説明

血管コロニー形成細胞

試験管内でヒト血管コロニー形成細胞を生成して増殖させる方法と、このような細胞を増殖させて使用する方法を開示する。本方法によれば、多数の血管コロニー形成細胞だけでなく、造血細胞及び内皮細胞のような誘導体細胞も生成しうる。本明細書に開示された方法で得た細胞は、各種研究、臨床及び治療用途に使われうる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験管内でヒト血管コロニー形成細胞(human hemangio−colony forming cell)を生成して増殖させる方法であって、
(a)ヒト胚芽由来細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の1種以上の成長因子の存在下に無血清培地中でヒト胚芽由来細胞を含む細胞培養物を培養する段階と、
(b)胚様体を含む前記培養物に1種以上の成長因子を添加して無血清培地中で前記培養物を培養し続ける段階であって、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増殖させるのに十分な量に添加される段階と、を含み、
前記胚芽由来細胞、胚様体及び血管コロニー形成細胞は、この方法の段階(a)及び(b)の全般にわたって無血清培地中で培養される方法。
【請求項2】
試験管内でヒト血管コロニー形成細胞を生成して増殖させる方法であって、
(a)ヒト胚芽由来細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の1種以上の成長因子の存在下に無血清培地中でヒト胚芽由来細胞を含む細胞培養物を培養する段階と、
(b)胚様体を含む前記培養物に1種以上の成長因子を添加して無血清培地中で前記培養物を培養し続ける段階であって、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増殖させるのに十分な量に添加される段階と、
(c)前記胚様体を単一細胞に解体させる段階と、
(d)前記単一細胞を含む前記培養物に1種以上の成長因子を添加して無血清培地中で前記培養物を培養し続ける段階であって、前記成長因子は、前記単一細胞を含む前記培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増殖させるのに十分な量に添加される段階と、を含み、
前記胚芽由来細胞、胚様体及び血管コロニー形成細胞は、この方法の段階(a)〜(d)の全般にわたって無血清培地中で培養される方法。
【請求項3】
前記胚芽由来細胞が胚芽幹細胞である請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記成長因子がホメオボックス蛋白質またはその機能性変移体または活性変移体を含む蛋白質である請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記ホメオボックス蛋白質がHOXB4蛋白質またはその機能性変移体または活性変移体を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記成長因子が血管内皮成長因子(VEGF)、骨形態形成蛋白質(BMP)、幹細胞因子(SCF)、Flt−3L(FL)トロンボポエチン(TPO)及びエリスロポエチン(EPO)で構成された群から選択される請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記血管内皮成長因子(VEGF)または骨形態形成蛋白質(BMP)または両者を細胞培養0〜48時間以内に前記段階(a)に添加する請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記幹細胞因子(SCF)、Flt−3L(FL)またはトロンボポエチン(TPO)またはこれらの任意の組合わせを段階(a)開始時点から48〜72時間以内に前記培養物に添加する請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記成長因子を段階(a)開始時点から48〜72時間以内に段階(b)に添加する請求項4または5に記載の方法。
【請求項10】
前記成長因子を段階(a)開始時点から48〜72時間以内に培養段階(b)に添加する請求項5に記載の方法。
【請求項11】
段階(b)にエリスロポエチン(EPO)を添加する段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
段階(b)及び(d)にエリスロポエチン(EPO)を添加する段階をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記培養物から前記ヒト血管コロニー形成細胞を精製する段階をさらに含む請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記血管コロニー形成細胞を精製する段階は、抗−CD71抗体を使用した免疫親和性カラムクロマトグラフィーを利用する段階を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記培養物から前記ヒト血管コロニー形成細胞を分離する段階をさらに含む請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記血管コロニー形成細胞を分離する段階は、大きさ及び/または形態で前記血管コロニー形成細胞を分離する段階を含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記成長因子がH0XB4と蛋白質伝達ドメイン(PTD)とを含む融合蛋白質である請求項4または5に記載の方法。
【請求項18】
前記PTDと前記HOXB4とがリンカーにより接合される請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記蛋白質伝達ドメイン(PTD)がTAT蛋白質、その機能性変移体または活性断片である請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記HOXB4がほ乳動物HOXB4である請求項5に記載の方法。
【請求項21】
前記ほ乳動物HOXB4がマウスまたはヒトHOXB4である請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ほ乳動物HOXB4がヒトHOXB4である請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記HOXB4が全長蛋白質を含む請求項5に記載の方法。
