説明

結合ポリペプチド及びその使用

本発明は、DR5及びHER-2に対する抗体又はその抗原結合断片を提供する。抗体及び/又はその抗原結合断片は、非常に制限されたアミノ酸配列多様性を含む変異体CDRを含んでなる。また、本発明は、ファージやウイルスコートタンパク質の少なくとも一部、タグ及びリンカーといった異種性のポリペプチドへの融合ポリペプチドとしてこれらのポリペプチドを提供する。さらに、癌及び免疫関連の症状の治療のための組成物及び使用方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このときX1がS及びYから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そしてX5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−H(配列番号:22)を含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そしてX6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−G(配列番号:23)を含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であり、このときX1がR、Y及びMから選択され、X2がY及びRから選択され、X3がY、S、R、P及びGから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY、S、R及びHから選択され、X6がR、Y及びSから選択され、X7がG、Y及びSから選択され、X8がR、Y及びSから選択され、X9がG、Y及びSから選択され、X10がR、Y及びSから選択され、X11がG、Y及びSから選択され、X12がS、Y、R、G及びAから選択され、X13がG及びYから選択され、X14がL、M、R、G及びAから選択され、そして、X15がG、F及びLから選択されるかないしは存在せず、そして、X16がFであるかないしは存在しない、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−D−Y(配列番号:31)を含む、ポリペプチド。
【請求項2】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そして、X5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−H(配列番号:22)を含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そして、X6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−G(配列番号:23)を含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であり、このとき位置X1−X6のそれぞれのアミノ酸が50% Y、25% S、及び25% Gのモル比のアミノ酸のプールから選択され、位置X7−X17のそれぞれのアミノ酸が50% Y、25% S及び25% Gのモル比のアミノ酸のプールから選択されるかないしは存在せず、X18がG及びAから選択され、そして、X19がI、M、L及びFから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−D−Y (配列番号:24)を含む、ポリペプチド。
【請求項3】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そして、X5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−H(配列番号:22)を含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そして、X6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−G (配列番号:23)を含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であり、このとき位置X1−X6のそれぞれのアミノ酸が25% Y、50% S、及び25% Rのモル比のアミノ酸のプールから選択され、位置X7−X17のそれぞれのアミノ酸が25% Y、50% S及び25% Rのモル比のアミノ酸のプールから選択されるかないしは存在せず、このときX18がG及びAから選択され、そして、X19がI、M、L及びFから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−D−Y(配列番号:26)を含む、ポリペプチド。
【請求項4】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGは位置26であり、X1は位置28であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そして、X5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−H(配列番号:22)を含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そして、X6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−G (配列番号:23)を含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であり、このとき位置X1−X6のそれぞれのアミノ酸が38% Y、25% S、25% G及び12% Rのモル比のアミノ酸のプールから選択され、位置X7−X17のそれぞれのアミノ酸が38% Y、25% S、25% G及び12% Rのモル比のアミノ酸のプールから選択されるかないしは存在せず、X18がG及びAから選択され、そして、X19がI、M、L及びFから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−D−Y(配列番号:27)を含む、ポリペプチド。
【請求項5】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そして、X5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−H(配列番号:22)を含含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そして、X6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−G (配列番号:23)を含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であり、このとき位置X1−X6のそれぞれのアミノ酸が20% Y、26% S、26% G、13% R、1% A、1% D、1% E、1% F、1% H、1% I、1% K、1% L、1% M、1% N、1% P、1% Q、1% T、1% V及び1% Wのモル比のアミノ酸のプールから選択され、位置X7−X17のそれぞれのアミノ酸が20% Y、26% S、26% G、13% R、1% A、1% D、1% E、1% F、1% H、1% I、1% K、1% L、1% M、1% N、1% P、1% Q、1% T、1% V及び1% Wのモル比のアミノ酸のプールから選択されされるかないしは存在せず、X18がG及びAから選択され、そして、X19がI、M、L及びFから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−D−Y(配列番号:28)を含む、ポリペプチド。
