表示装置
【課題】筺体の載置面を叩くことにより発生する振動の種類を判別して操作を行うことができる表示装置を提供する。
【解決手段】画像を表示する表示部26と、載置面の振動を検出する検出部24と、前記検出部において検出した前記振動が所定の種類の振動であるか否かを判別する判別部20と、前記判別部により前記振動が前記所定の種類の振動であると判別された場合に、前記表示部を制御する操作を実行する制御部20とを備える。
【解決手段】画像を表示する表示部26と、載置面の振動を検出する検出部24と、前記検出部において検出した前記振動が所定の種類の振動であるか否かを判別する判別部20と、前記判別部により前記振動が前記所定の種類の振動であると判別された場合に、前記表示部を制御する操作を実行する制御部20とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
打指により操作を行う装着型コマンド入力装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−322186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の装着型コマンド入力装置においては、装置を人体につけなければ操作を行うことができなかった。
【0005】
本発明の目的は、筺体の載置面を叩くことにより発生する振動の種類を判別して操作を行うことができる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の表示装置は、画像を表示する表示部と、載置面の振動を検出する検出部と、前記検出部において検出した前記振動が所定の種類の振動であるか否かを判別する判別部と、前記判別部により前記振動が前記所定の種類の振動であると判別された場合に、前記表示部を制御する操作を実行する制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の表示装置によれば、筺体の載置面を叩くことにより発生する振動の種類を判別して操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施の形態に係るプロジェクタの投影状態を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係るプロジェクタにおける加速度センサの配置位置を示す図である。
【図4】第1の実施の形態に係るプロジェクタにおいて操作を実行するまでの処理を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図6】第1の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の値を周波数解析して求められた周波数ごとの強度を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係るプロジェクタにおける加速度センサの配置位置を示す図である。
【図8】第2の実施の形態に係るプロジェクタにおいて操作を実行するまでの処理を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図10】第2の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図11】第2の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図12】第3の実施の形態に係るプロジェクタにおける加速度センサの配置位置を示す図である。
【図13】第3の実施の形態に係るプロジェクタにおいて操作を実行するまでの処理を示すフローチャートである。
【図14】第3の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図15】第3の実施の形態に係るプロジェクタの投影状態及び操作エリアを示す図である。
【図16】第3の実施の形態に係るプロジェクタの投影状態及び操作状態を示す斜視図である。
【図17】第3の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図18】第3の実施の形態に係るプロジェクタの投影状態及び操作状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。図1は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ2の投影状態を示す斜視図である。プロジェクタ2の筐体4は、机6の載置面Gに載置され、筐体4の前面には、載置面Gに対して投影画像8の投影を行うための投影窓10が設けられている。このプロジェクタ2の操作は、指12で載置面Gを叩くことにより行われる。
【0010】
図2は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ2の構成を示すブロック図である。プロジェクタ2はCPU20を備え、CPU20には、机6の載置面Gの法線方向の加速度を検出する加速度センサ24、投影画像8を載置面Gに投影する投影部26、投影部26により投影される投影画像8の画像データに対して台形補正等を行う画像処理部36、投影画像8等の種々のデータを記憶するメモリカード38が接続されている。ここで、投影部26は、光源であるLED光源28の点灯、消灯及びLED光源28から射出される投影光の光量を調節する電源制御部30、投影画像8を表示するLCOS32の制御を行う投影制御部34を備えている。
【0011】
図3は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ2における加速度センサ24の配置位置を示す図である。加速度センサ24は、筐体4の底面に配置され、直接机6に接触している。これにより、加速度センサ24は、筐体4に作用する加速度の中で机6の載置面Gの法線方向14に作用する加速度を検出する。
【0012】
次に、図4のフローチャートを参照して第1の実施の形態に係るプロジェクタ2において操作を実行するまでの処理について説明する。まず、筐体4が机6の載置面Gに載置され、筐体4に作用する加速度の中で操作を実行するための加速度を検出する検出モードに移行すると(ステップS1)、CPU20は、検出した加速度の検出値の強度が所定の閾値を超えたか否かの判定を行う(ステップS2)。例えば、検出モードに移行した状態において、載置面Gが一回叩かれた場合、図5に示すように、加速度の強度の波形は上下方向に大きく振動する。ここで、CPU20は、この加速度の強度が閾値である+Th1を超えたか否かの判定を行う。なお、法線方向14と波形図の方向(+方向及び−方向)は一致している。
【0013】
加速度の強度が所定の閾値を超えなかった場合には(ステップS2:No)、判定を繰り返し、加速度の強度が所定の閾値を超えた場合(ステップS2:Yes)、CPU20は、加速度の強度が所定の閾値を超えた直後の所定の期間において0になった回数をカウントする(ステップS3)。ここで、図5において、実線は載置面Gが指12で叩かれた場合の加速度の強度の波形を、破線は載置面Gが指12以外の、例えば、肘やペン等で叩かれた場合の加速度の強度の波形を示す。載置面Gが指12で叩かれた場合は、実線が閾値+Th1を超えた直後のt1の期間において0になる回数を8回(図5実線参照)、載置面Gが指12以外で叩かれた場合は、0になる回数を6回のようにカウントする(図5破線参照)。
【0014】
次に、CPU20は、カウントした回数が予め設定されている所定の回数を超えたか否かの判定を行う(ステップS4)。ここで、所定の回数は、予め載置面Gを叩いて行われた実験結果等に基づいて設定される。カウントした回数が所定の回数以下であった場合には、(ステップS4:No)、ステップS2〜ステップS4の操作を繰り返し、所定の回数を超えた場合には(ステップS4:Yes)、CPU20は、プロジェクタ2の操作を実行する(ステップS5)。
