説明

被覆材料をスプレーするためのバルブおよびそうしたバルブを含む噴霧器

バルブ(100)は、本体(101);流体の流れを流通させるための第1のチャネル(111);流体の流れを流通させるための第2のチャネル(112);各第1のチャネル(111)、第1のバルブ要素(130)のための第1のシート(123)を形成する本体(101)の開ポジションと閉ポジションとの間で第1の方向(X112)において横方向に移動可能な第1のバルブ要素(130);および各第2のチャネル(112)の開ポジションと閉ポジションとの間で第2の方向(X112)において横方向に移動可能な第2のバルブ要素(130);を備え、第1の方向(X112)および第2の方向(X112)は互いに平行であるかまたは一致している。第1のバルブ要素(130)は、第2のバルブ要素(120)のためのハウジング(140)を形成する。第1のバルブ要素(130)は、第2のバルブ要素(130)のための第2のシート(136)を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被覆材料をスプレーするためのバルブ、およびそうしたバルブを含む噴霧器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、被覆される物品に被覆材料をスプレーするためのスプレー設備が開示されている。この設備においては多軸ロボットが被覆される物品に面するように、被覆材料をスプレーするための噴霧器を動かしている。以下に述べる例においては、被覆材料は、下塗剤、塗料、またはニスであり、かつ被覆される物品はコンベヤによって運ばれる車体である。
【0003】
噴霧器は、車体に塗料をスプレーする工程を実施するために必要とされる大量の塗料を収容する貯留部を備える。この工程後に、あらかじめ選択された塗料サーキット(場合によっては「循環」塗料サーキットとして参照される)に噴霧器を連結させて再び貯留部を満たす必要がある。再度貯留部を満たす場合に、特に塗料の色調を変化させるために、多くの場合、被覆材料を変更することが必要とされる。それゆえ貯留部および噴霧器のチャネルならびに連結領域を、溶剤などのクリーニング材料を用いてすすぐことによってクリーニングしなければならなかった。
【0004】
そのため、従来技術における塗料スプレー設備は、通常、噴霧器と塗料サーキットとの間および噴霧器と溶剤サーキットとの間とのそれぞれに配置された少なくとも二つの別個の連結手段を含んでいる。これら連結手段は、とりわけ二つの別個のバルブを備えており、これらバルブは、溶剤の流れおよび塗料の流れをそれぞれにかつ連続的に制御するために、噴霧器上におよび/または噴霧器内に取り付けられている。また、クリーニング工程においては残りの無駄な溶剤および塗料を集めて処理ユニットへ移動させなければならないが、これは付加的なバルブを必要とする。さらにこれは、対応する付加的な制御部材およびさまざまなバルブを作動させるための構成要素も必要とする。
【0005】
残念なことに、噴霧器内に上記並置されたバルブは、そのそれぞれの寸法に関わらず全体的にかなりのサイズとなる。こうしたバルブ全体のサイズは噴霧器全体のサイズも大きくし、かつその構造をより複雑なものとする。加えて、上記全体サイズは、メンテナンス工程中での噴霧器の他の構成要素へのアクセス性を低下させる。
【0006】
さらにこれら三つのバルブは、特に塗料が貯留部へ向かって流動可能なようにバルブおよびダクトのすすぎが実施できるように、一般的なチャネルのネットワークを介して相互接続されている。残念なことに、これら一般的なチャネルの空間は、まず貯留部充填のために塗料が充填され、続いてクリーニング工程のための溶剤が充填され、それによって当該空間は、無駄な塗料および相対的に大きな消費量の溶剤をすすぎが実施されるようになる。塗料は、塗料の色調を変更せずに貯留部が充填される場合にも無駄となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0 274 322号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の特有の課題は、浪費される塗料の量および溶剤消費量を著しく低減し、噴霧器の構造が簡単化されたコンパクトなバルブを提供することによって、これら欠点を解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このため、本発明は以下の構成、すなわち;
・本体;
・流体の流れを流通させるための少なくとも1つの第1のダクト;
・流体の流れを流通させるための少なくとも1つの第2のダクト;
・一つの第1のダクトまたは複数の第1のダクトのそれぞれを開閉するための開ポジションと閉ポジションとの間で第1の方向に平行に移動するよう取り付けられた第1の針であって、第1の針のための第1のシートを上記本体が形成している、第1の針;および、
・一つの第2のダクトまたは複数の第2のダクトのそれぞれを開閉するための開ポジションと閉ポジションとの間で第2の方向において平行に移動するよう取り付けられた第2の針;
を備えるバルブを提供する。
【0010】
このバルブは、第1の方向および第2の方向が平行であるかまたは同軸上にあり、同時に第1の針が第2の針を収容するための凹部を規定し、かつ同時に第1の針が第2の針のための第2のシートを形成することに特徴付けられている。
