自動倉庫における収納物入出庫方法
【課題】収納物の庫内搬送のための退避用スペースを収納物1個分にまで切り詰めて倉庫の平面的収納効率を限りなく1に近づけること。この状態で任意の場所にある収納物を許容時間内に出庫させること。
【解決手段】収納物を搭載して収納階に隙間なく固定配置される移動台(台)は台上で収納物を縦進又は横進させる機構を具え、入出用の台(入出台)に新規収納物が置かれ、コンピュータが格納命令を受けたなら、空の台を見つけ、これに接近操作を施して入出台へ隣接させ、新規収納物を空の台へ載せ替えて入出台を空にする入庫操作、又は、コンピュータが出庫命令を受けたなら出庫対象物が存在する台(出庫台)を確認し、退避場所になりうる空の台を見つけて接近操作を施して出庫台へ隣接させ、搬送データを参照して出庫対象物に最短経路搬送操作を施して入出台まで搬送して載せ替える出庫操作を随時実行する。
【解決手段】収納物を搭載して収納階に隙間なく固定配置される移動台(台)は台上で収納物を縦進又は横進させる機構を具え、入出用の台(入出台)に新規収納物が置かれ、コンピュータが格納命令を受けたなら、空の台を見つけ、これに接近操作を施して入出台へ隣接させ、新規収納物を空の台へ載せ替えて入出台を空にする入庫操作、又は、コンピュータが出庫命令を受けたなら出庫対象物が存在する台(出庫台)を確認し、退避場所になりうる空の台を見つけて接近操作を施して出庫台へ隣接させ、搬送データを参照して出庫対象物に最短経路搬送操作を施して入出台まで搬送して載せ替える出庫操作を随時実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動倉庫における収納物取扱いの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスにおける書類等の収納庫として図13に示す移動式キャビネットが用いられる。この収納庫は例えば4本の移動キャビネットからなり、キャビネット内は棚に分かれ、各棚には標準サイズの収納物(例えば縦×横×長さ=25 × 35 × 45センチメートルのダンボール箱)が例えば棚の横幅方向に2個、長手方向に7個の計14個搭載され、各キャビネットはこのような棚を例えば5段具える。したがってキャビネット1本には14×5段=70個、収納庫全体では70×4本=280個の収納物を収納できる。この収納庫内でキャビネット4本が占める床面積は収納物の底面積に換算して14×4=56個分である。
【0003】
上記収納庫の平面的収納効率を考えると、キャビネットの移動方向には隙間に人が入って収納物を出し入れするためキャビネット1本分のスペースを空け、またキャビネットの一端と収納庫の壁との間には通路として収納物の横幅2個分のスペースを空ける必要がある(図13参照)。このように収納物の収納以外に必要となる余分なスペース(待避用空間)は図13から分かるように収納物の底面積に換算して34個分である。したがってこの場合の平面的収納効率は56/(56+34)=62%強と計算される。
【0004】
この効率は決して高いとはいえず、従来からこれを改善する工夫が各種なされている。下記特許文献1はその一例で、「倉庫内の収納スペースを最大限に有効利用しつつ物品の入庫から出庫までの搬送を効率良く無人で行う立体倉庫装置、及び立体倉庫の収納物品搬送方法」に関する発明が開示されている。
【特許文献1】特開2004−75365号公報
【0005】
ここに開示された発明では、倉庫内の収納物を先入先出ルールにより搬入口から搬出口へ極力直進させ、出庫時期が先の収納物の搬送経路上に出庫時期が後の収納物が存在する場合は、出庫時期が先の収納物を迂回させるか、出庫時期が後の収納物を待避させるかする。そのため利用可能な収納平面(収納階)の10〜20パーセントを待避専用に充てている(明細書[0060])。ここから、この倉庫システムは、実収納量/収納可能量(=パック率)を高々80〜90パーセントに抑えなければ、出庫対象物の庫内搬送を実用的な時間内に完了できないおそれがあることを予想させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、倉庫内での収納物の待避用面積を究極的に収納物1個分の面積にまで切り詰めて平面的収納率を限りなく1に近づけること、しかもパック率が100パーセントに限りなく近い状態においても、許容時間内に倉庫内搬送を完了させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は、下記構成1−4を有する自動倉庫において実行される下記操作1及び2を含む収納物入出庫送方法(請求項1に対応。)により解決することができる。
【0008】
・構成1:収納階。
倉庫は最低1層の収納階(単に「階」ともいう。)を有する。
・構成2:移動台。
各階には移動台(単に「台」ともいう。)が隙間無く固定配置され、各台にはパレットに載せた1個の商品(併せて「収納物」という。)が搭載され(不搭載の場合を「空」という。)、各台はコンピュータの指令により、収納物のパレット番号を読み取り、隣接する(対角的隣接を除く。)他の台が空の場合は、内蔵する移動機構により収納物を横進又は縦進させて、当該空の台へ載せ替えることができる。搬入出が行われる階(「入出階」という。)の外周に位置する1個の台を搬入出用移動台(「入出台」という。)に定める。
・構成3:昇降機
複数階を有する倉庫では、各階を連絡する昇降機が、入出階における入出台の位置、及び他の階における入出台の上下の位置を占めて設けられる。昇降機上に1個の台が搭載され、各階間を垂直に移動してコンピュータが指示する階で停止し、各停止階において昇降機に隣接することとなる他の台との間で収納物を受け渡しする。昇降機は搭載する台と機械室用のスペースとして台2個分の連続スペースを各階で占有する。
・構成4:コンピュータ
コンピュータは、各移動台とのデータ授受と制御を行うと共に、内部に搬送データ(移動台の位置をパラメータとして予め求めた任意の移動台と入出台又は昇降機とを結ぶ最短経路での収納物搬送手順を記録したデータ)を保有して、下記操作1又は2を随時実行する。
【0009】
・操作1:入庫操作
入出台又は入出階に停止した昇降機上の台に新規収納物が置かれ格納命令が入力されたなら、新規収納物のパレット番号を読み取り、次いで各台の状況を走査して、新規収納物を受け入れることができる空の台の有無を検索し、見つからなければ警告を発して以後の操作を中止し、空の台が入出階内で見つかれば、これに「接近操作」を施して、空の台が入出台に隣接するまで接近させ(台は不動故見かけ上の接近。以下同様。)、入出台上の新規収納物を入出台に隣接させた空の台へ載せ替え、又は当該空の台が入出階以外で見つかれば、これに「接近操作」を施して、当該空の台を当該階の昇降機の位置へ接近させ、昇降機上の新規収納物を昇降機に隣接させた空の台へ載せ替えて、入出台又は昇降機上の台を空にする操作である。
・操作2:出庫操作
出庫対象物を指定する出庫命令が入力されたなら、各台の状態を走査し、出庫対象物が存在する台(「出庫台」という。)と待避場所になり得る空の台の有無を検索し、いずれかが見つからなければ警告を発して以後の操作を中止し、出庫台と空の台が同一階で見つかれば、当該空の台に「接近操作」を施して、当該空の台を出庫台に隣接するまで接近させ、次いで搬送データを参照し、出庫対象物に「最短経路搬送操作」を施してこれを入出台又は当該階の昇降機まで搬送し、出庫台と空の台が異なる階で見つかれば、当該空の台に「接近操作」を施して昇降機に隣接するまで接近させ、昇降機上の台を空にした後、昇降機を出庫台が存在する階へ移動させ、次いで昇降機上の空の台に「接近操作」を施して出庫台に隣接するまで接近させ、出庫対象物に上と同様の「最短経路搬送操作」を施してこれを入出台又は当出庫台がある階の昇降機まで搬送し、入出階では直ちに、入出階以外では昇降機を入出階へ移動させた後、出庫準備完了信号を発する操作である。
【0010】
作用の説明
(移動台についての説明=本項は請求項2に対応)
各移動台(台)は直方体をなし、各階に隙間なく固定配置されて、収納物を搭載し又は搭載せず、搭載する場合は、これを台上で縦進又は横進させる移動機構と、収納物のパレット番号を読み取るセンサとを具える。つまりこの倉庫は、細かく分かれた床面のそれぞれの区画がコンピュータで制御されて、その上の収納物を動かす"動く床"からなる。
【0011】
上記移動機構は、台の上面においてモーター駆動スプロケットに接触して駆動される縦進用及び横進用の各組2本1対のゴム製キャタピラと、所定角度回動するモーター駆動クランクに取り付けられた2個のホイールからなり、コンピュータの指令でクランク付きホイールがどちらかの組のキャタピラを持ち上げ、パレットの裏面に押し着けることでパレットを縦進又は横進させるものである。
【0012】
上記センサは、台の上面の対角線上に設けた、倉庫内の全パレットの個数を二進数で表すのに充分な個数の反射型フォトインタラプタの列からなり、その上を覆うパレットの裏面に上記フォトインタラプタの列に対応する対角線上に設けられる白黒塗り分け領域の列によりコードされたパレット番号を読み取るものである。
【0013】
なお上記反射型フォトインタラプタは、発光ダイオードと光センサをペアにしたものであって、反射光の有無により1か0かを出力する。上記パレット裏面の塗り分け領域中、白領域に対しては1を、黒領域に対しては0を与える。
【0014】
また移動台とパレットの位置関係が正しくない場合はコードが読みとられず、コンピュータが移動機構に指令して、コードが正しく読み取られるまでパレットを縦進又は横進させて位置を修正する。
