説明

経膣式超音波トランスデューサを使用した胚移植

【解決手段】 胚移植カテーテル(10、40)は、医師が患者の子宮に胚をより正確に移植することができるようにする、超音波反射性の先端又は放射線不透過性の先端(16、46)及び独特なストッパ(29、52)を含んでいる。カテーテルは、患者の膣内に設置された超音波トランスデューサと共に使用されて、医師が、子宮頸管開口部と子宮内の所望の移植場所の間の距離をより的確に可視化できるようにするのが望ましい。トランスデューサを腹部に設置するのも役に立つ。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の技術分野は、ヒト体外受精(IVF)及び胚移植(ET)が関与する生殖介助術の分野である。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2002年10月4日に出願され、現在係属中の米国特許出願第10/264,651号の一部継続出願であり、同特許出願は米国特許出願第09/669,315号、現米国特許第6,527,752号、の一部継続出願であり、更に、米国特許法第119(e)条の下、1999年9月24日に出願された米国仮特許出願第60/156,049号の出願日の恩典を請求し、同仮特許出願全体を参考文献としてここに援用する。上記各出願及び特許は、各文献が以下の本文に複製されているかのごとく、その全内容を参考文献としてここに援用する。
【0003】
ヒト体外受精(IVF)及び胚移植(ET)が最初に実施に成功したのは1978年であり、その後、過剰排卵や子宮内受精の様な、より従来型の治療法に失敗した不妊夫婦を治療するために広く実施される処置になった。VIF並びに配偶子体外受精又は配偶子卵管内移植(GIFT)の様な関連処置の最も一般的な適応症例には、卵管閉塞又は卵管損傷を患っている女性、及び精子及び/又は卵子の低品質が含まれる。関連因子としては、女性の年齢及び子宮内膜の受容力の程度が挙げられる。処置は、男性側に深刻な因子がある場合にも使用されるが、その場合、精子の直接(細胞質内)注入はオプションである。
【0004】
IVE/ET処置では、通常、女性にホルモン刺激を与えて先ず患者自身による排卵能力を抑制し、次いで、排卵誘発剤を使用して卵巣の卵胞の成長を促すことが伴う。経膣式に針を使って卵巣から成熟卵を取り出すが、この処置は超音波下の誘導により行うのが望ましい。採卵に続き、卵を成熟度に関して識別及び分別し、次いで、男性から採取した精子と一緒に置く。受精して約24時間後に、卵を検査して受精の有無を確認するが、受精は採取された卵の約65%から85%に起こる。
【0005】
短期間成長させたのち、送達カテーテルを使用して、胚を或る体積の流体と共に子宮に移す。送達カテーテルは、子宮内膜への損傷を避けるために、軟らかいプラスチック材料で作られている。着床を成功裏に実現させるのには潜在的に多くの困難がある。標準的な送達カテーテルでは軟らかい性質のために、多くの場合、カテーテルの先端が折り返されるか子宮底から離れる方向に曲がってしまう。先端部が誤って子宮内膜の層と子宮筋層の間に進んでしまうこともある。反対に、固いカテーテルでは、子宮又は子宮頸部への外傷の危険が増し、子宮頸部が外傷を受けた場合には、恐らく、プロスタグランジンが放出されて、子宮内膜から卵が排除されることになる。
【0006】
着床を成功裏に実現するのを困難にする1つの具体的な問題は、医師が、胚を着床させる子宮及び子宮内膜を視認する際に有する困難さである。胚は、子宮(子宮内膜)の栄養分のある内面上に、その内面を乱したり外傷を付けたりすることなく移植されるのが望ましい。先に指摘したように、移植カテーテルは、通常、外傷をできる限り小さくするため非常に軟らかい材料で作られている。しかしながら、子宮内膜は非常に脆く、簡単に害される恐れがある。また、移植カテーテルには、その遠位端上に超音波反射性又は放射線不透過性の帯又は造形で印が付けられている。この造形は、超音波プローブを患者の腹部に当てて使用したときに、医師がその先端を視認することができるようにする。しかしながら、殆どの外科医にとって、超音波をこの技法で使用して子宮とカテーテルの先端の両方を視認するのは困難である。
【0007】
成功率を高めるために幾つかの試みが実施されたが、不成功に終わっている。米国特許第6,165,165号では、誘導用カテーテルと移植用カテーテルが使用されており、移植用カテーテルは、2つの異なるデュロメータ硬度の材料から作られ、カテーテルの剛性がカテーテルの近位端から遠位端へ向かって下がっていくようになっている。得られたカテーテルは、誘導するのが容易にはなるが、なお粘液による干渉を受ける。WIPO国際特許出願WO99/37348及び同WO01/74417では、誘導用カテーテルの端に回動させると開くキャップを設け、移植カテーテルが開口部を通り抜けて胚を移植できるようにして、問題の解決を試みている。代わりのやり方では、移植カテーテルは、遠位端に軸方向ポートではなく側部ポートを設けて、側部ポートが粘液からの干渉を避けるようにしている。上記各実施形態は、それでもなお粘液による干渉を受ける。
