説明

自動分析装置

【課題】光源としてLEDを使用していても所望波長の光を得ることが可能な光源装置を備えた自動分析装置を提供すること。
【解決手段】容器に保持された液体の光学的特性を測定する自動分析装置は、ピーク波長の異なる光を個々に出射し、出射する光の波長領域に他の光源が出射する光のピーク波長が存在する複数の光源12a,12bと、複数の光源が個々に出射する複数の光を混合するレンズ12cとを有し、各ピーク波長とは異なる所望の混合ピーク波長を有する光を出射する光源装置12を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動分析装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動分析装置は、波長の異なる複数の光によって検体と試薬が反応した反応液の吸光度を測定することによって検体の成分濃度等を分析している。このような吸光度を測定する手段として自動分析装置は、LEDを光源として使用したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平8−122247号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、LEDが出射する光は、特定波長にピーク波長が存在する発光スペクトルを有しており、ピーク波長は離散的である。このため、LEDは、使用可能なピーク波長の光が限られており、所望波長にピーク波長を有する光を得ることが難しいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ピーク波長の異なる複数の光を出射する光源を使用していても所望ピーク波長の光を出射することが可能な光源装置を備えた自動分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の自動分析装置は、容器に保持された液体の光学的特性を測定する自動分析装置であって、ピーク波長の異なる光を個々に出射し、出射する光の波長領域に他の光源が出射する光のピーク波長が存在する複数の光源と、前記複数の光源が個々に出射する複数の光を混合する混合手段とを有し、前記各ピーク波長とは異なる所望の混合ピーク波長を有する光を出射する光源装置を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の自動分析装置は、上記の発明において、前記混合手段は、レンズ又はハーフミラーであることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の自動分析装置は、上記の発明において、前記ハーフミラーは、光軸を一致させて前記複数の光源が出射する光を混合することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の自動分析装置は、上記の発明において、前記光源装置は、前記複数の光源の少なくとも一つが出射する光の放射強度を調整する調整手段を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の自動分析装置は、上記の発明において、前記光源装置は、前記混合ピーク波長と放射強度をモニタするモニタ手段を有し、前記調整手段は、前記モニタ手段がモニタした前記混合ピーク波長と放射強度とをもとに前記複数の光源の少なくとも一つが出射する光の放射強度を調整することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の自動分析装置は、ピーク波長の異なる光を個々に出射し、出射する光の波長領域に他の光源が出射する光のピーク波長が存在する複数の光源と、複数の光源が個々に出射する複数の光を混合する混合手段とを有し、各ピーク波長とは異なる所望の混合ピーク波長を有する光を出射する光源装置を備えているので、ピーク波長の異なる複数の光を出射する光源を使用していても異なるピーク波長の間に所望の混合ピーク波長を有する光を出射すことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(実施の形態1)
以下、本発明の自動分析装置にかかる実施の形態1について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、実施の形態1の自動分析装置の概略構成図である。図2は、実施の形態1の自動分析装置が備える光源装置の構成と、第1のピーク波長を有する光と第2のピーク波長を有する光の混合を説明する模式図である。
