説明

給紙装置及び画像形成装置

【課題】簡易な構造で用紙の重送を確実に防止することができる給紙装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】給紙装置14は、用紙を搬送するレジストローラ24と、積層された用紙を該用紙に接触する給紙ロール20により供給する主給紙部15と、レジストローラ24まで用紙の挿入が可能な手差し給紙部74と、主給紙部15から供給された用紙が通過する第1の入口通路76と、手差し給紙部74から供給された用紙が通過する第2の入口通路78と、第1の入口通路76と第2の入口通路78とに接続された出口通路80と、少なくとも第1の入口通路76から供給された用紙を出口通路80へ案内している期間は第2の入口通路78から供給される用紙の出口通路80への通過を阻止する切換部材82とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給紙装置及びこの給紙装置を有する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置等の機械装置においては、複数の通路から供給される用紙を所定のタイミグで切換えて案内する給紙装置が用いられている。例えば特許文献1は、給紙ローラをもったカセット給紙部と、常時駆動される手差しローラと手差し用紙の挿入口をもった手差し給紙部と、ソレノイドのオン又はオフにより手差し挿入口と手差しローラ間の手差し用紙通路を遮断又は開放する通路ゲートとを備えた画像記録装置を開示する。また、特許文献2は、カセットからの用紙を案内する自動給紙用搬送路と、手差し口から挿入される用紙を検知する手差しセンサと、その手差し用紙を給送する手差しコロと、手差しされた用紙の所定以上の挿入を阻止する開閉可能なゲートとを有し、該ゲートをアクチュエータによって開く給紙装置を開示する。
【0003】
【特許文献1】特開昭61−206750号公報
【特許文献2】特開平5−43067号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、簡易な構造で用紙の重送を確実に防止することができる給紙装置及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、用紙を搬送する搬送部材と、積層された用紙を該用紙に接触する給紙部材により供給する第1の給紙部と、前記搬送部材まで用紙の挿入が可能な第2の給紙部と、前記第1の給紙部から供給された用紙が通過する第1の入口通路と、前記第2の給紙部から供給された用紙が通過する第2の入口通路と、前記第1の入口通路と第2の入口通路とに接続された出口通路と、少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙を前記出口通路へ案内している期間は前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する切換部材とを有する給紙装置である。
【0006】
請求項2に係る発明は、用紙を搬送する搬送部材と、積層された用紙を該用紙に接触する給紙部材により供給する第1の給紙部と、前記搬送部材まで用紙の挿入が可能な第2の給紙部と、前記第1の給紙部から供給された用紙が通過する第1の入口通路と、前記第2の給紙部から供給された用紙が通過する第2の入口通路と、前記第1の入口通路と第2の入口通路とに接続された出口通路と、前記第1の入口通路と前記第2の入口通路とを切換える切換部材とを有し、前記切換部材は前記第1の入口通路から供給された用紙を前記出口通路へ案内する案内部と、少なくともこの案内部で用紙を案内している期間は前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する阻止部とを有する給紙装置である。
【0007】
請求項3に係る発明は、前記切換部材は少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙の搬送圧力により移動することで、前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する請求項1又は2記載の給紙装置である。
【0008】
請求項4に係る発明は、前記切換部材は少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙を前記出口通路へ案内している期間は前記第2の入口通路から供給される用紙の圧力に抗して前記第1の入口通路から供給された用紙の案内を維持する請求項1乃至3いずれか記載の給紙装置。
【0009】
請求項5に係る発明は、前記切換部材をすべり移動させるすべり移動手段を有し、前記切換部材は少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙の搬送圧力によりすべり移動することで、前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する請求項1乃至4いずれか記載の給紙装置である。
【0010】
請求項6に係る発明は、前記切換部材を回転させる回転軸を有し、前記切換部材は少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙の搬送圧力により回転することで、前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する請求項1乃至5いずれか記載の給紙装置である。
【0011】
請求項7に係る発明は、前記切換部材は前記第2の入口通路から供給される用紙が該切換部材の回転中心に向かうように配置されている請求項6記載の給紙装置である。
