脱髄障害を処置するための方法
本発明は、神経学分野に属する。詳細には、本発明は、神経脱髄または再髄鞘形成で役割を果たす分子成分の発見および特徴付けに関する。さらに、本発明は、髄鞘低形成を示す動物モデルの生成に関する。本発明で具体化された組成物および方法は、特に、脱髄障害の薬物スクリーニングおよび/または治療に有用である。本発明は、神経脱髄を軽減する生物活性剤の開発方法を提供する。本方法は、(a)候補薬剤を髄鞘形成細胞と接触させる工程と、(b)コントロール細胞と比較して遺伝子もしくは遺伝子産物の発現の変化または前記遺伝子産物の活性の変化を検出する工程と、前記遺伝子または遺伝子産物が小胞体(ER)ストレスに相関することと、(c)前記遺伝子もしくは遺伝子産物の発現レベルまたは前記遺伝子産物の活性レベルが前記コントロール細胞と比較して調整された場合、前記薬剤を候補として選択する工程とを含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験体の神経脱髄を阻害する方法であって、該被験体に髄鞘形成細胞中の小胞体(ER)のストレスレベルを調整するのに有効な量の生物活性剤(biologically active agent)を投与する工程を含む、方法。
【請求項2】
前記生物活性剤が、髄鞘形成細胞中の小胞体(ER)の持続したストレスレベルを減少させるのに有効である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記生物活性剤が、インターフェロン−γ(INF−γ)アンタゴニストであり、但し、神経脱髄の発症後に適用する場合、該インターフェロン−γ(INF−γ)アンタゴニストが抗INF−γ抗体ではない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記生物活性剤が、予防効果を得るために神経脱髄の発症前に投与されるインターフェロン−γ(IFN−γ)またはインターフェロン−γ(IFN−γ)アゴニストである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ERの持続したストレスレベルの減少が、小胞体(ER)ストレスに相関するタンパク質レベルの減少によって特徴づけられる、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ERストレスに相関するタンパク質が、リン酸化膵臓ERキナーゼ遺伝子(p−PERK)、真核細胞翻訳開始因子2α(eIF−2α)、真核細胞翻訳開始因子β(eIF−2β)、イノシトール要求1(inositol requiring 1)(IRE1)、活性化転写因子6(ARTF6)、CAATTエンハンサー結合タンパク質相同タンパク質(CHOP)、結合免疫グロブリンタンパク質(BIP)、カスパーゼ−12、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、およびXボックス結合タンパク質−1(XBP−1)からなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記髄鞘形成細胞が前記被験体の中枢神経系または末梢神経系中に位置する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
神経脱髄の発生後に被験体の神経再髄鞘形成を促進する方法であって、該被験体に再髄鞘形成を生じているニューロン組織中の小胞体(ER)のストレスレベルを調整するのに有効な量の生物活性剤を投与する工程を含む、方法。
【請求項9】
前記生物活性剤が、髄鞘形成細胞中の小胞体(ER)の持続したストレスレベルを減少させるのに有効である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ERの持続したストレスレベルの減少が、小胞体(ER)ストレスに相関するタンパク質レベルの減少によって特徴づけられる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ERストレスに相関するタンパク質が、リン酸化膵臓ERキナーゼ遺伝子(p−PERK)、真核細胞翻訳開始因子2α(eIF−2α)、真核細胞翻訳開始因子β(eIF−2β)、イノシトール要求1(inositol requiring 1)(IRE1)、活性化転写因子6(ARTF6)、CAATTエンハンサー結合タンパク質相同タンパク質(CHOP)、結合免疫グロブリンタンパク質(BIP)、カスパーゼ−12、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、およびXボックス結合タンパク質−1(XBP−1)からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記被験体が脱髄障害を罹患している、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記被験体が多発性硬化症を罹患している、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記被験体が病原体またはウイルスによって負わされた神経脱髄を罹患している、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記生物活性剤がINF−γアンタゴニストである、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
前記インターフェロン−γ(INF−γ)アンタゴニストが抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項8に記載の方法。
【請求項17】
前記生物活性剤が、細胞中に存在するeIF2αキナーゼ活性の増加またはリン酸化eIF−2αレベルの増加によってeIF−2α経路を活性化するのに有効である、請求項8に記載の方法。
【請求項18】
前記生物活性剤が、細胞中に存在するPERKキナーゼ活性の増加またはリン酸化PERKもしくはPERK二量体レベルの増加によってeIF−2α経路を活性化するのに有効である、請求項8に記載の方法。
【請求項19】
前記生物活性剤が、GADD34経路の不活化によってeIF−2α経路を活性化するのに有効である、請求項8に記載の方法。
【請求項20】
前記GADD34経路の不活化によってGADD34シグナル伝達が減少する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記GADD34経路の不活化によって細胞中に存在するPPI(タンパク質ホスファターゼI)のホスファターゼ活性が減少するかPPIレベルが減少する、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
治療を必要とする被験体の脱髄障害の進行を改善する方法であって、該被験体における再髄鞘形成またはINF−γシグナル伝達を生じている該被験体の神経組織中に存在するインターフェロン−γ(IFN−γ)レベルを減少させる工程を含む、方法。
【請求項23】
前記IFN−γレベルの減少が、インターフェロン−γ(IFN−γ)アンタゴニストから構成される一定量の薬学的組成物を脱髄化病変に送達させることによってもたらされる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記インターフェロン−γ(IFN−γ)アンタゴニストが抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記被験体が脱髄障害を罹患している、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記被験体が多発性硬化症を罹患している、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記被験体が病原体またはウイルスによって負わされた神経脱髄障害を罹患している、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
