説明

蛍光体及びその製造方法、並びに、蛍光体含有組成物、発光装置、画像表示装置及び照明装置

【課題】球状に近い蛍光体を提供する。
【解決手段】蛍光体が、下記式に表わされる元素の組成比が下記式を満足し、Li、Na、K、Rb、Cs、P、Cl、F、Br、I、Zn、Ga、Ge、In、Sn、Ag、Au、Pb、Cd、Bi、及びTiの少なくとも2種を含有するようにする。
1a2b3cd
(M1はCr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、又はYb、M2は主として2価の金属元素、M3は主として3価の金属元素、aは0.0001≦a≦0.2、bは0.8≦b≦1.2、cは1.6≦c≦2.4、dは3.2≦d≦4.8をそれぞれ表す。)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式[1]に表わされる元素の組成比が、下記式[1]を満足するとともに、
Li、Na、K、Rb、Cs、P、Cl、F、Br、I、Zn、Ga、Ge、In、Sn、Ag、Au、Pb、Cd、Bi、及びTiからなる群より選択される少なくとも2種の元素を含有する
ことを特徴とする、蛍光体。
1a2b3cd [1]
(ただし、式[1]中、
1はCr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、及びYbからなる群より選択される少なくとも1種の元素、
2は主として2価の金属元素、
3は主として3価の金属元素、
aは0.0001≦a≦0.2の範囲の数、
bは0.8≦b≦1.2の範囲の数、
cは1.6≦c≦2.4の範囲の数、
dは3.2≦d≦4.8の範囲の数
をそれぞれ表わす。)
【請求項2】
下記式[1’]に表わされる元素の組成比が、下記式[1’]を満足する
ことを特徴とする蛍光体。
1a2b3cd [1’]
(ただし、式[1’]中、
1はCr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、及びYbからなる群から選択される少なくとも1種の元素、
2は主として2価の金属元素、
3は主として3価の金属元素、
aは0.003<a<0.01の数、
bは0.8≦b≦1.2の数、
cは1.6≦c≦2.4の数、
dは3.2≦d≦4.8の数
をそれぞれ表わす。)
【請求項3】
2が、Mg、Ca、Zn、Sr、Cd、及びBaからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素であり、
3が、Al、Sc、Ga、Y、In、La、Gd、Yb、及びLuからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蛍光体。
【請求項4】
下記式[2]及び/又は式[3]を満足する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光体。
Br(125)/Br(25)≧0.7 [2]
Br(160)/Br(25)≧0.5 [3]
(前記式[2]、[3]において、
Br(25)は、25℃において、該蛍光体を波長455nmの光で励起して得られる輝度であり、
Br(125)は、125℃において、該蛍光体を波長455nmの光で励起して得られる輝度であり、
Br(160)は、160℃において、該蛍光体を波長455nmの光で励起して得られる輝度である。)
【請求項5】
室温下で発光し、
CaFe24型結晶構造の結晶相を有し、かつ、
平均円形度が85%未満である蛍光体粒子の割合が10個数%以下である
ことを特徴とする蛍光体。
【請求項6】
重量基準粒度分布曲線において積算値が25%及び75%の時の粒径値をそれぞれD25、D75と表記した場合に「QD=(D75−D25)/(D75+D25)」で表わされる値QDが0.24以下である
ことを特徴とする請求項5に記載の蛍光体。
【請求項7】
室温下で発光し、
CaFe24型結晶構造の結晶相を有し、
重量メジアン径D50が10μm以上であり、かつ、
重量基準粒度分布曲線において積算値が25%及び75%の時の粒径値をそれぞれD25、D75と表記した場合に「QD=(D75−D25)/(D75+D25)」で表わされる値QDが0.27以下である
ことを特徴とする蛍光体。
【請求項8】
485nm〜555nmの波長範囲に最大発光ピークを有し、
CaFe24型結晶構造の結晶相を有し、かつ、
アスペクト比が3以下の粒子が全体の60個数%以上を占める
ことを特徴とする蛍光体。
【請求項9】
物体色が、L*、a*、b*表色系において、100≦L*≦110、−30≦a*≦−15、及び45≦b*≦70を満足し、且つ、
波長455nmの光で励起したときの発光色のCIE標準表色系における色度座標x及びyが、0.320≦x≦0.360及び0.570≦y≦0.600を満足する
ことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の蛍光体。
【請求項10】
Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、及びYbからなる群から選択される少なくとも1種の元素と、
Mg、Ca、Zn、Sr、Cd、及びBaからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素と、
Al、Sc、Ga、Y、In、La、Gd、Yb、及びLuからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素とを含む
ことを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の蛍光体。
【請求項11】
式[1]に表わされる元素の組成比が、式[1]を満足する
ことを特徴とする請求項5〜10のいずれか1項に記載の蛍光体。
1a2b3cd [1]
(ただし、式[1]中、
1はCr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、及びYbからなる群から選択される少なくとも1種の元素、
2は主として2価の金属元素、
3は主として3価の金属元素、
aは0.0001≦a≦0.2の数、
bは0.8≦b≦1.2の数、
cは1.6≦c≦2.4の数、
dは3.2≦d≦4.8の数
をそれぞれ表わす。)
【請求項12】
