説明

表示装置、記録媒体、および表示方法

【課題】 従来の再生装置には、ユーザーがプレイリストファイルを選択するまでにかかる時間が多くなってしまうことがあるという課題があった。
【解決手段】 (a)デジタルコンテンツ、(b)デジタルコンテンツの再生順序を指定するプレイリストファイル、(c)プレイリストファイルを指定するためのメニューアイテム、および(d)メニューパターンのそれぞれごとにそのメニューパターンがメニューアイテムの内の何れを表示するべきであるかを示す識別子が記録されており、識別子はメニューアイテムの付属情報である、記録媒体200と、メニューパターンの内の所定のメニューパターンを選択するための外部からの指示に応じて、所定のメニューパターンを選択する、入力手段107と、選択された所定のメニューパターンが表示するべきであると識別子が示すメニューアイテムを表示する、表示手段104とを備えた、再生装置100である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば、デジタルコンテンツの再生順を記録したプレイリストファイルを利用してデジタルコンテンツの再生を行うための、表示装置、記録媒体、および表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、DVDやハードディスク等の記録媒体に、デジタルコンテンツとともに、デジタルコンテンツを管理するためにデジタルコンテンツのファイル名などを記録した管理ファイルを併せて記録し、再生装置が記録された管理ファイルを読み込んでデジタルコンテンツのファイル名を一覧表示するなどして、ユーザーが所望のデジタルコンテンツを検索できる機能が実現されている。
【0003】
例えば、HighMAT(High Performance Media Access Technology)では、デジタルコンテンツの再生順を記録したプレイリストファイルと、そのプレイリストファイルを格納しているデジタルコンテンツの種類、ジャンルなどに応じて階層構造に分けて管理したメニューファイルとを定義して記録媒体に記録し、再生装置がこのメニューファイルを解析して階層構造のメニュー画面を表示する機能が実現されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
ここで、図11を主として参照しながら、HighMATで定義されているメニューファイル500のデータ構造について説明する。なお、図11は、従来のメニューファイル500のデータ構造を示した説明図である。
【0005】
メニューファイル500は、ファイルヘッダ部501と、メニュー情報格納部502とから構成されている。
【0006】
ファイルヘッダ部501には、トップメニューへのオフセット情報格納部501aと、メニュー数格納部501bとが定義されている。
【0007】
トップメニューへのオフセット情報格納部501aには、メニュー情報格納部502に格納された各メニューのうちの、トップメニューに当たるメニュー502−1の、メニューファイル500内での先頭オフセットが格納されている。
【0008】
メニュー数格納部501bには、メニューファイル500に格納されているメニューの合計数が格納されている。ここでは、メニュー情報格納部502にはメニュー502−1からメニュー502−2までの2個のメニューが格納されているので、メニュー数格納部501bには2が格納されている。
【0009】
メニュー情報格納部502には、親メニューへのオフセット情報格納部502aと、メニューアイテム数格納部502bと、メニューアイテム部502cとが定義されており、メニューアイテム部502cには、子メニューへのオフセット情報格納部302dが定義されている。
【0010】
メニューアイテムは、1個以上のプレイリストファイルを指定するための、「旅行」、「音楽」、「ニュース」、「スポーツ」などの項目のことであって、プレイリストファイルそのものであることもあるし、メニューが階層構造を有する場合には、さらに下の階層に存在するメニューを格納するフォルダであることもある。
【0011】
メニュー画面には、該当するプレイリストファイルや、下の階層に存在するメニューを表すサムネイル画像や独自の項目名を表示することも可能で、メニュー情報格納部502に格納されているメニューアイテム部502cには、それらの情報も格納されている。
【0012】
親メニューへのオフセット情報格納部502aには、該当するメニュー画面から一つ上の階層へ移動する場合に表示するべきメニュー画面の情報を格納した親メニューの、メニューファイル500内での先頭オフセットが格納されている。
【0013】
メニューアイテム数格納部502bには、一つのメニュー502−n(n=1、2)に格納されている、メニューアイテム部502cにおけるメニューアイテムの合計数が格納されている。メニューアイテム数格納部502bに格納されるメニューアイテム数は、メニューアイテム部502cにメニューアイテムが多数格納されていて、メニューアイテム部502cにおけるメニューアイテムを複数ページにわたって表示する場合のページ制御などに使用される。
【0014】
子メニューへのオフセット情報格納部502dには、メニューアイテムが選択され、該当するメニュー画面から一つ下の階層へ移動する場合に表示するべきメニュー画面の情報を格納した子メニューの、メニューファイル500内での先頭オフセットが格納されている。
【0015】
HighMAT対応プレーヤーなどの、メニューファイル500が記録された記録媒体に対応する再生装置は、記録媒体を読み込むと、まずメニューファイル500を解析してメニュー画面を表示し、ユーザー操作によってメニュー画面から選択されたメニューアイテムに関連付けられたプレイリストファイルにもとづいてデジタルコンテンツを再生する。
【特許文献1】特開2000−76801号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら、上述した従来の再生装置では、記録媒体に格納されるデジタルコンテンツやプレイリストファイルが大量に存在しており、メニューファイルに定義されている階層の数や、一つのメニュー画面に登録されているメニューアイテム数も大量であることが普通である。
【0017】
そのような場合には、ユーザーが所望のプレイリストファイルを検索して再生が開始されるまでに、メニュー画面を何度も操作してメニューの階層間やメニューアイテム間を移動しなければならないことがあった。
【0018】
この結果、上述した従来の再生装置には、ユーザーがプレイリストファイルを選択するまでにかかる時間が多くなってしまうことがあるという課題があった。
【0019】
本発明は、上記従来のこのような課題を考慮し、たとえば、ユーザーがプレイリストファイルを選択するまでにかかる時間をより少なくすることができる表示装置、記録媒体、および表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
第1の本発明は、(a)デジタルコンテンツ、(b)単数または複数の前記デジタルコンテンツの再生順序を指定するプレイリストファイル、(c)単数または複数の前記プレイリストファイルを指定するためのメニューアイテム、および(d)単数または複数のメニューパターンのそれぞれごとにそのメニューパターンが単数または複数の前記メニューアイテムの内の何れを表示するべきであるかを示す識別子が記録されており、前記識別子は前記メニューアイテムの付属情報である、記録媒体と、