IFN−γシグナル伝達の減少が、IFN−γの下流シグナル伝達分子またはその生物活性のレベルの減少によってもたらされる、請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記IFN−γの下流シグナル伝達分子がSOCS1またはStat1を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記神経脱髄が炎症性因子によって負わされる、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記神経脱髄が炎症性因子によって負わされる、請求項8に記載の方法。
【請求項32】
前記被験体が、炎症性因子によって負わされた神経脱髄障害を罹患している、請求項22に記載の方法。
【請求項33】
神経脱髄を減少させる生物活性剤を開発する方法であって、
(a)候補薬剤を髄鞘形成細胞と接触させる工程と、
(b)コントロール細胞と比較して遺伝子もしくは遺伝子産物の発現の変化または該遺伝子産物の活性の変化を検出する工程であって、該遺伝子または遺伝子産物が小胞体(ER)ストレスに相関する、工程と、
(c)該遺伝子もしくは遺伝子産物の発現レベルまたは該遺伝子産物の活性レベルが該コントロール細胞と比較して調整された場合、該薬剤を候補として選択する工程と
を含む、方法。
【請求項34】
前記神経脱髄が、中枢神経系中の乏突起膠細胞の喪失によって特徴づけられる、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記神経脱髄が、神経系中の有髄軸索の減少によって特徴づけられる、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記神経脱髄が、乏突起膠細胞マーカーまたはシュワン細胞マーカーレベルの減少によって特徴づけられる、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記マーカーが、CC1、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)、ミエリン関連糖タンパク質(MAG)、ミエリン乏突起膠細胞糖タンパク質(MOG)、乏突起膠細胞−ミエリン糖タンパク質(OMG)、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(CNP)、NOGO、ミエリンタンパク質ゼロ(MPZ)、末梢性ミエリンタンパク質22(PMP22)、タンパク質2(P2)、ガラクトセレブロシド(GalC)、スルファチド、およびプロテオリピドタンパク質(PLP)からなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記髄鞘形成細胞が乏突起膠細胞である、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
前記髄鞘形成細胞がシュワン細胞である、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
前記生物活性剤が、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ペプチド、抗体、リポソーム、低分子干渉RNA、ならびに小さな有機化合物および無機化合物からなる群から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項41】
神経再髄鞘形成を促進する生物活性剤を開発する方法であって、
(a)候補生物活性剤を被験体の脱髄病変由来の髄鞘形成細胞と接触させる工程と、
(b)コントロール細胞と比較して遺伝子もしくは遺伝子産物の発現の変化または該遺伝子産物の活性の変化を検出する工程であって、該遺伝子または遺伝子産物が小胞体(ER)ストレスに相関する、工程と、
(c)該遺伝子もしくは遺伝子産物の発現レベルまたは該遺伝子産物の活性レベルが該コントロール細胞と比較して調整された場合、該薬剤を候補として選択する工程と
を含む、方法。
【請求項42】
前記ERストレスに相関する遺伝子産物が、リン酸化膵臓ERキナーゼ遺伝子(p−PERK)、真核細胞翻訳開始因子2α(eIF−2α)、真核細胞翻訳開始因子β(eIF−2β)、イノシトール要求1(inositol requiring 1)(IRE1)、活性化転写因子6(ARTF6)、CAATTエンハンサー結合タンパク質相同タンパク質(CHOP)、結合免疫グロブリンタンパク質(BIP)、カスパーゼ−12、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、およびXボックス結合タンパク質−1(XBP−1)からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記検出工程が免疫アッセイを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記検出工程がハイブリッド形成アッセイを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記生物活性剤が、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ペプチド、抗体、リポソーム、低分子干渉RNA、ならびに小さな有機化合物および無機化合物からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記髄鞘形成細胞が、前記被験体の中枢神経系中の脱髄病変に由来する、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
前記乏突起膠細胞が髄鞘形成乏突起膠細胞である、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
前記被験体がトランスジェニック動物である、請求項41に記載の方法。
【請求項49】
前記トランスジェニック動物は、(a)該動物のゲノムに安定に組み込まれているインターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列を有する、請求項41に記載の方法。
【請求項50】
前記被験体が、(a)前記動物のゲノムに安定に組み込まれているインターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列を有し、かつ(b)少なくとも1つの他の遺伝子の発現が変化しており、ここで、該IFN−γの発現の際に、該動物が、(a)の安定に組み込まれたインターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列を有するトランスジェニック動物と比較して脱髄の程度がより高いが、該少なくとも1つの他の遺伝子の発現の変化を欠いている、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
前記少なくとも1つの他の遺伝子が小胞体ストレスと相関する、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記被験体は、膵臓ERキナーゼ遺伝子(PERK)のヘテロ接合性ノックアウトを含み、前記動物のゲノムにインターフェロン−γ(INF−γ)を含むトランスジェニックヌクレオチド配列が安定に組み込まれている、請求項41に記載の方法。
【請求項53】
非ヒトトランスジェニック動物であって、
(a)該動物のゲノムに安定に組み込まれているインターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列を有し、
(b)少なくとも1つの他の遺伝子の発現が変化しており、