【請求項24】
前記HOXB4が配列番号1または配列番号3のアミノ酸配列を含む請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記TAT蛋白質が配列番号14のアミノ酸配列を含む請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記PTDが配列番号14のアミノ酸配列を有する1つ以上のTATポリペプチドコピーを含む請求項17に記載の方法。
【請求項27】
ヒト胚芽由来細胞を含む前記細胞培養物は、ヒト胚芽幹細胞のライブラリーから由来し、前記ヒト胚芽幹細胞のライブラリーは、各々ヒト集団に存在する1つ以上のMHC対立遺伝子に対して半接合性または同型接合性である幹細胞を含み、前記幹細胞ライブラリーの各構成員は、前記ライブラリーの残りの構成員に対する異なるセットのMHC対立遺伝子に対して半接合性または同型接合性であり、この方法は、各々ヒト集団に存在する1つ以上のMHC対立遺伝子に対して半接合性または同型接合性である血管コロニー形成細胞のライブラリーを生成し、前記幹細胞ライブラリーの各構成員は、前記ライブラリーの残りの構成員に対する異なるセットのMHC対立遺伝子に対して半接合性または同型接合性である請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記ヒト胚芽幹細胞のライブラリーは、ヒト集団に存在するあらゆるMHC対立遺伝子に対して半接合性または同型接合性である幹細胞を含み、この方法は、ヒト集団に存在するあらゆるMHC対立遺伝子に対して半接合性または同型接合性である血管コロニー形成細胞を含む血管コロニー形成細胞のライブラリーを生成する請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト造血母細胞への分化を誘導するのに適切な条件下に前記ヒト血管コロニー形成細胞を培養する段階をさらに含む請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト内皮細胞への分化を誘導するのに適切な条件下に前記ヒト血管コロニー形成細胞を培養する段階をさらに含む請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記条件は、フィブロネクチンでコーティングされた培養プレート上で前記ヒト血管コロニー形成細胞を培養することを含む請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記培養物は、1×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記培養物は、2×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記培養物は、3×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記培養物は、4×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項34に記載の方法。
【請求項36】
1×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含むヒト血管コロニー形成細胞溶液。
【請求項37】
被験体に注射することができる請求項36に記載の溶液。
【請求項38】
凍結に適した請求項36に記載の溶液。
【請求項39】
2×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項36に記載の溶液。
【請求項40】
3×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項39に記載の溶液。
【請求項41】
4×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項40に記載の溶液。
【請求項42】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、1つ以上の造血細胞または内皮細胞に分化する請求項36に記載の溶液。
【請求項43】
血管コロニー形成細胞、造血細胞または内皮細胞の投与で治療可能な疾病の治療のための医薬の製造における請求項36ないし42のうち、いずれか1項に記載の溶液の用途。
【請求項44】
ヒト血管コロニー形成細胞をその投与が必要な患者に投与する方法であって、
(a)前記投与が必要な患者を選別する段階と、
(b)請求項1ないし35のうち、いずれか1項に記載の方法で製造されたヒト血管コロニー形成細胞を供給する段階と、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項45】
ヒト血管コロニー形成細胞をその投与が必要な患者に投与する方法であって、
(a)前記投与が必要な患者を選別する段階と、
(b)ヒト血管コロニー形成細胞を細胞数10,000個以上の量に供給する段階と、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項46】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、細胞数10,000〜4,000,000個の量である請求項45に記載の方法。
【請求項47】
ヒト造血母細胞をその投与が必要な患者に投与する方法であって、
(a)前記投与が必要な患者を選別する段階と、
(b)請求項1ないし35のうち、いずれか1項に記載の方法で製造されたヒト血管コロニー形成細胞を供給する段階と、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞をヒト造血母細胞に分化させる段階と、
(d)前記ヒト造血母細胞のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項48】
ヒト造血母細胞をその投与が必要な患者に投与する方法であって、
(a)前記投与が必要な患者を選別する段階と、
(b)ヒト血管コロニー形成細胞を細胞数10,000個以上の量で供給する段階と、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞をヒト造血母細胞に分化させる段階と、
(d)前記ヒト造血母細胞のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項49】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、細胞数10,000〜4,000,000個の量である方法。
