説明

絶縁樹脂接着シート及び多層プリント配線板

【課題】低熱膨張化による高い接続信頼性の確保と、柔軟性を有することによる高い作業性を実現する多層プリント配線板用の絶縁樹脂接着シート、及び該絶縁樹脂接着シートを用いた多層プリント配線板を提供する。
【解決手段】キャリアフィルム上に半硬化状態の樹脂組成物からなる半硬化膜が形成されてなり、樹脂組成物が、エポキシ樹脂、硬化剤、無機充填剤、ゴム成分、及びシリカファイバーを含有し、ゴム成分が、重量平均分子量30万以上の線状ゴム成分であり、シリカファイバーの平均繊維長が3〜10μm、平均繊維径が0.1〜1.0μmであり、その含有量が樹脂組成物の0.5〜5.0質量%である絶縁樹脂接着シートである。また、当該絶縁樹脂接着シートを使用した多層プリント配線板である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多層プリント配線板を製造する際に用いられる絶縁樹脂接着シート及び多層プリント配線板に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車載用各種センサー、カーナビゲーションシステム、ハイブリッドエンジンシステム等の車載機器に使用される基板の需要の高まりから、高温、高湿環境下においても従来のセラミック基板と同等の接続信頼性が有機樹脂系の多層プリント配線板に要求されている。このため、多層プリント配線板用の絶縁樹脂接着シートには、温度サイクル試験や吸湿リフロー試験等での高い接続信頼性が求められるようになってきている。
【0003】
上記、温度サイクル試験で問題となるのは、銅と有機基板との熱膨張率差に起因して発生したストレスによるスルーホールクラック、インナービア接続間の剥離、あるいは電子部品の実装後、部品と有機基板との熱膨張率差に起因して発生したストレスによるはんだクラックである。
【0004】
このような課題を解決する手段としては、有機基板の樹脂組成物中に多量の無機充填材を配合して有機基板の熱膨張係数を低下させ、クラックの発生を予防する方法(例えば、特許文献1参照)がある。しかし、無機充填材を多量に配合すると、積層時の樹脂流動性の低下から回路埋め込み性が不足したり、密着性が低下したりする。さらには、絶縁樹脂接着シートが脆くなり、粉落ち量の増大や柔軟性の欠如から作業性が著しく低下する等の課題があった。
【特許文献1】特公平2−45348号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上の問題点を解決することを目的とする。すなわち、本発明は、低熱膨張化による高い接続信頼性の確保と、柔軟性を有することによる高い作業性を実現する多層プリント配線板用の絶縁樹脂接着シート、及び該絶縁樹脂接着シートを用いた多層プリント配線板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、エポキシ樹脂を含む樹脂組成物中に、熱膨張係数が小さく寸法安定性、耐薬品性に優れるシリカファイバー、及び柔軟性を付与する特定のゴム成分を配合することによって、当該目的を達成できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、キャリアフィルム上に半硬化状態の樹脂組成物からなる半硬化膜が形成されてなり、樹脂組成物が、エポキシ樹脂、硬化剤、無機充填剤、ゴム成分、及びシリカファイバーを含有し、ゴム成分が、重量平均分子量30万以上の線状ゴム成分であり、シリカファイバーの平均繊維長が3〜10μm、平均繊維径が0.1〜1.0μmであり、その含有量が樹脂組成物の0.5〜5.0質量%である絶縁樹脂接着シートである。
【0008】
また、本発明は、外層回路と内層回路とが絶縁樹脂層を介して電気的に接続されてなり、絶縁樹脂層が、既述の本発明の絶縁樹脂接着シートを単独で、又は積層した状態で硬化させて形成された多層プリント配線板である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、低熱膨張化による高い接続信頼性の確保と、柔軟性を有することによる高い作業性を実現する多層プリント配線板用の絶縁樹脂接着シート、及び該絶縁樹脂接着シートを用いた多層プリント配線板を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(絶縁樹脂接着シート)
本発明の絶縁樹脂接着シートは、キャリアフィルムと、該キャリアフィルム上に形成された半硬化状態の樹脂組成物からなる半硬化膜とを有する。樹脂組成物は、エポキシ樹脂、硬化剤、無機充填剤、ゴム成分、及びシリカファイバーを含有している。
【0011】
