説明

薬学的に有用な複素環置換ラクタム

本発明は、CK2および/またはPimキナーゼを阻害する化合物ならびにこのような化合物を含有する組成物を提供する。これらの化合物および組成物は、がん等の増殖性疾患、ならびに炎症、疼痛、感染、およびある種の免疫疾患を含む他のキナーゼ関連の状態を治療するために有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、および/もしくはプロドラッグ:

式中、
〜Zを含有する二環式環系は、芳香族であり、
およびZのうちの1つは、Cであり、ZおよびZのうちのもう一方は、Nであり、
およびZは、独立して、CR1aまたはNであり、
およびR1aは、独立して、H、ハロ、CN、任意に置換されたC1−C4アルキル、任意に置換されたC2−C4アルケニル、任意に置換されたC2−C4アルキニル、任意に置換されたC1−C4アルコキシ、または−NRであり、
は、H、ハロ、CNであるか、またはC1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、およびC2−C4アルキニルから選択される任意に置換された基であり、
およびRは、独立して、Hおよび任意に置換されたC1−C10アルキルから選択され、
πは、sp混成CまたはNであり、
点線で示された結合は、πがC=Yであり、式中、YがOもしくはSである場合、単結合であるか、
あるいは点線で示された結合は、πがNもしくはCRである場合、二重結合であり、
Lは、1炭素または2炭素リンカーであるか、
あるいはLおよびπは、一緒になって、NRのNを含有する環に縮合されたさらなる6員環を形成し、前記6員環は、環員として、N、O、およびSから選択される2個までのヘテロ原子を任意に含有し、
Wは、ハロ、−OR、−NR、−S(O)、−C(O)OR、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたC3−C8シクロアルキル、またはCRであり、
式中、nは、0、1、または2であり、
各R、R、およびRは、独立して、H、任意に置換されたC1−C10アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリールアルキル、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロアリールアルキル、および任意に置換されたヘテロシクリルから選択されるか、または代替として、NR中のRおよびRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、任意に置換され、かつ、環員として、N、O、およびSから選択されるさらなるヘテロ原子を任意に含有する5〜8員環を形成する。
【請求項2】
は、Nであり、Zは、Cである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
は、Nである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
は、NまたはCR1aであり、式中、R1aは、HまたはC1−C4アルキルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
は、Hである、請求項1または4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
およびRはともに、Hである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
は、Hまたは-NRである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
πは、C=Yであり、式中、Yは、OまたはSである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
Lは、C(Rである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Lは、CRであり、Rは、Hまたは任意に置換されたC1−C10アルキルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
−L−π−N(R)−は、-CR=N−N(R)−である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
は、Hまたは任意に置換されたC1−C4アルキルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
−L−π−N(R)−は、

であり、式中、R10は、ハロゲン、シアノ、R′′、OR′′、NR′′R′′、CONR′′R′′、SONR′′R′′から選択され、各R′′は、独立して、HまたはC1−C4アルキルであり、qは、0、1、または2である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
Wは、-ORまたは-NRである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
は、任意に置換されたアリールまたは任意に置換されたヘテロアリールであり、Rは、Hである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
は、任意に置換されたフェニルである、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
およびRは、窒素原子と一緒になって、任意に置換され、かつ、環員として、N、O、およびSから選択されるさらなるヘテロ原子を任意に含有する5〜8員環を形成する、請求項14に記載の化合物。
【請求項18】
以下の式(Ia)または式(Ib)によって表される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、および/もしくはプロドラッグ:

式中、
qは、0、1、または2であり、
各R10は、独立して、ハロゲン、シアノ、R′′、OR′′、NR′′R′′、CONR′′R′′、およびSONR′′R′′から選択され、式中、各R′′は、独立して、HまたはC1−C4アルキルであり、
は、Hまたは任意に置換されたC1−C10アルキルである。
【請求項19】
以下の式(Ic)または式(Id)によって表される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、および/もしくはプロドラッグ:

式中、
1aは、HまたはC1−C4アルキルであり、
は、-NRであり、
各Rは、Hまたは任意に置換されたC1−C10アルキルである。
【請求項20】
以下から成る群から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、および/もしくはプロドラッグ:




















【請求項21】
以下の式(Ie)によって表される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩および/もしくは溶媒和物:

式中、
は、独立して、CR1aまたはNであり、
およびR1aは、独立して、H、ハロ、CN、任意に置換されたC1−C4アルキル、任意に置換されたC2−C4アルケニル、任意に置換されたC2−C4アルキニル、任意に置換されたC1−C4アルコキシ、または−NRであり、
は、H、ハロ、CNであるか、またはC1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、およびC2−C4アルキニルから選択される任意に置換された基であり、
は、Hまたは任意に置換されたC1−C10アルキルであり、
各Rは、独立して、H、または任意に置換されたC1−C10アルキルであり、
Wは、ハロ、−OR、−NR、−S(O)、−C(O)OR、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたC3−C8シクロアルキル、またはCRであり、
式中、nは、0、1、または2であり、
各R、R、およびRは、独立して、H、任意に置換されたC1−C10アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリールアルキル、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロアリールアルキル、および任意に置換されたヘテロシクリルから選択されるか、または代替として、NR中のRおよびRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、任意に置換され、かつ、環員として、N、O、およびSから選択されるさらなるヘテロ原子を任意に含有する5〜8員環を形成し、
Xは、ヒドロキシル、または構造式(II)、(III)、(IV)、もしくは(V)を有する基であり、

およびLは、それぞれ独立して、共有結合、−O−、または−NR3a−であり、
1aおよびR2aは、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−アルキレン−C(O)−O−R4a、または−アルキレン−O−C(O)−O−R4aであり、
3aおよびR4aは、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクリルアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、またはヘテロアリールアルキルであり、
は、共有結合またはアルキレンであり、
Yは、OR5a、NR5a6a、またはC(O)OR7aであるが、但し、YがC(O)OR7aである時、Lは共有結合ではないことを条件とし、
5a、R6a、およびR7aは、それぞれ独立して、水素、アルキル、アリールアルキル、アリール、ヘテロアルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであるか、あるいは代替として、R5aおよびR6aは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、N、O、およびSから独立して選択される1個以上のさらなるヘテロ原子を任意に含有するヘテロシクリル環を形成する。
【請求項22】
は、Hである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
は、Hである、請求項22または23に記載の化合物。
【請求項24】
は、−NRである、請求項21〜23のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
Wは、−ORまたは−NRである、請求項21〜24のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
は、任意に置換されたアリールまたは任意に置換されたヘテロアリールであり、Rは、Hである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
は、任意に置換されたフェニルである、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
およびLは、−O−であり、
1aおよびR2aは、それぞれ独立して、水素またはアルキルである、請求項21〜27のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
は、アルキレンであり、
Yは、C(O)OR7aまたはNR5a6aである、請求項21〜27のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
は、共有結合であり、かつ、
Yは、OR5aまたはNR5a6aである、請求項21〜27のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
以下から成る群から選択される、請求項21に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および/もしくは溶媒和物:


【請求項32】
請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物と、
薬学的に許容される賦形剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項33】
細胞中のカゼインキナーゼ2活性および/またはPimキナーゼ活性を調節するための方法であって、前記細胞を、請求項1〜31のうちのいずれか1項に記載の化合物と接触させることを含む、前記方法。
【請求項34】
患者において、カゼインキナーゼ2活性および/またはPimキナーゼ活性に関連する状態または疾病を治療する方法であって、前記患者に、治療有効量の請求項1〜31のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項35】
前記状態または疾病は、がん、血管障害、炎症、病原性感染症、免疫学的疾患、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記がんは、結腸直腸、乳房、肺、肝臓、膵臓、リンパ節、大腸、前立腺、脳、頭頸部、皮膚、肝臓、腎臓、血液、および心臓のがんである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
細胞増殖を阻害するための方法であって、細胞を、細胞の増殖を阻害するのに有効な量で、請求項1〜31のいずれか1項に記載の化合物と接触させることを含む、前記方法。
【請求項38】
前記細胞は、がん細胞株または対象における腫瘍中に存在する、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記がん細胞株は、乳がん、前立腺がん、膵臓がん、肺がん、造血器がん、結腸直腸がん、皮膚がん、卵巣がんの細胞株である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
対象において、血管形成を阻害するための方法であって、前記対象に、前記血管形成を阻害するのに有効な量で、請求項1〜31のいずれか1項の記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項41】
患者において、カゼインキナーゼ2活性および/またはPimキナーゼ活性に関連する状態または疾病を治療するための方法であって、前記患者に、請求項1〜31のいずれか1項に記載の化合物および少なくとももう一つの治療剤を併用投与することを含む、前記方法。
【請求項42】
前記状態または疾病は、がんである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記少なくとももう一つの治療剤は、抗がん剤である、請求項41に記載の方法。

【公表番号】特表2013−504594(P2013−504594A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528930(P2012−528930)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/048441
【国際公開番号】WO2011/031979
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(505377119)サイリーン ファーマシューティカルズ インコーポレーティッド (17)
【Fターム(参考)】