説明

表示機器及び画像形成装置

【課題】画像数が大きくなっても画像の内容を容易に確認できる技術を提供する。
【解決手段】表示機器は、画像の表示機能を持つ表示装置と、表示装置の表示面を、画像のプレビュー領域とその他の領域とに分割して表示を制御する表示制御部とを含む。表示制御部は、プレビュー領域480とその他の領域との面積比が第1の値であるフィット・トゥー・スクリーン画面500と、フィット・トゥー・スクリーン画面500におけるよりもその他の領域の面積が縮小され、プレビュー領域480の面積が拡大される仕上がりプレピュー画面510、画像編集モード画面520原稿表示モード画面530とを、ユーザの指示に応じて切替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を読込んで処理する動作モードを有する画像形成装置に関する。特に、画像のプレビューを表示することにより、ユーザが画像の状態を確認したり、画像を編集したりすることが可能な画像形成装置と、そうした装置で利用可能な表示機器とに関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器である画像処理装置の1種として、多くの事業所(会社、事務所等)に、画像形成装置(代表的にはコピー機)が導入されている。画像形成装置の主たる機能は、記録用紙に画像を形成することである。したがって画像形成装置は、プリンタ機能及びコピー機能等を備えていることが多い。画像形成装置はしばしば、ネットワークに接続され、複数のユーザにより利用される。このような画像形成装置の1種に、複合機(MFP(MultiFunction Peripheral))がある。複合機は、スキャナ機能を備え、コピーモード、ファクシミリモード(以下、ファクシミリをFAXまたはファクスと記載する場合がある。)、及びネットワーク対応のプリンタモードのように、複数の基本的な動作モードを備える。これらの画像形成装置でスキャナ機能は今後ますます利用される頻度が高くなると思われる。コピーモード及びファクシミリモードでも、スキャナ機能を利用して画像を読込み、両面印刷、集約(2ページを1枚にする2in1、4ページを1枚にする4in1)、拡大及び縮小等の機能を設定できる。
【0003】
このような画像形成装置を利用する場合には、たとえば、ユーザは以下のような操作をする。ユーザはまずスキャナモードで画像データを画像形成装置に読込ませる。ユーザは次に、操作パネルから様々な指示を入力して画像処理(集約等)を行なう。しかる後、ユーザは、その画像に対して最終的な処理をすることを示す指示(記録用紙への印刷、ファクシミリによる送信、ファイルとして保存など)を行なう。操作パネルには、例えば、各動作モードにおける機能の設定画面が表示される。そのため、ユーザが各種の機能を容易に設定できる。ジョブ実行中には操作パネルにはジョブの進行状況が表示される。したがってユーザはジョブの進行状況を容易に把握できる。ジョブの進行状況が分からずにユーザがいらいらしたりする事態が避けられる。
【0004】
操作パネルとして、最近では、タッチパネルディスプレイが用いられることが多くなっている。タッチパネルディスプレイは、液晶パネル(表示パネル)と、液晶パネル上に積層されたタッチパネルとを含む。通常、タッチパネルディスプレイには、画像形成装置における動作モードを選択するための項目(ソフトウェアボタン)が表示される。その表示を見たユーザが、タッチパネルディスプレイ上の、所望の項目が表示された位置を押圧する。ユーザからは、自分がソフトウェアボタンを押圧したように感じられる。どの位置が押されたかに関する情報が画像形成装置を制御するコンピュータに送られ、その位置に応じてどのような動作を行なうかがコンピュータ上で実行されるプログラムにより決定される。
【0005】
タッチパネルディスプレイは、表示機能と操作機能とをともに提供できる。タッチパネルディスプレイは、表示部と操作部とを別々に備えたものより設置面積が少ない点、多彩な表示ができる点、及び多彩な機能を提供できる点で優れている。最近では、ユーザがタッチパネルディスプレイ表面に接触した指を動かした軌跡を認識する機能が実現されている。この機能により、ユーザはタッチパネルディスプレイ上で指を動かすことで、その動きに感覚的に合致した適切な動作を指示できる。こうした動作により電子機器を操作することを本明細書では「ジェスチャー操作」と呼ぶ。ジェスチャー操作には以下のようなものがある。
【0006】
スキャン機能で読込んだ画像のプレビューをタッチパネルディスプレイに表示している場合を考える。このとき、例えば以下のような操作が可能である。
【0007】
(1) ある画像が表示された位置を指で軽く2回叩く。こうした操作をダブルタップと呼ぶ。画像がダブルタップされた時には、その画像を拡大して表示したり、縮小して表示したり、その画像の編集をするモードに移行したりすることが考えられる。
【0008】
(2) 画像の上で、互いの間隔が大きくなるように2本の指を動かす。こうした操作をピンチアウト又はピンチオープンと呼ぶ。画像上でピンチアウト又はピンチオープンがされたときには、その画像をその指の動きにあわせて拡大して表示することが考えられる。
【0009】
(3) 画像の上で、互いの間隔が小さくなるように2本の指を動かす。こうした操作をピンチインまたはピンチクローズと呼ぶ。画像の上でピンチイン又はピンチクローズがされたときには、その画像を縮小表示することが考えられる。
【0010】
これら以外にも、画像が表示された位置を指で軽く叩くタップ、表示された画像を指でずらすドラッグ、表示された画像を指で軽くはらうフリック、表示された画像を2本の指でつまむピンチ等もジェスチャー操作の一例である。なお、タップおよびダブルタップについては、タッチパネルディスプレイに対するユーザの操作軌跡を検出するものではなく、厳密にはジェスチャーということはできないかもしれない。しかしここでは、タップおよびダブルタップも含めて、画像に対する上記した操作をジェスチャー操作と呼ぶ。
【0011】
本明細書においては、タッチパネルディスプレイに対する操作であって、上記したジェスチャー操作以外の操作をタッチ操作と呼ぶ。タッチ操作とは、画像に対する直接的な操作ではなく、一般的に、ハードウェアキーの代替物としての機能を実現するための操作のことをいう。典型的には、タッチパネルディスプレイ上に表示されたソフトウェアボタン(一般的にはユーザインタフェース部品)の表示位置と、タッチパネルディスプレイに対するユーザの操作位置とに基づいて、ユーザの要求を検出する操作のことをいう。
【0012】
このようなタッチパネルディスプレイを操作パネルとして持つMFPにおいては、画像に対する様々な仕上げ処理を行なうことができる。仕上げ処理は、余白サイズなどの各種画像処理に関する設定、スタンプ押印処理、ステープル処理またはパンチ孔あけ処理等を含む。ところが、仕上げ機能を設定すると、実際の印刷が失敗することがある。例えば、パンチ孔をあける仕上がり処理を設定して実際に印刷してみると、パンチ孔の位置と出力画像とが重なったミスコピーとなることがある。その結果、消耗品(トナーおよび記録用紙)が無駄になる。
【0013】
このような問題を解決するために、特開2008−203439号公報(特許文献1)は、コピーの動作モードの基本画面において画像のプレビューを行なうことが可能な画像形成装置を開示する。
【0014】
この画像形成装置によると、画面は大きく3つに分割される。両側の領域には、画像形成時の条件を設定したり、仕上がり条件を設定したりするためのソフトウェアボタンが配置される。中央には、原稿のプレビュー画像が配置される。プレビュー画像の表示態様には複数種類がある。1番目は、所定枚数(5枚)の画像を横に配列するものである。この場合、中央に配置される画像は他のものより大きく表示される。2番目は、原稿のうち、奇数ページと偶数ページとを見開き状態で表示する表示方法である。ページ数が多数あるときは、これら見開きのページが本のように積み重ねられて表示される。3番目は、複数の原稿画像をマトリクス状に配列して表示する方法である。原稿画像が画面に表示しきれないときには、画面をスクロールすることで全てを確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2008−203439公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
特許文献1に記載のように、プレビューを有効に利用することにより、原稿の仕上がり状態を確認でき、コピーの失敗等を減少させることが可能である。しかし、この画像形成装置にも問題がある。例えば、複数ページのプレビューを表示する場合、複数ページの画像のうち、あるページを別のページに移動しようとする場合、それらを含む一連のページをプレビュー領域に表示する必要がある。しかし、表示されるページ画像が多くなると各画像の内容を確認することが難しくなり、ページの移動先を誤る可能性がある。また、表示する画像数が多くなると、プレビュー画像の縮小率が高くなる。画像の内容を確認することが難しくなり、コピーの仕上がり状態を確認することが困難になるという問題がある。
【0017】
従って、本発明の目的は、画像数が大きくなっても画像の内容を容易に確認できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の第1の局面による表示機器は、画像の表示機能を持つ表示装置と、表示装置の表示面を、画像のプレビュー領域とその他の領域とに分割して表示を制御するための分割手段とを含む。分割手段は、プレビュー領域とその他の領域との面積比が第1の値である第1の表示モードと、第1の表示モードにおけるよりもその他の領域の面積が縮小され、プレビュー領域の面積が拡大される第2の表示モードとを、ユーザの指示に応じて切替える。
【0019】
第2の表示モードでは、プレビュー領域が拡大される。プレビューされる画像の数が大きくなったりしたときでも、第2の表示モードでは画像の縮小率を大きくしなくてもよい。その結果、画像数が大きくなっても画像の内容を容易に確認できる表示機器を提供できる。
【0020】
好ましくは、その他の領域は、第1の表示モードと、第2の表示モードとのいずれにおいても表示面上から消去されず、かつ第2の表示モードでは、その他の領域の中心が、第1の表示モードで表示される領域内に含まれるような位置に配置される。