【0008】
成功の可能性を高める1つの方法は、治療を受ける人物に使用されるカテーテルを、特注仕様にすること、即ち、異なる長さのカテーテルを使用することである。カテーテルを特注仕様にするというこの試みは、カテーテルの長さの種類を激増させる原因となり、特にガイドカテーテルではそうであった。所望のリソースが一晩で配達できても、結果的に、病院及び診療所では、望ましいとされる以上のカテーテル又はカテーテルセットの在庫を抱える必要が生じる。必要とされているのは、移植される胚をよりうまく着床させることにより、この処置を必要としている患者に胚の着床を成功させる可能性を高めることができる、カテーテルシステム及びより優れた技法である。
【特許文献1】米国特許出願第10/264,651号
【特許文献2】米国特許出願第09/669,315号
【特許文献3】米国特許第6,527,752号
【特許文献4】米国仮特許出願60/156,049号
【特許文献5】米国特許第6,165,165号
【特許文献6】国際公開公報WO99/37348
【特許文献7】国際公開公報WO01/74417
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
例えば胚移植時の、経腹式又は経膣式超音波案内下での視認性を高める超音波反射性の構成要素又は造形を含んでいる例証的な移植又は送達カテーテルにおいて、上記課題は解決され技術的進歩が実現される。本発明は、移植カテーテルの女性への侵入を制限する子宮頸管ストッパを使用することにより、着床を成功裏に実現する可能性を高めることに貢献する。本発明の1つの態様は、細胞物質の移植システムであり、この移植システムは、カテーテルの隣接する部分と検出可能なように相違した遠位端を備えている。移植カテーテルは、移植カテーテルを保持し案内するガイドカテーテルを含んでおり、このガイドカテーテルは更に、可動式子宮頸管ストッパを備えている。移植システムは、更に、移植カテーテルのガイドカテーテルに対する位置を固定するための係止機構を含んでおり、この移植システムは経膣式超音波法を使用した誘導に適している。
【0010】
本発明の別の態様は、カテーテル移植システムである。移植カテーテルシステムは、流体移送用のコネクタを近位端に、そして超音波反射性又は放射線不透過性のマーカーを遠位端に備えた、軟らかい内側移植カテーテルを含んでいる。カテーテル移植システムは、更に、子宮頸管ストッパと外側カテーテルの遠位端上に間隔を空けて配置された一連のマークとを備えている外側ガイドカテーテルと、内側及び外側カテーテルの相互の位置を固定するための係止機構を備えている。
【0011】
本発明の別の態様は、胚を移植する方法である。この方法は、カテーテル移植システム上の子宮頸管ストッパを調整する段階と、カテーテル移植システムを子宮頸部の開口部付近に設置する段階を含んでいる。この方法は、更に、膣付近に設置した超音波トランスデューサを使って、カテーテル移植システムの少なくとも1つの超音波反射性又は放射線不透過性の造形を観測する段階と、随意的ではあるが、腹部付近に設置された超音波トランスデューサを使って、カテーテル移植システムの少なくとも1つの超音波反射性又は放射線不透過性の造形を利用する段階を含んでいる。この方法は、移植カテーテルを子宮内の所望の位置まで前進させる段階と、胚を子宮の中に移植する段階で終了する。
【0012】
本発明の別の態様は、細胞物質を移植する方法である。この方法は、少なくとも1つのカテーテルを子宮頸部の開口部付近に設置する段階と、膣内又は膣付近に設置した超音波トランスデューサを使用し、また随意的には、腹部付近に設置した超音波トランスデューサを使用して、少なくとも1つのカテーテルの位置を観測する段階を含んでいる。この方法は、少なくとも1つカテーテル上の子宮頸管ストッパを調整する段階と、少なくとも1つのカテーテルを、子宮頸部及び子宮の中に、ストッパに到達するまで前進させる段階を含んでいる。この方法は、少なくとも1つの超音波トランスデューサを使用して、少なくとも1つのカテーテルの遠位端の位置を観測する段階と、細胞物質を移植する段階で終了する。
【0013】
本発明には多くの態様及び実施形態が考えられ、その内の幾つかを明細書の以下の部分及び図面に説明するが、それらは、例証と説明を目的としており、何ら限定を課すものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1から図3は、内側の移植カテーテル10、ガイドカテーテル20、及び外側の保護用シース30、の3つのカテーテルを備えている細胞物質移植カテーテルシステムを示している。移植カテーテル10は、ガイドカテーテル20及び保護用の外側シース30よりも幾分長く伸長している。内側のカテーテルである移植カテーテル10は、生体内着床及び/又は受精のために体外培養から移植される、早期胚、配偶子(卵母細胞又は精子)、胚盤胞、又は受精卵の様な細胞物質を保持し送達できるだけの直径の通路13を具備している。
