説明

自動原稿搬送装置及び画像読取装置

【課題】自動原稿搬送装置におけるジャム発生時に原稿の戻し順序を分かりやすくする。
【解決手段】自動原稿搬送装置は、原稿載置部から画像読取部に達する第1の搬送経路と、前記原稿載置部から前記画像読取部に達し、前記第1の搬送経路と異なる経路である第2の搬送経路と、前記原稿載置部からの原稿を前記第1の搬送経路或いは前記第2の搬送経路のいずれかに振り分けるゲートと、前記第1の搬送経路及び前記第2の搬送経路で原稿のジャムを検知するセンサと、前記センサにより、ジャムの発生を検知し、ジャム紙が分岐する前記第1の搬送経路内或いは前記第2の搬送経路内のいずれか一方にある場合、もう一方のジャム紙の無い搬送路で、前記ジャム紙以外の原稿を搬送させるよう制御する制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、自動原稿搬送装置及び画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
OUTパス及びINパスの複数の搬送路を有し、原稿を連続して読み取る際に、OUTパスとINパスを交互に使用し、OUTパスとINパスを通過した夫々の原稿の合流後には、先行する原稿の後端と後続の原稿の先端の間隔をほぼ0mmとして連続搬送する自動原稿搬送装置が知られている。しかしながら、複数の搬送路を使用しているため、ジャムが発生した場合に、自動原稿搬送装置内に複数原稿が残されてしまうことになり、ユーザにとって原稿の戻し順序が分かりにくくなるという問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−136359公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、自動原稿搬送装置におけるジャム発生時に原稿の戻し順序を分かりやすくすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の実施形態における自動原稿搬送装置は、原稿載置部から画像読取部に達する第1の搬送経路と、前記原稿載置部から前記画像読取部に達し、前記第1の搬送経路と異なる経路である第2の搬送経路と、前記原稿載置部からの原稿を前記第1の搬送経路或いは前記第2の搬送経路のいずれかに振り分けるゲートと、前記第1の搬送経路及び前記第2の搬送経路で原稿のジャムを検知するセンサと、前記センサにより、ジャムの発生を検知し、ジャム紙が分岐する前記第1の搬送経路内或いは前記第2の搬送経路内のいずれか一方にある場合、もう一方のジャム紙の無い搬送路で、前記ジャム紙以外の原稿を搬送させるよう制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】第一の実施形態における画像読取装置を示す構成図である。
【図2】第一の実施形態における、自動原稿搬送装置を主体とした制御系を示すブロック図である。
【図3】第一の実施形態における、原稿の給紙開始までを示すフローチャートである。
【図4】第一の実施形態における、原稿を給紙してOUTパスに搬送するまでを示すフローチャートである。
【図5】第一の実施形態における、OUTパスを使用する原稿の搬送を示すフローチャートである。
【図6】第一の実施形態における、画像の読取り開始から、読取り終了までを示すフローチャートである。
【図7】第一の実施形態における、INパスを使用する後続の原稿の搬送を示すフローチャートである。
【図8】第一の実施形態における、搬送の完了を示すフローチャートである。
【図9】第一の実施形態における、先端、後端共に分岐する搬送路より上流に位置するジャム紙を示した断面図である。
【図10】第一の実施形態における、OUTパスでジャムが発生した場合で、先端が分岐する搬送路内にあり、後端が分岐する搬送路より上流に位置するジャム紙を示した断面図である。
【図11】第一の実施形態における、INパスでジャムが発生した場合で、先端が分岐する搬送路内にあり、後端が分岐する搬送路より上流に位置するジャム紙を示した断面図である。
【図12】第一の実施形態における、OUTパスでジャムが発生した場合で、先端が分岐する搬送路内より下流にあり、後端が分岐する搬送路より上流に位置するジャム紙を示した断面図である。
【図13】第一の実施形態における、INパスでジャムが発生した場合で、先端が分岐する搬送路内より下流にあり、後端が分岐する搬送路より上流に位置するジャム紙を示した断面図である。
【図14】第一の実施形態における、OUTパスでジャムが発生した場合で、先端が分岐する搬送路内より下流にあり、後端が分岐する搬送路内に位置するジャム紙を示した断面図である。
【図15】第一の実施形態における、INパスでジャムが発生した場合で、先端が分岐する搬送路内より下流にあり、後端が分岐する搬送路内に位置するジャム紙を示した断面図である。
