説明

薄膜塗工シート検査片切出方法、及び薄膜塗工シート製造装置

【課題】薄膜に塗工材を連続塗工する際に薄膜を破断することなく検査片を切り出す薄膜塗工シート検査片切出方法、及び装置の提供。
【解決手段】材料シート50上に薄膜を形成することで薄膜塗工シート50Aを製造する薄膜塗工シート製造装置10に、薄膜塗工シート50Aから検査片55を切り出すポンチ機構20を備え、検査片55を切り出す薄膜塗工シート検査片切出方法において、薄膜51が形成された薄膜塗工シート50Aの一部に保護テープ40を貼り付け、保護テープ40の内側を、ポンチ機構20で打ち抜くことにより、検査片55を切り出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに塗工された塗工材の膜厚を検査するために、シートから検査片を切り出すための技術であり、それを用いたシートの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
薄いシートに塗工液などの塗工材を塗工する技術については、様々な方法が提示されている。二次電池に用いる電極にも、薄膜塗工技術が用いられており、近年では様々な方法が検討されている。
二次電池の電極の製造方法の一例としては、基材となる銅又はアルミニウムなどの薄膜シートに、活物質や保護膜の層を形成する。そして、基材に塗工材を塗布した後に乾燥させる。その後、必要な長さの塗工材が塗布された基材をロール状に巻き、電極として形成するというものがある。
【0003】
基材に活物質や保護膜を形成する方法としては、グラビア塗工装置を用いる方法や、ダイを用いて塗工するダイコーティング技術等が知られている。特許文献1にもグラビア塗工装置を用いて電池の電極に用いる基材への塗工材の塗工技術が開示されている。
これらの塗工材を塗工する技術を用いることで、基材に均一に塗工材を塗工して、活物質や保護膜などを形成することができる。しかし、本当に基材に塗工材によって均一な膜が形成されているかどうかは、検査をして確認する必要がある。
二次電池に使用する電極は、基材を何層にも巻いていく必要があるため、製造する際には数千メートルの長さの基材を連続塗工する必要がある。しかし、塗工技術が優れていても、塗工材の粘度の変化や周囲の湿度、気温の変化等の外的要因や乾燥工程での塗工材の収縮等によっても膜厚が変化する虞がある。このため、検査で確実に塗工されているか調査することが望ましい。
【0004】
こうした、基材となるシートに塗工材を塗工してその膜厚を検査する方法については、大きく分類して被破壊検査と破壊検査がある。被破壊検査は材料を破壊しないというメリットはあるが、測定精度に問題がある。一方の破壊検査は、材料の一部を切り取って測定するという性格上、正確な測定が可能である。
二次電極の基材は数十μmであり、塗工される活物質も数十μm程度、保護膜は数μm程度と非常に薄い。したがって、基材に塗工された塗工膜の厚みを検査するにあたり、被破壊検査では十分な精度で検査することが難しい。また、基材上に複数層の膜を形成する、或いは基材の両面に膜を形成する必要がある場合には、更に被破壊検査での膜厚測定を難しくすると言う事情がある。
【0005】
したがって、基材に塗工した塗工材の厚みを確認するためには、破壊検査が必要であり、数千メートルの長さの基材となるシートに対して連続塗工するため、基材を一定の間隔で切り取り、検査することが考えられる。
塗工済みの基材となる基材を検査する方法としては、基材の一部を打ち抜いて検査するような方法が考えられる。この検査方法によれば、確実に検査片が入手可能である。
【0006】
【特許文献1】特開2007−253108号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題があると考えられる。
特許文献1に示されるようなグラビア塗工装置等を用いて、二次電池の電極となる基材に塗工材を塗工する方法の場合、生産効率等の都合により数千メートルにもなる長さの基材に連続塗工を行う。
塗工された基材は、ロールに巻き取られて次の工程へと運ばれる。検査のためにサンプルを採取する場合には、塗工終端の一部を切り取って用いることが考えられる。
【0008】
しかし、1ロールが数千メートルもある基材の塗工終端だけを切り取っての判断では、塗工途中で膜厚の変化があり、所定の膜厚を満足しない等の問題があったとしても、どの辺りから問題であるかを判断することはできない。また、塗工終端が所定の膜厚を満足していても、全体的に膜厚が均一である保証はない。
このため、可能であれば一定の間隔で基材上に塗工された塗工材の膜厚を検査することが望ましい。
【0009】
基材の途中で検査する方法としては、基材の途中の任意の場所を切断するという方法が考えられる。しかし、基材を切断してしまうと又繋ぎ合わせる作業を必要とし、この間はラインを停止する必要がある。