【請求項50】
ヒト内皮細胞をその投与が必要な患者に投与する方法であって、
(a)前記投与が必要な患者を選別する段階と、
(b)請求項1ないし35のうち、いずれか1項に記載の方法で製造されたヒト血管コロニー形成細胞を供給する段階と、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞をヒト内皮細胞に分化させる段階と、及び
(d)前記ヒト内皮細胞のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項51】
ヒト内皮細胞をその投与が必要な患者に投与する方法であって、
(a)前記投与が必要な患者を選別する段階と、
(b)ヒト血管コロニー形成細胞を細胞数10,000個以上の量で供給する段階と、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞をヒト内皮細胞に分化させる段階と、及び
(d)前記ヒト内皮細胞のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項52】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、細胞数10,000〜4,000,000個の量である請求項51に記載の方法。
【請求項53】
治療が必要な患者の造血母細胞疾患を治療する方法であって、
(a)治療が必要な患者を選別する段階と、
(b)請求項1ないし35のうち、いずれか1項に記載の方法で製造されたヒト血管コロニー形成細胞を供給する段階と、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞をヒト造血母細胞に分化させる段階と、
(d)前記ヒト造血母細胞のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項54】
治療が必要な患者の造血母細胞疾患を治療する方法であって、
(a)治療が必要な患者を選別する段階と、
(b)ヒト血管コロニー形成細胞を細胞数10,000個以上の量で供給する段階と、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞をヒト造血母細胞に分化させる段階と、
(d)前記ヒト造血母細胞のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項55】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、細胞数10,000〜4,000,000個の量である請求項54に記載の方法。
【請求項56】
治療が必要な患者の内皮細胞疾患を治療する方法であって、
(a)治療が必要な患者を選別する段階と、
(b)請求項1ないし35のうち、いずれか1項に記載の方法で製造されたヒト血管コロニー形成細胞を供給する段階と、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞をヒト内皮細胞に分化させる段階と、
(d)前記ヒト内皮細胞のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項57】
治療が必要な患者の内皮細胞疾患を治療する方法であって、
(a)治療が必要な患者を選別する段階と、
(b)ヒト血管コロニー形成細胞を細胞数10,000個以上の量で供給する段階と、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞をヒト内皮細胞に分化させる段階と、
(d)前記ヒト内皮細胞のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項58】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、細胞数10,000〜4,000,000個の量である請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記内皮細胞疾患は、心筋梗塞、脳卒中、アテローム性動脈硬化症及び虚血で構成された群から選択される請求項57または58に記載の方法。
【請求項60】
前記虚血は、脳、四肢、心臓、肺、皮膚及び目から発生する請求項59に記載の方法。
【請求項61】
試験管内でヒト造血母細胞を生成する方法であって、
(a)請求項1ないし34のうち、いずれか1項に記載の方法で製造されたヒト血管コロニー形成細胞を供給する段階と、
(b)前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト造血母細胞への分化を誘導するのに適切な条件下に前記ヒト血管コロニー形成細胞を培養する段階と、を含む方法。
【請求項62】
試験管内でヒト内皮細胞を生成する方法であって、
(a)請求項1ないし35のうち、いずれか1項に記載の方法で製造されたヒト血管コロニー形成細胞を供給する段階と、
(b)前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト内皮細胞への分化を誘導するのに適切な条件下に前記ヒト血管コロニー形成細胞を培養する段階と、を含む方法。
【請求項63】
請求項27または28に記載の方法で製造されたヒト血管コロニー形成細胞のライブラリー。
【請求項64】
ヒト造血母細胞またはヒト内皮細胞を患者に投与することを含む治療が必要な人間患者を治療する方法であって、
(a)前記患者を選別する段階と、
(b)前記患者の細胞表面上に発現されたMHC蛋白質を確認する段階と、
(c)請求項63に記載のヒト血管コロニー形成細胞のライブラリーを提供する段階と、
(d)前記患者の細胞上の該患者のMHC蛋白質と符合するヒト血管コロニー形成細胞を選別する段階と、
(e)段階(d)で確認された前記ヒト血管コロニー形成細胞を必要によってヒト造血母細胞、内皮細胞または両者に分化させる段階と、
(f)段階(e)から得た前記ヒト造血母細胞、内皮細胞または両者のうち、一部または全部を前記患者に投与する段階と、を含む方法。
【請求項65】
地域センター(regional center)で行われる請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記地域センターが病院である請求項65に記載の方法。
【請求項67】
ほ乳動物血管コロニー形成細胞の増殖を保持するのに十分な量のホメオボックス蛋白質またはその機能性等価体または活性断片を含む蛋白質存在下に無血清培地中で前記血管コロニー形成細胞を培養する段階を含む血管コロニー形成細胞の増殖方法。
【請求項68】