ここで、該IFN−γの発現の際に、該動物が、工程(a)において見られるようなインターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列が安定に組み込まれたトランスジェニック動物と比較して脱髄の程度がより高いが、該少なくとも1つの他の遺伝子の発現の変化を欠いている、非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項54】
前記少なくとも1つの他の遺伝子が小胞体ストレスと相関する、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項55】
前記動物は、膵臓ERキナーゼ遺伝子(PERK)のヘテロ接合性ノックアウトを含み、該動物のゲノムにインターフェロン−γ(INF−γ)を含むトランスジェニックヌクレオチド配列が安定に組み込まれている、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項56】
前記動物が、野生型動物と比較してINF−γ媒介性神経脱髄に対する脆弱性が増大している、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項57】
前記動物が、野生型動物と比較して該動物の中枢神経系中の乏突起膠細胞が少ない、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項58】
前記インターフェロン−γ(INF−γ)の発現が誘導性である、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項59】
前記インターフェロン−γ(INF−γ)の発現が中枢神経系に異所的に限定される、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項60】
前記動物がインターフェロン−γ(INF−γ)についてヘテロ接合性であり、そして/または前記小胞体ストレスに相関する1つの他の遺伝子についてヘテロ接合性である、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項61】
前記動物がインターフェロン−γ(INF−γ)についてホモ接合性であり、そして/または前記小胞体ストレスに相関する1つの他の遺伝子についてヘテロ接合性である、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項62】
前記小胞体ストレスに相関する1つの他の遺伝子が、膵臓ERキナーゼ遺伝子(PERK)、真核細胞翻訳開始因子2α(eIF−2α)、真核細胞翻訳開始因子β(eIF−2β)、イノシトール要求53(IRE1)、活性化転写因子6(ARTF6)、CAATTエンハンサー結合タンパク質相同タンパク質(CHOP)、結合免疫グロブリンタンパク質(BIP)、カスパーゼ−12、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、サイトカインシグナル伝達のサプレッサー1(SOCS1)、およびXボックス結合タンパク質−1(XBP−1)からなる群から選択される、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項63】
前記1つの他の遺伝子が内因性遺伝子である、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項64】
前記1つの他の遺伝子が外因性遺伝子である、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項65】
前記動物が、哺乳動物、霊長類、およびげっ歯類からなる群から選択される、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項66】
前記動物が、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウサギ、ブタ、チンパンジー、およびサルからなる群から選択される、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項67】
前記少なくとも1つの他の遺伝子の変化は、該1つの他の遺伝子の破壊に起因する、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項68】
請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物の細胞であって、該細胞は、インターフェロン−γ(INF−γ)をコードする導入遺伝子が該細胞のゲノムに安定に組み込まれ、ERストレスに相関するタンパク質をコードする少なくとも1つの他の遺伝子が変化している、細胞。
【請求項69】
前記細胞が前記動物の神経系に由来する、請求項68に記載の細胞。
【請求項70】
前記細胞が乏突起膠細胞またはシュワン細胞である、請求項68に記載の細胞。
【請求項71】
脱髄障害に関連する現象を調整する生物活性剤を試験する方法であって、
(a)候補薬剤を請求項1に記載の非ヒトトランスジェニック動物に投与する工程であって、IFN−γ発現の際に該動物において脱髄が起こる、工程と、
(b)脱髄障害に関連する現象に及ぼす該薬剤の影響を決定する工程と
を含む、方法。
【請求項72】
前記脱髄障害に関連する現象が、前記動物の神経系中の乏突起膠細胞またはシュワン細胞の喪失によって特徴づけられる、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記脱髄障害に関連する現象が、前記神経系中の有髄軸索の減少によって特徴づけられる、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
前記脱髄障害に関連する現象が、乏突起膠細胞マーカーまたはシュワン細胞マーカーレベルの減少によって特徴づけられる、請求項71に記載の方法。
【請求項75】
前記乏突起膠細胞またはシュワン細胞マーカーが、CC1、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)、ミエリン関連糖タンパク質(MAG)、ミエリン乏突起膠細胞糖タンパク質(MOG)、乏突起膠細胞−ミエリン糖タンパク質(OMG)、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(CNP)、NOGO、ミエリンタンパク質ゼロ(MPZ)、末梢性ミエリンタンパク質22(PMP22)、タンパク質2(P2)、ガラクトセレブロシド(GalC)、スルファチド、およびプロテオリピドタンパク質(PLP)からなる群から選択される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記脱髄障害が多発性硬化症である、請求項71に記載の方法。
【請求項77】
前記脱髄障害が、病原体または物理的損傷によって負わされる、請求項71に記載の方法。
【請求項78】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定が免疫アッセイを含む、請求項71に記載の方法。
【請求項79】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定がハイブリッド形成アッセイを含む、請求項71に記載の方法。
【請求項80】
前記生物活性剤が、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ペプチド、抗体、リポソーム、低分子干渉RNA、ならびに小さな有機化合物および無機化合物からなる群から選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項81】
脱髄障害に関連する現象を調整する生物活性剤を試験する方法であって、
(a)候補薬剤を請求項1に記載の非ヒトトランスジェニック動物由来の細胞と接触させる工程と、
(b)コントロール細胞と比較して遺伝子もしくは遺伝子産物の発現の変化または該遺伝子産物の活性の変化を検出する工程であって、該遺伝子または遺伝子産物が小胞体(ER)ストレスに相関する、工程と、