【0011】
任意ではあるが他の利点によれば、本発明の特徴部、すなわち、
・第1の針および第2の針は、第1の方向の周囲および第2の方向の周囲でそれぞれ円形に対称的であり、かつ第1の針および第2の針は同軸となるよう配置されている;
・本体は第1のダクトを規定し、かつ第2の針は第2のダクトの一部を形成する内部キャビティを有する;
・本体は第1のダクトおよび第2のダクトに共通の開口を有する;
・第1の針および第2の針は、開口によって出会うようになっている;
・バルブは、第1の針および第2の針が第1のダクトおよび第2のダクトを閉鎖する第1の針および第2の針のそれぞれの閉ポジションまで第1の針および第2の針を押し戻すための少なくとも1つの弾性部材をさらに備えており、かつ第1の針および第2の針は、弾性部材と対向して、第1の方向または第2の方向において加圧空気などのスラスト流体によって付与されたスラスト力を伝達する様式で構成されたスラスト(thrust)面をそれぞれ有する;
・少なくとも1つの弾性部材は波頂形マルチターン型スプリング(crest-to-crest multi-turn spring)によって形成されている;
・第1のダクトは、第2のダクトに対して実質的に横断方向に延在している;
・第1のダクトおよび第2のダクトは、クリーニング材料などの第1のタイプの流体または被覆材料などの第2のタイプの流体を優勝するよう構成されている;
・第1のシートおよび第2のシートは円錐台形状である;
・第1の針および第2の針は、流体保持性を限定する様式で、流体の流れのラインに対して実質的に局所的に触れる湿潤面を呈する;
のいずれかを単独で、あるいは技術的に実現可能な組み合わせで採用される。
【0012】
加えて本発明は、上述したようなバルブを含む、被覆材料をスプレーするための噴霧器を提供する。
【0013】
図面を参照して非限定的な例示として与えられる以下の説明から本発明はよりよく理解されかつその利点も明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のバルブの第一実施形態の断面図である。
【図2】本発明のバルブの第二実施形態の断面図である。
【図3】本発明の第三実施形態の、図1と同様の断面図である。
【図4】図2に示されたものよりも小さなスケールで示された、開放形態で配置されたバルブの断面図である。
【図5】図2に示されたものよりも小さなスケールで示された、開放形態で配置されたバルブの断面図である。
【図6】図3に示されたものよりも小さなスケールで示された、開放形態で配置されたバルブの断面図である。
【図7】図3に示されたものよりも小さなスケールで示された、開放形態で配置されたバルブの断面図である。
【図8】本発明の噴霧器の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1には、本体101、第1のダクト111および第2のダクト112を備えるバルブ100を示す。これらダクト内を、充填工程、スプレー工程およびクリーニング工程中に使用される流体、たとえば塗料、溶剤および加圧空気が流動可能となっている。
【0016】
バルブ100は、第1の針130および第2の針160をさらに備えている。これら針は流体の流動を可能にする機能または流動を遮る機能を有する。本体101は、第1の針130および第2の針160を収容する。加えて、第1の針130は、第2の針160の実質的な部分を収容するのに適した凹部140を規定する。
【0017】
本体101は、上流にある半体102から、かつ下流にある半体103からなる。上流半体102は、互いに結合される上流端部プレート104と上流円筒形壁105とから本質的に形成される。下流半体103は、下流端部プレート106と下流円筒形壁107とから本質的に形成される。上流および下流端部プレート104および106は、略ディスク形状のものである。上流および下流端部プレート104および106には上流貫通孔104.1および下流貫通孔106.1がそれぞれ設けられている。上流貫通孔104.1および下流貫通孔106.1は、円形状を有しておりかつ以下に詳述するように流体を第1のダクト111および第2のダクトを流通可能にする。
【0018】
上流半体102および下流半体103は、互いに固定される上流円筒形壁105および下流円筒形壁107によって互いに組み合わせられる。上流および下流円筒形壁105および107は、図1および図2に示される第一および第二実施形態のようにクリップ式固定またはネジ式固定によって、あるいは他の同様の固定手段によって互いに固定されてもよい。
【0019】
本件出願において「上流」および「下流」という語は、第1のダクト111と通りかつ第2のダクト112を通る流体の流れの全体的な方向に関連して使用されている。これら流体は図4ないし図7において流体ラインL211,L212,L311,L312によって示されている。
【0020】
第1の針130は、図1において垂直方向にある軸線X112によって示される第1の方向において平行に動作するよう取り付けられている。第2の針160は、軸線X112によって示される第2の方向において平行に動作するよう取り付けられている。言い換えると、第1の針130および第2の針160がそれぞれ動作する第1の方向および第2の方向は、共通の軸線X112に関して同一直線上にありかつ一致している。