【0021】
その他の領域は消去されず、しかも第1の表示モードと第2の表示モードとでその位置が大きくは変化しない。ユーザはその領域がそこにあることを認識できる。そうした領域に配置された要素を用いた操作をする場合に、ユーザが混乱することが避けられる。
【0022】
プレビュー領域は、表示面の中心点を含む位置に配置されてもよい。その他の領域の面積は、第1の表示モードにおいてプレビュー領域の面積よりも小さくてもよい。
【0023】
プレビュー領域は表示面の中心に配置される。プレビュー領域の大きさを確保しやすく、かつユーザがプレビュー画像を確認することが容易である。
【0024】
その他の領域は、プレビュー画像が表示されている原稿データに対して所定のタスクを実行することを指示するための要素が配置されるタスクトリガー領域と、プレビュー画像が表示されている原稿データに対して、データ変換、及びタスクを実行する際の条件、のいずれか又は双方を設定する機能を選択するための要素が配置される機能選択領域とを含む。分割手段は、ユーザの指示に応じて、第2の表示モードでは、少なくとも機能選択領域を縮小表示する。
【0025】
プレビュー表示されている画像に対して、機能選択領域に配置された要素を用いてデータ変換又は所定のタスクの実行の際の条件を設定できる。その後、タスクトリガー領域に配置された要素を用いて原稿データに対して所定のタスクを実行できる。機能選択領域が縮小表示されるので、プレビュー領域が拡大される。機能を選択したことによる効果をプレビュー表示で容易に確認できる。タスクトリガー領域を残すようにすれば、効果を確認した後に直ちにタスクの実行を指示でき、操作の流れが円滑になる。
【0026】
より好ましくは、表示機器は、分割手段は、第2の表示モードでは、機能選択領域と、タスクトリガー領域との双方を縮小表示する。機能選択領域と、タスクトリガー領域とは、互いにプレビュー領域の反対側に配置されていてもよい。
【0027】
第2の表示モードでは、機能選択領域とタスクトリガー領域との双方が縮小表示される。表示面をプレビュー領域として最大限に利用できる。機能選択領域を用いた機能及び条件の設定、プレビュー画像の確認、タスクの実行、という操作の流れが領域の配置と一致する。その結果、ユーザの操作を円滑にすることができる。
【0028】
さらに好ましくは、分割手段は、第1の表示モードと第2の表示モードとを切替えるユーザの操作とは別に、機能選択領域の大きさを変化させるユーザの操作に応じて、機能選択領域を第1の表示モードにおける大きさと第2の表示モードにおける大きさとの間で変化させる。
【0029】
プレビュー領域を拡大してプレビュー画像を確認した後に、機能選択領域で所望の機能を選択することが、表示モードを変化させることなく行なえる。そのため、ユーザは画像の確認及び加工を簡単な操作で行なうことができる。
【0030】
分割手段は、第2の表示モードでは、機能選択領域の各機能をアイコン表示させてもよい。
【0031】
アイコン表示により、機能選択領域に配置されている各要素の機能をユーザに意識させながら、プレビュー領域を拡大できる。プレビュー画像の細部まで確認が容易になると同時に、機能選択を容易に行なうことが可能になる。
【0032】
表示機器は、第2の表示モードにおいて、機能選択領域の大きさを第1の表示モードにおける大きさとすることを指示するユーザの操作があると、機能選択領域を第2の表示モードにおける大きさより大きく、かつその領域の背景が半透明となるように表示する。
【0033】
機能選択領域が小さく表示されているときでも、表示モードを変更することなくユーザの操作で機能選択領域を拡大できる。しかも拡大された部分のプレビュー画像を容易に確認できる。ユーザは、プレビュー画像の状態を意識しながら容易に機能の設定を行なうことができる。
【0034】
その他の領域はさらに、画像のプレビュー表示中に、ユーザが選択した機能に対応して選択された操作ヒントが表示されるアクションパネル領域を含んでもよい。
【0035】
アクションパネルにより、プレビュー表示されている画像に対するユーザの操作に関連した操作ヒントが表示される。ユーザが知らない機能などをユーザに知らせることができるため、この表示機器を備えた電子機器を有効に活用することができる。
【0036】
アクションパネル領域は、ユーザの指示に応じて縮小又は拡大され、それによってプレビュー領域が拡大又は縮小するようにしてもよい。
【0037】
アクションパネル領域はユーザの指示によりその大きさを変える。操作ヒントがユーザにとって不要なときはプレビュー領域を大きくできる。必要なときには、アクションパネルを拡大することで、操作ヒントを容易に確認できる。その結果、プレビュー画像の確認と、装置の機能の有効利用とを可能にすることができる。
【0038】
好ましくは、第2の表示モードは、機能選択領域に表示された機能を用いて設定された条件で所定の処理を実行した場合の、原稿の仕上がり状態を確認する仕上がりプレビュー表示モードである。プレビュー表示モードでは機能選択領域のみが縮小表示される。
【0039】
タスクトリガー領域が表示されているので、ユーザの判断によりすぐに所定のタスクを実行することが可能になる。タスクトリガー領域を縮小した場合と比較してユーザのアクションが1つ少なくなり、操作を簡略化することができる。
【0040】
より好ましくは、第2の表示モードは、プレビュー領域に表示された画像に対する編集操作が可能な画像編集モードである。その他の領域は、プレビュー領域にプレビュー画像が表示されている原稿データに対して所定のタスクを実行することを指示するための要素が配置されるタスクトリガー領域を含む。分割手段は、画像編集モードでは、タスクトリガー領域を縮小表示する。
【0041】
画像編集モードでは、すぐにタスクを実行することはなく、一度プレビュー表示を確認する必要がある。そのため、タスクトリガー領域を通常の大きさで表示させる必要はない。一方、タスクを開始させるための要素がどこに表示されるかについては、タスクトリガー領域が縮小されているだけであるためユーザは常に意識することができる。実際にタスクの実行を開始させるときには操作に迷う危険性が小さくなる。
【0042】
表示面には、タッチパネルが積層して設けられるようにしてもよい。表示機器はさらに、タッチパネルの出力を受けるように接続され、機能選択領域及びタスクトリガー領域に表示された情報とタッチパネルの出力とを照合することにより、分割手段による表示の制御、及び他の装置に対する指示の出力を実行するための制御手段を含んでもよい。
【0043】
タッチパネルが表示面に積層して設けられるため、機能選択領域及びタスクトリガー領域に対する操作を直感的に行なうことが可能になる。
【0044】
本発明の第2の局面に係る画像形成装置は、筐体を備えた画像形成装置である。この画像形成装置は、筐体に取り付けられた操作パネルと、筐体内に設けられ、原稿データを記憶する記憶装置と、筐体内に設けられ、操作パネルから受けた指示にしたがって、記憶装置に記憶された原稿データの画像を記録用紙上に形成するための画像形成部とを含み、操作パネルは、画像の表示機能を持つ表示装置と、表示装置の表示面を、画像のプレビュー領域とその他の領域とに分割して表示を制御するための分割手段とを含む。分割手段は、プレビュー領域とその他の領域との面積比が第1の値である第1の表示モードと、第1の表示モードにおけるよりもその他の領域の面積が縮小され、プレビュー領域の面積が拡大される第2の表示モードとを、ユーザの指示に応じて切替える。
【発明の効果】
【0045】
本発明によると、第2の表示モードでは、プレビュー領域が拡大される。プレビューされる画像の数が大きくなったりしたときでも、第2の表示モードでは画像の縮小率を大きくしなくてもよい。画像の細部を確認することが容易になる。その結果、ユーザが求めるプレビュー情報および機能設定情報を、ユーザに的確に伝達できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の1実施の形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の内部構成を簡略化して示す図である。
【図3】図1に示す画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の1実施の形態に係る画像形成装置のタッチパネルに表示されるホーム画面を示す図である。
【図5】図1に示す画像形成装置のプレビュー表示におけるタッチパネルの表示領域の分割の態様を示す図である。
【図6】画像形成装置のプレビュー表示におけるフィット・トゥー・スクリーン表示モードにおける表示領域の分割の態様を示す図である。
【図7】画像形成装置のプレビュー表示における仕上がり画像表示モードにおける表示領域の分割の態様を示す図である。
【図8】画像形成装置のプレビュー表示における画像編集モードにおける表示領域の分割の態様を示す図である。
【図9】画像形成装置のプレビュー表示における原稿表示モードにおける表示領域の分割の態様を示す図である。
【図10】本発明の1実施の形態に係る画像形成装置において、プレビュー表示の際の画面の遷移を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る画像形成装置において、プレビュー表示モードの画面を切替えるために実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図12】本発明の1実施の形態に係る画像形成装置において、原稿読取時の画面表示を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能および名称も同一である。従って、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0048】
本発明の実施の形態に係る電子機器は、画像処理装置の1種である画像形成装置である。しかし本発明は画像形成装置に限定して適用可能なわけではない。他の装置、例えば画像処理装置または画面を使用する任意の電子機器に対して本発明を適用することが可能である。
【0049】
