説明

継手管及び洗浄方法

【課題】継手管に接続された配管を少ない工程で効率よく洗浄する。
【解決手段】継手管10は、流路14が形成された筒状部12を備えており、筒状部12の一端に設けられた接続部16にビール樽60が接続され、筒状部12の他端に継手18を介してホース62が接続されている。筒状部12の内部には開閉弁20が設けられており、流路14に液体が導入されたときにゴム製の支持部26Aが伸びて弁体26が回動し、流路14が開放される。ホース62を洗浄するときは、接続部16のビール樽60を取り外してスポンジ部材30をセットし、水が充填された洗浄タンク64を接続する。流路14に水が導入されると、弁体26が回動してスポンジ部材30が流路14を通過し、ホース62内へ送られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一端が配管に接続される筒状部と、この筒状部の他端にタンクが接続される接続部とを備えた継手管、及び配管を洗浄液で洗浄する洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、継手管の一端がタンクに接続されると共に、継手管の他端が配管に接続され、タンク内の液体が継手管を通じて配管からサーバーへ送られる液送装置が知られている。このような液送装置では、飲料などの液体を供給する場合に配管を定期的に洗浄する必要がある。
【0003】
配管を洗浄するための機構を備えた装置として、例えば、閉鎖できる充填用管路を通じて貯蔵タンクから充填することができ、また移動可能なピストンにより配合用管路を通じて流出することができる充填シリンダを設けた構成が開示されている。この装置では、充填装置が貯蔵タンクと共に充填シリンダの軸の周囲を回転するように構成されており、貯蔵タンクが上方位置をとる第1の回転位置では充填用管路を開放し、貯蔵タンクが下方位置をとる第2の回転位置では充填用管路を閉鎖する。そして、閉鎖した充填用管路では、配合剤が充填シリンダに達しないように構成している(特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開平6−86963号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、構成が複雑でコストが増大するという問題がある。また、配管などに洗浄用のスポンジ玉を導入して洗浄する場合に、配管などの接続部を取り外してスポンジ玉をセットする必要があり、作業が煩雑で手間がかかる。また、充填シリンダにスポンジ玉を通すとスポンジ玉が詰まるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、低コストで配管内を効率よく洗浄することができる管継手及び洗浄方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、一端が配管に接続される筒状部と、前記筒状部の他端に設けられ、タンクに接続される接続部と、前記接続部と前記筒状部の間に設けられた開閉弁と、を備えた継手管であって、前記接続部は、前記配管を通って洗浄可能なスポンジ部材がセット可能な大きさに形成され、前記開閉弁は、前記接続部と前記筒状部の間に配置され流路を閉じる弁体と、前記弁体の端部を前記筒状部側へ回動可能に支持する支持部材と、で構成されていることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明よれば、筒状部の一端に配管が接続され、筒状部の他端に設けられた接続部にタンクが接続されている。接続部には、配管を通って洗浄可能なスポンジ部材がセット可能となっている。接続部と筒状部の間に設けられた開閉弁は、流路を閉じる弁体を備えており、弁体の端部を支持する支持部材によって弁体が筒状部側へ回動する。これにより、タンクから接続部に液体が導入されたときに、弁体が筒状部側へ回動して流路が開放される。その際、接続部にスポンジ部材をセットし、タンクを取り付けることで、スポンジ部材が弁体を通過して筒状部に送られ、筒状部の他端から配管に送られる。このため、スポンジ部材によって配管内を効率よく洗浄することが可能となる。また、装置全体の構成が複雑でなく、低コスト化が可能である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の継手管において、前記筒状部と前記接続部の間には、前記筒状部の内径を前記接続部の内径より大として段差部を形成し、前記開閉弁は、前記段差部に固定され前記流路を閉じるゴム板と、前記ゴム板に一部を残して円状にカットされたスリットを形成して前記一部を前記支持部材とし、円状部を前記弁体としたことを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明では、筒状部と接続部の間には、筒状部の内径を接続部の内径より大として段差部が形成されており、この段差部に流路を閉じる開閉弁のゴム板が固定されている。