前記単数または複数のメニューパターンの内の所定のメニューパターンを選択するための外部からの指示に応じて、前記所定のメニューパターンを選択する、選択手段と、
前記選択された所定のメニューパターンが表示するべきであると前記識別子が示す前記メニューアイテムを表示する、表示手段とを備えた、表示装置である。
【0021】
第2の本発明は、外部からの指示に応じて、前記識別子を設定または変更する、識別子設定変更手段をさらに備えた第1の本発明の、表示装置である。
【0022】
第3の本発明は、(a)デジタルコンテンツ、(b)単数または複数の前記デジタルコンテンツの再生順序を指定するプレイリストファイル、(c)単数または複数の前記プレイリストファイルを指定するためのメニューアイテム、および(d)単数または複数のメニューパターンのそれぞれごとにそのメニューパターンが単数または複数の前記メニューアイテムの内の何れを表示するべきであるかを示す識別子が記録されており、前記識別子は前記メニューアイテムの付属情報である、記録媒体であって、
前記単数または複数のメニューパターンの内の所定のメニューパターンを選択するための外部からの指示に応じて、前記所定のメニューパターンが、選択され、
前記選択された所定のメニューパターンが表示するべきであると前記識別子が示す前記メニューアイテムが、表示される、記録媒体である。
【0023】
第4の本発明は、(a)デジタルコンテンツ、(b)単数または複数の前記デジタルコンテンツの再生順序を指定するプレイリストファイル、(c)単数または複数の前記プレイリストファイルを指定するためのメニューアイテム、および(d)単数または複数のメニューパターンのそれぞれごとにそのメニューパターンが単数または複数の前記メニューアイテムの内の何れを表示するべきであるかを示す識別子が記録されており、前記識別子は前記メニューアイテムの付属情報である、記録媒体から、前記単数または複数のメニューパターンの内の所定のメニューパターンを選択するための外部からの指示に応じて、前記所定のメニューパターンを選択する、選択ステップと、
前記選択された所定のメニューパターンが表示するべきであると前記識別子が示す前記メニューアイテムを表示する、表示ステップとを備えた、表示方法である。
【0024】
第5の本発明は、第4の本発明の表示方法の、(a)デジタルコンテンツ、(b)単数または複数の前記デジタルコンテンツの再生順序を指定するプレイリストファイル、(c)単数または複数の前記プレイリストファイルを指定するためのメニューアイテム、および(d)単数または複数のメニューパターンのそれぞれごとにそのメニューパターンが単数または複数の前記メニューアイテムの内の何れを表示するべきであるかを示す識別子が記録されており、前記識別子は前記メニューアイテムの付属情報である、記録媒体から、前記単数または複数のメニューパターンの内の所定のメニューパターンを選択するための外部からの指示に応じて、前記所定のメニューパターンを選択する、選択ステップと、前記選択された所定のメニューパターンが表示するべきであると前記識別子が示す前記メニューアイテムを表示する、表示ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0025】
第6の本発明は、第5の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、たとえば、ユーザーがプレイリストファイルを選択するまでにかかる時間をより少なくすることができるという長所を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0028】
(実施の形態1)
はじめに、図1を主として参照しながら、本実施の形態の再生装置100および記録媒体200の構成について説明する。なお、図1は、本発明の実施の形態1に係る再生装置100の機能ブロック図である。
【0029】
なお、より具体的には、再生装置100はハードディスク、各種メモリ等に記録されているデジタルコンテンツを再生するPC、CDプレーヤー、DVDプレーヤー、DVDレコーダー等であり、記録媒体200はCD−ROM/RW、DVD等である。
【0030】
再生装置100は、データ取得手段101と、解析手段102と、表示データ作成手段103と、表示手段104と、制御手段105と、再生手段106と、入力手段107とで構成されている。
【0031】
また、記録媒体200には、複数のデジタルコンテンツ201と、複数のプレイリストファイル202と、メニューファイル300とが記録されている。
【0032】
デジタルコンテンツ201の種類としては、MP3やWMA(Windows(登録商標) Media Audio)などのオーディオファイル、JPEGなどのイメージファイル、WMV(Windows Media Video)などのビデオファイルがあり、記録媒体200には、これらのうちの1種類以上のデジタルコンテンツが記録されている。
【0033】
データ取得手段101は、記録媒体200からデジタルコンテンツ201、プレイリストファイル202、およびメニューファイル300を読み込み、解析手段102に入力する手段である。
【0034】
解析手段102は、データ取得手段101から入力されたデジタルコンテンツ201、プレイリストファイル202、およびメニューファイル300を解析する手段である。また、解析手段102は、データ取得手段101から入力されたメニューファイル300を解析して、メニューファイル300に記録されているメニューパターンを解析する手段である。また、解析手段102は、解析したメニューパターンを用いて、メニューパターン選択画面を作成する旨を表示データ作成手段103に通知する手段である。また、解析手段102は、データ取得手段101から入力されたメニューファイル300を解析し、メニュー画面を作成する旨を表示データ作成手段103に通知する手段である。また、解析手段102は、表示手段104に表示したメニューパターン選択画面、およびメニュー画面の制御に必要な情報を制御手段105に入力する手段である。また、解析手段102は、制御手段105から入力された入力に応じて、プレイリストファイル202やデジタルコンテンツ201のデータを取得する旨をデータ取得手段101に通知し、データ取得手段101が取得したプレイリストファイル202やデジタルコンテンツ201を解析する手段である。
【0035】
表示データ作成手段103は、解析手段102から入力されたメニューパターンやメニューに関する情報を用いて、表示手段104に表示させるメニュー画面またはメニューパターン選択画面を作成し、表示手段104に入力する手段である。
【0036】
表示手段104は、CRTや液晶ディスプレイなどであり、表示データ作成手段103から入力されたメニュー画面やメニューパターン選択画面などを表示する手段である。
【0037】
制御手段105は、解析手段102から入力されたメニューパターン選択画面、およびメニュー画面の制御に必要な情報を用いて、表示手段104に表示されているメニュー画面で選択されたプレイリストファイル202や表示されているメニュー画面のページや階層情報等を管理したり、メニューパターン選択画面で選択されたメニューパターン等を管理したりする手段である。また、制御手段105は、入力手段107から入力された情報に対応したプレイリストファイル202に関する情報を解析手段102に入力する手段である。また、制御手段105は、再生手段106のプレイリストファイル202の再生を制御する手段である。
【0038】
再生手段106は、制御手段105からプレイリストファイル202を再生することが通知されると、指定されたプレイリストファイル202の再生を開始する手段である。