【0015】
細胞物質又は胚の移植カテーテル10は、近位部分12と遠位部分14を具備する。近位部分は、細胞物質を移植するためのシリンジとインターフェースするハブ15を有していてもよい。カテーテルは、更に、超音波を介して遠位端を検出するための、望ましくはステンレス鋼製の超音波反射チップ16を具備している。超音波反射チップ16は、胚移植カテーテル10の隣接する部分とはかなり異なった、望ましくはそれよりも優れた、超音波反射性を有している。カテーテルは、更に、着床施術者にカテーテルの位置を示すマーキング18を、近位端又は遠位端に有していてもよい。カテーテル自体は、ポリエチレンの様な比較的軟らかい材料で作られている。使用される他の材料としては、ウレタン、ポリオレフィン、ポリオクテンエチレン、ポリアミド、限定されるものではないがポリテトラフルオロエチレンを含むフルオロポリマー、及びシリコーンが挙げられる。
【0016】
通路の直径と、流体及びその中に含まれる物質の体積を、直径0.635mm(0.025インチ)より大きくなく、望ましくは0.5842mm(0.023インチ)未満に、最も望ましくは0.4572mm(0.018インチ)から0.5334mm(0.021インチ)の間に、最小限度にするのが望ましい。移植体積は、30μLより大きくなく、更に望ましくは20μL以下、最も望ましくは5μLから15μLの間である。直径が0.508mm(0.020インチ)で体積が約10μLのIVF/ET用のこのカテーテルで行った臨床経験では、妊娠率に予期せぬ増加が見られ、多分、胚と共に送達された流体の量が減少したことによるのであろう。移植体積の減少によって、表面上は、胚が子宮の別の区域に、例えば卵管の中に移動する傾向は少なくなる。着床率が増加すると、必要な胚の数は少なくてもよく、それによって、無用の多胎妊娠及びさらなる危険が減少する。
【0017】
図2は、移植カテーテルと同軸で使用されるガイドカテーテル20を示している。ガイドカテーテル20は、比較的単純な構造であり、近位部分22と遠位部分24、及び遠位端26を備えていてもよい。遠位端26は、望ましくは、閉じているより開口しているほうが好ましい。カテーテル20は又、胚移植カテーテル10とインターフェースするためのハブ25と、そしてたぶん保護シース30を備えている。ガイドカテーテルは、又、送達施術者を案内するためのマーキング28を遠位部分24に備えていてもよい。ガイドカテーテルは、又、子宮頸管ストッパ29を備えていてもよい。ガイドカテーテルは、胚移植カテーテルよりも幾分堅いのが望ましい。ガイドカテーテルに適している材料は沢山あり、ガイドカテーテルが、移植処置中に垂れ下り又は弛みが無く、その形状を保持することができさえすればよい。使用される材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の様なフルオロポリマーが挙げられるが、上で述べた様な他の材料も使用することができる。
【0018】
子宮頸管ストッパ29は、シリコーン又はウレタンの様な軟らかい材料で作られているのが望ましい。ストッパ29は、子宮頸部に入れないように、十分に大きいことが望ましい。ストッパ29の直径は、約5mmから15mmの範囲にあるのが望ましい。幅は、約1mmから3mmの間で、ストッパが容易に曲がったり変形したりしないように十分な幅があるのが望ましい。
【0019】
図3の外側保護シース30もまた、比較的単純な構造である。外側保護シース30は、近位端32、遠位端部分36を有する遠位部分34を有し、ハブ即ちインターフェース35を有していてもよい。保護シースの遠位部分36は、ガイドカテーテルが保護シースから出てくるにつれて、引き裂かれ、粘液と血液を抜き出すことができる。シースには、送達施術者を案内するためのマーキング38が設けられていてもよい。保護シースも、胚移植カテーテルに比較すると、相対的に堅い。施術者が移植処置時にカテーテルとシースの正確な配置を制御できるように、ガイドカテーテルと保護シースは寸法的に安定している(弛まない)ことが重要である。内側移植カテーテルは、子宮内の繊細な組織に損傷を与えることがないように、比較的軟らかでなくてはならない。
【0020】
移植カテーテル、ガイドカテーテル、及び保護シースカテーテルは、胚を女性の子宮に移植するのに使用される。上で論じたように、その様な移植に関連する1つの問題は、移植カテーテルの遠位端の汚染である。子宮頸部が粘液性の性質であり、粘液及び血液が存在することから、上記問題は、身体のこの領域での何れの処置にも付きまとう問題である。本発明は、以下のやり方でこの問題を解決している。3つのカテーテルを1つのユニットとして膣を通し、子宮頸部を通して進め、内子宮口に配置する。超音波反射チップ、及び、1つ又はそれ以上のカテーテル上のマーキングは、この操作を支援する。
【0021】