【0013】
自動分析装置1は、図1に示すように、試薬テーブル2,3、キュベットホイール4、検体容器移送機構8、光源装置12、洗浄機構14、攪拌装置15及び制御部17を備えている。
【0014】
試薬テーブル2,3は、図1に示すように、それぞれ第一試薬の試薬容器2aと第二試薬の試薬容器3aが周方向に複数配置され、駆動手段に回転されて試薬容器2a,3aを周方向に搬送する。複数の試薬容器2a,3aは、それぞれ検査項目に応じた所定の試薬が満たされ、外面には収容した試薬の種類,ロット及び有効期限等の情報を表示する識別コードラベル(図示せず)が貼付されている。ここで、試薬テーブル2,3の外周には、試薬容器2a,3aに貼付した識別コードラベルに記録された試薬情報を読み取り、制御部17へ出力する読取装置が設置されている。
【0015】
キュベットホイール4は、図1に示すように、複数の反応容器5が周方向に沿って配列され、矢印で示す方向に間欠回転されて反応容器5を周方向に移動させる。キュベットホイール4は、4回間欠回転することによって1回転±1容器分回転する。キュベットホイール4は、反応容器5を保持する保持部と、光源装置12が出射した光を受光素子13へ導く円形の開口からなる光路とを有している。
【0016】
反応容器5は、光源装置12から出射された分析光(340〜800nm)に含まれる光の80%以上を透過する光学的に透明な素材、例えば、耐熱ガラスを含むガラス,環状オレフィンやポリスチレン等によって四角筒状に成形されたキュベットと呼ばれる容器である。反応容器5は、近傍に設けた試薬分注機構6,7によって試薬テーブル2,3の試薬容器2a,3aから試薬が分注される。ここで、試薬分注機構6,7は、それぞれ水平面内を矢印方向に回動するアーム6a,7aに試薬を分注するプローブ6b,7bが設けられ、洗浄水によってプローブ6b,7bを洗浄する洗浄手段を有している。
【0017】
検体容器移送機構8は、図1に示すように、配列された複数のラック10を矢印方向に沿って1つずつ歩進させながら移送する。ラック10は、検体を収容した複数の検体容器10aを保持している。ここで、検体容器10aは、検体容器移送機構8によって移送されるラック10の歩進が停止するごとに、水平方向に回動するアーム11aとプローブ11bとを有する検体分注機構11によって検体が各反応容器5へ分注される。このため、検体分注機構11は、洗浄水によってプローブ11bを洗浄する洗浄手段を有している。
【0018】
光源装置12は、試薬と検体とが反応した反応容器5内の液体試料に分析光(340〜800nm)を照射する装置であり、図2に示すように、LED12a,12bとレンズ12cを有している。LED12aは、図3に示すように、波長λ1にピーク波長が存在する発光スペクトルを有しており、LED12bは、LED12aが出射する光の波長領域内の波長λ2(>λ1)にピーク波長が存在する発光スペクトルを有している。レンズ12cは、LED12aが出射する光とLED12bが出射する光とを混合し、図3に示すように、波長λ1及び波長λ2とは異なる混合ピーク波長λp(λ1<λp<λ2)を有する光を出射する。レンズ12cから出射される混合ピーク波長λpの光は、キュベットホイール4の反応容器5に保持された検体や試薬等の液体試料を透過して受光素子13に受光される。
【0019】
受光素子13は、キュベットホイール4に配列した反応容器5を挟んで光源装置12と対向配置され、反応容器5内の液体試料を透過した混合ピーク波長λpの光を受光する。受光素子13は、受光量に対応した光信号を制御部17へ出力する。ここで、受光素子13としては、例えば、フォトダイオードが使用される。
【0020】
洗浄機構14は、ノズル14aによって反応容器5内の液体試料を吸引して排出した後、ノズル14aによって洗剤や洗浄水等の洗浄液等を繰り返し注入し、吸引することにより、光源装置12と受光素子13とによる測光が終了した反応容器5を洗浄する。
【0021】
攪拌装置15は、キュベットホイール4の直径方向に向かい合う外周部に2つ配置され、分注された検体と試薬とを攪拌棒15aによって攪拌し、反応させる。
【0022】