【0021】
第1の針130は、第1のダクト111が開放される開ポジションと第1のダクト111が閉鎖される閉ポジションとの間で移動するよう取り付けられている。第2のバルブ160は、第2のダクト112が開放される開ポジションと第2のダクト11が閉鎖される閉ポジションとの間で移動するよう取り付けられている。図1には、第1の針130および第2の針160がそれぞれその閉ポジションにある状態の閉鎖形態に配置されたバルブ100を示す。言い換えると、図1において、第1の針130および第2の針160は、それらが第1のダクト111および第2のダクト112をそれぞれ閉鎖する閉ポジションに存在する。図1に示された形態においては、流体は第1のダクト111または第2のダクト内を流動できない。
【0022】
第1の針130は、円錐台形状の第1の上流端部片132と、上流円筒部133と、第1のリング134と、第1の下流円筒部135とからなる。軸線X112は、第1の上流端部片132と、第1の上流円筒部133と、第1のリング134と、第1の下流円筒部135とに共通している。したがって、第1の針130は、軸線X112によって規定された第1の移動方向の周囲で円形に対称的なものとなっている。第1の針130は中空である。さらに詳細には、第1の上流端部片132と、上流円筒部133と、第1のリング134と、第1の下流円筒部135とは、一方が他方に対して連通するような中空中央領域を有する。
【0023】
第2の針160は、錐台形状の第2の上流端部片162と、第2の上流円筒部163と、第2のリング164と、第2の下流円筒部165とからなる。軸線X112は、第2の上流端部片162と、第2の上流円筒部163と、第2のリング164と、第2の下流円筒部165に共通している。したがって、第2の針160は、軸線X112によって規定された第2の移動方向の周囲で円形に対称的なものとなっている。第2の針160は中空である。さらに詳細には、第2の上流端部片162と、第2の上流円筒部163と、第2のリング164と、第2の下流円筒部165とは、一方が他方に対して連通するような中空中央領域を有する。
【0024】
それゆえ第2の針130および第2の針160は、軸線X112の周囲で同軸状にあるように構成されている。
【0025】
本件出願において、「相互接続する」または「接続する」、「連結する」および「連通する」との語は流体連通に関して、言い換えると、気体のまたは流体の流動体が二つ以上のポイントあるいは部分の間で流動するようまたは循環するようにリンクさせることに関して使用されている。そうしたリンクは直接的なものであっても、またはダクトによって、パイプによって、またはチャネルによって形成される間接的なものであってもよい。同様に、「相互接続」または「接続」、「連結」および「連通」との語も流体連通に関するものである。
【0026】
上流開口104.1に近接して本体101は第1の針130のための第1のシート123を形成する。より詳細には、第1のシート123は、上流開口104.1に使用される軸線X112へ向かって収束する上流半体102に設けられた軸線X112の円錐台形面によって構成される。第1の上流端部片132は、シート123の円錐台形に相補的な円錐台形状を有する外側半径方向面131を備える。第1の針130が閉ポジションにあるときには、外側半径方向面131がシート123に対して漏出防止様式で押圧される。そして第1の針130が第1のダクト111を閉鎖する。
【0027】
本件出願においては、「半径方向」および「軸方向」との語は、記載されている要素の通常の方向に関連して使用されている。例えば、一平面が軸線X112に対して直交するあるいは平行する方向のいずれかに基づいて「半径方向」または「軸方向」が使用されるようになる。
【0028】
本件出願において、「内側」および「外側」との語はそれぞれ軸線X112のある側に面する要素および軸線X112から離れた側に面する要素を意味する。
【0029】
第1の針130は、第2の針のための第2のシート136を形成する。シート136は、その面が円錐台形状となっている第2の上流端部片132の内側半径方向面によって形成される。第2の針160は、第2の上流端部片162の上流端に配置された末端プレートを有する。
【0030】
末端プレート166は末端軸方向面を有し、当該面は、ディスク形状でありかつ上流開口104.1の相当な部分を封鎖している。末端プレート166は、第2のシート136の円錐台形状に相補的な円錐台形状を有する外側半径方向面161も有する。第2の針160が閉ポジションにあるとき、第2の上流端部片162の外側半径方向面161は、第2のシート136に対して漏出防止様式で押圧される。そして第2の針160が第2のダクト112を閉鎖する。
【0031】
第1の針130および第2の針160は、上流開口104.1と同一平面上にある。より詳細には、第1の上流端部片132および第2の上流端部片162のそれぞれの末端軸方向面が、上流端部プレート104における外面104と同一平面上にある。こうした配置は、バルブ100全体のサイズを最小化し、かつ被覆材料の消費量およびクリーニング材料の消費量を低減させることができる。
【0032】
