説明

被搬送物の搬送装置及び被搬送物の取外し方法

【課題】ハンガーからの被搬送物の取外し作業を、人手を要することなく自動化して行うこと。
【解決手段】ハンガーに掛止した被搬送物が所定位置まで搬送されたことを検出する第1の検出手段と、前記所定位置において被搬送物を載置し、かつ、前記被搬送物を昇降及び回動させることでハンガーとの掛止状態を解除するテーブルリフタと、前記テーブルリフタに配設され、ハンガーに掛止されている被搬送物の底部を検出することでテーブルリフタの上昇位置を検出する第2の検出手段と、前記第1,第2の検出手段から出力される検出信号に対応してテーブルリフタを駆動制御する制御装置からなる取外し装置を具備して搬送装置を構成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被搬送物をハンガーに掛止した状態で搬送する搬送装置において、前記被搬送物をハンガーから自動的に取外すための取外し装置及び取外し方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、チェーンコンベア等の搬送装置に設けたハンガーに掛止されている被搬送物に対して塗装を行う場合、前記搬送装置を塗装ブース内を通過するように配設し、前記搬送装置によって所定速度で搬送される被搬送物の外周面等に対して、噴射ガンから塗料を噴射させて塗装を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】実公平5−12172号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
然るに、前記のように塗装を行った後、被搬送物をハンガーから取外して次工程へ搬送する場合、例えば、作業者が被搬送物の取外し場所において待機し、前記被搬送物が搬送されてきた時点でテーブルリフタ等を操作して、前記ハンガーに掛止されている被搬送物を下方から持上げ、この状態で、人手によりハンガーを互いに相対する方向へ縮閉する等して、前記ハンガーと被搬送物に設けた吊金具との係合を解除することで、前記被搬送物をハンガーから取外すようにしていたので、前記被搬送物の取外し作業には手間と労力が掛かり、非常に作業効率が悪かった。
【0005】
本発明は、前記の問題に鑑み、ハンガーからの被搬送物の取外し作業を、人手を要することなく自動化して行うことが可能な被搬送物の搬送装置と被搬送物の取外し方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ハンガーに掛止した被搬送物を、前記ハンガーが吊設されている搬送チェーンの駆動に伴って搬送する搬送装置において、前記ハンガーに掛止した被搬送物が所定位置まで搬送されたことを検出する第1の検出手段と、前記所定位置において被搬送物を載置し、かつ、前記被搬送物を昇降及び回動させることでハンガーとの掛止状態を解除するテーブルリフタと、前記テーブルリフタに配設され、ハンガーに掛止されている被搬送物の底部を検出することでテーブルリフタの上昇位置を検出する第2の検出手段と、前記第1,第2の検出手段から出力される検出信号に対応してテーブルリフタを駆動制御する制御装置からなる取外し装置を具備して構成したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の被搬送物の搬送装置において、前記ハンガーは、被搬送物の内周面に設けた吊金具と係合する環状の掛止具を先端部に設けた一対の吊持杆と、前記吊持杆の基端部を回動自在に枢支した支持杆と、前記一対の吊持杆の間に張架されて、該吊持杆を互いに相対する方向へ付勢する引張ばねとを備えて構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、ハンガーに掛止した状態の被搬送物が所定位置まで搬送されたことを第1の検出手段が検出した時点でテーブルリフタの上昇を開始する工程と、前記テーブルリフタの上昇に伴って第2の検出手段が被搬送物を検出した後、所定時間が経過するまでの間テーブルリフタの上昇を継続し、被搬送物を前記テーブルリフタに載置した状態で持上げて、前記被搬送物とハンガーとの掛止を解除するとともに、所定時間が経過した後に前記テーブルリフタの上昇を停止する工程と、前記ハンガーとの掛止を解除した被搬送物が載置されているテーブルリフタを所定方向へ所定角度回動させる工程と、前記所定方向へ所定角度回動させたテーブルリフタを下限位置まで下降させるとともに、前記テーブルリフタから被搬送物を次工程へ搬出する工程と、被搬送物を搬出した後、テーブルリフタを所定方向へ所定角度回動して原点復帰させる工程からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、被搬送物がハンガーに掛止された状態で所定位置まで搬送されるとテーブルリフタが上昇し、前記被搬送物を下方から所定の高さ位置まで持上げて、前記ハンガーとの掛止状態を解除するとともに、前記ハンガーとの掛止状態を解除した被搬送物をテーブルリフタにより所定方向へ所定角度回動させた状態で、前記テーブルリフタを下限位置まで下降させることにより、前記被搬送物をハンガーから人手を要することなく自動的に取外すことができるので、大変利便である。