開閉弁は、ゴム板に一部を残して円状にカットされたスリットを形成して、その一部を支持部材とし、円状部を弁体としており、液体が導入されることによって、ゴム板の一部が伸びて円状部が筒状部側へ回動し、流路が開放される。このため、弁体を開閉する構造が複雑化することなく、低コスト化が可能である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の継手管において、前記弁体の中央部には、液体の逆流を防ぐための剛性部材が取り付けられていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明では、弁体の中央部に剛性部材が取り付けられているので、流路を閉じる位置に弁体を保持し、液体の導入によって弁体を筒状部側へ回動させることが可能となる。このため、液体の逆流が防止され、一定の方向に流体を流すことが可能となる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の継手管を備え、前記配管を洗浄する洗浄方法であって、前記接続部にスポンジ部材をセットした後、前記接続部を前記洗浄液が充填された洗浄タンクに接続し、前記洗浄タンクから前記接続部を通じて前記筒状部に前記洗浄液を導入して前記開閉弁を開放させ、前記スポンジ部材を前記筒状部から前記配管内へ送ることを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明では、筒状部の一端に設けられた接続部にスポンジ部材をセットした後、接続部に洗浄液が充填された洗浄タンクを接続する。そして、洗浄タンクから接続部を通じて筒状部に洗浄液を導入する。洗浄液の導入により、開閉弁が開放され、スポンジ部材が筒状部を通って配管内へ送られる。これによって、少ない工程で効率よく配管を洗浄することが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、筒状部の他端に接続される配管を少ない工程で効率よく洗浄することができ、低コストを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1実施形態である継手管10を示す断面図である。この継手管10は、筒状部12を備えており、筒状部12の内側に内管13が設けられている。内管13の内周側には、液体(例えば、ビールなど)が通過可能な流路14が形成されている。内管13は、流体の導入方向上流側(図1中の下側)の大径部13Aと、その大径部13Aの下流側で縮径された小径部13Bとを備えており、大径部13Aと小径部13Bとの間にテーパー面13Cが形成されている。流路14は、大径部13Aとテーパー面13Cと小径部13Bとで構成されている。
【0017】
図4に示すように、液体の導入方向下流側(図4中の上側)である筒状部12の一端には、継手18を介してホース62(配管)が接続されている。また、液体の導入方向上流側(図4中の下側)である筒状部12の他端には、接続部16が設けられており、この接続部16がビール樽60に接続されている。接続部16は、ホース62内を通って洗浄する円柱状のスポンジ部材30(図3参照)がセット可能な大きさに形成されている。
【0018】
図1に示すように、接続部16と筒状部12の間には、流路14を開閉可能な開閉弁20が設けられている。接続部16と筒状部12の間には、開閉弁20と隣接する位置に、筒状部12の大径部13Aの内径を接続部16の内径より大きくした段差部22が形成されている。
【0019】
図2(A)及び(B)に示すように、開閉弁20は、円形状のゴム板24を備えており、このゴム板24に円の一部である支持部26Aを残して円状にカットされたスリットSが形成され、スリットSの内側の円形部が弁体26とされている。弁体26の中央部に設けられた開孔26Bに、弁体26の上面と下面に支持される支持部28A、28Bを備えた剛性部材28がはめ込まれている。この剛性部材28は、弁体26の円形部が変形しないように、弁体26のゴム材料よりも硬い材料で形成されている。本実施形態ではゴム板24よりも硬い樹脂で形成されている。
【0020】
図1に示すように、筒状部12と接続部16の間には、段差部22より液体の導入方向下流側に、段差部22と内管13の側壁とで挟まれた溝部12Aが形成されている。この溝部12Aにゴム板24の外周が挿入され、ゴム板24が段差部22に固定されている。
【0021】
