説明

薄片状粒子及び化粧料

【課題】
滑り性に優れ、高い透明感を有するため使用時に白っぽくなるという問題を生じることがない薄片状粒子、及び、この薄片状粒子を含有する化粧料を提供する。
【解決手段】
平均摩擦係数が0.50以下、かつ、全光線透過率が85%以上であることを特徴とする薄片状粒子。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄片状粒子及び化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
板状形状の顔料である薄片状粒子は、その形状のために肌への密着性、滑り性が良く、使用感が良好であることから、メイクアップ化粧品において広く使用されている。
【0003】
このような薄片状粒子としては、種々のものが知られているが、なかでも摩擦係数が小さい粒子は、滑り性が良好であることから、これを使用すると使用感が優れた化粧料を得ることができる。特に摩擦係数が小さい薄片状粒子としては、例えば、特許文献1に記載された窒化硼素等を挙げることができる。
【0004】
しかし、窒化硼素は滑り性が良好であるものの、透明感に劣るため、皮膚に適用したときに白っぽく見えるという欠点を有する。このため、透明感のある自然な仕上がりを得るためには、化粧料への配合量を多くすることは困難であった。一方、タルク、マイカ、セリサイト、硫酸バリウム、酸化アルミニウム等のその他の薄片状粒子は、透明性においては優れるものの、窒化ホウ素に比べると滑り性に劣るという欠点があった。すなわち、透明性と高い滑り性の両方の性質を兼ね備えた化粧品用の薄片状粒子は知られていなかった。
【0005】
窒化硼素粒子の使用感、付着性、化粧もちを向上させるために、表面を脂肪酸金属塩によって処理することが特許文献2に記載されている。しかし、このような処理によっては窒化硼素粒子の透明性は改善されず、透明性と滑り性の両方の性質を備えた薄片状粒子を得ることはできない。その他の化粧品用顔料の表面を脂肪酸金属塩によって処理することは、公知であるが(例えば、特許文献3等)、脂肪酸金属塩による処理は、通常、顔料の分散や付着性や撥水性の付与を目的としたものであり、滑り性の改善のために脂肪酸金属塩による処理を行った例はなかった。
【0006】
【特許文献1】特開昭62−49247号公報
【特許文献2】特開2003−40736号公報
【特許文献3】特開昭60−69011号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記に鑑み、滑り性に優れ、高い透明感を有するため使用時に白っぽくなるという問題を生じることがない薄片状粒子、及び、この薄片状粒子を含有する化粧料を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、平均摩擦係数が0.50以下、かつ、全光線透過率が85%以上であることを特徴とする薄片状粒子である。
上記薄片状粒子は、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、硫酸バリウム及び酸化アルミニウムからなる群から選ばれる1種を基材粒子とすることが好ましい。
【0009】
上記薄片状粒子は、基材粒子を0.1〜15質量%の脂肪酸金属塩で表面処理することによって得られたものであることが好ましい。
上記薄片状粒子は、三次元変角光沢計によって測定した受光角度0°における反射強度と受光角度45°における反射強度の比(0°/45°)が0.30以上であることが好ましい。
本発明は、上述した薄片状粒子のうち少なくとも1種を含有する化粧料でもある。
以下に、本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明の薄片状粒子は、滑り性に優れ、かつ透明性に優れるために、化粧品に配合したときに優れた使用感と、仕上がりを得ることができる。すなわち、これによってこれまで得られなかった透明で自然な仕上がりと高い滑り性を有することによる使用感とを両立することができるものである。
【0011】
また、本発明の薄片状粒子は、反射強度の比(0°/45°)を高いものであることがより好ましい。このように反射強度の比(0°/45°)の高い顔料はマット感を有する顔料であり、これを配合した化粧料はマット感のある仕上がりを得ることができる。この点で、光沢感が強く、マット感の得られない窒化硼素とは性質が大きく異なるものである。化粧料においては、テカリ感の少ないマットな仕上がりが要求されることも多いため、マット感を有する顔料への需要も大きい。
【0012】
本発明の薄片状粒子は、平均摩擦係数が0.50以下である。本発明において、「平均摩擦係数」とは、摩擦感テスターKES−SE(カトーテック株式会社製)を用いて、シリコーンゴム製摩擦子を用いて摩擦係数を測定した際の、摩擦係数の20mm間の平均値である。平均摩擦係数の値が大きいほど滑り性が低いことを示している。上記平均摩擦係数が0.50を超える場合には、滑り性が悪いという問題を生じる。上記平均摩擦係数は、0.45以下であることがより好ましい。