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、ハンガーには、被搬送物を吊持する吊持杆を互いに相対する方向へ付勢するための引張ばねが具備されているので、被搬送物がテーブルリフタに載置された状態で所定高さ位置まで持上げられると、前記被搬送物の内周面に設けた吊金具とハンガーの吊持杆先端部に設けた掛止具との係合が解除され、前記吊持杆が引張ばねにより互いに相対する方向へ引張られて自動的に縮閉する結果、前記被搬送物とハンガーとの掛止状態を、人手を要することなく迅速・容易に解除することができる。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、ハンガーに掛止された状態の被搬送物が所定位置まで搬送されたことを第1の検出手段が検出すると、テーブルリフタが上昇を開始するとともに、前記テーブルリフタの上昇に伴って第2の検出手段が被搬送物を検出した後も、所定時間が経過するまでの間、前記テーブルリフタの上昇を継続することにより、前記被搬送物の内周面に設けた吊金具と、ハンガーの吊持杆先端部に設けた掛止具との係合を確実に解除することができる。また、前記吊金具と掛止具との係合を解除した後、テーブルリフタを所定方向へ所定角度回動させて、吊金具と掛止具の位置を所定角度ずらすことにより、テーブルリフタを下降させるまでの間にハンガーが被搬送物内を移動しても、前記吊金具と掛止具とが再度係合するのを防ぐことができるので、テーブルリフタを下降させる際に支障をきたすようなことは全くない。しかも、万一、吊金具と掛止具との係合が解除されていないような場合でも、前記のようにテーブルリフタを回動させることにより、吊金具と掛止具との間に捻りが加わることとなる結果、前記吊金具と掛止具との係合を確実に解除することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1ないし図24を参照しながら説明する。図1は本発明の取外し装置を具備した搬送装置を塗装設備に配設した場合の一例を示す概略構成図である。図1において、1は塗装ブース、2は焼付け乾燥炉であり、前記塗装ブース1及び焼付け乾燥炉2内には、被塗装物(被搬送物)3を吊下げた状態で搬送するための搬送装置4が配設されている。前記搬送装置4は、図2で示すように、例えば、図示しない建屋内に架設したレール5にローラ6を介して移動可能に吊設され、かつ、前記レール5に併設した搬送チェーン7に所定間隔を設けた状態で固定した複数の搬送体8(図2には1個のみ図示する)と、前記搬送体8に、例えば、図示しない軸受等を介して回転自在に取付けた吊持体9と、前記吊持体9にフック10を介して吊設された被塗装物3掛止用のハンガー11とを備えて概略構成されている。
【0013】
前記吊持体9には、塗装ブース1内に配設したラック1a(図1参照)と噛合する歯車12と、後述する位置補正手段19の第1,第2の回動規制ガイド20a,20bと当接する第1,第2の位置補正板13a,13bとが、それぞれ高さ方向に所定間隔を設けた状態で固着されており、また、前記第2の位置補正板13bの下面には、U字状の支承金具14が垂設されている。なお、前記第1,第2の位置補正板13a,13bは、例えば、図3で示すように、平面視十字状となるようにして吊持体9に固着されている。
【0014】
また、前記ハンガー11は、吊持体9の支承金具14にフック10を介して吊設される逆T字状の支持杆15と、前記支持杆15に基端部を回動自在に枢支した一対の吊持杆16,16と、前記吊持杆16,16間に張架されて、該吊持杆16,16を常時互いに相対する方向へ付勢する引張ばね17と、前記吊持杆16,16の先端部に取付けられて、被塗装物3の内周面に設けた吊金具3a(図7参照)と係合する環状の掛止具18とを備えて概略構成されている。
【0015】
つづいて、図1において、19は塗装及び焼付け乾燥を終えた被塗装物3を、その向きを一定方向に揃え、かつ、回動を阻止した状態で後述する取外し装置24の位置まで案内するための位置補正手段である。前記位置補正手段19は、図3,4で示すように、吊持体9に固着した第1の位置補正板13aと対応する高さ位置に、被塗装物3の搬送方向に沿って垂直に配設した第1の回動規制ガイド20aと、前記第1の回動規制ガイド20aの終端側近傍であって、吊持体9に固着した第2の位置補正板13b上面に突設されているピン13cと対応する高さ位置に、被塗装物3の搬送方向に沿って水平に配設した一対の位置補正ガイド21と、前記位置補正ガイド21の終端側であって、前記第2の位置補正板13bと対応する高さ位置に、被塗装物3の搬送方向に沿って垂直に配設した第2の回動規制ガイド20bとを備えて概略構成されている。なお、前記位置補正ガイド21は、固定部材22に対し蝶番23等を介して取付けることにより、揺動可能に構成されている。