【0015】
各台の上面の四隅にはボールキャスタが下からバネ支持されて設けられており、パレットの下面の四隅には該ボールキャスタを受け入れる穴が設けられており、移動台とパレットの位置関係が正しくセットされると、ボールキャスタが穴に嵌り込んで、正確な位置決めが行われる。
【0016】
(接近操作についての説明=本項は請求項3に対応)
請求項1にいう接近操作は次の二つの場面で必要である。
一つは入庫操作において、離れた位置にある空の台を新規収納物が置かれた入出台又は昇降機に近づけ隣接させる場合である。入出台又は昇降機からこの空の台へ新規収納物を載せ替えることにより新規収納物を倉庫内へ受け入れるためである。
もう一つは、出庫命令で指定された台(出庫台)上の収納物を入出台又は昇降機まで庫内を搬送する準備のためである。この搬送を開始するには、当該収納物を待避させる空の台が出庫台に隣接されていなければならないからである。
【0017】
接近操作とは、見つかった空の台の前後又は左右に隣接する他の台のうち、入出台、昇降機又は出庫台(以下「接近目標」という。)に近い側にあるものに搭載された収納物を当該空の台へ載せ替え、かくして生じる空の台に対して更に同様の手順を繰り返して空の台を接近目標へ次第に接近させ、最終的に隣接させる操作である。
【0018】
上記接近操作に要する時間は、見つかった空の台と接近目標との距離に依存する。しかし接近操作は直列的に進行するので、その所用時間は次に述べる搬送操作に較べれば比較的短い。
【0019】
(最短経路搬送操作についての説明=本項は請求項4に対応)
本明細書では、1個の台上の収納物を隣接する空の台へ載せ替え、同様の操作を次々に繰り返し遠く離れた他の台まで移動させて搭載することを「搬送」と呼ぶ。また請求項1にいう「最短経路搬送操作」とは以下の操作をいう。
【0020】
前記出庫台の中心と、最終的に出庫対象物を載せるべき入出台、又は出庫台が入出階以外にある場合は出庫台がある階へ移動した昇降機上の台(以下「搬送目標」という。)の中心とを直線で結び、当該直線がその上を通る中間の各台を「最短搬送経路」として、各台の出庫台からの距離に応じた順番と位置を記録し、
少なくとも出庫台、出庫台へ隣接させた空の台、及び前記最短搬送経路上の出庫台に次ぐ順番の台を含み、4個又は6個の互いに隣接(対角的隣接を除く)する台が四角形又は長四角形の連環をなすグループ内において、連環内の空の台に隣接する台上の収納物を当該空の台へ載せ替え、かくして生じる空の台へさらにこれに隣接する台の収納物を載せ替え、連環に沿って時計回り又は反時計回りに収納物を移動させることにより、出庫対象物を当該次の順番の台上へ載せ替え、
さらに、前記載せ替えにより生じる空の台を含む同様のグループにおいて同様の載せ替え操作を実施して、出庫対象物を前記最短搬送経路上の各台へ順番を追って載せ替えることにより、最終的に搬送目標上へ出庫対象物を搭載する操作である。
【0021】
なお上記において時計回りか反時計回りかは、必要な操作回数の少ない方を選ぶ。また上記グループは、出庫台、出庫台へ隣接させた空の台、及び最短搬送経路上の次の順番の台に加えて1個の一般的な収納物の台が含まれる場合は4個の台からなるグループに、一般的な収納物の台がさらに2個加わる場合は6個の台からなるグループになる。
【0022】
(搬送データについての説明=本項は請求項5に対応)
課題解決手段に登場する搬送データは、パラメータとしての任意の台と搬送目標とを結ぶ前記最短搬送経路上の各移動台の位置と、経路上の各移動台において収納物に所定の縦進又は横進の動作を生じさせる移動機構への動作指令情報とを組合わせて予め構成し、コンピュータに記録したものである。
【0023】
隣接する2個の台間で収納物を載せ替える際は、送り出し側と受け取り側の各台の移動機構が同期して同じ向きに動作する必要がある。搬送データ中の移動機構への動作指令情報は、当該載せ替えに関与する2個の台を指定する情報と共に、これらを同期して動作させるための情報が含まれる。
【発明の効果】
【0024】
本発明では、1個の空き以外の全ての台が収納物で埋められた最高パック状態での収納と、その状態での許容時間内の入出庫が実現される。
【0025】
また、昇降機を具える多階倉庫では、待避場所としての空の台を昇降機を介して各階で共用できるから、各階毎に空の台を確保する必要はなく、倉庫全体で1個の空の台があれば足りる。
【0026】
搬送データが予め準備されているので、出庫命令が入力され出庫すべき収納物が搭載された台が判明し次第、直ちに最短経路上での搬送を実現する一連の動作を開始することができる。
【0027】
また、上記搬送に要する時間は、与えられた出庫台の位置ごとに、最高パック状態を前提として定まっている確定的な最大時間である。しかし、パック率が100パーセントを下回る通常の状態では、搬送途上で省略可能な手順を生じるから、それらを自動的にスキップすることにより、現実の出庫時間は上記最大時間以下に短縮される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明の好適な実施形態を、以下の実施例により説明する。なお、各実施例共通に倉庫は5層の収納階を有し、各層に9×10の移動台が配列されると共に、各層で昇降機用に2台分のスペースが割かれ、昇降機上に1個の移動台が置かれ、合計で441個の移動台があるものとする。また昇降機の関連については説明を省略する。
【実施例1】
【0029】
(パレット識別コード)
図1左図は移動台上面の対角線上にセンサが設けられた様子を示す平面図、同図中の符合31−39は移動台の表面に設けられたセンサ、40はボールキャスタを示す。図1右図はパレットの下面を示す平面図、同図中の参照符合21−29はパレット裏面の対角線上に設けられた白黒塗り分け領域、30は移動台上のボールキャスタを受け入れる孔である。
【0030】
上記センサは、倉庫内の全パレット数(本実施例では441個)を二進数で表すのに充分な個数(9個なら512を与える)の反射型フォトインタラプタ31−39の列からなり、その上を覆うパレット裏面の対角線上に設けられた白黒塗り分け領域の列21−29によりコードされたパレット番号を読み取るものである。
【0031】
上記反射型フォトインタラプタは、発光ダイオードと光センサをペアにしたもので、反射光の有無により1か0かを出力する。上記パレット裏面の塗り分け領域中の白領域に対しては1を、黒領域に対しては0を与える。移動台上のセンサはこのようにして搭載された収納物のパレット番号を読み取ってコンピュータへ入力する。
【実施例2】
【0032】
(移動台の内部構造)
移動台はコンピュータからの指令により、搭載されたパレットを前後・左右に移動させる機構を具える。図2は移動台上の移動機構を示す概念的平面図である。
【0033】
直方体をなす移動台は、図2の参照符合80で示す外壁で四方を囲まれ、その内側に同じく四角形の内壁81を具える。外壁80は収納物を支え、内壁81の内部にはモータ41〜44が装備される。移動台の上面には収納物を前後方向(図では横方向)に移動させる一対のゴム製キャタピラ51、51と、これに直交する左右方向(図では縦方向)移動用のキャタピラ53、53を具える。移動方向はキャタピラ51又は53のどちらがパレットの裏面に押しつけられるかにより決まる。その切り替えは、クランクモータ41と42で駆動されるクランク49、59及び69、78により行われる。キャタピラ51、51はモータ43により、キャタピラ53、53はモータ44により駆動される。
【0034】
平面図である図2ではこれら多数のクランクやホイールがキャタピラに隠されて見えないが、それらは図3及び図4に示される。図3は、図2中に表示する移動台の長辺方向に沿う面a及びbを矢線の向きに視た立面図であり、図4は移動台の短辺方向に沿う面c及びdを矢線の向きに視た立面図である。面b及びdは内壁81の内面に沿って設けた面であって図3、4の上の行に示され、面a及びcは移動台の外壁80の内面に沿って設けた面であって図3、4の下の行に示される。図3、4の左列はキャタピラが下がっている状態、右列はキャタピラが上がってパレットの裏面に押しつけられている状態である。
【0035】
駆動モータ43の回転は軸62を介して図2の上下辺近くに設けられたスプロケット45、45に伝えられ、キャタピラ51、51を指定された向きに駆動する。46はキャタピラ51のテンションを適当な値に維持するテンショナ・ホイール。48はそのためのクランクである。クランクモータ41の回転は軸63を介して図3上図に示すカム54,55,ロッド60,61、ギヤ56,ホイール57に伝えられてクランク49、59の角度を50度ほど変化させ、ホイール47、58を介してキャタピラ51を上げ下げする。クランク59の角度はセンサ50により検出され、規定の角度傾斜したらクランクモータ41の回転が停止される。52は移動台への配線コネクタである。図4における参照符合74は駆動モータ44の回転をキャタピラ53、53に伝えるスプロケット。75はキャタピラ53の張りを維持するテンショナ・ホイール。77はそのためのクランク。キャタピラ53はホイール76、68によりパレットに押しつけられる。クランク69はホイール76に固着しており、センサ79はクランク69の傾斜角度を感知する。図2におけるクランクモータ42及び図4上図における軸73、カム64、65、ロッド70、71、ギヤ66、ホイール67の動作は、図3中の対応要素と同様である。なお、センサ50及び79からの信号は、図6に示す信号線J10,J11を通じてCPUへ伝送される。
【実施例3】
【0036】