本体101は、上流半体102内に機械加工された第1のダクト11を規定する。第1のダクト111は、軸線X111に沿って直線的に延在している。第2のダクト112の実質的な部分が、第2の針160を通って設けられた軸線X112の、底がありかつ円筒形の凹部によって形成された内部キャビティ170によって形成される。それゆえ第2のダクト112は実質的に軸線X112に沿って延在している。第1のダクト111の軸線X111は、実質的に軸線X112に交差している。「実質的に」との語は、軸線X111および軸線X112が交差していないことを、つまり非交差状態(non-intersecting)であることを示すものである。図1の平面においては、軸線X111および軸線X112は約70°の角度Aを形成している。
【0033】
第1の針130は、本体101の内側をスライド可能であり、かつ軸線X112に沿いかつその周囲でのスライドおよび枢軸接続に従う。特に、第1の上流円筒部133の外側半径方向面は、上流半体102の内側半径方向円筒部面の直径D102よりもわずかに小さい直径D133.1を有する。直径D133.1と直径D102との間の差異は、第1の上流円筒部133を上流半体102の内側をスライド可能にする作動隙間に対応する。
【0034】
同様に、第1の下流円筒部135の外側半径方向面の直径D135は、上流円筒形壁105の内側半径方向面の直径D105よりもわずかに小さい。直径D105と直径D135との間の差異は、第1の下流円筒部135を上流円筒形壁105内をスライド可能にする作動隙間に対応する。
【0035】
同様の様式で、第2の針160は、第1の針130内部および下流半体103内をスライド可能であり、かつ軸線X112に沿ってかつその周囲でスライドしかつ枢軸回転する。このため、第1の上流円筒部163の外側半径方向面の直径D163は、第1の上流円筒部133の内側半径方向面の直径D133.2よりもわずかに小さい。直径D133.2と直径D163との間の差異は、第2の針160の第1の上流円筒部163が第1の針130の第1の上流円筒部133内でスライド可能とする作動隙間に対応する。
【0036】
同様に、第1のリング164の外側半径方向面の直径D164は、第1の下流円筒部135の内側半径方向面によって規定される凹部140の内側半径方向面の直径D140よりわずかに小さい。直径D164と直径D140との間の差異は、第1のリング164を凹部140内でスライドできるようにする作動隙間に対応する。加えて、第1の下流円筒部165の外側半径方向面の直径D165は、下流半体103に属する円筒形状の内壁108の内側半径方向面の直径D108よりもわずかに小さい。直径D108と直径D165との間の差異は、第1の下流円筒部165が内壁108内でスライドできるようにする作動隙間に対応する。
【0037】
図8には、被覆材料を貯めておく貯留部10を収容する本体11と、高電圧ユニット12とを有する噴霧器1を示す。噴霧器11は、図1を参照して上述したバルブ100を有する。接続ダクト13は、バルブ100の上流開口104.1に対して貯留部10の上流部を接続する。接続ダクト13は、第2のダクト112によって部分的に形成されている。貯留部10の下流部は、供給ダクト14を介して噴霧部材(図示せず)に接続されている。本体11は、上流開口104.1を取り囲む外面15を有する。
【0038】
図1に示されるように、上流開口104.1は、第1のダクト111および第2のダクト112に共通している。バルブ100が開形態となっているとき、塗料または溶剤は噴霧器1の貯留部10のクリーニングおよび充填中に、上流開口104.1を通って連続的に流動可能である。第2の針160の第2の上流端部片162は、軸線X112の周囲に分散されたオリフィス172を有する。流体(塗料、溶剤および加圧空気)は、オリフィス172を経て、上流開口104.1から内部キャビティ170へ向かって、ひいては第2のダクト112に向かって流動可能である。
【0039】
ダクト111は噴霧器1のチャネルおよび噴霧部材の清掃のために溶剤および加圧空気を通過させるよう機能するため、ダクト111の直径D111は、約3ミリメートル(mm)である。ダクト112は塗料を通過させるためのものであるから、第2のダクト112の直径D112は、その最も幅狭部で測定して約8mmとなっている。それゆえ、第1のダクト111および第2のダクト112は、それぞれ、溶剤および加圧空気などからなるクリーニング材料などの第1のタイプの流体あるいは塗料からなる被覆材料などの第2のタイプの流体を受容するよう構成されている。
【0040】
バルブ100は、軸線X112に平行に測定したとき約49mmの長さL100を有する。バルブ100は、軸線X112に直交する方向に測定したとき約44mmの幅W100を有する。このようにバルブ100は著しくコンパクトとなっている。
【0041】
こうしたバルブ100のコンパクトさは、メンテナンス工程中に噴霧器1の他の構成要素へのアクセスを容易にし、かつ排出される塗料および溶剤の消費量を低減させる。さらに、このコンパクトさは、塗料および溶剤の流れにおけるバルブによってもたらされるヘッド損失を制限でき、それによってクリーニングの効果が改善され、貯留部10の充填の流量率が増大され、そして塗料の色調の変更に要する時間が低減される。
【0042】