【0012】
請求項8に係る発明は、前記切換部材は前記第2の入口通路から供給される用紙が前記回転軸に接触する位置に移動可能に設けられている請求項6又は7記載の給紙装置である。
【0013】
請求項9に係る発明は、少なくとも前記第2の入口通路を遮断又は開放する遮断開放部材を有し、この遮断開放部材は前記切換部材の回転に応じて該切換部材に接触するように設けられている請求項6乃至8いずれか記載の給紙装置である。
【0014】
請求項10に係る発明は、像形成手段と、前記像形成手段に用紙を搬送する搬送部材と、積層された用紙を該用紙に接触する給紙部材により供給する第1の給紙部と、前記搬送部材まで用紙の挿入が可能な第2の給紙部と、前記第1の給紙部から供給された用紙が通過する第1の入口通路と、前記第2の給紙部から供給された用紙が通過する第2の入口通路と、前記第1の入口通路と第2の入口通路とに接続された出口通路と、少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙を前記出口通路へ案内している期間は前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する切換部材と、を有する給紙装置とを有する画像形成装置である。
【0015】
請求項11に係る発明は、像形成手段と、前記像形成手段に用紙を搬送する搬送部材と、積層された用紙を該用紙に接触する給紙部材により供給する第1の給紙部と、前記搬送部材まで用紙の挿入が可能な第2の給紙部と、前記第1の給紙部から供給された用紙が通過する第1の入口通路と、前記第2の給紙部から供給された用紙が通過する第2の入口通路と、前記第1の入口通路と第2の入口通路とに接続された出口通路と、前記第1の入口通路と前記第2の入口通路とを切換え、前記第1の入口通路及び前記第2の入口通路のいずれかから供給された用紙を前記出口通路へ案内する案内部と、少なくともこの案内部で前記第1の入口通路から供給された用紙を案内している期間は前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する阻止部とを有する切換部材と、を有する給紙装置とを有する画像形成装置である。
【0016】
請求項12に係る発明は、前記切換部材は前記第1の入口通路から供給された用紙の搬送圧力により移動することで、前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する請求項10又は11記載の画像形成装置である。
【0017】
請求項13に係る発明は、前記第1の給紙部より供給された用紙を検知する検知手段と、この検知手段の検知に基づいて前記第2の給紙部に対する用紙の挿入を禁止する旨を表示する表示手段とを有することを特徴とする請求項10乃至12いずれか記載の画像形成装置である。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に係る発明によれば、第1の入口通路から供給された用紙を出口通路へ案内している期間は第2の入口通路から供給される用紙の出口通路への通過を確実に阻止することができる給紙装置を提供することができる。
【0019】
請求項2に係る発明によれば、第1の入口通路から供給された用紙を出口通路へ案内している期間は第2の入口通路から供給される用紙の出口通路への通過を確実に阻止することができ、第1の入口通路から供給された用紙の出口通路への案内と、第2の入口通路から供給される用紙の出口通路への通過の阻止とを確実に行なうことができる給紙装置を提供することができる。
【0020】
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2に係る発明の効果に加えて、切換部材を駆動する駆動手段を用いることのない簡易な構造で、複数の入口通路のいずれか他から供給される用紙の出口通路への通過を確実に阻止することができる給紙装置を提供することができる。
【0021】
請求項4に係る発明によれば、請求項1乃至3いずれかに係る発明の効果に加えて、切換部材が第1の入口通路から供給された用紙を出口通路へ案内している期間において、該切換部材に対して第2の入口通路から供給される用紙の圧力が作用した場合であっても用紙の出口通路への案内を継続することができる。
【0022】
請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至4いずれかに係る発明の効果に加えて、切換部材を駆動する駆動手段を用いることのない簡易な構造で、第2の入口通路から供給される用紙の出口通路への通過を確実に阻止することができる。
【0023】
請求項6に係る発明によれば、請求項1乃至5いずれかに係る発明の効果に加えて、切換部材を駆動する駆動手段を用いることのない簡易な構造で、第2の入口通路から供給される用紙の出口通路への通過を確実に阻止することができる。
【0024】
請求項7に係る発明によれば、請求項6に係る発明の効果に加えて、切換部材が第1の入口通路から供給された用紙を出口通路へ案内している期間において、該切換部材に対して第2の入口通路から供給される用紙の圧力が作用した場合であっても用紙の出口通路への案内を継続することができる。
【0025】
請求項8に係る発明によれば、請求項6又は7に係る発明の効果に加えて、切換部材による第1の入口通路から供給された用紙の出口通路への案内が完了した際に第2の入口通路から供給される用紙の出口通路への通過の阻止を確実に解除することができる。
【0026】