【0016】
次に、図1において、24は塗装及び焼付け乾燥を終えた被塗装物3を、ハンガー11から取外すための取外し装置である。前記取外し装置24は、図7で示すように、前記被塗装物3が所定位置まで搬送されたことを検出する第1の検出手段25aと、前記所定位置において被塗装物2を載置し、かつ、前記被塗装物3を昇降及び回動させることでハンガー11との掛止状態を解除するテーブルリフタ26と、前記テーブルリフタ26に配設され、ハンガー11に掛止されている被塗装物3の底部側面を検出することでテーブルリフタ26の上昇位置を検出する第2の検出手段25bと、前記第1,第2の検出手段25a,25bから出力される検出信号に対応してテーブルリフタ26を駆動制御する制御装置27とを具備して構成されている。
【0017】
なお、前記第1の検出手段25aは、例えば、光電透過式のセンサ等からなり、被塗装物3の搬送方向の所定位置において、例えば、搬送チェーン7に固定した搬送体8,前記搬送体8に回転自在に取付けた吊持体9,前記吊持体9に吊設したハンガー11,前記ハンガー11に掛止した被塗装物3のうちのいずれかを検出することができるように、その投光部及び受光部を、図7で示す如くレール5及び搬送チェーン7を挟んで互いに相対向させた状態で配設されている。そして、搬送チェーン7の駆動により搬送体8が所定位置まで移動し、第1の検出手段25aによって前記搬送体8,吊持体9,ハンガー11,被塗装物3のうちのいずれかが検出されると、前記第1の検出手段25aから制御装置27へ検出信号が出力される。なお、前記第1の検出手段25aは、光電透過式のセンサを使用する代わりにリミットスイッチ等を使用し、ローラ6,搬送体8等との当接により被塗装物3が所定位置まで搬送されたことを検出するようにしてもよい。
【0018】
また、前記テーブルリフタ26は、図5,6で示すように、床面等に固定されるベース28と、前記ベース28にリンク28aを介して連結され、電動機29(図19参照)の起動により前記ベース28を基点として所定高さ位置まで上昇する昇降テーブル30と、前記昇降テーブル30上に取付けられ、電動機31(図19参照)の起動により所定角度範囲で回動する回動テーブル32と、前記回動テーブル32上に取付けられて被塗装物3を載置し、かつ、電動機33(図19参照)の起動により前記被塗装物3を次工程へ搬送するローラーコンベア34とを備えて概略構成されている。そして、ハンガー11に掛止された状態でローラーコンベア34上に載置されている被塗装物3は、昇降テーブル30により所定高さ位置まで持上げられることで、前記ハンガー11との掛止状態が解除され、また、ハンガー11との掛止状態が解除された被塗装物3は、回動テーブル32により所定方向へ所定角度回動させることで、前記ハンガー11に再び掛止されるのを阻止できる。
【0019】
更に、前記第2の検出手段は、例えば、光電透過式のセンサ等からなり、その投光部及び受光部が、図5,6で示すように、ローラーコンベア34を挟んで互いに相対向する状態で取付座35を介して昇降テーブル30に取付けられている。なお、前記第2の検出手段25bは、ローラーコンベア34の上端面よりも若干上方に位置する状態で取付座35に取付けられている。そして、電動機29の起動により昇降テーブル30が上昇し、第2の検出手段25bがハンガー11に掛止されている被塗装物3の底部側面を検出すると、前記第2の検出手段25bから制御装置27へ検出信号が出力される。
【0020】
また、前記制御装置27は、例えば、プログラマブルコントローラからなり、図19で示すように、前記制御装置27の入力端I1〜I6には前記第1,第2の検出手段25a,25bと、テーブルリフタ26の所定位置に配設されて回動テーブル32の原点位置及び回動位置を検出する第3,第4の検出手段25c,25dと、同じく、テーブルリフタ26の所定位置に配設されて昇降テーブル30の下限位置を検出する第5の検出手段25eと、例えば、位置補正手段19と取外し装置24との間に配設されて(図1参照)、ハンガー11に被塗装物3が掛止されているか否かを検出する第6の検出手段25f(例えば、光電透過式のセンサ等)がそれぞれ接続されているとともに、出力端O1〜O3には昇降テーブル30を駆動する電動機29と、回動テーブル32を駆動する電動機31と、ローラーコンベア34を駆動する電動機33がそれぞれ接続されている。なお、前記制御装置27には、前記第1〜第6の検出手段25a〜25fから出力される検出信号に基づいて、電動機29,31,33を駆動制御するためのプログラム(図20参照)が、予め組込まれている。また、第1の検出手段25aによって被塗装物3を検出するようにした場合には、ハンガー11に被塗装物3が掛止されているか否かを検出する第6の検出手段25fを設ける必要はない。更に、前記第6の検出手段25fは、位置補正手段19と取外し装置24との間に配設する代わりに、取外し装置24の直近や、取外し装置24自体に配設するようにしてもよい。