制御部17は、演算機能,記憶機能,制御機能及び計時機能等を備えたマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)等が使用され、試薬テーブル2,3、キュベットホイール4、試薬分注機構6,7、検体容器移送機構8、検体分注機構11、光源装置12、洗浄機構14、攪拌装置15、入力部18及び表示部19等と接続されている。制御部17は、上記各部の作動を制御すると共に、LED12a,12bの発光量と受光素子13から入力される受光量の光信号から波長λpの光の吸光度を求め、検体の成分濃度等を分析する。また、制御部17は、試薬容器2a,3aに貼付した識別コードラベルの記録から読み取った情報に基づき、試薬のロットが異なる場合や有効期限外等の場合に分析作業を停止するように自動分析装置1を制御し、或いはオペレータに警報を発する。
【0023】
入力部18は、検査項目や検体の測定項目等を制御部17へ入力する操作を行う部分であり、例えば、キーボードやマウス等が使用される。表示部19は、分析内容,分析結果或いは警報等を表示するもので、ディスプレイパネル等が使用される。
【0024】
以上のように構成される自動分析装置1は、間欠回転するキュベットホイール4によって周方向に沿って搬送されてくる複数の反応容器5に試薬分注機構6が試薬容器2aから第一試薬を順次分注する。第一試薬が分注された反応容器5は、検体分注機構11によってラック10に保持された複数の検体容器10aから検体が順次分注される。検体が分注された反応容器5は、キュベットホイール4の間欠回転が停止する都度、第一攪拌装置15によって攪拌されて第一試薬と検体が反応する。第一試薬と検体が攪拌された反応容器5は、試薬分注機構7によって試薬容器3aから第二試薬が順次分注された後、キュベットホイール4の間欠回転停止時に攪拌装置15によって攪拌され、更に反応が促進される。
【0025】
このとき、光源装置12は、レンズ12cによってLED12aが出射する光とLED12bが出射する光とを混合し、ピーク波長λ1,λ2とは異なる混合ピーク波長λpを有する光を出射する。このため、光源装置12は、光源としてピーク波長λ1のLED12aとピーク波長λ2のLED12bを使用していても、ピーク波長λ1,λ2とは異なる所望の混合ピーク波長λpを有する光を出射することができる。従って、自動分析装置1は、光源装置12を備えることで、所望の混合ピーク波長λpを有する光によって検体や試薬等の液体試料の光学的特性を測定することができる。
【0026】
ここで、光学フィルタ、例えば、干渉フィルタを用いてピーク波長λ1又はピーク波長λ2とは異なる所望の混合ピーク波長λpを有する光を出射することも可能である。しかし、このようにして得られる光は、元のピーク波長λ1を有する光やピーク波長λ2を有する光に比べて放射強度が低下してしまう。これに対し、光源装置12は、LED12aが出射するピーク波長λ1の光とLED12bが出射するピーク波長λ2の光とを混合するので、LED12aやLED12bが出射した光の波長λpの成分に比べて混合ピーク波長λpの放射強度が低下しないので、エネルギー効率が良いという利点を有している。
【0027】
(実施の形態2)
次に、本発明の自動分析装置にかかる実施の形態2について、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態1の自動分析装置は、光源装置の2つのLEDが出射する光を混合したのに対し、実施の形態2の自動分析装置は、光源装置の2つのLEDが出射する光の放射強度を調整することにより所望の混合ピーク波長を有する光を出射する。図4は、実施の形態2の自動分析装置が備える光源装置の構成と、第1のピーク波長を有する光と第2のピーク波長を有する光との混合を説明する模式図である。ここで、実施の形態2以降で説明する自動分析装置は、実施の形態1の自動分析装置と構成が同一であるので、同一の構成部分に同一の符号を付して説明している。
【0028】
実施の形態2の自動分析装置1が備える光源装置22は、図4に示すように、LED22a,22c、可変抵抗22b,22d、ハーフミラー23及び強度制御部24を有している。LED22aは、図5に示すように、波長λ1にピーク波長が存在する発光スペクトルを有しており、LED22cは、LED22aが出射する光の波長領域内の波長λ2(>λ1)にピーク波長が存在する発光スペクトルを有している。可変抵抗22b,22dは、LED22a,22cのそれぞれが出射する光の放射強度を調整する調整手段である。
【0029】
ハーフミラー23は、図4に示すように、LED22aが出射した光とLED22cが出射した光とを混合し、波長λ1及び波長λ2とは異なる混合ピーク波長λp(λ1<λp<λ2)を有する光(図5参照)を反応容器5に保持された液体試料Lsへ出射する。液体試料Lsを透過した光は、受光素子13に受光される。強度制御部24は、可変抵抗22b,22dの抵抗値を変えることによってLED22a,22cが出射する光の放射強度を個々に制御するもので、マイコン等が使用される。