(各種回路)
図5は、441台の各移動台内のセンサとクランクの状態を読み取るスイツチの配線図である。移動台に接続されたS1からS441のいずれか1本の電圧を下げることで移動台を指定する。電圧が下がると、指定された移動台のフォトインタラプタの赤外線発光ダイオードはすべて点灯し、反射光が入光するフォトトランジスタだけが通電する。電源電圧に等しくプルアップされているJ1からJ9のうち、通電しているフォトトランジスタに接続されている線のみ電圧が降下する。また、J10、J11もプルアップされており,スイッチが閉じているものだけ電圧が降下する。これにより,指定された移動台の状態を読み取ることができる。
【0037】
図6はコンピュ―タの回路図である。J1からJ11はプルアップし,各移動台のセンサにバス配線し,指定された移動台の状態をCPUに人力する。手動入力器は格納命令、出庫命令を手入カするための例えばテンキー装置等である。セレクタSは収納物の有無をセンサで読み取ろうとする移動台を指定するセレクタ、セレクタNは収納物を受け取る側の移動台を、セレクタMは収納物を迭り出す側の移動台を指定するセレクタである。いずれのセレクタにおいても信号線S1〜S441、N1〜N441、M1〜M441中のCPUにより指定される移動台に繋がる線のみの電圧を降下させる。K1、K2は各移動台のキヤタピラの上げ下げをコントロールするクランクモータ41、42の正転、逆転を、L1、L2はキャタピラ駆動用モータ43と44の正転、逆転を指定する信号線である。(K1、K2)も(L1、L2)も各移動台毎に設けられる。
なお説明を省略するが、各セレクタの信号線508〜512に接続されたORとフルブリッジ回路は昇降機制御用である。
【0038】
図7はモータ制御回路である。モータ制御は4つのモードでなされる。モータの2つの端子に+、−の電圧を与える正転モード、電圧の極性を逆にする逆転モード、モータの2つの端子を短絡して回転を停めるブレーキ停止モード、及びモータの2つの端子を開放して無電圧とする停止モードである。図7のフルブリッジは、4個のトランジスタ又はFETを用いて2つの入力線の電圧の組合せにより上記4つのモードを実現する回路である。図のNxとMxの電圧が双方とも高ければ、K1(L1)、K2(L2)の値の如何に関わらずフルブリッジの双方の入力線に電圧が掛かり、出力であるD1(E1)、D2(E2)はフルブリッジ内部で短絡された状態で電圧が現れず、ブレーキ停止モードとなる。またNxとMxのいずれか又は双方の電圧が低ければ、フルブリッジ入力線の一方だけに電圧が与えられ、D1(E1)、D2(E2)の一方が+、他方が−となってモータを正転させ、入力電圧の極性を逆にすればモータを逆転させ、入力電圧を与えなければモータが停止する。
【0039】
図8左図は移動台内のクランクモータの配線図、同右図はキャタピラ駆動モータの配線図である。クランクモータはそれぞれが正逆回転するように、キャタピラ駆動モータはパレットに押しつけられたものだけが回転するように配線されている。
【実施例4】
【0040】
(搬送データ)
図9左図に示す4個の台49、50、58、59が連環をなすグループ内において台49が空、台59が出庫台とする。台59上の収納物を空の台49へ移動させるためには、台50上の収納物を空の台49へ載せ替える手順(1)、台59上の収納物を空になった台50へ載せ替える手順(2)、台58上の収納物を空になった台59へ載せ替える手順(3)、台49上の収納物を空になった台58へ載せ替える手順(4)、及び台50上の収納物を空にになった台49へ載せ替える手順(5)が必要である。
【0041】
以上の手順を図9右図に示すフォーマットで表現する。このフォーマットの右端は当該手順により収納物を載せ替える移動先の番号、その左に、この移動先の台へどちらの台から収納物が送られるかを示す0/1データが右、左、後、前の順に並ぶ。つまり「右」が1なら、移動先の台へ右側の台から収納物が送られることを示す。
【0042】
上のフォーマットで表現した搬送データによれば、最短経路搬送操作において4個の台が四角形の連環をなす場合に各台に指示すべき動作が表現されている。しかしこのデータは一連の最短経路搬送操作に必要な全てのデータの構成を示したものではなく、一部の例示である。
【0043】
作成された搬送データに基づいて、出庫台の指定から出庫対象物の取り出しまでに要する時間を概算することができる。一層の収納階に9×10の移動台があり、その全てに収納物が搭載されている最高パック状態において、最も時間が掛かる左最奥位置の収納物を右手前の出口へ出庫するに要する時間は、移動台間の1回の移し替え時間を5秒と見積もって670秒(11分強)と計算される。最も短い時間は5秒であるから平均は338秒(5.6分)である。
【実施例5】
【0044】
(コンピュータ・ロジック)
請求項1に記載したコンピュータ上の論理の流れの例を、図10〜12のフローチャートに沿って説明する。図中の記号STnは第n番目の論理ステップを示す。
(図10:入出庫操作)
【0045】
ST1で待機中に、入出台又は入出階に停止した昇降機上の台に新規収納物が置かれ、かつ格納命令が入力されたかをST2で調べ、入力がなければST1へ戻る。
格納命令の入力があればST3で入出階の空の移動台の有無を入出台に近い順に調べ,入出階に無ければ各階を順次調べる。ST4の判定結果が「倉庫内に空の台なし」ならばST5で人庫拒否の警告を発しST1に戻る。
【0046】
ST4の判定結果が「倉庫内に空の台あり」ならばST6で空の台のある階に昇降機を移動しST7で接近操作を行う。接近操作内の「出庫台の位置」変数には各階の入出台の上下位置を占める昇降機上の移動台の左・後隣の位置を代人することで接近操作により左隣が空の台となる。ST7の接近操作が終了しST8で新規収納物を空の台に載せ替え、ST9で昇降機を入出階に戻せば入庫操作は完了し待機状態に戻る。
【0047】
ST2で出庫命令がなされれば、ST10で在庫デ―タを参照し出庫台の位置を検索する。該当する出庫台がない、つまり出庫すべき収納物が無ければ出庫拒否を発しST1に戻る。
【0048】
ST11で出庫台があると判定されれば,出庫台のある階に昇降機を移動しSTl4の接近操作を行う。接近操作により出庫台の前方(前方に移動台のない位置にあれば右または左隣の台)が空の台となりST15により最短経路搬送操作で各階の入出台の上下位置を占める昇降機上の移動台に収納物が搬送されるので、ST9で昇降機を入出階に移動しST1に戻り待機中に出庫物を取り出す。
【0049】
(図11:接近操作)
フローチヤ―トの簡略化のため入出階における入出台、及ぴ各階において入出台の上下位置を占め、昇降機とで入出台に移動可能な移動台を入出台等とし、入出階、及び各階の入出台等と同行の移動台と昇降機の機械部の後隣の移動台を最前部とする。
【0050】
ST16で出庫台の位置が最前部であると判断されれば、ST17で出庫台の位置が入出台等より右か左かを判定する。右ならば左隣を空にする。STl8で左隣の列に空があればST22にジヤンプし空の台に前後方向から収納物を移動し左隣を空にする。ST18で左隣の列に空が無ければ空の台に左右方向から収納物を移動し左隣の列に空の移動台をつくりST22にジヤンプし空の台に前後方向から収納物を移動し左隣を空にする。ST17で左ならば右隣を空にする。ST20で既に右隣の列に空があればST22にジヤンプし空の台に前後方向から収納物を移動し右隣を空にする。ST20で右隣の列に空が無ければ空の台に左右方向から収納物を移動し右隣の列に空の移動台をつくりS汀22にジヤンプし空の台に前後方向から収納物を移動し右隣を空にする。
【0051】
STl6で出庫台の位置が最前部でないと判断されれば、ST24で出庫台と空の台の位置を比較し出庫台の後方かつ同列に空の台があればST25で空の台を左右可能な方から収納物を載せ替え空の台の位置をずらす。ST26で前後方向から順次収納物を載せ替え、出庫台の前隣の行に空の台をつくり,出庫台の前隣が空かをST27で判定し、空でなげれば左右方向から空の台に収納物を載せ替え出庫台の前隣を空の台にする。
【0052】
(図12:最短経路搬送操作)
ST30で予め作成された搬送デ―タの中から指定された出庫台の拉置に対応する一連の載せ替えデータを読み込む。―つの収納物を隣接する移動台に載せ替えるデ―タを、載せ替える順で記載しているので、カウンタ変数によって個々の載せ替えを指定していくことができる。ST31でカウンタ変数を0にし、ST32で最初の載せ替えの準備を行う。載せ替えには2つの移動台が同じ方向に収納物を動かすので、ST33でカウンタ変数に1を加えたデータが指定する移動台にも同様にに準備をさせる。ST34で最初の移動の方向を確定しST35で載せ替えを実行する。ST36でカウンタ変数を更新し、ST37で搬送の終了を判定し、終了でなければ更新したカウンタ変数で載せ替えを行う。ST37で終了の判定、つまり出庫台等に収納物が載せ替えられたら最短経路搬送操作は終了する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】移動台上面のパレット下面のフォトインタラプタ配置とパレット下面の白黒塗分け領域の配置図である。
【図2】移動台内部構造を示す概念的平面図である。
【図3】クランク機構の動作説明図である。
【図4】クランク機構の動作説明図である。
【図5】各台内のセンサを示す
【図6】コンピュータ回路図である。
【図7】駆動回路を示すを示す
【図8】クランク・キャタピラ駆動モータ配線図である。
【図9】連環をなす移動台のグループ内における収納物移動の説明図である。
