説明

自動変速機用コントロールスイッチ

【課題】部品点数を増やすことなく外観から可動体の回動位置を知ることができるようにする。
【解決手段】ばね体30に設けられた指示片34は軸受孔5を通してハウジング1(ケース2)の表面に露出しており、マニュアルシャフトに連結された可動体10がハウジング1に対して回動すると軸部13に固定されたばね体30も一体に回動し、ハウジング1の表面に露出した指示片34がハウジング1の表面に沿って軸受孔5の周方向に移動(回動)することになる。よって、ハウジング1表面に設けられた指示部7と指示片34との相対的な位置関係が可動体10の回動位置に応じて変化することになり、ハウジング1に設けられた指示部7とばね体30が具備する指示片34によって部品点数を増やすことなく外観から可動体10の回動位置を知ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車における自動変速機のシフトレバーの切換操作で、パーキング、リバース、ニュートラル、ドライブ、2速、1速というようなシフトポジションを示すポジション信号を発生する自動変速機用コントロールスイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より自動変速機(オートマティック・トランスミッション)を備えた自動車では、シフトレバーの切換操作でパーキング、リバース、ニュートラル、ドライブ、2速、1速というような自動変速機のシフトポジションを示すポジション信号を発生する自動変速機用コントロールスイッチが用いられ、それぞれのポジション信号に応じて制御系のマイクロコンピュータに操作指令を与えるようになっている。
【0003】
この種の自動変速機用コントロールスイッチの一例として、図5並びに図6に示すようにアルミダイカスト製のケース51aと合成樹脂製のカバー51bとから成るハウジング51と、このハウジング51の内部に回動自在に収められる可動体60とを備え、ハウジング51が自動変速機に取り付けられるとともに、シフトレバーの操作に応じて回動するシフト切り換え用のマニュアルシャフト80に可動体60が固定されるものがある(例えば、特許文献1参照)。つまり、可動体60はシフトレバーの回動に応じてマニュアルシャフト80と一体的に回動するのである。
【0004】
可動体60はマニュアルシャフト80に固定される軸部61と、軸部61から突設されてケース51aの凹部52で形成される空間内を回動する主体62とを有し、締め付け用ナット70を用いて軸部61がマニュアルシャフト80に締め付け固定される。なお、軸部61には、締め付け用ナット70の回り止めとして座金71が装着されている。そして、ハウジング51には軸部61を回動自在に枢支する軸受孔53が設けてある。また、詳細な構造は説明しないが、主体62のカバー51bに対向する側の面にはコイルばね64で付勢された可動接点63が複数個設けてあり、カバー51bに植設された複数の帯状の固定接点54に接離自在に弾接させてある。
【0005】
複数の固定接点54は可動体60の回動中心に対して円弧状に設けてあって、パーキング、リバース等の各シフトポジションに対応する固定接点54と、共通の固定接点54とを備えている。つまり、この自動変速機用コントロールスイッチでは、シフトレバーの回動操作に応じて可動体60が一体的に回動して、可動接点63が固定接点54と接触,開離することで切換出力としてポジション信号を得ている。
【0006】
ところで、上記従来例のようにマニュアルシャフト80に対して締め付け用ナット70を用いて軸部61を締め付け固定する構造に代わって、可動体60の軸部61にマニュアルシャフト80を圧入固定する構造が一般に採用されるようになっている。この種の従来例として、図7及び図8に示すように可動体60の軸部61に貫設された挿通孔61aにばね体30を収納し、ばね体30に設けられた一対の保持部32の間の空間にマニュアルシャフト80の先端部を圧入することで各保持部32が先端部に圧接して弾性的に保持するようにしたものがある。かかる従来例によれば、先の従来例のようにナット70を締め付ける必要がないことから製造工程の簡素化が図れるとともにナット70の締め付け不足やゆるみ等による不具合の発生を防ぐことができる。
【特許文献1】特開平11−45636号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、完成品の状態では可動体60がハウジング51内に隠れてしまうため、外観から可動体60の回動位置を知ることはできない。一方、自動車の製造工程において、可動体60の軸部61にマニュアルシャフト80を固定し、さらに自動変速機用コントロールスイッチを自動変速機に取り付ける際、後の工程における利便性を考慮して可動体60を特定のシフトポジションの回動位置(例えば、ニュートラルの位置)に合わせておくことが望ましい。そのために図5及び図6に示した従来例(以下、「従来例1」と呼ぶ)においては、可動体60の回動位置を指し示すための指示片71aが座金71に一体に設けられており、この指示片71aによって外観から可動体60の回動位置を知ることができるようになっていた。
【0008】