前記血管コロニー形成細胞は、臍帯血、末梢血または骨髄から濃縮、精製または分離する請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記血管コロニー形成細胞がヒト血管コロニー形成細胞である請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記血管コロニー形成細胞を1×10個以上の血管コロニー形成細胞になるように試験管内で培養する請求項67に記載の方法。
【請求項71】
ホメオボックス蛋白質またはその機能性等価体または活性断片を含む前記蛋白質はHOXB4蛋白質またはその機能性等価体または活性断片を含む蛋白質である請求項67に記載の方法。
【請求項72】
前記蛋白質がHOXB4と蛋白質伝達ドメイン(PTD)とを含む融合蛋白質である請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記蛋白質伝達ドメイン(PTD)がTAT蛋白質、その機能性変移体または活性断片である請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記HOXB4がほ乳動物HOXB4である請求項71に記載の方法。
【請求項75】
前記ほ乳動物HOXB4がマウスまたはヒトHOXB4である請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記ほ乳動物HOXB4がヒトHOXB4である請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記HOXB4が全長蛋白質を含む請求項71に記載の方法。
【請求項78】
前記HOXB4が配列番号1または配列番号3のアミノ酸配列を含む請求項71に記載の方法。
【請求項79】
前記TAT蛋白質が配列番号14のアミノ酸配列を含む請求項73に記載の方法。
【請求項80】
前記PTDが配列番号14のアミノ酸配列を有するTATポリペプチドコピー1つ以上含む請求項72に記載の方法。
【請求項81】
前記成長因子を段階(b)のうち段階(b)の全般にわたって複数回前記培養物に添加する請求項4または5に記載の方法。
【請求項82】
前記成長因子を段階(b)及び(d)のうち段階(b)及び(d)の全般にわたって複数回前記培養物に添加する請求項4または5に記載の方法。
【請求項83】
前記蛋白質を1日1回添加する請求項81または82に記載の方法。
【請求項84】
前記蛋白質を2日1回添加する請求項81または82に記載の方法。
【請求項85】
請求項1に記載の方法で製造された分離された血管コロニー形成細胞。
【請求項86】
請求項2に記載の方法で製造された分離された血管コロニー形成細胞。
【請求項87】
供与体同種移植片に対して人間受容者の耐性を誘導する方法であって、
(a)T細胞補助刺激を抑制する製剤を前記受容者に投与する段階と、
(b)請求項1に記載の方法で生成されたヒト血管コロニー形成細胞を前記受容者に導入する段階であって、前記血管コロニー形成細胞は供与者に対して符合する段階と、
(c)前記同種移植片を前記受容者に移植する段階であって、前記ヒト血管コロニー形成細胞は、前記同種移植片に対して受容者の耐性を誘導する段階と、を含む方法。
【請求項88】
T細胞補助刺激を抑制する製剤がCD40配位子−CD40相互作用を抑制する製剤である請求項87に記載の方法。
【請求項89】
CD28−B7相互作用を抑制する製剤を投与する段階をさらに含む請求項87に記載の方法。
【請求項90】
胸腺放射線照射またはT細胞枯渇または不活性化段階を含まない請求項87ないし89のうち、いずれか1項に記載の方法。
【請求項91】
前記受容者に胸腺放射線照射を実施する段階をさらに含む請求項87ないし89のうち、いずれか1項に記載の方法。
【請求項92】
前記受容者にT細胞を枯渇させるか、不活性化させる処理を実施する段階をさらに含む請求項87ないし89のうち、いずれか1項に記載の方法。
【請求項93】
前記受容者にT細胞を枯渇させるか、不活性化させる処理及び胸腺放射線照射を実施する段階をさらに含む請求項87ないし89のうち、いずれか1項に記載の方法。
【請求項94】
供与者同種移植片に対して人間受容者の耐性を誘導する方法であって、
(a)前記受容者に胸腺内空間を形成する段階と、
(b)前記受容者の供与者反応性T細胞を枯渇させるか、不活性化させる段階と、
(c)請求項1に記載の方法で生成されたヒト血管コロニー形成細胞を前記受容者に導入する段階であって、前記血管コロニー形成細胞は、前記供与者に対して符合する段階と、
(d)同種移植片を前記受容者に移植する段階と、を含み、
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、前記同種移植片に対して受容者の耐性を誘導する方法。
【請求項95】
前記胸腺内空間は、胸腺放射線照射、ステロイド、コルチコステロイド、ブレキナー及び免疫抑制化学物質または薬物で構成された群から選択される1種以上の処理を前記受容者に実施して形成する請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記胸腺内空間は、前記受容者に胸腺放射線照射を実施して形成する請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記胸腺内空間は、前記受容者に免疫抑制化学物質または薬物を投与して形成する請求項95に記載の方法。
【請求項98】
前記胸腺内空間は、前記受容者にシクロスポリンを投与して形成する請求項95に記載の方法。
【請求項99】
前記受容者に血管コロニー形成細胞を複数回投与する請求項87または94に記載の方法。
【請求項100】
前記耐性は、全身放射線照射により形成された造血空間なしに誘導される請求項87または94に記載の方法。
【請求項101】
前記ヒト血管コロニー形成細胞と前記同種移植片は、同じ供与者から得る請求項87または94に記載の方法。
【請求項102】
前記ヒト血管コロニー形成細胞と前記同種移植片は、互いに異なる供与者から得る請求項87または94に記載の方法。
【請求項103】
少なくとも造血細胞類型または内皮細胞類型を形成するように分化されるヒト血管コロニー形成細胞であって、他のヒト血管コロニー形成細胞に対する付着性の弱いヒト血管コロニー形成細胞。
【請求項104】
少なくとも造血細胞類型及び内皮細胞類型を形成するように分化されるヒト血管コロニー形成細胞であって、他のヒト血管コロニー形成細胞に対する付着性の弱いヒト血管コロニー形成細胞。
【請求項105】
