説明

衝突警報システム

【課題】
電気自動車は静粛ゆえにヒトの衝突の潜在的危険性があり、実際にゴルフ場のカート等で衝突事故が多発している。衝突事故を未然に防止する電気自動車接近警告システムを提供する。
【解決手段】
走行方向にエネルギーEを放射するエネルギー放射手段Rを具備した電気自動車Cと、該放射エネルギーの受信センサーDおよび受信をトリガとして電気自動車Cの接近警報を出力する手段Aを具備した衝突警報デバイスとの組合せによる衝突警報システムであって、衝突警報デバイスが、電気自動車走行エリア管理者が該エリア利用者に貸与する器具・用品に組込み固着されているものである衝突警報システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電気自動車は静粛ゆえにヒトの衝突の潜在的危険性があり、実際にゴルフ場のカート等で衝突事故が多発している。本発明は、かかる衝突事故を未然に防止するための技術である。
【背景技術】
【0002】
電気自動車に限らず、自動車とヒトの衝突を防止するための多くの技術が公知である。また衝突防止のために、ヒトの所有する携帯電話等の携帯機器に自動車の接近を報知することも公知である(特許文献1から7参照)。
【0003】
特許文献1は、携帯端末装置自体に障害物の存在を操作者に対して報知する機能を持たせることで、携帯端末装置の操作者に対し障害物の存在を確実に報知し、障害物との衝突を防止する携帯端末装置を開示している。
【0004】
特許文献2および3は、携帯所有者に衝突の危険を警報通告する概念を開示している。また、特許文献4および5は、ゴルフ場などのカートの前後に配設したセンサーによる衝突防止技術を開示している。
【0005】
さらにまた特許文献6は、歩行者や自動車が発信する微弱電波を受信して、衝突の危険性を警告する車両用衝突警報装置、特許文献7は、自動車と歩行者の衝突防止を速度と位置を監視制御する交通監視システムで実現したものを開示している。
【0006】
しかしこれらの公知技術は、ゴルフ場などの限定されたエリアで走行する電気自動車とヒトの衝突に注目した衝突警報システムではなく、かかる用途に適用するための技術改善の余地は大いにある。電気自動車はその静粛性の反面、ヒトが接近に気づかず、衝突する事故が多発している。
【0007】
【特許文献1】特開2006-174288号公報 携帯端末装置、衝突防止方法、衝突防止プログラムおよび記録媒体(シャープ)
【特許文献2】特開平10-79100号公報 衝突防止装置(沖電気工業)
【特許文献3】特許第3788166号公報 移動体接近状況判別装置、携帯電話端末、移動体動作制御装置、電波発信装置及び移動体接近状況判別方法 (トヨタ自動車株式会社)
【特許文献4】特許第3027853号公報 衝突防止センサ(オムロン株式会社)
【特許文献5】特開平9-93703号公報 衝突防止センサー(新神戸電機株式会社)
【特許文献6】特開2002-123896号公報 車両用衝突警報装置(松下電器産業株式会社)
【特許文献7】特表2002-541536号公報 衝突防止システム(ブレット・ホール)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
電気自動車は静粛ゆえにヒトの衝突の潜在的危険性があり、実際にゴルフ場のカート等で衝突事故が多発している。衝突事故を未然に防止する電気自動車接近警告システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の本質は、電気自動車が警報を発したり、自動停止したりするのではなく、ヒトが携行するものに警報を発するようにしたほうが警報認知の確実性が高く合理的、という考え方、および、ゴルフ場のような特定のエリアでは、特定のものを利用者に携行させることができるという条件に関わるアイデアである。これを以下に説明する。
【0010】