【請求項6】
CDRH1が配列番号:524−540及び189−294のいずれか一から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1から5のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項7】
CDRH2が配列番号:541−557及び295−400から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1から5のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項8】
CDRH3が配列番号:558−574及び401−506から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1から5のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項9】
CDRH3において、X1のアミノ酸位が位置95であって、R及びYから選択され、X3が位置97にあって、Sであり、X8がアミノ酸位100bであって、Sであり、X9がアミノ酸位100cであって、Yであり、そして、X10がアミノ酸位100dにあって、Y又はRである、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項10】
CDRH3がアミノ酸配列X1−R−S−Y−R−Y−G−S−Y−X10−G−S−Y−X14−F−D−Y(配列番号:575)を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項11】
ポリペプチドがヒトのDR5に結合する、請求項1から10のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項12】
ポリペプチドが抗体である、請求項11に記載のポリペプチド。
【請求項13】
重鎖可変ドメインが、
i) アミノ酸配列GFYISSSSIH(配列番号:576)を含むCDRH1と、
ii) アミノ酸配列SISPSSGSTYYADSVKG(配列番号:577)を含むCDRH2と、
iii) アミノ酸配列YRSYRYGSYYGSYGFDY(配列番号:578)を含むCDRH3とを含んでなる、請求項12に記載のポリペプチド。
【請求項14】
重鎖可変ドメインが、
i) アミノ酸配列GFYIYSSSIH(配列番号:579)を含むCDRH1と、
ii) アミノ酸配列SISPSSGYTSYADSVKG(配列番号:580)を含むCDRH2と、
iii) アミノ酸配列RRSYRYGSYRGSYAFDY(配列番号:581)を含むCDRH3とを含んでなる、請求項12に記載のポリペプチド。
【請求項15】
ヒト及びマウスのDR5に結合する、請求項1から14のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項16】
さらに、(i) CDRL3が、X1が位置91にあって、Y、H及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY、S及びTから選択され、X4がY、S及びTから選択され、そして、X5がS、P及びYから選択される、アミノ酸配列Q−Q−X1−X2−X3−X4−P−X5−T (配列番号:25)を含む、軽鎖可変ドメインを含んでなる、請求項1から15のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項17】
さらに、アミノ酸配列RASQDVNTAVA(配列番号:29)を含むCDRL1を含んでなる、請求項16に記載のポリペプチド。
【請求項18】
さらに、アミノ酸配列SASSLYS(配列番号:30)を含むCDRL2を含んでなる、請求項16に記載のポリペプチド。
【請求項19】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けに従ってX1が位置28であり、S及びYから選択され、X2がS及びYから選択され、X3がS及びYから選択され、X4がS及びYから選択され、そして、X5がS及びYから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−H(配列番号:22)を含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けに従ってX1がアミノ酸位50にあり、S及びYから選択され、X2がS及びYから選択され、X3がS及びYから選択され、X4がS及びYから選択され、X5がS及びYから選択され、そして、X6がS及びYから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−G (配列番号:23)を含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けに従ってX1が位置95にあって、Y及びRから選択され、X2がY、S及びRから選択され、X3がS、G、Y及びHから選択され、X4がS、G、Y及びRから選択され、X5がG及びAから選択され、X6がF、M、L及びAから選択され、そして、X7がF、M及びLから選択されるかないしは欠失している、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−D−Y(配列番号:582)を含む、ポリペプチド。
【請求項20】
CDRH1が配列番号:189−198から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項19に記載のポリペプチド。
【請求項21】
CDRH2が配列番号:295−304から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項19に記載のポリペプチド。
【請求項22】
CDRH3が配列番号:401−410から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項19に記載のポリペプチド。