【0039】
入力手段107は、リモートコントロールキーや再生装置100に付属している操作ボタン等であってもよいし、カーソルキーや数字キー等であってもよく、ユーザーが再生装置100を操作するための入力が可能な手段である。また、入力手段107は、ユーザーから入力された情報を制御手段105に入力する手段である。
【0040】
なお、再生装置100は、図示していないが、記録媒体200を読み出すことが可能なディスクドライブを具備している。
【0041】
また、再生装置100は、図示していないが、読み出したメニューファイル300やその他のファイルなどのデータを一時的に記憶できるメモリを保持している。
【0042】
なお、本発明の記録媒体は記録媒体200に対応し、本発明の選択手段は入力手段107に対応し、本発明の表示手段は表示手段104に対応する。また、本発明の表示装置は、再生装置100に対応する。
【0043】
ここで、本実施の形態に係る記録媒体200に記録されているメニューファイル300のデータ構造について、図2を主として参照しながら説明する。なお、図2は、本発明の実施の形態1に係るメニューファイル300のデータ構造を示した説明図である。
【0044】
メニューファイル300は、記録媒体200に記録されているプレイリストファイル202の情報を集約し、階層構造を利用して管理している。
【0045】
なお、そのような階層の構成は、記録媒体200でプレイリストファイル202が記録されているフォルダ構成に応じたものでもよいし、プレイリストファイル202がジャンル等に分類されていて、その分類ごとに階層やメニュー項目が割り当てられたものでもよい。
【0046】
また、メニューファイル300のファイルフォーマットは、各ビットや決められた長さのデータに対してそれぞれ情報の意味が定義されており、それらのデータが順に記録されたバイナリフォーマットであってもよいし、プロパティ情報等が数字や文字列等で記録されたテキストファイルであってもよいし、その他のフォーマットであってもよい。
【0047】
メニューファイル300は、ファイルヘッダ部301と、メニュー情報格納部302とから構成されている。
【0048】
ファイルヘッダ部301には、トップメニューへのオフセット情報格納部301aと、メニュー数格納部301bと、メニューパターン数格納部303cとが定義されている。
【0049】
トップメニューへのオフセット情報格納部301aには、メニュー情報格納部302に格納された各メニューのうちの、トップメニューに当たるメニュー302−1の、メニューファイル300内での先頭オフセットが格納されている。
【0050】
メニュー数格納部301bには、メニューファイル300に格納されているメニューの合計数が格納されている。ここでは、メニュー情報格納部302にはメニュー302−1からメニュー302−2までの2個のメニューが格納されているので、メニュー数格納部301bには2が格納されている。
【0051】
メニューパターン数格納部303cには、メニューファイル300に登録されているメニューパターンの数が格納されている。ここでは、「メニューパターンA」および「メニューパターンB」の2つのメニューパターンが登録されているので、メニューパターン数格納部303cには2が格納されている。
【0052】
メニュー情報格納部302には、親メニューへのオフセット情報格納部302aと、メニューアイテム数格納部302bと、メニューアイテム部302cとが定義されており、メニューアイテム部302cには、子メニューへのオフセット情報格納部302dと、表示設定部302eとが定義されている。
【0053】
メニューアイテムは、前述したように、1個以上のプレイリストファイルを指定するための、「旅行」、「音楽」、「ニュース」、「スポーツ」などの項目のことであって、プレイリストファイルそのものであることもあるし、メニューが階層構造を有する場合には、さらに下の階層に存在するメニューを格納するフォルダであることもある。
【0054】
メニュー画面には、該当するプレイリストファイルや、下の階層に存在するメニューを表すサムネイル画像や独自の項目名を表示することも可能で、メニューアイテム部302cには、それらの情報も格納されている。
【0055】
親メニューへのオフセット情報格納部302aには、該当するメニュー画面から一つ上の階層へ移動する場合に表示するべきメニュー画面の情報を格納した親メニューの、メニューファイル300内での先頭オフセットが格納されている。
【0056】
メニューアイテム数格納部302bには、一つのメニュー302−n(n=1、2)に格納されている、メニューアイテム部302cにおけるメニューアイテムの合計数が格納されている。メニューアイテム数格納部302bに格納されるメニューアイテム数は、メニューアイテム部302cにメニューアイテムが多数格納されていて、メニューアイテム部302cにおけるメニューアイテムを複数ページにわたって表示する場合のページ制御などに使用される。
【0057】
子メニューへのオフセット情報格納部302dには、メニューアイテムが選択され、該当するメニュー画面から一つ下の階層へ移動する場合に表示するべきメニュー画面の情報を格納した子メニューの、メニューファイル300内での先頭オフセットが格納されている。
【0058】
表示設定部302eには、表示を表す「1」および非表示を表す「0」を利用して、それぞれのメニューアイテムを表示するかどうかがメニューパターンごとに設定されている。
【0059】
つぎに、図3〜5を主として参照しながら、本実施の形態の再生装置100および記録媒体200の動作について説明するとともに、本発明の表示方法の一実施の形態についても説明する。なお、図3は、本発明の実施の形態1に係る再生装置100の動作を説明するためのフローチャートである。また、図4は、本発明の実施の形態1に係る再生装置100が表示するメニューパターン選択画面およびメニュー表示画面を説明するための説明図(その1)である。また、図5は、本発明の実施の形態1に係る再生装置100が表示するメニューパターン選択画面およびメニュー表示画面を説明するための説明図(その2)である。
【0060】
再生装置100が、記録媒体200からメニューファイル300を取得してメニューパターンを解析し、指定されたメニューパターンから表示するメニュー画面を作成して表示手段104に表示し、ユーザーが表示手段104に表示されたメニュー画面から選択したプレイリストファイル202を再生手段106で再生する処理の流れを述べる。
【0061】
S101;記録媒体200が再生装置100に装着されると、データ取得手段101は、記録媒体200に記録されているメニューファイル300を取得し、解析手段102に入力する。
【0062】
解析手段102は、データ取得手段101から入力されたメニューファイル300を解析し、メニューファイル300のメニューパターン数格納部301cに格納されている登録メニューパターン数を解析し、登録されているメニューパターンの数を調べる。
【0063】
S102〜S108;メニューファイル300のメニューパターン数格納部301cに格納されている登録メニューパターン数が1以上の場合には、解析手段102は、それらの登録されているメニューパターンに関する情報を表示データ作成手段103に入力し、表示データ作成手段103にメニューパターン選択画面を作成する旨を通知する。
【0064】