【0015】
例えば、加速度の強度が0になる回数が7回と設定されていたとする。この場合、図5において、載置面Gが指12以外で叩かれた場合にカウントした回数が6回であるため、CPU20は、ステップS2〜ステップS4の操作を繰り返す。一方、載置面Gが指12で叩かれた場合は、カウントした回数が8回であるため、CPU20は、投影部26に投影開始の指示を行い、メモリカード38から画像データを読み出して、投影制御部34により画像データに基づく画像をLCOS32に表示する。また、電源制御部30は、投影開始の指示により、LED光源28から射出される光を予め設定された所定の輝度に調整して点灯し、図1に示すように投影窓10から所定の角度で斜下方向に投影光を射出し、載置面G上に投影画像8を表示する。
【0016】
この第1の実施の形態に係るプロジェクタ2によれば、筺体4の載置面Gを叩くことにより発生する振動の種類を判別してプロジェクタ2の操作を行うことができる。また、載置面Gを叩くことにより、筺体4に直接触れず、かつ、リモコンなどの操作用の機器を用いずにプロジェクタ2の操作を行うことができる。また、載置面Gに表示される投影画像8のサイズや方向に影響されず操作を行うことができる。また、予め設定する加速度の強度が0になる回数を、バイブレータ等の振動発生装置を載置面Gで振動させて行われた実験結果等に基づいて設定することもできる。これにより、例えば、携帯電話などにより載置面Gに振動を発生させた場合にプロジェクタ2の操作を行うようにすることができる。
【0017】
なお、上述の第1の実施の形態においては、加速度の強度が0になった回数が所定の回数を超えた場合にプロジェクタ2の操作を行っているが、加速度センサ24によって検出した加速度の強度を周波数解析する周波数解析部を備え、所定の周波数が最大値となった場合にプロジェクタ2の操作を行うようにしてもよい。例えば、図6は、周波数解析部により加速度の値を周波数解析して求められた周波数ごとの強度を示す図であるが、図6に示すように周波数f1の近傍の周波数が最大値となった場合にプロジェクタ2の操作を行うようにしてもよい。また、最大値となる周波数がf1よりも高周波であり、この最大値の強度が所定の閾値Th0を超えた場合にプロジェクタ2の操作を行うようにしてもよい。
【0018】
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。この第2の実施の形態に係るプロジェクタ200は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ2における加速度センサ24に、筐体4に作用する加速度の中で机6の載置面Gの法線方向14に直交する方向(以下、水平方向という。)に作用する加速度を検出する機能を付加したものである。従って、第1の実施の形態と同一の構成についての詳細な説明は省略し、異なる部分のみについて詳細に説明する。また、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0019】
図7は、第2の実施の形態に係るプロジェクタ200における加速度センサ24の配置位置を示す平面図である。図7に示すように、加速度センサ24は、筐体4に作用する加速度の中で机6の載置面Gの法線方向14に作用する加速度に加えて、水平方向16に作用する加速度を検出する。
【0020】
次に図8のフローチャートを参照して第2の実施の形態に係るプロジェクタ200において操作を実行するまでの処理について説明する。まず、筐体4が机6の載置面Gに載置され、筐体4に作用する加速度の中で操作を実行するための加速度を検出する検出モードに移行すると(ステップS11)、CPU20は、検出した加速度の強度が所定の閾値を超えたか否かの判定を行う(ステップS12)。例えば、検出モードに移行した状態において、載置面Gが指12で一回叩かれた場合、図9に示すように、加速度の強度の波形は上下方向に大きく振動する。ここで、CPU20は、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が閾値+Th2を超えたか否かの判定を行う。
【0021】
法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度の少なくとも一つが閾値+Th2を超えなかった場合には(ステップS12:No)、CPU20は、判定を繰り返す(ステップS12)。ここで、図9において、実線は法線方向14に作用する加速度の強度の波形を、破線は水平方向16に作用する加速度の強度の波形を示す。なお、法線方向14及び水平方向16と波形図の方向(+方向及び−方向)は一致している。
【0022】
図9に示すように、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値+Th2を超えた場合(ステップS12:Yes)、CPU20は、プロジェクタ200の操作を実行する(ステップS13)。例えば、載置面Gが指12で叩かれ、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値+Th2を超えた場合、CPU20は、投影部26に投影開始の指示を行い、メモリカード38から画像データを読み出して、投影制御部34により画像データに基づく画像をLCOS32に表示する。また、電源制御部30は、投影開始の指示により、LED光源28から射出される光を予め設定された所定の輝度に調整して点灯し、図1に示すように投影窓から所定の角度で斜下方向に投影光を射出し、載置面G上に投影画像8を表示する。
【0023】
一方、図10は、載置面Gが指12以外で叩かれた場合における加速度の強度の波形を示す図である。図10において、法線方向14に作用する加速度の強度(実線で示す波形)が閾値+Th2を超えていても、水平方向16に作用する加速度の強度(破線で示す波形)は閾値+Th2以下である。このような場合には、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値+Th2を超えないため、ステップS12の判定が繰り返される(ステップS12:No)。
【0024】
この第2の実施の形態に係るプロジェクタ200によれば、筺体4の載置面Gを指12で叩くことにより発生する振動の種類を判別してプロジェクタ2の操作を行うことができる。
【0025】
なお、上述の第2の実施の形態においては、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値を超えた場合にプロジェクタ200の操作を実行しているが、更に所定の条件を満たす場合に操作を実行するようにしてもよい。例えば、図9に示すように、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値+Th2を超えた後の期間t3において、法線方向14に作用する加速度の強度の最大値が、水平方向16に作用する加速度の強度の最大値よりも大きい場合にプロジェクタ200の操作を実行するようにしてもよい。また、期間t3において、水平方向16に作用する加速度の強度の最大値に対して、法線方向14に作用する加速度の強度の最大値が所定の割合を超えて大きい場合には、プロジェクタ200の操作を実行するようにしてもよい。例えば、水平方向16に作用する加速度の強度の最大値に対して、法線方向14に作用する加速度の強度の最大値が所定の割合が100%を超えた場合にプロジェクタ200の操作を実行するようにしてもよい。
【0026】