次いで、ガイドカテーテルがまだ保護シースの内側に入っている状態から、保護シースを引き抜き、ガイドカテーテルの先端を露出させる。保護シースの遠位端は閉じており、子宮頸部の汚染物質を通さないが、保護シースは又、切り溝が付けてあるか弱くされているために、ガイドカテーテルは、保護シースの切り溝が付けてあるか弱くされている端部分を貫いて容易に前進させることができる。保護シースは、完全に引き抜かれると、ガイドカテーテルにパチンと噛みつくように設計されている。保護シースは、この時点で、粘液又は血液又は他の汚染物質に覆われている。実際に、それらの物質はシースにまつわり付くが、一方、ガイドカテーテルは、粘液又は血液に比較的邪魔されずに進む。保護シースを長い距離引き抜く必要はなく、ガイドカテーテルをきれいにし、粘液及び血液をガイドカテーテル先端から引き離すには、約1cmから2cmで十分である。
【0022】
粘液と血液の殆どは保護シースの上に留まるが、少量はガイドカテーテルの遠位(突き出ている)端にまとわり付くかもしれない。実際には、この少量は、ガイドカテーテルの中央ルーメンの領域よりはむしろ、ガイドカテーテルの側部にまとわり付く傾向がある。従って、保護シースを貫いてガイドカテーテルを伸長させることによって、粘液及び血液の様な汚染物質の無い通路が、ガイドカテーテルの中央ルーメンを通して確保される。残されているのは、ガイドカテーテルを通して移植カテーテルを前進させ、胚又は細胞物質を着床させることだけである。上で述べたように、移植カテーテルは、その正確な位置についてと、胚又は他の細胞物質の移植処置を完遂するように施術者を案内するために、超音波反射チップを有しているのが望ましい。シリンジを使用し、流体圧によって胚を子宮の中に推し進めるのが望ましい。
【0023】
送達カテーテルは、軟らかい(低デュロメータ)ポリマーで作られていることが望ましいため、表面エネルギー密度が普通は高く、胚が内側ルーメン表面にくっつき易い。これは、ルーメン直径が小さい場合には特に決定的であり、なぜなら、直径が約120マイクロメーターの典型的な胚と直径が約260マイクロメーターの胚盤胞では、送達に問題の生じる可能性が高くなるからである。ルーメンの表面処理は、摩擦を低減し、卵母細胞及び胚を円滑に放出するのに役立つかもしれない。イオンビーム照射は、ポリマーの表面エネルギー密度を下げる周知の技法である。研磨と表面コーティングも、そうしなければ「粘々した」ポリマーの、摩擦係数を改善することができる。送達カテーテルの遠位部分14の通路13の管腔表面19には、表面エネルギー密度を下げるため、パリレンの様な潤滑物質17でコーティングされている。パラリンコーティングは、社内システムによるか、又はいくつかある専門業者の中でも、インディアナ州インディアナポリスのSpecially Coating System社、又はテキサス州ケイティのParylene Coating Services社、の様な専門業者により施される。PTFEの様な他のコーティングや、プラズマ又はコロナ処理も使用することができる。
【0024】
1つの例示的な実施形態では、保護シースは、外径が約6.8Fr(約2.27mm)で、全長が約11cm又は16cmである。ガイドカテーテルは、外径が4.7Fr(1.57mm)で、全長が約12cm又は17cmである。内側カテーテルの直径は約0.483mmで、長さは約19cm又は24cmである。送達即ち移植カテーテルは、ガイドカテーテルの先端から先に約5cm伸張し、ガイドカテーテルは、保護シースカテーテルの先端から先に約1乃至2cm伸張する。
【0025】
上で述べたように、ガイドカテーテルの子宮の中への侵入の深さ、又は送達カテーテル10をガイドカテーテル20の遠位先端26から先に露出させる量を判定するために、任意選択の目盛マーキング18、28を送達カテーテル10の近位部分12又はガイドカテーテル20の遠位部分24の付近に設置してもよい。必要に応じて、追加の目盛マーキングをガイドシース上に設置してもよい。医師又は医療専門家は、移植カテーテルの先端の位置及び患者の子宮を可視化するために、これらのマークを超音波映像法と組み合わせて使用することができる。
【0026】
図1に示す送達カテーテルの実施形態に加え、移植カテーテルは、補強された近位構成要素を使って作ることもできる。図4は、その近位部分42に剛くした即ち補強した部分47を有する胚移植カテーテル40を示している。胚移植カテーテル40は、又、中央ルーメン43と、望ましくは超音波反射チップ46を備えた遠位部分44とを含んでいる。超音波反射チップは、ステンレス鋼で作ってもよいし、カテーテルの外表面に粒子を埋め込んだ形態を採用してもよい。球形の金属粒子又は半球形の空隙又は空洞の方が、得られた超音波画像が良好である。粒子は、カテーテルとして一緒にモールド成形することによって、胚移植カテーテルの所望の場所に、あるいはガイドカテーテルの中に混ぜ込まれるのが望ましい。
【0027】