【請求項23】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けに従ってX1が位置28にあって、S及びYから選択され、X2がS及びYから選択され、X3がS及びYから選択され、X4がS及びYから選択され、そして、X5がS及びYから選択される、アミ ノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−H(配列番号:22)を含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けに従ってX1がアミノ酸位50にあって、S及びYから選択され、X2がS及びYから選択され、X3がS及びYから選択され、X4がS及びYから選択され、そして、X5がS及びYから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−G (配列番号:22)を含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けに従ってX1がアミノ酸位95にあって、Y、S及びGから選択され、X2がY、S、G、R、A及びMから選択され、X3がG、Y、S及びRから選択され、X4がG、Y及びFから選択され、X5がY、S、N及びGから選択され、X6がY、R、H及びWから選択され、X7がG及びAから選択され、そして、X8がF、M、L及びIから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−D−Y(配列番号:583)を含む、ポリペプチド。
【請求項24】
CDRH1が配列番号:199−216から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項23に記載のポリペプチド。
【請求項25】
CDRH2が配列番号:305−322から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項23に記載のポリペプチド。
【請求項26】
CDRH3が配列番号:411−428から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項23に記載のポリペプチド。
【請求項27】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けに従ってX1は位置28にあって、S及びYから選択され、X2がS及びYから選択され、X3がS及びYから選択され、X4がS及びYから選択され、そして、X5がS及びYから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−H(配列番号:22)を含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けに従ってX1がアミノ酸位50にあって、S及びYから選択され、X2がS及びYから選択され、X3がS及びYから選択され、X4がS及びYから選択され、そして、X5がS及びYから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−G (配列番号:23)を含み、
(iii) CDRH3は、X1がアミノ酸位95であって、Y、S、R、G及びEから選択され、X2がY、S、R及びGから選択され、X3がS、Y、G及びWから選択され、X4がS、Y、G及びQから選択され、X5がG、Y及びSから選択され、X6がG、Y、S、R及びVから選択され、X7がS、Y、G及びRから選択され、X8がY、S、G、R、P及びVから選択され、X9がG、A,Y、S及びRから選択され、X10がM、F、G、Y、S及びRから選択され、X11がA、Y、S、G及びRから選択されるかないしは存在せず、X12がI、M、F、L、A、G、S、Y、R及びTから選択されるかないしは存在せず、X13がF、M、L、G、A、Y、T及びSから選択されるかないしは存在せず、X14がL、M、F、I、G、Y、A及びTから選択されるかないしは存在せず、X15がM、L、Y、G及びRから選択されるかないしは存在せず、X16がY及びGから選択されるかないしは存在せず、X17がR、M及びGから選択されるかないしは存在せず、X18がP及びAから選択されるかないしは存在せず、そして、X18がLであるかないしは存在しない、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−D−Y (配列番号:584)を含む、ポリペプチド。
【請求項28】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このときX1−X5がシステイン以外の天然に生じるアミノ酸である、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−Hを含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX6が位置50であり、このときX6−X11がシステイン以外の天然に生じるアミノ酸である、アミノ酸配列X6−I−X7−P−X8−X9−G−X10−T−X11−Y−A−D−S−V−K−Gを含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX12が位置95であって、このときnが重鎖可変ドメインの機能的活性を保持しうる適切な数であり、X12−X19がシステイン以外の天然に生じるアミノ酸である、アミノ酸配列X12−X13−X14−X15−X16−(X17)n−X18−X19−D−Yを含む、ポリペプチド。
【請求項29】
nが1〜12である、請求項28に記載のポリペプチド。
【請求項30】
X1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そして、X6がY及びSから選択される、請求項28に記載のポリペプチド。
【請求項31】
X6がY及びSから選択され、X7がY及びSから選択され、X8がY及びSから選択され、X9がY及びSから選択され、X10がY及びSから選択され、そして、X11がY及びSから選択される、請求項28に記載のポリペプチド。
【請求項32】
位置X12−X17のそれぞれのアミノ酸が50% Y、25% S及び25% Gのモル比のアミノ酸のプールから選択され、このときX18がG及びAから選択され、X19がI、M、L及びFから選択される、請求項28に記載のポリペプチド。
【請求項33】
位置X12−X17のそれぞれのアミノ酸が25% Y、50% S及び25% Rのモル比のアミノ酸のプールから選択され、このときX18がG及びAから選択され、X19がI、M、L及びFから選択される、請求項28に記載のポリペプチド。
【請求項34】
位置X12−X17のそれぞれのアミノ酸が38% Y、25% S、25% G及び12% Rのモル比のアミノ酸のプールから選択され、このときX18がG及びAから選択され、X19がI、M、L及びFから選択される、請求項28に記載のポリペプチド。
【請求項35】
位置X12−X17のそれぞれのアミノ酸が20% Y、26% S、26% G、13% R、1% A、1% D、1% E、1% F、1% H、1%私、1% K、1% L、1% M、1% N、1% P、1% Q、1% T、1% V、そして、1% Wのモル比のアミノ酸のプールから選択され、このときX18がG及びAから選択され、X19がI、M、L及びFから選択される、請求項28に記載のポリペプチド。
【請求項36】
CDRH1が配列番号:217−294から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項27から35のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項37】