請求項9に係る発明によれば、請求項6乃至8いずれかに係る発明の効果に加えて、切換部材が第1の入口通路から供給された用紙を出口通路へ案内している期間において、遮断開放部材に対して第2の入口通路から供給される用紙の圧力が作用した場合であっても該遮断開放部材の開放を防止することができる。
【0027】
請求項10に係る発明によれば、第1の入口通路から供給された用紙を出口通路へ案内している期間は第2の入口通路から供給される用紙の出口通路への通過を確実に阻止することができる画像形成装置を提供することができる。
【0028】
請求項11に係る発明によれば、第1の入口通路から供給された用紙を出口通路へ案内している期間は第2の入口通路から供給される用紙の出口通路への通過を確実に阻止することができ、第1の入口通路から供給された用紙の出口通路への案内と、第2の入口通路から供給される用紙の出口通路への通過の阻止と確実に行なうことができる画像形成装置を提供することができる。
【0029】
請求項12に係る発明によれば、請求項10又は11に係る発明の効果に加えて、切換部材を駆動する駆動手段を用いることのない簡易な構造で、第2の入口通路から供給される用紙の出口通路への通過を確実に阻止することができる。
【0030】
請求項13に係る発明によれば、請求項10乃至12いずれかに係る発明の効果に加えて、第1の給紙部からの用紙の供給を認知することができ、第2の給紙部への用紙の誤挿入を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
次に本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1において、第1の本発明の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。この画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12の下部には、給紙装置14が配置されていると共に、画像形成装置本体12の上部には排紙部16が形成されている。
【0032】
給紙装置14は、第1の給紙部としての主給紙部15、後述する第2の給紙部としての手差し給紙部74(図2に示す)及び搬送部材としてのレジストローラ24を有する。主給紙部15は、給紙カセット18を有し、この給紙カセット18に多数の用紙が積層される。この給紙カセット18の一端上部には、積層された用紙に接触する給紙部材としての給紙ロール20が配置されていると共に、この給紙ロール20に対向して捌きロール22が設けられている。給紙カセット18の最上位にある用紙が給紙ロール20によりピックアップされ、給紙ロール20と捌きロール22との協働により用紙が捌かれて搬送される。
【0033】
給紙カセット18から搬送された用紙は、レジストローラ24により一時停止され、所定のタイミングにより後述する感光体ユニット26とベルトユニット28との間及び定着装置30を通って排出ローラ32により排紙部16へ排出される。
【0034】
画像形成装置本体12内には、像形成手段としての感光体ユニット26、ベルトユニット28、電源ユニット34及び制御部36が配置されている。感光体ユニット26は、感光体ユニット本体38に例えば4つの感光体40が回転自在に支持されている。各感光体40の周囲には、感光体40を一様に帯電する帯電ロールを備えた帯電手段としての帯電装置42と、各感光体40に書き込まれた静電潜像を現像剤(トナー)で現像して可視化する現像手段としての現像装置44と、転写後の感光体40を除電する除電装置46と、転写がなされた後に感光体40表面の残留トナーを除去するトナー除去装置48とを有する。感光体ユニット26は、4つの感光体40、帯電装置42、現像装置44、除電装置46及びトナー除去装置48を一体化したものであり、画像形成装置本体12に対して着脱自在になっている。
【0035】
電源ユニット34は、画像形成装置本体12上部に配置され、上述した給紙装置14、ベルトユニット28、帯電装置42及び現像装置44等に電力を供給するようになっている。
【0036】
4つのトナーボックス50は、感光体ユニット26の裏面側方に接続されている。各トナーボックス50は、マゼンダ、イエロー、シアン及び黒用であり、トナー供給部52とトナー回収部54とが一体になって構成されている。トナー供給部52は現像装置44に接続されて各色のトナーを現像装置44に供給し、トナー回収部54はトナー除去装置48に接続されて各色のトナーを回収する。
【0037】
光書込み装置56は、それぞれレーザ露光装置からなり、感光体ユニット26の背面側にあって各感光体40に対応した位置に配置され、一様に帯電された感光体40に対してレーザを照射して潜像を形成するようになっている。
【0038】
ベルトユニット28は、感光体ユニット26の表側にあって感光体ユニット26に対向して縦方向に配置されている。このベルトユニット28は、ベルト形状に形成され、上下方向に設けられた二つの支持ロール58に現像剤44により形成されたトナー像が転写された用紙を搬送する搬送ベルト60が掛けられている。また、各感光体40に搬送ベルト60を挟んで対向して転写ロール62が設けられている。
【0039】
クリーニング装置64は、ベルトユニット28の表側にあって該ベルトユニット28に対向して配置されている。このクリーニング装置64は、クリーニング装置本体66と、クリーニング部材としてのクリーニングブレード68と、回収容器70と、除電フィルム72とを有し、搬送ベルト60表面のトナーや紙粉等の付着物を除去するようになっている。
【0040】
ユーザインターフェイス(UI)装置73は、画像形成装置本体12と一体に、又はネットワークを介して設けられ、制御部36に電気的に接続されている。このUI装置73には表示手段としての表示パネル73a及び入力ボタン73b等が設けられており画像形成装置10の処理内容を選択し、かつ表示するようになっている。
