説明

製袋機

【課題】胴部1、サイドガセット部2および底ガセット部3を有するプラスチック袋に付加価値をもたせる。
【解決手段】2枚の胴材が互いに対向し、胴材によって胴部1が形成され、2枚のサイドガセット材が各胴材間に設けられ、サイドガセット材によってサイドガセット部2が形成される。サイドガセット材は胴部1の両側縁7に沿ってのびる。さらに、底ガセット材が各胴材間に設けられ、底ガセット材によって底ガセット部3が形成される。底ガセット材は胴部1の一端縁8に沿ってのびる。さらに、底突出部17,18が底ガセット部3から突出し、取っ手孔15が底突出部17,18に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プラスチック袋およびその製袋機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラスチック袋として胴部、サイドガセット部および底ガセット部を有するものが使用されている。たとえば、特許第3655627号公報(特許文献1)に示されているものがそれである。
【0003】
同公報のプラスチック袋では、2枚の胴材が互いに対向し、胴材によって胴部が形成され、2枚のサイドガセット材が各胴材間に設けられ、サイドガセット材によってサイドガセット部が形成される。サイドガセット材は胴部の両側縁に沿ってのびる。さらに、底ガセット材が各胴材間に設けられ、底ガセット材によって底ガセット部が形成される。底ガセット材は胴部の一端縁に沿ってのびる。したがって、サイドガセット部によってプラスチック袋を拡げ、その容量を増大することができ、底ガセット部によってフラット底面を形成し、これを安定直立させることもできる。
【0004】
さらに、特許第4108846号公報(特許文献2)に示されているように、サイドガセット材および底ガセット材の他に、付加底ガセット材を各胴材間に設け、付加底ガセット材によって付加底ガセット部を形成することもできる。底ガセット材は胴部の一端縁に沿ってのび、付加底ガセット材は胴部の他端縁に沿ってのびる。この場合、プラスチック袋に内容物を充填したとき、プラスチック袋は直方体または立方体をなし、箱形状の外観を呈する。そして、たとえば、底ガセット部によってフラット底面ではなく、フラット頂面が形成され、付加底ガセット部によってフラット底面が形成される。したがって、充填効率が高い。プラスチック袋を的確に積み重ねることもできる。
【0005】
したがって、今後、各公報のプラスチック袋が広く使用されると予想されるが、それに付加価値をもたせることも要望されている。たとえば、大型のプラスチック袋の場合、内容物を充填したとき、その重量が相当大きく、それを持ち運ぶことは容易ではない。したがって、取っ手孔を適所に設け、取っ手孔によってプラスチック袋をぶら下げ、持ち運ぶようにすることが要望されている。
【0006】
各公報のプラスチック袋において、ジッパを適所に設け、ジッパによってプラスチック袋を開き、閉じるようにすることも要望されている。注ぎ口を適所に設けることも要望されている。粘着手段によってプラスチック袋を閉じるようにすることも要望されている。
【0007】
したがって、この発明は、胴部、サイドガセット部および底ガセット部を有するプラスチック袋に付加価値をもたせることを目的としてなされたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第3655627号公報
【0009】
【特許文献2】特許第4108846号公報
【発明の概要】
【0010】
この発明によれば、2枚の胴材が互いに対向し、胴材によって胴部が形成され、2枚のサイドガセット材が各胴材間に設けられ、サイドガセット材によってサイドガセット部が形成される。サイドガセット材は胴部の両側縁に沿ってのびる。さらに、底ガセット材が各胴材間に設けられ、底ガセット材によって底ガセット部が形成される。底ガセット材は胴部の一端縁に沿ってのびる。さらに、底突出部が底ガセット部から突出し、取っ手孔、ジッパ、注ぎ口または粘着手段が底突出部に設けられる。
【0011】
好ましい実施例では、付加底ガセット材が各胴材間に設けられ、付加底ガセット材によって付加底ガセット部が形成される。付加底ガセット部は胴部の他端縁に沿ってのびる。
【0012】
底突出部は第1および第2突出部からなる。底ガセット部は胴部の一端縁に接する両側縁を有する。そして、底ガセット部の一側縁において、一方の胴材と底ガセット材の少なくとも一方が底ガセット部を超え、外部に突出し、その突出部によって第1突出部が形成され、底ガセット部の他側縁において、他方の胴材と底ガセット材の少なくとも一方が底ガセット部を越え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部が形成される。さらに、取っ手孔が第1および第2突出部に設けられる。
【0013】
さらに、好ましい実施例では、底ガセット部の一側縁において、一方の胴材と底ガセット材が底ガセット部を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第1突出部が形成され、底ガセット材の他側縁において、他方の胴材と底ガセット材が底ガセット部を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第2突出部が形成される。
【0014】
さらに、ジッパが第1突出部に設けられる。
【0015】
他の実施例では、底突出部は第1および第2突出部の他に、第3突出部を有する。そして、底ガセット部の両側縁間において、底ガセット材が底ガセット部を超え、外部に突出し、二重に重ね合わされ、その突出部によって第3突出部が形成される。さらに、ジッパが第3突出部に設けられる。
【0016】
底ガセット部の両側縁間において、ジッパを底ガセット部に設けてもよい。
【0017】
取っ手孔を第1突出部に設け、ジッパを第2突出部に設けてもよい。