CDRH2が配列番号:323−400から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項27から35のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項38】
CDRH3が配列番号:429−506から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項27から35のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項39】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そして、X5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−Hを含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そして、X6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−Gを含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であって、位置X1−X17のそれぞれのアミノ酸がS及び、A、C、F、G、I、L、N、P、R、T、W又はYのいずれか一から選択されるかないしは存在せず、このときX18がG及びAから選択され、そして、X19がF、L、I及びMから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19を含む、ポリペプチド。
【請求項40】
CDRH1が配列番号:816−842から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項39に記載のポリペプチド。
【請求項41】
CDRH2が配列番号:843−869から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項39に記載のポリペプチド。
【請求項42】
CDRH3が配列番号:870−896から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項39に記載のポリペプチド。
【請求項43】
免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このとき位置X1−X5のそれぞれのアミノ酸がS及び、Y、W、R又はFのいずれか一から選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−Hを含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このとき位置X1−X6のそれぞれのアミノ酸がS及び、Y、W、R又はFのいずれか一から選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−Gを含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であって、このとき位置X1−X19のそれぞれのアミノ酸がS及び、Y、W、R又はFのいずれか一から選択されるかないしは存在せず、このときX18がG及びAから選択され、そして、X19がF、L、I及びMから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19を含む、ポリペプチド。
【請求項44】
CDRH1が配列番号:924−950から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項43に記載のポリペプチド。
【請求項45】
CDRH2が配列番号:951−977から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項43に記載のポリペプチド。
【請求項46】
CDRH3が配列番号:978−1004から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項43に記載のポリペプチド。
【請求項47】
ポリペプチドがヒトのHER-2を結合する、請求項2から8又は16から46のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項48】
ポリペプチドが抗体である、請求項47に記載のポリペプチド。
【請求項49】
重鎖可変ドメインが、
i) アミノ酸配列GFSIYSSYIH(配列番号:821)を含むCDRH1と、
ii) アミノ酸配列SIYPYSGYTSYADSVKG(配列番号:848)を含むCDRH2と、
iii) アミノ酸配列WWSSAFDY(配列番号:875)を含むCDRH3とを含んでなる、請求項39又は40に記載のポリペプチド。
【請求項50】
重鎖可変ドメインが、
i) アミノ酸配列GFSIWWSWIH(配列番号:932)を含むCDRH1と、
ii) アミノ酸配列SISPSSGWTSYADSVKG(配列番号:959)を含むCDRH2と、
iii) アミノ酸配列WWSSAMDY(配列番号:986)を含むCDRH3とを含んでなる、請求項39又は40に記載のポリペプチド。
【請求項51】
重鎖可変ドメインが、
i) アミノ酸配列GFSISSSYIH(配列番号:944)を含むCDRH1と、
ii) アミノ酸配列SIYPYSGYTSYADSVKG(配列番号:971)を含むCDRH2と、
iii) アミノ酸配列YYSYALDY(配列番号:998)を含むCDRH3とを含んでなる、請求項39又は40に記載のポリペプチド。
【請求項52】
重鎖可変ドメインが、
i) アミノ酸配列GFYISnSSSIH(配列番号:230)を含むCDRH1と、
ii) アミノ酸配列YIYPSSGYTSYADSVKG(配列番号:336)を含むCDRH2と、
iii) アミノ酸配列GYYYSYYSGYALDY(配列番号:442)を含むCDRH3とを含んでなる、請求項39又は40に記載のポリペプチド。
【請求項53】
さらに、軽鎖可変ドメインを含んでなり、i) CDRL3は、カバット番号付けに従ってX1が位置91にあって、S及びYから選択され、X2がS、Y及びFから選択され、X3がYから選択され、X4がY及びSから選択され、そして、X5がS及びYから選択される、アミノ酸配列Q−Q−X1−X2−X3−X4−P−X5−T (配列番号:25)を含む、請求項19から52のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項54】
CDRL3配列を含む免疫グロブリン軽鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、このときCDRL3は、カバット番号付けに従ってX1が位置91にあって、S及びYから選択され、X2がS、Y及びFから選択され、X3がY、S及びFから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がS及びYから選択される、アミノ酸配列Q−Q−X1−X2−X3−X4−P−X5−T (配列番号:25)を含む、ポリペプチド。
【請求項55】
