説明

肩こり・五十肩・各種関節痛等の改善を目的とした塗布剤

【課題】リンパ液の澱み・詰まり・濁りが解消され、肩こり・五十肩・各種関節痛等を改善する塗布剤の提供。
【解決手段】エトキシヘプチルビシクロオクタノン、ジペプチド−2、パルミトイルテトラペプチド−3からなる3成分を有効成分とする塗布剤。さらに、甘草フラボノイド、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、加水分解オクラ種子エキスからなる活性酸素除去剤を含有する該塗布剤。該塗布剤の基礎成分としては、水、BG(ブチレングリコール)、ホホバ油、スクワラン、グリセリン、グリシン、ヒアルロン酸Na、ベタイン、PCA-Na、ソルビトール、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリン、月見草油、シロキクラゲ多糖体、フエルラ酸、グルコン酸Na、酢酸トコフェロール、シクロペンタシロキサン、ジメチコン、1,2−ヘキサンジオール、マンニトール、デキストリン、ジメチコノール、クエン酸等である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、肩こり・五十肩・各種関節痛等の改善を目的とした塗布剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
肩こりは、現在社会において老若男女を問わず多発する疾患であるが、その原因は明解でなく、また膝や肩を中心に発症する関節痛、特に肩を中心に痛みを伴うものの一つに所謂五十肩があるが、その原因についても明解にされていない。
【0003】
これら肩こり・五十肩・各種関節痛等の治療薬としては膏体中にリドカインを含有させるもの(特開平9-315964号、特開2001-302501)、アムラー果実、アムラー果汁、その抽出物を有効成分とする肩こり改善組成物(特開2006-335721)等が提案されているが、これら従来の肩こり・五十肩・各種関節痛等の治療薬については十分な効果が認められていない。
【特許文献1】特開平9-315964号、特開2001-302501、特開2006-335721
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに対して、本願発明者の考察によれば肩こり・五十肩・各種関節痛等が活性酸素が原因で発症するが、その原因である活性酸素を除去し、その際に細胞から輩出される老廃物や不要物は体内に張り巡らされた管状のリンパに排出され、リンパ管中を流れるリンパ液により運び去られて体外に排泄されるが、この排泄が正常に行われず、リンパ液の澱み・詰まり・濁りがある場合、肩こり・五十肩・各種関節痛等は解消されないのである。
【0005】
そこで、本願発明者はリンパ液の澱み・詰まり・濁りを解消するために鋭意研究の結果、エトキシヘプチルビシクロオクタノン、ジペプチド−2、パルミトイルテトラペプチド−3の3成分を含む塗布剤を患部に塗布してマッサージを行ったところ、肩こり・五十肩・各種関節痛等が改善されることを見出した。
【0006】
これは上記3成分が活性酸素、老廃物、不要物等の除去物質のリンパ管への排出と体外への排泄を活性化し、リンパ液の澱み・詰まり・濁りが解消される、即ち排泄効果とリンパの清浄化が高められ、一方マッサージは物理的な刺激によりリンパ液の流れを良くし、リンパ管中に滞る除去物質を強制的に運び去り、これらの相乗作用により肩こり・五十肩・各種関節痛等の改善がなされたものと推定される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は上記知見に基づいてエトキシヘプチルビシクロオクタノン、ジペプチド−2、パルミトイルテトラペプチド−3からなる3成分を有効成分とする肩こり・五十肩・各種関節痛等の改善を目的とする塗布剤を提案するものである。
【0008】
なお、この発明に係る塗布剤中には甘草フラボノイド、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、加水分解オクラ種子エキスからなる活性酸素除去剤を含ませて肩こり・五十肩・各種関節痛等の原因となる活性酸素を除去するようにしてもよい。
【0009】
なお、この発明に係る塗布剤の改善対象としてはが肩こり・五十肩・リンパ節の腫れ、筋肉のコリ、太もものはり、関節炎等を挙げることができる。
【0010】