【0013】
本発明の薄片状粒子は、濃度20質量%、厚さ25μmの薄膜を形成したときの全光線透過率が85%以上の透明性を有する。全光線透過率が85%以上であることによって、本発明の薄片状粒子を配合した化粧料は、使用した際に皮膚上で白くなるという問題を生じることがない。本発明において、全光線透過率は、ヘーズメーターHM−150(村上色彩技術研究所製)を用いて、JIS K 7361に準じた方法で測定することができる。上記全光線透過率は、86.5%以上であることがより好ましい。
【0014】
本発明の薄片状粒子は、三次元変角光沢計によって測定した受光角度0°における反射強度と受光角度45°における反射強度の比(0°/45°)が0.30以上であることが好ましい。すなわち、本発明の薄片状粒子は、このような性質を有する低光沢でマット感を有するものであることが好ましい。上記反射強度の比が0.30未満であると、化粧料が光沢性の高いものとなるため好ましくない。上記受光角度0°強度、受光角度45°強度は、試料を合成皮革等の素材上で化粧用パフ等で展ばすことによって配向させ、三次元変角光沢計GP−200(村上色彩技術研究所製)により測定した試料の反射強度である。
【0015】
本発明における薄片状粒子は、平板状の形状を有する粒子をいい、薄片状粒子の厚み方向の長さ1に対する平面方向の最小長さの比率が、平均で5以上の状態にあることが好ましい。本発明の薄片状粒子は主として化粧品用に用いることにより、本発明の効果をより好ましく発揮することができる。なお、ここでの厚み方向の長さ1に対する平面方向の最小長さの比率は、以下で示す粒子径と同様の方法で測定した値である。
【0016】
本明細書において、薄片状粒子の粒子径は、3〜70μmであることが好ましい。3μm未満であると、滑り性が著しく損なわれ、70μmを超えると、ざらざらした肌触りとなり、いずれも化粧品として使用することに適さないので、上記範囲に限定される。
なお、上記粒子径は、薄片粉末の走査型電子顕微鏡写真上に無作為に引いた直線上にある粒子20個の最大径を平均して、得られた粒子の粒子径としたものである。上記粒子径の上限は、50μmであることがより好ましい。
【0017】
上記薄片状粒子は、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、硫酸バリウム、酸化アルミニウムからなる群から選ばれる1種を基材とするものであることが好ましい。上記基材粒子は、透明性に優れたものであることから、上記所定の範囲内の光透過性を有する粒子を得ることができる。
【0018】
これに対して、窒化硼素等は、平滑性に優れているものの、処理を施しても透明性を得ることは極めて困難であることから、本発明の目的に好適に使用することは困難である。
【0019】
本発明の薄片状粒子は、上述したマイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、硫酸バリウム、酸化アルミニウムからなる群から選ばれる1種を基材粒子として用い、これらに表面処理を施すことによって平均摩擦係数を低減したものであることが好ましい。すなわち、未処理のマイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、硫酸バリウム、酸化アルミニウムは、透明性には優れているが、窒化硼素ほどの高い滑り性は有していない顔料である。このような顔料に対して必要な表面処理を施すことによって、上述したような特性を有する薄片状粒子を得ることができる。このような粒子は、優れた滑り性、透明性を有するものであることから、メイクアップ化粧料に使用した場合には、優れた使用感、自然な仕上がりが得られる。また、なかでも、マット感を有する材料は、粒子表面が平滑性が悪かったり、粒子径の分布がブロードであったりするものが多く、滑り性は悪くなる傾向にある。このような材料に対して必要な表面処理を施すことによって、上述したような特性を有する薄片状粒子を得ることができる。このような粒子は、優れた滑り性、透明性に加え、優れたマット感をも有するものであるから、優れた使用感、自然でマットな仕上がりが得ることができる。
【0020】
上記基材粒子として使用されるマイカ 、合成マイカ、セリサイト、タルク、硫酸バリウム、酸化アルミニウムからなる群から選ばれる1種としては特に限定されず、化粧品原料として通常使用することができるグレードのものを使用することができる。市販のものとしては、例えば、合成マイカPDM−10S(トピー工業社製)、セリサイトFSE(三信鉱工社製)、セリサイトSL(堀江化工社製)、タルクMicro Ace P−2(日本タルク社製)、板状硫酸バリウム・H(堺化学工業社製)等を挙げることができる。
【0021】