免疫グロブリン軽鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、このときCDRL3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置91であり、位置X1−X5のそれぞれのアミノ酸がS及び、Y、W、R又はFのいずれか一から選択される、アミノ酸配列Q−Q−X1−X2−X3−X4−P−X5−Tを含む、ポリペプチド。
【請求項56】
免疫グロブリン軽鎖可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(i) CDRL1は、対応するコンセンサス高頻度可変配列と比較して一又は複数の位置に置換を含む第一コンセンサス高頻度可変配列ないしはその変異体を含み、
(ii) CDRL2は、対応するコンセンサス高頻度可変配列と比較して一又は複数の位置に置換を含む第二コンセンサス高頻度可変配列ないしはその変異体を含み、そして、
(iii) CDRL3は、X1−X6がシステイン以外の天然に生じる任意のアミノ酸であり、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置91である、アミノ酸配列Q−Q−X1−X2−X3−(X4)−X5−X6−Tを含む、ポリペプチド。
【請求項57】
カバット番号付けシステムに従ってX1が位置91であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がP及びLから選択され、そして、X6がF、L、I及びVから選択される、請求項56に記載のポリペプチド。
【請求項58】
nが1〜3である、請求項56に記載のポリペプチド。
【請求項59】
CDRL3が配列番号:83−188、789−815及び897−923から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項54から58のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項60】
さらに、アミノ酸配列RASQDVNTAVA(配列番号:29)を含むCDRL1を含んでなる、請求項54から58のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項61】
さらに、アミノ酸配列SASSLYS(配列番号:30)を含むCDRL2を含んでなる、請求項54から58及び55及び56のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項62】
請求項1から53のずれか一に記載の免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含むポリペプチドと、請求項54から61のいずれか一に記載の免疫グロブリン軽鎖可変ドメインを含むポリペプチドとを含んでなる抗体。
【請求項63】
少なくとも2の抗体可変ドメインを含んでなるポリペプチドであって、
(a) 請求項1から53のいずれかに記載のポリペプチドを含む重鎖抗体可変ドメインと、
(b) 請求項54から61のいずれかに記載のポリペプチドを含む軽鎖抗体可変ドメインとを含んでなる、ポリペプチド。
【請求項64】
単鎖Fvである、請求項1から63のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項65】
Fabポリペプチドである、請求項1から63のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項66】
完全なヒトのポリペプチドである、請求項1から58のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項67】
さらに、変異体CDRH1、CDRH2、CDRH3及び/又はCDRL3に対応するポリペプチド可変ドメインについてフレームワーク領域FR1、FR2、FR3及び/又はFR4を含んでなり、該フレームワーク領域が単一ポリペプチド鋳型から得られる、請求項1から66のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項68】
各々のフレームワーク領域がポリペプチド4D5のフレームワーク領域アミノ酸配列(配列番号:1及び2)に対応するアミノ酸配列を含む、請求項67に記載のポリペプチド。
【請求項69】
抗体が変異体4D5抗体フレームワーク領域のアミノ酸配列(配列番号:14−17及び18−21)に対応するフレームワーク領域を含む請求項67に記載のポリペプチド。
【請求項70】
さらに、重鎖ポリペプチド可変ドメインのC末端領域に連結される二量体化ドメインを含んでなる、請求項1から69のいずれか一に記載のポリペプチド。
【請求項71】
二量体化ドメインがロイシンジッパードメイン又は少なくとも1のシステイン残基を含む配列を含んでなる、請求項70に記載のポリペプチド。
【請求項72】
二量体化ドメインがポリペプチドのヒンジ領域及びロイシンジッパーを含んでなる、請求項70に記載のポリペプチド。
【請求項73】
二量体化ドメインが単一のシステインである、請求項70に記載のポリペプチド。
【請求項74】
ポリペプチド可変ドメインがウイルスコートタンパク質の少なくとも一部に融合される、請求項1から73のいずれか一に記載のポリペプチドを含んでなる融合ポリペプチド。
【請求項75】
ウイルスコートタンパク質が、タンパク質pIII、主要なコートタンパク質pVIII、Soc、Hoc、gpD、pv1及びその変異体からなる群から選択される、請求項74に記載の融合ポリペプチド。
【請求項76】
さらに、可変ドメインとウイルスコートタンパク質との間に二量体化ドメインを含む、請求項75に記載の融合ポリペプチド。
【請求項77】
さらに、ペプチドタグを含んでなる、請求項74に記載の融合ポリペプチド。
【請求項78】
ペプチドタグがgD、c-myc、ポリ-his、蛍光タンパク質及びB−ガラクトシダーゼからなる群から選択される、請求項77に記載の融合タンパク質。
【請求項79】
請求項1から78のいずれか一に記載のポリペプチドと担体を含んでなる組成物。
【請求項80】
請求項1から78のいずれか一に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
【請求項81】
請求項80のポリヌクレオチドを含んでなるベクター。
【請求項82】
請求項81に記載のベクターを含んでなる宿主細胞。
【請求項83】
ポリペプチドの産生に適切な条件下で請求項82の宿主細胞を培養して、ポリペプチド又はその抗原結合断片を回収することを含んでなる、ポリペプチドの産生方法。
【請求項84】
少なくとも1×10の異なる抗体可変ドメイン配列を有する、請求項1から78のいずれか一に記載の複数のポリペプチドを含んでなるライブラリ。
【請求項85】
複数のポリペプチドを含んでなる組成物の生成方法であって、
(a) (i) カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そしてX5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−Hを含むCDRH1と、