メニューファイル300のメニューパターン数格納部301cに格納されている登録メニューパターン数が0の場合には、解析手段102は、メニューファイル300のファイルヘッダ部301のトップメニューへのオフセット情報格納部301aに格納されているオフセットをもとに、トップメニューであるメニュー302−1のデータと、必要であればそれ以外のメニューに関する情報とを表示データ作成手段103に入力し、全てのメニューアイテムを用いたメニュー画面を作成する旨を表示データ作成手段103に通知する。
【0065】
表示データ作成手段103は、解析手段102からメニューパターンに関する情報が入力されて、メニューパターン選択画面を作成する旨が通知されると、入力されたメニューパターンに関する情報を用いてメニューパターン選択画面を作成して表示手段104に入力し、表示手段104に表示する旨を通知する。
【0066】
表示手段104は、表示データ作成手段103からメニューパターン選択画面が入力され、メニューパターン選択画面を表示する旨が通知されると、メニューパターン選択画面を表示する(S102〜S103)。
【0067】
図4に示されているように、メニューパターン選択画面M100には、「メニューパターンA」を示す選択ボタンM100a、「メニューパターンB」を示す選択ボタンM100b、および全てのメニューを表示させることを指示する「全メニュー」を示す選択ボタンM100cが表示される。
【0068】
また、解析手段104は、表示したメニューパターン選択画面を制御するための情報を制御手段105に入力する。
【0069】
ユーザーは、表示手段104にメニューパターン選択画面が表示されると、入力手段107の所定の操作により、表示したいメニューパターンを選択する(S104〜S105)。
【0070】
制御手段105は、解析手段102から入力されたメニューパターン選択画面を制御するための情報をもとに、ユーザーが入力手段107から入力した操作内容に基づいてメニューパターン選択画面を制御する。
【0071】
また、制御手段105は、ユーザーが入力手段107の所定の操作により選択した選択項目の情報を解析手段102に入力する。
【0072】
制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が、「メニューパターンA」である場合X1、「メニューパターンB」である場合X2、および「全メニュー」である場合X3についてそれぞれ説明する。
【0073】
(X1)制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が「メニューパターンA」である場合、解析手段102は、メニューアイテム部302cの表示設定部302eに設定されている表示設定情報のうち、メニューパターンAで表示することが指定されたメニューアイテムと、そのメニューアイテム部302cにおけるメニューアイテムに関連する情報とを表示データ作成手段103に入力し、それらの情報を用いてメニュー画面を作成する旨を表示データ作成手段103に通知する。
【0074】
解析手段102からメニューパターンAで表示することが指定されたメニューに関する情報が入力されると、表示データ作成手段103は、入力された情報を用いてメニュー画面を作成して、表示手段104に入力し、メニュー画面を表示する旨を表示手段104に通知する。
【0075】
表示手段104は、表示データ作成手段103からメニュー画面を表示する旨が通知されると、表示データ作成手段103から入力されたメニュー画面M101(図4参照)を表示する(S106)。
【0076】
メニューパターンAで表示されるメニューアイテムは、メニュー#1では、メニューアイテム#1「旅行」、メニューアイテム#3「ニュース」、メニューアイテム#4「スポーツ」の3つとなる(図2参照)。
【0077】
また、解析手段102は、表示したメニュー画面を制御するための情報を制御手段105に入力する。
【0078】
(X2)制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が「メニューパターンB」である場合、解析手段102は、メニューアイテム部302cの表示設定部302eに設定されている表示設定情報のうち、メニューパターンBで表示することが指定されたメニューアイテムと、そのメニューアイテム部302cにおけるメニューアイテムに関連する情報とを表示データ作成手段103に入力し、それらの情報を用いてメニュー画面を作成する旨を表示データ作成手段103に通知する。
【0079】
解析手段102からメニューパターンBで表示することが指定されたメニューに関する情報が入力されると、表示データ作成手段103は、入力された情報を用いてメニュー画面を作成して、表示手段104に入力し、メニュー画面を表示する旨を表示手段104に通知する。
【0080】
表示手段104は、表示データ作成手段103からメニュー画面を表示する旨が通知されると、表示データ作成手段103から入力されたメニュー画面M104(図4参照)を表示する(S107)。
【0081】
メニューパターンBで表示されるメニューアイテムは、メニュー#1では、メニューアイテム#2「音楽」、メニューアイテム#4「スポーツ」の2つとなる(図2参照)。
【0082】
また、解析手段102は、表示したメニュー画面を制御するための情報を制御手段105に入力する。
【0083】
(X3)制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が「全メニュー」である場合、解析手段102は、メニューファイル300の全てのメニューアイテムと、そのメニューアイテム部302cにおけるメニューアイテムに関連する情報を表示データ作成手段103に入力し、それらの情報を用いて、メニュー画面を作成する旨を表示データ作成手段103に通知する。
【0084】
解析手段102から「全メニュー」で表示することが指定されたメニューに関する情報が入力されると、表示データ作成手段103は、入力された情報を用いてメニュー画面を作成して、表示手段104に入力し、メニュー画面を表示する旨を表示手段104に通知する。
【0085】
表示手段104は、表示データ作成手段103からメニュー画面を表示する旨が通知されると、表示データ作成手段103から入力されたメニュー画面M200(図5参照)を表示する(S108)。
【0086】
「全メニュー」で表示されるメニューアイテムは、たとえばメニュー#1では、メニューアイテム#1「旅行」、メニューアイテム#2「音楽」、メニューアイテム#3「ニュース」、メニューアイテム#4「スポーツ」の4つとなる(図2参照)。
【0087】
また、解析手段102は、表示したメニュー画面を制御するための情報を制御手段105に入力する。
【0088】
制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が、「メニューパターンA」である場合X1、「メニューパターンB」である場合X2、および「全メニュー」である場合X3についてそれぞれ説明した。
【0089】
このようにして表示手段104にメニュー画面が表示されると、ユーザーは、入力手段107の所定の操作により、所望のメニューアイテムを選択する。
【0090】
制御手段105は、解析手段102から入力されたメニュー画面を制御するための情報をもとに、ユーザーが入力手段107から入力した操作内容に基づいてメニュー画面を制御する。
【0091】
また、制御手段105は、ユーザーが選択したメニューアイテムの情報を解析手段102に入力する。
【0092】