以下に説明する画像形成装置100(図1を参照)は、タッチパネルディスプレイ(以下単に「タッチパネル」と呼ぶ。)を有する。このタッチパネル表面を指先でなぞる操作が「ジェスチャー」である。指先の描く軌跡により様々なジェスチャー操作が定義されている。利用者が画像形成装置100を操作するときには、ジェスチャー操作方法と、ジェスチャー操作によらないタッチ操作方法との双方を用いることができる。
【0050】
この画像形成装置は、電子写真方式により記録用紙に画像を形成する。この画像形成装置は、動作モードとして、コピーモード、FAXモード、ドキュメントファイリングモード(スキャンした画像を画像形成装置内部の記憶装置に記憶するモード)およびメールモード(スキャンした画像を電子メールに添付する形式で送信するモード)を持つ。なお、この画像形成装置は、さらにネットワークプリンタモードを備えていてもよい。しかし、本発明はこれに限定されず、コピーモード、FAXモード、ドキュメントファイリングモードおよびメールモードの4つの動作モードの中の1つ以上の動作モードを備えた画像形成装置であって、少なくとも1つの動作モードにおいて機能選択メニューとプレビュー情報とをタッチパネルに表示する画像形成装置であればよい。また、印刷方式は電子写真方式に限定されない。
【0051】
[構成]
図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100について説明する。
【0052】
これらの図1〜図3を参照して、画像形成装置100は、原稿読取部102、画像形成部104、給紙部106、排紙処理装置108、および操作ユニット120を含む。操作ユニット120は、タッチパネルディスプレイ130(以下単に「ディスプレイ130」と呼ぶ。)と表示操作部140とを含む。ディスプレイ130は、液晶パネル等からなる表示パネル132と、表示パネル132に重ねて配置されたタッチパネル134とを含む。タッチパネル134は、表面に接触したユーザの指の軌跡を検出可能である。表示操作部140は、表示灯142と、電源キー144と、省エネルギキー(以下「省エネキー」と呼ぶ。)146と、ディスプレイ130の表示をホーム画面に戻すためのホームキー148とを含む。ホーム画面については後述するが、種々の動作モードをユーザが選択するための画面のことをいう。
【0053】
このように本実施の形態に係る画像形成装置100は、主たる操作デバイスとしてディスプレイ130と、ハードウェアキーおよび表示灯により構成される表示操作部140とを含む。表示操作部140のキー(電源キー144、省エネキー146、ホームキー148)は、ディスプレイ130により実現されるソフトウェアボタンと異なり、ハードウェアボタンで実現される。
【0054】
本実施の形態の特徴は、スキャンした画像をプレビュー表示する画面にある。プレビュー表示は、コピーモード、メールモード、FAXモードおよびドキュメントファイリングモードでも実行される。これらのいずれでも、プレビュー表示に関する画像形成装置100の機能は本質的に同じである。したがって以下の説明では、主としてコピーモードを例として画像形成装置100の概略の構成を説明する。
【0055】
コピーモードにおいては、主として、原稿読取部102および画像形成部104が動作する。
【0056】
画像形成装置100においては、原稿載置台に置かれた原稿が原稿読取部102により画像データとして読取られる。読取られた画像データに各種の画像処理が施され、この画像データが画像形成部104へと出力される。
【0057】
画像形成部104は、画像データによって示される原稿の画像を記録媒体(多くの場合、記録用紙)に印刷する。画像形成部104は、感光体ドラム222、帯電装置224、レーザスキャンユニット(以下、「LSU」と称する。)226、現像装置228、転写装置230、クリーニング装置232、定着装置234、および図示しない除電装置等を含む。
【0058】
画像形成部104には、主搬送路236および反転搬送路238が設けられている。給紙部106から給紙されてきた記録用紙が主搬送路236に沿って搬送される。給紙部106は、用紙カセット240に収納された記録用紙、または手差トレイ242に載置された記録用紙を1枚ずつ引出して記録用紙を画像形成部104の主搬送路236へと送り出す。
【0059】
画像形成部104の主搬送路236に沿って記録用紙が搬送されている途中で、記録用紙が感光体ドラム222と転写装置230との間を通過し、さらに定着装置234を通過して、記録用紙に対する印刷が行なわれる。
【0060】
感光体ドラム222は、一方向に回転し、その表面は、クリーニング装置232と除電装置によりクリーニングされた後、帯電装置224により均一に帯電される。
【0061】
LSU226は、印刷対象の画像データに基づいてレーザ光を変調し、このレーザ光によって感光体ドラム222の表面を主走査方向に繰返し走査して、静電潜像を感光体ドラム222の表面に形成する。
【0062】
現像装置228は、トナーを感光体ドラム222の表面に供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム222の表面に形成する。
【0063】
転写装置230は、当該転写装置230と感光体ドラム222との間を通過していく記録用紙に感光体ドラム222の表面のトナー像を転写する。
【0064】
定着装置234は、記録用紙を加熱するための加熱ローラ248と、記録用紙を加圧するための加圧ローラ250とを含む。記録用紙は、加熱ローラ248によって加熱され、かつ、加圧ローラ250によって加圧されることによって、記録用紙上に転写されたトナー像が記録用紙に定着される。この定着装置234へ供給される電力によりヒータを温めて加熱ローラ248の温度が定着に適した温度になるように制御されている。なお、省エネモードに移行すると、たとえば、このヒータへ供給される電力が停止されたり削減されたりする。
【0065】
主搬送路236と反転搬送路238との接続位置には、分岐爪244が配設されている。記録用紙の片面のみに印刷が行なわれる場合は、分岐爪244が位置決めされ、この分岐爪244により定着装置234からの記録用紙が排紙トレイ246または排紙処理装置108の方へと導かれる。
【0066】
記録用紙の両面に印刷が行なわれる場合は、分岐爪244が所定方向に回動されて記録用紙が反転搬送路238の方へと導かれる。記録用紙は、反転搬送路238を通過して、その表裏を反転されて主搬送路236へと再び搬送され、主搬送路236の再度の搬送途中で、その裏面への印刷が行なわれて排紙トレイ246または排紙処理装置108の方へと導かれる。
【0067】
上述のようにして印刷された記録用紙は、排紙トレイ246または排紙処理装置108の方へと導かれて排紙トレイ246に排出され、または排紙処理装置108の各排紙トレイ110のいずれかに排出される。
【0068】
排紙処理装置108では、複数の記録用紙を各排紙トレイ110に仕分けして排出する処理、各記録用紙にパンチングする処理、および各記録用紙にステープルする処理を施す。たとえば、複数部の印刷物を作成する場合は、各排紙トレイ110に印刷物の一部ずつが割当てられるように、各記録用紙を各排紙トレイ110に仕分けして排出し、排紙トレイ110毎に、排紙トレイ110上の各記録用紙にパンチング処理またはステープル処理を施して印刷物を作成する。

【0069】
図3を参照して、画像形成装置100はさらに、コピーモード、ファクシミリモード、ドキュメントファイリングモード、およびメールモードに関する機能の設定が可能な操作ユニット120と、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)306と、通電が遮断された場合であってもプログラムおよびデータ等を記憶可能な不揮発性記憶領域であるハードディスク302と、プログラムを実行する際の記憶領域を提供するためのRAM(Random Access Memory)308とを含む。
【0070】
画像形成装置100はさらに、原稿読取部102、画像形成部104、FAX通信部160、操作ユニット120、ROM306、ハードディスク302、およびRAM308に接続されるバス310と、バス310に接続された、画像形成装置としての一般的機能を実現するためのCPU(Central Processing Unit)300とを含む。
【0071】
ハードディスク302には、この画像形成装置100でスキャンした原稿の画像データのファイルが、フォルダ別に、保存日時および保存ユーザ名ととともに記憶される。
【0072】
ROM306には、画像形成装置100の動作を制御するのに必要なプログラムおよびデータ等が記憶されている。CPU300は、ROM306に格納されているプログラムおよびデータに従って画像形成装置100の制御を行なうとともに画像形成装置100の各機能に関する制御を実行する。
【0073】
図3に示すように、FAX通信部160には、画像データの送受信用に公衆回線が接続され、ネットワークインターフェイス304にはネットワーク回線が接続されている。このネットワーク回線には、この画像形成装置100をネットワーク対応のプリンタとして使用するコンピュータ等が接続されたり、インターネットを介して指定されたURL(Uniform Resource Locator)により特定されるコンピュータ等が接続されたりする。このようにインターネットに接続されると、画像形成装置100は、インターネットを介して、必要な情報を取得できる。
【0074】
RAM308は、CPU300による演算および処理の結果を一時的に記憶するワーキングメモリとしての機能と、画像データを記憶するフレームメモリとしての機能とを提供する。
【0075】
原稿読取部102、画像形成部104、操作ユニット120を構成するディスプレイ130および表示操作部140、ならびにROM306、ハードディスク302、およびRAM308に対する制御は、CPU300が所定のプログラムを実行することにより行なわれる。なお、操作ユニット120は、入出力インターフェイスを介してCPU300と通信する。
【0076】
操作ユニット120は、ユーザが目視しやすいように傾斜して設けられた板状のパネルで構成される。操作ユニット120の表面には、その左側の領域にディスプレイ130が、右側の領域に表示操作部140(表示灯142ならびにハードウェアボタンである電源キー144、省エネキー146およびホームキー148)が、それぞれ備えられている。ディスプレイ130および表示操作部140は、操作ユニット120が全体として一体となるように構成されている。