【0030】
光源装置22は、以上のように可変抵抗22b,22dを介して強度制御部24によってLED22a,22cが出射する光の放射強度を制御する。このため、光源装置22は、図5に示すように、LED22aが出射する光の放射強度をLED22cが出射する光の放射強度に対して相対的に増加させると、混合ピーク波長λpがLED22aのピーク波長λ1に近づく。一方、光源装置22は、図6に示すように、LED22cが出射する光の放射強度をLED22aが出射する光の放射強度に対して相対的に増加させると、混合されるピーク波長λpはLED22cのピーク波長λ2に近づく。また、光源装置22は、光の放射強度を制御することなくLED22aが出射する光とLED22cが出射する光をハーフミラー23によって混合してもよいし、LED22a,22cの一方が出射する光の放射強度を制御してもよい。
【0031】
従って、実施の形態2の自動分析装置は、光源装置22が光源としてLED22a,22cを使用していてもピーク波長λ1とピーク波長λ2との間に所望のピーク波長を有する光を得ることができる。しかも、光源装置22は、ピーク波長λ1とピーク波長λ2との間であれば、所望のピーク波長を有する光を混合することができるので、混合される光の波長範囲が光源装置12よりも広くなり、使い勝手が向上する。
【0032】
この場合、光学フィルタ、例えば、干渉フィルタを用いて波長λ1の光又は波長λ2の光とは異なる混合ピーク波長λpを有する光を出射することも可能である。しかし、所望の混合ピーク波長λpと完全に一致せず、得られる光のピーク波長がばらついてしまう。これに対して、光源装置22は、可変抵抗22b,22dを介して強度制御部24によってLED22a,22cが出射する光の放射強度を制御することで、波長λ1と波長λ2との間であれば、正確に混合ピーク波長λpに混合することができる。
【0033】
(実施の形態3)
次に、本発明の自動分析装置にかかる実施の形態3について、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態1の自動分析装置は、光源装置の2つのLEDが出射する光を混合したのに対し、実施の形態3の自動分析装置は、D/A変換回路の出力を電源電圧として光源装置の2つのLEDが出射する光の放射強度を制御している。図7は、実施の形態3の自動分析装置が備える光源装置の構成と、第1のピーク波長を有する光と第2のピーク波長を有する光との混合を説明する模式図である。
【0034】
実施の形態3の自動分析装置1が備える光源装置32は、図7に示すように、LED32a,32c、レンズ32b,32d、ハーフミラー33、強度制御部34、ハーフミラー37及び測光素子38を有している。LED32aは、波長λ1にピーク波長が存在する発光スペクトルを有しており、LED32cは、LED32aが出射する光の波長領域内の波長λ2(>λ1)にピーク波長が存在する発光スペクトルを有している。レンズ32b,32dは、LED32a,32cのそれぞれが出射する光を集光する。
【0035】
ハーフミラー33は、図7に示すように、LED32aが出射した光とLED32cが出射した光とを混合し、波長λ1及び波長λ2とは異なる混合ピーク波長λp(λ1<λp<λ2)を有する光を出射する。強度制御部34は、マイコン35とD/A変換回路36を有している。マイコン35は、測光素子38から入力される計測信号をもとにD/A変換回路36を介してLED32a,32cが出射する光の放射強度を個々に制御する。D/A変換回路36は、マイコン35の制御の下にLED32a,32cへ出力する電圧によってLED32a,32cが出射する光の放射強度を制御する。
【0036】
ハーフミラー37及び測光素子38は、ハーフミラー33が混合したピーク波長λpの光をモニタするモニタ手段である。ハーフミラー37は、混合ピーク波長λpの光の半分を反応容器5が保持した液体試料へ入射させ、残る半分を反射させて測光素子38へ入射させる。測光素子38は、入射した光のスペクトル成分から混合ピーク波長を計測すると共に、混合ピーク波長の光の放射強度を計測し、計測信号をマイコン35に出力する。
【0037】
上述のように実施の形態3の自動分析装置は、光源装置32が光源としてLED32a,32cを使用していても所望波長に混合ピーク波長の光を得ることができ、光源装置32は、ピーク波長λ1とピーク波長λ2との間であれば、所望の混合ピーク波長を有する光を出射することができるので、出射する光の波長範囲が光源装置12よりも広くなり、使い勝手が向上する。
