実施例28〕 本発明の別の具体例においては、少なくとも二種又はそれ以上の抗マラリア薬が、該配合剤型医薬送達システムのうちで組み合わされる。可能性を有している医薬配合剤の具体的な例としては、アルテスネート(Artesunate)とメフロキン(Mefloquine);アーテメター(Artemether)とルメファントリン(Lumefantrine);クロロキン(Chloroquine)とパラセタモール(Paracetamol)が挙げられる。さらに一般的には、該配合剤型医薬送達システムの中には、次なる代表的な抗マラリア薬のうちの少なくとも二種の配合剤が例として挙げられる: アーテメター(Artemether);ルメファントリン(Lumefantrine);アルテスネート(Artensunate);アモディアキンHCl(Amodiaquine HCl);アトバコン-プログアニル(Atovaquone-proguanil);キニーネ硫酸塩(Quinine Sulfate);クロロキン硫酸塩(Chloroquine Sulfate);ヒドロキシクロロキン硫酸塩(Hydroxychloroquine Sulfate);ドキシサイクリン(Doxycycline);メフロキン(Mefloquine);プリマキン(Primaquine); スルファドキシン(Sulfadoxine);プリメタミン(Pyrimethamine); パラセタモール(Paracetamol)。
【0074】
〔実施例29〕 本発明の別の具体例においては、少なくとも二種のHIV治療薬は、該配合剤型医薬送達システムのうちで組み合わされる。可能性を有する医薬品配合剤の具体的な例は、例えば、アバカビル(Abacavir);ラミブジン(lamivudine);ジダノシン(Didanosine);エムトリシタビン(Emtricitabine);スタブジン(Stavudine);テノホビル(Tenofovir)を含む、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)治療薬のうちの少なくとも二種を含有するものである。別の例としては、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)とヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)とを組み合わせるもの、例えば、ネビラピン(Nevirapine)(NNRTI)とジダノジン(didanozine)(NRTI);エファピレンツ(Efavirenz)(NNRTI)とアバカビル硫酸塩(abacavir sulfate)(NRTI)が挙げられる。また、別の例としては、二種のNRTIと一種のNNRTIとを組み合わせたもの、例えば、アバカビル(Abacavir)とラミブジン(lamivudine)とエファピレンツ(efavirenz)又はアバカビル(Abacavir)とラミブジン(lamivudine)とネビラピン(nevirapine)が挙げられる。さらに、別の例としては、少なくとも二種の2 NRTIとPPIとを組み合わせたもの、例えば、アバカビル(Abacavir)とラミブジン(lamivudine)とロピナビル/リトナビル(lopinavir/ritonavir)が挙げられる。さらに、別の例としては、アバカビル硫酸塩(abacavir sulfate);ジダノジン(didanozine);スタブジン(stavudine);テノホビル(tenofovir);ジソプロキシルフマル酸塩(disoproxil fumarate);ジドブジン(zidovudine);ラミブジン(lamivudine);エムトリシタビン(emtricitabine);ロピナビル/リトナビル(lopinavir/ritonavir);ネビラピン(nevirapine);エファビレンツ(efavirenz) ;ネルフィナビル(nelfinavir)を包含している群から選択された抗HIV薬医薬の少なくとも二種の配合剤が挙げられる。さらに、その他の配合剤としては、AZTと3TCとの配合剤;アバカビル(abacavir)とAZTと3TCとの配合剤;ロピナビル(lopinavir)とリトナビル(ritonavir)との配合剤;ABCと3TCとの配合剤;エムトリシタビン(emtricitabine)とテノホビル(tenofovir)との配合剤が挙げられる。
【0075】
〔実施例30〕 本発明の別の具体例においては、結核治療薬のうちの少なくとも二種が、該配合剤型医薬送達システムのうちで組み合わされる。可能性を有している配合剤の具体的な例としては、次なる医薬品:イソニアジト(Isoniazid);リファンピシン(Rifampicin); ピラジナミド(Pyrazinamide);エタンブトールHCl(Ethambutol HCl);ストレプトマイシン(Streptomycin);カプレオマイシン(Capreomycin);サイクロセリン(Cycloserine);プロチオンアミド(Protionamide);マクロライド類(Macrolides);フルオロキノン類(Fluoroquinolones);p-サリチル酸、の少なくとも二種を含有するものが挙げられる。
【0076】
〔実施例31〕 本発明の別の具体例においては、痛み治療薬のうちの少なくとも二種が、該配合剤型医薬送達システムのうちで組み合わされる。可能性を有している配合剤の具体的な例としては、次なる医薬品:アスピリン(Aspirin);Carbex;コデイン(Codeine);ルボックス(Luvox);マープラン(Marplan);ナーディル(Nardil);ニューロチン(Neurotin);オキシコンチン(OxyContin);パルネート(Parnate);トパマックス(Topamax);チレノール/アセタミノフェン(Tylenol/Acetaminophen);バイコジン(Vicodin);ザイレム(Xyrem);ザロンチン(Zarontin);ゾロフト(Zoloft) ;ゾーミッグ(Zomig) 、の少なくとも二種を含有するものが挙げられる。