【0077】
上述したように、このディスプレイ130は、表示パネル132と、表示パネル132に重ねて配置されたタッチパネル134とで構成される。このディスプレイ130においては、表示パネル132に、この画像形成装置100における動作モードを選択するホーム画面、この画像形成装置100の現在の状態、宛先指定状況、ジョブの処理状況等が表示される。表示パネル132の表示領域上にはソフトウェアボタンである選択ボタンが表示され、この選択ボタンの表示されている領域を指で押すと、タッチパネル134がその押された位置を検出し、その位置を示す情報を出力する。プログラム上で、選択ボタンの表示位置とタッチパネル134の出力とを照合することにより、画像形成装置100の動作モード選択、機能設定および動作指示等が行なわれる。この画像形成装置100は、このようなタッチ操作(ユーザによる押圧位置に基づくコマンド入力操作)に加えて、上述したジェスチャー操作(ユーザによる操作軌跡に基づくコマンド入力操作)にも対応している。
【0078】
表示操作部140の表示灯142は、たとえばLED(Light Emitting Diode)で構成され、CPU300により点灯/消灯(/点滅)が制御される。主電源スイッチとは別に設けられた電源キー144をユーザが押下すると、この画像形成装置100が待機モード(たとえば主電源がオンの状態でFAX受信動作のみ可能)から通常モードへ移行して、この画像形成装置100の全ての動作モードが使用できるようになる。この状態に連動して表示灯142が点灯する。さらに、ユーザが操作しない時間が予め定められた時間を経過したり、省エネキー146をユーザが押下したりすると、この画像形成装置100が通常モードから省エネモードへ移行して、この画像形成装置100の一部の動作モードしか使用できないようになる。この状態に連動して表示灯142が点滅する。さらに、この省エネモードのときに、省エネキー146をユーザが押下すると、この画像形成装置100が省エネモードから通常モードへ移行する。ホームキー148は、ディスプレイ130の表示を初期状態(ホーム画面)へ戻すためのハードウェアキーである。
【0079】
なお、表示操作部140のハードウェアボタン(電源キー144、省エネキー146およびホームキー148)には、CPU300により点灯/消灯(/点滅)が制御されるキーランプを埋め込むようにしても構わない。たとえば、このキーランプは、円型のキーの周囲をリング状に光らせたり、キーの中央部を光らせたりする。操作デバイスとしてハードウェアボタンを使用することが許可されているタイミングで(ハードウェアボタンを使用すると処理が実行されるタイミングで)、このキーランプが点灯する。
【0080】
本実施の形態に係る画像形成装置100においては、上述した4つの動作モード(コピーモード、ファクスモード、ドキュメントファイリングモードおよびメールモード)を備える。ディスプレイ130には、それぞれの動作モードにおける機能設定用のソフトウェアボタンと、必要に応じて、画像形成イメージであるプレビューまたは宛先設定用のボタン等が表示される。
【0081】
この画像形成装置100においては、ディスプレイ130のホーム画面において動作モードを選択すると、各動作モードの初期画面が表示される。コピーモードのプレビュー画面では、(1)画面が5つの領域(「システム領域」、「機能選択領域」、「プレビュー領域」、「アクションパネル領域」、「タスクトリガー領域」)に分割されている。これらが適切に配置されているため、従来機と同じようなユーザの視点の動線および指先の動線が実現される。そのためユーザは容易に操作できる。(2)異なるプレビュー表示モードであっても5つの領域にそれぞれ割当てられる機能は同じものである。表示モードが異なってもユーザが混乱することがない。(3)「機能選択領域」の大きさを表示モードによって変更する。これと連動して「プレビュー領域」の大きさも変更される。機能設定情報およびプレビュー情報をユーザに的確に伝達することができる。(4)「プレビュー領域」を中央にして「機能選択領域」と「アクションパネル領域」および「タスクトリガー領域」とを互いに反対側に配置してある。その結果、一方側に配置された領域(「機能選択領域」)で機能を選択し、中央に配置された領域で選択された機能による処理をプレビューで確認して、他方側に配置された領域(「アクションパネル領域」および「タスクトリガー領域」)で処理の実行を要求することが可能である。すなわち、処理に伴う目の動きと手の動きとが直線的となり、円滑に操作することができる。
【0082】
図4を参照して、ホーム画面330は、上述したシステム領域に対応するホームシステム領域340と、アイコン表示領域350と、アイコン表示切換タブボタン352と、メモ表示領域354とを含む。
【0083】
ホームシステム領域340には、ホーム画面を示すアイコンが表示されるエリア342、表示されている画面の名称が表示されるエリア344、ログインユーザ名が表示されるエリア346、及びログアウトボタン(ソフトウェアボタン)が表示されるエリア348が配置されている。ホームシステム領域340の右端には、現在時刻が表示されるエリアが配置される。
【0084】
アイコン表示領域350には、本実施の形態では、動作モードを表すアイコンがその動作モードの名称または略称とともに表示される。本実施の形態においては、コピーモードを選択するためのアイコン372、ファクスモードを選択するためのアイコン362、ドキュメントファイリングモードを選択するためのアイコン370、メールモードを選択するためのアイコン360が、アイコン表示領域350に表示される。図4には、これら以外の処理を選択するためのアイコンも示してある。これらアイコンは、たとえばシステム設定処理を起動するアイコン、言語の設定処理を起動するためのアイコン、ジョブ状況を表示させるためのアイコンなどを含む。
【0085】
図4に示すように、アイコン表示領域350においては、アイコンが上下左右に3段7行のマトリクス状に配列される。アイコン表示領域350の中央よりに配置されたアイコンは、周辺側に配置されたアイコンよりも大きく表示される。
【0086】
アイコン表示領域350をユーザが左にフリック操作すると、画面に表示されるアイコンが、矢印332で示す方向へ流れるように移動する。ユーザがアイコン表示領域350を右にフリック操作すると、画面に表示されるアイコンが矢印334で示す方向へ流れるように移動する。本実施の形態では、このときの画面の移動量は、フリック操作における指先の移動量及びその速度により定める。指先の移動速度が等しければ、移動量が大きいほどアイコンの移動量は大きくなる。指先の移動量が等しければ、移動速度が大きいほどアイコンの移動量は大きくなる。画面の移動の初速度は、指先の移動速度とほぼ等しくすることが好ましい。このアイコン表示領域350のアイコンは、仮想的な円筒の側面に配置されたように移動することが想定されている。すなわち、画面を右側に繰返し移動させると、円筒を回転させたときのように、同じ画面が繰返し表示される。
【0087】
メモ表示領域354には、この画像形成装置100のユーザ全般に知らせたいメンテナンス情報等が表示される。
【0088】
[コピー基本画面のレイアウト]
図5に、ディスプレイ130における、コピーモード動作時の基本レイアウト(これを「コピー基本画面」と呼ぶ。)を示す。コピー基本画面は、コピーモードが選択されたときに最初に表示される画面である。本実施の形態の1つの特徴は、コピー基本画面を含め、基本的に全ての画面においてプレビューが可能なことである。同様の画像のプレビューは、例えばファクス送信、メールによる画像送信、画像のファイリングなどのときにも、選択可能である。これら動作モードのいずれにおいても、プレビュー表示に関する基本的な画面構成は同様である。したがって以下の説明ではコピー基本画面についてのみ説明する。
【0089】
図5を参照して、ここでは横長のディスプレイ130(たとえば、横1024ピクセル×縦600ピクセル)を想定する。最上部にはシステム領域400が配置される。画面中央部にはプレビュー領域480が配置される。プレビュー領域480の左側には、機能の設定及び機能の内容の確認をするための機能選択領域410が配置される。プレビュー領域480の右上側にはアクションパネル領域482が配置される。プレビュー領域480の右下側にはタスクトリガー領域484が配置される。これら領域は、後述するようにプレビュー表示モードに応じてその大きさを変化させる。
【0090】
システム領域400には、この画像形成装置100の現時点での状態が表示され、操作中の動作モードのタイトル、画像形成装置100の状況・状態が表示される。たとえば、システム領域400には、動作モード名、割込みキー、ログインユーザ名、処理中のジョブ状況、内蔵メモリ使用状態、時刻等が表示される。
【0091】
機能選択領域410には、各機能の設定、表示の切替、設定の確認のためにユーザにより操作される機能選択メニュー(アイコン、ボタン、設定項目画面、機能一覧画面等)が表示される。これらは、原稿の画像データに対して行なうデータ変換、タスク実行時の条件などを設定するためのものである。
【0092】
プレビュー領域480には、原稿の出力(仕上がり)イメージが表示される。ユーザが仕上がりを指示する毎にプレビュー領域480に表示されているイメージが変更される。
【0093】
プレビュー領域480は、その下部にプレビュー領域480の表示スタイルを変更するプレビュー変更ボタン群450を備える。プレビュー変更ボタン群450には、プレビューを所望の角度だけ回転させるための回転ボタン458、プレビュー画像の拡大及び縮小のためのズームバー460、後述する原稿表示モードへの変更を指示する原稿表示モードボタン452、仕上がりプレビュー画面への変更を指示する仕上がりプレビューボタン454、及びフィット・トゥー・スクリーンモードへの変更を指示するフィット・トゥー・スクリーンボタン456が配置されている。プレビュー領域480の右上には、原稿を編集することが可能な画像編集モードへの変更を指示する画像編集ボタン468が配置されている。画像編集モードについては後述する。
【0094】
