自動車用フロントアクスルキャリア
本発明は、自動車のフロントアクスルキャリアに関する。フロントアクスルキャリアにおいて、収容部の少なくともいくつかは、棒状の連結部材を介してフレーム構造のようにフロントアクスルキャリアに一体化されることによって、一方では、車両自体の材料およびこれに伴う重量ならびに燃料が削減され、他方では、それによって輸送費や緩衝される質量も減らすことができる。ほとんど材料のない区画を区切っている棒状の連結部材は、車体の運動性にマイナスの影響を及ぼすことなく、必要な剛性を生じさせるように作用する。その意味で、棒状の連結部材は棒状の補強部材とも呼ばれることができる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のフロントアクスルキャリア(10)であって、コントロールアームまたは三角アームのような2つのホイールガイド部材のそれぞれ1つを旋回支承する軸受個所のための、車両長手方向(F)に互いに間隔を置くそれぞれ2つの収容部(12、14)と、事前組立されたアセンブリを含む事前製作されたユニットとして該フロントアクスルキャリア(10)を車両構造部に取り付けるための収容部(16、18)とを備え、さらに、次に掲げる収容部、すなわち、
−ステアリングギヤの取付け(収容部20)、
−スタビライザの取付け(収容部22)、
−ペンドラムサポートの取付け(収容部24)、
のための収容部のうちの少なくともいくつかを備えており、該フロントアクスルキャリア(10)は、これらの収容部(12、14、16、18、20、22、24)と一体的であり、かつ、これらの収容部を相互に連結するコンポーネントとして製作されている、自動車のフロントアクスルキャリアにおいて、該収容部(12、16、20、22)の少なくともいくつかが、棒状の連結部材(26)を介してフレーム構造のように該フロントアクスルキャリア(10)に一体化されていることを特徴とする、自動車のフロントアクスルキャリア。
【請求項2】
2つの、好ましくは4つの、特に好ましくは6つの、さらに特に好ましくは8つの、さらに特に好ましくは10の前記収容部(12、16、20、22)が、前記棒状の連結部材(26)を介してフレーム構造のように前記フロントアクスルキャリア(10)に一体化されており、好ましくは直接的に互いに連結されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項3】
各々の前記ホイールガイド部材を支承するための走行方向(FR)後側の収容部(12)は、走行方向(FR)後側の軸受を該ホイールガイド部材によって取り囲むように保持するために、少なくとも近似的に車両長手軸(F)に対して垂直方向に間隔を置く収容部材(12a、12b)を有しており、好ましくは各々の該収容部材(12a、12b)は、少なくとも1つの、好ましくは少なくとも2つの棒状の連結部材(26)を介して前記フロントアクスルキャリア(10)に一体化されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項4】
少なくとも1つの、好ましくは各々の前記収容部材(12a、12b)は、前記棒状の連結部材(26)を介して、車両構造部に前記フロントアクスルキャリア(10)を固定する取付手段のための第1の収容部(16)と連結されていることを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項5】
少なくとも1つの前記収容部材(12a、12b)は、前記棒状の連結部材(26)を介して、各々のホイールガイド部材の支承のための走行方向(FR)前側にある前記収容部(14)と連結されており、該棒状の連結部材は、好ましくは近似的に車両長手方向(F)に延びていることを特徴とする、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項6】
各々のホイールガイド部材の支承のための走行方向(FR)前側の前記収容部(14)は、走行方向(FR)前側の軸受をホイールガイド部材によってU字型に取り囲むように保持するために、少なくとも近似的に車両長手軸(F)に間隔を置く2つの収容部材(14a、14b)を有していることを特徴とする、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項7】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、各々のホイールガイド部材の支承のための走行方向(FR)前側の前記収容部(14)の間に、横方向の少なくとも1つの補強部材を好ましくは水平方向に配置された面状部材(28)の形態で有していることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項8】
前記水平方向に配置された面状部材(28)は、平坦に構成されており、および/または該面状部材の走行方向(FR)を向く縁部(18)は、半長円状の湾入部(30)を有することを特徴とする、請求項7に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項9】
前記水平方向に配置された面状部材(28)は、前記収容部材(14a、14b)に設けられた穴(32)よりも下方の平面に配置されることを特徴とする、請求項7または8に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項10】
走行方向(VR)後側の前記フロントアクスルキャリア(10)の端部を形成する、車両構造部への該フロントアクスルキャリア(10)の取付けのための第1の収容部(16)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項11】
各々のホイールガイド部材の支承のための走行方向(F)前側の前記収容部(14)のすぐ近傍の領域に前記ブラケット(34)に一体化された状態で配置された、車両構造部への前記フロントアクスルキャリア(10)の取付けのための第2の収容部(18)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項12】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、ペンドラムサポートの支承のための前記収容部(24)に少なくとも部分的に接合され、走行方向(FR)と反対向きに拡張する、近似的に中央にある平坦な補強部材(36)を有していることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項13】