第1の針130および第2の針160は、それぞれスラスト面137および167を有する。スラスト面137および167は、スラスト流体(例えばこの例示においては加圧空気)によって付与されるスラスト力F137とF167とのそれぞれを伝達する様式で配置されている。加圧空気は、第1のスラストチャンバ138および第1のスラストチャネル139を介して第1のスラスト面137に射出される。加圧空気は、第2のスラストチャンバ168および第2のスラストチャネル169を介して第2のスラスト面167上にもたらされる。第2のスラストチャネル169は上流円筒形壁105を通るよう設けられ、かつ第2の下流円筒部135を解して第2のスラストチャンバ168と連通されている。スラスト面137および167は、リング134および164の各上流軸方向面によって形成されている。
【0043】
スラスト力F137とF167は、それぞれ一組のスラスト面137および167上に分散される。スラスト力F137とF167による結果物は、軸線X112に平行に、つまり第1の針130が横方向に動作する第1の横方向にかつ第1の針160が横方向に動作する第2の横方向に働きかける。
【0044】
第1の針130および第2の針160が第1のダクト111および第2のダクト112を閉鎖する第1の針130および第2の針160の各閉ポジションへと、第1の針130および第2の針160を押し戻すために、バルブ100は、第1のスプリング191と第2のスプリング192とをさらに含む。第1のスプリング191および第2のスプリング192は、それぞれ、第1の針130および第2の針160が第1のダクト111および第2のダクト112を閉鎖する第1の針130および第2の針160の各閉ポジションに第1の針130および第2の針160を押し戻すための第1の弾性部材と第2の弾性部材とを構成する。第1のスプリング191および第2のスプリング192は、スラスト力F137およびF167の各々に対して加圧状態で作動する。
【0045】
スラスト面137および167の表面積は、使用可能なスラスト流体圧力に応じて、かつ第1のスプリング191によってかつ第2のスプリング192によって付与される反力に応じて規定される。第1のスプリング191および第2のスプリング192は、それらの上流端部片132のタイプに付与される塗料および溶剤供給圧力に応じて規定される。これら供給圧力は、その中でバルブが使用される塗布設備に適するよう規定されている。
【0046】
第1のスプリング191は、一般的ならせん状ワイヤスプリングである。それは代替的には波頂形マルチターン型スプリングであってもよい。同じ長さの無負荷状態に関して、波頂形マルチターン型スプリングは、一般的ならせん状ワイヤスプリングによって提供される剛性より大きな剛性を提供する。第1のスプリングは、下流円筒形壁107によってかつ下流半体103に従属する内壁108によって横方向に位置させられる。第1のスプリング191は、第一には下流端部プレート106に対する当接状態にあり、第二には、第1の下流円筒部135の上流軸線面に対する当接状態にある。
【0047】
第2のスプリング192は、一般的ならせん状ワイヤスプリングである。第2のスプリング192は、下流円筒形壁107によってかつ内壁108によって横方向に配置されている。第2のスプリング192は、第一には下流端部プレート106に対して保持されるよう取り付けられかつ第二には第1のリング164の上流軸方向面に対して保持されるよう取り付けられている。
【0048】
バルブ100は、バルブ100を流通する流体(これら流体は塗料、溶剤および加圧空気からなる)に対する耐漏れ性をもたらすために、バルブ100のさまざまな構成要素間に配置された複数の封止領域も含んでいる。第1の針130と第2の針160は、半径方向面に対して保持されるO−リングシールによって封止されており、それによって、バルブ100の軸方向のコンパクト性をより増加させられる。これら半径方向面は、第1の針130および第2の針160の円筒形部分に対応している。軸方向面ではなく半径方向面に封止を形成することによって、「デッド」ゾーンが除去されても流体を留めることが可能となる。
【0049】
図2には、本発明のバルブ200の第二実施形態を示す。上記バルブ100に関する記載は以下に述べる明らかな相違点を除けばバルブ200で言い換えられる。バルブ100の要素と同一のまたはそれに対応するバルブ200の要素には、同一の番号に100足した数が付与される。
【0050】
それゆえ、こうした言い換えによって、バルブ200、本体201、上流半体202、下流半体203、上流端部プレート204、上流開口204.1、上流円筒形壁205、下流端部プレート206、下流開口206.1、下流円筒形壁207、軸線X211の第1のダクト211およびその直径D211、軸線X212の第2のダクト212およびその直径D212、第1のシート223、第1の上流端部片232を備える第1の針230、第1の上流円筒部233、第1のリング234、第1の下流円筒部235、第2のシート236、第1のスラスト面237、第1のスラストチャンバ238、凹部240、第2の上流端部片262を備える第2の針260、第2の上流円筒部263、第2のリング264、第2の下流円筒部265、末端プレート266、第2のスラスト面267、第2のスラストチャンバ268、内部キャビティ270、第1のスプリング291、および第2のスプリング292が規定される。
【0051】