また、水平方向16に作用する加速度の強度が所定の閾値を超えた場合には、プロジェクタ200の操作を中止するようにしてもよい。例えば、図11は、机6が横から肘などで叩かれた場合における加速度の強度を示す波形図であるが、プロジェクタ200の操作が行われている時に水平方向16に作用する加速度の強度が、予め設定された閾値−Th3を超えた場合には、プロジェクタ200の操作を中止するようにしてもよい。また、水平方向16に作用する加速度の強度が閾値−Th3を超えた場合には、後に法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値+Th2を超えた場合であっても(図9参照)、プロジェクタ200の操作を実行しないようにしてもよい。
【0027】
次に、図面を参照して本発明の第3の実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。この第3の実施の形態に係るプロジェクタ202は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ2における加速度センサを筐体4に二個配置したものである。従って、第1の実施の形態と同一の構成についての詳細な説明は省略し、異なる部分のみについて詳細に説明する。また、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0028】
図12は、第3の実施の形態に係るプロジェクタ202における加速度センサ46及び48の配置位置を示す平面図である。図12に示すように、加速度センサ46及び48は、筐体4の底面の両側部に配置されている。このように、加速度センサを筐体4の底面に二個配置することにより、載置面Gが指12で叩かれた場合における振動源の位置の方向(以下、振動源の方向という。)を特定することが可能となる。
【0029】
次に図13のフローチャートを参照して第3の実施の形態に係るプロジェクタ202において操作を実行するまでの処理について説明する。まず、筐体4が机6の載置面Gに載置され、筐体4に作用する加速度の中で操作を実行するための加速度を検出する検出モードに移行すると(ステップS21)、CPU20は、検出した加速度の強度が所定の閾値を超えたか否かの判定を行う(ステップS22)。例えば、検出モードに移行した状態において、載置面Gが指12で叩かれ場合、図14に示すように、加速度の強度の波形は上下方向に大きく振動する。ここで、CPU20は、加速度センサ46または、加速度センサ48のうちの少なくとも一つにおいて法線方向14に作用する加速度の強度が、閾値+Th5を超えたか否かの判定を行う。なお、図14において、実線は加速度センサ46において検出した法線方向14に作用する加速度の強度(以下、加速度センサ46の強度という。)の波形を、破線は加速度センサ48において検出した法線方向14に作用する加速度の強度(以下、加速度センサ48の強度という。)の波形を示す。
【0030】
加速度センサ46の強度及び加速度センサ48の強度のいずれもが閾値+Th5以下であった場合には(ステップS22:No)、判定を繰り返し(ステップS22)、加速度センサ46の強度及び加速度センサ48の強度の少なくとも一つが閾値+Th5を超えた場合(ステップS22:Yes)、CPU20は、載置面Gが指12で叩かれた方向を特定する(ステップS23)。例えば、図14に示すように、加速度センサ46の強度が閾値+Th5を超えた直後の期間t4において、加速度センサ46の強度の最大値と、加速度センサ48の強度の最大値との強度比を算出し、強度比に基づいて振動源の方向を特定する。
【0031】
即ち、図15を例に説明すると、加速度センサ48の強度(図14に示す破線の波形)の最大値を分母とし、加速度センサ46の強度(図14に示す実線の波形)の最大値を分子とした場合の値(以下、強度比という。)が105%〜95%の範囲内である場合、aのエリアが振動源の方向である、などのように特定する。同様にして、強度比が106%〜110%の範囲内である場合、振動源の方向はbのエリアであり、強度比が111以上である場合、振動源の方向はcのエリアであり、強度比が90%〜94%の範囲内である場合、振動源の方向はdのエリアであり、強度比が89%以下である場合、振動源の方向はeのエリアである、などのように特定する。
【0032】
次に、CPU20は、特定した振動源の方向に応じてプロジェクタ202の操作を実行する(ステップS24)。例えば、投影画像8が載置面Gに表示されている場合において、プロジェクタ202の正面方向が指12で叩かれた場合、aのエリアが振動源の方向として特定され、CPU20は投影部26による投影画像8の投影を中止する。同様にして、載置面Gにおいて投影画像8の一角である(1)の位置が指12で叩かれた場合、bのエリアが振動源の方向と特定され次の画像の投影を行い、(2)の位置が指12で叩かれた場合、dのエリアが振動源の方向と特定され前の画像の投影を行う。また、(4)の位置が指12で叩かれた場合、cのエリアが振動源の方向として特定され二つ先の画像を表示し、(3)の位置が指12で叩かれた場合、eのエリアが振動源の方向として特定され二つ前の画像を表示する。
【0033】
この第3の実施の形態に係るプロジェクタ202によれば、筺体4の載置面Gを指12で叩くことにより発生する振動の発生源を判別してプロジェクタ202の操作を行うことができる。これにより、投影画像8の表示位置をめやすに載置面Gを指12で叩くことにより、プロジェクタ202を操作することができる(図15(1)〜(4)参照)。また、プロジェクタ202を載置する位置やプロジェクタ202の向きを変えることにより、指12で叩く位置を任意に変更することができる。例えば、図15において、(1)の位置を指12で叩いてプロジェクタ202の操作を行おうとする場合、プロジェクタ202を載置する位置やプロジェクタ202の向きを変えることにより、任意に机6上における(1)の位置を変更することができる。
【0034】
なお、上述の第3の実施の形態において、投影画像8が表示されていない場合には、振動源の方向によらずにプロジェクタ202の操作を行うようにしてもよい。例えば、検出モードにおいて加速度の強度が所定の閾値を超えた場合、CPU20は、投影部26に投影開始の指示を行うことにより載置面Gに投影画像8を表示するようにしてもよい。これにより、投影画像8が表示されていない場合には、指12で叩くエリアによらず投影画像8を表示することができる。
【0035】
また、上述の第3の実施の形態においては、一つのエリアが指12で叩かれた場合に一つの操作を行っているが、複数のエリアが連続して指12で叩かれた場合に、叩かれたエリアの順序に応じて一つの操作を行うようにしてもよい。例えば、図16に示すように、投影画像8が表示されている場合において、所定の時間内において(1)→(2)の位置の順で載置面Gが指12で叩かれた場合には次の画像を表示し、(2)→(1)の位置の順で載置面Gが指12で叩かれた場合には前の画像を表示するようにしてもよい。同様に、(1)→(2)→(1)→(2)の位置の順で載置面Gが指12で叩かれた場合にはスライドショー表示を開始し、(1)→(2)→(3)の位置の順で載置面Gが指12で叩かれた場合には最初の画像を表示し、(3)→(2)→(1)の位置の順で載置面Gが指12で叩かれた場合には最後の画像を表示するようにしてもよい。
【0036】
また、上述の第3の実施の形態においては、振動源の方向に応じてプロジェクタ202の操作を行っているが、加速度の強度の波形のパターンに応じた操作を行うようにしてもよい。例えば、検出モードにおいて載置面Gが連続して指12で叩かれた場合、図17に示すように、1回叩くごとに30〜50ms程度の加速度の強度の波形のパターンが検出される。ここで、CPU20は、加速度の強度の最初の波形のパターンが第1の閾値+Th6を超えたか否かを判定する。そして、閾値+Th6を超えた場合、閾値+Th6を超えた直後の期間t5において、加速度の強度が第2の閾値−Th7を超えた回数をカウントし、カウントした回数に応じて操作を行うようにしてもよい。具体的には、加速度の強度が閾値+Th6を超えた後、期間t5において閾値−Th7を2回超えた場合には次の画像を表示し、閾値−Th7を3回超えた場合には前の画像を表示し、閾値−Th7を4回超えた場合は表示を中止するなどのようにしてもよい。