【図10】プログラム・フローチャート(1)
【図11】プログラム・フローチャート(2)
【図12】プログラム・フローチャート(3)
【図13】移動式キャビネットの概念を示す平面図である。
【符号の説明】
【0054】
(図1)
21〜29:センサ対応白黒塗り分け部分(パレット下面)
30:ポールキャスタ受け入れ用パレット裏面の穴
31〜39:移勳台上のパレット繊別用センサ(フォトインクラプタ)
40:移勳台上のポールキャスタ
【0055】
(図2、3)
41:前後移動用キヤタピラを上下させるクランクモータ
42:左右移動用キヤタピラを上下させるクランクモータ
43:前後方向キヤタピラ駆動用モータ
44:左右方向キヤタピラ駆動用モータ
45:スプロケット
46:テンシヨナーホイール
47:キャタピラをパレットに押付けるホイール
48:テンショナーホイール46を保持するクランク
49:キャタピラ51をパレットに押付けるホイールのクランク
50:キャタピラ51押付け感知スイッチ
51:前後方向移動用キヤタピラ
52:配線コネクタ
53:左右方向移動用キヤタピラ
54:クランクモータ41直結クランク
55:キャタピラ51をパレットに押し付けるためのクランク
56:キャタピラ51を上下するギア付きクランク
57:キャタピラ51をパレットに押付けるためのクランクを駆動するギア
58:キャタピラ51をパレットに押付けるホイール
59:キャタピラ51をパレットに押付けるホイール58のクランク
60:クランク54動きをギア付きクランク56に伝えるロッド
61:クランク54の動きをクランク55に伝えるロッド
62:キヤタピラ駆動用モータ43の回転軸
63:クランクモータ41の回転軸
【0056】
(図4)
64:クランクモータ42直結クランク
65:キャタピラ53をパレットに押し付けるためのクランク
66:キャタピラ53を上下するギア付きクランク
67:キャタピラ53をパレットに押付けるためのクランクを駆動するギア
68:キャタピラ53をパレットに押付けるホイール
69:キャタピラ53をパレットに押付けるホイール76のクランク
70:クランク64の動きをギア付きクランク66に動きを伝えるロッド
71:クランク64の動きをクランク65に伝えるロッド
72:キヤタピラ駆動用モータ44の回転軸
73:クランクモータ42の回転軸
74:キャタピラ53駆動用スプロケット
75:テンシヨナーホイール
76:キャタピラ53をパレットに押付けるホイール
77:テンショナーホイール75を保持するクランク
78:キャタピラ53をパレットに押付けるホイール68のクランク
79:キャタピラ53押付け感知スイッチ
80:移動台外壁
81:移動台内壁
【0057】
(図5、6)
J1〜J11:移動台センサ・スイッチからの入力
S1〜S441:移動台制御出力
S508〜S512:昇降機センサ制御出力
【0058】
(図7、8)
N1〜N441:収納物を受け取る移動台を指定する線
M1〜M441:収納物を送り出す移動台を指定する線
K1,K2:前後/左右の移動を切替るクランクモータの正逆回転を指定する線
L1,L2:キャタピラ駆動モータの正逆回転を指定する線
D1,D2:前後/左右の移動を切替るクランクモータへの動力線
E1,E2:キャタピラ駆動モータへの動力線
【0059】
(図9)
(1)〜(5):手順番号
49,50、58、59:連環に含まれる移動台
(図10、11、12)
ST1〜38:各ステップ
(図13)
図中のX印は収納物
83:キャビネット
84:キャビネットを移動するレール
【技術分野】
【0001】
本発明は自動倉庫における収納物取扱いの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスにおける書類等の収納庫として図13に示す移動式キャビネットが用いられる。この収納庫は例えば4本の移動キャビネットからなり、キャビネット内は棚に分かれ、各棚には標準サイズの収納物(例えば縦×横×長さ=25 × 35 × 45センチメートルのダンボール箱)が例えば棚の横幅方向に2個、長手方向に7個の計14個搭載され、各キャビネットはこのような棚を例えば5段具える。したがってキャビネット1本には14×5段=70個、収納庫全体では70×4本=280個の収納物を収納できる。この収納庫内でキャビネット4本が占める床面積は収納物の底面積に換算して14×4=56個分である。
【0003】
上記収納庫の平面的収納効率を考えると、キャビネットの移動方向には隙間に人が入って収納物を出し入れするためキャビネット1本分のスペースを空け、またキャビネットの一端と収納庫の壁との間には通路として収納物の横幅2個分のスペースを空ける必要がある(図13参照)。このように収納物の収納以外に必要となる余分なスペース(待避用空間)は図13から分かるように収納物の底面積に換算して34個分である。したがってこの場合の平面的収納効率は56/(56+34)=62%強と計算される。
【0004】
この効率は決して高いとはいえず、従来からこれを改善する工夫が各種なされている。下記特許文献1はその一例で、「倉庫内の収納スペースを最大限に有効利用しつつ物品の入庫から出庫までの搬送を効率良く無人で行う立体倉庫装置、及び立体倉庫の収納物品搬送方法」に関する発明が開示されている。
【特許文献1】特開2004−75365号公報
【0005】
ここに開示された発明では、倉庫内の収納物を先入先出ルールにより搬入口から搬出口へ極力直進させ、出庫時期が先の収納物の搬送経路上に出庫時期が後の収納物が存在する場合は、出庫時期が先の収納物を迂回させるか、出庫時期が後の収納物を待避させるかする。そのため利用可能な収納平面(収納階)の10〜20パーセントを待避専用に充てている(明細書[0060])。ここから、この倉庫システムは、実収納量/収納可能量(=パック率)を高々80〜90パーセントに抑えなければ、出庫対象物の庫内搬送を実用的な時間内に完了できないおそれがあることを予想させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、倉庫内での収納物の待避用面積を究極的に収納物1個分の面積にまで切り詰めて平面的収納率を限りなく1に近づけること、しかもパック率が100パーセントに限りなく近い状態においても、許容時間内に倉庫内搬送を完了させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は、下記構成1−4を有する自動倉庫において実行される下記操作1及び2を含む収納物入出庫送方法(請求項1に対応。)により解決することができる。
【0008】
・構成1:収納階。
倉庫は最低1層の収納階(単に「階」ともいう。)を有する。
・構成2:移動台。
各階には移動台(単に「台」ともいう。)が隙間無く固定配置され、各台にはパレットに載せた1個の商品(併せて「収納物」という。)が搭載され(不搭載の場合を「空」という。)、各台はコンピュータの指令により、収納物のパレット番号を読み取り、隣接する(対角的隣接を除く。)他の台が空の場合は、内蔵する移動機構により収納物を横進又は縦進させて、当該空の台へ載せ替えることができる。搬入出が行われる階(「入出階」という。)の外周に位置する1個の台を搬入出用移動台(「入出台」という。)に定める。
・構成3:昇降機
複数階を有する倉庫では、各階を連絡する昇降機が、入出階における入出台の位置、及び他の階における入出台の上下の位置を占めて設けられる。昇降機上に1個の台が搭載され、各階間を垂直に移動してコンピュータが指示する階で停止し、各停止階において昇降機に隣接することとなる他の台との間で収納物を受け渡しする。昇降機は搭載する台と機械室用のスペースとして台2個分の連続スペースを各階で占有する。
・構成4:コンピュータ
コンピュータは、各移動台とのデータ授受と制御を行うと共に、内部に搬送データ(移動台の位置をパラメータとして予め求めた任意の移動台と入出台又は昇降機とを結ぶ最短経路での収納物搬送手順を記録したデータ)を保有して、下記操作1又は2を随時実行する。
【0009】
・操作1:入庫操作
入出台又は入出階に停止した昇降機上の台に新規収納物が置かれ格納命令が入力されたなら、新規収納物のパレット番号を読み取り、次いで各台の状況を走査して、新規収納物を受け入れることができる空の台の有無を検索し、見つからなければ警告を発して以後の操作を中止し、空の台が入出階内で見つかれば、これに「接近操作」を施して、空の台が入出台に隣接するまで接近させ(台は不動故見かけ上の接近。以下同様。)、入出台上の新規収納物を入出台に隣接させた空の台へ載せ替え、又は当該空の台が入出階以外で見つかれば、これに「接近操作」を施して、当該空の台を当該階の昇降機の位置へ接近させ、昇降機上の新規収納物を昇降機に隣接させた空の台へ載せ替えて、入出台又は昇降機上の台を空にする操作である。
・操作2:出庫操作
出庫対象物を指定する出庫命令が入力されたなら、各台の状態を走査し、出庫対象物が存在する台(「出庫台」という。)と待避場所になり得る空の台の有無を検索し、いずれかが見つからなければ警告を発して以後の操作を中止し、出庫台と空の台が同一階で見つかれば、当該空の台に「接近操作」を施して、当該空の台を出庫台に隣接するまで接近させ、次いで搬送データを参照し、出庫対象物に「最短経路搬送操作」を施してこれを入出台又は当該階の昇降機まで搬送し、出庫台と空の台が異なる階で見つかれば、当該空の台に「接近操作」を施して昇降機に隣接するまで接近させ、昇降機上の台を空にした後、昇降機を出庫台が存在する階へ移動させ、次いで昇降機上の空の台に「接近操作」を施して出庫台に隣接するまで接近させ、出庫対象物に上と同様の「最短経路搬送操作」を施してこれを入出台又は当出庫台がある階の昇降機まで搬送し、入出階では直ちに、入出階以外では昇降機を入出階へ移動させた後、出庫準備完了信号を発する操作である。