S109;制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が、「メニューパターンA」である場合Y1、「メニューパターンB」である場合Y2、および「全メニュー」である場合Y3についてそれぞれ説明する。
【0093】
(Y1)制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が「メニューパターンA」である場合、メニュー画面M101(図4参照)において、メニューアイテム部302c(図2参照)におけるメニューアイテム#4「スポーツ」に対応するメニューアイテムボタンM101aを選択し、次に表示されたメニュー画面M102において、メニューアイテム部302c′(図2参照)におけるメニューアイテム#24「バレーボール」に対応するメニューアイテムボタンM102aを選択する。
【0094】
(Y2)制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が「メニューパターンB」である場合、メニュー画面M104(図4参照)において、メニューアイテム部302c(図2参照)におけるメニューアイテム#4「スポーツ」に対応するメニューアイテムボタンM104aを選択し、次に表示されたメニュー画面M105において、メニューアイテム部302c′(図2参照)におけるメニューアイテム#24「バレーボール」に対応するメニューアイテムボタンM105aを選択する。
【0095】
(Y3)制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が「全メニュー」である場合、メニュー画面M201(図5参照)において、メニューアイテム部302c(図2参照)におけるメニューアイテム#4「スポーツ」に対応するメニューアイテムボタンM201aを選択し、次にメニュー画面M202からM205までのメニュー画面を移動し、最後にメニュー画面M205の、メニューアイテム部302c′(図2参照)におけるメニューアイテム#24「バレーボール」に対応するメニューアイテムボタンM205aを選択する。
【0096】
制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が、「メニューパターンA」である場合Y1、「メニューパターンB」である場合Y2、および「全メニュー」である場合Y3についてそれぞれ説明した。
【0097】
S110;解析手段102は、制御手段105から入力されたメニューアイテムの情報を解析し、該当するメニューアイテムに関連付けられているプレイリストファイル202を特定して、記録媒体200から該当するプレイリストファイル202を取得する旨をデータ取得手段101に通知する。
【0098】
データ取得手段101は、解析手段102からプレイリストファイル202を取得する旨が通知されると、指定されたプレイリストファイル202を記録媒体200から取得して解析手段102に入力する。
【0099】
解析手段102は、データ取得手段101からプレイリストファイル202が入力されると、制御手段105に入力する。
【0100】
制御手段105は、解析手段102から入力されたプレイリストファイル202を再生手段106に入力し、プレイリストファイル202に応じた再生を開始することを通知する。
【0101】
再生手段106は、制御手段105からプレイリストファイル202に応じた再生を開始する旨が通知されると、プレイリストファイル202に応じたデジタルコンテンツ201の再生を開始する。
【0102】
S111;制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が、「メニューパターンA」である場合Z1、「メニューパターンB」である場合Z2、および「全メニュー」である場合Z3についてそれぞれ説明する。
【0103】
(Z1)制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が「メニューパターンA」である場合、メニュー画面M103(図4参照)において、プレイリストファイル202に応じたデジタルコンテンツ201の再生が行われる。
【0104】
(Z2)制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が「メニューパターンB」である場合、メニュー画面M106(図4参照)において、プレイリストファイル202に応じたデジタルコンテンツ201の再生が行われる。
【0105】
(Z3)制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が「メニューパターンB」である場合、メニュー画面M206(図5参照)において、プレイリストファイル202に応じたデジタルコンテンツ201の再生が行われる。
【0106】
制御手段105から入力されたユーザーの選択項目が、「メニューパターンA」である場合Z1、「メニューパターンB」である場合Z2、および「全メニュー」である場合Z3についてそれぞれ説明した。
【0107】
このように、本実施の形態によれば、ユーザーが所望のプレイリストファイルを検索するために、あらかじめ定められたメニューアイテムのみを用いたメニュー画面を表示することが可能であり、複数のプレイリストファイルから所望のプレイリストファイルを選択する時の検索時間を短縮させ、機器操作性を向上させることができる。
【0108】
(実施の形態2)
はじめに、図6を主として参照しながら、本実施の形態の記録再生装置400および記録媒体200の構成について説明する。なお、図6は、本発明の実施の形態2に係る記録再生装置400の機能ブロック図である。
【0109】
なお、より具体的には、記録再生装置400は、ハードディスク、各種メモリ等に記録されているデジタルコンテンツを再生するPC、CDプレーヤー、DVDプレーヤー、DVDレコーダー等である。
【0110】
記録再生装置400は、データ取得手段401と、解析手段402と、表示データ作成手段403と、表示手段404と、制御手段405と、再生手段406と、入力手段407と、メニューファイル作成手段408と、記録手段409とで構成されている。
【0111】
また、前述したように、記録媒体200には、複数のデジタルコンテンツ201と、複数のプレイリストファイル202と、メニューファイル300とが記録されている。
【0112】
本実施の形態におけるデータ取得手段401、解析手段402、表示データ作成手段403、表示手段404、制御手段405、再生手段406、入力手段407と、前述した実施の形態1におけるデータ取得手段101、解析手段102、表示データ作成手段103、表示手段104、制御手段105、再生手段106、入力手段107とは、それぞれ同じ機能を持つ同じ構成要素である。
【0113】
そこで、記録再生装置400の構成については、再生装置100の構成と異なる点について主に説明する。
【0114】
表示手段404は、プレイリストファイル再生中、またはメニュー画面表示中に、再生中のプレイリストファイル、またはメニュー画面で選択中のメニューアイテムを、ユーザーの所定の操作によって新たにメニュー登録するかどうかを問い合わせるためのメニュー登録画面を表示する手段である。
【0115】
制御手段405は、入力手段407からのユーザーの所定の操作により、メニュー登録画面を制御する手段である。また、制御手段405は、メニュー登録画面表示中にユーザーの所定の操作により入力手段407から入力された選択項目を解析手段402に入力する手段である。また、制御手段405は、メニューファイル作成手段408にメニューファイルを作成する旨を通知する手段である。
【0116】