【0037】
この場合、ある波形のパターンが連続して検出されて操作を行った後、再び同一の波形のパターンが連続して検出された場合には、繰り返して同一の操作を行うようにしてもよい。例えば、載置面Gが連続して2回指12で叩かれて次の画像を表示した場合において、再び載置面Gが連続して2回指12で叩かれた場合には、更に次の画像を表示するようにしてもよい。
【0038】
また、この加速度の強度の波形のパターンに応じた操作を行う場合において、携帯電話などの振動発生装置を備えた外部機器を使用して載置面Gに振動を与えた場合、所定時間内に多数の同一波形のパターンが検出される。例えば、加速度の強度が閾値+Th6を超えた後、t5の期間において20回の同一波形のパターンが検出される。このように、所定時間内に多数の同一波形のパターンが検出された場合には、載置面Gが指12で叩かれた場合に優先して、次の画像の表示、前の画像の表示などの操作を行うようにしてもよい。これにより、図18に示すように、プロジェクタ202から離れた場所にいる操作者が携帯電話50を操作して振動させることにより、プロジェクタ202を遠隔操作することが可能となる。
【0039】
また、載置面Gが指12で叩かれた場合における、振動源の方向及び加速度の強度の波形のパターンに応じて操作を行うようにしてもよい。例えば、投影画像8が載置面Gに表示されている場合において、図15における(1)の位置が2回連続して指12で叩かれた場合は次の画像を表示し、(2)の位置が2回連続して指12で叩かれた場合は前の画像を表示するようにしてもよい。
【0040】
また、上述の各実施の形態においては、加速度センサにより筐体4に作用する加速度を検出しているが、振動を検出する機能を備えたセンサであれば種類は問わない。例えば、筐体4の底面にマイクを配置し、マイクにより載置面Gの音声の振動を検出するようにしてもよい。
【0041】
また、上述の各実施の形態においては、加速度センサ24は直接机6に接触しているが、間接的に机6に接触するようにしてもよい。例えば、筐体4を構成する剛体である部材を介して机6に接触するようにしてもよい。
【0042】
また、上述の各実施の形態においては、筐体4及び机6の材質を明記していないが、加速度センサ24が筐体4に作用する加速度を検出し、CPU20が検出した加速度の強度に基づいてプロジェクタ2の操作を行うことができれば筐体4及び机6の材質は問わない。
【0043】
また、上述の各実施の形態においては、机6の載置面Gに投影画像の投影を行っているが、投影画像は、壁や床など、他の平面に投影してもよい。また、球のような曲面体や移動物体などに投影してもよい。
【0044】
また、上述の各実施の形態においては、表示装置としてプロジェクタを例に説明したが、筐体の載置面を叩くことにより操作を行う機能を備えていれば、デジタルフォトフレームやデジタルカメラ等、他の表示装置においても本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0045】
2、200、202…プロジェクタ、4…筐体、6…机、8…投影画像、10…投影窓、12…指、20…CPU、24、46,48…加速度センサ、26…投影部、38…メモリカード
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
打指により操作を行う装着型コマンド入力装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−322186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の装着型コマンド入力装置においては、装置を人体につけなければ操作を行うことができなかった。
【0005】
本発明の目的は、筺体の載置面を叩くことにより発生する振動の種類を判別して操作を行うことができる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の表示装置は、画像を表示する表示部と、載置面の振動を検出する検出部と、前記検出部において検出した前記振動が所定の種類の振動であるか否かを判別する判別部と、前記判別部により前記振動が前記所定の種類の振動であると判別された場合に、前記表示部を制御する操作を実行する制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の表示装置によれば、筺体の載置面を叩くことにより発生する振動の種類を判別して操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施の形態に係るプロジェクタの投影状態を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係るプロジェクタにおける加速度センサの配置位置を示す図である。
【図4】第1の実施の形態に係るプロジェクタにおいて操作を実行するまでの処理を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図6】第1の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の値を周波数解析して求められた周波数ごとの強度を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係るプロジェクタにおける加速度センサの配置位置を示す図である。
【図8】第2の実施の形態に係るプロジェクタにおいて操作を実行するまでの処理を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図10】第2の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図11】第2の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図12】第3の実施の形態に係るプロジェクタにおける加速度センサの配置位置を示す図である。
【図13】第3の実施の形態に係るプロジェクタにおいて操作を実行するまでの処理を示すフローチャートである。
【図14】第3の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図15】第3の実施の形態に係るプロジェクタの投影状態及び操作エリアを示す図である。
【図16】第3の実施の形態に係るプロジェクタの投影状態及び操作状態を示す斜視図である。
【図17】第3の実施の形態に係るプロジェクタにおいて検出した加速度の強度を示す波形図である。
【図18】第3の実施の形態に係るプロジェクタの投影状態及び操作状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。図1は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ2の投影状態を示す斜視図である。プロジェクタ2の筐体4は、机6の載置面Gに載置され、筐体4の前面には、載置面Gに対して投影画像8の投影を行うための投影窓10が設けられている。このプロジェクタ2の操作は、指12で載置面Gを叩くことにより行われる。
【0010】
図2は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ2の構成を示すブロック図である。プロジェクタ2はCPU20を備え、CPU20には、机6の載置面Gの法線方向の加速度を検出する加速度センサ24、投影画像8を載置面Gに投影する投影部26、投影部26により投影される投影画像8の画像データに対して台形補正等を行う画像処理部36、投影画像8等の種々のデータを記憶するメモリカード38が接続されている。ここで、投影部26は、光源であるLED光源28の点灯、消灯及びLED光源28から射出される投影光の光量を調節する電源制御部30、投影画像8を表示するLCOS32の制御を行う投影制御部34を備えている。