回転ボタン458をタッチ操作するとプレビューの回転角度を指定するダイアログが表示される。所望の角度を指定するとプレビュー領域に表示されたプレビュー画像がその角度だけ回転される。プレビュー画像に対し、ジェスチャー操作を行なってもプレビューを回転させることができる。例えばプレビュー画像の上に2本の指を当て、指先を回転させると、プレビュー画像が指の回転方向に沿って、指の移動量に従って定まる角度だけ回転する。
【0095】
ズームバー460は、プレピュー画像を所定の拡大率で拡大して表示することを指示するプラスボタン462と、所定の縮小率で縮小して表示することを指示するマイナスボタン464と、任意の倍率でプレビュー画像の表示を拡大させたり縮小させたりするためのバー466とを含む。プラスボタン462をタッチ操作したり、バー466をプラスボタン462側へジェスチャー操作(スライド)したりすると、プレビューが拡大される。マイナスボタン464をタッチ操作したり、バー466をマイナスボタン464側へスライドさせたりすると、プレビュー画像が縮小して表示される。プレビュー画像をピンチアウト/ピンチオープンするとプレビューが拡大して表示される。プレビュー画像をピンチイン/ピンチクローズするとプレビュー画像が縮小して表示される。
【0096】
プレビュー領域480に表示される原稿イメージのページ数が多い場合には、ページ選択ボタン(ページ番号入力ボタン、ページ送りボタン、ページ戻しボタン、単ページ表示ボタン、複数ページ表示ボタン等)を表示する。プレビュー領域480に表示された原稿イメージをフリックすると、原稿のページ送り及びページ戻しを行なえる。プレビュー領域480に表示される原稿イメージが大きい場合には、タッチ操作またはジェスチャー操作可能なスクロールバーを表示する。
【0097】
アクションパネル領域482には、操作についての補助・助言・提案についての情報が表示される。たとえば、あるユーザが特定の機能を選択すると、アクションパネル領域482にはその機能に関連する機能が表示される。その機能と共通する目的のために他の機能を表示したりしてもよい。このユーザまたはこのユーザが所属するグループのユーザが、このユーザにより選択された機能と過去に組み合わせて選択した機能を「おすすめ機能」として表示したりしてもよい。
【0098】
アクションパネル領域482の左側には、アクションパネル領域482を縮小表示させるときにユーザが操作するアクションパネル縮小ボタン486が表示される。アクションパネル縮小ボタン486を押すと、後述するようにアクションパネル領域482が縮小表示されて画面の右側にボタン形式で表示される。このボタンを押すと再度アクションパネル領域482が拡大して表示される。すなわち、ユーザがボタンを押すことでアクションパネル領域482を縮小又は拡大させることができる。それに伴い、プレビュー領域480は拡大又は縮小される。プレビュー画像の確認と、操作ヒントの確認とを、ユーザの意思に基づいて容易に行なうことができる。
【0099】
タスクトリガー領域484には、画像形成装置100にある処理を開始させるためのトリガーとなる項目(ソフトウェアボタン)が表示される。これら項目が表示されるのは、ある動作モードにおける全ての設定が完了して、画像形成装置100を実際に動作させることが可能になったときである。たとえば、タスクトリガー領域484には、スキャン開始ボタン(図6以降では「SCAN IN」ボタン)、モノクロコピー開始ボタン(MONO START)、カラーコピー開始ボタン(COLOR START)、及びクリアーオールボタン(CA)が表示される。スキャン開始ボタンは、コピー、FAX送信などにおいて、原稿を一旦読込んでプレビューする処理を開始させるためのボタンである。モノクロコピー開始ボタンは、原稿を読込んで直ちに記録用紙上にそのモノクロ画像を形成する処理を開始させるためのボタンである。カラーコピー開始ボタンは、同様に直ちに原稿のカラー画像を形成する処理を開始させるボタンである。クリアーオールボタンは、入力された情報を全てクリアさせるためのボタンである。
【0100】
本実施の形態では、これらの5領域は、プレビューの表示モードが変更されても、その配置された位置が変更されることはない。ただし、機能選択領域410、プレビュー領域480、アクションパネル領域482、タスクトリガー領域484は、表示モードに応じてディスプレイ130の画面横方向(長手方向)のサイズを変化させる。これは、プレビューが見やすく、かつ操作も確実で簡単にできるように、という目的のためである。
【0101】
このような5領域の配置は、従来機におけるユーザインターフェイスをも考慮しつつ、ユーザの視点の動線および操作の動線に着目して配置されている。このような配置により、ディスプレイ130において、左上から右下へユーザの視線が動いて、左上から右下へユーザの操作(利き手の指先)が動く。これにより、ユーザフレンドリーな操作が可能という効果を得ることができる。
【0102】
[各表示モードでの表示レイアウト]
以下、プレビューを用いた表示モードでの画面構成について説明する。なお、いずれの画面でも、プレビュー領域480、機能選択領域410、アクションパネル領域482、及びタスクトリガー領域484の配置される位置は基本的には同じである。ただし、それらの幅(ディスプレイ130の長手方向の長さ)が、画面により変化する。また、それらの幅の変化に伴い、それらの内部に表示される要素も変化する。これらの表示モードがどのように遷移するかについては後述する。
【0103】
(1)フィット・トゥー・スクリーン
図6を参照して、フィット・トゥー・スクリーン画面500は、例えばスキャンイン操作が完了したときに読込んだ画像を表示するときに使用される。中央にはプレビュー領域480が配置される。ここには、1ページ分の原稿のプレビュー画像502がこのプレビュー領域480内でできるだけ大きくなるように表示される。プレビュー領域480の左側には機能選択領域410が配置される。機能選択領域410には、機能アイコン群512と、各機能アイコンの機能を説明するテキスト群514とが表示される。プレビュー領域480の右側の上部には、アクションパネル領域482が配置される。その下にはタスクトリガー領域484が配置される。
【0104】
機能選択領域410の右端を左側にフリックすると、機能選択領域410が画面左側に縮小表示され、機能アイコン群512のみが表示される。テキスト群514は消去される。この状態でも、機能選択のための機能アイコン群512が表示されているため、ユーザは各機能について意識することができる。その結果、機能を選択する際にユーザが混乱する危険性を小さくできる。
【0105】
さらに機能選択領域410の右端を右側にフリックすると、機能選択領域410が右側に引き出される。このとき、機能選択領域410の背景は半透明となり、ユーザはプレビュー領域480の画像を見ることができる。機能を選択するときにも、プレビュー画像の全体を確認できる。ユーザは容易に適切な機能を選択できる。
【0106】
アクションパネル縮小ボタン486を押すとアクションパネル領域482は右側に縮小され、図8に示すアクションパネル表示ボタン522が表示される。アクションパネル表示ボタン522を押すとアクションパネル領域482が左側に展開表示される。これは他の画面でも同様である。
【0107】
(2)仕上がりプレビュー
図7を参照して、仕上がりプレピュー画面510では、機能選択領域410が左側に縮小表示される。機能選択領域410の内部には機能アイコン群512のみが表示される。テキスト群514は表示されない。アクションパネル領域482及びタスクトリガー領域484はフィット・トゥー・スクリーン画面500と同様である。機能選択領域410の幅が縮小した分だけプレビュー領域480の横幅が大きくなっている。そのため、仕上がりプレビューのように多数の画像をプレビュー領域480の内部に配置したときに全体の構成が分かりやすくなる。中央に配置された画像も、その内容が十分に確認できる程度に大きく表示される。
【0108】
仕上がりプレビューでは、機能アイコン群512のみが表示され、テキスト群514は表示されない。しかし機能アイコン群512の右端を右側にフリックすると、機能アイコン群512から機能選択領域410が右側に展開して表示される。展開後は、機能アイコン群512の右側にテキスト群514が表示され、フィット・トゥー・スクリーン画面500と同様になる。ただし、機能選択領域410半透明となる。機能選択領域410を通して、その下のプレビュー領域480の画像を見ることができる。機能選択領域410が展開された後、機能アイコン又はテキストが操作されることなく所定時間が経過すると、機能選択領域410は再び縮小され、機能アイコン群512のみの表示に戻る。ユーザにより選択された機能の実行が完了したときにも、機能選択領域410は縮小され、機能アイコン群512のみの表示に戻る。
【0109】
(3)画像編集モード
画像編集モードでは、単に画像が表示されるだけではなく、白紙ページの挿入、画像の一部領域の消去、などの処理を行なうことができる。図8を参照して、画像編集モード画面520では、仕上がりプレピュー画面510におけると同様、機能選択領域410が左側に縮小表示される。機能選択領域410には機能アイコン群512のみが表示される。しかし、画像編集モード画面520では、仕上がりプレピュー画面510と異なり、仕上がりプレピュー画面510のアクションパネル領域482は右側に折りたたまれ、代わりにアクションパネル表示ボタン522が表示される。アクションパネル表示ボタン522を押すとアクションパネル領域482が展開され表示される。この場合も、アクションパネル領域482は半透明表示となり、下側のプレビュー領域480の表示を確認できる。アクションパネル領域482に対する操作がされることなく所定時間が経過するとアクションパネル領域482は再び折りたたまれ、アクションパネル表示ボタン522に置き換えられる。同様に、縮小表示されたタスクトリガー領域484の左端を左側にフリックするとタスクトリガー領域484が通常の大きさに拡大される。このときのタスクトリガー領域484の背景も半透明とされる。タスクトリガー領域484が表示されているときには、タスクトリガー領域484内のボタンを操作することができる。タスクトリガー領域484が表示された後、何も指示されることなく所定時間が経過すると、タスクトリガー領域484は縮小表示される。
【0110】