【0018】
他の実施例では、底突出部は単一の突出部からなる。そして、底ガセット部の両側縁間において、底ガセット材が底ガセット部を超え、外部に突出し、二重に重ね合わされ、その突出部によって単一の突出部が形成される。さらに、取っ手孔、ジッパまたは注ぎ口が単一の突出部に設けられる。
【0019】
他の実施例では、底ガセット部の一側縁において、一方の胴材と底ガセット材の少なくとも一方が底ガセット部を超え、外部に突出し、その突出部によって単一の突出部が形成される。
【0020】
底ガセット部の一側縁において、一方の胴材と底ガセット材が底ガセット部を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって単一の突出部が形成されるようにしてもよい。
【0021】
さらに、この発明によれば、特別の構成の製袋機が新たに提供される。その製袋機は胴部、サイドガセット部および底ガセット部を有するプラスチック袋を製造するためのものである。そして、2枚の胴材が互いに対向し、重ね合わされ、その長さ方向に間欠送りされ、胴材によって胴部が形成される。さらに、サイドガセット材があらかじめ2つ折りされ、胴材の間欠送り毎に、サイドガセット材が胴材に供給される。サイドガセット材は胴材の幅方向に配置され、各胴材間に挿入される。したがって、サイドガセット材によってサイドガセット部が形成される。さらに、底ガセット材が適宜2つ折りされ、胴材の長さ方向に配置され、各胴材間に挿入され、底ガセット材によって底ガセット部が形成され、底突出部が底ガセット部から突出する。さらに、胴材の間欠送り毎に、取っ手、ジッパ、注ぎ口または粘着手段が底突出部に設けられ、胴材の長さ方向において、縦シール装置によって胴部と底ガセット部がヒートシールされ、胴材の幅方向において、横シール装置によって胴部とサイドガセット部がヒートシールされる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の実施例を示す正面図である。
【図2】図1のプラスチック袋の分解斜視図である。
【図3】図1のプラスチック袋の内容物充填状態の斜視図である。
【図4】図1の胴材および底ガセット材の説明図である。
【図5】図1のプラスチック袋を製造する製袋機の平面図である。
【図6】図5の製袋機の側面図(A)、図5のヒートシール装置の側面図(B)である。
【図7】図5のヒートシール装置の断面図である。
【図8】他の実施例の平面図である。
【図9】他の実施例の斜視図(A)、その第3突出部の断面図(B)、正面図(C)および断面図(D)である。
【図10】他の実施例の斜視図である。
【図11】他の実施例の斜視図である。
【図12】他の実施例の斜視図である。
【図13】他の実施例の斜視図である。
【図14】他の実施例の斜視図である。
【図15】他の実施例の斜視図である。
【図16】他の実施例の斜視図である。
【図17】他の実施例の説明図である。
【図18】他の実施例の説明図である。
【図19】他の実施例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0024】
図1はこの発明にかかるプラスチック袋を示す。このプラスチック袋は胴部1、サイドガセット部2および底ガセット部3を有する。そして、図2および図3に示すように、2枚の胴材4が互いに対向し、胴材4によって胴部1が形成され、2枚のサイドガセット材5が各胴材4間に設けられ、サイドガセット材5によってサイドガセット部2が形成されている。さらに、底ガセット材6が各胴材4間に設けられ、底ガセット材6によって底ガセット部3が形成されている。
【0025】
特許第3655627号公報のものと同様、サイドガセット材5は胴部1の両側縁7に沿ってのび、2つ折りされ、2層に重ね合わされる。底ガセット材6は胴部1の一端縁8に沿ってのび、2つ折りされ、2層に重ね合わされる。さらに、胴部1とサイドガセット部2が胴部1の両側縁7に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線9が胴部1の両側縁7に沿って形成される。さらに、サイドガセット材5の一端部が45°の角度をもって折り曲げられ、両層のサイドガセット材5間に折り込まれ、2つ折りされ、2層に重ね合わされ、これによって補助ガセット部10が形成され、底ガセット部3が両層の補助ガセット部10間に挿入される。補助ガセット部10と底ガセット部3が胴部1の両側縁7に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線9が胴部1の両側縁7に沿って形成され、胴部1と底ガセット部3が胴部1の一端縁8に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線9が胴部1の一端縁8に沿って形成されることも同公報のものと同様である。
【0026】
さらに、特許第4108846号公報のものと同様、このプラスチック袋は付加底ガセット部11を有する。そして、サイドガセット材5および底ガセット材6の他に、付加底ガセット材12が各胴材4間に設けられ、付加底ガセット材12によって付加底ガセット部11が形成されている。底ガセット材6は胴部1の一端縁8に沿ってのびることは前述したとおりであるが、付加底ガセット材12は胴部1の他端縁13に沿ってのび、2つ折りされ、2層に重ね合わされる。さらに、サイドガセット材5の一端部と同様、サイドガセット材5の他端部が45°の角度をもって折り曲げられ、両層のサイドガセット材5間に折り込まれ、2つ折りされ、2層に重ね合わされ、これによって補助ガセット部14が形成され、付加底ガセット部11が両層の補助ガセット部14間に挿入される。さらに、補助ガセット部14と付加底ガセット部11が胴部1の両側縁7に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線9が胴部1の両側縁7に沿って形成され、胴部1と付加底ガセット部11が胴部1の他端縁13に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線9が胴部1の他端縁13に沿って形成される。