樹脂組成物に含有されるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、ビフェニル系、ノボラック系、多官能フェノール系、ナフタレン系、脂環式及びアルコール系等のグリシジルエーテル及びこれらのハロゲン化物、グリシジルアミン系並びにグリシジルエステル系等が挙げられ、単独で又は2種類以上を混合して使用することができる。
なかでも、エポキシ当量250以下、かつ、室温で液状のエポキシ樹脂が好ましい。当該樹脂を使用することにより、シートの柔軟性の向上が図れ、さらに樹脂流動性の確保に有利である。
【0012】
樹脂組成物の固形分中のエポキシ樹脂の含有量は、2.0〜15.0質量%であることが好ましく、5.0〜10.0質量%であることがより好ましい。
【0013】
エポキシ樹脂の硬化成分としては、硬化剤と硬化促進剤とに分けることができる。硬化剤は、特に制限される物はなく、通常用いられるアミン系、酸無水物、及びフェノール系等が使用できる。半硬化時の加工性からフェノール系硬化剤が好ましく、エポキシ成分のエポキシ当量とフェノール樹脂の水酸基当量とが1:0.5〜1.5の当量比で添加することが好ましい。0.5当量以上の場合は外層の銅との接着性が低下するのを防ぐことができる。また、1.5当量以下の場合はTgや絶縁性が低下するのを防ぐことができる。
【0014】
硬化促進剤としては、各種イミダゾール類を使用することが好ましい。イミダゾール類としては、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−4−フェニルイミダゾール等が挙げられる。硬化促進剤の含有量は、0.02〜0.12質量%であることが好ましく、0.05〜0.10質量%であることがより好ましい。
【0015】
無機充填剤としては、シリカ、溶融シリカ、タルク、アルミナ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、水酸化カルシウム、アエロジル、炭酸カルシウムの中から選ばれるものが使用可能であり、これらは単独あるいは混合して用いてもよい。
なお、難燃性や低熱膨張の点から、水酸化アルミニウムやシリカを単独で又は2種以上を組み合わせて用いるのが良い。また、その含有量は、樹脂組成物の固形分中10〜80質量%にすることが好ましい。10質量%以上とすることで、熱膨脹係数が大きくなるのを防ぐことができる。また、80質量%以下とすることで、積層時の回路埋め込み性の低下を防ぐことができる。
【0016】
本発明に係るゴム成分としては、重量平均分子量30万以上の線状ゴム成分を使用する。当該ゴム成分により、硬化時の密着性や耐湿性を向上させ、さらには半硬化状態での膜特性(加工性)や柔軟性の確保を容易にすることができる。ゴム成分の含有量は、無機充填剤を除いた樹脂組成物の固形分中10〜60質量%が好ましい。10質量%以上であることで、半硬化時に基材フィルム(キャリアフィルム)から剥離する時に割れ等の現象が発生するのを防ぐことができるので取り扱いがしやすくなる。また、60質量%以下であることで、硬化物の熱特性が急激に低下し、はんだ耐熱性が低下するのを防ぐことができる。
【0017】
この重量平均分子量30万以上の線状ゴム成分としては、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリルニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、アクリル−メタクリル系ゴム等の合成ゴム;ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系等の熱可塑性エラストマ;等が使用できる。
上記合成ゴムの中でも、特にエポキシ基を導入したエポキシ変性アクリルニトリル−ブタジエンゴムがエポキシ樹脂との相溶性の面から好ましい。
添加されるゴム成分は、粘度1000〜10000mPa・sが好ましい。
なお、線状ゴム成分とは、少なくともその配合時に架橋構造が形成されていないゴム成分をいう。
【0018】
シリカファイバーの材質としては、SiO2純度96%以上の石英ガラスが好ましい。シリカファイバーの平均繊維長は3〜10μm、平均繊維径は0.1〜1.0μmとする。シリカファイバーが上記条件を満たさない場合、熱膨張係数が増大したり、耐電食性が低下してしまう。シリカファイバーの平均繊維長は2〜8μmであることが好ましく、平均繊維径は0.2〜0.9μmであることが好ましい。
【0019】
また、シリカファイバーの含有量は、樹脂組成物の固形分中0.5〜5.0質量%とする。含有量が0.5質量%未満では、熱膨張係数の低下が得られない。また、5.0質量%を超えると樹脂流動性の低下による回路埋め込み性の低下や接着シートの切断時の粉落ち量が増大する。
なお、シリカファイバーについては、分散性向上を目的に、シランカップリング剤等による表面改質品を使用してもよい。
【0020】