【図16】第一の実施形態における、先端、後端共に分岐する搬送路より下流に位置するジャム紙を示した断面図である。
【図17】第一の実施形態における、OUTパスでジャムが発生した場合で、先端、後端共に分岐する搬送路内に位置するジャム紙を示した断面図である。
【図18】第一の実施形態における、INパスでジャムが発生した場合で、先端、後端共に分岐する搬送路内に位置するジャム紙を示した断面図である。
【図19】第一の実施形態における、ジャム発生時の処理に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に添付図面を参照して、実施形態の自動原稿搬送装置を説明する。
【0008】
(第一の実施形態)
第一の実施形態の自動原稿搬送装置(ADF)は、2つの搬送路の内、一方でジャムが発生し、もう一方が搬送可能である時、ジャム紙を自動原稿搬送装置内に残し、ジャム紙以外の原稿を読み取る。
【0009】
図1は、画像読取装置100を示す構成図である。画像読取装置100は、画像読取部としてのスキャナ110(第1の画像読取部)と、スキャナ110に原稿Gを搬送する自動原稿搬送装置(ADF)10と、ジャムメッセージを表示する表示部を有する。スキャナ110は、READ原稿ガラス110aと、プラテンガラス110bを有する。スキャナ110の光学機構110cは、READ原稿ガラス110a上を走行する原稿Gの画像を光学的に読み取る。或いは光学機構110cは、プラテンガラス110bに沿って駆動手段により矢印A方向に移動して、プラテンガラス110b上に載置される原稿Gの画像を光学的に読み取る。スキャナ110は、光学機構110cからの光信号を電気信号に光電変換するCCD(Charge Coupled Device)110dを有する。
【0010】
ADF10は、原稿載置部11、原稿載置部11から原稿Gを取り出すピックアップローラ12、原稿Gを1枚ずつ分離して給紙するための分離給紙ローラ13、分離給紙ローラ13により給紙される原稿Gの先端を揃えるレジストローラ(RGTローラ)14を有する。ADF10は、第1の搬送経路であり、RGTローラ14から、スキャナ110に達するOUTパス16と、第2の搬送経路であり、RGTローラ14から、スキャナ110に達するINパス17の2つのパスを有する。OUTパス16は中間OUTローラ18を有し、INパス17は中間INローラ28を有する。
【0011】
ADF10は、RGTローラ14を通過した原稿Gを、OUTパス16あるいはINパス17のいずれかに振り分けるゲート40を有する。原稿搬送部は、ピックアップローラ12、分離給紙ローラ13、RGTローラ14、ゲート40、中間OUTローラ18及び中間INローラ28を有する。
【0012】
ADF10は、OUTパス16あるいはINパス17を通る原稿Gを、スキャナ110のREAD原稿ガラス110a上に搬送する分離部である読取前ローラ50を有する。読取前ローラ50の第1のローラ50aと第2のローラ50bは相互に従動回転する。第1のローラ50aを駆動回転すると、第2のローラ50bは第1のローラ50aと従動回転する。第2のローラ50bを駆動回転すると、第1のローラ50aは第2のローラ50bと従動回転する。読取前ローラ50は、チェンジ機構50cにより、第1のローラ50aと第2のローラ50bの駆動を切り替える。INパス17の曲率半径は、OUTパス16の曲率半径より小さい。
【0013】
ADF10は、READ原稿ガラス110aから原稿Gを排出する読取後ローラ51、排紙前ローラ52、排紙ローラ53及び、排紙トレイ56を有する。読取後ローラ51から排紙トレイ56に至る間には、第2の画像読取部であり、コンタクトイメージセンサ(CIS)60が配置される。このCIS60は、排紙前ローラ52から排紙ローラ53に至る搬送路中に配置しても良い。
【0014】
スキャナ110は、READ原稿ガラス110a上を走行する原稿Gの第1面である表面の画像を読み取る。CIS60は、走行する原稿Gの第2面である裏面の画像を読み取る。これにより原稿Gは、原稿載置部11から、READ原稿ガラス110aを経て排紙トレイ56に至る搬送路を1回通過することで、両面の画像の読取が可能になる。
【0015】
原稿載置部11は、原稿Gの有無を検知するエンプティセンサ70を有し、分離給紙ローラ13からRGTローラ14の間には、RGTローラ14への原稿Gの到達を検知するレジストセンサ(RGTセンサ)71を有する。OUTパス16は、OUTパス16内を通過する原稿Gを検知するタイミングセンサOUT72を有する。INパス17は、INパス17内を通過する原稿Gを検知するタイミングセンサIN73を有する。RGTセンサ71に隣接する位置には、原稿Gの厚さを検知する超音波センサ74を有する。