【0027】
さらに、このプラスチック袋では、底突出部が底ガセット部3から突出し、取っ手孔15またはジッパ16が底突出部に設けられる。
【0028】
この実施例では、底突出部は第1および第2突出部17,18からなる。底ガセット部3は胴部1の一端縁8に接する両側縁を有する。そして、底ガセット部3の一側縁において、一方の胴材4と底ガセット材6の少なくとも一方が底ガセット部3を越え、外部に突出し、その突出部によって第1突出部17が形成され、底ガセット部3の他側縁において、他方の胴材4と底ガセット材6の少なくとも一方が底ガセット部3を越え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部18が形成される。さらに、取っ手孔15が第1および第2突出部17,18に設けられる。
【0029】
さらに、この実施例では、底ガセット部3の一側縁において、一方の胴材4と底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第1突出部17が形成され、底ガセット部3の他側縁において、他方の胴材4と底ガセット材6が底ガセット部3を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第2突出部18が形成されている。さらに、胴部1とサイドガセット部2が胴部1の両側縁7に沿ってヒートシールされていることは前述したとおりであるが、この実施例では、第1および第2突出部17,18において、各胴材4と底ガセット材6も第1および第2突出部17,18の両側縁19に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線9が第1および第2突出部17,18の両側縁19に沿って形成されている。そして、取っ手孔15が第1および第2突出部17,18に設けられているものである。
【0030】
さらに、この実施例では、ジッパ16が第1突出部17に設けられている。ジッパ16は一般に知られているところのもので、雄部材にはめ込まれる雌部材を有し、雄および雌部材はテープと一体成型される。そして、第1突出部17において、ジッパ16が一方の胴材4と底ガセット材6間に配置され、一方の胴材4と底ガセット材6が雄および雌部材のテープにヒートシールされ、そのヒートシール線20がジッパ16に沿って形成されている。さらに、胴部1と底ガセット部3が胴部1の一端縁8に沿ってヒートシールされることは前述したとおりであるが、ジッパ16がある関係上、第1突出部17が形成される底ガセット部3の一側縁では、胴部1と底ガセット部3はヒートシールされていない。底ガセット部3の他側縁において、胴部1と底ガセット部3が胴部1の一端縁8に沿ってヒートシールされているだけである。さらに、ジッパ16の上方において、一方の胴材4または底ガセット材6にミシン目21が形成されており、ミシン目21はジッパ16に沿っのびる。したがって、一方の胴材4または底ガセット材6をミシン目21に沿って引き裂き、ミシン目21およびジッパ16によってプラスチック袋を開くことができる。ジッパ16によってプラスチック袋を閉じることもできる。
【0031】
一方の胴材4または底ガセット材6をジッパ16に沿ってハーフカットし、ミシン目21ではなく、ハーフカット線をジッパ16に沿って形成し、一方の胴材4または底ガセット材6をハーフカット線に沿って引き裂くようにしてもよい。ジッパ16の上方において、一方の胴材4および底ガセット材6にミシン目21またはハーフカット線を形成し、一方の胴材4および底ガセット材6をミシン目21またはハーフカット線に沿って引き裂くようにしてもよい。
【0032】
ジッパ16にポケットジップ(登録商標)を使用し、これを一方の胴材4または底ガセット材6に設けてもよい。この場合、ミシン目21またはハーフカット線をジッパ16の上方に形成する必要はない。ジッパ16にスライドジッパを使用してもよい。
【0033】
このプラスチック袋は内容物を充填し、封入するためのものである。したがって、たとえば、プラスチック袋が製造されるとき、胴部1と付加底ガセット部11が胴部1の他端縁13に沿ってヒートシールされるが、ヒートシールされるのは一方の胴材4と付加底ガセット材12だけであり、他方の胴材4と付加底ガセット材12はヒートシールされない。そして、プラスチック袋の製造後、内容物が他方の胴材4と付加底ガセット材12間を通り、充填され、充填後、他方の胴材4と付加底ガセット材12が胴部1の他端縁13に沿ってヒートシールされ、充填物がプラスチック袋に封入される。
【0034】
なお、底ガセット部3の一側縁で胴部1と底ガセット部3はヒートシールされず、他側縁で胴部1と底ガセット部3がヒートシールされることは前述したとおりである。したがって、一方の胴材4と底ガセット材6はヒートシールされず、他方の胴材4と底ガセット材6がヒートシールされるものであるが、プラスチック袋を製造するとき、他方の胴材4と底ガセット材6をヒートシールせず、プラスチック袋の製造後、内容物を他方の胴材4と底ガセット材6間に通し、充填し、充填後、他方の胴材4と底ガセット材6をヒートシールするようにしてもよい。
【0035】
したがって、このプラスチック袋の場合、サイドガセット部2によってプラスチック袋を拡げ、その容量を増大することができ、内容物を充填したとき、付加底ガセット部11によってフラット底面を形成し、これを安定直立させることもできる。さらに、底ガセット部3によってフラット底面ではなく、フラット頂面が形成され、プラスチック袋は直方体または立方体をなし、箱形状の外観を呈する。したがって、充填効率が高い。充填後、第1および第2突出部17,18を胴部1の一端縁8に沿って折り曲げ、底ガセット部3に重ね合わせ、プラスチック袋を的確に積み重ねることもできる。