【0077】
〔実施例32〕 本発明の別の具体例は、アスピリンの酸性に関連した効果などの、アスピリンの副作用を緩和する活性を有する成分でもって該配合剤型医薬送達システムのうちで配合されるアスピリン又はアセチルサリチル酸の配合剤である。可能性を有している配合剤の具体的な例としては、アスピリンに配合されているpH緩衝作用化合物及び/又は抗酸作用化合物が挙げられる。
【0078】
〔実施例33〕 本発明の別の具体例は、ループス腎炎を処置するための配合剤療法物である。具体例としては、メチルプレドニソロンとシクロフォスファミドとの組み合わせが挙げられる。
【0079】
また、その他の変化変更も可能である。例えば、一つの医薬成分を含有している前もって形成処理された錠剤、カプセル又はカプレットを、製造業者から入手せしめてもよい。次に、配合処理をする薬剤師が、その前もって形成処理された錠剤を該スリーピースカプセルの一つの区画室の内に詰め込み、そして、その第二の医薬成分をその第二の区画室に詰め込むことをしてもよい。これにより、配合処理する薬剤師が、カスタムの医薬配合剤型のパッケージを生産することを可能にする。
【0080】
本発明の精神及び範囲を逸脱することなく種々様々な変化変更が可能であろう。例えば、該コアは、液体又はゲルを含有しているカプセルを含有していてよい。また、その他の変化変更も可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定された単位薬用量の二種又はそれ以上の異なっている医薬調合物を含有している医薬送達用パッケージであり、該二種又はそれ以上の異なっている医薬調合物は、(a)ただ一つの送達用パッケージ中に組合わされて配置されており、且つ、(b)当該パッケージの中でお互いは互いに隔離されて配置されており、当該パッケージが、第一の医薬調合物を収容しているコアカプセルを含有しており、且つ該コアカプセルは、第二の医薬調合物を収容しているハーフカプセルにより少なくとも一部分は取り囲まれていることを特徴とする医薬送達用パッケージ。
【請求項2】
該コアカプセルが、ゼラチン、デンプン又はセルロース物質から製造されていることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項3】
該セルロース物質は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを包含するものであることを特徴とする請求項2に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項4】
当該コアカプセルと当該ハーフカプセルは、スナップフィット又はプレスフィットにより一緒に接合せしめられているものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項5】
該二種又はそれ以上の異なっている医薬調合物のうちの少なくとも一つが、粉末、ペレット又はビーズの形状のものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項6】
当該第一の医薬調合物と当該第二の医薬調合物のうちの少なくとも一つが、半液状形態又はゲル形態のものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項7】
当該第一の医薬調合物と当該第二の医薬調合物のうちの少なくとも一つが、前もって成形されている用量剤型のものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項8】
該コアカプセルと該ハーフカプセルが、お互いに結合せしめられていることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項9】
該コアカプセルと該ハーフカプセルが、メイティングリング、ロッキンググルーブとリング、又はロッキングバンドにより一緒になるよう結合せしめられていることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項10】
該コアカプセルと該ハーフカプセルが、セット・イン・プレイス液により一緒になるよう結合せしめられていることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項11】
該コアカプセル壁及び/又は該ハーフカプセル壁が、厚み、組成、溶解性及び多孔度から選択された物性を有しているもので、それにより、そこに充填される活性を有する医薬調合物を消化管に送達することをコントロールせしめるものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項12】
該コアカプセル壁及び/又は該ハーフカプセル壁が、耐酸性のものであり、中性からアルカリ性までの環境において透過性を有するもの又は溶解性のものであることを特徴とする請求項11に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項13】
該コアカプセルが、液体調合物又はゲル調合物を充填せしめてあることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項14】
該医薬調合物のうちの一つが、ビタミン、栄養補助食品、ミネラル及び機能性食品からなる群から選択されたものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項15】