【0016】
読取前ローラ50からREAD原稿ガラス110aに達するまでの間には、読取前センサ76が設けられ、読取後ローラ51から排紙前ローラ52に達するまでの間に、読取後センサ77を有する。排紙前ローラ52から排紙ローラ53に達する間に、排紙センサ78を有する。
【0017】
ピックアップローラ12及び分離給紙ローラ13は、給紙モータ80に駆動されて回転する。ピックアップローラ12は、ピックアップソレノイド81により揺動される、RGTローラ14は、レジストモータ(RGTモータ)82に駆動されて回転する。ゲート40は、ゲートソレノイド83により切り替え操作される。ゲートソレノイド83をオフすると、ゲート40は、矢印x方向に回動して、原稿GをOUTパス16側に振り分ける。ゲートソレノイド83をオンすると、ゲート40は、矢印y方向に回動して、原稿GをINパス17側に振り分ける。
【0018】
中間OUTローラ18は、中間OUTモータ84に駆動され回転する。中間INローラ28は、中間INモータ86に駆動され回転する。読取前ローラ50は、読取前ローラモータ89に駆動され回転する。読取後ローラ51及び排紙前ローラ52は、READモータ87に駆動され回転する。排紙ローラ53は、排紙モータ88に駆動され回転する。
【0019】
読取前ローラモータ89は、チェンジ機構50cを介して、読取前ローラ50の駆動を切り替える。チェンジ機構50cは、第1の駆動入力ギアと第2の駆動入力ギアを有する。第1の駆動入力ギアの回転により、第1のローラ50aは、矢印m方向に回転し、第2の駆動入力ギアの回転により第2のローラ50bは、矢印n方向に回転する。
【0020】
第1のローラ50aが駆動ローラとしてm方向に回転する時、ローラ50aと50bの間に原稿Gが1枚、若しくは無い場合には、第2のローラ50bは従動ローラとなる。ローラ50aと50bの間に先行する原稿の後端と後続原稿の先端が重なり合って進入した場合には、第2のローラ50bが重なり合った原稿Gを分離する。また、第2のローラ50bが駆動ローラとしてn方向に回動する場合には、第1のローラ50aが分離ローラとして機能する。
【0021】
図2は、ADF10を主体とした制御系を示すブロック図である。画像読取装置100を含む例えば画像形成装置の全体を制御する本体制御部121にはスキャナ110のCCD110d、CIS60が接続される。本体制御部121は、入出力インターフェース122を介してADF10の制御部であるCPU130を制御する。CPU130は、ジャム紙GJがOUTパス16内、或いはINパス17内のいずれか一方に収まっている状態の場合、ジャム紙GJをADF10内に残し、もう一方のジャム紙GJの無いパスで、ジャム紙GJ以外の原稿Gを搬送させるよう制御する。
【0022】
CPU130の入力側には、エンプティセンサ70、RGTセンサ71、タイミングセンサOUT72、タイミングセンサIN73、超音波センサ74、読取前センサ76、読取後センサ77及び、排紙センサ78が接続される。CPU130の出力側には給紙モータ80、ピックアップソレノイド81、RGTモータ82、ゲートソレノイド83、中間OUTモータ84、中間INモータ86、READモータ87及び、排紙モータ88、読取前ローラモータ89、チェンジ機構50cが接続される。
【0023】
図3〜図8に示すフローチャートを用いて、原稿Gを連続して搬送するプロセスについて説明する。図3は、原稿Gの給紙開始までを示すフローチャートである。200において、ADF10が開いているか否かを判断する。ADF10がプラテンガラス110b上で開いていれば(200のYes)、200の判断を繰り返す。ADF10がプラテンガラス110b上で閉じていれば(200のNo)、201において、全センサを検知して、ADF10でジャムが発生していないかを確認する。全センサがOFFでなければ、(201のNo)、原稿Gがジャムを起こしていると判断する。全センサがOFFであれば(201のYes)、202において、エンプティセンサ70がONであるか否かを判断する。原稿Gが原稿トレイ11に載置するとエンプティセンサ70がONし、本体制御部121に原稿ON信号を送信する。エンプティセンサ70がOFFであれば(202のNo)、200に戻る。エンプティセンサ70がONであれば(202のYes)、203において、両面読取りモードであるか否かを判断する。両面読取りモードでなければ(203のNo)、図4の205に進む。両面読取りモードであれば(203のYes)、204においてCIS60をONし、図4の205に進む。
【0024】