超音波反射チップ及び1つ又はそれ以上のカテーテルの上のマーキングは、この処置を支援する。上に述べたように、超音波反射チップは、ステンレス鋼製であってもよいし、カテーテルの外表面に粒子を埋め込んだ形態を採ってもよい。球形の金属粒子の方が得られた超音波画像が良好なことが分かっている。粒子は、カテーテルとして一緒にモールド成形することによって、胚移植カテーテルの所望の場所に、あるいはガイドカテーテルの中に混ぜ込まれるのが望ましい。ステンレス鋼又は他の適した材料のリングを使用する場合、リングは、カテーテルを子宮内に配置する際に外科医を案内するのに使用される超音波又は他のエネルギーの反射、散乱、及び回折を引き起こす溝、バー、ライン、帯、窪み、又は他のパターンを、表面に機械加工又は別の方法で、設置することにより、超音波反射性にすることができる。
【0028】
近位部分42は、又、目盛マーキング48と、インターフェース45を含んでもよい。補強部材47は、胚カテーテルに、望ましくは熱又は接着剤で接着されたステンレス鋼でもよい。しかしながら、補強部材と送達カテーテルとの間の嵌合は、通常、接着を要しないほどぴったりしている。補強部材は、移植カテーテルの内側又は外側に設けたカニューレであってもよい。剛くした胚移植カテーテルの一例は、直径が0.019インチ(約0.483mm)の中央ルーメンを有するポリエチレンのチューブに23GXTWステンレス鋼のカニューレを装着したものである。外側カニューレを、内側にポリエチレンのチューブを装着して、使用してもよい。
【0029】
移植カテーテルとガイドカテーテルは、胚又は他の細胞物質を女性の子宮に移植するのに使用される。上で論じたように、その様な移植の問題の1つは、寸法数、特にガイドカテーテルの寸法数の拡大である。胚移植カテーテルの1つの系列において、移植カテーテルの各長さは約18.5cmから約23.5cmの範囲にあり、一方、案内用カテーテルは12cmから17cmの範囲にある。
【0030】
近位部分42を有する移植カテーテル40は、又、雄型スナップオン又はスナップフィット機構41を含んでいる。この機構は、カテーテル40の外側表面上の突起である。スナップフィット機構41は、近位方向に面する縁41aを有しており、縁41aは、図5のガイドカテーテル50の様な嵌合相手側の雌型スナップフィット又はスナップオン機構と連結することができる。スナップフィット又はスナップオン機構を使用して、ガイドカテーテル50は、送達カテーテル40に被せて装着することができる。ガイドカテーテル50は、その近位端のハブ55と、雌型スナップフィット又はスナップオン機構59と、短いハブ52aを有する比較的軟らかい子宮ストッパ52を含んでいる。ハブ52aは、ストッパ52にカテーテル50との間のより大きな接触面を提供しているので、ストッパ52は、カテーテルが患者体内を通して進められている間も、しっかりと正しい位置に保持される。
【0031】
カテーテル50は、更に、中央ルーメン56を有しており、マーキング用の帯58を、望ましくは遠位端54に有していてもよい。カテーテル50は、1つ又は複数のリブ53と補強用の帯57を有しており、この補強用の帯57は近位端の周囲に接続用のハブ55を含んでいてもよい。この帯は、PTFE又はポリオレフィンの様な、用途に適した、所望の比較的堅いどの様な材料で作られていてもよい。
【0032】
スナップオン機構59は、雄型スナップオン機構41を受け入れるための空間又は空隙59aと、雄型スナップオン機構の縁41aと嵌合し干渉するための縁59bを含んでいる。両縁は、この両縁部を一部分として含んでいる2つの構成要素の、係合を発生させた方向とは逆の方向への動きを防ぐ干渉を形成している。即ち、一旦カテーテル40がカテーテル50の内側に設置されると、スナップフィット機構は、カテーテル40がカテーテル50から外れるのを防ぐことになる。カテーテル50は、又、保護シースをカテーテル50に組み付けるための雄型スナップオン機構51を有している。保護シースは、カテーテル50を収容するために、嵌合相手となる雌型スナップオン機構を有している。
【0033】
上で説明したカテーテルは、医師又は医療専門家がカテーテル及び胚の設置を視認できるようにする映像化技術と共に使用されるのが望ましい。超音波画像は、腹部を介して作成されること、即ち、超音波発振子を患者の腹部に当てて内部器官を視覚化することはよく知られている。しかしながら、腹式法を使用した超音波検出は、普通は鮮明とは言えず、子宮口又は設置が求められている子宮内膜内の正確な場所を見つける際に役立たないこともしばしばである。
【0034】
膣式技法を使用した超音波画像化の方が、これまで使用されてきた腹式技法よりも優れていることが理解されている。医師は、超音波発振子を膣内に挿入して、子宮とカテーテルの両方を観測する。上で指摘したように、移植カテーテルは、超音波反射チップ又は放射線不透過性の先端を有しており、適当な画像化技法を用いて容易に観察することができる。この技法を使用すれば、医師は、子宮頸管口又は開口部から子宮内膜の後壁の着床に望ましい場所までの距離を推定することができる。次いで、医師は、子宮の中まで入るのに必要な総前進距離を計算し、この距離の一部を子宮頸管ストッパとガイドカテーテルの遠位先端の間の距離として割り当てて、残りは、移植カテーテルの遠位先端をガイドカテーテルの遠位先端より先に前進させる距離となる。医師は、次いで、ガイドカテーテル上の子宮ストッパを調整し、ガイドカテーテルが子宮の中へ移動する距離を制限する。近位端にマークを付けた移植カテーテルは、この工程を支援することができ、それは、医師が、移植カテーテルをどれだけ遠くまで前進させればよいかを知り、それらのマーク及びその反射チップを使って、必要な前進をさせることができるからである。