平坦な前記補強部材(36)は、少なくとも部分的に補強リブ(38)によって区切られていることを特徴とする、請求項12に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項14】
前記平坦な補強部材(36)は、走行方向(FR)と反対向きの後側の縁部に向かって、下面が中空に構成されてV字型の断面を有する一種の隆起部(40)を形成していることを特徴とする、請求項12または13に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項15】
前記平坦な補強部材(36)は、走行方向(FR)と反対向きの後側の縁部に、少なくともいくつかの、好ましくは複数の棒状の連結部材(26)が集合する結節点(42)を有していることを特徴とする、請求項12〜14のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項16】
車両構造部への前記フロントアクスルキャリア(10)の取付けのための前記第1の収容部(16)は、少なくとも1つの棒状の連結部材(26)を介して前記平坦な補強部材(36)と連結されていることを特徴とする、請求項12〜15のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項17】
前記平坦な補強部材(36)には少なくとも1つの補強リブ(44)が設けられており、該補強リブは、好ましくは車両長手方向に少なくとも部分的に、該平坦な補強部材(36)の後側の縁部と前記ペンドラムサポートの支承のための収容部(24)との間に配置されていることを特徴とする、請求項12〜16のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項18】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、軽金属、好ましくはアルミニウム合金によって製作されることを特徴とする、請求項1〜17のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項19】
アルミニウム鋳造法によって、好ましくは重力金型鋳造法によって、特に好ましくは傾動式重力金型鋳造法によってコンポーネントが製作されることを特徴とする、請求項1〜18のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項20】
前記フロントアクスルキャリア(10)を平面図で見たときに前記棒状の連結部材(26)によって区切られる区画(46)の面積は、該フロントアクスルキャリア(10)を平面図で見たときに貫通していない該フロントアクスルキャリア(10)の面積よりも広く、好ましくは、該フロントアクスルキャリア(10)を平面図で見たときに貫通していない前記補強部材(36)の面積よりも広いことを特徴とする、請求項1〜19のうちのいずれか一項に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項21】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、ステアリングギヤの取付けのために2つの収容部(20)を有していることを特徴とする、請求項1〜20のうちのいずれか一項に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項22】
前記ステアリングギヤの取付けのための収容部(20)および/または前記スタビライザの取付けのための収容部(22)は、ウェブ(48)を介して前記棒状の連結部材(26)に連結されることを特徴とする、請求項1〜21のうちのいずれか一項に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項23】
前記収容部は、車体の運動性にマイナスの影響を及ぼすことなく、貫通部および/または片側が開いた空洞部の形態の重量を削減する切欠きが、前記フロントアクスルキャリアに残るように、相互に連結されていることを特徴とする、請求項1の前提部に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項24】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、次に掲げる合金成分、すなわち、
Si: 2.5〜3.3、好ましくは2.7〜3.1重量%
Mg: 0.2〜0.7、好ましくは0.3〜0.6重量%
Fe: <0.18、好ましくは0.05〜0.16重量%
Mn: <0.5、好ましくは0.05〜0.4重量%
Ti: <0.1、好ましくは0.01〜0.08重量%
Sr: <0.03、好ましくは0.01〜0.03重量%
その他: <0.1重量%
のうちの少なくとも5つを含む、Al鋳造合金でできており、別の合金成分として合金強度を向上させる量の追加のCrが含まれており、Alとそれぞれ補い合って100重量%をなしていることを特徴とする、請求項1〜23のうちのいずれか一項または請求項1の前提部に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項25】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、次に掲げる合金成分、すなわち、
Si: 2.5〜3.3、好ましくは2.7〜3.1重量%
Mg: 0.2〜0.7、好ましくは0.3〜0.6重量%
Fe: <0.18、好ましくは0.05〜0.16重量%
Mn: <0.5、好ましくは0.05〜0.4重量%
Ti: <0.1、好ましくは0.01〜0.08重量%
Sr: <0.03、好ましくは0.01〜0.03重量%
Cr: 0.3〜1.3、好ましくは0.4〜1.0、特に好ましくは0.5〜0.8重量%
その他: <0.1重量%
のうちの少なくとも5つを含み、Alとそれぞれ補い合って100重量%をなす、Al鋳造合金でできていることを特徴とする、請求項1〜23のうちのいずれか一項または請求項1の前提部に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項1】