本発明は(請求項1、図1参照)、走行方向にエネルギーを放射するエネルギー放射手段Rを具備した電気自動車Cと、該放射手段の放射エネルギー受信手段Dおよび該受信手段のエネルギー受信をトリガとして電気自動車Cの接近警報を出力する手段A(以下、接近警報出力手段Aと記す)を具備した衝突警報デバイスとの組合せによる電気自動車Cとヒトの衝突警報システムであって、エネルギー受信手段Dと接近警報出力手段Aを具備した前記衝突警報デバイスが、電気自動車走行エリアのみに有効な器具・用品・装具、あるいは(請求項2)電気自動車走行エリアで該エリアの管理者が該エリア利用者に貸与する器具・用品・装具に組込まれているものである衝突警報システムである。ここで、器具・用品・装具とはヒトが携行するものであって、たとえば、キーホルダーや歩数計やブレスレット等が挙げられる。なお、器具・用品・装具はこれらに限定されるものではない。
【0011】
エネルギー放射手段Rが放射するエネルギーは(請求項3、図1下参照)、好適には電気自動車停止中でエネルギーはゼロ(無放射)、電気自動車走行中に走行速度に概ね比例したエネルギーを放射するものであるとよい。当然ながらその理由は、停止していれば衝突は発生しないし、速度が大きいほど衝突リスクが増すからであり、当然ながら放射方向が走行方向とするのが適切である。
【0012】
エネルギー放射手段Rが放射するエネルギーは具体的には(請求項4)、光(光センサー用)または電波(電波センサー用)または超音波(超音波センサー用)であり、衝突警報デバイスのエネルギー受信手段Dが、それぞれ光センサーまたは電波センサーまたは超音波センサーである。
【0013】
図2が、本発明の電気自動車Cの接近による衝突警報デバイスの機能の説明図であって、上図は離隔していれば安全であり、かつまた放射エネルギーは離隔空間で減衰してしまい受信不可となり警報はでないことの説明である。下図はエネルギーを受信できる距離に接近した状況である。Cの走行速度が速ければ、衝突リスクが高まるので、より遠い離隔距離でも警報が出すようにする。
【0014】
図3が、本発明の衝突警報デバイスの例であって(請求項7)ゴルフ場が利用者に貸与するスコアカード(左上)とゴルフ場ロッカーキー(左下)に組込まれた例である。A1がゴルフ場が利用者に貸与するスコアカードに組込まれた衝突警報デバイスに具備された接近警報出力手段Aの例(警報はたとえばスピーカの音声またはバイブレータの振動)、A2がゴルフ場が利用者に貸与するロッカーキーに係合された衝突警報デバイスに具備された接近警報出力手段Aの例(警報はたとえばスピーカの音声またはバイブレータの振動)であって、D1がゴルフ場が利用者に貸与するスコアカードに組込まれた衝突警報デバイスに具備されたエネルギー受信手段D(センサー・電波受信機など)の例(たとえば公知の電波受信LSIチップ)、D2がゴルフ場が利用者に貸与するロッカーキーに係合された衝突警報デバイスに具備されたエネルギー受信手段D(センサー・電波受信機など)の例(たとえば公知の電波受信LSIチップ)である。
【発明の効果】
【0015】
電気自動車Cは静粛ゆえにヒトとの衝突事故が多発している。かといって、警笛を連発すれば、ゴルフ場の静粛を損ねることになる。本発明で、ヒトが携行するデバイスに小さな音声や振動でカート接近警告を与えることで事故を未然に防止できる。また本発明システムは、比較的廉価な通信機器・センサーつき電子タグなどとの組合せで安価に構成できるので、経済的である。ゴルフ場での事故リスク回避のための簡易システム商品としてゴルフ場経営者にとって魅力的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図4が、本発明の最良の実施形態であって、電気自動車Cが走行するゴルフ場内の衝突事故多発地帯Lに事故多発地帯信号を発信する事故多発地帯発信機L1が配設され、電気自動車Cに事故多発地帯発信機L1の発信信号を受信する受信機L2、および受信機L2が事故多発地帯発信機L1の発信信号を受信した時にエネルギー放射手段Rの放射エネルギーを増幅する手段(図示略)を兼備した例である。衝突事故多発地帯Lでは受信機L2の増幅によって、より遠くまで衝突危険を告知するので事故再発防止効果は絶大である。
【0017】
すなわち(請求項9)、電気自動車Cが走行するゴルフ場内の衝突事故多発地帯Lに、さらに事故多発地帯信号を発信する事故多発地帯発信機L1が配設され、事故多発地帯発信機L1の発信信号の受信機L2、信号受信時にエネルギー放射手段Rの放射エネルギーを増幅する手段、が電気自動車Cに兼備されているのが好適である。
【0018】