しかしながら、図7及び図8に示した従来例(以下、「従来例2」と呼ぶ)においては、座金71のようにハウジング51の表面に露出する部材がないため、外観から可動体60の回動位置を知るための部材を追加しなければならない。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、部品点数を増やすことなく外観から可動体の回動位置を知ることができる自動変速機用コントロールスイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、自動変速機のシフトレバーの切換操作に応じてハウジング内を回動する可動体を備え、該可動体に可動接点を設けるとともに可動体の回動位置に応じて可動接点と接触・開離する複数の固定接点をハウジング内に設け、接触又は開離する可動接点と固定接点の組み合わせに対応した自動変速機のシフトポジションを示すポジション信号を出力する自動変速機用コントロールスイッチにおいて、一面が開口する扁平形状に形成され内底面に複数の前記固定接点が配設されたカバー、扁平形状に形成されて開口面を塞ぐように前記カバーと結合されるケースからなる前記ハウジングと、カバー内底面と対向する面に前記可動接点が設けられ、厚み方向においてハウジングに貫設された軸受孔に挿通されて回動自在に枢支される軸部を具備し、前記軸受孔の軸方向に沿って軸部を貫通しシフトレバーの操作によって回動するシャフトの先端部が挿通される挿通孔を有する前記可動体と、前記挿通孔内に収納されてシャフトの先端部に圧接することで弾性的に保持する保持部、該保持部と連結され挿通孔の外に露出する指示片を具備したばね体と、ハウジング表面における軸受孔の周囲に設けられ指示片との相対的な位置関係によりハウジングに対する可動体の回動位置を指し示す指示部とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ハウジング表面における指示部の近傍に設けられて指示片の周囲を囲んで保護する保護壁を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記保護壁は、シフトレバーの切換操作に応じて移動する指示片の移動範囲を除く部位に設けられたことを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかの発明において、指示片をハウジングと異なる色に着色したことを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記指示部は、ハウジング表面における軸受孔の周囲に突設された突部の前面から側面に渡って設けられるとともに、前記指示片は、前記突部の側面に対向する位置まで延出されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、シフトレバーの操作によってシャフトが回動する際に可動体とともにばね体が回動し、さらにばね体が具備する指示片も回動するから、ハウジング表面に設けられた指示部と指示片との相対的な位置関係が可動体の回動位置に応じて変化することになり、ハウジングに設けられた指示部とばね体が具備する指示片によって部品点数を増やすことなく外観から可動体の回動位置を知ることができるという効果がある。
【0016】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、保護壁で指示片の周囲を囲んで保護することにより、組立時や搬送時、あるいは自動変速機への組み付け時などにばね体の指示片が変形したり破損することを防ぐことができるという効果がある。
【0017】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加えて、可動体の回動に伴う指示片の移動が保護壁によって阻害されることがないから、指示片の寸法的な制約を緩和して視認性を高めることができるという効果がある。
【0018】
請求項4の発明によれば、請求項1〜3の何れかの発明の効果に加えて、指示片の視認性を向上することができ、自動変速機への取付作業の効率化、作業ミスの防止が図れるという効果がある。
【0019】
請求項5の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、ハウジングの側方からも指示片及び指示部を視認することができ、自動変速機への取付作業の効率化、作業ミスの防止が図れるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図1〜図3を参照して詳細に説明する。但し、基本的な構成は従来例と共通であるので、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。
【0021】
本実施形態は、アルミダイカスト製のケース2と合成樹脂製のカバー3とをリベット(図示せず)で結合して組み立てられる略扇形のハウジング1と、このハウジング1の内部に回動自在に収められる可動体10とを備えている。
【0022】
可動体10は亜鉛ダイカスト製で一端に円筒形の軸部13を有する主体11を備え、主体11のカバー3と対向する面(図2における下面)に設けられた凹所(図示せず)内にコイルばね14によりカバー3側へ弾性付勢された3個の可動接点15が収納される。軸部13の構造は従来例2と共通であって、軸部13内において軸方向略中央から一端側(図1(c)における左側)には軸方向に沿った平坦な面を有する一対の弦部13aが互いに平行する形で設けられており、その結果、弦部13aが設けられている部位ではマニュアルシャフトが挿通される挿通孔13bが狭くなっている(図1(b)参照)。
【0023】