【0041】
したがって、各感光体40は、帯電装置42により一様に帯電され、光書込み装置56により潜像が形成され、現像装置44により潜像がトナーにより可視像化される。各感光体40に形成されたトナー像は、下方から順番にベルトユニット28の転写ロール62により、搬送される用紙に転写され、定着装置30により用紙に定着される。
【0042】
図2乃至4に給紙装置14の詳細が示されている。
【0043】
図2に示すように、給紙装置14は、上述したように第1の給紙部としての主給紙部15、第2の給紙部としての手差し給紙部74及び用紙を搬送する搬送部材としてのレジストローラ24を有し、さらに複数の入口通路(第1の入口通路76及び第2の入口通路78)と、この複数の入口通路に接続された出口通路80、並びに複数の入口通路を切換える切換部材82を有する。
【0044】
手差し給紙部74は、画像形成装置本体12の正面(図2の右側面)に設けられており、該手差し給紙部74にはオペレータが例えば手動で1枚ずつ用紙を挿入するようになっている。第1の入口通路76は、主給紙部15の給紙ロール20とレジストローラ24とを接続するように形成されており、この第1の入口通路76には主給紙部15から供給された用紙が通るようになっている。第2の入口通路78は、手差し給紙部74とレジストローラ24とを接続するように形成されており、手差し給紙部74の挿入口74aから挿入された用紙は第2の入口通路78を介してレジストローラ24まで到達させることができるようになっている。これら第1の入口通路76と第2の入口通路78とは、感光体ユニット26及びベルトユニット28の上流側で合流するように構成されている。出口通路80は、第1の入口通路76と第2の入口通路78との合流部に接続され、該出口通路80にはレジストローラ24が配設されている。
【0045】
図3及び4に示すように、切換部材82は、レジストローラ24の上流側で且つ第1の入口通路76と第2の入口通路78との合流部の上流側に配設されている。この切換部材82は、断面形状が略三角形状に形成されており、第1の面82a、第2の面82b及び第3の面82cを有し、第2の面82b及び第3の面82cには用紙を案内するためのリブ86が複数設けられている。また、切換部材82の両端面には、例えば円柱状に形成された回転軸84,84が設けられており、該回転軸84,84は切換部材82を画像形成装置本体12に対して回転自在に支持するようになっている。
【0046】
図3にも示すように、回転軸移動機構88は、画像形成装置本体12に設けられた係合溝90を有し、切換部材82の回転軸84,84を回転自在にかつ移動自在に支持している。検知手段としての用紙検知装置92は、例えばフォトセンサからなり、主給紙部15より供給された用紙を検知し、検知結果を制御部36(図1に示す)に送信するようになっている。
【0047】
切換部材82は、第1の入口通路76に用紙が供給されていない場合、該切換部材82の自重等(付勢手段を含む)により所定の位置に移動している。具体的には、切換部材82は、回転軸84を支点として第1の入口通路76を遮断する方向(図3の矢印A方向)に回転しているとともに回転軸84と係合溝90の下端とが接触する位置に移動している。
【0048】
次に本実施形態における給紙装置14の作用を図5に基づいて説明する。
図5(a)に示すように、手差し給紙部74の挿入口74a(図2に示す)から用紙を挿入すると、該用紙は第2の入口通路78にガイドされ切換部材82へと導かれる。続いて、該用紙は、切換部材82の第3の面82cにより出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28(図2に示す)との間に搬送される。切換部材82の第3の面82cは、第2の入口通路78から供給された用紙が出口通路80へ向かって通過している際には、第2の入口通路78から供給された用紙を出口通路80へ案内する案内部として用いられている。
【0049】
一方、図5(b)に示すように、主給紙部15(図2に示す)から用紙が供給されると、該用紙は、第1の入口通路76にガイドされ、切換部材82の第2の面82bに接触する。切換部材82は、第1の入口通路76から供給された用紙の搬送圧力により、回転軸84を支点として第2の入口通路78の方向(図5(b)の矢印C方向)へ回転するとともに回転軸移動機構88の係合溝90に沿って第2の入口通路78の方向(図5(b)の矢印D方向)へ移動する。続いて、該用紙は、切換部材82の第2の面82bにより出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28との間に搬送される。切換部材82の第2の面82bは、第1の入口通路76から供給された用紙が出口通路80へ向かって通過している際には、第1の入口通路76から供給された用紙を出口通路80へ案内する案内部として用いられている。
【0050】
第1の入口通路76から供給された用紙を出口通路80へ案内している期間に手差し給紙部74に用紙が挿入されると、この手差し給紙部74に挿入された用紙は、切換部材82の回転軸84又は第2の面82cに接触し、出口通路80への通過が阻止される。すなわち、第2の入口通路78から供給された用紙からの圧力は、切換部材82の回転中心である回転軸84の方向へ作用するようになっており、この第2の入口通路78へ供給された用紙の圧力による切換部材82の移動及び回転が阻止される。切換部材82の回転軸84又は第3の面82cは、第1の入口通路76から供給された用紙が出口通路80へ向かって通過している際には、第2の入口通路78から供給される用紙の出口通路80への通過を阻止する阻止部として用いられている。