【0036】
さらに、このプラスチック袋の場合、取っ手孔15が第1および第2突出部17,18に形成されていることは前述したとおりである。したがって、内容物の充填後、第1および第2突出部17,18を互いに接近させ、片手をその取っ手孔15に挿入し、取っ手孔15によってプラスチック袋をぶら下げ、持ち運ぶことができる。この場合、プラスチック袋にハンドバック状の外観および機能をもたせることができ、好ましい。
【0037】
ジッパ16によってプラスチック袋を開き、内容物を取り出すこともできる。その後、ジッパ16によってプラスチック袋を閉じることもできる。
【0038】
なお、このプラスチック袋では、図4Aに示すように、底ガセット材6は各胴材4と別体のものであるが、必ずしもその必要はない。図4Bに示すように、特許第3655627号公報の底ガセット材と同様、底ガセット材6は一方の胴材4を折り曲げ、折り返し、2つ折りしたものであってもよい。図4Cに示すように、底ガセット材6および他方の胴材4として一方の胴材4を折り曲げたものを使用してもよい。
【0039】
付加底ガセット材12も各胴材4と別体のものであってもよく、一方の胴材4を折り曲げ、折り返し、2つ折りしたものであってもよい。付加底ガセット材12および他方の胴材4として一方の胴材4を折り曲げたものを使用してもよい。
【0040】
図5および図6は図1のプラスチック袋を製造する製袋機を示す。この製袋機では、胴材4の送り機構に送りローラ22,23が使用され、2枚の胴材4が送りローラ22に導かれ、互いに対向し、重ね合わされ、送りローラ23に導かれ、駆動モータによって送りローラ22,23が回転し、胴材4がその長さ方向に間欠送りされる。胴材4は胴部1を形成するためのものである。
【0041】
さらに、サイドガセット材5があらかじめ2つ折りされ、胴材4の間欠送り毎に、サイドガセット材5が胴材4に供給される。たとえば、サイドガセット材5として2倍の幅のものが使用され、サイドガセット材5の供給機構24において、サイドガセット材5が長さ方向中心線の両側で2つ折りされ、胴材4の間欠送り毎に、サイドガセット材5が胴材4に供給される。サイドガセット材5は胴材4の幅方向に配置され、各胴材4間に挿入される。したがって、サイドガセット材5によってサイドガセット部2が形成される。これは特許第3655627号公報のものと同様である。サイドガセット材5の一端部が45°の角度をもって折り曲げられ、これによって補助ガセット部10が形成されることも同公報のものと同様である。さらに、サイドガセット材5の一端部と同様、サイドガセット材5の他端部が45°の角度をもって折り曲げられ、これによって補助ガセット部14が形成される。
【0042】
さらに、底ガセット材6が適宜2つ折りされ、胴材4の長さ方向に配置され、各胴材1間に挿入され、底ガセット材6によって底ガセット部3が形成され、これが両層の補助ガセット部10間に挿入される。これも特許第3655627号公報のものと同様である。さらに、付加底ガセット材12が適宜2つ折りされ、胴材4の長さ方向に配置され、各胴材4間に挿入され、付加底ガセット材12によって付加底ガセット部11が形成され、これが両層の補助ガセット部14間に挿入される。
【0043】
なお、底ガセット材6については、底ガセット材供給機構25によって底ガセット材6を2つ折りし、それを胴材4に供給し、底ガセット材6が胴材1の長さ方向に配置され、各胴材1間に挿入されるようにしてもよいが、特許第3655627号公報の製袋機と同様、図8に示すように、ガイドローラ26,27,28,29,30,31、プレート32,33およびピンチローラ34などのガイド機構によって一方の胴材4を案内し、折り曲げ、折り返し、2つ折りし、他方の胴材4を案内し、折り曲げ、折り戻し、底ガセット材6として胴材4の2つ折り部分を使用してもよい。各胴材4を折り曲げたとき、ヒートシール装置35およびプレート36によって各胴材4をヒートシールし、付着させてもよい。底ガセット材6および他方の胴材4として一方の胴材4を折り曲げたものを使用することもできる。
【0044】
付加底ガセット材12も同様である。付加底ガセット材供給機構37によって付加底ガセット材12を2つ折りし、それを胴材4に供給してもよく、ガイド機構によって一方の胴材4を案内し、折り曲げ、折り返し、2つ折りし、付加底ガセット材12としてそれを使用してもよい。付加底ガセット材12および他方の胴材4として一方の胴材4を折り曲げたものを使用してもよい。
【0045】
さらに、この製袋機では、底ガセット材6が各胴材1間に挿入され、底ガセット材6によって底ガセット部3が形成されるが、それと同時に、底突出部17,18が底ガセット部3から突出する。
【0046】
この実施例では、胴材4としてサイドガセット部2の長さL1よりも大きい幅W1のものが使用される。さらに、底ガセット材6が適宜2つ折りされるが、2つ折りされたとき、その幅W2は補助ガセット部10の長さL2よりも大きい。したがって、底ガセット材6によって底ガセット部3が形成され、底ガセット部3が両層の補助ガセット部10間に挿入されたとき、底ガセット部3の一側縁において、一方の胴材4と底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第1突出部17が形成される。さらに、それと同時に、底ガセット部3の他側縁において、他方の胴材4と底ガセット材6が底ガセット部3を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第2突出部18が形成される。
【0047】
さらに、この製袋機では、胴材4の間欠送り毎に、取っ手孔15またはジッパ16が底突出部17,18に設けられる。
【0048】