該医薬送達用パッケージは、抗糖尿病剤及び抗高血圧剤から選択された医薬調合物の配合物又は抗糖尿病剤及び抗高脂血症剤から選択された医薬調合物の配合物を含有しており、ここで該抗糖尿病剤は、好ましくは、スルホニルウレア、メグリチニド、ビグアニド、インスリン抵抗性改善剤及びα-グルコシダーゼ阻害剤からなる群から選択されたもので、該抗高血圧剤は、好ましくは、ACE阻害剤、アンジオテンシンIIアンタゴニスト、カルシウムブロッカー、β-ブロッカー及び利尿剤からなる群から選択されたものであるか、あるいは、ここで該抗糖尿病剤は、好ましくは、スルホニルウレア、メグリチニド、ビグアニド、インスリン抵抗性改善剤及びα-グルコシダーゼ阻害剤からなる群から選択されたもので、該抗高脂血症剤は、好ましくは、スタチン、フィブラート、胆汁酸再吸収抑制剤(胆汁酸結合薬)、コレステロール吸収阻害剤及びニアシンからなる群から選択されたものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項16】
該医薬調合物のうちの一つが、その他の薬調合物の副作用を緩和せしめる成分;又はその他の医薬調合物に対する時間コントロール型のクエンチャーとして作用する成分;又はその他の医薬調合物の溶解及び/又は吸収を、例えば、pHのコントロールを通して、促進する成分;又は、脂肪に可溶性である成分であって、その他の医薬調合物が脂肪又はオイルを含有しているもの;又はその他の医薬調合物の吸収及び/又はバイオアベイラビリティを促進するための酵素又はその他の医薬調合物の副作用を緩和する酵素を含有している成分;又は、消化管の選択された部位での吸収を促進する又は吸収を阻害する界面活性剤を含有する成分;又は睡眠補助剤(睡眠導入剤)を含有する成分から選択されたものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項17】
当該第一の医薬調合物と当該第二の医薬調合物が、同じ症状又は病気を処置するのに有効なものである;又は当該第一の医薬調合物と当該第二の医薬調合物が、共に抗生物質である;又は当該医薬調合物のうちの一方が、抗ウイルス剤で、その他の医薬調合物が、抗菌剤である;又は当該医薬調合物のうちの一方が、抗生物質で、その他の医薬調合物が、抗生物質効力増強剤である;又は当該医薬調合物のうちの一方が、NRTIを含有しており、その他の医薬調合物は、NNRTIを含有している;又は当該医薬調合物のうちの一方が、PPIを含有しており、その他の医薬調合物は、NNRTIを含有しているか、又は、当該医薬調合物の一方は、NSAIDを含有しており、その他の医薬調合物が、PPIを含有していることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項18】
当該医薬調合物が、感染症又は痛みを処置する剤を含有していることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項19】
上記感染症は、HIV/AIDS、TB又はマラリアを包含していることを特徴とする請求項18に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項20】
当該医薬送達用パッケージは、マレイン酸エナラプリル(Enalapril maleate)並びにそのアナログ及び異性体とβアドレナリン遮断剤のアナログ及び異性体、メチルドーパ、ナイトレート、カルシウム遮断剤、ヒドララジン(Hydralazine)、ピラゾシン(Prazosin)並びにジゴキシン(Digoxin);メトホルミンHCl (Metformin HCl)並びにそのアナログ及び異性体などの血糖降下剤とアンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACEインヒビター);糖尿病薬とロサルタン(Losartan)カリウム及び/又はバルサルタン(Valsartan)などのアンジオテンシンII受容体拮抗薬;糖尿病薬とビオプロロールフマル酸塩(Bioprolol fumarate)又はコハク酸メトプロロール(Metoprolol succinate)などのβアドレナリン遮断剤;糖尿病薬とアムロジピン(Amlodipine)又はニフェジピン(Nifedipine)などのカルシウムチャンネル遮断剤;糖尿病薬とプラゾシン塩酸塩(Prazosin hydrochloride)などの末梢性アドレナリン遮断剤;糖尿病薬とメチルドーパ(Methyldopa)又はクロニジン(Clonidine)などのアドレナリン作動中枢性刺激剤;メトホルミン(Metformin)などのビグアニドとグリピジド(Glipizide)などのスルホニルウレア;メトホルミン(Metformin)などのビグアニドとマレイン酸ロシグリタゾン(rosiglitazone maleate)などのチアゾリジンジオン;メトホルミン(Metformin)などのビグアニドとセリバスタチン(Cerivastatin)などのαグルコシダーゼ阻害剤;超速効型経口インスリン(short acting oral insulin)と持続型経口インスリン(sustained release oral