上記表面処理としては特に限定されるものではないが、脂肪酸金属塩による処理が好ましい。上記脂肪酸金属塩は、特に限定されないが、肌触りがよくなる点及び化粧料としたときの保存安定性の点から、アルキル基の炭素数が多い方が好ましく、特に炭素数12以上のものがより好ましい。上記脂肪酸金属塩の脂肪酸部分としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸、オレイン酸等の不飽和脂肪酸、イソステアリン酸等の分岐状脂肪酸等を好適に使用することができる。更に、やし油脂肪酸、牛脂脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油、パパス油等の天然由来の脂肪酸であってもよい。上記脂肪酸は、その1つを単独で使用してもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。ラウリン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩が更に好ましく、なかでも、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩が最も好ましい。上記脂肪酸金属塩の金属は特に限定されず、2価又は3価の金属の金属塩であることが好ましい。具体的には、例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、アルミニウム塩等を挙げることができる。なかでも、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩が好ましい。
【0022】
上記基材粒子の脂肪酸金属塩による処理は、特に限定されないが、例えば、上記基材粒子を水中に懸濁させ、水溶性金属塩の水溶液及び塩基性水溶液を添加して塩基性に調整し、水溶性脂肪酸塩の水溶液を滴下することにより、脂肪酸金属塩皮膜を基材粒子表面に析出させる方法等によって行うことができる。
【0023】
上記薄片状粒子は、上記基材粒子に、処理後の粒子において0.1〜15質量%の脂肪酸金属塩で処理されることが好ましい。0.1質量%未満であると、滑り性の改善が不充分になるおそれがあり、15質量%を超えると滑り性が悪くなる傾向がある。
【0024】
本発明は、上述した薄片状粒子の1種又は2種以上を含有する化粧料でもある。本発明の化粧料は、メイクアップ化粧料であることが特に好ましく、具体的には、ファンデーション、フェイスパウダー、化粧下地等のベースメイクアップ化粧料、口紅、アイシャドウ、チークカラー等のポイントメイクアップ化粧料を挙げることができる。
【0025】
本発明の化粧料は、上記薄片状粒子のほかに、上記平均摩擦係数、全光線透過率が上記範囲内ではない薄片状粒子、その他の形状の各種着色顔料、体質顔料を含有するものであってもよい。
【0026】
本発明の化粧料は、化粧品分野において使用することができる任意の着色顔料、体質顔料、水性成分、油性成分を併用するものであってもよい。
【0027】
上記着色顔料としては特に限定されず、例えば、無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料 (例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料 、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等を挙げることができる。上記体質顔料としては特に限定されず、例えば、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウム等を挙げることができる。
【0028】
上記水性成分及び油性成分としては特に限定されず、例えば、油分、界面活性剤、保湿剤、高級アルコール、金属イオン封鎖剤、天然及び合成高分子、水溶性及び油溶性高分子、紫外線吸収剤、各種抽出液、無機及び有機顔料、無機及び有機粘土鉱物、金属石鹸処理又はシリコーンで処理された無機及び有機顔料、有機染料等の色剤、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等の成分を含有するものであってもよい。具体的には、以下に列挙した配合成分の1種又は2種以上を任意に配合して常法により目的の化粧料を製造することが可能である。これらの配合成分の配合量は、本発明の効果を損なわない範囲であれば特に限定されない。
【0029】
上記油分としては特に限定されず、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、流動パラフィン、オゾケライト、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等を挙げることができる。
【0030】
親油性非イオン界面活性剤としては特に限定されず、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等を挙げることができる。