開閉弁20は、通常の状態では、支持部26Aにより弁体26とゴム板24が同一平面上にあり、弁体26が段差部22と接触し、流路14が閉じられている。一方、図3に示すように、液体の導入時には、ゴム製の支持部26Aが伸びて弁体26が液体の導入方向下流側に回動することで、流路14が開放されるようになっている。また、弁体26の中央部に剛性部材28が設けられているので、流路14を閉じる位置に弁体26を安定して保持するとともに、液体の導入によって弁体26を筒状部側へ回動させることが可能となる。
【0022】
なお、開閉弁20としてのゴム板24を構成する材料としては、例えば、SBR、NBR、EPDM、シリコーンゴム、フッ素ゴム、IIR(ブチルゴム)、天然ゴムなどが用いられている。また、剛性部材28の材料は、ゴム板24の円形部の変形を防止するためにゴム板24よりも硬い材料が望ましく、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、ポリプロピレン、ポリアセタールなどが用いられている。
【0023】
このような継手管10では、図3(A)に示すように、流路14内に液体を導入しないときは、開閉弁20の弁体26が段差部22に接触しており、流路14が閉止されている。
【0024】
また、図3(B)、(C)に示すように、接続部16から筒状部12の流路14内に液体(例えば、洗浄液)が導入されると、内圧により開閉弁20を構成する支持部26Aが伸びて弁体26が導入方向下流側に回動し、流路14が開放される。その際、接続部16の内部にスポンジ部材30がセットされていると、液体(例えば、洗浄液)に混じってスポンジ部材30が弁体26を通過して流路14を搬送されるようになっている。
【0025】
このスポンジ部材30としては、例えば、発泡性のポリウレタンが用いられている。
【0026】
図4に示すように、継手18は、略L字状の筒状の継手本体40の一端に袋ナット42を備えている。この袋ナット42のネジ部42Aは、筒状部12の他端に形成されたネジ部に螺合されている。継手本体40の周面の溝部にOリング44が設けられており、袋ナット42と継手本体40とがシールされている。また、継手本体40の一端と筒状部12の端部との間にシール部材46が設けられている。
【0027】
また、継手本体40の他端には、継手本体40の内周面に形成された溝部に設けられたOリング48と、溝部を形成する止めリング52と、ホース62を固定する断面が略V字状のロック爪50とが設けられている。さらに、ロック爪50を拡径してロック爪50のホース62への食い込みを解除する解放リング54と、継手本体40の内周側で解放リング54の継手本体40からの抜けを防止する保持部材56とが設けられている。
【0028】
ホース62を継手本体40の他端に設けられた挿入口に挿入すると、解放リング54がロック爪50に当接する位置まで移動して止まり、更にホース62を挿入すると、ホース62の外周面がロック爪50を摺接しながら継手本体40の奥側へ挿入され、ホース62が結合状態となる。
【0029】
この結合状態で、ホース62内に液体が流れて内圧が作用すると、ホース62が継手本体40から抜ける方向の力を受け、ホース62とロック爪50が挿入口側に若干移動し、ロック爪50がホース62の外周面に食い込む。これにより、ロック爪50のホース62への把持力が大きくなり、継手18とホース62とが強固に連結される。
【0030】
次に、本発明の継手管10の作用であって、継手管10に継手18を介して連結されるホース62の洗浄方法について説明する。
【0031】
図4に示すように、継手管10には、筒状部12の一端に設けられた接続部16がビール樽60に接続されている。また、筒状部12の他端に、継手18を介してホース62が接続されている。ホース62は、図示しないサーバーに接続されている。この状態で、ビール樽60から接続部16を通じて継手管10内の流路14にビールが導入されると、開閉弁20の弁体26が導入方向下流側に回動し、流路14が開放される。そして、ビールは流路14を通ってホース62に導入され、図示しないサーバーに送られる。
【0032】
ホース62及びサーバーを洗浄する際には、図5に示すように、接続部16のビール樽60を取り外して、接続部16内にスポンジ部材30をセットする。その後、接続部16に洗浄液としての水が充填された洗浄タンク64を取り付ける。そして、図5に示すように、ポンプ(図示省略)を駆動して水を接続部16から継手管10内の流路14に導入すると、開閉弁20の弁体26が導入方向下流側に回動し、流路14が開放される。このとき、図6に示すように、弁体26の開放によりスポンジ部材30が開閉弁20を通過し、流路14内を移動する。
【0033】
図7に示すように、スポンジ部材30は、流路14内を移動して継手18を通ってホース62内に送られる。そして、スポンジ部材30がホース62の内壁に接触して移動することで、ホース62の内部が洗浄され、さらにホース62の下流側のサーバー(図示省略)の内部が洗浄される。