(c)該遺伝子もしくは遺伝子産物の発現レベルまたは該遺伝子産物の活性レベルが該コントロール細胞と比較して調整された場合、脱髄障害に関連する現象を調整するのに有効であるとして該薬剤を選択する工程と
を含む、方法。
【請求項82】
前記神経脱髄に関連する現象が、前記動物の中枢神経系または末梢神経中の乏突起膠細胞またはシュワン細胞の喪失によってそれぞれ特徴づけられる、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記神経脱髄に関連する現象が、前記動物の神経系中の有髄軸索の減少によって特徴づけられる、請求項81に記載の方法。
【請求項84】
前記神経脱髄に関連する現象が、乏突起膠細胞マーカーまたはシュワン細胞マーカーレベルの減少によって特徴づけられる、請求項81に記載の方法。
【請求項85】
前記乏突起膠細胞またはシュワン細胞マーカーが、CC1、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)、およびプロテオリピドタンパク質(PLP)からなる群、CC1、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)、ミエリン関連糖タンパク質(MAG)、ミエリン乏突起膠細胞糖タンパク質(MOG)、乏突起膠細胞−ミエリン糖タンパク質(OMG)、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(CNP)、NOGO、ミエリンタンパク質ゼロ(MPZ)、末梢性ミエリンタンパク質22(PMP22)、タンパク質2(P2)、ガラクトセレブロシド(GalC)、スルファチド、およびプロテオリピドタンパク質(PLP)からなる群から選択される、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記脱髄障害が多発性硬化症である、請求項81に記載の方法。
【請求項87】
前記脱髄障害が、病原体またはウイルスによって負わされる、請求項81に記載の方法。
【請求項88】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定が免疫アッセイを含む、請求項81に記載の方法。
【請求項89】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定がハイブリッド形成アッセイを含む、請求項81に記載の方法。
【請求項90】
前記生物活性剤が、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ペプチド、抗体、リポソーム、低分子干渉RNA、ならびに小さな有機化合物および無機化合物からなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
【請求項91】
脱髄障害に関連する現象を調整する生物活性剤を試験する方法であって、
(a)(i)試験動物の神経脱髄の誘導、および(ii)該試験動物を脱髄病変の再髄鞘形成が示されるのに十分な時間脱髄誘導から回復させることを含む方法によって得られた該試験動物に候補生物活性剤を投与する工程と、
(b)脱髄障害に関連する現象に及ぼす該薬剤の影響を決定する工程と
を含む、方法。
【請求項92】
前記試験動物がトランスジェニック動物である、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記試験動物が、(a)インターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列が該動物のゲノムに安定に組み込まれており、かつ(b)少なくとも1つの他の遺伝子の発現が変化している、トランスジェニック動物であり、ここで、該IFN−γの発現の際に、該動物が、(a)インターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列が安定に組み込まれたトランスジェニック動物と比較して脱髄の程度がより高いが、該少なくとも1つの他の遺伝子の発現の変化を欠いている、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記少なくとも1つの他の遺伝子が小胞体ストレスと相関する、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記動物は、膵臓ERキナーゼ遺伝子(PERK)のヘテロ接合性ノックアウトを含み、該動物のゲノムにインターフェロン−γ(INF−γ)を含むトランスジェニックヌクレオチド配列が安定に組み込まれている、請求項91に記載の方法。
【請求項96】
前記ERストレスに相関するタンパク質が、リン酸化膵臓ERキナーゼ遺伝子(p−PERK)、真核細胞翻訳開始因子2α(eIF−2α)、真核細胞翻訳開始因子β(eIF−2β)、イノシトール要求1(IRE1)、活性化転写因子6(ARTF6)、CAATTエンハンサー結合タンパク質相同タンパク質(CHOP)、結合免疫グロブリンタンパク質(BIP)、カスパーゼ−12、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、Xボックス結合タンパク質−1(XBP−1)、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、およびXボックス結合タンパク質−1(XBP−1)からなる群から選択される、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
前記脱髄障害に関連する現象が、前記動物の神経系中の乏突起膠細胞またはシュワン細胞の喪失によって特徴づけられる、請求項91に記載の方法。
【請求項98】
前記脱髄障害に関連する現象が、前記動物の神経系中の有髄軸索の減少によって特徴づけられる、請求項91に記載の方法。
【請求項99】
前記脱髄障害に関連する現象が、乏突起膠細胞またはシュワン細胞マーカーレベルの減少によって特徴づけられる、請求項91に記載の方法。
【請求項100】
前記乏突起膠細胞またはシュワン細胞マーカーが、CC1、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)、ミエリン関連糖タンパク質(MAG)、ミエリン乏突起膠細胞糖タンパク質(MOG)、乏突起膠細胞−ミエリン糖タンパク質(OMG)、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(CNP)、NOGO、ミエリンタンパク質ゼロ(MPZ)、末梢性ミエリンタンパク質22(PMP22)、タンパク質2(P2)、ガラクトセレブロシド(GalC)、スルファチド、およびプロテオリピドタンパク質(PLP)からなる群から選択される、請求項91に記載の方法。
【請求項101】
前記脱髄障害が多発性硬化症である、請求項91に記載の方法。
【請求項102】
前記脱髄障害が、病原体またはウイルスによって負わされる、請求項91に記載の方法。
【請求項103】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定が免疫アッセイを含む、請求項91に記載の方法。
【請求項104】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定がハイブリッド形成アッセイを含む、請求項91に記載の方法。
【請求項105】
前記生物活性剤が、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ペプチド、抗体、リポソーム、低分子干渉RNA、ならびに小さな有機化合物および無機化合物からなる群から選択される、請求項91に記載の方法。
【請求項106】
前記生物活性剤が、脱髄病変の再髄鞘形成の促進に有効である、請求項91に記載の方法。
【請求項107】
前記生物活性剤が、髄鞘を再形成する乏突起膠細胞における小胞体ストレスに特徴的なタンパク質レベルの調整で有効である、請求項91に記載の方法。
【請求項1】