【0011】
図3は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ2における加速度センサ24の配置位置を示す図である。加速度センサ24は、筐体4の底面に配置され、直接机6に接触している。これにより、加速度センサ24は、筐体4に作用する加速度の中で机6の載置面Gの法線方向14に作用する加速度を検出する。
【0012】
次に、図4のフローチャートを参照して第1の実施の形態に係るプロジェクタ2において操作を実行するまでの処理について説明する。まず、筐体4が机6の載置面Gに載置され、筐体4に作用する加速度の中で操作を実行するための加速度を検出する検出モードに移行すると(ステップS1)、CPU20は、検出した加速度の検出値の強度が所定の閾値を超えたか否かの判定を行う(ステップS2)。例えば、検出モードに移行した状態において、載置面Gが一回叩かれた場合、図5に示すように、加速度の強度の波形は上下方向に大きく振動する。ここで、CPU20は、この加速度の強度が閾値である+Th1を超えたか否かの判定を行う。なお、法線方向14と波形図の方向(+方向及び−方向)は一致している。
【0013】
加速度の強度が所定の閾値を超えなかった場合には(ステップS2:No)、判定を繰り返し、加速度の強度が所定の閾値を超えた場合(ステップS2:Yes)、CPU20は、加速度の強度が所定の閾値を超えた直後の所定の期間において0になった回数をカウントする(ステップS3)。ここで、図5において、実線は載置面Gが指12で叩かれた場合の加速度の強度の波形を、破線は載置面Gが指12以外の、例えば、肘やペン等で叩かれた場合の加速度の強度の波形を示す。載置面Gが指12で叩かれた場合は、実線が閾値+Th1を超えた直後のt1の期間において0になる回数を8回(図5実線参照)、載置面Gが指12以外で叩かれた場合は、0になる回数を6回のようにカウントする(図5破線参照)。
【0014】
次に、CPU20は、カウントした回数が予め設定されている所定の回数を超えたか否かの判定を行う(ステップS4)。ここで、所定の回数は、予め載置面Gを叩いて行われた実験結果等に基づいて設定される。カウントした回数が所定の回数以下であった場合には、(ステップS4:No)、ステップS2〜ステップS4の操作を繰り返し、所定の回数を超えた場合には(ステップS4:Yes)、CPU20は、プロジェクタ2の操作を実行する(ステップS5)。
【0015】
例えば、加速度の強度が0になる回数が7回と設定されていたとする。この場合、図5において、載置面Gが指12以外で叩かれた場合にカウントした回数が6回であるため、CPU20は、ステップS2〜ステップS4の操作を繰り返す。一方、載置面Gが指12で叩かれた場合は、カウントした回数が8回であるため、CPU20は、投影部26に投影開始の指示を行い、メモリカード38から画像データを読み出して、投影制御部34により画像データに基づく画像をLCOS32に表示する。また、電源制御部30は、投影開始の指示により、LED光源28から射出される光を予め設定された所定の輝度に調整して点灯し、図1に示すように投影窓10から所定の角度で斜下方向に投影光を射出し、載置面G上に投影画像8を表示する。
【0016】
この第1の実施の形態に係るプロジェクタ2によれば、筺体4の載置面Gを叩くことにより発生する振動の種類を判別してプロジェクタ2の操作を行うことができる。また、載置面Gを叩くことにより、筺体4に直接触れず、かつ、リモコンなどの操作用の機器を用いずにプロジェクタ2の操作を行うことができる。また、載置面Gに表示される投影画像8のサイズや方向に影響されず操作を行うことができる。また、予め設定する加速度の強度が0になる回数を、バイブレータ等の振動発生装置を載置面Gで振動させて行われた実験結果等に基づいて設定することもできる。これにより、例えば、携帯電話などにより載置面Gに振動を発生させた場合にプロジェクタ2の操作を行うようにすることができる。
【0017】
なお、上述の第1の実施の形態においては、加速度の強度が0になった回数が所定の回数を超えた場合にプロジェクタ2の操作を行っているが、加速度センサ24によって検出した加速度の強度を周波数解析する周波数解析部を備え、所定の周波数が最大値となった場合にプロジェクタ2の操作を行うようにしてもよい。例えば、図6は、周波数解析部により加速度の値を周波数解析して求められた周波数ごとの強度を示す図であるが、図6に示すように周波数f1の近傍の周波数が最大値となった場合にプロジェクタ2の操作を行うようにしてもよい。また、最大値となる周波数がf1よりも高周波であり、この最大値の強度が所定の閾値Th0を超えた場合にプロジェクタ2の操作を行うようにしてもよい。
【0018】
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。この第2の実施の形態に係るプロジェクタ200は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ2における加速度センサ24に、筐体4に作用する加速度の中で机6の載置面Gの法線方向14に直交する方向(以下、水平方向という。)に作用する加速度を検出する機能を付加したものである。従って、第1の実施の形態と同一の構成についての詳細な説明は省略し、異なる部分のみについて詳細に説明する。また、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0019】
図7は、第2の実施の形態に係るプロジェクタ200における加速度センサ24の配置位置を示す平面図である。図7に示すように、加速度センサ24は、筐体4に作用する加速度の中で机6の載置面Gの法線方向14に作用する加速度に加えて、水平方向16に作用する加速度を検出する。
【0020】
次に図8のフローチャートを参照して第2の実施の形態に係るプロジェクタ200において操作を実行するまでの処理について説明する。まず、筐体4が机6の載置面Gに載置され、筐体4に作用する加速度の中で操作を実行するための加速度を検出する検出モードに移行すると(ステップS11)、CPU20は、検出した加速度の強度が所定の閾値を超えたか否かの判定を行う(ステップS12)。例えば、検出モードに移行した状態において、載置面Gが指12で一回叩かれた場合、図9に示すように、加速度の強度の波形は上下方向に大きく振動する。ここで、CPU20は、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が閾値+Th2を超えたか否かの判定を行う。
【0021】
法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度の少なくとも一つが閾値+Th2を超えなかった場合には(ステップS12:No)、CPU20は、判定を繰り返す(ステップS12)。ここで、図9において、実線は法線方向14に作用する加速度の強度の波形を、破線は水平方向16に作用する加速度の強度の波形を示す。なお、法線方向14及び水平方向16と波形図の方向(+方向及び−方向)は一致している。
【0022】
図9に示すように、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値+Th2を超えた場合(ステップS12:Yes)、CPU20は、プロジェクタ200の操作を実行する(ステップS13)。例えば、載置面Gが指12で叩かれ、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値+Th2を超えた場合、CPU20は、投影部26に投影開始の指示を行い、メモリカード38から画像データを読み出して、投影制御部34により画像データに基づく画像をLCOS32に表示する。また、電源制御部30は、投影開始の指示により、LED光源28から射出される光を予め設定された所定の輝度に調整して点灯し、図1に示すように投影窓から所定の角度で斜下方向に投影光を射出し、載置面G上に投影画像8を表示する。