図4は、原稿Gを原稿載置部11から給紙してOUTパス16に搬送するまでを示すフローチャートである。205において、ピックアップソレノイド81をONし、ピックアップローラ12及び分離給紙ローラ13を回転して、原稿Gの給紙動作を開始する。206において、一定時間内にRGTセンサ71がONになるか否かを判断する。一定時間経過してもRGTセンサ71がONしない場合(206のNo)、原稿Gがジャムを起こしたと判断する。RGTセンサ71が一定時間内にONになれば(206のYes)、208において、一定時間搬送後、給紙モータ80を停止し、ゲートソレノイド83をOFFする。搬送された原稿Gは、RGTローラ14に当接し、先端位置が整えられて停止し、原稿GをOUTパス16に振り分ける方向にゲート40を設定する。
【0025】
209で一定時間経過したか否かを判断する。一定時間経過していなければ(209のNo)、209の判断を繰り返す。一定時間経過したら(209のYes)、210において奇数枚目か否かを判断する。奇数枚目でなければ(210のNo)、図7のフローチャートに進む。奇数枚目であれば(210のYes)、211においてRGTローラ14及び中間OUTローラ18を駆動する。中間OUTローラ18をRGTローラ14の回転速度にあわせて、RGTローラ14と中間OUTローラ18を等速で回転する。原稿Gは、ゲート40に振り分けられてOUTパス16に搬送される。
【0026】
図5は、OUTパス16を使用する原稿Gの搬送を示すフローチャートである。212において、一定時間内にタイミングセンサOUT72がONになるか否かを判断する。タイミングセンサOUT72が一定時間経過してもONしない場合(212のNo)、原稿Gがジャムを起こしたと判断する。一定時間内にタイミングセンサOUT72がONすれば(212のYes)、214において、一定パルス数駆動し、RGTモータ82及び中間OUTモータ84を停止する。このとき、原稿Gは、読取前ローラ50の手前で停止する。
【0027】
次に、215において、搬送要求信号が受信されたか否かを判断する。搬送要求信号が受信されていなければ(215のNo)、215の判断を繰り返す。搬送要求信号を受信したら(215のYes)、216において、前の原稿Gが読取前センサ76をONした後、所定時間経過したか否かを判断する。前の原稿Gが読取前センサ76をONした後、所定時間経過していなければ(216のNo)、216の判断を繰り返す。前の原稿Gが読取前センサ76をONした後、所定時間経過したら(216のYes)、217に進む。本体制御部121は、スキャナ110が読取り可能であれば、搬送要求信号をCPU130に送信する。
【0028】
217でREADモータ87、及び中間OUTモータ84、及び読取前ローラモータ89を本体制御部121から要求された速度で、中間OUTローラ18、読取前ローラ50、読取後ローラ51、及び排紙前ローラ52を回転し、図6の218に進む。先行する原稿Gの後端が読取前ローラ50を通過するタイミングと、後続の1枚目の原稿G1の先端が読取前ローラ50により搬送を開始するタイミングを一致させる。後続の1枚目の原稿G1は、先行する原稿Gの後端との距離が0mmに近い状態で、READ原稿ガラス110aに搬送される。
【0029】
図6は、画像の読取り開始から、読取り終了までを示すフローチャートである。218において、原稿Gの一定距離搬送が完了しているか否かを判断する。一定距離搬送が完了していなければ(218のNo)、218の判断を繰り返す。一定距離搬送が完了したら(218のYes)、219において、読取開始信号を本体制御部121に送信し、本体制御部121により、スキャナ110は原稿Gの表面の画像読取を開始する(219)。
【0030】
ここで、1枚目の原稿G1及び2枚目の原稿G2の搬送について述べる。1枚目の原稿G1の後端がRGTセンサ71を抜けて、レジストセンサ71がONからOFFに変化すると、2枚目の原稿G2の給紙を開始する(図4の205)。1枚目の原稿G1は、READ原稿ガラス110a上を走行し、スキャナ110は、1枚目の原稿G1の画像読取を行う。2枚目の原稿G2は、RGTローラ14に当接して、先端位置を整えられ停止する。
【0031】
2枚目の原稿G2において、RGTセンサ71がONすると(206のYes)、208、209を経て、210の処理を行う。210において、原稿Gが偶数枚目であれば(210のNo)、図7の227に進む。227では、ゲートソレノイド83をONして、2枚目の原稿G2をINパス17に振り分ける方向にゲート40を切り替える。次に、228において、RGTモータ82及び中間INモータ86をONして、RGTローラ14及び中間INローラ28を駆動する。中間INローラ28をRGTローラ14の回転速度にあわせて、RGTローラ14と中間INローラ28を等速で回転する。2枚目の原稿G2は、ゲート40にてINパス17に振り分けられる。
【0032】