この実施例では、取っ手孔15を設ける機構としてパンチ38が使用され、ジッパ16を設ける機構としてジッパ供給機構39およびヒートシール装置40が使用されている。そして、胴材4の間欠送り毎に、パンチ38によって第1および第2突出部17,18が打ち抜かれ、取っ手孔15が第1および第2突出部17,18に設けられ、形成される。さらに、ジッパ16としてその長さ方向に連続するものが使用され、ジッパ供給機構39によってジッパ16が送られ、それが胴材4に供給される。供給されたとき、ジッパ16は胴材4の長さ方向に配置され、一方の胴材4と底ガセット材6間に挿入される。さらに、ジッパ16は雌部材にはめ込まれる雄部材を有する。そして、一方の胴材4と底ガセット材6が雄および雌部材のテープに対向し、胴材4の間欠送り毎に、ヒートシール装置40によってそれがヒートシールされる。たとえば、図7に示すように、プレート41が2つ折りされた底ガセット材6間に配置され、一方の胴材4、テープおよび底ガセット材6がヒートシール装置40とプレート41間に挟まれ、一方の胴材4が雄部材のテープにヒートシールされ、底ガセット材6が雌部材のテープにヒートシールされる。したがって、胴材4の間欠送り毎に、取っ手孔15が第1および第2突出部17,18に設けられ、ジッパ16が第1突出部17に設けられるものである。
【0049】
ジッパ16にポケットジップ(登録商標)を使用し、これを一方の胴材4または底ガセット材6に設けることもできる。ジッパ16にスライドジッパを使用してもよい。
【0050】
さらに、胴材4の間欠送り毎に、他方の胴材4と底ガセット材6が縦シール装置42とプレート41間に挟まれ、胴材4の長さ方向において、縦シール装置42によって他方の胴材4と底ガセット材6がヒートシールされる。これと同時に、胴材4の長さ方向において、縦シール装置43によって各胴材4と付加底ガセット材12がヒートシールされる。したがって、胴部1と底ガセット部2が胴部1の一端縁8に沿ってヒートシールされ、胴部1と付加底ガセット部11が胴部1の他端縁13に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線9が胴部1の一端縁8および他端縁13に沿って形成されるものである。
【0051】
プレート41ではなく、ヒータを2つ折りされた底ガセット材6間に配置し、これによって各胴材4、テープおよび底ガセット材6をヒートシールするようにしてもよい。
【0052】
さらに、胴材4の間欠送り毎に、胴材4の幅方向において、横シール装置44によって各胴材4とサイドガセット材5がヒートシールされる。したがって、胴部1とサイドガセット部2が胴部1の両側縁7に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線9が胴部1の両側縁7に沿って形成される。これと同時に、補助ガセット部10と底ガセット部3も胴部1の両側縁7に沿ってヒートシールされ、補助ガセット部14と付加底ガセット部11も胴部1の両側縁7に沿ってヒートシールされる。さらに、各胴材4と底ガセット材6が第1および第2突出部17,18の両側縁19に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線9が第1および第2突出部17,18の両側縁19に沿って形成される。
【0053】
その後、間欠送り毎に、胴材4の幅方向において、カッタ45によって胴材4、サイドガセット材5、底ガセット材6および付加底ガセット材12がカットされる。胴材4、サイドガセット材5、底ガセット材6および付加底ガセット材12はサイドガセット材5の長さ方向中心線に沿ってカットされる。カット前、一方の胴材4または底ガセット材6がミシン目形成刃を通り、一方の胴材4または底ガセット材6にミシン目21が形成されるようにすることもできる。
【0054】
トムソン刃またはレーザによって一方の胴材4または底ガセット材をハーフカットし、一方の胴材4または底ガセット材6にハーフカット線を形成してもよい。一方の胴材4および底ガセット材6にミシン目21またはハーフカット線を形成することもできる。
【0055】
これによって図1のプラスチック袋が製造されるものである。
【0056】
図9は他の実施例を示す。この実施例でも、各胴材と底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第1および第2突出部17,18が形成されていることは図1のものと同様である。各胴材と底ガセット材が第1および第2突出部17,18の両側縁19に沿ってヒートシールされていることも図1のものと同様である。取っ手孔15が第1および第2突出部17,18に設けられていることも図1のものと同様である。
【0057】
ただし、図9の実施例では、底突出部は第1および第2突出部17,18の他に、第3突出部46を有する。そして、図9Bに示すように、底ガセット部3の両側縁間において、底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、二重に重ね合わされ、その突出部によって第3突出部46が形成されている。その位置は底ガセット部3の幅方向中央位置であり、第3突出部46は底ガセット部3の両側縁に平行にのびる。さらに、ジッパ16が第1突出部17ではなく、第3突出部46に設けられている。ジッパ16は雄および雌部材を有する。
【0058】
さらに、第3突出部46において、底ガセット材が雄および雌部材のテープにヒートシールされ、そのヒートシール線20がジッパ16に沿って形成されている。さらに、図9Cに示すように、ジッパ16の上方において、ノッチ47が第3突出部46の一側縁または両側縁に形成されている。
【0059】
したがって、ノッチ47によって第3突出部46を引き裂き、その先端縁をジッパ16に沿って切り取ることができる。したがって、その後、ジッパ16によってプラスチック袋を開き、内容物を取り出すことができる。ジッパ16によってプラスチック袋を閉じることもできる。
【0060】