【0021】
なお、図1において、36は取外し装置24によりハンガー11から取外され、かつ、前記取外し装置24から搬出される被塗装物3を次工程へ搬送するための搬送コンベアであり、前記取外し装置24のテーブルリフタ26を構成するローラーコンベア34と連接するように配設されている。また、前記搬送コンベア36も、ローラーコンベア34と同様に、図示しない電動機の起動により回転駆動する。
【0022】
次に、本発明の動作について説明する。はじめに、ハンガー11の一対の吊持杆16を引張ばね17の付勢力に抗して拡開し(図2の2点鎖線参照)、その先端部に設けた環状の掛止具18を、被塗装物3の内周面に設けた吊金具3aの括れ部分に係合させることにより、前記被塗装物3を図7で示す如くハンガー11に掛止する。そして、前記ハンガー11に掛止した被塗装物3は、図1で示すように、搬送チェーン7の駆動により塗装ブース1内に搬送され、吊持体9に固着した歯車12と塗装ブース1内に設けたラック1aとが噛合することにより、回転しながらその外周面や底面等に対して塗装が行われる。また、塗装を終えて塗装ブース1を出た被塗装物3は、焼付け乾燥炉2内へ搬送され、焼付け乾燥が行われる。
【0023】
つづいて、塗装及び焼付け乾燥を終えた被塗装物3は、前記のように塗装ブース1において回転しながら塗装が行われる関係上、該被塗装物3を掛止したハンガー11の方向が一定になっていないことが多い。このような状態にあっては、被塗装物3をハンガー11から取外す際や、次工程において作業を行う際等に支障をきたすおそれがあるので、前記ハンガー11(被塗装物3)の方向を一定に揃えておくことが望ましい。
【0024】
本発明においては、被塗装物3が位置補正手段19の位置まで搬送されることにより、前記被塗装物2を掛止したハンガー11の方向が自動的に一定に揃えられる。即ち、図3で示すように、前記ハンガー11を吊持する吊持体9に固着した第1の位置補正板13aが、位置補正手段19の第1の回動規制ガイド20aに対して直交している状態、あるいは、所定角度傾斜している状態である場合、前記被塗装物3が第1の回動規制ガイド20aと対応する位置まで搬送されたときに、前記第1の位置補正板13aの長さ方向の一端部が第1の回動規制ガイド20aと当接することにより、該第1の位置補正板13aは第1の回動規制ガイド20aと平行な状態(第1の位置補正板13aの幅方向の一端部が第1の回動規制ガイド20aと当接する状態)となるように回動して、第1段階の位置補正が行われる。
【0025】
また、被塗装物3が位置補正ガイド21と対応する位置まで搬送されると、吊持体9に固着した第2の位置補正板13bは、第2の回動規制ガイド20bに対して直交する状態となっているので、前記第2の位置補正板13b上面に突設されているピン13cが位置補正ガイド21と当接することにより、前記第2の位置補正板13bは第2の回動規制ガイド20bと平行な状態(第2の位置補正板13bの幅方向の一端部が第2の回動規制ガイド20bと当接する状態)となるように回動して、第2段階の位置補正が行われる。なお、この際、前記位置補正ガイド21は、固定部材22に対して蝶番23等を介して揺動可能に取付けられているので、第2の位置補正板13b上面に突設したピン13cが位置補正ガイド21に当接する際の応力を良好に逃がすことが可能となり、この結果、前記位置補正ガイド21が変形するのを確実に防ぐことができる。
【0026】
このように、位置補正手段19においては、図3で示すように、第2の位置補正板13b上面に突設されているピン13cが、搬送方向に対して後方側(図3の右側)に位置するように位置補正が行われる結果、被塗装物3を掛止したハンガー11の方向を常に一定とすることができる。そして、前記位置補正手段19によって位置補正された被塗装物3は、第2の位置補正板13bの幅方向の一端部が第2の回動規制ガイド20bと当接している関係上、回動を阻止した状態で取外し装置24の位置まで搬送される。
【0027】