【0051】
このように、切換部材82は、少なくとも複数の入口通路とのいずれか一つから供給された用紙を出口通路80へ案内している期間は複数の入口通路のいずれか他から供給される用紙の出口通路への通過を阻止するようになっている。より具体的には、切換部材82は、第1の入口通路76から供給された用紙を案内している期間は第1の入口通路76から供給された用紙の搬送圧力により所定の位置へ移動することで、第2の入口通路78から供給される用紙の圧力に抗して、この第2の入口通路78から供給される用紙の出口通路80への通過を阻止するとともに第1の入口通路76から供給された用紙の案内を維持する。
【0052】
用紙検知手段92は、主給紙部15から用紙が供給されると、第1の入口通路76内の用紙を検知し、検知結果を制御部36(図1に示す)へ出力する。制御部36は、用紙検知手段92からの検知結果を受信すると、UI装置73の表示パネル73a(図1に示す)に手差し給紙部74からの用紙の挿入を禁止する旨を表示する。
【0053】
第1の入口通路76から供給された用紙の通過が完了すると、切換部材82は、回転軸84を支点として該切換部材82の自重等により第1の入口通路76の方向(図5(a)の矢印A方向)へ回転するとともに回転軸移動機構88の係合溝90に沿って第1の入口通路76の方向(図5(a)の矢印B方向)へ移動する。このように切換部材82は、第1の入口通路76から供給された用紙の通過が完了した後に、該切換部材82の自重等により移動することで第2の入口通路78から供給される用紙の出口通路80への通過の阻止を解除するようになっている。
【0054】
図6に本発明の第2の実施形態が示されている。
本発明の第2の実施形態における給紙装置14は、遮断開放部材としてのゲート94を有する。ゲート94は、断面形状が略長方形状に形成されており、両端面に形成された回転支持軸96を介して画像形成装置本体12(図1に示す)に回転自在に支持されている。このゲート94は、切換部材82よりも上流側の第2の入口通路78上部に配置されており、回転支持軸96を支点として回転することにより第2の入口通路78を遮断又は開放するようになっている。また、切換部材82は、第1の面82aと第2の面82cとの間に切り欠き面82dを有する。
【0055】
次に本実施形態における給紙装置14の作用を図6に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、手差し給紙部74の挿入口74a(図2に示す)から用紙を挿入すると、該用紙は第2の入口通路78にガイドされゲート94に接触する。ゲート94は、第2の入口通路78から供給された用紙の圧力により略上方向(図6(a)の矢印E方向)へ回転し、第2の入口通路78を開放する。続いて、該用紙は、切換部材82の第3の面82c又は切り欠き面82dにより出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28(図2に示す)との間に搬送される。手差し給紙部74から供給された用紙の通過が完了すると、ゲート94は該ゲート94の自重等により略下方向(図6(b)の矢印F方向)へ回転し、第2の入口通路78を遮断する。
【0056】
一方、図6(b)に示すように、主給紙部15(図2に示す)から用紙が供給されると、該用紙は、第1の入口通路76にガイドされ、切換部材82の第2の面82bに接触する。切換部材82は、回転軸84を支点として第1の入口通路76から供給された用紙の搬送圧力により第2の入口通路78の方向(図6(b)の矢印C方向)へ回転し、該切換部材82の切り欠き面82dとゲート94とが接触する。続いて、該用紙は、切換部材82の第2の面82bにより出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28との間に搬送される。
【0057】
切換部材82が第1の入口通路76から供給された用紙を出口通路80へ案内している期間に、手差し供給紙部74から用紙が挿入された場合、該手差し給紙部74から挿入された用紙は、第2の入口通路78を介してゲート94に接触することにより、出口通路80への通過が阻止される。すなわち、第2の入口通路78から供給された用紙の圧力は、ゲート94を介して切換部材82の回転中心の方向へ作用し、この第2の入口通路78から供給された用紙の圧力によるゲート94の回転が阻止される。
【0058】
主給紙部15から供給された用紙の通過が完了すると、切換部材82は、該切換部材82の自重等により第1の入口通路76の方向(図6(a)の矢印A方向)へ回転し、該切換部材82とゲート94との接触が解除され、第2の入口通路78から供給される用紙の出口通路80への通過の阻止が解除される。
【0059】
図7及び8に本発明の第3の実施形態が示されている。
本発明の第3の実施形態における給紙装置14は、すべり移動手段としてのスライド移動機構98を有する。スライド移動機構98は、画像形成装置本体12(図1に示す)に形成された2つの係合溝102,102を有し、該係合溝102,102と後述するピン100,100とを摺動自在に係合させて切換部材82を支持している。図8にも示すように、切換部材82は、断面形状が略三角形状に形成されており、第1の面82a、第2の面82b及び第3の面82cを有し、第1の面82a及び第2の面82bには用紙を案内するためのリブ86が複数設けられている。また、この切換部材82の両端面には、例えば円柱状に形成された2つのピン100,100が設けられている。
【0060】
本実施系形態における給紙装置14の作用を図9に基づいて説明する。