樹脂組成物には、上記各成分以外に必要に応じて各種成分を配合することができる。各種成分としては、シランカップリング剤、潤滑剤等が挙げられる。なお、シランカップリング剤を使用することによって、接着シートの密着性を向上させることができる。
【0021】
樹脂組成物をキャリアフィルムに塗布するには、樹脂組成物を有機溶媒に溶解・分散した塗布液を用いるのが好ましい。有機溶剤としては、トルエン、メチルエチルケトン(MEK)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)等が使用できる。これらの溶剤は、単独あるいは混合系でもよい。
【0022】
上記、配合により得られた塗布液をキャリアフィルムに塗布後、乾燥炉中で80℃〜180℃の範囲で溶剤除去し、半硬化させることにより本発明の絶縁樹脂接着シートが得られる。
ここでいうキャリアフィルムとは、PET、PBT、PPO、PENなどの乾燥温度に耐えうる有機フィルムや、銅、アルミニウム、ニッケル、金、銀の金属箔等があり、これらは単独もしくは組み合わせて用いることができる。
また、「半硬化」とは、膜の硬化・ゲル化が若干進んだ、いわゆるBステージの状態をいう。
【0023】
乾燥条件は、特に制限されないが、絶縁樹脂接着シートを170℃15分乾燥させたときの揮発分が2.0%以下になるようにするのが好ましい。揮発分の調整は、上記熱処理条件を調整することにより行うことができる。揮発分を2.0%以下とすることで、絶縁樹脂接着シートのタック性が過剰となるのを防ぎ、作業性が良好なものとすることができる。
【0024】
(多層プリント配線板)
本発明の多層プリント配線板は、その外層回路と内層回路とが絶縁樹脂層を介して電気的に接続されてなり、当該絶縁樹脂層が、既述の本発明の絶縁樹脂接着シートを単独で、又は積層した状態で硬化させて形成されてなる。当該多層プリント配線板の製造には、上記構成をとれば特に制限なく、種々の方法を適用することができる。
【実施例】
【0025】
次に、実施例により本発明の絶縁樹脂接着シートを説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0026】
(実施例1)
・エポキシ樹脂(エピコート828、DIC製:70質量部)
・硬化剤(LF2882、DIC製:40質量部)
・エポキシ変性の線状ゴム成分(HTR−708、ナガセケムテックス製:重量平均分子量50万、60質量部)
・硬化促進剤(2PZ−CNS、四国化成工業製:0.5質量部)
・シリカ(SC2050、アドマテックス製:500質量部)
・シランカップリング剤(A−187、日本ユニカー製:5質量部)
・シリカファイバー(平均繊維長5.0μm、平均繊維径0.5μm:15質量部、日本バイリーン社製)
【0027】
上記、各成分を溶媒であるMEK中に混合し、固形分55%、シリカファイバーの添加量が絶縁樹脂組成物の固形分中2.2質量%の樹脂組成物を含む塗布液を調製した。これを、離型処理したPETフィルム上に塗布し、130℃で乾燥して膜厚50μm、揮発分1.0%となるように樹脂組成物からなる半硬化膜を形成し、絶縁樹脂接着シートを作製した。
【0028】
絶縁樹脂接着シートの半硬化膜上に、PETフィルムを剥がした4枚の絶縁樹脂接着シートを重ね、170℃、3.0MPa、1時間の加熱加圧を行って樹脂硬化物を作製した。当該樹脂硬化物を用いて後述する熱膨張係数を求めた。
【0029】
また、作製した絶縁樹脂接着シートからPETフィルムを剥がしこれを、全面エッチングした基板(日立化成工業製MCL−E−679、0.8t)に載置し、その上に一般銅箔(日本電解製;YGP−35)を載せて、170℃、3.0MPa、1時間加熱加圧により評価用基板を作製した。当該評価用基板を用いて後述するピール強度、はんだ耐熱性、耐電食性、シートの粉落ち量を評価した。
【0030】
(実施例2)
シリカファイバーの添加量を絶縁樹脂組成物の0.5質量%となるように変更した以外は実施例1と同様の方法で絶縁樹脂接着シートを作製した。当該絶縁樹脂接着シートを用いて、実施例1と同様に樹脂硬化物及び評価用基板を作製し各評価を行った。
【0031】
(実施例3)
シリカファイバーの添加量を絶縁樹脂組成物の5.0質量%となるように変更した以外は実施例1と同様の方法で絶縁樹脂接着シートを作製した。当該絶縁樹脂接着シートを用いて、実施例1と同様に樹脂硬化物及び評価用基板を作製し各評価を行った。
【0032】
(実施例4)
ゴム成分として、エポキシ変性の線状ゴム成分(SG−80H、ナガセケムテックス製:重量平均分子量35万、60質量部)を使用した以外は実施例1と同様の方法で絶縁樹脂接着シートを作製した。当該絶縁樹脂接着シートを用いて、実施例1と同様に樹脂硬化物及び評価用基板を作製し各評価を行った。
【0033】
(実施例5)