図9Dに示すように、二重の第3突出部46において、その先端縁を閉じず、開放させてもよい。この場合、ノッチ47を第3突出部46の一側縁または両側縁に形成する必要はない。
【0061】
ジッパ16にポケットジップ(登録商標)を使用してもよく、スライドジッパを使用してもよい。
【0062】
なお、この実施例では、ジッパ16が第1突出部17になく、その関係上、底ガセット部3の一側縁において、胴部1と底ガセット部2が胴部1の一端縁8に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線9が胴部1の一端縁8に沿って形成されている。底ガセット部3の他側縁において、胴部1と底ガセット部2が胴部1の一端縁8に沿ってヒートシールされているのは図1のものと同様である。
【0063】
図9のプラスチック袋を製造するには、底ガセット材として底ガセット部3よりも幅の大きいものを使用する。そして、底ガセット材が各胴材間に挿入され、底ガセット材によって底ガセット部3が形成されるとき、底ガセット部3の両側縁間において、ガイド機構によって底ガセット材を折り曲げ、第3突出部46を形成すればよい。さらに、ジッパ16を第3突出部46に挿入し、胴材の間欠送り毎に、第3突出部46において、ヒートシール装置によって底ガセット材とジッパ16をヒートシールすると、胴材の間欠送り毎に、ジッパ16を第3突出部46に設けることができる。
【0064】
図10に示すように、第1および第2突出部17,18に斜めの両側縁19を形成し、台形状の外観をもたせてもよい。第1および第2突出部17,18において、各胴材と底ガセット材を斜めの両側縁19に沿ってヒートシールすることもできる。各胴材と底ガセット材を斜めの両側縁19に沿って溶断し、これによって各胴材と底ガセット材を接合するようにしてもよい。
【0065】
図10のプラスチック袋を製造するには、胴材の間欠送り毎に、第1および第2突出部17,18において、たとえば、トムソン刃によって各胴材と底ガセット材をカットし、斜めの両側縁19を形成し、ヒートシール装置によってそれをヒートシールすればよい。溶断装置によって各胴材と底ガセット材を溶断してもよい。
【0066】
図11に示すように、第1および第2突出部17,18をサイドガセット部2から一定間隔を置いて形成してもよい。底ガセット部3の両側縁間において、ジッパ16を底ガセット部3に設けてもよい。その位置は底ガセット部3の幅方向中央位置であることが好ましい。この実施例では、ジッパ16はポケットジップ(登録商標)からなり、底ガセット部3の両側縁に平行にのびる。
【0067】
図12の実施例では、取っ手孔15が第1突出部17に設けられ、ジッパ16が第2突出部18に設けられている。さらに、ジッパ16の上方において、ノッチ47が第2突出部18の一側縁または両側縁19に形成されている。
【0068】
したがって、内容物の充填後、取っ手孔15によってプラスチック袋をぶら下げ、持ち運ぶことができる。ノッチ47によって第2突出部18を引き裂き、その後、ジッパ16によってプラスチック袋を開くことができ、閉じることもできる。第1および第2突出部17,18を底ガセット部3に重ね合わせ、プラスチック袋を的確に積み重ねることもできる。
【0069】
図13の実施例では、底突出部は単一の突出部46からなる。さらに、底ガセット部3の両側縁間において、底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、二重に重ね合わされていることは図10の実施例と同様である。そして、その突出部によって単一の突出部46が形成されている。その位置は底ガセット部3の幅方向中央位置であり、単一の突出部46は底ガセット部3の両側縁に平行にのびる。さらに、取っ手孔15が単一の突出部46に設けられている。
【0070】
さらに、図13の実施例では、単一の突出部46は斜めの両側縁19を有し、台形状の外観をもつ。そして、底ガセット材が二重に重ね合わされ、両側縁19に沿ってヒートシールされ、これによって注ぎ口47が形成されている。注ぎ口47はプラスチック袋の内部に連通し、テーパ状である。さらに、底ガセット材が突出部46の先端縁に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール領域によって注ぎ口47が閉じられ、ヒートシール領域に取っ手孔15が形成されている。したがって、単一の突出部46を取っ手孔15の下方で切断し、これによって注ぎ口47を開口し、内容物を注ぎ口47から注ぎ、取り出すことができる。
【0071】
図13のプラスチック袋を製造するには、胴材の間欠送り毎に、単一の突出部46において、たとえば、トムソン刃によって底ガセット材をカットし、斜めの両側縁19を形成し、ヒートシール装置によってそれをヒートシールする。さらに、胴材の間欠送り毎に、単一の突出部46において、パンチによって底ガセット材を打ち抜き、取っ手孔15を形成すると、胴材の間欠送り毎に、取っ手孔15および注ぎ口47を単一の突出部46に設けることができる。
【0072】
図14の実施例では、ジッパ16が単一の突出部46に設けられている。
【0073】
図15の実施例でも、底突出部は単一の突出部48からなる。そして、底ガセット部3の一側縁において、一方の胴材と底ガセット材の少なくとも一方が底ガセット部3を越え、外部に突出し、その突出部によって単一の突出部48が形成される。この実施例では、一方の胴材と底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって単一の突出部48が形成されている。さらに、取っ手孔15が単一の突出部48に設けられている。
【0074】
図16の実施例でも、一方の胴材と底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって単一の突出部48が形成されている。そして、ジッパ16が単一の突出部48に設けられている。
【0075】