近年のゴルフ場カートは、電磁誘導方式で走行する軌道が場内にあらかじめ設けられているものが多い。前記の事故多発地帯信号を発信する事故多発地帯発信機L1が走行軌道の電磁誘導手段に併設または兼備されていてもよい。
【0019】
また(請求項8)、電気自動車Cがさらに走行するゴルフ場内の衝突事故多発地域を記憶する手段と、電気自動車Cのゴルフ場内位置を検知するGPSなどの位置検知手段と、前記衝突事故多発地域記憶手段の地域と前記位置検知手段の検知位置とを比較して電気自動車位置が衝突事故多発地域内であるときに放射エネルギーを増幅する手段、が電気自動車Cに兼備されている構成でもよい。
【0020】
図5は、本発明の別の最良の実施形態であって、ゴルフ場が利用者に貸与する利用者ゴルフキャップQに衝突警報デバイス(図示略)が組込まれ、さらに無指向性の放射エネルギーを放射する無指向性エネルギー放射手段(図示略)を兼備した例である。衝突を警告されたヒト以外の同じグループの他の利用者(同じカートに乗車してプレーする仲間)にも無指向で接近可能性アリ警報を出力するので、衝突を警告されたヒトが気がつかないときでも衝突注意を喚起でき、より安全である。
【0021】
同じカートに乗車しプレーに同行するキャディ等ゴルフプレーアシスタントまたはプレーアドバイザー、あるいは場内管理清掃他の関係者にも利用者ゴルフキャップQと同等のものの装着をルール化しておけば、前記の衝突注意喚起ができ、さらに安全である。
【0022】
すなわち(請求項5)、エネルギー受信手段Dと接近警報出力手段Aを具備した衝突警報デバイスが、さらに無指向性の放射エネルギーを放射する無指向性エネルギー放射手段、および該無指向性エネルギーの受信手段、および該無指向性エネルギー受信手段のエネルギー受信をトリガとして電気自動車Cの接近可能性アリ警報を出力する手段を兼備したものであるのが好適である。
【0023】
なお、無指向性の放射エネルギーを放射するエネルギー放射手段は具体的には(請求項6)、光(光センサー用)または電波(電波センサー用)または超音波(超音波センサー用)であって、衝突警報デバイスの無指向性エネルギー受信手段が、それぞれ光センサーまたは電波センサーまたは超音波センサーであってもよい。
【0024】
次に、この衝突警報システムの動作について説明する。
【0025】
ゴルフ場のカートの前後に配設されたエネルギー放射手段Rによってエネルギーが放射される。利用者が携行する装具に組込まれた衝突警報デバイスは、そのエネルギーをエネルギー受信手段Dによって受信する。ここで、エネルギーとは光、電波、超音波等を用いた信号のことである。また、エネルギー放射手段Rによって放射される放射エネルギー量はカートの速度に依存して適宜選択され、たとえば、カート停止中の放射エネルギー量をゼロとして、カートの走行速度に概ね比例して放射エネルギー量が決定されてもよい。
【0026】
カートが所定エリア(たとえば、衝突事故多発地帯L)にさしかかると、カートが接近するおそれがあることを報知する契機となる所定エリア発信機(たとえば、事故多発地帯発信機L1)により発信されている信号を、カートに設置されている受信機L2が受信する。所定エリア発信機からの信号を受信した受信機L2は、カート側部および隅角部に配設されたエネルギー放射手段Rへ起動信号を入力する。なお、カートに多数のエネルギー放射手段Rを配設しなくても、カートの前後に配設されているエネルギー放射手段Rの放射エネルギー量を増幅させることで、放射エネルギー量の放射範囲を拡大してもよい。また、エネルギー放射手段Rを無指向性エネルギー放射手段に切り替えることで、放射エネルギー量の放射範囲を拡大してもよい。
【0027】
衝突警報デバイスのエネルギー受信手段Dがカートの前後に配設されたエネルギー放射手段Rからのエネルギーを受信したとき、エネルギー受信手段Dは接近警報出力手段Aおよび接近表示手段へ起動信号を入力する。これによって、カートが接近すると、衝突警報デバイスの接近警報出力手段Aが有するスピーカから音が発せられるとともに接近表示手段が有する接近報知ランプが発光し、利用者はカートの接近を認知することができる。
【0028】