基材に塗工材の膜を形成する過程で乾燥炉を用いている関係で、ライン停止は望ましくない。しかし、基材を繋ぐ作業を必要とすると長時間ライン停止をする必要があると考えられ、問題となる。また、基材を繋ぐと蛇行の要因となるため、望ましくない。
【0010】
この他の方法として、基材の中の一部を打ち抜いてサンプルを採取する方法も考えられる。
図11に、テストピースを切り出した薄膜塗工シート50Aの様子を模式図に示す。また、図12に、薄膜塗工シート50Aからテストピースを切り出した際に基材が破断した様子を模式図に示す。
基材となる薄膜塗工シート50Aからサンプルとなるテストピースを切り出す場合には、応力集中を避けるために図11に示すように丸く切り出すことが妥当であると考えられる。
しかしながら、このように丸く切り出した場合であっても、基材には塗工、及び乾燥のためにテンションがかけられているため、テンションの強度及びテストピースの大きさのバランスによっては、図12の破断部分Aに示すように薄膜塗工シート50Aが破断してしまうことが考えられる。
【0011】
薄膜塗工シート50Aから膜厚検査に必要なテストピースを切り出す際には、塗工部分の端部と中央部からテストピースを採取することが望ましい。このように複数の場所からテストピースを切り出すと、より基材が図12のように破断しやすくなってしまう。特に基材に用いる薄膜の膜厚が薄くなると、応力集中による影響はシビアなものとなる。
テストピースを切り出す位置をずらすことも考えられるが、それでは製品として使用できる部分が減少してしまい、歩留まりの悪化を招くため、できるだけ避けたい。
このような事情から、基材に塗工された塗工材の厚みを検査するために、テストピースを、破断部分Aのように基材を破断させることなく切り出す方法が切望されている。このような課題は、二次電池に用いる基材に限らず、薄いシートに塗工材を連続塗工する際には解決されることが望まれる課題であるといえる。
【0012】
そこで、本発明はこのような課題を解決するために、シートに塗工材を連続塗工する際にシートを破断することなく検査片を切り出す薄膜塗工シート検査片切出方法、及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するために、本発明による薄膜塗工シート検査片切出方法は以下のような特徴を有する。
(1)材料シート上に薄膜を形成することで薄膜塗工シートを製造する製造装置に、前記薄膜塗工シートから検査片を切り出す切出機構を備え、前記検査片を切り出す薄膜塗工シート検査片切出方法において、
前記薄膜が形成された前記薄膜塗工シートの一部に保護テープを貼り付け、前記保護テープの内側を、前記切出機構で打ち抜くことにより、前記検査片を切り出すことを特徴とする。
【0014】
(2)(1)に記載の薄膜塗工シート検査片切出方法において、
前記切出機構は、筒状のテープポンチと、前記テープポンチの内側に嵌装されたシートポンチと、前記シートポンチの外形より大きく、前記テープポンチの外形よりも小さな孔を有するシートダイと、を備え、前記テープポンチと前記シートポンチとから成る二重構造ポンチと、前記シートダイとの間に、前記薄膜塗工シートと前記保護テープとを重ねて通し、前記シートポンチを前記シートダイ側に前進させることで、前記薄膜塗工シートと前記保護テープとを同時に打ち抜き、前記検査片を前記薄膜塗工シートから切り出すことを特徴とする。
【0015】
(3)(2)に記載の薄膜塗工シート検査片切出方法において、
前記二重構造ポンチと前記シートダイとの間に通した、前記薄膜塗工シートと前記保護テープとを、前記二重構造ポンチを前記シートダイに近接させることで挟み込み、前記二重構造ポンチと前記シートダイとで前記薄膜塗工シートと前記保護テープとを加圧し、前記二重構造ポンチのうち、前記シートポンチで更に加圧することで、前記薄膜塗工シートと前記保護テープとを同時に打ち抜くことを特徴とする。
【0016】
また、前記目的を達成するために、本発明による薄膜塗工シート製造方法は以下のような特徴を有する。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の薄膜塗工シート検査片切出方法を用いて薄膜塗工シートを製造することを特徴とする。
【0017】
また、前記目的を達成するために、本発明による薄膜塗工シート製造装置は以下のような特徴を有する。
(5)材料シート上に薄膜を形成することで薄膜塗工シートを製造する薄膜塗工シート製造装置において、
前記薄膜塗工シートから、検査片を切り出す切出機構を備え、前記切出機構は、筒状のテープポンチと前記テープポンチの内側に嵌装されたシートポンチよりなる二重構造ポンチと、前記シートポンチの外形より大きく、前記テープポンチの外形よりも小さな孔を有するシートダイと、を備えていることを特徴とする。
