説明

網張りラティス

【課題】 住居の外側を覆った場合に、外側から室内側を見えにくくすることで居住者のプライバシーが守られ、逆に室内側から外側は良好に見ることが可能となって居住者にとって空間てき開放感が得られ、また通風性の確保と虫の侵入防止とが同時に可能となるラティスを提供することを目的とする。
【解決手段】 外周を囲う外枠1の内側全周に内周溝2を設け、網状体5を前記外枠1の内周溝2に全周縁部5aを差込み、前記網状体5を挟んで各端部3a、4aを前記外枠1の内周溝2に差込んで一定の間隔で平行に配置した多数の表の格子板3と裏の格子板4とで前記網状体5を挟んで格子状に交差させ、前記外枠1と前記網状体5及び各格子板3、4で一枚のパネルに形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、庭、ベランダ、居室などの空間を仕切るために使用するラティスに関する。
【背景技術】
【0002】
通常の木製の格子状パネル(ラティスと呼ばれる)は、特許文献1にあるように、外周の枠と、その内面の格子組された格子板とで構成されている。このようなラティスは、格子間の大きな隙間から裏側を見ることができるので庭などに使用すると一定の開放感が得られるとともに風通しも良好となる利点がある。
一方、特許文献2にはルバー形の仕切りが提案されており、このような仕切りでは住居内を外側から完全に見えないようにすることができるのでプライバシーを守ることができ、且つ平行な板間に形成される大きな隙間から通風性も得られるという利点もある。
【特許文献1】特開2003−9673号公報
【特許文献2】登録実用新案第3079426号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1のラティスでは、格子間の大きな隙間から裏側が見えるので、住居の外側を覆った場合に外から住居内が丸見えとなってしまいプライバシーを守ることができないという難点があった。
一方、特許文献2のルバー形の仕切りでは、プライバシーは守れても反対側が全く見えないので、住居の外側を覆った場合に住居からの開放感が全く得られず、また直射日光も差し込めないので昼までも室内が暗くなったり、室内に置いた鉢植え植物に日光が得られないので植物の花が咲かなかったり、弱ったり、枯れてしまったりするなどの難点があった。
また、上記特許文献1及び2のような仕切りは、いずれも大きな隙間から蜂、虻などの害虫が容易に通過できるので防虫性においても難点があった。
【0004】
そこで本発明は、住居の外側を覆った場合に、外側から室内側を見えにくくすることで居住者のプライバシーが守られ、逆に室内側から外側は良好に見ることが可能となって居住者にとって空間的開放感が得られ、また通風性の確保と虫の侵入防止とが同時に可能となるラティスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の網張りラティスにおける請求項1の発明は、外周を囲う外枠の内側全周に内周溝を設け、網状体を前記外枠の内周溝に全周縁部を差込み、前記網状体を挟んで各端部を前記外枠の内周溝に差込んで一定の間隔で平行に配置した多数の表の格子板と裏の格子板とで前記網状体を挟んで格子状に交差させ、前記外枠と前記網状体及び各格子板で一枚のパネルに形成したことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、前記網状体が、表面には光反射性を備えるとともに裏面には光吸収性を備えて成り、表裏を異なる機能面としたことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、前記網状体の孔部の開口径を1mmから6mmとしたことを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、前記網状体の孔部の開口率を50%から90%としたことを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、前記外枠の内周溝内の網状体との間に形成される隙間に、網固定部材を配着して前記外枠の内周溝内に網状体を固定したことを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、前記表裏いずれかの格子板の各先端に網状体の周縁寄り部位を被せたままで各格子板の先端を前記外枠の内周溝に差込んで前記網状体の周囲を外枠に固定したことを特徴とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、前記網状体を挟んだ各格子板の交差部位を接着剤を介して重ね合わせ、前記各格子板を固着したことを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、前記網状体を挟んだ各格子板の交差部位に針状固定部材を刺して前記各格子板を固着したことを特徴とする。