【0023】
一方、図10は、載置面Gが指12以外で叩かれた場合における加速度の強度の波形を示す図である。図10において、法線方向14に作用する加速度の強度(実線で示す波形)が閾値+Th2を超えていても、水平方向16に作用する加速度の強度(破線で示す波形)は閾値+Th2以下である。このような場合には、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値+Th2を超えないため、ステップS12の判定が繰り返される(ステップS12:No)。
【0024】
この第2の実施の形態に係るプロジェクタ200によれば、筺体4の載置面Gを指12で叩くことにより発生する振動の種類を判別してプロジェクタ2の操作を行うことができる。
【0025】
なお、上述の第2の実施の形態においては、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値を超えた場合にプロジェクタ200の操作を実行しているが、更に所定の条件を満たす場合に操作を実行するようにしてもよい。例えば、図9に示すように、法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値+Th2を超えた後の期間t3において、法線方向14に作用する加速度の強度の最大値が、水平方向16に作用する加速度の強度の最大値よりも大きい場合にプロジェクタ200の操作を実行するようにしてもよい。また、期間t3において、水平方向16に作用する加速度の強度の最大値に対して、法線方向14に作用する加速度の強度の最大値が所定の割合を超えて大きい場合には、プロジェクタ200の操作を実行するようにしてもよい。例えば、水平方向16に作用する加速度の強度の最大値に対して、法線方向14に作用する加速度の強度の最大値が所定の割合が100%を超えた場合にプロジェクタ200の操作を実行するようにしてもよい。
【0026】
また、水平方向16に作用する加速度の強度が所定の閾値を超えた場合には、プロジェクタ200の操作を中止するようにしてもよい。例えば、図11は、机6が横から肘などで叩かれた場合における加速度の強度を示す波形図であるが、プロジェクタ200の操作が行われている時に水平方向16に作用する加速度の強度が、予め設定された閾値−Th3を超えた場合には、プロジェクタ200の操作を中止するようにしてもよい。また、水平方向16に作用する加速度の強度が閾値−Th3を超えた場合には、後に法線方向14及び水平方向16に作用する加速度の強度が共に閾値+Th2を超えた場合であっても(図9参照)、プロジェクタ200の操作を実行しないようにしてもよい。
【0027】
次に、図面を参照して本発明の第3の実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。この第3の実施の形態に係るプロジェクタ202は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ2における加速度センサを筐体4に二個配置したものである。従って、第1の実施の形態と同一の構成についての詳細な説明は省略し、異なる部分のみについて詳細に説明する。また、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0028】
図12は、第3の実施の形態に係るプロジェクタ202における加速度センサ46及び48の配置位置を示す平面図である。図12に示すように、加速度センサ46及び48は、筐体4の底面の両側部に配置されている。このように、加速度センサを筐体4の底面に二個配置することにより、載置面Gが指12で叩かれた場合における振動源の位置の方向(以下、振動源の方向という。)を特定することが可能となる。
【0029】
次に図13のフローチャートを参照して第3の実施の形態に係るプロジェクタ202において操作を実行するまでの処理について説明する。まず、筐体4が机6の載置面Gに載置され、筐体4に作用する加速度の中で操作を実行するための加速度を検出する検出モードに移行すると(ステップS21)、CPU20は、検出した加速度の強度が所定の閾値を超えたか否かの判定を行う(ステップS22)。例えば、検出モードに移行した状態において、載置面Gが指12で叩かれ場合、図14に示すように、加速度の強度の波形は上下方向に大きく振動する。ここで、CPU20は、加速度センサ46または、加速度センサ48のうちの少なくとも一つにおいて法線方向14に作用する加速度の強度が、閾値+Th5を超えたか否かの判定を行う。なお、図14において、実線は加速度センサ46において検出した法線方向14に作用する加速度の強度(以下、加速度センサ46の強度という。)の波形を、破線は加速度センサ48において検出した法線方向14に作用する加速度の強度(以下、加速度センサ48の強度という。)の波形を示す。
【0030】
加速度センサ46の強度及び加速度センサ48の強度のいずれもが閾値+Th5以下であった場合には(ステップS22:No)、判定を繰り返し(ステップS22)、加速度センサ46の強度及び加速度センサ48の強度の少なくとも一つが閾値+Th5を超えた場合(ステップS22:Yes)、CPU20は、載置面Gが指12で叩かれた方向を特定する(ステップS23)。例えば、図14に示すように、加速度センサ46の強度が閾値+Th5を超えた直後の期間t4において、加速度センサ46の強度の最大値と、加速度センサ48の強度の最大値との強度比を算出し、強度比に基づいて振動源の方向を特定する。
【0031】
即ち、図15を例に説明すると、加速度センサ48の強度(図14に示す破線の波形)の最大値を分母とし、加速度センサ46の強度(図14に示す実線の波形)の最大値を分子とした場合の値(以下、強度比という。)が105%〜95%の範囲内である場合、aのエリアが振動源の方向である、などのように特定する。同様にして、強度比が106%〜110%の範囲内である場合、振動源の方向はbのエリアであり、強度比が111以上である場合、振動源の方向はcのエリアであり、強度比が90%〜94%の範囲内である場合、振動源の方向はdのエリアであり、強度比が89%以下である場合、振動源の方向はeのエリアである、などのように特定する。
【0032】
次に、CPU20は、特定した振動源の方向に応じてプロジェクタ202の操作を実行する(ステップS24)。例えば、投影画像8が載置面Gに表示されている場合において、プロジェクタ202の正面方向が指12で叩かれた場合、aのエリアが振動源の方向として特定され、CPU20は投影部26による投影画像8の投影を中止する。同様にして、載置面Gにおいて投影画像8の一角である(1)の位置が指12で叩かれた場合、bのエリアが振動源の方向と特定され次の画像の投影を行い、(2)の位置が指12で叩かれた場合、dのエリアが振動源の方向と特定され前の画像の投影を行う。また、(4)の位置が指12で叩かれた場合、cのエリアが振動源の方向として特定され二つ先の画像を表示し、(3)の位置が指12で叩かれた場合、eのエリアが振動源の方向として特定され二つ前の画像を表示する。
【0033】
この第3の実施の形態に係るプロジェクタ202によれば、筺体4の載置面Gを指12で叩くことにより発生する振動の発生源を判別してプロジェクタ202の操作を行うことができる。これにより、投影画像8の表示位置をめやすに載置面Gを指12で叩くことにより、プロジェクタ202を操作することができる(図15(1)〜(4)参照)。また、プロジェクタ202を載置する位置やプロジェクタ202の向きを変えることにより、指12で叩く位置を任意に変更することができる。例えば、図15において、(1)の位置を指12で叩いてプロジェクタ202の操作を行おうとする場合、プロジェクタ202を載置する位置やプロジェクタ202の向きを変えることにより、任意に机6上における(1)の位置を変更することができる。