ここで、1枚目の原稿G1の説明に戻る。図6の219において、1枚目の原稿G1は、READ原稿ガラス110a上の走行を継続して、スキャナ110による画像読取を継続する。1枚目の原稿G1は、読取後ローラ51及び排紙前ローラ52を経て排紙ローラ53方向に搬送される。
【0033】
220において排紙センサ78がONであるか否かを判断する。排紙センサ78がOFFであれば(220のNo)、220の判断を繰り返す。1枚目の原稿G1が、排紙センサ78をONすると(220のYes)、221において、排紙モータ88を駆動して、排紙ローラ53を駆動する。
【0034】
次に222において、両面読取か否かを判断する。両面読取であれば(222のYes)、223において、排紙方向に搬送される1枚目の原稿G1の裏面の画像をCIS60で読取り、224に進む。両面読取でなければ(222のNo)、224において、一定時間経過したか否かを判断する。一定時間経過していなければ(224のNo)、224の判断を繰り返す。一定時間経過していれば(224のYes)、225において、表面の画像読取を終了し、図8の235に進む。
【0035】
再び2枚目の原稿G2の説明に戻る。1枚目の原稿G1と並行して、図7の229において一定時間内にタイミングセンサIN73がONするか否かを判断する。一定時間内にタイミングセンサIN73がONにならなければ(229のNo)、原稿Gはジャムを起こしたと判断する。一定時間内にタイミングセンサIN73がONしたら(229のYes)、2枚目の原稿G2では、RGTモータ82と中間INモータ86を一定パルス数駆動し、RGTモータ82と中間INモータ86を停止する(231)。2枚目の原稿G2は、INパス17内で、読取前ローラ50の手前で停止する。次に、232において、搬送要求信号を受信しているか否かを判断する。搬送要求信号を受信していなければ(232のNo)、232の判断を繰り返す。搬送要求信号を受信していれば(232のYes)、233に進む。
【0036】
233において、前の原稿Gが読取前センサをONした後、所定時間経過したか否かを判断する。所定時間経過していなければ(233のNo)、233の判断を繰り返す。所定時間経過していれば(233のYes)、234において、中間INモータ86をONして本体制御部121の指示に従った速度で、中間INローラ28を回転する。先行する1枚目の原稿G1の後端が読取前ローラ50を通過するタイミングと、2枚目の原稿G2の先端が読取前ローラ50により搬送を開始するタイミングを一致させる。先行する1枚目の原稿G1の後端と2枚目の原稿G2の先端との距離が0mmに近い状態で、2枚目の原稿G2は、READ原稿ガラス110aに搬送される。
【0037】
先行する1枚目の原稿G1の後端と2枚目の原稿G2の先端との距離を0mmに近い状態とするために、タイミングセンサOUT72から読取前ローラ50までの距離と、タイミングセンサIN73から読取前ローラ50までの距離を等距離に設定する。2枚目の原稿G2は、タイミングセンサIN73をONした後、一定距離進んだ位置で待機する。先行する1枚目の原稿G1の後端が、タイミングセンサOUT72を抜けて一定距離進んだら、中間INモータ86をONして、2枚目の原稿G2をREAD原稿ガラス110a方向に搬送する。これにより1枚目の原稿G1の後端と2枚目の原稿G2の先端との距離を0mmに近づけることが可能となる。
【0038】
先行する1枚目の原稿G1に続いて、READ原稿ガラス110aに搬送される2枚目の原稿G2は、一定距離を搬送した後(図6の218のYes)、スキャナ110による表面の画像読取を開始する(219)。以降の2枚目の原稿G2の搬送は1枚目の原稿G1と同様である。並行して、2枚目の原稿G2の後端がRGTセンサ71を抜けて、RGTセンサ71がONからOFFに変化すると、3枚目の原稿G3の給紙が開始される。1枚目の原稿G1は、排紙ローラ53により排紙トレイ56方向に排紙されて、2枚目の原稿G2は、READ原稿ガラス110a上を走行し、3枚目の原稿G3は、RGTローラ114に当接して先端位置を整えられ停止する。以降の3枚目の原稿G3の搬送も1枚目の原稿G1と同様である。
【0039】
図8は、搬送の完了を示すフローチャートである。図6の表面の画像読取終了(225)後、図8の235において、奇数枚目であるか否かを判断する。奇数枚目であれば(235のYes)、236において、中間OUTモータ84をOFFし、238に進む。偶数枚目であれば(235のNo)、237において、中間INモータ86をOFFし、238に進む。
【0040】