次に、前記位置補正手段19において向きを一定に揃えた状態で搬送される被搬送物3を、ハンガー11から取外す場合について説明する。まず、搬送チェーン7の駆動により、ハンガー11に掛止された被搬送物3が所定位置(取外し位置)まで搬送され、図7で示すように、例えば、前記ハンガー11を吊持している吊持体9が、第1の検出手段25aにより検出されると(図20のステップS1参照)、ハンガー11に被塗装物3が掛止されているか否かを判断する(図20のステップS2参照)。即ち、位置補正手段19と取外し装置24との間に配設されている第6の検出手段25f(図1,19参照)によって、ハンガー11に掛止した被塗装物3が事前に検出されていれば、制御装置27からの指令により電動機29(図19参照)が起動して、テーブルリフタ26の昇降テーブル30は上昇を開始する(図20のステップS3参照)。また、前記第6の検出手段25fによって被塗装物3が事前に検出されていなければ、テーブルリフタ26は起動しない。
【0028】
つづいて、昇降テーブル30が上昇することに伴い、該昇降テーブル30に取付座35を介して取付けた第2の検出手段25bが、図8で示すように、ハンガー11に掛止されて、ローラーコンベア34上に載置される寸前の被塗装物3の底部側面を検出すると(図20のステップS4参照)、該被塗装物3の検出から所定時間が経過するまでの間、前記昇降テーブル30は上昇を継続する(図20のステップS5,S6参照)。なお、前記昇降テーブル30の上昇に伴って、第2の検出手段25bが被塗装物3の底部側面を検出するのとほぼ同時に、前記被塗装物3は昇降テーブル30に回動テーブル32を介して取付けたローラーコンベア34のほぼ中央位置に載置される。
【0029】
そして、前記のように、被塗装物3をローラーコンベア34上に載置した状態で、昇降テーブル30が所定時間上昇を継続することにより、前記被塗装物3の内周面に設けた吊金具3aは、図9(a),図10(a)で示す状態から図9(b),図10(b)で示すように、ハンガー11の吊持杆16先端部に取付けた環状の掛止具18内を上方へ移動し、その括れ部分と前記掛止具18との係合が解除される。このとき、前記吊持杆16は、常時引張ばね17によって互いに相対する方向へ引張られているので、前記吊金具3aの括れ部分と掛止具18との係合が解除されることにより自動的に縮閉する結果、図11で示すように、被塗装物3とハンガー11との掛止状態は解除される。
【0030】
つづいて、第2の検出手段25bが被塗装物3の底部側面を検出してから所定時間が経過すると、制御装置27からの指令により電動機29(図19参照)が停止して、前記昇降テーブル30の上昇を停止する(図20のステップS6,S7参照)。なお、前記所定時間は、制御装置27内に具備した図示しないタイマー等により計時すればよい。また、前記所定時間は、ハンガー11と被塗装物3との掛止状態を確実に解除することができる高さ位置まで昇降テーブル30を上昇させるのに必要な時間とすればよい。
【0031】
前記昇降テーブル30の上昇が停止すると、制御装置27からの指令により電動機31(図19参照)が起動して、テーブルリフタ26の回動テーブル32を所定方向へ回動させる。そして、第4の検出手段25d(図19参照)により、回動テーブルが所定角度(例えば90°)回動したことが検出されると、制御装置27からの指令により電動機31が停止して、回動テーブル32の回動を終了する(図20のステップS8参照)。なお、前記のように回動テーブル32を回動させる際、前記ハンガー11は、予め位置補正手段19において方向が一定に揃えられ、かつ、前記ハンガー11を吊持している吊持体8に固着した第2の位置補正板13bと、前記第2の位置補正板13bと対応する位置に配設した第2の回動規制ガイド20bとが当接していることにより、回動が阻止されている関係上、前記回動テーブル32上に取付けたローラーコンベア34に載置されている被塗装物3のみが回動する(図12参照)。
【0032】
このように、被塗装物3とハンガー11との掛止を解除した状態で、回動テーブル32を所定方向へ所定角度回動させることにより、ハンガー11の吊持杆16に設けた環状の掛止具18と、被塗装物3の内周面に設けた吊金具3aとは、図13(a)で示すように一直線上に並んだ状態から、図13(b)で示すように所定角度(例えば90°)位置ずれした状態となる。従って、被搬送物3とハンガー11との掛止が解除された状態で、搬送チェーン7の駆動により前記ハンガー11のみが図12の左方向へ移動しても、前記ハンガー11の左側の掛止具18が、被塗装物3の内周面に設けた吊金具3aと再度係合するのを確実に防ぐことができる。また、万一、掛止具18の一方または両方と、吊金具3aとの係合状態が解除されていないような場合でも、前記のように回動テーブル32を所定方向へ所定角度回動させることにより、掛止具18と吊金具3aとの間に捻りが加わることとなる結果、前記掛止具18と吊金具3aとの係合状態を良好に解除することが可能となる。
【0033】