図17の実施例では、粘着手段が単一の突出部48に設けられている。粘着手段はホットメルト49からなる。さらに、この実施例では、一方の胴材と底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、胴材によって突出部48の外面が形成され、底ガセット材によって突出部48の内面が形成されているが、その内面にホットメルト49が塗布され、離型紙50がホットメルト49に貼り付けられている。ホットメルト49および離型紙50は突出部48の先端から間隔を置いて位置し、水平方向にのびる。したがって、離型紙50をホットメルト49から剥がし、突出部48をその先端縁とホットメルト49間で折り曲げ、先端縁をホットメルト49に貼り付けることができ、突出部48の折り曲げ部によってプラスチック袋を閉じることができる。突出部48の先端縁をホットメルト49から剥がし、これによってプラスチック袋を開くこともできる。突出部48の先端縁において、胴材と底ガセット材を互いにヒートシールし、プラスチック袋を開くとき、胴材および底ガセット材を突出部48の先端縁に沿って切り取るようにしてもよい。
【0076】
図18に示すように、ホットメルト49および離型紙50を突出部48の先端縁付近に位置させる。そして、突出部48を底ガセット部3に向かって折り曲げ、ホットメルト49によって突出部48と底ガセット部3を貼り付けるようにしてもよい。図19に示すように、突出部48の先端縁付近において、その外面にホットメルト49を塗布し、離型紙50をホットメルト49に貼り付ける。そして、突出部48をホットメルト49の下側で折り曲げ、ホットメルト49を底ガセット部3に対面させ、ホットメルト49によって突出部48と底ガセット部3を貼り付けてもよい。ホットメルト49を突出部48の内面に対面させ、ホットメルト49によって外面と内面を貼り付けてもよい。
【0077】
図17、図18または図19のプラスチック袋を製造するには、胴材の間欠送り毎に、突出部48の内面または外面にホットメルト49を塗布し、ホットメルト49を単一の突出部48に設け、離型紙50をホットメルト49に貼り付ければよい。
【0078】
ホットメルト49および離型紙50を他の実施例の突出部に設けてもよい。ホットメルト49に限らず、粘着手段に他ののりを使用してもよい。粘着手段に両面粘着テープを使用してもよい。
【0079】
なお、たとえば、図1および図2の底ガセット部3の一側縁において、一方の胴材4が底ガセット部3を超え、外部に突出し、その突出部によって第1突出部17が形成されるようにする。そして、取っ手孔15を第1突出部17に設けてもよい。反対に、底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、その突出部によって第1突出部17が形成されるようにする。そして、取っ手孔15を第1突出部17に設けてもよい。底ガセット部3の他側縁において、他方の胴材4が底ガセット部3を越え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部18が形成されるようにしてもよく、底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部18が形成されるようにしてもよい。
【0080】
底ガセット部3の一側縁において、一方の胴材4と底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第1突出部17が形成されるようにする。そして、ジッパ16を第1突出部17に設ける。さらに、底ガセット部3の他側縁において、他方の胴材4が底ガセット部3を越え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部18が形成されるようにする。そして、取っ手孔17を第2突出部17に設けてもよい。底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部18が形成されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1 胴部
2 サイドガセット部
3 底ガセット部
4 胴材
5 サイドガセット材
6 底ガセット材
7 両側縁
8 一端縁
11 追加底ガセット部
12 追加底ガセット材
13 他端縁
15 取っ手孔
16 ジッパ
17 第1突出部
18 第2突出部
22,23 送りローラ
24 サイドガセット材供給機構
25 底ガセット材供給機構
26,27,28,29,30,31 ガイドローラ
32,33 プレート
34 ピンチローラ
37 付加底ガセット材供給機構
38 パンチ
39 ジッパ供給機構
40 ヒートシール装置
42,43 縦シール装置
44 横シール装置
46 第3突出部
48 単一の突出部
49 ホットメルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する2枚の胴材からなる胴部と、
前記各胴材間に設けられ、前記胴部の両側縁に沿ってのびる2枚のサイドガセット材からなるサイドガセット部と、
前記各胴材間に設けられ、前記胴部の一端縁に沿ってのびる底ガセット材からなる底ガセット部と、
前記底ガセット部から突出する底突出部と、
前記底突出部に設けられた取っ手孔、ジッパ、注ぎ口または粘着手段とからなるプラスチック袋。
【請求項2】
前記各胴材間に設けられ、前記胴部の他端縁に沿ってのびる付加底ガセット材からなる付加底ガセット部を有する請求項1に記載のプラスチック袋。
【請求項3】
前記底突出部は第1および第2突出部からなり、前記底ガセット部は前記胴部の一端縁に接する両側縁を有し、前記底ガセット部の一側縁において、一方の胴材と底ガセット材の少なくとも一方が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、その突出部によって第1突出部が形成され、前記底ガセット部の他側縁において、他方の胴材と底ガセット材の少なくとも一方が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部が形成され、取っ手孔が前記第1および第2突出部に設けられている請求項1に記載のプラスチック袋。