【0031】
親水性非イオン界面活性剤としては特に限定されず、例えば、POEソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレエート、システアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、ブルロニック等のプルアロニック型類、POE・POPセチルエーテル、POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE 脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POE ノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等を挙げることができる。
【0032】
その他の界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン、高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、アルキルエーテル硫酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体等のカチオン界面活性剤、及び、イミダゾリン系両性界面活性剤、ベタイン系界面活性剤等の両性界面活性剤を安定性及び皮膚刺激性に問題のない範囲で配合してもよい。
【0033】
上記保湿剤としては特に限定されず、例えば、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イサイヨバラ抽出物、セイヨウノキギリソウ抽出物、メリロート抽出物等を挙げることができる。
【0034】
上記高級アルコールとしては特に限定されず、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等を挙げることができる。
【0035】
金属イオン封鎖剤としては特に限定されず、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1− ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸等を挙げることができる。
【0036】
上記天然の水溶性高分子としては特に限定されず、例えば、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子を挙げることができ。
【0037】
半合成の水溶性高分子としては特に限定されず、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子等を挙げることができる。
【0038】
合成の水溶性高分子としては特に限定されず、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体共重合系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等を挙げることができる。
【0039】
無機の水溶性高分子としては特に限定されず、例えば、ベントナイト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等を挙げることができる。
【0040】
紫外線吸収剤としては特に限定されず、例えば、パラアミノ安息香酸(以下PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p− メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p− メトキシシンナメート) 、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3− カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5− メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン等を挙げることができる。
【0041】
各種の抽出液としては特に限定されず、例えば、ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグリマギクエキス、ハマメリスエキス、プラセンタエキス、胸腺抽出物、シルク抽出液、甘草エキス等を挙げることができる。
【0042】