なお、この発明に係る塗布剤としては上記成分以外に溶剤、皮膚保護、皮膚内への浸透、薬効等の目的で基礎成分が配合され、これらの基礎成分を例示すると、水、BG(ブチルグリコール)、ホホバ油、スクワラン、グリセリン、コポリマー、エトキシヘプチルビシクロオクタノン、プエラリアミリフィカ根エキス、ヘスペリジンメチルカルコン、パルミトイルペンタペプチドー3、パルミトイルオリゴペプチド、グリシン、Nーヒドロキシコハク酸イミド、アセチルジペプチドー1セチル、アセチルヘキサペプチドー3、グレープフルーツエキス、ヒアルロン酸Na、テトラヘキシルデカン葉エキス、ウイルドタイムエキス、ベタイン、PCA-Na、ソルビトール、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリン、月見草油、シロキクラゲ多糖体、フエルラ酸、グルコン酸Na、酢酸トコフェロール、パルミチン酸レチノール、リノール酸トコフェロール、マカデミアナッツ油、ラウロイルグルタミン酸ジ、ラウロイルグルタミン酸ジ、リンゴ酸ジイソステアリル、シクロペンタシロキサン、ジメチコン、1,2−ヘキサンジオール、マンニトール、デキストリン、ジメチコノール、クエン酸、クエン酸Na、カプリリルグリコール、オレイン酸ソルビタン、ポリソルベート80、ステアレスー20、ラウレスー3、ヒドロキシエチルセルロース、ポリソルベート60、ポリソルベート20、カルポマー、ラウリン酸ポリグリセリルー10、ピーナッツ油、ペンチレングリコール、エチドロン酸等を挙げることができる。
【発明の効果】
【0011】
以上要するに、この発明によれば活性酸素、老廃物、不要物等の除去物質のリンパ管への排出と体外への排泄を活性化し、リンパ液の澱み・詰まり・濁りが解消され、肩こり・五十肩・各種関節痛等の改善を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
水、BG(ブチルグリコール)、ホホバ油、スクワラン、グリセリン、コポリマー、エトキシヘプチルビシクロオクタノン、プエラリアミリフィカ根エキス、ヘスペリジンメチルカルコン、パルミトイルペンタペプチドー3、パルミトイルオリゴペプチド、グリシン、Nーヒドロキシコハク酸イミド、アセチルジペプチドー1セチル、アセチルヘキサペプチドー3、グレープフルーツエキス、ヒアルロン酸Na、テトラヘキシルデカン葉エキス、ウイルドタイムエキス、ベタイン、PCA-Na、ソルビトール、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリン、月見草油、シロキクラゲ多糖体、フエルラ酸、グルコン酸Na、酢酸トコフェロール、パルミチン酸レチノール、リノール酸トコフェロール、マカデミアナッツ油、ラウロイルグルタミン酸ジ、ラウロイルグルタミン酸ジ、リンゴ酸ジイソステアリル、シクロペンタシロキサン、ジメチコン、1,2−ヘキサンジオール、マンニトール、デキストリン、ジメチコノール、クエン酸、クエン酸Na、カプリリルグリコール、オレイン酸ソルビタン、ポリソルベート80、ステアレスー20、ラウレスー3、ヒドロキシエチルセルロース、ポリソルベート60、ポリソルベート20、カルポマー、ラウリン酸ポリグリセリルー10、ピーナッツ油、ペンチレングリコール、エチドロン酸からなる基礎成分に、エトキシヘプチルビシクロオクタノン、ジペプチド−2、パルミトイルテトラペプチド−3からなる3成分と甘草フラボノイド、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、加水分解オクラ種子エキスを配合してなる肩こり・五十肩・各種関節炎等の改善を目的とする塗布剤。
【実施例】
【0013】
以下、この発明の実施例を示す。
実施例1
(1)塗布剤成分
(a)基礎成分
水、BG(ブチルグリコール)、ホホバ油、スクワラン、グリセリン、コポリマー、エトキシヘプチルビシクロオクタノン、プエラリアミリフィカ根エキス、ヘスペリジンメチルカルコン、パルミトイルペンタペプチドー3、パルミトイルオリゴペプチド、グリシン、Nーヒドロキシコハク酸イミド、アセチルジペプチドー1セチル、アセチルヘキサペプチドー3、グレープフルーツエキス、ヒアルロン酸Na、テトラヘキシルデカン葉エキス、ウイルドタイムエキス、ベタイン、PCA-Na、ソルビトール、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリン、月見草油、シロキクラゲ多糖体、フエルラ酸、グルコン酸Na、酢酸トコフェロール、パルミチン酸レチノール、リノール酸トコフェロール、マカデミアナッツ油、ラウロイルグルタミン酸ジ、ラウロイルグルタミン酸ジ、リンゴ酸ジイソステアリル、シクロペンタシロキサン、ジメチコン、1,2−ヘキサンジオール、マンニトール、デキストリン、ジメチコノール、クエン酸、クエン酸Na、カプリリルグリコール、オレイン酸ソルビタン、ポリソルベート80、ステアレスー20、ラウレスー3、ヒドロキシエチルセルロース、ポリソルベート60、ポリソルベート20、カルポマー、ラウリン酸ポリグリセリルー10、ピーナッツ油、ペンチレングリコール、エチドロン酸