画像編集モードでは、タスクトリガー領域484も右側に縮小される。この場合、タスクトリガー領域484のボタンの一部しか見ることができない。画像編集モードでは、ページ画像の編集を行なうことが優先であり、したがってタスクトリガー領域484をこのように縮小表示しても問題はない。
【0111】
画像編集モードでは、機能選択領域410、アクションパネル領域482及びタスクトリガー領域484の幅が縮小される。ディスプレイ130の表示領域の大部分をプレビュー領域480として使用できる。そのため、画像の編集と、編集後の画像の確認とを容易に行なうことができる。
【0112】
画像編集モードでは、縮小されているとはいえ、アクションパネル領域482に代えてアクションパネル表示ボタン522が画面右上に、タスクトリガー領域484が画面右下に、それぞれ表示される。画像編集をしているときにも、ユーザはこれら領域の存在位置が分かるので、画像編集を安心して行なえる。
【0113】
(4)原稿表示モード
図9を参照して、原稿表示モード画面530は、読込まれた複数のページ画像がマトリクス状にプレビュー領域480に配置される。機能選択領域410は縮小され機能アイコン群512のみが表示される。アクションパネル領域482及びタスクトリガー領域484はフィット・トゥー・スクリーン画面500と同様、通常の表示となる。プレビュー領域480の面積は、フィット・トゥー・スクリーン画面500におけるその面積より大きくなり、多数のページを表示できる。本実施の形態では、複数の画像はプレビュー領域480の横幅に合わせて配列される。画像が多く、その一部が表示できないときには、プレビュー領域480の右端にスクロールバー532が表示される。スクロールバー532を操作することで、プレビュー領域480に表示される画像を上下に移動させることができる。画面を上下にフリックしても画像を上下に移動させることができる。
【0114】
[画面遷移]
図10を参照して、フィット・トゥー・スクリーン画面500、仕上がりプレピュー画面510、画像編集モード画面520、及び原稿表示モード画面530のどの画面からも、他の任意の画面に表示を遷移させることができる。この遷移は、画面に表示されるボタンに対するタッチ操作、及び予め定義されたジェスチャー操作のいずれかによって行なうことができる。以下では、ボタンに対するタッチ操作についてまとめる。これらボタンと同じ機能を起動するジェスチャー操作(例えばダブルタップ、トリプルタップ、Z型ジェスチャー、V型ジェスチャー等、任意のジェスチャーに以下のようなボタンと同じ機能を割当てることができる。
【0115】
(1)いずれの画面でも、フィット・トゥー・スクリーンボタン456をタッチ操作すると、図6のフィット・トゥー・スクリーン画面500に移行する。このときプレビュー領域480には、フォーカスが当たっていた原稿ページのプレビュー画像が表示される。
【0116】
(2)いずれの画面でも、仕上がりプレビューボタン454を操作すると、図7に示す仕上がりプレピュー画面510に遷移する。仕上がりプレピュー画面では、ユーザによる設定にしたがって処理された後の原稿画像が生成され、プレビュー領域480に表示される。例えば図7には、2in1の集約と両面印刷とが指定されたときの仕上がりプレビュー画像が示されている。
【0117】
(3)いずれの画面でも、画像編集ボタン468を押すと、図8に示す画像編集モード画面520に遷移する。画像編集モード画面520では、画像編集ボタン468の隣に画像編集のためのボタンが表示される。またプレビュー領域480の左下部分には、ゴミ箱のアイコン(ゴミ箱アイコン)470が表示される。原稿画像のうち任意のページの画像をゴミ箱アイコン470にドラッグ・アンド・ドロップすると、そのページの画像が原稿から削除される。
【0118】
(4)いずれの画面でも、原稿表示モードボタン452を押すと、画面は図9に示す原稿表示モード画面530に移行する。スキャンした原稿がマトリクス形式で表示される。原稿を全て表示することができないときにはスクロールバー532が表示される。
【0119】
以上の画面遷移から分かるように、フィット・トゥー・スクリーン画面500におけるプレビュー領域480とその他の領域との面積比と、仕上がりプレピュー画面510、画像編集モード画面520又は原稿表示モード画面530におけるプレビュー領域480とその他の領域との面積比とは異なっている。後者の方が、前者よりも大きい。面積比が大きい場合、画像の細部まで確認することが容易になる。プレビュー画像の数が多くなっても縮小率を大きくする必要はない。
【0120】
仕上がりプレピュー画面510、画像編集モード画面520及び原稿表示モード画面530のいずれにおいても、プレビュー領域480以外の領域のいずれかがが縮小表示される。縮小表示される領域は、その中心が、フィット・トゥー・スクリーン画面500のときのその領域内部から外部に出ないような位置である。ここで「中心」とは、領域を2次元図形とかんがえたとき、その重心に相当する点のことをいう。利用者は、これら領域が縮小表示されても、その位置に大きな変化が無いため、操作において混乱するおそれは少ない。
【0121】
一方、いずれの画面でもプレビュー領域480は、ディスプレイ130の表示面の中心点を含むような位置に配置される。すなわちプレビュー領域480は、その他の領域から見るとディスプレイ130の中心部に近い位置に配置される。いずれの画面でも、プレビュー領域480の面積は、それ以外の領域のいずれの面積よりも大きくなっている。こうした配置のため、プレビュー画像の確認が容易になる。
【0122】
[ソフトウェア構成]
図11を参照して、画像形成装置100のCPU300で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、画像形成装置100のCPU300は、このようなプログラムと並行して、画像形成装置としての一般的機能を実現するプログラムを実行する。しかし、そのプログラムは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、その詳細についてはここでは説明しない。
【0123】
図11を参照して、ステップ600において、CPU300は、画像形成装置100の電源が投入されるまで待機する。電源キー144が押下されると、画像形成装置100の電源が投入されたと判定する。電源が投入されると制御はステップ602に進む。
【0124】
ステップ602にて、CPU300は、ディスプレイ130にウォームアップ画面を表示する。これと並行して、システムチェック処理、ヒータへ通電して加熱ローラ248を昇温させる処理などが実行される。続くステップ604にて、CPU300は、ウォームアップが完了するまで待機する。ウォームアップが完了すると制御はステップ606に進む。
【0125】
ステップ606において、CPU300は、ユーザのログインを待ってディスプレイ130にホーム画面を表示する。続いてステップ608において、CPU300は、動作モードが選択されたか否かを判定する。動作モードは、たとえば、ホーム画面に表示されたアイコンを操作することにより選択される。動作モードが選択されると(ステップ608の判定が肯定)、制御はステップ610に進む。さもなければ制御はステップ606に戻る。
【0126】
ステップ610において、CPU300は、選択された動作モードの初期画面データをハードディスク302から読出す。ステップ612でこの初期画面をディスプレイ130に表示する。その後、図示はしていないが、たとえば何も処理が選択されずに所定の時間が経過したりすると、制御はステップ606へ戻る。
【0127】
ステップ612の後、ステップ614において、CPU300は、ユーザから何らかの要求の入力があったか否かを判定する。結果が肯定であれば制御はステップ616に進む。さもないと制御はステップ618に進む。
【0128】
ステップ616では、CPU300は、画像形成装置100の各機能部を用い、ユーザにより要求された処理を実行する。その後、制御はステップ612に戻る。
【0129】
ステップ614の判定結果が否定であれば、ステップ618においてCPU300は、ホームキー148が押下されたか否かを判定する。結果が肯定であれば制御はステップ606に戻る。さもないと制御はステップ620に進む。
【0130】
ステップ620では、ユーザにより動作モードの変更要求があったか否かが判定される。判定が肯定なら制御はステップ610に進み、変更要求にしたがって新たな動作モードの初期画面データが読み出され、ステップ612でディスプレイ130に表示される。結果が否定なら制御はステップ622に進む。
【0131】
ステップ622では、現在の動作モードが、コピーモード、FAX送信モード、画像ファイリングモードなどにおけるスキャンインモードか否かを判定する。結果が肯定なら制御はステップ624に進み、さもなければ制御はステップ630に戻る。
【0132】
ステップ624では、ユーザにより表示モードの変更要求があったか否かが判定される。具体的には、図6−図9に示す原稿表示モードボタン452、仕上がりプレビューボタン454、フィット・トゥー・スクリーンボタン456、及び画像編集ボタン468のいずれかが押されたか否か、又はそれらと同じ機能が割当てられたジェスチャー操作があったか否かを判定する。結果が肯定なら制御はステップ626に進み、さもなければ制御はステップ630に進む。
【0133】
ステップ624での結果が肯定であれば、ステップ626で変更先の表示モードが決定される。どの画面に変更するかは、図10に示すとおり、どのボタンが押されたか、またはどのようなジェスチャー操作が行なわれたかによって決まる。この後、決定された画面にしたがって、ステップ628で表示画面の更新が行なわれる。ステップ628の後、制御はステップ614に戻る。
【0134】
ステップ624での判定が否定であれば、ステップ630で、ユーザにより要求された処理を実行し、ステップ632で処理後の結果により、現在の動作モード及び表示モードにしたがった画面を表示する。この後制御はステップ614に戻る。
【0135】
ステップ616においてユーザにより入力される要求には、機能選択領域410の表示モードの変更、機能選択領域410での機能設定、プレビュー領域480におけるプレビューの表示態様の変更等の、画像形成装置100が実際に印刷しないで印刷前の要求も含まれる。このような印刷前の処理が要求された場合には、その要求をステップ616にて実行して、さらなる要求の入力(最終的には印刷要求)を待つために、ステップ616の後、処理をステップ612へ戻すことになる。