被験体の神経脱髄を阻害する方法であって、該被験体に髄鞘形成細胞中の小胞体(ER)のストレスレベルを調整するのに有効な量の生物活性剤(biologically active agent)を投与する工程を含む、方法。
【請求項2】
前記生物活性剤が、髄鞘形成細胞中の小胞体(ER)の持続したストレスレベルを減少させるのに有効である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記生物活性剤が、インターフェロン−γ(INF−γ)アンタゴニストであり、但し、神経脱髄の発症後に適用する場合、該インターフェロン−γ(INF−γ)アンタゴニストが抗INF−γ抗体ではない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記生物活性剤が、予防効果を得るために神経脱髄の発症前に投与されるインターフェロン−γ(IFN−γ)またはインターフェロン−γ(IFN−γ)アゴニストである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ERの持続したストレスレベルの減少が、小胞体(ER)ストレスに相関するタンパク質レベルの減少によって特徴づけられる、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ERストレスに相関するタンパク質が、リン酸化膵臓ERキナーゼ遺伝子(p−PERK)、真核細胞翻訳開始因子2α(eIF−2α)、真核細胞翻訳開始因子β(eIF−2β)、イノシトール要求1(inositol requiring 1)(IRE1)、活性化転写因子6(ARTF6)、CAATTエンハンサー結合タンパク質相同タンパク質(CHOP)、結合免疫グロブリンタンパク質(BIP)、カスパーゼ−12、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、およびXボックス結合タンパク質−1(XBP−1)からなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記髄鞘形成細胞が前記被験体の中枢神経系または末梢神経系中に位置する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
神経脱髄の発生後に被験体の神経再髄鞘形成を促進する方法であって、該被験体に再髄鞘形成を生じているニューロン組織中の小胞体(ER)のストレスレベルを調整するのに有効な量の生物活性剤を投与する工程を含む、方法。
【請求項9】
前記生物活性剤が、髄鞘形成細胞中の小胞体(ER)の持続したストレスレベルを減少させるのに有効である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ERの持続したストレスレベルの減少が、小胞体(ER)ストレスに相関するタンパク質レベルの減少によって特徴づけられる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ERストレスに相関するタンパク質が、リン酸化膵臓ERキナーゼ遺伝子(p−PERK)、真核細胞翻訳開始因子2α(eIF−2α)、真核細胞翻訳開始因子β(eIF−2β)、イノシトール要求1(inositol requiring 1)(IRE1)、活性化転写因子6(ARTF6)、CAATTエンハンサー結合タンパク質相同タンパク質(CHOP)、結合免疫グロブリンタンパク質(BIP)、カスパーゼ−12、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、およびXボックス結合タンパク質−1(XBP−1)からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記被験体が脱髄障害を罹患している、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記被験体が多発性硬化症を罹患している、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記被験体が病原体またはウイルスによって負わされた神経脱髄を罹患している、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記生物活性剤がINF−γアンタゴニストである、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
前記インターフェロン−γ(INF−γ)アンタゴニストが抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項8に記載の方法。
【請求項17】
前記生物活性剤が、細胞中に存在するeIF2αキナーゼ活性の増加またはリン酸化eIF−2αレベルの増加によってeIF−2α経路を活性化するのに有効である、請求項8に記載の方法。
【請求項18】
前記生物活性剤が、細胞中に存在するPERKキナーゼ活性の増加またはリン酸化PERKもしくはPERK二量体レベルの増加によってeIF−2α経路を活性化するのに有効である、請求項8に記載の方法。
【請求項19】
前記生物活性剤が、GADD34経路の不活化によってeIF−2α経路を活性化するのに有効である、請求項8に記載の方法。
【請求項20】
前記GADD34経路の不活化によってGADD34シグナル伝達が減少する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記GADD34経路の不活化によって細胞中に存在するPPI(タンパク質ホスファターゼI)のホスファターゼ活性が減少するかPPIレベルが減少する、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
治療を必要とする被験体の脱髄障害の進行を改善する方法であって、該被験体における再髄鞘形成またはINF−γシグナル伝達を生じている該被験体の神経組織中に存在するインターフェロン−γ(IFN−γ)レベルを減少させる工程を含む、方法。
【請求項23】
前記IFN−γレベルの減少が、インターフェロン−γ(IFN−γ)アンタゴニストから構成される一定量の薬学的組成物を脱髄化病変に送達させることによってもたらされる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記インターフェロン−γ(IFN−γ)アンタゴニストが抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記被験体が脱髄障害を罹患している、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記被験体が多発性硬化症を罹患している、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記被験体が病原体またはウイルスによって負わされた神経脱髄障害を罹患している、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
IFN−γシグナル伝達の減少が、IFN−γの下流シグナル伝達分子またはその生物活性のレベルの減少によってもたらされる、請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記IFN−γの下流シグナル伝達分子がSOCS1またはStat1を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記神経脱髄が炎症性因子によって負わされる、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記神経脱髄が炎症性因子によって負わされる、請求項8に記載の方法。
【請求項32】
前記被験体が、炎症性因子によって負わされた神経脱髄障害を罹患している、請求項22に記載の方法。
【請求項33】
神経脱髄を減少させる生物活性剤を開発する方法であって、
(a)候補薬剤を髄鞘形成細胞と接触させる工程と、