insulin);糖尿病薬とACE阻害剤で、ベータブロッカー、メチルドーパ、ナイトレート、カルシウムチャンネルブロッカー、ヒドララジン(Hydralazine)、プラゾシン(Prazosin)又はジゴキシン(Digoxin)と併用されたもの;糖尿病薬とACE阻害剤とベータブロッカー;糖尿病薬とシムバスタチン(Simvastatin)、アトルバスタチン(Atorvastatin)又はプラバスタチン(Pravastatin)などのHMG-CoA還元酵素阻害剤、並びにコレスチポール(Colestipol)塩酸塩などの胆汁酸再吸収抑制剤(胆汁酸結合薬)との併用物;糖尿病薬とHMG-CoA還元酵素阻害剤とニアシン化合物;糖尿病薬とHMG-CoA還元酵素阻害剤又は配合物並びにゲムフィブロジル(Gemfibrozil)などの低脂血性剤との併用物からなる群から選択された二種又はそれ以上の医薬調合物;便秘、吐き気(むかつき、嘔気、悪心)、ガス/膨満感、胸やけ、痛み又は痙攣を起こす副作用を持っている医薬調合物とその第一の医薬調合物の上記副作用を緩和する第二の医薬調合物、例えば、対応しての緩下用薬、吐き気(むかつき、嘔気、悪心)処置用薬、抗ガス用薬及び抗膨満感薬、抗酸薬、痛み緩和剤及び筋弛緩薬;便秘と吐き気(むかつき、嘔気、悪心)を起こす痛み治療薬、経口麻酔薬と便秘薬(スツールソフトナー)及び/又は抗吐き気(むかつき、嘔気、悪心)成分を含有している第二の医薬調合物;即放性を持っているメトトレキサート(Methotrexate)などの抗がん薬と遅延放出性を備えた、L-ロイコボリン(L-leukovorin)などの解毒物質(「クエンチャー」物質);第一の医薬調合物と該第一の活性のある医薬調合物の溶解及び/又は吸収を促進するための第二の医薬調合物又はそのための緩衝剤などのpHを最適化する物質あるいはpHをコントロールする物質;脂肪溶解性である第一の医薬調合物と油を含有している第二の医薬調合物又は油を含有している物質;第一の医薬調合物と酵素(ここで当該酵素は活性のある医薬調合物の吸収及び/又はバイオアベイラビリティを促進するもの又は副作用を軽減するものである);第一の医薬調合物と機能性食品又はビタミン(例えば、ネキシウム(Nexium)〔エソメプラゾール(esomeprazole)〕やビタミンB群など)、そして抗ウイルス活性の医薬調合物とビタミンC又はマルチビタミンサプリメント;医薬調合物と吸収を促進する界面活性剤又はその逆をなす界面活性剤、消化管のある種の部位で吸収を阻害する界面活性剤;医薬調合物と睡眠補助薬(睡眠導入薬);同じ症状又は同じ病気(例えば、感染病、代謝疾患、冠動脈の病気、痛み、癌、移植関連処置、胃腸疾患、呼吸器の病気、自己免疫病及びワクチンなど)を処置するため又は防止するため同じ分類の医薬のうちの第一の医薬調合物と第二の医薬調合物(多剤併用);第一の抗生物質と第二の抗生物質を含有している抗感染性活性のある医薬調合物;抗ウイルス性医薬調合物と抗菌性医薬調合物;癌を処置するため及び癌の症状を管理するための医薬調合物、例えば、トポイソメラーゼ阻害薬、及び抗がんモノクローナル抗体薬、抗生物質と抗生物質効力増強剤;急性期処置用速効性を提供する速効/迅速溶解型医薬調合物と維持用の徐放型医薬調合物との併用型となっているニトログリセリンなどの、同じ医薬の速放型又は速効型医薬調合物と徐放型又は持続性医薬調合物;血中濃度の即時上昇+徐放性のための速効性/迅速溶解型医薬調合物を備えた抗生物質;徐放型痛み管理用医薬と併用される即時疼痛緩和を助けるための速効性医薬調合物を伴う痛み治療薬;アンビエン(Ambien)などの、夜間を通して維持されるように遅延放出性と組合わされている即効用迅速溶解性又は速効性医薬調合物を伴う睡眠補助薬(睡眠導入薬);配合剤デリバリーシステムにおいて併用される異なるタイプのスタチン類などの二種の抗コレステロール医薬調合物;ベータブロッカー又は利尿剤などの同じタイプの治療薬、あるいは、ベータブロッカーと利尿剤などの異なるタイプ又はクラスの治療薬を含んでいる、二種又はそれ以上の高血圧低減薬を含有している広いスペクトルを持つ抗高血圧性配合剤;アルテスネート(Artesunate)とメフロキン(Mefloquine);アーテメター(Artemether)とルメファントリン(Lumefantrine);クロロキン(Chloroquine)とパラセタモール(Paracetamol)などの二種又はそれ以上の抗マラリア薬;そして、次なるもの:アーテメター(Artemether);ルメファントリン(Lumefantrine);アルテスネート(Artensunate);アモディアキンHCl(Amodiaquine HCl);アトバコン-プログアニル(Atovaquone-proguanil);キニーネ硫酸塩(Quinine Sulfate);クロロキン硫酸塩(Chloroquine Sulfate);ヒドロキシクロロキン硫酸塩(Hydroxychloroquine Sulfate);ドキシサイクリン(Doxycycline);メフロキン(Mefloquine);プリマキン(Primaquine); スルファドキシン(Sulfadoxine);プリメタミン(Pyrimethamine); パラセタモール(Paracetamol)のうちの少なくとも二つを含むもの;例えば、アバカビル(Abacavir);ラミブジン(lamivudine);ジダノシン(Didanosine);エムトリシタビン(Emtricitabine);スタブジン(Stavudine);テノホビル(Tenofovir)を含む、少なくとも二種のヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)治療薬、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)とヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)、例えば、ネビラピン(Nevirapine)(NNRTI)とジダノジン(didanozine)(NRTI);エファピレンツ(Efavirenz)(NNRTI)とアバカビル硫酸塩(abacavir sulfate)(NRTI);二種のNRTIと一種のNNRTI、例えば、アバカビル(Abacavir)とラミブジン(lamivudine)とエファピレンツ(efavirenz)又はアバカビル(Abacavir)とラミブジン(lamivudine)とネビラピン(nevirapine);アバカビル(Abacavir)とラミブジン(lamivudine)とロピナビル/リトナビル(lopinavir/ritonavir)などの、少なくとも二種の2 