自動車のフロントアクスルキャリア(10)であって、コントロールアームまたは三角アームのような2つのホイールガイド部材のそれぞれ1つを旋回支承する軸受個所のための、車両長手方向(F)に互いに間隔を置くそれぞれ2つの収容部(12、14)と、事前組立されたアセンブリを含む事前製作されたユニットとして該フロントアクスルキャリア(10)を車両構造部に取り付けるための収容部(16、18)とを備え、さらに、次に掲げる収容部、すなわち、
−ステアリングギヤの取付け(収容部20)、
−スタビライザの取付け(収容部22)、
−ペンドラムサポートの取付け(収容部24)、
のための収容部のうちの少なくともいくつかを備えており、該フロントアクスルキャリア(10)は、これらの収容部(12、14、16、18、20、22、24)と一体的であり、かつ、これらの収容部を相互に連結するコンポーネントとして製作されている、自動車のフロントアクスルキャリアにおいて、該収容部(12、16、20、22)の少なくともいくつかが、棒状の連結部材(26)を介してフレーム構造のように該フロントアクスルキャリア(10)に一体化されていることを特徴とする、自動車のフロントアクスルキャリア。
【請求項2】
2つの、好ましくは4つの、特に好ましくは6つの、さらに特に好ましくは8つの、さらに特に好ましくは10の前記収容部(12、16、20、22)が、前記棒状の連結部材(26)を介してフレーム構造のように前記フロントアクスルキャリア(10)に一体化されており、好ましくは直接的に互いに連結されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項3】
各々の前記ホイールガイド部材を支承するための走行方向(FR)後側の収容部(12)は、走行方向(FR)後側の軸受を該ホイールガイド部材によって取り囲むように保持するために、少なくとも近似的に車両長手軸(F)に対して垂直方向に間隔を置く収容部材(12a、12b)を有しており、好ましくは各々の該収容部材(12a、12b)は、少なくとも1つの、好ましくは少なくとも2つの棒状の連結部材(26)を介して前記フロントアクスルキャリア(10)に一体化されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項4】
少なくとも1つの、好ましくは各々の前記収容部材(12a、12b)は、前記棒状の連結部材(26)を介して、車両構造部に前記フロントアクスルキャリア(10)を固定する取付手段のための第1の収容部(16)と連結されていることを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項5】
少なくとも1つの前記収容部材(12a、12b)は、前記棒状の連結部材(26)を介して、各々のホイールガイド部材の支承のための走行方向(FR)前側にある前記収容部(14)と連結されており、該棒状の連結部材は、好ましくは近似的に車両長手方向(F)に延びていることを特徴とする、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項6】
各々のホイールガイド部材の支承のための走行方向(FR)前側の前記収容部(14)は、走行方向(FR)前側の軸受をホイールガイド部材によってU字型に取り囲むように保持するために、少なくとも近似的に車両長手軸(F)に間隔を置く2つの収容部材(14a、14b)を有していることを特徴とする、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項7】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、各々のホイールガイド部材の支承のための走行方向(FR)前側の前記収容部(14)の間に、横方向の少なくとも1つの補強部材を好ましくは水平方向に配置された面状部材(28)の形態で有していることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項8】
前記水平方向に配置された面状部材(28)は、平坦に構成されており、および/または該面状部材の走行方向(FR)を向く縁部(18)は、半長円状の湾入部(30)を有することを特徴とする、請求項7に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項9】
前記水平方向に配置された面状部材(28)は、前記収容部材(14a、14b)に設けられた穴(32)よりも下方の平面に配置されることを特徴とする、請求項7または8に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項10】
走行方向(VR)後側の前記フロントアクスルキャリア(10)の端部を形成する、車両構造部への該フロントアクスルキャリア(10)の取付けのための第1の収容部(16)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項11】
各々のホイールガイド部材の支承のための走行方向(F)前側の前記収容部(14)のすぐ近傍の領域に前記ブラケット(34)に一体化された状態で配置された、車両構造部への前記フロントアクスルキャリア(10)の取付けのための第2の収容部(18)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項12】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、ペンドラムサポートの支承のための前記収容部(24)に少なくとも部分的に接合され、走行方向(FR)と反対向きに拡張する、近似的に中央にある平坦な補強部材(36)を有していることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項13】
平坦な前記補強部材(36)は、少なくとも部分的に補強リブ(38)によって区切られていることを特徴とする、請求項12に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項14】
前記平坦な補強部材(36)は、走行方向(FR)と反対向きの後側の縁部に向かって、下面が中空に構成されてV字型の断面を有する一種の隆起部(40)を形成していることを特徴とする、請求項12または13に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項15】
前記平坦な補強部材(36)は、走行方向(FR)と反対向きの後側の縁部に、少なくともいくつかの、好ましくは複数の棒状の連結部材(26)が集合する結節点(42)を有していることを特徴とする、請求項12〜14のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項16】