また、衝突警報デバイスのエネルギー受信手段Dがカート側部および隅角部に配設されたエネルギー放射手段Rからのエネルギーを受信したとき、エネルギー受信手段Dはカートが接近するおそれがあることを報知する接近予測警報出力手段および接近予測表示手段へ起動信号を入力する。これによって、接近予測警報出力手段が有するバイブレータの振動と接近予測表示手段が有する接近予測報知ランプが発光し、利用者はカートが接近するおそれがあることを認知することができる。
【0029】
なお、エネルギー放射手段Rが配設される車両はゴルフ場のカートに限定されることなく、特殊なエリア(工場、発電所、工事現場等)で利用される車両であってもよい。
【0030】
以上、本発明を実施するための最良の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。たとえば、図6(a)に示すように、衝突警報デバイスに受信手段とともに受信信号の強度によって「接近警報」と「接近注意」を弁別する判定手段を兼備し、該判定手段の判定に基づいて、スピーカによる警報の大きさを変えたり、音色を変えたりしてもよい。同様に、前記判定手段の判定に基づいて、接近警報ランプと接近注意ランプを選択的に点灯させてもよい。これらを具備した本案のデバイスをゴルフ場のロッカーキーに結合させればよい(図6(b)参照)。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の電気自動車Cならびに衝突警報デバイス。図の左下に電気自動車停止中でエネルギーはゼロ(無放射)、電気自動車走行中に走行速度に概ね比例したエネルギーを放射することの説明も示した。
【図2】本発明の電気自動車Cの接近による衝突警報デバイスの機能の説明図であって、上図は離隔していれば安全であり、かつまた放射エネルギーは離隔空間で減衰してしまい受信不可となり警報はでないことの説明、下図はエネルギーを受信できる距離に接近した状況である。Cの走行速度が速ければ、より遠い離隔距離でも警報が出るので合理的である。
【図3】本発明の衝突警報デバイスの例であってゴルフ場が利用者に貸与するスコアカード(左上)とゴルフ場ロッカーキー(左下)に組込まれた例。
【図4】本発明の一態様であって、電気自動車Cが走行するゴルフ場内の衝突事故多発地帯Lに事故多発地帯信号を発信する事故多発地帯発信機L1が配設され、L1の発信信号の受信機L2、L2がL1信号受信時にエネルギー放射手段Rの放射エネルギーを増幅する手段(図示略)が電気自動車Cに兼備された例。衝突事故多発地帯Lでは、より遠くまで衝突危険を告知して事故再発を防止する。
【図5】本発明の一態様であって、ゴルフ場が利用者に貸与する利用者ゴルフキャップQに衝突警報デバイス(図示略)が組込まれ、さらに無指向性の放射エネルギーを放射する無指向性エネルギー放射手段(図示略)を兼備した例。衝突を警告されたヒト以外の同じグループの他の利用者に無指向で接近可能性アリ警報を出力するので、衝突を警告されたヒトが気がつかないときでも衝突注意を喚起でき、より安全である。
【図6】本発明の別態様の衝突警報デバイスのブロック図
【符号の説明】
【0032】
A 衝突警報デバイスに具備された接近警報を出力する手段
A1 ゴルフ場が利用者に貸与するスコアカードに組込まれたAの例(警報はたとえばスピーカの音声またはバイブレータの振動)
A2 ゴルフ場が利用者に貸与するロッカーキーに係合されたAの例(警報はたとえばスピーカの音声またはバイブレータの振動)
C ゴルフ場のカート(電気自動車)
D 衝突警報デバイスに具備されたエネルギー受信手段(センサー・電波受信機など)
D1 ゴルフ場が利用者に貸与するスコアカードに組込まれたDの例(たとえば公知の電波受信LSIチップ)
D2 ゴルフ場が利用者に貸与するロッカーキーに係合されたDの例(たとえば公知の電波受信LSIチップ)
E 放射エネルギー
L ゴルフ場内の衝突事故多発地域
L1 事故多発地帯信号を発信する事故多発地帯発信機
L2 L1信号受信時にエネルギー放射手段の放射エネルギーを増幅する手段
LA Cの接近の際に点灯する警報ランプ
LC 警報に至らないまでもCの接近を注意すべきときに点灯するランプ
R エネルギー放射手段
SP 衝突警報音を出力するスピーカ