解析手段402は、制御手段405から、ユーザーが選択した選択項目が入力されると、メニューファイル300のメニュー情報格納部302の各情報のうちの更新すべき情報を特定し、更新する情報とその更新内容をメニューファイル作成手段408に入力し、メニューファイル300を更新する旨をメニューファイル作成手段408に通知する手段である。
【0117】
メニューファイル作成手段408は、制御手段405から更新する情報とその更新内容とが入力され、メニューファイル300を作成する旨が通知されると、解析手段402から入力された更新すべき情報とその更新内容とをもとに、メニューファイル300を更新してメニューファイル300bを作成して記録手段409に入力し、メニューファイル300bを記録媒体200に記録する旨を記録手段409に通知する手段である。
【0118】
記録手段409は、メニューファイル作成手段408からメニューファイルを記録媒体200に記録する旨が通知されると、メニューファイル作成手段408から入力されたメニューファイル300bを記録媒体200に記録する手段である。
【0119】
なお、本発明の識別子設定変更手段は、入力手段407に対応する。また、本発明の表示装置は、記録再生装置400に対応する。
【0120】
つぎに、図7〜10を主として参照しながら、本実施の形態の記録再生装置400および記録媒体200の動作について説明するとともに、本発明の表示方法の一実施の形態についても説明する。なお、図7は、本発明の実施の形態2に係る記録再生装置400の動作を説明するためのフローチャートである。また、図8は、本発明の実施の形態2に係る記録再生装置400が表示するメニュー登録問い合わせ画面を説明するための説明図(その1)である。また、図9は、本発明の実施の形態2に係る記録再生装置400が表示するメニュー登録問い合わせ画面を説明するための説明図(その2)である。また、図10は、本発明の実施の形態2に係る記録再生装置400が表示するメニューパターン選択画面およびメニュー表示画面を説明するための説明図である。
【0121】
記録再生装置400が、入力手段407からの入力内容によってメニューファイル300を更新してメニューファイル300bを作成し、更新されたメニューファイル300bを記録媒体200に記録する処理の流れを述べる。
【0122】
S201〜S205;プレイリストファイル202を利用してデジタルコンテンツ201の再生が行われている場合(1)、およびメニュー表示画面によるメニューアイテムの表示が行われている場合(2)についてそれぞれ説明する。
【0123】
(1)プレイリストファイル202を利用してデジタルコンテンツ201の再生が行われている場合、制御手段405は、ユーザーの入力手段407からの所定の入力に応じて、デジタルコンテンツの再生に利用されているプレイリストファイルをもつメニューアイテム「旅行」をメニュー登録するかどうかを問い合わせるメッセージを表示する旨を表示手段404に通知する。
【0124】
表示手段404は、制御手段405からメニュー登録するかどうかを問い合わせるメッセージを表示する旨が通知されると、メニュー登録するかどうかを問い合わせるメッセージと、ユーザーが登録する登録しないを選択するための「はい」、「いいえ」の選択項目とを、メッセージ画面M300(図8参照)を利用して表示する(S201)。
【0125】
ユーザーは、入力手段407からの所定の操作により、メニューアイテム「旅行」をメニュー登録するかどうかを入力する。
【0126】
ユーザーは、メニューアイテム「旅行」をメニュー登録する場合には選択ボタンM300a(図8参照)のクリックで選択項目「はい」を選択し、メニュー登録しない場合には選択ボタンM300b(図8参照)のクリックで選択項目「いいえ」を選択する。
【0127】
入力手段407は、ユーザーが選択した選択項目を制御手段405に入力する。
【0128】
制御手段405は、入力手段407から入力された選択項目が「はい」である場合、メニューファイルに登録されているメニューパターンの情報を表示データ作成手段403に入力する旨を解析手段402に通知する。また、解析手段402は、制御手段405からメニューパターンを表示データ作成手段403に入力する旨が通知されると、メニューパターンを表示データ作成手段403に入力し、入力された情報を用いてメニューパターン選択画面を作成する旨を表示データ作成手段403に通知する。
【0129】
もちろん、制御手段405は、入力手段407から入力された選択項目が「いいえ」である場合、通常のプレイリストファイル再生画面に戻り、メニュー登録処理を終了する(S203)。
【0130】
さて、表示データ作成手段403は、解析手段402からメニューパターンが入力され、メニューパターン選択画面を作成する旨が通知されると、入力されたメニューパターンを用いてメニューパターン選択画面を作成して表示手段404に入力し、メニューパターン選択画面を表示する旨を表示手段404に通知する。
【0131】
表示手段404は、表示データ作成手段403からメニューパターン選択画面が入力され、それを表示する旨が通知されると、メニューパターン選択画面M301(図8参照)を表示する(S204)。
【0132】
ユーザーは、入力手段407からの所定の操作により、メニューパターン選択画面から、デジタルコンテンツの再生に利用されているプレイリストファイルをもつメニューアイテム「旅行」を登録するメニューパターンを選択する。
【0133】
既に登録されているメニューパターンに登録する場合は、既存のメニューパターンであるM301a(図8参照)の「メニューパターンA」、またはM301b(図8参照)の「メニューパターンB」を選択する。
【0134】
また、新規にメニューパターンを作成する場合は、新規のメニューパターンであるM301c(図8参照)の「メニューパターンC」を選択する。「新規登録」を選択した場合には、後に「メニューパターンC」に関する情報を登録することができる。
【0135】
入力手段407は、ユーザーが選択した選択項目を制御手段405に入力する(S205)。
【0136】
(2)メニュー表示画面によるメニューアイテムの表示が行われている場合、制御手段405は、ユーザーの入力手段407からの所定の入力に応じて、メニュー表示画面においてあらかじめ選択されているメニューアイテム「旅行」をメニュー登録するかどうかを問い合わせるメッセージを表示する旨を表示手段404に通知する。
【0137】
表示手段404は、制御手段405からメニュー登録するかどうかを問い合わせるメッセージを表示する旨が通知されると、メニュー登録するかどうかを問い合わせるメッセージと、ユーザーが登録する登録しないを選択するための「はい」、「いいえ」の選択項目とを、メッセージ画面M400(図9参照)を利用して表示する(S201)。
【0138】
ユーザーは、入力手段407からの所定の操作により、メニューアイテム「旅行」をメニュー登録するかどうかを入力する。
【0139】
ユーザーは、メニューアイテム「旅行」を、メニュー登録する場合には、選択ボタンM400a(図9参照)のクリックで選択項目「はい」を選択し、メニュー登録しない場合には選択ボタンM400b(図9参照)のクリックで選択項目「いいえ」を選択する。
【0140】
入力手段407は、ユーザーが選択した選択項目を制御手段405に入力する。
【0141】