【0013】
請求項9に記載の発明は、上記請求項7に記載の網張りラティスの製造方法であって、網状体を挟んで表裏の格子板を固着する工程において、一定の隙間間隔を置いて平行に配置した下側の格子板の上に網状体を載置し、該網状体上の各格子板の交差予定部位の上に接着剤を盛り置き、前記各交差予定部位の上に一定の隙間間隔を置いて平行に配置した上側の格子板を重ね合わせて上側の格子板に荷重を掛けて盛られた接着剤の山を押し潰し、接着剤が硬化した後荷重を外して上下の格子板を固着することを特徴とする。
【0014】
請求項10に記載の発明は、上記請求項7及び8に記載の網張りラティスの製造方法であって、網状体を挟んで表裏の格子板を固着する工程において、一定の隙間間隔を置いて平行に配置した下側の格子板の上に網状体を載置し、該網状体上の各格子板の交差予定部位の上に接着剤を盛り置き、前記各交差予定部位の上に一定の隙間間隔を置いて平行に配置した上側の格子板を重ね合わせて上側の格子板に荷重を掛けて盛られた接着剤の山を押し潰し、針状固定部材を上側の格子板から下側の格子板に刺さるように刺し込んで上下の格子板を固着することを特徴とする。
【0015】
請求項11に記載の発明は、上記請求項7及び8に記載の網張りラティスの製造方法であって、網状体を挟んで表裏の格子板を固着する工程において、一定の隙間間隔を置いて平行に配置した下側の格子板の上に網状体を載置し、該網状体上の各格子板の交差予定部位の上に網状体の厚さより長く両端が尖った針状固定部材を直立させて配置するとともに接着剤を盛り置き、前記各交差予定部位の上に一定の隙間間隔を置いて平行に配置した上側の格子板を重ね合わせて上側の格子板に荷重を掛けて盛られた接着剤の山を押し潰しつつ前記針状固定部材を上下の格子板に突き刺して上下の格子板を固着することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の網張りラティスは、網状体を表の格子板と裏の格子板とで挟んで張設してあり、この網状体によって格子間の隙間が仕切られるが、その網状体によって明るい外側から暗い内側が見えにくくなるので、住居の外側を覆った場合に、外側から室内側が見えにくくなるので居住者のプライバシーを守ることが可能となる。また、室内側からは網状体を通して明るい外側が良好に見えるので居住者にとって大きな開放感を得ることができる。
また、網状体の網目からは内側へ風が通過できるので通風性が確保される。
さらに、網状体によって蜂などの虫の侵入を防止でき、さらに道路から車で跳ね上げられ飛んできた小石の侵入も防止でき、扉や窓のガラスの損傷を防ぐことが可能となる。
【0017】
また、表面には光反射性を、裏面は光吸収性を備えた網状体を使用すれば、表側では光を反射して見る人の瞳孔を狭めて外からは中が殆ど見えないようにでき、逆に内側では光が吸収されて外の明るい風景などがより良好に見えるようになる。
【0018】
前記網状体の孔部は、開口径を1mmから6mmとすれば、前記格子板間の隙間に比して極めて小さいので、蚊や蝿などの害虫の侵入を防止でき、その網目より小さい小石まで侵入を阻止し窓ガラスの破損を防止できる。
【0019】
また、前記網状体の孔部の開口率を50%から90%とすれば、居住者のプライバシーが守れると同時に室内側からは網状体を通して外側が良好に見えて、居住者にとって大きな開放感を得ることができる。この場合、開口率をより高く設定すれば、網張りラティスの裏側の置かれた鉢植え植物により多くに日光が得られてその植物の生育に役立たせることができる。
【0020】
また、前記外枠の内周溝内の網状体との間に形成される隙間には網固定部材を配着すれば、網状体の周囲を確実に固定でき、網状体の周囲部分が浪打状態に湾曲し見苦しくなるのを防止できる。
これと同様に、網状体の周囲を格子板の先端に被せて外枠の内周溝に差込んで網状体の周囲を外枠に固定すれば、上記網固定部材を使用しなくても、網状体の周囲を確実に固することが可能となる。
【0021】
また、各格子板の交差部位には接着剤と針状固定部材を用いれば、網状体を挟んだ各格子板を接着剤の接着力と針状固定部材の保釘力の両方で強固に固定できる。
【0022】
また、上記網張りラティスの製造方法においては、各格子板の交差部位を接着剤で強固に固定でき、さらに針状固定部材を併用することで網状体を挟んだ表裏の格子板をより強固に固着することが可能となる。