(b)コントロール細胞と比較して遺伝子もしくは遺伝子産物の発現の変化または該遺伝子産物の活性の変化を検出する工程であって、該遺伝子または遺伝子産物が小胞体(ER)ストレスに相関する、工程と、
(c)該遺伝子もしくは遺伝子産物の発現レベルまたは該遺伝子産物の活性レベルが該コントロール細胞と比較して調整された場合、該薬剤を候補として選択する工程と
を含む、方法。
【請求項34】
前記神経脱髄が、中枢神経系中の乏突起膠細胞の喪失によって特徴づけられる、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記神経脱髄が、神経系中の有髄軸索の減少によって特徴づけられる、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記神経脱髄が、乏突起膠細胞マーカーまたはシュワン細胞マーカーレベルの減少によって特徴づけられる、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記マーカーが、CC1、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)、ミエリン関連糖タンパク質(MAG)、ミエリン乏突起膠細胞糖タンパク質(MOG)、乏突起膠細胞−ミエリン糖タンパク質(OMG)、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(CNP)、NOGO、ミエリンタンパク質ゼロ(MPZ)、末梢性ミエリンタンパク質22(PMP22)、タンパク質2(P2)、ガラクトセレブロシド(GalC)、スルファチド、およびプロテオリピドタンパク質(PLP)からなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記髄鞘形成細胞が乏突起膠細胞である、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
前記髄鞘形成細胞がシュワン細胞である、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
前記生物活性剤が、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ペプチド、抗体、リポソーム、低分子干渉RNA、ならびに小さな有機化合物および無機化合物からなる群から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項41】
神経再髄鞘形成を促進する生物活性剤を開発する方法であって、
(a)候補生物活性剤を被験体の脱髄病変由来の髄鞘形成細胞と接触させる工程と、
(b)コントロール細胞と比較して遺伝子もしくは遺伝子産物の発現の変化または該遺伝子産物の活性の変化を検出する工程であって、該遺伝子または遺伝子産物が小胞体(ER)ストレスに相関する、工程と、
(c)該遺伝子もしくは遺伝子産物の発現レベルまたは該遺伝子産物の活性レベルが該コントロール細胞と比較して調整された場合、該薬剤を候補として選択する工程と
を含む、方法。
【請求項42】
前記ERストレスに相関する遺伝子産物が、リン酸化膵臓ERキナーゼ遺伝子(p−PERK)、真核細胞翻訳開始因子2α(eIF−2α)、真核細胞翻訳開始因子β(eIF−2β)、イノシトール要求1(inositol requiring 1)(IRE1)、活性化転写因子6(ARTF6)、CAATTエンハンサー結合タンパク質相同タンパク質(CHOP)、結合免疫グロブリンタンパク質(BIP)、カスパーゼ−12、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、およびXボックス結合タンパク質−1(XBP−1)からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記検出工程が免疫アッセイを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記検出工程がハイブリッド形成アッセイを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記生物活性剤が、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ペプチド、抗体、リポソーム、低分子干渉RNA、ならびに小さな有機化合物および無機化合物からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記髄鞘形成細胞が、前記被験体の中枢神経系中の脱髄病変に由来する、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
前記乏突起膠細胞が髄鞘形成乏突起膠細胞である、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
前記被験体がトランスジェニック動物である、請求項41に記載の方法。
【請求項49】
前記トランスジェニック動物は、(a)該動物のゲノムに安定に組み込まれているインターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列を有する、請求項41に記載の方法。
【請求項50】
前記被験体が、(a)前記動物のゲノムに安定に組み込まれているインターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列を有し、かつ(b)少なくとも1つの他の遺伝子の発現が変化しており、ここで、該IFN−γの発現の際に、該動物が、(a)の安定に組み込まれたインターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列を有するトランスジェニック動物と比較して脱髄の程度がより高いが、該少なくとも1つの他の遺伝子の発現の変化を欠いている、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
前記少なくとも1つの他の遺伝子が小胞体ストレスと相関する、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記被験体は、膵臓ERキナーゼ遺伝子(PERK)のヘテロ接合性ノックアウトを含み、前記動物のゲノムにインターフェロン−γ(INF−γ)を含むトランスジェニックヌクレオチド配列が安定に組み込まれている、請求項41に記載の方法。
【請求項53】
非ヒトトランスジェニック動物であって、
(a)該動物のゲノムに安定に組み込まれているインターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列を有し、
(b)少なくとも1つの他の遺伝子の発現が変化しており、
ここで、該IFN−γの発現の際に、該動物が、工程(a)において見られるようなインターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列が安定に組み込まれたトランスジェニック動物と比較して脱髄の程度がより高いが、該少なくとも1つの他の遺伝子の発現の変化を欠いている、非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項54】
前記少なくとも1つの他の遺伝子が小胞体ストレスと相関する、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項55】
前記動物は、膵臓ERキナーゼ遺伝子(PERK)のヘテロ接合性ノックアウトを含み、該動物のゲノムにインターフェロン−γ(INF−γ)を含むトランスジェニックヌクレオチド配列が安定に組み込まれている、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項56】
前記動物が、野生型動物と比較してINF−γ媒介性神経脱髄に対する脆弱性が増大している、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項57】