(b)有効成分
エトキシヘプチルビシクロオクタノン、ジペプチド−2、パルミトイルテトラペプチド−3
(c)活性酸素除去剤
甘草フラボノイド、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、加水分解オクラ種子エキス
(2)塗布剤成分の配合割合
基礎成分 94.8重量%
エトキシフプチルビシクロオクタノン 0.8重量%
ジペプチド−2 0.8重量%
パルミトイルテトラペプチド−3 0.8重量%
甘草フラボノイド 1.0重量%
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル 1.0重量%
加水分解オクラ種子エキス 0.8重量%
(3)肩こりの治療例
(a)眼球の真裏のくぼみ(2ヶ所)、耳下腺リンパ節、肩先にかけての首筋、左右の鎖骨に塗布した。
(b)耳下腺リンパ節、肩先にかけての首筋、左右の鎖骨に掛けてマッサージした。
(c)結果
肩こりに悩む18841人に対して上記治療を施したところ、18841人全員について改善が見られ、改善率は100%であった。
【0014】
実施例2
五十肩の治療例
(a)実施例1で使用した塗布剤を実施例1の肩こり塗布ポイント全てと、けんこう骨に沿ったくぼみと脇の下に塗布した。
(b)実施例1の肩こりと同様の手順でマッサージし、肩からけんこう骨のくぼみに沿って脇の下へとリンパを流すようにマッサージした。
(c)結果
五十肩に悩む1004人に対して上記治療を施したところ、983人について改善が見られ、その改善率は98%であった。
【0015】
実施例3
リンパ節が腫れたときの治療例
(a)実施例1で使用した塗布剤を腫れているリンパ節にのせるように塗布する。
(b)結果
患者2512人に対して上記治療を施したところ、2512人全員に改善効果が見られ、改善率は100%であった。
【0016】
実施例4
筋肉のコリの治療例
(a)実施例1で使用した塗布剤をこっている部位に塗り、その後ホットタオルなどで温める。
(b)結果
筋肉のコリに悩む人1004人に対して上記治療を施したところ、983人について改善が見られ、その改善率は98%であった。
【0017】
実施例5
太もものはりの治療例
(a) 張りのある太ももと反対側に塗り、太ももをさする。
(b)結果
患者427人に対して上記治療を施したところ、427人全員に改善効果が見られ、改善率は100%であった。
【0018】
実施例6
関節炎の治療例
(a)実施例1で使用した塗布剤を炎症を起こした関節に塗布した。
(b)結果
患者2512人に対して上記治療を施したところ、2512人全員に改善効果が見られ、改善率は100%であった。
【産業上の利用可能性】
【0019】
以上要するに、この発明によればリンパ液の澱み・詰まり・濁りが解消され、肩こり・五十肩・各種関節痛等の改善を目的とする塗布剤を提供できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エトキシヘプチルビシクロオクタノン、ジペプチド−2、パルミトイルテトラペプチド−3からなる3成分を有効成分とする肩こり・五十肩・各種関節炎等の改善を目的とする塗布剤。
【請求項2】
甘草フラボノイド、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、加水分解オクラ種子エキスからなる活性酸素除去剤を含む請求項1記載の塗布剤。
【請求項3】
改善対象が肩こり・五十肩・リンパ節の腫れ、筋肉のコリ、太もものはり、関節炎である請求項1記載の塗布剤。

【公開番号】特開2009−23922(P2009−23922A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−186974(P2007−186974)
【出願日】平成19年7月18日(2007.7.18)
【出願人】(505257545)
【Fターム(参考)】