ゴム成分として、エポキシ変性の線状ゴム成分(HTR−280、ナガセケムテックス製:重量平均分子量90万、60質量部)を使用した以外は実施例1と同様の方法で絶縁樹脂接着シートを作製した。当該絶縁樹脂接着シートを用いて、実施例1と同様に樹脂硬化物及び評価用基板を作製し各評価を行った。
【0034】
(比較例1)
シリカファイバーを全く加えなかった以外は実施例1と同様の方法で絶縁樹脂接着シートを作製した。当該絶縁樹脂接着シートを用いて、実施例1と同様に樹脂硬化物及び評価用基板を作製し各評価を行った。
【0035】
(比較例2)
シリカファイバーの含有量が絶縁樹脂組成物の7.0質量%となるように調整した以外は実施例1と同様の方法で絶縁樹脂接着シートを作製した。当該絶縁樹脂接着シートを用いて、実施例1と同様に樹脂硬化物及び評価用基板を作製し各評価を行った。
【0036】
(比較例3)
平均繊維長20μmのシリカファイバーの含有量が絶縁樹脂組成物の2.0質量%となるように調整した以外は実施例1と同様の方法で絶縁樹脂シートを作製した。当該絶縁樹脂接着シートを用いて、実施例1と同様に樹脂硬化物及び評価用基板を作製し各評価を行った。
【0037】
(比較例4)
ゴム成分として、架橋ゴム成分(PNR−1H、JSR製:重量平均分子量10万、60質量部)を使用した以外は実施例1と同様の方法で絶縁樹脂接着シートを作製した。当該絶縁樹脂接着シートを用いて、実施例1と同様に樹脂硬化物及び評価用基板を作製し各評価を行った。
【0038】
各実施例及び比較例で作製した絶縁樹脂接着シート、樹脂硬化物、評価基板について下記評価を行った。結果を下記表1に示す。
【0039】
[熱膨張係数]
各実施例及び比較例で作製した樹脂硬化物について、熱機械分析装置(TMA)の引っ張りモードにて30〜100℃までの平均線膨張係数を算出した。
【0040】
[ピール強度]
最外層の銅箔の一部に幅10mm、長さ100mmの部分を形成し、この一端を剥がしてつかみ具でつかみ、垂直方向に約50mm室温中で引き剥がした時の荷重を測定した。
【0041】
[はんだ耐熱性]
各実施例及び比較例で作製した評価基板を、25mm角に切断し、288℃±2℃のはんだ漕にフロートし、ふくれが発生するまでの時間を調べた。
【0042】
[耐電食性]
予めライン/スペース間30/30μmの内層銅厚12μmのクシ歯パターンを形成した絶縁基板上に当該絶縁樹脂接着シートをラミネートし、実施例1に示す方法にて最外層に導体層を形成した。最外層の導体パターンをエッチング除去した後、テストパターンを85℃,85%RHに調整した恒温恒湿槽に入れ、直流5.0Vの電圧を連続的に印加し、内層クシ型パターンの絶縁劣化が発生するまでの時間を測定した。
【0043】
[シートの粉落ち量]
Bステージ状態にある絶縁樹脂接着シートの室温における切断加工時の粉落ち発生の有無を評価した。
【0044】
【表1】

【0045】
表1より、本発明の接着シートを用いた樹脂硬化物及び評価基板は、実施例1〜5に示したようにめっき銅との接着強度及び288℃はんだ耐熱性、耐電食性等の多層プリント配線板用途としての諸特性を満足しつつ低熱膨張係数を示すことを確認した。
【0046】
一方、シリカフィラーを必須に含んでいない比較例1では、実施例と比較して熱膨張係数が増加した。また、シリカファイバーの過剰添加した場合(比較例2)、及び、架橋ゴム成分を使用した場合(比較例4)では、絶縁樹脂接着シートの粉落ち量が顕著になった。平均繊維長が20μmの比較例3の場合では、30μm細線クシ型パターン間の耐電食性が低下した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアフィルム上に半硬化状態の樹脂組成物からなる半硬化膜が形成されてなり、
前記樹脂組成物が、エポキシ樹脂、硬化剤、無機充填剤、ゴム成分、及びシリカファイバーを含有し、
前記ゴム成分が、重量平均分子量30万以上の線状ゴム成分であり、
前記シリカファイバーの平均繊維長が3〜10μm、平均繊維径が0.1〜1.0μmであり、その含有量が前記樹脂組成物の固形分中0.5〜5.0質量%である絶縁樹脂接着シート。
【請求項2】
外層回路と内層回路とが絶縁樹脂層を介して電気的に接続されてなり、
前記絶縁樹脂層が、請求項1に記載の絶縁樹脂接着シートを単独で、又は積層した状態で硬化させて形成された多層プリント配線板。

【公開番号】特開2009−272532(P2009−272532A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−123398(P2008−123398)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【出願人】(000004455)日立化成工業株式会社 (4,649)
【Fターム(参考)】