制御手段405は、入力手段407から入力された選択項目が「はい」である場合、メニューファイルに登録されているメニューパターンの情報を表示データ作成手段403に入力する旨を解析手段402に通知する。また、解析手段402は、制御手段405からメニューパターンを表示データ作成手段403に入力する旨が通知されると、メニューパターンを表示データ作成手段403に入力し、入力された情報を用いてメニューパターン選択画面を作成する旨を表示データ作成手段403に通知する。
【0142】
もちろん、制御手段405は、入力手段407から入力された選択項目が「いいえ」である場合、もとのメニュー表示画面に戻り、メニュー登録処理を終了する(S203)。
【0143】
さて、表示データ作成手段403は、解析手段402からメニューパターンが入力され、メニューパターン選択画面を作成する旨が通知されると、入力されたメニューパターンを用いてメニューパターン選択画面を作成して表示手段404に入力し、メニューパターン選択画面を表示する旨を表示手段404に通知する。
【0144】
表示手段404は、表示データ作成手段403からメニューパターン選択画面が入力され、それを表示する旨が通知されると、メニューパターン選択画面M401(図9参照)を表示する(S204)。
【0145】
ユーザーは、入力手段407からの所定の操作により、メニューパターン選択画面から、メニュー表示画面において選択されたメニューアイテム「旅行」を登録するメニューパターンを選択する。
【0146】
既に登録されているメニューパターンに登録する場合は、既存のメニューパターンであるM401a(図9参照)の「メニューパターンA」、またはM401b(図9参照)の「メニューパターンB」を選択する。
【0147】
また、新規にメニューパターンを作成する場合は、新規のメニューパターンであるM401c(図9参照)の「メニューパターンC」を選択する。「新規登録」を選択した場合には、後に「メニューパターンC」に関する情報を登録することができる。
【0148】
入力手段407は、ユーザーが選択した選択項目を制御手段405に入力する(S205)。
【0149】
プレイリストファイル202を利用してデジタルコンテンツ201の再生が行われている場合(1)、およびメニュー表示画面によるメニューアイテムの表示が行われている場合(2)についてそれぞれ説明した。
【0150】
入力手段407から入力された選択項目が既に登録されているメニューパターンである場合は、制御手段405は、選択されたメニューパターンの表示/非表示を設定しているデータをメニュー情報格納部302(図2参照)の表示設定部302eで更新して、メニューファイル300を更新する旨を、メニューファイル作成手段408に通知する。
【0151】
入力手段407から入力された選択項目が新規のメニューパターンである場合は、制御手段405は、メニューパターン数格納部301c(図2参照)の値を1だけ増加させるとともに、表示設定部302e(図2参照)に新たに新規のメニューパターンの表示/非表示を設定するデータを追加し、選択されたメニューアイテム「旅行」は表示に設定し、それ以外のメニューアイテムは非表示に設定するようにメニューファイル300(図2参照)を更新する旨を、メニューファイル作成手段408に通知する(S206)。
【0152】
かくして、メニューファイル300を更新する旨が制御手段405から通知されると、メニューファイル作成手段408は、上述のような選択項目が既に登録されているか否かに応じた通知の内容にしたがってメニューファイル300を変更し、メニューファイル300bを作成する。
【0153】
また、メニューファイル作成手段408は、更新したメニューファイル300bを記録媒体200に記録する旨を記録手段309に通知する(S207、208)。
【0154】
記録手段309は、メニューファイル作成手段308から更新されたメニューファイル300bを記録媒体200に記録する旨が通知されると、更新されたメニューファイル300bを記録媒体200に記録する(S209)。
【0155】
プレイリストファイル202を利用してデジタルコンテンツ201の再生が行われている場合(1)、およびメニュー表示画面によるメニューアイテムの表示が行われている場合(2)についてそれぞれ説明する。
【0156】
(1)プレイリストファイル202を利用してデジタルコンテンツ201の再生が行われている場合、メニューパターン登録通知画面M302(図8参照)において、メニューパターン登録が行われた旨が通知される。
【0157】
(2)メニュー表示画面によるメニューアイテムの表示が行われている場合、メニューパターン登録通知画面M402(図9参照)において、メニューパターン登録が行われた旨が通知される。
【0158】
プレイリストファイル202を利用してデジタルコンテンツ201の再生が行われている場合(1)、およびメニュー表示画面によるメニューアイテムの表示が行われている場合(2)についてそれぞれ説明した。
【0159】
もちろん、たとえば「メニューパターンC」が新規登録された場合には、メニューファイル300bを再生装置等で読み込んだときに表示されるメニューパターン選択画面M500(図10参照)においては、「メニューパターンC」の選択ボタンM500cが「メニューパターンA」の選択ボタンM500aや「メニューパターンB」の選択ボタンM500bに加えて新たに表示される。
【0160】
このように、本実施の形態によれば、設定したメニューアイテムを選択するのにかかる時間を短縮させることができ、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【0161】
以上においては、実施の形態1および2について詳細に説明した。
【0162】
(a)なお、本発明の実施の形態では、プレイリストファイルは同じデジタルコンテンツを何度指定してもよい。そして、オーディオやビデオのデジタルコンテンツに関しては、同じデジタルコンテンツに対して指定の度に異なる再生開始時間や再生停止時間を設定できるようにしてもよい。このような場合においても、異なる再生開始時間や再生停止時間が設定されたコンテンツとしてのデジタルコンテンツは実質的に複数あると見なすことができるが、記録媒体に記録されるファイルとしてのデジタルコンテンツは一つでもよいわけである。
【0163】
(b)また、本発明の実施の形態では、メニューファイルは同じプレイリストファイルを何度指定してもよい。そして、複数のデジタルコンテンツが登録されているプレイリストファイルに関しては、同じプレイリストファイルに対して指定の度に異なるデジタルコンテンツの再生が指定できるようにしてもよい。このような場合においても、異なるデジタルコンテンツの再生を指定するプレイリストファイルは実質的に複数あると見なすことができるが、記録媒体に記録されるファイルとしてのプレイリストファイルは一つでもよいわけである。
【0164】
(c)また、本発明の実施の形態では、メニューアイテムはデジタルコンテンツを直接的に参照してもよい。もちろん、このような場合においても、メニューアイテムが、ただ一つのデジタルコンテンツを登録しているプレイリストファイルを参照していると見なすことはできる。
【0165】
(d)また、本発明の実施の形態では、メニューファイルのメニューパターンの解析、および各メニューアイテムの表示非表示の解析は、汎用の解析手段とは別のデバイスとして設けられた専用のメニュー解析手段が行ってもよい。
【0166】
(e)また、本発明のプログラムは、上述した本発明の表示方法の全部または一部のステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0167】