前記動物が、野生型動物と比較して該動物の中枢神経系中の乏突起膠細胞が少ない、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項58】
前記インターフェロン−γ(INF−γ)の発現が誘導性である、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項59】
前記インターフェロン−γ(INF−γ)の発現が中枢神経系に異所的に限定される、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項60】
前記動物がインターフェロン−γ(INF−γ)についてヘテロ接合性であり、そして/または前記小胞体ストレスに相関する1つの他の遺伝子についてヘテロ接合性である、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項61】
前記動物がインターフェロン−γ(INF−γ)についてホモ接合性であり、そして/または前記小胞体ストレスに相関する1つの他の遺伝子についてヘテロ接合性である、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項62】
前記小胞体ストレスに相関する1つの他の遺伝子が、膵臓ERキナーゼ遺伝子(PERK)、真核細胞翻訳開始因子2α(eIF−2α)、真核細胞翻訳開始因子β(eIF−2β)、イノシトール要求53(IRE1)、活性化転写因子6(ARTF6)、CAATTエンハンサー結合タンパク質相同タンパク質(CHOP)、結合免疫グロブリンタンパク質(BIP)、カスパーゼ−12、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、サイトカインシグナル伝達のサプレッサー1(SOCS1)、およびXボックス結合タンパク質−1(XBP−1)からなる群から選択される、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項63】
前記1つの他の遺伝子が内因性遺伝子である、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項64】
前記1つの他の遺伝子が外因性遺伝子である、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項65】
前記動物が、哺乳動物、霊長類、およびげっ歯類からなる群から選択される、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項66】
前記動物が、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウサギ、ブタ、チンパンジー、およびサルからなる群から選択される、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項67】
前記少なくとも1つの他の遺伝子の変化は、該1つの他の遺伝子の破壊に起因する、請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項68】
請求項53に記載の非ヒトトランスジェニック動物の細胞であって、該細胞は、インターフェロン−γ(INF−γ)をコードする導入遺伝子が該細胞のゲノムに安定に組み込まれ、ERストレスに相関するタンパク質をコードする少なくとも1つの他の遺伝子が変化している、細胞。
【請求項69】
前記細胞が前記動物の神経系に由来する、請求項68に記載の細胞。
【請求項70】
前記細胞が乏突起膠細胞またはシュワン細胞である、請求項68に記載の細胞。
【請求項71】
脱髄障害に関連する現象を調整する生物活性剤を試験する方法であって、
(a)候補薬剤を請求項1に記載の非ヒトトランスジェニック動物に投与する工程であって、IFN−γ発現の際に該動物において脱髄が起こる、工程と、
(b)脱髄障害に関連する現象に及ぼす該薬剤の影響を決定する工程と
を含む、方法。
【請求項72】
前記脱髄障害に関連する現象が、前記動物の神経系中の乏突起膠細胞またはシュワン細胞の喪失によって特徴づけられる、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記脱髄障害に関連する現象が、前記神経系中の有髄軸索の減少によって特徴づけられる、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
前記脱髄障害に関連する現象が、乏突起膠細胞マーカーまたはシュワン細胞マーカーレベルの減少によって特徴づけられる、請求項71に記載の方法。
【請求項75】
前記乏突起膠細胞またはシュワン細胞マーカーが、CC1、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)、ミエリン関連糖タンパク質(MAG)、ミエリン乏突起膠細胞糖タンパク質(MOG)、乏突起膠細胞−ミエリン糖タンパク質(OMG)、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(CNP)、NOGO、ミエリンタンパク質ゼロ(MPZ)、末梢性ミエリンタンパク質22(PMP22)、タンパク質2(P2)、ガラクトセレブロシド(GalC)、スルファチド、およびプロテオリピドタンパク質(PLP)からなる群から選択される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記脱髄障害が多発性硬化症である、請求項71に記載の方法。
【請求項77】
前記脱髄障害が、病原体または物理的損傷によって負わされる、請求項71に記載の方法。
【請求項78】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定が免疫アッセイを含む、請求項71に記載の方法。
【請求項79】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定がハイブリッド形成アッセイを含む、請求項71に記載の方法。
【請求項80】
前記生物活性剤が、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ペプチド、抗体、リポソーム、低分子干渉RNA、ならびに小さな有機化合物および無機化合物からなる群から選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項81】
脱髄障害に関連する現象を調整する生物活性剤を試験する方法であって、
(a)候補薬剤を請求項1に記載の非ヒトトランスジェニック動物由来の細胞と接触させる工程と、
(b)コントロール細胞と比較して遺伝子もしくは遺伝子産物の発現の変化または該遺伝子産物の活性の変化を検出する工程であって、該遺伝子または遺伝子産物が小胞体(ER)ストレスに相関する、工程と、
(c)該遺伝子もしくは遺伝子産物の発現レベルまたは該遺伝子産物の活性レベルが該コントロール細胞と比較して調整された場合、脱髄障害に関連する現象を調整するのに有効であるとして該薬剤を選択する工程と
を含む、方法。
【請求項82】
前記神経脱髄に関連する現象が、前記動物の中枢神経系または末梢神経中の乏突起膠細胞またはシュワン細胞の喪失によってそれぞれ特徴づけられる、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記神経脱髄に関連する現象が、前記動物の神経系中の有髄軸索の減少によって特徴づけられる、請求項81に記載の方法。
【請求項84】
前記神経脱髄に関連する現象が、乏突起膠細胞マーカーまたはシュワン細胞マーカーレベルの減少によって特徴づけられる、請求項81に記載の方法。
【請求項85】