また軸部13の挿通孔13bには、図3に示すようなばね体30が収納される。このばね体30は弾性を有する板材を加工して形成されるものであって、幅細の半円環状に形成された主部31と、主部31の両端より主部31の幅方向に沿って立ち上がる一対の保持部32と、主部31の周方向における略中央より保持部32と同方向に立ち上がる幅細の立ち上げ片33と、立ち上げ片33の先端を外側に折り曲げてなる略三角形状の指示片34とを備えている。保持部32は矩形平板状の保持片32aと、保持片32aの一方の端縁と主部31とを連結する連結片32bと、保持片32aの他方の端縁から連結片32bとほぼ平行に外側へ突出する支持片32cとを有し、保持片32a同士がほぼ平行となるように主部31の両端に連結片32bを介して連結されている。また保持片32aには、平面視略長円形であって互いに他方の保持片32aに向かって突出する一対の突部32dが長軸方向を主部31の幅方向に一致させるようにして突設されている。このように構成されるばね体30は、軸部13の挿通孔13bの一端側(図1(c)における右側)から指示片34の方より挿入され、指示片34を挿通孔13bの他端側(図1(c)における左側)より外へ突出させるとともに一対の保持部32の保持片32aをそれぞれ弦部13aの対向面に当接させるようにして軸部13の挿通孔13b内に収納される。ここで、支持片32cの端縁から突設された係止片32eを後方へ折り曲げて弦部13aの先端に係止し、さらに弦部13aの後端縁に連結片32bを当接させることによって、挿通孔13bに収納した状態でばね体30を軸部13に固定している(図1(b)参照)。尚、一対の保持部32の突部32d同士が対向する距離はマニュアルシャフトの幅寸法よりも若干小さくなっている。
【0024】
カバー3は一面が開口する扁平な略扇形に形成され、扇の要に相当する部分には可動体10の軸部13の一端側が挿通されて回動自在に枢支する軸受孔4が厚み方向に貫設されている。また、カバー3の内底面には一端部にそれぞれ固定接点(図示せず)が設けられた帯板状の導電体(図示せず)がインサート成形されている。各固定接点は軸受孔4を中心にした同心円弧状に配設されており、ハウジング1内で可動体10が具備する可動接点15と対向させてある。また周壁で囲まれ筒状に形成されたコネクタ部20がカバー3と一体に形成されており、コネクタ部20の内底面には、複数の導電体の先端が複数列に突出されてコネクタ端子が形成してある。すなわち、ハウジング1に対する可動体10の回動位置に応じて可動体10に保持されている可動接点15が各固定接点と選択的に接触・開離し、自動変速機のシフトポジションに対応したポジション信号がコネクタ部20に接続された相手側コネクタを介して取り出されるのである。
【0025】
ケース2はアルミダイカスト製で扁平な略扇形に形成され、カバー3と同様に扇の要に相当する部分には可動体10の軸部13の他端側が挿通されて回動自在に枢支する軸受孔5が厚み方向に貫設されている。またケース2の表面(図2における上面)における軸受孔5の周囲には、円筒形の突部8が軸受孔5を囲むように突設されるとともに突部8の前面(図2における上面)には平面視略C字形の保護壁6が同じく軸受孔5を囲むように突設されている。さらに、突部8前面の保護壁6の両端間における部位には一対の突条からなる指示部7が突設されている。尚、ケース2には車体(あるいは自動変速機)への取り付け用の取付ねじが挿通されるねじ挿通孔1aが設けてある。
【0026】
上述のように構成される本実施形態は、以下のようにして組み立てられる。カバー3の軸受孔4内に環状のオイルシール40を収納するとともにカバー3の開口面に外形が略扇形の防水パッキン41を配置し、コイルばね14、可動接点15、ばね体30を取り付けた可動体10の軸部13をオイルシール40を通して軸受孔4に挿通させてカバー3内に可動体10を収納する。次に、軸受孔5内に環状のオイルシール42を収納したケース2をカバー3に被着し、可動体10の軸部13の他端側をオイルシール42を通して軸受孔5に挿通させた状態でリベットによりケース2とカバー3を結合してハウジング1を組み立てて本実施形態が完成する。そして、カバー3の側から軸部13の挿通孔13bにマニュアルシャフトを貫通させれば、断面形状が略長円形に形成されたマニュアルシャフトの先端部がばね体30の一対の保持部32の間に圧入され、ばね体30のばね力により保持部32が圧接することでマニュアルシャフトの先端部を軸部13に対して弾性的に保持させることができる。
【0027】
ところで、ばね体30に設けられた指示片34は軸受孔5を通してハウジング1(ケース2)の表面に露出しており、マニュアルシャフトに連結された可動体10がハウジング1に対して回動すると軸部13に固定されたばね体30も一体に回動し、ハウジング1の表面に露出した指示片34がハウジング1の表面に沿って軸受孔5の周方向に移動(回動)することになる。一方、ハウジング1(ケース2)表面(突部8前面)における軸受孔5の周囲には指示部7が設けられているため、図1(b)に示すようにマニュアルシャフトの軸方向からハウジング1を見たときに一対の突条からなる指示部7の間に指示片34が位置すれば、ハウジング1に対する可動体10の回動位置、すなわち、可動体10が特定のポジション信号(例えば、ニュートラルに対応するポジション信号)を出力する状態にあることが容易に判別できる。
【0028】