図9(a)に示すように、手差し給紙部74の挿入口74a(図2に示す)から用紙を挿入すると、該用紙は第2の入口通路78にガイドされ切換部材82へと導かれる。続いて、該用紙は、切換部材82の第1の面82aにより出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28(図2に示す)との間に搬送される。
【0061】
一方、図9(b)に示すように、主給紙部15(図2に示す)から用紙が供給されると、該用紙は、第1の入口通路76にガイドされ、切換部材82の第2の面82bに接触する。切換部材82は、第1の入口通路76から供給された用紙の搬送圧力によりスライド移動機構98の係合溝102,102に沿って第2の入口通路78の方向(図9(b)の矢印G方向)へスライド移動(すべり移動)する。続いて、該用紙は、切換部材82の第2の面82bにより出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28との間に搬送される。
【0062】
切換部材82が第1の入口通路76から供給された用紙を出口通路80へ案内している期間において、手差し給紙部74から用紙が挿入された場合、該手差し給紙部74から挿入された用紙は、切換部材82の第2の面82cに接触することにより遮断される。すなわち、第2の入口通路78から供給される用紙の圧力は、切換部材82のスライド移動(すべり移動)方向に対して略直角の方向へ作用するようになっており、この第2の入口通路78から供給される用紙の圧力による切換部材82の移動が阻止される。
【0063】
第1の入口通路76から供給された用紙の通過が完了すると、切換部材82は、該換部材82の自重等によりスライド移動機構98の係合溝102,102に沿って第1の入口通路76の方向(図9(a)の矢印F方向)へスライド移動(すべり移動)し、第2の入口通路78から供給される用紙の出口通路80への通過の阻止が解除される。
【0064】
図10に本発明の第4の実施形態が示されている。
本発明の第4の実施形態における給紙装置14は、すべり移動手段としてのスライド移動機構98と、遮断開放部材としてのゲート94とを有する。スライド移動機構98は、画像形成装置本体12(図1に示す)に形成された係合溝102を有し、該係合溝102と後述するピン100とを摺動自在に係合させて切換部材82を支持している。ゲート94は、断面形状が略長方形状に形成されており、両端面に形成されて回転支持軸96を介して画像形成装置本体12(図1に示す)に回転自在に支持されている。このゲート94は、切換部材82よりも上流側の第2の入口通路78上部に配置されており、回転支持軸96を支点として回転することにより第2の入口通路78を遮断又は開放するようになっている。切換部材82は、断面形状が先端部及び後端部が丸みを帯びた略長方形状に形成されており、両端面に例えば円柱状に形成されたピン100が設けられている。
【0065】
次に本実施形態における給紙装置14の作用を図10に基づいて説明する。
図10(a)に示すように、手差し給紙部74の挿入口74a(図2に示す)から用紙を挿入すると、該用紙は第2の入口通路78にガイドされゲート94に接触する。ゲート94は、第2の入口通路78から供給された用紙の圧力により略上方向(図10(a)の矢印E方向)へ回転し、第2の入口通路78を開放する。続いて、該用紙は、出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28(図2に示す)との間に搬送される。
【0066】
一方、図10(b)に示すように、主給紙部15(図2に示す)から用紙が供給されると、該用紙は、第1の入口通路76にガイドされ、切換部材82に接触する。切換部材82は、第1の入口通路76から供給された用紙の搬送圧力によりスライド移動機構98の係合溝102に沿って第2の入口通路78の方向(図10(b)の矢印G方向)へスライド移動(すべり移動)する。続いて、該用紙は、切換部材82の先端部により出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28との間に搬送される。
【0067】
切換部材82が第1の入口通路76から供給された用紙を出口通路80へ案内している期間において、手差し給紙部74から用紙が挿入された場合、該手差し給紙部74から挿入された用紙はゲート94に接触することにより出口通路80への通過が阻止される。すなわち、第2の入口通路78から供給される用紙の圧力は、ゲート94を介して切換部材82のスライド移動方向に対して略直角の方向へ作用し、この第2の入口通路78から供給される用紙の圧力によるゲート94の回転が阻止される。
【0068】
図11及び12に本発明の第5の実施形態が示されている。
本発明の第3の実施形態における給紙装置14は、図11及び12に示すように、第3の入口通路104を有する。この第3の入口通路104には、例えば主給紙部15の下部に配置された第3の給紙部としての副給紙部(図示省略)から供給される用紙が通過するようになっている。第1の入口通路76、第2の入口通路78及び第3の入口通路104は、感光体ユニット26及びベルトユニット28の上流側で合流するように構成されている。出口通路80は、第1の入口通路76、第2の入口通路78及び第3の入口通路104との合流部に接続され、該出口通路80にはレジストローラ24が配設されている。
【0069】
次に本実施形態における給紙装置14の作用を図12に基づいて説明する。