【0034】
なお、上述の第3の実施の形態において、投影画像8が表示されていない場合には、振動源の方向によらずにプロジェクタ202の操作を行うようにしてもよい。例えば、検出モードにおいて加速度の強度が所定の閾値を超えた場合、CPU20は、投影部26に投影開始の指示を行うことにより載置面Gに投影画像8を表示するようにしてもよい。これにより、投影画像8が表示されていない場合には、指12で叩くエリアによらず投影画像8を表示することができる。
【0035】
また、上述の第3の実施の形態においては、一つのエリアが指12で叩かれた場合に一つの操作を行っているが、複数のエリアが連続して指12で叩かれた場合に、叩かれたエリアの順序に応じて一つの操作を行うようにしてもよい。例えば、図16に示すように、投影画像8が表示されている場合において、所定の時間内において(1)→(2)の位置の順で載置面Gが指12で叩かれた場合には次の画像を表示し、(2)→(1)の位置の順で載置面Gが指12で叩かれた場合には前の画像を表示するようにしてもよい。同様に、(1)→(2)→(1)→(2)の位置の順で載置面Gが指12で叩かれた場合にはスライドショー表示を開始し、(1)→(2)→(3)の位置の順で載置面Gが指12で叩かれた場合には最初の画像を表示し、(3)→(2)→(1)の位置の順で載置面Gが指12で叩かれた場合には最後の画像を表示するようにしてもよい。
【0036】
また、上述の第3の実施の形態においては、振動源の方向に応じてプロジェクタ202の操作を行っているが、加速度の強度の波形のパターンに応じた操作を行うようにしてもよい。例えば、検出モードにおいて載置面Gが連続して指12で叩かれた場合、図17に示すように、1回叩くごとに30〜50ms程度の加速度の強度の波形のパターンが検出される。ここで、CPU20は、加速度の強度の最初の波形のパターンが第1の閾値+Th6を超えたか否かを判定する。そして、閾値+Th6を超えた場合、閾値+Th6を超えた直後の期間t5において、加速度の強度が第2の閾値−Th7を超えた回数をカウントし、カウントした回数に応じて操作を行うようにしてもよい。具体的には、加速度の強度が閾値+Th6を超えた後、期間t5において閾値−Th7を2回超えた場合には次の画像を表示し、閾値−Th7を3回超えた場合には前の画像を表示し、閾値−Th7を4回超えた場合は表示を中止するなどのようにしてもよい。
【0037】
この場合、ある波形のパターンが連続して検出されて操作を行った後、再び同一の波形のパターンが連続して検出された場合には、繰り返して同一の操作を行うようにしてもよい。例えば、載置面Gが連続して2回指12で叩かれて次の画像を表示した場合において、再び載置面Gが連続して2回指12で叩かれた場合には、更に次の画像を表示するようにしてもよい。
【0038】
また、この加速度の強度の波形のパターンに応じた操作を行う場合において、携帯電話などの振動発生装置を備えた外部機器を使用して載置面Gに振動を与えた場合、所定時間内に多数の同一波形のパターンが検出される。例えば、加速度の強度が閾値+Th6を超えた後、t5の期間において20回の同一波形のパターンが検出される。このように、所定時間内に多数の同一波形のパターンが検出された場合には、載置面Gが指12で叩かれた場合に優先して、次の画像の表示、前の画像の表示などの操作を行うようにしてもよい。これにより、図18に示すように、プロジェクタ202から離れた場所にいる操作者が携帯電話50を操作して振動させることにより、プロジェクタ202を遠隔操作することが可能となる。
【0039】
また、載置面Gが指12で叩かれた場合における、振動源の方向及び加速度の強度の波形のパターンに応じて操作を行うようにしてもよい。例えば、投影画像8が載置面Gに表示されている場合において、図15における(1)の位置が2回連続して指12で叩かれた場合は次の画像を表示し、(2)の位置が2回連続して指12で叩かれた場合は前の画像を表示するようにしてもよい。
【0040】
また、上述の各実施の形態においては、加速度センサにより筐体4に作用する加速度を検出しているが、振動を検出する機能を備えたセンサであれば種類は問わない。例えば、筐体4の底面にマイクを配置し、マイクにより載置面Gの音声の振動を検出するようにしてもよい。
【0041】
また、上述の各実施の形態においては、加速度センサ24は直接机6に接触しているが、間接的に机6に接触するようにしてもよい。例えば、筐体4を構成する剛体である部材を介して机6に接触するようにしてもよい。
【0042】
また、上述の各実施の形態においては、筐体4及び机6の材質を明記していないが、加速度センサ24が筐体4に作用する加速度を検出し、CPU20が検出した加速度の強度に基づいてプロジェクタ2の操作を行うことができれば筐体4及び机6の材質は問わない。
【0043】
また、上述の各実施の形態においては、机6の載置面Gに投影画像の投影を行っているが、投影画像は、壁や床など、他の平面に投影してもよい。また、球のような曲面体や移動物体などに投影してもよい。
【0044】
また、上述の各実施の形態においては、表示装置としてプロジェクタを例に説明したが、筐体の載置面を叩くことにより操作を行う機能を備えていれば、デジタルフォトフレームやデジタルカメラ等、他の表示装置においても本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0045】
2、200、202…プロジェクタ、4…筐体、6…机、8…投影画像、10…投影窓、12…指、20…CPU、24、46,48…加速度センサ、26…投影部、38…メモリカード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部と、
載置面の振動を検出する検出部と、
前記検出部において検出した前記振動が所定の種類の振動であるか否かを判別する判別部と、
前記判別部により前記振動が前記所定の種類の振動であると判別された場合に、前記表示部を制御する操作を実行する制御部と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記所定の種類の振動は、人の手により前記載置面を叩いたことによる振動であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記所定の種類の振動は、外部の振動発生装置により前記載置面に発生する振動であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記検出部は、加速度を検出する加速度センサを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記加速度の値が所定の閾値を超えた時から所定の期間内に0になった回数に基づいて前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記加速度センサにより検出した前記加速度を周波数解析することにより前記振動の周波数成分を検出する周波数解析部を備え、
前記制御部は、前記周波数成分において、所定の周波数が最大値となった場合に前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記周波数成分において、所定の周波数よりも高周波の周波数の最大値が所定の閾値を超えた場合に、前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項8】
前記加速度センサは、前記載置面の法線方向及び前記法線に直交する方向の加速度を検出し、