【0018】
(6)(5)に記載の薄膜塗工シート製造装置において、
前記テープポンチの外径よりも大きな孔を有するテープダイを備え、前記テープダイと前記シートダイの間を、前記薄膜塗工シート及び前記保護テープが通過することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
このような特徴を有する本発明による薄膜塗工シート検査片切出方法により、以下のような作用、効果が得られる。
まず、(1)に記載される発明は、材料シート上に薄膜を形成することで薄膜塗工シートを製造する製造装置に、薄膜塗工シートから検査片を切り出す切出機構を備え、検査片を切り出す薄膜塗工シート検査片切出方法において、薄膜が形成された薄膜塗工シートの一部に保護テープを貼り付け、保護テープの内側を、切出機構で打ち抜くことにより、検査片を切り出すものである。
【0020】
薄膜塗工シートには、その製造工程において、塗工や乾燥のために一定以上のテンションがかけられているケースが多い。よって、薄膜塗工シートから検査片を切り出す際には、検査片を切り出した部分が弱くなり、薄膜塗工シートにかけられたテンションによって応力集中が発生することによって破断してしまう問題がある。
このため、薄膜塗工シートから検査片を切り出す前に、薄膜塗工シートの一部に保護テープを貼り付け、その保護テープの内側を切出機構で打ち抜く。こうすることで、打ち抜かれた部分の周囲には保護テープが貼り付けられている状態となり、薄膜塗工シートは保護テープで補強されることとなる。
【0021】
薄膜塗工シートは、検査片を切り出すために打ち抜かれると部分的に強度が低下してしまう。このため、テンションがかけられていることで、検査片が打ち抜かれた部分で応力集中が起きて、破断しやすくなってしまう。
シートが破断すると、ライン停止が必要となり、破断した部分で繋ぎ直す必要もある。繋いだ部分は製品としては使えないケースが多いので、部分的に不良を作ることになる。また、シートを繋ぐと蛇行に悪影響が出るなどの虞もあるため、破断することは望ましくない。
しかし、薄膜塗工シートが保護テープによって補強されることで、応力集中を防ぎ、破断も防ぐことができる。つまり、本発明によって薄膜塗工シートに塗工材を連続塗工する際に、薄膜塗工シートを破断することなく検査片を切り出す検査方法を提供することが可能となる。
【0022】
また、(2)に記載の発明は、(1)に記載の薄膜塗工シート検査片切出方法において、切出機構は、筒状のテープポンチと、テープポンチの内側に嵌装されたシートポンチと、シートポンチの外形より大きく、テープポンチの外形よりも小さな孔を有するシートダイと、を備え、テープポンチとシートポンチとから成る二重構造ポンチと、シートダイとの間に、薄膜塗工シートと保護テープとを重ねて通し、シートポンチをシートダイ側に前進させることで、薄膜塗工シートと保護テープとを同時に打ち抜き、検査片を薄膜塗工シートから切り出すものである。
【0023】
よって、テープポンチとシートポンチを用い、テープポンチを用いて保護テープを薄膜塗工シートの表面に貼り付けた後、シートポンチで検査片を切り出すことができる。
シートポンチで検査片を切り出す際には、テープポンチとシートポンチが二重構造のポンチになっており、シートポンチの外形より大きく、テープポンチの外形よりも小さな孔を有するシートダイとシートポンチによって、貼り付けた保護テープの内側を打ち抜き、薄膜塗工シートから検査片を打ち抜く。
二重構造ポンチを用いることで、貼り付けた保護テープとシートポンチの打ち抜き位置がずれる心配がない。また、保護テープの貼り付けと検査片の打ち抜きをほぼ同時に行うことができるので、効率よく検査片の取り出しを行うことができる。
【0024】
また、(3)に記載の発明は、(2)に記載の薄膜塗工シート検査片切出方法において、二重構造ポンチとシートダイとの間に通した、薄膜塗工シートと保護テープとを、二重構造ポンチをシートダイに近接させることで挟み込み、二重構造ポンチとシートダイとで薄膜塗工シートと保護テープとを加圧し、二重構造ポンチのうち、シートポンチで更に加圧することで、薄膜塗工シートと保護テープとを同時に打ち抜くものである。
よって、二重構造ポンチによって薄膜塗工シート上に保護テープを確実に貼り付けた上で、シートポンチによって検査片を打ち抜くことができる。
薄膜塗工シートから検査片を切り出す際には、薄膜塗工シート上に保護テープが確実に貼り付けられている方が望ましい。シートダイによって薄膜塗工シートを切り出す際に破断リスクが高まるため、打ち抜く際に確実に保護テープによって補強されていることで、破断リスクを低減させることができる。
【0025】
また、このような特徴を有する本発明による薄膜塗工シート製造方法により、以下のような作用、効果が得られる。