【0010】
作用の説明
(移動台についての説明=本項は請求項2に対応)
各移動台(台)は直方体をなし、各階に隙間なく固定配置されて、収納物を搭載し又は搭載せず、搭載する場合は、これを台上で縦進又は横進させる移動機構と、収納物のパレット番号を読み取るセンサとを具える。つまりこの倉庫は、細かく分かれた床面のそれぞれの区画がコンピュータで制御されて、その上の収納物を動かす"動く床"からなる。
【0011】
上記移動機構は、台の上面においてモーター駆動スプロケットに接触して駆動される縦進用及び横進用の各組2本1対のゴム製キャタピラと、所定角度回動するモーター駆動クランクに取り付けられた2個のホイールからなり、コンピュータの指令でクランク付きホイールがどちらかの組のキャタピラを持ち上げ、パレットの裏面に押し着けることでパレットを縦進又は横進させるものである。
【0012】
上記センサは、台の上面の対角線上に設けた、倉庫内の全パレットの個数を二進数で表すのに充分な個数の反射型フォトインタラプタの列からなり、その上を覆うパレットの裏面に上記フォトインタラプタの列に対応する対角線上に設けられる白黒塗り分け領域の列によりコードされたパレット番号を読み取るものである。
【0013】
なお上記反射型フォトインタラプタは、発光ダイオードと光センサをペアにしたものであって、反射光の有無により1か0かを出力する。上記パレット裏面の塗り分け領域中、白領域に対しては1を、黒領域に対しては0を与える。
【0014】
また移動台とパレットの位置関係が正しくない場合はコードが読みとられず、コンピュータが移動機構に指令して、コードが正しく読み取られるまでパレットを縦進又は横進させて位置を修正する。
【0015】
各台の上面の四隅にはボールキャスタが下からバネ支持されて設けられており、パレットの下面の四隅には該ボールキャスタを受け入れる穴が設けられており、移動台とパレットの位置関係が正しくセットされると、ボールキャスタが穴に嵌り込んで、正確な位置決めが行われる。
【0016】
(接近操作についての説明=本項は請求項3に対応)
請求項1にいう接近操作は次の二つの場面で必要である。
一つは入庫操作において、離れた位置にある空の台を新規収納物が置かれた入出台又は昇降機に近づけ隣接させる場合である。入出台又は昇降機からこの空の台へ新規収納物を載せ替えることにより新規収納物を倉庫内へ受け入れるためである。
もう一つは、出庫命令で指定された台(出庫台)上の収納物を入出台又は昇降機まで庫内を搬送する準備のためである。この搬送を開始するには、当該収納物を待避させる空の台が出庫台に隣接されていなければならないからである。
【0017】
接近操作とは、見つかった空の台の前後又は左右に隣接する他の台のうち、入出台、昇降機又は出庫台(以下「接近目標」という。)に近い側にあるものに搭載された収納物を当該空の台へ載せ替え、かくして生じる空の台に対して更に同様の手順を繰り返して空の台を接近目標へ次第に接近させ、最終的に隣接させる操作である。
【0018】
上記接近操作に要する時間は、見つかった空の台と接近目標との距離に依存する。しかし接近操作は直列的に進行するので、その所用時間は次に述べる搬送操作に較べれば比較的短い。
【0019】
(最短経路搬送操作についての説明=本項は請求項4に対応)
本明細書では、1個の台上の収納物を隣接する空の台へ載せ替え、同様の操作を次々に繰り返し遠く離れた他の台まで移動させて搭載することを「搬送」と呼ぶ。また請求項1にいう「最短経路搬送操作」とは以下の操作をいう。
【0020】
前記出庫台の中心と、最終的に出庫対象物を載せるべき入出台、又は出庫台が入出階以外にある場合は出庫台がある階へ移動した昇降機上の台(以下「搬送目標」という。)の中心とを直線で結び、当該直線がその上を通る中間の各台を「最短搬送経路」として、各台の出庫台からの距離に応じた順番と位置を記録し、
少なくとも出庫台、出庫台へ隣接させた空の台、及び前記最短搬送経路上の出庫台に次ぐ順番の台を含み、4個又は6個の互いに隣接(対角的隣接を除く)する台が四角形又は長四角形の連環をなすグループ内において、連環内の空の台に隣接する台上の収納物を当該空の台へ載せ替え、かくして生じる空の台へさらにこれに隣接する台の収納物を載せ替え、連環に沿って時計回り又は反時計回りに収納物を移動させることにより、出庫対象物を当該次の順番の台上へ載せ替え、
さらに、前記載せ替えにより生じる空の台を含む同様のグループにおいて同様の載せ替え操作を実施して、出庫対象物を前記最短搬送経路上の各台へ順番を追って載せ替えることにより、最終的に搬送目標上へ出庫対象物を搭載する操作である。
【0021】
なお上記において時計回りか反時計回りかは、必要な操作回数の少ない方を選ぶ。また上記グループは、出庫台、出庫台へ隣接させた空の台、及び最短搬送経路上の次の順番の台に加えて1個の一般的な収納物の台が含まれる場合は4個の台からなるグループに、一般的な収納物の台がさらに2個加わる場合は6個の台からなるグループになる。
【0022】
(搬送データについての説明=本項は請求項5に対応)
課題解決手段に登場する搬送データは、パラメータとしての任意の台と搬送目標とを結ぶ前記最短搬送経路上の各移動台の位置と、経路上の各移動台において収納物に所定の縦進又は横進の動作を生じさせる移動機構への動作指令情報とを組合わせて予め構成し、コンピュータに記録したものである。
【0023】
隣接する2個の台間で収納物を載せ替える際は、送り出し側と受け取り側の各台の移動機構が同期して同じ向きに動作する必要がある。搬送データ中の移動機構への動作指令情報は、当該載せ替えに関与する2個の台を指定する情報と共に、これらを同期して動作させるための情報が含まれる。
【発明の効果】
【0024】
本発明では、1個の空き以外の全ての台が収納物で埋められた最高パック状態での収納と、その状態での許容時間内の入出庫が実現される。
【0025】
また、昇降機を具える多階倉庫では、待避場所としての空の台を昇降機を介して各階で共用できるから、各階毎に空の台を確保する必要はなく、倉庫全体で1個の空の台があれば足りる。
【0026】
搬送データが予め準備されているので、出庫命令が入力され出庫すべき収納物が搭載された台が判明し次第、直ちに最短経路上での搬送を実現する一連の動作を開始することができる。
【0027】
また、上記搬送に要する時間は、与えられた出庫台の位置ごとに、最高パック状態を前提として定まっている確定的な最大時間である。しかし、パック率が100パーセントを下回る通常の状態では、搬送途上で省略可能な手順を生じるから、それらを自動的にスキップすることにより、現実の出庫時間は上記最大時間以下に短縮される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明の好適な実施形態を、以下の実施例により説明する。なお、各実施例共通に倉庫は5層の収納階を有し、各層に9×10の移動台が配列されると共に、各層で昇降機用に2台分のスペースが割かれ、昇降機上に1個の移動台が置かれ、合計で441個の移動台があるものとする。また昇降機の関連については説明を省略する。
【実施例1】
【0029】
(パレット識別コード)
図1左図は移動台上面の対角線上にセンサが設けられた様子を示す平面図、同図中の符合31−39は移動台の表面に設けられたセンサ、40はボールキャスタを示す。図1右図はパレットの下面を示す平面図、同図中の参照符合21−29はパレット裏面の対角線上に設けられた白黒塗り分け領域、30は移動台上のボールキャスタを受け入れる孔である。
【0030】
上記センサは、倉庫内の全パレット数(本実施例では441個)を二進数で表すのに充分な個数(9個なら512を与える)の反射型フォトインタラプタ31−39の列からなり、その上を覆うパレット裏面の対角線上に設けられた白黒塗り分け領域の列21−29によりコードされたパレット番号を読み取るものである。
【0031】
上記反射型フォトインタラプタは、発光ダイオードと光センサをペアにしたもので、反射光の有無により1か0かを出力する。上記パレット裏面の塗り分け領域中の白領域に対しては1を、黒領域に対しては0を与える。移動台上のセンサはこのようにして搭載された収納物のパレット番号を読み取ってコンピュータへ入力する。
【実施例2】
【0032】
(移動台の内部構造)
移動台はコンピュータからの指令により、搭載されたパレットを前後・左右に移動させる機構を具える。図2は移動台上の移動機構を示す概念的平面図である。
【0033】
直方体をなす移動台は、図2の参照符合80で示す外壁で四方を囲まれ、その内側に同じく四角形の内壁81を具える。外壁80は収納物を支え、内壁81の内部にはモータ41〜44が装備される。移動台の上面には収納物を前後方向(図では横方向)に移動させる一対のゴム製キャタピラ51、51と、これに直交する左右方向(図では縦方向)移動用のキャタピラ53、53を具える。移動方向はキャタピラ51又は53のどちらがパレットの裏面に押しつけられるかにより決まる。その切り替えは、クランクモータ41と42で駆動されるクランク49、59及び69、78により行われる。キャタピラ51、51はモータ43により、キャタピラ53、53はモータ44により駆動される。
【0034】