その際、網状体の上に接着剤を盛り置き、格子板で荷重を掛けてその接着剤の山を押し潰すので、その圧力で前記接着剤が上下の格子板の素材組織に食い込むように侵入し、接着面の付着性が高まって大きな接着強度を得ることができる。この際、針状固定部材を併用することで接着剤の強度発現までの時間を仮止して大きな接着強度の発現の助となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の最良の形態を以下の実施例により説明する。
本発明の網張りラティスは、図1に示すように、一定の隙間間隔を置いて平行に配置した表の格子板3と裏の格子板4とを板面合わせに交差させて格子面を形成するものであるが、その格子面を形成する際に前記外枠1内の全面を覆う網状体5を前記表側の格子板3と裏側の格子板4とで挟んで張設する。
そして、その際、前記各格子板3、4の両端部3a、4a及び網状体5の周縁部5aを、外周を囲う外枠1の内面に形成した内周溝2に差込んで、前記外枠1と前記網状体5及び各格子板3、4とで一枚のパネルに形成する。
【0024】
この網張りラティスに使用する前記網状体5は、通常居室の網戸に用いられているような合成繊維や金属などの線材を編んで得られた防虫網や、樹脂を一体形成して得られるプラスチック網などが使用される。また、表面に孔を開けた樹脂製や金属板の板又はシートも使用することが可能である。
【0025】
さらに、前記網状体5の素材は表裏が異なった塗装などで表面処理を施して、表裏で異なる機能や意匠とすることも可能である。例えば、前記網状体5の表面側には金属光沢に塗装して光反射性を持たせ、裏面側を黒などの光吸収性色彩を塗装して光吸収性を持たせれば、表側から見ると光が反射されて見る人の瞳孔を狭めその裏側を殆ど見えなくし、裏側からは、逆に光を吸収して見る人の瞳孔を広げ、外側の風景などを良く見えるようすることが可能となる。
即ち、網張りラティスを居室の前に設置したとき、外側からは居室内を様子が見えずプライバシーが守られ、居室内からは網張りラティスを通して外の風景などが良好に見えて開放感が得られるようになる。
【0026】
また、通常のラティスの木製格子板は2cmから5cm程度の板幅を用いていおり、この場合では木製格子板間の隙間間隔は4cmから6cm程度とすることが多く、このような一般的なサイズのラティスにおいては、プライバシーを守るうえで外側から室内の様子が明瞭には見ることができない程度に設定される数値として、前記網状体5の孔部の大きさを、開口径は1mmから6mmとし、網状体5の孔部の開口率は50%から90%とすることが好ましい。
その理由は、前記開口径は1mm以下とすると通風性が低下するとともに、製品コストが大きくなるという難点があり、また径を6mm以上とすると蝿などの小さい虫の侵入を防止するのが困難とり、また、前記網状体5の孔部の開口率は50%以下とすると、通風性が損なわれ、90%以上すると外側から室内の様子が明瞭に見えるようになってしまうからである。
【0027】
また、前記外枠1内の内周溝2内に前記網状体5を差込むと前記表の格子板3と裏の格子板4とで挟まれた状態で差込まれてはいない部分が、固定されずに部分的に波打ち状態となることがあるが、図5に示すように、前記外枠1内の内周溝2内の網状体5との間に形成される隙間に木材小片を隙間充填サイズに加工した網固定部材8を配着すれば網状体5の周縁部を前記外枠1に見栄えよく確実に固定することができる。
また、網状体5の固定は、図6に示すように、コーキング剤9などを隙間充填に充填して前記網状体5の周縁部5aを抑えることもできる。
【0028】
これと同様に、前記網状体5を前記外枠1内の内周溝2へ固定する方法としては、図4に示すように、前記網状体5の周囲を表裏いずれかの格子板3、4の先端に被せたまま該格子板3、4の先端を外枠1の内周溝2に差込む手法を用いれば、前記網状体5の周縁部は前記外枠1に確実に固定することができる。
【0029】
また、表裏の格子板3、4の交差部分は、前記網状体5の変形などによって前記網状体5に裏から押されて板面が離れて浮き上がってしまうことがあるが、このような板面の浮きを防ぎ確実に交差部分を固定するには、接着剤7を介して、網状体5を挟んだ各格子板3、4の交差部位を重ね合わせ、さらに針状固定部材6を打つことによって、網状体5を挟んだ各格子板3、4を接着剤7の接着力と針状固定部材6の保釘力の両方で強固に固定できるようになる。
単に固定するだけならば、ボルト、ビス、釘などが使用できるが、細い針状固定部材6を用いるのは、頭が見えるとデザイン的にマイナスとなることがあるので、できるだけ目立たないようにするためでもある。