まず、(4)に記載の発明は、(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の薄膜塗工シート検査片切出方法を用いて薄膜塗工シートを製造することで、薄膜塗工シートから検査片を打ち抜く際の薄膜塗工シートの破断リスクを低減させ、薄膜塗工シートの生産性を高めることが可能になる。
上述したように、薄膜塗工シートが破断した場合には、ライン停止が発生する。ラインを止めた上で薄膜塗工シートを繋ぎ直すか、塗工中の薄膜塗工シートを破棄して新たなシートをセットする必要がある。いずれにしてもライン稼働再開までに相応の時間を要する。このため、破断リスクの低減は、薄膜塗工シートの生産性の向上に貢献することができる。
【0026】
また、このような特徴を有する本発明による薄膜塗工シート製造装置により、以下のような作用、効果が得られる。
まず、(5)に記載の発明は、材料シート上に薄膜を形成することで薄膜塗工シートを製造する薄膜塗工シート製造装置において、薄膜塗工シートから、検査片を切り出す切出機構を備え、切出機構は、筒状のテープポンチとテープポンチの内側に嵌装されたシートポンチよりなる二重構造ポンチと、シートポンチの外形より大きく、テープポンチの外形よりも小さな孔を有するシートダイと、を備えているものである。
よって、(2)に記載の発明と同様にテープポンチとシートポンチを用い、テープポンチを用いて保護テープを薄膜塗工シートの表面に貼り付けた後、シートポンチで検査片を切り出すことができる。
すなわち、薄膜塗工シートが保護テープによって補強されることで、応力集中を防ぎ、破断も防ぐことができる。つまり、本発明によって薄膜塗工シートに塗工材を連続塗工する際に、薄膜塗工シートを破断することなく検査片を切り出す薄膜塗工シート製造装置を提供することが可能となる。
【0027】
また、(6)に記載の発明は、(5)に記載の薄膜塗工シート製造装置において、テープポンチの外径よりも大きな孔を有するテープダイを備え、テープダイとシートダイの間を、薄膜塗工シート及び保護テープが通過するものである。
したがって、テープポンチとテープダイによって必要な大きさの保護テープが切り取られた後に、薄膜塗工シートに所定の大きさの保護テープが貼り付けられ、更にシートポンチとシートダイによって検査片が切り取られる。
保護テープは、検査片が切り取られる周囲に貼り付けられていれば良いので、シートポンチとシートダイによって必要な大きさに切り取られることで、保護テープの節約を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態のポンチ機構20の斜視図を示す。また、図2に、ポンチ機構20の概念図を示す。図1と図2は、同じ部位を示しているが、図2では検査片55が打ち抜かれる様子を示すために図1に示されるガイドフレーム21を省いて描いている。
図3に、薄膜塗工シート50Aに保護テープ40から切り取られた保護テープ片41が貼られている様子を模式的に示す。
図4に、薄膜塗工シート製造装置10の模式図を示す。
ポンチ機構20は、ワークとなる薄膜塗工シート50Aから検査片55を打ち抜く機構であり、図3に示される薄膜塗工シート製造装置10に備え付けられている。
【0029】
ポンチ機構20には、テープポンチ22と、シートポンチ23と、テープダイ32と、シートダイ33と、を備えている。
テープポンチ22は円筒状のポンチであり、テープダイ32と協働して保護テープ40を打ち抜くことができるように、外周上に刃が形成されている。ポンチ機構20には3つ設けられている。
シートポンチ23は円柱状のポンチであり、シートダイ33と協働して保護テープ40と共に薄膜塗工シート50Aを打ち抜くことができるように、外周上に刃が形成されている。ポンチ機構20には3つ設けられている。
【0030】
シートポンチ23の外形は、はテープポンチ22の内側を摺動可能な寸法に設計されている。テープポンチ22が円筒形状でありシートポンチ23が円柱形状であるので、シートポンチ23はテープポンチ22の内側に嵌装された状態であり、テープポンチ22の円筒内周をシートポンチ23の外周面が摺動することが可能である。こうして、テープポンチ22とシートポンチ23は二重構造ポンチ26を形成する。
テープポンチ22は、上部プレート24に一定間隔で取り付けられている。また、シートポンチ23は、下部プレート25に上部プレート24と同様の一定間隔で取り付けられている。これらの取り付け精度は、テープポンチ22とシートポンチ23の摺動性等に影響を与えるため、精度良く取り付け可能な構成であるものとする。
上部プレート24及び下部プレート25は、ガイドフレーム21を摺動可能に取り付けられており、上部プレート24と下部プレート25とは、圧縮バネ27を介して接続されている。
【0031】