つづいて、前記のように回動テーブル32を回動させることにより、被塗装物3を所定角度(例えば90°)回動させたら、制御装置27からの指令により電動機29(図19参照)を起動して、昇降テーブル30を下降させる(図20のステップS9参照)。この際、被塗装物3とハンガー11との掛止状態は確実に解除されているので、昇降テーブル30の下降動作に支障をきたすようなことは全くない。そして、図14で示すように、前記昇降テーブル30が下限位置まで下降したことを、第5の検出手段25e(図19参照)が検出すると(図20のステップS10参照)、制御装置27からの指令により電動機20が停止して、昇降テーブル30の下降は停止する(図20のステップS11参照)。
【0034】
前記昇降テーブル30が下限位置まで下降したら、制御装置27からの指令により電動機33(図19参照)を起動して、ローラーコンベア34を所定時間回転させ、図15で示す如く前記ローラーコンベア34上に載置されている被塗装物3を、図16で示すように、次工程の搬送コンベア36側へ搬出する。また、所定時間が経過したら、制御装置27からの指令により電動機33を停止し、ローラーコンベア34の回転を停止させて、被塗装物3の搬出作業を終了する(図20のステップS12参照)。なお、前記所定時間は、制御装置27内に具備した図示しないタイマー等により計時すればよい。また、前記所定時間は、被塗装物3をローラーコンベア34側からこれに連接する次工程の搬送コンベア36側へ確実に搬出するの必要な時間とすればよい。
【0035】
被塗装物3を次工程の搬送コンベア36側へ搬出した後、制御装置27からの指令により電動機31(図19参照)を起動して、回動テーブル32を先程とは逆方向へ回動させる。そして、前記回動テーブル32が、図16で示す回動位置から所定角度(例えば90°)回動し、図17,18で示すように、原点位置に復帰したことを第3の検出手段25c(図19参照)が検出すると、制御装置27からの指令により電動機31が停止し、回動テーブル32の回動は停止する(図20のステップS13参照)。以後、被塗装物3をハンガー11から自動的に取外す場合は、前記の動作(図20のステップS1〜S13)を繰り返し行えばよい。
【0036】
このように、本発明においては、塗装及び焼付け乾燥を終えた被塗装物3が所定位置まで搬送されると、これを第1の検出手段25aが検出して、テーブルリフタ26の昇降テーブル30が上昇を開始するとともに、前記昇降テーブル30の上昇に伴って、該昇降テーブル30に取付座35を介して配設した第2の検出手段25bが、ハンガー11に掛止されている被塗装物3の底部側面を検出すると、この後、所定時間が経過するまでの間、前記昇降テーブル30は上昇を継続し、前記被塗装物3をローラーコンベア34上に載置した状態で所定高さ位置まで持上げる。これにより、前記被塗装物3の内周面に設けた吊金具3aが、ハンガー11の吊持杆16先端部に設けた環状の掛止具18内を上方へ移動して、その括れ部分と前記掛止具18との係合が解除されるので、前記ハンガー11の吊持体16は引張ばね17により互いに相対する方向へ引張られて自動的に縮閉し、前記被塗装物3とハンガー11との掛止状態を容易に解除させることができる。この結果、前記被塗装物3のハンガー11からの取外し作業を、人手を要することなく自動化して行うことができるので、大変利便である。
【0037】
また、前記のように、被塗装物3の内周面に設けた吊金具3aと、ハンガー11の吊持体16先端部に設けた環状の掛止具18との係合を解除した後、回動テーブル32を所定方向に所定角度回動させ、前記吊金具3aと掛止具18とを位置ずれさせるようにしたので、被塗装物3とハンガー11との掛止が解除された状態で、搬送チェーン7の駆動により前記ハンガー11のみが被塗装物3内を移動しても、前記ハンガー11の掛止具18が、被塗装物3の内周面に設けた吊金具3aと再度係合するのを確実に防ぐことができる。しかも、万一、掛止具18の一方または両方と、吊金具3aとの係合が解除されていないような場合でも、前記のように回動テーブル32を所定角度回動させることにより、掛止具18と吊金具3aとの間に捻りが加わることとなる結果、前記掛止具18と吊金具3aとの係合を良好に解除することが可能となる。
【0038】
次に、取外し装置24の第2実施例について、図21ないし図24を参照しながら説明する。なお、図21ないし図24において、第1実施例と同一部材は、同一符号を用いて説明する。第1実施例と第2実施例との相違点は、第1の検出手段25aを構成する光電透過式のセンサ25a1,25a2を、被塗装物3の搬送方向に沿って所定間隔を設けた状態で2ヶ所に配設するとともに、第2の検出手段25bを構成する光電透過式のセンサ25b1,25b2を、テーブルリフタ26の昇降テーブル30に取付けた取付座35の高さ方向に沿って所定間隔を設けた状態で2ヶ所に配設するようにした点にある。
【0039】