NRTIとPPI;アバカビル硫酸塩(abacavir sulfate);ジダノジン(didanozine);スタブジン(stavudine);テノホビル(tenofovir);ジソプロキシルフマル酸塩(disoproxil fumarate);ジドブジン(zidovudine);ラミブジン(lamivudine);エムトリシタビン(emtricitabine);ロピナビル/リトナビル(lopinavir/ritonavir);ネビラピン(nevirapine);エファビレンツ(efavirenz)及びネルフィナビル(nelfinavir)からなる群から選択された少なくとも二種の抗HIV薬医薬調合物;AZTと3TCとの配合剤;アバカビル(abacavir)とAZTと3TCとの配合剤;ロピナビル(lopinavir)とリトナビル(ritonavir)との配合剤;ABCと3TCとの配合剤;エムトリシタビン(emtricitabine)とテノホビル(tenofovir)との配合剤;イソニアジト(Isoniazid);リファンピシン(Rifampicin); ピラジナミド(Pyrazinamide);エタンブトールHCl(Ethambutol HCl);ストレプトマイシン(Streptomycin);カプレオマイシン(Capreomycin);サイクロセリン(Cycloserine);プロチオンアミド(Protionamide);マクロライド類(Macrolides);フルオロキノン類(Fluoroquinolones);及びp-サリチル酸から選択された結核治療薬のうちの少なくとも二種からなるもの;アスピリン(Aspirin);Carbex;コデイン(Codeine);ルボックス(Luvox);マープラン(Marplan);ナーディル(Nardil);ニューロチン(Neurotin);オキシコンチン(OxyContin);パルネート(Parnate);トパマックス(Topamax);チレノール/アセタミノフェン(Tylenol/Acetaminophen);バイコジン(Vicodin);ザイレム(Xyrem);ザロンチン(Zarontin);ゾロフト(Zoloft)及びゾーミッグ(Zomig)から選択された痛み治療薬のうちの少なくとも二種からなるもの;アスピリンに配合されているpH緩衝作用化合物及び/又は抗酸作用化合物;又はメチルプレドニソロンとシクロフォスファミドなどの、ループス腎炎を処置するための配合剤療法物を含有している
ことを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項21】
当該医薬送達用パッケージは、固定された単位薬用量の二種又はそれ以上の異なっている活性を有している医薬調合物を含有している医薬送達用パッケージであり、当該二種又はそれ以上の異なっている活性を有している医薬調合物は、(a)ただ一つの送達用パッケージ中に組合わされて配置されており、且つ、(b)当該パッケージの中でお互いはお互いに隔離されて配置されており、次なる特徴:
(a)そこにおいて、該医薬調合物のうちの一つが、ビタミン、栄養補助食品、ミネラル及び機能性食品からなる群から選択されたものであること;
(b)該医薬送達用パッケージが、抗糖尿病剤と抗高血圧剤;抗糖尿病剤と抗高脂血症剤からなる群から選択された医薬調合物の配合物を含有しており、ここで該抗糖尿病剤は、好ましくは、スルホニルウレア、メグリチニド、ビグアニド、インスリン抵抗性改善剤及びα-グルコシダーゼ阻害剤からなる群から選択されたもので、該抗高血圧剤は、好ましくは、ACE阻害剤、アンジオテンシンIIアンタゴニスト、カルシウムブロッカー、β-ブロッカー及び利尿剤からなる群から選択されたものであるか、あるいは、ここで該抗糖尿病剤は、好ましくは、スルホニルウレア、メグリチニド、ビグアニド、インスリン抵抗性改善剤及びα-グルコシダーゼ阻害剤からなる群から選択されたもので、該抗高脂血症剤は、好ましくは、スタチン、フィブラート、胆汁酸再吸収抑制剤(胆汁酸結合薬)、コレステロール吸収阻害剤及びニアシンからなる群から選択されたものであること;
(c)そこにおいて該医薬調合物のうちの一つが、その他の薬調合物の副作用を緩和せしめる成分;又はその他の医薬調合物に対する時間コントロール型のクエンチャーとして作用する成分;又はその他の医薬調合物の溶解及び/又は吸収を、例えば、pHのコントロールを通して、促進する成分;又は、脂肪に可溶性である成分であって、その他の医薬調合物が脂肪又はオイルを含有しているもの;又はその他の医薬調合物の吸収及び/又はバイオアベイラビリティを促進するための酵素又はその他の医薬調合物の副作用を緩和する酵素を含有している成分;又は、消化管の選択された部位での吸収を促進する又は吸収を阻害する界面活性剤を含有する成分;又は睡眠補助剤(睡眠導入剤)を含有する成分から選択されたものであること;
(d)そこにおいて該第一の医薬調合物と当該第二の医薬調合物が、同じ症状又は病気を処置するのに有効なものである;又は当該第一の医薬調合物と当該第二の医薬調合物が、共に抗生物質である;又は当該医薬調合物のうちの一方が、抗ウイルス剤で、その他の医薬調合物が、抗菌剤である;又は当該医薬調合物のうちの一方が、抗生物質で、その他の医薬調合物が、抗生物質効力増強剤である;又は当該医薬調合物のうちの一方が、NRTIを含有しており、その他の医薬調合物は、NNRTIを含有している;又は当該医薬調合物のうちの一方が、PPIを含有しており、その他の医薬調合物は、NNRTIを含有しているか、又は、当該医薬調合物の一方は、NSAIDを含有しており、その他の医薬調合物が、PPIを含有していること;
(e)そこにおいて該医薬調合物が、感染症又は痛みを処置する剤を含有していること;
(f)そこにおいて上記感染症は、HIV/AIDS、TB又はマラリアを包含していること;