テープポンチ22及びシートポンチ23の材質は特に限定しないが、例えば工具鋼等を用いることが考えられる。必要に応じてセラミックスやチタン、PTFE等のコーティングをすることが望ましい。保護テープ40が容易に剥離可能である方が、不良を出しにくい為である。
テープダイ32には、テープポンチ22が通過可能なテープ片打抜孔32aが3カ所形成されている。テープダイ32の上面には、保護テープ40が容易に剥離可能なようにPTFE等のコーティングがされている。
シートダイ33には、シートポンチ23が通過可能な検査片打抜孔33aが3カ所形成されている。シートダイ33に設けられる検査片打抜孔33aは、シートポンチ23の外形よりも大きくテープポンチ22の外形よりも小さく形成されている。
【0032】
テープダイ32とシートダイ33はダイ保持フレーム31に固定されている。ダイ保持フレーム31はガイドフレーム21に摺動可能に保持されている。図1の状態ではダイ保持フレーム31は下端にいるが、上方に移動可能な構成となっている。
このようにしてポンチ機構20は構成されている。なお、図4に示される通り、ポンチ機構20は薄膜塗工シート製造装置10に備えられている。
【0033】
上部プレート24と下部プレート25は、ガイドフレーム21に摺動可能に取り付けられているため、図1の位置を上端として、下方に平行移動する。この際に、上部プレート24に接続されるシャフト29によって、下方に付勢される。シャフト29は、図示しないシリンダに接続されている。上部プレート24を下方に付勢する推力は、シリンダでなくモータによるものでも良い。また、同様の推力によって図1に示す位置に復元する。図1に示される二重構造ポンチ26の位置は、二重構造ポンチ26の待機位置となる。
ガイドフレーム21と上部プレート24及び下部プレート25の摺動部に関しては、摺動溝が設けられている構成としても良いし、リニアガイドのような構成、あるいは固体潤滑剤を用いた構成としても良い。
【0034】
保護テープ40は、図2に示される通り、巻出側40aと巻取側40bを備えている。保護テープ40は紙あるいは樹脂製のフィルムであり、薄膜塗工シート50Aよりも引っ張り強度及び破断強度が高い素材で形成されている。保護テープ40の裏面、すなわち薄膜塗工シート50A側を向いている面には接着剤が塗布されている。保護テープ40は、巻出側40aから巻き出された後、巻取側40bに巻き取られる構成となっている。
なお、図1にも保護テープ40が描かれており、ガイドフレーム21を貫通する構成となっている。
薄膜塗工シート50Aは、材料シート50の両面に薄膜51が形成されている。この薄膜塗工シート50Aは、図4に示される薄膜塗工シート製造装置10によって薄膜51が塗工されたものである。巻出ロール60から材料シート50が巻き出された後、ローラ63に指示されて搬送される。そして、塗工装置64で薄膜51が塗工された後、乾燥炉65の中に薄膜51が塗工された材料シート50を通過させる。乾燥炉65の内部では、薄膜51が乾燥して材料シート50に定着し薄膜塗工シート50Aとなる。そして薄膜塗工シート50Aは巻取ロール61に巻き取られる。
【0035】
なお、図4では、塗工装置64及び乾燥炉65は説明の都合上、1つずつしか描かれていないが、材料シート50の両面に薄膜51を塗工する場合には、塗工装置64は裏面にも塗工するためもう1つ必要であり、その後、薄膜51の塗工された材料シート50を乾燥させるための乾燥炉65も必要となる。つまり、2つずつ必要となる。
本実施形態の材料シート50は、二次電池の電極に用いられる基材であり、アルミニウム又は銅の薄膜である。厚みは数十μm程度であり、長さは数千mにも及ぶ。材料シート50の表面に塗工される薄膜51は、活物質である。なお、薄膜51の上面、或いは材料シート50と薄膜51との間に保護膜が形成されることを妨げない。
【0036】
本実施形態は上記構成であるので、以下に説明するような作用を示す。
薄膜塗工シート製造装置10に、巻出ロール60に巻かれた状態で備えられた材料シート50は、巻取ロール61側に送られ、途中で塗工装置64によって塗工材を塗工され薄膜塗工シート50Aとして形成された上で、巻取ロール61に巻き取られる。
材料シート50の両面には、塗工装置64によって塗工材が塗工され薄膜51が形成される。材料シート50に塗工装置64によって薄膜51が塗工された後、乾燥炉65で乾燥され、薄膜塗工シート50Aが形成される。材料シート50はローラ63によって送られ、最終的に薄膜塗工シート50Aとして巻取ロール61に巻き取られるが、その前にポンチ機構20によって検査片55が切り取られる。
なお、必要に応じて材料シート50の表面に塗布された薄膜51の圧縮行程を設けても良い。実際に、薄膜51の厚みを均一にし、薄膜51の密度を高める手段としてローラなどを用いて圧延するケースもある。
【0037】