少なくとも造血細胞類型及び内皮細胞類型を形成するように分化されるヒト血管コロニー形成細胞であって、他のヒト血管コロニー形成細胞に対する付着性が弱く、CD34蛋白質を発現しないヒト血管コロニー形成細胞。
【請求項106】
少なくとも造血細胞類型及び内皮細胞類型を形成するように分化されるヒト血管コロニー形成細胞であって、CD34、CD31、KDR及びCD133蛋白質のうち、いずれも発現しないヒト血管コロニー形成細胞。
【請求項107】
少なくとも造血細胞類型または内皮細胞類型を形成するように分化されるヒト血管コロニー形成細胞を含む細胞培養物であって、前記ヒト血管コロニー形成細胞は互いに付着性の弱い細胞培養物。
【請求項108】
少なくとも造血細胞類型及び内皮細胞類型を形成するように分化されるヒト血管コロニー形成細胞の実質的に精製された集合体を含む細胞培養物であって、前記血管コロニー形成細胞は互いに付着性が弱く、CD34蛋白質を発現しない細胞培養物。
【請求項109】
胚芽由来細胞から分化されるヒト血管コロニー形成細胞を含む細胞培養物であって、前記血管コロニー形成細胞は互いに付着性の弱い細胞培養物。
【請求項110】
少なくとも造血細胞類型及び内皮細胞類型を形成するように分化されるヒト血管コロニー形成細胞を含む細胞培養物であって、前記血管コロニー形成細胞は互いに付着性の弱い細胞培養物。
【請求項111】
少なくとも造血細胞類型または内皮細胞類型を形成するように分化されるヒト血管コロニー形成細胞を含む薬学製剤であって、前記血管コロニー形成細胞は互いに付着性の弱い薬学製剤。
【請求項112】
少なくとも造血細胞類型及び内皮細胞類型を形成するように分化されるヒト血管コロニー形成細胞を含む薬学製剤であって、前記血管コロニー形成細胞は互いに付着性の弱い薬学製剤。
【請求項113】
少なくとも造血細胞類型及び内皮細胞類型を形成するように分化されるヒト血管コロニー形成細胞を含む薬学製剤であって、前記血管コロニー形成細胞は、CD34、CD31、KDR及びCD133蛋白質のうち、いずれも発現しない薬学製剤。
【請求項114】
請求項103ないし113のうち、いずれか1項に記載の血管コロニー形成細胞の低温保存製剤。
【請求項115】
1×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む低温保存製剤であって、前記血管コロニー形成細胞は、CD34、CD31、KDR及びCD133蛋白質のうち、いずれも発現しない低温保存製剤。
【請求項116】
CD34、CD31、KDR及びCD133のうち、選択される1種以上の蛋白質を発現しない請求項103に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項117】
CD34蛋白質を発現しない請求項103に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項118】
CD34、CD31、KDR及びCD133を発現しない請求項103に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項119】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項103に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項120】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項116に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項121】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項117に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項122】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項118に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項123】
CD34、CD31、KDR及びCD133のうち、選択される1種以上の蛋白質を発現しない請求項104に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項124】
CD34蛋白質を発現しない請求項104に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項125】
CD34、CD31、KDR及びCD133を発現しない請求項104に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項126】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項104に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項127】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項123に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項128】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項124に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項129】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項125に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項130】
CD31、CD133またはKDRのうち、選択される1種以上の蛋白質を発現しない請求項105に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項131】
CD31、CD133及びKDR蛋白質を発現しない請求項105に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項132】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項105に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項133】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項130に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項134】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項131に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項135】
LMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項106に記載の血管コロニー形成細胞。
【請求項136】
1×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項107に記載の細胞培養物。
【請求項137】
5×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項136に記載の細胞培養物。
【請求項138】
1×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項108に記載の細胞培養物。
【請求項139】
5×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項138に記載の細胞培養物。
【請求項140】
前記胚芽由来細胞が胚芽幹細胞株である請求項109に記載の細胞培養物。
【請求項141】
前記胚芽由来細胞が胚芽、割球、胞胚または内細胞塊である請求項109に記載の細胞培養物。
【請求項142】
1×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項110に記載の細胞培養物。
【請求項143】
5×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項142に記載の細胞培養物。
【請求項144】
前記血管コロニー形成細胞がCD34、CD31、CD133またはKDRのうち、選択される1種以上の蛋白質を発現しない 請求項107に記載の細胞培養物。
【請求項145】
前記血管コロニー形成細胞がCD34蛋白質を発現しない請求項107に記載の細胞培養物。
【請求項146】
前記血管コロニー形成細胞がCD34、CD31、CD133及びKDR蛋白質を発現しない請求項107に記載の細胞培養物。
【請求項147】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項107に記載の細胞培養物。
【請求項148】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項144に記載の細胞培養物。
【請求項149】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項145に記載の細胞培養物。
【請求項150】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項146に記載の細胞培養物。
【請求項151】
前記血管コロニー形成細胞がCD31、CD133またはKDRのうち、選択される1種以上の蛋白質を発現しない請求項108に記載の細胞培養物。
【請求項152】
前記血管コロニー形成細胞がCD31、CD133及びKDR蛋白質を発現しない請求項108に記載の細胞培養物。
【請求項153】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項108に記載の細胞培養物。
【請求項154】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項151に記載の細胞培養物。
【請求項155】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項152に記載の細胞培養物。
【請求項156】
前記血管コロニー形成細胞がCD34、CD31、CD133またはKDRのうち、選択される1種以上の蛋白質を発現しない請求項109に記載の細胞培養物。
【請求項157】
前記血管コロニー形成細胞がCD34蛋白質を発現しない請求項109に記載の細胞培養物。
【請求項158】
前記血管コロニー形成細胞がCD34、CD31、CD133及びKDR蛋白質を発現しない請求項109に記載の細胞培養物。
【請求項159】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項109に記載の細胞培養物。
【請求項160】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項156に記載の細胞培養物。
【請求項161】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項157に記載の細胞培養物。
【請求項162】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項158に記載の細胞培養物。
【請求項163】
前記血管コロニー形成細胞がCD34、CD31、CD133またはKDRのうち、選択される1種以上の蛋白質を発現しない請求項110に記載の細胞培養物。
【請求項164】
前記血管コロニー形成細胞がCD34蛋白質を発現しない請求項110に記載の細胞培養物。
【請求項165】
前記血管コロニー形成細胞がCD34、CD31、CD133及びKDR蛋白質を発現しない請求項110に記載の細胞培養物。
【請求項166】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項110に記載の細胞培養物。
【請求項167】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項163に記載の細胞培養物。
【請求項168】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項164に記載の細胞培養物。
【請求項169】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項165に記載の細胞培養物。
【請求項170】
1×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項111に記載の薬学製剤。
【請求項171】
5×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項170に記載の薬学製剤。
【請求項172】
1×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項112に記載の薬学製剤。
【請求項173】