並びに
(g)当該医薬送達用パッケージは、マレイン酸エナラプリル(Enalapril maleate)及びそのアナログや異性体とβアドレナリン遮断剤のアナログや異性体、メチルドーパ、ナイトレート、カルシウム遮断剤、ヒドララジン(Hydralazine)、ピラゾシン(Prazosin)及びジゴキシン(Digoxin);メトホルミンHCl (Metformin HCl)及びそのアナログや異性体などの血糖降下剤とアンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACEインヒビター);糖尿病薬とロサルタン(Losartan)カリウム及び/又はバルサルタン(Valsartan)などのアンジオテンシンII受容体拮抗薬;糖尿病薬とビオプロロールフマル酸塩(Bioprolol fumarate)又はコハク酸メトプロロール(Metoprolol succinate)などのβアドレナリン遮断剤;糖尿病薬とアムロジピン(Amlodipine)又はニフェジピン(Nifedipine)などのカルシウムチャンネル遮断剤;糖尿病薬とプラゾシン塩酸塩(Prazosin hydrochloride)などの末梢性アドレナリン遮断剤;糖尿病薬とメチルドーパ(Methyldopa)又はクロニジン(Clonidine)などのアドレナリン作動中枢性刺激剤;メトホルミン(Metformin)などのビグアニドとグリピジド(Glipizide)などのスルホニルウレア;メトホルミン(Metformin)などのビグアニドとマレイン酸ロシグリタゾン(rosiglitazone maleate)などのチアゾリジンジオン;メトホルミン(Metformin)などのビグアニドとセリバスタチン(Cerivastatin)などのαグルコシダーゼ阻害剤;超速効型経口インスリン(short acting oral insulin)と持続型経口インスリン(sustained release oral insulin); 糖尿病薬とACE阻害剤で、ベータブロッカー、メチルドーパ、ナイトレート、カルシウムチャンネルブロッカー、ヒドララジン(Hydralazine)、プラゾシン(Prazosin)又はジゴキシン(Digoxin)と併用されたもの;糖尿病薬とACE阻害剤とベータブロッカー;糖尿病薬とシムバスタチン(Simvastatin)、アトルバスタチン(Atorvastatin)又はプラバスタチン(Pravastatin)などのHMG-CoA還元酵素阻害剤、並びにコレスチポール(Colestipol)塩酸塩などの胆汁酸再吸収抑制剤(胆汁酸結合薬)との併用物;糖尿病薬とHMG-CoA還元酵素阻害剤とニアシン化合物;糖尿病薬とHMG-CoA還元酵素阻害剤又は配合物並びにゲムフィブロジル(Gemfibrozil)などの低脂血性剤との併用物からなる群から選択された二種又はそれ以上の医薬調合物;便秘、吐き気(むかつき、嘔気、悪心)、ガス/膨満感、胸やけ、痛み又は痙攣を起こす副作用を持っている医薬調合物とその第一の医薬調合物の上記副作用を緩和する第二の医薬調合物、例えば、対応しての緩下用薬、吐き気(むかつき、嘔気、悪心)処置用薬、抗ガス用薬及び抗膨満感薬、抗酸薬、痛み緩和剤と筋弛緩薬;便秘と吐き気(むかつき、嘔気、悪心)を起こす痛み治療薬、経口麻酔薬と便秘薬(スツールソフトナー)及び/又は抗吐き気(むかつき、嘔気、悪心)成分を含有している第二の医薬調合物;即放性を持っているメトトレキサート(Methotrexate)などの抗がん薬と遅延放出性を備えた、L-ロイコボリン(L-leukovorin)などの解毒物質(「クエンチャー」物質);第一の医薬調合物と該第一の活性のある医薬調合物の溶解及び/又は吸収を促進するための第二の医薬調合物又はそのための緩衝剤などのpHを最適化する物質あるいはpHをコントロールする物質;脂肪溶解性である第一の医薬調合物と油を含有している第二の医薬調合物又は油を含有している物質;第一の医薬調合物と酵素(ここで当該酵素は活性のある医薬調合物の吸収及び/又はバイオアベイラビリティを促進するもの又は副作用を軽減するものである);第一の医薬調合物と機能性食品又はビタミン(例えば、ネキシウム(Nexium)〔エソメプラゾール(esomeprazole)〕やビタミンB群など)、そして抗ウイルス活性の医薬調合物とビタミンC又はマルチビタミンサプリメント;医薬調合物と吸収を促進する界面活性剤又はその逆をなす界面活性剤、消化管のある種の部位で吸収を阻害する界面活性剤;医薬調合物と睡眠補助薬(睡眠導入薬);同じ症状又は同じ病気(例えば、感染病、代謝疾患、冠動脈の病気、痛み、癌、移植関連処置、胃腸疾患、呼吸器の病気、自己免疫病及びワクチンなど)を処置するため又は防止するため同じ分類の医薬のうちの第一の医薬調合物と第二の医薬調合物(多剤併用);第一の抗生物質と第二の抗生物質を含有している抗感染性活性のある医薬調合物;抗ウイルス性医薬調合物と抗菌性医薬調合物;癌を処置するため及び癌の症状を管理するための医薬調合物、例えば、トポイソメラーゼ阻害薬、及び抗がんモノクローナル抗体薬、抗生物質と抗生物質効力増強剤;急性期処置用速効性を提供する速効/迅速溶解型医薬調合物と維持用の徐放型医薬調合物との併用となっているニトログリセリンなどの、同じ医薬の速放型又は速効型医薬調合物と徐放型又は持続性医薬調合物;血中濃度の即時上昇+徐放性のための速効性/迅速溶解型医薬調合物を備えた抗生物質;徐放型痛み管理用医薬と併用される即時疼痛緩和を助けるための速効性医薬調合物を伴う痛み治療薬;アンビエン(Ambien)などの、夜間を通して維持されるように遅延放出性と組合わされている即効用迅速溶解性又は速効性医薬調合物を伴う睡眠補助薬(睡眠導入薬);配合剤デリバリーシステムにおいて併用される異なるタイプのスタチン類などの二種の抗コレステロール医薬調合物;ベータブロッカー又は利尿剤などの同じタイプの治療薬、あるいは、ベータブロッカーと利尿剤などの異なるタイプ又はクラスの治療薬を含んでいる、二種又はそれ以上の高血圧低減薬を含有している広いスペクトルを持つ抗高血圧性配合剤;アルテスネート(Artesunate)とメフロキン(Mefloquine);アーテメター(Artemether)とルメファントリン(Lumefantrine);クロロキン(Chloroquine)とパラセタモール(Paracetamol)などの二種又はそれ以上の抗マラリア薬;そして、次なるもの:アーテメター(Artemether);ルメファントリン(Lumefantrine);アルテスネート(Artensunate);アモディアキンHCl(Amodiaquine