バルブ200は、本質的に、その第1および第2のダクトの機能に関して、つまり第1のダクト211および第2のダクト212の形状および寸法に関してバルブ100とは異なる。第1のダクト211および第2のダクト212は、直交する軸線211および軸線212に沿って、言い換えると図2の平面上で軸線211および軸線212の間に90°の角度を形成するようにそれぞれ延在している。バルブ200は、バルブ200の長さは43mmでありかつその幅は36mmであるため、バルブ100よりもさらにコンパクトである。
【0052】
第1のダクト211は特に塗料を通過させるよう機能するため、第1のダクト211の直径D211は約8mmである。第2のダクト212は噴霧器1のチャネルおよび噴霧部材をクリーニングするために溶剤または加圧空気を通過させるよう機能するため、第2のダクト212の直径D212はその最も幅狭の部分で測定した場合に約3mmである。したがって、第2のダクト212および第1のダクト211は、溶剤によってかつ加圧空気によって構成されるクリーニング材料などの第1のタイプのもの、あるいは塗料によって構成される被覆材料などの第1のタイプのもののそれぞれを受容するよう構成されている。
【0053】
加えて、第2の針260の第1の上流端部片262は、円錐台形状のバルブ100の第2の上流端部片162とは異なり、全体形状が円筒形となっている。
【0054】
さらに、第1の針230の端部片232および第2の針260の端部片262は、流体の留置量を制限する様式で流体の流れのラインに実質的に局所的に接触する湿潤面を有する。
【0055】
このため、例えばバルブ200は、半円環形状の凹部232.1を有する。この凹部は、図5に示されるように流れL211のラインに局所的に接触するようになっている。円錐台形状の第1および第2の上流端部片132および162は局所的に流体の流れのラインに接触し、それによって、流体留置性が制限できかつ堅固な面のすすぎ性を向上させることができる。
【0056】
加えて、バルブ200はバルブ100に対して他の構造上の差異を有する。これら構造上の差異がバルブ100とバルブ200との間の動作上の差異を伴わない限りは、それらは本件出願には記載されない。
【0057】
図3には、図1を参照して上述されたバルブ100と本質的に同一の本発明のバルブ300の第三実施形態を示す。上記バルブ100に関する記載は、以下に述べる差異を除いてはバルブ300に直接的に変換できる。バルブ100の要素と同一のまたはそれに対応するバルブ300の要素には、同一の番号に200足した数が付与される。
【0058】
それゆえ、こうした言い換えによって、バルブ300、本体301、上流半体302、下流半体303、上流開口304.1、下流開口306.1、第1のダクト311、軸線X312の第2のダクト312、第1のスラスト面337を備える第1の針330、および第1のスラストチャンバ338、凹部340、第2のスラスト面367を備える第2の針360、および第2のスラストチャンバ368、ならびに内側キャビティ370が規定される。
【0059】
バルブ300は、第2のスプリング192に類似の単一スプリング392を有する点においてバルブ100とは本質的に異なる。スプリング392は、第1の針330および第2の針360をその閉ポジション(第1の針330および第2の針360が第1のダクト311および第2の抱くと312とを閉鎖する)へと押し進めるための弾性部材を構成する。
【0060】
第2の針を開状態で保持するために、第1の針330の開放中に第2のスラストチャンバ368内に広がる圧力を第1のスラストチャンバ338内に広がる圧力よりも大きなものとする必要がある。
【0061】
二つのスプリング191および192からなる単一スプリング392を取り付けることによって、製造コストを低減させかつバルブ300のコンパクトさを増大させることができる。
【0062】
バルブ300の動作を図6および図7に示す。バルブ100の動作は、以下に述べるバルブ300の動作と実質的に同じである。クリーニング工程を実施するために、バルブ300は、図6に示される第1の開放形態に配置される。第1のダクト311および第2のダクト312は、スラスト面337および367に作用するスラスト力の影響下でスライドする第1の針330および第2の針360が原因となって開放される。続いて溶剤が第1のダクト311内および第2のダクト312内を流れ、それによって、ダクトおよびすべての下流要素がクリーニングされる。溶剤の流れは、流れのラインL311およびL312によって示される。
【0063】
充填工程を実施するために、バルブ300は図7に示される第2の開口形態で配置されている。第1のダクト311は第1の針330によって閉鎖されており、一方で第2のダクト312は第2の針360の移動によって開放されている。続いて塗料が貯留部10へ向かって第2のダクト312内を流れる。塗料の流れは流れのラインL312によって示される。第1のダクト211内には流体は流れていない。
【0064】
バルブ300が第3の開口形態(図示せず)にあるとき、第1のダクト211は開放され、その一方で第2のダクト212は閉鎖されている。
【0065】
バルブ200の動作を図4および図5に示す。クリーニング工程を実施するために、バルブ200は図4に示される第1の開放形態で配置されている。第1のダクト211および第2のダクト212は、スラスト面237および267に作用するスラストの影響下でスライドする第1の針230および第2の針260が原因となって開放される。続いて溶剤が第1のダクト211内および第2のダクト212内を流れ、それによってダクトおよびすべての下流要素がクリーニングされる。溶剤の流れは、流れのラインL211およびL212によって示される。