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の表示方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する記録媒体である。
【0168】
なお、本発明の上記「一部のステップ」とは、それらの複数のステップの内の、一つまたは幾つかのステップを意味する。
【0169】
また、本発明の上記「ステップの動作」とは、前記ステップの全部または一部の動作を意味する。
【0170】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0171】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0172】
また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
【0173】
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【0174】
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0175】
本発明にかかる表示装置、記録媒体、および表示方法は、たとえば、ユーザーがプレイリストファイルを選択するまでにかかる時間をより少なくすることができ、有用である。
【図面の簡単な説明】
【0176】
【図1】本発明の実施の形態1に係る再生装置100の機能ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係るメニューファイル300のデータ構造を示した説明図
【図3】本発明の実施の形態1に係る再生装置100の動作を説明するためのフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1に係る再生装置100が表示するメニューパターン選択画面およびメニュー表示画面を説明するための説明図(その1)
【図5】本発明の実施の形態1に係る再生装置100が表示するメニューパターン選択画面およびメニュー表示画面を説明するための説明図(その2)
【図6】本発明の実施の形態2に係る記録再生装置400の機能ブロック図
【図7】本発明の実施の形態2に係る記録再生装置400の動作を説明するためのフローチャート
【図8】本発明の実施の形態2に係る記録再生装置400が表示するメニュー登録問い合わせ画面を説明するための説明図(その1)
【図9】本発明の実施の形態2に係る記録再生装置400が表示するメニュー登録問い合わせ画面を説明するための説明図(その2)
【図10】本発明の実施の形態2に係る記録再生装置400が表示するメニューパターン選択画面およびメニュー表示画面を説明するための説明図
【図11】従来のメニューファイル500のデータ構造を示した説明図
【符号の説明】
【0177】
100 再生装置
101 データ取得手段
102 解析手段
103 表示データ作成手段
104 表示手段
105 解析手段
106 再生手段
107 入力手段
200 記録媒体
201 デジタルコンテンツ
202 プレイリストファイル
300 メニューファイル
400 記録再生装置
401 データ取得手段
402 解析手段
403 表示データ作成手段
404 表示手段
405 解析手段
406 再生手段
407 入力手段
408 メニューファイル作成手段
409 記録手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)デジタルコンテンツ、(b)単数または複数の前記デジタルコンテンツの再生順序を指定するプレイリストファイル、(c)単数または複数の前記プレイリストファイルを指定するためのメニューアイテム、および(d)単数または複数のメニューパターンのそれぞれごとにそのメニューパターンが単数または複数の前記メニューアイテムの内の何れを表示するべきであるかを示す識別子が記録されており、前記識別子は前記メニューアイテムの付属情報である、記録媒体と、
前記単数または複数のメニューパターンの内の所定のメニューパターンを選択するための外部からの指示に応じて、前記所定のメニューパターンを選択する、選択手段と、
前記選択された所定のメニューパターンが表示するべきであると前記識別子が示す前記メニューアイテムを表示する、表示手段とを備えた、表示装置。
【請求項2】
外部からの指示に応じて、前記識別子を設定または変更する、識別子設定変更手段をさらに備えた請求項1記載の、表示装置。
【請求項3】
(a)デジタルコンテンツ、(b)単数または複数の前記デジタルコンテンツの再生順序を指定するプレイリストファイル、(c)単数または複数の前記プレイリストファイルを指定するためのメニューアイテム、および(d)単数または複数のメニューパターンのそれぞれごとにそのメニューパターンが単数または複数の前記メニューアイテムの内の何れを表示するべきであるかを示す識別子が記録されており、前記識別子は前記メニューアイテムの付属情報である、記録媒体であって、
前記単数または複数のメニューパターンの内の所定のメニューパターンを選択するための外部からの指示に応じて、前記所定のメニューパターンが、選択され、
前記選択された所定のメニューパターンが表示するべきであると前記識別子が示す前記メニューアイテムが、表示される、記録媒体。
【請求項4】
(a)デジタルコンテンツ、(b)単数または複数の前記デジタルコンテンツの再生順序を指定するプレイリストファイル、(c)単数または複数の前記プレイリストファイルを指定するためのメニューアイテム、および(d)単数または複数のメニューパターンのそれぞれごとにそのメニューパターンが単数または複数の前記メニューアイテムの内の何れを表示するべきであるかを示す識別子が記録されており、前記識別子は前記メニューアイテムの付属情報である、記録媒体から、前記単数または複数のメニューパターンの内の所定のメニューパターンを選択するための外部からの指示に応じて、前記所定のメニューパターンを選択する、選択ステップと、
前記選択された所定のメニューパターンが表示するべきであると前記識別子が示す前記メニューアイテムを表示する、表示ステップとを備えた、表示方法。
【請求項5】
請求項4記載の表示方法の、(a)デジタルコンテンツ、(b)単数または複数の前記デジタルコンテンツの再生順序を指定するプレイリストファイル、(c)単数または複数の前記プレイリストファイルを指定するためのメニューアイテム、および(d)単数または複数のメニューパターンのそれぞれごとにそのメニューパターンが単数または複数の前記メニューアイテムの内の何れを表示するべきであるかを示す識別子が記録されており、前記識別子は前記メニューアイテムの付属情報である、記録媒体から、前記単数または複数のメニューパターンの内の所定のメニューパターンを選択するための外部からの指示に応じて、前記所定のメニューパターンを選択する、選択ステップと、前記選択された所定のメニューパターンが表示するべきであると前記識別子が示す前記メニューアイテムを表示する、表示ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項6】
請求項5記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−166264(P2006−166264A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−357357(P2004−357357)
【出願日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】