5×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項172に記載の薬学製剤。
【請求項174】
1×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項113に記載の薬学製剤。
【請求項175】
5×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項174に記載の薬学製剤。
【請求項176】
5×10個以上のヒト血管コロニー形成細胞を含む請求項115に記載の低温保存製剤。
【請求項177】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項115に記載の低温保存製剤。
【請求項178】
前記血管コロニー形成細胞が胚芽由来細胞から分化される請求項111ないし113のうち、いずれか1項に記載の薬学製剤。
【請求項179】
前記胚芽由来細胞が胚芽幹細胞である請求項178に記載の薬学製剤。
【請求項180】
前記胚芽由来細胞が胚芽、割球、胞胚または内細胞塊のうち、選択される請求項178に記載の薬学製剤。
【請求項181】
前記血管コロニー形成細胞がCD34、CD31、CD133またはKDRのうち、選択される1種以上の蛋白質を発現しない請求項111に記載の薬学製剤。
【請求項182】
前記血管コロニー形成細胞がCD34蛋白質を発現しない請求項111に記載の薬学製剤。
【請求項183】
前記血管コロニー形成細胞がCD34、CD31、CD133及びKDR蛋白質を発現しない請求項111に記載の薬学製剤。
【請求項184】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項111に記載の薬学製剤。
【請求項185】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項181に記載の薬学製剤。
【請求項186】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項182に記載の薬学製剤。
【請求項187】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項183に記載の薬学製剤。
【請求項188】
前記血管コロニー形成細胞がCD34、CD31、CD133またはKDRのうち、選択される1種以上の蛋白質を発現しない請求項112に記載の薬学製剤。
【請求項189】
前記血管コロニー形成細胞がCD34蛋白質を発現しない請求項112に記載の薬学製剤。
【請求項190】
前記血管コロニー形成細胞がCD34、CD31、CD133及びKDR蛋白質を発現しない請求項112に記載の薬学製剤。
【請求項191】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項112に記載の薬学製剤。
【請求項192】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項188に記載の薬学製剤。
【請求項193】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項189に記載の薬学製剤。
【請求項194】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項190に記載の薬学製剤。
【請求項195】
前記血管コロニー形成細胞がLMO2及びGATA2蛋白質を発現する請求項113に記載の薬学製剤。
【請求項196】
請求項103ないし115のうち、いずれか1項に記載の血管コロニー形成細胞から分化された造血細胞を含む培養物。
【請求項197】
請求項103ないし115のうち、いずれか1項に記載の血管コロニー形成細胞から分化された内皮細胞を含む培養物。
【請求項198】
請求項103ないし115のうち、いずれか1項に記載の血管コロニー形成細胞から分化された平滑筋細胞を含む培養物。
【請求項199】
請求項103ないし115のうち、いずれか1項に記載の血管コロニー形成細胞から分化された心筋細胞を含む培養物。
【請求項200】
疾患の治療が必要な患者の疾患を治療するための医薬の製造における請求項103ないし106のうち、いずれか1項に記載のヒト血管コロニー形成細胞の用途。
【請求項201】
疾患の治療が必要な患者の疾患を治療するための医薬の製造における請求項107ないし110のうち、いずれか1項に記載の細胞培養物の用途。
【請求項202】
疾患の治療が必要な患者の疾患を治療するための医薬の製造における請求項111ないし113のうち、いずれか1項に記載の薬学製剤の用途。
【請求項203】
試験管内でヒト血管コロニー形成細胞から分化された造血細胞を生成する方法であって、
(a)ヒト血管コロニー形成細胞を提供する段階と、
(b)前記血管コロニー形成細胞を分化された造血細胞に分化させる段階と、を含む方法。
【請求項204】
試験管内でヒト血管コロニー形成細胞から分化された造血細胞を使用して輸血を実施する方法であって、
(a)ヒト血管コロニー形成細胞を提供する段階と、
(b)前記血管コロニー形成細胞を分化された造血細胞に分化させる段階と、
(c)前記分化された造血細胞に輸血を実施する段階と、を含む方法。
【請求項205】
前記血管コロニー形成細胞は、凍結された培養物から回復させる請求項203または204に記載の方法。
【請求項206】
試験管内でヒト血管コロニー形成細胞から分化された造血細胞を使用して輸血を実施する方法であって、
(a)ヒト胚芽由来細胞の血管コロニー形成細胞への分化を誘導するのに十分な量の1種以上の成長因子の存在下にヒト胚芽由来細胞を含む細胞培養物を培養する段階と、
(b)前記血管コロニー形成細胞を分化された造血細胞に分化させる段階と、
(c)前記分化された造血細胞に輸血を実施する段階と、を含む方法。
【請求項207】
前記胚芽由来細胞及び血管コロニー形成細胞を該方法の段階(a)全般にわたって無血清培地中で培養する請求項206に記載の方法。
【請求項208】
前記胚芽由来細胞が胚芽幹細胞である請求項206に記載の方法。
【請求項209】
試験管内でヒト血管コロニー形成細胞から分化された造血細胞を使用して輸血を実施する方法であって、
(a)ヒト胚芽由来細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の1種以上の成長因子の存在下にヒト胚芽由来細胞を含む細胞培養物を培養する段階と、
(b)胚様体を含む前記細胞培養物に1種以上の成長因子を添加する段階であって、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増殖させるのに十分な量に添加される段階と、