平面図である図2ではこれら多数のクランクやホイールがキャタピラに隠されて見えないが、それらは図3及び図4に示される。図3は、図2中に表示する移動台の長辺方向に沿う面a及びbを矢線の向きに視た立面図であり、図4は移動台の短辺方向に沿う面c及びdを矢線の向きに視た立面図である。面b及びdは内壁81の内面に沿って設けた面であって図3、4の上の行に示され、面a及びcは移動台の外壁80の内面に沿って設けた面であって図3、4の下の行に示される。図3、4の左列はキャタピラが下がっている状態、右列はキャタピラが上がってパレットの裏面に押しつけられている状態である。
【0035】
駆動モータ43の回転は軸62を介して図2の上下辺近くに設けられたスプロケット45、45に伝えられ、キャタピラ51、51を指定された向きに駆動する。46はキャタピラ51のテンションを適当な値に維持するテンショナ・ホイール。48はそのためのクランクである。クランクモータ41の回転は軸63を介して図3上図に示すカム54,55,ロッド60,61、ギヤ56,ホイール57に伝えられてクランク49、59の角度を50度ほど変化させ、ホイール47、58を介してキャタピラ51を上げ下げする。クランク59の角度はセンサ50により検出され、規定の角度傾斜したらクランクモータ41の回転が停止される。52は移動台への配線コネクタである。図4における参照符合74は駆動モータ44の回転をキャタピラ53、53に伝えるスプロケット。75はキャタピラ53の張りを維持するテンショナ・ホイール。77はそのためのクランク。キャタピラ53はホイール76、68によりパレットに押しつけられる。クランク69はホイール76に固着しており、センサ79はクランク69の傾斜角度を感知する。図2におけるクランクモータ42及び図4上図における軸73、カム64、65、ロッド70、71、ギヤ66、ホイール67の動作は、図3中の対応要素と同様である。なお、センサ50及び79からの信号は、図6に示す信号線J10,J11を通じてCPUへ伝送される。
【実施例3】
【0036】
(各種回路)
図5は、441台の各移動台内のセンサとクランクの状態を読み取るスイツチの配線図である。移動台に接続されたS1からS441のいずれか1本の電圧を下げることで移動台を指定する。電圧が下がると、指定された移動台のフォトインタラプタの赤外線発光ダイオードはすべて点灯し、反射光が入光するフォトトランジスタだけが通電する。電源電圧に等しくプルアップされているJ1からJ9のうち、通電しているフォトトランジスタに接続されている線のみ電圧が降下する。また、J10、J11もプルアップされており,スイッチが閉じているものだけ電圧が降下する。これにより,指定された移動台の状態を読み取ることができる。
【0037】
図6はコンピュ―タの回路図である。J1からJ11はプルアップし,各移動台のセンサにバス配線し,指定された移動台の状態をCPUに人力する。手動入力器は格納命令、出庫命令を手入カするための例えばテンキー装置等である。セレクタSは収納物の有無をセンサで読み取ろうとする移動台を指定するセレクタ、セレクタNは収納物を受け取る側の移動台を、セレクタMは収納物を迭り出す側の移動台を指定するセレクタである。いずれのセレクタにおいても信号線S1〜S441、N1〜N441、M1〜M441中のCPUにより指定される移動台に繋がる線のみの電圧を降下させる。K1、K2は各移動台のキヤタピラの上げ下げをコントロールするクランクモータ41、42の正転、逆転を、L1、L2はキャタピラ駆動用モータ43と44の正転、逆転を指定する信号線である。(K1、K2)も(L1、L2)も各移動台毎に設けられる。
なお説明を省略するが、各セレクタの信号線508〜512に接続されたORとフルブリッジ回路は昇降機制御用である。
【0038】
図7はモータ制御回路である。モータ制御は4つのモードでなされる。モータの2つの端子に+、−の電圧を与える正転モード、電圧の極性を逆にする逆転モード、モータの2つの端子を短絡して回転を停めるブレーキ停止モード、及びモータの2つの端子を開放して無電圧とする停止モードである。図7のフルブリッジは、4個のトランジスタ又はFETを用いて2つの入力線の電圧の組合せにより上記4つのモードを実現する回路である。図のNxとMxの電圧が双方とも高ければ、K1(L1)、K2(L2)の値の如何に関わらずフルブリッジの双方の入力線に電圧が掛かり、出力であるD1(E1)、D2(E2)はフルブリッジ内部で短絡された状態で電圧が現れず、ブレーキ停止モードとなる。またNxとMxのいずれか又は双方の電圧が低ければ、フルブリッジ入力線の一方だけに電圧が与えられ、D1(E1)、D2(E2)の一方が+、他方が−となってモータを正転させ、入力電圧の極性を逆にすればモータを逆転させ、入力電圧を与えなければモータが停止する。
【0039】
図8左図は移動台内のクランクモータの配線図、同右図はキャタピラ駆動モータの配線図である。クランクモータはそれぞれが正逆回転するように、キャタピラ駆動モータはパレットに押しつけられたものだけが回転するように配線されている。
【実施例4】
【0040】
(搬送データ)
図9左図に示す4個の台49、50、58、59が連環をなすグループ内において台49が空、台59が出庫台とする。台59上の収納物を空の台49へ移動させるためには、台50上の収納物を空の台49へ載せ替える手順(1)、台59上の収納物を空になった台50へ載せ替える手順(2)、台58上の収納物を空になった台59へ載せ替える手順(3)、台49上の収納物を空になった台58へ載せ替える手順(4)、及び台50上の収納物を空にになった台49へ載せ替える手順(5)が必要である。
【0041】
以上の手順を図9右図に示すフォーマットで表現する。このフォーマットの右端は当該手順により収納物を載せ替える移動先の番号、その左に、この移動先の台へどちらの台から収納物が送られるかを示す0/1データが右、左、後、前の順に並ぶ。つまり「右」が1なら、移動先の台へ右側の台から収納物が送られることを示す。
【0042】
上のフォーマットで表現した搬送データによれば、最短経路搬送操作において4個の台が四角形の連環をなす場合に各台に指示すべき動作が表現されている。しかしこのデータは一連の最短経路搬送操作に必要な全てのデータの構成を示したものではなく、一部の例示である。
【0043】
作成された搬送データに基づいて、出庫台の指定から出庫対象物の取り出しまでに要する時間を概算することができる。一層の収納階に9×10の移動台があり、その全てに収納物が搭載されている最高パック状態において、最も時間が掛かる左最奥位置の収納物を右手前の出口へ出庫するに要する時間は、移動台間の1回の移し替え時間を5秒と見積もって670秒(11分強)と計算される。最も短い時間は5秒であるから平均は338秒(5.6分)である。
【実施例5】
【0044】
(コンピュータ・ロジック)
請求項1に記載したコンピュータ上の論理の流れの例を、図10〜12のフローチャートに沿って説明する。図中の記号STnは第n番目の論理ステップを示す。
(図10:入出庫操作)
【0045】
ST1で待機中に、入出台又は入出階に停止した昇降機上の台に新規収納物が置かれ、かつ格納命令が入力されたかをST2で調べ、入力がなければST1へ戻る。
格納命令の入力があればST3で入出階の空の移動台の有無を入出台に近い順に調べ,入出階に無ければ各階を順次調べる。ST4の判定結果が「倉庫内に空の台なし」ならばST5で人庫拒否の警告を発しST1に戻る。
【0046】
ST4の判定結果が「倉庫内に空の台あり」ならばST6で空の台のある階に昇降機を移動しST7で接近操作を行う。接近操作内の「出庫台の位置」変数には各階の入出台の上下位置を占める昇降機上の移動台の左・後隣の位置を代人することで接近操作により左隣が空の台となる。ST7の接近操作が終了しST8で新規収納物を空の台に載せ替え、ST9で昇降機を入出階に戻せば入庫操作は完了し待機状態に戻る。
【0047】
ST2で出庫命令がなされれば、ST10で在庫デ―タを参照し出庫台の位置を検索する。該当する出庫台がない、つまり出庫すべき収納物が無ければ出庫拒否を発しST1に戻る。
【0048】
ST11で出庫台があると判定されれば,出庫台のある階に昇降機を移動しSTl4の接近操作を行う。接近操作により出庫台の前方(前方に移動台のない位置にあれば右または左隣の台)が空の台となりST15により最短経路搬送操作で各階の入出台の上下位置を占める昇降機上の移動台に収納物が搬送されるので、ST9で昇降機を入出階に移動しST1に戻り待機中に出庫物を取り出す。
【0049】
(図11:接近操作)
フローチヤ―トの簡略化のため入出階における入出台、及ぴ各階において入出台の上下位置を占め、昇降機とで入出台に移動可能な移動台を入出台等とし、入出階、及び各階の入出台等と同行の移動台と昇降機の機械部の後隣の移動台を最前部とする。
【0050】
ST16で出庫台の位置が最前部であると判断されれば、ST17で出庫台の位置が入出台等より右か左かを判定する。右ならば左隣を空にする。STl8で左隣の列に空があればST22にジヤンプし空の台に前後方向から収納物を移動し左隣を空にする。ST18で左隣の列に空が無ければ空の台に左右方向から収納物を移動し左隣の列に空の移動台をつくりST22にジヤンプし空の台に前後方向から収納物を移動し左隣を空にする。ST17で左ならば右隣を空にする。ST20で既に右隣の列に空があればST22にジヤンプし空の台に前後方向から収納物を移動し右隣を空にする。ST20で右隣の列に空が無ければ空の台に左右方向から収納物を移動し右隣の列に空の移動台をつくりS汀22にジヤンプし空の台に前後方向から収納物を移動し右隣を空にする。
【0051】