その他の成分としては特に限定されず、例えば、ビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、イノシット、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、アルコルビン酸リン酸マグネシウム、2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸、ビタミンD2(エルゴカシフェロール)、DL−α−トコフェロール、酢酸DL−α−トコフェロール、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;エストラジオール、エチニルエストラジオール等のホルモン;アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸;アラントイン、アズレン等の抗炎症剤、アルブチン等の美白剤、;酸化亜鉛、タンニン酸等の収斂剤;二酸化チタン、ベンガラ、チタン酸鉄、γ−酸化鉄、黄土、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機顔料;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸、並びに、そのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩;L−メントール、カンフル等の清涼剤やイオウ、塩化リゾチーム、塩化ピリドキシン等;シリコーンオイルを挙げることができる。
【0043】
本発明の薄片状粒子は、平均摩擦係数が0.5以下で全光線透過率85%以上の薄片状粒子を主成分として含有するため、優れた滑り性、透明性を有する。このため、化粧料に配合したときに、使用感、仕上がり外観に優れた性質を有するものである。更に、反射強度の比(0°/45°)が0.30以上のものとすると、マット感にも優れた化粧料を得ることができる。これによって、これまでにない使用感と仕上がり外観を有する化粧料を提供するものである。
【発明の効果】
【0044】
本発明により、優れた滑り性、透明性、マット性を備えた薄片状粒子を得ることができた。本発明の薄片状粒子を用いることによって、使用感、美観に優れた化粧料を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
平均摩擦係数の算出
スライドガラスに25mm幅の両面テープを貼り、薄片状粒子を載せ、化粧用パフで展ばし、摩擦感テスターKES−SE(カトーテック社製)でシリコーンゴム製摩擦子を用いて摩擦係数を測定し、摩擦係数(μ)の20mm間の平均値から、平均摩擦係数を算出した。
基材粒子として使用した板状硫酸バリウム・H(粒子径5〜10μm、堺化学工業社製)の平均摩擦係数は、0.56であった。
全光線透過率の測定
薄片状粒子2g、流動パラフィンスモイルP−80(松村石油研究所社製)8gをフーバー式マーラーにて混練し、アプリケーターで厚さ25μmの薄膜を形成し、ヘーズメーターHM−150(村上色彩技術研究所製)を使用して、全光線透過率を測定した。結果を表1に示す。
【0046】
【表1】

【0047】
マイカY−3000、合成マイカPDM−10S、セリサイト FSE、板状硫酸バリウム・H、酸化アルミニウム FAO−Hは、本発明の全光線透過率の規定(85%以上)を満たしている。
【0048】
マット性の測定
資料をサプレーレ(プロテインパウダー配合ポリウレタン被覆合成皮革)(出光テクノファイン社製)に載せ、化粧用スポンジで均一に展ばし、三次元変角光沢計GP−200(村上色彩技術研究所製)を用いて反射強度を測定した。受光角度0°強度/受光角度45°比を算出した。上記比が大きいほど、マット感が強いことを示す。結果を表2に示す。
【0049】
【表2】

【0050】
セリサイト FSE、板状硫酸バリウム・Hは、窒化硼素と比べて、マット感が強いことが分かる。
【0051】
薄片状粒子の製造
実施例1
板状硫酸バリウム・H(堺化学工業社製)99.50gをイオン交換水1Lに懸濁し、塩化アルミニウム六水和物0.53gをイオン交換水50mLに溶解した水溶液と1質量%のNaOH水溶液をpH8±0.5となるように30分かけて同時に添加した。70℃に昇温後、ラウリン酸ナトリウムを0.49gをイオン交換水50mLに溶解した液(70℃)を10分かけて滴下した。滴下終了後、30分熟成し、ろ過、水洗(70℃、洗液電導度が0.1mS/cm以下になるまで)、乾燥し、薄片状粒子を得た(平均摩擦係数0.42)。なお、脂肪酸金属塩による処理量は、0.5質量%である。
【0052】
実施例2
板状硫酸バリウム・H(堺化学工業社製)97.00gをイオン交換水1Lに懸濁し、塩化アルミニウム六水和物3.20gをイオン交換水50mLに溶解した水溶液と5質量%のNaOH水溶液をpH8±0.5となるように30分かけて同時に添加した。70℃に昇温後、ラウリン酸ナトリウムを2.95gをイオン交換水300mLに溶解した液(70℃)を10分かけて滴下した。滴下終了後、30分熟成し、ろ過、水洗(70℃、洗液電導度が0.1mS/cm以下になるまで)、乾燥し、薄片状粒子を得た(平均摩擦係数0.45)。なお、脂肪酸金属塩による処理量は、3.0質量%である。
【0053】
実施例3