Li、Na、K、Rb、Cs、P、Cl、F、Br、I、Zn、Ga、Ge、In、Sn、Ag、Au、Pb、Cd、Bi、及びTiからなる群より選択される少なくとも2種の元素を1ppm以上5000ppm以下の濃度範囲で含有する
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の蛍光体。
【請求項13】
Li、K、P及びClからなる群より選択される少なくとも2種の元素を、1ppm≦Li≦500ppm、1ppm≦K≦500ppm、0ppm<P≦1000ppm、及び0ppm<Cl≦1000ppmの濃度範囲で含有する
ことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の蛍光体。
【請求項14】
Zn、Ga、Ge、In、及びSnからなる群より選ばれる1種以上の元素を、1ppm以上500ppm以下の範囲で含有する
ことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の蛍光体。
【請求項15】
1が少なくともCeを含有し、M2が少なくともCa及び/又はSrを含有し、M3が少なくともScを含有する
ことを特徴とする、請求項1、請求項2、又は請求項11に記載の蛍光体。
【請求項16】
Li、Na、K、Rb、Cs、P、Cl、F、Br、I、Zn、Ga、Ge、In、Sn、Ag、Au、Pb、Cd、Bi、及びTiからなる群より選択される少なくとも2種の元素が、蛍光体の結晶相中に含有されている
ことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の蛍光体。
【請求項17】
前記蛍光体を重量比で10倍の水に分散後、1時間静置して得られる上澄み液の電気伝導度が10mS/m以下である
ことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の蛍光体。
【請求項18】
波長455nmの光で励起した25℃での発光スペクトルにおいて、500nm以上535nm以下の波長範囲に最大発光ピークを有する
ことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の蛍光体。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の蛍光体の製造方法であって、
アルカリ土類金属のハロゲン化物、アルカリ金属のリン酸塩、アルカリ金属のハロゲン化物、及びアルカリ金属の硫酸塩からなる群より選択される2種以上を含む原料を加熱する工程を有する
ことを特徴とする、蛍光体の製造方法。
【請求項20】
前記原料が、
加熱により融点または昇華点が1200℃以下の金属を生成する化合物、及び/又は、加熱によりアルカリ金属の酸化物を生成する化合物を含有する
ことを特徴とする、請求項19に記載の蛍光体の製造方法。
【請求項21】
前記原料が、CaCl2、Li3PO4、KH2PO4、KCl、及びLi2SO4からなる群より選択される2種以上を含有する
ことを特徴とする、請求項19又は請求項20に記載の蛍光体の製造方法。
【請求項22】
前記原料が、ZnO、Ga23、GeO2、In23、SnO2、及びK2CO3からなる群より選ばれる1種以上を含有する
ことを特徴とする、請求項19〜21のいずれか1項に記載の蛍光体の製造方法。
【請求項23】
前記原料が、ZnO及び/又はK2CO3を含有する
ことを特徴とする、請求項22に記載の蛍光体の製造方法。
【請求項24】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の蛍光体を製造する方法であって、
前記蛍光体を構成する少なくとも2種の元素を含有し、かつ、共沈により得られた化合物を加熱することにより得られた共沈酸化物を原料として使用する
ことを特徴とする蛍光体の製造方法。
【請求項25】
前記蛍光体を構成する少なくとも2種の元素を含有し、かつ、共沈により得られた化合物を加熱することにより得られた共沈酸化物を前記原料として使用する
ことを特徴とする請求項19〜23のいずれか1項に記載の蛍光体の製造方法。
【請求項26】
前記蛍光体を構成する少なくとも2種の元素が、Sc及びCeである
ことを特徴とする請求項24又は請求項25に記載の蛍光体の製造方法。
【請求項27】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の蛍光体と、
液体媒体とを含有する
ことを特徴とする、蛍光体含有組成物。
【請求項28】
第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、
該第2の発光体が、請求項1〜18の何れか1項に記載の蛍光体を1種以上、第1の蛍光体として含有する
ことを特徴とする、発光装置。
【請求項29】
前記第2の発光体が、前記第1の蛍光体とは発光ピーク波長の異なる1種以上の蛍光体を、第2の蛍光体として含有する
ことを特徴とする、請求項28記載の発光装置。
【請求項30】
前記第1の発光体が、420nm以上500nm以下の範囲に発光ピークを有し、
前記第2の発光体が、前記第2の蛍光体として、570nm以上780nm以下の波長範囲に発光ピークを有する少なくとも一種の蛍光体を含有する
ことを特徴とする、請求項29記載の発光装置。
【請求項31】
前記第1の発光体が、300nm以上420nm以下の範囲に発光ピークを有し、
前記第2の発光体が、前記第2の蛍光体として、420nm以上490nm以下の波長範囲に発光ピークを有する少なくとも一種の蛍光体と、570nm以上780nm以下の波長範囲に発光ピークを有する少なくとも一種の蛍光体とを含有する
ことを特徴とする、請求項29記載の発光装置。
【請求項32】
請求項28〜31のいずれか1項に記載の発光装置を光源として備える
ことを特徴とする、画像表示装置。
【請求項33】
請求項28〜31のいずれか1項に記載の発光装置を光源として備える
ことを特徴とする、照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−291203(P2008−291203A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−238749(P2007−238749)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(000005968)三菱化学株式会社 (4,356)
【Fターム(参考)】