【0035】
図6と図7は、胚移植時の経腹式又は経膣式超音波案内下で、視認性を高めるための超音波反射要素又は造作を有する、本発明の代わりの実施形態を示している。上で説明した移植カテーテルシステムは、この技法を実施するのにも有用である。図6〜7の移植カテーテルシステム60、70も使用することができる。図6において、移植カテーテル61は、望ましくは80〜85ショアAデュロメータ硬さの範囲にある、長くて軟らかいプラスチック又はエラストマーチューブを含んでいる。移植カテーテル60の遠位先端の帯62は、超音波反射性であるのが望ましいが、代わりに放射線不透過性であってもよい。移植カテーテル61の近位端付近にはマーキングが設けられており、マーキングは、帯63を約1cm間隔で配置しているのが望ましい。他の間隔を使用してもよい。更に、移植流体源と胚に接続するための雌型ルアーロックアダプタ(FLLA)の様な流体接続64が、近位端に設けられている。外側のガイドカテーテル65は、内側の移植カテーテルを患者体内の所望の場所に案内するのに使用される。外側のガイドカテーテルは、更に、移植カテーテル61を収容し保持するのを助けるためのシリコン隔壁67を有するチェックフロー接続金具66を含んでいる。子宮頸管位置決め装置又はストッパ68も、外側ガイドカテーテル65の上に設置され、医師がカテーテルを位置決めするのを支援する。カテーテルの位置決めを助けるために、間隔を空けたマーク69も又、使用することができる。マークは、どの様な所望の間隔で設けてもよい。1cm間隔が目下のところ好適であるが、他の間隔を使用してもよい。
【0036】
もう1つの移植カテーテルシステム70を図7に示している。この実施形態では、内側移植カテーテル71は、やはり、超音波反射チップ72をその遠位端に含み、間隔を空けて配置された一連のマーキング(図示せず)をその近位端に含んでいる。例えばFLLA74などの流体コネクタが、移植される媒体及び胚を受け入れるために近位端に取り付けられている。外側ガイドカテーテル75は、医師にとって好都合なように、可動ストッパ又は位置決め機構78を含んでいる。外側のカテーテルは、更に、望ましくは1cm間隔で間を開けて配置されているマーク79を含んでいる。医師が両カテーテルを一緒に患者体内に前進させているとき、又はそれ以外で処置の間の好都合なときに、内側カテーテル71を定位置に係止するために、アダプタ76及びTuohy−Borstアダプタ77がガイドカテーテル75上に設置されている。Tuohy−Borstアダプタは、内側カテーテルが外側カテーテルに対して軸線方向に動けなくなり、その場所に係止されるように、内側カテーテルの外側を圧迫して機能する。
【0037】
図8〜9は、胚又は細胞物質を移植するための経膣式超音波法を使用する方法を示すフローチャートである。図8は、医師又は医療専門家が、超音波発振子を膣内に挿入して、子宮頸管口と子宮内膜の間の距離を推定する方法81を示している。これは、大凡、移植カテーテルが子宮頸管の開口部より先に進むのに望ましい総距離である。
【0038】
医師は、移植カテーテルを、粘液及び移植カテーテルの遠位先端を詰まらせる恐れのある他の物質から保護するために、上記距離の一部に当たる距離だけガイドカテーテルを前進させたいと考える。そこで、医師は、子宮頸管ストッパを移植カテーテル上にセットして82、カテーテルが子宮の奥へと進むのを制限し、次いで、移植カテーテルを移動させるべき残りの距離を計算する。次いで、2つのカテーテル、又は保護シースが使用されている場合には3つのカテーテルを、上で説明したコネクタを使用して一体に係止し、各カテーテルを膣内に通して子宮頸管開口部まで前進させる83。次いで、医師はコネクタの係止を解き、移植カテーテルがガイドカテーテルに対して軸線方向に動けるようにし、移植カテーテルを子宮の中へと残りの所望量だけ進める84。それゆえ、細胞物質又は胚を子宮の中へ移植することができる。
【0039】
もう1つの技法を図9に示しており、この技法では、子宮の中へ移動させるのに必要な距離を推定するステップを支援するため、最初に各カテーテルを前進させる。第1のステップは、カテーテルシステムを膣内に挿入して、このシステムを子宮頸部まで前進させる91。これは、超音波画像化法を使用して行われるのが望ましい。先に説明した超音波反射チップは、膣内に挿入された超音波発振子を使用することによって、子宮頸管の開口部から目標領域である子宮内膜までの距離を可視化するのを支援する92。一旦距離が推定されると、カテーテルを取り出し、ガイドカテーテルの遠位端上のマーキングを使用して、子宮頸管ストッパをガイドカテーテル上の正しい位置にセットする。医師は、更に、最も望ましい着床のために、移植カテーテルを前進させるべき距離を計算する。
【0040】