前記乏突起膠細胞またはシュワン細胞マーカーが、CC1、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)、およびプロテオリピドタンパク質(PLP)からなる群、CC1、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)、ミエリン関連糖タンパク質(MAG)、ミエリン乏突起膠細胞糖タンパク質(MOG)、乏突起膠細胞−ミエリン糖タンパク質(OMG)、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(CNP)、NOGO、ミエリンタンパク質ゼロ(MPZ)、末梢性ミエリンタンパク質22(PMP22)、タンパク質2(P2)、ガラクトセレブロシド(GalC)、スルファチド、およびプロテオリピドタンパク質(PLP)からなる群から選択される、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記脱髄障害が多発性硬化症である、請求項81に記載の方法。
【請求項87】
前記脱髄障害が、病原体またはウイルスによって負わされる、請求項81に記載の方法。
【請求項88】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定が免疫アッセイを含む、請求項81に記載の方法。
【請求項89】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定がハイブリッド形成アッセイを含む、請求項81に記載の方法。
【請求項90】
前記生物活性剤が、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ペプチド、抗体、リポソーム、低分子干渉RNA、ならびに小さな有機化合物および無機化合物からなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
【請求項91】
脱髄障害に関連する現象を調整する生物活性剤を試験する方法であって、
(a)(i)試験動物の神経脱髄の誘導、および(ii)該試験動物を脱髄病変の再髄鞘形成が示されるのに十分な時間脱髄誘導から回復させることを含む方法によって得られた該試験動物に候補生物活性剤を投与する工程と、
(b)脱髄障害に関連する現象に及ぼす該薬剤の影響を決定する工程と
を含む、方法。
【請求項92】
前記試験動物がトランスジェニック動物である、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記試験動物が、(a)インターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列が該動物のゲノムに安定に組み込まれており、かつ(b)少なくとも1つの他の遺伝子の発現が変化している、トランスジェニック動物であり、ここで、該IFN−γの発現の際に、該動物が、(a)インターフェロン−γ(IFN−γ)をコードするトランスジェニックヌクレオチド配列が安定に組み込まれたトランスジェニック動物と比較して脱髄の程度がより高いが、該少なくとも1つの他の遺伝子の発現の変化を欠いている、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記少なくとも1つの他の遺伝子が小胞体ストレスと相関する、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記動物は、膵臓ERキナーゼ遺伝子(PERK)のヘテロ接合性ノックアウトを含み、該動物のゲノムにインターフェロン−γ(INF−γ)を含むトランスジェニックヌクレオチド配列が安定に組み込まれている、請求項91に記載の方法。
【請求項96】
前記ERストレスに相関するタンパク質が、リン酸化膵臓ERキナーゼ遺伝子(p−PERK)、真核細胞翻訳開始因子2α(eIF−2α)、真核細胞翻訳開始因子β(eIF−2β)、イノシトール要求1(IRE1)、活性化転写因子6(ARTF6)、CAATTエンハンサー結合タンパク質相同タンパク質(CHOP)、結合免疫グロブリンタンパク質(BIP)、カスパーゼ−12、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、Xボックス結合タンパク質−1(XBP−1)、成長およびDNA損傷タンパク質34(GADD34)、CreP(eIF2αリン酸化の構成性リプレッサー)、およびXボックス結合タンパク質−1(XBP−1)からなる群から選択される、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
前記脱髄障害に関連する現象が、前記動物の神経系中の乏突起膠細胞またはシュワン細胞の喪失によって特徴づけられる、請求項91に記載の方法。
【請求項98】
前記脱髄障害に関連する現象が、前記動物の神経系中の有髄軸索の減少によって特徴づけられる、請求項91に記載の方法。
【請求項99】
前記脱髄障害に関連する現象が、乏突起膠細胞またはシュワン細胞マーカーレベルの減少によって特徴づけられる、請求項91に記載の方法。
【請求項100】
前記乏突起膠細胞またはシュワン細胞マーカーが、CC1、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、セラミドガラクトシルトランスフェラーゼ(CGT)、ミエリン関連糖タンパク質(MAG)、ミエリン乏突起膠細胞糖タンパク質(MOG)、乏突起膠細胞−ミエリン糖タンパク質(OMG)、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(CNP)、NOGO、ミエリンタンパク質ゼロ(MPZ)、末梢性ミエリンタンパク質22(PMP22)、タンパク質2(P2)、ガラクトセレブロシド(GalC)、スルファチド、およびプロテオリピドタンパク質(PLP)からなる群から選択される、請求項91に記載の方法。
【請求項101】
前記脱髄障害が多発性硬化症である、請求項91に記載の方法。
【請求項102】
前記脱髄障害が、病原体またはウイルスによって負わされる、請求項91に記載の方法。
【請求項103】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定が免疫アッセイを含む、請求項91に記載の方法。
【請求項104】
前記脱髄障害に関連する現象に及ぼす薬剤の影響の決定がハイブリッド形成アッセイを含む、請求項91に記載の方法。
【請求項105】
前記生物活性剤が、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ペプチド、抗体、リポソーム、低分子干渉RNA、ならびに小さな有機化合物および無機化合物からなる群から選択される、請求項91に記載の方法。
【請求項106】
前記生物活性剤が、脱髄病変の再髄鞘形成の促進に有効である、請求項91に記載の方法。
【請求項107】
前記生物活性剤が、髄鞘を再形成する乏突起膠細胞における小胞体ストレスに特徴的なタンパク質レベルの調整で有効である、請求項91に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【公表番号】特表2008−546704(P2008−546704A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−517080(P2008−517080)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/023215
【国際公開番号】WO2006/138412
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(503294773)ユニバーシティ オブ シカゴ (11)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/023215
【国際公開番号】WO2006/138412
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(503294773)ユニバーシティ オブ シカゴ (11)
【Fターム(参考)】
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