車両構造部への前記フロントアクスルキャリア(10)の取付けのための前記第1の収容部(16)は、少なくとも1つの棒状の連結部材(26)を介して前記平坦な補強部材(36)と連結されていることを特徴とする、請求項12〜15のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項17】
前記平坦な補強部材(36)には少なくとも1つの補強リブ(44)が設けられており、該補強リブは、好ましくは車両長手方向に少なくとも部分的に、該平坦な補強部材(36)の後側の縁部と前記ペンドラムサポートの支承のための収容部(24)との間に配置されていることを特徴とする、請求項12〜16のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項18】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、軽金属、好ましくはアルミニウム合金によって製作されることを特徴とする、請求項1〜17のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項19】
アルミニウム鋳造法によって、好ましくは重力金型鋳造法によって、特に好ましくは傾動式重力金型鋳造法によってコンポーネントが製作されることを特徴とする、請求項1〜18のうちのいずれか一項に記載のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項20】
前記フロントアクスルキャリア(10)を平面図で見たときに前記棒状の連結部材(26)によって区切られる区画(46)の面積は、該フロントアクスルキャリア(10)を平面図で見たときに貫通していない該フロントアクスルキャリア(10)の面積よりも広く、好ましくは、該フロントアクスルキャリア(10)を平面図で見たときに貫通していない前記補強部材(36)の面積よりも広いことを特徴とする、請求項1〜19のうちのいずれか一項に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項21】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、ステアリングギヤの取付けのために2つの収容部(20)を有していることを特徴とする、請求項1〜20のうちのいずれか一項に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項22】
前記ステアリングギヤの取付けのための収容部(20)および/または前記スタビライザの取付けのための収容部(22)は、ウェブ(48)を介して前記棒状の連結部材(26)に連結されることを特徴とする、請求項1〜21のうちのいずれか一項に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項23】
前記収容部は、車体の運動性にマイナスの影響を及ぼすことなく、貫通部および/または片側が開いた空洞部の形態の重量を削減する切欠きが、前記フロントアクスルキャリアに残るように、相互に連結されていることを特徴とする、請求項1の前提部に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項24】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、次に掲げる合金成分、すなわち、
Si: 2.5〜3.3、好ましくは2.7〜3.1重量%
Mg: 0.2〜0.7、好ましくは0.3〜0.6重量%
Fe: <0.18、好ましくは0.05〜0.16重量%
Mn: <0.5、好ましくは0.05〜0.4重量%
Ti: <0.1、好ましくは0.01〜0.08重量%
Sr: <0.03、好ましくは0.01〜0.03重量%
その他: <0.1重量%
のうちの少なくとも5つを含む、Al鋳造合金でできており、別の合金成分として合金強度を向上させる量の追加のCrが含まれており、Alとそれぞれ補い合って100重量%をなしていることを特徴とする、請求項1〜23のうちのいずれか一項または請求項1の前提部に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【請求項25】
前記フロントアクスルキャリア(10)は、次に掲げる合金成分、すなわち、
Si: 2.5〜3.3、好ましくは2.7〜3.1重量%
Mg: 0.2〜0.7、好ましくは0.3〜0.6重量%
Fe: <0.18、好ましくは0.05〜0.16重量%
Mn: <0.5、好ましくは0.05〜0.4重量%
Ti: <0.1、好ましくは0.01〜0.08重量%
Sr: <0.03、好ましくは0.01〜0.03重量%
Cr: 0.3〜1.3、好ましくは0.4〜1.0、特に好ましくは0.5〜0.8重量%
その他: <0.1重量%
のうちの少なくとも5つを含み、Alとそれぞれ補い合って100重量%をなす、Al鋳造合金でできていることを特徴とする、請求項1〜23のうちのいずれか一項または請求項1の前提部に記載の自動車のフロントアクスルキャリア(10)。
【図1】
【図2】
【図2】
【公表番号】特表2011−502853(P2011−502853A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532427(P2010−532427)
【出願日】平成20年11月5日(2008.11.5)
【国際出願番号】PCT/DE2008/001817
【国際公開番号】WO2009/059592
【国際公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【出願人】(508040511)カーエスエム キャスティングス ゲーエムベーハー (7)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月5日(2008.11.5)
【国際出願番号】PCT/DE2008/001817
【国際公開番号】WO2009/059592
【国際公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【出願人】(508040511)カーエスエム キャスティングス ゲーエムベーハー (7)
【Fターム(参考)】
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