【0136】
[動作]
画像形成装置100は以下のように動作する。なお以下の説明では、主として図11を参照する。
【0137】
−ホーム画面表示動作−
【0138】
ユーザが画像形成装置100の電源キー144(図1及び図3)を押下する。ステップ600の判定が肯定となる。画像形成装置100はウォームアップを開始する。ウォームアップが完了するまでの間、ディスプレイ130にウォームアップ画面が表示される(ステップ602)。ウォームアップ画面として、画像形成装置100がシステムチェック中でも表示できる情報をディスプレイ130に表示することが好ましい。
【0139】
ウォームアップが完了し、ユーザのログインがあると、ディスプレイ130に図4に示すホーム画面330が表示される(ステップ606)。プレビュー表示は、コピーモード、メールモード、FAXモードおよびドキュメントファイリングモードでも実行される。これらのいずれでも、プレビュー表示に関する画像形成装置100の動作は本質的に同じである。したがって以下の説明では、コピーモードにおける画像形成装置100の動作のみを説明する。
【0140】
コピーモードを選択する場合、ユーザは、図4に示すホーム画面において、アイコン372を操作する。本実施の形態ではアイコン372がタッチ操作、タップ操作又はダブルタップ操作されると、コピーモードが選択されたと判定される(ステップ608)。CPU300は、ハードディスク302等からコピー初期画面データを読み出す(ステップ610)。このデータを用いてディスプレイ130にコピーモードの初期画面が表示される(ステップ612)。このとき、ディスプレイ130に表示されるのは、図5に示すコピーモード初期画面である。画像の読み込みはされていないので、プレビュー領域480には何も表示されない。
【0141】
ここでのユーザの選択する動作(タスク)には大きく分けて3種類ある。1番目はダイレクトに白黒コピーをとるというタスクである。2番目はダイレクトにカラーコピーをとるというタスクである。3番目はコピーのために、原稿の画像を読込んで画像形成装置100内に蓄積するスキャンイン操作というタスクである。これらはいずれもタスクトリガー領域484の中に表示されるUI(ユーザーインターフェース)要素である適切なボタンを押すことにより開始される。1番目及び2番目は従来のコピー機で行なわれるものと実質的に同じ処理である。プレビュー表示は3番目のスキャンイン処理のときに行なわれる。したがってここではスキャンイン操作が実行されるときの画像形成装置100の動作についてのみ説明する。なお以下の説明では、代表的な場合として複数ページの原稿を画像形成装置100によってコピーする場合の画像形成装置100の動作を説明する。
【0142】
スキャンインボタンが押されるとステップ614の判定が肯定となる。ステップ616で原稿読取部102を使用した原稿の読み取りと、ハードディスク302への蓄積とが実行される。制御はステップ612に戻る。図12を参照して、原稿の読取時には、ディスプレイ130に、画面650が表示される。画面650において、ライン664の右側領域には、読取途中の画像データに基づく画像660が表示され、ライン664の左側には、読取が完了してハードディスク302に蓄積された画像データに基づく画像662が表示される。すなわち、矢符666に示すように、複数ページの原稿は、読取られた順にハードディスク302に蓄積されていく。また画面650において、タスクトリガー領域484では、「SCAN IN」ボタン及びクリアーオールボタン(CA)に替えて、原稿の読取の中止を要求するための読込中止ボタンが表示される。また、アクションパネル領域482に替えて、アクションパネル領域482を表示させるためのアクションパネル表示ボタン522が表示される。アクションパネル表示ボタン522がユーザによって押下されると、アクションパネル領域482が表示される。
【0143】
全ての原稿の読込みが完了すると、画面はフィット・トゥー・スクリーン画面500となり、読込んだ画像の1ページ目がプレビュー領域480に表示される(ステップ612)。
【0144】
読取が完了すると、ユーザはプレビュー領域480に表示された画像を見ながら、機能選択領域410を使用して種々の設定を行なう(ステップ614,618、620,622,624,及び630の経路)。設定がされると、その結果にしたがって更新された画像がプレビュー領域480に表示される(ステップ632)。
【0145】
プレビュー表示に関連する表示モードの変更時には、画像形成装置100は以下のように動作する。プレビュー表示のときには、フィット・トゥー・スクリーン画面500、仕上がりプレピュー画面510、画像編集モード画面520、及び原稿表示モード画面530のどの画面でも、原稿表示モードボタン452、仕上がりプレビューボタン454、フィット・トゥー・スクリーンボタン456、及び画像編集ボタン468を押すことで所望の画面に移動することができる。以下の説明では、説明を分かりやすくするために、フィット・トゥー・スクリーン画面500から各画面に表示モードを変更したときの画像形成装置100の動作を説明する。
【0146】
ユーザは、原稿の仕上がりプレビューを見たいときには、仕上がりプレビューボタン454を押す。するとディスプレイ130の画面は図7に示す仕上がりプレピュー画面510に変化する(ステップ614,618,620,622,624,626及び628の経路。以後、表示モード変更時には、制御は同じ経路をたどる。)。仕上がりプレピュー画面510では、機能選択領域410が縮小されて機能アイコン群512のみとなる。プレビュー領域480は広くなり、ユーザは、多数の原稿の、種々の設定にしたがった仕上がりプレビューを容易に確認できる。
【0147】
ユーザは、原稿の並びを確認したいときには、原稿表示モードボタン452を押す。画面は図9に示す原稿表示モード画面530に変化する。機能選択領域410は縮小され、プレビュー領域480は広くなる。プレビュー領域480に、複数の原稿画像がマトリクス状に配置されプレビュー表示される。原稿の数が多いときには、プレビュー領域480の右辺にスクロールバー532が表示される。スクロールバー532を用いることにより、プレビュー領域480の表示をスクロールさせることができ、全ての原稿画像を確認することができる。
【0148】
原稿に関する編集を行ないたいときには、ユーザは画像編集ボタン468を押す。画面は図8に示す画像編集モード画面520に変化する。画像編集モード画面520では、新たに画像編集のためのボタンと、任意の原稿画像を削除するためのゴミ箱アイコン470とが表示される。画像編集モード画面520では、機能選択領域410は縮小され、機能アイコン群512のみが表示される。アクションパネル領域482も縮小され、アクションパネル表示ボタン522のみの表示となる。タスクトリガー領域484も画面の右端側に向けて縮小される。プレビュー領域480の大きさは他のどの画面のときより大きくなる。ユーザは、画像の細部まで確認しながら、原稿画像に対する画像編集を行なうことができる。
【0149】
原稿の編集には、各ページに対するものと、複数ページに対するものとの2種類がある。本実施の形態では、前者を画像編集と呼び、後者をレイアウト編集と呼ぶ。画像編集には、画像の枠消去、テキストの追加、ウォータマークの埋込み、ユーザスタンプの追加等がある。レイアウト編集には、複数ページを1ページに集約するページ集約、複数ページにわたるとじしろの設定、ページの移動等がある。これら画像編集及びレイアウト編集は、プレビュー領域480に表示された編集ボタン、又は機能アイコン群512に表示されたアイコンを操作することで呼び出すことができる。原稿画像をゴミ箱アイコン470にドラッグ・アンド・ドロップすると、当該ページを削除できる。ページの移動は、移動させたいページを、移動させたい位置にドラッグ・アンド・ドロップすることで行なえる。
【0150】
図6のフィット・トゥー・スクリーン画面500、図7の仕上がりプレピュー画面510、図9の原稿表示モード画面530では、アクションパネル領域482が表示されている。アクションパネル領域482には、コピー操作についての補助・助言・提案についての情報が表示される。例えば、アクションパネル領域482には、ユーザが選択した動作モードにおいて有効な機能が表示される。表示された項目はそれ自体ソフトウェアボタンとなっている。アクションパネル領域482に表示された項目のうち、所望の項目の部分をユーザが操作すると、その機能が起動される。
【0151】
図8の画像編集モード画面520ではアクションパネル領域482は表示されていない。しかしアクションパネル表示ボタン522を操作すると、アクションパネル領域482がプレビュー領域480上に広がり、他の表示画面と同様の表示が行なわれる。ただしこのとき、アクションパネル領域482の背景は半透明となっている。したがってプレビュー領域480に表示されている原稿をアクションパネル領域482の上から確認できる。アクションパネル領域482が表示された後、何も操作されずに所定時間が経過したり、ユーザがアクションパネル領域482とは無関係な操作をしたりするとアクションパネル領域482は再び縮小され、アクションパネル表示ボタン522に置き換えられる。
【0152】
このように、プレビュー表示を利用した処理では、画面を大きく5つの領域に分割する。ユーザが行なおうとする処理に応じ、プレビュー領域480を大きくしたり、他の領域を大きくしたりする。例えば、フィット・トゥー・スクリーン画面500から仕上がりプレピュー画面510及び原稿表示モード画面530に移行するときには、機能選択領域410を縮小する。その結果、プレビュー領域480の面積が拡大される。プレビュー領域480を大きくすると、プレビュー画像の細部まで確認したり、多くの原稿のプレビュー画像を一度に見てその細部まで確認したりすることが容易になる。この場合、アクションパネル領域482及びタスクトリガー領域484についてはそのまま表示している。そのため、プレビュー画像の確認中にも所望の操作をすぐに選択でき、操作性が良好に保たれる。
【0153】