(c)前記血管コロニー形成細胞を分化された造血細胞に分化させる段階と、
(d)前記分化された造血細胞に輸血を実施する段階と、を含む方法。
【請求項210】
前記胚芽由来細胞、胚様体及び血管コロニー形成細胞を該方法の段階(a)及び(b)全般にわたって無血清培地中で培養する請求項209に記載の方法。
【請求項211】
前記成長因子がホメオボックス蛋白質またはその機能性変移体または活性断片を含む蛋白質である請求項209に記載の方法。
【請求項212】
前記ホメオボックス蛋白質がHOXB4蛋白質またはその機能性変移体または活性変移体を含む請求項211に記載の方法。
【請求項213】
前記胚芽由来細胞が胚芽幹細胞である請求項209に記載の方法。
【請求項214】
試験管内でヒト血管コロニー形成細胞から分化された造血細胞を使用して輸血を実施する方法であって、
(a)ヒト胚芽由来細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の1種以上の成長因子の存在下にヒト胚芽由来細胞を含む細胞培養物を培養する段階と、
(b)胚様体を含む前記培養物に1種以上の成長因子を添加する段階であって、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増殖させるのに十分な量に添加される段階と、
(c)前記胚様体を単一細胞に解体させる段階と、
(d)前記単一細胞を含む培養物に1種以上の成長因子を添加する段階であって、前記成長因子は、前記単一細胞を含む培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増殖させるのに十分な量に添加される段階と、
(e)前記血管コロニー形成細胞を分化された造血細胞に分化させる段階と、
(f)前記分化された造血細胞を使用して輸血を実施する段階と、を含む方法。
【請求項215】
前記胚芽由来細胞、胚様体及び血管コロニー形成細胞を該方法の段階(a)〜(b)全般にわたって無血清培地中で培養する請求項214に記載の方法。
【請求項216】
前記成長因子がホメオボックス蛋白質またはその機能性変移体または活性断片を含む蛋白質である請求項214に記載の方法。
【請求項217】
前記ホメオボックス蛋白質がHOXB4蛋白質またはその機能性変移体または活性変移体を含む請求項216に記載の方法。
【請求項218】
前記胚芽由来細胞が胚芽幹細胞である請求項214に記載の方法。
【請求項219】
前記分化された造血細胞は単一細胞類型に生成される請求項203ないし218のうち、いずれか1項に記載の方法。
【請求項220】
前記単一細胞類型が赤血球、血小板または食細胞のうち、選択される請求項219に記載の方法。
【請求項221】
前記食細胞が顆粒球、好中球、好塩球、好酸球、リンパ球または単核球のうち、選択される請求項220に記載の方法。
【請求項222】
前記赤血球がヘモグロビンFを発現する請求項220に記載の方法。
【請求項223】
前記単一細胞類型は、血液で発見される分化された細胞類型の比率とほぼ同一に混合されており、血液で発見される分化された細胞類型の比率は赤血球96%、血小板1%及び食細胞3%である請求項219に記載の方法。
【請求項224】
複数の分化された造血細胞類型が同一段階で生成される請求項203ないし218のうち、いずれか1項に記載の方法。
【請求項225】
前記複数の分化された造血細胞類型が赤血球、血小板または食細胞のうち、選択される請求項224に記載の方法。
【請求項226】
前記食細胞が顆粒球、好中球、好塩球、好酸球、リンパ球または単核球のうち、選択される請求項225に記載の方法。
【請求項227】
前記赤血球がヘモグロビンFを発現する請求項225に記載の方法。
【請求項228】
前記複数の分化された造血細胞類型は、血液で発見される分化された造血細胞類型の比率とほぼ同じ割合で生成され、血液で発見される分化された細胞類型の比率は赤血球96%、血小板1%及び食細胞3%である請求項224に記載の方法。
【請求項229】
輸血前に前記分化された造血細胞に血しょうを添加する請求項203ないし218のうち、いずれか1項に記載の方法。
【請求項230】
前記血管コロニー形成細胞は、患者自身の血液型の分化された造血細胞が生成されるように患者に符合する請求項203ないし218のうち、いずれか1項に記載の方法。
【請求項231】
前記血管コロニー形成細胞は、抗原因子A、B、Rhまたはこれらの任意の組合わせに対して陰性である請求項203ないし218のうち、いずれか1項に記載の方法。
【請求項232】
前記分化された造血細胞が赤血球であり、前記赤血球を分化させる段階は、エリスロポエチン(EPO)を含む請求項203ないし218のうち、いずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17a−u】
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【図17v−cc】
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【図18】
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【図19】
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【図20a−b】
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【図20c−e】
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【図20f】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2009−533059(P2009−533059A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505494(P2009−505494)
【出願日】平成19年4月13日(2007.4.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/009106
【国際公開番号】WO2007/120811
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(507145042)アドバンスド セル テクノロジー、インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】