【0030】
この交差部位の固定については、各種手法によって製造することができる。
その一つの製造方法を次に説明する。
まず、網状体5を挟んで表裏の格子板3、4を固着する工程において、一定の隙間間隔を置いて平行に配置した下側の格子板4の上に網状体5を載置し、該網状体5上の各格子板の交差予定部位の上に接着剤7を盛り置く。
盛られる接着剤7としては、液状ではなく粘度のあるエポキシ樹脂などのペースト状のものを使用する。
そして、前記各交差予定部位の上に一定の隙間間隔を置いて平行に配置した上側の格子板3を重ね合わせて上側の格子板3に錘などで荷重を掛けて盛られた接着剤7の山を押し潰し、接着剤7が硬化した後荷重を外して上下の格子板3、4を固着する。
接着剤7の山を押し潰すと、その際、接着剤は、網状体5の網目の開口部分に充満して網目の線部分で周囲への拡散が阻害されるの上下の格子板3、4面に対する圧力が高まり、格子板3、4は木材の場合ではその高い圧力で前記接着剤が木材の細胞組織内に食い込むように侵入し、硬化後に大きな接着強度が発現される。しばらく錘などの荷重を維持しておくのは接着強度が発現されまでの間、その高い圧力で格子板3、4面は膨らむのを抑えるためである。
したがって、この方法では、前記交差部位に釘やビスなどの固定部材を使用しなくても充分に必要な付着強度を得ることが可能となる。また釘やビスなどの頭部分は現れないので優れたデザインとすることができる。
【0031】
次に別の製造方法を説明する。
その方法は、網状体5を挟んで表裏の格子板3、4を固着する工程において、一定の隙間間隔を置いて平行に配置した下側の格子板3の上に網状体5を載置し、該網状体5上の各格子板3、4の交差予定部位の上に接着剤7を盛り置く。
そして、前記各交差予定部位の上に一定の隙間間隔を置いて平行に配置した上側の格子板4を重ね合わせて上側の格子板4に荷重を掛けて盛られた接着剤7の山を押し潰し、図3に示すように、針状固定部材6を上側の格子板4から下側の格子板3に刺さるように刺し込んで上下の格子板3、4を固着する。
このように針状固定部材6を併用することで接着剤7の強度発現までの時間を仮止して大きな接着強度の発現を助けることができる。したがってこの場合、接着剤の強度の発現まで錘などで荷重をかけて押さえておく必要はなくなる。
【0032】
次にまた別の製造方法を説明する。
その方法は、網状体5を挟んで表裏の格子板3、4を固着する工程において、一定の隙間間隔を置いて平行に配置した下側の格子板3の上に網状体5を載置し、該網状体5上の各格子板3、4の交差予定部位の上に網状体5の厚さより長く両端が尖った針状固定部材6を直立させて配置するとともに接着剤7を盛り置く。
そして、前記各交差予定部位の上に一定の隙間間隔を置いて平行に配置した上側の格子板4を重ね合わせて上側の格子板4に荷重を掛けて盛られた接着剤7の山を押し潰しつつ前記針状固定部材6を上下の格子板3、4に突き刺して上下の格子板3、4を固着する。
この場合、前記針状固定部材6は内部に隠れて表に現れないので接着剤7を併用することで大きな強度が得られるとともに前記交差部位には釘やビスなどの固定部材の頭部分が現れないので上記方法と同様に優れたデザインとすることができる。
【0033】
なお、前記外枠1や格子板3、4の材質は、木材や合成木材、金属、プラスチックなどが使用でき、木材を用いる場合には、長持ちさせるために防腐剤や、塗料を塗布するなどの処理を施したものでも良い。
なお、本実施例では外枠1を長方形とした態様を示しているが、その形状は正方形(図2に示す)や多角形、円形、などの各種形状であっても良い。
さらに、大きい面積の場合には格子面中に補強材を架設しても良い。
なお、本網張りラティスには網状体5を全面張設してあるために、ハンギングバスケットなどを吊るためのフックを掛けるのが困難となる場合もあるので、その場合には縦の外枠に横桟を架設するなどで対応することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の網張りラティスは、庭やベランダなど屋外用の仕切りとして使用するほかに、室内にも使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】長方形の本発明の一部分を切欠した状態を示す斜視図である。
【図2】正方形である形態の斜視図である。
【図3】本発明の要部を拡大した一部縦断斜視図である。
【図4】別の形態の要部を拡大した一部縦断斜視図である。
【図5】また別の形態の要部を拡大した一部縦断斜視図である。