表示モードが画像編集モード画面520に移行する際には、機能選択領域410に加え、アクションパネル領域482及びタスクトリガー領域484も縮小表示される。プレビュー領域480の領域が可能な限り大きく確保できるため、画像の細部まで確認しながら編集を行なうことができる。この場合でも、機能選択領域410、アクションパネル領域482及びタスクトリガー領域484が画面の端部に縮小して表示されている。何かの機能を選択する必要があるときには、これら領域を拡大してその機能を選択する操作を簡単に行なうことができる。
【0154】
操作に慣れていないユーザの場合でも、表示モードを変更するボタンを押すと、操作しやすい画面(フィット・トゥー・スクリーン画面500、仕上がりプレピュー画面510、原稿表示モード画面530)に容易に変更できる。したがって、プレビュー画像による画像の確認を確実かつ容易にすることができると同時に、画像に対する操作も容易に行なうことができる。
【0155】
上記実施の形態では、画面を大きく5つの領域に分割している。しかし本発明はそのような実施の形態に限定されるわけではない。画面を、プレビュー領域とそれ以外の少なくとも1つの領域とに分割するものであればよい。表示モードに応じてプレビュー領域以外の領域の表示を、通常サイズと縮小サイズとの間で切替え、残った領域をプレビュー領域として使用する。例えば画面を長手方向に3つの領域に分割し、中央をプレビュー領域とするような実施の形態でもよい。この場合、プレビュー領域以外の領域を通常サイズと縮小サイズとの間で切替えるようにすればよい。両者を同時に縮小する必要はないが、プレビュー領域の大きさを最大限にしたい場合には、両者を同時に縮小することが望ましい。なお、それら領域は、タッチパネルの長手方向に沿って配置されることが望ましい。左右の並びも及び上下の並びも、図5に示すものには限定されない。ユーザが操作しやすいようにこれら領域の並びをカスタマイズできるようにしてもよい。システム領域400の位置は最下部であってもよい。
【0156】
上記実施の形態では、機能選択領域410、アクションパネル領域482などについては、縮小表示された後、フリック操作などで拡大されるときには、背景を半透明としている。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。背景を不透明としても良いことはもちろんである。
【0157】
さらに上記実施の形態では、タッチ操作とジェスチャー操作との双方が可能なディスプレイ130を用いている。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。タッチ操作のみが可能なディスプレイを持つ装置であってもよい。この場合、縮小された機能選択領域410を拡大するために、特別なボタンを表示するようにしてもよい。
【0158】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上述した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0159】
100 画像形成装置
120 操作ユニット
130 ディスプレイ130
132 表示パネル
134 タッチパネル
140 表示操作部
148 ホームキー
300 CPU
302 ハードディスク
304 ネットワークインターフェイス
306 ROM
308 RAM
310 バス
330 ホーム画面
410 機能選択領域410
452 原稿表示モードボタン
454 仕上がりプレビューボタン
456 フィット・トゥー・スクリーンボタン
468 原稿編集ボタン
480 プレビュー領域
482 アクションパネル領域
484 タスクトリガー領域
500 フィット・トゥー・スクリーン画面
510 仕上がりプレピュー画面
512 機能アイコン群
520 画像編集モード画面
530 原稿表示モード画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の表示機能を持つ表示装置と、
前記表示装置の表示面を、画像のプレビュー領域とその他の領域とに分割して表示を制御するための分割手段とを含み、
前記分割手段は、前記プレビュー領域と前記その他の領域との面積比が第1の値である第1の表示モードと、前記第1の表示モードにおけるよりも前記その他の領域の面積が縮小され、前記プレビュー領域の面積が拡大される第2の表示モードとを、ユーザの指示に応じて切替える、表示機器。
【請求項2】
請求項1に記載の表示機器であって、
前記その他の領域は、前記第1の表示モードと、前記第2の表示モードとのいずれにおいても前記表示面上から消去されず、かつ前記第2の表示モードでは、前記その他の領域の中心が、前記第1の表示モードで表示される領域内に含まれるような位置に配置される、表示機器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の表示機器であって、前記プレビュー領域は、前記表示面の中心点を含む位置に配置される、表示機器。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示機器であって、前記その他の領域の面積は、前記第1の表示モードにおいて前記プレビュー領域の面積よりも小さい、表示機器。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の表示機器であって、
前記その他の領域は、
プレビュー画像が表示されている原稿データに対して所定のタスクを実行することを指示するための要素が配置されるタスクトリガー領域と、
プレビュー画像が表示されている原稿データに対して、データ変換、及び前記タスクを実行する際の条件、のいずれか又は双方を設定する機能を選択するための要素が配置される機能選択領域と含み、
前記分割手段は、ユーザの指示に応じて、前記第2の表示モードでは、少なくとも前記機能選択領域を縮小表示する、表示機器。
【請求項6】
請求項5に記載の表示機器であって、前記分割手段は、前記第2の表示モードでは、前記機能選択領域と、前記タスクトリガー領域との双方を縮小表示する、表示機器。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の表示機器であって、前記機能選択領域と、前記タスクトリガー領域とは、互いに前記プレビュー領域の反対側に配置されている、表示機器。
【請求項8】
請求項5から請求項7のいずれかに記載の表示機器であって、前記分割手段は、前記第1の表示モードと前記第2の表示モードとを切替えるユーザの操作とは別に、前記機能選択領域の大きさを変化させるユーザの操作に応じて、前記機能選択領域を前記第1の表示モードにおける大きさと前記第2の表示モードにおける大きさとの間で変化させる、表示機器。
【請求項9】
請求項5から請求項8のいずれかに記載の表示機器であって、前記分割手段は、前記第2の表示モードでは、前記機能選択領域の各機能をアイコン表示する、表示機器。
【請求項10】
請求項8に記載の表示機器であって、前記第2の表示モードにおいて、前記機能選択領域の大きさを前記第1の表示モードにおける大きさとすることを指示するユーザの操作があると、前記機能選択領域を前記第2の表示モードにおける大きさより大きく、かつその領域の背景が半透明となるように表示する、表示機器。
【請求項11】
請求項5に記載の表示機器であって、前記その他の領域はさらに、画像のプレビュー表示中に、ユーザが選択した機能に対応して選択された操作ヒントが表示されるアクションパネル領域を含む、表示機器。
【請求項12】
請求項11に記載の表示機器であって、前記アクションパネル領域は、ユーザの指示に応じて縮小又は拡大され、それによって前記プレビュー領域の面積が拡大又は縮小される、表示機器。
【請求項13】
請求項5に記載の表示機器であって、
前記第2の表示モードは、前記機能選択領域に表示された機能を用いて設定された条件で前記所定の処理を実行した場合の、前記原稿の仕上がり状態を確認する仕上がりプレビュー表示モードであり、
前記プレビュー表示モードでは前記機能選択領域のみが縮小表示される、表示機器。
【請求項14】
請求項1に記載の表示機器であって、
前記第2の表示モードは、前記プレビュー領域に表示された画像に対する編集操作が可能な画像編集モードであり、
前記その他の領域は、前記プレビュー領域にプレビュー画像が表示されている原稿データに対して所定のタスクを実行することを指示するための要素が配置されるタスクトリガー領域を含み、
前記分割手段は、前記画像編集モードでは、前記タスクトリガー領域を縮小表示する、表示機器。
【請求項15】
請求項5に記載の表示機器であって、
前記表示面には、タッチパネルが積層して設けられており、
前記表示機器はさらに、前記タッチパネルの出力を受けるように接続され、前記機能選択領域及び前記タスクトリガー領域に表示された情報と前記タッチパネルの出力とを照合することにより、前記分割手段による表示の制御、及び他の装置に対する指示の出力を実行するための制御手段を含む、表示機器。
【請求項16】
筐体を備えた画像形成装置であって、
前記筐体に取り付けられた操作パネルと、
前記筐体内に設けられ、原稿データを記憶する記憶装置と、
前記筐体内に設けられ、前記操作パネルから受けた指示にしたがって、前記記憶装置に記憶された原稿データの画像を記録用紙上に形成するための画像形成部とを含み、
前記操作パネルは、
画像の表示機能を持つ表示装置と、
前記表示装置の表示面を、画像のプレビュー領域とその他の領域とに分割して表示を制御するための分割手段とを含み、
前記分割手段は、前記プレビュー領域と前記その他の領域との面積比が第1の値である第1の表示モードと、前記第1の表示モードにおけるよりも前記その他の領域の面積が縮小され、前記プレビュー領域の面積が拡大される第2の表示モードとを、ユーザの指示に応じて切替える、画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−3745(P2012−3745A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−109208(P2011−109208)
【出願日】平成23年5月16日(2011.5.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】