【請求項4】
前記底ガセット部の一側縁において、前記一方の胴材と底ガセット材が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって前記第1突出部が形成され、前記底ガセット部の他側縁において、前記他方の胴材と底ガセット材が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって前記第2突出部が形成されている請求項3に記載のプラスチック袋。
【請求項5】
前記底ガセット部の一側縁において、前記一方の胴材と底ガセット材が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって前記第1突出部が形成され、ジッパが前記第1突出部に設けられている請求項3に記載のプラスチック袋。
【請求項6】
さらに、前記底突出部は第3突出部を有し、前記底ガセット部の両側縁間において、前記底ガセット材が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、二重に重ね合わされ、その突出部によって前記第3突出部が形成され、ジッパが前記第3突出部に設けられている請求項3に記載のプラスチック袋。
【請求項7】
さらに、前記底ガセット部の両側縁間において、ジッパが前記底ガセット部に設けられている請求項3に記載のプラスチック袋。
【請求項8】
前記底突出部は第1および第2突出部からなり、前記底ガセット部は前記胴部の一端縁に接する両側縁を有し、前記底ガセット部の一側縁において、一方の胴材と底ガセット材の少なくとも一方が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、その突出部によって第1突出部が形成され、前記底ガセット部の他側縁において、他方の胴材と底ガセット材が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第2突出部が形成され、取っ手孔が前記第1突出部に設けられ、ジッパが前記第2突出部に設けられている請求項1に記載のプラスチック袋。
【請求項9】
前記底ガセット部の一側縁において、前記一方の胴材と底ガセット材が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって前記第1突出部が形成されている請求項8に記載のプラスチック袋。
【請求項10】
前記底突出部は単一の突出部からなり、前記底ガセット部は前記胴部の一端縁に接する両側縁を有し、前記底ガセット部の両側縁間において、前記底ガセット材が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、二重に重ね合わされ、その突出部によって前記単一の突出部が形成され、取っ手孔、ジッパまたは注ぎ口が前記単一の突出部に設けられている請求項1に記載のプラスチック袋。
【請求項11】
前記底突出部は単一の突出部からなり、前記底ガセット部は前記胴部の一端縁に接する両側縁を有し、前記底ガセット部の一側縁において、一方の胴材と底ガセット材の少なくとも一方が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、その突出部によって前記単一の突出部が形成され、取っ手孔が前記単一の突出部に設けられている請求項1に記載のプラスチック袋。
【請求項12】
前記底突出部は単一の突出部からなり、前記底ガセット部は前記胴部の一端縁に接する両側縁を有し、前記底ガセット部の一側縁において、一方の胴材と底ガセット材が前記底ガセット部を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって前記単一の突出部が形成され、ジッパが前記単一の突出部に設けられている請求項1に記載のプラスチック袋。
【請求項13】
胴部、サイドガセット部および底ガセット部を有するプラスチック袋を製造する製袋機であって、
2枚の胴材を互いに対向させ、重ね合わせ、その長さ方向に間欠送りし、前記胴材によって前記胴部が形成されるようにする機構と、
サイドガセット材をあらかじめ2つ折りし、前記胴材の間欠送り毎に、前記サイドガセット材を前記胴材に供給し、前記サイドガセット材が前記胴材の幅方向に配置され、前記各胴材間に挿入され、前記サイドガセット材によって前記サイドガセット部が形成されるようにする機構と、
底ガセット材を適宜2つ折りし、前記底ガセット材が前記胴材の長さ方向に配置され、前記各胴材間に挿入され、前記底ガセット材によって前記底ガセット部が形成され、底突出部が前記底ガセット部から突出するようにする機構と、
前記胴材の間欠送り毎に、取っ手孔、ジッパ、注ぎ口または粘着手段を前記底突出部に設ける機構と、
前記胴材の間欠送り毎に、前記胴材の長さ方向において、前記胴部と底ガセット部をヒートシールする縦シール装置と、
前記胴材の間欠送り毎に、前記胴材の幅方向において、前記胴部とサイドガセット部をヒートシールする横シール装置とからなる製袋機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2011−20719(P2011−20719A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−168859(P2009−168859)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【特許番号】特許第4526592号(P4526592)
【特許公報発行日】平成22年8月18日(2010.8.18)
【出願人】(000110192)トタニ技研工業株式会社 (31)
【Fターム(参考)】