【0038】
なお、上述の各実施の形態は、2つの光源から出射されるピーク波長の異なる2つの光を混合することによって、各ピーク波長とは異なる混合ピーク波長を有する光を出射する光源装置について説明したが、異なるピーク波長の光を出射する光源は3以上であってもよい。また、混合手段は、レンズやハーフミラーの他、ビームスプリッターを利用してピーク波長の異なる2つの光を混合してもよい。
【0039】
また、自動分析装置1は、2つの試薬テーブルを備え、2種類の試薬を用いる場合について説明したが、試薬テーブルは1つでもよく、1つの試薬テーブルに第一試薬の試薬容器と第二試薬の試薬容器を載せるか、又は1つの試薬テーブルに1種類の試薬容器を載せるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】実施の形態1の自動分析装置の概略構成図である。
【図2】実施の形態1の自動分析装置が備える光源装置の構成と、第1のピーク波長を有する光と第2のピーク波長を有する光との混合を説明する模式図である。
【図3】第1のピーク波長を有する光、第2のピーク波長を有する光及び混合される光のスペクトル分布を示す図である。
【図4】実施の形態2の自動分析装置が備える光源装置の構成と、第1のピーク波長を有する光と第2のピーク波長を有する光との混合を説明する模式図である。
【図5】第1のピーク波長を有する光、第2のピーク波長を有する光及び混合される光のスペクトル分布を示す図である。
【図6】図5において、第1のピーク波長を有する光の放射強度に比べ第2のピーク波長を有する光の放射強度が大きい場合に混合される光のスペクトル分布を示す図である。
【図7】実施の形態3の自動分析装置が備える光源装置の構成と、第1のピーク波長を有する光と第2のピーク波長を有する光との混合を説明する模式図である。
【符号の説明】
【0041】
1 自動分析装置
2,3 試薬テーブル
4 キュベットホイール
5 反応容器
6,7 試薬分注機構
8 検体容器移送機構
10 ラック
11 検体分注機構
12 光源装置
12a,12b LED
12c レンズ
13 受光素子
14 洗浄機構
15 攪拌装置
17 制御部
18 入力部
19 表示部
22 光源装置
22a,22c LED
22b,22d 可変抵抗
23 ハーフミラー
24 強度制御部
32 光源装置
32a,32c LED
32b,32d レンズ
33 ハーフミラー
34 強度制御部
35 マイコン
36 D/A変換回路
37 ハーフミラー
38 測光素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に保持された液体の光学的特性を測定する自動分析装置であって、
ピーク波長の異なる光を個々に出射し、出射する光の波長領域に他の光源が出射する光のピーク波長が存在する複数の光源と、前記複数の光源が個々に出射する複数の光を混合する混合手段とを有し、前記各ピーク波長とは異なる所望の混合ピーク波長を有する光を出射する光源装置を備えたことを特徴とする自動分析装置。
【請求項2】
前記混合手段は、レンズ又はハーフミラーであることを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項3】
前記ハーフミラーは、光軸を一致させて前記複数の光源が出射する光を混合することを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項4】
前記光源装置は、前記複数の光源の少なくとも一つが出射する光の放射強度を調整する調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項5】
前記光源装置は、前記混合ピーク波長と放射強度をモニタするモニタ手段を有し、
前記調整手段は、前記モニタ手段がモニタした前記混合ピーク波長と放射強度とをもとに前記複数の光源の少なくとも一つが出射する光の放射強度を調整することを特徴とする請求項4に記載の自動分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−281394(P2008−281394A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−124681(P2007−124681)
【出願日】平成19年5月9日(2007.5.9)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】