Q ゴルフ場が利用者に貸与する利用者ゴルフキャップであって、衝突警報デバイスが組込まれ、さらに無指向性の放射エネルギーを放射する無指向性エネルギー放射手段を兼備した利用者ゴルフキャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行方向にエネルギーを放射するエネルギー放射手段を具備した電気自動車と、該放射手段の放射エネルギー受信手段および該受信手段のエネルギー受信をトリガとして電気自動車の接近警報を出力する手段を具備した衝突警報デバイスとの組合せによる電気自動車とヒトの衝突警報システムであって、
エネルギー受信手段と接近警報出力手段を具備した前記衝突警報デバイスが、電気自動車走行エリアのみに有効な器具・用品・装具に組込まれているものである衝突警報システム。
【請求項2】
走行方向にエネルギーを放射するエネルギー放射手段を具備した電気自動車と、該放射手段の放射エネルギー受信手段および該受信手段のエネルギー受信をトリガとして電気自動車の接近警報を出力する手段を具備した衝突警報デバイスとの組合せによる電気自動車とヒトの衝突警報システムであって、
エネルギー受信手段と接近警報出力手段を具備した前記衝突警報デバイスが、電気自動車走行エリアで該エリアの管理者が該エリア利用者に貸与する器具・用品・装具に組込まれているものである衝突警報システム。
【請求項3】
エネルギー放射手段が放射するエネルギーが、電気自動車停止中でエネルギーはゼロ(無放射)、電気自動車走行中に走行速度に概ね比例したエネルギーを放射するものである請求項1または請求項2の衝突警報システム。
【請求項4】
エネルギー放射手段が放射するエネルギーが、光(光センサー用)または電波(電波センサー用)または超音波(超音波センサー用)であり、衝突警報デバイスのエネルギー受信手段が、それぞれ光センサーまたは電波センサーまたは超音波センサーである請求項1から請求項3のいずれかに記載された衝突警報システム。
【請求項5】
エネルギー受信手段と接近警報出力手段を具備した衝突警報デバイスが、さらに無指向性の放射エネルギーを放射する無指向性エネルギー放射手段、および該無指向性エネルギーの受信手段、および該無指向性エネルギー受信手段のエネルギー受信をトリガとして電気自動車の接近可能性アリ警報を出力する手段を兼備したものである請求項1から請求項4のいずれかに記載された衝突警報システム。
【請求項6】
無指向性エネルギー放射手段が放射するエネルギーが、光(光センサー用)または電波(電波センサー用)または超音波(超音波センサー用)であり、衝突警報デバイスの無指向性エネルギー受信手段が、それぞれ光センサーまたは電波センサーまたは超音波センサーである請求項5の衝突警報システム。
【請求項7】
電気自動車走行エリアが、ゴルフ場であって、衝突警報デバイスが、ゴルフ場が利用者に貸与するスコアカードまたはロッカーキーまたはゴルフ用品・ゴルフ用装具に組込まれているものである請求項2の衝突警報システム。
【請求項8】
請求項7に記載されたシステムであって、電気自動車がさらに走行するゴルフ場内の衝突事故多発地域を記憶する手段と、電気自動車のゴルフ場内位置を検知する位置検知手段と、前記衝突事故多発地域記憶手段の地域と前記位置検知手段の検知位置とを比較して電気自動車位置が衝突事故多発地域内であるときに放射エネルギーを増幅する手段が電気自動車に兼備されたものである衝突警報システム。
【請求項9】
請求項7に記載されたシステムであって、電気自動車が走行するゴルフ場内の衝突事故多発地帯に、さらに事故多発地帯信号を発信する事故多発地帯発信機が配設され、前記事故多発地帯発信機の発信信号の受信機、該信号受信時にエネルギー放射手段の放射エネルギーを増幅する手段が電気自動車に兼備されたものである衝突警報システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−140151(P2008−140151A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−325833(P2006−325833)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【出願人】(502037638)株式会社アイ・ピー・ビー (28)
【出願人】(504091418)パルスジェネテック株式会社 (1)
【Fターム(参考)】