STl6で出庫台の位置が最前部でないと判断されれば、ST24で出庫台と空の台の位置を比較し出庫台の後方かつ同列に空の台があればST25で空の台を左右可能な方から収納物を載せ替え空の台の位置をずらす。ST26で前後方向から順次収納物を載せ替え、出庫台の前隣の行に空の台をつくり,出庫台の前隣が空かをST27で判定し、空でなげれば左右方向から空の台に収納物を載せ替え出庫台の前隣を空の台にする。
【0052】
(図12:最短経路搬送操作)
ST30で予め作成された搬送デ―タの中から指定された出庫台の拉置に対応する一連の載せ替えデータを読み込む。―つの収納物を隣接する移動台に載せ替えるデ―タを、載せ替える順で記載しているので、カウンタ変数によって個々の載せ替えを指定していくことができる。ST31でカウンタ変数を0にし、ST32で最初の載せ替えの準備を行う。載せ替えには2つの移動台が同じ方向に収納物を動かすので、ST33でカウンタ変数に1を加えたデータが指定する移動台にも同様にに準備をさせる。ST34で最初の移動の方向を確定しST35で載せ替えを実行する。ST36でカウンタ変数を更新し、ST37で搬送の終了を判定し、終了でなければ更新したカウンタ変数で載せ替えを行う。ST37で終了の判定、つまり出庫台等に収納物が載せ替えられたら最短経路搬送操作は終了する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】移動台上面のパレット下面のフォトインタラプタ配置とパレット下面の白黒塗分け領域の配置図である。
【図2】移動台内部構造を示す概念的平面図である。
【図3】クランク機構の動作説明図である。
【図4】クランク機構の動作説明図である。
【図5】各台内のセンサを示す
【図6】コンピュータ回路図である。
【図7】駆動回路を示すを示す
【図8】クランク・キャタピラ駆動モータ配線図である。
【図9】連環をなす移動台のグループ内における収納物移動の説明図である。
【図10】プログラム・フローチャート(1)
【図11】プログラム・フローチャート(2)
【図12】プログラム・フローチャート(3)
【図13】移動式キャビネットの概念を示す平面図である。
【符号の説明】
【0054】
(図1)
21〜29:センサ対応白黒塗り分け部分(パレット下面)
30:ポールキャスタ受け入れ用パレット裏面の穴
31〜39:移勳台上のパレット繊別用センサ(フォトインクラプタ)
40:移勳台上のポールキャスタ
【0055】
(図2、3)
41:前後移動用キヤタピラを上下させるクランクモータ
42:左右移動用キヤタピラを上下させるクランクモータ
43:前後方向キヤタピラ駆動用モータ
44:左右方向キヤタピラ駆動用モータ
45:スプロケット
46:テンシヨナーホイール
47:キャタピラをパレットに押付けるホイール
48:テンショナーホイール46を保持するクランク
49:キャタピラ51をパレットに押付けるホイールのクランク
50:キャタピラ51押付け感知スイッチ
51:前後方向移動用キヤタピラ
52:配線コネクタ
53:左右方向移動用キヤタピラ
54:クランクモータ41直結クランク
55:キャタピラ51をパレットに押し付けるためのクランク
56:キャタピラ51を上下するギア付きクランク
57:キャタピラ51をパレットに押付けるためのクランクを駆動するギア
58:キャタピラ51をパレットに押付けるホイール
59:キャタピラ51をパレットに押付けるホイール58のクランク
60:クランク54動きをギア付きクランク56に伝えるロッド
61:クランク54の動きをクランク55に伝えるロッド
62:キヤタピラ駆動用モータ43の回転軸
63:クランクモータ41の回転軸
【0056】
(図4)
64:クランクモータ42直結クランク
65:キャタピラ53をパレットに押し付けるためのクランク
66:キャタピラ53を上下するギア付きクランク
67:キャタピラ53をパレットに押付けるためのクランクを駆動するギア
68:キャタピラ53をパレットに押付けるホイール
69:キャタピラ53をパレットに押付けるホイール76のクランク
70:クランク64の動きをギア付きクランク66に動きを伝えるロッド
71:クランク64の動きをクランク65に伝えるロッド
72:キヤタピラ駆動用モータ44の回転軸
73:クランクモータ42の回転軸
74:キャタピラ53駆動用スプロケット
75:テンシヨナーホイール
76:キャタピラ53をパレットに押付けるホイール
77:テンショナーホイール75を保持するクランク
78:キャタピラ53をパレットに押付けるホイール68のクランク
79:キャタピラ53押付け感知スイッチ
80:移動台外壁
81:移動台内壁
【0057】
(図5、6)
J1〜J11:移動台センサ・スイッチからの入力
S1〜S441:移動台制御出力
S508〜S512:昇降機センサ制御出力
【0058】
(図7、8)
N1〜N441:収納物を受け取る移動台を指定する線
M1〜M441:収納物を送り出す移動台を指定する線
K1,K2:前後/左右の移動を切替るクランクモータの正逆回転を指定する線
L1,L2:キャタピラ駆動モータの正逆回転を指定する線
D1,D2:前後/左右の移動を切替るクランクモータへの動力線
E1,E2:キャタピラ駆動モータへの動力線
【0059】
(図9)
(1)〜(5):手順番号
49,50、58、59:連環に含まれる移動台
(図10、11、12)
ST1〜38:各ステップ
(図13)
図中のX印は収納物
83:キャビネット
84:キャビネットを移動するレール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1層の収納階と、複数の移動台と、必要な場合は昇降機と、各台及び昇降機(存在する場合)を制御するコンピュータとを具える自動倉庫において、
各台には1個の商品をパレットに載せた収納物が搭載され(以下、不搭載の場合を「空」という。)各台はコンピュータの指令により、収納物のパレット番号を読み取り、隣接(対角的隣接を除く。)する他の台が空の場合は、内蔵する移動機構により収納物を横進又は縦進させて、当該空の台へ載せ替えることができ、
搬入出が行われる階(以下、「入出階」という。)の外周に位置する1個の移動台を搬入出用移動台(以下、「入出台」という。)に定め、
昇降機が存在する場合は、入出階における入出台の位置、及び他の階における入出台の上下の位置を占めて設けられ、その上に1個の移動台が搭載され、各階間を垂直に移動してコンピュータが指示する階で停止し、各停止階において昇降機に隣接することとなる他の移動台との間で収納物を受け渡しすることができ、
コンピュータは、任意の移動台と入出台又は昇降機とを結ぶ最短経路での収納物搬送手順を予め記録した搬送データを内部に保有し、かつ、
入庫操作:入出台又は入出階に停止した昇降機上の移動台に新規収納物が置かれ、格納命令が入力されたなら、新規収納物のパレット番号を読み取り、次いで各移動台の状況を走査して新規収納物を受け入れることができる空の移動台の有無を検索し、見つからなければ警告を発して以後の操作を中止し、空の移動台が入出階内で見つかれば、これに「接近操作」を施して当該空の移動台を入出台に隣接するまで接近させ、入出台上の新規収納物を入出台に隣接させた空の移動台へ載せ替え、又は空の移動台が入出階以外で見つかれば、これに「接近操作」を施して、当該空の移動台を当該階の昇降機の位置へ接近、隣接させ、昇降機上の新規収納物を昇降機に隣接させた空の台へ載せ替えて、入出台又は昇降機上の移動台を空にする入庫操作を随時実行し、又は、
出庫操作:出庫対象物を指定する出庫命令が入力されたなら、各移動台の状態を走査し、出庫対象物が存在する移動台(「出庫台」という。)と待避場所になり得る空の移動台の有無を検索し、いずれかが見つからなければ警告を発して以後の操作を中止し、出庫台と空の移動台が同一階で見つかれば、当該空の移動台に「接近操作」を施して出庫台に隣接するまで接近させ、次いで搬送データを参照し、出庫対象物に「最短経路搬送操作」を施してこれを入出台又は当該階の昇降機まで搬送し、出庫台と空の移動台が異なる階で見つかれば、当該空の移動台に「接近操作」を施して昇降機に隣接するまで接近させ、昇降機上の移動台を空にした後、昇降機を出庫台が存在する階へ移動させ、次いで昇降機上の空の移動台に「接近操作」を施して出庫台に隣接するまで接近させ、出庫対象物に上と同様の「最短経路搬送操作」を施してこれを入出台又は当該階の昇降機まで搬送し、入出階では直接に、入出階以外では昇降機を入出階へ移動させた後、出庫準備完了合図を発する出庫操作を随時実行することを特徴とする収納物入出庫方法。
【請求項2】
前記移動台は直方体をなし、各階に隙間なく固定配置されて収納物を搭載し又は搭載せず、搭載する場合は、これを移動台上で縦進又は横進させる移動機構と、収納物のパレット番号を読み取るセンサとを具え、
前記移動機構は、移動台の上面においてモーター駆動スプロケットに接触して駆動される縦進用及び横進用の各組2本1対のゴム製キャタピラと、所定角度回動するモーター駆動クランクに取り付けられた2個のホイールからなり、コンピュータの指令でクランク付きホイールがどちらかの組のキャタピラを持ち上げ、パレットの裏面に押し着けることによりパレットを縦進又は横進させるものであり、
前記センサは、移動台の上面の対角線上に設けた、倉庫内の総パレット数を二進数で表すのに充分な個数の反射型フォトインタラプタの列からなり、その上を覆うパレットの裏面に上記フォトインタラプタの列に対応する対角線上に設けられる白黒塗り分け領域の列によりコードされたパレット番号を読み取るものであって、