前記制御部は、前記法線方向及び前記法線に直交する方向の最大加速度が第1の閾値を超えた場合に、前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記法線に直交する方向の最大加速度が前記第1の閾値と反対符号の第2の閾値を超えた場合には、前記操作を実行しないことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記法線方向の最大加速度が前記法線に直交する方向の最大加速度よりも大きい場合に、前記操作を実行することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記法線に直交する方向の最大加速度に対して前記法線方向の最大加速度が所定の割合を超えて大きい場合に、前記操作を実行することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記加速度センサにおいて、所定の時間内に複数の連続する波形から成る前記加速度の強度の波形パターンを検出した場合に、前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項13】
複数の前記加速度センサと、
複数の前記加速度センサにより検出した前記加速度に基づいて振動源の方向を特定する特定部とを備え、
前記制御部は、前記振動源の方向に応じて前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記特定部において特定された前記振動源の方向の順序に応じて前記操作を実行することを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記特定部は、前記表示部に画像が表示されている場合に前記振動源の方向を特定することを特徴とする請求項13または14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記加速度センサは、前記表示部において画像表示が停止した状態においても前記加速度の検出を行うことを特徴とする請求項4〜15のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記検出部により複数種類の振動を検出した場合に、外部の振動発生装置により前記載置面に発生した振動に基づいて前記操作を実行することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項18】
前記表示部は、前記画像を投影する投影部であることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項1】
画像を表示する表示部と、
載置面の振動を検出する検出部と、
前記検出部において検出した前記振動が所定の種類の振動であるか否かを判別する判別部と、
前記判別部により前記振動が前記所定の種類の振動であると判別された場合に、前記表示部を制御する操作を実行する制御部と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記所定の種類の振動は、人の手により前記載置面を叩いたことによる振動であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記所定の種類の振動は、外部の振動発生装置により前記載置面に発生する振動であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記検出部は、加速度を検出する加速度センサを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記加速度の値が所定の閾値を超えた時から所定の期間内に0になった回数に基づいて前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記加速度センサにより検出した前記加速度を周波数解析することにより前記振動の周波数成分を検出する周波数解析部を備え、
前記制御部は、前記周波数成分において、所定の周波数が最大値となった場合に前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記周波数成分において、所定の周波数よりも高周波の周波数の最大値が所定の閾値を超えた場合に、前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項8】
前記加速度センサは、前記載置面の法線方向及び前記法線に直交する方向の加速度を検出し、
前記制御部は、前記法線方向及び前記法線に直交する方向の最大加速度が第1の閾値を超えた場合に、前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記法線に直交する方向の最大加速度が前記第1の閾値と反対符号の第2の閾値を超えた場合には、前記操作を実行しないことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記法線方向の最大加速度が前記法線に直交する方向の最大加速度よりも大きい場合に、前記操作を実行することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記法線に直交する方向の最大加速度に対して前記法線方向の最大加速度が所定の割合を超えて大きい場合に、前記操作を実行することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記加速度センサにおいて、所定の時間内に複数の連続する波形から成る前記加速度の強度の波形パターンを検出した場合に、前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項13】
複数の前記加速度センサと、
複数の前記加速度センサにより検出した前記加速度に基づいて振動源の方向を特定する特定部とを備え、
前記制御部は、前記振動源の方向に応じて前記操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記特定部において特定された前記振動源の方向の順序に応じて前記操作を実行することを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記特定部は、前記表示部に画像が表示されている場合に前記振動源の方向を特定することを特徴とする請求項13または14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記加速度センサは、前記表示部において画像表示が停止した状態においても前記加速度の検出を行うことを特徴とする請求項4〜15のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記検出部により複数種類の振動を検出した場合に、外部の振動発生装置により前記載置面に発生した振動に基づいて前記操作を実行することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項18】
前記表示部は、前記画像を投影する投影部であることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−227683(P2011−227683A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−96393(P2010−96393)
【出願日】平成22年4月19日(2010.4.19)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月19日(2010.4.19)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]