原稿Gが最終原稿でない場合、図4の211から図5の217(OUTパス16による原稿Gの搬送)或いは、図7の227から234(INパス17によるへ原稿Gの搬送)を交互に繰り返して、先行する原稿と後続の原稿との距離を0mmに近い状態で連続して搬送する(図8の238)。原稿Gが最終原稿であれば、239において、排紙センサ78がOFFであるか否かを判断する。排紙センサ78がONであれば(239のNo)、239の判断を繰り返す。排紙センサ78がOFFであれば(239のYes)、240において、一定距離搬送完了したか否かを判断する。一定距離搬送が完了していなければ(240のNo)、240の判断を繰り返す。一定距離搬送が完了していれば(240のYes)、241において、全てのモータとソレノイドをOFFし、終了する。
【0041】
画像読取装置100は、OUTパス16とINパス17の2つの搬送路を有しているため、ADFジャム発生時の原稿位置には、以下の6つがある。ジャムは、原稿Gの先端の折れ曲がりや、原稿Gの表面が滑らかすぎて、ローラが空転してしまうこと等が原因で発生する。ここでの搬送路とは、ゲート40から、OUTパス16とINパス17の合流地点までとする。よって、ゲート40より上流を搬送路の上流とし、OUTパス16とINパス17の合流地点より下流を搬送路の下流とする。
【0042】
1つ目は、ジャム紙GJの先端、後端共に分岐する搬送路より上流にある場合である(図9)。2つ目は、ジャム紙GJ先端が分岐する搬送路内にありジャム紙GJ後端が分岐する搬送路より上流にある場合である。図10は、ジャム紙GJ先端が分岐するOUTパス16内にあり、ジャム紙GJ後端が分岐するOUTパス16より上流にある場合を示し、図11は、ジャム紙GJ先端が分岐するINパス17内にあり、ジャム紙GJ後端が分岐するINパス17より上流にある場合を示す。
【0043】
3つ目は、ジャム紙GJ先端が分岐する搬送路より下流にあり、ジャム紙GJ後端が分岐する搬送路より上流にある場合である。図12は、ジャム紙GJ先端が分岐するOUTパス16より下流にあり、ジャム紙GJ後端が分岐するOUTパス16より上流にある場合を示し、図13は、ジャム紙GJ先端が分岐するINパス17より下流にあり、ジャム紙GJ後端が分岐するINパス17より上流にある場合を示す。
【0044】
4つ目は、ジャム紙GJの先端が分岐する搬送路より下流にあり、ジャム紙GJ後端が分岐する搬送路内にある場合である。図14は、ジャム紙GJの先端が分岐するOUTパス16より下流にあり、ジャム紙GJ後端が分岐するOUTパス16内にある場合を示し、図15は、ジャム紙GJの先端が分岐するINパス17より下流にあり、ジャム紙GJ後端が分岐するINパス17内にある場合を示す。
【0045】
5つ目は、ジャム紙GJの先端、後端共に分岐する搬送路より下流にある場合である(図16)。6つ目は、ジャム紙GJの先端、後端共に分岐する搬送路内にある場合である。図17は、ジャム紙GJの先端、後端共に分岐するOUTパス16内にある場合を示し、図18は、ジャム紙GJの先端、後端共に分岐するINパス17内にある場合を示す。
【0046】
上述のADF10でのジャム発生時の原稿位置の1つ目から5つ目の場合には、ジャム紙GJが搬送路内に収まっていないため、後続の原稿Gが搬送できない。よって、ジャム発生時の原稿位置の1つ目から5つ目の場合には、ジャム発生を通知し、搬送を中断する。このとき、もし読み取り中の先行紙があれば、先行紙の読取が完了した後にジャム発生処理に移る。
【0047】
ジャム紙GJの先端、後端共に分岐する搬送路内にある6つ目の場合には、ジャム紙GJが収まっている一方の搬送路は使えないものの、もう一方の搬送路で搬送が可能なため、ジャム紙GJが収まっていない搬送路を使用することで、原稿搬送を継続させることが可能となる。原稿搬送には、以下の2通りの処理がある。1つ目は、ジャム紙GJをADF10内に残し、既に搬送を開始している原稿のみを読み取り、排紙し、残りの原稿載置部11にある原稿Gは読み取らないという処理である。2つ目は、ジャム紙GJをADF10内に残し、既に搬送を開始している原稿G、及び原稿載置部11にある全ての原稿Gを読み取り、排紙する処理である。上記いずれの処理をするにせよ、ジャム紙GJが残っていないもう一方の搬送路を使用して搬送を続けることになるが、その後の搬送でもう一方の搬送路でもジャムが発生する可能性もある。その場合は、ジャム発生を通知し、搬送を中断する。
【0048】
ジャムが発生した際の処理を図19のフローチャートを用いて説明する。300において、ジャム紙GJがどちらか一方の搬送路内に収まっているか否かを判断する。図9〜図16に示すような、ジャム紙GJがどちらか一方の搬送路内に収まっていない場合(300のNo)、301において、表示部にジャムメッセージを表示し、原稿搬送を停止する。ジャム紙GJがどちらか一方の搬送路内に収まらないということは、もう一方の搬送路での原稿Gの搬送は不可能であり、ジャム紙GJがどちらか一方の搬送路内に収まらない状態でジャムが発生した時点で、ジャムメッセージを表示し、原稿搬送を停止する。302において、ジャム処理がされたか否かを判断する。ジャム処理がされていなければ(302のNo)、302の判断を繰り返す。ジャム処理がされれば(302のYes)、303において、原稿Gが原稿載置部11にセットされたか否かを判断する。原稿Gが原稿載置部11にセットされなければ(303のNo)、303の判断を繰り返す。原稿Gが原稿載置部11にセットされれば(303のYes)、304において、ジャム紙GJ、原稿載置部11の原稿Gを含む原稿の搬送を再開し、画像を読み取り、終了する。