次いで、カテーテル同士を、一体に接続又は係止し、膣内を通し、子宮頸管の開口部を通す94。移植カテーテルは、ガイドカテーテルを通して所望の量だけ前進させる94が、これは移植カテーテルの近位端上の間隔を空けて設けられたマークを使用して行うのが望ましい。次いで、胚又は細胞物質を移植カテーテルから子宮に移植する96。他の画像化や、推定、及び前進の技法を使用することもできる。
【0041】
本発明の実施形態は、上に掲げた材料の1つ又はそれ以上から作ることができ、ここで説明している各処置の何れにでも使用することができる。子宮頸管ストッパは、軟らかいウレタン又はシリコーン材料で作るのが望ましいが、例えばニトリルなど、他の医学的に容認されているエラストマー、又は、例えばポリエチレン又はポリプロピレンなど、医学的に容認されているプラスチックで作ってもよい。各カテーテルは、代わりの材料で作ってもよいが、移植カテーテルは、ショアA硬度が約80〜85の非常に軟らかいプラスチック又はエラストマーで作るのが望ましい。移植カテーテルに使用する場合には、熱可塑性オレフィンエラストマーを用いるのが好都合である。この用途には、エチレンとオクテンの混合物から作られるオレフィン類を含め、DuPont Dow Elastomer社製の幾つかの等級のポリオレフィンが有用である。例えばEngage(登録商標)8100及び8480などの軟らかい等級のものが好適であり、この8100及び8480よりも密度が僅かに高い8003が特に好適である。
【0042】
上で具体的に説明した以外の方法を使用することによって、本発明の数々の利点を得ることができる。例えば、超音波反射機構を備えた移植カテーテル又は他の装置を子宮頸管口付近に設置して、腹式超音波又は蛍光透視法を介して、子宮頸管の開口から子宮内の移植に望ましい場所までの距離を観測することができる。着床は、その後、上で説明したカテーテルシステムと子宮頸管ストッパを使用して行う。この方法は、膣式超音波を使用した方法に比べて劣るものと思われるが、子宮頸管ストッパを使用することは、本方法で子宮頸管ストッパを使用しなかった場合に対して改善となるはずである。
【0043】
以上の詳細な説明は、例示的なものであり限定を課すものではなく、本発明の精神と範囲を定義するのは、特許請求の範囲並びにその全ての等価物であると理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明によるカテーテル移植システムの第1の実施形態を示している。
【図2】本発明によるカテーテル移植システムの第1の実施形態を示している。
【図3】本発明によるカテーテル移植システムの第1の実施形態を示している。
【図4】移植カテーテルシステムの第2の実施形態を示している。
【図5】移植カテーテルシステムの第2の実施形態を示している。
【図6】移植カテーテルシステムの第3の実施形態を示している。
【図7】移植カテーテルシステムの第3の実施形態を示している。
【図8】改善された胚移植方法を実施する方法を示しているフローチャートである。
【図9】改善された胚移植方法を実施する方法を示しているフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移植カテーテルであって、該移植カテーテルの隣接する部分と比べて検出可能な相違を有する遠位端を備えている移植カテーテルと、
前記移植カテーテルを保持し案内するガイドカテーテルであって、可動式子宮頸管ストッパを更に備えたガイドカテーテルと、
前記移植カテーテルの前記ガイドカテーテルに対する位置を固定するための係止機構と、
を備える細胞物質の移植システムであって、
該移植システムが、経膣超音波法を使用した誘導に適している、システム。
【請求項2】
前記ガイドカテーテルの外表面上に、等間隔に配置された複数のマークを更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記移植カテーテルの外表面上に、等間隔に配置された複数のマークを更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記子宮頸管ストッパは、軟らかいエラストマー製又はプラスチック製の円盤を備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記遠位端の検出可能な相違は、超音波反射性又は放射線不透過性の帯を備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記移植カテーテルは、ポリエチレン、ウレタン、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、シリコーン、及びポリテトラフルオロエチレンから成る群より選択された少なくとも1つの材料を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記移植カテーテルは、約0.018インチ(0.45mm)から約0.025インチ(0.63mm)の内径を有している、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記移植カテーテルは、約5μLから約15μLの移植体積を有している、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記移植カテーテルは、スナップフィット機構を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記係止機構は、前記ガイドカテーテルと前記移植カテーテルの間の圧縮嵌めを備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