検査片55は、材料シート50への薄膜51の塗工状態を調査するために、薄膜塗工シート50Aから切り取られる。薄膜51の膜厚や塗工状態を正確に調べるためには、薄膜塗工シート50Aからサンプルを切り出して調査することが望ましい。
検査片55は、薄膜塗工シート50Aから所定の間隔でポンチ機構20によって打ち抜かれる。材料シート50又は薄膜塗工シート50Aは、数千m程度の長さがあるため、塗工装置64での塗工状態は塗布中に変化する虞がある。したがって、定期的に材料シート50に塗工される薄膜51の厚みを調べることが望ましい。
【0038】
ポンチ機構20によって薄膜塗工シート50Aから検査片55が切り出されるには、テープポンチ22及びシートポンチ23が用いられるが、その詳細は図5乃至図10に説明されている。
図5は、薄膜塗工シート50Aから検査片55を打ち抜く前のポンチ機構20の模式断面図を示している。
図6は、薄膜塗工シート50Aの所定の位置で、テープポンチ22で保護テープ40を打ち抜いた様子を表す模式断面図を示している。
図7は、シートポンチ23に更に力を加えることで、薄膜塗工シート50Aから検査片55を打ち抜く模式図を示している。
図8は、検査片55が薄膜塗工シート50Aから打ち抜かれた状態を示している。
図9は、検査片55を打ち抜いたポンチ機構20が定位置に戻る状態を示している。
図10は、ダイ保持フレーム31が定位置に戻す状態を示している。
なお、図5乃至図10は模式図であるので、テープポンチ22の周囲に圧縮バネ27が配置されているように描かれている。しかし、これは表現上の都合であり、実際には図1に示すように上部プレート24と下部プレート25の間に配置されている。もちろん、テープポンチ22の周囲に圧縮バネ27を配置する構成としても良い。
【0039】
薄膜塗工シート50Aからポンチ機構20で検査片55を打ち抜かない状態では、図5に示すように、テープポンチ22及びシートポンチ23は、上端部に配置されている。
薄膜塗工シート50Aが所定の位置まで送られると、薄膜塗工シート50Aの搬送は止められ、ダイ保持フレーム31がテープダイ32及びシートダイ33を保持した状態で上方に移動する。そして、テープダイ32の上面は図5に示すように保護テープ40の下面に接触するほど近接し、シートダイ33の上面は薄膜塗工シート50Aの薄膜51に接触するほど近接する。
なお、薄膜塗工シート50Aの搬送の停止については、巻出ロール60からの巻き出しを停止するのではなく、ポンチ機構20の手前に図示しないバッファエリア(アキューム)を設けて、バッファエリア内に薄膜塗工シート50Aを溜めることで、停止することが望ましい。このようなバッファエリアは、巻取ロール61の交換の際等、薄膜塗工シート50Aの送りを一定時間停止したいときに用いられる為設けられていることが多い。
また、ダイ保持フレーム31の停止位置については、薄膜塗工シート50Aの下面にシートダイ33の上面に接触させるか、若干持ち上げるような位置でも良い。
【0040】
そして、図6に示すように二重構造ポンチ26は下方に付勢される。そして、テープポンチ22の外周部分によって、保護テープ40が打ち抜かれる。この際にシートポンチ23は圧縮バネ27によって支えられることでテープポンチ22と一緒に移動する。
そして、図7に示すように、薄膜塗工シート50Aの上面に保護テープ40から打ち抜かれた保護テープ片41が貼り付けられる。
そして、図8に示すように、テープポンチ22及びシートポンチ23は更に下方に付勢される。しかし、テープポンチ22はシートダイ33に形成された検査片打抜孔33aよりも外形が大きく形成されているので、これ以上は下方に移動しない。
したがって、圧縮バネ27がシャフト29によって付勢される力によって圧縮され、シートポンチ23が更に下方に移動する。
シートポンチ23がシートダイ33の検査片打抜孔33aを通過することで、薄膜塗工シート50Aから検査片55が打ち抜かれることになる。
【0041】
そして、図9に示されるように、二重構造ポンチ26はシャフト29によって上方に引き上げられ、上端の待機位置に移動する。この状態で、薄膜51が形成された薄膜塗工シート50A上には保護テープ片41が貼り付けられて残っている。また、検査片55にも表面に保護テープ40が貼り付けられている状態となっている。
また、図10に示されるように、ダイ保持フレーム31を下方に移動させる。ダイ保持フレーム31は下端の待機位置に移動する。
この後、薄膜塗工シート50Aの送りを再開させる。保護テープ40についても、保護テープ片41が打ち抜けるように保護テープ40を所定距離だけ送る。
このように薄膜塗工シート50Aから検査片55が切り出される。
【0042】
本実施形態は上記構成及び作用を示すので、以下に説明するような効果を奏する。
第1の効果として、薄膜塗工シート50Aの破断リスクを低減することができる点が挙げられる。