【0049】
図17、図18に示すような、ジャム紙GJがどちらか一方の搬送路内に収まっている場合(300のYes)、305において、もう一方の搬送路にはジャム紙GJが無いか否かを判断する。もう一方の搬送路にジャム紙GJがあれば(305のNo)、301に進む。
【0050】
もう一方の搬送路にジャム紙GJが無ければ(305のYes)、306において、画像読取装置100の機体内の原稿の読み取り、307において、表示部にジャムメッセージを表示する。ジャムメッセージ表示後、308において、ジャム処理がされたか否かを判断する。ジャム処理がされていなければ(308のNo)、308の判断を繰り返す。ジャム処理がされれば(308のYes)、309において、ジャム紙GJが原稿載置部11にセットされたか否かを判断する。ジャム紙GJが原稿載置部11にセットされなければ(309のNo)、309の判断を繰り返す。ジャム紙GJが原稿載置部11にセットされれば(309のYes)、310において、ジャム紙GJの搬送を再開し、画像を読み取り、終了する。
【0051】
上述の自動原稿搬送装置10は、OUTパス16及びINパス17の2つの搬送経路を有しているが、搬送経路は2つに限らず、例えば3つでも良い。
【0052】
上述のような自動原稿搬送装置10、自動原稿搬送装置10を有する画像読取装置100により、ジャム発生時に、ジャム紙GJの無いもう一方の搬送路を使用して残りの原稿を搬送させることで、ADF10内にジャム紙GJのみを残し、原稿Gの戻し順序が分かりにくくなることを防止する。
【0053】
(第二の実施形態)
第二の実施形態は、原稿枚数をカウントし、ジャム紙GJの原稿を読み取った後に、先に読取った原稿の何枚目にジャムした原稿を戻すかを示す。第一の実施形態と同一構成部分には同一符号を付す。
【0054】
図17、図18に示すような、ジャム発生時、ジャム紙GJがどちらか一方の搬送路内に収まった場合、ジャム紙GJをADF10内に残し、その他の原稿の搬送を続ける。このとき、原稿排紙トレイ56にはジャム紙GJのみ抜けた原稿Gの束が排紙される。大量の原稿Gを通紙した場合には、排紙された原稿Gの中からジャム紙GJを挿入する位置を探すことはユーザにとって負担となる。
【0055】
そのため、原稿枚数をカウントしておき、ジャム紙GJを取り除き、ジャムした原稿を再び原稿載置部11から搬送し画像を読み取った後、例えば「読取った原稿をX枚目に挿入してください」と表示部に表示する。Xはジャムを起こして原稿Gの束から抜かれたジャム紙GJを、原稿の束の内、何番目に戻すかを示す。原稿枚数のカウントは、例えば、センサの検知によって判断する。
【0056】
上述のような自動原稿搬送装置10、自動原稿搬送装置10を有する画像読取装置100により、ジャム発生時に、ジャム紙GJの無いもう一方の搬送路を使用して残りの原稿を搬送させることで、ADF10内にジャム紙GJのみを残し、原稿の戻し順序が分かりにくくなることを防止する。また、ジャム紙GJを原稿の束へ戻す挿入位置が分かりやすくなり、原稿の中からジャム紙GJを挿入する位置を探すユーザの負担を軽減することができる。
【0057】
(第三の実施形態)
第三の実施形態は、ジャム発生の前後の原稿の排紙速度に差を設ける。第一の実施形態と同一構成部分には同一符号を付す。
【0058】
図17、図18に示すような、ジャム発生時、ジャム紙GJがどちらか一方の搬送路内に収まった場合、ジャム紙GJをADF10内に残し、その他の原稿の搬送を続ける。このとき、原稿排紙トレイ56にはジャム紙GJのみ抜けた原稿Gの束が排紙される。大量の原稿Gを通紙した場合には、排紙された原稿Gの中からジャム紙GJを挿入する位置を探すことはユーザにとって負担となる。
【0059】
そのため、ジャムが発生した後に搬送する原稿と、ジャム発生前の通常搬送時の原稿の排紙速度に差を設け、ジャム発生の前後で原稿排紙トレイ56に排紙された原稿Gの位置がずれるようにし、原稿Gの束へのジャム紙GJの挿入位置が明確になるようにする。
【0060】
上述のような自動原稿搬送装置10、自動原稿搬送装置10を有する画像読取装置100により、ジャム発生時に、ジャム紙GJの無いもう一方の搬送路を使用して残りの原稿を搬送させることで、ADF10内にジャム紙GJのみを残し、原稿の戻し順序が分かりにくくなることを防止する。また、ジャム発生前の通常搬送時の原稿の排紙速度に差を設けることで、ジャム紙GJを原稿の束へ戻す挿入位置が分かりやすくなり、原稿の中からジャム紙GJを挿入する位置を探すユーザの負担を軽減することができる。