(ii) カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そしてX6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−Gを含むCDRH2と、
(iii) カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であって、位置X1−X17のそれぞれのアミノ酸がS及び、A、C、F、G、I、L、N、P、R、T、W又はYのいずれか一から選択されるかないしは存在せず、このときX18がG及びAから選択され、そして、X19がF、L、I及びMから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19を含むCDRH3、とを含んでなる複数のポリペプチドを生成することを含んでなる方法。
【請求項86】
複数のポリペプチドを含んでなる組成物の生成方法であって、
(a) (i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このとき位置X1−X5のそれぞれのアミノ酸がS及び、Y、W、R又はFのいずれか一から選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−Hを含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このとき位置X1−X6のそれぞれのアミノ酸がS及び、Y、W、R又はFのいずれか一から選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−Gを含み、そして、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であって、このとき位置X1−X19のそれぞれのアミノ酸がS及び、Y、W、R又はFのいずれか一から選択されるかないしは存在せず、このときX18がG及びAから選択され、そして、X19がF、L、I及びMから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19を含んでなる複数のポリペプチドを生成することを含んでなる方法。
【請求項87】
さらに、
(b) (i) 対応するコンセンサス高頻度可変配列と比較して一又は複数の位置に置換を含む第一コンセンサス高頻度可変配列ないしはその変異体を含むCDRL1と、
(ii) 対応するコンセンサス高頻度可変配列と比較して一又は複数の位置に置換を含む第二コンセンサス高頻度可変配列ないしはその変異体を含むCDRL2と、
(iii) カバット番号付けシステムに従ってX1が位置91であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択されるかないしは存在せず、X6がY及びSから選択されるかないしは存在せず、X7がP及びLから選択され、X8がF、L、I及びVから選択される、アミノ酸配列Q−Q−X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−Tを含むCDRL3、とを含んでなる複数のポリペプチドを生成することを含んでなる、請求項85又は86に記載の方法。
【請求項88】
(b) (i) 対応するコンセンサス高頻度可変配列と比較して一又は複数の位置に置換を含む第一コンセンサス高頻度可変配列ないしはその変異体を含むCDRL1と、
(ii) 対応するコンセンサス高頻度可変配列と比較して一又は複数の位置に置換を含む第二コンセンサス高頻度可変配列ないしはその変異体を含むCDRL2と、
(iii) カバット番号付けシステムに従ってX1が位置91であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択される、アミノ酸配列Q−Q−X1−X2−X3−X4−P−X5−Tを含むCDRL3、とを含んでなる複数のポリペプチドを生成することを含んでなる、請求項85又は86に記載の方法。
【請求項89】
(b) (i) 対応するコンセンサス高頻度可変配列と比較して一又は複数の位置に置換を含む第一コンセンサス高頻度可変配列ないしはその変異体を含むCDRL1と、
(ii) 対応するコンセンサス高頻度可変配列と比較して一又は複数の位置に置換を含む第二コンセンサス高頻度可変配列ないしはその変異体を含むCDRL2と、
(iii) カバット番号付けシステムに従ってX1が位置91であり、位置X1−X5のそれぞれのアミノ酸がSとY、W、R及びFのいずれか一から選択される、アミノ酸配列Q−Q−X1−X2−X3−X4−P−X5−Tを含むCDRL3とを含んでなる複数のポリペプチドを生成することを含んでなる、請求項85又は86に記載の方法。
【請求項90】
複数のポリペプチドを含んでなる組成物の生成方法であって、
(a) (i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このときX1がS及びYから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そしてX5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−Hを含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そしてX6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−Gを含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であり、このとき位置X1−X6のそれぞれのアミノ酸が50% Y、25% S、及び25% Gのモル比のアミノ酸のプールから選択され、位置X7−X17のそれぞれのアミノ酸が50% Y、25% S及び25% Gのモル比のアミノ酸のプールから選択されるかないしは存在せず、X18がG及びAから選択され、そしてX19がI、M、L及びFから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−D−Yを含む、複数のポリペプチドを生成することを含んでなる方法。
【請求項91】
複数のポリペプチドを含んでなる組成物の生成方法であって、
(a) (i) CDRH1は、カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そしてX5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−Hを含み、
(ii) CDRH2は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そしてX6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−Gを含み、
(iii) CDRH3は、カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であり、このとき位置X1−X6のそれぞれのアミノ酸が25% Y、50% S及び25% Rのモル比のアミノ酸のプールから選択され、位置X7−X17のそれぞれのアミノ酸が25% Y、50% S及び25% Rのモル比のアミノ酸のプールから選択されるかないしは存在せず、このときX18がG及びAから選択され、そして、X19がI、M、L及びFから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−D−Yを含む、複数のポリペプチドを生成することを含んでなる方法。