図12(a)に示すように、手差し給紙部74の挿入口74a(図11に示す)から用紙を挿入すると、該用紙は第2の入口通路78にガイドされ切換部材82へと導かれる。続いて、該用紙は、切換部材82の第3の面82cにより出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28(図11に示す)との間に搬送される。
【0070】
図12(b)に示すように、主給紙部15(図11に示す)から用紙が供給されると、該用紙は、第1の入口通路76にガイドされ、切換部材82の第2の面82bに接触する。切換部材82は、第1の入口通路76から供給された用紙の搬送圧力により第2の入口通路78の方向(図12(b)の矢印C方向)へ回転するとともに回転軸移動機構88の係合溝90に沿って第2の入口通路78の方向(図12(b)の矢印D方向)へ移動する。続いて、該用紙は、切換部材82の第2の面82bにより出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28との間に搬送される。
【0071】
図12(c)に示すように、副給紙部(図示省略)から用紙が供給されると、該用紙は、第3の入口通路104にガイドされ、切換部材82の第2の面82bに接触する。切換部材82は、第3の入口通路104から供給された用紙の搬送圧力により第2の入口通路78の方向(図12(b)の矢印C方向)へ回転するとともに回転軸移動機構88の係合溝90に沿って第2の入口通路78の方向(図12(b)の矢印D方向)へ移動する。続いて、該用紙は、切換部材82の第2の面82bにより出口通路80へ案内され、レジストローラ24へと導かれ、該レジストローラ24により感光体ユニット26とベルトユニット28との間に搬送される。
【0072】
第1の入口通路76又は第3の入口通路78から供給された用紙の通過が完了すると、切換部材82は、該切換部材82の自重等により第1の入口通路76の方向(図12(a)の矢印A方向)へ回転するとともに回転軸移動機構88の係合溝90に沿って第1の入口通路76の方向(図4(a)の矢印B方向)へ移動し、第2の入口通路78から供給される用紙の出口通路80への通過の阻止を解除する。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る給紙装置の周辺構造を説明する側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る給紙装置の詳細を示す模式図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る給紙装置の切換部材を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る給紙装置の作用を説明し、(a)は第2の入口通路から供給された用紙が通過している状態、(b)は第1の入口通路から供給された用紙が通過している状態を示す模式図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る給紙装置を示し、(a)は第2の入口通路から供給された用紙が通過している状態、(b)は第1の入口通路から供給された用紙が通過している状態を示す模式図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る給紙装置を示す模式図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る給紙装置の切換部材を示す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る給紙装置の作用を説明し、(a)は第2の入口通路から供給された用紙が通過している状態、(b)は第1の入口通路から供給された用紙が通過している状態を示す模式図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る給紙装置を示し、(a)は第2の入口通路から供給された用紙が通過している状態、(b)は第1の入口通路から供給された用紙が通過している状態を示す模式図である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係る給紙装置の周辺構造を説明する側面図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る給紙装置の作用を説明し、(a)は第2の入口通路から供給された用紙が通過している状態、(b)は第1の入口通路から供給される用紙が通過している状態、(c)は第3の入口通路から供給された用紙が通過している状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0074】
10 画像形成装置
14 給紙装置
15 主給紙部
20 給紙ロール
24 レジストローラ
73a 表示パネル
74 手差し給紙部
76 第1の入口通路
78 第2の入口通路
80 出口通路
82 切換部材
84 回転軸
88 回転軸移動機構
92 用紙検知装置
94 ゲート
98 スライド移動機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を搬送する搬送部材と、積層された用紙を該用紙に接触する給紙部材により供給する第1の給紙部と、前記搬送部材まで用紙の挿入が可能な第2の給紙部と、前記第1の給紙部から供給された用紙が通過する第1の入口通路と、前記第2の給紙部から供給された用紙が通過する第2の入口通路と、前記第1の入口通路と第2の入口通路とに接続された出口通路と、
少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙を前記出口通路へ案内している期間は前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する切換部材と、