板状硫酸バリウム・H(堺化学工業社製)99.00gをイオン交換水1Lに懸濁し、塩化カルシウム二水和物0.50gをイオン交換水50mLに溶解した水溶液と1質量%のNaOH水溶液をpH11±0.5となるように30分かけて同時に添加した。80℃に昇温後、パルミチン酸ナトリウム0.94gをイオン交換水100mLに溶解した液(80℃)を10分かけて滴下した。滴下終了後、30分熟成し、ろ過、水洗(80℃、洗液電導度が0.1mS/cm以下になるまで)、乾燥し、薄片状粒子を得た(平均摩擦係数0.39)。なお、脂肪酸金属塩による処理量は、1.0質量%である。
【0054】
実施例4
板状硫酸バリウム・H(堺化学工業社製)87.00gをイオン交換水1Lに懸濁し、塩化マグネシウム六水和物8.58gをイオン交換水50mLに溶解した水溶液を添加後、3質量%のNaOH水溶液をpH11±0.5となるように30分かけて滴下した。70℃に昇温後、ステアリン酸ナトリウム8.58gをイオン交換水150mLに溶解した液(70℃)を30分かけて滴下した。滴下終了後、30分熟成し、ろ過、水洗(70℃、洗液電導度が0.1mS/cm以下になるまで)、乾燥し、薄片状粒子を得た(平均摩擦係数0.44)。なお、脂肪酸金属塩による処理量は、13.0質量%である。
【0055】
比較例1
板状硫酸バリウム・H(堺化学工業社製)99.96gをイオン交換水1Lに懸濁し、塩化アルミニウム六水和物0.04gをイオン交換水50mLに溶解した水溶液と0.1質量%のNaOH水溶液をpH8±0.5となるように30分かけて同時に添加した。70℃に昇温後、ラウリン酸ナトリウム0.04gをイオン交換水50mLに溶解した液(70℃)を10分かけて滴下した。滴下終了後、30分熟成し、ろ過、水洗(70℃、洗液電導度が0.1mS/cm以下になるまで)、乾燥し、薄片状粒子を得た(平均摩擦係数0.55)。なお、脂肪酸金属塩による処理量は、0.04質量%である。
【0056】
比較例2
板状硫酸バリウム・H(堺化学工業社製)83.00gをイオン交換水700mLに懸濁し、塩化アルミニウム六水和物18.32gをイオン交換水50mLに溶解した水溶液と3質量%のNaOH水溶液をpH8±0.5となるように30分かけて同時に添加した。70℃に昇温後、ラウリン酸ナトリウム16.89gをイオン交換水500mLに溶解した液(70℃)を30分かけて滴下した。滴下終了後、30分熟成し、ろ過、水洗(70℃、洗液電導度が0.1mS/cm以下になるまで)、乾燥し、薄片状粒子を得た(平均摩擦係数0.60)。なお、脂肪酸金属塩による処理量は、17.0質量%である。
【0057】
化粧料の製造
下記表3の処方物について成分(1)〜(7)を混合粉砕して、高速ブレンダーに移し、更に成分(8)〜(10)を80℃で混合溶解したものを加えて均一に混合した。この混合物に成分(11)を加え混合した後再び粉砕し、篩に通した。これを金皿に圧縮成型し、化粧料(実施例5〜8、比較例3〜5)を製造した。
【0058】
化粧料の評価
15人のパネリストにより、得られた化粧料の評価を行った。結果を下記表3に示す。評価は以下の基準で行った。◎大変良い、○良い、△普通、×悪い
【0059】
【表3】

【0060】
表3より、滑り性、マット感及び透明性に優れた化粧料が得られることが明らかとなった。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明により、優れた滑り性、透明性、マット性を備えた薄片状粒子を得ることができた。本発明の薄片状粒子を用いることによって、使用感、美観に優れた化粧料を得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平均摩擦係数が0.50以下、かつ、全光線透過率が85%以上であることを特徴とする薄片状粒子。
【請求項2】
薄片状粒子は、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、硫酸バリウム及び酸化アルミニウムからなる群から選ばれる1種を基材粒子とする請求項1記載の薄片状粒子。
【請求項3】
薄片状粒子は、基材粒子を0.1〜15質量%の脂肪酸金属塩で表面処理することによって得られたものである請求項1又は2記載の薄片状粒子。
【請求項4】
三次元変角光沢計によって測定した受光角度0°における反射強度と受光角度45°における反射強度の比(0°/45°)が0.30以上である請求項1、2又は3記載の薄片状粒子。
【請求項5】
請求項1、2、3又は4記載の薄片状粒子のうち少なくとも1種を含有する化粧料。

【公開番号】特開2007−45800(P2007−45800A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−234862(P2005−234862)
【出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【出願人】(000174541)堺化学工業株式会社 (96)
【Fターム(参考)】