つづいて、第2実施例の動作について説明する。まず、図21で示すように、第1の検出手段25aを構成する一方のセンサ25a1(図21の右側)が、例えば、ハンガー11を吊持している吊持体9を検出すると、テーブルリフタ26の昇降テーブル30が上昇を開始する。なお、このとき、第1実施例と同様に、前記ハンガー11に被塗装物3が掛止されているか否かを検出し、被塗装物3がハンガー11に掛止されていない場合には、昇降テーブル30を上昇させないようにしてもよいことはいうまでもない。つづいて、前記昇降テーブル30の上昇に伴い、取付座35に配設した第2の検出手段25bを構成する一方のセンサ25b1(図22の上側)が、図22で示すように、ハンガー11に掛止されている被塗装物3の底部側面を検出すると、前記昇降テーブル30は上昇を一旦停止する。
【0040】
この後、搬送チェーン7の駆動により吊持体9が図22の左方向へ移動し、図23で示すように、第1の検出手段25aを構成する他方のセンサ25a2(図23の左側)により検出されると、昇降テーブル30は上昇を再開する。そして、前記昇降テーブル30の上昇再開に伴い、取付座35に配設した第2の検出手段25bを構成する他方のセンサ25b2(図24の下側)が、図24で示すように、ローラーコンベア34上に載置される寸前の被塗装物3の底部側面を検出すると、前記昇降テーブル30は所定時間が経過するまで上昇を継続する。なお、以降の動作については、第1実施例と同様(段落番号[0029]〜[0035]参照)であるため、説明を省略する。
【0041】
このように、本発明の第2実施例においては、第1の検出手段25aの一方のセンサ25a1が吊持体9を検出すると昇降テーブル30は上昇を開始し、第2の検出手段25bの一方のセンサ25b1がハンガー11に掛止されている被塗装物3の底部側面を検出する高さ位置で一旦停止するとともに、この後、第1の検出手段25aの他方のセンサ25a2が吊持体9を検出した時点で、前記昇降テーブル30の上昇を再開するようにしたので、図21ないし図24で示す如く、ハンガー11に掛止される被塗装物3の高さ寸法が一定でない場合のように、昇降テーブル30が上昇を開始してから、第2の検出手段25bの一方のセンサ25b1が被塗装物3の底部側面を検出するまでの時間が異なるときでも、前記被塗装物3の底部側面が検出された時点で昇降テーブル30を一旦停止すれば、前記昇降テーブル30の停止してから、第1の検出手段25aの他方のセンサ25a2が吊持体9を検出するまでの間に、被塗装物3がローラーコンベア34上に載置するのに適した位置まで搬送される結果、前記第1の検出手段25aの他方のセンサ25a2が吊持体9を検出した時点で、昇降テーブル30の上昇を再開することにより、前記被塗装物3を常にローラーコンベア34のほぼ中央位置に載置させることが可能となる。
【0042】
なお、本発明の実施例においては、取外し装置24を具備した搬送装置4を、塗装設備に配設した場合を一例として説明したが、これに限定されるものではない。
【0043】
また、本発明の実施例においては、ハンガー11を吊持する吊持体9を、搬送体8に対して回転自在に取付けるようにしているが、前記ハンガー11に掛止される被塗装物3を回転させる必要がない場合、即ち、単に被塗装物3を所定の場所から所定の場所まで搬送するだけであれば、吊持体9を搬送体8に対して回転自在に取付ける必要はなく、しかも、位置補正板13a,13bや位置補正手段19を設ける必要もない。更に、被塗装物3の方向を一定に揃える必要がない場合、第1,第2の位置補正板13a,13b及び第1,第2の回動規制ガイド20a,20bは高さ方向に所定間隔を保った状態で設ける必要はなく、ハンガー11からの被塗装物3の取外し時に、該ハンガー11が回動するのを防ぐために、取外し装置24の近傍においていずれか一方のみを設けるようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の取外し装置を具備した搬送装置を塗装設備に配設した場合の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の搬送装置の要部を拡大して示す正面図である。
【図3】位置補正手段と位置補正板との位置関係を示す平面図である。
【図4】同じく、位置補正手段と位置補正板との位置関係を示す正面図である。
【図5】本発明の搬送装置に具備した取外し装置を構成するテーブルリフタを示す正面図である。
【図6】同じく、取外し装置を構成するテーブルリフタを示す平面図である。
【図7】第1の検出手段により吊持体を検出した状態を示す動作説明図である。
【図8】第2の検出手段により被塗装物の底部側面を検出した状態を示す動作説明図である。
【図9】(a)はハンガーの掛止具と被塗装物の吊金具との係合状態を拡大して示す側面図、(b)はハンガーの掛止具と被塗装物の吊金具との係合が解除された状態を拡大して示す側面図である。