HCl);アトバコン-プログアニル(Atovaquone-proguanil);キニーネ硫酸塩(Quinine Sulfate);クロロキン硫酸塩(Chloroquine Sulfate);ヒドロキシクロロキン硫酸塩(Hydroxychloroquine Sulfate);ドキシサイクリン(Doxycycline);メフロキン(Mefloquine);プリマキン(Primaquine); スルファドキシン(Sulfadoxine);プリメタミン(Pyrimethamine); パラセタモール(Paracetamol)のうちの少なくとも二つを含むもの;例えば、アバカビル(Abacavir);ラミブジン(lamivudine);ジダノシン(Didanosine);エムトリシタビン(Emtricitabine);スタブジン(Stavudine);テノホビル(Tenofovir)を含む、少なくとも二種のヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)治療薬、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)とヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)、例えば、ネビラピン(Nevirapine)(NNRTI)とジダノジン(didanozine)(NRTI);エファピレンツ(Efavirenz)(NNRTI)とアバカビル硫酸塩(abacavir sulfate)(NRTI);二種のNRTIと一種のNNRTI、例えば、アバカビル(Abacavir)とラミブジン(lamivudine)とエファピレンツ(efavirenz)又はアバカビル(Abacavir)とラミブジン(lamivudine)とネビラピン(nevirapine);アバカビル(Abacavir)とラミブジン(lamivudine)とロピナビル/リトナビル(lopinavir/ritonavir)などの、少なくとも二種の2 NRTIとPPI;アバカビル硫酸塩(abacavir sulfate);ジダノジン(didanozine); スタブジン(stavudine);テノホビル(tenofovir);ジソプロキシルフマル酸塩(disoproxil fumarate);ジドブジン(zidovudine);ラミブジン(lamivudine);エムトリシタビン(emtricitabine);ロピナビル/リトナビル(lopinavir/ritonavir);ネビラピン(nevirapine);エファビレンツ(efavirenz)及びネルフィナビル(nelfinavir)からなる群から選択された少なくとも二種の抗HIV薬医薬調合物;AZTと3TCとの配合剤;アバカビル(abacavir)とAZTと3TCとの配合剤;ロピナビル(lopinavir)とリトナビル(ritonavir)との配合剤;ABCと3TCとの配合剤;エムトリシタビン(emtricitabine)とテノホビル(tenofovir)との配合剤;イソニアジト(Isoniazid);リファンピシン(Rifampicin); ピラジナミド(Pyrazinamide);エタンブトールHCl(Ethambutol HCl);ストレプトマイシン(Streptomycin);カプレオマイシン(Capreomycin);サイクロセリン(Cycloserine);プロチオンアミド(Protionamide);マクロライド類(Macrolides);フルオロキノン類(Fluoroquinolones);及びp-サリチル酸から選択された結核治療薬のうちの少なくとも二種からなるもの;アスピリン(Aspirin);Carbex;コデイン(Codeine);ルボックス(Luvox);マープラン(Marplan);ナーディル(Nardil);ニューロチン(Neurotin);オキシコンチン(OxyContin);パルネート(Parnate);トパマックス(Topamax);チレノール/アセタミノフェン(Tylenol/Acetaminophen);バイコジン(Vicodin);ザイレム(Xyrem);ザロンチン(Zarontin);ゾロフト(Zoloft)及びゾーミッグ(Zomig)から選択された痛み治療薬のうちの少なくとも二種からなるもの;アスピリンに配合されているpH緩衝作用化合物及び/又は抗酸作用化合物;あるいはメチルプレドニソロン又はシクロフォスファミドなどの、ループス腎炎を処置するための配合剤療法物を含有していること
の一つ又はそれ以上を備えていることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項22】
ただ一つの送達用パッケージ中で二種又はそれ以上の異なっている医薬調合物をパッケージングする方法であって、該方法は、第一のプロセスモジュールにおいて薬用量の第一の医薬調合物を供与し、そして、第二のプロセスモジュールからの薬用量の第二の医薬調合物と該薬用量の第一の医薬調合物を組み合わせることを含んでいることを特徴とするパッケージングする方法。
【請求項23】