【0066】
充填工程を実施するために、バルブ200は図5に示される第2の開口形態で配置されている。第1のダクト211は第1の針230の移動によって開放されており、一方で、第2のダクト212は第2の針260によって閉鎖されている。続いて塗料が貯留部10へ向かって第1のダクト211内を流れる。塗料の流れは流れのラインL211によって示される。第2のダクト212内には流体は流れていない。
【0067】
バルブ200が第3の開放形態(図示せず)にあるとき、第1のダクト211は閉鎖され、一方で第2のダクト212は開放されている。
【0068】
その高いコンパクト性に加えて、本発明のバルブは、従来技術において二つの隣接ダクトと同時に形成される封止領域を必要とする、機械的にブロックされる構造を避けるものとなる。
【0069】
変形例(図示せず)において、第1の針の第1の並進方向は、第2の張りの第2の並進方向と同一直線上ではなくそれと平行している。
【0070】
他の変形例(図示せず)においては、上流および下流半体は、バルブ100,200および300への取り付けの際にネジによる固定の変わりに、下流円筒形壁上に上流円筒形壁をクリップ止めすることによって、互いに固定されて組み合わせられている。アセンブリクリアランスは、このクリップ固定が第2のスプリングによって行われることが原因となって生じる。なぜなら、第2のスプリングは加圧状態で作動し、そして第一に下流半体を第二に上流半体を押し戻すからである。
【0071】
さらに他の変形例(図示せず)において、第1の針130および第2の針160は、バルブ100,200および300などに見られるような洗浄液(flush)の代わりに上流開口104.1から突出している。これによって、必要なときにいつでも上流キャビティを密封することが可能となる。
【符号の説明】
【0072】
1 噴霧器
10 貯留部
11 本体
12 高電圧ユニット
13 接続ダクト
14 供給ダクト
15 外面
100,200,300 バルブ
101,201,301 本体
102,202,302 上流半体
103,203,303 下流半体
104,204 上流端部プレート
104.1,204.1,304.1 上流開口
105,205 上流円筒形壁
106 下流端部プレート
106.1,206.1,306.1 下流開口
107,207 下流円筒形壁
108 内壁
111;211;311 第1のダクト
112,212,312 第2のダクト
123,223 第1のシート
130,230,330 第1の針
131,161 外側半径方向面
132,232 第1の上流端部片
133,233 第1の上流円状部
134,234 第1のリング
135,235 第1の下流円筒部
136,236 第2のシート
137,167,237,267,337,367 スラスト面
138,238,338 第1のスラストチャンバ
139 第1のスラストチャネル
140,240,340 凹部
160,260,360 第2の針
162,262 第2の上流端部片
163,263 第2の上流円筒部
164,264 第2のリング
165,265 第2の下流円筒部
166,266 末端プレート
168,268,368 第2のスラストチャンバ
169 第2のスラストチャネル
170,270,370 内部キャビティ
191,291 第1のスプリング
192,292 第2のスプリング
232.1 半円環形状凹部
392 単一スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブ(100;200;300)であって、
前記バルブ(100;200;300)は:
・本体(101;201;301)と;
・流体の流れを流通させるための少なくとも1つの第1のダクト(111;211;311)と;
・流体の流れを流通させるための少なくとも1つの第2のダクト(112;212;312)と;
・前記各第1のダクト(111;211;311)を開閉するための開ポジションと閉ポジションとの間で、第1の方向(X112;X212;X312)に平行に動作するよう取り付けられた第1の針(130;230;330)であって、前記本体(101;201;301)が前記第1の針(130;230;330)のための第1のシート(123;223)を形成する、第1の針(130;230;330)と;
・前記各第2のダクト(112;212;312)を開閉するための開ポジションと閉ポジションとの間で、第2の方向(X112;X212;X312)に平行に動作するよう取り付けられた第2の針(160;260;360)と;
を具備してなり、
前記バルブ(100;200;300)は、
前記第1の方向(X112;X212;X312)と前記第2の方向(X112;X212;X312)とは平行しているかあるいは一致しており、前記第1の針(130;230;330)は、前記第2の針(160;260;360)を収容するための凹部(140;240;340)を規定しており、かつ前記第1の針(130;230;330)は、前記第2の針(160;260;360)のための第2のシート(136;236)を形成することを特徴とするバルブ(100;200;300)。