を有する給紙装置。
【請求項2】
用紙を搬送する搬送部材と、積層された用紙を該用紙に接触する給紙部材により供給する第1の給紙部と、前記搬送部材まで用紙の挿入が可能な第2の給紙部と、前記第1の給紙部から供給された用紙が通過する第1の入口通路と、前記第2の給紙部から供給された用紙が通過する第2の入口通路と、前記第1の入口通路と第2の入口通路とに接続された出口通路と、
前記第1の入口通路と前記第2の入口通路とを切換える切換部材と、
を有し、
前記切換部材は前記第1の入口通路から供給された用紙を前記出口通路へ案内する案内部と、少なくともこの案内部で用紙を案内している期間は前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する阻止部と、を有する給紙装置。
【請求項3】
前記切換部材は少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙の搬送圧力により移動することで、前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する請求項1又は2記載の給紙装置。
【請求項4】
前記切換部材は少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙を前記出口通路へ案内している期間は前記第2の入口通路から供給される用紙の圧力に抗して前記第1の入口通路から供給された用紙の案内を維持する請求項1乃至3いずれか記載の給紙装置。
【請求項5】
前記切換部材をすべり移動させるすべり移動手段を有し、前記切換部材は少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙の搬送圧力によりすべり移動することで、前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する請求項1乃至4いずれか記載の給紙装置。
【請求項6】
前記切換部材を回転させる回転軸を有し、前記切換部材は少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙の搬送圧力により回転することで、前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する請求項1乃至5いずれか記載の給紙装置。
【請求項7】
前記切換部材は前記第2の入口通路から供給される用紙が該切換部材の回転中心に向かうように配置されている請求項6記載の給紙装置。
【請求項8】
前記切換部材は前記第2の入口通路から供給される用紙が前記回転軸に接触する位置に移動可能に設けられている請求項6又は7記載の給紙装置。
【請求項9】
少なくとも前記第2の入口通路を遮断又は開放する遮断開放部材を有し、この遮断開放部材は前記切換部材の回転に応じて該切換部材に接触するように設けられている請求項6乃至8いずれか記載の給紙装置。
【請求項10】
像形成手段と、
前記像形成手段に用紙を搬送する搬送部材と、積層された用紙を該用紙に接触する給紙部材により供給する第1の給紙部と、前記搬送部材まで用紙の挿入が可能な第2の給紙部と、前記第1の給紙部から供給された用紙が通過する第1の入口通路と、前記第2の給紙部から供給された用紙が通過する第2の入口通路と、前記第1の入口通路と第2の入口通路とに接続された出口通路と、少なくとも前記第1の入口通路から供給された用紙を前記出口通路へ案内している期間は前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する切換部材と、を有する給紙装置と、
を有する画像形成装置。
【請求項11】
像形成手段と、
前記像形成手段に用紙を搬送する搬送部材と、積層された用紙を該用紙に接触する給紙部材により供給する第1の給紙部と、前記搬送部材まで用紙の挿入が可能な第2の給紙部と、前記第1の給紙部から供給された用紙が通過する第1の入口通路と、前記第2の給紙部から供給された用紙が通過する第2の入口通路と、前記第1の入口通路と第2の入口通路とに接続された出口通路と、前記第1の入口通路と前記第2の入口通路とを切換え、前記第1の入口通路及び前記第2の入口通路のいずれかから供給された用紙を前記出口通路へ案内する案内部と、少なくともこの案内部で前記第1の入口通路から供給された用紙を案内している期間は前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する阻止部とを有する切換部材と、を有する給紙装置と、
を有する画像形成装置。
【請求項12】
前記切換部材は前記第1の入口通路から供給された用紙の搬送圧力により移動することで、前記第2の入口通路から供給される用紙の前記出口通路への通過を阻止する請求項10又は11記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記第1の給紙部より供給された用紙を検知する検知手段と、この検知手段の検知に基づいて前記第2の給紙部に対する用紙の挿入を禁止する旨を表示する表示手段と、を有することを特徴とする請求項10乃至12いずれか記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−87868(P2008−87868A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−267421(P2006−267421)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】