上述のように本実施形態では、シフトレバーの操作によってマニュアルシャフトが回動する際に可動体10とともにばね体30が回動し、さらにばね体30が具備する指示片34も回動するから、ハウジング1表面(突部8表面)に設けられた指示部7と指示片34との相対的な位置関係が可動体10の回動位置に応じて変化することになり、ハウジング1に設けられた指示部7とばね体30が具備する指示片34によって部品点数を増やすことなく外観から可動体10の回動位置を知ることができる。また、ハウジング1表面における軸受孔5の周囲に突設された保護壁6で指示片34の周囲を囲んで保護することにより、組立時や搬送時、あるいは自動変速機への組み付け時などにばね体30の指示片34が変形したり破損することを防ぐことができる。さらに、保護壁6はシフトレバーの切換操作に応じて移動する指示片34の移動範囲を除く部位に設けられており、可動体10の回動に伴う指示片34の移動が保護壁6によって阻害されることがないから、指示片34の寸法的な制約を緩和して視認性を高めることができる。尚、指示片34をハウジング1(ケース2)と異なる色に着色すれば、指示片34の視認性を向上することができ、自動変速機への取付作業の効率化、作業ミスの防止が図れるという利点がある。
【0029】
ところで、突条からなる指示部7の代わりに、図4(a)に示すように突部8前面に形成された凹溝からなる指示部7’を設けてもよい。さらには、図4(b)又は(c)に示すように突条又は凹溝からなる指示部7,7’を突部8前面から側面に渡って形成するとともに指示片34の先端に突部8の側面に対向する位置まで延出された延出片34aを設ければ、ハウジング1の前方からだけでなく、ハウジング1の側方からも指示部7’並びに指示片34(延出片34a)を視認することができ、自動変速機への取付作業の効率化、作業ミスの防止が図れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は軸受孔を含む要部の正面、(c)は軸受孔を含む要部の右断面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上におけるばね体の斜視図である。
【図4】(a)〜(c)は同上における指示部及び指示片の他の構成を示す要部の斜視図である。
【図5】従来例1を示し、(a)は正面図、(b)は右断面図、(c)は可動体の右側面図、(d)は座金の正面図、(e)は座金の下面図である。
【図6】同上の要部を示し、(a)は正面図、(b)は右断面図、(c)は下断面図である。
【図7】従来例2を示し、(a)は正面図、(b)は右断面図、(c)は可動体の右側面図、(d)はばね体の正面図である。
【図8】同上の要部を示し、(a)は正面図、(b)は右断面図、(c)は下断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ハウジング
2 ケース
3 カバー
4 軸受孔
5 軸受孔
6 保護壁
7 指示部
10 可動体
13 軸部
13b 挿通孔
30 ばね体
32 保持部
34 指示片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動変速機のシフトレバーの切換操作に応じてハウジング内を回動する可動体を備え、該可動体に可動接点を設けるとともに可動体の回動位置に応じて可動接点と接触・開離する複数の固定接点をハウジング内に設け、接触又は開離する可動接点と固定接点の組み合わせに対応した自動変速機のシフトポジションを示すポジション信号を出力する自動変速機用コントロールスイッチにおいて、
一面が開口する扁平形状に形成され内底面に複数の前記固定接点が配設されたカバー、扁平形状に形成されて開口面を塞ぐように前記カバーと結合されるケースからなる前記ハウジングと、
カバー内底面と対向する面に前記可動接点が設けられ、厚み方向においてハウジングに貫設された軸受孔に挿通されて回動自在に枢支される軸部を具備し、前記軸受孔の軸方向に沿って軸部を貫通しシフトレバーの操作によって回動するシャフトの先端部が挿通される挿通孔を有する前記可動体と、
前記挿通孔内に収納されてシャフトの先端部に圧接することで弾性的に保持する保持部、該保持部と連結され挿通孔の外に露出する指示片を具備したばね体と、
ハウジング表面における軸受孔の周囲に設けられ指示片との相対的な位置関係によりハウジングに対する可動体の回動位置を指し示す指示部とを備えたことを特徴とする自動変速機用コントロールスイッチ。
【請求項2】
ハウジング表面における指示部の近傍に設けられて指示片の周囲を囲んで保護する保護壁を備えたことを特徴とする請求項1記載の自動変速機用コントロールスイッチ。
【請求項3】
前記保護壁は、シフトレバーの切換操作に応じて移動する指示片の移動範囲を除く部位に設けられたことを特徴とする請求項2記載の自動変速機用コントロールスイッチ。
【請求項4】
指示片をハウジングと異なる色に着色したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動変速機用コントロールスイッチ。
【請求項5】
前記指示部は、ハウジング表面における軸受孔の周囲に突設された突部の前面から側面に渡って設けられるとともに、前記指示片は、前記突部の側面に対向する位置まで延出されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動変速機用コントロールスイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−155067(P2007−155067A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−353992(P2005−353992)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】