【0061】
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
10 ADF
11 原稿載置部
12 ピックアップローラ
13 分離給紙ローラ
14 RGTローラ
16 OUTパス
17 INパス
40 ゲート
56 原稿排紙トレイ
60 CIS(第2の画像読取部)
70 エンプティセンサ
71 RGTセンサ
72 タイミングセンサ(OUT)
77 読取後センサ
78 排紙センサ
73 タイミングセンサ(IN)
76 読取前センサ
100 画像読取装置
110 スキャナ(第1の画像読取部)
110d CCD
121 本体制御部
130 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿載置部から画像読取部に達する第1の搬送経路と、
前記原稿載置部から前記画像読取部に達し、前記第1の搬送経路と異なる経路である第2の搬送経路と、
前記原稿載置部からの原稿を前記第1の搬送経路或いは前記第2の搬送経路のいずれかに振り分けるゲートと、
前記第1の搬送経路及び前記第2の搬送経路で原稿のジャムを検知するセンサと、
前記センサにより、ジャムの発生を検知し、ジャム紙が分岐する前記第1の搬送経路内或いは前記第2の搬送経路内のいずれか一方にある場合、もう一方のジャム紙の無い搬送路で、前記ジャム紙以外の原稿を搬送させるよう制御する制御部と、
を備えることを特徴とする自動原稿搬送装置。
【請求項2】
前記第1の搬送経路内或いは前記第2の搬送経路内のいずれか一方にあるジャム紙を搬送経路内に残すことを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
【請求項3】
前記センサにより、ジャムの発生を検知したとき、ジャムの発生を表示する表示部と、
前記原稿の枚数をカウントするカウント部をさらに備え、
前記ジャム紙の戻し位置を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
【請求項4】
前記原稿の排紙速度をジャム発生前後で異なるようにすることを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
【請求項5】
原稿が載置される原稿載置部と、
前記原稿の画像を読み取る画像読取部と、
前記原稿載置部から前記画像読取部に達する第1の搬送経路と、
前記原稿載置部から前記画像読取部に達し、前記第1の搬送経路と異なる経路である第2の搬送経路と、
前記原稿載置部からの原稿を前記第1の搬送経路或いは前記第2の搬送経路のいずれかに振り分けるゲートと、
前記第1の搬送経路及び前記第2の搬送経路で原稿を検知するセンサと、
前記センサにより、ジャムの発生を検知し、ジャム紙が分岐する前記第1の搬送経路内或いは前記第2の搬送経路内のいずれか一方にある場合、もう一方のジャム紙の無い搬送路で、前記ジャム紙以外の原稿を搬送させるよう制御する制御部と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
前記第1の搬送経路内或いは前記第2の搬送経路内のいずれか一方にあるジャム紙を搬送経路内に残すことを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
【請求項7】
原稿載置部から画像読取部に達する第1の搬送経路と、前記原稿載置部から前記画像読取部に達し、前記第1の搬送経路と異なる経路である第2の搬送経路を有し、
前記原稿載置部からの原稿を前記第1の搬送経路或いは前記第2の搬送経路のいずれかに振り分け、
前記第1の搬送経路及び前記第2の搬送経路で原稿を検知し、
ジャム発生時、ジャム紙が分岐する前記第1の搬送経路内或いは前記第2の搬送経路内のいずれか一方にある場合、もう一方のジャム紙の無い搬送路で、前記ジャム紙以外の原稿を搬送させるよう制御する、
ことを特徴とする自動原稿搬送装置。
【請求項8】
前記第1の搬送経路内或いは前記第2の搬送経路内のいずれか一方にあるジャム紙を搬送経路内に残すことを特徴とする請求項7記載の自動原稿搬送装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−85273(P2012−85273A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178540(P2011−178540)
【出願日】平成23年8月17日(2011.8.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】