【図10】(a)はハンガーの掛止具と被塗装物の吊金具との係合状態を拡大して示す正面図、(b)はハンガーの掛止具と被塗装物の吊金具との係合が解除された状態を拡大して示す正面図である。
【図11】被塗装物をテーブルリフタに載置した状態で上動させて、ハンガーとの掛止を解除した状態を示す動作説明図である。
【図12】テーブルリフタを回動させた状態を示す動作説明図である。
【図13】(a)は被塗装物を回動させる前の状態を拡大して示す平面図、(b)は被塗装物を回動させた状態を拡大して示す平面図である。
【図14】テーブルリフタを下降させた状態を示す動作説明図である。
【図15】被塗装物を次工程へ搬出する前の状態を示す平面図である。
【図16】被塗装物を次工程へ搬出した状態を示す平面図である。
【図17】テーブルリフタを原点位置に復帰させた状態を示す平面図である。
【図18】同じく、テーブルリフタを原点位置に復帰させた状態を示す動作説明図である。
【図19】取外し装置を構成する制御装置の一例を示す概略的なブロック図である。
【図20】本発明におけるハンガーからの被塗装物の取外し動作の一例を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第2実施例における第1の検出手段の一方のセンサにより吊持体を検出した状態を示す動作説明図である。
【図22】本発明の第2実施例における第2の検出手段の一方のセンサにより被塗装物の底部側面を検出した状態を示す動作説明図である。
【図23】本発明の第2実施例における第1の検出手段の他方のセンサにより吊持体を検出した状態を示す動作説明図である。
【図24】本発明の第2実施例における第2の検出手段の他方のセンサにより被塗装物の底部側面を検出した状態を示す動作説明図である。
【符号の説明】
【0045】
3 被塗装物(被搬送物)
3a 吊金具
4 搬送装置
11 ハンガー
15 支持杆
16 吊持杆
17 引張ばね
18 掛止具
19 位置補正手段
24 取外し装置
25a〜25f 検出手段
26 テーブルリフタ
27 制御装置
30 昇降テーブル
32 回動テーブル
34 ローラーコンベア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンガーに掛止した被搬送物を、前記ハンガーが吊設されている搬送チェーンの駆動に伴って搬送する搬送装置において、前記ハンガーに掛止した被搬送物が所定位置まで搬送されたことを検出する第1の検出手段と、前記所定位置において被搬送物を載置し、かつ、前記被搬送物を昇降及び回動させることでハンガーとの掛止状態を解除するテーブルリフタと、前記テーブルリフタに配設され、ハンガーに掛止されている被搬送物の底部を検出することでテーブルリフタの上昇位置を検出する第2の検出手段と、前記第1,第2の検出手段から出力される検出信号に対応してテーブルリフタを駆動制御する制御装置からなる取外し装置を具備して構成したことを特徴とする被搬送物の搬送装置。
【請求項2】
前記ハンガーは、被搬送物の内周面に設けた吊金具と係合する環状の掛止具を先端部に設けた一対の吊持杆と、前記吊持杆の基端部を回動自在に枢支した支持杆と、前記一対の吊持杆の間に張架されて、該吊持杆を互いに相対する方向へ付勢する引張ばねとを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の被搬送物の搬送装置。
【請求項3】
ハンガーに掛止した状態の被搬送物が所定位置まで搬送されたことを第1の検出手段が検出した時点でテーブルリフタの上昇を開始する工程と、前記テーブルリフタの上昇に伴って第2の検出手段が被搬送物を検出した後、所定時間が経過するまでの間テーブルリフタの上昇を継続し、被搬送物を前記テーブルリフタに載置した状態で持上げて、前記被搬送物とハンガーとの掛止を解除するとともに、所定時間が経過した後に前記テーブルリフタの上昇を停止する工程と、前記ハンガーとの掛止を解除した被搬送物が載置されているテーブルリフタを所定方向へ所定角度回動させる工程と、前記所定方向へ所定角度回動させたテーブルリフタを下限位置まで下降させるとともに、前記テーブルリフタから被搬送物を次工程へ搬出する工程と、被搬送物を搬出した後、テーブルリフタを所定方向へ所定角度回動して原点復帰させる工程からなることを特徴とする被搬送物の取外し方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2006−143437(P2006−143437A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−338295(P2004−338295)
【出願日】平成16年11月24日(2004.11.24)
【出願人】(000116666)愛知電機株式会社 (93)
【Fターム(参考)】