【図6】さらに別の形態の要部を拡大した一部縦断斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
1 外枠
2 内周溝
3 表の格子板
3a 表の格子板の端部
4 裏の格子板
4a 裏の格子板の端部
5 網状体
5a 網状体の周縁部
6 針状固定部材
7 接着剤
8 網固定部材
9 コーキング材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周を囲う外枠の内側全周に内周溝を設け、網状体を前記外枠の内周溝に全周縁部を差込み、前記網状体を挟んで各端部を前記外枠の内周溝に差込んで一定の間隔で平行に配置した多数の表の格子板と裏の格子板とで前記網状体を挟んで格子状に交差させ、前記外枠と前記網状体及び各格子板で一枚のパネルに形成したことを特徴とする網張りラティス。
【請求項2】
網状体が、表面には光反射性を備えるとともに裏面には光吸収性を備えて成り、表裏を異なる機能面としたことを特徴とする請求項1に記載の網張りラティス。
【請求項3】
網状体の孔部の開口径を1mmから6mmとしたことを特徴とする請求項1又波2に記載の網張りラティス。
【請求項4】
網状体の孔部の開口率を50%から90%としたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれかに記載の網張りラティス。
【請求項5】
外枠の内周溝内の網状体との間に形成される隙間に、網固定部材を配着して前記外枠の内周溝内に網状体を固定したことを特徴とする請求項1から4のうちいずれかに記載の網張りラティス。
【請求項6】
表裏いずれかの格子板の各先端に網状体の周縁寄り部位を被せたままで各格子板の先端を前記外枠の内周溝に差込んで前記網状体の周囲を外枠に固定したことを特徴とする請求項1から5のうちいずれかに記載の網張りラティス。
【請求項7】
網状体を挟んだ各格子板の交差部位を接着剤を介して重ね合わせ、前記各格子板を固着したことを特徴とする請求項1から6のうちいずれかに記載の網張りラティス。
【請求項8】
網状体を挟んだ各格子板の交差部位に針状固定部材を刺して前記各格子板を固着したことを特徴とする請求項1から7のうちいずれかに記載の網張りラティス。
【請求項9】
請求項7に記載の網張りラティスの製造方法であって、
網状体を挟んで表裏の格子板を固着する工程において、一定の隙間間隔を置いて平行に配置した下側の格子板の上に網状体を載置し、該網状体上の各格子板の交差予定部位の上に接着剤を盛り置き、前記各交差予定部位の上に一定の隙間間隔を置いて平行に配置した上側の格子板を重ね合わせて上側の格子板に荷重を掛けて盛られた接着剤の山を押し潰し、接着剤が硬化した後荷重を外して上下の格子板を固着することを特徴とする網張りラティスの製造方法。
【請求項10】
請求項7及び8に記載の網張りラティスの製造方法であって、
網状体を挟んで表裏の格子板を固着する工程において、一定の隙間間隔を置いて平行に配置した下側の格子板の上に網状体を載置し、該網状体上の各格子板の交差予定部位の上に接着剤を盛り置き、前記各交差予定部位の上に一定の隙間間隔を置いて平行に配置した上側の格子板を重ね合わせて上側の格子板に荷重を掛けて盛られた接着剤の山を押し潰し、針状固定部材を上側の格子板から下側の格子板に刺さるように刺し込んで上下の格子板を固着することを特徴とする網張りラティスの製造方法。
【請求項11】
請求項7及び8に記載の網張りラティスの製造方法であって、
網状体を挟んで表裏の格子板を固着する工程において、一定の隙間間隔を置いて平行に配置した下側の格子板の上に網状体を載置し、該網状体上の各格子板の交差予定部位の上に網状体の厚さより長く両端が尖った針状固定部材を直立させて配置するとともに接着剤を盛り置き、前記各交差予定部位の上に一定の隙間間隔を置いて平行に配置した上側の格子板を重ね合わせて上側の格子板に荷重を掛けて盛られた接着剤の山を押し潰しつつ前記針状固定部材を上下の格子板に突き刺して上下の格子板を固着することを特徴とする網張りラティスの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−41316(P2009−41316A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−209465(P2007−209465)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【出願人】(595067914)株式会社刀川平和農園 (2)
【Fターム(参考)】