本実施形態は、材料シート50上に薄膜を形成することで薄膜塗工シート50Aを製造する薄膜塗工シート製造装置10に、薄膜塗工シート50Aから検査片55を切り出すポンチ機構20を備え、検査片55を切り出す薄膜塗工シート検査片切出方法において、薄膜51が形成された薄膜塗工シート50Aの一部に保護テープ40を貼り付け、保護テープ40の内側を、ポンチ機構20で打ち抜くことにより、検査片55を切り出すものである。
【0043】
薄膜塗工シート50Aには、その製造工程において、塗工や乾燥のために一定以上のテンションがかけられている。薄膜塗工シート50Aは、ローラ63によって支えられているものの、塗工装置64で塗工する場合や乾燥炉65で乾燥させる際に、材料シート50又は薄膜塗工シート50Aが垂れ下がることは好ましくない。
よって、薄膜塗工シート50Aから検査片55を打ち抜く際に、検査片55を打ち抜いた部分が弱くなり、応力集中が発生することによって破断してしまう問題がある。これは、検査片55が円形に打ち抜かれた場合でも起こりうる。検査片55が円形ではなく一部にエッジが形成されていると、そこに応力集中が発生しやすくより弱くなる傾向にある。
このため、薄膜塗工シート50Aから検査片55を打ち抜く前に、薄膜塗工シート50Aの一部に保護テープ40を貼り付け、その保護テープ40の内側を切出機構で打ち抜く。こうすることで、打ち抜かれた部分の周囲には保護テープ片41が貼り付けられている状態となり、薄膜塗工シート50Aは保護テープ片41で補強されることとなる。
【0044】
薄膜塗工シート50Aは、検査片55を切り出すために打ち抜かれると部分的に強度が低下してしまう。このため、テンションがかけられていることで、検査片55が打ち抜かれた部分で応力集中が起きて、破断しやすくなってしまう。
薄膜塗工シート50Aが破断すると、ライン停止が必要となり、破断した部分で繋ぎ直す必要もある。薄膜塗工シート50Aは二次電池に使用されるため、繋いだ部分を含むと製品の性能に影響する為使えない。したがって、薄膜塗工シート50Aに部分的に不良を作ることになる。また、薄膜塗工シート50Aを繋ぐと蛇行に悪影響が出るなどの虞もあるため、破断することは望ましくない。
しかし、薄膜塗工シート50Aが保護テープ40によって補強されることで、応力集中を防ぎ、破断リスクを低減することができる。
【0045】
第2の効果として、効率よく薄膜塗工シート50Aから検査片55の抜き打ちを行うことができる点が挙げられる。
本実施形態のポンチ機構20は、筒状のテープポンチ22と、テープポンチ22の内側に嵌装されたシートポンチ23と、シートポンチ23の外形より大きく、テープポンチ22の外形よりも小さな検査片打抜孔33aを有するシートダイ33と、を備え、テープポンチ22とシートポンチ23とから成る二重構造ポンチ26と、シートダイ33との間に、薄膜塗工シート50Aと保護テープ40とを重ねて通し、シートポンチ23をシートダイ33側に前進させることで、薄膜塗工シート50Aと保護テープ40とを同時に打ち抜き、検査片55を薄膜塗工シート50Aから切り出すことが可能である。
【0046】
よって、テープポンチ22とシートポンチ23を用い、テープポンチ22を用いて保護テープ40を薄膜塗工シート50Aの表面に貼り付けた後、シートポンチ23で検査片55を打ち抜くことができる。
シートポンチ23で検査片55を切り出す際には、テープポンチ22とシートポンチ23が二重構造のポンチになっており、シートポンチ23の外形より大きく、テープポンチ22の外形よりも小さな孔である検査片打抜孔33aを有するシートダイ33とシートポンチ23によって、貼り付けた保護テープ40の内側を打ち抜き、薄膜塗工シート50Aから検査片55を打ち抜くことで切り出す。
二重構造ポンチ26を用いることで、貼り付けた保護テープ40とシートポンチ23の打ち抜き位置がずれる心配がない。また、保護テープ40の貼り付けと検査片55の打ち抜きをほぼ同時に行うことができるので、効率良く検査片55の取り出しを行うことができる。
【0047】
本実施形態ではポンチ機構20の前に図示しないバッファエリアが設けてあるが、スペースの問題等により薄膜塗工シート50Aの巻き取りをあまり長時間止めることはできない。
また、薄膜塗工シート50Aの巻き取りを停止した分だけ巻取ロール61の巻き取り時間が長くなるため、停止時間は短い方が好ましい。
ポンチ機構20を用いることで、薄膜塗工シート50Aに保護テープ片41を貼り付けるのとほぼ同時に検査片55を切り出すことが可能であるため、短時間で検査片55を打ち抜くことができ、生産性の向上に貢献する。
【0048】
以上、本実施形態に則して発明を説明したが、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより実施することもできる。