【請求項92】
複数のポリペプチドを含んでなる組成物の生成方法であって、
(a) (i) カバット番号付けシステムに従ってGは位置26であり、X1は位置28であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そしてX5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−Hを含むCDRH1と、
(ii) カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そしてX6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−Gを含むCDRH2と、
(iii) カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であり、このとき位置X1−X6のそれぞれのアミノ酸が38% Y、25% S、25% G及び12% Rのモル比のアミノ酸のプールから選択され、位置X7−X17のそれぞれのアミノ酸が38% Y、25% S、25% G及び12% Rのモル比のアミノ酸のプールから選択されるかないしは存在せず、X18がG及びAから選択され、そしてX19がI、M、L及びFから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−D−Yを含むCDRH3とを含んでなる複数のポリペプチドを生成することを含んでなる方法。
【請求項93】
複数のポリペプチドを含んでなる組成物の生成方法であって、
(a) (i) カバット番号付けシステムに従ってGが位置26であり、X1が位置28であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そしてX5がY及びSから選択される、アミノ酸配列G−F−X1−I−X2−X3−X4−X5−I−Hを含むCDRH1と、
(ii) カバット番号付けシステムに従ってX1が位置50であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、X5がY及びSから選択され、そして、X6がY及びSから選択される、アミノ酸配列X1−I−X2−P−X3−X4−G−X5−T−X6−Y−A−D−S−V−K−Gを含むCDRH2と、
(iii) カバット番号付けシステムに従ってX1が位置95であり、このとき位置X1−X6のそれぞれのアミノ酸が20% Y、26% S、26% G、13% R、1% A、1% D、1% E、1% F、1% H、1% I、1% K、1% L、1% M、1% N、1% P、1% Q、1% T、1% V及び1% Wのモル比のアミノ酸のプールから選択され、位置X7−X17のそれぞれのアミノ酸が20% Y、26% S、26% G、13% R、1% A、1% D、1% E、1% F、1% H、1% I、1% K、1% L、1% M、1% N、1% P、1% Q、1% T、1% V及び1% Wのモル比のアミノ酸のプールから選択されされるかないしは存在せず、X18がG及びAから選択され、そしてX19がI、M、L及びFから選択される、アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−D−Yを含むCDRH3とを含んでなる複数のポリペプチドを生成することを含んでなる方法。
【請求項94】
さらに、
(b) (i) 対応するコンセンサス高頻度可変配列と比較して一又は複数の位置に置換を含む第一コンセンサス高頻度可変配列ないしはその変異体を含むCDRL1と、
(ii) 対応するコンセンサス高頻度可変配列と比較して一又は複数の位置に置換を含む第二コンセンサス高頻度可変配列ないしはその変異体を含むCDRL2と、
(iii) カバット番号付けシステムに従ってX1が位置91であり、このときX1がY及びSから選択され、X2がY及びSから選択され、X3がY及びSから選択され、X4がY及びSから選択され、そしてX5がY及びSから選択される、アミノ酸配列Q−Q−X1−X2−X3−X4−P−X5−Tを含むCDRL3とを含んでなる複数のポリペプチドを生成することを含んでなる、請求項90から93のいずれか一に記載の方法。
【請求項95】
第一コンセンサス高頻度可変配列がカバットコンセンサスCDRL1配列を含む、請求項87から89及び94のいずれか一に記載の方法。
【請求項96】
第一コンセンサス高頻度可変配列がR−A−S−Q−D−V−N−T−A−V−A (配列番号:29)である、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
第二コンセンサス高頻度可変配列がカバットコンセンサスCDRL2配列を含む、請求項87から89及び94のいずれか一に記載の方法。
【請求項98】
第二コンセンサス高頻度可変配列がS−A−S−S−L−Y−S(配列番号:30)である、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
複数のポリペプチドが複数のポリヌクレオチドによってコードされる、請求項85から98のいずれか一に記載の方法。
【請求項100】
抗体可変ドメインのライブラリの標的抗原に結合する抗原結合可変ドメインを選別する方法であって、
(a) 請求項84に記載のライブラリを標的抗原と接触させ、
(b) 標的抗原に特異的に結合しないポリペプチドから標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを分離し、標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを回収し、そして、およそ0.1nM〜およそ1000nMの濃度の減少した量の標的抗原を含む一連の溶液中で標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドをインキュベートし、そして、
(c) 最も低い濃度の標的抗原に結合することができる、又はおよそ0.1nM〜およそ200nMの親和性を有する、標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを選別する、
ことを含んでなる方法。
【請求項101】
標的抗原がHER2又はDR5である、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
標的抗原の濃度がおよそ100〜およそ250nMである、請求項100に記載の方法。
【請求項103】
標的抗原の濃度がおよそ25〜およそ100nMである、請求項100に記載の方法。
【請求項104】
ポリペプチドのライブラリから標的抗原に結合するポリペプチドを選別する方法であって、
(a) 請求項1から79のいずれか一に記載のポリペプチドを複数含むライブラリに固定した標的抗原を結合に適した条件下で接触させることによって標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを単離し、