【請求項2】
前記第1の針(130;230;330)と前記第2の針(160;260)とは、前記第1の方向(X112;X212;X312)の周囲でかつ第2の方向(X112;X212;X312)の周囲でそれぞれ円形に対称的なものとなっており、かつ、前記第1の針(130;230;330)と前記第2の針(160;260;360)とは同軸となるよう配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバルブ(100;200;300)。
【請求項3】
前記本体(101;201;301)は、前記第1のダクト(111;211;311)を規定し、かつ前記第2の針(160;260;360)は、前記第2のダクト(112;212;312)の一部を形成する内部キャビティ(170;270)を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバルブ(100;200;300)。
【請求項4】
前記本体(101;201;301)は、前記第1のダクト(111;211;311)と前記第2のダクト(112;212;312)とに共通の開口(104.1;204.1)を有することを特徴とする請求項3に記載のバルブ(100;200;300)。
【請求項5】
前記第1の針(130;230;330)と前記第2の針(160;260;360)とは、前記開口(104.1)と同一平面上に位置させられるようになっていることを特徴とする請求項4に記載のバルブ(100;200;300)。
【請求項6】
前記第1の針(130;230;330)と前記第2の針(160;260;360)とが前記第1のダクト(111;211;311)と前記第2のダクト(112;212;312)とを閉鎖する前記第1の針(130;230;330)と前記第2の針(160;260;360)との閉ポジションに、前記第1の針(130;230;330)と前記第2の針(160;260;360)とを押し戻すために、少なくとも1つの弾性部材(191,192;291;292;392)をさらに具備してなり、かつ、前記第1の針(130;230;330)と前記第2の針(160;260;360)は、前記弾性部材(191,192;291,292;392)に対向して、前記第1の方向(X112;X212;X312)においてかつ前記第2の方向(X112;X212;X312)において加圧空気などのスラスト流体によって付与されるスラスト力(F137,F167)を伝達する様式で配置されたスラスト面(137;167;237,267)をそれぞれ有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のバルブ(100;200;300)。
【請求項7】
少なくとも1つの弾性部材は、波頂形マルチターン型スプリングによって形成されていることを特徴とする請求項6に記載のバルブ。
【請求項8】
前記第1のダクト(111;211;311)は、前記第2のダクト(112;212;312)を実質的に交差するよう延在していることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のバルブ(100;200;300)。
【請求項9】
前記第1のダクト(111;211;311)と前記第2のダクト(112;212;312)とは、クリーニング材料などの第1のタイプの流体、または、被覆材料などの第2のタイプの流体を受容するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載のバルブ(100;200;300)。
【請求項10】
前記第1のシート(123;223)および前記第2のシート(136;236)は、円錐台形状のものであることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載のバルブ(100;200;300)。
【請求項11】
前記第1の針(130;230;330)および前記第2の針(160;260;360)は、流体留置量を制限する様式で流体の流れのライン(L111,L112;L211,L212;L311,L312)に実質的に局所的に接触するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載のバルブ(100;200;300)。
【請求項12】
請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載のバルブ(100;200;300)を含むことを特徴とする、被覆材料をスプレーするための噴霧器(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−511420(P2012−511420A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540168(P2011−540168)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【国際出願番号】PCT/FR2009/052454
【国際公開番号】WO2010/067016
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(511080247)サム・テクノロジー (7)
【Fターム(参考)】