例えば、テープポンチ22及びシートポンチ23は保護テープ40が環状に形成されるような形状となっているが、保護テープ片41の外形は長方形や楕円、その他の形状であっても良いので、テープポンチ22及びシートポンチ23の形状を変更することを妨げない。
また、材料シート50は二次電池に用いるとしているが、その他の用途に用いることを妨げない。
また、本実施形態には材質を示している部分があるが、適宜変更することを妨げない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本実施形態の、ポンチ機構の斜視図である。
【図2】本実施形態の、ポンチ機構の概念図である。
【図3】本実施形態の、薄膜塗工シートに保護テープから切り取られた保護テープ片が貼られている様子を示した模式図である。
【図4】本実施形態の、薄膜塗工シート製造装置の模式図である。
【図5】本実施形態の、薄膜塗工シートから検査片を打ち抜く前のポンチ機構の模式断面図である。
【図6】本実施形態の、薄膜塗工シートの所定の位置で、テープポンチで保護テープを打ち抜いた様子を示す模式断面図である。
【図7】本実施形態の、シートポンチに更に力を加えることで、薄膜塗工シートから検査片を打ち抜く様子を示す模式断面図である。
【図8】本実施形態の、検査片が薄膜塗工シートから打ち抜かれた状態を示す模式断面図である。
【図9】本実施形態の、検査片を打ち抜いたポンチ機構が定位置に戻る状態を示す模式断面図である。
【図10】本実施形態の、ダイ保持フレーム31が定位置に戻す状態を示す模式断面図である。
【図11】課題で検討する、テストピースを切り出した薄膜塗工シートの様子を示す模式図である。
【図12】課題で検討する、薄膜塗工シートからテストピースを切り出した際に基材が破断した様子を示す模式図である。
【符号の説明】
【0050】
10 薄膜塗工シート製造装置
20 ポンチ機構
21 ガイドフレーム
22 テープポンチ
23 シートポンチ
24 上部プレート
25 下部プレート
26 二重構造ポンチ
27 圧縮バネ
29 シャフト
31 ダイ保持フレーム
32 テープダイ
33 シートダイ
33a 検査片打抜孔
40 保護テープ
40a 巻出側
40b 巻取側
41 保護テープ片
50 材料シート
50A 薄膜塗工シート
51 薄膜
55 検査片
60 巻出ロール
61 巻取ロール
63 ローラ
64 塗工装置
65 乾燥炉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料シート上に薄膜を形成することで薄膜塗工シートを製造する製造装置に、前記薄膜塗工シートから検査片を切り出す切出機構を備え、前記検査片を切り出す薄膜塗工シート検査片切出方法において、
前記薄膜が形成された前記薄膜塗工シートの一部に保護テープを貼り付け、
前記保護テープの内側を、前記切出機構で打ち抜くことにより、前記検査片を切り出すことを特徴とする薄膜塗工シート検査片切出方法。
【請求項2】
請求項1に記載の薄膜塗工シート検査片切出方法において、
前記切出機構は、
筒状のテープポンチと、
前記テープポンチの内側に嵌装されたシートポンチと、
前記シートポンチの外形より大きく、前記テープポンチの外形よりも小さな孔を有するシートダイと、
を備え、
前記テープポンチと前記シートポンチとから成る二重構造ポンチと、前記シートダイとの間に、前記薄膜塗工シートと前記保護テープとを重ねて通し、
前記シートポンチを前記シートダイ側に前進させることで、前記薄膜塗工シートと前記保護テープとを同時に打ち抜き、前記検査片を前記薄膜塗工シートから切り出すことを特徴とする薄膜塗工シート検査片切出方法。
【請求項3】
材料シート上に薄膜を形成することで薄膜塗工シートを製造する薄膜塗工シート製造装置において、
前記薄膜塗工シートから、検査片を切り出す切出機構を備え、
前記切出機構は、
筒状のテープポンチと前記テープポンチの内側に嵌装されたシートポンチよりなる二重構造ポンチと、
前記シートポンチの外形より大きく、前記テープポンチの外形よりも小さな孔を有するシートダイと、
を備えていることを特徴とする薄膜塗工シート製造装置。
【請求項4】
請求項3に記載の薄膜塗工シート製造装置において、
前記テープポンチの外径よりも大きな孔を有するテープダイを備え、
前記テープダイと前記シートダイの間を、前記薄膜塗工シート及び前記保護テープが通過することを特徴とする薄膜塗工シート製造装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−184090(P2009−184090A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−29077(P2008−29077)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】