(b) 標的抗原に特異的に結合しないポリペプチドから標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを分離し、標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを回収し、標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドについて濃縮されたサブ集団を得て、そして、
(c) 場合によって、前の選別ラウンドから得られた標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドについて濃縮されたサブ集団を用いて(a)−(b)の工程を少なくとも2度繰り返す、
ことを含んでなる方法。
【請求項105】
さらに、
(d) 結合に適した条件下で、混合物を形成するためにおよそ0.1nM〜およそ1000nMの範囲の標識した標的抗原の濃縮物とともにサブ集団をインキュベートし、
(e) 標的抗原上の標識に結合する固定した作用剤を該混合物に接触させ;
(f) 標識した標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを検出して、標識した標的抗原から標識した標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを回収し、そして、
(g) 場合によって、前の選別ラウンドから得られた標識した標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドについて濃縮されたサブ集団と、以前の選別ラウンドよりも低い濃度の標識した標的抗原を用いて(d)−(f)の工程を少なくとも2度繰り返す、
ことを含んでなる、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
さらに、過剰量の非標識標的抗原を混合物に加え、十分な時間該混合物をインキュベートして、親和性の低い標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを回収することを含んでなる、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
親和性の高い標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを単離する方法であって、
(a) 請求項1から79のいずれか一に記載のポリペプチドを複数含むライブラリに少なくともおよそ0.1nM〜およそ1000nMの濃度の標的抗原を接触させて、標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを単離し、
(b) 標的抗原から標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを回収し、標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドについて濃縮されたサブ集団を得て、そして、
(c) 場合によって、前の選別ラウンドから得られたサブ集団と、最も低い濃度の標的抗原で標的抗原に特異的に結合する一又は複数のポリペプチドを単離するために以前のラウンドで用いた標的抗原の低い濃度を用いて(a)及び(b)の工程を少なくとも2度繰り返す、
ことを含んでなる方法。
【請求項108】
請求項1から79のいずれか一に記載のポリペプチドを哺乳動物に投与することを含んでなる、哺乳動物の癌の治療方法。
【請求項109】
癌が、乳癌、結腸直腸癌、非小細胞性肺癌、非ホジキンリンパ腫(NHL)、腎癌、前立腺癌、肝臓癌、頭頸部癌、メラノーマ、卵巣癌、中皮腫、及び多発性骨髄腫から選択される、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
抗体が抗HER2抗体である、請求項108又は109に記載の方法。
【請求項111】
抗体が抗DR5抗体である、請求項108又は109に記載の方法。
【請求項112】
さらに、治療が抗体とともに第二の治療薬を同時ないしは順次投与する工程を含んでなる、請求項108から111のいずれか一に記載の方法。
【請求項113】
第二治療薬が、抗血管新生薬、抗新生物薬、化学療法薬及び細胞障害性薬から選択される、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
抗血管新生薬が抗hVEGF抗体である、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
請求項1から17のいずれか一に記載の抗体によって哺乳動物を治療する工程を含んでなる、炎症性又は免疫性の疾患に罹患しているか又は該疾患を発達させるリスクにある哺乳動物の治療方法。
【請求項116】
炎症性又は免疫性の疾患が関節リウマチである、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
抗体が抗DR5抗体である、請求項115又は116に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図20E】
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【図20F】
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【図20G】
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【図20H】
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【図20I】
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【図20J】
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【図20K】
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【図20L】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25】
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【図26A】
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【図26B】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公表番号】特表2009−518011(P2009−518011A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543499(P2008−543499)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【国際出願番号】PCT/US2006/046046
【国際公開番号】WO2007/094842
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】