【0034】
このような継手管10では、接続部16に接続されたビール樽60を取り外した後、接続部16にスポンジ部材30をセットして洗浄タンク64を取り付けるため、少ない工程でホース62及びサーバー(図示省略)を効率よく洗浄することができる。
【0035】
次に、本発明の第2実施形態である継手管について説明する。なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0036】
図8に示すように、継手管70は、流路71が形成された筒状部72を備えており、筒状部72の一端部の内側にネジ部72Aが設けられている。また、接続部74の一端部にネジ部74Aが設けられており、ネジ部74Aがネジ部72Aに螺合されることで、接続部74が筒状部72に連結されている。
【0037】
また、筒状部72のネジ部72Aの奥側には、溝部73が形成されており、接続部74の端部の壁が段差部22となっている。そして、開閉弁20のゴム板24を溝部73に嵌め込んで接続部74のネジ部74Aを締め付けることで、段差部22内にゴム板24を固定している。
【0038】
このような継手管70では、流体が筒状部72内の流路71に導入されると、開閉弁20の弁体26が回動し、流路71が開放される。また、この継手管70では、接続部74のネジ部74Aを緩めることで、開閉弁20を取り外して交換することができる。このため、流路71内に導入される流体によって開閉弁20が劣化しても、開閉弁20を交換して継手管70を長期間使用することができる。
【0039】
次に、比較例である継手管100に接続されたホース62の洗浄方法について説明する。
【0040】
図9に示すように、継手管100は、流路104を構成する筒状部102を備えており、筒状部102の一端に設けられた接続部106にビール樽60が接続されている。また、筒状部102の他端に継手130を介してホース62が接続されており、ホース62の下流側には、図示しないサーバーが設けられている。また、筒状部102内には、筒状部102内を移動可能な樹脂製のボール108が設けられている。筒状部102の内部のビール樽60側には、ボール108の周面と接触し、流路104を閉止する筒状の突出部102Aが設けられている。また、筒状部102の内部のホース62側には、ボール108が接触したときに流体が通過可能な複数の羽根状の突起部102Bが設けられている。突起部102Bには、液体の導入方向下流側に行くにしたがって拡径されるテーパー面が形成されている。
【0041】
図9に示すように、ボール108が突出部102Aに接触しているときは、継手管100の流路104は閉じている。そして、ビール樽60から筒状部102内にビールが導入されると、ボール108がビールの導入方向下流側(継手130側)に移動して突起部102Bに接触し、継手管100の流路104が開放される。
【0042】
このような継手管100では、ビールが送られるホース62及びサーバーを洗浄する際に、図9及び図10に示すように、継手管100の接続部106に接続されたビール樽60を取り外し、接続部106に水が充填された洗浄タンク64を接続する。さらに、図11に示すように、ホース62内部を洗浄するためのスポンジ玉120をセットするために、継手管100の他端に接続された継手130を取り外し、スポンジ玉120をセットして継手130を継手管100の他端に再び接続する。そして、図12に示すように、洗浄タンク64から筒状部102内に水を導入することで、ボール108が導入方向下流側に移動して突起部102Bに接触し、継手管100が開放されて流路71内を水が流れる。これに伴い、スポンジ玉120が水圧によってホース62内に送られ、スポンジ玉120の移動によりホース62内及びサーバー(図示省略)が洗浄される。
【0043】
この洗浄方法では、図5に示す継手管10と比較して、継手管100の接続部106に接続されたビール樽60を取り外して洗浄タンク64を接続する工程と、継手管100の継手130を取り外してスポンジ玉120をセットする工程の2工程が必要であり、作業が煩雑である。
【0044】
また、図13に示すように、工程を減らすために、継手管100の接続部106に接続されたビール樽60を取り外して、接続部106内にスポンジ玉120をセットし、接続部106に洗浄タンク64を接続する。これによって、図11と比較して工程を減らして作業を簡略化することができる。
【0045】
しかし、この洗浄方法では、図14に示すように、水を継手管100内に導入したときに、突起部102Bに接触したボール108付近でスポンジ玉120が詰まり、スポンジ玉120をホース62に送ることができない。このため、ホース62内部を洗浄することができないという不具合がある。