カテーテル移植システムであって、
近位端上の流体移送用のコネクタと、遠位端上の超音波反射性又は放射線不透過性のマーカーとを備えている軟らかい内側の移植カテーテルと、
外側のガイドカテーテルであって、子宮頸管ストッパと、前記外側のガイドカテーテルの遠位端上に間隔を空けて配置されている一連のマークとを備えている外側のガイドカテーテルと、
前記内側及び外側のカテーテルの相互の位置を固定するための係止機構と、を備えているシステム。
【請求項12】
前記移植カテーテルの近位端上に間隔を空けて配置されている一連のマークを更に備えている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記係止機構は、圧縮嵌めを備えている、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
外側の保護シースを更に備えている、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
胚を移植する方法であって、
カテーテル移植システム上の子宮頸管ストッパを調整する段階と、
前記カテーテル移植システムを子宮頸部の開口部付近に設置する段階と、
膣付近に設置された超音波トランスデューサを使用して、前記カテーテル移植システムの少なくとも1つの超音波反射性又は放射線不透過性の造形を観測し、随意的に、腹部付近に設置された超音波トランスデューサを使用して、前記カテーテル移植システムの少なくとも1つの超音波反射性又は放射線不透過性の造形を観測する段階と、
移植カテーテルを子宮内の所望の位置に前進させる段階と、
前記胚を前記子宮に移植する段階と、から成る方法。
【請求項16】
前記調整する段階は、ガイドカテーテルの外側表面上の一連の印が付けられた区間の間で前記子宮頸管ストッパを動かすことにより行われる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記カテーテル移植システムが移植カテーテルとガイドカテーテルを備え、前記前進させる段階の前に、前記移植カテーテルの前記ガイドカテーテルに対する位置を固定する段階を更に含んでいる、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
細胞物質を移植する方法であって、
少なくとも1つのカテーテルを子宮頸部の開口付近に設置する段階と、
膣内又は膣付近に設置された超音波トランスデューサを使用し、又随意的に腹部付近に設置された超音波トランスデューサを使用して、前記少なくとも1つのカテーテルの位置を観測する段階と、
前記少なくとも1つカテーテル上の子宮頸管ストッパを調整する段階と、
前記少なくとも1つのカテーテルを子宮頸部及び子宮の中に、前記ストッパが当たるまで前進させる段階と、
少なくとも1つの超音波トランスデューサを使用して、前記少なくとも1つのカテーテルの遠位端の位置を観測する段階と、
前記細胞物質を移植する段階と、から成る方法。
【請求項19】
前記観測する段階は、前記少なくとも1つのカテーテルの遠位端上の超音波反射性又は放射線不透過性の帯を使用する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記調整する段階又は前記前進させる段階は、ガイドカテーテル又は移植カテーテル上の複数の印が付けられた間隔を使用する、請求項18に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−508642(P2009−508642A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532307(P2008−532307)
【出願日】平成18年9月18日(2006.9.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/036314
【国際公開番号】WO2007/035647
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(508064322)ヴァンス プロダクツ インコーポレイテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】VANCE PRODUCTS INCORPORATED
【Fターム(参考)】