移動台とパレットの位置関係が正しくない場合はコードが読みとられず、コンピュータが移動機構に指令して、コードが正しく読み取られるまでパレットを縦進又は横進させて位置を修正することを特徴とする請求項1記載の収納物入出庫方法。
【請求項3】
前記接近操作は、見つかった空の移動台の前後又は左右に隣接する他の移動台のうち、入出台、昇降機又は出庫台(以下「接近目標」という。)に近い側にあるものに搭載された収納物を当該空の移動台へ載せ替え、かくして生じる空の移動台に対して更に同様の手順を繰り返して空の移動台を接近目標へ次第に接近させ、最終的に隣接させる操作である請求項1記載の収納物入出庫方法。
【請求項4】
前記最短経路搬送操作は、前記出庫台の中心と、最終的に出庫対象物を載せるべき入出台又は出庫台が入出階以外にある場合は出庫台がある階へ移動した昇降機上の移動台(以下「搬送目標」という。)の中心とを直線で結び、当該直線がその上を通る中間の各移動台を「最短搬送経路」として、各移動台の出庫台からの距離に応じた順番と位置を記録し、
少なくとも出庫台、出庫台へ隣接させた空の移動台、及び前記最短搬送経路上の出庫台に次ぐ順番の移動台を含み、4個又は6個の互いに隣接(対角的隣接を除く)する移動台が四角形又は長四角形の連環をなすグループ内において、連環内の空の移動台に隣接する移動台上の収納物を当該空の移動台へ載せ替え、かくして生じる空の移動台へさらにこれに隣接する移動台の収納物を載せ替え、連環に沿って時計回り又は反時計回りに収納物を移動させることにより、出庫対象物を当該次の順番の移動台上へ載せ替え、
さらに、前記載せ替えにより生じる空の移動台を含む同様のグループにおいて同様の載せ替え操作を実施して、出庫対象物を前記最短搬送経路上の各移動台へ順番を追って載せ替えることにより、最終的に搬送目標上へ出庫対象物を搭載する操作である、請求項1記載の収納物入出庫方法。
【請求項5】
前記搬送データは、パラメータとしての任意の移動台と搬送目標とを結ぶ前記最短搬送経路上の各移動台の位置と、経路上の各移動台において収納物に所定の縦進又は横進の動作を生じさせる移動機構への動作指令情報とを組合わせて予め構成し、コンピュータに記録したものである請求項4記載の収納物入出庫方法。
【請求項1】
少なくとも1層の収納階と、複数の移動台と、必要な場合は昇降機と、各台及び昇降機(存在する場合)を制御するコンピュータとを具える自動倉庫において、
各台には1個の商品をパレットに載せた収納物が搭載され(以下、不搭載の場合を「空」という。)各台はコンピュータの指令により、収納物のパレット番号を読み取り、隣接(対角的隣接を除く。)する他の台が空の場合は、内蔵する移動機構により収納物を横進又は縦進させて、当該空の台へ載せ替えることができ、
搬入出が行われる階(以下、「入出階」という。)の外周に位置する1個の移動台を搬入出用移動台(以下、「入出台」という。)に定め、
昇降機が存在する場合は、入出階における入出台の位置、及び他の階における入出台の上下の位置を占めて設けられ、その上に1個の移動台が搭載され、各階間を垂直に移動してコンピュータが指示する階で停止し、各停止階において昇降機に隣接することとなる他の移動台との間で収納物を受け渡しすることができ、
コンピュータは、任意の移動台と入出台又は昇降機とを結ぶ最短経路での収納物搬送手順を予め記録した搬送データを内部に保有し、かつ、
入庫操作:入出台又は入出階に停止した昇降機上の移動台に新規収納物が置かれ、格納命令が入力されたなら、新規収納物のパレット番号を読み取り、次いで各移動台の状況を走査して新規収納物を受け入れることができる空の移動台の有無を検索し、見つからなければ警告を発して以後の操作を中止し、空の移動台が入出階内で見つかれば、これに「接近操作」を施して当該空の移動台を入出台に隣接するまで接近させ、入出台上の新規収納物を入出台に隣接させた空の移動台へ載せ替え、又は空の移動台が入出階以外で見つかれば、これに「接近操作」を施して、当該空の移動台を当該階の昇降機の位置へ接近、隣接させ、昇降機上の新規収納物を昇降機に隣接させた空の台へ載せ替えて、入出台又は昇降機上の移動台を空にする入庫操作を随時実行し、又は、
出庫操作:出庫対象物を指定する出庫命令が入力されたなら、各移動台の状態を走査し、出庫対象物が存在する移動台(「出庫台」という。)と待避場所になり得る空の移動台の有無を検索し、いずれかが見つからなければ警告を発して以後の操作を中止し、出庫台と空の移動台が同一階で見つかれば、当該空の移動台に「接近操作」を施して出庫台に隣接するまで接近させ、次いで搬送データを参照し、出庫対象物に「最短経路搬送操作」を施してこれを入出台又は当該階の昇降機まで搬送し、出庫台と空の移動台が異なる階で見つかれば、当該空の移動台に「接近操作」を施して昇降機に隣接するまで接近させ、昇降機上の移動台を空にした後、昇降機を出庫台が存在する階へ移動させ、次いで昇降機上の空の移動台に「接近操作」を施して出庫台に隣接するまで接近させ、出庫対象物に上と同様の「最短経路搬送操作」を施してこれを入出台又は当該階の昇降機まで搬送し、入出階では直接に、入出階以外では昇降機を入出階へ移動させた後、出庫準備完了合図を発する出庫操作を随時実行することを特徴とする収納物入出庫方法。
【請求項2】
前記移動台は直方体をなし、各階に隙間なく固定配置されて収納物を搭載し又は搭載せず、搭載する場合は、これを移動台上で縦進又は横進させる移動機構と、収納物のパレット番号を読み取るセンサとを具え、
前記移動機構は、移動台の上面においてモーター駆動スプロケットに接触して駆動される縦進用及び横進用の各組2本1対のゴム製キャタピラと、所定角度回動するモーター駆動クランクに取り付けられた2個のホイールからなり、コンピュータの指令でクランク付きホイールがどちらかの組のキャタピラを持ち上げ、パレットの裏面に押し着けることによりパレットを縦進又は横進させるものであり、
前記センサは、移動台の上面の対角線上に設けた、倉庫内の総パレット数を二進数で表すのに充分な個数の反射型フォトインタラプタの列からなり、その上を覆うパレットの裏面に上記フォトインタラプタの列に対応する対角線上に設けられる白黒塗り分け領域の列によりコードされたパレット番号を読み取るものであって、
移動台とパレットの位置関係が正しくない場合はコードが読みとられず、コンピュータが移動機構に指令して、コードが正しく読み取られるまでパレットを縦進又は横進させて位置を修正することを特徴とする請求項1記載の収納物入出庫方法。
【請求項3】
前記接近操作は、見つかった空の移動台の前後又は左右に隣接する他の移動台のうち、入出台、昇降機又は出庫台(以下「接近目標」という。)に近い側にあるものに搭載された収納物を当該空の移動台へ載せ替え、かくして生じる空の移動台に対して更に同様の手順を繰り返して空の移動台を接近目標へ次第に接近させ、最終的に隣接させる操作である請求項1記載の収納物入出庫方法。
【請求項4】
前記最短経路搬送操作は、前記出庫台の中心と、最終的に出庫対象物を載せるべき入出台又は出庫台が入出階以外にある場合は出庫台がある階へ移動した昇降機上の移動台(以下「搬送目標」という。)の中心とを直線で結び、当該直線がその上を通る中間の各移動台を「最短搬送経路」として、各移動台の出庫台からの距離に応じた順番と位置を記録し、
少なくとも出庫台、出庫台へ隣接させた空の移動台、及び前記最短搬送経路上の出庫台に次ぐ順番の移動台を含み、4個又は6個の互いに隣接(対角的隣接を除く)する移動台が四角形又は長四角形の連環をなすグループ内において、連環内の空の移動台に隣接する移動台上の収納物を当該空の移動台へ載せ替え、かくして生じる空の移動台へさらにこれに隣接する移動台の収納物を載せ替え、連環に沿って時計回り又は反時計回りに収納物を移動させることにより、出庫対象物を当該次の順番の移動台上へ載せ替え、
さらに、前記載せ替えにより生じる空の移動台を含む同様のグループにおいて同様の載せ替え操作を実施して、出庫対象物を前記最短搬送経路上の各移動台へ順番を追って載せ替えることにより、最終的に搬送目標上へ出庫対象物を搭載する操作である、請求項1記載の収納物入出庫方法。
【請求項5】
前記搬送データは、パラメータとしての任意の移動台と搬送目標とを結ぶ前記最短搬送経路上の各移動台の位置と、経路上の各移動台において収納物に所定の縦進又は横進の動作を生じさせる移動機構への動作指令情報とを組合わせて予め構成し、コンピュータに記録したものである請求項4記載の収納物入出庫方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−179972(P2010−179972A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−22528(P2009−22528)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【特許番号】特許第4375681号(P4375681)
【特許公報発行日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(509034638)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【特許番号】特許第4375681号(P4375681)
【特許公報発行日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(509034638)
【Fターム(参考)】
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