【0046】
以上より、本発明の継手管10、70では、開閉弁20によって流路を開放し、スポンジ部材30を通過させてホース62に送ることができるため、少ない工程でホース62やサーバーを効率よく洗浄することができる。また、継手管10、70の構成が複雑でなく、低コスト化を実現できる。
【0047】
なお、開閉弁20は、ゴム板24をカットすることで、支持部26Aと弁体26が一体に構成されているが、この構成に限定するものではなく、弁体と弁体を支持する支持部材とを別体で構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施形態に係る継手管を示す断面図である。
【図2】図1に示す継手管に設けられる開閉弁を示す平面図及び断面図である。
【図3】図1に示す継手管にスポンジ部材が導入される過程を示す断面図である。
【図4】図1に示す継手管の接続部にビール樽を接続し、継手管の他端にホースを接続した状態を示す断面図である。
【図5】図4に示す継手管の接続部にスポンジ部材をセットすると共に、洗浄タンクを接続した状態を示す断面図である。
【図6】図5に示すスポンジ部材が継手管の筒状部内を移動する過程を示す断面図である。
【図7】図5に示すスポンジ部材がホース内を移動する過程を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る継手管を示す断面図である。
【図9】比較例である継手管の接続部にビール樽を接続し、継手管の他端にホースを接続した状態を示す断面図である。
【図10】図9に示す継手管の接続部に洗浄タンクを接続した状態を示す断面図である。
【図11】図10に示す継手管の他端の継手を取り外してスポンジ部材をセットした状態を示す断面図である。
【図12】図11に示すスポンジ部材がホース内を移動する過程を示す断面図である。
【図13】比較例である継手管の接続部にスポンジ部材をセットすると共に、洗浄タンクを接続した状態を示す断面図である。
【図14】図13に示すスポンジ部材が継手管の筒状部内を移動する過程を示す断面図である。
【符号の説明】
【0049】
10 継手管
12 筒状部
13 内管
14 流路
16 接続部
18 継手
20 開閉弁
22 段差部
24 ゴム板
26 弁体
26A 支持部(支持部材)
26B 開孔
28 剛性部材
30 スポンジ部材
60 ビール樽
62 ホース
64 洗浄タンク
70 継手管
71 流路
72 筒状部
73 溝部
74 接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が配管に接続される筒状部と、前記筒状部の他端に設けられ、タンクに接続される接続部と、前記接続部と前記筒状部の間に設けられた開閉弁と、を備えた継手管であって、
前記接続部は、前記配管を通って洗浄可能なスポンジ部材がセット可能な大きさに形成され、
前記開閉弁は、前記接続部と前記筒状部の間に配置され流路を閉じる弁体と、前記弁体の端部を前記筒状部側へ回動可能に支持する支持部材と、で構成されていることを特徴とする継手管。
【請求項2】
前記筒状部と前記接続部の間には、前記筒状部の内径を前記接続部の内径より大として段差部を形成し、
前記開閉弁は、前記段差部に固定され前記流路を閉じるゴム板と、前記ゴム板に一部を残して円状にカットされたスリットを形成して前記一部を前記支持部材とし、円状部を前記弁体としたことを特徴とする請求項1に記載の継手管。
【請求項3】
前記弁体の中央部には、液体の逆流を防ぐための剛性部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の継手管。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の継手管を備え、前記配管を洗浄する洗浄方法であって、
前記接続部にスポンジ部材をセットした後、
前記接続部を前記洗浄液が充填された洗浄タンクに接続し、
前記洗浄タンクから前記接続部を通じて前記筒状部に前記洗浄液を導入して前記開閉弁を開放させ、前記スポンジ部材を前記筒状部から前記配管内へ送ることを特徴とする洗浄方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−142600(P2008−142600A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−330720(P2006−330720)
【出願日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(390034452)ブリヂストンフローテック株式会社 (80)
【出願人】(000000055)アサヒビール株式会社 (535)
【Fターム(参考)】