医薬送達用パッケージが、固定された単位薬用量の二種又はそれ以上の異なっている医薬調合物を含有し、該二種又はそれ以上の異なっている医薬調合物は、(a)ただ一つの送達用パッケージ中に組合わされて配置されており、且つ、(b)当該パッケージの中でお互いは互いに隔離されて配置されており、該医薬送達用パッケージは請求項22に記載のプロセスにより形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬送達用パッケージ。
【請求項24】
請求項22に記載のプロセスにより形成された、タブレット・イン・ア・カプセルを含有していることを特徴とするモジュール式の医薬送達用パッケージ。
【請求項25】
請求項22に記載のプロセスにより形成された、スリーピースカプセル又はカプセル・イン・ア・カプセルを含有していることを特徴とするモジュール式の医薬送達用パッケージ。
【請求項26】
上記第一のプロセスモジュールは、ツーピースカプセル中にカプセル被包せしめられた医薬調合物を包含しているもので、上記第二のプロセスモジュールは、ハーフカプセル中に詰め込まれており且つ該第一のプロセスモジュールと併合せしめられている第二の医薬調合物を包含していることを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
該第一の医薬成分要素が、個々別々の形態の錠剤又はカプセル剤として形成されているもので、次にそれは、カプセル中に、該第二の医薬調合物と一緒に詰め込まれるものであることを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項28】
該第一の医薬調合物をカプセル化するか、あるいは、バルク物から前記ツーピースカプセルに送達せしめ、そして該第二の医薬調合物をバルク物から前記第二のハーフカプセルに送達せしめ、当該ツーピースカプセルに結合せしめることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項29】
該第一の医薬調合物及び/又は該第二の医薬調合物を別々のプロセスストリームにおいて調製することを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記プロセスストリームのうちの少なくとも一つが、ミックス処理、ブレンド処理、スクリーン処理、造粒処理(顆粒化処理)、湿気付与処理と乾燥処理、粉砕処理(ミル処理)、コーティング処理及び/又は圧縮処理のステップの一つ又はそれ以上を含むものであることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
ただ一つの送達用パッケージの中に二種又はそれ以上の異なっている医薬調合物をパッケージングする方法であって、該方法は、単位薬用量の前記第一の医薬調合物をカプセルの中にカプセル化せしめ、薬用量の第二の医薬調合物をハーフカプセルの中に詰め込み、そして、当該ハーフカプセルを該カプセルに結合せしめることを含むものであることを特徴とする方法。
【請求項32】
ただ一つの送達用パッケージの中に二種又はそれ以上の異なっている医薬調合物をパッケージングする方法であって、該方法は、第一の薬用量の第一の医薬調合物を供与し、第一のカプセルの中にカプセル化せしめ、且つ、第二のカプセルの中の薬用量の第二の医薬調合物を供給し、そして該第一のカプセルを該第二のカプセルに結合せしめることを含むものであることを特徴とする方法。
【請求項33】
ただ一つの送達用パッケージの中に組合わされて配置された単位薬用量の二種又はそれ以上の異なっている医薬調合物を含有している医薬送達用パッケージの製造方法であって、該方法は、別々のプロセスモジュールにおいて当該二種又はそれ以上の医薬調合物を供与し;ある一つのカプセルの孤立せしめられている区画部の中に該医薬調合物の一つを詰め込み;該第二の医薬調合物を当該カプセルに添加せしめ;そして、該カプセルをシール処理し、ただ一つの送達用パッケージを創り出すことを含むものであることを特徴とする方法。
【請求項34】
上記カプセルが、スリーピースカプセルを包含するものであることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
第一のプロセスモジュールにおいてツーピースカプセルを充填し、そして該充填されたツーピースカプセルを第二のプロセスモジュールにおいて充填せしめられているハーフカプセル、第二のカプセル又は錠剤と合併せしめられることを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項36】
該二種又はそれ以上の医薬調合物を物理的なバリアーで分離せしめるステップを含有しているものであることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項37】
該プロセスモジュールは、相互交換可能なものであることを特徴とする請求項33に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−501736(P2011−501736A)
【公表日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−527218(P2010−527218)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【国際出願番号】PCT/US2008/078010
【国際公開番号】WO2009/042960
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(500566682)マイクロドース セラピューテクス,インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】